日本語検定6級「言葉の意味」の出題ポイント
日本語検定6級は、小学校の中学年(3・4年生)くらいの日本語の力をためす級です。「言葉の意味」の領域では、その言葉がどんな意味か、文に合う言葉はどれかを問われます。むずかしい言葉は出ません。毎日の生活や学校で使う身近な言葉が中心です。この章では、出やすいポイントをやさしく整理して、かんたんな例題でコツをつかみます。
※出題範囲は変わる場合があります。最新情報は必ず日本語検定委員会 公式情報でご確認ください。
「言葉の意味」で問われること
6級の「言葉の意味」は、大きく次の4つのタイプに分けると練習しやすくなります。どれも、ふだんの会話や教科書に出てくる身近な言葉ばかりです。
- 言葉の意味:ある言葉が、どんな意味かを選ぶ問題です。「うれしい」「やさしい」のようなやさしい言葉が出ます。
- 文に合う言葉:( )に入る言葉を、文の流れに合わせて選ぶ問題です。
- やさしい多義語:「あつい」「とる」のように、いくつかの意味を持つ言葉です。文によって意味が変わります。
- 似た言葉のちがい:「のぼる」と「あがる」のように、にているけれど使い方がちがう言葉です。
言葉の意味をつかむ
まずは、身近な言葉の意味を正しくおぼえましょう。意味があいまいなままだと、文に合う言葉を選ぶときにもまよってしまいます。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| うれしい | よいことがあって、心がはずむようす |
| やさしい | 人に親切で、思いやりがあるようす |
| あわてる | 急なことにおどろいて、落ち着きをなくす |
| めずらしい | あまり見かけなくて、ふつうとちがうようす |
| にぎやか | 人や音が多くて、活気があるようす |
こうした言葉は、文の中でどう使われるかをいっしょにおぼえると、意味がしっかり身につきます。たとえば「やさしい」なら「やさしい言葉をかける」、「にぎやか」なら「にぎやかな祭り」のように、短い文ごと声に出しておぼえると、意味だけでなく使い方まで自然に身につきます。意味を答える問題だけでなく、文に合う言葉を選ぶ問題でも、こうしておぼえた言葉がそのまま役に立ちます。
文に合う言葉を選ぶ
( )に入る言葉を選ぶ問題では、前後の文をよく読んで、いちばん自然につながる言葉を選びます。文ぜんたいの様子を、頭の中で思いうかべるのがコツです。
例題:雨があがって、空に虹が( )出た。
- ア くっきりと イ こっそりと ウ ぐっすりと
答え:ア 虹がはっきり見える様子に合うのは「くっきりと」です。「こっそりと」は人に気づかれないように、「ぐっすりと」はよくねむる様子を表すので、ここでは合いません。言葉の意味と、文の様子の両方を見くらべるのがポイントです。
やさしい多義語に気をつける
同じ言葉でも、文によって意味が変わるものがあります。これを「多義語(たぎご)」といいます。6級では身近でやさしいものが出ます。
| 言葉 | 意味その1 | 意味その2 |
|---|---|---|
| あつい | 気温が高い(暑い) | 厚みがある(厚い) |
| とる | 手に持つ(取る) | 写真をうつす(撮る) |
| かける | こしを下ろす(こしかける) | 電話をする(電話をかける) |
| はな | 顔のまん中の「鼻」 | さく「花」 |
多義語は、前後の言葉から意味を考えると正しく分かります。「あついお湯」なら温度のこと、「あつい本」なら厚みのことだと分かります。漢字での書き分けは漢字の章でもくわしく練習できます。
似た言葉のちがい
にている言葉でも、使う場面がちがうことがあります。ちがいを知っておくと、文に合う言葉を選ぶときに役立ちます。
- のぼる/あがる:「山にのぼる」は上へ向かって進むこと、「二階にあがる」は高い所へ移ること。
- はやい(速い/早い):「速い」は動きがすばやいこと、「早い」は時こくが先のこと。
- みる(見る/観る):「見る」は目に入れること、「観る」は劇や映画などをじっくり楽しむこと。
- おおきい/たかい:「大きい」は形やかさのこと、「高い」は上へののびや高さ、ねだんのこと。
身近な言い回しの意味
6級では、いくつかの言葉が合わさってできた「言い回し(慣用句)」も、やさしいものが出ます。言葉そのままの意味ではなく、決まった意味を表すので、丸ごとおぼえるのがコツです。
| 言い回し | 意味 |
|---|---|
| 耳をかたむける | 注意してよく聞く |
| 目を丸くする | とてもおどろく |
| 手をかす | 手伝う・助ける |
| 口に出す | 声に出して言う |
| 気が長い | のんびりしていて、あわてない |
たとえば「耳をかたむける」は、本当に耳を動かすわけではなく、「しっかり聞く」という意味です。体の言葉(耳・目・手・口)を使った言い回しが多いので、まとめておぼえると思い出しやすくなります。こうした言い回しは、話したり書いたりするときにも役立つので、意味と使う場面をいっしょにおぼえましょう。
もうひとつ例題で練習
例題:つぎの文の( )に合う言葉を選びましょう。
はじめてのおつかいで、弟はとても( )していた。
- ア きんちょう イ あんしん ウ まんぞく
答え:ア 「はじめてのおつかい」で、心がはりつめている様子に合うのは「きんちょう」です。「あんしん」は心配がなくなること、「まんぞく」は十分に満ち足りることなので、ここでは合いません。このように、文の様子(はじめて・おつかい)から、人の気持ちを思いうかべると、合う言葉が見つけやすくなります。
得点アップのコツ
- 言葉は文ごとおぼえる:意味だけでなく、その言葉を使った短い文ごとおぼえると、使い方まで身につきます。
- ( )の前後を声に出して読む:文の流れが分かり、合う言葉が選びやすくなります。
- 多義語は前後の言葉から考える:いっしょに使われている言葉が、意味のヒントになります。
- 似た言葉はセットでおぼえる:「速い・早い」のように、ちがいをくらべておぼえると、まちがえにくくなります。
漢字の書き分けがあいまいなときは漢字の章を、送りがなやかなづかいが気になるときは表記の章もあわせて読むと、より得点が安定します。学習全体の進め方は勉強法ガイドを参考にしてください。
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