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数検準1級の重要用語集|数学IIIの頻出用語を解説

数検準1級(実用数学技能検定準1級)の学習でよく出てくる用語を、出題分野ごとに7つのカテゴリ(数列・関数の極限/微分法(数III)/積分法(数III)/複素数平面/式と曲線/確率分布/検定の用語)に分けてまとめました。準1級は高校3年程度(数学III が中心)が目安の難関級で、1次の計算技能検定と2次の数理技能検定(記述)の2部構成です。用語の意味を押さえておくと、参考書や問題集の解説がぐっと読みやすくなります。

※出題範囲・検定方式は変わる場合があります。最新情報は必ず日本数学検定協会 公式情報でご確認ください。

数列・関数の極限

数列の極限(すうれつのきょくげん)
数列 {an} で n を限りなく大きくしたときに an が近づく値。limn→∞an と書き、その値があるとき収束、ないとき発散するという。
収束(しゅうそく)
n を限りなく大きくすると数列や関数の値が一定の値 α に限りなく近づくこと。このとき α を極限値といい、lim an=α と表す。
発散(はっさん)
極限が一定の値に収束しないこと。値が限りなく大きく(または小さく)なる場合は正の無限大(負の無限大)に発散するといい、振動して定まらない場合も含む。
無限大(むげんだい)
限りなく大きくなる状態を表す記号 ∞。limn→∞an=∞ は、n を大きくすると an がどんな数より大きくなることを意味する。
振動(しんどう)
数列や関数の値が一定の値に近づかず、また無限大にもならずに揺れ動く状態。このとき極限はないという。
無限級数(むげんきゅうすう)
数列の項を限りなく加え続けた和 Σn=1an。部分和の数列が収束するとき級数は収束し、その極限値を級数の和という。
部分和(ぶぶんわ)
無限級数の初項から第n項までの有限個の和 Sn。Sn の数列の極限が無限級数の和になる。
無限等比級数(むげんとうひきゅうすう)
等比数列の項を限りなく加えた級数。初項 a、公比 r が |r|<1 のとき a/(1−r) に収束し、|r|≧1 のとき発散する(a≠0)。
はさみうちの原理(はさみうちのげんり)
an≦bn≦cn で an と cn がともに同じ値 α に収束するとき、間にある bn も α に収束するという原理。直接求めにくい極限の計算に用いる。
関数の極限(かんすうのきょくげん)
x をある値 a に限りなく近づけたときに関数 f(x) が近づく値。limx→af(x) と書き、x→∞ や x→−∞ の極限も同様に考える。
片側極限(かたがわきょくげん)
x を a に近づけるときに、a より大きい側(右側)または小さい側(左側)からだけ近づけた極限。右側極限 limx→a+0f(x) と左側極限が一致するとき関数の極限が存在する。
連続(れんぞく)
x=a で limx→af(x)=f(a) が成り立つとき、関数 f(x) は x=a で連続であるという。グラフがその点で途切れず、つながっている状態。
中間値の定理(ちゅうかんちのていり)
関数 f(x) が閉区間 [a,b] で連続で f(a)≠f(b) のとき、f(a) と f(b) の間の任意の値 k に対し f(c)=k となる c が a と b の間に存在するという定理。方程式の解の存在を示すのに用いる。
自然対数の底(しぜんたいすうのてい)
limn→∞(1+1/n)n として定まる無理数 e=2.71828… のこと。微分積分の基準となる底で、ネイピア数とも呼ばれる。

微分法(数III)

微分係数(びぶんけいすう)
関数 f(x) の x=a における瞬間の変化の割合。平均変化率の極限 limh→0{f(a+h)−f(a)}/h で定義され、点 (a, f(a)) での接線の傾きに等しい。
導関数(どうかんすう)
各点での微分係数を対応させてできる関数。f'(x) と書き、f(x) を微分して求める。xn の導関数は nxn-1
合成関数の微分(ごうせいかんすうのびぶん)
y=f(u)、u=g(x) と合成された関数を微分する公式。dy/dx=(dy/du)(du/dx) が成り立ち、連鎖律(チェーンルール)とも呼ばれる。
積の微分(せきのびぶん)
2つの関数の積の導関数を求める公式。{f(x)g(x)}'=f'(x)g(x)+f(x)g'(x)。
商の微分(しょうのびぶん)
2つの関数の商の導関数を求める公式。{f(x)/g(x)}'={f'(x)g(x)−f(x)g'(x)}/{g(x)}2(g(x)≠0)。
対数微分法(たいすうびぶんほう)
両辺の自然対数をとってから微分する手法。xx のように指数に変数を含む関数や、積・商が複雑な関数の導関数を求めるのに有効。
三角関数の導関数(さんかくかんすうのどうかんすう)
三角関数を微分した結果。(sin x)'=cos x、(cos x)'=−sin x、(tan x)'=1/cos2x が基本公式。
指数関数の導関数(しすうかんすうのどうかんすう)
(ex)'=ex、(ax)'=axlog a。自然対数の底 e を底とする指数関数は微分しても変わらないのが特徴。
対数関数の導関数(たいすうかんすうのどうかんすう)
(log x)'=1/x、(logax)'=1/(x log a)。自然対数 log x の導関数が 1/x になるのが基本。
第2次導関数(だいにじどうかんすう)
導関数 f'(x) をさらに微分した関数。f''(x) と書き、関数の凹凸変曲点を調べるのに用いる。
極値(きょくち)
関数が増加から減少(または減少から増加)に変わる点の値。極大値・極小値をまとめた呼び方で、多くは f'(x)=0 となる点で起こる。
凹凸(おうとつ)
曲線の曲がり方。第2次導関数 f''(x)>0 の区間で下に凸、f''(x)<0 の区間で上に凸になる。
変曲点(へんきょくてん)
曲線の凹凸が入れ替わる点。多くの場合 f''(x)=0 となり、その前後で f''(x) の符号が変わる点である。
接線(せっせん)
曲線上の1点で曲線に接する直線。点 (a, f(a)) における接線の傾きは微分係数 f'(a) に等しく、y−f(a)=f'(a)(x−a) で表される。
法線(ほうせん)
曲線上の点で接線に垂直な直線。接線の傾きが f'(a)(≠0)のとき、法線の傾きは −1/f'(a) になる。
媒介変数表示の微分(ばいかいへんすうひょうじのびぶん)
x=f(t)、y=g(t) と媒介変数 t で表された曲線の微分。dy/dx=(dy/dt)/(dx/dt) で接線の傾きを求める。
自然対数(しぜんたいすう)
自然対数の底 e を底とする対数 logex。単に log x や ln x と書き、数III の微分積分で標準的に用いる。

積分法(数III)

不定積分(ふていせきぶん)
微分すると元の関数になる関数(原始関数)を求めること。積分定数 C を含み、xn の不定積分は xn+1/(n+1)+C(n≠−1)。
定積分(ていせきぶん)
関数 f(x) を区間 [a,b] で積分した値。原始関数を F(x) とすると ∫abf(x)dx=F(b)−F(a) で計算でき、定数になる。
原始関数(げんしかんすう)
微分すると f(x) になる関数 F(x) のこと。不定積分で求められ、定数の違いを除いて定まる。
置換積分(ちかんせきぶん)
変数を別の変数に置き換えて積分を計算する方法。x=g(t) と置くと ∫f(x)dx=∫f(g(t))g'(t)dt となり、複雑な被積分関数を簡単にできる。
部分積分(ぶぶんせきぶん)
積の積分を計算する方法。∫f(x)g'(x)dx=f(x)g(x)−∫f'(x)g(x)dx を用い、対数や指数を含む積の積分に有効。
被積分関数(ひせきぶんかんすう)
積分記号 ∫ の中にある、積分される対象の関数 f(x) のこと。∫f(x)dx の f(x) を指す。
面積(めんせき)
曲線と x 軸などで囲まれた図形の面積。定積分を用いて求め、区間で被積分関数が負になる場合は符号に注意して計算する。
回転体の体積(かいてんたいのたいせき)
曲線を軸のまわりに1回転させてできる立体の体積。x 軸まわりでは V=π∫ab{f(x)}2dx で求められる。
曲線の長さ(きょくせんのながさ)
曲線の弧の長さ。y=f(x) では L=∫ab√(1+{f'(x)}2)dx、媒介変数表示では √{(dx/dt)2+(dy/dt)2} を積分して求める。
区分求積法(くぶんきゅうせきほう)
区間を細かく分けた長方形の面積の和の極限として定積分をとらえる考え方。limn→∞(1/n)Σf(k/n)=∫01f(x)dx の形で和の極限計算に用いる。
定積分と微分(ていせきぶんとびぶん)
(d/dx)∫axf(t)dt=f(x) という関係。上端を変数とする定積分を微分すると被積分関数に戻る(微分積分学の基本定理)。
偶関数・奇関数の積分(ぐうかんすう・きかんすうのせきぶん)
区間 [−a, a] の定積分で、偶関数なら 2∫0af(x)dx、奇関数なら 0 になる性質。対称性を使って計算を簡単にできる。

複素数平面

複素数平面(ふくそすうへいめん)
複素数 z=a+bi を、横軸に実部 a、縦軸に虚部 b をとった平面上の点として表す平面。ガウス平面ともいい、複素数の演算を図形的に扱える。
実軸・虚軸(じくじく・きょじく)
複素数平面の座標軸。実数を表す横軸が実軸、純虚数を表す縦軸が虚軸である。
絶対値(ぜったいち)
複素数 z=a+bi の原点からの距離 |z|=√(a2+b2)。z とその共役複素数 z̄ の積を使って |z|2=z z̄ とも表せる。
偏角(へんかく)
複素数 z を表す点と原点を結ぶ線分が、実軸の正の向きとなす角 θ。arg z と書き、通常 0≦θ<2π などの範囲で考える。
極形式(きょくけいしき)
複素数を絶対値 r と偏角 θ で表す形 z=r(cosθ+i sinθ)。積・商や累乗の計算が簡単になる。
ド・モアブルの定理(ど・もあぶるのていり)
(cosθ+i sinθ)n=cos nθ+i sin nθ が成り立つという定理。極形式の複素数の累乗や n 乗根の計算に用いる。
共役複素数(きょうやくふくそすう)
複素数 a+bi に対し、虚部の符号を変えた a−bi のこと。z̄ と書き、元の数とその共役の積は実数 a2+b2 になる。
複素数の積と回転(ふくそすうのせきとかいてん)
複素数 z に cosθ+i sinθ を掛けることは、点 z を原点のまわりに角 θ だけ回転させることに対応する。極形式では絶対値の積・偏角の和になる。
1の n 乗根(いちのえぬじょうこん)
n 乗すると1になる複素数。ド・モアブルの定理を用いて求められ、複素数平面上で単位円に内接する正n角形の頂点に並ぶ。

式と曲線

放物線(ほうぶつせん)
定点(焦点)と定直線(準線)からの距離が等しい点の軌跡。y2=4px などの式で表される2次曲線の一つ。
楕円(だえん)
2定点(2つの焦点)からの距離の和が一定である点の軌跡。標準形は x2/a2+y2/b2=1 で表される。
双曲線(そうきょくせん)
2定点(2つの焦点)からの距離の差が一定である点の軌跡。標準形は x2/a2−y2/b2=1 で、漸近線をもつ。
焦点(しょうてん)
放物線楕円双曲線を定義する基準となる定点。曲線の形や離心率を決める要素になる。
2次曲線(にじきょくせん)
x と y の2次式で表される曲線の総称。放物線・楕円・双曲線・円などがあり、円錐曲線とも呼ばれる。
媒介変数(ばいかいへんすう)
曲線上の点の座標を、第3の変数 t を使って x=f(t)、y=g(t) と表すときの t のこと。パラメータともいう。
媒介変数表示(ばいかいへんすうひょうじ)
曲線を媒介変数 t を用いて x=f(t)、y=g(t) の形で表す方法。円は (cos t, sin t)、サイクロイドなどもこの形で表せる。
極座標(きょくざひょう)
平面上の点を、原点(極)からの距離 r と偏角 θ の組 (r, θ) で表す座標。直交座標とは x=r cosθ、y=r sinθ で対応する。
極方程式(きょくほうていしき)
曲線を極座標 (r, θ) の関係式 r=f(θ) で表したもの。円や直線、2次曲線などを極座標で簡潔に表せる。
漸近線(ぜんきんせん)
曲線が限りなく近づくが交わらない直線。双曲線 x2/a2−y2/b2=1 では y=±(b/a)x が漸近線になる。

確率分布

確率変数(かくりつへんすう)
試行の結果に応じて値が定まる変数。各値に確率が対応し、その対応を確率分布という。期待値や分散を考える対象になる。
確率分布(かくりつぶんぷ)
確率変数のとる各値と、その値をとる確率との対応関係。表や関数で表され、すべての確率の総和は1になる。
期待値(きたいち)
確率変数のとる値に、それぞれの確率をかけて足し合わせた値。平均的に期待される値を表し、E(X)=Σ(値×確率) で計算する。
分散(ぶんさん)
確率変数期待値からどれだけ散らばっているかを表す量。V(X)=E((X−E(X))2)=E(X2)−{E(X)}2 で計算する。
標準偏差(ひょうじゅんへんさ)
散らばりの度合いを表す量で、分散の正の平方根 σ(X)=√V(X)。確率変数と同じ単位になるため散らばりを比べやすい。
二項分布(にこうぶんぷ)
確率 p で起こる事象を n 回独立にくり返したとき、起こる回数 X が従う分布。B(n, p) と書き、期待値は np、分散は np(1−p)。
正規分布(せいきぶんぷ)
平均 m を中心に左右対称の釣り鐘型をした連続的な確率分布。N(m, σ2) と書き、自然・社会の多くの量が近似的に従うとされる。
標準正規分布(ひょうじゅんせいきぶんぷ)
平均0、分散1の正規分布 N(0, 1) のこと。一般の正規分布を標準化するとこの分布になる。
標準化(ひょうじゅんか)
確率変数 X を Z=(X−m)/σ と変換し、平均0・標準偏差1にそろえる操作。標準正規分布表を用いた確率計算に使う。
連続型確率変数(れんぞくがたかくりつへんすう)
区間内のすべての実数値をとりうる確率変数。確率は確率密度関数の定積分(面積)として求める。
確率密度関数(かくりつみつどかんすう)
連続型確率変数の分布を表す関数 f(x)。区間 [a,b] に入る確率は ∫abf(x)dx で、全区間の積分は1になる。
標本平均(ひょうほんへいきん)
母集団から取り出した標本の値の平均。標本の大きさ n が大きいほど、その分布は正規分布に近づく(中心極限定理)。
信頼区間(しんらいくかん)
母平均などの母数が、ある確率(信頼度。例:95%)で含まれると考えられる区間。標本から推定し、母数の推定範囲を示す。

検定の用語

実用数学技能検定(じつようすうがくぎのうけんてい)
日本数学検定協会が実施する数学・算数の技能検定。通称「数検」。階級が分かれており、準1級は高校3年程度(数学III中心)が目安。
1次(計算技能検定)(いちじ・けいさんぎのうけんてい)
数検準1級の前半の検定で、計算を中心とした問題で構成される。本サイトの一問一答が対応するのはこの1次の部分。
2次(数理技能検定)(にじ・すうりぎのうけんてい)
数検準1級の後半の検定で、記述式の問題で構成される。考え方の筋道を式や文章で示す力が問われ、本サイトの一問一答では対象外。
計算技能(けいさんぎのう)
数式を正確に計算したり、方程式を解いたりする技能。1次(計算技能検定)で主に問われる力のこと。
数理技能(すうりぎのう)
数学的に考え、筋道を立てて表現したり証明したりする技能。2次(数理技能検定)で問われる、記述式中心の力のこと。
記述式(きじゅつしき)
答えだけでなく、解答に至る考え方や計算の過程を書いて示す解答形式。数検準1級の2次で採用され、論理の筋道も採点の対象になる。
階級(かいきゅう)
数検における習熟度の段階区分。1級から各級・各階級まで分かれており、準1級は2級の上、1級の下に位置づけられる。
合格基準(ごうかくきじゅん)
合格に必要な得点の目安。数検準1級は1次が全問題の70%程度、2次が60%程度が合格ラインの目安とされ、両方を満たすと合格となる。
検定料(けんていりょう)
検定を受けるために支払う受検料。数検準1級は2026年度で7,300円とされるが、年度や受検方式で変動するため公式での確認が必要。
提携会場(ていけいかいじょう)
協会が実施する個人受検で利用される検定会場。指定された日程・会場で受検する形式で、団体受検と区別される。
団体受検(だんたいじゅけん)
学校・塾などがまとめて申し込み、その施設で実施する受検方式。在籍者などがまとまって受検する形態で、個人受検と区別される。
2級(にきゅう)
準1級の一つ下の階級で、高校2年程度(数学II・数学B)が目安とされる。準1級は2級より範囲が広がり、数III が中心となる。
1級(いっきゅう)
準1級の一つ上の階級で、大学程度・一般が目安とされる最上位の級。準1級は1級への登竜門として挑戦されることが多い。

📚 関連資格の用語集【語学・教育】

同じ語学・教育の資格では用語が重複・関連することが多くあります。あわせて確認すると理解が深まります。

英検7級の用語集 → 英検6級の用語集 → 英検5級の用語集 → 漢検5級の用語集 → 数検5級の用語集 → 英検4級の用語集 → 漢検4級の用語集 → 数検4級の用語集 → 漢検3級の用語集 → 数検3級の用語集 → 英検3級の用語集 → 漢検準2級の用語集 → 数検準2級の用語集 → 英検準2級の用語集 → 漢検2級の用語集 → 数検2級の用語集 → 英検2級の用語集 → 登録日本語教員の用語集 → 漢検準1級の用語集 → 英検準1級の用語集 → 漢検1級の用語集 → 数検1級の用語集 → 英検1級の用語集 →

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