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基本情報技術者「データベース・ネットワーク」の一問一答

1 / -- 正解: 0
📖 基本情報技術者「データベース・ネットワーク」の全125問と解説(一覧)

基本情報技術者のデータベース・ネットワークに関する一問一答(全125問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.RDBは、ファイルツリーで管理される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。RDBは「行と列の表(テーブル)」で管理(階層型ではない)。

  2. 問2.主キーは、複数のレコードで重複してもよい列である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。主キーは「一意識別」(重複不可)、重複可は通常列。

  3. 問3.外部キーは、自テーブル内の他列を参照するキーである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。外部キーは「他のテーブルの主キーを参照」(自テーブル内ではない)。

  4. 問4.SQLのWHERE句は、結果のグループ化に使用される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。WHEREは「抽出条件」(グループ化はGROUP BY)。

  5. 問5.SQLのGROUP BY句は、テーブル間の結合に使用される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。GROUP BYは「グループ化集計」(結合はJOIN)。

  6. 問6.SQLのHAVING句は、グループ化前の条件を指定するために使用する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。HAVINGは「グループ化後の条件」(グループ化前はWHERE)。

  7. 問7.SQLのINNER JOINは、両テーブルのすべての行を返す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。INNER JOINは「結合条件を満たす行のみ」(すべての行はFULL OUTER JOIN)。

  8. 問8.LEFT OUTER JOINは、右側テーブルのすべての行を返す結合方式である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。LEFT OUTER JOINは「左側テーブル全行+条件一致の右側」(左基準)。

  9. 問9.第1正規形(1NF)では、繰返し項目を許容する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。1NFは「繰返し項目を排除」(単一値要件)、許容は非正規形。

  10. 問10.第3正規形(3NF)では、推移的関数従属を許容する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。3NFは「推移的関数従属を排除」(許容は2NF以下)。

  11. 問11.ACID特性のAtomicityは、永続性を表す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。Atomicityは「原子性(all-or-nothing)」、永続性はDurability。

  12. 問12.COMMITは、トランザクションを取消す操作である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。COMMITは「処理結果を確定・永続化」(取消はROLLBACK)。

  13. 問13.2相コミット(2PC)は、単一データベース内のトランザクション制御である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。2PCは「分散DB(複数サイト)の整合性保証」(単一DB制御ではない)。

  14. 問14.インデックスはデータ検索を高速化するためのデータ構造で、更新処理はインデックスがない場合より速くなる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。インデックスは検索は速くなりますが、更新時のインデックス維持コストで更新は遅くなる傾向があります。

  15. 問15.NoSQLは、リレーショナルモデルに準拠したデータベースの総称である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。NoSQLは「リレーショナルモデルではない」DB(記述が逆、Not Only SQL)。

  16. 問16.データウェアハウス(DWH)は、業務システムのデータを統合・蓄積して分析・意思決定に用いるデータベースである。

    正解:○(正しい)

    解説:DWHは時系列データを長期保存し分析用途に使用します。

  17. 問17.OSI基本参照モデルは物理層・データリンク層・ネットワーク層・トランスポート層・セション層・プレゼンテーション層・アプリケーション層の7層から構成される。

    正解:○(正しい)

    解説:OSI参照モデル7層: 物理・データリンク・ネットワーク・トランスポート・セッション・プレゼンテーション・アプリケーション。通信機能の階層モデル。

  18. 問18.TCP/IPプロトコルは、アプリケーション層・トランスポート層・インターネット層・ネットワークインタフェース層の4層モデルで表される。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。TCP/IPモデルは、インターネットで使う通信機能を、アプリケーション層・トランスポート層・インターネット層・リンク層の4つの層に分けたもの(RFC 1122)。問題文のネットワークインタフェース層は、リンク層(直接つながったネットワークとやり取りする層)にあたる。OSI基本参照モデルの7層とは、層の数も分け方も異なる。

    根拠: RFC 1122 Requirements for Internet Hosts -- Communication Layers 1.1.3 Internet Protocol Suite / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類10 ネットワーク 3.通信プロトコル(1)①TCP/IP(OSI基本参照モデルの7階層と対比)

  19. 問19.IPアドレスは、ネットワーク上でコンピュータを識別するための論理アドレスである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。IPアドレスは、ネットワーク上のどこにあるかを示す論理的なアドレスで、IP(インターネットプロトコル)が通信の送信元・宛先を表すのに使う。MACアドレスは機器のネットワークインタフェースに割り振られた物理アドレスで、IPアドレスとは必ずしも関係を持たない。両者を対応づけるのがARPである(RFC 826)。IPv4のアドレスは32ビット、IPv6のアドレスは128ビットの長さである。

    根拠: RFC 791 Internet Protocol 2.3 Function Description(Addressing:An address indicates where it is/Addresses are fixed length of four octets (32 bits)) / RFC 826 An Ethernet Address Resolution Protocol The Problem / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) IPアドレス/MACアドレス / RFC 4291 IP Version 6 Addressing Architecture 2. IPv6 Addressing(IPv6 addresses are 128-bit identifiers)

  20. 問20.IPv4アドレスは32ビット、IPv6アドレスは128ビットで表現される。

    正解:○(正しい)

    解説:IPv4=32ビット(約43億個)、IPv6=128ビット(約340澗個)。IPv4枯渇問題への対応で IPv6 が普及中。アドレス長の違いを覚える。

  21. 問21.MACアドレスは、ネットワーク機器に割り当てられた48ビットの物理アドレスである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。MACアドレスは、LANで機器(ネットワークインタフェース)を識別するための番号で、LANカードに割り振られた一意の番号である(総務省 用語集)。イーサネットで最も広く使われるのは48ビットのMACアドレスで、全世界で一意のものはEUI-48と呼ばれる。先頭3オクテットは組織に割り当てる番号(OUI)、残り3オクテットはその組織が割り当てる番号である。

    根拠: RFC 7042 IANA Considerations and IETF Protocol and Documentation Usage for IEEE 802 Parameters 2.1 48-Bit MAC Identifiers, OUIs, and Other Prefixes / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) MACアドレス

  22. 問22.TCPはコネクション型の信頼性の高いプロトコルで、UDPはコネクションレス型で高速だが信頼性が低い。

    正解:○(正しい)

    解説:TCPはコネクション型で信頼性高(再送制御・順序制御)、UDPはコネクションレスで低オーバヘッド・高速。HTTP・SSH=TCP、DNS・ストリーミング=UDPが多い。

  23. 問23.HTTPSはHTTP通信をTLS(SSL)で暗号化した通信プロトコルである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。HTTPSは、TLSで保護した接続の上でHTTP通信を行う方式で、既定のポートはTCPの443番である。TLSでは、最初のハンドシェイクで通信相手を認証し、鍵の材料を共有する。その後は、共有した鍵でデータを保護する。一般に、公開鍵暗号はデジタル署名や最初の鍵の確立に、共通鍵暗号は大量のデータの暗号化に使い分ける組み合わせがよく使われる(NIST SP 800-175B)。

    根拠: RFC 9110 HTTP Semantics 4.2.2 https URI Scheme / RFC 8446 The Transport Layer Security (TLS) Protocol Version 1.3 1 Introduction(Authentication/handshake protocol/record protocol) / NIST SP 800-175B Rev.1 Guideline for Using Cryptographic Standards in the Federal Government: Cryptographic Mechanisms(2020年3月) 4.5 Symmetric vs. Asymmetric Cryptography

  24. 問24.DNSは、ドメイン名とIPアドレスを相互変換する仕組みである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。DNS(Domain Name System)は、人が扱いやすいドメイン名と、通信に使うIPアドレスとを対応づける仕組みである(総務省 用語集)。名前の情報を多数のサーバに分けて持つ分散データベースとして設計され、名前からホストのアドレスを引ける。逆にIPアドレスから名前を引くための IN-ADDR.ARPA という領域もあり、名前→アドレス、アドレス→名前の両方向の変換に使える。

    根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) DNS / RFC 1034 Domain Names - Concepts and Facilities 2.1 The history of domain names/2.2 DNS design goals/3.2 Administrative guidelines on use(IN-ADDR.ARPA)

  25. 問25.DHCPは、ネットワーク上のコンピュータにIPアドレスを自動で割り当てるプロトコルである。

    正解:○(正しい)

    解説:DHCPはIP自動設定(アドレス・サブネットマスク・ゲートウェイ・DNS等)を行います。

  26. 問26.ルータは、データリンク層(第2層)で動作するネットワーク機器である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ルータはネットワーク層(第3層)の機器です。データリンク層で動作するのはスイッチ・ブリッジです。

  27. 問27.ファイアウォールは、ネットワーク境界に設置されて不正なパケットを遮断するセキュリティ装置である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。ファイアウォールは、外部のネットワークと内部のネットワークを結ぶ箇所に置き、外部からの不正な侵入を防ぐシステムや機器である(総務省 用語集)。内側と外側のネットワークの間の通信を制限し、外側からの脅威から内側の資源を守る。シラバスでも、ネットワークセキュリティの対策の用語例にパケットフィルタリングが挙がる。

    根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(は行) ファイアウォール / RFC 4949 Internet Security Glossary, Version 2 firewall / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 5.セキュリティ実装技術(3)ネットワークセキュリティ(用語例 パケットフィルタリング)

  28. 問28.公開鍵暗号方式では、暗号化と復号で異なる鍵を使用する。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。公開鍵暗号方式は、暗号化と復号とで異なる鍵を使う方式で、一方を公開鍵、もう一方を秘密鍵とする(総務省 用語集)。例えば、送り手が受け手の公開鍵でデータを暗号化すると、対応する秘密鍵を持つ受け手だけが復号できる。署名では、署名者が自分の秘密鍵で署名し、相手が対応する公開鍵で検証する。暗号化と復号に同じ鍵を使うのは共通鍵暗号方式で、相手ごとに鍵を作って管理する必要がある。

    根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(か行) 公開鍵暗号方式/共通鍵暗号方式 / RFC 4949 Internet Security Glossary, Version 2 asymmetric cryptography(Tutorial)

  29. 問29.共通鍵暗号方式(対称鍵暗号)の代表例はAESであり、公開鍵暗号方式よりも高速である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。共通鍵暗号方式は、暗号化と復号で同じ鍵を使う方式で、処理が速いのが特徴である。AESは米国標準技術局(NIST)が公募と審査を経て選んだ共通鍵のブロック暗号である(総務省 用語集)。共通鍵のアルゴリズムは公開鍵のアルゴリズムより一般にかなり速いので、署名や最初の鍵の確立には公開鍵暗号を、大量のデータの暗号化には共通鍵暗号を使う組み合わせが多い。

    根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(か行) 共通鍵暗号方式 / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) AES / NIST SP 800-175B Rev.1 Guideline for Using Cryptographic Standards in the Federal Government: Cryptographic Mechanisms(2020年3月) 3.2 Symmetric-Key Algorithms/3.2.1.4 Advanced Encryption Standard (AES)/4.5 Symmetric vs. Asymmetric Cryptography / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 1.(8)①暗号技術(用語例 ブロック暗号(AESほか))

  30. 問30.デジタル署名は、送信者が秘密鍵で署名を作成し、受信者は送信者の公開鍵で検証する。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。デジタル署名は公開鍵暗号方式を使い、メッセージの作成者が自分の秘密鍵で作成し、受信者は作成者の公開鍵で検証する(総務省 用語集)。秘密鍵は作成者本人しか持たないので、検証できれば作成元を確かめられ、なりすましや改ざんが無いことの確認と否認防止ができる。署名に使う鍵を署名鍵、検証に使う鍵を検証鍵とも呼ぶ。受信者の公開鍵で暗号化し、受信者が秘密鍵で復号するのは、署名ではなく暗号化の使い方である。

    根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(た行) 電子署名 / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 1.(8)②認証技術(用語例 デジタル署名(署名鍵,検証鍵)) / RFC 4949 Internet Security Glossary, Version 2 asymmetric cryptography(Tutorial)

  31. 問31.SQLインジェクションは、入力値に悪意のあるSQL文を混入させてDBを不正操作する攻撃である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。SQLインジェクションは、利用者の入力をもとにSQL文(データベースへの命令文)を組み立てるWebアプリケーションで、組み立て方に問題があると、入力に混ぜた命令によってデータベースを不正に操作される攻撃である(IPA「安全なウェブサイトの作り方」)。情報の漏えいや、データの改ざん・消去が起こりうる。根本的な対策の一つは、SQL文の組み立てをすべてプレースホルダで実装することである。

    根拠: IPA「安全なウェブサイトの作り方」改訂第7版(2021年3月) 1.1 SQLインジェクション(p.6)/根本的解決 1-(i)-a(p.7) / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) SQLインジェクション

  32. 問32.クロスサイトスクリプティング(XSS)は、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebサイトに注入し、閲覧者のブラウザで実行させる攻撃である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。クロスサイト・スクリプティング(XSS)は、利用者の入力などを画面に出力するWebアプリケーションで、出力の処理に問題があるとスクリプトを埋め込まれ、閲覧者のブラウザ上で実行されてしまう攻撃である(IPA「安全なウェブサイトの作り方」)。影響はWebサイト自体ではなく閲覧者に及び、Cookieの情報が漏れるなどする。HTMLの入力を許可しない場合の根本的な対策の一つは、出力するすべての要素にエスケープ処理を施すことである。

    根拠: IPA「安全なウェブサイトの作り方」改訂第7版(2021年3月) 1.5 クロスサイト・スクリプティング(p.22)/1.5.1 HTMLテキストの入力を許可しない場合の対策 根本的解決 5-(i)(p.24)

  33. 問33.ランサムウェアは、感染したコンピュータのデータを暗号化し身代金を要求する不正プログラムである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。ランサムウェアは、感染したPCに保存されたファイル(PCからアクセスできるネットワーク上のファイルを含む)を暗号化して使えない状態にし、復旧と引き換えに身代金を要求するマルウェアである(総務省 用語集)。支払っても復旧される保証はない。IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」の組織編では「ランサム攻撃による被害」が1位で、2016年から11年連続で選ばれている。対策にはデータのバックアップなどがある。

    根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(ら行) ランサムウェア / IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」 組織編 1位「ランサム攻撃による被害」(初選出2016年・11年連続11回目) / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 4.(1)②技術的セキュリティ対策(用語例 ランサムウェア対策(データのバックアップほか))

  34. 問34.CIAはセキュリティの基本3要素で、Confidentiality(機密性)・Integrity(完全性)・Availability(可用性)を表す。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。情報セキュリティとは、情報の機密性・完全性・可用性を維持することで、頭文字をとってCIAと呼ぶ(JIS Q 27000)。機密性は認可されていない者に情報を使わせず開示しない特性、完全性は正確さと完全さの特性、可用性は認可された者が求めたときにアクセス・使用できる特性である。このほか、真正性・責任追跡性・否認防止・信頼性などの特性を含めることもある。

    根拠: JIS Q 27000:2019 情報技術-セキュリティ技術-情報セキュリティマネジメントシステム-用語 3.28 情報セキュリティ(注記)/3.10 機密性/3.36 完全性/3.7 可用性 / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 1.(1)情報セキュリティの目的と考え方

  35. 問35.ゼロトラストセキュリティは、ネットワーク内外を問わず「信頼せず常に検証する」という考え方に基づくセキュリティモデルである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。ゼロトラストは、防御の重点を固定的なネットワーク境界から、利用者・資産・資源へ移す考え方である(NIST SP 800-207)。社内LANにいるかインターネットにいるかといった場所だけを理由に、暗黙の信頼を与えない。資源を使い始める前に、利用者と機器の認証・認可をそのつど行い、通信は場所にかかわらず保護する。社内だから信頼するという境界型の前提を置かない点が特徴である。

    根拠: NIST SP 800-207 Zero Trust Architecture(2020年8月) Abstract/2.1 Tenets of Zero Trust(2・3・6)

  36. 問36.関係データベースで、候補キーのうち主キー以外のものを何と呼ぶか。

    • ア.外部キー
    • イ.サロゲートキー
    • ウ.複合キー
    • エ.代替キー

    正解:エ.代替キー

    解説:代替キー(alternate key)は主キー以外の候補キーです。

  37. 問37.標準SQL(JIS X 3005)のSELECT文で、問合せの結果から重複する行を取り除くために指定するキーワードはどれか。

    • ア.DISTINCT
    • イ.UNIQUE
    • ウ.ALL
    • エ.ONLY

    正解:ア.DISTINCT

    解説:問合せの結果から重複する行を取り除くには、SELECT の直後に DISTINCT を指定する(JIS X 3005-2)。ALL はもう一方の指定で、重複行を取り除かない。何も指定しないときも重複行は残る。UNIQUE は、列の値が重ならないことを求める一意性制約などに使う語で、SELECT 文で重複行を除くキーワードではない。ONLY は表の参照に付けて、その表の下位表の行を結果に含めないようにする語で、これも重複行を除くためのものではない。

    根拠: JIS X 3005-2:2015 データベース言語SQL 第2部:基本機能(SQL/Foundation) 7.12 <問合せ指定>(形式・一般規則2)a)b))/10.9 <集約関数>(<集合限定子> ::= DISTINCT | ALL) / JIS X 3005-2:2015 データベース言語SQL 第2部:基本機能(SQL/Foundation) 4.18.3.2 一意性制約/8.11 <UNIQUE述語>/4.15.10 表を含む演算(ONLY)/7.6 <表参照>(<ONLY指定>)

  38. 問38.関係モデルの正規化で、推移的関数従属をなくすのは何正規形か。

    • ア.第1正規形
    • イ.第3正規形
    • ウ.第2正規形
    • エ.ボイスコッド正規形

    正解:イ.第3正規形

    解説:推移的関数従属の排除は第3正規形(3NF)の条件です。

  39. 問39.トランザクションのACID特性のうち、他のトランザクションの影響を受けない性質はどれか。

    • ア.Atomicity
    • イ.Consistency
    • ウ.Isolation
    • エ.Durability

    正解:ウ.Isolation

    解説:Isolation(独立性)は、トランザクションの結果がコミットされるまで、同時に動く他のトランザクションからは見えない性質。ACID特性は、同時実行や障害が起きても処理の正しさを保つための4つの性質で、Atomicity(原子性)は全部の操作が完了するか、どれも行われないか、Consistency(一貫性)はデータが常に整合性制約を満たすこと、Durability(耐久性)はコミットした変更が障害後も残ること。

    根拠: PostgreSQL 18 文書 Appendix M. Glossary(PostgreSQL Global Development Group) ACID/Atomicity/Consistency/Isolation/Durability / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類9 データベース 4.トランザクション処理(3)トランザクション管理

  40. 問40.IPv4のクラスCアドレスで、サブネットマスクが255.255.255.0のとき、ホスト部に割り当て可能なホスト数はいくつか。

    • ア.128
    • イ.256
    • ウ.255
    • エ.254

    正解:エ.254

    解説:2⁸-2=254(ネットワーク/ブロードキャストを除く)。

  41. 問41.OSI参照モデルでTCPが属する層はどれか。

    • ア.トランスポート層
    • イ.ネットワーク層
    • ウ.セション層
    • エ.アプリケーション層

    正解:ア.トランスポート層

    解説:TCPはトランスポート層のプロトコル。TCP/IPをOSI基本参照モデルの7階層に対応させると、TCPとUDPはトランスポート層、IPはネットワーク層、HTTP・SMTP・DNSなどはアプリケーション層に当たる。TCPは相手と接続を確立してから通信し、UDPより信頼性が高い。セション層はトランスポート層の上に置かれる別の層で、TCPが属する層ではない。

    根拠: IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類10 ネットワーク 2.(1)②OSI基本参照モデル/3.通信プロトコル(1)③ネットワーク層・④トランスポート層・⑤アプリケーション層のプロトコル / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) TCP

  42. 問42.HTTPがデフォルトで使用するポート番号はどれか。

    • ア.21
    • イ.80
    • ウ.25
    • エ.443

    正解:イ.80

    解説:HTTPは80番、HTTPSは443番、FTPは21番、SMTPは25番です。

  43. 問43.メール送信に使用されるプロトコルはどれか。

    • ア.POP3
    • イ.IMAP
    • ウ.SMTP
    • エ.SNMP

    正解:ウ.SMTP

    解説:SMTPは電子メールの送信と転送を行うプロトコルで、メールはメールサーバからメールサーバへリレー方式で配送される。送信のSMTPに対し、POP3はサーバに保存されたメールを取りに行く(受信する)ときのプロトコル、IMAPはサーバ上のメールボックスにアクセスしてメールを読んだり操作したりするプロトコル。SNMPはネットワーク機器を集中管理するためのプロトコルで、メールとは関係しない。

    根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) SMTP/POP3 / RFC 9051 Internet Message Access Protocol (IMAP) - Version 4rev2 Abstract / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類10 ネットワーク 5.(1)①電子メール/4.(3)SNMP

  44. 問44.公開鍵基盤(PKI)で、公開鍵とその持ち主の対応を保証するために認証局が発行するものはどれか。

    • ア.デジタル署名
    • イ.DNSSEC
    • ウ.MACアドレス
    • エ.ディジタル証明書

    正解:エ.ディジタル証明書

    解説:ディジタル証明書(公開鍵証明書)は、持ち主の識別情報と公開鍵を結びつけて公開鍵の持ち主を証明する、認証局が発行するデジタル署名付きのデータ。デジタル署名は、データの作成元や改ざんの有無を確かめる仕組みで、公開鍵が誰のものかまでは証明しない。DNSSECはDNSの応答に署名して応答の正しさを確かめる拡張、MACアドレスはLANカードの識別番号で、どちらも公開鍵の持ち主を証明するものではない。

    根拠: RFC 4949 Internet Security Glossary, Version 2 public-key certificate / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 1.(8)⑤公開鍵基盤(用語例 デジタル証明書(公開鍵証明書),CA) / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(た行) 電子署名 / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) DNSSEC/MACアドレス

  45. 問45.AESの鍵長として、標準で採用されていないものはどれか。

    • ア.64ビット
    • イ.128ビット
    • ウ.192ビット
    • エ.256ビット

    正解:ア.64ビット

    解説:AES鍵長は128/192/256ビット。64ビットはDESの鍵長です。

  46. 問46.攻撃者が事前に用意したハッシュ値の対応表を使ってパスワードを解読する攻撃はどれか。

    • ア.総当たり攻撃
    • イ.レインボーテーブル攻撃
    • ウ.辞書攻撃
    • エ.DoS攻撃

    正解:イ.レインボーテーブル攻撃

    解説:レインボーテーブル攻撃の説明です。ソルト付与で対策します。

  47. 問47.クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃の対策として最も適切なものはどれか。

    • ア.入力値のエスケープ処理
    • イ.プレースホルダの使用
    • ウ.秘密情報(トークン)の照合
    • エ.通信の暗号化

    正解:ウ.秘密情報(トークン)の照合

    解説:CSRFの根本的な対策は、処理の前のページで秘密情報(トークン)をhiddenパラメータに埋め込み、実行するページでその値が正しいときだけ処理すること(IPA「安全なウェブサイトの作り方」)。CSRFは、本人の意図したリクエストかを確かめる仕組みの無いサイトで、罠のページを経由してログイン中の利用者に意図しない処理を実行させる攻撃。エスケープ処理はXSS、プレースホルダはSQLインジェクションの対策で、通信の暗号化では本人の意図かどうかを見分けられない。

    根拠: IPA「安全なウェブサイトの作り方」改訂第7版(2021年3月) 1.6 CSRF(p.30)/根本的解決 6-(i)-a(p.31)/1.5 5-(i)(p.24)/1.1 1-(i)(p.7)

  48. 問48.無線LANの暗号化方式のうち、最も強固な暗号化を利用できるものはどれか。

    • ア.WEP
    • イ.WPA
    • ウ.WPA2
    • エ.WPA3

    正解:エ.WPA3

    解説:WPA3が最も強固。総務省は、アクセスポイントの暗号化には現時点でWPA2かWPA3を推奨し、WPA3のほうがより強固な暗号化方式を利用できるとしている。WPA2はWPAより強度の高いAESを採用した新しい版で、WPAはそれより弱い旧方式。WEPは短時間で解読される方法が見つかっており、安全な方式とは言えないため使用は推奨されない。

    根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」安全な無線LANの利用 自分でアクセスポイントを設置する場合の暗号化の設定(WPA2・WPA3・WEP) / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) WPA2

  49. 問49.情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格はどれか。

    • ア.ISO/IEC 27001
    • イ.ISO 14001
    • ウ.ISO 9001
    • エ.ISO/IEC 20000-1

    正解:ア.ISO/IEC 27001

    解説:ISO/IEC 27001は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の要求事項を定めた国際規格で、日本ではJIS Q 27001として規格化されている。ISO 14001は環境マネジメントシステム、ISO 9001は品質マネジメントシステム、ISO/IEC 20000-1はITなどのサービスマネジメントシステムの要求事項の規格で、それぞれJIS Q 14001・JIS Q 9001・JIS Q 20000-1に当たる。

    根拠: JIS Q 27001:2014 情報技術-セキュリティ技術-情報セキュリティマネジメントシステム-要求事項(ISO/IEC 27001:2013。kikakurui 掲載の2014年版で確認) 規格名称・対応国際規格 / JIS Q 14001:2015 環境マネジメントシステム-要求事項及び利用の手引(ISO 14001:2015) 規格名称・対応国際規格 / JIS Q 9001:2015 品質マネジメントシステム-要求事項(ISO 9001:2015) 規格名称・対応国際規格 / JIS Q 20000-1:2020 情報技術-サービスマネジメント-第1部:サービスマネジメントシステム要求事項(ISO/IEC 20000-1:2018) 規格名称・対応国際規格 / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 2.(5)情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)

  50. 問50.サブネットマスク255.255.255.240(/28)で作れるサブネットあたりの有効ホスト数はいくつか。

    • ア.6
    • イ.14
    • ウ.30
    • エ.62

    正解:イ.14

    解説:ホスト部4ビット→2⁴-2=14ホスト。

  51. 問51.リレーショナルデータベース(RDB)は、データを表(テーブル)の形式で管理する。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。関係データベース(RDB)は、データを表(関係・リレーション)の形で表す。表は行と列からなり、行(タプル・組)は1件分のデータ、列(属性・フィールド)はデータの項目に当たる。データベースにはRDBのほか、階層型データベースや網型データベースなどがあり、これらは表ではなく別のデータ構造でレコードどうしの関連を表す。

    根拠: IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類9 データベース 1.(1)①データベースの種類と特徴/③データモデル/④関係モデル(用語例 関係,タプル(行,組),属性(列,フィールド))

  52. 問52.ER図は、Entity(実体)・Relationship(関連)・Attribute(属性)でデータベースの構造を表現する図である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。E-R図は、エンティティ(実体)、属性(アトリビュート)、関連(リレーションシップ)を使って、DBMSに依存しない形でデータの関連を表す図で、データベースの概念設計に使う。関連には1対1、1対多、多対多といったカーディナリティがある。表(テーブル)の設計そのものは、その後の論理設計で行う。

    根拠: IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類9 データベース 2.(2)①データベースの概念設計/②データベースの論理設計

  53. 問53.SQLのSELECT文は、テーブルからデータを取得するための文である。

    正解:○(正しい)

    解説:SELECT文:SELECT 列 FROM 表 WHERE 条件 GROUP BY 列 HAVING 条件 ORDER BY 列。データ問合せの基本。

  54. 問54.SQLのINSERT文は、テーブルに新しい行を追加する文である。

    正解:○(正しい)

    解説:INSERT INTO 表 (列1, 列2) VALUES (値1, 値2)。データ挿入。複数行同時挿入も可。

  55. 問55.SQLのGROUP BY句は、指定した列の値が同じレコードをグループ化する。

    正解:○(正しい)

    解説:GROUP BY:集約関数(COUNT・SUM・AVG等)と組合せて集計。HAVING句でグループ化後の絞込み。

  56. 問56.データベースの正規化は、データの冗長性を排除し、データ整合性を保つための設計手法である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。正規化は、表を、データの重複や矛盾が生じない形に分けていく設計の手順で、第1正規形・第2正規形・第3正規形と進める。その際には、完全関数従属・部分関数従属・推移関数従属といった考え方を使う。重複をなくすことで、同じデータの値が場所によって食い違う矛盾を防げる。

    根拠: IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類9 データベース 2.(1)データ分析(データ重複の排除)/(2)②論理設計/(3)データの正規化

  57. 問57.データベースのインデックスは、検索を高速化する代償として更新時のオーバーヘッドを増やす。

    正解:○(正しい)

    解説:インデックス:B木が一般的。検索高速化、更新時はインデックス更新コストあり。検索頻度高い列に作成すると効果的。

  58. 問58.データベースのトランザクションは、複数のSQL操作を一括して実行する単位である。

    正解:○(正しい)

    解説:トランザクション:BEGIN→操作→COMMIT/ROLLBACK。ACID特性で信頼性確保。

  59. 問59.ARPは、IPアドレスを基に、同一ネットワーク上の通信相手のMACアドレスを求めるためのプロトコルである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。ARP(Address Resolution Protocol)はIPアドレスに対応するMACアドレスを、ブロードキャストで問い合わせて求める(RFC 826、シラバス データリンク層のプロトコル)。

  60. 問60.pingコマンドは、ICMPのエコー要求とエコー応答のメッセージを用いて、通信相手との疎通を確認する。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。ICMP(Internet Control Message Protocol)はIPの制御・エラー通知用のプロトコルで、pingはそのエコー要求(Echo Request)とエコー応答(Echo Reply)を使う(RFC 792)。

  61. 問61.IPv4アドレスは32ビットで構成され、ドット区切りの10進数表記(例:192.168.1.1)が使われる。

    正解:○(正しい)

    解説:IPv4:32bit、約43億アドレス。ドット表記で「8bit.8bit.8bit.8bit」。アドレス枯渇でIPv6(128bit)への移行進行中。

  62. 問62.サブネットマスクは、IPアドレスのネットワーク部とホスト部を区切るための値である。

    正解:○(正しい)

    解説:サブネットマスク:例:255.255.255.0(/24)。ネットワーク部とホスト部の分割で、サブネット分割やルーティング判定に使用。

  63. 問63.CIDRは、IPアドレスのクラス(A・B・C)の区分にとらわれず、任意の長さのネットワークアドレス部(プレフィックス長)を指定してアドレスを割り当てる方式である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。CIDR(Classless Inter-Domain Routing)はクラスを使わずに「/24」のようなプレフィックス長でネットワーク部を表し、アドレスの無駄を減らし経路の集約も可能にする(RFC 4632)。

  64. 問64.HTTPは、Webサーバとクライアント(ブラウザ)間の通信プロトコルで、ステートレスな性質を持つ。

    正解:○(正しい)

    解説:HTTP:ステートレス(リクエスト独立)。状態保持にCookie・セッション・トークン等を使用。

  65. 問65.NTPは、ネットワークに接続された機器の時刻を、基準となる時刻源に同期させるためのプロトコルである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。NTP(Network Time Protocol)は階層構造の時刻サーバを使って機器の時計を合わせる(RFC 5905)。ログの時刻をそろえることは障害解析やセキュリティ調査の前提になる。

  66. 問66.SMTPは、メール送信のためのプロトコルで、ポート25または587を使用する。

    正解:○(正しい)

    解説:SMTP:Simple Mail Transfer Protocol。25番(標準)・587番(送信ポート、認証付)・465番(SMTPS)。

  67. 問67.POP3は、メールサーバからメールをローカルにダウンロードして読むプロトコルである。

    正解:○(正しい)

    解説:POP3:ダウンロード型、サーバ上は削除が標準。ポート110(標準)・995(POP3S)。

  68. 問68.IMAPは、メールをサーバ上に保管したまま読むプロトコルで、複数デバイスからのアクセスに適する。

    正解:○(正しい)

    解説:IMAP:Internet Message Access Protocol。サーバ保管型、フォルダ管理可。ポート143(標準)・993(IMAPS)。

  69. 問69.データベースの媒体障害からの回復では、バックアップファイルを復元したうえで、ログファイルの更新後情報を用いてロールフォワードを行い、障害発生直前までにコミットされた状態に戻す。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。媒体障害ではバックアップを復元し、更新後ログでロールフォワード(フォワードリカバリ)する。未完了のトランザクションを更新前ログで取り消すのはロールバック(シラバス 障害回復)。

  70. 問70.SPFは、受信側のメールサーバが、送信元ドメインのDNSに登録された送信サーバのIPアドレス情報を参照して、メールが正規のサーバから送られたかを確認する送信ドメイン認証の技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。SPF(Sender Policy Framework)は送信元のIPアドレスで送信ドメインを認証する(RFC 7208)。電子署名で認証するのはDKIM。

  71. 問71.次のSQL文のうち、データを取得するのはどれか。

    • ア.SELECT
    • イ.INSERT
    • ウ.UPDATE
    • エ.DELETE

    正解:ア.SELECT

    解説:データを取得するのはSELECT文で、表から条件に合う行や列を取り出す問合せの文。INSERT文は行の挿入、UPDATE文は行の更新、DELETE文は行の削除を行う。この4つはいずれもデータを操作する文(DML)に分類される。表を作る・変える・削除するCREATE TABLE・ALTER TABLE・DROP TABLEなどは、表やビューを定義するデータ定義言語(DDL)の文で、データ操作とは別の分類。

    根拠: JIS X 3005-2:2015 データベース言語SQL 第2部:基本機能(SQL/Foundation) 4.34.2.1 SQLスキーマ文(表定義・表変更文・表削除文)/4.34.2.2 SQLデータ文/表定義(CREATE TABLE)・表変更文(ALTER TABLE)・表削除文(DROP TABLE)の構文 / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類9 データベース 3.(2)①データベース言語の種類/②データベース言語(SQL)(a)データ定義言語・(b)データ操作言語(SELECT文)・(c)その他のデータ操作言語

  72. 問72.次のうち、データベースの正規化(第3正規形)の目的として正しいものはどれか。

    • ア.検索高速化
    • イ.データの冗長性排除
    • ウ.データの機密保護
    • エ.インデックス自動作成

    正解:イ.データの冗長性排除

    解説:正規化の目的は、データの重複(冗長性)をなくし、矛盾が起きない表にすること。検索の高速化はインデックスの活用などによる性能向上の論点で、インデックスが正規化で自動的に作られることもない。データの機密保護は、DBMSの機密保護機能や、利用者ごとのアクセス制御(参照権限・挿入権限など)で行うもので、正規化の目的ではない。

    根拠: IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類9 データベース 1.(2)データベース管理システム(データ機密保護機能)/2.(2)②論理設計/(3)データの正規化/4.(4)データベースの性能向上/(5)データへのアクセス制御

  73. 問73.次のうち、TCP/IP プロトコルとポート番号の組合せとして誤っているものはどれか。

    • ア.HTTP - 80
    • イ.HTTPS - 443
    • ウ.DNS - 80
    • エ.SMTP - 25

    正解:ウ.DNS - 80

    解説:DNSは53番(UDP/TCP)。80番はHTTP。

  74. 問74.次のうち、メール受信用プロトコルとして正しいものはどれか。

    • ア.SMTP
    • イ.FTP
    • ウ.HTTP
    • エ.POP3 / IMAP

    正解:エ.POP3 / IMAP

    解説:POP3・IMAPがメール受信。SMTPは送信。HTTPはWeb、FTPはファイル転送。

  75. 問75.次のIPアドレスのうち、プライベートIPアドレス(家庭/社内LAN用)に該当しないものはどれか。

    • ア.203.0.113.1
    • イ.172.16.0.1
    • ウ.192.168.1.1
    • エ.10.0.0.1

    正解:ア.203.0.113.1

    解説:プライベートIPアドレスは、組織内のネットワーク用に予約された10.0.0.0/8、172.16.0.0/12(172.31.255.255まで)、192.168.0.0/16の3つの範囲で、10.0.0.1・172.16.0.1・192.168.1.1はこれに入る。203.0.113.0/24は文書の例示用に割り当てられた範囲(TEST-NET-3)で、プライベートアドレスではない。この範囲は公開インターネット上に現れるべきではないとされている。

    根拠: RFC 1918 Address Allocation for Private Internets 3. Private Address Space / RFC 5737 IPv4 Address Blocks Reserved for Documentation 3. Documentation Address Blocks/4. Operational Implications

  76. 問76.データベースのトランザクションのACID特性のうち、Atomicity(原子性)は、トランザクション内の全操作が成功するか全て取り消されるかのどちらかであることを意味する。

    正解:○(正しい)

    解説:ACID:Atomicity(全か無か)・Consistency(整合性)・Isolation(独立性)・Durability(耐久性)。RDBの信頼性原則。

  77. 問77.データベースの共有ロック(Sロック)は、複数のトランザクションが同時に読込み可能だが、書込みは排他される。

    正解:○(正しい)

    解説:共有ロック(Read Lock):読込み複数可・書込み待機。排他ロック(Write Lock):書込み専有・読込みも待機。同時実行制御の基本。

  78. 問78.データベースの排他ロック(Xロック)は、1つのトランザクションだけが対象データを書込める状態である。

    正解:○(正しい)

    解説:排他ロック:書込み専有。他トランザクションの読込・書込ともブロック。トランザクション完了でリリース。

  79. 問79.データベースのデッドロックは、複数のトランザクションが互いのロック解放を待つ状態で進行不能になる現象である。

    正解:○(正しい)

    解説:デッドロック:DBMSがタイムアウト等で検知し、片方のトランザクションをロールバックすることで解消する。

  80. 問80.NoSQLデータベースは、リレーショナル型ではなく、キーバリュー型・ドキュメント型・グラフ型等の柔軟なデータモデルを持つ。

    正解:○(正しい)

    解説:NoSQL:Redis(KV)・MongoDB(ドキュメント)・Neo4j(グラフ)・Cassandra(カラム指向)等。スケーラビリティ重視。

  81. 問81.VLAN(仮想LAN)は、物理的なネットワーク構成に関わらず、論理的にネットワークを分割する技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:VLAN:IEEE 802.1Q(タグVLAN)。同一物理スイッチ内で論理分離、ブロードキャストドメイン分割で性能・セキュリティ向上。

  82. 問82.PoE(Power over Ethernet)は、LANケーブルで電力供給とデータ通信を同時に行う技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:PoE:IEEE 802.3af/at/bt。IPカメラ・無線アクセスポイント・IP電話等への給電に使用。

  83. 問83.無線LAN規格の802.11ac(Wi-Fi 5)は、5GHz帯を利用し、理論最大1.3Gbps以上の通信速度を実現する。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。802.11ac(Wi-Fi 5)は5GHz帯を使う無線LANの規格で、IEEEの承認は2013年。Wi-Fi Allianceは、Wi-Fi 5を2014年に導入し、複数ギガビット毎秒(Gbps)のデータレートを実現して、高性能な用途に5GHz帯を使えるとしている。複数Gbpsは1.3Gbpsを上回るので、本文の「理論最大1.3Gbps以上」は正しい。

    根拠: IEEE 802.11 Working Group「Official IEEE 802.11 Working Group Project Timelines」(2026-09-19 版) IEEE Std P802.11ac-2013(Very High Throughput < 6 GHz) / Wi-Fi Alliance「Wi-Fi (MAC/PHY)」 Wi-Fi CERTIFIED ac(Wi-Fi 5 was introduced in 2014 … multi-gigabit per second data rates)

  84. 問84.無線LAN規格の802.11ax(Wi-Fi 6)は、OFDMA・MU-MIMO等の技術で高密度環境に対応する。

    正解:○(正しい)

    解説:Wi-Fi 6:理論最大9.6Gbps。OFDMA(複数端末同時通信)・MU-MIMO(マルチユーザMIMO)で混雑環境の性能向上。

  85. 問85.IPv6は、IPv4のアドレス枯渇問題を解決するため、128ビットの長いアドレスを採用した。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。IPv6はIPv4の後継として設計された新しい版のIPで、アドレスの長さを32ビットから128ビットに増やし、はるかに多くの機器を指定できるようにした。アドレスの数で比べると、IPv4は2^32≒約43億、IPv6は2^128≒約3.4×10^38。情報家電などで大量のIPアドレスが消費される時代に備えた次期規格がIPv6である。

    根拠: RFC 8200 Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specification 1. Introduction(Expanded Addressing Capabilities) / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) IPアドレス

  86. 問86.CSMA/CD方式では、送信中に信号の衝突を検出すると送信を中止し、ランダムな時間待ってから再送信する。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。CSMA/CDは有線LAN(イーサネット)の媒体アクセス制御方式で、衝突を検出したらランダムな待ち時間の後に再送する。無線LANでは衝突の検出が難しいため、衝突を避けるCSMA/CAを使う。

  87. 問87.NAT(ネットワークアドレス変換)は、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換する技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:NAT:1対1の単純NAT、1対多のNAPT/PAT(ポート変換含む)が一般的。家庭ルータの基本機能。

  88. 問88.WAF(Web Application Firewall)は、Webアプリケーションへの攻撃(SQLi・XSS等)を防御するファイアウォールである。

    正解:○(正しい)

    解説:WAF:HTTP/HTTPSの内容を検査。シグネチャベース(既知攻撃パターン)・異常検知ベース等。

  89. 問89.IDS(侵入検知システム)は不正アクセスを検知し、IPS(侵入防止システム)はそれを検知+ブロックするシステムである。

    正解:○(正しい)

    解説:IDS:検知のみ、警告通知。IPS:検知+自動ブロック。NIDS(ネットワーク型)・HIDS(ホスト型)の区別もあり。

  90. 問90.ファジングは、検査対象のソフトウェアに問題を引き起こしそうな多様なデータを大量に入力し、その応答や挙動を監視して脆弱性を検出する手法である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。ファジングは動的な脆弱性検査の手法で、異常終了や想定外の応答から未知の脆弱性を見つける(シラバス 脆弱性検査技術)。

  91. 問91.PKI(公開鍵基盤)における認証局(CA)は、デジタル証明書を発行・管理する機関である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。認証局(CA)は、デジタル証明書(電子証明書)の登録、発行および失効などを行う第三者機関で、証明書に書かれた持ち主と公開鍵などの結びつきを保証する。PKIでは、CAのほか、ルート証明書、中間CA証明書、サーバ証明書、CRL(証明書失効リスト)、OCSPといった仕組みが使われ、証明書の発行だけでなく失効の管理もCAの役割に含まれる。

    根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(な行) 認証局 / RFC 4949 Internet Security Glossary, Version 2 certification authority (CA) / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 1.(8)⑤公開鍵基盤

  92. 問92.TLS(Transport Layer Security)は、SSLの後継として標準化された通信暗号化プロトコルである。

    正解:○(正しい)

    解説:TLS:1.0(1999)→1.3(2018)。SSL 3.0以前は脆弱性で非推奨。HTTPS・SMTP STARTTLS等で使用。

  93. 問93.デジタル署名は、改ざん検知のみを目的とした仕組みである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。デジタル署名は「改ざん検知+送信者認証+否認防止」3要素を実現(改ざん検知のみではない)。

  94. 問94.ハッシュ関数(SHA-256等)の特性として、入力が少しでも変化すると出力(ハッシュ値)が大きく変化する「雪崩効果」がある。

    正解:○(正しい)

    解説:雪崩効果:1ビット変化で出力の約半分が変化。ハッシュ関数の重要な性質で、改ざん検知能力の根幹。

  95. 問95.パスワードのソルト付ハッシュ化は、レインボーテーブル攻撃を防ぐ重要な技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:ソルト:パスワード毎の固有のランダム値。ハッシュ化前にソルトを混ぜることで、事前計算済みハッシュ攻撃を無効化。

  96. 問96.ACID特性のうち、Isolation(独立性)の意味として正しいものはどれか。

    • ア.同時に実行されるトランザクションどうしが互いに影響を与えない
    • イ.トランザクションの処理後もデータが整合性の制約を満たしている
    • ウ.トランザクションの操作がすべて実行されるか、一つも実行されない
    • エ.コミットしたトランザクションの結果が障害の後も失われない

    正解:ア.同時に実行されるトランザクションどうしが互いに影響を与えない

    解説:Isolation(独立性)は、同時に実行されるトランザクションどうしが互いに影響しない性質で、あるトランザクションの変更は、コミットするまで同時に動く他のトランザクションから見えない。ほかの選択肢は残りの ACID 特性で、データが整合性の制約を満たし続けるのは Consistency(一貫性)、操作がすべて実行されるか一つも実行されないかは Atomicity(原子性)、コミットした結果が障害の後も失われないのは Durability(耐久性)。4つで、同時実行や障害があっても処理の正しさを保つ。

    根拠: PostgreSQL 18 文書 Appendix M. Glossary(PostgreSQL Global Development Group) ACID/Atomicity/Consistency/Isolation(the effects of a transaction are not visible to concurrent transactions before it commits)/Durability / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 データベース 4.トランザクション処理(3)トランザクション管理(ACID特性、四つの特性の基本的な考え方)(PDF p.37・印刷 p.31)

  97. 問97.次のWi-Fi規格のうち、最も新しいものはどれか。

    • ア.802.11n
    • イ.802.11ax
    • ウ.802.11ac
    • エ.802.11g

    正解:イ.802.11ax

    解説:選択肢の中で最も新しいのは802.11ax。IEEEの承認年は、802.11gが2003年、802.11nが2009年、802.11acが2013年、802.11axが2021年。Wi-Fi Allianceの呼び方では、802.11nがWi-Fi 4、802.11acがWi-Fi 5、802.11axがWi-Fi 6に当たる。なお、802.11axの後にも802.11be(2024年)が承認されており、802.11axが無線LANで最新の規格というわけではない。

    根拠: IEEE 802.11 Working Group「Official IEEE 802.11 Working Group Project Timelines」(2026-09-19 版) IEEE Std P802.11g-2003/P802.11n-2009/P802.11ac-2013/P802.11ax-2021/P802.11be-2024 / Wi-Fi Alliance「Wi-Fi (MAC/PHY)」 Wi-Fi CERTIFIED n(Wi-Fi 4)/Wi-Fi CERTIFIED ac(Wi-Fi 5) / Wi-Fi Alliance「Wi-Fi Alliance introduces Wi-Fi 6」(2018年10月3日 ニュースリリース) Wi-Fi 6 / Wi-Fi 5 / Wi-Fi 4 to identify devices that support 802.11ax / 802.11ac / 802.11n technology

  98. 問98.次のうち、IDS と IPS の主な違いとして正しいものはどれか。

    • ア.両者同じ
    • イ.IDSはホスト型、IPSはネットワーク型
    • ウ.IDSは検知のみ、IPSは検知+自動ブロック
    • エ.IDSは古い技術、IPSは新しい技術

    正解:ウ.IDSは検知のみ、IPSは検知+自動ブロック

    解説:IDS:検知のみ(警告)。IPS:検知+自動的にブロック・遮断。NIDS/HIDS(ネット/ホスト)の区別は別軸。

  99. 問99.次のうち、ゼロトラストネットワークの基本原則として誤っているものはどれか。

    • ア.すべての通信を信頼しない
    • イ.継続的検証
    • ウ.最小権限の原則
    • エ.社内ネットワークは無条件で信頼

    正解:エ.社内ネットワークは無条件で信頼

    解説:ゼロトラストは社内ネットワークも無条件で信頼しない。境界型防御の限界(内部脅威・侵入後の横展開)を補うアプローチ。

  100. 問100.パスワードのレインボーテーブル攻撃を防ぐために有効な技術はどれか。

    • ア.ソルト付ハッシュ化
    • イ.Base64エンコード
    • ウ.ROT13暗号化
    • エ.平文保存

    正解:ア.ソルト付ハッシュ化

    解説:ソルト:パスワード毎のランダム値を加えてハッシュ化。事前計算ハッシュ攻撃(レインボーテーブル)を無効化。

  101. 問101.クラウドコンピューティングの基本的な利点として、初期投資の削減・柔軟なスケーリング・運用負担の軽減等がある。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。クラウドサービスは、データやソフトウェアをネットワーク経由でサービスとして提供するもの。利用すれば機材の購入やシステムの構築・管理にかかる手間や時間を削減でき、業務の効率化やコストダウンを図れる。特にIaaSでは主に仮想化技術が使われ、事業者が持つ処理能力の中から自分に必要な分だけを使える。

    根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」クラウドサービスの仕組み 本文(手間・時間の削減とコストダウン、特にIaaSでの仮想化) / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 2.(1)情報セキュリティ管理(用語例 クラウドサービスの責任共有モデル)

  102. 問102.次のSQL 文によって定義され,値が格納されている“商品”表に対して,制約違反で実行エラーとなるSQL 文はどれか。 〔SQL 文〕 CREATE TABLE 商品  (商品コード CHAR(4) PRIMARY KEY, 商品名 VARCHAR(21),   仕入先コード CHAR(4), 仕入単価 INT, 在庫数 INT)問102の図

    • ア.DELETE FROM 商品 WHERE 仕入先コード IS NULL
    • イ.INSERT INTO 商品 VALUES ('A555', '空気清浄機', 'S005', 60000, 50)
    • ウ.UPDATE 商品 SET 商品コード = 'A666' WHERE 商品コード = 'A444'
    • エ.UPDATE 商品 SET 商品コード = 'A777' WHERE 在庫数 >= 20

    正解:エ.UPDATE 商品 SET 商品コード = 'A777' WHERE 在庫数 >= 20

    解説:商品コードは PRIMARY KEY なので,重複した値を持つ行が2つ以上あってはならない。エの WHERE 句「在庫数 >= 20」に当てはまるのは,在庫数50のA222と在庫数20のA444の2行である。この2行の商品コードをどちらも 'A777' に書き換えると同じ値が2つできてしまい,主キーの一意性に反して実行エラーになる。アは仕入先コードがNULLのA333を1行削除するだけで,どの制約にも触れない。イが追加する 'A555' は既存のどの商品コードとも重ならず,商品名も VARCHAR(21) に収まる。ウはA444の1行だけを 'A666' に変えるもので,'A666' は既存にないので重複しない。なおA333は仕入先コードなどがNULLだが,NULLを禁じる制約は定義されていないので問題にならない。

    出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問7
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  103. 問103.無線LAN では,複数の端末から送信された同じ周波数の電波が衝突した場合,電波が干渉するのでそれらを受信すると信号を復調できないことがある。この問題を回避するためのものはどれか。

    • ア.CSMA/CA
    • イ.SSID
    • ウ.キャリアアグリゲーション
    • エ.テザリング

    正解:ア.CSMA/CA

    解説:CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)は,送信の前に電波が使われていないかを確かめ,空いていてもすぐには送らずランダムな時間だけ待ってから送ることで,複数の端末が同時に送り始めるのを避ける方式である。有線LANのCSMA/CDは送信しながら衝突を検知して止める方式だが,無線では自分の送信電波が強すぎて他局の電波を同時に聞き取れず,衝突の検知ができない。そのため「起きたら対処する」ではなく「起こさないようにする」CAを使う。イのSSIDはアクセスポイントを識別する名前,ウのキャリアアグリゲーションは携帯電話網で複数の周波数帯を束ねて通信速度を上げる技術,エのテザリングはスマートフォンを中継して他の機器をインターネットにつなぐ機能である。

    出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問8
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  104. 問104.2 要素認証に該当する組みはどれか。

    • ア.クライアント証明書,ハードウェアトークン
    • イ.静脈認証,指紋認証
    • ウ.パスワード認証,静脈認証
    • エ.パスワード認証,秘密の質問の答え

    正解:ウ.パスワード認証,静脈認証

    解説:認証の要素は「知識(本人だけが知っているもの)」「所持(本人だけが持っているもの)」「生体(本人自身の身体的特徴)」の3種類に分けられる。2要素認証とは,このうち種類の違う2つを組み合わせることをいう。ウはパスワード(知識)と静脈(生体)で種類が違うので2要素認証である。アはクライアント証明書もハードウェアトークンも所持,イは静脈も指紋も生体,エはパスワードも秘密の質問の答えも知識で,いずれも同じ種類を2つ重ねているだけである。これらは認証を2段階に分けてはいるが,要素は1つしかないので2要素認証には当たらない。

    出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問9
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  105. 問105.情報セキュリティに関する専門組織の説明のうち,CSIRT の説明として,最も適切なものはどれか。

    • ア.自社が顧客に提供する製品又はサービスの脆弱性に起因するリスクに対応する組織
    • イ.セキュリティインシデント検知のために,システム監視,ログ分析などのセキュリティ運用を担う組織
    • ウ.発生したセキュリティインシデントに対し,インシデント対応を行う組織
    • エ.標的型サイバー攻撃特別相談窓口をもち,相談をもち込んだ組織の被害の低減と攻撃の連鎖の遮断を支援する組織

    正解:ウ.発生したセキュリティインシデントに対し,インシデント対応を行う組織

    解説:CSIRT(Computer Security Incident Response Team)は,その名のとおり「起きてしまったインシデントに応じる(Response)」ための組織である。よってウが正しい。アは自社が世に出した製品・サービスの脆弱性に対応するPSIRT(Product SIRT)。イは監視やログ分析を続けて異常の兆候を見つけるSOC(Security Operation Center)で,CSIRTが動き出す前の「検知」を担う。エはIPAが運営するJ-CRAT(サイバーレスキュー隊)の説明で,標的型サイバー攻撃特別相談窓口に寄せられた相談をもとに支援を行う。

    出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問10
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  106. 問106.A 社は,従業員1,000 名の広告代理店である。A 社では,各部署がA 社の社内ネットワークに設置したファイルサーバを,設置した部署の運用担当者が管理している。各部署で新たなクラウドサービスを利用する場合,各部署の責任者の承認のもと契約し,各部署の運用担当者が管理している。 営業部では,営業部がA 社の社内ネットワークに設置したファイルサーバ(以下,Y サーバという)及び顧客管理のためのクラウドサービス(以下,Z サービスという)を利用している。営業部の各従業員にはY サーバの一般利用者アカウントが割り当てられ,Y サーバ上の全てのファイルが編集可能である。また,営業部の各従業員には,Z サービスの一般利用者アカウントが割り当てられ,営業部の運用担当者には,Y サーバとZ サービスの管理者アカウントが割り当てられている。 情報セキュリティ部門では,クラウドサービスに関連した情報セキュリティインシデントの発生に備えて,各部署で利用しているクラウドサービスのログ管理に関するルールを図1 のとおりに整備した。 1. ログの取得 次のログを取得すること ・ログイン及びログアウトのログ(以下,ログインログという) ・クラウドサービスでの重要な操作及びその成否に関するログ 2. ログの項目 少なくとも次が記録されること ・対象のアカウント名,日本標準時での日時,操作内容 3. ログのアクセス管理 ・運用担当者だけがログにアクセスできるようにすること ・クラウドサービスからログをエクスポートして保管する場合は,社内ネットワークに設置した自部署のファイルサーバにログを保管し,運用担当者だけがアクセスできるようにすること ・運用担当者は複数名にすること ・クラウドサービスへの運用担当者のログインには,2 要素認証を必要とすること 4. ログの保存期間 ・少なくとも過去1 年間のログが参照できるようにすること 5. 改ざんへの対策 ・ログは運用担当者でも書込み及び消去ができないようにすること 図1 各部署で利用しているクラウドサービスのログ管理に関するルール 営業部の情報セキュリティリーダーであるB 課長は,運用担当者のC 主任及び情報セキュリティ部門の協力を得て,図1 のルールが順守されているかどうかを調査した。B 課長は,Z サービスでの現在の運用の中で,図1 のルールに違反しているものを表1 のとおりまとめた。 表1 図1 のルールに違反している現在の運用 (一) Z サービスのログは,空き容量が一定値以下になった場合,古いログから上書きされる。 (二) Z サービスの運用は,営業部のC 主任とD 主任の2 名で担当していたが,D 主任が先月退職したので,現在はC 主任だけである。 (三) Z サービスのログの日時は,UTC で記録されている。 (四) Z サービスのログは,毎月末に全てエクスポートし,Y サーバに保管している。 設問 表1 中の運用のうち,図1 のルール3 に違反しているものの項番だけを全て挙げた組合せを,解答群の中から選べ。

    • ア.(一),(二)
    • イ.(一),(二),(三)
    • ウ.(一),(二),(四)
    • エ.(一),(三)
    • オ.(一),(三),(四)
    • カ.(一),(四)
    • キ.(二),(三)
    • ク.(二),(三),(四)
    • ケ.(二),(四)
    • コ.(三),(四)

    正解:ケ.(二),(四)

    解説:表1の4つはいずれも図1のどれかのルールに違反している。聞かれているのは「ルール3(ログのアクセス管理)に違反しているもの」だけなので,どのルールに当たるのかで仕分ける。ルール3が求めているのは,運用担当者だけがログにアクセスできること,エクスポートして保管する場合は自部署のファイルサーバに置き運用担当者だけがアクセスできること,運用担当者は複数名にすること,運用担当者のログインには2要素認証を使うこと,の4つである。(二)は,D 主任の退職で運用担当者がC 主任1名になっており,「複数名にすること」に反する。(四)は,ログをY サーバにエクスポートして保管しているが,Y サーバは営業部の各従業員に一般利用者アカウントが割り当てられ,Y サーバ上の全てのファイルが編集可能である。つまり運用担当者だけがアクセスできる状態になっておらず,「運用担当者だけがアクセスできるようにすること」に反する。自部署のファイルサーバである点は満たしているので,引っかかるのはアクセス制限のほうである。したがってルール3に違反しているのは(二)と(四)でケ。(一)の「古いログから上書きされる」は,過去1年間のログが参照できなくなるおそれがあり,ルール4(ログの保存期間)の違反である。(三)の「UTC で記録されている」は,日本標準時での日時を求めるルール2(ログの項目)の違反である。どちらもルール違反ではあるが,ルール3ではないので含めない。

    出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問6
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  107. 問107.“商品”表に対するSQL 文と同じ結果が得られるSELECT 文はどれか。 〔SQL 文〕 SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID IN ('M002', 'M004')問107の図

    • ア.SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID = 'M002' AND 仕入先ID = 'M004'
    • イ.SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID = 'M002' INTERSECT SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID = 'M004'
    • ウ.SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID = 'M002' OR 仕入先ID = 'M004'
    • エ.SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID BETWEEN 'M002' AND 'M004'

    正解:ウ.SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID = 'M002' OR 仕入先ID = 'M004'

    解説:IN は「並べた値のどれかに一致する」という意味なので,OR でつないだ条件と同じである。よってウ。アは1つの行の仕入先IDが同時に 'M002' でも 'M004' でもあることを求めており,そんな行は存在しないので結果は0件になる。イのINTERSECT は二つの結果の共通部分を取るもので,同じく両方の条件を満たす行を求めることになり0件になる。エのBETWEEN は範囲指定なので 'M002' 以上 'M004' 以下,つまり 'M003' の行(電子レンジ・炊飯器)まで含んでしまう。

    出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問6
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  108. 問108.1G バイトの動画データを40M ビット/秒の回線を使用してダウンロードしたところ,5 分掛かった。このときの回線利用率はおよそ何%か。ここで,ダウンロード時には動画データに20%の制御情報が付加されるものとする。

    • ア.10
    • イ.53
    • ウ.67
    • エ.80

    正解:エ.80

    解説:実際に流れたデータ量と,回線が5分間に流せるデータ量を比べる。動画は1G バイト=8G ビットで,これに20%の制御情報が付くので 8 × 1.2 = 9.6G ビットが流れる。回線は40M ビット/秒なので,5分=300秒では 40 × 300 = 12,000M ビット=12G ビット送れる。回線利用率は 9.6 ÷ 12 = 0.8 で80%。よってエ。制御情報の20%を足し忘れると 8 ÷ 12 = 約67%となりウになる。バイトとビットの取り違え(8倍し忘れ)にも注意する。

    出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問7
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  109. 問109.HTTP とHTTPS を比較した場合において,HTTPS だけがもつ特徴を示したものはどれか。

    • ア.cookie に保存されている情報を用いたセッション管理が可能である。
    • イ.ID とパスワードによって利用者の認証を行うことが可能である。
    • ウ.Web ブラウザでキャッシュさせることによって通信量を減らすことが可能である。
    • エ.通信相手先サーバをサーバ証明書によって確認することが可能である。

    正解:エ.通信相手先サーバをサーバ証明書によって確認することが可能である。

    解説:HTTPS は HTTP の通信を TLS で包んだもので,TLS が加えるのは「通信の暗号化」「改ざんの検知」「サーバの身元確認」の3つである。このうち選択肢にあるのはサーバ証明書による相手の確認なのでエ。ア・イ・ウはいずれも HTTP の仕組みで実現できることであり,HTTPS でも同じように使えるが「HTTPS だけがもつ」ものではない。

    出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問8
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  110. 問110.暗号の危殆化に該当するものはどれか。

    • ア.あるCA でデジタル証明書の署名に使っている公開鍵のデジタル証明書の有効期限が切れた。
    • イ.ある暗号アルゴリズムの秘密鍵が不正アクセスによって漏えいした。
    • ウ.あるハッシュ関数においてハッシュ値が同じになるデータの組みを現実的な時間内で発見する方法が見つかった。
    • エ.あるランサムウェアの一種で暗号化されたファイルの復号鍵が公開された。

    正解:ウ.あるハッシュ関数においてハッシュ値が同じになるデータの組みを現実的な時間内で発見する方法が見つかった。

    解説:危殆化とは,計算機の性能向上や新しい解読法の発見によって,暗号やハッシュ関数の安全性そのものが下がることをいう。ハッシュ値が同じになるデータの組(衝突)を現実的な時間で作れるようになれば,そのハッシュ関数は改ざんの検知に使えなくなる。まさに危殆化なのでウ。アは証明書の期限切れで,運用上の切替えの話である。イは鍵が盗まれたという管理の失敗で,アルゴリズムの強さは変わっていない。エは特定のランサムウェアの復号鍵が明らかになっただけで,暗号方式の安全性が下がったわけではない。

    出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問9
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  111. 問111.WAF の説明はどれか。

    • ア.Web サイトに対するアクセス内容を監視し,攻撃とみなされるパターンを検知したときに当該アクセスを遮断する。
    • イ.Wi-Fi アライアンスが認定した無線LAN の暗号化方式の規格であり,AES 暗号に対応している。
    • ウ.様々なシステムの動作ログを一元的に蓄積,管理し,セキュリティ上の脅威となる事象をいち早く検知,分析する。
    • エ.ファイアウォール機能を有し,マルウェア対策機能,侵入検知機能などの複数のセキュリティ機能を連携させ,統合的に管理する。

    正解:ア.Web サイトに対するアクセス内容を監視し,攻撃とみなされるパターンを検知したときに当該アクセスを遮断する。

    解説:WAF(Web Application Firewall)は,Web アプリケーションへの通信の中身を見て,SQL インジェクションやクロスサイトスクリプティングなどの攻撃らしいパターンを見つけたら遮断するものである。通常のファイアウォールが送信元・宛先・ポート番号で通す通さないを決めるのに対し,WAF はHTTP の中身まで見るところが違う。よってア。イはWPA2 などの無線LAN の暗号化規格,ウはSIEM(ログの一元管理と分析),エはUTM(複数のセキュリティ機能を1台にまとめた機器)の説明である。

    出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問10
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  112. 問112.E-R モデルにおけるエンティティの特徴はどれか。

    • ア.エンティティとインスタンスとは,1 対1 の対応関係をとる。
    • イ.エンティティとなり得るものは,物的に実現するものである。
    • ウ.エンティティは,特性を表すための属性(アトリビュート)をもつ。
    • エ.異なった種類のエンティティ間の関係は,主として状態遷移として表現される。

    正解:ウ.エンティティは,特性を表すための属性(アトリビュート)をもつ。

    解説:E-R モデルのエンティティ(実体)は,管理したいものの種類を表し,その性質を表す属性(アトリビュート)をもつ。たとえば「社員」なら社員番号・氏名・所属などである。よってウ。アは,エンティティが型,インスタンスがその実物(個々の社員)なので1対多の関係であり誤り。イは,「注文」「予約」のように形の無いものもエンティティになれるので誤り。エは,エンティティ間の結び付きはリレーションシップ(関連)で表すものであり,状態遷移は状態遷移図が扱う別の話である。

    出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問11
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  113. 問113.A 社は従業員200 名の電子機器メーカーである。東京に本社があり,新潟に工場がある。 A 社では,ファイルサーバを図1 のように運用している。 ・ファイルサーバは本社と工場のサーバルームに設置している。 ・ファイルサーバは,磁気テープを使用してファイルのバックアップを取得している。 ・土曜日の午前2 時からフルバックアップを取得し,翌週の火曜日と木曜日の午前2 時から増分バックアップを取得している。 ・情報システム部の担当者は毎週月曜日,火曜日,木曜日の朝10 時頃,バックアップジョブの実行結果の確認と磁気テープの交換を行い,磁気テープは耐火金庫に保管している。 ・磁気テープには上書きモードでバックアップを取得し,1 か月分の磁気テープを世代管理している。 ・これまで,フルバックアップからのリストアには平均して4 時間,1 回の増分バックアップからは平均して0.25 時間掛かっている。 ・A 社はICT 継続のための試験を実施しており,ファイルサーバも試験対象である。 注記 事業影響度分析の結果に基づき,ファイルサーバは,72 時間の目標復旧時点(RPO)と120 時間の目標復旧時間(RTO)が要求事項として定められている。 図1 A 社のファイルサーバの運用 A 社はISMS 認証を取得しており,最高情報セキュリティ責任者(CISO)を中心に情報セキュリティに取り組み,定期的に,情報セキュリティリスクアセスメントを行っている。今般,ISMS 認証基準がJIS Q 27001:2023 に改正されたことを受け,情報セキュリティリーダーのB さんは,新基準への移行審査に向けて準備することになった。改正によって新たに追加された情報セキュリティ管理策について,B さんは情報システム部の担当者に取組状況を確認し,その評価結果を表1 にまとめた。 B さんは,移行審査前の内部監査で,内部監査室から表1 の項番1 に関するファイルサーバの運用について何点か質問を受け,表2 のとおり回答した。 設問 表2 中の [a1] ~ [a3] に入れる字句の適切な組合せを,a に関する解答群の中から選べ。問113の図

    • ア.[a1]月曜日の正午 [a2]4.25 [a3]CISO
    • イ.[a1]月曜日の正午 [a2]4.25 [a3]情報システム部の担当者
    • ウ.[a1]月曜日の正午 [a2]4.25 [a3]内部監査室長
    • エ.[a1]月曜日の正午 [a2]4.50 [a3]CISO
    • オ.[a1]月曜日の正午 [a2]4.50 [a3]情報システム部の担当者
    • カ.[a1]火曜日の正午 [a2]4.25 [a3]情報システム部の担当者
    • キ.[a1]火曜日の正午 [a2]4.25 [a3]内部監査室長
    • ク.[a1]火曜日の正午 [a2]4.50 [a3]CISO
    • ケ.[a1]火曜日の正午 [a2]4.50 [a3]情報システム部の担当者
    • コ.[a1]火曜日の正午 [a2]4.50 [a3]内部監査室長

    正解:ク.[a1]火曜日の正午 [a2]4.50 [a3]CISO

    解説:a1 は目標復旧時点(RPO)の話である。RPO は「障害からさかのぼって,どの時点までのデータを取り戻せなければならないか」を示す。要求事項は72 時間なので,金曜日の正午に障害が起きたなら,その72 時間前である火曜日の正午の時点のデータは少なくとも復元できなければならない。月曜日の正午は96 時間前で,要求より厳しい値になってしまう。 a2 はリストアに掛かる時間である。バックアップは土曜日の午前2 時にフル,翌週の火曜日と木曜日の午前2 時に増分を取っている。木曜日の正午に全データが消失したのなら,直前の木曜日午前2 時までは取れているので,フルを戻したうえで火曜日の増分と木曜日の増分を順に適用することになる。4 + 0.25 + 0.25 = 4.50 時間である。4.25 は,増分を最後の1 回分しか適用しないと数えた値で,増分バックアップは前回のバックアップからの差分なので途中を飛ばすことはできない。 a3 は承認者である。A 社は最高情報セキュリティ責任者(CISO)を中心に情報セキュリティに取り組んでおり,ICT 継続の計画書のような重要な文書を承認するのはCISO である。情報システム部の担当者は運用を実施する側で,自分の計画を自分で承認することになってしまう。内部監査室長は監査する側なので,被監査側の計画を承認すると独立性を失う。したがって a1 は火曜日の正午,a2 は4.50,a3 はCISO でク。

    出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問6
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  114. 問114.DBMS に実装すべき原子性(atomicity)を説明したものはどれか。

    • ア.同一データベースに対する同一処理は,何度実行しても結果は同じである。
    • イ.トランザクション完了後にハードウェア障害が発生しても,更新されたデータベースの内容は保証される。
    • ウ.トランザクション内の処理は,全てが実行されるか,全てが取り消されるかのいずれかである。
    • エ.一つのトランザクションの処理結果は,他のトランザクション処理の影響を受けない。

    正解:ウ.トランザクション内の処理は,全てが実行されるか,全てが取り消されるかのいずれかである。

    解説:トランザクションに求められる4つの性質(ACID 特性)のうち,原子性(atomicity)は「全部やるか,全部やらないか」で,中途半端な状態を残さないことである。よってウ。イは耐久性(durability),エは独立性(isolation)の説明である。アの「何度実行しても結果が同じ」は冪等性で,ACID 特性には含まれない。残る一貫性(consistency)は,処理の前後で決められた整合性が保たれることをいう。

    出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問7
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  115. 問115.LAN 間接続装置に関する記述のうち,適切なものはどれか。

    • ア.ゲートウェイは,OSI 基本参照モデルにおける第1 ~ 3 層だけのプロトコルを変換する。
    • イ.ブリッジは,IP アドレスを基にしてフレームを中継する。
    • ウ.リピータは,同種のセグメント間で信号を増幅することによって伝送距離を延長する。
    • エ.ルータは,MAC アドレスを基にしてフレームを中継する。

    正解:ウ.リピータは,同種のセグメント間で信号を増幅することによって伝送距離を延長する。

    解説:LAN 間接続装置は OSI 基本参照モデルのどの層で中継するかで区別する。リピータは第1層(物理層)で信号を増幅・整形して伝送距離を延ばす装置なので,ウが正しい。イのブリッジは第2層でMAC アドレスを見てフレームを中継する(IP アドレスではない)。エのルータは第3層でIP アドレスを見てパケットを中継する(MAC アドレスではない)。イとエは見るアドレスが入れ替わっている。アのゲートウェイは第4層以上を含めてプロトコルを変換する装置で,「第1〜3層だけ」ではない。

    出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問8
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  116. 問116.ペネトレーションテストに該当するものはどれか。

    • ア.検査対象の実行プログラムの設計書,ソースコードに着目し,開発プロセスの各工程にセキュリティ上の問題がないかどうかをツールや目視で確認する。
    • イ.公開Web サーバの各コンテンツファイルのハッシュ値を管理し,定期的に各ファイルから生成したハッシュ値と一致するかどうかを確認する。
    • ウ.公開Web サーバや組織のネットワークの脆弱性を探索し,サーバに実際に侵入できるかどうかを確認する。
    • エ.内部ネットワークのサーバやネットワーク機器のIPFIX 情報から,各PC の通信に異常な振る舞いがないかどうかを確認する。

    正解:ウ.公開Web サーバや組織のネットワークの脆弱性を探索し,サーバに実際に侵入できるかどうかを確認する。

    解説:ペネトレーションテストは侵入テストのことで,実際に攻撃を試みてサーバに入れるかどうかを確かめる。よってウ。アはソースコードや設計書を読むソースコード診断(静的解析)で,実際に攻撃はしない。イはファイルのハッシュ値を比べる改ざん検知。エは通信のフロー情報から異常な振る舞いを見つける監視で,いずれも侵入を試みるものではない。

    出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問9
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  117. 問117.SQL インジェクションの対策として,有効なものはどれか。

    • ア.URL をWeb ページに出力するときは,“http://”や“https://”で始まるURL だけを許可する。
    • イ.外部からのパラメータでWeb サーバ内のファイル名を直接指定しない。
    • ウ.スタイルシートを任意のWeb サイトから取り込めるようにしない。
    • エ.プレースホルダを使って命令文を組み立てる。

    正解:エ.プレースホルダを使って命令文を組み立てる。

    解説:SQL インジェクションは,入力された文字列がSQL 文の一部として解釈されることで起きる。プレースホルダを使えば,値は最初から「値」として扱われ,どんな文字列が来てもSQL 文の構造が変わらない。よってエ。アはオープンリダイレクトやスクリプト実行への対策,イはディレクトリトラバーサルへの対策,ウはクロスサイトスクリプティングなどへの対策で,いずれもSQL 文の組立てとは関係がない。

    出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問10
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  118. 問118.ビッグデータ分析の前段階として,非構造化データを構造化データに加工する処理を記述している事例はどれか。

    • ア.関係データベースに蓄積された大量の財務データから必要な条件に合致するデータを抽出し,利用者が扱いやすい表計算ソフトウェアデータに加工する。
    • イ.個人情報を含むビッグデータを更に利活用するために,特定の個人を識別することができないように匿名化加工する。
    • ウ.住所データ項目の中にある,“ヶ”と“が”の混在や,丁番地の表記不統一を,標準化された表記へ統一するために加工する。
    • エ.ソーシャルメディアの口コミを機械学習によって単語ごとに分解し,要約を作り,分析可能なデータに加工し,関係データベースに保管する。

    正解:エ.ソーシャルメディアの口コミを機械学習によって単語ごとに分解し,要約を作り,分析可能なデータに加工し,関係データベースに保管する。

    解説:非構造化データとは,表の行と列に収まっていないデータのことで,文章・画像・音声などが当たる。エは口コミという文章を機械学習で単語に分解し,関係データベースに保管できる形にしており,非構造化データを構造化データに変えている。よってエ。アは関係データベースにある時点ですでに構造化データである。イの匿名化は構造化データのまま個人が分からないように加工するもの。ウの表記ゆれの統一はデータクレンジングで,これも構造化データの中の整え方である。

    出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問15
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  119. 問119.A 社は従業員450 名の商社であり,昨年から働き方改革の一環として,在宅でのテレワークを推進している。A 社のシステム環境を図1 に示す。 ・従業員には,一人に1 台デスクトップPC(以下,社内PC という)を貸与している。 ・従業員が利用するシステムには,自社で開発しA 社に設置している業務システムのほかに,次の二つのSaaS(以下,二つのSaaS をA 社利用クラウドサービスという)がある。  1. メール機能,チャット機能及びクラウドストレージ機能をもつグループウェア(以下,A 社利用グループウェアという)  2. オンライン会議サービス ・テレワークでは,従業員の個人所有PC(以下,私有PC という)の業務利用(BYOD)を許可している。 ・テレワークでは,社内PC 及び私有PC のそれぞれに専用のアプリケーションソフトウェア(以下,専用アプリという)を導入し,社内PC のデスクトップから私有PC に画面転送を行うリモートデスクトップ方式を採用している。 ・専用アプリには,リモートデスクトップからPC へのファイルのダウンロード及びファイル,文字列,画像などのコピー&ペーストを禁止する機能(以下,保存禁止機能という)があり,A 社では私有PC に対して当該機能を有効にしている。 ・業務システムには,社内PC のデスクトップから利用者ID 及びパスワードを入力してログインしている。 ・A 社利用クラウドサービスへのログインは,A 社利用クラウドサービス側の設定によってA 社の社内ネットワークからだけ可能になるように制限している。ログインには利用者ID 及びパスワードを用いている。 図1 A 社のシステム環境(抜粋) テレワークの定着が進むにつれて,社内PC からインターネットへの接続が極端に遅くなり,業務に支障をきたしているので改善できないかと,従業員から問合せがあった。A 社の社内ネットワークとインターネットとの間の通信量を調査したところ,テレワーク導入前に比べ,業務時間帯で顕著に増加していることが判明した。そのため,情報システム部では,テレワークでA 社利用クラウドサービスに接続する場合には,A 社の社内ネットワークも社内PC も介さずに直接接続することを可能にするネットワークの設定変更を実施することにした。 設定変更に当たり,情報セキュリティ上の問題がないかをA 社の情報セキュリティリーダーであるB さんが検討したところ,幾つか問題があることが分かった。その一つは,A 社利用クラウドサービスへの不正アクセスのリスクが増加することである。そこでB さんは,リスクを低減するために,情報システム部に対策を依頼することにした。 設問 次の対策のうち,情報システム部に依頼することにしたものはどれか。解答群のうち,最も適切なものを選べ。

    • ア.A 社の社内ネットワークからA 社利用クラウドサービスへの通信を監視する。
    • イ.A 社の社内ネットワークとA 社利用クラウドサービスとの間の通信速度を制限する。
    • ウ.A 社利用クラウドサービスにA 社外から接続する際の認証に2 要素認証を導入する。
    • エ.A 社利用クラウドサービスのうち,A 社利用グループウェアだけを直接接続の対象とする。
    • オ.専用アプリの保存禁止機能を無効にする。

    正解:ウ.A 社利用クラウドサービスにA 社外から接続する際の認証に2 要素認証を導入する。

    解説:これまでA 社利用クラウドサービスは,社内ネットワークからしかログインできない設定にしてあった。つまり利用者IDとパスワードが漏れても,社外からは試しようがなかった。直接接続を認めるとこの制限が外れ,IDとパスワードさえ知っていれば世界中のどこからでもログインを試せるようになる。これが「不正アクセスのリスクが増加する」の中身である。したがって,知識(パスワード)だけに頼らず,所持や生体をもう一つの要素として求める2要素認証を社外からの接続に導入するのが対策になる。よってウ。アは社内ネットワークからの通信の監視で,今回問題になっている社外からの直接接続を見ていないので効かない。イの通信速度の制限は,そもそも遅さを解消するための設定変更なので目的に反するうえ,不正アクセス対策にもならない。エは直接接続の対象を絞るだけで,グループウェアへの不正アクセスのリスクは残る。オの保存禁止機能を無効にすると,私有PC に業務データを保存できるようになり,かえって情報漏えいのリスクが増す。

    出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問6
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  120. 問120.次の関数従属を満足するとき,成立する推移的関数従属はどれか。ここで,“A→B”はB がA に関数従属していることを表し,“A→{B,C}”は,“A→B”かつ“A→C”が成立することを表す。〔関数従属〕{注文コード,商品コード}→{顧客注文数量,注文金額}注文コード →{注文日,顧客コード,注文担当者コード}商品コード →{商品名,仕入先コード,商品販売価格}仕入先コード →{仕入先名,仕入先住所,仕入担当者コード}顧客コード →{顧客名,顧客住所}

    • ア.仕入先コード → 仕入担当者コード → 仕入先住所
    • イ.商品コード → 仕入先コード → 商品販売価格
    • ウ.注文コード → 顧客コード → 顧客住所
    • エ.注文コード → 商品コード → 顧客注文数量

    正解:ウ.注文コード → 顧客コード → 顧客住所

    解説:推移的関数従属は X → Y → Z の形で,X から Y が決まり,その Y から Z が決まる関係をいう。与えられた関数従属を見ると,注文コード → 顧客コード が成り立ち,さらに 顧客コード → 顧客住所 も成り立つ。よってウ。アは 仕入担当者コード → 仕入先住所 が与えられていない。イは 仕入先コード → 商品販売価格 が与えられていない(商品販売価格を決めるのは商品コードである)。エは 注文コード → 商品コード が与えられていない(顧客注文数量を決めるのは注文コードと商品コードの組である)。

    出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問6
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  121. 問121.トランザクションが,データベースに対する更新処理を完全に行うか,全く処理しなかったかのように取り消すか,のどちらかの結果になることを保証する特性はどれか。

    • ア.一貫性(consistency)
    • イ.原子性(atomicity)
    • ウ.耐久性(durability)
    • エ.独立性(isolation)

    正解:イ.原子性(atomicity)

    解説:トランザクションのACID 特性のうち,「全部やるか,全部なかったことにするか」を保証するのが原子性である。よってイ。アの一貫性は,処理の前後でデータベースの整合性が保たれること。ウの耐久性は,完了した処理の結果が障害が起きても失われないこと。エの独立性は,同時に走る他のトランザクションから影響を受けないことをいう。

    出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問7
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  122. 問122.IPv4 ネットワークにおいて,ネットワークの疎通確認に使われるものはどれか。

    • ア.BOOTP
    • イ.DHCP
    • ウ.MIB
    • エ.ping

    正解:エ.ping

    解説:ping は,相手にICMP のエコー要求を送り,応答が返るかどうかで通信ができる状態かを確かめるコマンドである。よってエ。アのBOOTP とイのDHCP は,起動時にIP アドレスなどを自動で割り当てる仕組み。ウのMIB は,SNMP で機器を管理するときに参照する管理情報の集まりである。

    出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問8
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  123. 問123.ドライブバイダウンロード攻撃に該当するものはどれか。

    • ア.PC から物理的にハードディスクドライブを盗み出し,その中のデータをWeb サイトで公開し,ダウンロードさせる。
    • イ.電子メールの添付ファイルを開かせて,マルウェアに感染したPC のハードディスクドライブ内のファイルを暗号化し,元に戻すための鍵を攻撃者のサーバからダウンロードさせることと引換えに金銭を要求する。
    • ウ.利用者が悪意のあるWeb サイトにアクセスしたときに,Web ブラウザの脆弱性を悪用して利用者のPC をマルウェアに感染させる。
    • エ.利用者に気付かれないように無償配布のソフトウェアに不正プログラムを混在させておき,利用者の操作によってPC にダウンロードさせ,インストールさせることでハードディスクドライブから個人情報を収集して攻撃者のサーバに送信する。

    正解:ウ.利用者が悪意のあるWeb サイトにアクセスしたときに,Web ブラウザの脆弱性を悪用して利用者のPC をマルウェアに感染させる。

    解説:ドライブバイダウンロードは,車で通り過ぎるように「サイトを見ただけ」で感染させる攻撃である。利用者がファイルを開いたりインストールしたりしなくても,Web ブラウザやプラグインの脆弱性を突いて勝手にマルウェアを送り込む。よってウ。アは物理的な盗難,イはランサムウェア,エはトロイの木馬(利用者自身がインストールする)の説明である。

    出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問9
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  124. 問124.図のような構成と通信サービスのシステムにおいて,Web アプリケーションの脆弱性対策のためのWAF の設置場所として,最も適切な箇所はどこか。ここで,WAF には通信を暗号化したり,復号したりする機能はないものとする。問124の図

    • ア.a
    • イ.b
    • ウ.c
    • エ.d

    正解:ウ.c

    解説:WAF はHTTP の中身を見て攻撃らしいパターンを弾く仕組みなので,通信が暗号化されたままでは中身を読めない。設問でもWAF に暗号化・復号の機能は無いとされている。図では,SSL アクセラレータがHTTPS を復号し,そこから先はHTTP になっている。したがってWAF はSSL アクセラレータとWeb サーバの間,すなわちc に置くのが適切である。よってウ。a とb はまだHTTPS のままなので中身が読めない。d はWeb サーバとデータベースサーバの間で,HTTP が流れていないうえ,Web アプリケーションへの攻撃はここへ来る前に防がなければ意味がない。

    出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問10
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  125. 問125.A 社は,放送会社や運輸会社向けに広告制作ビジネスを展開している。A 社は,人事業務の効率化を図るべく,人事業務の委託を検討することにした。A 社が委託する業務(以下,B 業務という)を図1 に示す。 ・採用予定者から郵送されてくる入社時の誓約書,前職の源泉徴収票などの書類をPDF ファイルに変換し,ファイルサーバに格納する。 (省略) 図1 B 業務 委託先候補のC 社は,B 業務について,次のようにA 社に提案した。 ・B 業務だけに従事する専任の従業員を割り当てる。 ・B 業務では,図2 の複合機のスキャン機能を使用する。 ・スキャン機能を使用する際は,従業員ごとに付与した利用者ID とパスワードをパネルに入力する。 ・スキャンしたデータをPDF ファイルに変換する。 ・PDF ファイルを従業員ごとに異なる鍵で暗号化して,電子メールに添付する。 ・スキャンを実行した本人宛てに電子メールを送信する。 ・PDF ファイルが大きい場合は,PDF ファイルを添付する代わりに,自社の社内ネットワーク上に設置したサーバ(以下,B サーバという)1)に自動的に保存し,保存先のURL を電子メールの本文に記載して送信する。 注1) B サーバにアクセスする際は,従業員ごとの利用者ID とパスワードが必要になる。 図2 複合機のスキャン機能(抜粋) A 社は,C 社と業務委託契約を締結する前に,秘密保持契約を締結した。その後,C 社に質問表を送付し,回答を受けて,業務委託での情報セキュリティリスクの評価を実施した。その結果,図3 の発見があった。 ・複合機のスキャン機能では,電子メールの差出人アドレス,件名,本文及び添付ファイル名を初期設定1)の状態で使用しており,誰がスキャンを実行しても同じである。 ・複合機のスキャン機能の初期設定情報はベンダーのWeb サイトで公開されており,誰でも閲覧できる。 注1) 複合機の初期設定はC 社の情報システム部だけが変更可能である。 図3 発見事項 そこで,A 社では,初期設定の状態のままではA 社にとって情報セキュリティリスクがあり,初期設定から変更するという対策が必要であると評価した。 設問 対策が必要であるとA 社が評価した情報セキュリティリスクはどれか。解答群のうち,最も適切なものを選べ。

    • ア.B 業務に従事する従業員が,攻撃者からの電子メールを複合機からのものと信じて本文中にあるURL をクリックし,フィッシングサイトに誘導される。その結果,A 社の採用予定者の個人情報が漏えいする。
    • イ.B 業務に従事する従業員が,複合機から送信される電子メールをスパムメールと誤認し,電子メールを削除する。その結果,再スキャンが必要となり,B 業務が遅延する。
    • ウ.攻撃者が,複合機から送信される電子メールを盗聴し,添付ファイルを暗号化して身代金を要求する。その結果,A 社が復号鍵を受け取るために多額の身代金を支払うことになる。
    • エ.攻撃者が,複合機から送信される電子メールを盗聴し,本文に記載されているURL を使ってB サーバにアクセスする。その結果,A 社の採用予定者の個人情報が漏えいする。

    正解:ア.B 業務に従事する従業員が,攻撃者からの電子メールを複合機からのものと信じて本文中にあるURL をクリックし,フィッシングサイトに誘導される。その結果,A 社の採用予定者の個人情報が漏えいする。

    解説:図3 の発見は二つとも,「複合機が出す電子メールは誰が実行しても同じ見た目で,しかもその見た目は誰でも調べられる」ことを指している。つまり攻撃者は,複合機からの通知にそっくりな電子メールを作れる。B 業務の従業員はふだん同じ形の通知を受け取っているので,偽物と気付かずに本文中のURL をクリックし,フィッシングサイトへ誘導されてしまう。その結果,採用予定者の個人情報が漏えいする。この筋道は初期設定を変えることで断てるので,A 社が対策の必要を認めたリスクはアである。 イは業務が遅れるという話で,初期設定を変えても防げるとは限らず,図3 の発見とも結び付かない。 ウは,添付するPDF ファイルは従業員ごとに異なる鍵で暗号化されている(図2)ので,盗聴しても中身は読めない。身代金の要求も初期設定とは関係がない。 エは,B サーバへアクセスするには従業員ごとの利用者ID とパスワードが必要(図2 の注1))なので,URL を知っただけではアクセスできない。

    出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問6
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。