漢検準2級の重要用語集73語|漢字の知識・出題分野・検定用語を解説
漢検準2級(日本漢字能力検定準2級)の学習でよく出てくる用語を、「漢字の知識に関する用語」「出題分野の用語」「検定の用語」の3カテゴリに分けてまとめました。準2級は常用漢字1951字(準2級配当328字を含む)が対象で、高校在学程度が目安の級です。用語の意味を押さえておくと、参考書や問題集の解説がぐっと読みやすくなります。
※出題範囲・検定方式は変わる場合があります。最新情報は必ず日本漢字能力検定協会 公式情報でご確認ください。
漢字の知識に関する用語
- 音読み(おんよみ)
- 中国から伝わった漢字の発音をもとにした読み方。「山(サン)」「人(ジン・ニン)」のように、漢語的な響きを持つ読みのこと。
- 訓読み(くんよみ)
- 漢字の意味を日本語に当てはめた読み方。「山(やま)」「人(ひと)」のように、和語の意味で読む読み方のこと。
- 熟字訓(じゅくじくん)
- 二字以上の熟語全体に、一字ずつでは読めない特別な訓読みを当てたもの。「明日(あす)」「七夕(たなばた)」「土産(みやげ)」などが代表例。
- 当て字(あてじ)
- 漢字本来の意味と関係なく、音や訓だけを借りて言葉を表記したもの。「珈琲(コーヒー)」「亜米利加(アメリカ)」などが当て字にあたる。
- 部首(ぶしゅ)
- 漢字を分類・配列するための共通の構成要素。へん・つくり・かんむり・あしなどがあり、辞書を引くときの見出しにも使われる。
- 画数(かくすう)
- 漢字を構成する点や線(画)の総数。一筆で書く線を一画と数え、辞書の配列や検定の出題でも用いられる。
- 筆順(ひつじゅん)
- 漢字を書くときの点画を書く順序。「上から下へ」「左から右へ」などの原則があり、準2級では正しい書き順の理解も役立つ。
- 六書(りくしょ)
- 漢字の成り立ちと使い方を六つに分類した考え方。象形・指事・会意・形声の四つの造字法と、転注・仮借の二つの用字法からなる。
- 象形文字(しょうけいもじ)
- 物の形をかたどって作られた漢字。「山」「川」「木」「日」「月」などが代表例で、漢字のもっとも古い成り立ちのひとつ。
- 指事文字(しじもじ)
- 形に表しにくい抽象的な事柄を、点や線などの記号で示した漢字。「上」「下」「一」「二」「本」「末」などがこれにあたる。
- 会意文字(かいいもじ)
- 意味を持つ二つ以上の漢字を組み合わせ、新たな意味を表した漢字。「林(木+木)」「明(日+月)」「信(人+言)」などが例。
- 形声文字(けいせいもじ)
- 意味を表す部分(意符)と音を表す部分(音符)を組み合わせた漢字。「清(さんずい+青)」「銅(金+同)」など、漢字の大半を占める。
- 転注(てんちゅう)
- ある漢字の本来の意味から、関連する別の意味へと用法を広げて使うこと。六書のうち造字法ではなく、文字の使い方に関する分類。
- 仮借(かしゃ)
- 意味とは関係なく、同じ音を持つ漢字を借りて別の語を表す用法。当て字に通じる考え方で、六書の用字法のひとつ。
- 意符(いふ)
- 形声文字のうち、その漢字のおおまかな意味を表す部分。「銅」の「金(かねへん)」のように、属するカテゴリを示す役割を持つ。
- 音符(おんぷ)
- 形声文字のうち、その漢字の読み(音)を表す部分。「銅」の「同(ドウ)」のように、発音の手がかりになる構成要素のこと。
- 偏(へん)
- 漢字の左側に置かれる部首。「にんべん」「さんずい」「きへん」などがあり、その漢字の意味の分野を示すことが多い構成要素。
- 旁(つくり)
- 漢字の右側に置かれる部分。「おおがい」「りっとう」などがあり、形声文字では音を表す音符になっていることが多い。
- 冠(かんむり)
- 漢字の上部に置かれる部首。「うかんむり」「くさかんむり」「たけかんむり」などがあり、字の上に乗る形をとる構成要素。
- 脚(あし)
- 漢字の下部に置かれる部首。「れっか(れんが)」「こころ」「ひとあし」などがあり、字の下を支える形をとる構成要素。
- 構(かまえ)
- 漢字の外側を囲むように置かれる部首。「くにがまえ」「もんがまえ」「つつみがまえ」などがあり、内側の部分を取り囲む形をとる。
- 垂(たれ)
- 漢字の上から左下へ垂れ下がるように置かれる部首。「がんだれ」「まだれ」「やまいだれ」などがこれにあたる構成要素。
- 繞(にょう)
- 漢字の左から下にかけて取り巻くように置かれる部首。「しんにょう(しんにゅう)」「えんにょう」「そうにょう」などが例。
- 点画(てんかく)
- 漢字を構成する一つ一つの点や線のこと。画数を数える単位であり、筆順や字形の正しさを判断するときの基本となる要素。
- 字形(じけい)
- 漢字の形そのもの。とめ・はね・はらいや点画の長短など、検定の書き取りでは正しい字形で書けているかも評価される。
- 楷書(かいしょ)
- 点画を一画ずつ離して正しく書く、もっとも標準的な書体。漢検の解答は原則として楷書で、くずさずていねいに書くことが求められる。
- 漢音(かんおん)
- 遣唐使などによって伝わった、中国・唐代の長安の発音にもとづく音読み。日本の音読みの多くを占め、漢語の読みの基本となっている。
- 呉音(ごおん)
- 漢音より古く、中国南方から伝わったとされる音読み。「行(ギョウ)」「経(キョウ)」のように、仏教語などに多く残る読み方。
出題分野の用語
- 読み(よみ)
- 提示された漢字や熟語を正しく読む問題。準2級では音読み・訓読みのほか、熟字訓・当て字の読みも出題される代表的な分野。
- 書き取り(かきとり)
- 文中のかなの部分を漢字に直して書く問題。準2級でもっとも配点が大きく、合否を左右しやすい分野とされる出題形式。
- 四字熟語(よじじゅくご)
- 漢字四字からなる決まった言い回し。「一期一会」「電光石火」など、意味と表記の両方を問う準2級の頻出分野。空所補充の形でも出題される。
- 対義語(たいぎご)
- 意味が反対・対照の関係にある語。「需要⇔供給」「収入⇔支出」のように、示された語の反対語を漢字で答える出題形式。
- 類義語(るいぎご)
- 意味がよく似ている語。「永遠=永久」「方法=手段」のように、示された語と近い意味の語を漢字で答える出題形式。
- 同音異字(どうおんいじ)
- 読みが同じで意味や字の異なる漢字。「保証・保障・補償」のように、文脈に合う正しい漢字を選び分ける力が問われる。
- 同訓異字(どうくんいじ)
- 訓読みが同じで意味や字の異なる漢字。「収める・納める・治める・修める」のように、使い分けを問う出題形式。
- 誤字訂正(ごじていせい)
- 文中で誤って使われている漢字を見つけ、正しい漢字に直す問題。同音の書き誤りなどを見抜く力が問われる準2級の分野。
- 熟語の構成(じゅくごのこうせい)
- 二字熟語が、どのような組み立てになっているかを判別する問題。「似た意味の字を重ねる」「反対の意味」「上が下を修飾」などの型を見分ける。
- 送り仮名(おくりがな)
- 漢字に添えて読みを補うかな。「行う」「快い」のように、語の活用部分を正しいかなで送れるかを問う出題形式。
- 故事成語(こじせいご)
- 昔の出来事や古典に由来する言い回し。「矛盾」「蛇足」「推敲」など、由来と意味をあわせて理解しておきたい語句。
- ことわざ
- 昔から言いならわされてきた、教訓や知恵を含む短い言葉。漢字の知識と結びつけて意味や表記が問われることがある。
- 部首問題(ぶしゅもんだい)
- 示された漢字の部首を答える問題。まぎらわしい部首も多く、ふだんから辞書の分類を意識して覚えておく必要がある分野。
- 音読み問題(おんよみもんだい)
- 熟語の読みのうち、音読みの読み方を答える問題。漢音・呉音など複数の音を持つ字もあり、文脈での使い分けが問われる。
- 訓読み問題(くんよみもんだい)
- 漢字の訓読みを答える問題。送り仮名とセットで問われることもあり、和語としての正しい読みを身につけておく必要がある。
- 書き(かき)
- かな表記の語を漢字に直す出題の総称。書き取りと同義で使われ、覚えた漢字を正確に書けるかを試す中心的な力。
- 字音語(じおんご)
- 音読みを組み合わせてできた漢語。「学校」「経済」など、二字熟語の多くがこれにあたり、意味と読みをセットで覚えると効率がよい。
- 字訓語(じくんご)
- 訓読みを用いた和語的な語。「山川」「手足」のように、訓で読む語のこと。音読み語との読み分けが書き取りでも重要になる。
- 重箱読み(じゅうばこよみ)
- 二字熟語を「音+訓」の順で読む読み方。「重箱(ジュウばこ)」「台所(ダイどころ)」のように、前を音、後を訓で読む形。
- 湯桶読み(ゆとうよみ)
- 二字熟語を「訓+音」の順で読む読み方。「湯桶(ゆトウ)」「手本(てホン)」のように、前を訓、後を音で読む形。
- 活用(かつよう)
- 動詞や形容詞などが、用法に応じて語尾の形を変えること。送り仮名の問題では、活用する部分を正しくかなで送れるかが問われる。
- 空所補充(くうしょほじゅう)
- 四字熟語などの一部を空欄にし、あてはまる漢字を答える出題形式。四字熟語の分野で多く用いられ、意味の理解と表記の両方が問われる。
- 選択式(せんたくしき)
- 示された選択肢の中から正しいものを選んで答える出題形式。部首や熟語の構成の問題などで用いられ、記述式と組み合わされる。
検定の用語
- 配当漢字(はいとうかんじ)
- 各級で出題対象として割り当てられている漢字。準2級では準2級配当の328字を含む常用漢字1951字が対象とされる。
- 常用漢字(じょうようかんじ)
- 日常生活で使う漢字の目安として国が定めた漢字。現行は2136字あり、準2級はそのうち1951字を出題範囲とする級。
- 準2級配当漢字(じゅんにきゅうはいとうかんじ)
- 準2級で新たに出題対象に加わる328字の漢字。3級までの範囲に積み上げる形で、準2級ではこれらの読み書きが新たに問われる。
- 表外漢字(ひょうがいかんじ)
- 常用漢字表に含まれない漢字。準2級では基本的に対象外で、表外漢字を含むのは準1級・1級などの上位級の範囲となる。
- 常用漢字表(じょうようかんじひょう)
- 常用漢字とその音訓・字体などを示した、国が定める一覧。漢検準2級の出題は、この表に示された読み・字体が基準となる。
- 配当外(はいとうがい)
- その級の出題対象に割り当てられていないこと。準2級では表外漢字や2級配当の漢字などが配当外にあたり、原則として出題されない。
- CBT(シービーティー)
- Computer Based Testing の略で、パソコンを使って受検する方式。漢検準2級ではCBT方式が用意され、随時受検できるのが特徴。
- 漢検オンライン(かんけんオンライン)
- 自宅などのパソコンから受検できるオンライン方式の検定。会場に行かずに受けられ、随時実施されている受検方式のひとつ。
- 紙の検定(かみのけんてい)
- 所定の会場で答案用紙に手書きで解答する従来の方式。年3回の検定日に実施され、公開会場や準会場で受検する形式。
- 公開会場(こうかいかいじょう)
- 協会が設ける会場で、だれでも申し込んで受検できる検定の実施場所。年3回の紙の検定で利用される受検の場のひとつ。
- 準会場(じゅんかいじょう)
- 学校や塾などが団体で申し込み、その施設で実施する検定会場。在籍者などがまとまって受検する形式で、紙の検定で用いられる。
- 団体受検(だんたいじゅけん)
- 学校・企業・塾などがまとめて申し込んで受検する方式。準会場で実施されることが多く、個人受検と区別される受検形態。
- 個人受検(こじんじゅけん)
- 受検者が個人で直接申し込んで受ける方式。公開会場での紙の検定や、CBT・オンラインで利用される受検形態。
- 検定料(けんていりょう)
- 検定を受けるために支払う受検料。準2級の紙の検定は2026年度で4,200円、CBTは3,800円とされるが、方式や年度で変動するため公式での確認が必要。
- 合格基準(ごうかくきじゅん)
- 合格に必要な得点の目安。準2級は200点満点で、正答率70%程度(おおむね140点前後)が合格ラインの目安とされている。
- 満点(まんてん)
- その検定で取りうる最高得点。漢検準2級は200点満点で実施され、各分野の配点を合計して合否が判定される仕組み。
- 検定時間(けんていじかん)
- 解答にあてられる試験時間。漢検準2級の検定時間は60分で、この時間内に読み・書き取りなど各分野を解き終える必要がある。
- 合格率(ごうかくりつ)
- 受検者のうち合格した人の割合。漢検準2級は近年公表されていないが、おおむね35〜40%前後と言われることが多い難易度の級。
- 級(きゅう)
- 漢検における習熟度の段階区分。10級から1級まであり、準2級は高校在学程度を目安とし、3級と2級の間に位置づけられる級。
- 3級(さんきゅう)
- 準2級の一つ下の級で、中学校卒業程度が目安とされる。準2級は3級より対象漢字が広がり、出題の難度も上がる位置づけにある。
- 2級(にきゅう)
- 準2級の一つ上の級で、常用漢字2136字すべてが出題範囲。準2級合格は、この2級へ進むための土台となる位置づけの級。
- 調査書評価(ちょうさしょひょうか)
- 大学入試などで、漢検の取得級が調査書(内申書)の評価対象として扱われること。準2級・2級が、推薦入試などで参考にされる場合がある。
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