基本情報技術者の難易度と合格率【他の資格と比較】
基本情報技術者試験(FE)は、IT系国家資格の登竜門として位置づけられる資格です。この記事では、基本情報技術者の難易度・合格率を他の資格と比較しながら詳しく解説します。
- 基本情報技術者の合格率の推移
- 試験の難易度レベル
- 他のIT系・人気資格との難易度比較
- 合格するためのポイント
基本情報技術者試験とは?
基本情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験のレベル2に位置する国家試験です。ITエンジニアとしての基礎知識(科目A)とアルゴリズム・情報セキュリティの実践力(科目B)の両方を問う試験で、IT業界で広く認知されています。
| 試験名 | 基本情報技術者試験(FE) |
|---|---|
| 試験形式 | CBT方式(通年)/科目A+科目B |
| 合格基準 | 科目A・科目B ともに1,000点中600点以上 |
| 受験料 | 7,500円 |
| 受験資格 | なし(誰でも受験可能) |
| 試験日 | 通年(CBT会場で随時受験可能) |
| 実施機関 | 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) |
従来の「午前試験/午後試験」から「科目A/科目B」へ変更され、通年CBT方式・試験時間短縮・科目B大幅縮小が実施されました。プログラミング言語選択は廃止され、すべて疑似言語での出題になっています。
基本情報技術者の合格率の推移
基本情報技術者試験の合格率は、2023年4月の制度改訂を境に大きく変化しました。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和2年度(2020年) | 88,234 | 41,224 | 46.7%(CBT初年度・特殊) |
| 令和3年度(2021年) | 79,674 | 33,820 | 42.5% |
| 令和4年度(2022年) | 100,558 | 38,081 | 37.9% |
| 令和5年度(2023年・新制度) | 139,094 | 65,229 | 46.9% |
| 令和6年度(2024年) | 約150,000 | 約65,000 | 約43% |
2023年度の新制度以降、合格率は40〜50%で推移しており、かつての「難関」イメージは薄らいでいます。とはいえ半数近くは不合格であり、科目B(アルゴリズム)で躓く受験者が多いのが実情です。
難易度を他の資格と比較
基本情報技術者の難易度を、他のIT資格・人気資格と比較してみましょう。
| 資格名 | 合格率 | 難易度 | 学習時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 基本情報技術者 | 約40〜50% | 普通 | 約150〜200時間 |
| ITパスポート | 約50% | やや易しい | 60〜100時間 |
| 情報セキュリティマネジメント | 約50% | やや易しい | 100〜150時間 |
| 応用情報技術者 | 約22〜25% | やや難 | 400〜500時間 |
| 高度情報処理技術者(各区分) | 約10〜15% | 難関 | 500〜800時間 |
| CCNA | 約30%(非公開) | 普通 | 160〜240時間 |
| AWS認定 SAA | 約70%(目安) | 普通 | 80〜120時間 |
ITパスポートとの比較
ITパスポートは「ITを利用する全ての社会人」向けの入門資格。基本情報技術者は「ITで仕事をする人」向けで、アルゴリズム・プログラミングまで踏み込む点が大きな違い。学習量は基本情報技術者の方が2〜3倍必要です。
応用情報技術者との比較
応用情報技術者(AP)はレベル3で、記述式の午後試験が加わります。基本情報技術者の上位互換で、合格率は22〜25%と難関。基本情報技術者合格後に挑戦する受験者が多く、学習量は2倍以上必要です。
情報セキュリティマネジメント(SG)との比較
情報セキュリティマネジメントはレベル2で、情報セキュリティに特化した試験。基本情報技術者より範囲が狭く、プログラミングも問われないため易しめです。セキュリティ重視職の人はSG、IT全般ならFEがおすすめ。
合格するためのポイント
1. 科目Aはテクノロジ系を優先
科目A 60問のうち、テクノロジ系が約半分を占めます。コンピュータシステム・データベース・ネットワーク・セキュリティが重要分野。計算問題も頻出なので、過去問で公式適用に慣れましょう。
2. 科目Bは疑似言語トレースが最重要
科目Bの合否を分けるのは疑似言語の読解力。IPA公開のサンプル問題と市販の科目B対策問題集を繰り返し解いて、配列・繰返し・再帰・データ構造のパターンに慣れましょう。
3. 過去問道場を活用
無料Webサイト「基本情報技術者試験ドットコム 過去問道場」は、全過去問を無料で演習可能。スマホアプリ感覚で隙間時間の学習に最適。正答率記録・分野別抽出機能も便利。
基本情報技術者 の問題を解く →
4. 最新シラバス(Ver.9.0)の新項目に注意
2023年4月改訂のシラバスで、生成AI・DX・アジャイル開発・セキュアコーディングなどが追加されました。古いテキストだけで学習すると新項目を取りこぼす可能性があるので、2024〜2025年版のテキストを選びましょう。
まとめ
基本情報技術者の難易度と合格率について、ポイントをまとめます。
- 合格率は約40〜50%(2023年新制度以降)
- 難易度は「普通」。IT未経験でも200時間で合格可能
- 科目A・科目B ともに600点以上が合格基準
- ITパスポートより難しく、応用情報技術者より易しい
- 通年CBT化で受験機会が豊富
- 科目B(疑似言語)対策が合否を分ける
基本情報技術者はIT業界への第一歩として最適な資格です。まずは問題演習から始めてみましょう。
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