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電験3種 2025年度下期(令和7年度下期) 理論
18問 ・ 目安 正答率60% ・ 2026年3月22日実施
電験三種(第三種電気主任技術者)の2025年度下期(令和7年度下期) 理論試験で実際に出題された全18問を、1問ずつその場で答え合わせしながら演習できます。2026年3月22日実施・合否の目安は正答率60%(演習の目安)。各問に正解と、なぜその選択肢になるのかの解説を付けています。
本試験の合格基準:理論・電力・機械・法規の科目ごとに合否判定。各科目100点満点中原則60点以上で科目合格、4科目すべて合格で試験合格。
この回:令和7年度下期・理論:合格基準は100点満点中60点以上(筆記方式の公表値)。
出典:令和7年度第三種電気主任技術者下期試験の結果について(令和8年4月17日)。このページの「目安 正答率60%」は演習の目安で、本試験の採点方法とは異なります。
この回は 一般財団法人 電気技術者試験センター が公開する本試験問題を、当サイトがその場で答え合わせできる一問一答形式に再編し、公式には付いていない「正解の根拠・各選択肢の解き方」の解説を追記したものです。原題の出典は各問に明記しています。
過去問の解答結果は学習記録・段位には反映されません。過去問は出題当時の法令・制度にもとづく問題を含むため、段位は継続して最新化している一問一答・模擬試験だけで判定しています。過去問を解かなくても段位で不利になることはありませんので、実力試しとして気軽にお使いください。
問 1
真空中において,一辺 l [m]の正方形電極を間隔 d [m]で配置した平行板コンデンサがある。図1はこのコンデンサの電極板間に比誘電率 εᵣ=5 の誘電体を挿入した状態,図2は図1の誘電体を電極面積の1/2だけ引き出した状態を示している。図1及び図2の二つのコンデンサの静電容量 C₁ [F]及び C₂ [F]の比(C₁:C₂)として,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
ただし,l ≫ d であり,コンデンサの端効果は無視できるものとする。
正解:4
静電容量は C=εᵣε₀S/d。図1は誘電体を全面挿入した状態なので C₁=εᵣε₀l²/d=5ε₀l²/d。図2は電極面積の1/2が誘電体、残り1/2が真空で、この二つは並列接続とみなせる。よって C₂=5ε₀(l²/2)/d+1×ε₀(l²/2)/d=(5+1)×ε₀(l²/2)/d=3ε₀l²/d。したがって C₁:C₂=5:3。答(4)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問1
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問 2
図のように,真空中の3m離れた2点A,Bにそれぞれ3×10⁻⁷ C の正の点電荷がある。A点とB点とを結ぶ線分上のA点から1m離れたP点に Q [C]の正の点電荷を置いたとき,その点電荷にB点の方向に5×10⁻³ N の力が働いた。この点電荷 Q の値[C]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
ただし,真空中の誘電率を ε₀=8.85×10⁻¹² F/m とする。
正解:3
二つの点電荷Qの間に働くクーロン力は F=Q₁Q₂/(4πε₀r²)、比例定数 1/(4πε₀)=8.99×10⁹ [N·m²/C²]。P点はAから1m、Bから2m。A側電荷はQをB方向へ、B側電荷はQをA方向へ押す(いずれも斥力)ので、B方向の合力は F=(1/4πε₀)·Q·(3×10⁻⁷)·(1/1²−1/2²)=8.99×10⁹·Q·3×10⁻⁷·(3/4)。これが5×10⁻³ Nに等しいので Q=5×10⁻³/(8.99×10⁹×3×10⁻⁷×0.75)≒2.5×10⁻⁶ [C]。答(3)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問2
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問 3
巻数1000のコイルに直流電流0.2A を流したとき,6×10⁻⁴ Wb の磁束を発生した。この場合,コイルの自己インダクタンス[H]の値として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。ただし,コイルの漏れ磁束は無視できるものとする。
正解:3
漏れ磁束を無視すると鎖交磁束は NΦ で、自己インダクタンスは L=NΦ/I。数値を代入して L=(1000×6×10⁻⁴)/0.2=0.6/0.2=3 [H]。答(3)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問3
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問 4
図のように,点Oを中心とするそれぞれ半径0.5m と半径1m の円形導線の1/4と,それらを連結する直線状の導線からなる扇形導線がある。この導線に,図に示す向きに直流電流 I=16A を流した場合,点Oにおける磁界の大きさ H の値[A/m]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
ただし,扇形導線は同一平面上にあり,その巻数は一巻きである。また,導線の太さは無視できるものとする。
正解:5
半径rの円形電流が中心につくる磁界は H=I/(2r)、その四半円(1/4)は H=I/(8r)。半径方向の直線導線は電流がO点を通る直線上にあるためO点に磁界を生じない。内側弧(r=0.5m)は I/(8×0.5)=4 [A/m]、外側弧(r=1m)は I/(8×1)=2 [A/m]。一巻きループでは内側弧と外側弧を互いに逆回りにたどるため両磁界は逆向きとなり、差をとって H=4−2=2 [A/m]。答(5)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問4
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問 5
図のように,三つの抵抗 R₁=5Ω,R₂=4Ω,R₃=8Ωと電圧 V [V]の直流電源からなる回路がある。抵抗 R₁,R₂,R₃の消費電力をそれぞれ P₁ [W],P₂ [W],P₃ [W]とするとき,その大きさの大きい順として,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:1
R₁は直列、R₂とR₃は並列。R₁には全電流Iが流れるので P₁=I²R₁=5I²。並列部の端子電圧をV_pとすると R₂∥R₃=(4×8)/(4+8)≒2.67Ω、V_p=I×2.67なので P₂=V_p²/R₂=I²×2.67²/4≒1.78I²、P₃=V_p²/R₃≒0.89I²(同じV_pでは抵抗が小さいR₂ほど電力大)。よって P₁>P₂>P₃。答(1)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問5
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問 6
図のように,内部抵抗r[Ω],起電力E[V]の電池に抵抗値R[Ω]の可変抵抗器を接続した回路がある。R=2.25Ωにしたとき,回路を流れる電流はI=3Aであった。次に,R=3.45Ωにしたとき,回路を流れる電流はI=2Aとなった。この電池の起電力E[V]の値として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:2
回路方程式は E=I(R+r)。R=2.25Ω・I=3Aで E=3(2.25+r)=6.75+3r、R=3.45Ω・I=2Aで E=2(3.45+r)=6.90+2r。二式を等置すると 6.75+3r=6.90+2r より r=0.15 [Ω]。よって E=6.75+3×0.15=7.20 [V]。答(2)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問6
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問 7
図のように,可変抵抗R₁[Ω],R₂[Ω],抵抗Rₓ[Ω],電源E[V]からなる直流回路がある。次に示す条件1のときのRₓ[Ω]に流れる電流Iの値[A]と条件2のときの電流Iの値[A]は等しくなった。このとき,Rₓの値[Ω]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
条件1:R₁=90Ω,R₂=6Ω
条件2:R₁=70Ω,R₂=3Ω
正解:2
R₁が直列、R₂とRₓが並列で、Rₓに流れる電流は分流則より I=E·R₂/(R₁R₂+R₁Rₓ+R₂Rₓ)。条件1(R₁=90,R₂=6)は I=6E/(540+96Rₓ)、条件2(R₁=70,R₂=3)は I=3E/(210+73Rₓ)。両者が等しいので 6(210+73Rₓ)=3(540+96Rₓ)、すなわち 1260+438Rₓ=1620+288Rₓ、150Rₓ=360 より Rₓ=2.4 [Ω]。答(2)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問7
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問 8
図のように,R₁=20ΩとR₂=30Ωの抵抗,静電容量C=1/(100π)[F]のコンデンサ,インダクタンスL=1/(4π)[H]のコイルからなる回路に周波数f[Hz]で実効値V[V]が一定の交流電圧を加えた。f=10HzのときにR₁を流れる電流の大きさをI₁₀Hz[A],f=10MHzのときにR₁を流れる電流の大きさをI₁₀MHz[A]とする。このとき,電流比I₁₀Hz/I₁₀MHzの値として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:5
R₁は電源と「C・L・R₂の並列部」との直列で、R₁を流れる電流は電源電流I=V/|R₁+Z並列|に等しい。f=10Hzでは角周波数ω=2π×10=20π rad/sより、X_C=1/(ωC)=1/(20π×1/(100π))=5Ω、X_L=ωL=20π×1/(4π)=5Ω。X_L=X_CなのでLとCの並列部は並列共振となりインピーダンスが無限大(開放)となり、残るのはR₂=30Ωだけ。よってZ=20+30=50Ωで、I₁₀Hz=V/50。f=10MHzではX_C≈5×10⁻⁶Ω(ほぼ短絡)、X_L≈5×10⁶Ω(ほぼ開放)となり並列部はほぼ0Ω、Z≈R₁=20Ω、I₁₀MHz=V/20。したがって電流比=(V/50)÷(V/20)=20/50=0.4となり、(5)が正しい。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問8
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問 9
図1のような抵抗R[Ω]と誘導性リアクタンスX[Ω]との直列回路がある。この回路に正弦波交流電圧E=100Vを加えたとき,回路に流れる電流は10Aであった。この回路に図2のように,更に抵抗11Ωを直列接続したところ,回路に流れる電流は5Aになった。抵抗R[Ω]の値として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:5
直列RL回路のインピーダンスはZ=√(R²+X²)。図1ではZ₁=E/I=100/10=10Ωなので、R²+X²=10²=100。図2で11Ωを直列に加えるとZ₂=100/5=20Ωとなり、(R+11)²+X²=20²=400(Xは不変)。2式の差をとると(R+11)²−R²=400−100=300、すなわち22R+121=300、R=179/22≒8.1Ω。よって(5)が正しい。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問9
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 10
開放電圧がV[V]で出力抵抗が十分に低い直流電圧源と,インダクタンスがL[H]のコイルが与えられ,抵抗R[Ω]が図1のようにスイッチSを介して接続されている。時刻t=0でスイッチSを閉じ,コイルの電流iₗ[A]の時間に対する変化を計測して,波形として表す。R=1Ωとしたところ,波形が図2であったとする。R=2Ωであればどのような波形となるか,波形の変化を最も適切に表すものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
ただし,選択肢の図中の点線は図2と同じ波形を表し,実線はR=2Ωのときの波形を表している。
正解:4
RL回路のコイル電流はi_L(t)=(V/R)(1−e^(−t/τ))で、時定数τ=L/R、定常値はV/R。R=1Ωの図2は定常値が3A(=V/R)なのでV=3V、立ち上がりの様子からτ=1sなのでL=1H。R=2Ωにすると定常値はV/R=3/2=1.5Aに下がり、時定数もτ=L/R=1/2=0.5sと短くなって立ち上がりが速くなる。したがって実線が点線より速く立ち上がり1.5Aで一定になる(4)が正しい。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問10
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 11
次の文章は,それぞれのダイオードについて述べたものである。
a.可変容量ダイオードは,通信機器の同調回路などに用いられる。このダイオードは,pn 接合に (ア) 電圧を加えて使用するものである。
b.pn 接合に (イ) 電圧を加え,その値を大きくしていくと,降伏現象が起きる。この降伏電圧付近では,流れる電流が変化しても接合両端の電圧はほぼ一定に保たれる。定電圧ダイオードは,この性質を利用して所定の定電圧を得るようにつくられたダイオードである。
c.レーザダイオードは光通信や光情報機器の光源として利用され,pn 接合に (ウ) 電圧を加えて使用するものである。
上記の記述中の空白箇所(ア)〜(ウ)に当てはまる語句として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
正解:2
可変容量ダイオード(バリキャップ)は逆方向電圧を加え、空乏層幅を変化させて静電容量を可変にするので(ア)は逆方向。定電圧(ツェナー)ダイオードは逆方向電圧を大きくしていったときの降伏現象を利用するので(イ)は逆方向。レーザダイオードは発光素子で順方向電圧を加えて使うので(ウ)は順方向。よって(2)が正しい。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問11
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 12
図のように,真空中に電極間隔 d[m]の平行板電極があり,陰極板上に電子を置いた。陽極板に電圧 V[V]を加えたとき,この電子に加わる力 F[N]の式として,正しいのは次のうちどれか。
ただし,電子の質量を m[kg],電気素量を e[C]とする。また,電極板の端効果は無視できるものとする。
正解:1
平行平板電極間の電界は一様でE=V/d [V/m]。電気素量eをもつ電子に働く力の大きさはF=eE=e×(V/d)=(V/d)e [N]。よって(1)が正しい。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問12
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 13
水晶振動子と水晶発振回路に関する記述として,誤っているものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:3
(3)が誤り。水晶発振回路は、LC発振回路のコイル(インダクタンス)を水晶振動子に置き換えたものである(水晶振動子は共振周波数付近で高いQの誘導性素子として働く)。(3)は「コンデンサを置き換えた」としている点が誤りで、正しくはコイルを置き換える。なお(2)の直列共振周波数と並列共振周波数の差が小さいこと、(4)の周波数安定度が高いこと、(1)(5)の記述はいずれも正しい。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問13
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 14
目盛が正弦波交流に対する実効値になる整流形の電圧計(全波整流形)がある。この電圧計で図のような周期 20 ms の繰り返し波形電圧を測定した。
このとき,電圧計の指示の値 [V]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:4
整流形電圧計(全波整流形)は可動部が整流後の平均値に応答するが、目盛は正弦波の実効値を示すよう波形率1.11(=正弦波の実効値÷平均値=(V_m/√2)÷(2V_m/π)=π/(2√2)≒1.11)を掛けて校正されている。図の波形は8Vが10ms、0Vが10msを繰り返す(周期20ms)ので、|v|の平均値は(8×10+0×10)/20=4V。指示値=1.11×平均値=1.11×4=4.44Vとなり、(4)が正しい。なおこの波形の真の実効値は8×√(1/2)≒5.66Vで、(1)はこれを狙った引っ掛けである。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問14
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 15(a)
図のように線間電圧200V,周波数50Hzの対称三相交流電源にRLC負荷が接続されている。R=10Ω,電源角周波数をω[rad/s]として,ωL=20Ω,1/(ωC)=20Ωである。次の(a)及び(b)の問に答えよ。
〔小問(a)〕 電源電流Iの値[A]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:3
各相のRLC並列負荷は、ωL=1/(ωC)=20Ω なのでコイルのサセプタンスとコンデンサのサセプタンスが相殺(並列共振)し、1相のアドミタンスは Y=1/R=1/10=0.1S、すなわち10Ωの純抵抗と等価になる。負荷はY(星形)結線なので相電圧は 200/√3≒115.5V、電源電流(=相電流)は I=115.5/10≒11.5A。よって(3)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問15(a)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 15(b)
図のように線間電圧200V,周波数50Hzの対称三相交流電源にRLC負荷が接続されている。R=10Ω,電源角周波数をω[rad/s]として,ωL=20Ω,1/(ωC)=20Ωである。次の(a)及び(b)の問に答えよ。
〔小問(b)〕 三相負荷の有効電力Pの値[kW]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:3
各相が純抵抗10Ω(LとCが相殺)なので力率は1。三相有効電力は P=3I²R=3×11.55²×10≒4.0×10³W=4.0kW(P=√3·V·I·cosφ=√3×200×11.5×1≒4.0kW でも同じ)。よって(3)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問15(b)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 16(a)
図の直流回路において,次の(a)及び(b)に答えよ。ただし,電源電圧E[V]の値は一定で変化しないものとする。
〔小問(a)〕 図1のように抵抗R[Ω]を端子a,d間に接続したとき,I₁=4.5A,I₂=0.5Aの電流が流れた。抵抗Rの値[Ω]として,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:3
電源電圧Eは端子a-d間に加わり、上枝路(16+4=20Ω)、中央のR、下枝路(4+16=20Ω)の3枝路が並列。中央のRには I₂=0.5A が流れるので端子間電圧は V_ad=0.5R。上・下枝路の電流はそれぞれ V_ad/20。全電流は I₁=V_ad/20+0.5+V_ad/20=V_ad/10+0.5=4.5 より V_ad=40V。ゆえに R=V_ad/I₂=40/0.5=80Ω。よって(3)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問16(a)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 16(b)
図の直流回路において,次の(a)及び(b)に答えよ。ただし,電源電圧E[V]の値は一定で変化しないものとする。
〔小問(b)〕 図1の抵抗R[Ω]を図2のように端子b,c間に接続し直したとき,回路に流れる電流I₃の値[A]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:4
(a)より E=V_ad=40V、R=80Ω。図2は a-b間16Ω・b-d間4Ω・a-c間4Ω・c-d間16Ω に、b-c間へ R=80Ω を渡したブリッジ回路。V_a=40V, V_d=0V として節点b, cで節点方程式を立てると 26V_b−V_c=200、26V_c−V_b=800。解いて V_b≒8.89V, V_c≒31.1V。電源電流は I₃=(40−V_b)/16+(40−V_c)/4≒1.94+2.22≒4.2A(Δ-Y変換で合成抵抗9.6Ωを求め I₃=40/9.6≒4.2A としても同じ)。よって(4)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問16(b)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 17(a)
図のように,極板間の厚さd[m],表面積S[m²]の平行板コンデンサAとBがある。コンデンサAの内部は,比誘電率と厚さが異なる3種類の誘電体で構成され,極板と各誘電体の水平方向の断面積は同一である。コンデンサBの内部は,比誘電率と水平方向の断面積が異なる3種類の誘電体で構成されている。コンデンサAの各誘電体内部の電界の強さをそれぞれEA₁,EA₂,EA₃,コンデンサBの各誘電体内部の電界の強さをそれぞれEB₁,EB₂,EB₃とし,端効果,初期電荷及び漏れ電流は無視できるものとする。また,真空の誘電率をε₀[F/m]とする。両コンデンサの上側の極板に電圧V[V]の直流電源を接続し,下側の極板を接地した。次の(a)及び(b)の問に答えよ。
〔小問(a)〕 コンデンサAにおける各誘電体内部の電界の強さの大小関係とその中の最大値の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
正解:5
コンデンサAは断面積の等しい3層の直列で、各層を貫く電束密度D(=電荷密度σ)は共通。E=D/(εᵣε₀) より電界は比誘電率εᵣに反比例し、EA₁:EA₂:EA₃=(1/2):(1/3):(1/6)=3:2:1、すなわち EA₁>EA₂>EA₃。EA₃=x とおくと V=3x·(d/6)+2x·(d/3)+x·(d/2)=(5/3)xd より x=3V/(5d)。最大値は EA₁=3x=9V/(5d)。よって(5)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問17(a)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 17(b)
図のように,極板間の厚さd[m],表面積S[m²]の平行板コンデンサAとBがある。コンデンサAの内部は,比誘電率と厚さが異なる3種類の誘電体で構成され,極板と各誘電体の水平方向の断面積は同一である。コンデンサBの内部は,比誘電率と水平方向の断面積が異なる3種類の誘電体で構成されている。コンデンサAの各誘電体内部の電界の強さをそれぞれEA₁,EA₂,EA₃,コンデンサBの各誘電体内部の電界の強さをそれぞれEB₁,EB₂,EB₃とし,端効果,初期電荷及び漏れ電流は無視できるものとする。また,真空の誘電率をε₀[F/m]とする。両コンデンサの上側の極板に電圧V[V]の直流電源を接続し,下側の極板を接地した。次の(a)及び(b)の問に答えよ。
〔小問(b)〕 コンデンサB全体の蓄積エネルギーは,コンデンサA全体の蓄積エネルギーの何倍か,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
正解:4
両コンデンサとも同じ電圧Vなので、蓄積エネルギー比は静電容量比に等しい(W=½CV²)。Aは直列で C=εᵣε₀S/d_i より C_A1=12ε₀S/d, C_A2=9ε₀S/d, C_A3=12ε₀S/d、直列合成 C_A=(18/5)ε₀S/d=3.6ε₀S/d。Bは並列で C=εᵣε₀S_i/d より C_B1=(1/3)ε₀S/d, C_B2=1·ε₀S/d, C_B3=3·ε₀S/d、和 C_B=(13/3)ε₀S/d≒4.33ε₀S/d。ゆえに W_B/W_A=C_B/C_A=(13/3)/(18/5)=65/54≒1.20。よって(4)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問17(b)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 18(a)
NAND ICを用いたパルス回路について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,高電位を「1」,低電位を「0」と表すことにする。
〔小問(a)〕 pチャネル及びnチャネルMOS FETを用いて構成された図1の回路と真理値表が同一となるものを,図2のNAND回路の接続(イ),(ロ),(ハ)から選び,全て列挙したものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
正解:5
図1はpMOS(上・電源側)とnMOS(下・接地側)のゲートを共通入力・ドレインを共通出力としたCMOSインバータで、真理値表は入力0→出力1、入力1→出力0(NOT)。図2各接続の出力は、(イ)両入力を入力に接続→NOT(A·A)=Ā(インバータ)、(ロ)片方を「0」固定→NOT(A·0)=1(常時1)、(ハ)片方を「1」固定→NOT(A·1)=Ā(インバータ)。図1と真理値表が一致するのは(イ)と(ハ)。よって(5)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問18(a)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 18(b)
NAND ICを用いたパルス回路について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,高電位を「1」,低電位を「0」と表すことにする。
〔小問(b)〕 図3の三つの回路はいずれもマルチバイブレータの一種であり,これらの回路図においてNAND ICの電源及び接地端子は省略している。同図(ニ),(ホ),(ヘ)の入力の数がそれぞれ0,1,2であることに注意して,これら三つの回路と次の二つの性質を正しく対応づけたものの組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。性質I:出力端子からパルスが連続的に発生し,ディジタル回路の中で発振器として用いることができる。性質II:「0」や「1」を記憶する機能をもち,フリップフロップの構成にも用いられる。
正解:2
3回路はいずれもマルチバイブレータ。性質I(出力パルスが連続発生する発振器)は安定状態を持たない無安定(非安定)マルチバイブレータで、外部入力が不要な入力数0の(ニ)。性質II(「0」「1」を記憶しフリップフロップを構成)は二つの安定状態を持つ双安定マルチバイブレータで、セット・リセットの入力数2の(ヘ)。入力数1の(ホ)はトリガで1パルスを出す単安定マルチバイブレータで対象外。ゆえに 性質I:(ニ)、性質II:(ヘ)。よって(2)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 理論 問18(b)
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