日本語検定6級「語彙」の出題ポイント
日本語検定6級の語彙(ごい)は、小学校の中学年(3〜4年生)くらいで身につけたい、言葉の知識が中心です。むずかしい言葉はほとんど出ません。にた意味の言葉や反対の意味の言葉、よく知られたことわざ、やさしい慣用句(かんようく)、身近なカタカナ語などを、楽しみながら覚えていきましょう。この記事ではふりがなつきでやさしくまとめます。
※出題範囲は変わる場合があります。最新情報は必ず日本語検定委員会 公式情報でご確認ください。
1. にた意味の言葉(類義語)
意味がにている言葉を「類義語(るいぎご)」といいます。言いかえができる言葉どうしです。6級では身近なものが出ます。
| 言葉 | にた意味の言葉 |
|---|---|
| うれしい | よろこばしい |
| すぐに | ただちに |
| 大切(たいせつ) | 大事(だいじ) |
| はじめ | さいしょ |
「にた意味の言葉はどれ?」という問題では、文に入れて読んでみて、意味が通るかどうかでたしかめると選びやすくなります。
2. 反対の意味の言葉(対義語)
意味が反対になる言葉を「対義語(たいぎご)」といいます。ペアで覚えると、頭に残りやすくなります。
| 言葉 | 反対の意味の言葉 |
|---|---|
| 大きい | 小さい |
| 多い | 少ない |
| 明るい | 暗い |
| はやい | おそい |
| のぼる | くだる |
「明るい」の反対が「暗い」のように、ふだんの生活でよく使う言葉が多いです。日記や会話の中で意識して使うと、しぜんに身につきます。
3. よく知られたことわざ
むかしから言いつたえられてきた、知えのつまった短い言葉を「ことわざ」といいます。6級では、よく知られたやさしいものが出ます。
| ことわざ | 意味 |
|---|---|
| さるも木から落ちる | じょうずな人でも、ときには失敗する |
| ちりもつもれば山となる | 小さなことも、つみ重なると大きくなる |
| 急がば回れ | 急ぐときほど、安全な方法のほうがよい |
| 百聞は一見にしかず | 何回も聞くより、一回見るほうがよくわかる |
ことわざは、意味とセットで覚えるのがコツです。「どんなときに使うか」を思いうかべると、わすれにくくなります。
4. やさしい慣用句(かんようく)
二つ以上の言葉が組み合わさって、決まった意味をあらわす言いかたを「慣用句」といいます。体の部分を使ったものが多く、おぼえやすいです。
| 慣用句 | 意味 |
|---|---|
| 手をかす | 手伝う |
| 耳をかたむける | 注意してよく聞く |
| 目を丸くする | とてもおどろく |
| 頭をひねる | いっしょうけんめい考える |
たとえば「目を丸くする」は、ほんとうに目が丸くなるのではなく、「とてもおどろく」という意味です。言葉どおりではない意味になることに気をつけましょう。
5. 身近なカタカナ語
外国から来た言葉や、外来語(がいらいご)はカタカナで書きます。6級では、ふだんよく使う身近なものが出ます。書きまちがいにも気をつけましょう。
- ノート・ペン・テスト(学校で使う)
- テレビ・ラジオ・カメラ(家にあるもの)
- バス・タクシー・エレベーター(乗り物・建物)
- サッカー・テニス・マラソン(スポーツ)
「エレベーター」を「エレベータ」、「コンピューター」を「コンピュータ」など、のばす音(ー)のあるなしでまよいやすい言葉もあります。教科書やふだんの書き方を思い出してたしかめましょう。
6. 語彙を増やすコツ
言葉は、ただ暗記するよりも、使ってみると身につきます。新しい言葉を見つけたら、つぎのようにしてみましょう。
- 意味を調べて、短い文を作ってみる
- にた意味・反対の意味の言葉もいっしょに覚える
- 本やニュースで出てきた言葉をメモする
こうして少しずつ言葉のなかまを増やしていくと、語彙の問題が楽に解けるようになります。
7. 意味のにた言葉を正しく使い分ける
にた意味の言葉でも、使う場面が少しちがうことがあります。6級では、文に合う言葉をえらぶ問題も出ます。前後の言葉とのつながりを見て、いちばん合うものをえらびましょう。
| 言葉 | よく使う場面 |
|---|---|
| あつい(暑い) | 気温が高いとき |
| あつい(熱い) | お湯や食べ物などの温度が高いとき |
| はかる(計る) | 時間や数を調べるとき |
| はかる(量る) | 重さを調べるとき |
同じ「あつい」でも、「夏は暑い」「お茶が熱い」のように、場面によって使う漢字が変わります。意味を考えて、合う言葉をえらぶ練習をしておきましょう。
8. ことわざ・慣用句に親しもう
ことわざや慣用句は、絵本やお話、家族との会話の中にもたくさん出てきます。出会ったときに「どんな意味かな」と考えるくせをつけると、自然に覚えられます。つぎのようにしてみましょう。
- 知らないことわざに出会ったら、意味を調べてみる
- どんな場面で使うか、自分の体験と結びつけて考える
- 家族や友だちに、覚えたことわざを話してみる
言葉をたくさん知っていると、自分の気もちを上手に伝えられるようになります。読書を楽しみながら、少しずつ語彙のなかまを増やしていきましょう。
ことわざや慣用句は、テストのためだけのものではありません。日々の生活の中で使えると、話がよりおもしろく、わかりやすくなります。お気に入りのことわざを一つ見つけて、使ってみるのもおすすめです。
例題で考え方を確認
問 「目を丸くする」の意味として、いちばん合うものはどれ?
- とてもねむくなる
- とてもおどろく
- とてもおこる
考え方 「目を丸くする」は、おどろいて目を大きく見ひらくようすからできた慣用句です。意味は「とてもおどろく」なので、正解は2。慣用句は、言葉どおりではない決まった意味になることに気をつけましょう。
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