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運行管理者(旅客)「実務上の知識及び能力」の一問一答

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📖 運行管理者(旅客)「実務上の知識及び能力」の全50問と解説(一覧)

運行管理者(旅客)の実務上の知識及び能力に関する一問一答(全50問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.制動距離は、他の条件が同じであれば、走行速度の2乗に比例して長くなる。

    正解:○(正しい)

    解説:ブレーキが効き始めてから停止するまでの制動距離は、運動エネルギーが速度の2乗に比例するため、速度が2倍になれば約4倍に伸びる。バスは車両重量が大きく、この影響がより顕著に表れる。

  2. 問2.停止距離は、運転者が危険を認知してブレーキが効き始めるまでの空走距離と、ブレーキが効き始めてから停止するまでの制動距離の和で表される。

    正解:○(正しい)

    解説:停止距離=空走距離+制動距離である。空走距離は反応時間中に進む距離、制動距離はブレーキが実際に効いてから止まるまでの距離であり、この二つの合計で運転者が停止に必要とする距離を評価する。

  3. 問3.蒸発現象とは、夜間、対向車のヘッドライトと自車のヘッドライトの光が重なり合い、その間にいる歩行者などが見えにくくなる現象をいう。

    正解:○(正しい)

    解説:蒸発現象(グレア現象)は対向車と自車のライトの光が交差する付近の歩行者や自転車が背景に溶け込んで見えなくなる現象で、夜間の横断歩行者との事故の一因となる。バス運転者は夜間走行で特に注意が必要である。

  4. 問4.カーブを走行する車両に働く遠心力は速度の2乗に比例し、カーブの半径が小さいほど大きくなる。

    正解:○(正しい)

    解説:遠心力は速度の2乗に比例し、曲線半径に反比例する。速度が2倍になると遠心力は約4倍、半径が半分になると2倍になる。乗客を乗せたバスは重心が高く横転しやすいため、カーブ手前での十分な減速が重要である。

  5. 問5.大型バスは乗用車に比べて内輪差が大きく、左折時に後輪が前輪より内側を通るため、左側の歩行者や自転車の巻き込みに注意が必要である。

    正解:○(正しい)

    解説:内輪差は前輪と後輪の通る軌跡の差で、ホイールベースが長い大型バスほど大きくなる。左折時は後輪が内側を通るため巻き込み事故の危険があり、左方や左後方の安全確認が不可欠である。

  6. 問6.トンネルに入った直後など明るい所から暗い所へ移ったとき目が慣れることを暗順応といい、暗い所から明るい所へ移ったときの明順応に比べて時間がかかる。

    正解:○(正しい)

    解説:暗順応は明順応に比べて順応に長い時間を要し、完全に慣れるには数十秒から数分かかる。トンネル進入直後は一時的に視認性が低下するため、事前の減速など備えが必要である。

  7. 問7.ベーパーロック現象とは、長い下り坂などでフットブレーキを多用したためにブレーキ液が加熱・気化して気泡が生じ、ブレーキが効かなくなる現象である。

    正解:○(正しい)

    解説:ベーパーロックはブレーキ液の沸騰による気泡発生でペダルを踏んでも圧力が伝わらず効かなくなる現象。長い下り坂ではフットブレーキに頼らず、エンジンブレーキや排気ブレーキを併用することが重要である。

  8. 問8.スタンディングウェーブ現象とは、タイヤの空気圧が不足したまま高速走行を続けたとき、タイヤの接地部後方が波打つ現象で、放置するとタイヤの破裂につながる。

    正解:○(正しい)

    解説:スタンディングウェーブは空気圧不足のタイヤが高速回転時に波状に変形する現象で、発熱によるバースト(破裂)を招く。適正な空気圧管理が予防策であり、乗客を乗せるバスでは特に重要である。

  9. 問9.ハインリッヒの法則によれば、1件の重大な事故の背後には29件の軽微な事故と300件のヒヤリハット(傷害のない事故)が存在するとされる。

    正解:○(正しい)

    解説:ハインリッヒの法則は1対29対300の比率で示され、重大事故を防ぐには軽微な事故やヒヤリハットの段階で原因を除去することが有効であることを示す。ヒヤリハット情報の収集・共有が事故防止の基礎となる。

  10. 問10.睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、日中の強い眠気や集中力の低下を招き居眠り運転の原因となるため、スクリーニング検査による早期発見が重要である。

    正解:○(正しい)

    解説:SASは睡眠中に呼吸が繰り返し止まり睡眠の質が低下する疾患で、本人が自覚しにくい。多数の乗客の安全を預かるバス事業では、スクリーニング検査による発見とCPAPなどの治療が事故防止に有効である。

  11. 問11.路線バスの運転者は、発車の際、乗客が着席したか、または手すりやつり革につかまったことを確認してから発車することが望ましい。

    正解:○(正しい)

    解説:発車時の急な動き出しは立っている乗客の転倒を招く。とくに高齢者が多い路線バスでは、着席や手すり確保を確認してから緩やかに発進し、車内事故を防止することが求められる。

  12. 問12.貸切バスの運行では、運行管理者は運行の安全を確保するため運行指示書を作成し、運転者に携行させなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:貸切バスは運行経路や行程が運行ごとに異なるため、運行指示書に日時・経路・休憩地点・運転交代地点等を記載して作成・携行させる必要がある。これにより計画的で安全な運行を担保する。

  13. 問13.デジタルタコグラフは、車両の速度・走行時間・走行距離などを自動的に記録し、運行状況の把握や運転者への安全指導に活用できる。

    正解:○(正しい)

    解説:デジタルタコグラフは運行データを電子的に記録・分析でき、速度超過や急加減速の把握、労働時間管理、安全指導に役立つ。運行管理の客観的な資料として有効に活用される。

  14. 問14.慣性の法則により、走行中のバスが急ブレーキをかけると、立っている乗客は進行方向の前方に投げ出されやすい。

    正解:○(正しい)

    解説:急ブレーキで車体が急減速しても乗客の身体は慣性で前方へ動き続けようとするため、立っている乗客は前方に転倒しやすい。急な速度変化を避けるなめらかな運転が車内事故防止につながる。

  15. 問15.車椅子利用者の乗降は、時間がかかっても安全を最優先し、スロープの設置や車内での車椅子の固定を確実に行うべきである。

    正解:○(正しい)

    解説:バリアフリー対応では安全確保が最優先であり、定時運行より乗降の安全が優先される。スロープの確実な設置、車椅子の固定、本人の安全確認を怠らないことが求められる。

  16. 問16.指差呼称は、対象を指で差し声に出して確認することで注意力を高め、ヒューマンエラーの防止に効果があるとされる。

    正解:○(正しい)

    解説:指差呼称は視覚・聴覚・動作を組み合わせて確認精度を高め、確認漏れによるミスを減らす効果があるとされる。発車前や交差点進入時などの確認手段として有効である。

  17. 問17.点呼においてアルコール検知器を用いて運転者の酒気帯びの有無を確認することは、運行管理者の重要な業務である。

    正解:○(正しい)

    解説:点呼では対面等により運転者の健康状態・疲労・酒気帯びの有無を確認し、アルコール検知器の使用が義務づけられている。酒気帯びが認められる者を乗務させないことが安全確保の基本である。

  18. 問18.空走距離は、運転者が危険を認知してからブレーキが効き始めるまでに車が進む距離であり、走行速度に関係なく常に一定である。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。空走距離は反応時間中に進む距離であり、反応時間がほぼ一定でも速度が高いほど長くなる。速度に比例して伸びるため、速度が2倍になれば空走距離も約2倍になる。

  19. 問19.制動距離は走行速度に正比例するため、速度が2倍になれば制動距離も約2倍になる。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。制動距離は速度の2乗に比例するため、速度が2倍になれば制動距離は約4倍になる。速度が上がるほど停止に要する距離が急激に伸びる点に注意が必要である。

  20. 問20.大型バスは車高が高く運転席からの見晴らしがよいため、乗用車に比べて死角が小さい。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。大型バスは車体が大きく、前方直近や左側方・左後方などに乗用車より多くの死角が生じる。左折時の巻き込みや発進時の直近歩行者に対し、ミラーや目視による確認が不可欠である。

  21. 問21.動体視力は静止視力よりも高く、速度が上がるほど視力は向上する。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。動いているものを見る動体視力は静止視力より低く、走行速度が高いほど低下し視野も狭くなる。高速走行時は標識や歩行者の発見が遅れやすくなる。

  22. 問22.内輪差とは、車両が曲がるときに前輪が後輪よりも内側を通ることによって生じる前後輪の軌跡の差をいう。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。内輪差は曲がるときに後輪が前輪よりも内側を通ることで生じる軌跡の差である。左折時は後輪の内側通過による巻き込みに注意が必要である。

  23. 問23.フェード現象とは、ブレーキ液が加熱されて気泡が生じ、ペダルを踏んでもブレーキが効かなくなる現象をいう。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。記述はベーパーロック現象の説明である。フェード現象はブレーキの多用によりライニングやパッドが過熱し摩擦力が低下して効きが悪くなる現象である。

  24. 問24.ハイドロプレーニング現象は、低速走行時ほど発生しやすく、高速走行では起こりにくい。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。ハイドロプレーニングは雨天の高速走行時にタイヤと路面の間に水膜ができてタイヤが浮き、ハンドルやブレーキが効かなくなる現象で、速度が高いほど発生しやすい。速度を控えることが予防になる。

  25. 問25.ヒヤリハット事例は事故に至らなかった出来事であるため、収集・分析しても事故防止には役立たない。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。ヒヤリハットは重大事故の前兆であり、収集・分析して原因を除去することが事故防止に有効である。ハインリッヒの法則が示すとおり、この段階での対策が重大事故を減らす。

  26. 問26.適性診断は、運転者の運転の適性を合格・不合格で判定する試験であり、不合格となった者はバスに乗務することができない。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。適性診断(NASVA等が実施)は合否を判定するものではなく、運転のクセや特性を客観的に把握し、その結果を安全運転の指導・助言に活用するためのものである。

  27. 問27.少量の飲酒であればアルコールが判断力や反応速度に影響することはなく、運転能力は低下しない。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。少量の飲酒でも判断力・注意力・反応速度は低下する。また体内のアルコールは時間をかけて分解されるため、前夜の飲酒が翌朝まで残ることもあり、点呼での確認が重要である。

  28. 問28.オーバーハングによるはみ出しは車両前部でのみ生じる現象であり、車両後部(リヤオーバーハング)が外側にはみ出すことはない。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。ホイールベースより後方の張り出し部(リヤオーバーハング)は、ハンドルを切ると後部が外側へ振り出す。後方の長いバスでは隣接車線や歩行者への接触に注意が必要である。

  29. 問29.急ブレーキでタイヤの回転が止まり滑走する車輪ロックが起きると、ハンドル操作による進路変更が容易になる。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。車輪がロックして滑走すると方向安定性を失い、ハンドルを切っても進路を変えられず制御不能になる。これを防ぐのがABS(アンチロックブレーキシステム)である。

  30. 問30.睡眠時無呼吸症候群(SAS)は有効な治療法が存在しないため、発見しても対処のしようがなく事故防止には結びつかない。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。SASはCPAP(持続陽圧呼吸療法)やマウスピース、生活習慣の改善などにより治療・症状改善が可能である。スクリーニング検査による早期発見と治療が居眠り運転防止に有効である。

  31. 問31.交通事故の原因は運転者個人の不注意のみであり、車両の状態や道路環境、事業者の運行管理体制は事故の要因とは関係しない。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。事故は運転者の要因だけでなく、車両整備、労働・健康管理、運行計画、道路環境など複合的要因で発生する。運行管理者による組織的な安全管理が事故防止に不可欠である。

  32. 問32.貸切バスの運転者は、悪天候や災害時であっても、あらかじめ作成された運行指示書のとおり必ず定刻で運行しなければならない。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。悪天候や災害時は安全確保が最優先であり、運行管理者と連絡をとりつつ運休・迂回・徐行・行程変更などを判断する。定時運行より乗客の安全が優先される。

  33. 問33.生活習慣病は自覚症状に乏しいものが多く、健康診断の結果を放置すると脳・心臓疾患などを突然発症し重大事故につながるおそれがある。

    正解:○(正しい)

    解説:高血圧や糖尿病などの生活習慣病は自覚症状が乏しく進行しやすい。放置すると運転中の脳卒中や心筋梗塞など突然の発症を招くため、健康診断の受診と結果に基づく健康管理が重要である。

  34. 問34.時速72キロメートルで走行するバスの運転者が危険を認知しブレーキをかけた。反応時間を1秒、ブレーキが効き始めてからの減速度を毎秒毎秒5メートルとするとき、このバスの停止距離として最も近いものはどれか。

    • ア.40メートル
    • イ.50メートル
    • ウ.60メートル
    • エ.80メートル

    正解:ウ.60メートル

    解説:時速72kmは秒速20m。反応時間1秒間の空走距離は20m。制動距離は速度の2乗を2倍の減速度で割り、20の2乗÷(2×5)=400÷10=40m。停止距離=空走距離20m+制動距離40m=60mとなる。

  35. 問35.あるバスが時速40キロメートルで走行しているときの制動距離が8メートルであった。路面など他の条件が同じとき、時速80キロメートルで走行した場合の制動距離として最も近いものはどれか。

    • ア.32メートル
    • イ.24メートル
    • ウ.16メートル
    • エ.64メートル

    正解:ア.32メートル

    解説:制動距離は速度の2乗に比例する。速度が2倍(40→80km/h)になると制動距離は2の2乗=4倍になる。したがって8メートル×4=32メートルとなる。

  36. 問36.時速54キロメートルで走行するタクシーの運転者が危険を認知してからブレーキが効き始めるまでの反応時間を1秒とすると、この間に車が進む空走距離として最も近いものはどれか。

    • ア.10メートル
    • イ.15メートル
    • ウ.20メートル
    • エ.30メートル

    正解:イ.15メートル

    解説:時速54kmは秒速15m(54000m÷3600秒)。反応時間1秒の間は速度が保たれたまま進むため、空走距離=15m/秒×1秒=15メートルとなる。

  37. 問37.純アルコールをおおむね1時間あたり4グラム分解する体質の運転者が、純アルコール量にして合計40グラムに相当する酒を飲んだ場合、体内のアルコールがほぼ分解されるまでに必要な時間として最も近いものはどれか。

    • ア.4時間
    • イ.6時間
    • ウ.8時間
    • エ.10時間

    正解:エ.10時間

    解説:純アルコール40グラムを1時間あたり4グラムずつ分解するので、40÷4=10時間を要する。前夜の飲酒が翌朝まで残ることを示す例であり、点呼での酒気帯び確認が重要である。分解速度には個人差がある。

  38. 問38.時速90キロメートルで走行する高速乗合バスが、前車との車間距離を50メートルとって走行している。このときの車間時間(前車の位置に到達するまでの時間)として最も近いものはどれか。

    • ア.1秒
    • イ.2秒
    • ウ.3秒
    • エ.4秒

    正解:イ.2秒

    解説:時速90kmは秒速25m(90000m÷3600秒)。車間時間=車間距離÷速度=50m÷25m/秒=2秒となる。高速走行時は制動距離が長くなるため十分な車間時間を確保する必要がある。

  39. 問39.総距離150キロメートルの区間を、途中の休憩30分を含めて所要3時間30分で運行した。休憩時間を除いた実際の走行時間に対する平均走行速度として最も近いものはどれか。

    • ア.40キロメートル毎時
    • イ.43キロメートル毎時
    • ウ.50キロメートル毎時
    • エ.60キロメートル毎時

    正解:ウ.50キロメートル毎時

    解説:所要3時間30分から休憩30分を除くと走行時間は3時間。平均走行速度=走行距離÷走行時間=150km÷3時間=50キロメートル毎時となる。

  40. 問40.あるバス運転者の1日について、始業時刻が7時00分、終業時刻が21時00分であり、この間に合計1時間30分の休憩をとった。この日の拘束時間と、自動車運転者の労働時間等の改善基準告示(バス)に照らした評価として正しいものはどれか。

    • ア.拘束時間は11時間であり、基準に適合している
    • イ.拘束時間は12時間30分であり、問題はない
    • ウ.拘束時間は14時間で、1日の拘束時間の原則13時間以内に収まっており問題はない
    • エ.拘束時間は14時間で、原則の13時間は超えるが、最大の15時間の範囲内である

    正解:エ.拘束時間は14時間で、原則の13時間は超えるが、最大の15時間の範囲内である

    解説:拘束時間は始業から終業までの時間で、休憩も含まれる。7時00分から21時00分までは14時間で、これが拘束時間となる。改善基準告示(バス)の1日の拘束時間は原則13時間以内・最大15時間であり、14時間は原則を超えるが最大15時間の範囲内である。

  41. 問41.バスの発車時における乗客の安全確認として、適切でないものはどれか。

    • ア.定刻であれば、乗客が着席する前でも後方の安全のみ確認してすぐ発車する
    • イ.乗客が手すりやつり革につかまったことを確認してから発車する
    • ウ.車内ミラーで立っている乗客の状態を確認してから発車する
    • エ.高齢者や身体の不自由な乗客が着席したことを確認してから発車する

    正解:ア.定刻であれば、乗客が着席する前でも後方の安全のみ確認してすぐ発車する

    解説:定刻を優先して乗客が着席や手すり確保をする前に発車すると、車内での転倒事故を招く。発車時は乗客が安全な姿勢をとったことを確認してから緩やかに発進することが求められる。

  42. 問42.蒸発現象に関する説明として正しいものはどれか。

    • ア.強い日差しで路面の水分が蒸発し前方の視界が白くかすむ現象
    • イ.夜間、対向車のライトと自車のライトの光が重なり合い、その間の歩行者などが見えにくくなる現象
    • ウ.高速走行でタイヤの空気圧不足によりタイヤが波打つ現象
    • エ.雨天時にタイヤと路面の間に水膜ができ制御が効かなくなる現象

    正解:イ.夜間、対向車のライトと自車のライトの光が重なり合い、その間の歩行者などが見えにくくなる現象

    解説:蒸発現象は夜間、対向車と自車のヘッドライトの光が交差する付近で歩行者などが見えなくなる現象である。なお、タイヤが波打つのはスタンディングウェーブ、水膜で制御が効かなくなるのはハイドロプレーニングである。

  43. 問43.睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関する記述として、適切でないものはどれか。

    • ア.日中の強い眠気や集中力の低下を引き起こし居眠り運転の原因となる
    • イ.大きないびきや睡眠中の呼吸の停止が特徴的な症状である
    • ウ.スクリーニング検査による早期発見とCPAPなどの治療が有効である
    • エ.自覚症状が明確であるため本人の申告だけで確実に把握でき、検査は不要である

    正解:エ.自覚症状が明確であるため本人の申告だけで確実に把握でき、検査は不要である

    解説:SASは本人が眠っている間の症状であり自覚しにくいため、申告だけでは把握できずスクリーニング検査による発見が重要である。眠気や集中力低下を招くこと、いびきや呼吸停止が特徴であること、CPAP等の治療が有効であることは正しい。

  44. 問44.走行時の現象とその説明の組合せとして正しいものはどれか。

    • ア.ハイドロプレーニング—雨天の高速走行でタイヤと路面の間に水膜ができ制御が効かなくなる
    • イ.フェード—ブレーキ液が沸騰して気泡が生じブレーキが効かなくなる
    • ウ.ベーパーロック—ブレーキの摩擦材が過熱して摩擦力が低下する
    • エ.スタンディングウェーブ—タイヤと路面の間に水膜ができてタイヤが浮き上がる

    正解:ア.ハイドロプレーニング—雨天の高速走行でタイヤと路面の間に水膜ができ制御が効かなくなる

    解説:ハイドロプレーニングは水膜でタイヤが浮き制御を失う現象で正しい。フェードは摩擦材の過熱による効き低下、ベーパーロックはブレーキ液の気泡発生、スタンディングウェーブは空気圧不足のタイヤが波打つ現象であり、他の選択肢は説明が入れ違っている。

  45. 問45.車内事故(乗客の転倒等)の防止に関する運転や対応として、不適切なものはどれか。

    • ア.急発進や急ブレーキを避け、なめらかな運転を心がける
    • イ.走行中はできるだけ席を移動しないよう車内放送で注意喚起する
    • ウ.遅れを取り戻すため、乗客が着席する前でも加速を優先する
    • エ.停留所に到着するまでは立ち上がらないよう乗客に案内する

    正解:ウ.遅れを取り戻すため、乗客が着席する前でも加速を優先する

    解説:遅れの回復を優先して乗客が着席する前に加速すると、慣性により乗客が転倒する危険が高まる。車内事故防止には急な速度変化を避け、乗客が安全な姿勢をとってから運転操作を行うことが重要である。

  46. 問46.運行管理者や運転者が点呼の際に確認すべき事項として、適切でないものはどれか。

    • ア.アルコール検知器による酒気帯びの有無
    • イ.運転者の当日の私的な交友関係や交際状況
    • ウ.疾病・疲労・睡眠不足など安全な運転ができないおそれの有無
    • エ.運転免許証の携行と運行に必要な事項の指示

    正解:イ.運転者の当日の私的な交友関係や交際状況

    解説:点呼で確認すべきは安全運転に関わる事項であり、酒気帯びの有無、健康・疲労・睡眠状態、免許証携行、必要な指示などである。私的な交友関係は安全運転の確認事項ではなく、確認すべき事項として適切でない。

  47. 問47.ハインリッヒの法則が示す、1件の重大事故の背後にある軽微な事故とヒヤリハットの件数の比率として正しいものはどれか。

    • ア.1対29対300
    • イ.1対10対100
    • ウ.1対5対50
    • エ.1対100対1000

    正解:ア.1対29対300

    解説:ハインリッヒの法則は、1件の重大事故の背後に29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットが存在するという1対29対300の比率で知られる。軽微な事故やヒヤリハットの段階での対策が重大事故防止に有効である。

  48. 問48.悪天候や災害時のバス運行に関する対応として、最も適切なものはどれか。

    • ア.定時運行を最優先し、視界不良や路面凍結があっても通常どおりの速度で運行する
    • イ.運行するかどうかの判断は乗客に委ね、運転者はその意見に従う
    • ウ.安全確保を最優先し、必要に応じて運休・迂回・徐行などを判断する
    • エ.運行管理者には連絡せず、運転者が単独ですべてを判断して運行を続ける

    正解:ウ.安全確保を最優先し、必要に応じて運休・迂回・徐行などを判断する

    解説:悪天候・災害時は乗客の安全確保が最優先であり、運行管理者と連絡をとりながら運休・迂回・徐行・行程変更などを適切に判断する。定時運行の優先や運転者単独での判断、乗客への判断委任は適切でない。

  49. 問49.運行管理に用いる機器や診断に関する説明として、誤っているものはどれか。

    • ア.デジタルタコグラフは速度・走行時間・走行距離などを自動的に記録する
    • イ.ドライブレコーダーは事故時の状況把握やヒヤリハットの映像分析に有効である
    • ウ.適性診断は運転のクセや特性を把握し、安全運転の指導に活用するものである
    • エ.適性診断は合格・不合格を判定する試験であり、不合格者は乗務できない

    正解:エ.適性診断は合格・不合格を判定する試験であり、不合格者は乗務できない

    解説:適性診断は合否を判定する試験ではなく、運転のクセや特性を客観的に把握して指導・助言に役立てるものである。デジタルタコグラフの自動記録、ドライブレコーダーの映像活用、適性診断の指導目的の説明は正しい。

  50. 問50.車椅子を利用する乗客への対応として、不適切なものはどれか。

    • ア.スロープを用いて乗降を介助し、車内で車椅子を確実に固定する
    • イ.乗降に時間がかかる場合は定時運行を優先し、車椅子の固定を省略する
    • ウ.発進する前に車椅子の固定状況と本人の安全を確認する
    • エ.必要に応じて他の乗客に協力を依頼するなど安全に配慮する

    正解:イ.乗降に時間がかかる場合は定時運行を優先し、車椅子の固定を省略する

    解説:車椅子利用者の乗降では安全確保が最優先であり、定時運行を理由に固定を省略してはならない。固定を怠ると走行中に車椅子が動いて転倒等の重大事故につながるため、確実な固定と安全確認が必要である。