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消防設備士甲種2類の合格体験記【独学で合格した勉強法・製図対策】

消防設備士甲種2類(合格率27.3%・令和6年度)に合格した3人の体験記を紹介します。水系(甲1)を持つ現場経験者、消防設備がまったくの初学者、そして製図が最後まで壁だった人。立場も勉強法も異なる3つのケースから、自分に近い進め方のヒントを見つけてください。※体験記は学習の参考として構成した事例です。

※受験料・試験日程・合格基準・法令の数値は改定される場合があります。最新情報は必ず一般財団法人 消防試験研究センターの公式サイトでご確認ください。

体験記1:甲種1類保有・設備管理歴10年のAさん(40代・男性)

「もともとビルの設備管理をしていて、甲種1類(屋内消火栓・スプリンクラーなどの水系)は数年前に取得していました。担当施設に大きな地下駐車場があり、そこの泡消火設備の点検立ち会いのたびに『中身をきちんと理解したい』と思っていたのが受験のきっかけです。」

Aさんは科目免除を活用し、すでに持っている甲種1類との重複科目(法令の共通部分など)を免除して受験しました。「免除で問題数の母数が減る分、1問の比重が上がるとは聞いていたので、免除科目以外は取りこぼさないよう丁寧にやりました。既に1類で水系のポンプや配管の考え方に慣れていたのは大きなアドバンテージでした。」

一番の壁は、2類特有の泡消火薬剤と混合方式だったと言います。「たん白泡・合成界面活性剤泡・水成膜泡(AFFF)の3種は、特徴を表にして丸暗記。特に水成膜泡は油面に水成膜をつくって消火が速い、という『売り』を軸に整理しました。混合方式のプロポーショナー4種(ポンプ・プレッシャー・ライン・プレッシャーサイド)も、名前が似ていて混乱するのでカードで反復。現場で実物を見ていたので、テキストの図と頭の中の機器がつながりやすかったです。」学習期間は約1.5か月、平日1時間・休日3時間ほどで合格をつかみました。

体験記2:消防設備は初学者・電気工事士から挑戦したBさん(20代・男性)

「第二種電気工事士を取った勢いで、次は消防設備士に挑戦しようと思いました。消防の世界はまったくの初めてで、最初はテキストの用語すら読めない状態でした。」

Bさんはまず用語の壁にぶつかったと振り返ります。「膨脹比(発泡倍率)や泡水溶液、フォームヘッドとフォームチャンバーの違い、25%還元時間など、言葉のイメージがつかめず苦労しました。用語集を先に一周して、言葉と役割をざっくり結びつけてから本文を読むようにしたら、一気に理解が進みました。膨脹比が『泡の体積÷泡水溶液の体積』で、20以下が低発泡・80以上1000未満が高発泡、という基準は最初に頭に入れておくと後がラクでした。」

勉強の中心は問題演習だったそうです。「テキストを読むだけだと頭に残らないので、一問一答をとにかく回して、間違えたところをテキストで確認する流れを繰り返しました。合格基準は各科目40%以上かつ全体60%以上、実技も60%以上と、苦手を捨てられない構成。だからこそ、どの科目も『最低ライン』を割らないことを意識して全範囲を薄く何度も回しました。」

電気工事士で得た電気の基礎知識が基礎的知識(機械・電気)の科目で活き、初学者ながら約3か月・100時間ほどの学習で合格。「最初は不安でしたが、順番を工夫すれば初学者でも十分戦えると実感しました。」

体験記3:製図が最後まで壁だったCさん(30代・女性)

「筆記は過去問系の演習でめどが立ったのですが、実技の製図だけが最後までまったく歯が立ちませんでした。何をどう描けばいいのか、最初は解答例を見てもピンとこなかったです。」

Cさんが突破口にしたのは「写経」でした。「解答例をひたすら書き写すことから始めました。フォームヘッドや配管の配置、混合装置(プロポーショナー)・一斉開放弁まわりの系統図を、意味を考えながら何度もなぞるうちに、『駐車場ならフォームヘッドで低発泡』といった型が手に馴染んでいきました。」

また、筆記の構造機能整備で学んだ知識が製図の土台になったと言います。「泡放出口の使い分け(低発泡はフォームヘッド、屋外タンクはフォームチャンバー、大空間は高発泡用泡放出口)や、全域放出方式・局所放出方式・移動式の違いといった知識が、製図の各部品の意味とつながった瞬間に、作図がぐっと楽になりました。筆記と実技を別物として切り離さず、同じ設備の別の見方として並行して勉強したのが良かったと思います。」

製図に学習時間の半分近くを割いた結果、実技もクリアして合格。「製図は才能ではなく練習量。型を覚えるまで手を動かし続ければ、必ず描けるようになります。」

3人の体験から見える共通点

関連情報

具体的な勉強法は勉強法・参考書ガイド、難易度の詳細は難易度・合格率の解説で解説しています。用語の確認は用語集、素朴な疑問はよくある質問をどうぞ。

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