漢検準1級の重要用語集|漢字の知識・出題分野・検定用語を解説
漢検準1級(日本漢字能力検定準1級)の学習でよく出てくる用語を、「漢字の知識に関する用語」「出題分野の用語」「検定の用語」の3カテゴリに分けてまとめました。準1級は常用漢字を超える約3000字(JIS第一・第二水準)が対象の難関級で、語彙力アップや1級への登竜門として挑戦されます。用語の意味を押さえておくと、参考書や問題集の解説がぐっと読みやすくなります。
※出題範囲・検定方式は変わる場合があります。最新情報は必ず日本漢字能力検定協会 公式情報でご確認ください。
漢字の知識に関する用語
- 音読み(おんよみ)
- 中国から伝わった漢字の発音をもとにした読み方。「山(サン)」「人(ジン・ニン)」のように、漢語的な響きを持つ読みのこと。準1級では表外の音読みも問われる。
- 訓読み(くんよみ)
- 漢字の意味を日本語に当てはめた読み方。「山(やま)」「人(ひと)」のように、和語の意味で読む読み方のこと。準1級では難読の表外訓も多い。
- 熟字訓(じゅくじくん)
- 二字以上の熟語全体に、一字ずつでは読めない特別な訓読みを当てたもの。「海女(あま)」「啄木鳥(きつつき)」など、準1級では難度の高い熟字訓が頻出する。
- 当て字(あてじ)
- 漢字本来の意味と関係なく、音や訓だけを借りて言葉を表記したもの。「珈琲(コーヒー)」「硝子(ガラス)」などが当て字にあたり、準1級の出題範囲に含まれる。
- 国字(こくじ)
- 中国から伝わったのではなく、日本で独自に作られた漢字。「峠」「畑」「働」「凧」「鰯」などが代表例で、準1級では国字を答える問題も出題される。
- 部首(ぶしゅ)
- 漢字を分類・配列するための共通の構成要素。へん・つくり・かんむり・あしなどがあり、辞書を引くときの見出しにも使われる。準1級ではまぎらわしい部首が問われる。
- 画数(かくすう)
- 漢字を構成する点や線(画)の総数。一筆で書く線を一画と数え、辞書の配列や検定の出題でも用いられる。表外漢字は画数の多い字も多い。
- 筆順(ひつじゅん)
- 漢字を書くときの点画を書く順序。「上から下へ」「左から右へ」などの原則があり、複雑な表外漢字を正しく書くうえでも役立つ。
- 六書(りくしょ)
- 漢字の成り立ちと使い方を六つに分類した考え方。象形・指事・会意・形声の四つの造字法と、転注・仮借の二つの用字法からなる。
- 象形文字(しょうけいもじ)
- 物の形をかたどって作られた漢字。「山」「川」「木」「日」「月」などが代表例で、漢字のもっとも古い成り立ちのひとつ。
- 指事文字(しじもじ)
- 形に表しにくい抽象的な事柄を、点や線などの記号で示した漢字。「上」「下」「一」「二」「本」「末」などがこれにあたる。
- 会意文字(かいいもじ)
- 意味を持つ二つ以上の漢字を組み合わせ、新たな意味を表した漢字。「林(木+木)」「明(日+月)」「信(人+言)」などが例。
- 形声文字(けいせいもじ)
- 意味を表す部分(意符)と音を表す部分(音符)を組み合わせた漢字。「清(さんずい+青)」「銅(金+同)」など、漢字の大半を占める。
- 転注(てんちゅう)
- ある漢字の本来の意味から、関連する別の意味へと用法を広げて使うこと。六書のうち造字法ではなく、文字の使い方に関する分類。
- 仮借(かしゃ)
- 意味とは関係なく、同じ音を持つ漢字を借りて別の語を表す用法。当て字に通じる考え方で、六書の用字法のひとつ。
- 意符(いふ)
- 形声文字のうち、その漢字のおおまかな意味を表す部分。「銅」の「金(かねへん)」のように、属するカテゴリを示す役割を持つ。
- 音符(おんぷ)
- 形声文字のうち、その漢字の読み(音)を表す部分。「銅」の「同(ドウ)」のように、発音の手がかりになる構成要素のこと。
- 偏(へん)
- 漢字の左側に置かれる部首。「にんべん」「さんずい」「きへん」などがあり、その漢字の意味の分野を示すことが多い構成要素。
- 旁(つくり)
- 漢字の右側に置かれる部分。「おおがい」「りっとう」などがあり、形声文字では音を表す音符になっていることが多い。
- 冠(かんむり)
- 漢字の上部に置かれる部首。「うかんむり」「くさかんむり」「たけかんむり」などがあり、字の上に乗る形をとる構成要素。
- 脚(あし)
- 漢字の下部に置かれる部首。「れっか(れんが)」「こころ」「ひとあし」などがあり、字の下を支える形をとる構成要素。
- 構(かまえ)
- 漢字の外側を囲むように置かれる部首。「くにがまえ」「もんがまえ」「つつみがまえ」などがあり、内側の部分を取り囲む形をとる。
- 垂(たれ)
- 漢字の上から左下へ垂れ下がるように置かれる部首。「がんだれ」「まだれ」「やまいだれ」などがこれにあたる構成要素。
- 繞(にょう)
- 漢字の左から下にかけて取り巻くように置かれる部首。「しんにょう(しんにゅう)」「えんにょう」「そうにょう」などが例。
- 点画(てんかく)
- 漢字を構成する一つ一つの点や線のこと。画数を数える単位であり、筆順や字形の正しさを判断するときの基本となる要素。
- 字形(じけい)
- 漢字の形そのもの。とめ・はね・はらいや点画の長短など、検定の書き取りでは正しい字形で書けているかも評価される。表外漢字は字形が複雑なものが多い。
- 楷書(かいしょ)
- 点画を一画ずつ離して正しく書く、もっとも標準的な書体。漢検の解答は原則として楷書で、くずさずていねいに書くことが求められる。
- 難読漢字(なんどくかんじ)
- 読み方が難しく、一般にはすぐ読めない漢字や熟語。準1級では表外漢字・熟字訓・当て字を含む難読漢字の読み書きが中心的に問われる。
出題分野の用語
- 書き取り(かきとり)
- 文中のかなの部分を漢字に直して書く問題。準1級では難読漢字・表外漢字を正しい字形で書く力が問われ、配点も大きい中心分野。
- 読み(よみ)
- 提示された漢字や熟語を正しく読む問題。準1級では表外の音訓・熟字訓・当て字の読みも幅広く出題される。
- 四字熟語(よじじゅくご)
- 漢字四字からなる決まった言い回し。「臥薪嘗胆」「巧言令色」など、準1級では2級より格段に多くの四字熟語が、意味と表記の両面で問われる頻出分野。
- 故事成語(こじせいご)
- 昔の出来事や中国の古典に由来する言い回し。「漁夫の利」「蛍雪の功」「他山の石」など、準1級では由来と意味をあわせて理解しておきたい重要分野。
- ことわざ
- 昔から言いならわされてきた、教訓や知恵を含む短い言葉。漢字の知識と結びつけて意味や表記が問われることがある分野。
- 対義語(たいぎご)
- 意味が反対・対照の関係にある語。「需要⇔供給」のように、示された語の反対語を漢字で答える出題形式。準1級では難度の高い語も出る。
- 類義語(るいぎご)
- 意味がよく似ている語。「永遠=永久」のように、示された語と近い意味の語を漢字で答える出題形式。準1級では語彙の広さが問われる。
- 同音異字(どうおんいじ)
- 読みが同じで意味や字の異なる漢字。文脈に合う正しい漢字を選び分ける力が問われ、準1級では表外漢字を含む難しい語が増える。
- 同訓異字(どうくんいじ)
- 訓読みが同じで意味や字の異なる漢字。「収める・納める・治める・修める」のように、使い分けを問う出題形式。
- 誤字訂正(ごじていせい)
- 文中で誤って使われている漢字を見つけ、正しい漢字に直す問題。同音の書き誤りなどを見抜く力が問われる準1級の分野。
- 熟語の構成(じゅくごのこうせい)
- 二字熟語が、どのような組み立てになっているかを判別する問題。「似た意味の字を重ねる」「反対の意味」「上が下を修飾」などの型を見分ける。
- 送り仮名(おくりがな)
- 漢字に添えて読みを補うかな。「行う」「快い」のように、語の活用部分を正しいかなで送れるかを問う出題形式。
- 部首問題(ぶしゅもんだい)
- 示された漢字の部首を答える問題。準1級では表外漢字のまぎらわしい部首も多く、辞書の分類を意識して覚えておく必要がある分野。
- 国字問題(こくじもんだい)
- 日本で作られた国字を答える、または読み書きする問題。準1級ならではの出題で、「峠」「畠」「噺」などが問われることがある。
- 熟字訓・当て字問題(じゅくじくん・あてじもんだい)
- 一字ずつでは読めない熟字訓や当て字の読みを答える問題。準1級では難度の高い語が多く、独立した対策が必要な分野。
- 表外読み(ひょうがいよみ)
- 常用漢字表に示されていない音訓のこと。準1級では常用漢字の表外読みも出題対象となり、見慣れた字の意外な読みが問われる。
- 空所補充(くうしょほじゅう)
- 四字熟語などの一部を空欄にし、当てはまる漢字を答えさせる出題形式。四字熟語の問題でよく用いられる。
- 字音語(じおんご)
- 音読みを組み合わせてできた漢語。「学校」「経済」など、二字熟語の多くがこれにあたり、意味と読みをセットで覚えると効率がよい。
- 字訓語(じくんご)
- 訓読みを用いた和語的な語。「山川」「手足」のように、訓で読む語のこと。音読み語との読み分けが書き取りでも重要になる。
- 重箱読み(じゅうばこよみ)
- 二字熟語を「音+訓」の順で読む読み方。「重箱(ジュウばこ)」「台所(ダイどころ)」のように、前を音、後を訓で読む形。
- 湯桶読み(ゆとうよみ)
- 二字熟語を「訓+音」の順で読む読み方。「湯桶(ゆトウ)」「手本(てホン)」のように、前を訓、後を音で読む形。
検定の用語
- 常用漢字表(じょうようかんじひょう)
- 常用漢字とその音訓・字体などを示した、国が定める一覧。準1級ではこの表を超える表外漢字・表外読みが出題範囲に含まれる。
- 常用漢字(じょうようかんじ)
- 日常生活で使う漢字の目安として国が定めた漢字。現行は2136字あり、準1級ではこれに加えて表外漢字も対象となる。
- 表外漢字(ひょうがいかんじ)
- 常用漢字表に含まれない漢字。準1級は表外漢字を含む約3000字(JIS第一・第二水準)が対象で、これが2級までとの大きな違い。
- 配当漢字(はいとうかんじ)
- 各級で出題対象として割り当てられている漢字。準1級は表外漢字を含む約3000字が配当漢字で、これらを読み書きできる力が求められる。
- JIS第一水準(ジスだいいちすいじゅん)
- JIS規格で定められた漢字集合の基本部分で、使用頻度の高い約2965字。準1級の対象漢字は、おおむねこの第一水準を中心とする範囲に含まれる。
- JIS第二水準(ジスだいにすいじゅん)
- JIS規格でJIS第一水準に続く、使用頻度がやや低い漢字集合。準1級はJIS第一水準とあわせて第二水準クラスまでの漢字が対象とされる。
- CBT(シービーティー)
- Computer Based Testing の略で、パソコンを使って受検する方式。漢検準1級ではCBT方式が用意され、随時受検できるのが特徴。
- 漢検オンライン(かんけんオンライン)
- 自宅などのパソコンから受検できるオンライン方式の検定。会場に行かずに受けられ、随時実施されている受検方式のひとつ。
- 紙の検定(かみのけんてい)
- 所定の会場で答案用紙に手書きで解答する従来の方式。年3回の検定日に実施され、公開会場や準会場で受検する形式。
- 公開会場(こうかいかいじょう)
- 協会が設ける会場で、だれでも申し込んで受検できる検定の実施場所。年3回の紙の検定で利用される受検の場のひとつ。
- 準会場(じゅんかいじょう)
- 学校や塾などが団体で申し込み、その施設で実施する検定会場。在籍者などがまとまって受検する形式で、紙の検定で用いられる。
- 団体受検(だんたいじゅけん)
- 学校・企業・塾などがまとめて申し込んで受検する方式。準会場で実施されることが多く、個人受検と区別される受検形態。
- 個人受検(こじんじゅけん)
- 受検者が個人で直接申し込んで受ける方式。公開会場での紙の検定や、CBT・オンラインで利用される受検形態。
- 検定料(けんていりょう)
- 検定を受けるために支払う受検料。準1級は2026年度で紙が5,500円、CBT・オンラインが5,100円とされるが、方式や年度で変動するため公式での確認が必要。
- 合格基準(ごうかくきじゅん)
- 合格に必要な得点の目安。準1級は200点満点で、正答率80%程度(おおむね160点前後)が合格ラインの目安とされている。
- 満点(まんてん)
- その検定で取りうる最高得点。漢検準1級は200点満点で実施され、各分野の配点を合計して合否が判定される仕組み。
- 検定時間(けんていじかん)
- 解答にあてられる試験時間。漢検準1級の検定時間は60分で、この時間内に読み・書き取りなど各分野を解き終える必要がある。
- 合格率(ごうかくりつ)
- 受検者のうち合格した人の割合。漢検準1級は近年公表されていないが、おおむね15%前後と言われることが多い難関級。
- 級(きゅう)
- 漢検における習熟度の段階区分。10級から1級まであり、準1級は表外漢字を含む約3000字を対象とし、2級と1級の間に位置づけられる級。
- 2級(にきゅう)
- 準1級の一つ下の級で、常用漢字2136字すべてが対象。準1級は2級から対象漢字が約3000字へ大きく広がり、難度も大幅に上がる位置づけ。
- 1級(いっきゅう)
- 準1級の一つ上の最上位級で、対象漢字が約6000字に及ぶ最難関。準1級は1級への登竜門とされ、準1級合格後の次の目標となる級。
- 登竜門(とうりゅうもん)
- そこを突破すれば立身出世できるとされる関門のたとえ。漢検では準1級が、最難関の1級へ挑むための「登竜門」と位置づけられる。
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同じ語学・教育の資格では用語が重複・関連することが多くあります。あわせて確認すると理解が深まります。
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