ドローン国家資格 一等「操縦者及び運航体制」の一問一答
📖 ドローン国家資格 一等「操縦者及び運航体制」の全75問と解説(一覧)
ドローン国家資格 一等の操縦者及び運航体制に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
-
問1.機体重量1.5kgほどのマルチローターでは、離陸直後から対地高度1m程度までの間、回転翼の吹きおろしの気流が地面付近で滞留して揚力が増す地面効果が起こりやすい。
正解:○(正しい)
解説:正しい。教則5.2.1(1)1)は、機体重量1.5kgほどの回転翼航空機(マルチローター)を例に、離陸直後から対地高度1m程度までの間は、回転翼から発せられる吹きおろしの気流が地面付近で滞留し揚力が増す「地面効果」が起こりやすいとしている。
-
問2.CRM(Crew Resource Management)はもともと有人航空の概念だが、ドローン運航にも応用され、操縦者・運航管理者・関係者間のコミュニケーション・意思決定・状況認識を体系的に管理する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。NASA研究を起源とする概念。複数人運航ではコミュニケーションエラーが事故主因のためCRM教育が重要。
-
問3.SHELLモデルは航空安全分野で用いられる人間工学的事故分析モデルで、S(手順)・H(機材)・E(環境)・L(操縦者)・L(関係者)の相互作用から事故要因を分析する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。中心のLが当事者、周囲のS・H・E・Lとのミスマッチが事故要因。教則でも取り上げられる。
-
問4.航空法では操縦者は酒精飲料摂取の影響により正常な操縦ができないおそれがある間は無人航空機を飛行させてはならないと規定されている。
正解:○(正しい)
解説:正しい。無人航空機を飛行させる者は、アルコール又は薬物の影響により正常な飛行ができないおそれがある間は飛行させてはならない(航空法132条の86第1項1号)。これに違反して道路・公園・広場その他の公共の場所の上空で飛行させた者は、1年以下の拘禁刑又は30万円以下の罰金に処される(157条の8)。
根拠: 航空法 第132条の86 (出典: e-Gov法令検索)
-
問5.国土交通省航空局の標準マニュアルでは、原則として風速5m/s以上の状態では無人航空機を飛行させないこととされている。
正解:○(正しい)
解説:正しい。航空局標準マニュアルの安全確保体制(3-1)に「風速5m/s以上の状態では飛行させない」とある。教則も、多数の者の集合する催し場所の上空の飛行では風速5m/s以上の場合に飛行を中止することを求めている。
-
問6.雷雲・積乱雲が発達している場合、雨が降っていなくても近づくと突風・ダウンバースト・雹・落雷の危険があるため、飛行を中止すべきである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。雷雲は半径10km以内は危険圏。気象庁レーダー・雷ナウキャスト確認が推奨。
-
問7.気温が高い(35℃以上)環境下では空気密度低下による推力低下とバッテリー劣化加速の両面から運航リスクが高まる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。猛暑日はバッテリー温度管理・操縦者の熱中症対策・基板過熱注意が必要。
-
問8.十分な視程が確保できない雲や霧の中では、目視内飛行であっても無人航空機を飛行させてはならない。
正解:○(正しい)
解説:正しい。航空局標準マニュアルは「十分な視程が確保できない雲や霧の中では飛行させない」とし、教則も、近距離でも機体の飛行状況や他の物件との安全な距離を目視で確認できない雲中や濃霧等では飛行させてはならないとしている。
-
問9.プリフライトチェックは機体異常の早期発見だけでなく、操縦者自身のメンタル・体調確認も含む包括的な準備行為である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。IM SAFE(Illness, Medication, Stress, Alcohol, Fatigue, Eating)等のチェックリストで自己評価。
-
問10.カテゴリーⅢ飛行では補助者を配置しないため、地上局のモニタリング装置による機体状況リアルタイム監視が不可欠となる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。位置・高度・バッテリー・通信状態をリアルタイム監視。異常時の手動介入操作が前提。
-
問11.操縦者の連続飛行時間が長くなると、注意力・判断力が低下し疲労によるヒューマンエラーが増加するため、適切な休憩を挟む運航計画が重要となる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。教則5.3は、操縦者は疲労を感じても飛行を継続してしまう傾向にあるため、適切に飛行時間を管理する必要があるとしている。休憩の間隔など具体的な時間は法令・教則で定められておらず、運航者が運航計画で定める。
-
問12.ドローン操縦者は服用中の薬剤(抗ヒスタミン剤・睡眠薬・精神安定剤等)が判断力・反応速度に影響を与える可能性があるため、運航前に主治医に確認すべきである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。航空法施行規則第236条の72で身体的精神的状態に異常がないこと(健康状態)が運航要件。
根拠: 航空法施行規則 第236条の72 (出典: e-Gov法令検索)
-
問13.夜間飛行では機体に灯火(位置標識灯)を装備し、機体の姿勢・方向が地上から識別できる状態を維持する必要がある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。前赤後緑等の灯火パターンで姿勢判別。夜間飛行許可申請時の要件。
-
問14.目視外飛行ではモニター映像のみで操縦するため、操縦者は事前にコース・障害物・代替着陸地点を地形図・衛星写真等で十分に把握する必要がある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。事前のフライトプラン作成・現地下見・GIS確認は目視外運航の基本。
-
問15.操縦者は機体故障・通信喪失等の異常時に備えて、フェイルセーフ動作(自動帰還・自動着陸)の作動内容と地点を事前に確実に把握しておく必要がある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。RTH地点・RTH高度・LowBattery動作等を運航前にチェックリストで確認。
-
問16.操縦者と補助者(カテゴリーⅡ運航時)の役割分担として、補助者は機体監視・第三者立入監視・気象観察を担当し、操縦者は機体操縦に専念する分業体制が標準である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。操縦者は機体に集中し、補助者は周辺安全管理を担う。無線・声掛けでコミュニケーションを取る。
-
問17.操縦中に通信途絶・GNSS喪失等の異常が発生した場合、操縦者はパニックを起こさずあらかじめ訓練したフェイルセーフ手順に従って冷静に対処する必要がある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。シミュレーター訓練や定期的な緊急対応訓練が重要。NOTECHSのストレス管理能力。
-
問18.海岸付近・湖畔付近では日中の海風・夜間の陸風など局地循環が発生するため、時間帯による風向風速の変動を考慮して運航計画を立てる必要がある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。日中:海→陸(海風)、夜間:陸→海(陸風)。山谷風も同様に局地循環。
-
問19.操縦者は離着陸地点周辺の地上要員(補助者・関係者)に対し、ローター回転中は機体に近づかないよう事前に明確に指示する責任がある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ローターの回転中に接近すると重大な切創事故につながるため、操縦者は地上要員に近づかないよう事前に明確に指示する。教則は、離陸地点と操縦者・補助者の距離を取扱説明書の推奨距離(記載がなければマルチローターで3m以上)とすることを示している。
-
問20.操縦者は飛行終了後に飛行日誌に飛行時間・経路・特記事項を記録し、機体の冷却・バッテリー保管・点検整備を行う『ポストフライト手順』を実施する必要がある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ポストフライト点検でクラックやネジ緩み等を発見できれば次回事故予防。
-
問21.ヒューマンエラーは個人の注意不足だけで発生するため、操縦者個人の技量と注意力向上のみで完全に防止できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはヒューマンエラーは個人要因に加え、組織・手順・環境・装備の複合要因で発生。SHELLモデル・スイスチーズモデルで多面的に対策する。
-
問22.アルコール摂取後でも、体内のアルコール濃度が微量であれば、無人航空機の正常な飛行に影響はないため飛行させてよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。教則は、体内に保有するアルコールが微量であっても正常な飛行に影響を与えるおそれがあるため、濃度の程度にかかわらず体内にアルコールを保有する状態では飛行してはならないとしている。航空法132条の86第1項1号も、アルコール又は薬物の影響で正常な飛行ができないおそれがある間の飛行を禁じている。
-
問23.プリフライトチェックリストはメーカー指定の項目のみを実施すれば十分で、運航形態や環境に応じたカスタマイズは不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはメーカー基本項目に加え、運航形態・現場環境(風・気温・障害物・第三者)等を反映したカスタムリストの作成が推奨される。
-
問24.目視内飛行では操縦者は機体から200m以内の範囲を維持することが法令で明示的に義務付けられている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは目視内とは『操縦者自身が機体を直接視認できる範囲』で、距離による明示的な数値規定はない。肉眼で機体姿勢・方向が判別できる範囲とされる。
-
問25.操縦者と運航管理者は同一人物が兼務してもよく、特にカテゴリーⅢ運航で運航管理体制を簡素化する場合は積極的に兼務すべきである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはカテゴリーⅢ運航では操縦集中と運航管理の分離が安全上望ましく、原則として分業する。兼務はリスク評価で慎重に判断。
-
問26.操縦者の高次脳機能(注意配分・空間認識・短期記憶)は加齢・睡眠不足・ストレスの影響を受けず、常に一定の水準で発揮できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは前頭前野の機能は加齢・睡眠不足・ストレスで低下しやすく、判断ミス・操作遅延につながる。十分な睡眠と健康管理が前提。
-
問27.気象警報・注意報が発令されていても、技能証明保有者であれば運航を継続できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは強風・大雨・雷・濃霧等の気象警報・注意報発令時の屋外飛行は技能証明の有無に関係なく原則中止または延期。
-
問28.気象庁が発表する数値予報の地上風速予測値は地形・建物の影響を反映しており、現場での実測(風杯式風速計・吹流し)は不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは地上風速は建物角部やビル風・谷風効果等で局所的に大きく変動するため、現場での実測が安全運航の前提となる。
-
問29.山岳地帯では風が稜線を乗り越える際でも気流は安定しており、ダウンドラフトや山岳波は発生しないため運航に支障はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは風下側で山岳波(マウンテンウェーブ)や乱気流が発生し、機体の急激な高度低下や姿勢崩しを引き起こす危険がある。
-
問30.操縦者は緊急時の手順を訓練で身体動作レベルに落とし込まなくとも、マニュアルを参照しながら対応すれば十分である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは緊急時のマニュアル参照は判断遅延を生むため、リハーサル訓練により暗記レベルで実行できる状態を維持する必要がある。
-
問31.技能証明取得後はスキルが永続的に維持されるため、長期未飛行後の即時運航でも事故リスクは低い。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはスキルディケイ(技能減退)が発生するため、月数回以上の実機運用・シミュレーター練習による継続的訓練が必要。
-
問32.操縦中に有人航空機(ヘリコプター・パラグライダー等)が接近した場合、有人機側に回避義務があるためドローンはその場で待機すればよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは無人航空機側に優先回避義務がある。即座に高度低下や着陸により回避するのが原則。
-
問33.操縦者の薬剤服用は本人の判断のみで決められるため、抗ヒスタミン剤や睡眠薬を服用していても運航前の主治医確認は不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは抗ヒスタミン剤・睡眠薬等は判断力・反応速度に影響を与える可能性があるため、運航前に主治医確認・運航基準による判断が必要。
-
問34.マルチローターを垂直に降下させるときは、水平方向の移動を加えずに真下へ降下させる方が、ボルテックス・リング・ステートを防ぎやすい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。教則5.2.1(1)3)によれば、機体を垂直降下させる時に、吹きおろした空気が再び吸い込まれて回転翼の上下で空気の再循環が発生し、急激に揚力を失う「ボルテックス・リング・ステート」が発生する。降下の際は水平方向の移動を合わせて操作することが墜落防止対策となる。
-
問35.夜間運航では目の暗順応に時間がかからず、明所から暗所に移動して直ちに最良の暗所視力が発揮できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは暗順応には30分程度かかり、直視より少し外して見る周辺視が暗所では有効。明所から暗所への急な移動では視力が一時的に大きく低下する。
-
問36.操縦者は飛行終了後すぐに帰宅してよく、飛行日誌の記録・機体冷却・バッテリー保管などのポストフライト手順は省略できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはポストフライト点検は次回事故予防に直結するため、飛行日誌記録・機体冷却・バッテリー保管・点検整備を必ず実施する。
-
問37.緊急時には、離陸地点などに戻すことを前提とせず、速やかに近くの安全な無人地帯へ不時着させる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。教則5.2.3は、緊急時には離陸地点などに戻すことを前提とせず、速やかに近くの安全な無人地帯へ不時着させるとしている。フェールセーフ機能による自動帰還中でも、バッテリー残量不足等で飛行が継続できない場合は着陸動作に遷移する。
-
問38.ローター回転中の機体に対しては、補助者や関係者であれば1m以内に接近しても切創リスクはない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ローターの回転中は補助者や関係者であっても不用意に接近してはならず、1m以内の接近は重大な切創事故のリスクが極めて高い。教則は、離陸地点と操縦者・補助者の距離を取扱説明書の推奨距離(記載がなければマルチローターで3m以上)とすることを示している。
-
問39.CRM教育は1度受講すれば永続的に効果が持続するため、繰返しの訓練や知識更新は不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはCRMスキルも継続的な訓練と知識更新が必要。ヒューマンファクター研究の進展や事例研修により定期的なリフレッシュを行う。
-
問40.CRM(Crew Resource Management)の主要な対象スキルとして適切でないものはどれか。
- ア.プロペラ整備技術
- イ.状況認識(SA)
- ウ.コミュニケーション
正解:ア.プロペラ整備技術
解説:プロペラ整備技術は技術的スキル。CRMは状況認識・意思決定・コミュニケーション・チームワーク等の非技術的スキル。
-
問41.SHELLモデルの『S』が意味するものはどれか。
- ア.Sky(空域)
- イ.Software(手順・規則)
- ウ.Speed(速度)
正解:イ.Software(手順・規則)
解説:S=Software(手順・規則・マニュアル)。H=Hardware(機材)、E=Environment、L=Liveware(人)。
-
問42.操縦者の健康自己評価ツール『IM SAFE』に含まれないものはどれか。
- ア.Illness(病気)
- イ.Stress(ストレス)
- ウ.Equipment(装備)
正解:ウ.Equipment(装備)
解説:IM SAFE=Illness・Medication・Stress・Alcohol・Fatigue・Eating。Equipmentは含まれない。
-
問43.アルコール摂取後のドローン運航に関する記述として最も適切なものはどれか。
- ア.アルコールの影響により正常な飛行ができないおそれがある間は、飛行させてはならない
- イ.呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15mg未満であれば、飛行させてよい
- ウ.特定飛行に当たる場合に限り、アルコールの影響がある間の飛行が禁止される
正解:ア.アルコールの影響により正常な飛行ができないおそれがある間は、飛行させてはならない
解説:無人航空機を飛行させる者は、アルコール又は薬物の影響により正常な飛行ができないおそれがある間は飛行させてはならない(航空法132条の86第1項1号)。この規定は特定飛行に当たるかどうかに関係なく適用される。教則は、影響は体質や体調で異なり微量でもおそれがあるため、体内に保有するアルコール濃度の程度にかかわらず、体内にアルコールを保有する状態では飛行してはならないとしており、数値で許される基準はない。公共の場所の上空で違反すると1年以下の拘禁刑又は30万円以下の罰金(同法157条の8)。
根拠: 航空法 第132条の86 / 国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則」第5版(令和8年7月7日) (3)無人航空機の操縦者等の義務 1)a. アルコール又は薬物の影響下での飛行禁止(本文p.21) (出典: e-Gov法令検索)
-
問44.気象警報が発令されている場合の運航判断として最も適切なものはどれか。
- ア.技能証明があれば実施可
- イ.原則として中止または延期
- ウ.短時間なら実施可
正解:イ.原則として中止または延期
解説:気象庁警報・注意報発令時は中止または延期が原則。
-
問45.風の局地循環として正しいものはどれか。
- ア.日中は陸風、夜間は海風
- イ.常に海風
- ウ.日中は海風、夜間は陸風
正解:ウ.日中は海風、夜間は陸風
解説:日中は海風(海→陸)、夜間は陸風(陸→海)。山谷風も同様の局地循環で時刻による反転がある。
-
問46.雷雲(積乱雲)からの危険な気象現象として誤っているものはどれか。
- ア.靄(もや)の発生
- イ.ダウンバースト
- ウ.突風と雹
正解:ア.靄(もや)の発生
解説:靄(もや)は雷雲とは関係なく視程低下現象。雷雲ではダウンバースト・突風・雹・落雷が起こる。
-
問47.プリフライトチェックリストの考え方として最も適切なものはどれか。
- ア.メーカー指定項目のみ実施
- イ.メーカー基本+運航環境を反映したカスタム項目
- ウ.操縦者の判断で省略可
正解:イ.メーカー基本+運航環境を反映したカスタム項目
解説:メーカー基本に加え運航形態・現場環境を反映したカスタム項目を組込む。
-
問48.夜間飛行で機体に装備すべきものはどれか。
- ア.特になし
- イ.高反射テープのみ
- ウ.灯火(位置標識灯)と姿勢識別装置
正解:ウ.灯火(位置標識灯)と姿勢識別装置
解説:機体灯火(位置標識灯)の装備が必須。前赤後緑等で姿勢方向を地上から識別。
-
問49.目視外飛行で操縦者が事前に把握すべき事項として最も適切でないものはどれか。
- ア.沿道の商店の営業時間
- イ.コース・障害物
- ウ.代替着陸地点
正解:ア.沿道の商店の営業時間
解説:沿道商店の営業時間は直接の運航安全要因ではない。コース・障害物・代替着陸地点・気象は重要。
-
問50.操縦者が運航中に異常事態が発生した時の対応として最も適切なものはどれか。
- ア.即座にバッテリーを切り墜落させる
- イ.事前訓練したフェイルセーフ手順に従い冷静に対処
- ウ.全速力で帰還する
正解:イ.事前訓練したフェイルセーフ手順に従い冷静に対処
解説:事前訓練したフェイルセーフ手順に従い冷静に対処。マニュアルを見ながらの対応は遅延を招く。
-
問51.操縦者と補助者の役割分担として最も適切なものはどれか。
- ア.補助者が主操縦、操縦者は監視
- イ.操縦者・補助者で同一作業を共同実施
- ウ.操縦者は操縦に専念、補助者は周辺安全管理
正解:ウ.操縦者は操縦に専念、補助者は周辺安全管理
解説:操縦者は操縦に専念、補助者は機体監視・第三者立入監視・気象観察。
-
問52.カテゴリーⅢ運航で運航管理者と操縦者を兼務することについて最も適切なものはどれか。
- ア.積極的に兼務すべき
- イ.原則として分業すべき(兼務は安全上望ましくない)
- ウ.兼務しても問題ない
正解:イ.原則として分業すべき(兼務は安全上望ましくない)
解説:Ⅲ運航は補助者なし・第三者上空のため、操縦集中と運航管理の分業が安全上望ましい。
-
問53.操縦者の連続飛行時間管理として推奨される対応はどれか。
- ア.技能証明者は無制限に運航可
- イ.休憩不要
- ウ.適切な休憩と連続時間の上限管理
正解:ウ.適切な休憩と連続時間の上限管理
解説:教則5.3は、操縦者は疲労を感じても飛行を継続してしまう傾向にあるため適切に飛行時間を管理する必要があるとしている。休憩の間隔など具体的な時間は法令・教則で定められておらず、運航者が運航計画で定める。
-
問54.夜間運航で操縦者が留意すべき視覚の特性として最も適切なものはどれか。
- ア.暗順応(適応に時間)と周辺視の活用
- イ.夜間は視力が向上する
- ウ.夜間も視覚特性は昼間と同じ
正解:ア.暗順応(適応に時間)と周辺視の活用
解説:暗順応(30分程度かけて目が暗闇に慣れる)。直視より少し外して見る周辺視が暗所では有効。
-
問55.操縦者の薬剤服用に関する判断として最も適切なものはどれか。
- ア.市販薬は気にしなくてよい
- イ.主治医確認と運航基準による判断
- ウ.医師処方薬は問題なし
正解:イ.主治医確認と運航基準による判断
解説:抗ヒスタミン剤・睡眠薬等は判断力・反応速度低下。主治医確認と運航マニュアル基準で判断。
-
問56.他の有人航空機(ヘリ・パラグライダー等)が接近した場合の対応として正しいものはどれか。
- ア.互いに譲る
- イ.無人機が優先
- ウ.無人航空機が回避する(有人機優先)
正解:ウ.無人航空機が回避する(有人機優先)
解説:有人機優先で無人航空機側が即座に高度低下・着陸により回避する。
-
問57.操縦者の運航前自己評価で重要視されるべき項目として最も適切なものはどれか。
- ア.睡眠状態・体調・ストレス・服用薬
- イ.体力測定値
- ウ.前日の食事内容のみ
正解:ア.睡眠状態・体調・ストレス・服用薬
解説:睡眠不足・体調不良・ストレスは判断力低下要因。IM SAFEで自己評価。
-
問58.カテゴリーⅢ運航における運航マニュアル記載必須事項として最も適切でないものはどれか。
- ア.役割分担と指揮命令系統
- イ.離発着地点の風景写真
- ウ.緊急対応フローと連絡先
正解:イ.離発着地点の風景写真
解説:離発着地点の風景写真は運航マニュアル必須事項ではない。役割分担・緊急対応・通信手順は必須。
-
問59.無人航空機の飛行前に、離着陸する現場で実測して飛行の可否の判断に使う気象観測機器として、最も適切なものはどれか。
- ア.気圧計
- イ.湿度計
- ウ.風速計
正解:ウ.風速計
解説:教則は、飛行前に確認する事項として天候・風速・視程などを挙げており、風速は飛行の可否を左右する。例えば多数の者の集合する催し場所の上空では、風速5m/s以上の場合は飛行を中止することが示されている。風は地表の凸凹や高さによって強さが変わるため、天気予報や離れた観測地点の値だけでは現場の風は分からない。風速計で離着陸場所の風を実測するのが適切である。気圧計は気圧を、湿度計は湿度を測る機器で、どちらも飛行前に確かめるべき風速は測れない。
-
問60.マルチローターの離陸地点と操縦者・補助者との距離について、教則(一等)の運航計画の例として最も適切なものはどれか。
- ア.取扱説明書の記載にかかわらず、30m以上の距離をとる
- イ.補助者は機体の状態確認のため、1m程度まで近づいてよい
- ウ.取扱説明書の推奨距離に従い、記載がなければ3m以上とる
正解:ウ.取扱説明書の推奨距離に従い、記載がなければ3m以上とる
解説:教則は〔一等〕の運航計画の例として、マルチローターの離陸地点は操縦者・補助者との距離を3m以上保つか、機体の取扱説明書に推奨距離が記載されている場合はその指示に従う、としている。30m以上離すのは離陸地点と周囲の物件との距離の目安で、操縦者・補助者との距離ではない。補助者であっても回転中の機体に近づいてよいわけではなく、事故で墜落した機体でもプロペラが回っている間は不用意に近づかないよう求めている。
-
問61.山岳地帯で発生する『マウンテンウェーブ』の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.風が稜線を乗り越える際の山岳波(風下側乱気流)
- イ.山岳地帯特有の電磁波干渉
- ウ.山岳地帯の温度逆転
正解:ア.風が稜線を乗り越える際の山岳波(風下側乱気流)
解説:風が稜線を乗り越える際に発生する山岳波。風下側で急激な高度変動・乱気流。
-
問62.ポストフライト手順として実施すべきものはどれか。
- ア.バッテリーをすぐ満充電して保管
- イ.飛行日誌記録・機体冷却・バッテリー保管・点検
- ウ.次回まで何もしない
正解:イ.飛行日誌記録・機体冷却・バッテリー保管・点検
解説:飛行日誌記録・機体冷却・バッテリー保管・点検整備を実施。次回事故予防につながる。
-
問63.スキルディケイ(技能減退)への対策として最も適切なものはどれか。
- ア.技能証明取得時の技能で永続的
- イ.1年に1回の練習で十分
- ウ.継続的な訓練(実機・シミュレーター)
正解:ウ.継続的な訓練(実機・シミュレーター)
解説:月数回以上の実機運用・シミュレーター練習で技能を維持。長期未飛行後の即時運航は事故リスク。
-
問64.教則が示すTEM(Threat and Error Management)における「スレット」の説明として正しいものはどれか。
- ア.操縦者が実際に犯した操作や判断の誤り
- イ.ミスを招きやすくする気象の変化や疲労など
- ウ.安全マージンが低下した望ましくない機体の状態
正解:イ.ミスを招きやすくする気象の変化や疲労など
解説:教則5.4.1によれば、スレット(Threat)はエラーを誘発する要因で、気象の変化、疲労、機材不具合などが挙げられる。操縦者の操作や判断の誤りはエラー、安全マージンが低下した望ましくない機体の状態はUAS(Undesired Aircraft State)という。
-
問65.視程が低下した場合の運航判断として最も適切なものはどれか。
- ア.視程に関係なく実施可
- イ.原則として運航中止
- ウ.目視外飛行に切替
正解:イ.原則として運航中止
解説:十分な視程が確保できない雲や霧の中では、機体とその周囲を目視で常時監視できないため、原則として運航を中止する。航空法132条の86第2項2号は目視による常時監視を求めており、航空局標準マニュアルも十分な視程が確保できない雲や霧の中では飛行させないとしている。
根拠: 航空法 第132条の86 (出典: e-Gov法令検索)
-
問66.操縦者の前頭前野機能低下を引き起こす要因として最も適切でないものはどれか。
- ア.睡眠不足
- イ.加齢
- ウ.適切な水分摂取
正解:ウ.適切な水分摂取
解説:適切な水分摂取は機能維持に資する。睡眠不足・加齢・ストレスは機能低下要因。
-
問67.気象で単に「風速」という場合の意味として、最も適切なものはどれか。
- ア.観測時の瞬間風速の最大値
- イ.その日の最大風速
- ウ.観測時の前10分間における平均風速
正解:ウ.観測時の前10分間における平均風速
解説:教則によれば、風は一定の強さで吹いているわけではなく、単に風速といえば観測時の前10分間における平均風速をいう。平均風速の最大値を最大風速、瞬間風速の最大値を最大瞬間風速という。
-
問68.操縦者が運航を中止すべき自身の状態として最も適切でないものはどれか。
- ア.発熱がある
- イ.強い精神的ストレス
- ウ.十分な睡眠を取った状態
正解:ウ.十分な睡眠を取った状態
解説:十分な睡眠後の運航は推奨される状態。発熱・睡眠不足・強い精神的ストレスは中止判断。
-
問69.気温35℃以上の猛暑日における運航上の注意として最も適切なものはどれか。
- ア.特に注意は不要
- イ.推力低下・バッテリー過熱・操縦者熱中症の包括対策
- ウ.操縦者の熱中症のみ注意
正解:イ.推力低下・バッテリー過熱・操縦者熱中症の包括対策
解説:空気密度低下による推力低下、バッテリー過熱、基板過熱、操縦者熱中症対策が必要。
-
問70.操縦者が運航前に確認すべき情報源として最も適切でないものはどれか。
- ア.気象庁の警報・注意報
- イ.国交省DIPSの飛行情報
- ウ.個人ブログの過去情報
正解:ウ.個人ブログの過去情報
解説:個人ブログの古い情報は信頼性が低い。気象庁・国交省DIPS・自治体公式情報を確認する。
-
問71.無人航空機の手動操縦と自動操縦について、教則に照らして最も適切なものはどれか。
- ア.決められた経路を高い再現性で繰り返し飛ぶ作業には、手動操縦が向いている
- イ.GNSS受信機や電子コンパスが機能不全に陥ったときは、自動操縦で危険を回避する
- ウ.自動操縦でも、設定した飛行経路上の障害物は事前に現地で確認しておく
正解:ウ.自動操縦でも、設定した飛行経路上の障害物は事前に現地で確認しておく
解説:自動操縦は、地図上にウェイポイント(経過点)を設定して飛行経路を作るため、再現性の高い飛行ができる。ただし設定時に経路上の障害物の確認が足りないと、衝突や墜落が起こり得るので、経路上の障害物は事前に現地で確認する。決められた経路を高い再現性で繰り返し飛ぶ作業に向くのは自動操縦で、手動操縦は操縦者の技量で安定性に差が出るため、こうした操縦には不向きとされる。また、GNSS受信機や電子コンパス、気圧センサなどが機能不全に陥ったときは、手動操縦による危険回避が求められる。
-
問72.操縦者・運航管理者・地上監視員の役割分担を文書化することの目的として最も適切なものはどれか。
- ア.人件費削減
- イ.コミュニケーション削減
- ウ.役割明確化・緊急時の指揮命令系統確立
正解:ウ.役割明確化・緊急時の指揮命令系統確立
解説:役割の明確化で指揮命令系統が確立し、緊急時の対応遅延・情報伝達ミスを防止する。
-
問73.飲酒と無人航空機の操縦について、国土交通省の教則が示す注意事項として最も適切なものはどれか。
- ア.前夜の飲酒であれば翌朝には影響が残らないため、確認は不要である
- イ.前夜に飲酒した場合でも翌日の操縦時まで影響が残っている可能性があり、アルコール検知器の活用も有用である
- ウ.アルコール検知器で確認が必要なのは有人機の操縦者だけである
正解:イ.前夜に飲酒した場合でも翌日の操縦時まで影響が残っている可能性があり、アルコール検知器の活用も有用である
解説:教則5.3は、前夜に飲酒した場合でも翌日の操縦時までアルコールの影響を受けている可能性があることに注意が必要で、アルコール検知器の活用も有用としている。飲酒後の経過時間の目安は示されておらず、体内にアルコールを保有する状態では飛行させてはならない(教則3.1)。
-
問74.操縦者が気象急変(雷雲接近・突風)に直面した場合の対応として最も適切なものはどれか。
- ア.直ちに運航中止・最寄りの安全な地点に着陸
- イ.技能証明があれば継続可
- ウ.高度を上げて気象変化を回避
正解:ア.直ちに運航中止・最寄りの安全な地点に着陸
解説:安全のため運航中止・着陸が原則。気象急変時に運航継続は墜落・落雷リスクを大きく高める。
-
問75.投下場所に補助者を配置しない場合でも、物件投下を行う際の高度は原則として5m以内であればよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。教則5.1.2(4)によれば、投下場所に補助者を配置しない場合、物件投下を行う際の高度は原則1m以内である必要がある。