日本語検定6級「漢字」の出題ポイント
日本語検定6級の「漢字」は、小学校1〜4年で習う漢字の読みと書きが中心です。むずかしい漢字は出ないので、学校で習った漢字をていねいに見直せば、しっかり得点できる領域です。この章では、読み書き・送りがな・やさしい同訓異字(「明ける/開ける」など)・二字熟語の読みを、やさしい例といっしょに整理します。
※出題範囲は変わる場合があります。最新情報は必ず日本語検定委員会 公式情報でご確認ください。
「漢字」で問われること
6級の漢字は、おもに次の4つのタイプから出ます。小学校1〜4年で習う漢字が中心なので、学校の漢字ドリルの見直しがそのまま対策になります。
- 漢字の読み書き:習った漢字の読みを答えたり、ひらがなを漢字に直したりします。
- 送りがなをふくむ漢字:「歩く」「楽しい」のように、漢字とひらがなを組み合わせて書く言葉です。
- やさしい同訓異字:読みは同じでも漢字がちがう言葉。「明ける」と「開ける」など。
- 二字熟語の読み:漢字が二つ組み合わさった言葉の読みです。
漢字の読み書き
読みには、漢語の音でよむ「音読み」と、日本語の意味にあてはめてよむ「訓読み」があります。どちらも、小学校1〜4年で習う漢字の中から出ます。
| 漢字・熟語 | 読み | 使い方の例 |
|---|---|---|
| 幸せ | しあわ(せ) | 幸せな毎日 |
| 運動 | うんどう | 運動をする |
| 友だち | とも(だち) | 友だちと遊ぶ |
| 太陽 | たいよう | 太陽が照る |
| 覚える | おぼ(える) | 名前を覚える |
書き取りでは、形のにた漢字に注意します。「右」と「石」、「日」と「目」のように、一画のちがいで別の字になるものは、ていねいに書きましょう。読みの問題では、音読みと訓読みのどちらが問われているかを、文の様子から読み取ることも大切です。同じ漢字でも、熟語の中では音読み、ひらがなの送りがなが付くときは訓読みになることが多いので、見分ける手がかりになります。
送りがなをふくむ漢字
動きやようすを表す言葉には、漢字のあとにひらがな(送りがな)が付きます。どこから送るかをまちがえやすいので、形ごとおぼえましょう。
| 言葉 | 正しい送りがな | 気をつける点 |
|---|---|---|
| あたらしい | 新しい | 「新らしい」と書かない |
| たのしい | 楽しい | 「楽い」と書かない |
| あるく | 歩く | 「歩るく」と書かない |
| みじかい | 短い | 「短かい」と書かない |
| おしえる | 教える | 「教る」と書かない |
送りがなのくわしいルールは表記の章でもくわしく練習できます。
やさしい同訓異字
読みは同じでも、意味によって使う漢字がちがうものを「同訓異字(どうくんいじ)」といいます。文の意味から、正しい漢字を選びましょう。
| 読み | 漢字と意味 |
|---|---|
| あける | 明ける=夜がおわり朝になる/開ける=とびらや窓をひらく |
| あつい | 暑い=気温が高い/厚い=厚みがある |
| かえる | 帰る=家にもどる/返る=もとにもどる |
| はやい | 速い=動きがすばやい/早い=時こくが先 |
同訓異字は、その漢字が表すもとの意味を思い出すと、正しく選べます。たとえば「明ける」は明るくなること、「開ける」は何かをひらくこと、と意味でおぼえましょう。文の中で何をしているのかを考えると、どの漢字を使えばよいかが見えてきます。「年が明ける」なら時が進むこと、「箱を開ける」ならふたをひらくこと、というように、前後の言葉が大きなヒントになります。読みが同じでも意味がちがうことをいつも意識しておくと、書き取りのときにまよわなくなります。
二字熟語の読み
漢字が二つ組み合わさった言葉が「二字熟語」です。6級では、教科書や生活でよく見るやさしい熟語が出ます。
| 熟語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 毎日 | まいにち | 来る日も来る日も |
| 図書 | としょ | 本やしりょう |
| 体育 | たいいく | 体をきたえる学習 |
| 会話 | かいわ | たがいに話すこと |
| 音楽 | おんがく | 音をならべて楽しむもの |
「明日(あした)」「今朝(けさ)」のように、一字ずつでは読めない特別な読みの熟語もあります。これは数が決まっているので、丸ごとおぼえるのが近道です。
音読みと訓読みを見分ける
同じ漢字でも、音読みと訓読みでまったくちがう読みになります。見分け方のコツは、その読みだけで意味が分かるかどうかです。読みを聞いて日本語の意味がすぐ分かるものが訓読み、漢語らしくて意味が分かりにくいものが音読みです。
| 漢字 | 音読み | 訓読み |
|---|---|---|
| 山 | サン(登山) | やま(高い山) |
| 水 | スイ(水分) | みず(冷たい水) |
| 光 | コウ(日光) | ひかり(光る) |
| 学 | ガク(学校) | まな(学ぶ) |
たとえば「やま」と聞けばすぐ意味が分かるので訓読み、「サン」だけでは分かりにくいので音読みです。二字熟語の多くは音読みどうしの組み合わせなので、熟語が出たらまず音読みを思い出すと、読みを当てやすくなります。
形のにた漢字に注意
6級の書き取りでまちがえやすいのが、形のにた漢字です。一画あるかないか、はらいの向きで別の字になります。ならべて見くらべておぼえましょう。
| にた漢字 | ちがい |
|---|---|
| 右・石 | 下が「口」か、「口」の上に横棒があるか |
| 大・太 | 点があるかないか |
| 休・体 | つくりが「木」か「本」か |
| 土・士 | 下の横棒が長いか、上の横棒が長いか |
書くときは一画ずつていねいに、形のちがいを意識すると、書きまちがいがへります。読みの問題でも、にた漢字を見まちがえないように気をつけましょう。
漢字を確実にするコツ
- 声に出して読む:熟語は読みごと声に出すと、音と形がつながっておぼえやすくなります。
- 送りがなは形でおぼえる:「新しい」「楽しい」のように、ひらがなまで一かたまりで練習しましょう。
- 同訓異字は意味でおぼえる:「明=明るい」「開=ひらく」のように、漢字の意味を手がかりにします。
- 形のにた字に注意:「右・石」「休・体」など、まちがえやすい字はならべて見くらべましょう。
言葉の意味があいまいなときは言葉の意味の章を、送りがなやかなづかいのルールは表記の章を、学習全体の進め方は勉強法ガイドを参考にしてください。
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