基本情報技術者 全分野の一問一答
📖 基本情報技術者「全分野」の全505問と解説(一覧)
基本情報技術者の全分野に関する一問一答(全505問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.アルゴリズムは、問題を解決するための手順だが明確に定義する必要はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。アルゴリズムは「明確に定義された手順」(曖昧では実装不可)。
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問2.フローチャートは、テキストでアルゴリズムを記述する手法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。フローチャートは「図式化(フロー図)」(テキスト記述は擬似言語等)。
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問3.配列は、異なる型のデータを格納するデータ構造である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。配列は「同じ型のデータを連続領域に格納」(異なる型は不可)。
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問4.連結リストでは、各要素は配列のように連続したメモリ領域に格納される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。連結リストは「ポインタで連結」(連続メモリは配列)。
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問5.スタックは、最初に入れたデータを最初に取り出すFIFO方式のデータ構造である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。スタックはLIFO(後入れ先出し)。FIFO(先入れ先出し)はキューです。
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問6.キューは、最後に入れたデータを最初に取り出すLIFO方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。キューは「先入れ先出し(FIFO)」(LIFOはスタック)。
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問7.二分探索木では、左の子ノードの値は親より大きく、右の子ノードの値は親より小さい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。二分探索木は「左子<親、右子>親」(記述が逆)。
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問8.ハッシュ法では、線形探索によりデータの格納位置を見つける。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ハッシュ法は「ハッシュ関数で位置決定」(線形探索は別手法)。
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問9.線形探索の平均計算量はO(log n)である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。線形探索は「O(n)」(O(log n)は二分探索)。
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問10.モジュール分割では、モジュール強度(結束性)を弱く、モジュール間の結合度を強くするほど、モジュールの独立性が高くなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。独立性を高めるには、モジュール強度を強く、モジュール間の結合度を弱くする(シラバス中分類12 設計 ②分割基準)。
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問11.二分探索の計算量はO(n)である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。二分探索は、整列済みの配列で探索区間の中央の要素と探索値を比べ、探索値が小さければ前半、そうでなければ後半へと、区間を半分ずつ絞り込んでいく探索法である。1回の比較で候補が半分になるので、比較回数は要素数nの対数に比例し、計算量はO(log n)となる。O(n)は、配列やリストを先頭から1件ずつ調べる線形探索の計算量(見つかる場合の平均比較回数はn/2回)で、二分探索のものではない。
根拠: NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「binary search」 Definition/Note(Run time is O(ln n)) / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「linear search」 Definition/Note(Average run time is Θ(n/2)) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類2 アルゴリズムとプログラミング/2. アルゴリズム(2)代表的なアルゴリズム ① 整列・併合・探索のアルゴリズム(用語例)p.7-8(2分探索法・線形探索法)
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問12.バブルソートは、隣り合う要素の比較と交換を、先頭から末尾まで1回通して行うだけで整列が完了するアルゴリズムである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。バブルソートは、隣り合う2つの要素を順に比べて順序が逆なら交換する走査(パス)を、交換が1回も起きなくなるまで繰り返す整列法である。1回のパスで最終位置に確定するのは少なくとも1つの要素にすぎないため、一般には1回の走査だけでは整列は完了しない。計算量は任意のデータでO(n²)で、はじめからほぼ整列されているデータではnに比例する手間に近づく。
根拠: NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「bubble sort」 Definition/Note(Complexity is O(n2)…/at least one item is moved into its final place for each pass) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類2 アルゴリズムとプログラミング/2. アルゴリズム(2)代表的なアルゴリズム ① 整列・併合・探索のアルゴリズム(用語例)p.7-8(バブルソート)
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問13.クイックソートの平均計算量はO(n²)、最悪はO(n log n)である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。クイックは平均「O(n log n)」、最悪「O(n²)」(記述が逆)。
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問14.マージソートの最悪計算量はO(n²)である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。マージソートは平均・最悪ともに「O(n log n)」(O(n²)はバブル等)。
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問15.再帰処理は、終了条件がなくても永遠に実行される設計である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。再帰には「必ず終了条件(基底条件)が必要」(無限ループは設計ミス)。
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問16.コンパイラは、ソースコードを1行ずつ解釈実行する方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。コンパイラは「一括翻訳」(1行ずつ解釈はインタプリタ)。
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問17.インタプリタは、ソースコードを一括して機械語に翻訳する方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。インタプリタは「1行ずつ解釈実行」(一括翻訳はコンパイラ)。
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問18.オブジェクト指向の三大要素は、関数化・順次・分岐である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。OOP3要素は「カプセル化・継承・ポリモーフィズム」(プログラミング基本構造とは別)。
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問19.カプセル化とは、データを直接外部から自由にアクセスさせる仕組みである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。カプセル化は「外部からの直接アクセスを制限」(自由アクセスはカプセル化と逆)。
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問20.継承は、新しいクラスが既存クラスの機能をすべて削除する仕組みである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。継承は「既存クラスの機能を引き継ぐ」(削除ではない)。
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問21.ポリモーフィズムは、異なる名前のメソッドが同じ動作をする性質である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ポリモーフィズムは「同じ名前のメソッドが異なるクラスで異なる動作」(記述が逆)。
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問22.UMLのクラス図で、継承関係は破線の矢印(→)で表す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。UMLの継承は「実線の矢印(▷)」(破線は依存等)。
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問23.Singletonパターンは、複数のインスタンスを許容するパターンである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。Singletonは「インスタンスが1つしか存在しないことを保証」(複数許容ではない)。
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問24.構造化プログラミングの基本構造は、関数・モジュール・クラスの3つである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。構造化プログラミング3要素は「順次・選択・繰返し」(関数・クラスはOOP)。
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問25.ホワイトボックステストは、内部構造を意識せず仕様に基づくテストである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ホワイトボックスは「内部構造に基づく」、仕様ベースはブラックボックス。
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問26.ブラックボックステストは、プログラムの内部構造に基づくテストである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ブラックボックスは「内部構造を意識せず仕様ベース」(記述が逆)。
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問27.単体テスト(ユニットテスト)は、結合テストより後に行う。
正解:×(誤り)
解説:誤り。テストは単体→結合→システム→受入の順で進めます。
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問28.スタブとは、テスト対象が呼び出される上位モジュールの代替モジュールである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。スタブは「下位モジュールの代替」(上位代替はドライバ)。
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問29.疑似言語は、特定のプログラミング言語の文法に厳密に従う必要がある。
正解:×(誤り)
解説:誤り。疑似言語は「特定言語の文法に依存しない」(汎用記法)。
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問30.Pythonは動的型付けのインタプリタ型プログラミング言語である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Pythonは動的な型付けのインタープリタ型言語で、プログラムはPythonインタープリタで実行する。洗練された文法とこれらの性質から、スクリプトを書いたり素早くアプリケーションを開発したりするのに理想的な言語とされている(Python 公式チュートリアル)。シラバスでもスクリプト言語の用語例に挙がっている。
根拠: Python チュートリアル(Python 3 公式ドキュメント日本語版) 冒頭(Tip の直後)の本文第1段落/目次 2.「Python インタプリタを使う」 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類2 アルゴリズムとプログラミング/4. プログラム言語(1)④ スクリプト言語(用語例)p.9-10
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問31.JavaScriptは主にWebブラウザ上で動作するクライアントサイドスクリプト言語として始まった。
正解:○(正しい)
解説:正しい。JavaScriptは、ECMAScriptの元になった技術の一つである。この言語は Netscape 社の Brendan Eich が考案し、同社のWebブラウザ Navigator 2.0 で初めて登場した(ECMA-262 の序文)。いまもWebブラウザに組み込まれた言語として最もよく知られる一方、サーバや組込みの用途にも広く使われている。
根拠: ECMA-262 ECMAScript 2025 Language Specification Introduction(第1〜2段落) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類2 アルゴリズムとプログラミング/4. プログラム言語(1)④ スクリプト言語(用語例 ECMAScript)p.9-10
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問32.アジャイル開発におけるスクラムでは、開発期間を「スプリント」と呼ばれる一定期間に区切って反復開発を行う。
正解:○(正しい)
解説:正しい。スクラムでは、開発期間を「スプリント」という1か月以内の決まった長さに区切り、前のスプリントが終わるとすぐに次のスプリントを始める(スクラムガイド 2020年版)。長さを決めておくのは一貫性を保つためである。スプリントプランニング、デイリースクラム、スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブを含め、プロダクトゴールの達成に必要な作業はすべてスプリントの中で行う。
根拠: スクラムガイド(2020年11月版・日本語版) スクラムイベント「スプリント」 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類4 開発技術/中分類13 ソフトウェア開発管理技術/1.(1)② アジャイル(c)スクラムの特徴(用語例 スプリント)p.58
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問33.DevOpsは、開発(Development)と運用(Operations)を連携・統合する考え方・実践である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。DevOpsは、開発チームと運用チームが連携し、素早く柔軟にソフトウェア開発を進める考え方と実践である(シラバス)。その特徴として、継続的インテグレーション(CI)、継続的デリバリー(CD)、継続的デプロイ、SRE(サイト信頼性エンジニアリング)、DevSecOps などが挙げられる。CI/CD は DevOps を支える実践の例で、DevOps そのものは開発と運用の連携という考え方と実践を指す。
根拠: IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類4 開発技術/中分類13 ソフトウェア開発管理技術/1.(1)③ DevOps(本文・用語例)p.58
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問34.バージョン管理システムのGitは、分散型バージョン管理システムである。
正解:○(正しい)
解説:Gitは分散型VCSで、各ユーザがローカルリポジトリを持ちます。
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問35.生成AIの活用において、プロンプトエンジニアリングとは生成AIから望ましい出力を得るための指示(プロンプト)を設計する技術である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。プロンプトとは、生成AIへの質問や作業指示として入力するもの(個人情報保護委員会)。プロンプトエンジニアリングは、モデルへの効果的な指示を書き、要件を満たす内容を安定して生成させるための工程である。モデルの出力は同じ入力でも毎回同じになるとは限らないので、望む出力を得るための指示の工夫が要る。シラバスでも用語例に挙がっている。
根拠: OpenAI API Documentation「Prompt engineering」 冒頭「Prompt engineering」の定義文 / 個人情報保護委員会「生成 AI サービスの利用に関する注意喚起等」(令和5年6月2日・別添1) 前文第1段落(生成 AI サービスの説明) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類1 基礎理論/3.(8)④ 自然言語処理,音声・画像・動画の認識・合成・生成などへの応用(用語例 プロンプトエンジニアリング)p.5
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問36.長さnの配列に対する線形探索の平均計算量はどれか。
- ア.O(n)
- イ.O(log n)
- ウ.O(1)
- エ.O(n²)
正解:ア.O(n)
解説:線形探索は、配列やリストの要素を先頭から1つずつ調べていく探索法である。目的の値が見つかる場合の平均比較回数はn/2回で、要素数nに比例するので計算量はO(n)となる。O(log n)は整列済み配列で探索区間を半分ずつ絞り込む二分探索の計算量、O(1)はハッシュ表で表が十分に大きい場合の定数時間の計算量、O(n²)は選択ソートなどの単純な整列法の計算量で、いずれも線形探索のものではない。
根拠: NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「linear search」 Definition/Note(Average run time is Θ(n/2)) / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「binary search」 Definition/Note(Run time is O(ln n)) / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「hash table」 Note(may be constant (Θ(1)) if the table is big enough) / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「selection sort」 Definition(The run time is Θ(n²))
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問37.ソートアルゴリズムのうち、平均計算量がO(n²)でないものはどれか。
- ア.バブルソート
- イ.マージソート
- ウ.挿入ソート
- エ.選択ソート
正解:イ.マージソート
解説:マージソートは平均O(n log n)。他3つはO(n²)です。
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問38.スタックに1,2,3の順にデータをpushした後、順にpopするとどの順序で取り出されるか。
- ア.1,2,3
- イ.2,1,3
- ウ.3,2,1
- エ.3,1,2
正解:ウ.3,2,1
解説:スタックはLIFOのため逆順3,2,1。
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問39.キューに1,2,3の順にenqueueした後、順にdequeueするとどの順序で取り出されるか。
- ア.3,1,2
- イ.3,2,1
- ウ.2,1,3
- エ.1,2,3
正解:エ.1,2,3
解説:キューはFIFOのため投入順1,2,3。
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問40.要素数1,024の整列済配列に対する二分探索の最大比較回数として最も近いものはどれか。
- ア.10
- イ.5
- ウ.100
- エ.1024
正解:ア.10
解説:二分探索の最大比較回数は⌊log2 N⌋+1回で、N=1,024ならlog2 1,024=10より最大11回になる。選択肢の中で最も近いのは10で、5・100・1,024は桁が違う。
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問41.次のうち、安定ソートでないものはどれか。
- ア.バブルソート
- イ.クイックソート
- ウ.挿入ソート
- エ.マージソート
正解:イ.クイックソート
解説:安定ソートとは、同じキーを持つ要素の入力時の並び順が、整列後も必ず保たれる整列法である。クイックソートは、基準値(ピボット)を選び、残りの要素を基準値より大きいものと小さいものに分けて再帰的に整列する方法で、ヒープソートとともに安定ではない整列法とされる。一方、バブルソートは安定ソートに分類され、挿入ソートなどの単純な整列法やマージソートも安定にしやすい。
根拠: NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「stable」 Definition / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「quicksort」 Definition / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「bubble sort」 Generalization(in-place sort, stable sort) / 青山学院大学 Martin J. Dürst「Data Structures and Algorithms 第7回 Quicksort, Average Time Complexity(クイックソート、平均計算量)」2015年10月29日 講義資料 Stable Sorting(The simple sorting algorithms and merge sort can easily be made stable/Heap sort and quicksort are not stable)
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問42.オブジェクト指向で、同一メソッド名でもオブジェクトの型により異なる動作をする性質を何と呼ぶか。
- ア.カプセル化
- イ.継承
- ウ.ポリモーフィズム
- エ.抽象化
正解:ウ.ポリモーフィズム
解説:ポリモーフィズム(多態性)は、同じ名前のメソッドを呼び出しても、オブジェクトの実際の型に応じて異なる処理が実行される性質である。サブクラスが親クラスのメソッドを上書き(オーバーライド)して独自の振る舞いを定義し、実行時には変数の型ではなく参照先のオブジェクトに合ったメソッドが呼ばれる。カプセル化は内部の状態を隠してメソッド経由でだけ操作させること、継承は既存クラスの状態と振る舞いを引き継ぐことである。抽象化も、同名メソッドの動作が型で変わる性質を指す語ではない。
根拠: The Java Tutorials「Polymorphism」(Oracle) 本文(Subclasses of a class can define their own unique behaviors…/The two subclasses override the printDescription method/virtual method invocation) / The Java Tutorials「What Is an Object?」(Oracle) data encapsulation の説明 / The Java Tutorials「What Is Inheritance?」(Oracle) 本文第1段落 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類2 アルゴリズムとプログラミング/3.(1)⑦ オブジェクト指向プログラミング(用語例 オーバーライド)p.9
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問43.UMLで、クラス間の「is-a」関係を表す記法はどれか。
- ア.関連
- イ.集約
- ウ.依存
- エ.汎化(継承)
正解:エ.汎化(継承)
解説:UMLで is-a関係(継承関係)は汎化で表す(白抜き三角形矢印)。is-a関係はサブクラス→スーパークラスの汎化を意味する。has-a は集約・コンポジション。
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問44.ソフトウェア開発手法のうち、要件→設計→実装→テストを順次進める手法はどれか。
- ア.ウォーターフォール
- イ.アジャイル
- ウ.スパイラル
- エ.プロトタイピング
正解:ア.ウォーターフォール
解説:ウォーターフォール型開発は、要件定義・設計・実装・テストなどの工程に分け、1つの工程を終えてから次の工程に進み、前の工程には戻らない開発手法で、要求が変化しないことを前提にしている(IPA)。プロトタイプ・スパイラル・アジャイルは、要求が日々変化することを前提にした非ウォーターフォール型の開発の例で、工程を一方向に順に進める手法とは別の型である。
根拠: IPA/SEC「非ウォーターフォール型開発WG活動報告書」(概要資料)平成23年3月31日 p.4(PDF 5ページ目)「アジャイル開発とは何か?」 / アジャイル開発講座(厚生労働省掲載資料) p.4 スライド「アジャイル開発の概要(特徴)1」の解説文 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類4 開発技術/中分類13 ソフトウェア開発管理技術/1.(1)① ソフトウェア開発モデル(用語例)p.58
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問45.テスト技法のうち、入力値を代表的な範囲に分けて、各範囲から1つずつ代表値を選ぶ手法はどれか。
- ア.境界値分析
- イ.同値分割
- ウ.原因結果グラフ
- エ.エラー推測
正解:イ.同値分割
解説:同値分割法は、テスト対象が同じように処理すると想定される値の集まり(同値パーティション)に入力データを分け、各パーティションから値を1つ選んでテストする技法で、1つの値で見つかる欠陥は同じパーティションの他の値でも見つかるはずだという考えに基づく。境界値分析はパーティションの最小値・最大値を確かめる技法、エラー推測は担当者の知識から誤りを予測する技法、原因結果グラフは入力(原因)と関連する出力(結果)を図式表現してテストケースの設計に使うもので、いずれも代表値を選ぶ技法ではない。
根拠: JSTQB テスト技術者資格制度 Foundation Level シラバス Version 2023V4.0.J02 4.2.1 同値分割法/4.2.2 境界値分析/4.4.1 エラー推測(p.39-40, 44) / ISTQB Glossary(日本語版)「原因結果グラフ(cause-effect graph)」 用語「原因結果グラフ」の定義 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類4 開発技術/中分類12 システム開発技術/3. 実装・構築(8)④ テストの手法(用語例 限界値分析法,同値分析法,原因結果グラフ法)p.53
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問46.境界値分析テストで、条件「1≦x≦100」に対してテストすべき境界値として適切でないものはどれか。
- ア.0
- イ.1
- ウ.50
- エ.101
正解:ウ.50
解説:50は代表値(同値分割)。境界は0,1,100,101です。
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問47.アジャイル開発の価値観として、アジャイルソフトウェア開発宣言で重視されているものはどれか。
- ア.包括的なドキュメント
- イ.契約交渉
- ウ.計画に従うこと
- エ.変化への対応
正解:エ.変化への対応
解説:アジャイルソフトウェア開発宣言は「プロセスやツールよりも個人と対話を、包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、契約交渉よりも顧客との協調を、計画に従うことよりも変化への対応を」価値とすると述べ、前者にも価値はあるが後者により価値をおくとしている。選択肢のうち、より価値をおく側に挙げられているのは変化への対応だけである。包括的なドキュメント・契約交渉・計画に従うことは、価値は認めつつも比べて重視度を下げる側に挙げられた項目である。
根拠: アジャイルソフトウェア開発宣言(日本語訳) 本文 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類4 開発技術/中分類13 ソフトウェア開発管理技術/1.(1)②(a)アジャイルの概要(用語例 アジャイルソフトウェア開発宣言)p.58
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問48.次のうち、バージョン管理システムの分散型(DVCS)に該当するものはどれか。
- ア.Git
- イ.Subversion
- ウ.CVS
- エ.VSS
正解:ア.Git
解説:Git、Mercurialが分散型。CVS/Subversion/VSSは集中型です。
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問49.フェイルセーフの考え方として最も適切なものはどれか。
- ア.故障そのものが起きにくいように、信頼性の高い部品を使う
- イ.障害発生時に、システムを安全な状態に保つ
- ウ.障害発生時に、機能を縮退させながら処理を続ける
- エ.利用者が誤った操作をしても、システムが誤動作しないようにする
正解:イ.障害発生時に、システムを安全な状態に保つ
解説:フェールセーフは、故障したときに安全を保てるシステムの性質で、障害時にシステムを安全な状態に保つことがその考え方である(JIS Z 8115)。何を安全とするかは用途に合わせて決めることが望ましい。機能を縮退させながら処理を続けるのは、優先順位を付けて機能を徐々に止めるフェールソフト、故障が起きにくい部品を使うのはフォールトアボイダンス、誤操作でも誤動作しないようにするのはフールプルーフの考え方である。
根拠: JIS Z 8115:2019 ディペンダビリティ(総合信頼性)用語 192-10 信頼性設計:用語「フェールセーフ」(定義・注記1)、「フェールソフト」(定義・注記1)、「フォールト排除,フォールトアボイダンス」(定義)、192J-10:「フールプルーフ」(定義) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 コンピュータシステム/中分類4 システム構成要素/1.(7)信頼性設計(用語例 フェールセーフ,フェールソフト,フールプルーフ,フォールトアボイダンス)p.17
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問50.生成AIを業務で活用する際の留意点として、最も適切なものはどれか。
- ア.出力の誤りを防ぐため、同じ質問を複数回入力し、最も多く出た回答をそのまま採用する
- イ.本人の同意を得ていない個人データを含むプロンプトでも、利用目的の範囲内と確認できれば、機械学習に使われるかは確認しなくてよい
- ウ.誤った情報が出力されることがあるため、出力を人間が確認してから利用する
- エ.出力が自然で流暢な文章であれば、内容は事実に基づいていると判断してよい
正解:ウ.誤った情報が出力されることがあるため、出力を人間が確認してから利用する
解説:AIの出力には、誤った情報・偏った情報・古い情報が含まれることがあり(ハルシネーションなど)、出力を人間が確認してから使うことが大切である(シラバス)。同じ質問を繰り返して多く出た回答を採るだけでは、人間による確認の代わりにならない。応答は確率的な相関関係に基づくので、自然な文章でも不正確なことがある。事業者が本人の同意なく個人データを入力するときは、利用目的の範囲内かに加え、機械学習に使われないことなども確かめる必要がある。
根拠: IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類8 経営戦略/中分類21 ビジネスインダストリ/1.(4)③ AI を利活用する上での留意事項(本文・用語例 ハルシネーション)p.92 / 個人情報保護委員会「生成 AI サービスの利用に関する注意喚起等」(令和5年6月2日・別添1) (1)個人情報取扱事業者における注意点 ①②/(3)一般の利用者における留意点 ②
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問51.プログラムの基本制御構造は、順次・選択・反復の3種類である。
正解:○(正しい)
解説:構造化プログラミング3要素:順次(sequence)・選択(if-else)・反復(while/for)。すべてのアルゴリズムを表現可。
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問52.配列は、同じ型の要素を連続したメモリに格納するデータ構造で、添字で要素にアクセスできる。
正解:○(正しい)
解説:配列:固定長・連続メモリ。添字で O(1) アクセス。挿入・削除はO(n)(要素移動必要)。
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問53.連結リストは、各要素がポインタで次の要素を指し示すデータ構造である。
正解:○(正しい)
解説:連結リスト:要素+次要素へのポインタ。挿入・削除はO(1)(位置特定済の場合)、ランダムアクセスはO(n)。
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問54.スタックの操作は、要素を追加する push と取り出す pop が基本である。
正解:○(正しい)
解説:スタック:LIFO(後入先出)。push(追加)・pop(取出)・peek(先頭参照)。関数呼出・式評価で使用。
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問55.キューの操作は、要素を追加する enqueue と取り出す dequeue が基本である。
正解:○(正しい)
解説:キュー:FIFO(先入先出)。enqueue(末尾追加)・dequeue(先頭取出)。BFS・タスクキュー等で使用。
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問56.二分木は、各ノードが最大2つの子ノードを持つ木構造である。
正解:○(正しい)
解説:二分木:左子・右子の2分岐。二分探索木は左<親<右の規則で順序保持、検索O(log n)(バランス時)。
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問57.二分探索(バイナリサーチ)は、ソート済み配列に対し、計算量O(log n)で目的の値を探索する。
正解:○(正しい)
解説:二分探索:中間値比較で範囲を半減。ソート前提で線形探索O(n)より圧倒的高速。
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問58.ハッシュ法のアクセスは平均計算量O(n)である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ハッシュ法は「平均O(1)」(定数時間)。
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問59.バブルソートは、隣接要素の比較・交換を繰り返してソートするアルゴリズムである。
正解:○(正しい)
解説:バブルソート:単純で実装容易、計算量O(n²)。教育用に頻出だが実務性能は劣る。
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問60.選択ソートは、未ソート部分から最小(または最大)値を選び先頭に配置する処理を繰り返すアルゴリズムである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。選択ソートは、未整列の部分から最小の要素を探し、その要素を最終位置(未整列部分の先頭)へ移す操作を繰り返す整列法である。最大の要素を選んで末尾へ移す形でも同じ考え方になる。計算量はO(n²)だが、交換回数はO(n)で済む。なお、最小の要素を次の位置の要素と交換する一般的な実装は安定ソートではなく、同じキーの要素の順序が入れ替わることがある。
根拠: NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「selection sort」 Definition/Note(this implementation of the algorithm is not stable) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類2 アルゴリズムとプログラミング/2. アルゴリズム(2)代表的なアルゴリズム ① 整列・併合・探索のアルゴリズム(用語例)p.7-8(選択ソート)
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問61.挿入ソートは、未ソート部分から最大値を選んで先頭に置くアルゴリズムである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。挿入ソートは「ソート済み部分に未ソート要素を1つずつ挿入」(最大値選択は選択ソート)。
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問62.マージソートは、配列を分割して再帰的にソートし、マージで結合するアルゴリズムで、計算量はO(n log n)である。
正解:○(正しい)
解説:マージソート:分割統治法。最悪ケースもO(n log n)、安定ソート。追加メモリO(n)が必要。
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問63.クイックソートは、最悪計算量がO(n log n)で安定したアルゴリズムである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。クイックソートは「最悪O(n²)」(平均O(n log n)、不安定でもある)。
-
問64.再帰関数は、自分自身を呼び出す関数で、基底条件(終了条件)が必要である。
正解:○(正しい)
解説:再帰:基底条件+再帰条件。スタックオーバーフローに注意。フィボナッチ・階乗・木探索等で使用。
-
問65.プログラム言語のオブジェクト指向プログラミングでは、クラスをインスタンス化してオブジェクトを生成する。
正解:○(正しい)
解説:OOP:クラス(設計図)→インスタンス(オブジェクト)。new演算子等で生成。インスタンス変数は各オブジェクト固有、クラス変数は共有。
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問66.プログラムの変数の有効範囲(スコープ)には、ローカル変数(関数内)・グローバル変数(全体)等がある。
正解:○(正しい)
解説:スコープ:ローカル・グローバル・ブロックスコープ等。可視性と寿命を制御し、命名衝突を回避。
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問67.配列とリストの違いは、配列が可変長で、リストが固定長であることである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。配列は「固定長・連続メモリ」、リストは「可変長・非連続」(記述が逆)。
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問68.プログラムにおける例外処理は、エラー発生時に通常処理から離脱して特別な処理を行う仕組みである。
正解:○(正しい)
解説:例外処理:try-catch-finally。通常制御フローと例外フローを分離して読みやすく安全なコードを実現。
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問69.デバッグの基本手法には、ステップ実行・ブレークポイント設定・ログ出力等がある。
正解:○(正しい)
解説:デバッグ:IDE(Visual Studio Code等)でブレークポイント・ステップ実行・変数監視。ログはprintf debugging。
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問70.プログラムのテストには、単体テスト・結合テスト・システムテストの段階がある。
正解:○(正しい)
解説:テスト段階:単体(関数単位)・結合(複数モジュール)・システム(全体)・受入(顧客)。V字モデル参照。
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問71.次のソートアルゴリズムのうち、平均計算量が O(n log n) でないものはどれか。
- ア.マージソート
- イ.クイックソート
- ウ.ヒープソート
- エ.バブルソート
正解:エ.バブルソート
解説:バブルソートは平均/最悪ともO(n²)。マージ・クイック・ヒープはO(n log n)。
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問72.次のうち、データ構造とアクセス特性の組合せとして誤っているものはどれか。
- ア.スタック:FIFO(先入先出)
- イ.連結リスト:先頭からO(n)走査
- ウ.配列:添字でO(1)アクセス
- エ.ハッシュテーブル:平均O(1)アクセス
正解:ア.スタック:FIFO(先入先出)
解説:スタックは、最後に追加した要素だけを取り出せるデータ構造で、後入れ先出し(LIFO)である。先入れ先出し(FIFO)は最も早く追加した要素から取り出すキューの性質なので、スタックとFIFOの組合せが誤り。連結リストは各要素が次の要素へのリンクをもつ構造で探索は先頭からの線形探索(O(n))、配列は添字で任意の要素に直接アクセスでき(O(1))、ハッシュテーブルはハッシュ関数でキーを配列の位置に対応させ、表が十分大きければ定数時間で操作できるので、これらの組合せは正しい。
根拠: NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「stack」 Definition / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「queue」 Definition / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「linked list」 Definition/Note(must be searched with a linear search) / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「array」 Definition / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「hash table」 Definition/Note(may be constant (Θ(1))) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類2 アルゴリズムとプログラミング/1. データ構造(2)データ構造の種類 ①配列 ②リスト ③スタックとキュー(用語例)p.7
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問73.次のうち、二分探索の前提条件として正しいものはどれか。
- ア.データが連結リストで保持されている
- イ.データがキーの順に整列されている
- ウ.データの件数が2のべき乗である
- エ.データのキーに重複が無い
正解:イ.データがキーの順に整列されている
解説:二分探索は、探索区間の中央の要素と探索値を比べ、区間を半分ずつ絞り込んでいく方法なので、データがキーの順に整列されていることが前提となる。件数は2のべき乗でなくても区間を半分にでき、キーに重複があっても探索値と一致する要素を見つけられる。連結リストは前提ではなく、中央の要素へ直接アクセスできない連結リストでは、比較回数はO(log n)でも要素をたどる手間が線形探索と同じO(n)かかる。
根拠: NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「binary search」 Definition/Note(Binary search may be effective with an ordered linked list. It makes O(n) traversals…) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類2 アルゴリズムとプログラミング/2. アルゴリズム(2)代表的なアルゴリズム ① 整列・併合・探索のアルゴリズム(用語例)p.7-8(2分探索法)
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問74.プログラム制御構造の3要素として誤っているものはどれか。
- ア.順次
- イ.選択
- ウ.並列
- エ.反復
正解:ウ.並列
解説:構造化プログラミング3要素:順次・選択・反復。並列処理は別概念(マルチスレッド等)。
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問75.次のうち、再帰関数で必須の要素はどれか。
- ア.ループ構文
- イ.配列引数
- ウ.グローバル変数
- エ.基底条件(終了条件)
正解:エ.基底条件(終了条件)
解説:再帰は、関数が処理を進めるために、より小さな部分の問題について自分自身を呼び出す技法である。再帰による解法は、問題が十分に簡単で直接解ける基底条件(ベースケース)と、問題を小さく分けて自分自身を呼び出す再帰ケースからなり、基底条件が無いと呼び出しが止まらない。ループ構文は繰返し(反復)で同じ処理を書く別の方法で、配列引数やグローバル変数も再帰に必須ではなく、整数1つを引数にとる関数でも再帰は書ける。
根拠: NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「recursion」 Definition/Note(base case(s)…recursive case(s))/See also(iteration) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類2 アルゴリズムとプログラミング/2.(2)② 再帰のアルゴリズム/2.(3)アルゴリズム設計(用語例 再帰)p.8
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問76.Big-O表記は、入力サイズが小さいときの実行時間を表す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。Big-Oは「入力サイズが大きい時の漸近的増加傾向」(小さい時ではない)。
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問77.動的計画法は、各段階で最適な選択をするだけで済む単純な手法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。動的計画法は「部分問題に分解しメモ化」(最適選択は貪欲法)。
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問78.貪欲法は、全パターン探索でグローバル最適を保証する手法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。貪欲法は「局所最適選択を繰返す」(グローバル最適保証ではない)。
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問79.DFSは、グラフを階層ごとに探索する方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。DFSは「深く掘り下げてから戻る」(階層探索はBFS)。
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問80.BFSは、グラフを深く掘り下げてから戻る探索方法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。BFSは「階層ごとに探索」(深掘りはDFS、記述が逆)。
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問81.ダイクストラ法は、負の重みのあるグラフでも最短経路を求められる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ダイクストラは「負の重み不可」(負重み対応はベルマン-フォード)。
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問82.文字列の連結(concat)は、複数の文字列を1つにつなげる操作である。
正解:○(正しい)
解説:文字列操作:連結・部分文字列取得・検索・置換等。Java:concat()/+演算子、Python:+演算子/join()。
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問83.文字列の正規表現(Regular Expression)は、文字列のパターンマッチングに使われる表現法である。
正解:○(正しい)
解説:正規表現:PCRE・POSIX等。メールアドレス検証・ログ解析・テキスト置換等で広範に使用。
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問84.線形代数の行列は、行と列で構成された数の配列で、画像処理・機械学習等で頻繁に使われる。
正解:○(正しい)
解説:行列:m×n配列。行列積・転置・逆行列等の演算。3DCG・画像変換・機械学習・量子計算等の基盤。
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問85.算術平均は、データの中央値を求める統計指標である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。算術平均は「合計÷個数」(中央値はメディアン、別概念)。
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問86.中央値は、データの合計を個数で割った値である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。中央値は「並べた中央の値」(合計÷個数は平均値)。
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問87.標準偏差は、平均からの差の合計をデータ数で割った値である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。標準偏差は分散の平方根で、分散は各データと平均との差(偏差)を2乗して足し合わせ、データ数(標本ではデータ数−1)で割ったものである。問題文の「平均からの差の合計」は、平均の定義から正と負の差が打ち消し合って常に0になるため、データ数で割っても0となり、ばらつきを表せない。差を2乗する代わりに絶対値をとって平均したものは平均絶対偏差と呼ばれ、標準偏差とは別の指標である。
根拠: NIST/SEMATECH e-Handbook of Statistical Methods 1.3.5.6 Measures of Scale Definitions of Variability(variance・standard deviation・average absolute deviation) / NIST/SEMATECH e-Handbook of Statistical Methods 1.3.5.1 Measures of Location Definition of Location(mean) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類1 基礎理論/2.(1)② 統計(用語例 標準偏差,分散)p.3
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問88.疑似乱数は、コンピュータが計算で生成する乱数で、シードを固定すれば同じ列が再現できる。
正解:○(正しい)
解説:疑似乱数:完全な乱数ではなく決定論的アルゴリズムで生成。シード再利用で再現可能(テスト・デバッグに利用)。
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問89.コンパイル方式は実行が遅く、インタプリタ方式が高速である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。コンパイル方式は「実行高速」、インタプリタは「逐次解釈で遅め」(記述が逆)。
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問90.プログラミングのフレームワークは、特定領域のアプリケーション開発を効率化するための共通基盤・ライブラリ集である。
正解:○(正しい)
解説:フレームワーク:Web(Django・Rails・Spring)、UI(React・Vue・Angular)、AI(TensorFlow・PyTorch)等。共通機能を提供。
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問91.関数型プログラミングは、関数を第一級オブジェクトとして扱い、副作用を避けるプログラミングパラダイムである。
正解:○(正しい)
解説:関数型:Haskell・Lisp・F#・Erlang等。副作用最小化・参照透過性・高階関数。並行処理・テスト容易性で再評価。
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問92.バージョン管理システムは、ソースコードのコンパイル機能を提供する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。バージョン管理は「変更履歴管理+複数人協力支援」(コンパイルは別ツール)。
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問93.リファクタリングは、ソースコードの動作を大きく変更する作業である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。リファクタリングは「動作を変えず内部構造改善」(動作変更ではない)。
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問94.コードレビューは、コード作者単独で行う作業である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。コードレビューは「他の開発者がチェック」(単独ではない、品質向上・知識共有)。
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問95.テスト駆動開発(TDD)は、実装後にテストコードを書く手法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。TDDは「テストコードを先に」書く(実装後は通常開発)。
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問96.キーの取りうる値の個数が要素数n以下のデータを整列するとき、次のソートアルゴリズムのうち、最悪計算量がO(n²)になる可能性があるものはどれか。
- ア.マージソート
- イ.ヒープソート
- ウ.カウントソート
- エ.クイックソート
正解:エ.クイックソート
解説:クイックソートは、基準値(ピボット)より大きい要素と小さい要素に分けて再帰的に整列する方法で、通常はO(n log n)だが、最悪はO(n²)になる。マージソートとヒープソートは最悪でもO(n log n)で、O(n²)にはならない。カウントソートは比較をせず、キーの値ごとの出現回数を補助の配列に数え、累計をとって各要素を最終位置に置く。手間は要素数nと値の個数kに比例するO(n+k)で、kがn以下ならO(n)にとどまる。
根拠: NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「quicksort」 Definition/Note(Θ(n²) in the worst case, but it is typically O(n log n)) / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「merge sort」 Definition(Run time is Θ(n log n)) / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「heapsort」 Definition(Run time is O(n log n)) / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「counting sort」 Definition(2-pass/counts the occurrences of each key in an auxiliary array/running total) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類2 アルゴリズムとプログラミング/2. アルゴリズム(2)代表的なアルゴリズム ① 整列・併合・探索のアルゴリズム(用語例)p.7-8
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問97.辺の重みがすべて0以上の重み付き有向グラフで、1つの始点から他の各頂点への最短経路を求めるアルゴリズムはどれか。
- ア.ダイクストラ法
- イ.深さ優先探索
- ウ.クラスカル法
- エ.トポロジカルソート
正解:ア.ダイクストラ法
解説:ダイクストラ法は、辺の重みがすべて0以上の有向グラフで、1つの始点から他のすべての頂点への最短経路を求めるアルゴリズムである。深さ優先探索は、行けるところまで奥へ進んでから隣の枝に移る探索の順序の決め方、クラスカル法は別々の部分木を結ぶ最も短い辺を加えていく最小全域木の求め方、トポロジカルソートは前後関係の決まり(半順序)に従って要素を並べる方法で、いずれも最短経路を求めるものではない。
根拠: NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「Dijkstra's algorithm」 Definition / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「depth-first search」 Definition (1)(outgoing edges (children) … before any of the vertex's siblings/Extremes are searched first) / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「Kruskal's algorithm」 Definition / NIST Dictionary of Algorithms and Data Structures「topological sort」 Definition / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類2 アルゴリズムとプログラミング/2.(2)③ グラフのアルゴリズム(用語例 深さ優先探索,最短経路探索,ダイクストラ法)p.8
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問98.統計の代表値のうち、外れ値の影響を最も受けにくいものはどれか。
- ア.算術平均
- イ.中央値
- ウ.幾何平均
- エ.ミッドレンジ(最大値と最小値の中間の値)
正解:イ.中央値
解説:中央値は、データを小さい順に並べたとき、半分のデータがそれより小さく半分がそれより大きくなる値である。データの順位に基づくので、裾にある極端な値(外れ値)の影響を受けにくい。算術平均は全データの合計を個数で割るため、極端な値に引っ張られる。最大値と最小値の中間の値(ミッドレンジ)は両端の2つの値だけで決まるので外れ値に弱い。幾何平均は値の積を使って中心的な値を表すので、極端な値もそのまま計算に入る。
根拠: NIST/SEMATECH e-Handbook of Statistical Methods 1.3.5.1 Measures of Location Definition of Location(mean・median)/Cauchy Distribution の説明/Alternative Measures of Location(Mid-range) / Python 3 公式ドキュメント「statistics --- 数理統計関数」 statistics.median(中央値は外れ値の影響を受けにくい)/statistics.geometric_mean(using the product of the values) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類1 基礎理論/2.(1)② 統計(用語例 中央値(メジアン),平均値)p.3
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問99.次のプログラミング言語のうち、関数型プログラミング言語に分類されるものはどれか。
- ア.C
- イ.COBOL
- ウ.Haskell
- エ.Assembly
正解:ウ.Haskell
解説:Haskellは純粋関数型のプログラミング言語である(Haskell 公式サイト)。ほかに OCaml・F#・Erlang も関数型の言語である。関数型言語は、手続型言語・論理型言語・オブジェクト指向言語と並ぶプログラム言語の分類の一つで、C と COBOL は手続型言語に入る。アセンブラ言語は、機械語、アセンブラ言語、高水準言語と発展してきたうちの高水準言語より前の段階の言語で、関数型言語ではない。
根拠: Haskell Language 公式サイト トップページ(An advanced, purely functional programming language/Purely functional) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類1 基礎理論/3.(10)プログラム言語論(用語例 手続型言語,関数型言語,論理型言語,オブジェクト指向言語)p.5 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 基礎理論/中分類2 アルゴリズムとプログラミング/4.(1)① プログラム言語の変遷と分類、② 手続型言語(用語例 COBOL,C)p.9 / OCaml 公式サイト トップページ(An industrial-strength functional programming language) / F# Software Foundation 公式サイト トップページ(F# is functional first and immutable by default) / Erlang/OTP 公式サイト トップページ(Practical functional programming for a parallel world)
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問100.次のうち、TDD(テスト駆動開発)の正しい順序はどれか。
- ア.実装→テスト→リファクタリング
- イ.テスト→リファクタリング→実装
- ウ.実装→リファクタリング→テスト
- エ.テスト→実装→リファクタリング
正解:エ.テスト→実装→リファクタリング
解説:テスト駆動開発(TDD)は、テストを最初に書き、次にそのテストを満たすようにコードを書き、最後にテストとコードをリファクタリングする、という手順を繰り返す(JSTQB)。この3段階は Red(これから足す機能のテストを書く)、Green(テストが通るまでコードを書く)、Refactor(新旧のコードを整える)と要約される。実装をテストより先に置く順序はTDDの要点に反し、リファクタリングはテストを満たすコードができた後に行うので、実装の前に置く順序も誤り。
根拠: JSTQB テスト技術者資格制度 Foundation Level シラバス Version 2023V4.0.J02 2.1.3 テストが主導するソフトウェア開発(テスト駆動開発(TDD))p.27 / Martin Fowler「TestDrivenDevelopment」(bliki, martinfowler.com) 本文(three simple steps:Write a test…/Write the functional code until the test passes/Refactor both new and old code…/often summarized as Red - Green - Refactor) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類4 開発技術/中分類13 ソフトウェア開発管理技術/1.(1)②(b)XP の特徴(用語例 テスト駆動開発(TDD),リファクタリング)p.58
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問101.プログラミング言語は、低水準言語(機械語・アセンブラ)と高水準言語(C・Java・Python等)に大別される。
正解:○(正しい)
解説:低水準:CPU命令に近い、性能高・記述難。高水準:人間の思考に近い、生産性高・抽象度高。
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問102.プログラムの単体テストでは、関数・メソッド単位で正しく動作するかを検証する。
正解:○(正しい)
解説:単体テスト(ユニットテスト):JUnit・pytest等のフレームワーク使用。TDD・CIで自動化が標準。
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問103.入力されたビットに対して出力されるビットが0 か1 のいずれかである確率を遷移確率という。遷移確率を表にしたとき,a,b,c,d の関係はどれか。

- ア.a + b + c + d = 1
- イ.a + b = 1, c + d = 1
- ウ.a + c = 1, b + d = 1
- エ.a + d = 1, b + c = 1
正解:イ.a + b = 1, c + d = 1
解説:表の1行が「ある入力に対する出力の確率」を並べたものである。入力が0のとき,出力は0か1のどちらかにしかならず,ほかに起こりようがない。したがって入力0の行を足すと必ず1になり,a + b = 1 である。入力が1のときも同じで c + d = 1 になる。行ごとに合計が1になるのでイが正しい。アは表全体の合計を1としているが,行が2つあるので実際には合計は2になる。ウとエは列や対角線で足しているが,たとえば a と c は「入力が0のとき」と「入力が1のとき」という別々の条件のもとでの確率なので,足し合わせても意味のある値にはならない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問104.クイックソートの処理方法を説明したものはどれか。
- ア.既に整列済みのデータ列の正しい位置に,データを追加する操作を繰り返していく方法である。
- イ.データ中の最小値を求め,次にそれを除いた部分の中から最小値を求める。この操作を繰り返していく方法である。
- ウ.適当な基準値を選び,それよりも小さな値のグループと大きな値のグループにデータを分割する。同様にして,グループの中で基準値を選び,それぞれのグループを分割する。この操作を繰り返していく方法である。
- エ.隣り合ったデータの比較と入替えを繰り返すことによって,小さな値のデータを次第に端の方に移していく方法である。
正解:ウ.適当な基準値を選び,それよりも小さな値のグループと大きな値のグループにデータを分割する。同様にして,グループの中で基準値を選び,それぞれのグループを分割する。この操作を繰り返していく方法である。
解説:クイックソートは基準値(ピボット)を1つ選び,それより小さい値の組と大きい値の組に分けたうえで,各組に対して同じことを繰り返す分割統治法である。ウがその説明にあたる。アは整列済みの列に1つずつ差し込んでいく挿入ソート,イは残りの中から最小値を選び出す操作を繰り返す選択ソート,エは隣どうしを比べて入れ替えるバブルソートの説明である。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問105.あるシステムにおいて,“プログラムの記述方法が統一されていないので保守がしづらい”という問題が発生している。今後の新規開発プロジェクトにおけるこの問題の低減策として,最も適切なものはどれか。
- ア.コーディング規約を見直し,教育する。
- イ.セキュアプログラミングを採用する。
- ウ.単体テストでの命令網羅度を上げる。
- エ.プロジェクト管理レビューに全プログラマーが参加する。
正解:ア.コーディング規約を見直し,教育する。
解説:問題の原因は「記述方法が統一されていない」ことである。書き方の基準そのものであるコーディング規約を見直し,それを全員が守れるように教育するのが直接の対策になる。イのセキュアプログラミングは脆弱性を作り込まないための書き方で,目的が違う。ウの命令網羅度はテストがどれだけコードを通ったかの尺度で,上げても書き方は揃わない。エのプロジェクト管理レビューは進捗や体制を確認する場であり,全員が出席してもソースコードの書き方が統一されるわけではない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問106.次のプログラム中の □ に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 次のプログラムは,整数型の配列data の末尾の要素の値を先頭の要素に移動する。この際,末尾以外の各要素の値は,一つずつ後ろの要素に移動する。 〔プログラム〕 整数型の配列: data ← {1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9} 整数型: top, i 整数型: len ← dataの要素数 top ← data[len] for (i を □ ) data[i] ← data[i - 1] endfor data[1] ← top
- ア.2 から len - 1 まで 1 ずつ増やす
- イ.2 から len まで 1 ずつ増やす
- ウ.len - 1 から 2 まで 1 ずつ減らす
- エ.len から 2 まで 1 ずつ減らす
正解:エ.len から 2 まで 1 ずつ減らす
解説:末尾の値はあらかじめ top に退避してあるので,あとは各要素を一つずつ後ろへずらせばよい。ずらす代入は data[i] ← data[i - 1] である。ここで i を小さい方から回すと,次に読むはずの値を先に上書きしてしまう。実際 data[2] ← data[1] を行った直後に data[3] ← data[2] を行うと,data[3] には元の data[2] ではなく data[1] の値が入ってしまう。したがって後ろから前へ回さなければならない。更新すべきなのは data[len] から data[2] までなので,i を len から 2 まで1ずつ減らす。ウは len - 1 から始めるため data[len] が更新されず,末尾に元の data[len - 1] が移らない。アとイは増やす向きなので上に書いた上書きが起き,さらにアは data[len] も更新しない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問107.次のプログラム中の □ に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。 関数complement は,引数として渡された8 ビット型の値x について,x に加算すると00000000 になる値を返す。8 ビット型の加算は,値を符号なし2 進数とみなしたときの加算とし,桁あふれが発生したときのあふれた桁は無視する。演算子∧,∨,▽は,それぞれビット単位の論理積,論理和,排他的論理和を表す。 〔プログラム〕 ○8ビット型: complement(8ビット型: x) 8ビット型: y y ← □ y ← y + 00000001 return y
- ア.x ∧ 01111111
- イ.x ∧ 11111111
- ウ.x ∨ 01111111
- エ.x ∨ 11111111
- オ.x ▽ 01111111
- カ.x ▽ 11111111
正解:カ.x ▽ 11111111
解説:x に足して0になる値(桁あふれは無視)は2の補数であり,「各ビットを反転してから1を足した値」で求まる。プログラムは最後に1を足しているので,□には「xの各ビットを反転した値」が入る。ビットの反転は,すべてのビットが1である11111111との排他的論理和で得られる。よってカ。オの01111111との排他的論理和は,最上位ビットだけ反転されずに残るので反転になっていない。論理積は,11111111と取ってもxのままで何も変わらず(イ),01111111と取ると最上位ビットを0にするだけである(ア)。論理和は,11111111と取ると結果が必ず11111111になり(エ),01111111と取ると下位7ビットを1にするだけである(ウ)。いずれも反転ではない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問108.次のプログラム中の □ に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 関数func1 に与える引数と,関数func2 に与える引数とが同じとき,二つの関数は同じ値を返す。プログラムでは,配列の領域外を参照してはならないものとする。 〔プログラム〕 ○整数型: func1(整数型: n) if (nが2以下) return 1 endif return 2 × func1(n - 2) + func1(n - 1) ○整数型: func2(整数型: n) 整数型の配列: data ← {1, 1, 1} 整数型: i /* nが3より小さいときは繰返し処理を実行しない */ for (iを3からnまで1ずつ増やす) data[1] ← data[2] data[2] ← data[3] data[3] ← □ endfor return data[3]
- ア.2 × data[1] + data[2]
- イ.2 × data[2] + data[1]
- ウ.2 × data[i - 1] + data[i - 2]
- エ.2 × data[i - 2] + data[i - 1]
- オ.data[3] + 2 × data[1] + data[2]
- カ.data[3] + 2 × data[2] + data[1]
- キ.data[3] + 2 × data[i - 1] + data[i - 2]
- ク.data[3] + 2 × data[i - 2] + data[i - 1]
正解:ア.2 × data[1] + data[2]
解説:func1 は f(n)=1(n が2以下),f(n)=2 × f(n - 2) + f(n - 1) という漸化式である。func2 はこれを3つの要素だけを使い回して繰返しで計算する。i 回目のループに入る直前の data が {f(i - 3), f(i - 2), f(i - 1)} だとすると,data[1] ← data[2] で data[1] が f(i - 2) に,data[2] ← data[3] で data[2] が f(i - 1) になる。この時点で data[3] に入れるべきは f(i)=2 × f(i - 2) + f(i - 1) であり,それはちょうど 2 × data[1] + data[2] である。よってア。イは掛ける相手が入れ替わっており,2 × f(i - 1) + f(i - 2) を計算してしまう。ウとエは data[i - 1],data[i - 2] を参照するが,data の要素数は3しかないのでi が5以上になると配列の領域外を参照することになり,設問の条件に反する。オからクはいずれも data[3](この時点では f(i - 1))を余分に足しており,漸化式と合わない。なお n が2以下のときはループが一度も回らず data[3]=1 が返り,func1 の値と一致する。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問109.次のプログラム中の [a] と [b] に入れる正しい答えの組合せを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 単方向リストを,配列dataList と配列pointerList の二つの配列で表現する。dataList にリストの要素の値を格納し,pointerList にリストの次の要素に対応するdataList の要素番号を格納する。単方向リストの先頭は,dataList[1] 及びpointerList[1] の組みである。単方向リストの末尾に対応するpointerList の要素は未定義である。dataList のうち単方向リストの要素の値を格納していない要素と,対応するpointerList の要素は未定義である。 プログラムが扱うdataList 及びpointerList の内容を図1 に示す。先頭の次の要素の要素番号は,pointerList[1] に格納された3 であり,値はdataList[3] に格納された20 である。その次の要素の要素番号はpointerList[3] に格納された2 であり,値はdataList[2] に格納された30 である。 関数orderList は,図1 のdataList 及びpointerList で表現した単方向リストの値を,単方向リストの先頭からたどって順番に格納した配列を返す。関数orderList が返す配列を図2 に示す。 〔プログラム〕 大域: 整数型の配列: dataList ← {10, 30, 20, 40, 未定義の値} 大域: 整数型の配列: pointerList ← {3, 4, 2, 未定義の値, 未定義の値} ○整数型の配列: orderList() 整数型: i, p ← 1 整数型の配列: linearList ← {} // 要素数0の配列 for (i を 1 から dataListの要素数 まで 1 ずつ増やす) linearListの末尾 に dataList[p]の値 を追加する if ([a] が 未定義) 繰返し処理を終了する endif p ← [b] endfor return linearList

- ア.[a]dataList[p] [b]i
- イ.[a]dataList[p] [b]pointerList[p]
- ウ.[a]pointerList[p] [b]i
- エ.[a]pointerList[p] [b]pointerList[p]
正解:エ.[a]pointerList[p] [b]pointerList[p]
解説:p は「いま見ている要素の要素番号」である。ループの中では,まず現在の要素の値 dataList[p] を linearList に足し,次に「この先まだ要素があるか」を調べ,あれば p を次の要素番号に進める。「次の要素番号」は pointerList[p] であり,末尾ではそれが未定義になる。したがって a も b も pointerList[p] である。図1の値で追うと,p=1で10を足し pointerList[1]=3 なので p=3,20を足し pointerList[3]=2 なので p=2,30を足し pointerList[2]=4 なので p=4,40を足したところで pointerList[4] が未定義なので終了し,{10, 20, 30, 40} を返す。図2と一致する。a を dataList[p] にすると(ア・イ),末尾の要素 dataList[4] には40が入っていて未定義ではないのでそこで打ち切れない。イではこのあと p が未定義になり,次の周回で dataList[未定義] を参照してしまう。b を i にすると(ア・ウ),p がリストのつながりではなくループの回数になる。ウを図1の値で追うと {10, 10, 30, 20, 40} が返り,図2と違う。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問110.次のプログラム中の [a] と [b] に入れる正しい答えの組合せを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 一つの要素だけが1 で他の要素が0 であるような整数型の配列による表現を,本問ではOne-Hot 表現という。関数oneHotEncoding は,図のように,色の名前が格納されている要素数1 以上の文字列型の配列を引数として受け取り,配列に含まれる色の名前(図の例では3 種類)に基づいて,各要素をOne-Hot 表現に変換し,整数型配列の配列に格納して返す。関数oneHotEncoding における変換の例を図に示す。 引数の例: {"Red", "Green", "Blue", "Red"} ↓ "Red"のOne-Hot 表現 : {1, 0, 0} "Green"のOne-Hot 表現: {0, 1, 0} "Blue"のOne-Hot 表現 : {0, 0, 1} ↓ 引数の例に対応する戻り値: {{1, 0, 0}, {0, 1, 0}, {0, 0, 1}, {1, 0, 0}} 図 関数oneHotEncoding における変換の例 〔プログラム〕 ○整数型配列の配列: oneHotEncoding(文字列型の配列: colors) 整数型: i, j, k 文字列型の配列: colorVector ← {} // 要素数0の配列 整数型の配列: tempVector 整数型配列の配列: oneHotVector ← {} // 要素数0の配列 /* 名前一覧の作成 */ for (i を 1 から colorsの要素数 まで 1 ずつ増やす) if (colorVector の要素のいずれにも colors[i]の値 が格納されていない) colorVectorの末尾 に [a] を追加する endif endfor /* One-Hot表現への変換 */ for (j を 1 から colorsの要素数 まで 1 ずつ増やす) tempVector ← {} // 要素数0の配列 for (k を 1 から colorVectorの要素数 まで 1 ずつ増やす) if ([b]) tempVectorの末尾 に 1 を追加する else tempVectorの末尾 に 0 を追加する endif endfor oneHotVectorの末尾 に tempVector を追加する endfor return oneHotVector
- ア.[a]colors[i]の値 [b]colors の要素のいずれかに colorVector[k]の値 が格納されている
- イ.[a]colors[i]の値 [b]colors[j] が colorVector[k] と等しい
- ウ.[a]未定義の値 [b]colors の要素のいずれかに colorVector[k]の値 が格納されている
- エ.[a]未定義の値 [b]colors[j] が colorVector[k] と等しい
正解:イ.[a]colors[i]の値 [b]colors[j] が colorVector[k] と等しい
解説:前半のループは色名の一覧 colorVector を作る部分である。colors を先頭から見て,まだ colorVector に入っていない色名が現れたら,その色名すなわち colors[i]の値 を末尾に足す。よって a は colors[i]の値 である。後半のループは,colors の j 番目の色を One-Hot 表現に直す部分である。colorVector を k で走査し,その k 番目の色名が j 番目の色と同じなら1を,違えば0を並べる。よって b は「colors[j] が colorVector[k] と等しい」である。したがってイ。a を「未定義の値」とすると(ウ・エ),colorVector に色名が入らず一覧が作れない。b を「colors の要素のいずれかに colorVector[k]の値 が格納されている」とすると(ア・ウ),colorVector はもともと colors から作った一覧なので,この条件はどの k でも必ず真になる。その結果すべての要素が1の配列ができてしまい,One-Hot 表現にならない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問111.浮動小数点形式で表現された数値の演算結果における丸め誤差の説明はどれか。
- ア.演算結果がコンピュータの扱える最大値を超えることによって生じる誤差である。
- イ.数表現のけた数に限度があるので,最下位けたより小さい部分について四捨五入や切上げ,切捨てを行うことによって生じる誤差である。
- ウ.乗除算において,指数部が小さい方の数値の仮数部の下位部分が失われることによって生じる誤差である。
- エ.絶対値がほぼ等しい数値の加減算において,上位の有効数字が失われることによって生じる誤差である。
正解:イ.数表現のけた数に限度があるので,最下位けたより小さい部分について四捨五入や切上げ,切捨てを行うことによって生じる誤差である。
解説:丸め誤差は,扱えるけた数に限りがあるために,入りきらない下位の部分を四捨五入・切上げ・切捨てで処理したときに生じる誤差である。よってイ。アはオーバフロー(あふれ)。ウは情報落ちで,絶対値の大きく違う数を足し引きしたときに小さいほうの下位が消える現象である。エは桁落ちで,ほぼ等しい数の引き算で上位が打ち消し合い,有効数字が減る現象である。4つとも誤差の名前だが,原因がそれぞれ違う。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問112.図の木構造は2 分探索木である。a~g の値の大小関係として,適切なものはどれか。ここで,a~g の値は重複しないものとする。

- ア.a < b < d < e < c < f < g
- イ.d < b < e < a < f < c < g
- ウ.d < e < f < g < b < c < a
- エ.g < f < c < e < d < b < a
正解:イ.d < b < e < a < f < c < g
解説:2分探索木では,どの節点についても「左の部分木の値 < その節点の値 < 右の部分木の値」が成り立つ。したがって左の子・自分・右の子の順にたどる通りがけ順(中間順)で並べれば,値は小さい順に並ぶ。図の木は根がa,その左がb(子はdとe),右がc(子はfとg)なので,この順にたどると d,b,e,a,f,c,g となる。よってイ。アは根のaを最小にしているが,根の左にbがある以上 b < a でなければならない。ウは葉をすべて内部の節点より小さいとしているが,eはbの右の子なので b < e であり成り立たない。エは全体を逆順にしたもので,やはり左が小さいという規則に反する。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問113.ローコード開発ツールを用いたソフトウェア開発の説明はどれか。
- ア.アプリケーションソフトウェアの開発基盤の上で,用意された部品やテンプレートをGUI を用いた操作で組み合わせたり,必要に応じて一部の処理のソースコードを記述したりすることによって,アプリケーションソフトウェアを作成する。
- イ.アプリケーションソフトウェアの開発基盤の上で,用意された部品やテンプレートをGUI を用いた操作で組み合わせるだけで,ソースコードを記述せずに,アプリケーションソフトウェアを作成する。
- ウ.アプリケーションソフトウェアの定型的な枠組みを参照して,独自の処理のソースコードを記述することによって,アプリケーションソフトウェアを作成する。
- エ.利用者がシステムを利用して行う作業を自動化ツールに代行させるために,利用者によるシステムの操作手順をツールに登録する。
正解:ア.アプリケーションソフトウェアの開発基盤の上で,用意された部品やテンプレートをGUI を用いた操作で組み合わせたり,必要に応じて一部の処理のソースコードを記述したりすることによって,アプリケーションソフトウェアを作成する。
解説:ローコード(low-code)は「コードが少ない」という意味で,基本はGUI で部品を組み合わせて作り,足りないところだけをコードで書き足す方式である。よってア。イはコードをまったく書かないノーコードの説明で,ローコードとの違いはまさに「一部はコードを書けるかどうか」にある。ウはフレームワークを使った開発の説明。エはRPA(ロボティックプロセスオートメーション)の説明である。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問114.オブジェクト指向プログラミングの特徴のうち,異なるクラスのオブジェクトを同一のインタフェースで操作したときに,操作対象クラスに応じた異なる動作を可能にすることを何と呼ぶか。
- ア.委譲
- イ.継承
- ウ.コンポジション
- エ.多相性
正解:エ.多相性
解説:同じ呼び出し方をしても,実際のクラスによって違う動きをすることを多相性(ポリモーフィズム)という。よってエ。たとえば図形クラスの「描く」を呼ぶと,円なら円が,四角なら四角が描かれる。アの委譲は,自分への依頼を別のオブジェクトに任せること。イの継承は,あるクラスの性質を引き継いで新しいクラスを作ること(多相性を実現する手段の一つではあるが,多相性そのものではない)。ウのコンポジションは,あるオブジェクトを部品として内部に持つ関係である。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問12
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問115.次のプログラム中の [a] と [b] に入れる正しい答えの組合せを,解答群の中から選べ。 関数function1 が受け取る引数と,関数function2 が受け取る引数とが同じとき,二つの関数は同じ値を返す。ここで,引数n と引数m は正の整数であり,引数m は引数n よりも10 以上大きい数とする。 〔プログラム〕 ○整数型: function1(整数型: n, 整数型: m) 整数型: count ← 0 整数型: i for (iをnからmまで1ずつ増やす) if ((i mod 4)が0と等しい) count ← count + 1 endif endfor return count ○整数型: function2(整数型: n, 整数型: m) 整数型: count ← 0 整数型: tempN ← n 整数型: i, j for ([a]) if ((tempN mod 4)が0と等しい) 繰返し処理を終了する endif tempN ← tempN + 1 endfor for ([b]) count ← count + 1 endfor return count
- ア.[a]iを1から2まで1ずつ増やす [b]jをnから始めてmを超えない範囲でtempNずつ増やす
- イ.[a]iを1から2まで1ずつ増やす [b]jをtempNからmまで1ずつ増やす
- ウ.[a]iを1から2まで1ずつ増やす [b]jをtempNから始めてmを超えない範囲で4ずつ増やす
- エ.[a]iを1から3まで1ずつ増やす [b]jをnから始めてmを超えない範囲でtempNずつ増やす
- オ.[a]iを1から3まで1ずつ増やす [b]jをtempNからmまで1ずつ増やす
- カ.[a]iを1から3まで1ずつ増やす [b]jをtempNから始めてmを超えない範囲で4ずつ増やす
正解:カ.[a]iを1から3まで1ずつ増やす [b]jをtempNから始めてmを超えない範囲で4ずつ増やす
解説:function1 は n から m までを1つずつ見て,4の倍数の個数を数えている。function2 はこれを,まず「n 以上で最初の4の倍数」を見つけ,そこから4ずつ跳んで数える,という2段構えで求めている。 前半のループは tempN を n から1ずつ増やし,4の倍数になったところで打ち切る。n を4で割った余りが0なら0回,1なら3回,2なら2回,3なら1回の増加で4の倍数に届くので,増やす回数は最大3回である。したがってループは3回まわればよく,a は「iを1から3まで1ずつ増やす」。2回までだと,余りが1のときに tempN が n + 2 で止まってしまい4の倍数にならない。 後半のループは,その最初の4の倍数 tempN から m を超えない範囲で4ずつ進み,進むたびに count を1増やす。よって b は「jをtempNから始めてmを超えない範囲で4ずつ増やす」。イとオのように1ずつ増やすと,4の倍数でない数まで数えてしまう。アとエのように tempN ずつ増やすのは,刻み幅を4ではなく開始値にしており意味をなさない。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問116.次のプログラム中の □ に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。 関数change は,10 より大きい整数を引数n で受け取り,1 円玉,5 円玉,10 円玉を使ってちょうどn 円にする組合せの総数を返す。 例えば,12 円にする組合せは,次のように数えられる。10 円玉を使わない場合には,1 円玉と5 円玉だけでちょうど12 円にすることになる。その組合せは,使える5 円玉の枚数が0 以上 (12 ÷ 5 の商) 以下なので,(12 ÷ 5 の商) + 1 = 3 通りある。同様に,10 円玉を1 枚使う場合には,1 円玉と5 円玉だけでちょうど2 円にすることになり,その組合せは (2 ÷ 5 の商) + 1 = 1 通りある。10 円玉を2 枚以上使う組合せはない。よって,1 円玉,5 円玉,10 円玉を使ってちょうど12 円にする組合せは,3 + 1 = 4 通りである。 〔プログラム〕 ○整数型: change(整数型: n) 整数型: count ← 0 整数型: rest ← n while (□) count ← count + (rest ÷ 5 の商) + 1 rest ← rest - 10 endwhile return count
- ア.rest ≧ 0
- イ.rest ≧ 5
- ウ.rest ≧ 10
- エ.rest > 0
- オ.rest > 5
- カ.rest > 10
正解:ア.rest ≧ 0
解説:このプログラムは,10 円玉の枚数を0枚,1枚,2枚…と増やしながら,残り(rest)を1円玉と5円玉で作る通り数を足し合わせている。残りが0円のときも「1円玉も5円玉も使わない」という1通りがあり,設問の数え方でも (0 ÷ 5 の商) + 1 = 1 通りになる。したがって rest が0のときまで繰り返す必要があり,条件は rest ≧ 0 でア。 例えば20円なら,rest=20で5通り,rest=10で3通り,rest=0で1通りの計9通りが正しい。エの rest > 0 にすると rest=0 の回が抜けて8通りになり,n が10の倍数のときだけ1通り少なくなる。イ・ウ・オ・カはさらに手前で打ち切ってしまう。設問の12円の例では rest=12 と rest=2 の2回だけ回ればよいので,ア以外にエでも4通りになってしまう。例に合うかどうかだけでは絞り切れないので,残りが0になる場合を自分で作って確かめる必要がある。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問117.次のプログラム中の [a] と [b] に入れる正しい答えの組合せを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 関数push は,引数で与えられた整数をスタックに格納する。格納できた場合はtrue を返し,格納できなかった場合はfalse を返す。 関数pop は,スタックから値を取り出して返す。スタックが空のときは未定義の値を返す。 スタックを,要素数が4 である大域の整数型の配列stack,及び次に値を格納する位置を示す大域の変数stackPos で表現する。スタックの初期状態を図に示す。 プログラムでは,配列の領域外を参照してはならないものとする。 〔プログラム〕 大域: 整数型: stackPos ← 3 大域: 整数型の配列: stack ← {4, 3, 未定義の値, 未定義の値} ○論理型: push(整数型: inputData) if (stackPos ≦ stackの要素数) stack[[a]] ← inputData stackPos ← stackPos + 1 return true else return false endif ○整数型: pop() 整数型: popData ← 未定義の値 if (stackPos > 1) stackPos ← [b] popData ← stack[stackPos] stack[stackPos] ← 未定義の値 endif return popData

- ア.[a]stackPos [b]stackPos + 1
- イ.[a]stackPos [b]stackPos - 1
- ウ.[a]stackPos - 1 [b]stackPos + 1
- エ.[a]stackPos - 1 [b]stackPos - 1
正解:イ.[a]stackPos [b]stackPos - 1
解説:stackPos は「次に値を格納する位置」と定義されている。初期状態は stack が {4, 3, 未定義, 未定義} で stackPos が3であり,確かに3番目が次に入れる場所になっている。 push は値を入れる関数なので,入れる先はそのまま stackPos である。よって a は stackPos。入れたあとに stackPos を1増やして次の位置を指し直している。 pop は最後に入れた値を取り出す関数である。最後に入っているのは stackPos の1つ手前なので,まず stackPos を1減らしてからその位置を読む。よって b は stackPos - 1。このあと同じ位置を未定義に戻しているのも,減らしたあとの stackPos が「次に格納する位置」であることと辻褄が合う。したがってイ。a を stackPos - 1 にすると(ウ・エ)直前に入れた値を上書きしてしまう。b を stackPos + 1 にすると(ア・ウ)まだ何も入っていない場所を読み,配列の領域外まで参照することになる。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問118.次の記述中の □ に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 関数search は,二つの文字型の配列を,それぞれ引数data 及びkey で受け取り,data から,key の要素の並びと同じ並びを全て探し,その先頭の要素番号を全て格納した配列を返す。見つからなければ,要素数0 の配列を返す。 関数search をsearch({"a", "b", "a", "b", "c", "a", "b", "c"}, {"a", "b", "c"}) として呼び出すと,/*** β ***/の行の条件式が真となる回数は □ 回である。 〔プログラム〕 /* keyは,要素数1以上の配列である */ ○整数型の配列: search(文字型の配列: data, 文字型の配列: key) 整数型: i, j, lenData, lenKey 整数型の配列: result ← {} // 要素数0の配列 lenData ← dataの要素数 lenKey ← keyの要素数 /* (lenData - lenKey + 1) が0以下のときは繰返し処理を実行しない */ for (i を 1 から (lenData - lenKey + 1) まで 1 ずつ増やす) for (j を 1 から lenKey まで 1 ずつ増やす) // α if (data[i + j - 1] が key[j] と等しい) /*** β ***/ if (j が lenKey と等しい) resultの末尾 に iの値 を追加する endif else αの行から始まる繰返し処理を終了する endif endfor endfor return result
- ア.1
- イ.2
- ウ.3
- エ.4
- オ.5
- カ.6
- キ.7
- ク.8
- ケ.9
- コ.10
正解:ク.8
解説:data は a, b, a, b, c, a, b, c の8要素,key は a, b, c の3要素なので,外側のループは i = 1 から 8 - 3 + 1 = 6 まで回る。内側では data[i + j - 1] と key[j] を比べ,一致すれば真(数える)、外れた時点で内側のループを打ち切る。i ごとに数えると次のようになる。 i=1: a=a で真,b=b で真,3文字目は data[3]=a と key[3]=c が外れる → 2回 i=2: data[2]=b と key[1]=a が外れる → 0回 i=3: a,b,c がすべて一致 → 3回(ここで result に3を追加) i=4: data[4]=b が外れる → 0回 i=5: data[5]=c が外れる → 0回 i=6: a,b,c がすべて一致 → 3回(result に6を追加) 合計は 2 + 0 + 3 + 0 + 0 + 3 = 8 回。よってク。見つかった回数(2回)や,一致した並びの文字数の合計(6回)と取り違えないこと。数えるのは比較が真になった回数である。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問119.次の記述中の [a] と [b] に入れる正しい答えの組合せを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 予防接種の病気X に対する予防効果を調査するために集めたデータの集計結果を基に,病気X にかかるかどうかが,予防接種の有無に影響されないと仮定した場合の人数を計算する。この人数を理論度数という。表1 に集計結果の例を示し,表2 に表1 を基に計算した理論度数を示す。 関数f は,引数data で受け取った集計結果を基に計算した理論度数を返す。引数と戻り値は二次元配列で,その行が表の行,その列が表の列に対応する。 〔プログラム〕 ○実数型の二次元配列: f(実数型の二次元配列: data) 実数型: t ← dataの要素の和 整数型: row ← dataの行数 整数型: col ← dataの列数 実数型の二次元配列: result ← {row行col列の 未定義の値} 整数型: r, c for (r を 1 から row まで 1 ずつ増やす) for (c を 1 から col まで 1 ずつ増やす) result[r, c] ← (dataの行番号rの要素の和) × (dataの列番号cの要素の和) ÷ t endfor endfor return result

- ア.[a]44 [b]33
- イ.[a]58 [b]8
- ウ.[a]70 [b]7
- エ.[a]75 [b]2
- オ.[a]80 [b]6
- カ.[a]80 [b]8
- キ.[a]82 [b]6
正解:オ.[a]80 [b]6
解説:プログラムのとおり「その行の合計 × その列の合計 ÷ 全体の合計」で求める。 まず合計を出す。行の合計は,予防接種を受けた=82 + 6 = 88,受けていない=58 + 8 = 66。列の合計は,かからなかった=82 + 58 = 140,かかった=6 + 8 = 14。全体は 88 + 66 = 154 である。 a は「予防接種を受けた」行と「病気X にかからなかった」列が交わるところなので,88 × 140 ÷ 154 = 12,320 ÷ 154 = 80。 b は「予防接種を受けていない」行と「病気X にかかった」列が交わるところなので,66 × 14 ÷ 154 = 924 ÷ 154 = 6。 よってオ。表2 の網掛けの位置を見誤り,a と b を同じ行の2つのます(80 と 8)と読むとカを選んでしまう。キの 82 と 6 は表1 の実測値そのもので,理論度数ではない。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問120.X 及びY はそれぞれ0 又は1 の値をとる変数である。X □Y をX とY の論理演算としたとき,次の真理値表が得られた。X □Y の真理値表はどれか。

- ア.X□Y=0,0,0,1(X,Yが00,01,10,11の順)

- イ.X□Y=0,1,0,1(X,Yが00,01,10,11の順)

- ウ.X□Y=1,1,0,1(X,Yが00,01,10,11の順)

- エ.X□Y=1,1,1,0(X,Yが00,01,10,11の順)

正解:ウ.X□Y=1,1,0,1(X,Yが00,01,10,11の順)
解説:X AND (X□Y) と X OR (X□Y) の値から,X□Y を1行ずつ逆算する。X=0 の行では X AND (X□Y) は必ず0になるので手掛かりにならず,X OR (X□Y) がそのまま X□Y の値になる。1行目も2行目も1なので,0□0=1,0□1=1。X=1 の行では逆に X OR (X□Y) が必ず1になるので手掛かりにならず,X AND (X□Y) がそのまま X□Y の値になる。3行目は0,4行目は1なので,1□0=0,1□1=1。まとめると X□Y は上から 1,1,0,1 で,これはウである。なおこの演算は「X ならば Y」(含意)で,X が1で Y が0のときだけ0になる。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - ア.X□Y=0,0,0,1(X,Yが00,01,10,11の順)
-
問121.キーが小文字のアルファベット1 文字(a,b,…,z のいずれか)であるデータを,大きさが10 のハッシュ表に格納する。ハッシュ関数として,アルファベットのASCII コードを10 進表記法で表したときの1 の位の数を用いることにする。衝突が起こるキーの組合せはどれか。ASCII コードでは,昇順に連続した2 進数が,アルファベット順にコードとして割り当てられている。
- ア.a とi
- イ.b とr
- ウ.c とl
- エ.d とx
正解:エ.d とx
解説:小文字のアルファベットのASCII コードは a が97 で,以降1ずつ増える。ハッシュ値はその10進表記の1の位なので,a=7,b=8,c=9,d=0,e=1,…と10文字ごとに同じ値へ戻る。つまりアルファベット順で10個離れた文字どうしが衝突する。a は1番目,d は4番目,x は24番目なので,d と x は20個離れており衝突する。よってエ。ア(a は1番目・i は9番目)は8個違い,イ(b は2番目・r は18番目)は16個違い,ウ(c は3番目・l は12番目)は9個違いで,いずれも10の倍数でないから衝突しない。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問122.階層構造のモジュール群から成るソフトウェアの結合テストを,上位のモジュールから行う。この場合に使用する,下位のモジュールの代替となるテスト用のモジュールはどれか。
- ア.エミュレータ
- イ.シミュレータ
- ウ.スタブ
- エ.ドライバ
正解:ウ.スタブ
解説:上位のモジュールから順に結合していくトップダウンテストでは,まだできていない下位のモジュールの代わりに,呼ばれたら決まった値を返すだけの仮のモジュールを用意する。これをスタブという。よってウ。エのドライバは逆に,下位から結合していくボトムアップテストで,まだできていない上位の代わりに下位を呼び出す仮のモジュールである。アのエミュレータとイのシミュレータは,別の機器の動きを再現する仕組みで,テスト用の仮モジュールではない。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問123.次のプログラム中の □ に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。 関数maximum は,異なる三つの整数を引数で受け取り,そのうちの最大値を返す。 〔プログラム〕 ○整数型: maximum(整数型: x, 整数型: y, 整数型: z) if (□) return x elseif (y > z) return y else return z endif
- ア.x > y
- イ.x > y and x > z
- ウ.x > y and y > z
- エ.x > z
- オ.x > z and z > y
- カ.z > y
正解:イ.x > y and x > z
解説:最初の if で x を返すのだから,その条件は「x が3つの中でいちばん大きい」でなければならない。それは x > y かつ x > z である。よってイ。この条件が偽なら x は最大ではないので,残る y と z を比べればよく,あとの elseif (y > z) と else はそのままで正しく動く。アの x > y だけでは,x > y でも z がもっと大きい場合に x を返してしまう。エの x > z だけも同様である。ウの x > y and y > z は x が最大であることに加えて y > z まで求めており,x > z > y のときに条件が偽になって x を返せない。オも同じ形で条件が狭すぎる。カの z > y は x について何も言っていない。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問124.次のプログラム中の □ に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。 関数convDecimal は,引数として与えられた,“0”と“1”だけから成る,1 文字以上の文字列を,符号なしの2 進数と解釈したときの整数値を返す。例えば,引数として“10010”を与えると18 が返る。 関数convDecimal が利用する関数int は,引数で与えられた文字が“0”なら整数値0 を返し,“1”なら整数値1 を返す。 〔プログラム〕 ○整数型: convDecimal(文字列型: binary) 整数型: i, length, result ← 0 length ← binaryの文字数 for (i を 1 から length まで 1 ずつ増やす) result ← □ endfor return result
- ア.result + int(binary の (length - i + 1)文字目の文字)
- イ.result + int(binary の i文字目の文字)
- ウ.result × 2 + int(binary の (length - i + 1)文字目の文字)
- エ.result × 2 + int(binary の i文字目の文字)
正解:エ.result × 2 + int(binary の i文字目の文字)
解説:2進数を左(上位)から1桁ずつ読むときは,それまでの値を2倍して桁を1つ繰り上げてから,新しい桁を足す。ループは i を1から増やすので i 文字目は左から数えた桁であり,result × 2 + int(binary の i文字目の文字) が正しい。よってエ。“10010”で追うと,0→1→2→4→9→18 となり,例に示された18 に一致する。アとイは2倍していないので,各桁の値を足すだけになり,“10010”なら1の個数である2しか返らない。ウは2倍はしているが右(下位)から読んでおり,“10010”を左右反転した“01001”を変換して9を返してしまう。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問125.次のプログラム中の □ に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 図1 に示すグラフの頂点には,1 から順に整数で番号が付けられている。グラフは無向グラフであり,各頂点間には高々一つの辺がある。一つの辺は両端の頂点の番号を要素にもつ要素数2 の整数型の 配列で表現できる。例えば,{1,3} は頂点1 と頂点3 を端点とする辺を表す。グラフ全体は,グラフに含まれる辺を表す要素数2 の配列を全て格納した配列(以下,辺の配列という)で表現できる。辺の配列の要素数はグラフの辺の個数と等しい。図1 のグラフは整数型配列の配列{{1, 3}, {1, 4}, {3, 4}, {2, 4}, {4, 5}}と表現できる。 関数edgesToMatrix は,辺の配列を隣接行列に変換する。隣接行列とは,グラフに含まれる頂点の個数と等しい行数及び列数の正方行列で,i 行j 列の成分は頂点i と頂点j を結ぶ辺があるときに1 となり,それ以外は0 となる。行列の対角成分は全て0 で,無向グラフの場合は対称行列になる。図1 のグラフを表現する隣接行列を図2 に示す。 関数edgesToMatrix は,引数edgeList で辺の配列を,引数nodeNum でグラフの頂点の個数をそれぞれ受け取り,隣接行列を表す整数型の二次元配列を返す。 〔プログラム〕 ○整数型の二次元配列: edgesToMatrix(整数型配列の配列: edgeList, 整数型: nodeNum) 整数型の二次元配列: adjMatrix ← {nodeNum行nodeNum列の 0} 整数型: i, u, v for (i を 1 から edgeListの要素数 まで 1 ずつ増やす) u ← edgeList[i][1] v ← edgeList[i][2] □ endfor return adjMatrix

- ア.adjMatrix[u, u] ← 1
- イ.adjMatrix[u, u] ← 1 adjMatrix[v, v] ← 1
- ウ.adjMatrix[u, v] ← 1
- エ.adjMatrix[u, v] ← 1 adjMatrix[v, u] ← 1
- オ.adjMatrix[v, u] ← 1
- カ.adjMatrix[v, v] ← 1
正解:エ.adjMatrix[u, v] ← 1 adjMatrix[v, u] ← 1
解説:無向グラフでは辺に向きが無いので,頂点u と頂点v を結ぶ辺があればu 行v 列と v 行u 列の両方が1になる(設問にも「対称行列になる」と書かれている)。したがって2か所を1にする必要があり,エが正しい。ウやオのように片側だけを1にすると,対称行列にならない。図1 の辺{1, 3} を例にとると,ウでは1行3列だけが1になり3行1列が0のままで,図2 と食い違う。アとカとイは対角成分(u 行u 列など)を1にしているが,対角成分は「自分自身への辺」を意味し,設問では全て0と決められている。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問126.次の記述中の □ に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 関数merge は,昇順に整列された整数型の配列data1 及びdata2 を受け取り,これらを併合してできる昇順に整列された整数型の配列を返す。 関数merge をmerge({2, 3}, {1, 4}) として呼び出すと,/*** α ***/ の行は □ 。 〔プログラム〕 ○整数型の配列: merge(整数型の配列: data1, 整数型の配列: data2) 整数型: n1 ← data1の要素数 整数型: n2 ← data2の要素数 整数型の配列: work ← {(n1 + n2)個の 未定義の値} 整数型: i ← 1 整数型: j ← 1 整数型: k ← 1 while ((i ≦ n1) and (j ≦ n2)) if (data1[i] ≦ data2[j]) work[k] ← data1[i] i ← i + 1 else work[k] ← data2[j] j ← j + 1 endif k ← k + 1 endwhile while (i ≦ n1) work[k] ← data1[i] i ← i + 1 k ← k + 1 endwhile while (j ≦ n2) work[k] ← data2[j] /*** α ***/ j ← j + 1 k ← k + 1 endwhile return work
- ア.実行されない
- イ.1 回実行される
- ウ.2 回実行される
- エ.3 回実行される
正解:イ.1 回実行される
解説:data1={2, 3},data2={1, 4} で,n1=2,n2=2 である。最初の while は,どちらの配列にもまだ要素が残っている間だけ回る。1周目は data1[1]=2 と data2[1]=1 を比べ,2 ≦ 1 は偽なので work[1] に1を入れて j=2。2周目は 2 ≦ 4 が真なので work[2] に2を入れて i=2。3周目は 3 ≦ 4 が真なので work[3] に3を入れて i=3。ここで i が n1 を超えたので最初の while を抜ける。次の while は i ≦ n1 が偽なので1度も回らない。最後の while は j=2 ≦ n2=2 なので1回だけ回り,work[4] に4を入れる。この行が /*** α ***/ なので1回実行される。よってイ。最後まで残るのは片方の配列だけで,この例では data2 の4が1つ残っている。両方の while が回ることはない。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問127.次のプログラム中の [a] ~ [c] に入れる正しい答えの組合せを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 一度の注文で購入された商品のリストを,注文ごとに記録した注文データがある。表に,注文データの例を示す。 注文データから,商品x と商品y とが同一の注文で購入されやすい傾向を示す関連度Lxy を,次の式で計算する。 ここで,Mxy は商品x と商品y とが同一の注文で購入された注文数,Kx は商品x が購入された注文数,Ky は商品y が購入された注文数を表す。表の例では,MAB が2,全注文数が6,KA が4,KB が3 であるので,商品A と商品B の関連度LAB は,(2 × 6) / (4 × 3) = 1.0 である。 手続putRelatedItem は,大域変数orders に格納された注文データを基に,引数で与えられた商品との関連度が最も大きい商品のうちの一つと,その関連度を出力する。プログラムでは,商品は文字列で表し,注文は購入された商品の配列,注文データは注文の配列で表している。注文データには2 種類以上の商品が含まれるものとする。また,注文データにある商品以外の商品が,引数として与えられることはないものとする。 〔プログラム〕 // 注文データ(ここでは表の例を与えている) 大域: 文字列型配列の配列: orders ← {{"A", "B", "D"}, {"A", "D"}, {"A"}, {"A", "B", "E"}, {"B"}, {"C", "E"}} ○putRelatedItem(文字列型: item) 文字列型の配列: allItems ← ordersに含まれる文字列を 重複なく辞書順に格納した配列 // 表の例では {"A", "B", "C", "D", "E"} 文字列型の配列: otherItems ← allItemsの複製から値がitemである 要素を除いた配列 整数型: i, itemCount ← 0 整数型の配列: arrayK ← {otherItemsの要素数個の0} 整数型の配列: arrayM ← {otherItemsの要素数個の0} 実数型: valueL, maxL ← -∞ 文字列型の配列: order 文字列型: relatedItem for (orderにordersの要素を順に代入する) if (orderのいずれかの要素の値がitemの値と等しい) itemCountの値を1増やす endif for (iを1からotherItemsの要素数まで1ずつ増やす) if (orderのいずれかの要素の値がotherItems[i]の値と等しい) if (orderのいずれかの要素の値がitemの値と等しい) [a] の値を1増やす endif [b] の値を1増やす endif endfor endfor for (iを1からotherItemsの要素数まで1ずつ増やす) valueL ← (arrayM[i] × [c]) ÷ (itemCount × arrayK[i]) /* 実数として計算する */ if (valueLがmaxLより大きい) maxL ← valueL relatedItem ← otherItems[i] endif endfor relatedItemの値とmaxLの値をこの順にコンマ区切りで出力する

- ア.[a]arrayK[i] [b]arrayM[i] [c]allItemsの要素数
- イ.[a]arrayK[i] [b]arrayM[i] [c]ordersの要素数
- ウ.[a]arrayK[i] [b]arrayM[i] [c]otherItemsの要素数
- エ.[a]arrayM[i] [b]arrayK[i] [c]allItemsの要素数
- オ.[a]arrayM[i] [b]arrayK[i] [c]ordersの要素数
- カ.[a]arrayM[i] [b]arrayK[i] [c]otherItemsの要素数
正解:オ.[a]arrayM[i] [b]arrayK[i] [c]ordersの要素数
解説:式の3つの量が,プログラムのどの変数に当たるかを対応づける。 Kx(商品x が買われた注文数)は itemCount である。これは外側のループで「注文に item が入っていれば1増やす」としているところで数えている。 [b]は,注文に otherItems[i] が入っていれば無条件に1増える位置にある。これは相手の商品が買われた注文数なので Ky,つまり arrayK[i] である。 [a]は,そのさらに内側で「注文に item も入っている」ときだけ1増える位置にある。これは両方が同じ注文で買われた注文数なので Mxy,つまり arrayM[i] である。 最後の計算式は valueL ← (arrayM[i] × [c]) ÷ (itemCount × arrayK[i]) で,式の (Mxy × 全注文数) ÷ (Kx × Ky) と並べると [c] は全注文数である。全注文数は注文データの件数なので ordersの要素数。表の例では6になる。 したがってオ。allItemsの要素数(商品の種類数・表の例では5)やotherItemsの要素数(自分を除いた商品数・表の例では4)は注文の件数ではない。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問128.16 進小数0.C を10 進小数に変換したものはどれか。
- ア.0.12
- イ.0.55
- ウ.0.75
- エ.0.84
正解:ウ.0.75
解説:16進数の小数第1位は16分の1の位である。C は10進数の12なので,0.C は 12 ÷ 16 = 0.75。よってウ。16進数の1桁は2進数の4桁に当たるので,0.C を2進数にすると 0.1100 で,0.5 + 0.25 = 0.75 と計算しても同じ値になる。アの0.12 は C を12と読んでそのまま小数点以下に並べた値で,位取りをしていない。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問129.双方向のポインタをもつリスト構造のデータを表に示す。この表において新たな社員G を社員A と社員K の間に追加する。追加後の表のポインタa~f の中で追加前と比べて値が変わるポインタだけを全て列記したものはどれか。

- ア.a,b,e,f
- イ.a,e,f
- ウ.a,f
- エ.b,e
正解:ウ.a,f
解説:双方向リストなので,つなぎ替えが要るのは「切れ目の両側」だけである。追加前の並びは 社員A → 社員K → 社員T で,社員A と社員K の間に社員G を入れる。変わるのは,社員A の次ポインタ(社員K を指していたのが社員G を指す)と,社員K の前ポインタ(社員A を指していたのが社員G を指す)の2つだけである。表では前者がa,後者がf なのでウ。社員A の前ポインタb は先頭のままなので0で変わらない。社員T は切れ目から離れているので,次ポインタc も前ポインタd も変わらない。社員K の次ポインタe も社員T を指したままで変わらない。新しく作る社員G のx とy は「追加前と比べて」という条件の外にある。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問130.次の流れ図において,① → ② → ③ → ⑤ → ② → ③ → ④ → ② → ⑥の順に実行させるために,①においてm とn に与えるべき初期値a とb の関係はどれか。ここで,a,b はともに正の整数とする。

- ア.a=2b
- イ.2a=b
- ウ.2a=3b
- エ.3a=2b
正解:エ.3a=2b
解説:流れ図は,②で m と n が等しいかを見て,等しければ⑥で印字して終わる。等しくなければ③へ進み,m > n なら④で m ← m - n,m < n なら⑤で n ← n - m を行い,また②へ戻る(ユークリッドの互除法を引き算で行う形)。 指定された順は,1回目が③→⑤(m < n),2回目が③→④(m > n),3回目が②→⑥(m = n)である。 1回目に⑤を通るので a < b。ここで n は b - a になる。 2回目に④を通るので a > b - a。ここで m は a - (b - a) = 2a - b になる。 3回目に等しくなるので 2a - b = b - a,すなわち 3a = 2b。よってエ。 検算すると,例えば a = 2,b = 3 のとき,1回目は 2 < 3 で n = 1,2回目は 2 > 1 で m = 1,3回目は 1 = 1 で印字となり,指定の順に一致する。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問131.次のプログラム中の [a] と [b] に入れる正しい答えの組合せを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 関数findPrimeNumbers は,引数で与えられた整数以下の,全ての素数だけを格納した配列を返す関数である。ここで,引数に与える整数は2 以上である。 〔プログラム〕 ○整数型の配列: findPrimeNumbers(整数型: maxNum) 整数型の配列: pnList ← {} // 要素数0の配列 整数型: i, j 論理型: divideFlag for (i を 2 から [a] まで 1 ずつ増やす) divideFlag ← true /* iの正の平方根の整数部分が2未満のときは,繰返し処理を実行しない */ for (j を 2 から iの正の平方根の整数部分 まで 1 ずつ増やす) // α if ([b]) divideFlag ← false αの行から始まる繰返し処理を終了する endif endfor if (divideFlag が true と等しい) pnListの末尾 に iの値 を追加する endif endfor return pnList
- ア.【a】maxNum 【b】i ÷ j の余り が 0 と等しい
- イ.【a】maxNum 【b】i ÷ j の商 が 1 と等しくない
- ウ.【a】maxNum + 1 【b】i ÷ j の余り が 0 と等しい
- エ.【a】maxNum + 1 【b】i ÷ j の商 が 1 と等しくない
正解:ア.【a】maxNum 【b】i ÷ j の余り が 0 と等しい
解説:[a]は,どこまで調べるかである。返すのは「引数で与えられた整数以下の素数」なので,i は maxNum まで回せばよい。maxNum + 1 まで回すと引数より大きい数まで調べてしまい,その数が素数のときに余分に入る(maxNum が4 なら5 が入ってしまう)。 [b]は,i が素数でないと判定する条件である。i が j で割り切れれば i は素数ではないので,「i ÷ j の余り が 0 と等しい」が正しい。よってア。 「i ÷ j の商 が 1 と等しくない」は割り切れるかどうかとは別のことを見ている。例えば i=5,j=2 は割り切れないのに商は2 で1 と等しくないので,素数の5 を除いてしまう。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問132.次の記述中の □ に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。 次のプログラムにおいて,手続proc2 を呼び出すと,□ の順に出力される。 〔プログラム〕 ○proc1() "A" を出力する proc3() ○proc2() proc3() "B" を出力する proc1() ○proc3() "C" を出力する
- ア.“A”,“B”,“B”,“C”
- イ.“A”,“C”
- ウ.“A”,“C”,“B”,“C”
- エ.“B”,“A”,“B”,“C”
- オ.“B”,“C”,“B”,“A”
- カ.“C”,“B”
- キ.“C”,“B”,“A”
- ク.“C”,“B”,“A”,“C”
正解:ク.“C”,“B”,“A”,“C”
解説:proc2 は,まず proc3 を呼ぶので“C”が出る。次に自分で“B”を出す。最後に proc1 を呼ぶので“A”が出て,proc1 の中でさらに proc3 が呼ばれて“C”が出る。したがって“C”,“B”,“A”,“C”の順である。よってク。 キの“C”,“B”,“A”は,proc1 の最後の proc3 を数え落としたときの答えである。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問133.次の記述中の □ に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 次の手続sort は,大域の整数型の配列data の,引数first で与えられた要素番号から引数last で与えられた要素番号までの要素を昇順に整列する。ここで,first < last とする。手続sort をsort(1, 5)として呼び出すと,/*** α ***/の行を最初に実行したときの出力は“□”となる。 〔プログラム〕 大域: 整数型の配列: data ← {2, 1, 3, 5, 4} ○sort(整数型: first, 整数型: last) 整数型: pivot, i, j pivot ← data[(first + last) ÷ 2 の商] i ← first j ← last while (true) while (data[i] < pivot) i ← i + 1 endwhile while (pivot < data[j]) j ← j - 1 endwhile if (i ≧ j) 繰返し処理を終了する endif data[i]とdata[j]の値を入れ替える i ← i + 1 j ← j - 1 endwhile dataの全要素の値を要素番号の順に空白区切りで出力する /*** α ***/ if (first < i - 1) sort(first, i - 1) endif if (j + 1 < last) sort(j + 1, last) endif
- ア.1 2 3 4 5
- イ.1 2 3 5 4
- ウ.2 1 3 4 5
- エ.2 1 3 5 4
正解:エ.2 1 3 5 4
解説:data は{2, 1, 3, 5, 4}で,sort(1, 5) では pivot ← data[(1 + 5) ÷ 2 の商] = data[3] = 3,i ← 1,j ← 5 から始まる。 外側の while の1周目を追う。data[i] < pivot の間 i を進めるので,data[1]=2,data[2]=1 を越えて i = 3 で止まる(data[3]=3 は3 より小さくない)。次に pivot < data[j] の間 j を戻すので,data[5]=4,data[4]=5 を越えて j = 3 で止まる。ここで i ≧ j(3 ≧ 3)が成り立つので,値の入替えを一度もしないまま繰返しを終える。 α の行はこの直後にあり,再帰呼出しはさらに後ろなので,最初に実行される α はこの呼出しのものである。data は初期値のままなので,出力は 2 1 3 5 4 となる。よってエ。 アの 1 2 3 4 5 は整列がすべて終わったあとの並びで,α が最初に実行される時点ではまだそこまで進んでいない。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問134.次の記述中の □ に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 関数add は,引数で指定された正の整数value を大域の整数型の配列hashArray に格納する。格納できた場合はtrue を返し,格納できなかった場合はfalse を返す。ここで,整数value をhashArray のどの要素に格納すべきかを,関数calcHash1 及びcalcHash2 を利用して決める。 手続test は,関数add を呼び出して,hashArray に正の整数を格納する。手続test の処理が終了した直後のhashArray の内容は,□ である。 〔プログラム〕 大域: 整数型の配列: hashArray ○論理型: add(整数型: value) 整数型: i ← calcHash1(value) if (hashArray[i] = -1) hashArray[i] ← value return true else i ← calcHash2(value) if (hashArray[i] = -1) hashArray[i] ← value return true endif endif return false ○整数型: calcHash1(整数型: value) return (value mod hashArrayの要素数) + 1 ○整数型: calcHash2(整数型: value) return ((value + 3) mod hashArrayの要素数) + 1 ○test() hashArray ← {5個の -1} add(3) add(18) add(11)
- ア.{-1, 3, -1, 18, 11}
- イ.{-1, 11, -1, 3, -1}
- ウ.{-1, 11, -1, 18, -1}
- エ.{-1, 18, -1, 3, 11}
- オ.{-1, 18, 11, 3, -1}
正解:エ.{-1, 18, -1, 3, 11}
解説:hashArray は要素数5 で,最初は全ての要素が -1(空き)である。calcHash1(value) = (value mod 5) + 1,calcHash2(value) = ((value + 3) mod 5) + 1 になる。 add(3):calcHash1(3) = (3 mod 5) + 1 = 4。hashArray[4] は空きなので3 を入れる。→ {-1, -1, -1, 3, -1} add(18):calcHash1(18) = (18 mod 5) + 1 = 3 + 1 = 4。ここは3 で埋まっているので calcHash2(18) = ((18 + 3) mod 5) + 1 = 1 + 1 = 2。hashArray[2] は空きなので18 を入れる。→ {-1, 18, -1, 3, -1} add(11):calcHash1(11) = (11 mod 5) + 1 = 1 + 1 = 2。ここは18 で埋まっているので calcHash2(11) = ((11 + 3) mod 5) + 1 = 4 + 1 = 5。hashArray[5] は空きなので11 を入れる。→ {-1, 18, -1, 3, 11} よってエ。アは3 と18 の置き場所を入れ替えたもので,calcHash1(3) を2 と読み違えると出てくる。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問135.次のプログラム中の [a] と [b] に入れる正しい答えの組合せを,解答群の中から選べ。ここで,配列の要素番号は1 から始まる。 コサイン類似度は,二つのベクトルの向きの類似性を測る尺度である。関数calcCosineSimilarity は,いずれも要素数がn(n≧1)である実数型の配列vector1 とvector2 を受け取り,二つの配列のコサイン類似度を返す。配列vector1 が{a1, a2, …, an},配列vector2 が{b1, b2, …, bn}のとき,コサイン類似度は次の数式で計算される。ここで,配列vector1 と配列vector2 のいずれも,全ての要素に0 が格納されていることはないものとする。 〔プログラム〕 ○実数型: calcCosineSimilarity(実数型の配列: vector1, 実数型の配列: vector2) 実数型: similarity, numerator, denominator, temp ← 0 整数型: i numerator ← 0 for (i を 1 から vector1の要素数 まで 1 ずつ増やす) numerator ← numerator + [a] endfor for (i を 1 から vector1の要素数 まで 1 ずつ増やす) temp ← temp + vector1[i]の2乗 endfor denominator ← tempの正の平方根 temp ← 0 for (i を 1 から vector2の要素数 まで 1 ずつ増やす) temp ← temp + vector2[i]の2乗 endfor denominator ← [b] similarity ← numerator ÷ denominator return similarity

- ア.【a】(vector1[i] × vector2[i])の正の平方根 【b】denominator × (tempの正の平方根)
- イ.【a】(vector1[i] × vector2[i])の正の平方根 【b】denominator + (tempの正の平方根)
- ウ.【a】(vector1[i] × vector2[i])の正の平方根 【b】tempの正の平方根
- エ.【a】vector1[i] × vector2[i] 【b】denominator × (tempの正の平方根)
- オ.【a】vector1[i] × vector2[i] 【b】denominator + (tempの正の平方根)
- カ.【a】vector1[i] × vector2[i] 【b】tempの正の平方根
- キ.【a】vector1[i]の2乗 【b】denominator × (tempの正の平方根)
- ク.【a】vector1[i]の2乗 【b】denominator + (tempの正の平方根)
- ケ.【a】vector1[i]の2乗 【b】tempの正の平方根
正解:エ.【a】vector1[i] × vector2[i] 【b】denominator × (tempの正の平方根)
解説:式の分子は a1b1 + a2b2 + … + anbn,すなわち対応する要素どうしの積の総和である。numerator にはこれを積み上げるので,[a]は vector1[i] × vector2[i] である。「(vector1[i] × vector2[i])の正の平方根」では,積そのものではなく積の平方根を足すことになり,式と合わない。 式の分母は,vector1 の各要素の2乗和の平方根と,vector2 の各要素の2乗和の平方根との「積」である。[b]の直前で denominator には前者が入っており,temp には vector2 の2乗和が入っている。したがって [b]は denominator × (tempの正の平方根) である。よってエ。 + にすると分母が和になってしまい,tempの正の平方根 だけにすると vector1 側が消えてしまう。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問136.2進数の1010を10進数で表すと8である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。2進1010=8+2=「10」(8ではない、8は1000)。
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問137.10進数の255を2進数で表すと11111110である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。255(10)=11111111(2)です。8ビットすべて1になります。
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問138.16進数のFFを10進数で表すと256である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。16進FF=15×16+15=「255」(256は1×16²で100h)。
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問139.1バイトは16ビットである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。1バイト=「8ビット」(16ビットは2バイト)。
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問140.ASCIIコードは、16ビットで全世界の文字を表現する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ASCIIは「7ビット」で英数字・記号(全世界文字はUnicode)。
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問141.Unicodeは世界中の文字を統一的に扱うための文字コード規格である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Unicodeは、プラットフォームやプログラム、言語に関係なく、すべての文字に固有の番号を割り当てる文字コードの規格である(Unicodeコンソーシアム)。それ以前は多数の文字コードが並び立ち、同じ番号が別の文字を表すなど互いに衝突していた。番号をバイト列に置き換える符号化の一つがUTF-8で、Unicodeのやり取りに最も適した符号化とされる。シラバスでも文字の表現の用語例に挙がる。
根拠: Unicode Consortium「What is Unicode?」 What is Unicode?/Characters Before Unicode/Unicode Characters / WHATWG Encoding Standard(Living Standard) 1 Preface / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 中分類1 3.情報に関する理論(3)文字の表現 用語例 Unicode(p.4)
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問142.CPUは記憶装置と入出力装置から構成される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。CPUは「制御装置と演算装置」から構成(記憶・入出力は別装置)。
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問143.CPUのクロック周波数が高いほど命令処理速度は遅くなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。クロック高いほど「速くなる」(記述が逆)。
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問144.キャッシュメモリは、主記憶装置よりも低速だが大容量である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。キャッシュメモリは主記憶より高速で小容量です。CPUと主記憶の速度差を埋める役割を持ちます。
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問145.主記憶装置(メモリ)は、電源を切っても内容が消えない不揮発性メモリのDRAMが一般的である。
正解:×(誤り)
解説:DRAMは「揮発性」(電源切ると消える)。不揮発性は誤り。
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問146.SSDはHDDに比べてアクセス速度が遅い。
正解:×(誤り)
解説:誤り。SSDは「HDDより速い」(フラッシュメモリ、機械可動部なし)。
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問147.RAIDは複数の磁気ディスクを組み合わせて信頼性や性能を向上させる技術である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。RAIDは、複数のディスクを組み合わせて使い、1台より速く・大きく・信頼性の高い記憶装置を作る技術である(OSTEP)。データを分けて並列に読み書きするストライピング(RAID0)は性能を高める。同じデータを2台に書くミラーリング(RAID1)や、パリティを使う方式(RAID4・RAID5)は、ディスクの故障に耐えられるようにする。
根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 38 Redundant Arrays of Inexpensive Disks (RAIDs) 38章冒頭/38.4 RAID Level 0/38.5 RAID Level 1/38.6 RAID Level 4/38.7 RAID Level 5 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類4 1.システムの構成(6)ストレージ 用語例 RAID0〜RAID6・ストライピング・ミラーリング・パリティ(p.16)
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問148.RAID1は、複数ディスクに別々のデータを書き込む方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。RAID1は「同じデータを書込み(ミラーリング)」(別データ分散はRAID0)。
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問149.RAID5は、ディスク2台同時故障まで復旧可能な方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。RAID5は「1台故障まで」復旧可(2台はRAID6)。
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問150.OSの主な役割は、アプリケーション開発とプログラミングのみである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。OSは「プロセス・メモリ・ファイル・入出力管理」が主役割(アプリ開発はIDE)。
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問151.ラウンドロビン方式は、優先度の高いタスクを優先実行する方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ラウンドロビンは「各タスクに一定時間順番に割当」(優先度ベースは別方式)。
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問152.仮想記憶は、CPU内部のレジスタを増やす技術である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。仮想記憶は「補助記憶を主記憶のように使う」技術(レジスタとは別)。
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問153.ページフォールトは、アクセスしたページが主記憶に存在しないときに発生する割込みである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。主記憶にないページにアクセスすると、ハードウェアが例外を発生させ、OSのページフォールト処理ルーチンに制御が移る。処理ルーチンはそのページを補助記憶から主記憶に読み込み、元の命令をやり直させる。ページフォールトは、このように実行中のプログラム自身が原因で起こる割込みである(IBM の z/OS の説明では、プログラム割込みの例に挙がる)。
根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 21 Beyond Physical Memory: Mechanisms 21.3 The Page Fault/21.5 Page Fault Control Flow / IBM z/OS Basic Skills「What is interrupt processing?」 Program interrupts(page faults) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類3 1.プロセッサ(6)③割込み(内部割込み・外部割込み)(p.12)/中分類5 1.(7)②仮想記憶管理 用語例 ページフォールト(p.19)
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問154.スラッシングは、システム性能が向上する状態である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。スラッシングは「性能著しく低下」(ページング頻発による)。
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問155.パイプライン処理は、命令の実行段階を逐次実行する方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。パイプライン処理は、命令の処理を取出し・解読・実行などの段階に分け、段階ごとの装置が別々の命令を同時に受け持つ方式である(JIS X 0011)。複数の命令の処理を少しずつずらして重ね合わせて進めるので、プロセッサを高速化する技術の一つに数えられる。1命令の全段階を終えてから次の命令に進む逐次的な実行ではない。
根拠: JIS X 0011:1989 情報処理用語(処理装置) 用語「パイプライン処理機構」 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類3 1.プロセッサ(8)プロセッサの高速化技術 用語例 パイプライン(p.12)
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問156.マルチコアプロセッサは、1つのパッケージ内に複数のCPUコアを搭載したプロセッサである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。マルチコアプロセッサは、複数のCPUコアを1つのチップに載せたプロセッサである。1つのCPUをさらに速くしようとすると消費電力が大きくなりすぎることから普及した(OSTEP)。1つのCPUしか使わないプログラムはコアが増えても速くならないが、マルチスレッドで書かれたプログラムは仕事を複数のコアに分け、コアが増えたぶん速く動ける。
根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 10 Multiprocessor Scheduling (Advanced) 10章冒頭 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類3 1.プロセッサ(8)プロセッサの高速化技術 用語例 マルチコアプロセッサ(p.12)
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問157.スーパースカラは、クロックサイクルあたり1命令しか実行できない方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。スーパースカラは「同一クロックで複数命令並列実行」(1命令はスカラ)。
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問158.CISCはRISCに比べて命令数が少なく、命令長が固定である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。逆です。CISCは命令数が多く命令長が可変、RISCは命令数が少なく命令長が固定です。
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問159.デッドロックとは、複数のプロセスが互いに相手のリソース解放を待ち合って処理が進まない状態である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。デッドロックは、二つ以上のプロセスが、互いに相手に割り当てられた資源を待ち合って、処理が先に進めなくなる状態である(JIS X 0007)。起きるのは、資源を排他的に使う、資源を持ったまま別の資源を待つ、横取りできない、循環待ちになる、の4条件がすべてそろうときで、どれか1つでも成り立たなければ起きない。
根拠: JIS X 0007:2001 情報処理用語-プログラミング 用語「デッドロック,すくみ」 / Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 32 Common Concurrency Problems 32.3 Deadlock Bugs(Conditions for Deadlock)
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問160.ハッシュ表によるデータ検索の平均計算量はO(log n)である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ハッシュ表の平均計算量はO(1)です。O(log n)は二分探索木などです。
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問161.クラスタシステムは複数のコンピュータを結合して単一のシステムのように動作させる構成である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。クラスタは、2台以上のコンピュータ(ノード)が協力して1つの処理を行う構成である。高可用性クラスタでは、あるノードが止まるとサービスを別のノードへ引き継ぐので、単一障害点がなくなり、利用者からはノードの故障が見えない(Red Hat)。冗長構成による信頼性の向上や、負荷分散による応答速度の向上に使われる。
根拠: Red Hat Enterprise Linux 9「Configuring and managing high availability clusters」 Chapter 1. High Availability Add-On overview / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類4 1.システムの構成(2)システム構成 用語例 クラスタ(p.16)
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問162.ホットスタンバイは、待機系を停止した状態で待機させる方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ホットスタンバイは「稼働状態で待機」(停止待機はコールドスタンバイ)。
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問163.MTBFは平均修復時間、MTTRは平均故障間隔を表す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。MTBF「平均故障間隔」、MTTR「平均修復時間」(記述が逆)。
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問164.稼働率は MTBF/(MTBF+MTTR) で計算できる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。稼働率(アベイラビリティ)は、システムが要求された機能を果たせる状態にある度合いを表す。式は MTBF/(MTBF+MTTR) で、MTBF は平均故障間動作時間、MTTR は平均修復時間である(JIS Z 8115 の固有アベイラビリティ)。MTBF が動いている時間、MTTR が止まっている時間にあたり、分母はその合計なので、この式は全体のうち動いている時間の割合を表す。
根拠: JIS Z 8115:2019 ディペンダビリティ(総合信頼性)用語 分類h) 192-08 アベイラビリティ:192-08-02 固有アベイラビリティ 注記3/192-08-07 定常アベイラビリティ 注記3 / JIS X 0014:1999 情報処理用語-信頼性,保守性及び可用性 用語「可用性」「平均故障間隔」「平均修復時間」 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類4 2.システムの評価指標(2)②信頼性指標と信頼性計算(p.17)
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問165.稼働率0.9と0.8のシステムを直列接続すると全体稼働率は0.95である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。直列稼働率=0.9×0.8=「0.72」(0.95は近似ではない)。
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問166.仮想化技術のうち、ハイパーバイザ型はハードウェア上に直接仮想化ソフトを動作させる方式である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ハイパーバイザ型(ベアメタル型)の仮想化では、ハイパーバイザがホストOSを介さずにハードウェアの上で直接動き、その上で複数のゲストOSを動かす。これに対しホスト型は、WindowsやLinuxなどのホストOSの上でハイパーバイザを動かす方式である(NIST SP 800-125)。サーバの仮想化ではベアメタル型が、デスクトップの仮想化ではホスト型が多く使われる。
根拠: NIST SP 800-125 Guide to Security for Full Virtualization Technologies(2011年1月) 2.2 Types of Full Virtualization / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類4 1.システムの構成(2)システム構成 用語例 仮想化・VM(p.16)
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問167.コンテナ型仮想化は、OSカーネルを共有しアプリケーションと必要ライブラリをパッケージ化する技術である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。コンテナでは、複数のアプリケーションがホストOSのカーネルを共有しながら、互いに分離されて動く(NIST SP 800-190)。アプリケーションの実行に必要なファイルをまとめたものをコンテナイメージといい、開発環境から本番環境へ手を加えずに移して動かせる。カーネルを共有するぶん、ハイパーバイザで動かす仮想マシンよりも分離の度合いは低い。
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問168.補数表現のうち、2の補数は符号付き整数を表す方式で、最上位ビットが符号を表す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。2の補数表現は符号付き整数の表し方の一つで、最上位ビットが符号ビットになる。nビットのとき、符号ビットは1なら −2^(n−1) の重みを持ち、0なら値に影響しない(C言語の規格の作業草案)。8ビットなら最上位ビットの重みは −128 なので、最上位ビットが0なら0以上、1なら負の数になり、表せる範囲は −128〜+127 である。例えば 11111111 は −128+127=−1 を表す。
根拠: ISO/IEC 9899 プログラミング言語C 作業草案 N3220(WG14、2024年2月) 6.2.6.2 Integer types 段落2(sign bit) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 中分類1 1.離散数学(2)数値の表現(負の数の表現(補数表現))(p.2)
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問169.IEEE754単精度は、計64ビットで構成される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。単精度は「32ビット」(1+8+23)、64ビットは倍精度。
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問170.MIPSは「100億命令/秒」を単位とした指標である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。MIPSは「100万命令/秒」(10⁶、100億は10¹⁰で過大)。
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問171.2進数の1101を10進数に変換した値はどれか。
- ア.11
- イ.13
- ウ.12
- エ.14
正解:イ.13
解説:1101(2)=8+4+0+1=13(10)。
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問172.16進数の2Aを10進数に変換した値はどれか。
- ア.32
- イ.52
- ウ.42
- エ.62
正解:ウ.42
解説:2A(16)=2×16+10=42(10)。
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問173.記憶容量を2進の慣用(1KB=1,024バイト)で数えるとき、1GB(ギガバイト)は何MBか。
- ア.100MB
- イ.512MB
- ウ.10,240MB
- エ.1,024MB
正解:エ.1,024MB
解説:2進の慣用では1GB=2^10MB=1,024MBになる(IEC の2進接頭辞で書くと1GiB=1,024MiB)。SI接頭語どおりに数えるとG=10^9、M=10^6なので1GB=1,000MBとなるため、どちらの数え方かを問題文で確かめる。100MB・512MB・10,240MBはどちらの数え方でも誤り。
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問174.キャッシュメモリのヒット率が0.9、キャッシュのアクセス時間が10ns、主記憶のアクセス時間が100nsのとき、平均アクセス時間[ns]はいくらか。
- ア.19
- イ.15
- ウ.55
- エ.90
正解:ア.19
解説:0.9×10+0.1×100=9+10=19[ns]。
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問175.稼働率0.9のシステムを2台並列接続したときの全体稼働率として最も近い値はどれか。
- ア.0.81
- イ.0.99
- ウ.0.95
- エ.0.90
正解:イ.0.99
解説:並列:1-(1-0.9)²=1-0.01=0.99。
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問176.MTBF=950時間、MTTR=50時間のシステムの稼働率はいくらか。
- ア.0.90
- イ.0.98
- ウ.0.95
- エ.0.99
正解:ウ.0.95
解説:950/(950+50)=950/1000=0.95。
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問177.タスクスケジューリング方式のうち、到着順に処理する方式はどれか。
- ア.多重レベルキュー
- イ.SJF
- ウ.ラウンドロビン
- エ.FCFS
正解:エ.FCFS
解説:FCFS(First Come, First Served:先着順)は、到着した順にジョブを実行する最も基本的な方式で、FIFOとも呼ばれる(OSTEP)。SJF(最短ジョブ優先)は到着順ではなく、実行時間の短いジョブから実行する。ラウンドロビンは、一定のタイムスライスごとに実行するジョブを切り替えて順に回す。多重レベルキューは、優先度の異なる複数の待ち行列を持ち、優先度の高い待ち行列のジョブから選ぶ。
根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 7 Scheduling: Introduction 7.3 First In, First Out (FIFO)/7.4 Shortest Job First (SJF)/7.7 Round Robin / Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 8 Scheduling: The Multi-Level Feedback Queue 8.1 MLFQ: Basic Rules
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問178.ページ置換アルゴリズムのうち、最も長く使われていないページを追い出す方式はどれか。
- ア.LRU
- イ.FIFO
- ウ.LFU
- エ.NRU
正解:ア.LRU
解説:LRU(Least Recently Used)は、最後に使われてから最も時間がたったページを追い出す(OSTEP)。FIFOは主記憶に入った時期が最も古いページを、LFU(Least Frequently Used)は使われた回数が最も少ないページを追い出す。NRU(Not Recently Used)は、最近使われていないページの中から選ぶ方式で、最も長く使われていないページを選ぶ方式ではない。
根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 22 Beyond Physical Memory: Policies 22.3 A Simple Policy: FIFO/22.5 Using History: LRU(LFU・LRU)/22.8 Approximating LRU(参照ビットによる近似) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類5 1.オペレーティングシステム(7)②仮想記憶管理 用語例 LRU,FIFO(p.19)
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問179.RAIDレベルのうち、ストライピングのみでパリティを持たず、耐障害性がない方式はどれか。
- ア.RAID1
- イ.RAID0
- ウ.RAID5
- エ.RAID6
正解:イ.RAID0
解説:RAID0(ストライピング)は、データをブロック単位で複数のディスクに分けて書き、並列に読み書きして速度と容量を得る方式で、冗長性がないため1台でも故障するとデータを失う(OSTEP)。RAID1(ミラーリング)は同じデータを2台に書くので1台の故障に耐え、RAID5はパリティを各ディスクに分散して持つので1台の故障に耐える。RAID6は2種類の冗長データを持ち、任意の2台の故障に耐える。
根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 38 Redundant Arrays of Inexpensive Disks (RAIDs) 38.4 RAID Level 0: Striping/38.5 RAID Level 1: Mirroring/38.6 RAID Level 4/38.7 RAID Level 5: Rotating Parity / H. Peter Anvin「The mathematics of RAID-6」(2011年12月20日更新) 冒頭(RAID-6 supports losing any two drives)
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問180.CPUの命令実行手順として正しいものはどれか。
- ア.デコード→フェッチ→実行
- イ.実行→フェッチ→デコード
- ウ.フェッチ→デコード→実行
- エ.フェッチ→実行→デコード
正解:ウ.フェッチ→デコード→実行
解説:命令は、主記憶から命令を取り出し(フェッチ)、命令部を解読し(デコード)、必要なデータを取り出して実行する、という順に処理される(シラバス)。取り出す前の命令は解読できず、解読する前は何をする命令か分からないので実行できない。そのため、デコードや実行をフェッチより前に置く並びも、実行をデコードより前に置く並びも成り立たない。
根拠: IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類3 1.プロセッサ(6)②命令とアドレッシング(命令の実行手順)(p.12)
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問181.1クロックで実行できる命令数が2、クロック周波数が2GHzのCPUのMIPS値として最も近いものはどれか。
- ア.1,000
- イ.2,000
- ウ.8,000
- エ.4,000
正解:エ.4,000
解説:2命令×2×10⁹=4×10⁹命令/秒=4,000MIPS。
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問182.10進数の-5を8ビットの2の補数で表現したものはどれか。
- ア.11111011
- イ.11111010
- ウ.10000101
- エ.11111100
正解:ア.11111011
解説:5=00000101→ビット反転11111010→+1=11111011。
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問183.仮想記憶方式における「スラッシング」の主な原因はどれか。
- ア.プロセスの数に比べてスワップ領域が小さすぎる
- イ.多重度に比べて主メモリの容量が小さすぎる
- ウ.ページの数に比べてキャッシュメモリの容量が小さすぎる
- エ.プロセスの数に比べてCPUのコア数が少なすぎる
正解:イ.多重度に比べて主メモリの容量が小さすぎる
解説:スラッシングは、実行中のプロセスが必要とするメモリの合計が主メモリ(主記憶)の容量を超え、ページの追出しと読込みが絶え間なく続く状態である。多重度を下げ、残ったプロセスのページを主メモリに収めると抑えられる(OSTEP)。スワップ領域の大きさは使えるページ数の上限を決めるもので、ページの出し入れの多さとは別。キャッシュメモリは主記憶装置とは別の小容量・高速の緩衝記憶装置で、CPUのコア数も主メモリの容量とは別の資源である。
根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 22 Beyond Physical Memory: Policies 22.11 Thrashing / Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 21 Beyond Physical Memory: Mechanisms 21.1 Swap Space / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類5 1.オペレーティングシステム(7)②仮想記憶管理 用語例 スラッシング(p.19)/中分類3 2.メモリ(5)メモリの容量と性能(キャッシュメモリのヒット率)(p.12) / JIS X 0011:1989 情報処理用語(処理装置) 用語「キャッシュメモリ」
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問184.プロセス間通信のうち、プロセス間でデータを受け渡すための共通の領域を使う方式はどれか。
- ア.パイプ
- イ.メッセージキュー
- ウ.共有メモリ
- エ.ソケット
正解:ウ.共有メモリ
解説:共有メモリは、同じメモリ領域を複数のプロセスのアドレス空間に同時に対応づけ、その領域を読み書きしてデータを受け渡す方式である(POSIX の定義)。パイプは、書き込んだデータが先入れ先出しで読み出される名前のないFIFO、メッセージキューはメッセージを追加・取出しする仕組み、ソケットはプロセス間通信の端点となるもので、いずれも共通の領域を読み書きして受け渡す方式ではない。
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問185.クライアントサーバシステムにおいて、サーバ側でビジネスロジックを実行する3層アーキテクチャの中間層の名称はどれか。
- ア.プレゼンテーション層
- イ.ネットワーク層
- ウ.データ層
- エ.アプリケーション層
正解:エ.アプリケーション層
解説:中間の層はアプリケーション層である。3層クライアントサーバシステムは、利用者との入出力を受け持つプレゼンテーション層、業務の処理(ビジネスロジック)を行うアプリケーション層、データを格納・管理するデータ層からなる(IBM)。シラバスでは中間の層をファンクション層、データ層をデータベースアクセス層と呼ぶ。ネットワーク層はOSI基本参照モデルの層の名前で、3層クライアントサーバの層ではない。
根拠: IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類4 1.システムの構成(4)クライアントサーバシステム 用語例 プレゼンテーション層,ファンクション層,データベースアクセス層(p.16)/中分類10 2.データ通信と制御(1)②OSI基本参照モデル(p.33) / IBM「What is three-tier architecture?」 Presentation tier/Application tier/Data tier
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問186.CPU内部のレジスタは、メインメモリよりアクセス速度が遅い。
正解:×(誤り)
解説:誤り。レジスタは「メモリより速い」(CPU内部、最高速階層)。
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問187.CPUのクロック周波数は、1秒間にCPUが実行できる命令数を直接表す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。クロック周波数は1秒間のクロック信号回数。1命令に複数クロックが必要なため、命令数とは直接イコールではない。MIPS等の指標が命令実行速度を表す。
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問188.ハミング符号は、データに検査ビットを付加して誤りを検出する方式であるが、1ビットの誤りであっても、誤ったビットの位置を特定して訂正することはできない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ハミング符号は1ビットの誤りの位置を特定して訂正でき、2ビットの誤りは検出できる(シラバス中分類1 用語例 ハミング符号)。訂正ができないのは単純なパリティチェック。
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問189.キャッシュメモリのライトスルー方式では、CPUからの書込みをキャッシュメモリにだけ行い、主記憶への反映はそのブロックがキャッシュから追い出されるときにまとめて行う。
正解:×(誤り)
解説:誤り。記述はライトバック方式。ライトスルー方式は、キャッシュメモリと同時に主記憶にも書き込むため、主記憶の内容が常に最新に保たれる(シラバス用語例 ライトスルー,ライトバック)。
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問190.USB Type-Cは、表側のみで挿せる片面コネクタ規格である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。USB-Cは「表裏どちらでも挿せる対称形状」(片面はType-Aの旧形状)。
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問191.Bluetoothは、近距離(数m〜数十m)の無線通信規格で、低消費電力が特徴である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Bluetoothは、パソコンやスマートフォンなどで、数メートル程度離れた機器をつなぐ短距離の無線通信技術で、IEEE 802.15.1 として標準化された(総務省)。2.4GHz帯を使い、低消費電力の無線接続の標準とされる。送信電力を上げると届く距離は延びるが消費電力も増えるため、機器ごとに距離と消費電力の兼ね合いで設計される。シラバスでは入出力インタフェースの用語例に Bluetooth と BLE が挙がる。
根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) Bluetooth / Bluetooth SIG「Understanding Bluetooth Range」 What determines Bluetooth range?(Radio Spectrum/Transmit Power) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類3 4.入出力デバイス(1)①入出力インタフェースの種類と特徴 用語例 Bluetooth,BLE(p.14)
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問192.HDMIは、アナログ映像信号のみを伝送する規格である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。HDMIは「デジタル映像+音声」を1本で伝送(アナログのみは旧VGA等)。
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問193.OSのプロセスは、複数のメモリ空間を共有する単位である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。プロセスは「独立したメモリ空間」を持つ(共有はスレッド)。
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問194.OSのファイルシステムは、ネットワーク経由のみで動作する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ファイルシステムは「補助記憶装置上のデータ階層管理」(ネットワーク限定ではない)。
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問195.BIOSは、PCの起動時にハードウェアの初期化と OS の起動を行うファームウェアである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。BIOS(Basic Input/Output System)は、電源を入れたとき最初に実行されるファームウェアで、主な役割はハードウェアの初期化・検査とOSの読込みである(NIST SP 800-147)。フラッシュメモリなどの不揮発性メモリに格納され、更新もできる。新しいPCでは UEFI 仕様に基づくファームウェアが使われており、従来型のBIOSとUEFIをまとめてBIOSと呼ぶこともある。
根拠: NIST SP 800-147 BIOS Protection Guidelines(2011年4月) 1.2 Purpose and Scope/2.1 System BIOS
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問196.画面解像度は、画面の縦横ピクセル数で表される(例:1920×1080はフルHD)。
正解:○(正しい)
解説:解像度:HD(1280×720)・フルHD(1920×1080)・4K(3840×2160)・8K(7680×4320)。ピクセル数が多いほど高精細。
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問197.24ビットフルカラーは、1ピクセルあたり1色のみで表現する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。24bitカラーは「R・G・B各8bit(合計24bit)」で表現(1色ではない)。
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問198.JPEGは可逆圧縮で、何度保存しても画質は劣化しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。JPEGは「非可逆圧縮」、保存毎に劣化(可逆はPNG等)。
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問199.MP3は、画像を圧縮するフォーマットである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。MP3は「音声圧縮」(画像はJPEG・PNG等)。
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問200.システムの稼働率は、MTBF(平均故障間隔)が短いほど高くなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)。MTBF(故障せず動く時間)が長いほど稼働率高い。短いと稼働率低下。
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問201.フィッツの法則では、ターゲット到達時間は色とテクスチャで決まる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。フィッツの法則は「距離と大きさ」(色・テクスチャではない)。
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問202.ユニバーサルデザインは、年齢・能力・状況にかかわらず使いやすいデザインを目指す概念である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ユニバーサルデザインは、改造や特別な設計をしなくても、できる限りすべての人が使える製品や環境の設計をいう(ノースカロライナ州立大学 ユニバーサルデザインセンター)。公平な利用、利用の柔軟性、単純で直感的な利用、知覚できる情報、失敗に対する寛容さ、少ない身体的労力、接近と利用のための大きさと空間、の7原則がある。年齢・文化・障害の有無・能力の違いにかかわらず、多くの人が快適に使えることを目指す。
根拠: NC State University College of Design「Center for Universal Design」The Principles of Universal Design(Version 2.0, 1997) The Principles of Universal Design(PRINCIPLE ONE〜SEVEN) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類7 2.UX/UIデザイン(7)ユニバーサルデザイン(p.25)
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問203.ジャイロセンサーは、機器の温度を検出する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ジャイロは「傾き・回転」を検出(温度は温度センサー)。
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問204.GPSは、地上の電波塔から信号を受信して位置を特定する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。GPSは「複数の衛星」からの信号で位置特定(地上電波塔ではない)。
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問205.仮想記憶で、主記憶に空きページがないときにページフォールトが起きると、主記憶上のページを補助記憶へ追い出して必要なページを読み込む「ページ置換え」が行われる。
正解:○(正しい)
解説:ページフォールト時に主記憶に空きがなければ、LRU・FIFOなどのアルゴリズムで追い出すページを選び、必要なページを補助記憶から読み込む。これをページ置換え(ページアウト/ページイン)という。ページングは、仮想記憶をページ単位で管理・転送する方式全体の名前である。
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問206.次の記憶装置のうち、最もアクセス速度が速いものはどれか。
- ア.HDD
- イ.SSD
- ウ.CPU内部のレジスタ
- エ.メインメモリ(RAM)
正解:ウ.CPU内部のレジスタ
解説:CPUレジスタが最速。次にL1〜L3キャッシュ→RAM→SSD→HDDの順で遅くなる。
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問207.次のうち、不揮発性メモリでないものはどれか。
- ア.ROM
- イ.SSD
- ウ.HDD
- エ.DRAM
正解:エ.DRAM
解説:DRAM(メインメモリ)は揮発性。ROM・SSD・HDDは不揮発性で電源OFFでもデータ保持。
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問208.次のうち、24ビットフルカラーで表現できる色数はどれか。
- ア.約1,677万色
- イ.65,536色
- ウ.256色
- エ.約42億色
正解:ア.約1,677万色
解説:24ビットフルカラーは、1画素を赤・緑・青(RGB)の3つの値で表し、それぞれに8ビットを使う(PNG 仕様の Truecolor)。各色256段階なので、色数は 256×256×256=2^24=16,777,216色、約1,677万色である。65,536色は2^16(16ビット)、256色は2^8(8ビット)の色数。約42億色は2^32の値で、RGB 各8ビットに透明度8ビットを加えた32ビットの画素でも、色そのものは24ビット分である。
根拠: W3C Portable Network Graphics (PNG) Specification (Third Edition)(W3C勧告 2025年6月24日) 11.2.1 IHDR Image header(color type 2 Truecolor/6 Truecolor with alpha) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類8 2.マルチメディア応用(1)①色の表現 用語例 光の3原色(p.26〜27)
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問209.次のうち、可逆圧縮フォーマットはどれか。
- ア.JPEG
- イ.PNG
- ウ.MP3
- エ.AAC
正解:イ.PNG
解説:PNG:可逆圧縮(圧縮復元で元データと完全一致)。JPEG・MP3・AACは非可逆圧縮で容量小だが情報損失あり。
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問210.システムの稼働率について正しい記述はどれか。
- ア.MTBFが短いほど高い
- イ.MTTRが長いほど高い
- ウ.MTBFが長くMTTRが短いほど高い
- エ.MTBF・MTTRと無関係
正解:ウ.MTBFが長くMTTRが短いほど高い
解説:稼働率 = MTBF/(MTBF+MTTR)。故障間隔(MTBF)長く修復時間(MTTR)短いほど稼働率高い。
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問211.アムダールの法則は、並列化により無限の性能向上が可能であることを示す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。アムダールの法則は「並列化できない部分の比率で上限が決まる」(無限性能向上ではない)。
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問212.NASは、ブロック単位のストレージアクセスを提供する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。NASは「ファイル単位」、ブロック単位はSAN。
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問213.SANは、ファイル単位のストレージアクセスを提供する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。SANは「ブロック単位」、ファイル単位はNAS。
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問214.浮動小数点演算で、絶対値がほぼ等しい2つの数値の減算によって有効数字の桁数が大きく減少する現象を、情報落ちという。
正解:×(誤り)
解説:誤り。記述は桁落ち。情報落ちは、絶対値の大きな数と小さな数の加減算で、小さい方の数の有効数字が結果に反映されない現象である(シラバス用語例 桁落ち,情報落ち)。
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問215.DMA方式は、CPUを介さずに、入出力装置と主記憶装置との間で直接データを転送する入出力制御方式である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。DMA(Direct Memory Access)方式はCPUを介さない転送方式で、転送中もCPUは別の処理を進められる。CPUが転送を実行するのはプログラム制御方式(シラバス 入出力制御の方式)。
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問216.CPUのスケジューリングアルゴリズムには、FCFS(先着順)・SJF(最短ジョブ優先)・ラウンドロビン等がある。
正解:○(正しい)
解説:CPUスケジューリング:FCFS(公平だが待ち時間長)・SJF(待ち時間最小化)・ラウンドロビン(タイムスライス・対話型)等。
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問217.プロセスの状態には、実行・待機・準備(実行可能)等があり、状態遷移はOSのスケジューラが管理する。
正解:○(正しい)
解説:プロセス状態:実行中(Running)・待機中(Blocked/Waiting)・実行可能(Ready)・新規(New)・終了(Terminated)。
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問218.仮想記憶のページングでは、ページフォルト発生時に主記憶を初期化する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ページフォルト時は「補助記憶からページを主記憶に読込」(初期化ではない)。
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問219.ハードウェア仮想化技術として、Intel VT-x・AMD-Vが代表的である。
正解:○(正しい)
解説:ハードウェア仮想化:CPU側の支援機構(Intel VT-x・AMD-V)でハイパーバイザのオーバーヘッドを大幅低減。
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問220.タッチパネルの種類には、抵抗膜方式・静電容量方式・赤外線方式等がある。
正解:○(正しい)
解説:タッチパネル:抵抗膜(圧力式、ペン操作可)・静電容量(指のみ・マルチタッチ・スマホ標準)・赤外線(大型ディスプレイ等)。
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問221.レーザープリンタは、インクジェットでインクを吹き付ける方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。レーザーは「静電気でトナー定着」(インクジェットは別方式)。
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問222.AR(拡張現実)は、完全な仮想空間に没入する技術である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ARは「現実にデジタル情報を重ね合わせる」(完全仮想はVR)。
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問223.VRは、現実の風景にデジタル情報を重ねる技術である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。VRは「仮想空間に没入」(現実重ねはAR、記述が逆)。
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問224.ゼロ除算やオーバフローなど、実行中のプログラムが原因となって発生する割込みは、外部割込みに分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。実行中のプログラムが原因で起こる割込み(ゼロ除算・オーバフロー・ページフォールト・SVCなど)は内部割込み。入出力の完了、タイマ、ハードウェア障害などプログラムの外の要因によるものが外部割込みである(シラバス 割込み)。
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問225.ベンチマークテストは、システム性能を標準的な手法で測定・比較する手法である。
正解:○(正しい)
解説:ベンチマーク:SPEC(CPU性能)・TPC(DB性能)・3DMark(GPU性能)等の標準テスト。
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問226.組込みシステムのリアルタイムOS(RTOS)は、決められた時間内に処理を完了することを保証する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。RTOSにはハードリアルタイム(厳格な時間保証)とソフトリアルタイム(許容範囲内)があります。代表例はFreeRTOS・VxWorks・TRON系(μITRON)等で、汎用OSのLinuxは原則RTOSに含めません。
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問227.フラッシュメモリは、揮発性メモリで電源を切ると内容が失われる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。フラッシュは「不揮発性」(電源切っても保持、SSD等で使用)。
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問228.ハードディスク(HDD)の記録方式には、CMR(Conventional Magnetic Recording)とSMR(Shingled Magnetic Recording)等がある。
正解:○(正しい)
解説:HDD記録方式:CMR(従来型、安定性重視)・SMR(瓦記録、容量重視・書込み性能やや低下)。NAS・サーバ用は通常CMR推奨。
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問229.スーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」では、LINPACKベンチマークでの実効性能で順位付けされる。
正解:○(正しい)
解説:TOP500:LINPACK(線形連立方程式解法)の実効性能(Rmax)でランキング。日本の「富岳」も上位常連。
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問230.GPU(Graphics Processing Unit)は、もともと画像処理用だが、近年はAI計算(深層学習)にも活用される。
正解:○(正しい)
解説:GPU:並列演算が得意(数千コア)。NVIDIA CUDA等で汎用計算(GPGPU)に応用、深層学習の標準計算基盤に。
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問231.CPUと主記憶間の速度差を埋めるための高速メモリは、L1〜L3キャッシュとして階層構造で配置される。
正解:○(正しい)
解説:キャッシュ階層:L1(最速・最小)→L2→L3→主記憶。空間/時間局所性を活用しヒット率を高めて性能向上。
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問232.次のうち、ファイルレベルでアクセスするストレージはどれか。
- ア.DAS(直接接続SCSI)
- イ.SAN(FC接続)
- ウ.NAS
- エ.iSCSI
正解:ウ.NAS
解説:NAS:ファイルレベル(NFS/SMB)。SAN・DAS・iSCSIはブロックレベルアクセス。
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問233.次の文字コードのうち、Webの標準として推奨されるものはどれか。
- ア.Shift_JIS
- イ.EUC-JP
- ウ.ASCII
- エ.UTF-8
正解:エ.UTF-8
解説:UTF-8は、Unicodeの文字を1〜4バイトの可変長で表す符号化で、1つの符号化で多言語の文字を扱える。ASCIIの範囲の文字はASCIIと同じ1バイトになるので、ASCIIと互換性がある(RFC 3629)。Webの文字符号化の標準も、新しいプロトコルや形式に UTF-8 を求めている。Shift_JIS と EUC-JP は日本語向けの旧来の符号化である。ASCII は英字・数字・記号を7ビットで表すコードで、日本語などの文字は表せない。
根拠: WHATWG Encoding Standard(Living Standard) 1 Preface/12 Legacy multi-byte Japanese encodings(12.1 EUC-JP/12.3 Shift_JIS) / RFC 20 ASCII format for Network Interchange 1. Scope(standard 7-bit ASCII)/2. Standard Code / RFC 3629 UTF-8, a transformation format of ISO 10646 Abstract(preserving the full US-ASCII range)/3. UTF-8 definition(sequences of 1 to 4 octets)
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問234.CPUのスケジューリングアルゴリズムで、対話型(タイムシェア型)OSに最も適しているのはどれか。
- ア.ラウンドロビン
- イ.SJF
- ウ.FCFS
- エ.優先度逆転
正解:ア.ラウンドロビン
解説:ラウンドロビンは、ジョブを一定の時間(タイムスライス)ずつ順に切り替えて実行する方式で、応答時間が短く、端末から対話的に使うタイムシェアリングに向く(OSTEP)。SJF(短いジョブを先に)やFCFS(到着順)は、ジョブを最後まで実行してから次へ移るので、後から来たジョブの応答が遅れる。優先度逆転は、高い優先度のスレッドが低い優先度のスレッドを待たされる問題の名前で、スケジューリング方式ではない。
根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 7 Scheduling: Introduction 7.3 FIFO/7.4 SJF/7.6 A New Metric: Response Time/7.7 Round Robin / Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 28 Locks 28.14 Using Queues(ASIDE: Priority Inversion) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類5 1.オペレーティングシステム(4)②多重プログラミングとスケジューリング 用語例 タイムスライス方式,ラウンドロビン(p.18)
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問235.ARとMRの説明の組合せとして、適切なものはどれか。
- ア.AR:人工的な環境の中にいるように感じさせる/MR:現実の空間に仮想の情報を融合させる
- イ.AR:現実の風景に情報を重ねて表示する/MR:現実の空間に仮想の情報を融合させる
- ウ.AR:人工的な環境の中にいるように感じさせる/MR:現実の空間を遮り仮想空間だけを見せる
- エ.AR:現実の風景に情報を重ねて表示する/MR:現実の空間を遮り仮想空間だけを見せる
正解:イ.AR:現実の風景に情報を重ねて表示する/MR:現実の空間に仮想の情報を融合させる
解説:AR(拡張現実)は、コンピュータを使って現実の風景の中に情報を重ねて表示する技術である(総務省)。MR(複合現実)もARと同じく、現実の空間に仮想の情報を付加・融合させる技術の仲間に分類され、仮想空間の中で体験を提供するVR技術とは区別される。人工的な環境を作り出してその場にいるように感じさせるのはVR(仮想現実)の説明である。MRを現実の空間を遮って仮想空間だけを見せるものとする説明も、この分類に合わない。
根拠: 総務省「情報通信白書 for Kids」インターネットの活用:仮想的な体験や声での指示もできる情報端末 AR・VRって何? / 総務省「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会 報告書」(2023年7月18日) 第2章(1)メタバース等の分類 ①本研究会での課題整理の対象とする概念及び用語の整理 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類8 2.マルチメディア応用(2)マルチメディア応用 用語例 AR,VR,MR(p.27)
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問236.次のうち、不揮発性メモリでブロック単位の消去が必要なものはどれか。
- ア.SRAM
- イ.DRAM
- ウ.フラッシュメモリ
- エ.キャッシュメモリ
正解:ウ.フラッシュメモリ
解説:フラッシュメモリは、電源を切っても内容が消えない不揮発性メモリで、ページに書き込む前に、ページより大きな単位であるブロック全体を消去しておく必要がある(OSTEP)。DRAMとSRAMは、電源が切れると内容を失う揮発性のメモリである。キャッシュメモリは、主記憶装置より小容量・高速の緩衝記憶装置という記憶階層上の役割の名前で、ブロック単位で消去する不揮発性の記憶素子ではない。
根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 44 Flash-based SSDs 44章冒頭/44.3 Basic Flash Operations/44.5 From Raw Flash to Flash-Based SSDs / JIS X 0011:1989 情報処理用語(処理装置) 用語「キャッシュメモリ」 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類3 2.メモリ(1)メモリの種類と特徴 用語例 DRAM,SRAM,フラッシュメモリ(p.12)
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問237.基本情報技術者試験は、CBT方式で実施され、科目A試験と科目B試験で構成される。
正解:○(正しい)
解説:正しい。基本情報技術者試験はCBT方式で、科目A(多肢選択式〈四肢択一〉・90分・60問)と科目B(多肢選択式・100分・20問)で構成される。これまでCBT方式で随時実施されてきた。受験予約は申込日から3日目以降の空席がある日時で、選べる試験日は3か月先の月末までだが、2026年9月1日以降の申込みでは2026年12月27日までに限られる。IPAは2026年12月28日以降の試験実施を休止するとしている(試験会場によってはそれより前に休止。再開時期は決まり次第公表)。また、2026年3月31日に公表された試験区分体系の見直しでは、基本情報技術者試験は継続とされ、2027年度春頃から全試験区分をCBT方式で実施する予定とされている。
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問238.クラウドストレージは、ローカルPCでのみアクセス可能なサービスである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。クラウドストレージは「インターネット経由でどこからもアクセス可」(ローカル限定ではない)。
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問239.プロセッサの一つであるGPU の特徴として,適切なものはどれか。
- ア.OS 及び他のハードウェアから独立して機能し,暗号キーなどの情報を安全に管理する。
- イ.並列に動作する多数の浮動小数点演算ユニットによって,高速な3D 演算ができる。
- ウ.目的に応じて半導体デバイス内部の論理回路を再構成できる。
- エ.量子ビットによって0 と1 を重ね合わせた状態を計算に使うことができる。
正解:イ.並列に動作する多数の浮動小数点演算ユニットによって,高速な3D 演算ができる。
解説:GPU(Graphics Processing Unit)は,画像処理のために単純な浮動小数点演算ユニットを多数並べたプロセッサで,同じ計算を大量のデータに一斉に適用する用途に強い。3Dグラフィックスの描画がその代表で,近年は同じ性質を生かして機械学習の計算にも使われる。よってイが正しい。アはTPMなどのセキュリティチップ,ウは内部の論理回路を書き換えられるFPGA,エは量子コンピュータの説明である。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問240.クラウドコンピューティングのサービスモデルとしてのPaaS の説明はどれか。
- ア.OS やアプリケーションを含む任意のソフトウェアを実行可能にするリソースが,利用者に提供される。OS などのプラットフォームへの限定的な設定や制御を行うことができる。
- イ.アプリケーションの開発や運用に必要となるミドルウェアなどが利用者に提供されるので,これらを利用して,アプリケーションを開発して運用することができる。利用者は,プラットフォームを直接変更することはできない。
- ウ.利用者は,ハードウェア,OS などのプラットフォームとアプリケーションを自ら準備して,それらの運用を依頼する。利用者は,プラットフォームの構成を決めることができるなど,環境構築の自由度が高い。
- エ.利用者は,用意されたアプリケーションをそのまま又はカスタマイズして利用するが,OS などのプラットフォームからアプリケーションまで全てを自ら準備する必要はない。利用者は,プラットフォームを直接変更することはできない。
正解:イ.アプリケーションの開発や運用に必要となるミドルウェアなどが利用者に提供されるので,これらを利用して,アプリケーションを開発して運用することができる。利用者は,プラットフォームを直接変更することはできない。
解説:PaaS(Platform as a Service)は,アプリケーションを動かすための土台,つまりOSやミドルウェアといったプラットフォームまでを事業者が用意し,利用者はその上でアプリケーションを開発・運用する形態である。土台そのものには手を入れられない。これがイである。アは任意のソフトウェアを動かせる計算資源そのものを借りるIaaS,エは完成したアプリケーションを使うSaaSの説明である。ウは利用者が自分でそろえた機器やソフトの運用だけを任せる形で,事業者が資源を提供するクラウドのサービスモデルには当てはまらない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問241.仮想記憶方式のコンピュータシステムにおいて,処理の多重度を増やしたところ,ページイン,ページアウトが多発して,システムの応答速度が急激に遅くなった。このような現象を何というか。
- ア.オーバレイ
- イ.スラッシング
- ウ.メモリコンパクション
- エ.ロールアウト
正解:イ.スラッシング
解説:多重度を上げすぎると,同時に動くプログラムに対して実記憶が足りなくなる。すると必要なページを読み込むそばから別のページが追い出され,ページの入れ替えばかりに時間を取られて本来の処理が進まなくなる。これをスラッシングという。アのオーバレイは,主記憶に載りきらないプログラムをあらかじめ区分けし,必要な部分だけを入れ替えながら実行する技法。ウのメモリコンパクションは,あちこちに散らばった空き領域を寄せ集めて大きな連続領域を作る操作。エのロールアウトは,主記憶上のプロセスを丸ごと補助記憶へ退避させることである。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問242.図の回路のA 及びB に信号を入力したときに,Y に出力される信号のタイミングチャートとして,適切なものはどれか。

- ア.A=0,0,1,0,1,0,1/B=1,0,1,0,1,0,0/Y=1,1,0,1,0,1,1(左から順に7区間の値)

- イ.A=0,1,0,0,0,1,0/B=0,0,0,1,0,1,0/Y=1,0,1,0,1,0,1(左から順に7区間の値)

- ウ.A=0,1,0,0,0,1,0/B=0,0,0,1,0,1,0/Y=0,1,0,1,0,0,0(左から順に7区間の値)

- エ.A=0,0,1,0,1,0,1/B=1,0,1,0,1,0,0/Y=0,0,1,0,1,0,0(左から順に7区間の値)

正解:イ.A=0,1,0,0,0,1,0/B=0,0,0,1,0,1,0/Y=1,0,1,0,1,0,1(左から順に7区間の値)
解説:まず回路が何をしているかを読む。1段目の素子は2つの入力を同じ信号Aで束ねたNANDなので,出力は A・A の否定,すなわちAの否定になる。下側も同じでBの否定である。2段目のNANDは「Aの否定」と「Bの否定」の論理積の否定で,ド・モルガンの法則から A + B(論理和)になる。3段目もまた入力を束ねたNANDなので,その否定を取る。結局 Y は A + B の否定,つまりNOR(否定論理和)である。AとBがどちらも0の区間だけYが1になり,どちらか一方でも1ならYは0になる。イはこの関係を7つの区間すべてで満たしている。アは第1区間でA=0,B=1なのでYは0のはずだが1になっている。ウは第1区間でA・Bがともに0なのでYは1のはずだが0になっている。エは第1区間は合っているが,第2区間でA・Bがともに0なのにYが0のままである。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - ア.A=0,0,1,0,1,0,1/B=1,0,1,0,1,0,0/Y=1,1,0,1,0,1,1(左から順に7区間の値)
-
問243.MTBF は4,000 時間,MTTR は1,000 時間の装置がある。今後の6 年間は,予防保守によってMTBF を前年に比べて毎年100 時間ずつ改善し,遠隔保守によってMTTR を前年に比べて毎年100 時間ずつ改善していく計画である。6 年経過後の稼働率は幾らか。
- ア.0.88
- イ.0.90
- ウ.0.92
- エ.0.94
正解:ウ.0.92
解説:稼働率は MTBF ÷(MTBF + MTTR)で求める。MTBF は故障せずに動く平均時間なので,改善とは長くなること。6年で100時間ずつなので 4,000 + 600 = 4,600 時間。MTTR は修理に掛かる平均時間なので,改善とは短くなること。1,000 - 600 = 400 時間。よって 4,600 ÷ (4,600 + 400) = 4,600 ÷ 5,000 = 0.92 でウ。ちなみに改善前の稼働率は 4,000 ÷ 5,000 = 0.80 である。MTBF と MTTR で「改善」の向きが逆になることに注意する。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問244.図に示す構成で,表に示すようにキャッシュメモリと主記憶のアクセス時間だけが異なり,他の条件は同じ2 種類のCPU X とY がある。あるプログラムをCPU X とY とでそれぞれ実行したところ,両者の処理時間が等しかった。このとき,キャッシュメモリのヒット率は幾らか。ここで,CPU 以外の処理による影響はないものとする。

- ア.0.75
- イ.0.90
- ウ.0.95
- エ.0.96
正解:イ.0.90
解説:実効アクセス時間は「ヒット率 × キャッシュの時間 + (1 - ヒット率) × 主記憶の時間」で表せる。処理時間が等しいということは,この実効アクセス時間が等しいということである。ヒット率を h とすると 40h + 400(1 - h) = 20h + 580(1 - h)。左辺は 400 - 360h,右辺は 580 - 560h なので 200h = 180 となり h = 0.9。よってイ。CPU Y はキャッシュが速い代わりに主記憶が遅いので,ヒット率が高いほど Y が有利になる。両者が並ぶ点が0.9である。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問245.あるシステムの今年度のMTBF は3,000 時間,MTTR は1,000 時間である。翌年度はMTBF について今年度の20%分の改善,MTTR について今年度の10%分の改善を図ると,翌年度の稼働率は何%になるか。
- ア.69
- イ.73
- ウ.77
- エ.80
正解:エ.80
解説:稼働率は MTBF ÷(MTBF + MTTR)で求める。MTBF は故障せずに動く平均時間なので改善とは長くなること,MTTR は修理に掛かる平均時間なので改善とは短くなることである。翌年度の MTBF は 3,000 × 1.2 = 3,600 時間,MTTR は 1,000 × 0.9 = 900 時間。稼働率は 3,600 ÷ (3,600 + 900) = 3,600 ÷ 4,500 = 0.8 で80%。よってエ。今年度は 3,000 ÷ 4,000 = 75%なので,5ポイントの改善になる。MTTR も1.1倍にしてしまうと 3,600 ÷ 4,700 = 約77%でウを選んでしまう。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問246.複数のWeb サービスの入出力処理を連結させて新たなサービスを提供する,“ロジックマッシュアップ”の例はどれか。
- ア.利用者が選択した飲食店情報のページを表示する際に,他のWeb サービスが提供する地図コンテンツをアクセスマップとして表示する。
- イ.利用者が選択した投資商品の情報を表示する際に,関連する経済指標のデータを複数のWeb サービスから取得し,グラフに加工して表示する。
- ウ.利用者が入力した予算の範囲で宿泊可能な施設のリストを他のWeb サービスから取得し,それらの宿泊施設の空室状況を別のWeb サービスから取得して表示する。
- エ.利用者がマウスのドラッグで地図を操作した際に,Web ページ全体ではなく一部を読み直すことによって地図をスクロールして表示する。
正解:ウ.利用者が入力した予算の範囲で宿泊可能な施設のリストを他のWeb サービスから取得し,それらの宿泊施設の空室状況を別のWeb サービスから取得して表示する。
解説:マッシュアップは複数のサービスを組み合わせて新しいサービスを作ることだが,“ロジックマッシュアップ”はあるサービスの出力を別のサービスの入力に渡すところが要点である。ウは,まず宿泊施設のリストを取得し,その施設について別のサービスで空室状況を調べており,入出力が数珠つなぎになっている。よってウ。アは地図を貼り付けるだけ,イは複数のサービスから取ったデータを並べてグラフにするだけで,どちらもサービス間で入出力を渡していない。エはページの一部だけを読み直す Ajax の説明で,マッシュアップではない。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問247.液晶ディスプレイなどの表示装置において,傾いた直線の境界を滑らかに表示する手法はどれか。
- ア.アンチエイリアシング
- イ.シェーディング
- ウ.テクスチャマッピング
- エ.バンプマッピング
正解:ア.アンチエイリアシング
解説:斜めの直線を画素で表すと,階段状のギザギザ(ジャギー)が出る。境界の画素を中間の濃さで塗って目立たなくする手法をアンチエイリアシングという。よってア。イのシェーディングは物体の面に陰影を付ける処理,ウのテクスチャマッピングは面に模様の画像を貼り付ける処理,エのバンプマッピングは面の凹凸を陰影で表現する処理で,いずれも3次元の質感を出すための手法である。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問248.コンピュータの高速化技術の一つであるメモリインタリーブに関する記述として,適切なものはどれか。
- ア.主記憶と入出力装置,又は主記憶同士のデータの受渡しをCPU 経由でなく直接やり取りする方式
- イ.主記憶にデータを送り出す際に,データをキャッシュに書き込み,キャッシュがあふれたときに主記憶へ書き込む方式
- ウ.主記憶のデータの一部をキャッシュにコピーすることによって,レジスタと主記憶とのアクセス速度の差を縮める方式
- エ.主記憶を複数の独立して動作するグループに分けて,各グループに並列にアクセスする方式
正解:エ.主記憶を複数の独立して動作するグループに分けて,各グループに並列にアクセスする方式
解説:メモリインタリーブは,主記憶をいくつかの区画(バンク)に分け,連続したアドレスを別々の区画へ順に割り当てておく方式である。連続した領域を読むときに複数の区画へ同時にアクセスできるので速くなる。よってエ。アはDMA,イはライトバック方式,ウはキャッシュメモリの説明である。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問249.エッジコンピューティングの説明として,最も適切なものはどれか。
- ア.画面生成やデータ処理をクライアント側で実行することによって,Web アプリケーションソフトウェアの操作性や表現力を高めること
- イ.データが送信されてきたときだけ必要なサーバを立ち上げて,処理が終わり次第サーバを停止してリソースを解放すること
- ウ.複数のサーバやPC を仮想化して統合することによって一つの高性能なコンピュータを作り上げ,並列処理によって処理能力を高めること
- エ.利用者や機器に取り付けられたセンサなどのデータ発生源に近い場所にあるサーバなどでデータを一次処理し,処理のリアルタイム性を高めること
正解:エ.利用者や機器に取り付けられたセンサなどのデータ発生源に近い場所にあるサーバなどでデータを一次処理し,処理のリアルタイム性を高めること
解説:エッジコンピューティングは,データが生まれる現場の近く(エッジ)で先に処理してしまう考え方である。すべてをクラウドへ送ってから処理すると往復の時間がかかるが,手前で片付ければ応答が速くなり,通信量も減る。よってエ。アはリッチクライアント,イはサーバレス(FaaS),ウはグリッドコンピューティングの説明である。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問250.3 次元グラフィックス処理におけるクリッピングの説明はどれか。
- ア.CG 映像作成における最終段階として,物体のデータをディスプレイに描画できるように映像化する処理である。
- イ.画像表示領域にウィンドウを定義し,ウィンドウの外側を除去し,内側の見える部分だけを取り出す処理である。
- ウ.スクリーンの画素数が有限であるために図形の境界近くに生じる,階段状のギザギザを目立たなくする処理である。
- エ.立体感を生じさせるために,物体の表面に陰影を付ける処理である。
正解:イ.画像表示領域にウィンドウを定義し,ウィンドウの外側を除去し,内側の見える部分だけを取り出す処理である。
解説:クリッピングは,表示する枠(ウィンドウ)を決めて,その外にはみ出した部分を切り捨てる処理である。よってイ。アはレンダリング,ウはアンチエイリアシング,エはシェーディングの説明である。3次元グラフィックスの処理はどれも名前が似ているが,クリッピングは「切り取る」,シェーディングは「陰影を付ける」と言葉の意味そのままで覚えるとよい。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問251.ハイブリッドクラウドの説明はどれか。
- ア.クラウドサービスが提供している機能の一部を,自社用にカスタマイズして利用すること
- イ.クラウドサービスのサービス内容を,消費者向けと法人向けの両方を対象とするように構成して提供すること
- ウ.クラウドサービスのサービス内容を,有償サービスと無償サービスとに区分して提供すること
- エ.自社専用に使用するクラウドサービスと,汎用のクラウドサービスとの間でデータ及びアプリケーションソフトウェアの連携や相互運用が可能となる環境を提供すること
正解:エ.自社専用に使用するクラウドサービスと,汎用のクラウドサービスとの間でデータ及びアプリケーションソフトウェアの連携や相互運用が可能となる環境を提供すること
解説:ハイブリッドクラウドは,自社専用のクラウド(プライベートクラウド)と広く提供されているクラウド(パブリッククラウド)を組み合わせ,その間でデータやアプリケーションをやり取りできるようにした形態である。よってエ。機密性の高いデータは自社専用の側に置き,負荷が急に増える処理はパブリック側に任せる,といった使い分けができる。ア・イ・ウはいずれもサービスの提供のしかたやカスタマイズの話で,2種類のクラウドをつなぐという要点が入っていない。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問15
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問252.RDBは、ファイルツリーで管理される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。RDBは「行と列の表(テーブル)」で管理(階層型ではない)。
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問253.主キーは、複数のレコードで重複してもよい列である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。主キーは「一意識別」(重複不可)、重複可は通常列。
-
問254.外部キーは、自テーブル内の他列を参照するキーである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。外部キーは「他のテーブルの主キーを参照」(自テーブル内ではない)。
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問255.SQLのWHERE句は、結果のグループ化に使用される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。WHEREは「抽出条件」(グループ化はGROUP BY)。
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問256.SQLのGROUP BY句は、テーブル間の結合に使用される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。GROUP BYは「グループ化集計」(結合はJOIN)。
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問257.SQLのHAVING句は、グループ化前の条件を指定するために使用する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。HAVINGは「グループ化後の条件」(グループ化前はWHERE)。
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問258.SQLのINNER JOINは、両テーブルのすべての行を返す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。INNER JOINは「結合条件を満たす行のみ」(すべての行はFULL OUTER JOIN)。
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問259.LEFT OUTER JOINは、右側テーブルのすべての行を返す結合方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。LEFT OUTER JOINは「左側テーブル全行+条件一致の右側」(左基準)。
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問260.第1正規形(1NF)では、繰返し項目を許容する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。1NFは「繰返し項目を排除」(単一値要件)、許容は非正規形。
-
問261.第3正規形(3NF)では、推移的関数従属を許容する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。3NFは「推移的関数従属を排除」(許容は2NF以下)。
-
問262.ACID特性のAtomicityは、永続性を表す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。Atomicityは「原子性(all-or-nothing)」、永続性はDurability。
-
問263.COMMITは、トランザクションを取消す操作である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。COMMITは「処理結果を確定・永続化」(取消はROLLBACK)。
-
問264.2相コミット(2PC)は、単一データベース内のトランザクション制御である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。2PCは「分散DB(複数サイト)の整合性保証」(単一DB制御ではない)。
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問265.インデックスはデータ検索を高速化するためのデータ構造で、更新処理はインデックスがない場合より速くなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。インデックスは検索は速くなりますが、更新時のインデックス維持コストで更新は遅くなる傾向があります。
-
問266.NoSQLは、リレーショナルモデルに準拠したデータベースの総称である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。NoSQLは「リレーショナルモデルではない」DB(記述が逆、Not Only SQL)。
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問267.データウェアハウス(DWH)は、業務システムのデータを統合・蓄積して分析・意思決定に用いるデータベースである。
正解:○(正しい)
解説:DWHは時系列データを長期保存し分析用途に使用します。
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問268.OSI基本参照モデルは物理層・データリンク層・ネットワーク層・トランスポート層・セション層・プレゼンテーション層・アプリケーション層の7層から構成される。
正解:○(正しい)
解説:OSI参照モデル7層: 物理・データリンク・ネットワーク・トランスポート・セッション・プレゼンテーション・アプリケーション。通信機能の階層モデル。
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問269.TCP/IPプロトコルは、アプリケーション層・トランスポート層・インターネット層・ネットワークインタフェース層の4層モデルで表される。
正解:○(正しい)
解説:正しい。TCP/IPモデルは、インターネットで使う通信機能を、アプリケーション層・トランスポート層・インターネット層・リンク層の4つの層に分けたもの(RFC 1122)。問題文のネットワークインタフェース層は、リンク層(直接つながったネットワークとやり取りする層)にあたる。OSI基本参照モデルの7層とは、層の数も分け方も異なる。
根拠: RFC 1122 Requirements for Internet Hosts -- Communication Layers 1.1.3 Internet Protocol Suite / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類10 ネットワーク 3.通信プロトコル(1)①TCP/IP(OSI基本参照モデルの7階層と対比)
-
問270.IPアドレスは、ネットワーク上でコンピュータを識別するための論理アドレスである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。IPアドレスは、ネットワーク上のどこにあるかを示す論理的なアドレスで、IP(インターネットプロトコル)が通信の送信元・宛先を表すのに使う。MACアドレスは機器のネットワークインタフェースに割り振られた物理アドレスで、IPアドレスとは必ずしも関係を持たない。両者を対応づけるのがARPである(RFC 826)。IPv4のアドレスは32ビット、IPv6のアドレスは128ビットの長さである。
根拠: RFC 791 Internet Protocol 2.3 Function Description(Addressing:An address indicates where it is/Addresses are fixed length of four octets (32 bits)) / RFC 826 An Ethernet Address Resolution Protocol The Problem / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) IPアドレス/MACアドレス / RFC 4291 IP Version 6 Addressing Architecture 2. IPv6 Addressing(IPv6 addresses are 128-bit identifiers)
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問271.IPv4アドレスは32ビット、IPv6アドレスは128ビットで表現される。
正解:○(正しい)
解説:IPv4=32ビット(約43億個)、IPv6=128ビット(約340澗個)。IPv4枯渇問題への対応で IPv6 が普及中。アドレス長の違いを覚える。
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問272.MACアドレスは、ネットワーク機器に割り当てられた48ビットの物理アドレスである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。MACアドレスは、LANで機器(ネットワークインタフェース)を識別するための番号で、LANカードに割り振られた一意の番号である(総務省 用語集)。イーサネットで最も広く使われるのは48ビットのMACアドレスで、全世界で一意のものはEUI-48と呼ばれる。先頭3オクテットは組織に割り当てる番号(OUI)、残り3オクテットはその組織が割り当てる番号である。
根拠: RFC 7042 IANA Considerations and IETF Protocol and Documentation Usage for IEEE 802 Parameters 2.1 48-Bit MAC Identifiers, OUIs, and Other Prefixes / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) MACアドレス
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問273.TCPはコネクション型の信頼性の高いプロトコルで、UDPはコネクションレス型で高速だが信頼性が低い。
正解:○(正しい)
解説:TCPはコネクション型で信頼性高(再送制御・順序制御)、UDPはコネクションレスで低オーバヘッド・高速。HTTP・SSH=TCP、DNS・ストリーミング=UDPが多い。
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問274.HTTPSはHTTP通信をTLS(SSL)で暗号化した通信プロトコルである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。HTTPSは、TLSで保護した接続の上でHTTP通信を行う方式で、既定のポートはTCPの443番である。TLSでは、最初のハンドシェイクで通信相手を認証し、鍵の材料を共有する。その後は、共有した鍵でデータを保護する。一般に、公開鍵暗号はデジタル署名や最初の鍵の確立に、共通鍵暗号は大量のデータの暗号化に使い分ける組み合わせがよく使われる(NIST SP 800-175B)。
根拠: RFC 9110 HTTP Semantics 4.2.2 https URI Scheme / RFC 8446 The Transport Layer Security (TLS) Protocol Version 1.3 1 Introduction(Authentication/handshake protocol/record protocol) / NIST SP 800-175B Rev.1 Guideline for Using Cryptographic Standards in the Federal Government: Cryptographic Mechanisms(2020年3月) 4.5 Symmetric vs. Asymmetric Cryptography
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問275.DNSは、ドメイン名とIPアドレスを相互変換する仕組みである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。DNS(Domain Name System)は、人が扱いやすいドメイン名と、通信に使うIPアドレスとを対応づける仕組みである(総務省 用語集)。名前の情報を多数のサーバに分けて持つ分散データベースとして設計され、名前からホストのアドレスを引ける。逆にIPアドレスから名前を引くための IN-ADDR.ARPA という領域もあり、名前→アドレス、アドレス→名前の両方向の変換に使える。
根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) DNS / RFC 1034 Domain Names - Concepts and Facilities 2.1 The history of domain names/2.2 DNS design goals/3.2 Administrative guidelines on use(IN-ADDR.ARPA)
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問276.DHCPは、ネットワーク上のコンピュータにIPアドレスを自動で割り当てるプロトコルである。
正解:○(正しい)
解説:DHCPはIP自動設定(アドレス・サブネットマスク・ゲートウェイ・DNS等)を行います。
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問277.ルータは、データリンク層(第2層)で動作するネットワーク機器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ルータはネットワーク層(第3層)の機器です。データリンク層で動作するのはスイッチ・ブリッジです。
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問278.ファイアウォールは、ネットワーク境界に設置されて不正なパケットを遮断するセキュリティ装置である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ファイアウォールは、外部のネットワークと内部のネットワークを結ぶ箇所に置き、外部からの不正な侵入を防ぐシステムや機器である(総務省 用語集)。内側と外側のネットワークの間の通信を制限し、外側からの脅威から内側の資源を守る。シラバスでも、ネットワークセキュリティの対策の用語例にパケットフィルタリングが挙がる。
根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(は行) ファイアウォール / RFC 4949 Internet Security Glossary, Version 2 firewall / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 5.セキュリティ実装技術(3)ネットワークセキュリティ(用語例 パケットフィルタリング)
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問279.公開鍵暗号方式では、暗号化と復号で異なる鍵を使用する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。公開鍵暗号方式は、暗号化と復号とで異なる鍵を使う方式で、一方を公開鍵、もう一方を秘密鍵とする(総務省 用語集)。例えば、送り手が受け手の公開鍵でデータを暗号化すると、対応する秘密鍵を持つ受け手だけが復号できる。署名では、署名者が自分の秘密鍵で署名し、相手が対応する公開鍵で検証する。暗号化と復号に同じ鍵を使うのは共通鍵暗号方式で、相手ごとに鍵を作って管理する必要がある。
根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(か行) 公開鍵暗号方式/共通鍵暗号方式 / RFC 4949 Internet Security Glossary, Version 2 asymmetric cryptography(Tutorial)
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問280.共通鍵暗号方式(対称鍵暗号)の代表例はAESであり、公開鍵暗号方式よりも高速である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。共通鍵暗号方式は、暗号化と復号で同じ鍵を使う方式で、処理が速いのが特徴である。AESは米国標準技術局(NIST)が公募と審査を経て選んだ共通鍵のブロック暗号である(総務省 用語集)。共通鍵のアルゴリズムは公開鍵のアルゴリズムより一般にかなり速いので、署名や最初の鍵の確立には公開鍵暗号を、大量のデータの暗号化には共通鍵暗号を使う組み合わせが多い。
根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(か行) 共通鍵暗号方式 / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) AES / NIST SP 800-175B Rev.1 Guideline for Using Cryptographic Standards in the Federal Government: Cryptographic Mechanisms(2020年3月) 3.2 Symmetric-Key Algorithms/3.2.1.4 Advanced Encryption Standard (AES)/4.5 Symmetric vs. Asymmetric Cryptography / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 1.(8)①暗号技術(用語例 ブロック暗号(AESほか))
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問281.デジタル署名は、送信者が秘密鍵で署名を作成し、受信者は送信者の公開鍵で検証する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。デジタル署名は公開鍵暗号方式を使い、メッセージの作成者が自分の秘密鍵で作成し、受信者は作成者の公開鍵で検証する(総務省 用語集)。秘密鍵は作成者本人しか持たないので、検証できれば作成元を確かめられ、なりすましや改ざんが無いことの確認と否認防止ができる。署名に使う鍵を署名鍵、検証に使う鍵を検証鍵とも呼ぶ。受信者の公開鍵で暗号化し、受信者が秘密鍵で復号するのは、署名ではなく暗号化の使い方である。
根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(た行) 電子署名 / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 1.(8)②認証技術(用語例 デジタル署名(署名鍵,検証鍵)) / RFC 4949 Internet Security Glossary, Version 2 asymmetric cryptography(Tutorial)
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問282.SQLインジェクションは、入力値に悪意のあるSQL文を混入させてDBを不正操作する攻撃である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。SQLインジェクションは、利用者の入力をもとにSQL文(データベースへの命令文)を組み立てるWebアプリケーションで、組み立て方に問題があると、入力に混ぜた命令によってデータベースを不正に操作される攻撃である(IPA「安全なウェブサイトの作り方」)。情報の漏えいや、データの改ざん・消去が起こりうる。根本的な対策の一つは、SQL文の組み立てをすべてプレースホルダで実装することである。
根拠: IPA「安全なウェブサイトの作り方」改訂第7版(2021年3月) 1.1 SQLインジェクション(p.6)/根本的解決 1-(i)-a(p.7) / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) SQLインジェクション
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問283.クロスサイトスクリプティング(XSS)は、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebサイトに注入し、閲覧者のブラウザで実行させる攻撃である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。クロスサイト・スクリプティング(XSS)は、利用者の入力などを画面に出力するWebアプリケーションで、出力の処理に問題があるとスクリプトを埋め込まれ、閲覧者のブラウザ上で実行されてしまう攻撃である(IPA「安全なウェブサイトの作り方」)。影響はWebサイト自体ではなく閲覧者に及び、Cookieの情報が漏れるなどする。HTMLの入力を許可しない場合の根本的な対策の一つは、出力するすべての要素にエスケープ処理を施すことである。
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問284.ランサムウェアは、感染したコンピュータのデータを暗号化し身代金を要求する不正プログラムである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ランサムウェアは、感染したPCに保存されたファイル(PCからアクセスできるネットワーク上のファイルを含む)を暗号化して使えない状態にし、復旧と引き換えに身代金を要求するマルウェアである(総務省 用語集)。支払っても復旧される保証はない。IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」の組織編では「ランサム攻撃による被害」が1位で、2016年から11年連続で選ばれている。対策にはデータのバックアップなどがある。
根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(ら行) ランサムウェア / IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」 組織編 1位「ランサム攻撃による被害」(初選出2016年・11年連続11回目) / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 4.(1)②技術的セキュリティ対策(用語例 ランサムウェア対策(データのバックアップほか))
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問285.CIAはセキュリティの基本3要素で、Confidentiality(機密性)・Integrity(完全性)・Availability(可用性)を表す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。情報セキュリティとは、情報の機密性・完全性・可用性を維持することで、頭文字をとってCIAと呼ぶ(JIS Q 27000)。機密性は認可されていない者に情報を使わせず開示しない特性、完全性は正確さと完全さの特性、可用性は認可された者が求めたときにアクセス・使用できる特性である。このほか、真正性・責任追跡性・否認防止・信頼性などの特性を含めることもある。
根拠: JIS Q 27000:2019 情報技術-セキュリティ技術-情報セキュリティマネジメントシステム-用語 3.28 情報セキュリティ(注記)/3.10 機密性/3.36 完全性/3.7 可用性 / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 1.(1)情報セキュリティの目的と考え方
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問286.ゼロトラストセキュリティは、ネットワーク内外を問わず「信頼せず常に検証する」という考え方に基づくセキュリティモデルである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ゼロトラストは、防御の重点を固定的なネットワーク境界から、利用者・資産・資源へ移す考え方である(NIST SP 800-207)。社内LANにいるかインターネットにいるかといった場所だけを理由に、暗黙の信頼を与えない。資源を使い始める前に、利用者と機器の認証・認可をそのつど行い、通信は場所にかかわらず保護する。社内だから信頼するという境界型の前提を置かない点が特徴である。
根拠: NIST SP 800-207 Zero Trust Architecture(2020年8月) Abstract/2.1 Tenets of Zero Trust(2・3・6)
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問287.関係データベースで、候補キーのうち主キー以外のものを何と呼ぶか。
- ア.外部キー
- イ.サロゲートキー
- ウ.複合キー
- エ.代替キー
正解:エ.代替キー
解説:代替キー(alternate key)は主キー以外の候補キーです。
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問288.標準SQL(JIS X 3005)のSELECT文で、問合せの結果から重複する行を取り除くために指定するキーワードはどれか。
- ア.DISTINCT
- イ.UNIQUE
- ウ.ALL
- エ.ONLY
正解:ア.DISTINCT
解説:問合せの結果から重複する行を取り除くには、SELECT の直後に DISTINCT を指定する(JIS X 3005-2)。ALL はもう一方の指定で、重複行を取り除かない。何も指定しないときも重複行は残る。UNIQUE は、列の値が重ならないことを求める一意性制約などに使う語で、SELECT 文で重複行を除くキーワードではない。ONLY は表の参照に付けて、その表の下位表の行を結果に含めないようにする語で、これも重複行を除くためのものではない。
根拠: JIS X 3005-2:2015 データベース言語SQL 第2部:基本機能(SQL/Foundation) 7.12 <問合せ指定>(形式・一般規則2)a)b))/10.9 <集約関数>(<集合限定子> ::= DISTINCT | ALL) / JIS X 3005-2:2015 データベース言語SQL 第2部:基本機能(SQL/Foundation) 4.18.3.2 一意性制約/8.11 <UNIQUE述語>/4.15.10 表を含む演算(ONLY)/7.6 <表参照>(<ONLY指定>)
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問289.関係モデルの正規化で、推移的関数従属をなくすのは何正規形か。
- ア.第1正規形
- イ.第3正規形
- ウ.第2正規形
- エ.ボイスコッド正規形
正解:イ.第3正規形
解説:推移的関数従属の排除は第3正規形(3NF)の条件です。
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問290.トランザクションのACID特性のうち、他のトランザクションの影響を受けない性質はどれか。
- ア.Atomicity
- イ.Consistency
- ウ.Isolation
- エ.Durability
正解:ウ.Isolation
解説:Isolation(独立性)は、トランザクションの結果がコミットされるまで、同時に動く他のトランザクションからは見えない性質。ACID特性は、同時実行や障害が起きても処理の正しさを保つための4つの性質で、Atomicity(原子性)は全部の操作が完了するか、どれも行われないか、Consistency(一貫性)はデータが常に整合性制約を満たすこと、Durability(耐久性)はコミットした変更が障害後も残ること。
根拠: PostgreSQL 18 文書 Appendix M. Glossary(PostgreSQL Global Development Group) ACID/Atomicity/Consistency/Isolation/Durability / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類9 データベース 4.トランザクション処理(3)トランザクション管理
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問291.IPv4のクラスCアドレスで、サブネットマスクが255.255.255.0のとき、ホスト部に割り当て可能なホスト数はいくつか。
- ア.128
- イ.256
- ウ.255
- エ.254
正解:エ.254
解説:2⁸-2=254(ネットワーク/ブロードキャストを除く)。
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問292.OSI参照モデルでTCPが属する層はどれか。
- ア.トランスポート層
- イ.ネットワーク層
- ウ.セション層
- エ.アプリケーション層
正解:ア.トランスポート層
解説:TCPはトランスポート層のプロトコル。TCP/IPをOSI基本参照モデルの7階層に対応させると、TCPとUDPはトランスポート層、IPはネットワーク層、HTTP・SMTP・DNSなどはアプリケーション層に当たる。TCPは相手と接続を確立してから通信し、UDPより信頼性が高い。セション層はトランスポート層の上に置かれる別の層で、TCPが属する層ではない。
根拠: IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類10 ネットワーク 2.(1)②OSI基本参照モデル/3.通信プロトコル(1)③ネットワーク層・④トランスポート層・⑤アプリケーション層のプロトコル / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) TCP
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問293.HTTPがデフォルトで使用するポート番号はどれか。
- ア.21
- イ.80
- ウ.25
- エ.443
正解:イ.80
解説:HTTPは80番、HTTPSは443番、FTPは21番、SMTPは25番です。
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問294.メール送信に使用されるプロトコルはどれか。
- ア.POP3
- イ.IMAP
- ウ.SMTP
- エ.SNMP
正解:ウ.SMTP
解説:SMTPは電子メールの送信と転送を行うプロトコルで、メールはメールサーバからメールサーバへリレー方式で配送される。送信のSMTPに対し、POP3はサーバに保存されたメールを取りに行く(受信する)ときのプロトコル、IMAPはサーバ上のメールボックスにアクセスしてメールを読んだり操作したりするプロトコル。SNMPはネットワーク機器を集中管理するためのプロトコルで、メールとは関係しない。
根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) SMTP/POP3 / RFC 9051 Internet Message Access Protocol (IMAP) - Version 4rev2 Abstract / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類10 ネットワーク 5.(1)①電子メール/4.(3)SNMP
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問295.公開鍵基盤(PKI)で、公開鍵とその持ち主の対応を保証するために認証局が発行するものはどれか。
- ア.デジタル署名
- イ.DNSSEC
- ウ.MACアドレス
- エ.ディジタル証明書
正解:エ.ディジタル証明書
解説:ディジタル証明書(公開鍵証明書)は、持ち主の識別情報と公開鍵を結びつけて公開鍵の持ち主を証明する、認証局が発行するデジタル署名付きのデータ。デジタル署名は、データの作成元や改ざんの有無を確かめる仕組みで、公開鍵が誰のものかまでは証明しない。DNSSECはDNSの応答に署名して応答の正しさを確かめる拡張、MACアドレスはLANカードの識別番号で、どちらも公開鍵の持ち主を証明するものではない。
根拠: RFC 4949 Internet Security Glossary, Version 2 public-key certificate / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 1.(8)⑤公開鍵基盤(用語例 デジタル証明書(公開鍵証明書),CA) / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(た行) 電子署名 / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) DNSSEC/MACアドレス
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問296.AESの鍵長として、標準で採用されていないものはどれか。
- ア.64ビット
- イ.128ビット
- ウ.192ビット
- エ.256ビット
正解:ア.64ビット
解説:AES鍵長は128/192/256ビット。64ビットはDESの鍵長です。
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問297.攻撃者が事前に用意したハッシュ値の対応表を使ってパスワードを解読する攻撃はどれか。
- ア.総当たり攻撃
- イ.レインボーテーブル攻撃
- ウ.辞書攻撃
- エ.DoS攻撃
正解:イ.レインボーテーブル攻撃
解説:レインボーテーブル攻撃の説明です。ソルト付与で対策します。
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問298.クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃の対策として最も適切なものはどれか。
- ア.入力値のエスケープ処理
- イ.プレースホルダの使用
- ウ.秘密情報(トークン)の照合
- エ.通信の暗号化
正解:ウ.秘密情報(トークン)の照合
解説:CSRFの根本的な対策は、処理の前のページで秘密情報(トークン)をhiddenパラメータに埋め込み、実行するページでその値が正しいときだけ処理すること(IPA「安全なウェブサイトの作り方」)。CSRFは、本人の意図したリクエストかを確かめる仕組みの無いサイトで、罠のページを経由してログイン中の利用者に意図しない処理を実行させる攻撃。エスケープ処理はXSS、プレースホルダはSQLインジェクションの対策で、通信の暗号化では本人の意図かどうかを見分けられない。
根拠: IPA「安全なウェブサイトの作り方」改訂第7版(2021年3月) 1.6 CSRF(p.30)/根本的解決 6-(i)-a(p.31)/1.5 5-(i)(p.24)/1.1 1-(i)(p.7)
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問299.無線LANの暗号化方式のうち、最も強固な暗号化を利用できるものはどれか。
- ア.WEP
- イ.WPA
- ウ.WPA2
- エ.WPA3
正解:エ.WPA3
解説:WPA3が最も強固。総務省は、アクセスポイントの暗号化には現時点でWPA2かWPA3を推奨し、WPA3のほうがより強固な暗号化方式を利用できるとしている。WPA2はWPAより強度の高いAESを採用した新しい版で、WPAはそれより弱い旧方式。WEPは短時間で解読される方法が見つかっており、安全な方式とは言えないため使用は推奨されない。
根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」安全な無線LANの利用 自分でアクセスポイントを設置する場合の暗号化の設定(WPA2・WPA3・WEP) / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) WPA2
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問300.情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格はどれか。
- ア.ISO/IEC 27001
- イ.ISO 14001
- ウ.ISO 9001
- エ.ISO/IEC 20000-1
正解:ア.ISO/IEC 27001
解説:ISO/IEC 27001は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の要求事項を定めた国際規格で、日本ではJIS Q 27001として規格化されている。ISO 14001は環境マネジメントシステム、ISO 9001は品質マネジメントシステム、ISO/IEC 20000-1はITなどのサービスマネジメントシステムの要求事項の規格で、それぞれJIS Q 14001・JIS Q 9001・JIS Q 20000-1に当たる。
根拠: JIS Q 27001:2014 情報技術-セキュリティ技術-情報セキュリティマネジメントシステム-要求事項(ISO/IEC 27001:2013。kikakurui 掲載の2014年版で確認) 規格名称・対応国際規格 / JIS Q 14001:2015 環境マネジメントシステム-要求事項及び利用の手引(ISO 14001:2015) 規格名称・対応国際規格 / JIS Q 9001:2015 品質マネジメントシステム-要求事項(ISO 9001:2015) 規格名称・対応国際規格 / JIS Q 20000-1:2020 情報技術-サービスマネジメント-第1部:サービスマネジメントシステム要求事項(ISO/IEC 20000-1:2018) 規格名称・対応国際規格 / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 2.(5)情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)
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問301.サブネットマスク255.255.255.240(/28)で作れるサブネットあたりの有効ホスト数はいくつか。
- ア.6
- イ.14
- ウ.30
- エ.62
正解:イ.14
解説:ホスト部4ビット→2⁴-2=14ホスト。
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問302.リレーショナルデータベース(RDB)は、データを表(テーブル)の形式で管理する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。関係データベース(RDB)は、データを表(関係・リレーション)の形で表す。表は行と列からなり、行(タプル・組)は1件分のデータ、列(属性・フィールド)はデータの項目に当たる。データベースにはRDBのほか、階層型データベースや網型データベースなどがあり、これらは表ではなく別のデータ構造でレコードどうしの関連を表す。
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問303.ER図は、Entity(実体)・Relationship(関連)・Attribute(属性)でデータベースの構造を表現する図である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。E-R図は、エンティティ(実体)、属性(アトリビュート)、関連(リレーションシップ)を使って、DBMSに依存しない形でデータの関連を表す図で、データベースの概念設計に使う。関連には1対1、1対多、多対多といったカーディナリティがある。表(テーブル)の設計そのものは、その後の論理設計で行う。
根拠: IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類9 データベース 2.(2)①データベースの概念設計/②データベースの論理設計
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問304.SQLのSELECT文は、テーブルからデータを取得するための文である。
正解:○(正しい)
解説:SELECT文:SELECT 列 FROM 表 WHERE 条件 GROUP BY 列 HAVING 条件 ORDER BY 列。データ問合せの基本。
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問305.SQLのINSERT文は、テーブルに新しい行を追加する文である。
正解:○(正しい)
解説:INSERT INTO 表 (列1, 列2) VALUES (値1, 値2)。データ挿入。複数行同時挿入も可。
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問306.SQLのGROUP BY句は、指定した列の値が同じレコードをグループ化する。
正解:○(正しい)
解説:GROUP BY:集約関数(COUNT・SUM・AVG等)と組合せて集計。HAVING句でグループ化後の絞込み。
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問307.データベースの正規化は、データの冗長性を排除し、データ整合性を保つための設計手法である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。正規化は、表を、データの重複や矛盾が生じない形に分けていく設計の手順で、第1正規形・第2正規形・第3正規形と進める。その際には、完全関数従属・部分関数従属・推移関数従属といった考え方を使う。重複をなくすことで、同じデータの値が場所によって食い違う矛盾を防げる。
根拠: IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類9 データベース 2.(1)データ分析(データ重複の排除)/(2)②論理設計/(3)データの正規化
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問308.データベースのインデックスは、検索を高速化する代償として更新時のオーバーヘッドを増やす。
正解:○(正しい)
解説:インデックス:B木が一般的。検索高速化、更新時はインデックス更新コストあり。検索頻度高い列に作成すると効果的。
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問309.データベースのトランザクションは、複数のSQL操作を一括して実行する単位である。
正解:○(正しい)
解説:トランザクション:BEGIN→操作→COMMIT/ROLLBACK。ACID特性で信頼性確保。
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問310.ARPは、IPアドレスを基に、同一ネットワーク上の通信相手のMACアドレスを求めるためのプロトコルである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ARP(Address Resolution Protocol)はIPアドレスに対応するMACアドレスを、ブロードキャストで問い合わせて求める(RFC 826、シラバス データリンク層のプロトコル)。
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問311.pingコマンドは、ICMPのエコー要求とエコー応答のメッセージを用いて、通信相手との疎通を確認する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ICMP(Internet Control Message Protocol)はIPの制御・エラー通知用のプロトコルで、pingはそのエコー要求(Echo Request)とエコー応答(Echo Reply)を使う(RFC 792)。
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問312.IPv4アドレスは32ビットで構成され、ドット区切りの10進数表記(例:192.168.1.1)が使われる。
正解:○(正しい)
解説:IPv4:32bit、約43億アドレス。ドット表記で「8bit.8bit.8bit.8bit」。アドレス枯渇でIPv6(128bit)への移行進行中。
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問313.サブネットマスクは、IPアドレスのネットワーク部とホスト部を区切るための値である。
正解:○(正しい)
解説:サブネットマスク:例:255.255.255.0(/24)。ネットワーク部とホスト部の分割で、サブネット分割やルーティング判定に使用。
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問314.CIDRは、IPアドレスのクラス(A・B・C)の区分にとらわれず、任意の長さのネットワークアドレス部(プレフィックス長)を指定してアドレスを割り当てる方式である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。CIDR(Classless Inter-Domain Routing)はクラスを使わずに「/24」のようなプレフィックス長でネットワーク部を表し、アドレスの無駄を減らし経路の集約も可能にする(RFC 4632)。
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問315.HTTPは、Webサーバとクライアント(ブラウザ)間の通信プロトコルで、ステートレスな性質を持つ。
正解:○(正しい)
解説:HTTP:ステートレス(リクエスト独立)。状態保持にCookie・セッション・トークン等を使用。
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問316.NTPは、ネットワークに接続された機器の時刻を、基準となる時刻源に同期させるためのプロトコルである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。NTP(Network Time Protocol)は階層構造の時刻サーバを使って機器の時計を合わせる(RFC 5905)。ログの時刻をそろえることは障害解析やセキュリティ調査の前提になる。
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問317.SMTPは、メール送信のためのプロトコルで、ポート25または587を使用する。
正解:○(正しい)
解説:SMTP:Simple Mail Transfer Protocol。25番(標準)・587番(送信ポート、認証付)・465番(SMTPS)。
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問318.POP3は、メールサーバからメールをローカルにダウンロードして読むプロトコルである。
正解:○(正しい)
解説:POP3:ダウンロード型、サーバ上は削除が標準。ポート110(標準)・995(POP3S)。
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問319.IMAPは、メールをサーバ上に保管したまま読むプロトコルで、複数デバイスからのアクセスに適する。
正解:○(正しい)
解説:IMAP:Internet Message Access Protocol。サーバ保管型、フォルダ管理可。ポート143(標準)・993(IMAPS)。
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問320.データベースの媒体障害からの回復では、バックアップファイルを復元したうえで、ログファイルの更新後情報を用いてロールフォワードを行い、障害発生直前までにコミットされた状態に戻す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。媒体障害ではバックアップを復元し、更新後ログでロールフォワード(フォワードリカバリ)する。未完了のトランザクションを更新前ログで取り消すのはロールバック(シラバス 障害回復)。
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問321.SPFは、受信側のメールサーバが、送信元ドメインのDNSに登録された送信サーバのIPアドレス情報を参照して、メールが正規のサーバから送られたかを確認する送信ドメイン認証の技術である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。SPF(Sender Policy Framework)は送信元のIPアドレスで送信ドメインを認証する(RFC 7208)。電子署名で認証するのはDKIM。
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問322.次のSQL文のうち、データを取得するのはどれか。
- ア.SELECT
- イ.INSERT
- ウ.UPDATE
- エ.DELETE
正解:ア.SELECT
解説:データを取得するのはSELECT文で、表から条件に合う行や列を取り出す問合せの文。INSERT文は行の挿入、UPDATE文は行の更新、DELETE文は行の削除を行う。この4つはいずれもデータを操作する文(DML)に分類される。表を作る・変える・削除するCREATE TABLE・ALTER TABLE・DROP TABLEなどは、表やビューを定義するデータ定義言語(DDL)の文で、データ操作とは別の分類。
根拠: JIS X 3005-2:2015 データベース言語SQL 第2部:基本機能(SQL/Foundation) 4.34.2.1 SQLスキーマ文(表定義・表変更文・表削除文)/4.34.2.2 SQLデータ文/表定義(CREATE TABLE)・表変更文(ALTER TABLE)・表削除文(DROP TABLE)の構文 / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類9 データベース 3.(2)①データベース言語の種類/②データベース言語(SQL)(a)データ定義言語・(b)データ操作言語(SELECT文)・(c)その他のデータ操作言語
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問323.次のうち、データベースの正規化(第3正規形)の目的として正しいものはどれか。
- ア.検索高速化
- イ.データの冗長性排除
- ウ.データの機密保護
- エ.インデックス自動作成
正解:イ.データの冗長性排除
解説:正規化の目的は、データの重複(冗長性)をなくし、矛盾が起きない表にすること。検索の高速化はインデックスの活用などによる性能向上の論点で、インデックスが正規化で自動的に作られることもない。データの機密保護は、DBMSの機密保護機能や、利用者ごとのアクセス制御(参照権限・挿入権限など)で行うもので、正規化の目的ではない。
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問324.次のうち、TCP/IP プロトコルとポート番号の組合せとして誤っているものはどれか。
- ア.HTTP - 80
- イ.HTTPS - 443
- ウ.DNS - 80
- エ.SMTP - 25
正解:ウ.DNS - 80
解説:DNSは53番(UDP/TCP)。80番はHTTP。
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問325.次のうち、メール受信用プロトコルとして正しいものはどれか。
- ア.SMTP
- イ.FTP
- ウ.HTTP
- エ.POP3 / IMAP
正解:エ.POP3 / IMAP
解説:POP3・IMAPがメール受信。SMTPは送信。HTTPはWeb、FTPはファイル転送。
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問326.次のIPアドレスのうち、プライベートIPアドレス(家庭/社内LAN用)に該当しないものはどれか。
- ア.203.0.113.1
- イ.172.16.0.1
- ウ.192.168.1.1
- エ.10.0.0.1
正解:ア.203.0.113.1
解説:プライベートIPアドレスは、組織内のネットワーク用に予約された10.0.0.0/8、172.16.0.0/12(172.31.255.255まで)、192.168.0.0/16の3つの範囲で、10.0.0.1・172.16.0.1・192.168.1.1はこれに入る。203.0.113.0/24は文書の例示用に割り当てられた範囲(TEST-NET-3)で、プライベートアドレスではない。この範囲は公開インターネット上に現れるべきではないとされている。
根拠: RFC 1918 Address Allocation for Private Internets 3. Private Address Space / RFC 5737 IPv4 Address Blocks Reserved for Documentation 3. Documentation Address Blocks/4. Operational Implications
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問327.データベースのトランザクションのACID特性のうち、Atomicity(原子性)は、トランザクション内の全操作が成功するか全て取り消されるかのどちらかであることを意味する。
正解:○(正しい)
解説:ACID:Atomicity(全か無か)・Consistency(整合性)・Isolation(独立性)・Durability(耐久性)。RDBの信頼性原則。
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問328.データベースの共有ロック(Sロック)は、複数のトランザクションが同時に読込み可能だが、書込みは排他される。
正解:○(正しい)
解説:共有ロック(Read Lock):読込み複数可・書込み待機。排他ロック(Write Lock):書込み専有・読込みも待機。同時実行制御の基本。
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問329.データベースの排他ロック(Xロック)は、1つのトランザクションだけが対象データを書込める状態である。
正解:○(正しい)
解説:排他ロック:書込み専有。他トランザクションの読込・書込ともブロック。トランザクション完了でリリース。
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問330.データベースのデッドロックは、複数のトランザクションが互いのロック解放を待つ状態で進行不能になる現象である。
正解:○(正しい)
解説:デッドロック:DBMSがタイムアウト等で検知し、片方のトランザクションをロールバックすることで解消する。
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問331.NoSQLデータベースは、リレーショナル型ではなく、キーバリュー型・ドキュメント型・グラフ型等の柔軟なデータモデルを持つ。
正解:○(正しい)
解説:NoSQL:Redis(KV)・MongoDB(ドキュメント)・Neo4j(グラフ)・Cassandra(カラム指向)等。スケーラビリティ重視。
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問332.VLAN(仮想LAN)は、物理的なネットワーク構成に関わらず、論理的にネットワークを分割する技術である。
正解:○(正しい)
解説:VLAN:IEEE 802.1Q(タグVLAN)。同一物理スイッチ内で論理分離、ブロードキャストドメイン分割で性能・セキュリティ向上。
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問333.PoE(Power over Ethernet)は、LANケーブルで電力供給とデータ通信を同時に行う技術である。
正解:○(正しい)
解説:PoE:IEEE 802.3af/at/bt。IPカメラ・無線アクセスポイント・IP電話等への給電に使用。
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問334.無線LAN規格の802.11ac(Wi-Fi 5)は、5GHz帯を利用し、理論最大1.3Gbps以上の通信速度を実現する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。802.11ac(Wi-Fi 5)は5GHz帯を使う無線LANの規格で、IEEEの承認は2013年。Wi-Fi Allianceは、Wi-Fi 5を2014年に導入し、複数ギガビット毎秒(Gbps)のデータレートを実現して、高性能な用途に5GHz帯を使えるとしている。複数Gbpsは1.3Gbpsを上回るので、本文の「理論最大1.3Gbps以上」は正しい。
根拠: IEEE 802.11 Working Group「Official IEEE 802.11 Working Group Project Timelines」(2026-09-19 版) IEEE Std P802.11ac-2013(Very High Throughput < 6 GHz) / Wi-Fi Alliance「Wi-Fi (MAC/PHY)」 Wi-Fi CERTIFIED ac(Wi-Fi 5 was introduced in 2014 … multi-gigabit per second data rates)
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問335.無線LAN規格の802.11ax(Wi-Fi 6)は、OFDMA・MU-MIMO等の技術で高密度環境に対応する。
正解:○(正しい)
解説:Wi-Fi 6:理論最大9.6Gbps。OFDMA(複数端末同時通信)・MU-MIMO(マルチユーザMIMO)で混雑環境の性能向上。
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問336.IPv6は、IPv4のアドレス枯渇問題を解決するため、128ビットの長いアドレスを採用した。
正解:○(正しい)
解説:正しい。IPv6はIPv4の後継として設計された新しい版のIPで、アドレスの長さを32ビットから128ビットに増やし、はるかに多くの機器を指定できるようにした。アドレスの数で比べると、IPv4は2^32≒約43億、IPv6は2^128≒約3.4×10^38。情報家電などで大量のIPアドレスが消費される時代に備えた次期規格がIPv6である。
根拠: RFC 8200 Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specification 1. Introduction(Expanded Addressing Capabilities) / 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) IPアドレス
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問337.CSMA/CD方式では、送信中に信号の衝突を検出すると送信を中止し、ランダムな時間待ってから再送信する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。CSMA/CDは有線LAN(イーサネット)の媒体アクセス制御方式で、衝突を検出したらランダムな待ち時間の後に再送する。無線LANでは衝突の検出が難しいため、衝突を避けるCSMA/CAを使う。
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問338.NAT(ネットワークアドレス変換)は、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換する技術である。
正解:○(正しい)
解説:NAT:1対1の単純NAT、1対多のNAPT/PAT(ポート変換含む)が一般的。家庭ルータの基本機能。
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問339.WAF(Web Application Firewall)は、Webアプリケーションへの攻撃(SQLi・XSS等)を防御するファイアウォールである。
正解:○(正しい)
解説:WAF:HTTP/HTTPSの内容を検査。シグネチャベース(既知攻撃パターン)・異常検知ベース等。
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問340.IDS(侵入検知システム)は不正アクセスを検知し、IPS(侵入防止システム)はそれを検知+ブロックするシステムである。
正解:○(正しい)
解説:IDS:検知のみ、警告通知。IPS:検知+自動ブロック。NIDS(ネットワーク型)・HIDS(ホスト型)の区別もあり。
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問341.ファジングは、検査対象のソフトウェアに問題を引き起こしそうな多様なデータを大量に入力し、その応答や挙動を監視して脆弱性を検出する手法である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ファジングは動的な脆弱性検査の手法で、異常終了や想定外の応答から未知の脆弱性を見つける(シラバス 脆弱性検査技術)。
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問342.PKI(公開鍵基盤)における認証局(CA)は、デジタル証明書を発行・管理する機関である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。認証局(CA)は、デジタル証明書(電子証明書)の登録、発行および失効などを行う第三者機関で、証明書に書かれた持ち主と公開鍵などの結びつきを保証する。PKIでは、CAのほか、ルート証明書、中間CA証明書、サーバ証明書、CRL(証明書失効リスト)、OCSPといった仕組みが使われ、証明書の発行だけでなく失効の管理もCAの役割に含まれる。
根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(な行) 認証局 / RFC 4949 Internet Security Glossary, Version 2 certification authority (CA) / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 1.(8)⑤公開鍵基盤
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問343.TLS(Transport Layer Security)は、SSLの後継として標準化された通信暗号化プロトコルである。
正解:○(正しい)
解説:TLS:1.0(1999)→1.3(2018)。SSL 3.0以前は脆弱性で非推奨。HTTPS・SMTP STARTTLS等で使用。
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問344.デジタル署名は、改ざん検知のみを目的とした仕組みである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。デジタル署名は「改ざん検知+送信者認証+否認防止」3要素を実現(改ざん検知のみではない)。
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問345.ハッシュ関数(SHA-256等)の特性として、入力が少しでも変化すると出力(ハッシュ値)が大きく変化する「雪崩効果」がある。
正解:○(正しい)
解説:雪崩効果:1ビット変化で出力の約半分が変化。ハッシュ関数の重要な性質で、改ざん検知能力の根幹。
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問346.パスワードのソルト付ハッシュ化は、レインボーテーブル攻撃を防ぐ重要な技術である。
正解:○(正しい)
解説:ソルト:パスワード毎の固有のランダム値。ハッシュ化前にソルトを混ぜることで、事前計算済みハッシュ攻撃を無効化。
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問347.ACID特性のうち、Isolation(独立性)の意味として正しいものはどれか。
- ア.同時に実行されるトランザクションどうしが互いに影響を与えない
- イ.トランザクションの処理後もデータが整合性の制約を満たしている
- ウ.トランザクションの操作がすべて実行されるか、一つも実行されない
- エ.コミットしたトランザクションの結果が障害の後も失われない
正解:ア.同時に実行されるトランザクションどうしが互いに影響を与えない
解説:Isolation(独立性)は、同時に実行されるトランザクションどうしが互いに影響しない性質で、あるトランザクションの変更は、コミットするまで同時に動く他のトランザクションから見えない。ほかの選択肢は残りの ACID 特性で、データが整合性の制約を満たし続けるのは Consistency(一貫性)、操作がすべて実行されるか一つも実行されないかは Atomicity(原子性)、コミットした結果が障害の後も失われないのは Durability(耐久性)。4つで、同時実行や障害があっても処理の正しさを保つ。
根拠: PostgreSQL 18 文書 Appendix M. Glossary(PostgreSQL Global Development Group) ACID/Atomicity/Consistency/Isolation(the effects of a transaction are not visible to concurrent transactions before it commits)/Durability / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 データベース 4.トランザクション処理(3)トランザクション管理(ACID特性、四つの特性の基本的な考え方)(PDF p.37・印刷 p.31)
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問348.次のWi-Fi規格のうち、最も新しいものはどれか。
- ア.802.11n
- イ.802.11ax
- ウ.802.11ac
- エ.802.11g
正解:イ.802.11ax
解説:選択肢の中で最も新しいのは802.11ax。IEEEの承認年は、802.11gが2003年、802.11nが2009年、802.11acが2013年、802.11axが2021年。Wi-Fi Allianceの呼び方では、802.11nがWi-Fi 4、802.11acがWi-Fi 5、802.11axがWi-Fi 6に当たる。なお、802.11axの後にも802.11be(2024年)が承認されており、802.11axが無線LANで最新の規格というわけではない。
根拠: IEEE 802.11 Working Group「Official IEEE 802.11 Working Group Project Timelines」(2026-09-19 版) IEEE Std P802.11g-2003/P802.11n-2009/P802.11ac-2013/P802.11ax-2021/P802.11be-2024 / Wi-Fi Alliance「Wi-Fi (MAC/PHY)」 Wi-Fi CERTIFIED n(Wi-Fi 4)/Wi-Fi CERTIFIED ac(Wi-Fi 5) / Wi-Fi Alliance「Wi-Fi Alliance introduces Wi-Fi 6」(2018年10月3日 ニュースリリース) Wi-Fi 6 / Wi-Fi 5 / Wi-Fi 4 to identify devices that support 802.11ax / 802.11ac / 802.11n technology
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問349.次のうち、IDS と IPS の主な違いとして正しいものはどれか。
- ア.両者同じ
- イ.IDSはホスト型、IPSはネットワーク型
- ウ.IDSは検知のみ、IPSは検知+自動ブロック
- エ.IDSは古い技術、IPSは新しい技術
正解:ウ.IDSは検知のみ、IPSは検知+自動ブロック
解説:IDS:検知のみ(警告)。IPS:検知+自動的にブロック・遮断。NIDS/HIDS(ネット/ホスト)の区別は別軸。
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問350.次のうち、ゼロトラストネットワークの基本原則として誤っているものはどれか。
- ア.すべての通信を信頼しない
- イ.継続的検証
- ウ.最小権限の原則
- エ.社内ネットワークは無条件で信頼
正解:エ.社内ネットワークは無条件で信頼
解説:ゼロトラストは社内ネットワークも無条件で信頼しない。境界型防御の限界(内部脅威・侵入後の横展開)を補うアプローチ。
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問351.パスワードのレインボーテーブル攻撃を防ぐために有効な技術はどれか。
- ア.ソルト付ハッシュ化
- イ.Base64エンコード
- ウ.ROT13暗号化
- エ.平文保存
正解:ア.ソルト付ハッシュ化
解説:ソルト:パスワード毎のランダム値を加えてハッシュ化。事前計算ハッシュ攻撃(レインボーテーブル)を無効化。
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問352.クラウドコンピューティングの基本的な利点として、初期投資の削減・柔軟なスケーリング・運用負担の軽減等がある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。クラウドサービスは、データやソフトウェアをネットワーク経由でサービスとして提供するもの。利用すれば機材の購入やシステムの構築・管理にかかる手間や時間を削減でき、業務の効率化やコストダウンを図れる。特にIaaSでは主に仮想化技術が使われ、事業者が持つ処理能力の中から自分に必要な分だけを使える。
根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」クラウドサービスの仕組み 本文(手間・時間の削減とコストダウン、特にIaaSでの仮想化) / IPA 基本情報技術者試験(レベル2)シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類11 セキュリティ 2.(1)情報セキュリティ管理(用語例 クラウドサービスの責任共有モデル)
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問353.次のSQL 文によって定義され,値が格納されている“商品”表に対して,制約違反で実行エラーとなるSQL 文はどれか。 〔SQL 文〕 CREATE TABLE 商品 (商品コード CHAR(4) PRIMARY KEY, 商品名 VARCHAR(21), 仕入先コード CHAR(4), 仕入単価 INT, 在庫数 INT)

- ア.DELETE FROM 商品 WHERE 仕入先コード IS NULL
- イ.INSERT INTO 商品 VALUES ('A555', '空気清浄機', 'S005', 60000, 50)
- ウ.UPDATE 商品 SET 商品コード = 'A666' WHERE 商品コード = 'A444'
- エ.UPDATE 商品 SET 商品コード = 'A777' WHERE 在庫数 >= 20
正解:エ.UPDATE 商品 SET 商品コード = 'A777' WHERE 在庫数 >= 20
解説:商品コードは PRIMARY KEY なので,重複した値を持つ行が2つ以上あってはならない。エの WHERE 句「在庫数 >= 20」に当てはまるのは,在庫数50のA222と在庫数20のA444の2行である。この2行の商品コードをどちらも 'A777' に書き換えると同じ値が2つできてしまい,主キーの一意性に反して実行エラーになる。アは仕入先コードがNULLのA333を1行削除するだけで,どの制約にも触れない。イが追加する 'A555' は既存のどの商品コードとも重ならず,商品名も VARCHAR(21) に収まる。ウはA444の1行だけを 'A666' に変えるもので,'A666' は既存にないので重複しない。なおA333は仕入先コードなどがNULLだが,NULLを禁じる制約は定義されていないので問題にならない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問354.無線LAN では,複数の端末から送信された同じ周波数の電波が衝突した場合,電波が干渉するのでそれらを受信すると信号を復調できないことがある。この問題を回避するためのものはどれか。
- ア.CSMA/CA
- イ.SSID
- ウ.キャリアアグリゲーション
- エ.テザリング
正解:ア.CSMA/CA
解説:CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)は,送信の前に電波が使われていないかを確かめ,空いていてもすぐには送らずランダムな時間だけ待ってから送ることで,複数の端末が同時に送り始めるのを避ける方式である。有線LANのCSMA/CDは送信しながら衝突を検知して止める方式だが,無線では自分の送信電波が強すぎて他局の電波を同時に聞き取れず,衝突の検知ができない。そのため「起きたら対処する」ではなく「起こさないようにする」CAを使う。イのSSIDはアクセスポイントを識別する名前,ウのキャリアアグリゲーションは携帯電話網で複数の周波数帯を束ねて通信速度を上げる技術,エのテザリングはスマートフォンを中継して他の機器をインターネットにつなぐ機能である。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問355.2 要素認証に該当する組みはどれか。
- ア.クライアント証明書,ハードウェアトークン
- イ.静脈認証,指紋認証
- ウ.パスワード認証,静脈認証
- エ.パスワード認証,秘密の質問の答え
正解:ウ.パスワード認証,静脈認証
解説:認証の要素は「知識(本人だけが知っているもの)」「所持(本人だけが持っているもの)」「生体(本人自身の身体的特徴)」の3種類に分けられる。2要素認証とは,このうち種類の違う2つを組み合わせることをいう。ウはパスワード(知識)と静脈(生体)で種類が違うので2要素認証である。アはクライアント証明書もハードウェアトークンも所持,イは静脈も指紋も生体,エはパスワードも秘密の質問の答えも知識で,いずれも同じ種類を2つ重ねているだけである。これらは認証を2段階に分けてはいるが,要素は1つしかないので2要素認証には当たらない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問9
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問356.情報セキュリティに関する専門組織の説明のうち,CSIRT の説明として,最も適切なものはどれか。
- ア.自社が顧客に提供する製品又はサービスの脆弱性に起因するリスクに対応する組織
- イ.セキュリティインシデント検知のために,システム監視,ログ分析などのセキュリティ運用を担う組織
- ウ.発生したセキュリティインシデントに対し,インシデント対応を行う組織
- エ.標的型サイバー攻撃特別相談窓口をもち,相談をもち込んだ組織の被害の低減と攻撃の連鎖の遮断を支援する組織
正解:ウ.発生したセキュリティインシデントに対し,インシデント対応を行う組織
解説:CSIRT(Computer Security Incident Response Team)は,その名のとおり「起きてしまったインシデントに応じる(Response)」ための組織である。よってウが正しい。アは自社が世に出した製品・サービスの脆弱性に対応するPSIRT(Product SIRT)。イは監視やログ分析を続けて異常の兆候を見つけるSOC(Security Operation Center)で,CSIRTが動き出す前の「検知」を担う。エはIPAが運営するJ-CRAT(サイバーレスキュー隊)の説明で,標的型サイバー攻撃特別相談窓口に寄せられた相談をもとに支援を行う。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問10
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問357.A 社は,従業員1,000 名の広告代理店である。A 社では,各部署がA 社の社内ネットワークに設置したファイルサーバを,設置した部署の運用担当者が管理している。各部署で新たなクラウドサービスを利用する場合,各部署の責任者の承認のもと契約し,各部署の運用担当者が管理している。 営業部では,営業部がA 社の社内ネットワークに設置したファイルサーバ(以下,Y サーバという)及び顧客管理のためのクラウドサービス(以下,Z サービスという)を利用している。営業部の各従業員にはY サーバの一般利用者アカウントが割り当てられ,Y サーバ上の全てのファイルが編集可能である。また,営業部の各従業員には,Z サービスの一般利用者アカウントが割り当てられ,営業部の運用担当者には,Y サーバとZ サービスの管理者アカウントが割り当てられている。 情報セキュリティ部門では,クラウドサービスに関連した情報セキュリティインシデントの発生に備えて,各部署で利用しているクラウドサービスのログ管理に関するルールを図1 のとおりに整備した。 1. ログの取得 次のログを取得すること ・ログイン及びログアウトのログ(以下,ログインログという) ・クラウドサービスでの重要な操作及びその成否に関するログ 2. ログの項目 少なくとも次が記録されること ・対象のアカウント名,日本標準時での日時,操作内容 3. ログのアクセス管理 ・運用担当者だけがログにアクセスできるようにすること ・クラウドサービスからログをエクスポートして保管する場合は,社内ネットワークに設置した自部署のファイルサーバにログを保管し,運用担当者だけがアクセスできるようにすること ・運用担当者は複数名にすること ・クラウドサービスへの運用担当者のログインには,2 要素認証を必要とすること 4. ログの保存期間 ・少なくとも過去1 年間のログが参照できるようにすること 5. 改ざんへの対策 ・ログは運用担当者でも書込み及び消去ができないようにすること 図1 各部署で利用しているクラウドサービスのログ管理に関するルール 営業部の情報セキュリティリーダーであるB 課長は,運用担当者のC 主任及び情報セキュリティ部門の協力を得て,図1 のルールが順守されているかどうかを調査した。B 課長は,Z サービスでの現在の運用の中で,図1 のルールに違反しているものを表1 のとおりまとめた。 表1 図1 のルールに違反している現在の運用 (一) Z サービスのログは,空き容量が一定値以下になった場合,古いログから上書きされる。 (二) Z サービスの運用は,営業部のC 主任とD 主任の2 名で担当していたが,D 主任が先月退職したので,現在はC 主任だけである。 (三) Z サービスのログの日時は,UTC で記録されている。 (四) Z サービスのログは,毎月末に全てエクスポートし,Y サーバに保管している。 設問 表1 中の運用のうち,図1 のルール3 に違反しているものの項番だけを全て挙げた組合せを,解答群の中から選べ。
- ア.(一),(二)
- イ.(一),(二),(三)
- ウ.(一),(二),(四)
- エ.(一),(三)
- オ.(一),(三),(四)
- カ.(一),(四)
- キ.(二),(三)
- ク.(二),(三),(四)
- ケ.(二),(四)
- コ.(三),(四)
正解:ケ.(二),(四)
解説:表1の4つはいずれも図1のどれかのルールに違反している。聞かれているのは「ルール3(ログのアクセス管理)に違反しているもの」だけなので,どのルールに当たるのかで仕分ける。ルール3が求めているのは,運用担当者だけがログにアクセスできること,エクスポートして保管する場合は自部署のファイルサーバに置き運用担当者だけがアクセスできること,運用担当者は複数名にすること,運用担当者のログインには2要素認証を使うこと,の4つである。(二)は,D 主任の退職で運用担当者がC 主任1名になっており,「複数名にすること」に反する。(四)は,ログをY サーバにエクスポートして保管しているが,Y サーバは営業部の各従業員に一般利用者アカウントが割り当てられ,Y サーバ上の全てのファイルが編集可能である。つまり運用担当者だけがアクセスできる状態になっておらず,「運用担当者だけがアクセスできるようにすること」に反する。自部署のファイルサーバである点は満たしているので,引っかかるのはアクセス制限のほうである。したがってルール3に違反しているのは(二)と(四)でケ。(一)の「古いログから上書きされる」は,過去1年間のログが参照できなくなるおそれがあり,ルール4(ログの保存期間)の違反である。(三)の「UTC で記録されている」は,日本標準時での日時を求めるルール2(ログの項目)の違反である。どちらもルール違反ではあるが,ルール3ではないので含めない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問358.“商品”表に対するSQL 文と同じ結果が得られるSELECT 文はどれか。 〔SQL 文〕 SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID IN ('M002', 'M004')

- ア.SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID = 'M002' AND 仕入先ID = 'M004'
- イ.SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID = 'M002' INTERSECT SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID = 'M004'
- ウ.SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID = 'M002' OR 仕入先ID = 'M004'
- エ.SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID BETWEEN 'M002' AND 'M004'
正解:ウ.SELECT * FROM 商品 WHERE 仕入先ID = 'M002' OR 仕入先ID = 'M004'
解説:IN は「並べた値のどれかに一致する」という意味なので,OR でつないだ条件と同じである。よってウ。アは1つの行の仕入先IDが同時に 'M002' でも 'M004' でもあることを求めており,そんな行は存在しないので結果は0件になる。イのINTERSECT は二つの結果の共通部分を取るもので,同じく両方の条件を満たす行を求めることになり0件になる。エのBETWEEN は範囲指定なので 'M002' 以上 'M004' 以下,つまり 'M003' の行(電子レンジ・炊飯器)まで含んでしまう。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問359.1G バイトの動画データを40M ビット/秒の回線を使用してダウンロードしたところ,5 分掛かった。このときの回線利用率はおよそ何%か。ここで,ダウンロード時には動画データに20%の制御情報が付加されるものとする。
- ア.10
- イ.53
- ウ.67
- エ.80
正解:エ.80
解説:実際に流れたデータ量と,回線が5分間に流せるデータ量を比べる。動画は1G バイト=8G ビットで,これに20%の制御情報が付くので 8 × 1.2 = 9.6G ビットが流れる。回線は40M ビット/秒なので,5分=300秒では 40 × 300 = 12,000M ビット=12G ビット送れる。回線利用率は 9.6 ÷ 12 = 0.8 で80%。よってエ。制御情報の20%を足し忘れると 8 ÷ 12 = 約67%となりウになる。バイトとビットの取り違え(8倍し忘れ)にも注意する。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問360.HTTP とHTTPS を比較した場合において,HTTPS だけがもつ特徴を示したものはどれか。
- ア.cookie に保存されている情報を用いたセッション管理が可能である。
- イ.ID とパスワードによって利用者の認証を行うことが可能である。
- ウ.Web ブラウザでキャッシュさせることによって通信量を減らすことが可能である。
- エ.通信相手先サーバをサーバ証明書によって確認することが可能である。
正解:エ.通信相手先サーバをサーバ証明書によって確認することが可能である。
解説:HTTPS は HTTP の通信を TLS で包んだもので,TLS が加えるのは「通信の暗号化」「改ざんの検知」「サーバの身元確認」の3つである。このうち選択肢にあるのはサーバ証明書による相手の確認なのでエ。ア・イ・ウはいずれも HTTP の仕組みで実現できることであり,HTTPS でも同じように使えるが「HTTPS だけがもつ」ものではない。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問361.暗号の危殆化に該当するものはどれか。
- ア.あるCA でデジタル証明書の署名に使っている公開鍵のデジタル証明書の有効期限が切れた。
- イ.ある暗号アルゴリズムの秘密鍵が不正アクセスによって漏えいした。
- ウ.あるハッシュ関数においてハッシュ値が同じになるデータの組みを現実的な時間内で発見する方法が見つかった。
- エ.あるランサムウェアの一種で暗号化されたファイルの復号鍵が公開された。
正解:ウ.あるハッシュ関数においてハッシュ値が同じになるデータの組みを現実的な時間内で発見する方法が見つかった。
解説:危殆化とは,計算機の性能向上や新しい解読法の発見によって,暗号やハッシュ関数の安全性そのものが下がることをいう。ハッシュ値が同じになるデータの組(衝突)を現実的な時間で作れるようになれば,そのハッシュ関数は改ざんの検知に使えなくなる。まさに危殆化なのでウ。アは証明書の期限切れで,運用上の切替えの話である。イは鍵が盗まれたという管理の失敗で,アルゴリズムの強さは変わっていない。エは特定のランサムウェアの復号鍵が明らかになっただけで,暗号方式の安全性が下がったわけではない。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問9
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問362.WAF の説明はどれか。
- ア.Web サイトに対するアクセス内容を監視し,攻撃とみなされるパターンを検知したときに当該アクセスを遮断する。
- イ.Wi-Fi アライアンスが認定した無線LAN の暗号化方式の規格であり,AES 暗号に対応している。
- ウ.様々なシステムの動作ログを一元的に蓄積,管理し,セキュリティ上の脅威となる事象をいち早く検知,分析する。
- エ.ファイアウォール機能を有し,マルウェア対策機能,侵入検知機能などの複数のセキュリティ機能を連携させ,統合的に管理する。
正解:ア.Web サイトに対するアクセス内容を監視し,攻撃とみなされるパターンを検知したときに当該アクセスを遮断する。
解説:WAF(Web Application Firewall)は,Web アプリケーションへの通信の中身を見て,SQL インジェクションやクロスサイトスクリプティングなどの攻撃らしいパターンを見つけたら遮断するものである。通常のファイアウォールが送信元・宛先・ポート番号で通す通さないを決めるのに対し,WAF はHTTP の中身まで見るところが違う。よってア。イはWPA2 などの無線LAN の暗号化規格,ウはSIEM(ログの一元管理と分析),エはUTM(複数のセキュリティ機能を1台にまとめた機器)の説明である。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問10
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問363.E-R モデルにおけるエンティティの特徴はどれか。
- ア.エンティティとインスタンスとは,1 対1 の対応関係をとる。
- イ.エンティティとなり得るものは,物的に実現するものである。
- ウ.エンティティは,特性を表すための属性(アトリビュート)をもつ。
- エ.異なった種類のエンティティ間の関係は,主として状態遷移として表現される。
正解:ウ.エンティティは,特性を表すための属性(アトリビュート)をもつ。
解説:E-R モデルのエンティティ(実体)は,管理したいものの種類を表し,その性質を表す属性(アトリビュート)をもつ。たとえば「社員」なら社員番号・氏名・所属などである。よってウ。アは,エンティティが型,インスタンスがその実物(個々の社員)なので1対多の関係であり誤り。イは,「注文」「予約」のように形の無いものもエンティティになれるので誤り。エは,エンティティ間の結び付きはリレーションシップ(関連)で表すものであり,状態遷移は状態遷移図が扱う別の話である。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問364.A 社は従業員200 名の電子機器メーカーである。東京に本社があり,新潟に工場がある。 A 社では,ファイルサーバを図1 のように運用している。 ・ファイルサーバは本社と工場のサーバルームに設置している。 ・ファイルサーバは,磁気テープを使用してファイルのバックアップを取得している。 ・土曜日の午前2 時からフルバックアップを取得し,翌週の火曜日と木曜日の午前2 時から増分バックアップを取得している。 ・情報システム部の担当者は毎週月曜日,火曜日,木曜日の朝10 時頃,バックアップジョブの実行結果の確認と磁気テープの交換を行い,磁気テープは耐火金庫に保管している。 ・磁気テープには上書きモードでバックアップを取得し,1 か月分の磁気テープを世代管理している。 ・これまで,フルバックアップからのリストアには平均して4 時間,1 回の増分バックアップからは平均して0.25 時間掛かっている。 ・A 社はICT 継続のための試験を実施しており,ファイルサーバも試験対象である。 注記 事業影響度分析の結果に基づき,ファイルサーバは,72 時間の目標復旧時点(RPO)と120 時間の目標復旧時間(RTO)が要求事項として定められている。 図1 A 社のファイルサーバの運用 A 社はISMS 認証を取得しており,最高情報セキュリティ責任者(CISO)を中心に情報セキュリティに取り組み,定期的に,情報セキュリティリスクアセスメントを行っている。今般,ISMS 認証基準がJIS Q 27001:2023 に改正されたことを受け,情報セキュリティリーダーのB さんは,新基準への移行審査に向けて準備することになった。改正によって新たに追加された情報セキュリティ管理策について,B さんは情報システム部の担当者に取組状況を確認し,その評価結果を表1 にまとめた。 B さんは,移行審査前の内部監査で,内部監査室から表1 の項番1 に関するファイルサーバの運用について何点か質問を受け,表2 のとおり回答した。 設問 表2 中の [a1] ~ [a3] に入れる字句の適切な組合せを,a に関する解答群の中から選べ。

- ア.[a1]月曜日の正午 [a2]4.25 [a3]CISO
- イ.[a1]月曜日の正午 [a2]4.25 [a3]情報システム部の担当者
- ウ.[a1]月曜日の正午 [a2]4.25 [a3]内部監査室長
- エ.[a1]月曜日の正午 [a2]4.50 [a3]CISO
- オ.[a1]月曜日の正午 [a2]4.50 [a3]情報システム部の担当者
- カ.[a1]火曜日の正午 [a2]4.25 [a3]情報システム部の担当者
- キ.[a1]火曜日の正午 [a2]4.25 [a3]内部監査室長
- ク.[a1]火曜日の正午 [a2]4.50 [a3]CISO
- ケ.[a1]火曜日の正午 [a2]4.50 [a3]情報システム部の担当者
- コ.[a1]火曜日の正午 [a2]4.50 [a3]内部監査室長
正解:ク.[a1]火曜日の正午 [a2]4.50 [a3]CISO
解説:a1 は目標復旧時点(RPO)の話である。RPO は「障害からさかのぼって,どの時点までのデータを取り戻せなければならないか」を示す。要求事項は72 時間なので,金曜日の正午に障害が起きたなら,その72 時間前である火曜日の正午の時点のデータは少なくとも復元できなければならない。月曜日の正午は96 時間前で,要求より厳しい値になってしまう。 a2 はリストアに掛かる時間である。バックアップは土曜日の午前2 時にフル,翌週の火曜日と木曜日の午前2 時に増分を取っている。木曜日の正午に全データが消失したのなら,直前の木曜日午前2 時までは取れているので,フルを戻したうえで火曜日の増分と木曜日の増分を順に適用することになる。4 + 0.25 + 0.25 = 4.50 時間である。4.25 は,増分を最後の1 回分しか適用しないと数えた値で,増分バックアップは前回のバックアップからの差分なので途中を飛ばすことはできない。 a3 は承認者である。A 社は最高情報セキュリティ責任者(CISO)を中心に情報セキュリティに取り組んでおり,ICT 継続の計画書のような重要な文書を承認するのはCISO である。情報システム部の担当者は運用を実施する側で,自分の計画を自分で承認することになってしまう。内部監査室長は監査する側なので,被監査側の計画を承認すると独立性を失う。したがって a1 は火曜日の正午,a2 は4.50,a3 はCISO でク。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問365.DBMS に実装すべき原子性(atomicity)を説明したものはどれか。
- ア.同一データベースに対する同一処理は,何度実行しても結果は同じである。
- イ.トランザクション完了後にハードウェア障害が発生しても,更新されたデータベースの内容は保証される。
- ウ.トランザクション内の処理は,全てが実行されるか,全てが取り消されるかのいずれかである。
- エ.一つのトランザクションの処理結果は,他のトランザクション処理の影響を受けない。
正解:ウ.トランザクション内の処理は,全てが実行されるか,全てが取り消されるかのいずれかである。
解説:トランザクションに求められる4つの性質(ACID 特性)のうち,原子性(atomicity)は「全部やるか,全部やらないか」で,中途半端な状態を残さないことである。よってウ。イは耐久性(durability),エは独立性(isolation)の説明である。アの「何度実行しても結果が同じ」は冪等性で,ACID 特性には含まれない。残る一貫性(consistency)は,処理の前後で決められた整合性が保たれることをいう。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問366.LAN 間接続装置に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア.ゲートウェイは,OSI 基本参照モデルにおける第1 ~ 3 層だけのプロトコルを変換する。
- イ.ブリッジは,IP アドレスを基にしてフレームを中継する。
- ウ.リピータは,同種のセグメント間で信号を増幅することによって伝送距離を延長する。
- エ.ルータは,MAC アドレスを基にしてフレームを中継する。
正解:ウ.リピータは,同種のセグメント間で信号を増幅することによって伝送距離を延長する。
解説:LAN 間接続装置は OSI 基本参照モデルのどの層で中継するかで区別する。リピータは第1層(物理層)で信号を増幅・整形して伝送距離を延ばす装置なので,ウが正しい。イのブリッジは第2層でMAC アドレスを見てフレームを中継する(IP アドレスではない)。エのルータは第3層でIP アドレスを見てパケットを中継する(MAC アドレスではない)。イとエは見るアドレスが入れ替わっている。アのゲートウェイは第4層以上を含めてプロトコルを変換する装置で,「第1〜3層だけ」ではない。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問367.ペネトレーションテストに該当するものはどれか。
- ア.検査対象の実行プログラムの設計書,ソースコードに着目し,開発プロセスの各工程にセキュリティ上の問題がないかどうかをツールや目視で確認する。
- イ.公開Web サーバの各コンテンツファイルのハッシュ値を管理し,定期的に各ファイルから生成したハッシュ値と一致するかどうかを確認する。
- ウ.公開Web サーバや組織のネットワークの脆弱性を探索し,サーバに実際に侵入できるかどうかを確認する。
- エ.内部ネットワークのサーバやネットワーク機器のIPFIX 情報から,各PC の通信に異常な振る舞いがないかどうかを確認する。
正解:ウ.公開Web サーバや組織のネットワークの脆弱性を探索し,サーバに実際に侵入できるかどうかを確認する。
解説:ペネトレーションテストは侵入テストのことで,実際に攻撃を試みてサーバに入れるかどうかを確かめる。よってウ。アはソースコードや設計書を読むソースコード診断(静的解析)で,実際に攻撃はしない。イはファイルのハッシュ値を比べる改ざん検知。エは通信のフロー情報から異常な振る舞いを見つける監視で,いずれも侵入を試みるものではない。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問9
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問368.SQL インジェクションの対策として,有効なものはどれか。
- ア.URL をWeb ページに出力するときは,“http://”や“https://”で始まるURL だけを許可する。
- イ.外部からのパラメータでWeb サーバ内のファイル名を直接指定しない。
- ウ.スタイルシートを任意のWeb サイトから取り込めるようにしない。
- エ.プレースホルダを使って命令文を組み立てる。
正解:エ.プレースホルダを使って命令文を組み立てる。
解説:SQL インジェクションは,入力された文字列がSQL 文の一部として解釈されることで起きる。プレースホルダを使えば,値は最初から「値」として扱われ,どんな文字列が来てもSQL 文の構造が変わらない。よってエ。アはオープンリダイレクトやスクリプト実行への対策,イはディレクトリトラバーサルへの対策,ウはクロスサイトスクリプティングなどへの対策で,いずれもSQL 文の組立てとは関係がない。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問10
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問369.ビッグデータ分析の前段階として,非構造化データを構造化データに加工する処理を記述している事例はどれか。
- ア.関係データベースに蓄積された大量の財務データから必要な条件に合致するデータを抽出し,利用者が扱いやすい表計算ソフトウェアデータに加工する。
- イ.個人情報を含むビッグデータを更に利活用するために,特定の個人を識別することができないように匿名化加工する。
- ウ.住所データ項目の中にある,“ヶ”と“が”の混在や,丁番地の表記不統一を,標準化された表記へ統一するために加工する。
- エ.ソーシャルメディアの口コミを機械学習によって単語ごとに分解し,要約を作り,分析可能なデータに加工し,関係データベースに保管する。
正解:エ.ソーシャルメディアの口コミを機械学習によって単語ごとに分解し,要約を作り,分析可能なデータに加工し,関係データベースに保管する。
解説:非構造化データとは,表の行と列に収まっていないデータのことで,文章・画像・音声などが当たる。エは口コミという文章を機械学習で単語に分解し,関係データベースに保管できる形にしており,非構造化データを構造化データに変えている。よってエ。アは関係データベースにある時点ですでに構造化データである。イの匿名化は構造化データのまま個人が分からないように加工するもの。ウの表記ゆれの統一はデータクレンジングで,これも構造化データの中の整え方である。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問15
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問370.A 社は従業員450 名の商社であり,昨年から働き方改革の一環として,在宅でのテレワークを推進している。A 社のシステム環境を図1 に示す。 ・従業員には,一人に1 台デスクトップPC(以下,社内PC という)を貸与している。 ・従業員が利用するシステムには,自社で開発しA 社に設置している業務システムのほかに,次の二つのSaaS(以下,二つのSaaS をA 社利用クラウドサービスという)がある。 1. メール機能,チャット機能及びクラウドストレージ機能をもつグループウェア(以下,A 社利用グループウェアという) 2. オンライン会議サービス ・テレワークでは,従業員の個人所有PC(以下,私有PC という)の業務利用(BYOD)を許可している。 ・テレワークでは,社内PC 及び私有PC のそれぞれに専用のアプリケーションソフトウェア(以下,専用アプリという)を導入し,社内PC のデスクトップから私有PC に画面転送を行うリモートデスクトップ方式を採用している。 ・専用アプリには,リモートデスクトップからPC へのファイルのダウンロード及びファイル,文字列,画像などのコピー&ペーストを禁止する機能(以下,保存禁止機能という)があり,A 社では私有PC に対して当該機能を有効にしている。 ・業務システムには,社内PC のデスクトップから利用者ID 及びパスワードを入力してログインしている。 ・A 社利用クラウドサービスへのログインは,A 社利用クラウドサービス側の設定によってA 社の社内ネットワークからだけ可能になるように制限している。ログインには利用者ID 及びパスワードを用いている。 図1 A 社のシステム環境(抜粋) テレワークの定着が進むにつれて,社内PC からインターネットへの接続が極端に遅くなり,業務に支障をきたしているので改善できないかと,従業員から問合せがあった。A 社の社内ネットワークとインターネットとの間の通信量を調査したところ,テレワーク導入前に比べ,業務時間帯で顕著に増加していることが判明した。そのため,情報システム部では,テレワークでA 社利用クラウドサービスに接続する場合には,A 社の社内ネットワークも社内PC も介さずに直接接続することを可能にするネットワークの設定変更を実施することにした。 設定変更に当たり,情報セキュリティ上の問題がないかをA 社の情報セキュリティリーダーであるB さんが検討したところ,幾つか問題があることが分かった。その一つは,A 社利用クラウドサービスへの不正アクセスのリスクが増加することである。そこでB さんは,リスクを低減するために,情報システム部に対策を依頼することにした。 設問 次の対策のうち,情報システム部に依頼することにしたものはどれか。解答群のうち,最も適切なものを選べ。
- ア.A 社の社内ネットワークからA 社利用クラウドサービスへの通信を監視する。
- イ.A 社の社内ネットワークとA 社利用クラウドサービスとの間の通信速度を制限する。
- ウ.A 社利用クラウドサービスにA 社外から接続する際の認証に2 要素認証を導入する。
- エ.A 社利用クラウドサービスのうち,A 社利用グループウェアだけを直接接続の対象とする。
- オ.専用アプリの保存禁止機能を無効にする。
正解:ウ.A 社利用クラウドサービスにA 社外から接続する際の認証に2 要素認証を導入する。
解説:これまでA 社利用クラウドサービスは,社内ネットワークからしかログインできない設定にしてあった。つまり利用者IDとパスワードが漏れても,社外からは試しようがなかった。直接接続を認めるとこの制限が外れ,IDとパスワードさえ知っていれば世界中のどこからでもログインを試せるようになる。これが「不正アクセスのリスクが増加する」の中身である。したがって,知識(パスワード)だけに頼らず,所持や生体をもう一つの要素として求める2要素認証を社外からの接続に導入するのが対策になる。よってウ。アは社内ネットワークからの通信の監視で,今回問題になっている社外からの直接接続を見ていないので効かない。イの通信速度の制限は,そもそも遅さを解消するための設定変更なので目的に反するうえ,不正アクセス対策にもならない。エは直接接続の対象を絞るだけで,グループウェアへの不正アクセスのリスクは残る。オの保存禁止機能を無効にすると,私有PC に業務データを保存できるようになり,かえって情報漏えいのリスクが増す。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問371.次の関数従属を満足するとき,成立する推移的関数従属はどれか。ここで,“A→B”はB がA に関数従属していることを表し,“A→{B,C}”は,“A→B”かつ“A→C”が成立することを表す。〔関数従属〕{注文コード,商品コード}→{顧客注文数量,注文金額}注文コード →{注文日,顧客コード,注文担当者コード}商品コード →{商品名,仕入先コード,商品販売価格}仕入先コード →{仕入先名,仕入先住所,仕入担当者コード}顧客コード →{顧客名,顧客住所}
- ア.仕入先コード → 仕入担当者コード → 仕入先住所
- イ.商品コード → 仕入先コード → 商品販売価格
- ウ.注文コード → 顧客コード → 顧客住所
- エ.注文コード → 商品コード → 顧客注文数量
正解:ウ.注文コード → 顧客コード → 顧客住所
解説:推移的関数従属は X → Y → Z の形で,X から Y が決まり,その Y から Z が決まる関係をいう。与えられた関数従属を見ると,注文コード → 顧客コード が成り立ち,さらに 顧客コード → 顧客住所 も成り立つ。よってウ。アは 仕入担当者コード → 仕入先住所 が与えられていない。イは 仕入先コード → 商品販売価格 が与えられていない(商品販売価格を決めるのは商品コードである)。エは 注文コード → 商品コード が与えられていない(顧客注文数量を決めるのは注文コードと商品コードの組である)。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問372.トランザクションが,データベースに対する更新処理を完全に行うか,全く処理しなかったかのように取り消すか,のどちらかの結果になることを保証する特性はどれか。
- ア.一貫性(consistency)
- イ.原子性(atomicity)
- ウ.耐久性(durability)
- エ.独立性(isolation)
正解:イ.原子性(atomicity)
解説:トランザクションのACID 特性のうち,「全部やるか,全部なかったことにするか」を保証するのが原子性である。よってイ。アの一貫性は,処理の前後でデータベースの整合性が保たれること。ウの耐久性は,完了した処理の結果が障害が起きても失われないこと。エの独立性は,同時に走る他のトランザクションから影響を受けないことをいう。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問373.IPv4 ネットワークにおいて,ネットワークの疎通確認に使われるものはどれか。
- ア.BOOTP
- イ.DHCP
- ウ.MIB
- エ.ping
正解:エ.ping
解説:ping は,相手にICMP のエコー要求を送り,応答が返るかどうかで通信ができる状態かを確かめるコマンドである。よってエ。アのBOOTP とイのDHCP は,起動時にIP アドレスなどを自動で割り当てる仕組み。ウのMIB は,SNMP で機器を管理するときに参照する管理情報の集まりである。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問374.ドライブバイダウンロード攻撃に該当するものはどれか。
- ア.PC から物理的にハードディスクドライブを盗み出し,その中のデータをWeb サイトで公開し,ダウンロードさせる。
- イ.電子メールの添付ファイルを開かせて,マルウェアに感染したPC のハードディスクドライブ内のファイルを暗号化し,元に戻すための鍵を攻撃者のサーバからダウンロードさせることと引換えに金銭を要求する。
- ウ.利用者が悪意のあるWeb サイトにアクセスしたときに,Web ブラウザの脆弱性を悪用して利用者のPC をマルウェアに感染させる。
- エ.利用者に気付かれないように無償配布のソフトウェアに不正プログラムを混在させておき,利用者の操作によってPC にダウンロードさせ,インストールさせることでハードディスクドライブから個人情報を収集して攻撃者のサーバに送信する。
正解:ウ.利用者が悪意のあるWeb サイトにアクセスしたときに,Web ブラウザの脆弱性を悪用して利用者のPC をマルウェアに感染させる。
解説:ドライブバイダウンロードは,車で通り過ぎるように「サイトを見ただけ」で感染させる攻撃である。利用者がファイルを開いたりインストールしたりしなくても,Web ブラウザやプラグインの脆弱性を突いて勝手にマルウェアを送り込む。よってウ。アは物理的な盗難,イはランサムウェア,エはトロイの木馬(利用者自身がインストールする)の説明である。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問9
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問375.図のような構成と通信サービスのシステムにおいて,Web アプリケーションの脆弱性対策のためのWAF の設置場所として,最も適切な箇所はどこか。ここで,WAF には通信を暗号化したり,復号したりする機能はないものとする。

- ア.a
- イ.b
- ウ.c
- エ.d
正解:ウ.c
解説:WAF はHTTP の中身を見て攻撃らしいパターンを弾く仕組みなので,通信が暗号化されたままでは中身を読めない。設問でもWAF に暗号化・復号の機能は無いとされている。図では,SSL アクセラレータがHTTPS を復号し,そこから先はHTTP になっている。したがってWAF はSSL アクセラレータとWeb サーバの間,すなわちc に置くのが適切である。よってウ。a とb はまだHTTPS のままなので中身が読めない。d はWeb サーバとデータベースサーバの間で,HTTP が流れていないうえ,Web アプリケーションへの攻撃はここへ来る前に防がなければ意味がない。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問10
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問376.A 社は,放送会社や運輸会社向けに広告制作ビジネスを展開している。A 社は,人事業務の効率化を図るべく,人事業務の委託を検討することにした。A 社が委託する業務(以下,B 業務という)を図1 に示す。 ・採用予定者から郵送されてくる入社時の誓約書,前職の源泉徴収票などの書類をPDF ファイルに変換し,ファイルサーバに格納する。 (省略) 図1 B 業務 委託先候補のC 社は,B 業務について,次のようにA 社に提案した。 ・B 業務だけに従事する専任の従業員を割り当てる。 ・B 業務では,図2 の複合機のスキャン機能を使用する。 ・スキャン機能を使用する際は,従業員ごとに付与した利用者ID とパスワードをパネルに入力する。 ・スキャンしたデータをPDF ファイルに変換する。 ・PDF ファイルを従業員ごとに異なる鍵で暗号化して,電子メールに添付する。 ・スキャンを実行した本人宛てに電子メールを送信する。 ・PDF ファイルが大きい場合は,PDF ファイルを添付する代わりに,自社の社内ネットワーク上に設置したサーバ(以下,B サーバという)1)に自動的に保存し,保存先のURL を電子メールの本文に記載して送信する。 注1) B サーバにアクセスする際は,従業員ごとの利用者ID とパスワードが必要になる。 図2 複合機のスキャン機能(抜粋) A 社は,C 社と業務委託契約を締結する前に,秘密保持契約を締結した。その後,C 社に質問表を送付し,回答を受けて,業務委託での情報セキュリティリスクの評価を実施した。その結果,図3 の発見があった。 ・複合機のスキャン機能では,電子メールの差出人アドレス,件名,本文及び添付ファイル名を初期設定1)の状態で使用しており,誰がスキャンを実行しても同じである。 ・複合機のスキャン機能の初期設定情報はベンダーのWeb サイトで公開されており,誰でも閲覧できる。 注1) 複合機の初期設定はC 社の情報システム部だけが変更可能である。 図3 発見事項 そこで,A 社では,初期設定の状態のままではA 社にとって情報セキュリティリスクがあり,初期設定から変更するという対策が必要であると評価した。 設問 対策が必要であるとA 社が評価した情報セキュリティリスクはどれか。解答群のうち,最も適切なものを選べ。
- ア.B 業務に従事する従業員が,攻撃者からの電子メールを複合機からのものと信じて本文中にあるURL をクリックし,フィッシングサイトに誘導される。その結果,A 社の採用予定者の個人情報が漏えいする。
- イ.B 業務に従事する従業員が,複合機から送信される電子メールをスパムメールと誤認し,電子メールを削除する。その結果,再スキャンが必要となり,B 業務が遅延する。
- ウ.攻撃者が,複合機から送信される電子メールを盗聴し,添付ファイルを暗号化して身代金を要求する。その結果,A 社が復号鍵を受け取るために多額の身代金を支払うことになる。
- エ.攻撃者が,複合機から送信される電子メールを盗聴し,本文に記載されているURL を使ってB サーバにアクセスする。その結果,A 社の採用予定者の個人情報が漏えいする。
正解:ア.B 業務に従事する従業員が,攻撃者からの電子メールを複合機からのものと信じて本文中にあるURL をクリックし,フィッシングサイトに誘導される。その結果,A 社の採用予定者の個人情報が漏えいする。
解説:図3 の発見は二つとも,「複合機が出す電子メールは誰が実行しても同じ見た目で,しかもその見た目は誰でも調べられる」ことを指している。つまり攻撃者は,複合機からの通知にそっくりな電子メールを作れる。B 業務の従業員はふだん同じ形の通知を受け取っているので,偽物と気付かずに本文中のURL をクリックし,フィッシングサイトへ誘導されてしまう。その結果,採用予定者の個人情報が漏えいする。この筋道は初期設定を変えることで断てるので,A 社が対策の必要を認めたリスクはアである。 イは業務が遅れるという話で,初期設定を変えても防げるとは限らず,図3 の発見とも結び付かない。 ウは,添付するPDF ファイルは従業員ごとに異なる鍵で暗号化されている(図2)ので,盗聴しても中身は読めない。身代金の要求も初期設定とは関係がない。 エは,B サーバへアクセスするには従業員ごとの利用者ID とパスワードが必要(図2 の注1))なので,URL を知っただけではアクセスできない。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題」問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問377.PMBOKは、ISO(国際標準化機構)が発行するプロジェクトマネジメント標準である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)ガイドを発行しているのは、米国のPMI(Project Management Institute)で、ISOではない。第8版は2025年11月に発行された。ISO(国際標準化機構)のプロジェクトマネジメントの規格はISO 21500で、その2012年版を基に作られた日本の規格がJIS Q 21500である。
根拠: Project Management Institute「PMBOK Guide」 Overview・Product Specifications(Eighth Edition, Publisher: Project Management Institute, November 2025) / JIS Q 21500:2018 プロジェクトマネジメントの手引(ISO 21500:2012) 序文 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類5 プロジェクトマネジメント/中分類14/1.プロジェクトマネジメント(1)①用語例(JIS Q 21500,PMBOK)・④十の対象群(63ページ)
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問378.WBS(Work Breakdown Structure)は、プロジェクトの成果物と作業を階層的に分解した構造である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。WBSは、プロジェクトの目標を達成するために必要な作業を、より小さな管理しやすい作業へ階層的に分解した枠組み。主な成果物別や機能別などにまとめることができ、階層が一段下がるごとに作業をより詳しく書く。作業(活動)の定義はWBSの最も低いレベルから始め、予算もWBSの適切なレベルに配分する。
根拠: JIS Q 21500:2018 プロジェクトマネジメントの手引(ISO 21500:2012) 4.3.12 WBSの作成/4.3.13 活動の定義/4.3.26 予算の作成 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類5/中分類14/4.プロジェクトのスコープ(WBSの作成・用語例 WBS,ワークパッケージ)(65ページ)
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問379.ガントチャートは、作業工程を横棒で時間軸に沿って表現した図である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ガントチャートは、作業名を並べ、それぞれの作業の期間を時間軸に沿った横棒で表す工程表で、横線式工程表(バーチャート)とも呼ばれる。進み具合がひと目で分かり修正もしやすいが、作業どうしの関係がはっきりせず、一部の変更が全体に及ぼす影響もつかみにくい。作業の順序関係やクリティカルパスは、ネットワーク式のアローダイアグラムで表す。
根拠: 国土交通省 近畿地方整備局「土木工事書類作成マニュアル(案)[改訂版]」(令和5年12月) 工程表及び工程管理(PDF 39ページ「横線式工程度(バーチャート、ガントチャート)」) / 農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 工程管理 2-3 工程表の種類と特徴(表2-1・図2-2・図2-5、14〜15ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類5/中分類14/6.プロジェクトの時間(3)用語例(PERT,アローダイアグラム,ガントチャート,マイルストーン)(66ページ)
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問380.クリティカルパスとは、プロジェクトのネットワーク図において所要時間が最短となる経路のことである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。クリティカルパスは所要時間が最長(余裕時間がない)経路のことです。
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問381.アローダイアグラム(PERT図)では、作業の順序関係と所要時間を矢印で表現する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。アローダイアグラムは、作業を矢線で、作業の区切りを結合点(イベント)の丸印で表すネットワーク図で、矢線の上に作業内容、下に所要日数を書く。作業どうしの順序関係がはっきりし、開始から完了までの経路のうち最も時間のかかる経路=クリティカルパスを求められる。
根拠: 国土交通省 東北地方整備局「工程計画管理基準(案)」 第1章第3 ネットワークの種類/第2章第4 ネットワークの表示の基準(1〜5) / 農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 工程管理 2-3 工程表の種類と特徴(表2-1・図2-2・図2-5、14〜15ページ) / JIS Q 21500:2018 プロジェクトマネジメントの手引(ISO 21500:2012) 2.8 クリティカルパス/4.3.21 活動の順序付け / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類5/中分類14/6.プロジェクトの時間(3)用語例(PERT,アローダイアグラム,ガントチャート,マイルストーン)(66ページ)
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問382.EVM(アーンドバリューマネジメント)はプロジェクトのコストと進捗を定量的に評価する手法である。
正解:○(正しい)
解説:PV(計画価値)・EV(出来高)・AC(実コスト)を用いて、SPI(スケジュール効率指数=EV÷PV)とCPI(コスト効率指数=EV÷AC)を算出します。どちらも1を下回ると遅れ・超過を意味します。
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問383.CPI(コスト効率指数)=EV/ACで、1を上回ると予算超過している状態である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。CPI>1はコスト効率が良い(予算以下)、CPI<1は予算超過です。
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問384.ITサービスマネジメントのベストプラクティスを体系化したフレームワークとしてITILがある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、サービスマネジメントのフレームワークで、デファクトスタンダード(事実上の標準)として世界で活用されている。サービスマネジメントとは、サービスの計画立案・設計・移行・提供・改善の活動と資源を指揮・管理して、価値を提供する能力とプロセスのこと。要求事項を定めた国際規格は、ITILではなくISO/IEC 20000-1(JIS Q 20000-1)である。
根拠: IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類6 サービスマネジメント/中分類15/1.サービスマネジメント(2)JIS Q 20000の規格群・(3)ITIL・(4)SLA(69ページ) / JIS Q 20000-1:2020 情報技術-サービスマネジメント-第1部:サービスマネジメントシステム要求事項(ISO/IEC 20000-1:2018) 3.2.22 サービスマネジメント/1 適用範囲
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問385.SLAは、提供者と利用者の間でサービスレベルを合意する契約である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。SLA(サービスレベル合意書)は、サービスとその合意したパフォーマンスを定めた、サービス提供者と顧客との間の合意文書で、契約書や他の種類の合意文書に含めることもできる。サービスレベル管理では、顧客とSLAを合意し、サービスレベル目標(約束する、具体的に測定できるサービスの特性)に照らして、パフォーマンスを監視・レビュー・報告する。
根拠: JIS Q 20000-1:2020 情報技術-サービスマネジメント-第1部:サービスマネジメントシステム要求事項(ISO/IEC 20000-1:2018) 3.2.20 サービスレベル合意書(注記1・2)/3.2.21 サービスレベル目標 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類6 サービスマネジメント/中分類15/1.サービスマネジメント(2)JIS Q 20000の規格群・(3)ITIL・(4)SLA(69ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類6/中分類15/2.(5)構成管理・(7)サービスレベル管理・(15)インシデント管理・(17)問題管理(70〜72ページ)
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問386.インシデント管理の主目的は、根本原因の特定と再発防止である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。インシデント管理は「迅速復旧」、根本原因特定は「問題管理」(記述が混同)。
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問387.問題管理は、ユーザーからの問い合わせ対応のみを目的とする。
正解:×(誤り)
解説:誤り。問題管理は「インシデント根本原因特定+再発防止」(問合せ対応はサービスデスク)。
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問388.システム監査は、経営目標に対する情報システムの有効性・効率性・安全性を独立的立場で評価する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。システム監査は、情報システムに係るリスクに適切に対応しているかを、独立かつ客観的な立場のシステム監査人が検証・評価し、保証や助言を行うことで、組織体の経営活動と業務活動が効果的・効率的に行われ、目標を達成するよう支えるもの。監査人には内部監査人と外部の第三者の両方が含まれ、どちらでも監査対象から独立した立場が求められる。監査の進め方はシステム監査基準、判断の尺度はシステム管理基準が示す。
根拠: IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類6/中分類16 システム監査/1.(2)①システム監査の目的・(9)システム監査基準・システム管理基準(76ページ) / 経済産業省「システム監査基準」(令和5年4月26日改訂) 前文(監査人と取締役会等、経営者との関係:監査人には内部監査人や組織体の外部の第三者が含まれる/システム監査上の判断尺度)・【基準4】監査の独立性と客観性の保持(PDF 4〜6・19ページ)
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問389.内部統制の基本要素にITへの対応が含まれる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。内部統制は、統制環境、リスクの評価と対応、統制活動、情報と伝達、モニタリング(監視活動)、IT(情報技術)への対応の6つの基本的要素から構成される(金融庁 企業会計審議会の基準)。目的は、業務の有効性及び効率性、報告の信頼性、法令等の遵守、資産の保全の4つで、内部統制はこれらの達成を合理的に保証するため、業務に組み込まれ、組織内の全ての者が行うプロセスである。
根拠: 金融庁 企業会計審議会「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の改訂について(意見書)」(令和5年4月7日) 財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準 Ⅰ.1 内部統制の定義(PDF 14ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類6/中分類16/2.内部統制(1)用語例 内部統制報告制度,ITへの対応(77ページ)
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問390.BCP(事業継続計画)は、災害・事故等の緊急事態が発生しても事業を継続・早期復旧するための計画である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。BCP(事業継続計画)は、自然災害、感染症のまん延、テロ、大事故、サプライチェーンの途絶など不測の事態が起きても、重要な事業を中断させない、または中断しても可能な限り短い期間で復旧させるための方針、体制、手順などを示した計画。BCPの策定や維持・更新、事前対策、教育・訓練、改善などを平常時から行うマネジメント活動は、事業継続マネジメント(BCM)と呼ばれる。
根拠: 内閣府(防災担当)「事業継続ガイドライン-あらゆる危機的事象を乗り越えるための戦略と対応-」(令和5年3月) Ⅰ 1.1 事業継続マネジメント(BCM)の概要(3〜4ページ)
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問391.RPOは、災害発生から復旧までの目標時間である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。RPOは「目標復旧時点(許容データ損失時点)」(時間目標はRTO)。
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問392.ファストトラッキングは、クリティカルパス上の作業に要員などの資源を追加投入して、所要期間を短縮する技法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。資源を追加投入して期間を縮めるのはクラッシング。ファストトラッキングは、本来は順に行う作業を並行して進めることで期間を短縮する技法である(シラバス中分類14 時間の対象群)。
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問393.KPIは、経営理念・ミッション等の定性的指標である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。KPIは「目標達成度を測る定量的指標」(定性的ではない)。
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問394.ビッグデータの3VはVolume・Value・Validityである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ビッグデータ3Vは「Volume(量)・Variety(多様性)・Velocity(速度)」(Value・Validityは別の追加要素)。
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問395.教師あり学習は、入力データのみから学習モデルを構築する手法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。教師あり学習は「入力+正解ラベル」で学習(入力のみは教師なし学習)。
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問396.教師なし学習には、回帰分析や分類などの手法がある。
正解:×(誤り)
解説:誤り。教師なし学習は「クラスタリング・次元削減等」(回帰・分類は教師あり)。
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問397.強化学習は、エージェントが環境との相互作用を通じて報酬を最大化する行動を学習する手法である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。強化学習は、コンピューターが一定の環境の中で試行錯誤し、行動に報酬を与えることを繰り返して、何が長期的に良い行動かを学ぶ方法。たとえば二足歩行ロボットに、長い距離を歩けたら報酬を与えることを繰り返すと、倒れずに歩けるようになる。機械学習は教師あり学習・教師なし学習・強化学習に大別され、ラベルを付けた学習用データで学ぶ教師あり学習とは学び方が違う。
根拠: 総務省 令和元年版 情報通信白書「AIに関する基本的な仕組み」 機械学習の3つの学習法―「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類1 基礎理論/中分類1/1.(8)②機械学習 用語例 教師あり学習,教師なし学習,強化学習(4ページ)
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問398.DX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタル技術を活用して事業モデル・組織・文化等を変革することである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。DXは、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること(経済産業省 デジタルガバナンス・コード3.0)。デジタル技術の活用にとどまらず、問題文の事業モデル・組織・文化の変革までを含む。
根拠: 経済産業省「デジタルガバナンス・コード3.0」(2024年9月19日改訂) 脚注1 DXの定義(PDF 3ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9 企業と法務/中分類22/1.(5)②社会の変化とIT利活用の動向 用語例 デジタルトランスフォーメーション(DX)(97ページ)
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問399.個人データの第三者提供は、本人同意なしで自由にできる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。個人データを第三者に提供するには、原則として、あらかじめ本人の同意を得なければならない(個人情報保護法27条)。同意なしで提供できるのは、次の二つの場合などに限られ、自由にはできない。一つは、法令に基づく場合や、人の生命・身体・財産の保護に必要で本人の同意を得るのが難しい場合などの例外。もう一つは、本人の求めに応じて提供を停止することとし、所定の事項を本人に通知などしたうえで個人情報保護委員会に届け出た場合である。
根拠: 個人情報の保護に関する法律 第27条 (出典: e-Gov法令検索)
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問400.他人のIDやパスワードを本人承諾なく第三者に提供する行為は、処罰対象とはならない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。業務その他正当な理由がある場合を除き、他人のパスワードなどの識別符号(IDと組み合わせたものを含む)を、アクセス管理者やその利用権者以外の者に提供することは禁止されている(不正アクセス禁止法5条)。違反は30万円以下の罰金で、相手が不正アクセスに使う目的だと知って提供した場合は、1年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金となる。
根拠: 不正アクセス行為の禁止等に関する法律 第5条 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9 企業と法務/中分類23 法務/2.セキュリティ関連法規(2)不正アクセス禁止法・(3)刑法(103ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問401.JIS Q 21500で、スコープ、品質、スケジュール、資源、コストなどのように一般に相互に関係し、一つの変化がほかに影響を及ぼすことがあるため、プロジェクトマネージャが釣合いをとることが重要とされるものはどれか。
- ア.リスク
- イ.マイルストーン
- ウ.制約
- エ.前提
正解:ウ.制約
解説:正解は制約。スコープ、品質、スケジュール、資源、コストなどのプロジェクトの制約は一般に相互に関係し、一つの制約の変化がほかに影響を及ぼすことがあるので、プロジェクトマネージャはその釣合いをとることが重要とされる。リスクは特定・分析して対応を計画し、リスク登録簿に記録するもの、マイルストーンはスケジュールの作成で期間やネットワークとともに表すもの、前提はプロジェクト憲章で制約とは別に明らかにするもの。
根拠: JIS Q 21500:2018 プロジェクトマネジメントの手引(ISO 21500:2012) 2.13 リスク登録簿/3.11 プロジェクトの制約/4.3.2 プロジェクト憲章の作成/4.3.23 スケジュールの作成 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類5 プロジェクトマネジメント/中分類14/1.プロジェクトマネジメント(1)①用語例 プロジェクトの制約(63ページ)
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問402.アローダイアグラムでクリティカルパスの長さが20日、ある作業の最早開始日5日・最遅開始日8日のとき、その作業の余裕日数はどれか。
- ア.0日
- イ.8日
- ウ.5日
- エ.3日
正解:エ.3日
解説:トータルフロート=最遅開始-最早開始=8-5=3日。
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問403.EVMでPV=1000、EV=900、AC=1100のとき、コスト効率指数CPIはいくつか。
- ア.0.82
- イ.0.90
- ウ.1.11
- エ.1.22
正解:ア.0.82
解説:CPI=EV/AC=900/1100≒0.818。予算超過状態。
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問404.ITILのサービスマネジメントで、障害発生時にサービスを早期復旧させるプロセスはどれか。
- ア.問題管理
- イ.インシデント管理
- ウ.変更管理
- エ.構成管理
正解:イ.インシデント管理
解説:インシデント管理は、サービスの中断や品質の低下(インシデント)を、合意したサービス目標と時間枠の中で解決し、サービスを復旧させるプロセス。恒久的な解決を待たず、既知の誤りの記録にある暫定策を使って解決することもある。根本原因を突き止め、恒久的な解決策で発生・再発を防ぐのは問題管理。変更管理はサービスや構成要素の変更を管理し、構成管理は構成品目(CI)の情報を記録・管理する。
根拠: JIS Q 20000-1:2020 情報技術-サービスマネジメント-第1部:サービスマネジメントシステム要求事項(ISO/IEC 20000-1:2018) 3.2.5 インシデント/8.2.6 構成管理/8.5.1 変更管理/8.6.1 インシデント管理/8.6.3 問題管理 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類6/中分類15/2.(5)構成管理・(7)サービスレベル管理・(15)インシデント管理・(17)問題管理(70〜72ページ) / JIS Q 20000-2:2013 情報技術-サービスマネジメント-第2部:サービスマネジメントシステムの適用の手引(ISO/IEC 20000-2:2012。kikakurui 掲載の2013年版で確認) 8.1.1 要求事項の意図(合意したサービス目標及び時間枠内の解決)/8.1.3.2 h)(復旧の確認)/8.2.1・8.2.2 問題管理(根本原因・恒久的な解決策・暫定策を含む既知の誤りの記録)
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問405.BCPにおけるRTOの意味として正しいものはどれか。
- ア.目標復旧時点
- イ.平均故障間隔
- ウ.目標復旧時間
- エ.目標復旧レベル
正解:ウ.目標復旧時間
解説:RTO(Recovery Time Objective:目標復旧時間)は、重要業務をどれくらいの時間で復旧させるかの目標(内閣府 事業継続ガイドライン)。似た用語に、どの水準まで復旧させるかの目標復旧レベル(RLO)と、失ったデータを過去のどの時点まで復旧させるかの目標復旧時点(RPO)がある。平均故障間隔(MTBF)はサービス可用性管理で使う信頼性の指標で、BCPで定める復旧の目標ではない。
根拠: 内閣府(防災担当)「事業継続ガイドライン-あらゆる危機的事象を乗り越えるための戦略と対応-」(令和5年3月) 3.1.2 重要業務の決定と目標復旧時間・目標復旧レベルの検討(12ページ)/4章 注63 目標復旧時点(18ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類6/中分類15/2.(18)サービス可用性管理 用語例 MTBF,MTTR・(19)サービス継続管理 用語例 RTO,RPO,RLO(72ページ)
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問406.情報システムの監査のうち、監査法人など、監査を受ける組織に属さない第三者が行うものはどれか。
- ア.自己点検
- イ.内部監査
- ウ.監査役監査
- エ.外部監査
正解:エ.外部監査
解説:監査法人など、監査を受ける組織の外部の第三者が行う監査を外部監査という。システム監査は、組織内の内部監査部門が行うものであれ外部の専門事業者が行うものであれ、監査対象から独立した立場で行う必要がある(システム監査基準【基準4】)。そのため「独立しているか」ではなく「組織の内か外か」で区別する。内部監査は組織内の監査部門が行う監査、監査役監査は会社の機関である監査役が行う監査で、どちらも組織の外部の第三者ではない。自己点検は自らの業務を自分で点検することで、第三者による監査ではない。
根拠: 経済産業省「システム監査基準」(令和5年4月26日) 前文:監査人には内部監査人や外部監査人…外部監査の場合には、組織体外部の第三者にシステム監査の実施を依頼する者がおり/監査役(会)等の監査においては監査人には監査役(会)等(PDF 6〜7ページ)、【基準3】解釈指針2「自己点検・評価(内部評価)」(PDF 18ページ)、【基準4】監査の独立性と客観性の保持<主旨>「組織体の内部監査部門で行われるものであれ、外部の専門事業者によって行われるものであれ、監査対象先から独立した立場で実施されているという外観が確保される必要がある」(PDF 19ページ) / IPA「基本情報技術者試験 シラバス Ver.9.2」 システム監査の用語例:内部監査,外部監査
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問407.3C分析の3Cの組合せとして正しいものはどれか。
- ア.Customer, Cost, Channel
- イ.Company, Channel, Collaborator
- ウ.Customer, Competitor, Company
- エ.Competitor, Cost, Collaborator
正解:ウ.Customer, Competitor, Company
解説:3C分析の3Cは、顧客・市場(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)。市場規模や顧客ニーズ、競合関係、自社の経営資源や業績などを分析するマーケティング分析の手法である。Cost(費用)、Channel(流通経路)、Collaborator(協力者)は3Cに含まれないので、これらを含む組合せは誤り。
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問408.データマイニングの手法のうち、「おむつを買う人はビールも買う」のような購買パターンを見つける手法はどれか。
- ア.クラスタリング
- イ.決定木
- ウ.回帰分析
- エ.アソシエーション分析
正解:エ.アソシエーション分析
解説:アソシエーション分析(相関ルール)は併売パターンを発見します。
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問409.特定個人情報(マイナンバーを含む個人情報)の取扱いについて、正しいものはどれか。
- ア.本人の同意があれば、利用目的の範囲を超えて利用できる
- イ.事業者が独自に定めた顧客管理などの事務にも利用できる
- ウ.従業員の源泉徴収票を作成する事務でも、事業者は個人番号を利用できない
- エ.法令に定められた範囲を超えて利用できない
正解:エ.法令に定められた範囲を超えて利用できない
解説:特定個人情報は、個人番号を含む個人情報。個人番号を利用できるのは番号法が定める事務の範囲に限られ、それを超えて利用することはできない。そのため、事業者が独自に定めた顧客管理などには使えない。一方、源泉徴収票の作成のように、法令で個人番号を書いた書面の提出を求められた事業者は、その事務に必要な限度で利用できる。本人の同意があるだけでは利用目的を超えて利用できず、例外は人の生命・身体・財産の保護に必要な場合などに限られる。
根拠: 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 第9条 / 所得税法 第226条 (出典: e-Gov法令検索)
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問410.DX推進において、経済産業省が示す「2025年の崖」で指摘された課題はどれか。
- ア.既存システムの老朽化による変革の停滞
- イ.生成AIの普及による著作権侵害の増加
- ウ.量子コンピュータによる暗号の危殆化
- エ.5G基地局の整備の遅れによる通信の逼迫
正解:ア.既存システムの老朽化による変革の停滞
解説:「2025年の崖」は、経済産業省が2018年の「DXレポート」で、既存システムの老朽化などがDXの障害になると警告したもの。複雑化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムが残ると、2025年以降、最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性があるとした。生成AIによる著作権侵害、量子コンピュータによる暗号の危殆化、5Gの整備の遅れは、いずれも「2025年の崖」が指す課題ではない。
根拠: IPA「DX白書2021」付録 第2部 制度政策動向 ③ デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会(「DXレポート2(中間とりまとめ)」)(PDF 7ページ) / IPA「中小規模製造業者の製造分野におけるDX推進ガイド活用 用語集」 [2] 2025年の崖(PDF 20ページ) / 経済産業省「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」(平成30年9月7日) 本文 2.6.2 既存ITシステムの崖(2025年の崖)(PDF 27ページ、算出根拠の注は28ページ。経産省サイトが自動取得を拒否したため Web Archive の同一ファイルで確認)
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問411.プロジェクトマネジメントの管理対象は、コストのみである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。プロジェクトマネジメントの対象は、統合、ステークホルダ、スコープ、資源、時間、コスト、リスク、品質、調達、コミュニケーションの10の対象群に分けられ(JIS Q 21500)、コストはその一つにすぎない。スコープ、品質、スケジュール、資源、コストなどの制約は相互に関係し、一つの変化がほかに影響することがあるので、コストだけを管理するものではない。
根拠: JIS Q 21500:2018 プロジェクトマネジメントの手引(ISO 21500:2012) 3.11 プロジェクトの制約/4.2.3 対象群(4.2.3.2〜4.2.3.11) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類5 プロジェクトマネジメント/中分類14/1.プロジェクトマネジメント(1)①用語例(JIS Q 21500,PMBOK)・④十の対象群(63ページ)
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問412.アジャイル開発は、長期計画(数年)で完成型を目指す手法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。アジャイルは「短期イテレーション(数週間)で段階的開発」(長期計画はウォーターフォール)。
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問413.サービスマネジメントの変更管理では、変更が成功しなかった場合に備えて、変更を元に戻す(切り戻す)活動を計画し、可能であれば事前に試験しておく。
正解:○(正しい)
解説:正しい。変更管理の活動には、成功しなかった変更を戻す又は修正する活動を計画し、可能であれば試験することが含まれる(シラバス 変更管理 用語例 ロールバック(切り戻し))。
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問414.WBSで、プロジェクトの作業を階層的に分解したときの最下位レベルの要素を、マイルストーンという。
正解:×(誤り)
解説:誤り。WBSの最下位レベルの要素はワークパッケージで、コストや所要期間の見積り・管理の単位になる。マイルストーンはスケジュール上の重要な節目の時点を指す(シラバス スコープの対象群)。
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問415.サービスマネジメントの容量・能力管理(キャパシティ管理)では、サービスに対する需要に基づき、現在と将来に必要な資源の容量・能力を計画し、CPU使用率などの利用状況を監視する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。容量・能力管理は、需要に基づいて現在と予測される容量・能力を計画・提供し、その利用を監視・分析してパフォーマンス改善の機会を特定する(シラバス 容量・能力管理)。
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問416.UPS(無停電電源装置)は、停電や瞬断が起きたときに一定時間電力を供給し、その間にシステムを安全に停止したり自家発電設備へ切り替えたりするための装置である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。UPSは蓄電池で短時間の給電を続ける装置で、長時間の停電には自家発電設備と組み合わせる(シラバス ファシリティマネジメント 電気設備)。
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問417.構成比の表現に最も適したグラフは折れ線グラフである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。構成比は「円グラフ(パイチャート)」が最適(折れ線は時系列)。
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問418.ISO 9001は、品質マネジメントシステムの国際規格である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ISO 9001(JIS Q 9001)は品質マネジメントシステムの要求事項を定めた国際規格で、顧客の要求事項や法令・規制の要求事項を満たした製品・サービスを一貫して提供できることを示す必要がある組織などが使う。あらゆる組織に適用でき、PDCAサイクルとリスクに基づく考え方を組み込んだプロセスアプローチを用いる。環境マネジメントシステムはISO 14000シリーズ(JIS Q 14001)が扱う。
根拠: JIS Q 9001:2015 品質マネジメントシステム-要求事項(ISO 9001:2015) 序文(0.1・0.3)/1 適用範囲 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9/中分類23/5.標準化関連(3)②用語例 ISO 14000,JIS Q 14001(108ページ)
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問419.ISO 27001(ISMS)は、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ISO/IEC 27001は、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)を確立し、実施し、維持し、継続的に改善するための要求事項を定めた国際規格で、日本ではJIS Q 27001として制定されている。ISMS認証では、認証機関が組織のISMSが規格に適合しているかを審査して登録し、認定機関が認証機関の審査能力を認定する。日本のISMSの認定機関は、2018年4月にJIPDECから独立したISMS-ACである。
根拠: JIS Q 27001:2014 情報技術-セキュリティ技術-情報セキュリティマネジメントシステム-要求事項(ISO/IEC 27001:2013)(kikakurui 掲載の2014年版で確認。2023年改正あり) 1 適用範囲 / 一般社団法人情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC)センター概要 業務内容・設立の経緯 / ISMS-AC「認定制度の概要」 適合性評価制度における認定機関の役割 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類3 技術要素/中分類11 セキュリティ/(5)ISMS 用語例 ISMS適合性評価制度,ISMS認証,JIS Q 27001(42ページ)
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問420.次のうち、アジャイル開発の特徴として正しいものはどれか。
- ア.計画に従うことを、変化への対応より重視する
- イ.包括的なドキュメントを、動くソフトウェアより重視する
- ウ.顧客との協調を、契約交渉より重視する
- エ.プロセスやツールを、個人と対話より重視する
正解:ウ.顧客との協調を、契約交渉より重視する
解説:顧客との協調を契約交渉より重視するのが、アジャイルの特徴。アジャイルソフトウェア開発宣言は、プロセスやツールよりも個人と対話を、包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、契約交渉よりも顧客との協調を、計画に従うことよりも変化への対応を、より重視する(前者にも価値は認める)。ほかの3つは重視する側が逆。アジャイルでは、動くソフトウェアを2〜3週間から2〜3か月という、できるだけ短い間隔でリリースする。
根拠: アジャイルソフトウェア開発宣言(日本語) 宣言本文(4つの価値) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類4 開発技術/中分類13/1.(1)②アジャイル(a)用語例 アジャイルソフトウェア開発宣言・(c)スクラム(58ページ) / アジャイル宣言の背後にある原則(日本語) 原則(動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリース)
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問421.次のうち、品質マネジメントシステムの国際規格はどれか。
- ア.ISO 27001
- イ.ISO 9001
- ウ.ISO 14001
- エ.ISO 22000
正解:イ.ISO 9001
解説:ISO 9001:品質管理。ISO 27001:情報セキュリティ、14001:環境、22000:食品安全。
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問422.スクラムのスプリントは、通常6か月以上の長期固定期間である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。スプリントは1か月以内の決まった長さで、前のスプリントが終わるとすぐに次のスプリントが始まる(スクラムガイド2020年版)。スプリントはスクラムの心臓の鼓動にたとえられ、これによりプロダクトゴールに向けた進捗の検査と適応が、少なくとも1か月ごとに行われる。6か月以上の長期の期間ではない。
根拠: スクラムガイド(2020年11月版・日本語訳) スクラムイベント「スプリント」(8ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類4 開発技術/中分類13/1.(1)②アジャイル(a)用語例 アジャイルソフトウェア開発宣言・(c)スクラム(58ページ)
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問423.リスクマネジメントの基本プロセスは、リスクの特定・分析・評価・対応・監視である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。リスクマネジメントのプロセスは、適用範囲・状況・基準の確定、リスクアセスメント(リスクの特定・分析・評価)、リスク対応、モニタリング及びレビューからなる。これにコミュニケーション及び協議、記録作成及び報告が加わる(JIS Q 31000:2019)。リスク対応の選択肢には、回避、リスク源の除去、起こりやすさや結果を変える、共有(契約・保険など)、保有などがあり、シラバスの用語ではリスク回避・リスク共有(移転)・リスク保有などに当たる。
根拠: JIS Q 31000:2019 リスクマネジメント-指針 6.1 一般/6.4.1 リスクアセスメント 一般/6.5.2 リスク対応の選択肢の選定 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類3/中分類11 セキュリティ/2.(2)リスク分析と評価 ⑤情報セキュリティリスク対応 用語例(PDF 47ページ)
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問424.プロジェクトの工数見積もり手法には、ファンクションポイント法・LOC法(コード行数法)・類推見積法等がある。
正解:○(正しい)
解説:見積手法:FP法(機能数ベース・言語非依存)、LOC法(コード行数ベース)、類推法(過去類似プロジェクト参照)、3点見積(楽観・悲観・最確)。
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問425.ファンクションポイント法は、コード行数(LOC)から工数を見積もる手法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。FPは「機能数と複雑さ」から見積(コード行数はLOC法)。
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問426.5フォース分析は、政治・経済・社会・技術・法律の5要因で分析する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。5フォースは「業界内競合・新規参入・代替品・買い手・売り手」(PEST等と混同)。
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問427.EVMにおいて、SPI(スケジュール効率指数)はEVをPVで割った値であり、1を下回る場合は計画より進捗が遅れていることを示す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。SPI=EV÷PVで、1未満は進捗の遅れ、1超は前倒しを表す。コスト効率を表すのはCPI=EV÷AC。
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問428.ITSMは、IT機器の物理的な保守業務のみを行う。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ITSMは「ITサービスの効率提供・改善のマネジメント」全般(物理保守のみではない)。
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問429.要配慮個人情報の取得は、本人同意なしで自由にできる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。要配慮個人情報を取得するには、原則として、あらかじめ本人の同意が必要(個人情報保護法20条)。同意なしで取得できるのは、法令に基づく場合や、人の生命・身体・財産の保護に必要で本人の同意を得るのが難しい場合などに限られる。要配慮個人情報は、人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪により害を被った事実など、不当な差別や偏見などの不利益が生じないよう、取扱いに特に配慮が必要な個人情報である。
根拠: 個人情報の保護に関する法律 第20条 (出典: e-Gov法令検索)
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問430.電子計算機損壊等業務妨害罪は、コンピュータシステムを破壊・改ざんして業務を妨害する行為を処罰する刑法上の罪である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。電子計算機損壊等業務妨害罪は、業務に使うコンピュータやそのデータを壊したり、虚偽の情報や不正な指令を与えたりして、コンピュータに使用目的どおりの動作をさせず、又は目的に反する動作をさせて、業務を妨害する罪(刑法234条の2)。5年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金で、未遂も罰せられる。データの改ざん・消去などは刑法、ネットワークへの侵入などは不正アクセス禁止法が処罰する、と分けて覚えるとよい。
根拠: 刑法 第234条の2 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9 企業と法務/中分類23 法務/2.セキュリティ関連法規(2)不正アクセス禁止法・(3)刑法(103ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問431.不正アクセス禁止法は、他人のID・パスワードを不正利用したり、セキュリティホールを通じて不正にコンピュータにアクセスする行為を処罰する法律である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。不正アクセス禁止法は、他人のID・パスワードなどの識別符号を無断で入力して、利用が制限されたコンピュータを使える状態にする行為と、プログラムの不備(いわゆるセキュリティ・ホール)を突いて制限を免れる行為を、不正アクセス行為として禁止し、3年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金を科す。他人の識別符号を不正に取得・提供・保管する行為や、識別符号の入力を不正に求める行為も禁止している。
根拠: 不正アクセス行為の禁止等に関する法律 第2条 / 警察庁「不正アクセス行為の禁止等に関する法律の解説」 (2) コンピュータプログラムの不備を衝く行為(第2条第4項第2号、第3号) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9 企業と法務/中分類23 法務/2.セキュリティ関連法規(2)不正アクセス禁止法(103ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問432.内部統制報告制度(J-SOX)は、上場企業の財務報告に係る内部統制を経営者が評価・報告する制度である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。内部統制報告制度では、上場会社などが事業年度ごとに、財務報告の適正性を確保する体制を自ら評価した内部統制報告書を提出し(金融商品取引法24条の4の4)、この報告書は公認会計士又は監査法人の監査証明を受ける。経営者が財務報告に係る内部統制の有効性を自ら評価し、その結果を外部に向けて報告することが求められている。
根拠: 金融商品取引法 第24条の4の4 / 金融庁 企業会計審議会「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の改訂について(意見書)」(令和5年4月7日) 財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準 Ⅱ.1 財務報告に係る内部統制の評価の意義(PDF 23ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類6/中分類16/2.内部統制(1)用語例 内部統制報告制度(77ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問433.次のうち、スクラムの3ロールに含まれないものはどれか。
- ア.プロダクトオーナー
- イ.プロジェクトマネージャ
- ウ.スクラムマスター
- エ.開発者
正解:イ.プロジェクトマネージャ
解説:スクラムガイド2020年版はスクラムチームの責任として、プロダクトオーナー・スクラムマスター・開発者の3つを定義する(2017年版までは「開発チーム」)。プロジェクトマネージャという役割はスクラムには無い。
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問434.工数見積手法のうち、機能数とその複雑さから工数を算出するものはどれか。
- ア.類推見積法
- イ.LOC法
- ウ.FP法
- エ.PERT法
正解:ウ.FP法
解説:FP法(ファンクションポイント法)は、外部入力・外部出力・外部照会・内部論理ファイル・外部インタフェースファイルといった機能を数え、機能ごとの複雑さ(低・中・高)に応じた点数を合計して機能規模を求め、そこから工数を見積もる。機能規模は開発に使う技術や手法から独立に測るので、ソース行数を規模の尺度とするLOC法とは考え方が違う。類推見積法は過去の似たプロジェクトの実績から見積もる方法、PERTはスケジュール作成の技法。
根拠: IPA 社会基盤センター「ソフトウェア開発における定量的管理の主な手法」(2019年3月15日 IPAセミナー資料) 2.1 用語解説(1)規模尺度 FP・SLOC(10ページ) / IPA「エンタプライズ系事業/見積もり手法」(アーカイブ) ソフトウェア開発における見積り手法(類推法ほか)/見積りに必要なデータ(規模) / JIS X 0142:2010 ソフトウェア技術-機能規模測定-IFPUG機能規模測定手法(IFPUG 4.1版未調整ファンクションポイント)計測マニュアル 2.26 寄与/2.59 ファンクションの複雑さ/ファンクション型(ILF・EIF・EI・EO・EQ)/7.2.4 複雑さ及び寄与の定義及び規則 / JIS X 0135-1:2010 ソフトウェア測定-機能規模測定-第1部:概念の定義(ISO/IEC 14143-1:2007) 序文(ソース行数による測定の限界)/5.1.3 機能規模の特性(技術要素から独立) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類5/中分類14/6.プロジェクトの時間(3)用語例 PERT・7.プロジェクトのコスト(3)用語例 類推見積り,ファンクションポイント法,LOC法(66〜67ページ)
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問435.次のうち、5フォース分析の5要因に含まれないものはどれか。
- ア.新規参入の脅威
- イ.代替品の脅威
- ウ.既存企業との競争
- エ.法律の改正
正解:エ.法律の改正
解説:5フォース:新規参入・代替品・売り手・買い手・既存競争。法律改正は含まれない(PEST分析の要素)。
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問436.バーンダウンチャートの使い方として,適切なものはどれか。
- ア.縦軸を完成した成果物の総量,横軸を時間とし,プロジェクトが進むに従って完成した成果物の総量が増加する様子を確認する。
- イ.縦軸を残課題の総数,横軸を時間とし,プロジェクトが進むに従って残課題の総量が増減する様子を確認する。
- ウ.縦軸を残作業の量,横軸を時間とし,プロジェクトが進むに従って残作業の量が減少する様子を確認する。
- エ.縦軸を延べ工数,横軸を時間とし,プロジェクトが進むに従って延べ工数が増加する様子を確認する。
正解:ウ.縦軸を残作業の量,横軸を時間とし,プロジェクトが進むに従って残作業の量が減少する様子を確認する。
解説:バーンダウン(burn down=燃やして減らす)チャートは,縦軸に残っている作業量,横軸に時間を取り,線が右下がりに0へ向かっていく様子で進捗を見るものである。理想線と実績線を比べれば,予定どおりに減っているかがひと目で分かる。よってウが正しい。アは逆に完成した量を積み上げていくバーンアップチャート。イは残課題を対象にしている点は近いが,「増減する様子」としており,0に向かって減っていく様子を追うというバーンダウンチャートの趣旨に合わない。エは投入した工数の累計を見るもので,残作業量ではない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問12
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問437.あるシステム開発プロジェクトの進捗が遅延したので,クリティカルパス上の作業への投入工数を増やすことによって遅延の解消を図った。このとき適用した,所要期間を短縮するための手法を何と呼ぶか。
- ア.クラッシング
- イ.コーチング
- ウ.ファストトラッキング
- エ.メンタリング
正解:ア.クラッシング
解説:クラッシングは,クリティカルパス上の作業に人員などの資源を追加投入して所要期間を縮める技法である。コストは増えるが期間は短くなる。設問の「投入工数を増やす」がこれにあたる。ウのファストトラッキングも期間短縮の技法だが,本来は順番に行う予定だった作業を一部重ねて並行させる方法で,工数の追加投入ではない。手戻りの危険が増える代わりに費用は増えにくい,という違いがある。イのコーチングとエのメンタリングはいずれも人材育成の手法で,日程短縮の技法ではない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問438.A 社は,自社のデータセンタでアプリケーションシステムを運用し,顧客にサービスを提供している。現在,アプリケーションシステムの実行環境をクラウドサービスに移行して,サービス可用性を向上させることを検討している。次の条件のとき,サービス可用性は移行後に何パーセントポイント向上するか。ここで,サービス可用性(%)は小数第3 位を切り捨てるものとする。 〔条件〕 ・サービス提供時間は,移行前も移行後も同じで,計画された保守の時間を除き,年間5,000 時間である。 ・移行前は,サービス提供時間内の停止時間が,年間100 時間である。 ・移行後は,サービス提供時間内の停止時間が,年間30 分となる。
- ア.0.01
- イ.0.19
- ウ.1.40
- エ.1.99
正解:エ.1.99
解説:サービス可用性は(提供時間-停止時間)÷提供時間で求める。移行前は (5,000 - 100) ÷ 5,000 = 0.98 なので98.00%。移行後の停止時間30分は0.5時間なので (5,000 - 0.5) ÷ 5,000 = 0.9999 で99.99%。向上分は 99.99 - 98.00 = 1.99 パーセントポイントである。ここで単位に注意する。停止時間だけが「分」で書かれており,時間に直さずに30として計算すると(5,000 - 30) ÷ 5,000 = 99.40%となり,99.40 - 98.00 = 1.40 でウになってしまう。アの0.01は,移行後の可用性99.99%と100%との差であって,移行前からの向上分ではない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問14
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問439.内部監査部門が,情報システム部門に対するシステム監査を経営者から指示されたとき,システム監査人の行為として,適切なものはどれか。
- ア.監査報告書に記載した改善提案に対して改善計画を策定した上で,実行する。
- イ.基幹システムを開発し,保守を行っている外部事業者に,当該システム監査を委託する。
- ウ.経営者がどのようなニーズを有しているかを十分に把握した上で,システム監査の目的と対象範囲を決定する。
- エ.情報システム部門の在籍者を監査メンバとして選定する。
正解:ウ.経営者がどのようなニーズを有しているかを十分に把握した上で,システム監査の目的と対象範囲を決定する。
解説:システム監査は経営者の指示で行われるものなので,何のために・どこまでを見るのかは経営者の意図を踏まえて決める。よってウが適切である。ほかの3つはいずれも監査人の独立性を損なう。アは,改善計画を立てて実行するのは被監査部門の仕事であり,監査人がそこまで踏み込むと自分の行為を自分で監査することになる(監査人はその実施状況をフォローアップする立場にとどまる)。イは,監査の対象そのものを作り,保守している事業者に監査させることになり,客観的な評価は望めない。エも,監査される情報システム部門の人を監査する側に入れることになり,同じく独立性を欠く。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問15
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問440.アジャイル開発手法の一つであるスクラムにおいて,プロダクトバックログアイテムの内容や並び順を決定する役割をもつのは誰か。
- ア.開発者
- イ.顧客
- ウ.スクラムマスタ
- エ.プロダクトオーナ
正解:エ.プロダクトオーナ
解説:スクラムの役割は,プロダクトオーナ・スクラムマスタ・開発者の3つである。このうちプロダクトオーナが,作るものの一覧であるプロダクトバックログについて「何を入れるか」と「どの順で作るか」に責任をもつ。よってエ。ウのスクラムマスタは,スクラムが正しく回るように支援し,妨げを取り除く役割で,作るものの中身は決めない。アの開発者は,どう作るか(見積りや実装)に責任をもつ。イの顧客は要望を出す立場だが,スクラムで定義された役割ではなく,その要望を取りまとめて順位を付けるのはプロダクトオーナである。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問441.図は,あるプロジェクトの作業A ~ I とその作業日数を表している。このプロジェクトの最短所要日数は何日か。

- ア.27
- イ.28
- ウ.29
- エ.31
正解:エ.31
解説:各結合点に到達できる最も遅い時刻を,前から順に求めていく。まずAで3日。Bの終点には,A→Bで 3 + 6 = 9日と,A→E→ダミーで 3 + 5 = 8日の二経路があるので9日。Cの終点には,A→Fで 3 + 14 = 17日,B→Cで 9 + 8 = 17日,B→G→ダミーで 9 + 11 = 20日の三経路があるので20日。Dの終点には,そこからD(6日)で 20 + 6 = 26日と,B→Hで 9 + 15 = 24日があるので26日。最後にI(5日)を足して 26 + 5 = 31日。よってエ。クリティカルパスは A → B → G →(ダミー)→ D → I である。所要日数の長いHに引かれるとイの28日などを選んでしまうが,Hを通る経路は 3 + 6 + 15 + 5 = 29日で,Gを通る経路のほうが長い。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問14
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問442.サーバ室の物理的な安全対策の状況について,情報セキュリティ管理基準(平成28 年)に照らして,情報セキュリティ監査を行って判明した状況のうち,監査人が,指摘事項として監査報告書に記載すべきものはどれか。
- ア.サーバが設置されている施設の無人領域では,営業時間中でも,警報装置が作動するようになっている。
- イ.サーバ室に非常口,避難器具,誘導灯などを設置している。
- ウ.社外からサーバ室へ直接出入りするドアを設置しているが,出入りを考慮して常時施錠していない。
- エ.場所が分からないように,サーバ室の所在を室外に表示していない。
正解:ウ.社外からサーバ室へ直接出入りするドアを設置しているが,出入りを考慮して常時施錠していない。
解説:指摘事項として書くのは,基準に照らして問題がある状況である。ウは,社外から直接入れるドアを施錠していないというもので,誰でもサーバ室に入れてしまう状態であり,物理的な入退室管理として明らかに不備である。よってウ。アの無人領域での警報,イの非常口・避難器具・誘導灯の設置,エのサーバ室の所在を外に表示しないことは,いずれも望ましい対策が取られている状態であり,指摘する必要がない。イは一見セキュリティを弱めるように見えるが,人命の安全を確保するために必要な設備である。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問15
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問443.アジャイル開発手法の一つであるスクラムで定義され,スプリントで実施するイベントのうち,毎日決まった時間に決まった場所で行い,開発チームの全員が前回からの進捗状況や今後の作業計画を共有するものはどれか。
- ア.スプリントプランニング
- イ.スプリントレトロスペクティブ
- ウ.スプリントレビュー
- エ.デイリースクラム
正解:エ.デイリースクラム
解説:デイリースクラムは,スプリント中に毎日同じ時刻・同じ場所で短時間行う会議で,進捗と今後の計画を共有し,妨げになっていることを洗い出す。よってエ。アのスプリントプランニングはスプリントの初めに何を作るかを決める会議,ウのスプリントレビューはスプリントの終わりに成果物を関係者に見せる会議,イのスプリントレトロスペクティブはその後に進め方そのものを振り返る会議で,いずれもスプリントに1回ずつ行う。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問12
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問444.アローダイアグラムで表されるプロジェクトは,完了までに最少で何日を要するか。

- ア.105
- イ.115
- ウ.120
- エ.125
正解:ウ.120
解説:各結合点に到達できるいちばん遅い時刻を,前から順に求めていく。まずAで30日。ここから B(5日)・C(30日)・D(20日)が分かれる。Bの終点は 30 + 5 = 35日。Cの終点には,Cを通る 30 + 30 = 60日と,Bの終点からのダミー作業による35日があるので60日。Dの終点には,Dを通る 30 + 20 = 50日と,Cの終点からのダミー作業による60日があるので60日。H の始点には,E を通る 35 + 40 = 75日,F を通る 60 + 25 = 85日,G を通る 60 + 30 = 90日の三経路があるので90日。最後にH(30日)を足して 90 + 30 = 120日。よってウ。クリティカルパスは A → C →(ダミー)→ G → H である。ダミー作業は日数0だが,先に終わっていなければ次に進めないという順序の制約を表す。これを無視するとDの終点が50日となり,G を通る経路が 50 + 30 = 80日になって全体が115日(イ)に見えてしまう。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問445.システムの開発部門と運用部門が別々に組織化されているとき,システム開発を伴う新規サービスの設計及び移行を円滑かつ効果的に進めるための方法のうち,適切なものはどれか。
- ア.運用テストの完了後に,開発部門がシステム仕様と運用方法を運用部門に説明する。
- イ.運用テストは,開発部門の支援を受けずに,運用部門だけで実施する。
- ウ.運用部門からもシステムの運用に関わる要件の抽出に積極的に参加する。
- エ.開発部門は運用テストを実施して,運用マニュアルを作成し,運用部門に引き渡す。
正解:ウ.運用部門からもシステムの運用に関わる要件の抽出に積極的に参加する。
解説:できあがったものを運用部門へ渡すのではなく,運用部門が要件を決める段階から参加することで,運用しにくい仕様のまま作られてしまうことを防げる。よってウ。アは運用テストが終わってから説明するので遅すぎる。イは開発部門の支援を受けずに運用テストを行うもので,仕様の意図が伝わらない。エは開発部門が運用テストまで行って運用マニュアルも作るもので,運用部門の知見が入らないまま引き渡すことになる。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問14
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問446.アジャイル開発手法のスクラムにおいて,開発チームの全員が1 人ずつ“昨日やったこと”,“今日やること”,“障害になっていること”などを話し,全員でプロジェクトの状況を共有するイベントはどれか。
- ア.スプリントプランニング
- イ.スプリントレビュー
- ウ.デイリースクラム
- エ.レトロスペクティブ
正解:ウ.デイリースクラム
解説:デイリースクラムは,スプリント中に毎日行う短い集まりで,「昨日やったこと」「今日やること」「障害になっていること」を各自が話して状況を合わせる。よってウ。アのスプリントプランニングはスプリントの初めに何を作るかを決める場,イのスプリントレビューは終わりに成果物を関係者に見せる場,エのレトロスペクティブは終わりに進め方そのものを振り返る場で,いずれもスプリントに1回ずつ行う。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問12
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問447.図に示すとおりに作業を実施する予定であったが,作業A で1 日の遅れが生じた。各作業の費用増加率を表の値とするとき,当初の予定日数で終了するために掛かる増加費用を最も少なくするには,どの作業を短縮すべきか。ここで,費用増加率とは,作業を1 日短縮するために要する増加費用のことである。

- ア.B
- イ.C
- ウ.D
- エ.E
正解:エ.E
解説:まず,どの経路がいちばん長いか(クリティカルパス)を調べる。A → B → E → G は 4 + 6 + 5 + 5 = 20日,A → C → G は 4 + 8 + 5 = 17日,A → D → F → G は 4 + 4 + 4 + 5 = 17日で,20日が全体の日数である。 作業A が1日遅れると,A は全経路に含まれるのですべてが1日ずつ延び,最長は21日になる。当初の20日に戻すには,最長の経路を1日縮めればよい。 縮める相手はクリティカルパス上の作業に限られる。ここにあるのは A・B・E・G で,費用増加率はそれぞれ 4・6・2.5・5 なので,最も安いのはE の2.5である。よってエ。C(3)やD(2)は費用こそ安いが,クリティカルパス上に無いので縮めても全体の日数は1日も減らない。E を1日縮めると最長の経路は20日,他の経路は18日となり,予定どおりに終わる。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問448.A 社では,従業員が自宅のPC からインターネット経由で自社のネットワークに接続して仕事を行うテレワーキングの実施を計画している。A 社が定めたテレワーキング運用規程について,情報セキュリティ管理基準(平成28 年)に従って監査を実施した。判明した事項のうち,監査人が,指摘事項として監査報告書に記載すべきものはどれか。
- ア.テレワーキング運用規程に従うことを条件に,全ての従業員が利用できる。
- イ.テレワーキングで従業員が使用するPC は,A 社から支給されたものに限定する。
- ウ.テレワーキングで使用するPC へのマルウェア対策ソフト導入の要不要は,従業員それぞれが判断する。
- エ.テレワーキングで使用するPC を,従業員の家族に使用させない。
正解:ウ.テレワーキングで使用するPC へのマルウェア対策ソフト導入の要不要は,従業員それぞれが判断する。
解説:指摘事項として書くのは,基準に照らして問題がある状況である。ウは,マルウェア対策ソフトを入れるかどうかを従業員ひとりひとりの判断に任せており,入れない人が出てくる。会社のネットワークにつなぐPC の守りが人によってばらばらになるので不備である。よってウ。アの「規程に従うことを条件に全従業員が利用できる」,イの「会社支給のPC に限定する」,エの「家族に使用させない」は,いずれも管理を効かせるための定めであり,指摘する必要がない。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問14
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問449.SWOT分析は、自社の財務状況のみを分析する経営戦略手法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。SWOTは「自社の強み・弱み+外部環境の機会・脅威」(財務だけではない)。
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問450.PPMは、財務指標と顧客満足度の2軸で事業を分類する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。PPMは「市場成長率と市場占有率」の2軸(財務・顧客はBSC視点)。
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問451.バリューチェーン分析は、企業の活動を主活動だけで捉える分析手法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。バリューチェーンは「主活動と支援活動」両方で分析(主活動だけは不十分)。
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問452.BSC(バランススコアカード)は、財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4視点で経営を評価するフレームワークである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。バランススコアカード(BSC)は、財務の視点、顧客の視点、内部プロセス(業務プロセス)の視点、学習と成長の視点の4つから目標と指標を設定して評価し、戦略の実施を図る経営管理の手法。財務指標だけでなく非財務指標にも着目する点が特徴で、1990年代前半に米国で開発された。各視点の戦略目標のつながりは、因果関係などに着目した戦略マップで示す。
根拠: 国土交通省 公開資料「2. バランススコアカードの概要」(水道事業向けバランススコアカード資料) 2-1 バランススコアカードの基本的なモデル(14ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類8 経営戦略/中分類19/3.ビジネス戦略と目標・評価(2)用語例 BSC(Balanced Scorecard:バランススコアカード)(88ページ)
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問453.CRMは、顧客との関係性を強化するための情報管理・活用システム・戦略を指す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。CRM(Customer Relationship Management)は顧客関係管理と訳され、顧客との関係を管理する考え方とそれを支える仕組みを指す。ERP・SCMと並んで、企業全体や事業活動の統合管理を実現し、企業の戦略性を高めるシステムの例に挙げられ、経営戦略を実現するための代表的な経営管理システムの一つでもある。顧客との関係の管理を情報システムで支えるCRMソリューションというサービスもある。
根拠: IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類7 システム戦略/中分類17/1.(1)⑥個別の開発計画 用語例 ERP,SCM,CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)(80ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類8/中分類19/4.経営管理システム 用語例 ERP,SFA,KM,CRM,SCM(89ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類7/中分類17/3.ソリューションビジネス(2)用語例 CRMソリューション(81ページ)
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問454.SCMは、原材料調達から製品提供までの一連の流れを統合的に管理する手法である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。SCM(Supply Chain Management:サプライチェーン管理)は、原材料や部品の供給から、製品の製造・加工、配送、販売に至るまでの一連の企業間のつながり(サプライチェーン)を管理の対象とする。ERP・CRMと並んで、企業全体や事業活動の統合管理、企業間の一体運営を実現するシステムの例で、代表的な経営管理システムの一つでもある。
根拠: IPA「中小規模製造業者の製造分野におけるDX推進ガイド活用 用語集」 [さ] サプライチェーン(PDF 13ページ)/SCM(PDF 28ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類7 システム戦略/中分類17/1.(1)⑥個別の開発計画 用語例 ERP,SCM,CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)(80ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類8/中分類19/4.経営管理システム 用語例 ERP,SFA,KM,CRM,SCM(89ページ)
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問455.ERPは、人事システムのみを管理するソフトウェアである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ERPは「会計・人事・生産・販売等の基幹業務統合管理」(人事のみではない)。
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問456.IoT(Internet of Things)は、モノがインターネットに接続されデータの収集・交換・制御を行う技術・コンセプトである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。IoT(モノのインターネット)は、パソコンやスマートフォンだけでなく、自動車、家電、ロボット、施設などあらゆるモノがセンサーと無線通信を介してインターネットにつながり、情報をやり取りすること。これによりモノのデータ化やそれに基づく自動化が進み、新たな付加価値が生まれる(総務省 平成27年版情報通信白書)。センサーやアクチュエータもインターネットにつながるモノに含まれる。
根拠: 総務省 平成27年版 情報通信白書「ユビキタスからIoTへ」 (1)ユビキタスからIoTへ / IPA「中小規模製造業者の製造分野におけるDX推進ガイド活用 用語集」 [も] モノのインターネット(PDF 18ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類8/中分類21 ビジネスインダストリ/1.(2)用語例 IoT(Internet of Things)(91ページ)
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問457.労働者派遣法では、派遣労働者への業務指揮命令は派遣元の企業が行う。
正解:×(誤り)
解説:誤り。派遣労働者に業務の指揮命令をするのは派遣先。労働者派遣は、自己の雇用する労働者を、その雇用関係のもとで、他人の指揮命令を受けてその他人のために働かせることをいう(労働者派遣法2条)。雇用関係は派遣元との間にあるが、指揮命令は派遣先(他人)が行う。これに対し請負では、請負事業主が自ら雇う労働者に業務の進め方を指示しなければならない。
根拠: 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 第2条 / 厚生労働省「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準」(昭和61年労働省告示第37号、最終改正 平成24年厚生労働省告示第518号) 第2条・第3条 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9 企業と法務/中分類23/3.労働関連・取引関連法規(1)②労働者派遣法 用語例 労働者派遣契約,指揮命令,偽装請負(104ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問458.請負契約では、発注者が請負業者の労働者に直接業務指示を行うことが認められている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。請負は、仕事の完成を約束し、その結果に報酬が支払われる契約。請負の形式でも、請負事業主が自ら労働者に業務の進め方を指示し、評価や労働時間なども自ら管理するといった要件を満たさなければ、労働者派遣事業として扱われる(厚生労働省の区分基準)。発注者が請負業者の労働者に直接業務を指示すれば実態は労働者派遣で、いわゆる偽装請負に当たる。
根拠: 民法 第632条 / 厚生労働省「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準」(昭和61年労働省告示第37号、最終改正 平成24年厚生労働省告示第518号) 第2条・第3条 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9 企業と法務/中分類23/3.労働関連・取引関連法規(1)②労働者派遣法 用語例 労働者派遣契約,指揮命令,偽装請負(104ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問459.著作権は、特許庁への登録によって発生する権利である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。著作権は著作物を作った時点で発生し、登録などの手続は要らない(無方式主義、著作権法17条)。登録によって発生するのは特許権などで、特許権は設定の登録により発生する。著作権にも文化庁長官が原簿に記載する登録制度があるが、これは著作権の移転などを第三者に対抗するためのもので、権利が生まれる条件ではない。
根拠: 著作権法 第17条 / 特許法 第66条 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9/中分類23/1.知的財産権(1)用語例 知的財産基本法,産業財産権,営業秘密・(2)著作権法(無方式主義)・(3)産業財産権法(102ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問460.SWOT分析の4要素の組合せとして正しいものはどれか。
- ア.強み・弱み・機会・脅威
- イ.強み・弱み・成長性・収益性
- ウ.計画・実行・評価・改善
- エ.財務・顧客・業務・学習
正解:ア.強み・弱み・機会・脅威
解説:SWOT分析の4要素は、強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)。外部環境と内部環境を分析して、企業の強みや弱みを評価する事業戦略の手法である。成長性・収益性はSWOTの要素ではない。計画・実行・評価・改善はPDCAサイクル、財務・顧客・業務プロセス・学習と成長はバランススコアカードの4つの視点。
根拠: IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類8/中分類19/1.経営戦略手法(3)②事業戦略手法 用語例 SWOT(Strength,Weakness,Opportunity,Threat:強み,弱み,機会,脅威)分析(86ページ) / JIS Q 9001:2015 品質マネジメントシステム-要求事項(ISO 9001:2015) 0.3.2 PDCAサイクル / 国土交通省 公開資料「2. バランススコアカードの概要」(水道事業向けバランススコアカード資料) 2-1 バランススコアカードの基本的なモデル(14ページ)
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問461.PPMで、市場成長率が高く市場占有率も高い事業を分類するカテゴリはどれか。
- ア.金のなる木
- イ.花形
- ウ.問題児
- エ.負け犬
正解:イ.花形
解説:PPMは、市場成長率と相対的市場シェアの2軸で事業を4つに分類し、経営資源の配分を考える手法である(BCGの成長・シェアマトリクス)。高成長・高シェアは花形(star)で、将来性が高く積極的に投資する。低成長・高シェアは金のなる木(cash cow)で、得た資金を再投資に回す。高成長・低シェアは問題児(question mark)で、花形になる見込みに応じて投資か撤退かを判断する。低成長・低シェアは負け犬(BCGはpetsと呼ぶ)で、撤退や売却、再配置を検討する。
根拠: Boston Consulting Group「What Is the Growth Share Matrix?」 How Does the Growth Share Matrix Work?(4つの象限) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類8/中分類19/1.(2)全社戦略 用語例 PPM(Product Portfolio Management)(86ページ)
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問462.機械学習で、過学習(オーバーフィッティング)を防ぐ手法として適切でないものはどれか。
- ア.訓練誤差が下がる限り学習を続ける
- イ.損失関数に正則化の項を加える
- ウ.訓練中にドロップアウトを用いる
- エ.K分割交差検証で学習を評価する
正解:ア.訓練誤差が下がる限り学習を続ける
解説:訓練誤差が下がる限り学習を続けるのは、過学習が始まる前に訓練を打ち切る早期打ち切りと逆で、適切でない。過学習とは、モデルが訓練データに合わせすぎて、それ以外のデータに望ましい出力を返せなくなること。防ぐ手法には、訓練用と検証用のデータを入れ替える交差検証、重みが大きくなりすぎるのを抑える正則化、訓練中にニューロンをランダムに除外するドロップアウト、早期打ち切りがあり、データ拡張で訓練用データを増やすことも過学習の防止に使われる。
根拠: 産業技術総合研究所「機械学習品質マネジメントガイドライン 第4版」(Rev.4.2.0.0113、2024年4月2日) 用語の定義 6.過学習/9.8.2.1 過学習回避技術(145ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類1 基礎理論/中分類1/1.(8)②機械学習 用語例 過学習,交差検証(4ページ) / 産業技術総合研究所「機械学習品質マネジメントガイドライン 第4版」(Rev.4.2.0.0113、2024年4月2日) 12.2.1.2.2.3 データ拡張(訓練用のデータ数の確保や過学習の防止のため、データの変種を生成して追加。PDF 272ページ)
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問463.著作権法における著作者人格権に含まれないものはどれか。
- ア.公表権
- イ.複製権
- ウ.同一性保持権
- エ.氏名表示権
正解:イ.複製権
解説:複製権は著作者人格権ではなく、財産的な権利としての著作権に含まれる。著作者人格権は、公表権・氏名表示権・同一性保持権の3つ(著作権法17条)。公表権はまだ公表されていない著作物を公衆に提供・提示する権利、氏名表示権は著作者名を表示するか、どう表示するかを決める権利、同一性保持権は意に反する改変を受けない権利。複製権は著作物を複製する権利を専有するもので、財産的な権利の側に属する。
根拠: 著作権法 第17条 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9/中分類23/1.知的財産権(1)用語例 知的財産基本法,産業財産権,営業秘密・(2)著作権法(無方式主義)・(3)産業財産権法(102ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問464.労働者と企業の関係のうち、雇用契約を結んだ会社とは別の会社から指揮命令を受けて働く契約形態はどれか。
- ア.職業紹介
- イ.請負
- ウ.派遣
- エ.業務委託
正解:ウ.派遣
解説:派遣が当てはまる。労働者派遣では、雇用契約は派遣元と結び、指揮命令は派遣先から受ける(労働者派遣法2条)。職業紹介は求人者と求職者の雇用関係の成立をあっせんするもので、紹介後は雇い主が指揮命令する。請負は仕事の完成を約する契約で、請負事業主が自ら労働者に業務の進め方を指示する。業務委託は委任・準委任として事務の処理を相手に任せるもので、委託先が自ら処理する。
根拠: 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 第2条 / 職業安定法 第4条 / 民法 第632条 / 厚生労働省「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準」(昭和61年労働省告示第37号、最終改正 平成24年厚生労働省告示第518号) 第2条・第3条 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9/中分類23/3.労働関連・取引関連法規(1)②労働者派遣法 用語例 労働者派遣契約,指揮命令,偽装請負(104ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問465.ウォーターフォールモデルは、要件定義→運用→テスト→開発→設計の順に進める。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ウォーターフォールは「要件定義→設計→開発→テスト→運用」の順(記述が逆)。
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問466.経営戦略のSWOT分析は、強み・弱み・機会・脅威の4要素から戦略を立案する手法である。
正解:○(正しい)
解説:SWOT:内部要因(S/W)×外部要因(O/T)の2×2。クロスSWOTで戦略立案(S×O→積極攻勢等)。
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問467.4Pは、Process・People・Performance・Personalityである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。4Pは「Product・Price・Place・Promotion」(Process等は7Pの拡張)。
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問468.損益分岐点は、利益が最大となる売上高である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。損益分岐点は「売上=費用、利益=0」の点(利益最大ではない)。
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問469.特許権は、出願日から30年間保護される権利である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。特許権の存続期間は、特許出願の日から20年で終わる(特許法67条)。権利は設定の登録で発生するが、期間は出願日から数える。例外として、登録が出願から5年経過後などに遅れた場合や、安全性の確保などを目的とする法律による許可を受ける必要があって特許発明を実施できない期間があった場合は、延長登録の出願により延ばせる(後者は5年が限度)。30年ではない。
根拠: 特許法 第67条 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9/中分類23/1.知的財産権(1)用語例 知的財産基本法,産業財産権,営業秘密・(2)著作権法(無方式主義)・(3)産業財産権法(102ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問470.SaaSは、サーバ・ストレージ等のインフラを提供する形態である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。SaaSは「ソフトウェアをインターネット提供」(インフラはIaaS)。
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問471.企業の競争戦略フレームワーク「ポーターの5フォース」は、新規参入・代替品・売り手・買い手・既存競争の5要因で業界分析する。
正解:○(正しい)
解説:5フォース:①新規参入②代替品③売り手④買い手⑤既存競争。業界収益性・参入魅力度を多角的に分析。
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問472.次のうち、システム開発の段階として誤っているものはどれか。
- ア.システム要件定義
- イ.システム監査
- ウ.ソフトウェア構築
- エ.ソフトウェア詳細設計
正解:イ.システム監査
解説:システム監査は開発の段階ではない。システム開発は、システム要件定義・ソフトウェア要件定義、設計、実装・構築、統合・テスト、導入・受入れ支援、保守・廃棄の流れで整理され、システム要件定義、ソフトウェア詳細設計(設計)、ソフトウェア構築(実装・構築)はいずれも開発の段階。システム監査は、情報システムに係るリスクに適切に対応しているかを、独立かつ客観的な立場のシステム監査人が検証・評価し、保証や助言を行う監査業務である。
根拠: IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類4 開発技術/中分類12 システム開発技術(1.システム要件定義・ソフトウェア要件定義、2.設計(ソフトウェア詳細設計)、3.実装・構築(ソフトウェア構築)〜6.保守・廃棄)(45〜56ページ) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類6/中分類16 システム監査/1.(1)用語例 システム監査・(2)①システム監査の目的(76ページ)
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問473.次のうち、知的財産権の組合せとして誤っているものはどれか。
- ア.特許権・実用新案権
- イ.意匠権・商標権
- ウ.著作権・営業秘密
- エ.所有権・賃借権
正解:エ.所有権・賃借権
解説:所有権・賃借権は知的財産権ではない。知的財産権は、特許権、実用新案権、育成者権、意匠権、著作権、商標権など、知的財産に関して法令で定められた権利などをいい(知的財産基本法2条)、営業秘密も知的財産に含まれる。所有権は所有物を自由に使用・収益・処分する権利、賃借権は賃貸借契約により物を使用・収益する権利で、どちらも人の創造的な活動などから生まれる知的財産に関する権利ではない。
根拠: 知的財産基本法 第2条 / 民法 第206条 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9/中分類23/1.知的財産権(1)用語例 知的財産基本法,産業財産権,営業秘密・(2)著作権法(無方式主義)・(3)産業財産権法(102ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問474.次のうち、経営戦略のフレームワークとして誤っているものはどれか。
- ア.OSI参照モデル
- イ.5フォース分析
- ウ.PPM
- エ.SWOT分析
正解:ア.OSI参照モデル
解説:OSI参照モデルはネットワーク階層モデル。SWOT・5フォース・PPMは経営戦略フレームワーク。
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問475.スクラムガイド(2020年版)では、スクラムチームはプロダクトオーナー・スクラムマスター・開発者で構成される。
正解:○(正しい)
解説:スクラムガイド2020年版は、スクラムチームを1人のスクラムマスター、1人のプロダクトオーナー、複数人の開発者で構成するとし、この3つの責任を定義している。2017年版まで使われた「開発チーム」という呼び方は「開発者」に改められた。
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問476.BPM(ビジネスプロセスマネジメント)は、業務プロセスを継続的に改善・最適化するマネジメント手法である。
正解:○(正しい)
解説:BPM:業務プロセスの可視化・分析・改善・自動化のサイクル。BPMNでプロセスをモデル化。
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問477.BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)は、業務プロセスを抜本的に再設計する手法である。
正解:○(正しい)
解説:BPR:1990年代にHammerが提唱。漸進的改善(カイゼン)と対照的に、ゼロベースで業務プロセスを再構築。
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問478.流動比率は、流動資産を流動負債で割って求める比率で、企業の短期的な支払能力(安全性)を示す指標である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。流動比率=流動資産÷流動負債×100(%)で、高いほど短期の支払能力が高い。自己資本比率も安全性指標の一つ(シラバス 会計・財務)。
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問479.PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)は、市場成長率と相対市場シェアの2軸で事業を分類する手法である。
正解:○(正しい)
解説:PPM(BCGマトリクス):花形・金のなる木・問題児・負け犬の4分類。経営資源配分の意思決定に活用。
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問480.DFD(データフローダイアグラム)は、業務システムにおけるデータの流れを表す図である。
正解:○(正しい)
解説:DFD:プロセス・データストア・外部実体・データフローの4要素で表現。構造化分析の基本ツール。
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問481.UML(統一モデリング言語)は、ソフトウェア設計を視覚的に表現する標準言語で、複数の図種類がある。
正解:○(正しい)
解説:UML:クラス図・シーケンス図・ユースケース図・アクティビティ図等。OMG(Object Management Group)が標準化。
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問482.労働者派遣法の派遣可能期間は、事業所単位5年・個人単位3年である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。派遣可能期間は、事業所単位・個人単位とも3年。派遣先は、同じ事業所などの業務について、3年を超えて継続して労働者派遣を受け入れることはできない(事業所単位)。過半数労働組合などの意見を聴いて期間を延長した場合でも、同じ組織単位で同じ派遣労働者を3年を超えて受け入れることはできない(個人単位)。無期雇用の派遣労働者などは対象外。5年ではない。
根拠: 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 第40条の2 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9 企業と法務/中分類23/3.労働関連・取引関連法規(1)②労働者派遣法 用語例 労働者派遣契約,指揮命令,偽装請負(104ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問483.製造物責任法(PL法)は、製造物の欠陥により消費者が損害を受けた場合の製造業者等の損害賠償責任を定めた法律である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。製造物責任法は、製造物の欠陥で人の生命、身体又は財産に被害が出たときの製造業者等の損害賠償責任を定め、被害者の保護を図る法律。民法の不法行為では加害者の過失を立証する必要があるのに対し、製造物責任では製造物の欠陥を立証すればよい(消費者庁 Q&A)。ソフトウェアそのものは無体物で対象外だが、ソフトウェアを組み込んだ製造物の欠陥と解されることはある。
根拠: 製造物責任法 第3条 / 消費者庁「製造物責任法の概要Q&A」 Q1・Q3・Q5 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9/中分類23/4.(5)⑧PL法(107ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問484.次のうち、製造物責任法(PL法)について誤っているものはどれか。
- ア.ソフトウェアは原則対象
- イ.製造物の欠陥が要件
- ウ.無過失責任主義
- エ.被害者の保護を目的とする
正解:ア.ソフトウェアは原則対象
解説:誤っているのは「ソフトウェアは原則対象」。製造物責任法の製造物は「製造又は加工された動産」で、ソフトウェアそのものは無体物なので対象にならない(消費者庁 Q&A)。ただし、ソフトウェアを組み込んだ製造物の欠陥と解される場合はある。責任は引き渡した製造物の欠陥で損害が出たときに生じ、加害者の過失ではなく製造物の欠陥を立証すればよい点で、過失を要件としない責任である。法の目的は被害者の保護である。
根拠: 製造物責任法 第2条 / 消費者庁「製造物責任法の概要Q&A」 Q1・Q3・Q5 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2(2026年1月) 大分類9/中分類23/4.(5)⑧PL法(107ページ) (出典: e-Gov法令検索)
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問485.小売事業者が,オムニチャネル戦略を実現するためのIT 活用事例はどれか。
- ア.実店舗,オンライン店舗,コールセンタなど複数の顧客接点で,顧客情報や在庫情報などを一元的に管理・共有して接客することによって,顧客の利便性を高める。
- イ.複数店舗からネットワークを経由して,受発注,出荷,請求,支払などの取引情報を電子的に交換することによって,卸売業者とメーカとの間の受発注業務の効率を高める。
- ウ.複数店舗に設置した監視カメラの画像データを本部に集め,本部が各店舗の状況をリアルタイムに把握することによって,店舗運営業務の効率を高める。
- エ.複数店舗のPOS データを本部に集め,本部が日次で売れ筋商品の抽出,複数の商品の併売率の分析を行うことによって,商品計画や棚割計画を最適化する。
正解:ア.実店舗,オンライン店舗,コールセンタなど複数の顧客接点で,顧客情報や在庫情報などを一元的に管理・共有して接客することによって,顧客の利便性を高める。
解説:オムニチャネルは,実店舗・オンライン店舗・コールセンタなど「あらゆる(omni)顧客接点(channel)」をつないで一体として扱う考え方である。どの接点から来ても同じ顧客情報と在庫情報にもとづいて応対できるようにするので,利用者はネットで見た商品を店で受け取る,といった使い方ができる。よってアが正しい。イは企業間で取引情報をやり取りするEDI,ウは店舗運営の監視,エはPOSデータの分析による商品計画で,いずれも顧客接点をつなぐ話ではない。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問16
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問486.サービスA~D の中で会員のリテンション率が最も高いものはどれか。 なお,リテンションの対象は前月末から当月末まで継続して在籍した会員とし,当月新規会員は月末までの退会はないものとする。

- ア.サービスA
- イ.サービスB
- ウ.サービスC
- エ.サービスD
正解:イ.サービスB
解説:当月新規会員は月末まで退会しないので,当月末会員数のうち新規会員数はそのまま残っている。したがって前月から継続した会員数は「当月末会員数 - 当月新規会員数」で求まり,リテンション率はこれを前月末会員数で割った値になる。A は (800 - 500) ÷ 1,000 = 30%,B は (800 - 200) ÷ 1,000 = 60%,C は (1,100 - 500) ÷ 1,500 = 40%,D は (1,800 - 1,000) ÷ 1,500 = 約53%。最も高いのはBである。当月末会員数だけを見るとAとBはどちらも800人で並ぶが,Aは新規が500人と多く,そのぶん前月からの継続が300人しか残っていない。Dは当月末会員数が1,800人と最も多いが,そのうち1,000人が新規なのでリテンション率では2位にとどまる。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問487.AI の事例として,適切でないものはどれか。
- ア.制御量を目標値側へフィードバックすることによって両者を比較し,その差によって両者を一致させるような修正動作を行うPID 制御のモーターコントローラー
- イ.部屋の広さや形,家具の位置などを学習し,移動のルートを決めて掃除をするロボット
- ウ.ヘルプデスク及びコールセンターに代わって,自然言語による質問の意味を推測して返事をするチャットボット
- エ.ボードゲームでプロの人間に勝つような,多数の統計データを処理することによって人間に勝るソフトウェア
正解:ア.制御量を目標値側へフィードバックすることによって両者を比較し,その差によって両者を一致させるような修正動作を行うPID 制御のモーターコントローラー
解説:AIはデータから規則性を学び取り,それをもとに判断や推論を行う仕組みを指す。アのPID制御は,目標値と現在値の差に対してあらかじめ人が決めた3つの係数(比例・積分・微分)を掛けて修正量を計算する古典的なフィードバック制御であり,データから学ぶことも推論することもない。したがってAIの事例として適切でない。イは環境を学習して行動を決めており,ウは自然言語の意味を推測しており,エは大量のデータを処理して最善手を選んでおり,いずれもAIの事例に当たる。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問18
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問488.ブレーンストーミングの説明はどれか。
- ア.あるテーマの検討において,複数のメンバーで,各自が思いつくままに自由奔放にできるだけ多くのアイディアを出し合うことによって,創造的思考を喚起し,アイディアを開発しようとする会議方法
- イ.研修を始める前に行う簡単なゲームや,商談や面接の本題に入る前に行う雑談など,参加者の緊張をほぐすためのコミュニケーション方法
- ウ.情報を,決められた枠組みに従って整理・分析するスキルや方法を利用し,複雑なものごとを明快に把握したり,問題に対する解決策を導き出したりするような思考方法
- エ.ポイントを繰り返したり,言い換えたりすることによって,お互いの理解する意味合いが一致していることを確認したり,意見・評価を伝えたりする方法
正解:ア.あるテーマの検討において,複数のメンバーで,各自が思いつくままに自由奔放にできるだけ多くのアイディアを出し合うことによって,創造的思考を喚起し,アイディアを開発しようとする会議方法
解説:ブレーンストーミングは,批判をしない・自由奔放に・質より量・他人の案への便乗を歓迎する,という4つの原則のもとで案を出し合う会議法である。アがその説明にあたる。イは本題に入る前に場を和ませるアイスブレーク,ウは枠組み(フレームワーク)に当てはめて整理するロジカルシンキング,エは相手の言葉を繰り返したり言い換えたりして理解のずれを確かめるアクティブリスニングの説明である。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問19
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問489.A 社は,自社の業務可視化をB 社に委託しその成果物として納品された業務フロー図をC 社に提示することによって,業務システムの開発をC 社に委託することを検討している。A 社がこの業務フロー図を使用する上で生じる制約として,適切なものはどれか。 なお,B 社への委託に当たって締結された契約には,著作権は全てA 社に譲渡する旨の記述があり,著作者人格権については特段の記述はない。
- ア.C 社と守秘義務契約を締結したとしても,C 社に対して,納品された業務フロー図の電子データを提供することはできない。
- イ.納品された業務フロー図の各ページに作成者名として記されているB 社の企業名をA 社の企業名に変更し,C 社に提示することはできない。
- ウ.納品された業務フロー図を印刷し,社内資料としてA 社の社員に配布することはできない。
- エ.バックアップの目的で,納品された業務フロー図の電子データを複製し,A 社だけがアクセス可能なクラウドストレージに保管することはできない。
正解:イ.納品された業務フロー図の各ページに作成者名として記されているB 社の企業名をA 社の企業名に変更し,C 社に提示することはできない。
解説:著作権のうち財産権にあたる部分は譲渡できるが,著作者人格権は著作者だけのもので譲渡できない(著作権法第59条)。契約に「著作権は全てA社に譲渡する」とあっても,著作者人格権はB社に残ったままである。著作者人格権のひとつに,著作者名をどう表示するかを決める氏名表示権がある。作成者名として記されたB社の名前をA社の名前に勝手に書き換えることは,この氏名表示権に反するのでできない。よってイが正しい。ア・ウ・エは,電子データの提供,印刷して配ること,複製して保管することで,いずれも複製権や譲渡権といった財産権の範囲の行為である。これらの権利はA社に移っているので,A社は自由に行える。
出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問20
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問490.大規模言語モデルを用いた自然言語処理において,事前学習済みのモデルに対して行う,ファインチューニングに関する記述として,最も適切なものはどれか。
- ア.強化学習を行い,最適な結果が得られるようにする。
- イ.事前学習と同じデータを繰り返し用いて学習を行い,モデルの精度を高めるようにする。
- ウ.大量のテキストデータを用いて学習を行い,モデルの精度を高めるようにする。
- エ.特定のデータを用いて追加で学習を行い,目的とするタスクに適用できるようにする。
正解:エ.特定のデータを用いて追加で学習を行い,目的とするタスクに適用できるようにする。
解説:ファインチューニング(微調整)は,大量のテキストで一般的な言語の性質を学び終えたモデルに対し,目的の仕事に合わせた比較的少量のデータで追加の学習をさせ,その仕事に使えるようにすることである。よってエ。ウは事前学習そのものの説明で,ファインチューニングの前の段階に当たる。イは同じデータを繰り返すだけなので新しい仕事に適応させることにならない(かえって過学習を招く)。アの強化学習は,人の好みに沿った出力に近づける手法(RLHF など)で使われることはあるが,ファインチューニングそのものの説明ではない。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問491.データマイニングの手法の一つであって,POS などの蓄積データから“一緒に買われる商品”の組合せを発見する分析手法はどれか。
- ア.3C 分析
- イ.ABC 分析
- ウ.コンジョイント分析
- エ.マーケットバスケット分析
正解:エ.マーケットバスケット分析
解説:マーケットバスケット分析は,1回の買い物かご(バスケット)の中身を大量に調べて,同時に買われやすい商品の組合せを見つける手法である。よってエ。アの3C 分析は顧客・競合・自社の3つの観点から事業環境を整理する手法。イのABC 分析は売上などへの寄与度で対象をA・B・Cに分けて重点を決める手法。ウのコンジョイント分析は,商品の機能や価格といった要素のうちどれが購買の決め手になっているかを調べる手法である。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問16
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問492.インターネット上の生成AI サービスを利用する際に,オプトアウトを設定することはどのような場合に有効か。
- ア.個々の利用者が,自身が生成AI から得た情報に対して,著作権を主張したい場合
- イ.個々の利用者が入力した情報を,生成AI の学習に利用させたくない場合
- ウ.個々の利用者が入力した情報を,生成AI を通じて,他の利用者にも知ってほしい場合
- エ.生成AI から得た情報の信ぴょう性を高めたい場合
正解:イ.個々の利用者が入力した情報を,生成AI の学習に利用させたくない場合
解説:オプトアウトは「既定では対象に入っているものから,申し出て抜ける」ことをいう。生成AI サービスの多くは,入力された内容を既定で学習に使う設定になっており,オプトアウトを設定するとそれを止められる。よってイ。業務の秘密や個人情報を入力するときに効く設定である。ウは逆に学習に使ってほしい場合の話。アの著作権の主張やエの信ぴょう性は,オプトアウトの設定とは関係がない。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問493.物販事業において,ロングテールをビジネスとして成功させるために必要な施策はどれか。
- ア.多くの有名ブランド店が出店するショッピングモールの構築
- イ.交通の利便性が高い地域に対する,生活必需品を広く浅く取りそろえた出店計画
- ウ.店舗で購入した商品を近隣地域に無償で配送するサービスの実施
- エ.豊富な品ぞろえと,在庫コストや配送費用を抑えるための大規模な物流センタの構築や活用
正解:エ.豊富な品ぞろえと,在庫コストや配送費用を抑えるための大規模な物流センタの構築や活用
解説:ロングテールは,めったに売れない商品でも種類をとことん多く扱えば,その合計が売上の大きな部分を占めるという考え方である。成り立たせるには,膨大な品ぞろえを抱えても在庫や配送の費用が膨らまない仕組みが要る。よってエ。アは有名ブランドという売れ筋を集める発想でロングテールの逆。イは生活必需品を「広く浅く」という定番中心の品ぞろえで,やはり売れ筋に寄っている。ウの無償配送は近隣向けのサービスで,品ぞろえの幅とは関係がない。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問18
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問494.表の条件で喫茶店を開業したい。月10 万円の利益を出すためには,1 客席当たり1日平均何人の客が必要か。

- ア.3.75
- イ.4
- ウ.4.2
- エ.5
正解:エ.5
解説:客1人あたりの限界利益は 売上高500円 - 変動費100円 = 400円である。必要な限界利益の合計は 固定費300,000円 + 目標利益100,000円 = 400,000円。必要な客数は 400,000 ÷ 400 = 1,000人/月。営業日数20日・客席数10席なので,1客席あたり1日平均では 1,000 ÷ (20 × 10) = 5人。よってエ。目標利益の10万円を足し忘れると 300,000 ÷ 400 ÷ 200 = 3.75 となりアになる。変動費を引き忘れて売上高500円で割ると 400,000 ÷ 500 ÷ 200 = 4 となりイになる。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問19
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問495.カーボンフットプリントの説明として,適切なものはどれか。
- ア.温室効果ガスの排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにする取組
- イ.原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量を,CO2 量に換算して,その値を商品やサービスに表示すること
- ウ.自動車のエンジンから排出される一酸化炭素,窒素酸化物や炭化水素類などの大気汚染物質の排出量の定め
- エ.商品がどのような場所で作られて,流通し,販売されているかを把握するための仕組み
正解:イ.原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量を,CO2 量に換算して,その値を商品やサービスに表示すること
解説:カーボンフットプリントは「炭素の足あと」という意味で,原材料の調達から製造・輸送・使用・廃棄・リサイクルまでの一生を通して出る温室効果ガスをCO2 の量に換算し,商品やサービスに表示する仕組みである。よってイ。アはカーボンニュートラルの説明。ウは自動車の排出ガス規制の話で,対象が大気汚染物質であり温室効果ガスではない。エはトレーサビリティ(追跡可能性)の説明である。
出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問20
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問496.コアコンピタンスを説明したものはどれか。
- ア.経営活動における基本精神や行動指針
- イ.事業戦略の遂行によって達成すべき到達目標
- ウ.自社を取り巻く環境に関するビジネス上の機会と脅威
- エ.他社との競争優位の源泉となる経営資源及び企業能力
正解:エ.他社との競争優位の源泉となる経営資源及び企業能力
解説:コアコンピタンスは,他社がまねできず,複数の市場へ展開できる自社ならではの強み(技術・ノウハウ・組織の能力)をいう。よってエ。アは経営理念や行動指針,イは経営目標,ウは SWOT 分析でいう機会と脅威(外部環境)の説明である。コアコンピタンスは SWOT でいえば強み(内部環境)に当たる。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問16
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問497.マーケティング戦略におけるブルーオーシャンの説明として,適切なものはどれか。
- ア.競争が存在していない未知の市場
- イ.コモディティ化が進んだ既存の市場
- ウ.新事業のアイディアを実際のビジネスに育成するまでの期間
- エ.製品開発したものを市場化する過程に横たわっている障壁
正解:ア.競争が存在していない未知の市場
解説:ブルーオーシャンは,競争相手のいない未開拓の市場のことで,血で血を洗う競争市場(レッドオーシャン)と対にして使う。よってア。イのコモディティ化が進んだ市場は,まさにレッドオーシャンである。ウは新事業が軌道に乗るまでの期間(いわゆる死の谷やダーウィンの海の話),エは開発したものを市場に出すまでの障壁(魔の川)で,どちらも市場の種類の話ではない。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問17
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問498.HR テックの説明はどれか。
- ア.ICT を活用して,住宅内のエネルギー使用状況の監視,機器の遠隔操作や自動制御などを可能にし,家庭におけるエネルギー管理を支援するソリューション
- イ.既存のビジネスモデルによる業界秩序や既得権益を破壊してしまうほど大きな影響を与える新しいICT やビジネスモデル
- ウ.個人の資金に関わる情報を統合的に管理するサービスやマーケットプレイス・レンディングなどの金融サービスを実現するための新しい情報技術
- エ.採用,育成,評価,配属などの人事領域の業務を対象に,ビッグデータ解析やAI などの最新ICT を活用して,業務改善と社員満足度向上を図るソリューション
正解:エ.採用,育成,評価,配属などの人事領域の業務を対象に,ビッグデータ解析やAI などの最新ICT を活用して,業務改善と社員満足度向上を図るソリューション
解説:HR は Human Resources(人的資源)で,HR テックは採用・育成・評価・配属といった人事の仕事にAI やビッグデータ解析を使う取組をいう。よってエ。アはHEMS(家庭のエネルギー管理),イはディスラプティブ・イノベーション(破壊的技術),ウはフィンテック(金融×技術)の説明である。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問18
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問499.図は,製品の製造上のある要因の値x と品質特性の値y との関係をプロットしたものである。この図から読み取れることはどれか。

- ア.x からy を推定するためには,2 次回帰係数の計算が必要である。
- イ.x からy を推定するための回帰式は,y からx を推定する回帰式と同じである。
- ウ.x とy の相関係数は正である。
- エ.x とy の相関係数は負である。
正解:エ.x とy の相関係数は負である。
解説:点の集まりは左上から右下へ下がっており,x が大きいほど y が小さいという関係が読み取れる。したがって相関係数は負である。よってエ。ウは符号が逆。アは,点がほぼ直線状に並んでいて曲がっていないので,2次の項を持ち出す必要がない。イは,x からy を推定する回帰式とy からx を推定する回帰式は一般に一致しない(どちらの向きの誤差を小さくするかが違うため)。相関が完全(±1)のときだけ一致する。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問19
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問500.日本において,産業財産権と総称される四つの権利はどれか。
- ア.意匠権,実用新案権,商標権,特許権
- イ.意匠権,実用新案権,著作権,特許権
- ウ.意匠権,商標権,著作権,特許権
- エ.実用新案権,商標権,著作権,特許権
正解:ア.意匠権,実用新案権,商標権,特許権
解説:産業財産権は特許庁が所管する4つの権利で,特許権・実用新案権・意匠権・商標権をいう。よってア。著作権は文化庁の所管で,登録しなくても創作した時点で発生するため産業財産権には含まれない。イ・ウ・エはいずれも著作権を混ぜており,そのぶん4つのうちどれかが抜けている。
出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問20
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問501.ダイバーシティマネジメントの説明はどれか。
- ア.従業員が仕事と生活の調和を図り,やりがいをもって業務に取り組み,組織の活力を向上させることである。
- イ.性別や年齢,国籍などの面で従業員の多様性を尊重することによって,組織の活力を向上させることである。
- ウ.自ら設定した目標の達成を目指して従業員が主体的に業務に取り組み,その達成度に応じて評価が行われることである。
- エ.労使双方が労働条件についての合意を形成し,協調して収益の増大を目指すことである。
正解:イ.性別や年齢,国籍などの面で従業員の多様性を尊重することによって,組織の活力を向上させることである。
解説:ダイバーシティマネジメントは,性別・年齢・国籍・障害の有無などの違いを受け入れて活かす経営のことである。よってイ。アはワークライフバランス,ウは目標管理(MBO),エは労使協調の説明である。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問16
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問502.ERP を説明したものはどれか。
- ア.営業活動にIT を活用して営業の効率と品質を高め,売上・利益の大幅な増加や,顧客満足度の向上を目指す手法・概念である。
- イ.卸売業・メーカが小売店の経営活動を支援することによって,自社との取引量の拡大につなげる手法・概念である。
- ウ.企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の効率向上を図るための手法・概念である。
- エ.消費者向けや企業間の商取引を,インターネットなどの電子的なネットワークを活用して行う手法・概念である。
正解:ウ.企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の効率向上を図るための手法・概念である。
解説:ERP(Enterprise Resource Planning)は,ヒト・モノ・カネ・情報という企業全体の資源をまとめて計画・管理し,部門ごとにばらばらだった情報を1つの仕組みに統合して経営の効率を上げる考え方である。よってウ。アはSFA(営業支援),イはリテールサポート,エは電子商取引(EC)の説明である。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問503.イノベータ理論では,消費者を新製品の購入時期によって,イノベータ,アーリーアダプタ,アーリーマジョリティ,レイトマジョリティ,ラガードの五つに分類する。アーリーアダプタの説明として,適切なものはどれか。
- ア.新しい製品及び新技術の採用には懐疑的で,周囲の大多数が採用している場面を見てから採用する層
- イ.新商品,サービスなどを,リスクを恐れず最も早い段階で受容する層
- ウ.新商品,サービスなどを早期に受け入れ,消費者に大きな影響を与える層であり,流行に敏感で,自ら情報収集を行い判断する層
- エ.世の中の動きに関心が薄く,流行が一般化してからそれを採用することが多い層であり,場合によっては不採用を貫く,最も保守的な層
正解:ウ.新商品,サービスなどを早期に受け入れ,消費者に大きな影響を与える層であり,流行に敏感で,自ら情報収集を行い判断する層
解説:イノベータ理論の5分類のうち,アーリーアダプタは2番目に早く採用する層で,流行に敏感で自ら調べて判断し,その評価が後続の層に大きく影響する。「オピニオンリーダー」とも呼ばれる。よってウ。イは最も早いイノベータ,アは周囲の大多数を見てから動くレイトマジョリティ,エは最も保守的なラガードの説明である。アーリーマジョリティは,アーリーアダプタの評価を見てから動く慎重な多数派である。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問18
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問504.CIO の説明はどれか。
- ア.経営戦略の立案及び業務執行を統括する最高責任者
- イ.資金調達,財務報告などの財務面での戦略策定及び執行を統括する最高責任者
- ウ.自社の技術戦略や研究開発計画の立案及び執行を統括する最高責任者
- エ.情報管理,情報システムに関する戦略立案及び執行を統括する最高責任者
正解:エ.情報管理,情報システムに関する戦略立案及び執行を統括する最高責任者
解説:CIO(Chief Information Officer)は情報の最高責任者で,情報管理と情報システムの戦略を立て,実行を統括する。よってエ。アはCEO(最高経営責任者),イはCFO(最高財務責任者),ウはCTO(最高技術責任者)の説明である。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問19
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問505.ボリュームライセンス契約の説明はどれか。
- ア.企業などソフトウェアの大量購入者向けに,インストールできる台数をあらかじめ取り決め,ソフトウェアの使用を認める契約
- イ.使用場所を限定した契約であり,特定の施設の中であれば台数や人数に制限なく使用が許される契約
- ウ.ソフトウェアをインターネットからダウンロードしたとき画面に表示される契約内容に同意するを選択することによって,使用が許される契約
- エ.標準の使用許諾条件を定め,その範囲で一定量のパッケージの包装を解いたときに,権利者と購入者との間に使用許諾契約が自動的に成立したとみなす契約
正解:ア.企業などソフトウェアの大量購入者向けに,インストールできる台数をあらかじめ取り決め,ソフトウェアの使用を認める契約
解説:ボリュームライセンス契約は,企業などが同じソフトウェアを大量に使うときに,インストールできる台数をあらかじめ決めて一括で許諾を受ける契約である。よってア。イはサイトライセンス,ウはクリックオン契約(クリックラップ契約),エはシュリンクラップ契約の説明である。
出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問20
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。