📄 本試験 過去問題
電験3種 2025年度下期(令和7年度下期) 法規
13問 ・ 目安 正答率60% ・ 2026年3月22日実施
電験三種(第三種電気主任技術者)の2025年度下期(令和7年度下期) 法規試験で実際に出題された全13問を、1問ずつその場で答え合わせしながら演習できます。2026年3月22日実施・合否の目安は正答率60%(演習の目安)。各問に正解と、なぜその選択肢になるのかの解説を付けています。
本試験の合格基準:理論・電力・機械・法規の科目ごとに合否判定。各科目100点満点中原則60点以上で科目合格、4科目すべて合格で試験合格。
この回:令和7年度下期・法規:合格基準は100点満点中60点以上(筆記方式の公表値)。
出典:令和7年度第三種電気主任技術者下期試験の結果について(令和8年4月17日)。このページの「目安 正答率60%」は演習の目安で、本試験の採点方法とは異なります。
この回は 一般財団法人 電気技術者試験センター が公開する本試験問題を、当サイトがその場で答え合わせできる一問一答形式に再編し、公式には付いていない「正解の根拠・各選択肢の解き方」の解説を追記したものです。原題の出典は各問に明記しています。
過去問の解答結果は学習記録・段位には反映されません。過去問は出題当時の法令・制度にもとづく問題を含むため、段位は継続して最新化している一問一答・模擬試験だけで判定しています。過去問を解かなくても段位で不利になることはありませんので、実力試しとして気軽にお使いください。
この回の問題は,令和7年4月1日(2025年4月1日)現在で効力のある法令にもとづいて作成されています(原本の注記)。それ以降の法改正により、現行の条文・数値と異なる場合があります。
問 1
次の文章は,「電気事業法」における,電気の使用制限等に関する記述である。
(ア) は,電気の需給の調整を行わなければ電気の供給の不足が国民経済及び国民生活に悪影響を及ぼし,公共の利益を阻害するおそれがあると認められるときは,その事態を克服するため必要な限度において,政令で定めるところにより,(イ) の限度,(ウ) の限度,用途若しくは使用を停止すべき (エ) を定めて,小売電気事業者,一般送配電事業者若しくは登録特定送配電事業者(以下「小売電気事業者等」という。)から電気の供給を受ける者に対し,小売電気事業者等の供給する電気の使用を制限すべきこと,又は (オ) 電力の容量の限度を定めて,小売電気事業者等から電気の供給を受ける者に対し,小売電気事業者等からの (オ) を制限すべきことを命じ,又は勧告することができる。
上記の記述中の空白箇所(ア)〜(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:5
「電気の使用制限等」を定める電気事業法第34条の条文。需給調整を行わなければ供給不足が国民経済及び国民生活に悪影響を及ぼし公共の利益を阻害するおそれがあるとき、(ア)経済産業大臣が、必要な限度で政令に従い、(イ)使用電力量の限度・(ウ)使用最大電力の限度・用途・使用を停止すべき(エ)日時を定めて電気の使用を制限し、又は(オ)受電電力の容量の限度を定めて(オ)受電を制限すべきことを命じ・勧告できる。監督官庁は経済産業大臣で、制限の対象は電気を「使用(受電)」する側なので(5)が正しい。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問1
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 2
自家用電気工作物を (ア) する者は,自家用電気工作物において感電死傷事故が発生したときは,「電気関係報告規則」に基づき,事故の発生を知った時から (イ) 時間以内可能な限り速やかに事故の発生の日時及び場所,事故が発生した電気工作物並びに事故の (ウ) について(速報),電話等の方法により行うとともに,事故の発生を知った日から起算して (エ) 日以内に様式第13の報告書(詳報)を所轄産業保安監督部長へ提出して行わなければならない。
上記の記述中の空白箇所(ア)〜(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:3
電気関係報告規則第3条に基づく事故報告の手続。自家用電気工作物を(ア)設置する者は、感電死傷事故等が発生したとき、事故の発生を知った時から(イ)24時間以内に可能な限り速やかに、日時・場所・事故の(ウ)概要を電話等で速報するとともに、事故を知った日から起算して(エ)30日以内に様式第13の報告書(詳報)を所轄産業保安監督部長へ提出しなければならない。速報24時間・詳報30日が基本数値で、(3)が正しい。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問2
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 3
次の文章は,「電気設備技術基準」における,電気設備の保安原則に関する記述の一部である。
a) 電気設備の必要な箇所には,異常時の (ア) ,高電圧の侵入等による感電,火災その他人体に危害を及ぼし,又は物件への損傷を与えるおそれがないよう,(イ) その他の適切な措置を講じなければならない。ただし,電路に係る部分にあっては,この基準の別の規定に定めるところによりこれを行わなければならない。
b) 電気設備に (イ) を施す場合は,電流が安全かつ確実に (ウ) ことができるようにしなければならない。
上記の記述中の空白箇所(ア)〜(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:4
電気設備技術基準第10条・第11条(電気設備の接地)の条文。第10条は、異常時の(ア)電位上昇や高電圧の侵入等による感電・火災その他の危害・損傷のおそれがないよう、(イ)接地その他の適切な措置を講じることを求め、第11条は、(イ)接地を施す場合に電流が安全かつ確実に(ウ)大地に通ずることができるようにすることを求める。保安原則の中心は接地により電流を確実に大地へ逃がすことなので、(4)が正しい。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問3
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 4
次の文章は,電気設備の接地に関する記述であるが,「電気設備技術基準の解釈」から判断して不適切なものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:4
電気設備技術基準の解釈(機械器具の鉄台等の接地=第29条ほか)から不適切なものを選ぶ問題で、正解は(4)。(4)は、漏電遮断器の施設による接地工事の省略が認められるのは「水気のある場所以外」に限られ、水気のある場所では動作時間0.1秒以下の漏電遮断器を設けても省略できないため不適切。他は適切で、(1)使用電圧200VはD種接地で100Ω以下(90Ωは可)、(2)対地電圧150V以下の機械器具を乾燥した場所で使用する場合は省略可、(3)使用電圧440VはC種接地で0.5秒以内動作の漏電遮断器施設により500Ω以下でよく300Ωは可、(5)高圧3300VはA種接地で接地線は直径2.6mm以上の軟銅線を要し2.6mmは可。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問4
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 5
「電気設備技術基準」では,低圧電線路の絶縁性能として,「低圧電線路中絶縁部分の電線と大地との間及び電線の線心相互間の絶縁抵抗は,使用電圧に対する漏えい電流が最大供給電流の (ア) を超えないようにしなければならない。」と規定している。
今,定格容量 75 kV·A,一次電圧 6 600 V,二次電圧 105 V の単相変圧器に接続された単相2線式105 V 1回線の低圧架空配電線路について,上記規定に基づく,この配電線路の電線 1 線当たりの漏えい電流 [A] の許容最大値を求めることとする。
上記の記述中の空白箇所(ア)に当てはまる語句と漏えい電流 [A] の許容最大値との組合せとして,最も適切なのは次のうちどれか。
正解:4
本問は電気設備技術基準第22条(低圧電線路の絶縁性能)の規定で、絶縁部分を流れる漏えい電流は「最大供給電流の2000分の1」を超えてはならないと定められており、(ア)=2000分の1となる。最大供給電流は変圧器の定格容量を二次電圧で割った値で、I=75 000 V·A÷105 V≒714.3 Aである。単相2線式105 V1回線なのでこの負荷電流がそのまま最大供給電流となり、漏えい電流の許容最大値は714.3 A×(1/2000)≒0.357 Aと求まる。よって(ア)=2000分の1、許容最大値0.357 Aの組合せとなり、正解は(4)である。なお、2線あるからと2で割って0.179 A(選択肢(5))とするのは誤りで、規定は最大供給電流の1/2000をそのまま1線当たりの許容値とする点に注意する。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問5
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 6
次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」における,高圧屋側電線路を施設する場合の記述の一部である。
高圧屋側電線路は,次により施設すること。
a) (ア) 場所に施設すること。
b) 電線は, (イ) であること。
c) (イ) には,接触防護措置を施すこと。
d) (イ) を造営材の側面又は下面に沿って取り付ける場合は, (イ) の支持点間の距離を (ウ) m(垂直に取り付ける場合は, (エ) m)以下とし,かつ,その被覆を損傷しないように取り付けること。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
正解:2
本問は電気設備技術基準の解釈第111条(高圧屋側電線路の施設)の規定である。高圧屋側電線路は感電等の危険が大きいため、まず(ア)展開した場所に施設することが求められ、隠蔽場所や点検できない場所には施設できない。電線は(イ)ケーブルであること(絶縁電線は不可)とされ、これに接触防護措置を施す。ケーブルを造営材の側面又は下面に沿って取り付ける場合の支持点間の距離は(ウ)2 m以下、垂直に取り付ける場合は(エ)6 m以下と規定されている。したがって、展開した/ケーブル/2/6の組合せが正しく、正解は(2)である。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問6
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 7
次の文章は,電気設備の技術基準の解釈に基づく国際規格の取り入れに関する記述である。
需要場所に施設する低圧で使用する電気設備を,「電気設備技術基準の解釈」の第 3 条から第 217 条までの規定(以下「従来方式」という。)によらず,国際電気標準会議(IEC)60364 規格の規定(以下「IEC 関連規定」という。)により施設する場合は次により施設すること。
a) IEC 関連規定により施設する場合において,一般送配電事業者,配電事業者又は特定送配電事業者の電気設備と直接に接続する場合は,これらの事業者の低圧の電気の供給に係る設備の (ア) の施設と整合がとれていること。
b) 同一の電気使用場所においては,IEC 関連規定と従来方式とを混用して低圧の電気設備を施設しないこと。ただし,次のいずれかに該当する場合は,この限りでない。この場合において,IEC 関連規定に基づき施設する設備と従来方式に基づき施設する設備を同一の場所に施設するときは,表示等によりこれらの設備を識別できるものとすること。
① 変圧器(IEC 関連規定に基づき施設する設備と従来方式に基づき施設する設備が異なる変圧器に接続されている場合はそれぞれの変圧器)が (イ) 高圧電路に接続されている場合において,当該変圧器の低圧回路に施す接地抵抗値が (ウ) Ω以下であるとき
② 「電気設備技術基準の解釈」第 18 条第 1 項(工作物の金属体を利用した接地工事)の規定により,IEC 関連規定に基づき施設する設備及び従来方式に基づき施設する設備の接地工事を施すとき
上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
正解:5
本問は電気設備技術基準の解釈第218条(国際規格の取り入れ、IEC 60364規格による施設)の規定である。IEC関連規定で施設する設備を事業者の設備と直接接続する場合は、その低圧供給設備の(ア)接地工事の施設と整合がとれていることを要する(保安の基礎となる接地系を合わせる趣旨)。また混用禁止の例外①では、変圧器が(イ)非接地式高圧電路に接続され、かつ当該変圧器の低圧回路に施す接地抵抗値が(ウ)2 Ω以下であることが条件とされる。したがって、接地工事/非接地式/2の組合せが正しく、正解は(5)である。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問7
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 8
次の文章は,「電気設備技術基準」に基づく感電,火災等の防止に関する記述である。
a)低圧又は高圧の架空電線には,(ア)のおそれがないよう,使用電圧に応じた絶縁性能を有する絶縁電線又はケーブルを使用しなければならない。ただし,通常予見される使用形態を考慮し,(ア)のおそれがない場合は,この限りでない。
b)移動電線を電気機械器具と接続する場合は,接続不良による(イ)のおそれがないように施設しなければならない。
c)燃料電池発電設備が(ウ)である場合には,運転状態を表示する装置を施設しなければならない。
d)常用電源の停電時に使用する非常用予備電源(需要場所に施設するものに限る。)は,(エ)に施設する電路であって常用電源側のものと電気的に接続しないように施設しなければならない。
上記の記述中の空白箇所(ア)〜(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:1
正解は(1)。「電気設備技術基準」の感電・火災等の防止に関する規定で、(ア)は低圧・高圧の架空電線を絶縁電線やケーブルとする趣旨から、人が触れたときの「感電」のおそれを防ぐもの。(イ)は移動電線と機器の接続不良が発熱・漏電を招くため対象は「感電又は火災」の両方であり、(ウ)は運転状態を表示する装置を義務づける対象が、専任の電気主任技術者を置かない小規模設備すなわち「一般用電気工作物」である燃料電池発電設備の場合。(エ)は非常用予備電源を常用電源側と切り離す規定で、停電時の逆充電が電力会社側へ波及しないよう「需要場所以外の場所」に施設する電路と電気的に接続させない。これらをすべて満たす組合せは(1)である。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問8
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 9
次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく,電気自動車等※1から一般用電気工作物に電気を供給するための設備等の施設に関する記述である。
電気自動車等から供給設備※2を介して,一般用電気工作物に電気を供給する場合にあっては,電気自動車等と供給設備とを接続する電路(電気機械器具内の電路を除く。)の対地電圧は,150 V以下であること。ただし,次により施設する場合はこの限りでない。
a)対地電圧が,直流(ア) V以下であること。
b)供給設備が,低圧配線と直接接続して施設すること。
c)直流電路が,(イ)こと。
d)直流電路に接続する電力変換装置の交流側に(ウ)を施設すること。
e)電気自動車等と供給設備とを接続する電路に(エ)を生じたときに自動的に電路を遮断する装置を施設すること。
f)電気自動車等と供給設備とを接続する電路の電線が切断したときに電気の供給を自動的に遮断する装置を施設すること。
※1 電力により作動する原動機を有する自動車(カタピラ及びそりを有する軽自動車,大型特殊自動車,小型特殊自動車並びに被牽引自動車を除く。)をいう。
※2 電力変換装置,保護装置又は開閉器等の電気自動車等から電気を供給する際に必要な設備を収めた筐体等をいう。
上記の記述中の空白箇所(ア)〜(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:2
正解は(2)。「電気設備技術基準の解釈」に基づく、電気自動車等(V2H等)から一般用電気工作物へ電気を供給する設備の規定で、対地電圧150V以下の原則に対する例外条件を問うもの。(ア)は認められる対地電圧の上限で直流「450」V以下、(イ)は地絡電流を抑えて絶縁変圧器方式を成立させるため直流電路が「非接地である」こと、(ウ)は電力変換装置の交流側で系統と直流側を電気的に分離する「絶縁変圧器」を施設すること。(エ)は非接地の直流電路で異常を確実に検出し保護するため「地絡」を生じたときに自動的に電路を遮断する装置を要する。よって(ア)450・(イ)非接地である・(ウ)絶縁変圧器・(エ)地絡の(2)が正しい。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問9
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 10
図は,高圧受電設備の単線結線図の一部である。
図の空白箇所(ア)〜(ウ)に設置する機器又は計器として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
正解:5
正解は(5)。単線結線図の上部で(ア)は、頂部の零相変流器(ZCT、○─//)がとらえる零相電流と、コンデンサ形接地電圧検出装置(コンデンサ+計器用変圧器を接地して得る零相電圧)の双方が入力される位置にあり、地絡時に受電用開閉器をトリップさせる「地絡(方向)継電器」である。(イ)は主回路の計器用変流器(CT)の二次側に直列に入り、過電流時に遮断器を動作させる「過電流継電器」で、零相回路に置かれる(ア)の地絡継電器とは検出する電流が異なる。(ウ)は電流計(A)・電力計(W)と同じ計器群にあり、破線の丸印がCT(電流)とVT(電圧)の両方から給電される位置に置かれるため「力率計」であって、電圧のみで動作し電圧計側に置かれる周波数計ではない。以上より(ア)地絡継電器・(イ)過電流継電器・(ウ)力率計の(5)となる。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問10
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 11(a)
接地極及び接地抵抗測定について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。
図1は大地抵抗率 ρ[Ω·m]の土壌に埋設された棒状接地極の概略図である。この接地極の接地抵抗 R[Ω]は①式で示されるものとする。
R=ρ/(2πL)·ln(4L/d) ……①
ただし,L:接地極の長さ[m] d:接地極の直径[m] π:円周率
であり,ln(4L/d)は 4L/d の自然対数を示す。
ここで,x=4L/d と置いて①式を書き直すと②式となる。
R=(2ρ/(πd))·ln(x)/x ……②
〔小問(a)〕 ②式中の ln(x)/x は,L≫d として 200≦x≦1000 の範囲で図2の値となる。
今,ρ=150 Ω·m, d=14×10⁻³ m の条件で R を 100 Ω以下としたいとき,これを実現するための L の最小長さ[m]として,最も近いものを次の(1)〜(5)から一つ選べ。ただし,ρ は深さによらず一定とする。
正解:4
②式を R≤100 Ω に当てはめると ln(x)/x ≤ 100·πd/(2ρ)=100×π×0.014/(2×150)≒0.0147 となる。図2でこの値を与える x を読み取ると、曲線が 0.0147 を横切る点は x≒410 で、x=4L/d より L=xd/4=410×0.014/4≒1.44 m。選択肢のうちこれを満たす最小の長さは 1.5 m で(このとき x=4×1.5/0.014≒429、ln(x)/x≒0.0141、R≒96 Ω≤100 で成立。一方 1.2 m では x≒343、R≒116 Ω>100 で不足)、答えは(4)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問11(a)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 11(b)
接地極及び接地抵抗測定について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。
〔小問(b)〕 直読式接地抵抗計を用いて,接地抵抗を測定する場合,被測定接地極 E に対する,二つの補助接地極 S(電圧用)及び H(電流用)の地表面配置として,最も適切なものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:4
直読式接地抵抗計は電位降下法によるので、被測定接地極 E・電位用補助極 S・電流用補助極 H を一直線上に十分離して並べ、電位用 S を E と H のほぼ中間(電位が平坦になる領域)に置くのが原則である。したがって E—S—H を直線に E-S=10 m、S-H=10 m で配置する(4)が最も適切。(1)(2)は三極が直線に並ばず、(3)は E-H-S の順で電流極 H が中間かつ間隔が 4 m・2 m と近すぎ、(5)は被測定極 E が中間で E-H=2 m と近すぎるため、いずれも電極相互の干渉で誤差が大きく不適である。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問11(b)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 12(a)
「電気設備技術基準の解釈」に基づいて,最大使用電圧が 6.9 kV の電路に接続する,導体断面積 100 mm²,長さ 800 m の高圧 CV ケーブル(単心)の絶縁耐力試験を交流で実施する場合について,次の(a)及び(b)に答えよ。
ただし,周波数は 50 Hz,ケーブルの対地静電容量は 1 km 当たり 0.45 μF とする。
〔小問(a)〕 ケーブルに試験電圧を印加した場合の充電電流[A]の値として,最も近いのは次のうちどれか。
正解:2
電技解釈より最大使用電圧 7000 V 以下の交流の試験電圧は最大使用電圧の 1.5 倍で、V=6.9×1.5=10.35 kV。ケーブルの対地静電容量は C=0.45 μF/km×0.8 km=0.36 μF=0.36×10⁻⁶ F。試験電圧は導体と金属遮へい層の間(対地)に加わるので、充電電流は I_c=2πfCV=2×π×50×0.36×10⁻⁶×10350≒1.17 A となり、答えは(2)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問12(a)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 12(b)
「電気設備技術基準の解釈」に基づいて,最大使用電圧が 6.9 kV の電路に接続する,導体断面積 100 mm²,長さ 800 m の高圧 CV ケーブル(単心)の絶縁耐力試験を交流で実施する場合について,次の(a)及び(b)に答えよ。
ただし,周波数は 50 Hz,ケーブルの対地静電容量は 1 km 当たり 0.45 μF とする。
〔小問(b)〕 図のような試験回路でケーブルの絶縁耐力試験を行う場合,試験用変圧器の容量を 5 kV·A としたとき,補償リアクトルの必要最少の設置台数として,正しいのは次のうちどれか。
ただし,試験電圧を印加したとき,1 台の補償リアクトルに流すことができる電流(電流容量)は 270 mA とする。
正解:3
試験用変圧器が供給できる電流は容量÷定格二次電圧より I_T=5000/11000≒0.455 A(=455 mA)。補償リアクトルは充電電流(進み電流)を打ち消す遅れ電流を分担し、n 台で 0.27n[A] を受け持つので、変圧器の負担分 I_c−0.27n[A] が I_T 以下となる必要がある。n=2 では 1.17−0.54=0.63 A>0.455 で不足、n=3 では 1.17−0.81=0.36 A≤0.455 で成立するため、必要最少は 3 台で、答えは(3)。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問12(b)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 13(a)
図のように高圧架空電線と低圧架空電線を併架する A 種鉄筋コンクリート柱がある。この電線路の引留箇所において下記の条件で支線を設けるものとする。
(ア) 高低圧電線間の離隔距離を 2 m とし,高圧電線の取り付け高さを 10 m,低圧電線と支線の取り付け高さをそれぞれ 8 m とする。
(イ) 高圧電線の水平張力は 9 kN,低圧電線の水平張力は 4 kN とし,これらの全荷重を支線で支えるものとする。
このとき,次の(a)及び(b)に答えよ。
〔小問(a)〕 支線に生じる引張荷重[kN]の値として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
正解:4
まず支線の形を確認すると、柱の取付点(高さ8 m)・柱の根元・支線の地上取付点(根元から水平6 m)がつくる直角三角形の斜辺が支線長で、√(8²+6²)=√100=10 mと図に一致する。次に柱の根元まわりのモーメントのつり合いを立てると、電線張力による転倒モーメントは 9 kN×10 m+4 kN×8 m=90+32=122 kN·m で、これを支線張力Tの水平分力 T×(6/10) が高さ8 mで支えるので 122=T×(6/10)×8=4.8×T となる。これを解くと T=122/4.8≒25.4 kN。したがって正解は(4)25.4 kNである。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問13(a)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 13(b)
図のように高圧架空電線と低圧架空電線を併架する A 種鉄筋コンクリート柱がある。この電線路の引留箇所において下記の条件で支線を設けるものとする。
(ア) 高低圧電線間の離隔距離を 2 m とし,高圧電線の取り付け高さを 10 m,低圧電線と支線の取り付け高さをそれぞれ 8 m とする。
(イ) 高圧電線の水平張力は 9 kN,低圧電線の水平張力は 4 kN とし,これらの全荷重を支線で支えるものとする。
このとき,次の(a)及び(b)に答えよ。
〔小問(b)〕 「電気設備技術基準の解釈」によれば,支線に亜鉛めっき鋼より線(素線の引張強さ 1.23 kN/mm²)を使用し,素線本数を 7 本とする場合,最も小さい素線直径[mm]として適切な値を,次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。ただし,支線の安全率を 1.5 とし,素線のより合わせによる引張荷重の減少係数は無視するものとする。
正解:3
支線に必要な引張強さは、(a)の引張荷重に安全率を掛けて 25.4 kN×1.5≒38.1 kN となる。亜鉛めっき鋼より線は素線7本・引張強さ1.23 kN/mm²なので、素線1本の断面積を A[mm²] とすると必要条件は 7×A×1.23≥38.1 であり、A≥38.1/(7×1.23)≒4.43 mm² が得られる。断面積を直径に直すと d=√(4A/π)=√(4×4.43/π)≒2.37 mm となり、選択肢の中でこの値以上の強度を満たす最小の直径は2.6 mmである(2.3 mmだと断面積約4.15 mm²で強度は約35.8 kN<38.1 kNとなり不足する)。よって正解は(3)2.6 mmである。
出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験 令和7年度下期 法規 問13(b)
報告ありがとうございました。内容を確認します。
この回の最終更新:
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