基本情報技術者の合格体験記【独学3ヶ月で合格した勉強法】
基本情報技術者試験(FE)に独学3ヶ月・約180時間の学習で合格した体験記です。IT未経験の新卒1年目社員が、通年CBT方式を活用して合格するまでのリアルな記録をお伝えします。
- 受験時期:新卒1年目(23歳)
- IT経験:ほぼゼロ(情報系でない大学出身)
- 学習期間:約3ヶ月
- 総学習時間:約180時間
- 得点:科目A 740点/科目B 680点(ともに600点以上で合格)
受験のきっかけ
非情報系の大学からIT企業(SES)に新卒入社。配属研修の段階で「1年目のうちに基本情報技術者を取得」が推奨され、一念発起して挑戦することに。プログラミング経験ゼロ・ネットワークも用語レベルでしか知らない状態からのスタートでした。
学習スケジュール(実際にかけた時間)
| 期間 | 内容 | 1日の学習時間 | 累計 |
|---|---|---|---|
| 1〜2週目 | キタミ式テキスト通読・全体像把握 | 1.5時間 | 約20時間 |
| 3〜6週目 | 科目A テクノロジ系+過去問道場 | 2時間 | 約70時間 |
| 7〜9週目 | 科目A マネジメント・ストラテジ系+過去問 | 2時間 | 約110時間 |
| 10〜12週目 | 科目B 疑似言語対策集中トレーニング | 2.5時間 | 約160時間 |
| 13週目 | 模擬試験・苦手分野の補強 | 3時間 | 約180時間 |
| 14週目 | CBT試験予約・受験→合格 | - | - |
使用した教材
- メインテキスト:『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 2024』(技術評論社)
- 科目B対策:『出るとこだけ!基本情報技術者 科目B』(翔泳社)
- 過去問:無料Webサイト『基本情報技術者試験ドットコム 過去問道場』
- IPA公式サンプル問題:科目Bの感覚を掴むのに必須
- 補強教材:YouTubeの無料解説動画(苦手論点の理解補助)
教材費は合計約5,000円と超低コスト。過去問道場が無料で使えるのが最大の強み。スマホでも使えるので通勤電車内の隙間時間学習に最適でした。
学習方法のコツ
1テキストは「完璧主義」より「素読」重視
最初にキタミ式を1周通読する段階では、わからない箇所も深追いせず先に進む。全体像の理解を優先し、細部は過去問演習で徐々に肉付けしていきました。
2過去問道場でひたすら反復
科目Aは過去問の類題が多いので、過去問道場で分野別に500問以上解きました。正答率70%を超えたら次の分野へ、満たない場合はテキストに戻って復習。
3科目Bは紙とペンでトレース
疑似言語の問題は頭の中だけで考えず、必ず紙に変数の値を書き出してトレースする習慣をつけました。配列の添字ミスや繰返し変数の扱いで落とすパターンが多いので、手で動かすことで防げます。
試験当日の流れ(CBT方式)
- 試験1時間前に会場到着、近くのカフェで最終暗記チェック
- 会場到着30分前、本人確認書類を提示して受付
- 荷物をロッカーに預け、PC席に案内される
- 画面の案内に沿って試験開始:科目A(90分・60問)
- 10分休憩で席を立ち、水分補給+ストレッチ
- 科目B(100分・20問):疑似言語トレースに集中
- 終了後、即時表示の参考スコアで手応えを確認→合格圏内と判明
つまずきポイントと克服法
つまずき1:2進数・16進数の変換計算
最初は基数変換に苦戦。10進数↔2進数↔16進数の変換を毎日3問解く習慣をつけ、1週間で計算スピードが大幅にアップ。補数表現(2の補数)も併せて理解できるようになりました。
つまずき2:科目Bの再帰関数トレース
再帰関数は「関数が自分自身を呼ぶ」概念が掴めず最初は苦戦。再帰の呼び出しをスタック的に紙に書き出す練習を繰り返して、基底条件と再帰ステップの関係が見えてきました。
つまずき3:ネットワークのサブネットマスク計算
/24、/28などCIDR表記とホスト数の関係が最初は混乱。「2^(32-CIDR値)-2」の公式を覚えてから、過去問の類題が全部解けるように。表形式でまとめて暗記したのが効きました。
合格後にできるようになったこと
- 資格手当が月5,000円つき、年収約6万円アップ
- SES現場でクライアントとの技術議論に自信を持って参加できるように
- 応用情報技術者の受験を会社から推奨され、次の目標が見えた
- ITの全体像を体系的に理解できたことで、現場での吸収速度が格段に上がった
- IT業界でのキャリア選択肢が広がり、転職市場でも評価されるように
基本情報技術者はIT業界で働くなら早めに取得すべき資格。3ヶ月の集中学習で合格可能で、投資効果は非常に高いです。通年CBTで受験機会も豊富なので、思い立ったときに挑戦できるのも魅力。これから挑戦する方、頑張ってください!
合格パターン2:新卒IT企業1年目(会社命令型・科目B大苦戦)
SIerに新卒入社し、研修終了時に「年内に基本情報合格」を会社から命じられた1年目社員のケース。プログラミング授業の経験はあったものの、科目B(疑似言語)で大苦戦した独学パターンです。
- 22歳・新卒1年目(大手SIer・研修配属待ち)
- 事前知識:大学のC言語授業(基礎レベル)・ITパスポート保有
- 受験動機:会社命令(合格まで月5,000円の資格手当未支給)
- 総学習時間:約150時間(3ヶ月・平日2h/週末3h)
- 使用教材:独学(市販テキスト+過去問道場)
- 結果:1回目科目B 580点で不合格→2回目科目A 720点/科目B 640点で合格
学習スケジュール
1ヶ月目:キタミ式テキスト1周+科目A過去問道場(60時間)、2ヶ月目:科目A仕上げ+科目B着手(50時間)、3ヶ月目:科目B集中対策→1回目受験で科目B不合格→2週間追加対策で再受験合格(40時間)という流れ。科目Aは1回目から720点で合格していたため、2回目は科目Bのみ受け直す形になりました。
使用した教材・教材費
- メインテキスト:キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者(技術評論社・約2,500円)
- 科目B対策本:うかる!基本情報技術者 科目B 試験対策(日経BP・約2,200円)
- 過去問:基本情報技術者試験ドットコム 過去問道場(無料)
- IPA公式:科目Bサンプル問題20問(必須演習)
- 動画補強:YouTube「すーさんの基本情報」科目B疑似言語解説(無料)
つまずきポイントと対策
科目Bの擬似言語で1回目を落としました。特に再帰関数とリスト・キューのデータ構造操作で頭が混乱し、本番では8問中3問しか確信を持って解けず580点で撃沈。原因分析の結果、「コードを目で追うだけで、紙に書いてトレースしていなかった」ことが判明。対策として、IPA公式サンプル問題20問+科目B対策本の全問題を、必ず紙に変数表を書きながらトレースする練習を2週間徹底。具体的には「ループ1回目:i=0, sum=0→i=1, sum=3→…」と全ステップを手書きで追い、配列・キュー・スタックの状態変化を可視化しました。2回目の本番では同じパターンの問題が解けるようになり、640点で合格できました。
合格してよかったこと
- 1年目の冬から月5,000円の資格手当が支給開始
- SES案件のアサイン時、「FE保有」が客先評価でプラス材料に
- 2年目に応用情報技術者の受験チャレンジが解禁された
- 同期内で「基本情報合格者」のグループに入れ、技術談義が増えた
- 科目Bで鍛えたトレース力が、業務でのコードレビュー精度向上に直結
これから受験する方へのアドバイス
- 科目Bは「紙に書いてトレース」が絶対原則:頭の中だけで解こうとすると必ず落とす。本番でも問題用紙に書ける欄を最大活用
- 1回目で落ちても2週間後に再挑戦可:通年CBTのメリットを活かし、PDCAを高速で回す
- 科目Aと科目Bは別物として対策する:科目Aは過去問演習が王道、科目Bはトレース技術の習得が王道
- 会社命令型なら期限から逆算してCBT予約:「とりあえず2ヶ月後に予約」で強制力を作るのが効果的
合格パターン3:異業種転職希望30代(夜勉強・通信講座併用型)
製造業の生産管理職からIT業界への転職を目指す30代会社員が、フォーサイトの通信講座を併用しながら6ヶ月200時間で合格したケースです。アルゴリズムを独学で突破した王道パターンです。
- 32歳・製造業生産管理職(IT業界未経験・Excelマクロ程度の経験)
- 事前資格:ITパスポート(受験前年取得)
- 受験動機:IT業界への異業種転職・キャリアチェンジ
- 総学習時間:約200時間(6ヶ月・平日1h/週末3h)
- 使用講座:フォーサイト 基本情報技術者試験 バリューセット(DVD+eラーニング)
- 結果:1回目で科目A 680点/科目B 620点で合格
学習スケジュール
仕事終わりの21:00〜22:00の1時間+週末3時間を基本ペース。1〜2ヶ月目:フォーサイトのDVD講義を全章視聴(50時間)、3〜4ヶ月目:付属の問題集+過去問道場で科目A演習(80時間)、5ヶ月目:科目B疑似言語の集中対策(40時間)、6ヶ月目:模擬試験+苦手分野の補強(30時間)。通信講座のメリットは「動画でテンポよく学べる」「スマホアプリで通勤中に問題演習できる」の2点でした。
使用した教材・教材費
- メイン講座:フォーサイト 基本情報技術者試験 バリューセット(約40,000円・DVD+eラーニング+テキスト一式)
- 科目B補強:出るとこだけ!基本情報技術者 科目B(翔泳社)
- 過去問:基本情報技術者試験ドットコム 過去問道場(無料)
- スマホ:フォーサイト ManaBun(eラーニング・通勤電車で活用)
つまずきポイントと対策
科目Bのアルゴリズムと科目Aのネットワーク・データベースで苦戦しました。プログラミング経験がほぼゼロのため、最初は疑似言語の「整数型 i ← 0」「for (i を 1 から n まで 1 ずつ増やす)」という記法すら読めない状態。対策として、フォーサイト講師のアルゴリズム解説動画を3周視聴し、基本構造(順次・分岐・反復・配列操作)を徹底理解。さらに過去問道場の科目Bサンプル問題+公開問題を計60問解き、毎回トレース表を手書きで作成しました。ネットワーク・DBは「TCP/IP 4階層モデル」「正規化(第1〜第3)」「SQL基本構文」を5枚のA4暗記カードにまとめて毎朝通勤前に5分眺める習慣で克服。本番では科目Aで一番点が伸びた分野になりました。
合格してよかったこと
- IT業界への転職活動で「基本情報保有」が選考通過率を大幅にアップ
- SES企業の未経験者枠で内定獲得(年収-30万円のマイナス転職を覚悟していたが、同等水準で着地)
- 転職後の研修で「基本情報レベル知識あり」と評価され、配属希望が通った
- 家族(妻・小学生の子)に「諦めずに継続する姿」を見せられた
- 次の目標として応用情報技術者の受験を会社から推奨された
これから受験する方へのアドバイス
- 未経験30代は通信講座を活用すべき:独学だと挫折リスクが高い。フォーサイト・スタディング等の動画講座で「ペースメーカー」を作る
- 異業種転職組は「ITパスポート→基本情報」のステップが王道:いきなり基本情報は挫折しやすいため、ITパスポートで基礎を固めてから挑戦する
- 科目Bは「経験ゼロでも紙にトレース」で必ず突破できる:プログラミング経験の有無より、地道なトレース練習が物を言う
- 仕事と両立する6ヶ月計画が現実的:3ヶ月の短期集中は学生・新人向け。社会人は長期戦が正解
- 転職活動は合格してから本格化:受験中はキャリアシートに「学習中」と書くだけでも面談での話題になる
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