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電気通信主任技術者(伝送交換)「設備管理・セキュリティ管理・ソフトウェア管理」の一問一答

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📖 電気通信主任技術者(伝送交換)「設備管理・セキュリティ管理・ソフトウェア管理」の全31問と解説(一覧)

電気通信主任技術者(伝送交換)の設備管理・セキュリティ管理・ソフトウェア管理に関する一問一答(全31問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.設備を二重化し、現用が故障したときに待機系へ切り替える構成のうち、待機系も常に動作させておき切替時間を短くする方式はどれか。

    • ア.ホットスタンバイ
    • イ.コールドスタンバイ
    • ウ.ウォームスタンバイ
    • エ.シングル構成

    正解:ア.ホットスタンバイ

    解説:ホットスタンバイは待機系も通電・動作させておくため切替が速い。コールドスタンバイは待機系を停止させておき、切替時に起動するため時間がかかるが、消費電力や費用は抑えられる。ウォームスタンバイはその中間である。

  2. 問2.設備の信頼性設計において、故障が起きても安全側に動作するようにする考え方をフェールセーフという。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。フェールセーフは故障時に安全な状態へ移行させる設計。★フェールソフトは機能を縮退させながら運転を続ける設計、フールプルーフは誤操作をしても危険が生じないようにする設計で、それぞれ狙いが異なる。

  3. 問3.故障が発生しても性能を落としながら機能を維持する設計思想はどれか。

    • ア.フェールソフト
    • イ.フェールセーフ
    • ウ.フールプルーフ
    • エ.フォールトアボイダンス

    正解:ア.フェールソフト

    解説:フェールソフトは縮退運転により機能の一部を維持する。★フェールセーフは安全側で停止させる考え方、フールプルーフは誤操作対策、フォールトアボイダンスは高信頼部品などで故障そのものを起こさせない考え方である。

  4. 問4.予防保全は故障が起きる前に計画的に部品交換や点検を行う保全であり、事後保全は故障が起きてから修復する保全である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。予防保全には時間基準保全(一定周期で実施)と状態基準保全(劣化状態を見て実施)がある。★重要度の低い設備では、あえて事後保全とする方が経済的な場合もある。

  5. 問5.設備の劣化状態を監視し、必要になった時点で保全を行う方式はどれか。

    • ア.状態基準保全
    • イ.時間基準保全
    • ウ.事後保全
    • エ.改良保全

    正解:ア.状態基準保全

    解説:状態基準保全(CBM)は測定した劣化状態に基づいて保全時期を決めるため、過剰な部品交換を避けられる。★時間基準保全(TBM)は一定周期で実施する方式で、状態にかかわらず交換するため無駄が生じやすい。

  6. 問6.バスタブ曲線において、使用開始直後に故障率が高く、時間の経過とともに低下していく期間はどれか。

    • ア.初期故障期間
    • イ.偶発故障期間
    • ウ.摩耗故障期間
    • エ.安定期間

    正解:ア.初期故障期間

    解説:バスタブ曲線は初期故障期間(故障率が減少)、偶発故障期間(故障率がほぼ一定)、摩耗故障期間(故障率が増加)の3期からなる。★初期故障を出荷前に取り除くために行う動作試験をスクリーニング(エージング)という。

  7. 問7.バスタブ曲線の偶発故障期間では、故障率がほぼ一定とみなせる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。この期間では故障が偶発的に発生するため故障率は一定に近く、指数分布で近似できる。★摩耗故障期間に入ると故障率が上昇するので、その前に更改・交換を計画する。

  8. 問8.情報セキュリティの基本要素とされる3つの性質の組合せとして正しいものはどれか。

    • ア.機密性・完全性・可用性
    • イ.機密性・冗長性・可用性
    • ウ.完全性・拡張性・可用性
    • エ.機密性・完全性・経済性

    正解:ア.機密性・完全性・可用性

    解説:機密性(許可された者だけがアクセスできる)、完全性(情報が改ざんされていない)、可用性(必要なときに使える)の3つで、頭文字からCIAと呼ばれる。★近年はこれに真正性・責任追跡性・否認防止・信頼性を加えた7要素で整理することもある。

  9. 問9.共通鍵暗号方式は暗号化と復号に同じ鍵を用いるため、通信相手ごとに鍵を配送・管理する必要がある。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。n者が相互に通信する場合、必要な鍵の数は n(n-1)/2 と急増する。★公開鍵暗号方式は公開鍵と秘密鍵の対を用いるため鍵配送の問題を緩和できるが、処理が重いため実際には共通鍵の受渡しに使うハイブリッド方式が一般的である。

  10. 問10.公開鍵暗号方式を用いたデジタル署名において、署名の生成に用いる鍵はどれか。

    • ア.署名者の秘密鍵
    • イ.署名者の公開鍵
    • ウ.検証者の秘密鍵
    • エ.検証者の公開鍵

    正解:ア.署名者の秘密鍵

    解説:署名は署名者の秘密鍵で生成し、検証は署名者の公開鍵で行う。★暗号化の場合は逆で、受信者の公開鍵で暗号化し受信者の秘密鍵で復号する。用途によって使う鍵が入れ替わる点が混同しやすい。

  11. 問11.デジタル署名の検証には、署名者の公開鍵を用いる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。秘密鍵で作られた署名は、対応する公開鍵でのみ正しく検証できるため、本人が署名したことと内容が改ざんされていないことを確認できる。

  12. 問12.ハッシュ関数の性質として正しいものはどれか。

    • ア.入力が少しでも異なれば出力が大きく変わり、出力から入力を求めることが困難である
    • イ.出力から入力を容易に復元できる
    • ウ.入力の長さに比例して出力の長さも変わる
    • エ.同じ入力から毎回異なる出力が得られる

    正解:ア.入力が少しでも異なれば出力が大きく変わり、出力から入力を求めることが困難である

    解説:ハッシュ関数は一方向性(出力から入力を求めるのが困難)と衝突困難性を持ち、入力が1ビット違えば出力が大きく変わる。出力長は入力によらず固定で、同じ入力からは常に同じ出力が得られる。★これらの性質により改ざん検出やパスワードの保存に用いられる。

  13. 問13.通信の盗聴に対する対策として最も直接的なものはどれか。

    • ア.通信路の暗号化
    • イ.アクセスログの取得
    • ウ.冗長構成の採用
    • エ.定期的なバックアップ

    正解:ア.通信路の暗号化

    解説:盗聴されても内容を読み取られないようにするには暗号化が直接の対策となる。★ログ取得は事後の追跡、冗長構成とバックアップは可用性の確保が目的で、機密性そのものを守るものではない。

  14. 問14.DoS攻撃・DDoS攻撃は、大量の通信を送りつけてサービスを提供できなくする攻撃であり、可用性を脅かすものである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。DDoSは多数の踏み台から一斉に行うもので、対策には帯域の確保、トラヒックのフィルタリング、異常検知と規制などがある。★事業用電気通信設備規則8条の異常ふくそう対策とも関係が深い。

  15. 問15.ファイアウォールの説明として正しいものはどれか。

    • ア.あらかじめ定めた規則に従って通信を許可又は遮断する
    • イ.通信内容を暗号化して盗聴を防ぐ
    • ウ.ウイルスを検出して駆除する
    • エ.障害時に自動的に予備系へ切り替える

    正解:ア.あらかじめ定めた規則に従って通信を許可又は遮断する

    解説:ファイアウォールは送信元・宛先アドレスやポート番号などの条件に基づき通信を制御する。★暗号化はVPNやTLS、ウイルス対策はアンチウイルス、切替は冗長構成の役割であり、それぞれ担当が異なる。

  16. 問16.IDSは不正な通信を検知して知らせる仕組みであり、IPSは検知に加えて遮断まで行う仕組みである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。IDSは侵入検知、IPSは侵入防止を担う。★検知精度が不十分なまま遮断を有効にすると正常な通信まで止めてしまうため、導入時のチューニングが重要になる。

  17. 問17.多要素認証の説明として正しいものはどれか。

    • ア.知識・所持・生体など性質の異なる複数の要素を組み合わせて本人を確認する
    • イ.同じパスワードを複数回入力させる
    • ウ.パスワードの文字数を長くする
    • エ.複数の管理者が同時に承認する

    正解:ア.知識・所持・生体など性質の異なる複数の要素を組み合わせて本人を確認する

    解説:多要素認証は「知っているもの(パスワード)」「持っているもの(トークン・スマートフォン)」「その人自身(指紋・顔)」のうち異なる種類を組み合わせる。★同じ種類を2回使うのは多要素とはいわない。

  18. 問18.情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)では、計画・実行・点検・改善のサイクルを回して継続的に改善することが求められる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。PDCAサイクルにより、リスクアセスメントの結果に基づく管理策を継続的に見直す。★一度構築して終わりではなく、脅威や事業環境の変化に合わせて更新することが前提となっている。

  19. 問19.リスクアセスメントにおいて、リスクの大きさを見積もる要素の組合せとして一般的なものはどれか。

    • ア.発生の可能性と影響の大きさ
    • イ.対策の費用と工期
    • ウ.資産の購入価格と減価償却費
    • エ.利用者の数と満足度

    正解:ア.発生の可能性と影響の大きさ

    解説:リスクは一般に「発生の可能性(起こりやすさ)」と「影響の大きさ(結果の重大さ)」の組合せで見積もる。★見積もった結果に応じて、低減・回避・移転・保有のいずれかの対応を選択する。

  20. 問20.ソフトウェアの更新(パッチ適用)は、脆弱性を解消する一方で、既存機能に影響を及ぼすおそれがあるため、事前の検証と切戻し手順の準備が必要である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。更新の失敗は大規模障害の主要因の一つで、電気通信事業法施行規則58条の2は「誤った設定情報やソフトウェアの組込が行われた事態」を報告対象の事態として掲げている。★検証環境での確認、段階的な適用、切戻し手順の用意が基本となる。

  21. 問21.構成管理(コンフィギュレーション管理)の目的として最も適切なものはどれか。

    • ア.どの装置にどの版のソフトウェアとどの設定が入っているかを把握し、変更の履歴を残すこと
    • イ.利用者からの問合せに対応すること
    • ウ.設備の購入価格を管理すること
    • エ.通信量を課金すること

    正解:ア.どの装置にどの版のソフトウェアとどの設定が入っているかを把握し、変更の履歴を残すこと

    解説:構成管理は、どの装置にどの版のソフトウェアとどの設定が入っているかを正確に把握し、変更の履歴を残す活動である。★これが不正確だと、障害時に原因の切り分けができず、切戻しもできなくなる。

  22. 問22.変更管理では、変更の内容・理由・影響範囲・切戻し手順を事前に審査し、承認を得てから実施することが基本である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。無審査の変更は障害の温床になる。★緊急変更を認める場合でも、事後に記録と承認を残す運用とするのが一般的である。

  23. 問23.ソフトウェアの脆弱性情報を受け取ってから対応するまでの管理として、最も適切なものはどれか。

    • ア.脆弱性の深刻度と自組織への影響を評価し、優先度を付けて対応する
    • イ.公表された脆弱性はすべて同じ優先度で直ちに対応する
    • ウ.自組織で被害が出るまで対応しない
    • エ.製品の保守が終了していれば対応を検討しない

    正解:ア.脆弱性の深刻度と自組織への影響を評価し、優先度を付けて対応する

    解説:脆弱性は深刻度(CVSSなど)と自組織の利用状況・露出度を併せて評価し、優先度を付けて対応するのが現実的である。★保守終了製品はパッチが出ないため、むしろ代替・撤去を含めた検討が必要になる。

  24. 問24.バックアップは取得するだけでなく、実際に復元できるかを定期的に確認する必要がある。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。取得できていても復元手順が誤っていたり媒体が読めなかったりすれば意味がない。★復元試験を定期的に行い、必要な時間(目標復旧時間)を満たせるかも確認する。

  25. 問25.システムの障害からの復旧について、目標復旧時間を表す用語はどれか。

    • ア.RTO
    • イ.RPO
    • ウ.MTBF
    • エ.SLA

    正解:ア.RTO

    解説:RTO(目標復旧時間)は障害発生から復旧までに許容される時間、RPO(目標復旧時点)は失ってもよいデータの時間幅を表す。★MTBFは平均故障間隔、SLAはサービス品質の合意であり、いずれも別の概念である。

  26. 問26.RPOは、障害発生時にどの時点までのデータを復旧できるかという目標であり、これを短くするほどバックアップの頻度を高くする必要がある。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。RPOを短くするには、より頻繁なバックアップや連続的なレプリケーションが必要になり、費用も増える。★RTO(目標復旧時間)とは意味が異なるので取り違えないこと。

  27. 問27.運用における「単一障害点」の説明として正しいものはどれか。

    • ア.そこが停止すると系全体が停止してしまう箇所
    • イ.最初に発生した障害の箇所
    • ウ.利用者から最も遠い箇所
    • エ.最も故障率が低い箇所

    正解:ア.そこが停止すると系全体が停止してしまう箇所

    解説:単一障害点(SPOF)は冗長化されておらず、その1か所の停止が系全体の停止に直結する箇所をいう。★冗長化したつもりでも電源やケーブル経路が共通だと、そこがSPOFとして残る。

  28. 問28.設備を冗長化していても、電源系統やケーブルの経路が共通であれば単一障害点が残る。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。装置だけを二重化しても、給電・配線・空調・設置場所が共通なら、その共通部分の障害で両系が同時に停止する。★冗長化は経路や電源まで含めて分けて初めて効果を持つ。

  29. 問29.電気通信事業者が定める管理規程に関し、事業用電気通信設備の管理の体制として整備が求められるものとして最も適切なものはどれか。

    • ア.電気通信主任技術者を中心とした監督の体制と、事故発生時の指揮命令の体制
    • イ.営業部門の売上目標の体制
    • ウ.株主への配当の体制
    • エ.広告宣伝の体制

    正解:ア.電気通信主任技術者を中心とした監督の体制と、事故発生時の指揮命令の体制

    解説:電気通信事業法44条2項2号は「管理の体制に関する事項」を管理規程の記載事項とし、電気通信主任技術者規則3条4項2号は事故発生時の従事者への指揮及び命令、再発防止計画の策定を監督事項として掲げている。★売上・配当・広告は設備管理の体制ではない。

  30. 問30.電気通信主任技術者が監督する事項には、事業用電気通信設備の工事、維持及び運用に関する業務の計画の立案と、その計画に基づく業務の適切な実施が含まれる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。電気通信主任技術者規則3条4項1号。★同号は工事の実施体制と手順、運用の監視に係る方針・体制・方法、定期的なソフトウェアのリスク分析及び更新、適正な設備容量の確保を含むと定めている。

  31. 問31.電気通信主任技術者の監督事項には、選任された事業場において工事・維持・運用を行う者に対する教育及び訓練の計画の立案と実施が含まれる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。電気通信主任技術者規則3条4項3号イ。★設備そのものだけでなく、それを扱う人の育成まで監督の対象に含まれている。