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基本情報技術者「コンピュータシステム」の一問一答

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📖 基本情報技術者「コンピュータシステム」の全116問と解説(一覧)

基本情報技術者のコンピュータシステムに関する一問一答(全116問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.2進数の1010を10進数で表すと8である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。2進1010=8+2=「10」(8ではない、8は1000)。

  2. 問2.10進数の255を2進数で表すと11111110である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。255(10)=11111111(2)です。8ビットすべて1になります。

  3. 問3.16進数のFFを10進数で表すと256である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。16進FF=15×16+15=「255」(256は1×16²で100h)。

  4. 問4.1バイトは16ビットである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。1バイト=「8ビット」(16ビットは2バイト)。

  5. 問5.ASCIIコードは、16ビットで全世界の文字を表現する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ASCIIは「7ビット」で英数字・記号(全世界文字はUnicode)。

  6. 問6.Unicodeは世界中の文字を統一的に扱うための文字コード規格である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。Unicodeは、プラットフォームやプログラム、言語に関係なく、すべての文字に固有の番号を割り当てる文字コードの規格である(Unicodeコンソーシアム)。それ以前は多数の文字コードが並び立ち、同じ番号が別の文字を表すなど互いに衝突していた。番号をバイト列に置き換える符号化の一つがUTF-8で、Unicodeのやり取りに最も適した符号化とされる。シラバスでも文字の表現の用語例に挙がる。

    根拠: Unicode Consortium「What is Unicode?」 What is Unicode?/Characters Before Unicode/Unicode Characters / WHATWG Encoding Standard(Living Standard) 1 Preface / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 中分類1 3.情報に関する理論(3)文字の表現 用語例 Unicode(p.4)

  7. 問7.CPUは記憶装置と入出力装置から構成される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。CPUは「制御装置と演算装置」から構成(記憶・入出力は別装置)。

  8. 問8.CPUのクロック周波数が高いほど命令処理速度は遅くなる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。クロック高いほど「速くなる」(記述が逆)。

  9. 問9.キャッシュメモリは、主記憶装置よりも低速だが大容量である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。キャッシュメモリは主記憶より高速で小容量です。CPUと主記憶の速度差を埋める役割を持ちます。

  10. 問10.主記憶装置(メモリ)は、電源を切っても内容が消えない不揮発性メモリのDRAMが一般的である。

    正解:×(誤り)

    解説:DRAMは「揮発性」(電源切ると消える)。不揮発性は誤り。

  11. 問11.SSDはHDDに比べてアクセス速度が遅い。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。SSDは「HDDより速い」(フラッシュメモリ、機械可動部なし)。

  12. 問12.RAIDは複数の磁気ディスクを組み合わせて信頼性や性能を向上させる技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。RAIDは、複数のディスクを組み合わせて使い、1台より速く・大きく・信頼性の高い記憶装置を作る技術である(OSTEP)。データを分けて並列に読み書きするストライピング(RAID0)は性能を高める。同じデータを2台に書くミラーリング(RAID1)や、パリティを使う方式(RAID4・RAID5)は、ディスクの故障に耐えられるようにする。

    根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 38 Redundant Arrays of Inexpensive Disks (RAIDs) 38章冒頭/38.4 RAID Level 0/38.5 RAID Level 1/38.6 RAID Level 4/38.7 RAID Level 5 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類4 1.システムの構成(6)ストレージ 用語例 RAID0〜RAID6・ストライピング・ミラーリング・パリティ(p.16)

  13. 問13.RAID1は、複数ディスクに別々のデータを書き込む方式である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。RAID1は「同じデータを書込み(ミラーリング)」(別データ分散はRAID0)。

  14. 問14.RAID5は、ディスク2台同時故障まで復旧可能な方式である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。RAID5は「1台故障まで」復旧可(2台はRAID6)。

  15. 問15.OSの主な役割は、アプリケーション開発とプログラミングのみである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。OSは「プロセス・メモリ・ファイル・入出力管理」が主役割(アプリ開発はIDE)。

  16. 問16.ラウンドロビン方式は、優先度の高いタスクを優先実行する方式である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ラウンドロビンは「各タスクに一定時間順番に割当」(優先度ベースは別方式)。

  17. 問17.仮想記憶は、CPU内部のレジスタを増やす技術である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。仮想記憶は「補助記憶を主記憶のように使う」技術(レジスタとは別)。

  18. 問18.ページフォールトは、アクセスしたページが主記憶に存在しないときに発生する割込みである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。主記憶にないページにアクセスすると、ハードウェアが例外を発生させ、OSのページフォールト処理ルーチンに制御が移る。処理ルーチンはそのページを補助記憶から主記憶に読み込み、元の命令をやり直させる。ページフォールトは、このように実行中のプログラム自身が原因で起こる割込みである(IBM の z/OS の説明では、プログラム割込みの例に挙がる)。

    根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 21 Beyond Physical Memory: Mechanisms 21.3 The Page Fault/21.5 Page Fault Control Flow / IBM z/OS Basic Skills「What is interrupt processing?」 Program interrupts(page faults) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類3 1.プロセッサ(6)③割込み(内部割込み・外部割込み)(p.12)/中分類5 1.(7)②仮想記憶管理 用語例 ページフォールト(p.19)

  19. 問19.スラッシングは、システム性能が向上する状態である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。スラッシングは「性能著しく低下」(ページング頻発による)。

  20. 問20.パイプライン処理は、命令の実行段階を逐次実行する方式である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。パイプライン処理は、命令の処理を取出し・解読・実行などの段階に分け、段階ごとの装置が別々の命令を同時に受け持つ方式である(JIS X 0011)。複数の命令の処理を少しずつずらして重ね合わせて進めるので、プロセッサを高速化する技術の一つに数えられる。1命令の全段階を終えてから次の命令に進む逐次的な実行ではない。

    根拠: JIS X 0011:1989 情報処理用語(処理装置) 用語「パイプライン処理機構」 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類3 1.プロセッサ(8)プロセッサの高速化技術 用語例 パイプライン(p.12)

  21. 問21.マルチコアプロセッサは、1つのパッケージ内に複数のCPUコアを搭載したプロセッサである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。マルチコアプロセッサは、複数のCPUコアを1つのチップに載せたプロセッサである。1つのCPUをさらに速くしようとすると消費電力が大きくなりすぎることから普及した(OSTEP)。1つのCPUしか使わないプログラムはコアが増えても速くならないが、マルチスレッドで書かれたプログラムは仕事を複数のコアに分け、コアが増えたぶん速く動ける。

    根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 10 Multiprocessor Scheduling (Advanced) 10章冒頭 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類3 1.プロセッサ(8)プロセッサの高速化技術 用語例 マルチコアプロセッサ(p.12)

  22. 問22.スーパースカラは、クロックサイクルあたり1命令しか実行できない方式である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。スーパースカラは「同一クロックで複数命令並列実行」(1命令はスカラ)。

  23. 問23.CISCはRISCに比べて命令数が少なく、命令長が固定である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。逆です。CISCは命令数が多く命令長が可変、RISCは命令数が少なく命令長が固定です。

  24. 問24.デッドロックとは、複数のプロセスが互いに相手のリソース解放を待ち合って処理が進まない状態である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。デッドロックは、二つ以上のプロセスが、互いに相手に割り当てられた資源を待ち合って、処理が先に進めなくなる状態である(JIS X 0007)。起きるのは、資源を排他的に使う、資源を持ったまま別の資源を待つ、横取りできない、循環待ちになる、の4条件がすべてそろうときで、どれか1つでも成り立たなければ起きない。

    根拠: JIS X 0007:2001 情報処理用語-プログラミング 用語「デッドロック,すくみ」 / Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 32 Common Concurrency Problems 32.3 Deadlock Bugs(Conditions for Deadlock)

  25. 問25.ハッシュ表によるデータ検索の平均計算量はO(log n)である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ハッシュ表の平均計算量はO(1)です。O(log n)は二分探索木などです。

  26. 問26.クラスタシステムは複数のコンピュータを結合して単一のシステムのように動作させる構成である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。クラスタは、2台以上のコンピュータ(ノード)が協力して1つの処理を行う構成である。高可用性クラスタでは、あるノードが止まるとサービスを別のノードへ引き継ぐので、単一障害点がなくなり、利用者からはノードの故障が見えない(Red Hat)。冗長構成による信頼性の向上や、負荷分散による応答速度の向上に使われる。

    根拠: Red Hat Enterprise Linux 9「Configuring and managing high availability clusters」 Chapter 1. High Availability Add-On overview / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類4 1.システムの構成(2)システム構成 用語例 クラスタ(p.16)

  27. 問27.ホットスタンバイは、待機系を停止した状態で待機させる方式である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ホットスタンバイは「稼働状態で待機」(停止待機はコールドスタンバイ)。

  28. 問28.MTBFは平均修復時間、MTTRは平均故障間隔を表す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。MTBF「平均故障間隔」、MTTR「平均修復時間」(記述が逆)。

  29. 問29.稼働率は MTBF/(MTBF+MTTR) で計算できる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。稼働率(アベイラビリティ)は、システムが要求された機能を果たせる状態にある度合いを表す。式は MTBF/(MTBF+MTTR) で、MTBF は平均故障間動作時間、MTTR は平均修復時間である(JIS Z 8115 の固有アベイラビリティ)。MTBF が動いている時間、MTTR が止まっている時間にあたり、分母はその合計なので、この式は全体のうち動いている時間の割合を表す。

    根拠: JIS Z 8115:2019 ディペンダビリティ(総合信頼性)用語 分類h) 192-08 アベイラビリティ:192-08-02 固有アベイラビリティ 注記3/192-08-07 定常アベイラビリティ 注記3 / JIS X 0014:1999 情報処理用語-信頼性,保守性及び可用性 用語「可用性」「平均故障間隔」「平均修復時間」 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類4 2.システムの評価指標(2)②信頼性指標と信頼性計算(p.17)

  30. 問30.稼働率0.9と0.8のシステムを直列接続すると全体稼働率は0.95である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。直列稼働率=0.9×0.8=「0.72」(0.95は近似ではない)。

  31. 問31.仮想化技術のうち、ハイパーバイザ型はハードウェア上に直接仮想化ソフトを動作させる方式である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。ハイパーバイザ型(ベアメタル型)の仮想化では、ハイパーバイザがホストOSを介さずにハードウェアの上で直接動き、その上で複数のゲストOSを動かす。これに対しホスト型は、WindowsやLinuxなどのホストOSの上でハイパーバイザを動かす方式である(NIST SP 800-125)。サーバの仮想化ではベアメタル型が、デスクトップの仮想化ではホスト型が多く使われる。

    根拠: NIST SP 800-125 Guide to Security for Full Virtualization Technologies(2011年1月) 2.2 Types of Full Virtualization / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類4 1.システムの構成(2)システム構成 用語例 仮想化・VM(p.16)

  32. 問32.コンテナ型仮想化は、OSカーネルを共有しアプリケーションと必要ライブラリをパッケージ化する技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。コンテナでは、複数のアプリケーションがホストOSのカーネルを共有しながら、互いに分離されて動く(NIST SP 800-190)。アプリケーションの実行に必要なファイルをまとめたものをコンテナイメージといい、開発環境から本番環境へ手を加えずに移して動かせる。カーネルを共有するぶん、ハイパーバイザで動かす仮想マシンよりも分離の度合いは低い。

    根拠: NIST SP 800-190 Application Container Security Guide(2017年9月) 2.1 Basic Concepts for Application Virtualization and Containers/2.2 Containers and the Host Operating System

  33. 問33.補数表現のうち、2の補数は符号付き整数を表す方式で、最上位ビットが符号を表す。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。2の補数表現は符号付き整数の表し方の一つで、最上位ビットが符号ビットになる。nビットのとき、符号ビットは1なら −2^(n−1) の重みを持ち、0なら値に影響しない(C言語の規格の作業草案)。8ビットなら最上位ビットの重みは −128 なので、最上位ビットが0なら0以上、1なら負の数になり、表せる範囲は −128〜+127 である。例えば 11111111 は −128+127=−1 を表す。

    根拠: ISO/IEC 9899 プログラミング言語C 作業草案 N3220(WG14、2024年2月) 6.2.6.2 Integer types 段落2(sign bit) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類1 中分類1 1.離散数学(2)数値の表現(負の数の表現(補数表現))(p.2)

  34. 問34.IEEE754単精度は、計64ビットで構成される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。単精度は「32ビット」(1+8+23)、64ビットは倍精度。

  35. 問35.MIPSは「100億命令/秒」を単位とした指標である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。MIPSは「100万命令/秒」(10⁶、100億は10¹⁰で過大)。

  36. 問36.2進数の1101を10進数に変換した値はどれか。

    • ア.11
    • イ.13
    • ウ.12
    • エ.14

    正解:イ.13

    解説:1101(2)=8+4+0+1=13(10)。

  37. 問37.16進数の2Aを10進数に変換した値はどれか。

    • ア.32
    • イ.52
    • ウ.42
    • エ.62

    正解:ウ.42

    解説:2A(16)=2×16+10=42(10)。

  38. 問38.記憶容量を2進の慣用(1KB=1,024バイト)で数えるとき、1GB(ギガバイト)は何MBか。

    • ア.100MB
    • イ.512MB
    • ウ.10,240MB
    • エ.1,024MB

    正解:エ.1,024MB

    解説:2進の慣用では1GB=2^10MB=1,024MBになる(IEC の2進接頭辞で書くと1GiB=1,024MiB)。SI接頭語どおりに数えるとG=10^9、M=10^6なので1GB=1,000MBとなるため、どちらの数え方かを問題文で確かめる。100MB・512MB・10,240MBはどちらの数え方でも誤り。

  39. 問39.キャッシュメモリのヒット率が0.9、キャッシュのアクセス時間が10ns、主記憶のアクセス時間が100nsのとき、平均アクセス時間[ns]はいくらか。

    • ア.19
    • イ.15
    • ウ.55
    • エ.90

    正解:ア.19

    解説:0.9×10+0.1×100=9+10=19[ns]。

  40. 問40.稼働率0.9のシステムを2台並列接続したときの全体稼働率として最も近い値はどれか。

    • ア.0.81
    • イ.0.99
    • ウ.0.95
    • エ.0.90

    正解:イ.0.99

    解説:並列:1-(1-0.9)²=1-0.01=0.99。

  41. 問41.MTBF=950時間、MTTR=50時間のシステムの稼働率はいくらか。

    • ア.0.90
    • イ.0.98
    • ウ.0.95
    • エ.0.99

    正解:ウ.0.95

    解説:950/(950+50)=950/1000=0.95。

  42. 問42.タスクスケジューリング方式のうち、到着順に処理する方式はどれか。

    • ア.多重レベルキュー
    • イ.SJF
    • ウ.ラウンドロビン
    • エ.FCFS

    正解:エ.FCFS

    解説:FCFS(First Come, First Served:先着順)は、到着した順にジョブを実行する最も基本的な方式で、FIFOとも呼ばれる(OSTEP)。SJF(最短ジョブ優先)は到着順ではなく、実行時間の短いジョブから実行する。ラウンドロビンは、一定のタイムスライスごとに実行するジョブを切り替えて順に回す。多重レベルキューは、優先度の異なる複数の待ち行列を持ち、優先度の高い待ち行列のジョブから選ぶ。

    根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 7 Scheduling: Introduction 7.3 First In, First Out (FIFO)/7.4 Shortest Job First (SJF)/7.7 Round Robin / Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 8 Scheduling: The Multi-Level Feedback Queue 8.1 MLFQ: Basic Rules

  43. 問43.ページ置換アルゴリズムのうち、最も長く使われていないページを追い出す方式はどれか。

    • ア.LRU
    • イ.FIFO
    • ウ.LFU
    • エ.NRU

    正解:ア.LRU

    解説:LRU(Least Recently Used)は、最後に使われてから最も時間がたったページを追い出す(OSTEP)。FIFOは主記憶に入った時期が最も古いページを、LFU(Least Frequently Used)は使われた回数が最も少ないページを追い出す。NRU(Not Recently Used)は、最近使われていないページの中から選ぶ方式で、最も長く使われていないページを選ぶ方式ではない。

    根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 22 Beyond Physical Memory: Policies 22.3 A Simple Policy: FIFO/22.5 Using History: LRU(LFU・LRU)/22.8 Approximating LRU(参照ビットによる近似) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類5 1.オペレーティングシステム(7)②仮想記憶管理 用語例 LRU,FIFO(p.19)

  44. 問44.RAIDレベルのうち、ストライピングのみでパリティを持たず、耐障害性がない方式はどれか。

    • ア.RAID1
    • イ.RAID0
    • ウ.RAID5
    • エ.RAID6

    正解:イ.RAID0

    解説:RAID0(ストライピング)は、データをブロック単位で複数のディスクに分けて書き、並列に読み書きして速度と容量を得る方式で、冗長性がないため1台でも故障するとデータを失う(OSTEP)。RAID1(ミラーリング)は同じデータを2台に書くので1台の故障に耐え、RAID5はパリティを各ディスクに分散して持つので1台の故障に耐える。RAID6は2種類の冗長データを持ち、任意の2台の故障に耐える。

    根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 38 Redundant Arrays of Inexpensive Disks (RAIDs) 38.4 RAID Level 0: Striping/38.5 RAID Level 1: Mirroring/38.6 RAID Level 4/38.7 RAID Level 5: Rotating Parity / H. Peter Anvin「The mathematics of RAID-6」(2011年12月20日更新) 冒頭(RAID-6 supports losing any two drives)

  45. 問45.CPUの命令実行手順として正しいものはどれか。

    • ア.デコード→フェッチ→実行
    • イ.実行→フェッチ→デコード
    • ウ.フェッチ→デコード→実行
    • エ.フェッチ→実行→デコード

    正解:ウ.フェッチ→デコード→実行

    解説:命令は、主記憶から命令を取り出し(フェッチ)、命令部を解読し(デコード)、必要なデータを取り出して実行する、という順に処理される(シラバス)。取り出す前の命令は解読できず、解読する前は何をする命令か分からないので実行できない。そのため、デコードや実行をフェッチより前に置く並びも、実行をデコードより前に置く並びも成り立たない。

    根拠: IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類3 1.プロセッサ(6)②命令とアドレッシング(命令の実行手順)(p.12)

  46. 問46.1クロックで実行できる命令数が2、クロック周波数が2GHzのCPUのMIPS値として最も近いものはどれか。

    • ア.1,000
    • イ.2,000
    • ウ.8,000
    • エ.4,000

    正解:エ.4,000

    解説:2命令×2×10⁹=4×10⁹命令/秒=4,000MIPS。

  47. 問47.10進数の-5を8ビットの2の補数で表現したものはどれか。

    • ア.11111011
    • イ.11111010
    • ウ.10000101
    • エ.11111100

    正解:ア.11111011

    解説:5=00000101→ビット反転11111010→+1=11111011。

  48. 問48.仮想記憶方式における「スラッシング」の主な原因はどれか。

    • ア.プロセスの数に比べてスワップ領域が小さすぎる
    • イ.多重度に比べて主メモリの容量が小さすぎる
    • ウ.ページの数に比べてキャッシュメモリの容量が小さすぎる
    • エ.プロセスの数に比べてCPUのコア数が少なすぎる

    正解:イ.多重度に比べて主メモリの容量が小さすぎる

    解説:スラッシングは、実行中のプロセスが必要とするメモリの合計が主メモリ(主記憶)の容量を超え、ページの追出しと読込みが絶え間なく続く状態である。多重度を下げ、残ったプロセスのページを主メモリに収めると抑えられる(OSTEP)。スワップ領域の大きさは使えるページ数の上限を決めるもので、ページの出し入れの多さとは別。キャッシュメモリは主記憶装置とは別の小容量・高速の緩衝記憶装置で、CPUのコア数も主メモリの容量とは別の資源である。

    根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 22 Beyond Physical Memory: Policies 22.11 Thrashing / Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 21 Beyond Physical Memory: Mechanisms 21.1 Swap Space / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類5 1.オペレーティングシステム(7)②仮想記憶管理 用語例 スラッシング(p.19)/中分類3 2.メモリ(5)メモリの容量と性能(キャッシュメモリのヒット率)(p.12) / JIS X 0011:1989 情報処理用語(処理装置) 用語「キャッシュメモリ」

  49. 問49.プロセス間通信のうち、プロセス間でデータを受け渡すための共通の領域を使う方式はどれか。

    • ア.パイプ
    • イ.メッセージキュー
    • ウ.共有メモリ
    • エ.ソケット

    正解:ウ.共有メモリ

    解説:共有メモリは、同じメモリ領域を複数のプロセスのアドレス空間に同時に対応づけ、その領域を読み書きしてデータを受け渡す方式である(POSIX の定義)。パイプは、書き込んだデータが先入れ先出しで読み出される名前のないFIFO、メッセージキューはメッセージを追加・取出しする仕組み、ソケットはプロセス間通信の端点となるもので、いずれも共通の領域を読み書きして受け渡す方式ではない。

    根拠: The Open Group Base Specifications Issue 8(IEEE Std 1003.1-2024)Base Definitions 3 Definitions 3.138 FIFO Special File/3.206 Message Queue/3.261 Pipe/3.332 Shared Memory Object/3.342 Socket

  50. 問50.クライアントサーバシステムにおいて、サーバ側でビジネスロジックを実行する3層アーキテクチャの中間層の名称はどれか。

    • ア.プレゼンテーション層
    • イ.ネットワーク層
    • ウ.データ層
    • エ.アプリケーション層

    正解:エ.アプリケーション層

    解説:中間の層はアプリケーション層である。3層クライアントサーバシステムは、利用者との入出力を受け持つプレゼンテーション層、業務の処理(ビジネスロジック)を行うアプリケーション層、データを格納・管理するデータ層からなる(IBM)。シラバスでは中間の層をファンクション層、データ層をデータベースアクセス層と呼ぶ。ネットワーク層はOSI基本参照モデルの層の名前で、3層クライアントサーバの層ではない。

    根拠: IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類4 1.システムの構成(4)クライアントサーバシステム 用語例 プレゼンテーション層,ファンクション層,データベースアクセス層(p.16)/中分類10 2.データ通信と制御(1)②OSI基本参照モデル(p.33) / IBM「What is three-tier architecture?」 Presentation tier/Application tier/Data tier

  51. 問51.CPU内部のレジスタは、メインメモリよりアクセス速度が遅い。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。レジスタは「メモリより速い」(CPU内部、最高速階層)。

  52. 問52.CPUのクロック周波数は、1秒間にCPUが実行できる命令数を直接表す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。クロック周波数は1秒間のクロック信号回数。1命令に複数クロックが必要なため、命令数とは直接イコールではない。MIPS等の指標が命令実行速度を表す。

  53. 問53.ハミング符号は、データに検査ビットを付加して誤りを検出する方式であるが、1ビットの誤りであっても、誤ったビットの位置を特定して訂正することはできない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ハミング符号は1ビットの誤りの位置を特定して訂正でき、2ビットの誤りは検出できる(シラバス中分類1 用語例 ハミング符号)。訂正ができないのは単純なパリティチェック。

  54. 問54.キャッシュメモリのライトスルー方式では、CPUからの書込みをキャッシュメモリにだけ行い、主記憶への反映はそのブロックがキャッシュから追い出されるときにまとめて行う。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。記述はライトバック方式。ライトスルー方式は、キャッシュメモリと同時に主記憶にも書き込むため、主記憶の内容が常に最新に保たれる(シラバス用語例 ライトスルー,ライトバック)。

  55. 問55.USB Type-Cは、表側のみで挿せる片面コネクタ規格である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。USB-Cは「表裏どちらでも挿せる対称形状」(片面はType-Aの旧形状)。

  56. 問56.Bluetoothは、近距離(数m〜数十m)の無線通信規格で、低消費電力が特徴である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。Bluetoothは、パソコンやスマートフォンなどで、数メートル程度離れた機器をつなぐ短距離の無線通信技術で、IEEE 802.15.1 として標準化された(総務省)。2.4GHz帯を使い、低消費電力の無線接続の標準とされる。送信電力を上げると届く距離は延びるが消費電力も増えるため、機器ごとに距離と消費電力の兼ね合いで設計される。シラバスでは入出力インタフェースの用語例に Bluetooth と BLE が挙がる。

    根拠: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」用語集(英字) Bluetooth / Bluetooth SIG「Understanding Bluetooth Range」 What determines Bluetooth range?(Radio Spectrum/Transmit Power) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類3 4.入出力デバイス(1)①入出力インタフェースの種類と特徴 用語例 Bluetooth,BLE(p.14)

  57. 問57.HDMIは、アナログ映像信号のみを伝送する規格である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。HDMIは「デジタル映像+音声」を1本で伝送(アナログのみは旧VGA等)。

  58. 問58.OSのプロセスは、複数のメモリ空間を共有する単位である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。プロセスは「独立したメモリ空間」を持つ(共有はスレッド)。

  59. 問59.OSのファイルシステムは、ネットワーク経由のみで動作する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ファイルシステムは「補助記憶装置上のデータ階層管理」(ネットワーク限定ではない)。

  60. 問60.BIOSは、PCの起動時にハードウェアの初期化と OS の起動を行うファームウェアである。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。BIOS(Basic Input/Output System)は、電源を入れたとき最初に実行されるファームウェアで、主な役割はハードウェアの初期化・検査とOSの読込みである(NIST SP 800-147)。フラッシュメモリなどの不揮発性メモリに格納され、更新もできる。新しいPCでは UEFI 仕様に基づくファームウェアが使われており、従来型のBIOSとUEFIをまとめてBIOSと呼ぶこともある。

    根拠: NIST SP 800-147 BIOS Protection Guidelines(2011年4月) 1.2 Purpose and Scope/2.1 System BIOS

  61. 問61.画面解像度は、画面の縦横ピクセル数で表される(例:1920×1080はフルHD)。

    正解:○(正しい)

    解説:解像度:HD(1280×720)・フルHD(1920×1080)・4K(3840×2160)・8K(7680×4320)。ピクセル数が多いほど高精細。

  62. 問62.24ビットフルカラーは、1ピクセルあたり1色のみで表現する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。24bitカラーは「R・G・B各8bit(合計24bit)」で表現(1色ではない)。

  63. 問63.JPEGは可逆圧縮で、何度保存しても画質は劣化しない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。JPEGは「非可逆圧縮」、保存毎に劣化(可逆はPNG等)。

  64. 問64.MP3は、画像を圧縮するフォーマットである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。MP3は「音声圧縮」(画像はJPEG・PNG等)。

  65. 問65.システムの稼働率は、MTBF(平均故障間隔)が短いほど高くなる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)。MTBF(故障せず動く時間)が長いほど稼働率高い。短いと稼働率低下。

  66. 問66.フィッツの法則では、ターゲット到達時間は色とテクスチャで決まる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。フィッツの法則は「距離と大きさ」(色・テクスチャではない)。

  67. 問67.ユニバーサルデザインは、年齢・能力・状況にかかわらず使いやすいデザインを目指す概念である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。ユニバーサルデザインは、改造や特別な設計をしなくても、できる限りすべての人が使える製品や環境の設計をいう(ノースカロライナ州立大学 ユニバーサルデザインセンター)。公平な利用、利用の柔軟性、単純で直感的な利用、知覚できる情報、失敗に対する寛容さ、少ない身体的労力、接近と利用のための大きさと空間、の7原則がある。年齢・文化・障害の有無・能力の違いにかかわらず、多くの人が快適に使えることを目指す。

    根拠: NC State University College of Design「Center for Universal Design」The Principles of Universal Design(Version 2.0, 1997) The Principles of Universal Design(PRINCIPLE ONE〜SEVEN) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類7 2.UX/UIデザイン(7)ユニバーサルデザイン(p.25)

  68. 問68.ジャイロセンサーは、機器の温度を検出する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ジャイロは「傾き・回転」を検出(温度は温度センサー)。

  69. 問69.GPSは、地上の電波塔から信号を受信して位置を特定する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。GPSは「複数の衛星」からの信号で位置特定(地上電波塔ではない)。

  70. 問70.仮想記憶で、主記憶に空きページがないときにページフォールトが起きると、主記憶上のページを補助記憶へ追い出して必要なページを読み込む「ページ置換え」が行われる。

    正解:○(正しい)

    解説:ページフォールト時に主記憶に空きがなければ、LRU・FIFOなどのアルゴリズムで追い出すページを選び、必要なページを補助記憶から読み込む。これをページ置換え(ページアウト/ページイン)という。ページングは、仮想記憶をページ単位で管理・転送する方式全体の名前である。

  71. 問71.次の記憶装置のうち、最もアクセス速度が速いものはどれか。

    • ア.HDD
    • イ.SSD
    • ウ.CPU内部のレジスタ
    • エ.メインメモリ(RAM)

    正解:ウ.CPU内部のレジスタ

    解説:CPUレジスタが最速。次にL1〜L3キャッシュ→RAM→SSD→HDDの順で遅くなる。

  72. 問72.次のうち、不揮発性メモリでないものはどれか。

    • ア.ROM
    • イ.SSD
    • ウ.HDD
    • エ.DRAM

    正解:エ.DRAM

    解説:DRAM(メインメモリ)は揮発性。ROM・SSD・HDDは不揮発性で電源OFFでもデータ保持。

  73. 問73.次のうち、24ビットフルカラーで表現できる色数はどれか。

    • ア.約1,677万色
    • イ.65,536色
    • ウ.256色
    • エ.約42億色

    正解:ア.約1,677万色

    解説:24ビットフルカラーは、1画素を赤・緑・青(RGB)の3つの値で表し、それぞれに8ビットを使う(PNG 仕様の Truecolor)。各色256段階なので、色数は 256×256×256=2^24=16,777,216色、約1,677万色である。65,536色は2^16(16ビット)、256色は2^8(8ビット)の色数。約42億色は2^32の値で、RGB 各8ビットに透明度8ビットを加えた32ビットの画素でも、色そのものは24ビット分である。

    根拠: W3C Portable Network Graphics (PNG) Specification (Third Edition)(W3C勧告 2025年6月24日) 11.2.1 IHDR Image header(color type 2 Truecolor/6 Truecolor with alpha) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類8 2.マルチメディア応用(1)①色の表現 用語例 光の3原色(p.26〜27)

  74. 問74.次のうち、可逆圧縮フォーマットはどれか。

    • ア.JPEG
    • イ.PNG
    • ウ.MP3
    • エ.AAC

    正解:イ.PNG

    解説:PNG:可逆圧縮(圧縮復元で元データと完全一致)。JPEG・MP3・AACは非可逆圧縮で容量小だが情報損失あり。

  75. 問75.システムの稼働率について正しい記述はどれか。

    • ア.MTBFが短いほど高い
    • イ.MTTRが長いほど高い
    • ウ.MTBFが長くMTTRが短いほど高い
    • エ.MTBF・MTTRと無関係

    正解:ウ.MTBFが長くMTTRが短いほど高い

    解説:稼働率 = MTBF/(MTBF+MTTR)。故障間隔(MTBF)長く修復時間(MTTR)短いほど稼働率高い。

  76. 問76.アムダールの法則は、並列化により無限の性能向上が可能であることを示す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。アムダールの法則は「並列化できない部分の比率で上限が決まる」(無限性能向上ではない)。

  77. 問77.NASは、ブロック単位のストレージアクセスを提供する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。NASは「ファイル単位」、ブロック単位はSAN。

  78. 問78.SANは、ファイル単位のストレージアクセスを提供する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。SANは「ブロック単位」、ファイル単位はNAS。

  79. 問79.浮動小数点演算で、絶対値がほぼ等しい2つの数値の減算によって有効数字の桁数が大きく減少する現象を、情報落ちという。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。記述は桁落ち。情報落ちは、絶対値の大きな数と小さな数の加減算で、小さい方の数の有効数字が結果に反映されない現象である(シラバス用語例 桁落ち,情報落ち)。

  80. 問80.DMA方式は、CPUを介さずに、入出力装置と主記憶装置との間で直接データを転送する入出力制御方式である。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。DMA(Direct Memory Access)方式はCPUを介さない転送方式で、転送中もCPUは別の処理を進められる。CPUが転送を実行するのはプログラム制御方式(シラバス 入出力制御の方式)。

  81. 問81.CPUのスケジューリングアルゴリズムには、FCFS(先着順)・SJF(最短ジョブ優先)・ラウンドロビン等がある。

    正解:○(正しい)

    解説:CPUスケジューリング:FCFS(公平だが待ち時間長)・SJF(待ち時間最小化)・ラウンドロビン(タイムスライス・対話型)等。

  82. 問82.プロセスの状態には、実行・待機・準備(実行可能)等があり、状態遷移はOSのスケジューラが管理する。

    正解:○(正しい)

    解説:プロセス状態:実行中(Running)・待機中(Blocked/Waiting)・実行可能(Ready)・新規(New)・終了(Terminated)。

  83. 問83.仮想記憶のページングでは、ページフォルト発生時に主記憶を初期化する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ページフォルト時は「補助記憶からページを主記憶に読込」(初期化ではない)。

  84. 問84.ハードウェア仮想化技術として、Intel VT-x・AMD-Vが代表的である。

    正解:○(正しい)

    解説:ハードウェア仮想化:CPU側の支援機構(Intel VT-x・AMD-V)でハイパーバイザのオーバーヘッドを大幅低減。

  85. 問85.タッチパネルの種類には、抵抗膜方式・静電容量方式・赤外線方式等がある。

    正解:○(正しい)

    解説:タッチパネル:抵抗膜(圧力式、ペン操作可)・静電容量(指のみ・マルチタッチ・スマホ標準)・赤外線(大型ディスプレイ等)。

  86. 問86.レーザープリンタは、インクジェットでインクを吹き付ける方式である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。レーザーは「静電気でトナー定着」(インクジェットは別方式)。

  87. 問87.AR(拡張現実)は、完全な仮想空間に没入する技術である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ARは「現実にデジタル情報を重ね合わせる」(完全仮想はVR)。

  88. 問88.VRは、現実の風景にデジタル情報を重ねる技術である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。VRは「仮想空間に没入」(現実重ねはAR、記述が逆)。

  89. 問89.ゼロ除算やオーバフローなど、実行中のプログラムが原因となって発生する割込みは、外部割込みに分類される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。実行中のプログラムが原因で起こる割込み(ゼロ除算・オーバフロー・ページフォールト・SVCなど)は内部割込み。入出力の完了、タイマ、ハードウェア障害などプログラムの外の要因によるものが外部割込みである(シラバス 割込み)。

  90. 問90.ベンチマークテストは、システム性能を標準的な手法で測定・比較する手法である。

    正解:○(正しい)

    解説:ベンチマーク:SPEC(CPU性能)・TPC(DB性能)・3DMark(GPU性能)等の標準テスト。

  91. 問91.組込みシステムのリアルタイムOS(RTOS)は、決められた時間内に処理を完了することを保証する。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。RTOSにはハードリアルタイム(厳格な時間保証)とソフトリアルタイム(許容範囲内)があります。代表例はFreeRTOS・VxWorks・TRON系(μITRON)等で、汎用OSのLinuxは原則RTOSに含めません。

  92. 問92.フラッシュメモリは、揮発性メモリで電源を切ると内容が失われる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。フラッシュは「不揮発性」(電源切っても保持、SSD等で使用)。

  93. 問93.ハードディスク(HDD)の記録方式には、CMR(Conventional Magnetic Recording)とSMR(Shingled Magnetic Recording)等がある。

    正解:○(正しい)

    解説:HDD記録方式:CMR(従来型、安定性重視)・SMR(瓦記録、容量重視・書込み性能やや低下)。NAS・サーバ用は通常CMR推奨。

  94. 問94.スーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」では、LINPACKベンチマークでの実効性能で順位付けされる。

    正解:○(正しい)

    解説:TOP500:LINPACK(線形連立方程式解法)の実効性能(Rmax)でランキング。日本の「富岳」も上位常連。

  95. 問95.GPU(Graphics Processing Unit)は、もともと画像処理用だが、近年はAI計算(深層学習)にも活用される。

    正解:○(正しい)

    解説:GPU:並列演算が得意(数千コア)。NVIDIA CUDA等で汎用計算(GPGPU)に応用、深層学習の標準計算基盤に。

  96. 問96.CPUと主記憶間の速度差を埋めるための高速メモリは、L1〜L3キャッシュとして階層構造で配置される。

    正解:○(正しい)

    解説:キャッシュ階層:L1(最速・最小)→L2→L3→主記憶。空間/時間局所性を活用しヒット率を高めて性能向上。

  97. 問97.次のうち、ファイルレベルでアクセスするストレージはどれか。

    • ア.DAS(直接接続SCSI)
    • イ.SAN(FC接続)
    • ウ.NAS
    • エ.iSCSI

    正解:ウ.NAS

    解説:NAS:ファイルレベル(NFS/SMB)。SAN・DAS・iSCSIはブロックレベルアクセス。

  98. 問98.次の文字コードのうち、Webの標準として推奨されるものはどれか。

    • ア.Shift_JIS
    • イ.EUC-JP
    • ウ.ASCII
    • エ.UTF-8

    正解:エ.UTF-8

    解説:UTF-8は、Unicodeの文字を1〜4バイトの可変長で表す符号化で、1つの符号化で多言語の文字を扱える。ASCIIの範囲の文字はASCIIと同じ1バイトになるので、ASCIIと互換性がある(RFC 3629)。Webの文字符号化の標準も、新しいプロトコルや形式に UTF-8 を求めている。Shift_JIS と EUC-JP は日本語向けの旧来の符号化である。ASCII は英字・数字・記号を7ビットで表すコードで、日本語などの文字は表せない。

    根拠: WHATWG Encoding Standard(Living Standard) 1 Preface/12 Legacy multi-byte Japanese encodings(12.1 EUC-JP/12.3 Shift_JIS) / RFC 20 ASCII format for Network Interchange 1. Scope(standard 7-bit ASCII)/2. Standard Code / RFC 3629 UTF-8, a transformation format of ISO 10646 Abstract(preserving the full US-ASCII range)/3. UTF-8 definition(sequences of 1 to 4 octets)

  99. 問99.CPUのスケジューリングアルゴリズムで、対話型(タイムシェア型)OSに最も適しているのはどれか。

    • ア.ラウンドロビン
    • イ.SJF
    • ウ.FCFS
    • エ.優先度逆転

    正解:ア.ラウンドロビン

    解説:ラウンドロビンは、ジョブを一定の時間(タイムスライス)ずつ順に切り替えて実行する方式で、応答時間が短く、端末から対話的に使うタイムシェアリングに向く(OSTEP)。SJF(短いジョブを先に)やFCFS(到着順)は、ジョブを最後まで実行してから次へ移るので、後から来たジョブの応答が遅れる。優先度逆転は、高い優先度のスレッドが低い優先度のスレッドを待たされる問題の名前で、スケジューリング方式ではない。

    根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 7 Scheduling: Introduction 7.3 FIFO/7.4 SJF/7.6 A New Metric: Response Time/7.7 Round Robin / Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 28 Locks 28.14 Using Queues(ASIDE: Priority Inversion) / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類5 1.オペレーティングシステム(4)②多重プログラミングとスケジューリング 用語例 タイムスライス方式,ラウンドロビン(p.18)

  100. 問100.ARとMRの説明の組合せとして、適切なものはどれか。

    • ア.AR:人工的な環境の中にいるように感じさせる/MR:現実の空間に仮想の情報を融合させる
    • イ.AR:現実の風景に情報を重ねて表示する/MR:現実の空間に仮想の情報を融合させる
    • ウ.AR:人工的な環境の中にいるように感じさせる/MR:現実の空間を遮り仮想空間だけを見せる
    • エ.AR:現実の風景に情報を重ねて表示する/MR:現実の空間を遮り仮想空間だけを見せる

    正解:イ.AR:現実の風景に情報を重ねて表示する/MR:現実の空間に仮想の情報を融合させる

    解説:AR(拡張現実)は、コンピュータを使って現実の風景の中に情報を重ねて表示する技術である(総務省)。MR(複合現実)もARと同じく、現実の空間に仮想の情報を付加・融合させる技術の仲間に分類され、仮想空間の中で体験を提供するVR技術とは区別される。人工的な環境を作り出してその場にいるように感じさせるのはVR(仮想現実)の説明である。MRを現実の空間を遮って仮想空間だけを見せるものとする説明も、この分類に合わない。

    根拠: 総務省「情報通信白書 for Kids」インターネットの活用:仮想的な体験や声での指示もできる情報端末 AR・VRって何? / 総務省「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会 報告書」(2023年7月18日) 第2章(1)メタバース等の分類 ①本研究会での課題整理の対象とする概念及び用語の整理 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類3 中分類8 2.マルチメディア応用(2)マルチメディア応用 用語例 AR,VR,MR(p.27)

  101. 問101.次のうち、不揮発性メモリでブロック単位の消去が必要なものはどれか。

    • ア.SRAM
    • イ.DRAM
    • ウ.フラッシュメモリ
    • エ.キャッシュメモリ

    正解:ウ.フラッシュメモリ

    解説:フラッシュメモリは、電源を切っても内容が消えない不揮発性メモリで、ページに書き込む前に、ページより大きな単位であるブロック全体を消去しておく必要がある(OSTEP)。DRAMとSRAMは、電源が切れると内容を失う揮発性のメモリである。キャッシュメモリは、主記憶装置より小容量・高速の緩衝記憶装置という記憶階層上の役割の名前で、ブロック単位で消去する不揮発性の記憶素子ではない。

    根拠: Operating Systems: Three Easy Pieces(R. H. Arpaci-Dusseau・A. C. Arpaci-Dusseau、Version 1.10) 44 Flash-based SSDs 44章冒頭/44.3 Basic Flash Operations/44.5 From Raw Flash to Flash-Based SSDs / JIS X 0011:1989 情報処理用語(処理装置) 用語「キャッシュメモリ」 / IPA「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス Ver.9.2 大分類2 中分類3 2.メモリ(1)メモリの種類と特徴 用語例 DRAM,SRAM,フラッシュメモリ(p.12)

  102. 問102.基本情報技術者試験は、CBT方式で実施され、科目A試験と科目B試験で構成される。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。基本情報技術者試験はCBT方式で、科目A(多肢選択式〈四肢択一〉・90分・60問)と科目B(多肢選択式・100分・20問)で構成される。これまでCBT方式で随時実施されてきた。受験予約は申込日から3日目以降の空席がある日時で、選べる試験日は3か月先の月末までだが、2026年9月1日以降の申込みでは2026年12月27日までに限られる。IPAは2026年12月28日以降の試験実施を休止するとしている(試験会場によってはそれより前に休止。再開時期は決まり次第公表)。また、2026年3月31日に公表された試験区分体系の見直しでは、基本情報技術者試験は継続とされ、2027年度春頃から全試験区分をCBT方式で実施する予定とされている。

  103. 問103.クラウドストレージは、ローカルPCでのみアクセス可能なサービスである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。クラウドストレージは「インターネット経由でどこからもアクセス可」(ローカル限定ではない)。

  104. 問104.プロセッサの一つであるGPU の特徴として,適切なものはどれか。

    • ア.OS 及び他のハードウェアから独立して機能し,暗号キーなどの情報を安全に管理する。
    • イ.並列に動作する多数の浮動小数点演算ユニットによって,高速な3D 演算ができる。
    • ウ.目的に応じて半導体デバイス内部の論理回路を再構成できる。
    • エ.量子ビットによって0 と1 を重ね合わせた状態を計算に使うことができる。

    正解:イ.並列に動作する多数の浮動小数点演算ユニットによって,高速な3D 演算ができる。

    解説:GPU(Graphics Processing Unit)は,画像処理のために単純な浮動小数点演算ユニットを多数並べたプロセッサで,同じ計算を大量のデータに一斉に適用する用途に強い。3Dグラフィックスの描画がその代表で,近年は同じ性質を生かして機械学習の計算にも使われる。よってイが正しい。アはTPMなどのセキュリティチップ,ウは内部の論理回路を書き換えられるFPGA,エは量子コンピュータの説明である。

    出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問3
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  105. 問105.クラウドコンピューティングのサービスモデルとしてのPaaS の説明はどれか。

    • ア.OS やアプリケーションを含む任意のソフトウェアを実行可能にするリソースが,利用者に提供される。OS などのプラットフォームへの限定的な設定や制御を行うことができる。
    • イ.アプリケーションの開発や運用に必要となるミドルウェアなどが利用者に提供されるので,これらを利用して,アプリケーションを開発して運用することができる。利用者は,プラットフォームを直接変更することはできない。
    • ウ.利用者は,ハードウェア,OS などのプラットフォームとアプリケーションを自ら準備して,それらの運用を依頼する。利用者は,プラットフォームの構成を決めることができるなど,環境構築の自由度が高い。
    • エ.利用者は,用意されたアプリケーションをそのまま又はカスタマイズして利用するが,OS などのプラットフォームからアプリケーションまで全てを自ら準備する必要はない。利用者は,プラットフォームを直接変更することはできない。

    正解:イ.アプリケーションの開発や運用に必要となるミドルウェアなどが利用者に提供されるので,これらを利用して,アプリケーションを開発して運用することができる。利用者は,プラットフォームを直接変更することはできない。

    解説:PaaS(Platform as a Service)は,アプリケーションを動かすための土台,つまりOSやミドルウェアといったプラットフォームまでを事業者が用意し,利用者はその上でアプリケーションを開発・運用する形態である。土台そのものには手を入れられない。これがイである。アは任意のソフトウェアを動かせる計算資源そのものを借りるIaaS,エは完成したアプリケーションを使うSaaSの説明である。ウは利用者が自分でそろえた機器やソフトの運用だけを任せる形で,事業者が資源を提供するクラウドのサービスモデルには当てはまらない。

    出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問4
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  106. 問106.仮想記憶方式のコンピュータシステムにおいて,処理の多重度を増やしたところ,ページイン,ページアウトが多発して,システムの応答速度が急激に遅くなった。このような現象を何というか。

    • ア.オーバレイ
    • イ.スラッシング
    • ウ.メモリコンパクション
    • エ.ロールアウト

    正解:イ.スラッシング

    解説:多重度を上げすぎると,同時に動くプログラムに対して実記憶が足りなくなる。すると必要なページを読み込むそばから別のページが追い出され,ページの入れ替えばかりに時間を取られて本来の処理が進まなくなる。これをスラッシングという。アのオーバレイは,主記憶に載りきらないプログラムをあらかじめ区分けし,必要な部分だけを入れ替えながら実行する技法。ウのメモリコンパクションは,あちこちに散らばった空き領域を寄せ集めて大きな連続領域を作る操作。エのロールアウトは,主記憶上のプロセスを丸ごと補助記憶へ退避させることである。

    出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問5
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  107. 問107.図の回路のA 及びB に信号を入力したときに,Y に出力される信号のタイミングチャートとして,適切なものはどれか。問107の図

    • ア.A=0,0,1,0,1,0,1/B=1,0,1,0,1,0,0/Y=1,1,0,1,0,1,1(左から順に7区間の値)選択肢ア
    • イ.A=0,1,0,0,0,1,0/B=0,0,0,1,0,1,0/Y=1,0,1,0,1,0,1(左から順に7区間の値)選択肢イ
    • ウ.A=0,1,0,0,0,1,0/B=0,0,0,1,0,1,0/Y=0,1,0,1,0,0,0(左から順に7区間の値)選択肢ウ
    • エ.A=0,0,1,0,1,0,1/B=1,0,1,0,1,0,0/Y=0,0,1,0,1,0,0(左から順に7区間の値)選択肢エ

    正解:イ.A=0,1,0,0,0,1,0/B=0,0,0,1,0,1,0/Y=1,0,1,0,1,0,1(左から順に7区間の値)

    解説:まず回路が何をしているかを読む。1段目の素子は2つの入力を同じ信号Aで束ねたNANDなので,出力は A・A の否定,すなわちAの否定になる。下側も同じでBの否定である。2段目のNANDは「Aの否定」と「Bの否定」の論理積の否定で,ド・モルガンの法則から A + B(論理和)になる。3段目もまた入力を束ねたNANDなので,その否定を取る。結局 Y は A + B の否定,つまりNOR(否定論理和)である。AとBがどちらも0の区間だけYが1になり,どちらか一方でも1ならYは0になる。イはこの関係を7つの区間すべてで満たしている。アは第1区間でA=0,B=1なのでYは0のはずだが1になっている。ウは第1区間でA・Bがともに0なのでYは1のはずだが0になっている。エは第1区間は合っているが,第2区間でA・Bがともに0なのにYが0のままである。

    出典:情報処理推進機構「令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問6
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  108. 問108.MTBF は4,000 時間,MTTR は1,000 時間の装置がある。今後の6 年間は,予防保守によってMTBF を前年に比べて毎年100 時間ずつ改善し,遠隔保守によってMTTR を前年に比べて毎年100 時間ずつ改善していく計画である。6 年経過後の稼働率は幾らか。

    • ア.0.88
    • イ.0.90
    • ウ.0.92
    • エ.0.94

    正解:ウ.0.92

    解説:稼働率は MTBF ÷(MTBF + MTTR)で求める。MTBF は故障せずに動く平均時間なので,改善とは長くなること。6年で100時間ずつなので 4,000 + 600 = 4,600 時間。MTTR は修理に掛かる平均時間なので,改善とは短くなること。1,000 - 600 = 400 時間。よって 4,600 ÷ (4,600 + 400) = 4,600 ÷ 5,000 = 0.92 でウ。ちなみに改善前の稼働率は 4,000 ÷ 5,000 = 0.80 である。MTBF と MTTR で「改善」の向きが逆になることに注意する。

    出典:情報処理推進機構「令和7年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問4
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  109. 問109.図に示す構成で,表に示すようにキャッシュメモリと主記憶のアクセス時間だけが異なり,他の条件は同じ2 種類のCPU X とY がある。あるプログラムをCPU X とY とでそれぞれ実行したところ,両者の処理時間が等しかった。このとき,キャッシュメモリのヒット率は幾らか。ここで,CPU 以外の処理による影響はないものとする。問109の図

    • ア.0.75
    • イ.0.90
    • ウ.0.95
    • エ.0.96

    正解:イ.0.90

    解説:実効アクセス時間は「ヒット率 × キャッシュの時間 + (1 - ヒット率) × 主記憶の時間」で表せる。処理時間が等しいということは,この実効アクセス時間が等しいということである。ヒット率を h とすると 40h + 400(1 - h) = 20h + 580(1 - h)。左辺は 400 - 360h,右辺は 580 - 560h なので 200h = 180 となり h = 0.9。よってイ。CPU Y はキャッシュが速い代わりに主記憶が遅いので,ヒット率が高いほど Y が有利になる。両者が並ぶ点が0.9である。

    出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問3
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  110. 問110.あるシステムの今年度のMTBF は3,000 時間,MTTR は1,000 時間である。翌年度はMTBF について今年度の20%分の改善,MTTR について今年度の10%分の改善を図ると,翌年度の稼働率は何%になるか。

    • ア.69
    • イ.73
    • ウ.77
    • エ.80

    正解:エ.80

    解説:稼働率は MTBF ÷(MTBF + MTTR)で求める。MTBF は故障せずに動く平均時間なので改善とは長くなること,MTTR は修理に掛かる平均時間なので改善とは短くなることである。翌年度の MTBF は 3,000 × 1.2 = 3,600 時間,MTTR は 1,000 × 0.9 = 900 時間。稼働率は 3,600 ÷ (3,600 + 900) = 3,600 ÷ 4,500 = 0.8 で80%。よってエ。今年度は 3,000 ÷ 4,000 = 75%なので,5ポイントの改善になる。MTTR も1.1倍にしてしまうと 3,600 ÷ 4,700 = 約77%でウを選んでしまう。

    出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問4
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  111. 問111.複数のWeb サービスの入出力処理を連結させて新たなサービスを提供する,“ロジックマッシュアップ”の例はどれか。

    • ア.利用者が選択した飲食店情報のページを表示する際に,他のWeb サービスが提供する地図コンテンツをアクセスマップとして表示する。
    • イ.利用者が選択した投資商品の情報を表示する際に,関連する経済指標のデータを複数のWeb サービスから取得し,グラフに加工して表示する。
    • ウ.利用者が入力した予算の範囲で宿泊可能な施設のリストを他のWeb サービスから取得し,それらの宿泊施設の空室状況を別のWeb サービスから取得して表示する。
    • エ.利用者がマウスのドラッグで地図を操作した際に,Web ページ全体ではなく一部を読み直すことによって地図をスクロールして表示する。

    正解:ウ.利用者が入力した予算の範囲で宿泊可能な施設のリストを他のWeb サービスから取得し,それらの宿泊施設の空室状況を別のWeb サービスから取得して表示する。

    解説:マッシュアップは複数のサービスを組み合わせて新しいサービスを作ることだが,“ロジックマッシュアップ”はあるサービスの出力を別のサービスの入力に渡すところが要点である。ウは,まず宿泊施設のリストを取得し,その施設について別のサービスで空室状況を調べており,入出力が数珠つなぎになっている。よってウ。アは地図を貼り付けるだけ,イは複数のサービスから取ったデータを並べてグラフにするだけで,どちらもサービス間で入出力を渡していない。エはページの一部だけを読み直す Ajax の説明で,マッシュアップではない。

    出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問5
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  112. 問112.液晶ディスプレイなどの表示装置において,傾いた直線の境界を滑らかに表示する手法はどれか。

    • ア.アンチエイリアシング
    • イ.シェーディング
    • ウ.テクスチャマッピング
    • エ.バンプマッピング

    正解:ア.アンチエイリアシング

    解説:斜めの直線を画素で表すと,階段状のギザギザ(ジャギー)が出る。境界の画素を中間の濃さで塗って目立たなくする手法をアンチエイリアシングという。よってア。イのシェーディングは物体の面に陰影を付ける処理,ウのテクスチャマッピングは面に模様の画像を貼り付ける処理,エのバンプマッピングは面の凹凸を陰影で表現する処理で,いずれも3次元の質感を出すための手法である。

    出典:情報処理推進機構「令和6年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問6
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  113. 問113.コンピュータの高速化技術の一つであるメモリインタリーブに関する記述として,適切なものはどれか。

    • ア.主記憶と入出力装置,又は主記憶同士のデータの受渡しをCPU 経由でなく直接やり取りする方式
    • イ.主記憶にデータを送り出す際に,データをキャッシュに書き込み,キャッシュがあふれたときに主記憶へ書き込む方式
    • ウ.主記憶のデータの一部をキャッシュにコピーすることによって,レジスタと主記憶とのアクセス速度の差を縮める方式
    • エ.主記憶を複数の独立して動作するグループに分けて,各グループに並列にアクセスする方式

    正解:エ.主記憶を複数の独立して動作するグループに分けて,各グループに並列にアクセスする方式

    解説:メモリインタリーブは,主記憶をいくつかの区画(バンク)に分け,連続したアドレスを別々の区画へ順に割り当てておく方式である。連続した領域を読むときに複数の区画へ同時にアクセスできるので速くなる。よってエ。アはDMA,イはライトバック方式,ウはキャッシュメモリの説明である。

    出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問3
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  114. 問114.エッジコンピューティングの説明として,最も適切なものはどれか。

    • ア.画面生成やデータ処理をクライアント側で実行することによって,Web アプリケーションソフトウェアの操作性や表現力を高めること
    • イ.データが送信されてきたときだけ必要なサーバを立ち上げて,処理が終わり次第サーバを停止してリソースを解放すること
    • ウ.複数のサーバやPC を仮想化して統合することによって一つの高性能なコンピュータを作り上げ,並列処理によって処理能力を高めること
    • エ.利用者や機器に取り付けられたセンサなどのデータ発生源に近い場所にあるサーバなどでデータを一次処理し,処理のリアルタイム性を高めること

    正解:エ.利用者や機器に取り付けられたセンサなどのデータ発生源に近い場所にあるサーバなどでデータを一次処理し,処理のリアルタイム性を高めること

    解説:エッジコンピューティングは,データが生まれる現場の近く(エッジ)で先に処理してしまう考え方である。すべてをクラウドへ送ってから処理すると往復の時間がかかるが,手前で片付ければ応答が速くなり,通信量も減る。よってエ。アはリッチクライアント,イはサーバレス(FaaS),ウはグリッドコンピューティングの説明である。

    出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問4
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  115. 問115.3 次元グラフィックス処理におけるクリッピングの説明はどれか。

    • ア.CG 映像作成における最終段階として,物体のデータをディスプレイに描画できるように映像化する処理である。
    • イ.画像表示領域にウィンドウを定義し,ウィンドウの外側を除去し,内側の見える部分だけを取り出す処理である。
    • ウ.スクリーンの画素数が有限であるために図形の境界近くに生じる,階段状のギザギザを目立たなくする処理である。
    • エ.立体感を生じさせるために,物体の表面に陰影を付ける処理である。

    正解:イ.画像表示領域にウィンドウを定義し,ウィンドウの外側を除去し,内側の見える部分だけを取り出す処理である。

    解説:クリッピングは,表示する枠(ウィンドウ)を決めて,その外にはみ出した部分を切り捨てる処理である。よってイ。アはレンダリング,ウはアンチエイリアシング,エはシェーディングの説明である。3次元グラフィックスの処理はどれも名前が似ているが,クリッピングは「切り取る」,シェーディングは「陰影を付ける」と言葉の意味そのままで覚えるとよい。

    出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問5
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。

  116. 問116.ハイブリッドクラウドの説明はどれか。

    • ア.クラウドサービスが提供している機能の一部を,自社用にカスタマイズして利用すること
    • イ.クラウドサービスのサービス内容を,消費者向けと法人向けの両方を対象とするように構成して提供すること
    • ウ.クラウドサービスのサービス内容を,有償サービスと無償サービスとに区分して提供すること
    • エ.自社専用に使用するクラウドサービスと,汎用のクラウドサービスとの間でデータ及びアプリケーションソフトウェアの連携や相互運用が可能となる環境を提供すること

    正解:エ.自社専用に使用するクラウドサービスと,汎用のクラウドサービスとの間でデータ及びアプリケーションソフトウェアの連携や相互運用が可能となる環境を提供すること

    解説:ハイブリッドクラウドは,自社専用のクラウド(プライベートクラウド)と広く提供されているクラウド(パブリッククラウド)を組み合わせ,その間でデータやアプリケーションをやり取りできるようにした形態である。よってエ。機密性の高いデータは自社専用の側に置き,負荷が急に増える処理はパブリック側に任せる,といった使い分けができる。ア・イ・ウはいずれもサービスの提供のしかたやカスタマイズの話で,2種類のクラウドをつなぐという要点が入っていない。

    出典:情報処理推進機構「令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題」問15
    本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。