消防設備士甲種2類「規格・基準」出題ポイント解説
消防設備士甲種第2類の「規格・基準」の出題ポイントを整理します。膨脹比の定義(発生泡の体積÷泡水溶液の体積・施行規則18条)、低発泡20以下/高発泡80以上1000未満の区分、フォームヘッド放射量3.7/6.5、混合率3%型・6%型、25%還元時間、泡消火薬剤3種の性質、そして固定式の標準放射量(施行令15条)まで、数値を正確に押さえます。
※受験料・試験日程・合格基準・法令の数値は改定される場合があります。最新情報は必ず一般財団法人 消防試験研究センターの公式サイトでご確認ください。
膨脹比の定義と区分(施行規則18条)
規格分野の中核が膨脹比です。消防法施行規則第18条で、膨脹比(発泡倍率)=発生した泡の体積 ÷ 泡水溶液(泡消火薬剤と水との混合液)の体積と定義されます。「泡水溶液」が分母、「発生した泡」が分子という向きを取り違えないことが重要です。
| 区分 | 膨脹比 |
|---|---|
| 低発泡 | 20以下 |
| 高発泡 | 80以上1000未満 |
フォームヘッドの放射量
フォームヘッドの放射量(1平方メートル当たり・毎分)も施行規則18条に定められます。
| 対象・薬剤 | 放射量(L/min・㎡) |
|---|---|
| 駐車の用に供する部分など(水成膜泡消火薬剤) | 3.7 |
| 指定可燃物(水成膜泡/たん白泡消火薬剤) | 6.5 |
標準放射量(施行令15条)
固定式の泡放出口は、消防法施行令第15条により、防護対象物の形状等に応じ標準放射量で有効に消火できるよう必要個数を適当な位置に設けます。「標準放射量」は固定式に紐づくキーワードで、移動式(ホース接続口の到達性で規定)と対比して覚えます。
泡消火薬剤の種類と性質
薬剤3種+耐アルコール型の特徴は頻出です。用途と結びつけて整理します。
| 薬剤 | 特徴 |
|---|---|
| たん白泡消火薬剤 | 動物性たん白の加水分解物が原料。安定した泡膜を作り、耐熱性・保水性に優れる。 |
| 合成界面活性剤泡消火薬剤 | 合成界面活性剤が主成分。低発泡から高発泡まで幅広く使える。 |
| 水成膜泡消火薬剤(AFFF) | フッ素系界面活性剤を含み、油面に水成膜を形成。消火速度が速い。 |
| 耐アルコール型(水溶性液体用) | アルコールなど水溶性液体の火災に対応する専用薬剤。 |
消火原理は、泡が可燃物表面を覆って空気(酸素)を遮断する窒息作用と冷却作用で、第4類危険物の油火災に有効です。
混合率(3%型・6%型)
泡消火薬剤は原液を水で希釈して使い、その希釈濃度により型が分かれます。
- 3%型:原液3+水97の割合で泡水溶液を作る。
- 6%型:原液6+水94の割合で泡水溶液を作る。
混合装置(プロポーショナー)は、この規定濃度を保って水に薬剤を混合する役割を担います。
25%還元時間
25%還元時間は、泡に含まれる泡水溶液の25%が泡から還元(水として排出)するまでの時間で、泡の安定性・保水性の指標です。値が長いほど泡が崩れにくく、消火性能の持続に優れると評価されます。膨脹比と並ぶ泡の品質指標として押さえます。
泡消火薬剤の品質
薬剤は比重・pH・沈殿物の有無など一定の品質基準を満たす必要があります。適切に保管されず変質した薬剤は、規定の膨脹比や還元時間を確保できなくなる点が、点検・整備の観点からも問われます。
数値まとめ(暗記シート)
| 項目 | 数値 | 根拠 |
|---|---|---|
| 膨脹比の定義 | 発生泡の体積÷泡水溶液の体積 | 施行規則18条 |
| 低発泡 | 20以下 | 施行規則18条 |
| 高発泡 | 80以上1000未満 | 施行規則18条 |
| フォームヘッド放射量(駐車場等・水成膜泡) | 3.7 L/min・㎡ | 施行規則18条 |
| フォームヘッド放射量(指定可燃物) | 6.5 L/min・㎡ | 施行規則18条 |
| 標準放射量(固定式) | ―(施行令の基準) | 施行令15条 |
| 混合率 | 3%型/6%型 | ― |
関連情報
これらの数値が実際の放出口でどう使われるかは泡放出口・設備方式で、混合方式の分類は鑑別・製図で詳しく扱っています。
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