測量士補の合格体験記【独学2ヶ月で合格】
不動産会社で働きながら土地家屋調査士を目指すE氏(20代)が、独学で測量士補に合格するまでの体験記。測量の専門教育は受けておらず実務経験もないものの、測量士補は受験資格が不問で誰でも受験でき、合格すると土地家屋調査士試験の午前試験が免除されるため挑戦を決意。約3ヶ月の独学で合格し、土地家屋調査士の本試験対策へ進みました。具体的な学習法・教材・つまずきポイントを詳しく紹介します。
※受験手数料・試験日程・合格基準・受験資格は改定される場合があります。最新情報は必ず国土地理院の公式情報でご確認ください。
合格者プロフィール
- E氏(仮名)、20代男性、不動産会社勤務
- 学歴: 普通科高校卒・私立大学文系学部卒(測量系の専門教育は受けていない)
- 実務: 測量実務の経験なし(不動産仲介の営業職)
- 受験区分: 測量士補(受験資格なし・学歴/実務経験/年齢を問わない)
- 学習期間: 約3ヶ月(平日1時間+休日3時間=合計約120時間)
- 受験手数料: 2,850円
- 合格結果: 28問中20問正解(合格基準18問をクリア)
受験動機
勤務先の不動産会社で土地の境界トラブルに触れる機会が多く、将来は土地家屋調査士として独立したいと考えるようになったのがきっかけ。土地家屋調査士試験は午前試験と午後試験があり、測量士補に合格すると午前試験が免除されます。多くの受験者がこの免除を利用しているため、まずは測量士補を取得して土地家屋調査士本試験では午後試験に集中する戦略を立てました。測量士補は受験資格がなく文系出身でも挑戦できるため、最初の一歩として最適だと判断しました。
受験資格の確認(測量士補は誰でも受けられる)
測量士補試験は学歴・実務経験・年齢を問わず誰でも受験できます。E氏は文系出身で測量実務の経験もありませんでしたが、受験資格がないため問題なく出願できました。なお、測量士補は測量士の作成した計画に従って測量に従事する技術者で、上位資格に測量士があります。測量士補は試験がすべて四肢択一マークシート式(28問)で記述式がなく、独学でも狙いやすい点が魅力でした。試験は年1回(5月中旬)のため、出願時期(例年1月頃)を逃さないよう注意したそうです。
3ヶ月の学習スケジュール
1ヶ月目: 測量の基礎と法規・計算の土台作り
- 第1〜2週: 測量法の基本、誤差論、有効数字の考え方を学習
- 第3週: 三角関数・比例計算など測量計算の基礎を復習
- 第4週: 章末問題を解き、苦手な計算分野を洗い出す
2ヶ月目: 多角測量・水準測量と地形・写真測量
- 第5週: トラバース測量の閉合差・座標計算、GNSS測量の特徴
- 第6週: 水準測量の標高計算と誤差調整
- 第7週: 等高線の性質、空中写真測量の縮尺・撮影高度・枚数計算
- 第8週: 地図投影法・地図編集の論点整理
3ヶ月目: 応用測量と過去問総仕上げ
- 第9週: 路線測量の単曲線(曲線長・接線長)の公式
- 第10週: 河川測量・用地測量の面積計算
- 第11週: 過去問を本番形式(28問・2時間30分)で通し演習
- 第12週: 弱点補強+過去問総仕上げ(過去8年分を反復)
使用した教材
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つまずいたポイントと対策
1. 写真測量の計算問題
空中写真の縮尺・撮影高度・撮影枚数の計算に苦手意識がありました。対策:公式を丸暗記するのではなく、図を描いて「何を求める計算か」を理解したうえで、過去問で頻出のパターンに絞って解法を反復しました。
2. 三角関数を使う測量計算
文系出身でサイン・コサインに不安がありました。対策:高校数学の三角関数の基礎だけに絞って復習し、測量で使う計算は限られたパターンしかないと割り切って、過去問の計算問題を繰り返し解きました。
3. 法規の条文の言い回し
測量法の条文は似た言い回しが多くひっかけが出ます。対策:頻出条文だけに絞り、過去問でどの語句・どの数値が問われるかを把握してから条文を読み込みました。
試験当日の戦略
- 会場到着は30分前。受験票・身分証・筆記用具を再確認
- 四肢択一マークシート方式。28問を2時間30分で解くため時間には余裕があった
- 得意な法規・知識問題から先に解いて自信をつける
- 計算問題は図を描いてから着手し、迷ったら一旦飛ばす
- 28問中18問(約64%)以上が合格ライン。確実に取れる問題を落とさないことを最優先
- 余った時間でマークミス・計算問題の検算を確認
合格後の活用
測量士補に合格し、土地家屋調査士試験の午前試験免除の資格を得ました。これにより土地家屋調査士本試験は午後試験の対策に集中でき、学習計画が大きく立てやすくなりました。職場でも測量や境界に関する知識が増えたことで、不動産仲介の実務にも自信がついたそうです。
これから受験する方へ
測量士補は受験資格がなく、学歴・実務経験・年齢を問わず誰でも受験できます。文系出身で測量未経験でも、計算問題のパターンを過去問で押さえれば独学合格は十分可能です。土地家屋調査士や二級建築士へのステップ資格としても価値が高いので、まずは当サイトの一問一答+参考書1冊で4分野を網羅して挑戦してください。試験は年1回(5月中旬)なので、出願時期を逃さないよう計画的に準備しましょう。
合格体験記② 20代測量会社新人(東京法経学院・1発合格型)
地方の測量会社に新卒入社した20代男性が、会社推奨の東京法経学院テキストを使って1ヶ月50時間の短期独学で一発合格したケースです。実務見習い中で測量基礎が体得できていたため超短期決戦が成立した事例です。
- F氏(仮名)、20代前半男性、地方測量会社 新入社員(実務見習い6ヶ月)
- 学歴: 工業高校土木科卒(測量実習を3年経験)
- 実務: 入社後の現場補助(トータルステーション操作・水準測量補助)
- 受験区分: 測量士補(会社の取得推奨資格・受験料会社負担)
- 学習期間: 約1ヶ月(平日30分+休日3時間=合計約50時間)
- 結果: 28問中23問正解(合格基準18問を余裕でクリア)
学習スケジュール(1ヶ月50時間)
会社が「入社1年目の春に取得すべし」と指定したため、4月入社直後から5月中旬の試験まで超短期決戦。第1週は東京法経学院『測量士補 試験対策テキスト』を全章一気読み(10時間)、第2週は章末問題+過去問3年分1周(15時間)、第3週は過去問7年分2周+苦手分野の写真測量を重点復習(15時間)、第4週は過去問総仕上げと本番形式の通し演習(10時間)。工業高校の測量実習で三角関数・誤差論・水準測量の基礎は身についていたため、新規学習はほぼ写真測量と地図投影法のみで済みました。
使用した教材・教材費
- メインテキスト:東京法経学院『測量士補試験 合格テキスト』(約3,000円)
- 過去問題集:東京法経学院『測量士補試験 過去問題集』(過去7年分・約2,500円)
- サブ参考書:会社配布の社内研修資料(実務寄りの図解資料)
- 一問一答:資格道場の測量士補一問一答(昼休み15分活用)
つまずきポイントと対策
工業高校で測量基礎を学んでいたとはいえ、空中写真測量の計算問題は授業でほぼ扱わず初見状態でした。撮影高度・撮影基線長・モデル数・縮尺の関係式(H=mf、B=ms(1-p/100)など)を覚えるのに苦戦。対策として、会社の先輩(測量士保有・実務10年)にランチ時間に質問し、実際のドローン測量・航空写真撮影の流れを聞くことで「なぜこの公式が必要か」を実務イメージで理解。さらに、東京法経学院テキストの写真測量章を3回精読+過去5年分の写真測量問題だけを抽出して10回繰り返したところ、本番では写真測量4問中3問正解できました。
合格してよかったこと
- 会社から資格手当月額5,000円が新たに支給開始(年間6万円)
- 入社1年目で測量士補保有者となり、現場で「補助」から「単独軽作業」を任されるように
- 会社の支援制度を使い、3年後の測量士試験(学科免除制度なし・実務2年で受験可)への計画が固まった
- 同期入社の中で最初の有資格者となり、社内研修で他部署にも顔と名前を覚えられた
これから受験する方へのアドバイス
- 測量会社新入社員は入社直後の春受験が最適:会社負担・有給取得しやすい・実務初期で基礎が新鮮
- 工業高校土木科卒は1ヶ月50時間で合格圏:実習で身に付いた基礎が独学時間を大幅短縮
- 東京法経学院教材は実務寄りで読みやすい:測量会社の社員には特に相性が良い
- 苦手分野(写真測量・地図投影)は過去問抽出反復で克服:頻出パターンが限られているため絞った演習が効く
合格体験記③ 大学土木学科3年生(公式問題集独学・進路準備型)
国立大学土木工学科3年生の20代男性が、就活前の進路準備として2ヶ月70時間の独学で測量士補に合格したケースです。大学の測量学講義を活かして就活アピール材料を獲得した学生事例です。
- G氏(仮名)、20代前半男性、国立大学 工学部土木工学科 3年生
- 学歴: 県立進学校→国立大学土木工学科(測量学・測量実習履修済み)
- 実務: なし(大学2年生時の測量実習1週間のみ)
- 受験動機: 就活前のアピール材料・建設コンサル/ゼネコン技術職志望
- 学習期間: 約2ヶ月(春休み期間中・1日1〜1.5時間)
- 結果: 28問中24問正解で高得点合格
学習スケジュール(2ヶ月70時間)
大学3年の春休み(2月中旬〜4月上旬)に集中投入。1ヶ月目は公式問題集(日本測量協会発行)の章末問題を全章1周(35時間)、2ヶ月目は過去問10年分を3周+本番形式の通し演習(35時間)。大学の測量学講義で誤差論・最小二乗法・座標計算・水準測量・トラバース測量の理論は2年生時に習得済みで、新規学習は写真測量・GNSS・地図投影の3分野に絞れました。春休み中は1日1〜1.5時間の余裕あるペースで、サークル活動・アルバイトとも両立。
使用した教材・教材費
- メインテキスト:日本測量協会『公式 測量士補試験問題集』(約3,800円)
- 過去問:公式サイト無料ダウンロード(過去10年分・無料)
- 大学講義ノート:2年次「測量学I・II」の自作ノート(無料・流用)
- 一問一答:資格道場の測量士補一問一答(通学電車30分活用)
- YouTube:「測量計算解説」系チャンネル(写真測量・GNSS解説)
つまずきポイントと対策
大学の測量学講義は理論寄りで、「実務上の具体的な精度規定(公共測量作業規程)」や「GNSS測量の固有用語(基線解析・FIX解・干渉測位)」が薄い扱いでした。対策として、過去問で問われた精度規定の数値(1級水準測量の許容誤差2.5mm√S、トラバース測量の閉合比1/3,000以上など)をA4一枚にまとめ、寝る前に毎日眺める「数値カンペ」を作成。GNSS測量はYouTubeの解説動画3本で全体像を掴んだ後、過去問のGNSS関連問題20問を全部解いて頻出パターン(スタティック法・キネマティック法・RTK法の使い分け、基線長制限)を把握。結果、本番では精度規定問題・GNSS問題ともに全問正解できました。
合格してよかったこと
- 就活エントリーシートに「国家資格・測量士補」記載でき、ゼネコン・建設コンサルの書類選考突破率向上
- 大学院進学時の研究室配属で「測量・空間情報系」を希望できる素地ができた
- 建設コンサル大手から早期内定獲得(測量士補保有が評価ポイントとして言及された)
- 入社後の測量士受験計画(実務2年で受験可)の見通しが立った
- 大学講義との相乗効果で「測量学I・II」の単位成績がA評価
これから受験する方へのアドバイス
- 土木学科3年生は春休み期間が最適:講義知識が新鮮なうちに2ヶ月集中で合格圏
- 大学講義ノート+公式問題集+過去問10年が独学の鉄板:教材費5,000円以内で合格可能
- 就活アピール材料として測量士補は費用対効果が高い:受験料2,850円+教材5,000円+2ヶ月学習で取得可能
- 苦手分野(GNSS・写真測量・公共測量作業規程)はYouTube+過去問抽出が効率的:限られた論点のため絞った対策が効く
- 大学院進学・就活両にらみで早期取得を:3年春に取得すれば就活シーズンに間に合う
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