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電気通信主任技術者(伝送交換)「伝送交換設備」の一問一答

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📖 電気通信主任技術者(伝送交換)「伝送交換設備」の全31問と解説(一覧)

電気通信主任技術者(伝送交換)の伝送交換設備に関する一問一答(全31問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.事業用電気通信設備は、電源停止や共通制御機器の動作停止など、電気通信役務の提供に直接係る機能に重大な支障を及ぼす故障等の発生時に、これを直ちに検出して維持・運用する者に通知する機能を備えなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。事業用電気通信設備規則5条(故障検出)。★「直ちに検出」し、かつ「通知する」機能の両方が求められている。

  2. 問2.事業用電気通信設備規則が定める停電対策について、交換設備に求められるものはどれか。

    • ア.自家用発電機及び蓄電池の設置その他これに準ずる措置
    • イ.自家用発電機又は蓄電池の設置その他これに準ずる措置
    • ウ.蓄電池の設置のみ
    • エ.商用電源の二重化のみ

    正解:ア.自家用発電機及び蓄電池の設置その他これに準ずる措置

    解説:事業用電気通信設備規則11条1項は、一般には「自家用発電機 又は 蓄電池」でよいとしつつ、括弧書きで交換設備については「自家用発電機 及び 蓄電池」と定めている。★「又は」と「及び」の違いが問われる。同条2項は燃料の十分な備蓄又は補給手段の確保を努力義務としている。

  3. 問3.事業用電気通信設備規則上、交換設備の停電対策は自家用発電機か蓄電池のどちらか一方を設置すれば足りる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。事業用電気通信設備規則11条1項の括弧書きにより、交換設備については「自家用発電機及び蓄電池の設置その他これに準ずる措置」が求められる。どちらか一方では足りない。

  4. 問4.事業用電気通信設備規則が定める異常ふくそうの定義として正しいものはどれか。

    • ア.特定の交換設備に対し通信が集中することにより、交換設備の通信の疎通能力が継続して著しく低下する現象
    • イ.伝送路の断線により通信が不通となる現象
    • ウ.電源の停止により交換設備が停止する現象
    • エ.地震により設備が転倒する現象

    正解:ア.特定の交換設備に対し通信が集中することにより、交換設備の通信の疎通能力が継続して著しく低下する現象

    解説:事業用電気通信設備規則8条の括弧書きの定義そのままである。同条は、異常ふくそうを検出し通信の集中を規制する機能(又は同等の機能)を交換設備に求めている。★通信が同時に集中しないよう制御できる交換設備は適用除外となる。

  5. 問5.交換設備は、異常ふくそうを検出し、かつ通信の集中を規制する機能又はこれと同等の機能を有していなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。事業用電気通信設備規則8条。★他の電気通信事業者の設備を接続する交換設備については、同規則22条が同趣旨の規定を置いている。

  6. 問6.事業用電気通信設備規則が定める耐震対策として、条文が求めているものはどれか。

    • ア.据付けにあたり床への緊結その他の耐震措置を講じ、構成部品の接触不良及び脱落を防止するための固定その他の措置を講ずること
    • イ.免震構造の建物にのみ設置すること
    • ウ.地震計を設置すること
    • エ.設備をすべて地下に設置すること

    正解:ア.据付けにあたり床への緊結その他の耐震措置を講じ、構成部品の接触不良及び脱落を防止するための固定その他の措置を講ずること

    解説:事業用電気通信設備規則9条1項が据付け時の床への緊結等、2項が構成部品の固定等を求める。★3項により、故障等が電気通信役務に重大な支障を及ぼすおそれのある設備については、これらの措置を「大規模な地震を考慮したもの」としなければならない。

  7. 問7.事業用電気通信設備を収容し、又は設置する通信機械室は、自動火災報知設備及び消火設備が適切に設置されたものでなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。事業用電気通信設備規則13条1項(防火対策等)。★同条2項は、通信機械室に代わるコンテナ等及びとう道についても同等の措置を求めている。

  8. 問8.屋外に設置する電線や空中線等の屋外設備は、公衆が容易にそれに触れることができないように設置しなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。事業用電気通信設備規則14条2項。★同条1項は、通常想定される気象の変化・振動・衝撃・圧力その他外部環境の影響を容易に受けないものであることを求めている。

  9. 問9.事業用電気通信設備の工事、維持又は運用を行う事業場には、点検及び検査に必要な試験機器の配備又はこれに準ずる措置がなされていなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。事業用電気通信設備規則7条1項。★同条2項は、応急復旧工事・臨時の電気通信回線の設置・電力の供給その他の応急復旧措置に必要な機材の配備も求めている。

  10. 問10.電気通信事業法施行規則が定める報告を要する重大な事故のうち、緊急通報を取り扱う音声伝送役務についての基準として正しいものはどれか。

    • ア.1時間以上の停止等で、影響を受けた利用者の数が3万以上
    • イ.2時間以上の停止等で、影響を受けた利用者の数が3万以上
    • ウ.1時間以上の停止等で、影響を受けた利用者の数が10万以上
    • エ.24時間以上の停止等で、影響を受けた利用者の数が10万以上

    正解:ア.1時間以上の停止等で、影響を受けた利用者の数が3万以上

    解説:電気通信事業法施行規則58条2項1号の表による。緊急通報を取り扱う音声伝送役務は「1時間・3万」、緊急通報を取り扱わない音声伝送役務は「2時間・3万」又は「1時間・10万」と、役務の区分ごとに時間と利用者数の組合せが定められている。★人命に関わる緊急通報を扱う役務ほど短い時間で報告対象になる。

  11. 問11.報告を要する重大な事故の基準は、電気通信役務の区分に応じて、停止等の継続時間と影響を受けた利用者の数の組合せで定められている。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。電気通信事業法施行規則58条2項1号の表は、役務の区分ごとに「時間」と「利用者の数」の両方を定めており、両方を満たすものが報告対象となる。★他の電気通信事業者の設備の故障によるものも含まれる。

  12. 問12.予備の電気通信設備へ速やかに切り替えることができなかった事態は、重大な事故が生ずるおそれがあると認められる事態として報告の対象になり得る。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。電気通信事業法施行規則58条の2第1号ホ(2)が、予備設備へ速やかに切り替えられなかった事態を掲げている。★実際に役務が止まっていなくても、止まるおそれのある事態として報告対象になる点が特徴である。

  13. 問13.電気通信設備に誤った設定情報やソフトウェアの組込みが行われた事態も、重大な事故が生ずるおそれがあると認められる事態に含まれる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。電気通信事業法施行規則58条の2第1号ホ(7)。★設定ミスやソフトウェア更新の失敗が大規模障害の主要因になっている実態を反映した規定である。

  14. 問14.SDH(同期デジタルハイアラーキ)の基本となる伝送速度STM-1の値はどれか。

    • ア.約155Mbit/s
    • イ.約52Mbit/s
    • ウ.約622Mbit/s
    • エ.約2.4Gbit/s

    正解:ア.約155Mbit/s

    解説:STM-1は155.52Mbit/s。★STM-4は約622Mbit/s(4倍)、STM-16は約2.4Gbit/s(16倍)と、STM-Nの速度はNに比例する。

  15. 問15.SDHでは、多重化された信号から目的の低次群信号を、いったんすべて分離することなく取り出すことができる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。SDHはフレーム内のポインタにより低次群の位置を示すため、ADM(アド・ドロップ・マルチプレクサ)で必要な信号だけを分岐・挿入できる。★PDH(非同期多重)では段階的に分離する必要があった。

  16. 問16.光ファイバ増幅器として広く用いられ、1.55マイクロメートル帯の光信号を電気に変換せずに増幅できるものはどれか。

    • ア.EDFA(エルビウム添加光ファイバ増幅器)
    • イ.APD(アバランシェフォトダイオード)
    • ウ.LD(レーザダイオード)
    • エ.PIN フォトダイオード

    正解:ア.EDFA(エルビウム添加光ファイバ増幅器)

    解説:EDFAはエルビウムを添加した光ファイバに励起光を入れ、1.55マイクロメートル帯の信号光を光のまま増幅する。★APDとPINフォトダイオードは受光素子、LDは発光素子であり、増幅器ではない。

  17. 問17.光中継において、電気信号に変換してから再生中継する方式に比べ、光増幅中継は波長多重された複数の信号を一括して増幅できる利点がある。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。EDFAなどの光増幅器は増幅帯域内の複数波長をまとめて増幅できるため、WDM伝送との親和性が高い。★一方で雑音が累積するため、長距離では再生中継との併用が検討される。

  18. 問18.光ファイバの波長分散を補償する目的で用いられるものはどれか。

    • ア.分散補償ファイバ
    • イ.光アイソレータ
    • ウ.光カプラ
    • エ.光アッテネータ

    正解:ア.分散補償ファイバ

    解説:分散補償ファイバ(DCF)は伝送用ファイバと逆符号の分散特性をもち、累積した波長分散を打ち消す。★光アイソレータは反射戻り光の遮断、光カプラは分岐・結合、光アッテネータは減衰が目的である。

  19. 問19.光ファイバ通信における波長分散は、伝送距離が長くなるほど累積し、パルス波形の広がりを大きくする。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。波長分散は単位長さあたりの値に距離を掛けた分だけ累積するため、長距離・高速伝送ほど影響が大きくなる。★これを補償するために分散補償ファイバや分散シフトファイバが用いられる。

  20. 問20.光アクセス方式のうち、1本の光ファイバを光スプリッタで分岐して複数の加入者で共用するものはどれか。

    • ア.PON(受動光網)
    • イ.SS(シングルスター)
    • ウ.ADSL
    • エ.メディアコンバータ方式

    正解:ア.PON(受動光網)

    解説:PONは局側からの光ファイバを受動素子である光スプリッタで分岐し、複数の加入者装置(ONU)で共用する。電源を必要とする能動素子を途中に置かないため保守性・経済性に優れる。★SSは加入者ごとに1本ずつ引く方式である。

  21. 問21.PONでは、下り方向は放送形式で全ONUに届くため、各ONUは自分宛ての信号だけを取り出す必要がある。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。下りは同じ信号がスプリッタで分配されるため、各ONUは識別子で自分宛てのフレームを抽出する。★上りは衝突を避けるため、局側装置(OLT)が各ONUに送信タイミングを割り当てる時分割多元接続を用いる。

  22. 問22.移動通信システムにおいて、通信中の移動局が隣接するセルへ移動する際に接続を切り替える動作を何というか。

    • ア.ハンドオーバ
    • イ.ローミング
    • ウ.ページング
    • エ.ハンドシェイク

    正解:ア.ハンドオーバ

    解説:ハンドオーバ(ハンドオフ)は通信を継続したままセル間で接続先を切り替える動作。★ローミングは契約事業者以外の網で通信できるようにする仕組み、ページングは着信時に移動局を呼び出す動作である。

  23. 問23.セル半径を小さくすると、同じ周波数を繰り返し利用できる回数が増えるため、単位面積あたりの収容加入者数を増やせる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。セルを小さくする(セルラー化・スモールセル化)ことで周波数の繰り返し利用が進み、系全体の容量が増える。★一方でハンドオーバの頻度が上がり、基地局数も増える。

  24. 問24.5Gの特徴として一般に挙げられる3つの要件の組合せとして正しいものはどれか。

    • ア.高速大容量・低遅延・多数同時接続
    • イ.高速大容量・低消費電力・低価格
    • ウ.低遅延・広域カバレッジ・低価格
    • エ.多数同時接続・広域カバレッジ・低消費電力

    正解:ア.高速大容量・低遅延・多数同時接続

    解説:5Gは eMBB(高速大容量)、URLLC(高信頼・低遅延)、mMTC(多数同時接続)の3つを要件とする。★ミリ波帯の利用により高速化する一方、直進性が強く遮蔽に弱いため、基地局を密に配置する必要がある。

  25. 問25.IP電話で用いられ、呼の確立・変更・終了を制御するプロトコルはどれか。

    • ア.SIP
    • イ.RTP
    • ウ.SNMP
    • エ.SMTP

    正解:ア.SIP

    解説:SIP(セッション開始プロトコル)は呼制御(シグナリング)を担う。実際の音声データの転送はRTPが担当する。★SNMPはネットワーク管理、SMTPは電子メール転送のプロトコルである。

  26. 問26.IP電話において、音声データの転送にはRTPが用いられ、その下位のトランスポート層プロトコルには一般にUDPが使われる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。再送によって遅延が増えるとかえって品質が悪化するため、リアルタイム性を優先してUDPを用いる。★RTPは順序番号とタイムスタンプを持ち、受信側でのゆらぎ吸収と順序整列に使われる。

  27. 問27.IP網における遅延のゆらぎを何というか。

    • ア.ジッタ
    • イ.スループット
    • ウ.パケットロス
    • エ.ラウンドトリップタイム

    正解:ア.ジッタ

    解説:ジッタは遅延時間の変動をいう。★音声・映像では受信側にゆらぎ吸収バッファを設けて一定間隔で再生するが、バッファを大きくすると遅延そのものが増えるためトレードオフになる。

  28. 問28.MPLSの説明として正しいものはどれか。

    • ア.パケットにラベルを付与し、ラベルに基づいて高速に転送する方式
    • イ.IPアドレスを付け替えて内部網と外部網を接続する方式
    • ウ.回線を占有して固定的に接続する方式
    • エ.無線区間の誤りを訂正する方式

    正解:ア.パケットにラベルを付与し、ラベルに基づいて高速に転送する方式

    解説:MPLS(マルチプロトコルラベルスイッチング)は、網の入口でラベルを付け、内部の装置はラベルだけを見て転送する。経路制御と転送を分離できるため、トラヒックエンジニアリングやVPNの実現に用いられる。★IPアドレスの付け替えはNATの説明である。

  29. 問29.SDNは、ネットワーク機器の制御機能(コントロールプレーン)と転送機能(データプレーン)を分離し、制御をソフトウェアで集中的に行う考え方である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。分離により、機器ごとの個別設定ではなく、コントローラから一元的に経路や設定を制御できる。★NFVは専用装置の機能を汎用サーバ上のソフトウェアで実現する考え方で、SDNと併せて用いられることが多い。

  30. 問30.ネットワーク機器の状態を監視・管理するために広く用いられるプロトコルはどれか。

    • ア.SNMP
    • イ.SIP
    • ウ.RTP
    • エ.NTP

    正解:ア.SNMP

    解説:SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)はマネージャがエージェントに問い合わせて情報を取得し、異常時はエージェント側からトラップで通知する。★NTPは時刻同期のプロトコルであり、ログの時刻を揃えるうえで重要だが監視そのものではない。

  31. 問31.SNMPでは、エージェント側から異常を能動的に通知する仕組みとしてトラップが用いられる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。通常のポーリング(マネージャからの問合せ)に加え、トラップにより障害の即時通知ができる。★ポーリング間隔だけに頼ると検出が遅れるため、両者を併用するのが一般的である。