数検3級の重要用語集|中学数学の頻出用語を解説
数検3級(実用数学技能検定3級)の学習でよく出てくる用語を、出題分野ごとに6つのカテゴリ(数と式/方程式・不等式/関数/図形/データの活用と確率/検定の用語)に分けてまとめました。3級は中学校卒業程度(中学1年〜3年の数学が中心)が目安で、1次の計算技能検定と2次の数理技能検定(記述)の2部構成です。用語の意味を押さえておくと、参考書や問題集の解説がぐっと読みやすくなります。
※出題範囲・検定方式は変わる場合があります。最新情報は必ず日本数学検定協会 公式情報でご確認ください。
数と式
- 正負の数(せいふのかず)
- 0より大きい正の数と、0より小さい負の数をまとめた呼び方。負の数にはマイナスの符号「−」をつけて表す。
- 符号(ふごう)
- 数が正か負かを表す「+」「−」の記号。正の数の+は省略されることが多い。
- 絶対値(ぜったいち)
- 数直線上で、原点(0)からその数までの距離を表す値。|a| と書き、つねに0以上になる。たとえば |−3|=3。
- 数直線(すうちょくせん)
- 直線上に基準の点0をとり、等間隔に目盛りをつけて数を対応させた直線。正の数は右、負の数は左に表す。
- 四則計算(しそくけいさん)
- 加法(たし算)・減法(ひき算)・乗法(かけ算)・除法(わり算)の4つの計算をまとめた呼び方。
- 累乗(るいじょう)
- 同じ数を何回かかけ合わせること。a を n 回かけたものを an と書き、n を指数という。
- 指数(しすう)
- 累乗 an で、かける回数を表す右肩の数 n のこと。a3 なら指数は3。
- 逆数(ぎゃくすう)
- かけ合わせると1になる2つの数の一方。a の逆数は 1/a で、たとえば 2/3 の逆数は 3/2。
- 文字式(もじしき)
- 数の代わりに文字を使って表した式。2x+3 のように、数量の関係を一般的に表すのに使う。
- 項(こう)
- 式の中で、加法(+)で結ばれた一つひとつの部分。3x−2 では 3x と −2 が項である。
- 係数(けいすう)
- 文字を含む項で、文字にかけられている数の部分。−5x の係数は −5 である。
- 同類項(どうるいこう)
- 文字の部分が同じ項どうし。3x と 5x は同類項で、3x+5x=8x のようにまとめられる。
- 代入(だいにゅう)
- 式の中の文字に、決まった数をあてはめること。代入して計算した結果をその式の値という。
- 単項式(たんこうしき)
- 数や文字をかけ合わせただけでできた式。3x や −2a2b のように、加法・減法を含まない式。
- 多項式(たこうしき)
- いくつかの単項式を加法・減法でつないだ式。x2+2x−3 など。
- 次数(じすう)
- 単項式でかけ合わされている文字の個数。多項式では最も次数の高い項の次数をその式の次数という。
- 分配法則(ぶんぱいほうそく)
- かっこを開くときに使う法則。a(b+c)=ab+ac が成り立ち、各項にかけて計算する。
- 展開(てんかい)
- 積の形の式を、分配法則などを使ってかっこのない和の形に直すこと。(a+b)(c+d)=ac+ad+bc+bd など。
- 乗法公式(じょうほうこうしき)
- 展開や因数分解でよく使う基本の公式。(a+b)2=a2+2ab+b2、(a+b)(a−b)=a2−b2 など。
- 因数分解(いんすうぶんかい)
- 多項式を、いくつかの因数の積の形に表すこと。展開の逆の操作にあたる。x2−5x+6=(x−2)(x−3) など。
- 因数(いんすう)
- ある式や数が積の形で表されたときの、かけ合わされている一つひとつの式や数。
- 平方根(へいほうこん)
- 2乗するとその数になる数。正の数 a の平方根は √a と −√a の2つあり、√a は正の方を表す。
- 根号(こんごう)
- 平方根を表す記号 √ のこと。√a で「a の正の平方根」を表す。ルートとも読む。
- 有理化(ゆうりか)
- 分母に根号を含む分数を、分母に根号を含まない形に変形すること。分母・分子に同じ数をかけて行う。
- 有理数(ゆうりすう)
- 整数 m と0でない整数 n を用いて分数 m/n の形で表せる数。整数や有限小数・循環小数はすべて有理数。
- 無理数(むりすう)
- 分数の形で表せない数。√2 や円周率 π などがあり、循環しない無限小数になる。有理数と合わせて実数を構成する。
- 素数(そすう)
- 1とその数自身のほかに約数をもたない、1より大きい自然数。2,3,5,7,11,… が素数で、2は唯一の偶数の素数。
- 素因数分解(そいんすうぶんかい)
- 自然数を素数の積の形に表すこと。たとえば 60=22×3×5。約数や公約数を調べるときに使う。
方程式・不等式
- 方程式(ほうていしき)
- まだ分かっていない数(未知数)を含み、その数が特定の値のときだけ成り立つ等式。
- 解(かい)
- 方程式を成り立たせる未知数の値。その解を求めることを「方程式を解く」という。
- 移項(いこう)
- 等式の一方の辺の項を、符号を変えてもう一方の辺へ移すこと。方程式を解くときの基本操作。
- 1次方程式(いちじほうていしき)
- 未知数の次数が1の方程式。ax+b=0(a≠0)の形に整理でき、移項して x について解く。
- 連立方程式(れんりつほうていしき)
- 2つ以上の方程式を組にして、すべてを同時に成り立たせる解を求めるもの。中学では2元1次連立方程式を扱う。
- 代入法(だいにゅうほう)
- 連立方程式の解き方の一つ。一方の式を x= や y= の形にして、もう一方の式に代入して文字を消す。
- 加減法(かげんほう)
- 連立方程式の解き方の一つ。2つの式をたしたり引いたりして、一方の文字を消去して解く。
- 2次方程式(にじほうていしき)
- ax2+bx+c=0(a≠0)の形の方程式。因数分解・平方根の考え・解の公式などで解く。
- 解の公式(かいのこうしき)
- 2次方程式 ax2+bx+c=0 の解を係数で表す公式 x=(−b±√(b2−4ac))/(2a)。因数分解できないときに使う。
- 不等式(ふとうしき)
- 2つの数や式の大小関係を、不等号(<、>、≦、≧)を使って表した式。
- 1次不等式(いちじふとうしき)
- 未知数の次数が1の不等式。両辺に正の数をかけても向きは変わらないが、負の数をかけると不等号の向きが変わる。
関数
- 関数(かんすう)
- ともなって変わる2つの量 x、y があり、x の値を1つ決めると y の値がただ1つ決まるとき、y は x の関数であるという。
- 変数(へんすう)
- いろいろな値をとる文字。関数では x や y が変数にあたる。決まった値をとる数は定数という。
- 比例(ひれい)
- y が x に比例する関係。y=ax(a は0でない定数)で表され、x が2倍になると y も2倍になる。
- 反比例(はんぴれい)
- y が x に反比例する関係。y=a/x(a は0でない定数)で表され、x が2倍になると y は1/2倍になる。
- 比例定数(ひれいていすう)
- 比例 y=ax や反比例 y=a/x における定数 a のこと。
- 座標(ざひょう)
- 平面上の点の位置を、x座標とy座標の組 (x, y) で表したもの。基準となる点を原点という。
- 原点(げんてん)
- 座標平面で、x軸とy軸が交わる点。座標は (0, 0) で表す。
- 1次関数(いちじかんすう)
- y=ax+b(a≠0)の形で表される関数。グラフは直線になり、a を傾き、b を切片という。
- 傾き(かたむき)
- 1次関数 y=ax+b の a のこと。グラフの直線の傾き具合を表し、x が1増えるときの y の増加量に等しい。
- 切片(せっぺん)
- 1次関数 y=ax+b の b のこと。グラフが y 軸と交わる点の y 座標を表す(y切片)。
- 変化の割合(へんかのわりあい)
- x の増加量に対する y の増加量の割合。(y の増加量)÷(x の増加量)で求め、1次関数では傾き a に等しい。
- 関数 y=ax2(かんすう わいいこーるえーえっくすにじょう)
- y が x の2乗に比例する関数。a は0でない定数で、グラフは原点を頂点とする放物線になる。
- 放物線(ほうぶつせん)
- 関数 y=ax2 のグラフが描く曲線。y 軸に関して左右対称で、a>0 なら下に開き、a<0 なら上に開く。
- 定義域(ていぎいき)
- 関数において、変数 x がとりうる値の範囲。これに対応して y がとりうる範囲を値域という。
図形
- 対頂角(たいちょうかく)
- 2直線が交わってできる、向かい合った角どうし。対頂角はつねに等しい。
- 同位角(どういかく)
- 2直線に1本の直線が交わってできる角のうち、同じ位置にある角どうし。2直線が平行なら同位角は等しい。
- 錯角(さっかく)
- 2直線に1本の直線が交わってできる角のうち、斜め向かいの位置にある角どうし。2直線が平行なら錯角は等しい。
- 内角の和(ないかくのわ)
- 多角形の内側の角の合計。三角形は180°、四角形は360°で、n角形では 180°×(n−2) になる。
- 外角(がいかく)
- 多角形の1辺をのばしたときにできる、内角ととなり合う角。多角形の外角の和はつねに360°になる。
- 合同(ごうどう)
- 2つの図形の形と大きさが完全に等しく、重ね合わせるとぴったり一致すること。記号は ≡ で表す。
- 合同条件(ごうどうじょうけん)
- 三角形が合同になるための条件。「3辺が等しい」「2辺とその間の角が等しい」「1辺とその両端の角が等しい」の3つ。
- 相似(そうじ)
- 2つの図形の形が同じで、大きさだけが異なる(拡大・縮小の関係にある)こと。記号は ∽ で表す。
- 相似比(そうじひ)
- 相似な2つの図形で、対応する辺の長さの比。面積比は相似比の2乗、体積比は相似比の3乗になる。
- 中点連結定理(ちゅうてんれんけつていり)
- 三角形の2辺の中点を結ぶ線分は、残りの1辺に平行で、その長さは半分になるという定理。
- 三平方の定理(さんへいほうのていり)
- 直角三角形で、直角をはさむ2辺の長さを a、b、斜辺を c とすると a2+b2=c2 が成り立つという定理。ピタゴラスの定理ともいう。
- 斜辺(しゃへん)
- 直角三角形で、直角に向かい合う最も長い辺。三平方の定理では c にあたる。
- 円周角(えんしゅうかく)
- 円周上の1点から、ある弧の両端へ引いた2本の線がつくる角。同じ弧に対する円周角はすべて等しい。
- 中心角(ちゅうしんかく)
- 円の中心から、ある弧の両端へ引いた2本の半径がつくる角。同じ弧に対する円周角は中心角の半分になる。
- 弧(こ)
- 円周の一部分。2点で区切られた円周の曲線を弧という。
- 弦(げん)
- 円周上の2点を結んだ線分。円の中心を通る最も長い弦が直径である。
- 接線(せっせん)
- 円に1点だけで接する直線。接点を通る半径と接線は垂直に交わる。
- おうぎ形(おうぎがた)
- 円を2本の半径で切り取った、扇のような形。中心角の大きさに比例して弧の長さや面積が決まる。
- 円周率(えんしゅうりつ)
- 円周の長さが直径の何倍かを表す定数。記号は π(パイ)で、約3.14。円周=直径×π で求める。
- 表面積(ひょうめんせき)
- 立体の表面全体の面積。角柱・円柱・角錐・円錐・球などで、底面積と側面積を合わせて求める。
- 体積(たいせき)
- 立体が占める空間の大きさ。角柱・円柱は(底面積×高さ)、錐体はその1/3、球は (4/3)πr3 で求める。
データの活用と確率
- 平均値(へいきんち)
- データの値をすべて足し合わせ、データの個数で割った値。データの中心的な傾向を表す代表値の一つ。
- 中央値(ちゅうおうち)
- データを大きさの順に並べたとき、ちょうど中央にくる値。メジアンともいい、極端な値の影響を受けにくい。
- 最頻値(さいひんち)
- データの中で最も多く現れる値。モードともいい、度数が最大の値(または階級)を表す代表値。
- 範囲(はんい)
- データの最大値から最小値を引いた値。レンジともいい、データの散らばりの大きさを表す簡単な指標。
- 度数(どすう)
- それぞれの階級に入るデータの個数。各階級の度数を表にしたものを度数分布表という。
- 度数分布表(どすうぶんぷひょう)
- データをいくつかの区間(階級)に分け、各階級の度数を整理した表。データの分布のようすをつかめる。
- 階級(かいきゅう・データ)
- 度数分布表で、データを区切る一つひとつの区間。階級の幅や、各階級の中央の値(階級値)を用いて分析する。
- 相対度数(そうたいどすう)
- 各階級の度数が、全体の度数(総度数)に対してどれくらいの割合かを表した値。(その階級の度数)÷(総度数)で求める。
- 累積度数(るいせきどすう)
- 最初の階級から、ある階級までの度数を順に足し合わせた値。「○以下が何個か」を読み取るのに使う。
- ヒストグラム(ひすとぐらむ)
- 度数分布表をもとに、各階級の度数を長方形(柱)の高さで表したグラフ。柱状グラフともいう。
- 四分位数(しぶんいすう)
- データを大きさの順に並べて4等分する位置の値。小さい方から第1四分位数・第2四分位数(中央値)・第3四分位数という。
- 四分位範囲(しぶんいはんい)
- 第3四分位数から第1四分位数を引いた値。データの中央付近半分の散らばりを表し、外れ値の影響を受けにくい。
- 箱ひげ図(はこひげず)
- 最小値・第1四分位数・中央値・第3四分位数・最大値の5つの値でデータの分布を表した図。四分位数を視覚的に示す。
- 確率(かくりつ)
- あることがらの起こりやすさを数で表したもの。同様に確からしい場合、(そのことがらが起こる場合の数)÷(起こりうるすべての場合の数)で求める。
- 場合の数(ばあいのかず)
- あることがらについて、起こりうるすべての場合の総数。樹形図や表を使って数え上げる。
- 樹形図(じゅけいず)
- 起こりうる場合を、枝分かれする図で順序よく書き出したもの。数え落としや重複を防いで場合の数を求められる。
- 同様に確からしい(どうようにたしからしい)
- どの結果も同じ程度に起こると考えられること。さいころの各目やコインの表裏など。確率を求める前提になる。
- 標本調査(ひょうほんちょうさ)
- 集団全体(母集団)の一部を取り出して調べ、その結果から全体の傾向を推測する調査。全数を調べるのは全数調査という。
- 母集団(ぼしゅうだん)
- 調査の対象となる集団全体。標本調査では、母集団から一部を標本として抜き出す。
検定の用語
- 実用数学技能検定(じつようすうがくぎのうけんてい)
- 日本数学検定協会が実施する数学・算数の技能検定。通称「数検」。階級が分かれており、3級は中学校卒業程度(中1〜中3が中心)が目安。
- 1次(計算技能検定)(いちじ・けいさんぎのうけんてい)
- 数検3級の前半の検定で、計算を中心とした問題で構成される。本サイトの一問一答が対応するのはこの1次の部分。
- 2次(数理技能検定)(にじ・すうりぎのうけんてい)
- 数検3級の後半の検定で、記述式の問題で構成される。考え方の筋道を式や文章で示す力が問われ、本サイトの一問一答では対象外。
- 計算技能(けいさんぎのう)
- 数式を正確に計算したり、方程式を解いたりする技能。1次(計算技能検定)で主に問われる力のこと。
- 数理技能(すうりぎのう)
- 数学的に考え、筋道を立てて表現したり説明したりする技能。2次(数理技能検定)で問われる、記述式中心の力のこと。
- 記述式(きじゅつしき)
- 答えだけでなく、解答に至る考え方や計算の過程を書いて示す解答形式。数検3級の2次で採用され、論理の筋道も採点の対象になる。
- 階級(かいきゅう・検定)
- 数検における習熟度の段階区分。1級から各級まで分かれており、3級は4級の上、準2級の下に位置づけられる。
- 合格基準(ごうかくきじゅん)
- 合格に必要な得点の目安。数検3級は1次が全問題の70%程度、2次が60%程度が合格ラインの目安とされ、両方を満たすと合格となる。
- 検定料(けんていりょう)
- 検定を受けるために支払う受検料。数検3級は2026年度で4,800円とされるが、年度や受検方式で変動するため公式での確認が必要。
- 提携会場(ていけいかいじょう)
- 協会が実施する個人受検で利用される検定会場。指定された日程・会場で受検する形式で、団体受検と区別される。
- 団体受検(だんたいじゅけん)
- 学校・塾などがまとめて申し込み、その施設で実施する受検方式。在籍者などがまとまって受検する形態で、個人受検と区別される。
- 4級(よんきゅう)
- 3級の一つ下の階級で、中学校2年程度が目安とされる。3級は4級より範囲が広がり、中学卒業程度(中1〜中3)が中心となる。
- 準2級(じゅんにきゅう)
- 3級の一つ上の階級で、高校1年程度(数学I・数学A中心)が目安とされる。3級合格後の次のステップとして挑戦されることが多い。
📚 関連資格の用語集【語学・教育】
同じ語学・教育の資格では用語が重複・関連することが多くあります。あわせて確認すると理解が深まります。
英検7級の用語集 →
英検6級の用語集 →
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漢検5級の用語集 →
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