測量士補「地形測量・写真測量・地図編集」出題ポイント解説
測量士補試験「地形測量・写真測量・地図編集」の出題ポイントを整理。TS地形測量と等高線、空中写真測量の撮影縮尺・標定・実体視・比高による変位、航空レーザ測量、地図編集の取捨選択・転位・総描、GISの頻出論点を体系化して解説します。写真測量の計算問題は得点源です。
※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず国土地理院の公式情報でご確認ください。
出題傾向
- 分野: 地形測量、空中写真測量、航空レーザ測量、地図編集、GIS
- 出題形式: 五肢択一式。文章正誤問題に加え、撮影縮尺・撮影高度・比高による変位などの計算問題が出題される
- 合格目標: 試験全体で28問中18問以上(約65%)の正答が必要
- 写真測量の計算は比例関係を用いる定型問題が多く、対策しやすい
頻出論点1: TS地形測量と等高線
- TS地形測量: トータルステーションを用いて地物・地形の位置や標高を測定し、地形図を作成する。基準点に器械を据え、放射法などで多数の点を観測する
- 等高線: 標高の等しい点を結んだ線。間隔が狭いほど急傾斜、広いほど緩傾斜を表す。閉じた曲線で、原則として交わらない・分岐しない
- 等高線の種類: 主曲線・計曲線・補助曲線がある。計曲線は主曲線5本ごとに太く描く
頻出論点2: 空中写真測量の流れ
- 作業工程: 撮影計画 → 標定点の設置 → 撮影 → 同時調整(空中三角測量) → 数値図化 → 数値編集の順に進む
- 標定点: 写真上の座標と地上座標を対応づける基準となる点。対空標識を設置して撮影前に明示する
- 鉛直写真: カメラの光軸を鉛直に向けて撮影した写真。地図作成には鉛直写真が用いられる
頻出論点3: 撮影縮尺・撮影高度
- 写真縮尺: 写真縮尺=焦点距離÷撮影高度(対地高度)の関係がある
- 撮影高度: 撮影基準面からの高度。海面からの撮影高度は、撮影高度に基準面の標高を加えて求める
- 焦点距離・撮影高度・縮尺・地上の長さと写真上の長さは比例関係にあり、これを用いて計算問題を解く
頻出論点4: オーバーラップとサイドラップ
- オーバーラップ(重複度): 同一コース内の隣接写真の重なり。実体視のため一般に60%程度とする
- サイドラップ: 隣接コース間の写真の重なり。一般に30%程度とする
- 重複させることで、隣り合う2枚の写真から地形を立体的に観察でき、撮影もれを防ぐ
頻出論点5: 標定と実体視
- 標定: 撮影時のカメラの位置・傾きを再現する作業。内部標定・相互標定・対地標定(絶対標定)に分けられる
- 実体視(立体視): 重複した2枚の写真を左右の目でそれぞれ見ることで、対象を立体的に観察できる。視差を利用して比高を求められる
- 標定点の役割: 対地標定で地上座標系に合わせる際の基準となる
頻出論点6: 比高による像のずれ
- 比高による変位: 標高の高い地物は、鉛直写真上で写真主点から外側に放射状にずれて写る。建物の頂部が傾いて写るのはこのため
- 変位量: 比高(地物の高さ)が大きいほど、また写真主点から遠いほど、ずれは大きくなる。撮影高度が高いほどずれは小さい
- この性質を利用して、写真上のずれ量から地物の高さ(比高)を計算できる
頻出論点7: 航空レーザ測量
- 航空レーザ測量: 航空機からレーザを照射し、反射までの時間から地表面の標高を高密度に計測する。GNSS/IMUで航空機の位置・姿勢を求める
- フィルタリング: 取得点群から樹木・建物などを除去し、地表面の標高データを作成する処理
- 長所: 樹木の隙間からの計測ができ、写真測量が苦手とする植生下の地形把握に有利。夜間も計測可能
頻出論点8: 地図編集とGIS
- 取捨選択: 縮尺や地図の目的に応じて、表現する地物を取捨する。重要度の高いものを優先する
- 転位: 地物が近接して重なる場合、重要度の低い地物をずらして表現する。重要度の高い地物の位置を優先する
- 総描(総合描示): 複雑な形状を、特徴を残しつつ簡略化して描く。GISは位置情報を持つデータを統合・分析・表示する仕組みで、地図データの活用基盤となる
効果的な学習法
地形測量・写真測量・地図編集は、写真縮尺や比高による変位など比例関係を使った計算が頻出しますが、解法は定型的なため過去問演習で確実に対応できます。文章問題は用語の意味を正確に押さえることが鍵です。当サイトの一問一答で論点を固めたら、応用測量の出題ポイントへ進みましょう。基礎の座標系・誤差論は測量の基礎と法規の出題ポイントで確認できます。
今すぐ問題演習を始めよう!
測量士補 一問一答 →
測量士補 一問一答 →
同資格の他の章を学ぶ
この資格の関連記事
測量士補の勉強法とおすすめ参考書【独学合格ガイド】
測量士補に独学合格するための勉強法・参考書・学習スケジュールを徹底解説。測量の基礎と法規・多角測量・水準測量・地形写真測量・応用測量の対策と過去問中心の学習法を紹介します。
測量士補の難易度と合格率【28問中18問の壁】
測量士補の合格率(約48%)・難易度を詳しく解説。28問中18問(約64%)以上で合格する基準、分野別の難易度、計算問題の対策、独学での合格戦略を分析します。
測量士補の申込方法と受験の流れ【完全ガイド】
測量士補の申込・試験当日の流れ・合格発表までを完全解説。受験手数料2,850円、年1回(5月中旬)、28問・四肢択一マークシート、受験資格は不問で誰でも受験できます。
測量士補のよくある質問15選|土地家屋調査士の免除・建築士受験資格
測量士補のよくある疑問15問を解決。合格率・受験資格・測量士との違い・土地家屋調査士の午前試験免除・二級建築士の受験資格・実務での活用を網羅解説します。
測量士補の合格体験記【独学2ヶ月で合格】
測量士補に独学合格した体験記。過去問中心の2ヶ月学習スケジュール・使用教材・計算問題のつまずきポイントと対策を実例で詳しく紹介します。
測量士補の試験日程・申込スケジュール【2026年版】
測量士補は年1回・5月中旬に実施。申込は1月頃に受付。申込から受験までの逆算スケジュール、合格発表の時期、申込方法を解説します。
測量士補の過去問の傾向と対策【分野別解析】
測量士補の過去問は国土地理院の公式サイトで公開。過去問の活用法と分野別(測量の基礎と法規・多角測量・水準測量・地形写真測量・応用測量)の頻出論点・計算問題を詳しく解析します。
測量士補の重要用語集50選【頻出キーワード解説】
測量士補の頻出専門用語50語を解説。トラバース測量・閉合比・GNSS測量・視準線誤差・ジオイド・平面直角座標系・標定・クロソイド曲線・倍横距法など重要キーワードをまとめました。
測量士補の仕事・年収・活かせる業界
測量士補の仕事内容・年収・キャリアを解説。測量会社・建設会社・地図会社での需要、測量士へのステップアップ、土地家屋調査士・建築士へのキャリアパスを紹介します。
測量士補のおすすめ参考書ランキング【独学合格】
測量士補の独学におすすめの参考書・問題集・過去問を用途別に紹介。四肢択一マークシート対策と計算問題対策として、過去問演習を中心に据えた書籍の選び方を解説します。
測量士補の通信講座・独学を比較
測量士補の学習方法を比較。独学・通信講座・eラーニングそれぞれの費用・メリット・向いている人を整理し、自分に合った合格ルートの選び方を解説します。
測量士補「測量の基礎と法規」出題ポイント解説
測量士補「測量の基礎と法規」の頻出論点を解説。測量法・作業規程の準則・測地系・ジオイド・平面直角座標系・誤差論(最確値・標準偏差)・距離測量を体系的に整理します。
測量士補「多角測量・GNSS測量・水準測量」出題ポイント解説
測量士補「多角測量・GNSS測量・水準測量」の頻出論点を解説。トラバース測量(閉合誤差・閉合比・緯距経距)・GNSS測量(スタティック法・RTK法)・水準測量(視準線誤差・両差)を体系化します。
測量士補「応用測量」出題ポイント解説
測量士補「応用測量」の頻出論点を解説。路線測量(単曲線・クロソイド曲線・縦断横断測量)・河川測量・用地測量・面積体積計算(座標法・倍横距法・三斜法・点高法)を体系化します。
「測量士補 合格ガイド 第4版」徹底レビュー【翔泳社】
翔泳社「建築土木教科書 測量士補 合格ガイド 第4版」を徹底レビュー。解説と問題演習が一体化し、計算問題の解き方も学べる独学者向け対策書の特徴・強み・他書との比較・使い方を解説します。
無料登録で学習データを永続保存
今の記録はこの端末限定。無料の会員登録で、どの端末でもデータを引き継げます。