漢検準2級「漢字の読み」の出題ポイント
漢検準2級の「読み」は、配点が大きく対策もしやすい得点源です。出題範囲は常用漢字のうち1951字(準2級配当漢字を含む)で、2級の2136字より少なく、難読語も2級ほど多くありません。出題は音読み・訓読み・熟字訓・当て字のタイプに分かれます。「畏敬(いけい)」「漸次(ぜんじ)」のような硬い熟語に圧倒されがちですが、頻出語は限られています。この章では、タイプ別の頻出例と確実に得点するための覚え方を整理します。
※出題範囲・配当漢字は改定される場合があります。最新情報は必ず日本漢字能力検定協会 公式情報でご確認ください。
読み問題の出題タイプ
準2級の読みは、次の4タイプに分けて対策すると効率的です。
- 音読み:漢語の音で読むもの。「畏敬(いけい)」「漸次(ぜんじ)」「斉唱(せいしょう)」など、新聞・論説で使われるかたい熟語が中心。
- 訓読み:日本語の意味で読むもの。「滴る(したたる)」「賄う(まかなう)」「促す(うながす)」など、送り仮名も含めて問われる。
- 熟字訓:熟語全体に特別な訓をあてるもの。「雑魚(ざこ)」「土産(みやげ)」「足袋(たび)」など、一字ずつでは読めない。
- 当て字:音や意味を借りて漢字をあてたもの。「為替(かわせ)」「波止場(はとば)」など。
音読みの頻出例
準2級の音読みは、社会・経済・歴史の文章でよく使われる漢語が中心です。読みを正確に覚えましょう。
| 熟語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 畏敬 | いけい | 偉大なものをおそれ敬うこと |
| 漸次 | ぜんじ | だんだんと・しだいに |
| 斉唱 | せいしょう | 大勢が声をそろえて歌うこと |
| 暫時 | ざんじ | しばらくの間 |
| 逐次 | ちくじ | 順を追って次々と |
| 遵守 | じゅんしゅ | 規則などを守り従うこと |
訓読みの頻出例
訓読みは送り仮名とセットで問われます。動詞・形容詞は意味も意識して覚えましょう。
| 漢字 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 滴る | したた(る) | しずくとなって垂れる |
| 賄う | まかな(う) | 費用や食事をやりくりする |
| 促す | うなが(す) | 早くするように仕向ける |
| 遮る | さえぎ(る) | 間に立ってじゃまをする |
| 慌てる | あわ(てる) | 急いでうろたえる |
| 掲げる | かか(げる) | 高く上げて示す |
熟字訓・当て字の頻出例
熟字訓・当て字は理屈で読めないため、丸ごと暗記が基本です。常用漢字表の付表に載る定番が繰り返し出ます。
| 語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 雑魚 | ざこ | いろいろまじった小魚 |
| 土産 | みやげ | 外出先から持ち帰る品 |
| 足袋 | たび | 和装で履く袋状の履物 |
| 為替 | かわせ | 遠隔地間の金銭決済の仕組み |
| 波止場 | はとば | 船を着ける所・埠頭 |
| 名残 | なごり | 物事が過ぎ去ったあとの気配 |
読みの覚え方のコツ
- 音読みは部首・つくりで類推:「漸」「暫」のように共通のつくり(斬)を持つ字は読みが「ザン・ゼン」と近く、未知の語も推測できます。
- 訓読みは送り仮名とセット:「促(うなが)す」のように活用部分まで声に出して覚えると、部首・送り仮名の章にも効きます。
- 熟字訓・当て字はリスト暗記:常用漢字表の付表に載るものが範囲。数が限られるので、一通り覚えれば確実な得点源になります。
- 音と訓を混同しない:同じ漢字でも音読みと訓読みで手がかりが違います。文脈で「漢語か和語か」を見極めましょう。
意味があいまいな語は用語集で確認し、学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。読みに自信がついたら、書き取りの章に進みましょう。
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