測量士補「応用測量」出題ポイント解説
測量士補試験「応用測量」の出題ポイントを整理。路線測量の単曲線・クロソイド曲線、河川測量の深浅測量、用地測量、座標法・倍横距法・三斜法・点高法による面積・体積計算の頻出論点を体系化して解説します。計算問題が中心の分野で、解法を身につければ得点源になります。
※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず国土地理院の公式情報でご確認ください。
出題傾向
- 分野: 路線測量、河川測量、用地測量、面積・体積計算
- 出題形式: 五肢択一式。曲線の要素計算や面積計算など、計算問題の比率が高い
- 合格目標: 試験全体で28問中18問以上(約65%)の正答が必要
- 単曲線の接線長・曲線長や座標法による面積計算は出題頻度が高く、解法を覚えれば確実に得点できる
頻出論点1: 路線測量の流れ
- 路線測量: 道路・鉄道・水路など線状構造物の建設のための測量。路線選定 → 中心線測量 → 縦断測量 → 横断測量 → 用地測量の順に進む
- 中心線測量: 路線の中心線を現地に設定し、測点(一般に20mごとのNo.杭)を設置する
- IP・BC・EC: 曲線の前後の直線を延長した交点がIP(交点)、曲線の始まりがBC(曲線始点)、終わりがEC(曲線終点)
頻出論点2: 単曲線の設置
- 交角と曲線半径: 単曲線は交角(I)と曲線半径(R)で形が決まる
- 接線長(TL): IPからBC(またはEC)までの距離。TL=R×tan(I/2)
- 曲線長(CL): BCからECまでの弧の長さ。CL=R×I(Iはラジアン)。外線長(SL)や中央縦距(M)も交角と半径から求められる
頻出論点3: クロソイド曲線
- クロソイド曲線: 曲率が曲線長に比例して変化する緩和曲線。直線部と円曲線部の間に挿入し、ハンドル操作を無理なく行えるようにする
- 基本式: クロソイドパラメータをA、曲線長をL、曲率半径をRとすると、A²=R×L の関係がある
- 同じクロソイド曲線でも、曲線長が長くなるほど曲率半径は小さくなる(カーブがきつくなる)
頻出論点4: 縦断測量・横断測量
- 縦断測量: 中心線上の各測点の地盤高を水準測量で求め、縦断面図を作成する。路線の勾配の検討に用いる
- 横断測量: 各測点で中心線に直角方向の地盤の起伏を測定し、横断面図を作成する
- 縦断面図・横断面図は、土工量(盛土・切土)の算定や設計の基礎資料となる
頻出論点5: 河川測量・用地測量
- 河川測量: 河川の形状・水深・流量等を把握する測量。距離標設置・水準測量・縦横断測量・深浅測量などからなる
- 深浅測量: 水底の地形を測る測量。音響測深機や測深かんを用い、水面からの深さと測定位置を同時に求める
- 用地測量: 取得・収用する土地の範囲と面積を確定する測量。境界確認、境界点の測定、面積計算、用地実測図の作成などを行う
頻出論点6: 面積計算 - 座標法
- 座標法: 各境界点の座標(X・Y)が分かっている場合に面積を求める方法。多角形の面積を座標値から直接計算できる
- 計算方法: 各点のY座標と、前後の点のX座標の差を掛け合わせて合計し、その絶対値の2分の1が面積となる
- トラバース測量で座標が求まっている用地測量などで広く用いられる
頻出論点7: 面積計算 - 倍横距法・三斜法
- 倍横距法: 各測線の緯距・経距(横距)から面積を求める方法。トラバース測量の成果から直接面積を計算できる
- 三斜法: 多角形を三角形に分割し、各三角形の底辺と高さから面積(底辺×高さ÷2)を求めて合計する
- 三斜法は図上で測った底辺・高さを用いるため、座標法より精度は劣るが簡便である
頻出論点8: 体積計算 - 点高法ほか
- 点高法: 土地を等しい大きさの三角形や四角形に分割し、各区画の角の地盤高(点高)から土量(体積)を求める方法。造成地の土工量算定に用いる
- 断面法: 一定間隔の横断面積を求め、隣り合う断面積の平均に距離を掛けて区間体積を算出し、合計する。路線の土工量算定に用いる
- いずれも体積=面積(または平均断面積)×高さ(または距離)の考え方が基本となる
効果的な学習法
応用測量は計算問題が中心の分野ですが、単曲線の接線長・曲線長やクロソイドの基本式、座標法による面積計算など、覚えるべき公式と解法は限られています。過去問で繰り返し計算練習をすれば、安定した得点源にできます。当サイトの一問一答で公式と用語を定着させましょう。観測の基礎は測量の基礎と法規の出題ポイント、トラバース計算は多角測量・GNSS測量・水準測量の出題ポイントで確認できます。
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