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消防設備士甲種5類の過去問の傾向と対策【降下速度・はしご・救助袋・製図】

消防設備士甲種5類(避難器具)は、緩降機の降下速度や避難はしごの分類、救助袋の展張方式など「数値と分類を取り違えやすい論点」が繰り返し問われます。避難器具は電気を用いないため電気科目がなく、基礎的知識は機械のみに絞られるのも特徴です。本記事では甲種5類で狙われやすい頻出テーマと、筆記45問+実技7問(鑑別5・製図2)を効率よく攻略する演習の進め方を、確定した数値と条番号を添えて解説します。

※受験料・試験日程・合格基準・法令の数値は改定される場合があります。最新情報は必ず一般財団法人 消防試験研究センターの公式サイトでご確認ください。

試験の構成と合格基準

区分出題主な論点
消防関係法令筆記15問消防設備士制度・避難器具の設置基準(施行令25条)
基礎的知識(機械のみ)筆記10問荷重・応力・てこ・滑車・摩擦・材料強度(電気の出題なし)
構造・機能・整備筆記20問各避難器具の構造・規格・整備・設置空間
実技(鑑別)5問器具の名称・用途の判別
実技(製図)2問設置図の読み取り・作図

試験時間は3時間15分(195分)。合格は筆記の各科目40%以上かつ全体60%以上、加えて実技60%以上が必要です。1科目でも40%を下回ると不合格になるため、苦手分野を作らないことが最優先です。甲5は電気科目がなく機械に一本化されるため、機械の基礎を固めれば基礎科目の足切りは回避しやすくなります。

甲種5類で頻出するテーマ

1. 緩降機の降下速度(最頻出数値)

緩降機は調速器で降下速度を一定の範囲に調節し、使用者が1人ずつ交互に連続して降下する器具です。降下速度は毎秒16センチメートル以上150センチメートル以下と規定されています(緩降機の技術上の規格を定める省令9条)。この「16〜150cm/s」は甲5で最も狙われる数値です。あわせて、調速器=降下速度を一定の範囲に調節する装置(同省令2条)という定義も押さえます。可搬式・固定式の区別も出題されます。

2. 金属製避難はしご3分類

金属製避難はしごは固定はしご・立てかけはしご・つり下げはしごの3つに分類されます。分類名と特徴を入れ替えた引っかけが定番です。壁面との間隔を保つ突子(とっし)の役割(横桟と壁の間に一定の間隔を確保し足がかけやすくする)もセットで問われます。

3. 救助袋の斜降式と垂直式

救助袋は展張方式で2種類に分かれます。取り違えやすいため表で整理します。

方式展張のしかた降下のしかた
斜降式袋を斜めに展張し、下端を地上で固定する袋の上を滑り降りる
垂直式垂直に展張する袋の中をらせん状に滑り、減速しながら降下する

4. 避難器具の設置基準(施行令25条)

避難器具は防火対象物の階(避難階及び11階以上の階を除く)に設置します(施行令25条)。設置を要する収容人員の閾値も頻出で、代表例は次のとおりです。

「20人」「30人」の閾値と用途区分の組み合わせが問われます。器具の種類が階・防火対象物の号別ごとに適応表で限定される点も要注意です。

5. 設置に必要な空間

避難器具の設置には開口部・操作面積・降下空間・避難空地の4つの空間が必要で、器具ごとに基準があります。名称と意味(操作面積=器具を操作するのに必要な床面積、降下空間=降下に必要な空間、避難空地=着地地点に必要な空地)を結びつける出題が定番です。

6. 設置減免(施行規則26条・27条)

防火対象物の位置・構造・設備の状況により避難上支障がない場合、施行規則の定めるところにより設置個数を減少し、又は避難器具を設置しないことができます(施行令25条ただし書・施行規則26条・27条)。耐火構造・避難階段/特別避難階段の設置・一定のバルコニー等がある場合の減免の考え方が問われます。

7. 実技(製図・鑑別)

製図では避難器具の設置図(開口部・操作面積・降下空間・避難空地の配置)を扱います。鑑別では緩降機の調速器・着用具、救助袋、金属製避難はしご、すべり台などの器具を見て名称・用途を答えます。読むだけでは伸びないため、例題を手で書いて反復するのが有効です。

過去問演習の進め方

当サイトの消防設備士甲種5類 一問一答は、法令・機械の基礎・構造機能整備・鑑別/製図までを肢単位で反復でき、上記の頻出論点を効率よく潰せます。

関連情報

避難器具そのものの構造・使い分けは避難器具の種類と選び方で、独学か講座かの判断は講座比較で、合格率・難易度は難易度ページをご覧ください。

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