電気通信主任技術者(伝送交換)の難易度と合格率【公式統計6回分】
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電気通信主任技術者(伝送交換)の合格率はおおむね20〜35%で推移しています。公式統計をもとに、難易度の実像と科目ごとの難所を整理します。
※受験手数料・試験日程・合格基準・法令の数値は改定される場合があります。最新情報は必ず日本データ通信協会 電気通信国家試験センターの公式サイトでご確認ください。
公式統計にみる合格率(伝送交換)
| 実施回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和5年度 第2回 | 2,257 | 578 | 25.6% |
| 令和6年度 第1回 | 2,040 | 428 | 21.0% |
| 令和6年度 第2回 | 2,002 | 692 | 34.6% |
| 令和7年度 第1回 | 1,637 | 560 | 34.2% |
| 令和7年度 第2回 | 1,745 | 430 | 24.6% |
| 令和8年度 第1回 | 1,642 | 342 | 20.8% |
出典:日本データ通信協会「試験種別毎推移表」(合格者数には全科目免除者を含む)。
回によって20.8%から34.6%まで幅がありますが、おおむね4〜5人に1人から3人に1人という水準です。令和7年度の年間では受験3,382人・合格990人で、合格率は約29%でした。
難易度をどう捉えるか
合格率だけを見ると難関に見えますが、この試験には合格率を押し下げる構造的な要因があります。
- 科目合格制のため、1科目だけ受けに来る人が多い。全科目合格した人だけが「合格者」に数えられるので、率は低めに出ます。
- 受験手数料が科目数によらず29,000円。とりあえず全科目申し込んで一部だけ狙う受験者もいます。
- 業務命令で受ける人が一定数おり、学習時間を十分に確保できないまま受験するケースがあります。
裏を返せば、3科目を計画的に分けて確実に取りにいけば、見た目の合格率ほど遠い試験ではありません。
科目別の難所
法規(100点満点・60点以上)
条文の知識がそのまま点になるため、最も得点が安定しやすい科目です。ただし「2週間前まで」「3年以内」「3月以内」のように、期間の数字を取り違えると失点します。誰に届け出るのか(総務大臣なのか)も頻出です。まずここを固めるのが定石です。
電気通信システム(100点満点・60点以上)
デシベル計算、回路、標本化定理、トラヒック、稼働率など、計算の型が決まっているため対策しやすい科目です。電力比は10log、電圧比は20logというように、係数の使い分けを間違えないことが得点の分かれ目になります。
伝送交換設備及び設備管理(150点満点・90点以上)
範囲が最も広く、ここが最大の関門です。伝送・交換・アクセス・移動通信といった設備の知識に加え、事業用電気通信設備規則の技術基準、信頼性設計、セキュリティ管理、ソフトウェア管理まで問われます。時間も150分と長く、集中力の配分も必要です。
必要な学習時間の目安
- 通信分野の実務経験がある方: 150〜250時間
- 関連分野の資格(工事担任者総合通信など)を持っている方: 200〜300時間
- 初学者: 300〜400時間
工事担任者 総合通信の学習範囲と重なる部分があるため、そちらを済ませている方は電気通信システムの負担が軽くなります。