日本語検定6級「文法」の出題ポイント
日本語検定6級の文法は、小学校の中学年(3〜4年生)で習う、文の組み立て方が中心です。むずかしい用語を覚えるよりも、「だれが」「どうする」をはっきりさせたり、言葉のつながりを考えたりする力が大切です。この記事では、主語・述語、修飾語、こそあど言葉、つなぎ言葉、助詞、言葉の順序を、ふりがなつきでやさしく説明します。
※出題範囲は変わる場合があります。最新情報は必ず日本語検定委員会 公式情報でご確認ください。
1. 主語(しゅご)と述語(じゅつご)
文の中で「だれが・なにが」をあらわす言葉を主語、「どうする・どんなだ・なんだ」をあらわす言葉を述語といいます。文のいちばん大事なほねぐみです。
| 文 | 主語 | 述語 |
|---|---|---|
| 犬が走る。 | 犬が | 走る |
| 空が青い。 | 空が | 青い |
| わたしは三年生だ。 | わたしは | 三年生だ |
主語と述語がきちんと合っていないと、おかしな文になります。たとえば「ぼくのゆめは、サッカー選手になりたいです。」は、主語「ゆめは」と述語「なりたいです」が合いません。「ぼくのゆめは、サッカー選手になることです。」が正しい言いかたです。
2. 修飾語(しゅうしょくご)
ほかの言葉をくわしく説明する言葉を「修飾語」といいます。「どんな」「どのように」「どれくらい」などをあらわし、文をくわしくします。
- 赤い花がさく。(「赤い」が「花」をくわしくしている)
- 鳥がゆっくりとぶ。(「ゆっくり」が「とぶ」をくわしくしている)
- 大きな声で歌う。(「大きな」が「声」をくわしくしている)
修飾語は、ふつう、説明する言葉のすぐ前に置きます。置く場所がはなれると、意味がわかりにくくなることがあります。
3. こそあど言葉(指示語)
「これ・それ・あれ・どれ」のように、物や場所などをさししめす言葉を「こそあど言葉」といいます。近い・遠いなどで使い分けます。
| 近い(こ) | 少し遠い(そ) | 遠い(あ) | たずねる(ど) |
|---|---|---|---|
| これ | それ | あれ | どれ |
| ここ | そこ | あそこ | どこ |
| この | その | あの | どの |
文章の中では、「それ」「これ」などが前に出てきた何をさしているかを考える問題がよく出ます。さしている言葉を見つけたら、その言葉を入れて読んでみて、意味が通るかたしかめましょう。
4. つなぎ言葉(接続語)
文と文をつなぐ言葉を「つなぎ言葉(接続語)」といいます。前と後ろがどんな関係かによって、使う言葉が変わります。
| 意味 | つなぎ言葉の例 |
|---|---|
| あたりまえの結果 | だから・それで |
| 反対のこと | しかし・でも・けれども |
| つけ足す | そして・それから |
| 言いかえ・まとめ | つまり |
たとえば「雨がふった。( )、遠足は中止になった。」の( )には、あたりまえの結果をあらわす「だから」が入ります。前と後ろの関係を考えるのがコツです。
5. 助詞(じょし)の基本
「が・を・に・は・へ・と」などの小さな言葉を「助詞」といいます。言葉と言葉をつないだり、意味を決めたりする、大切なはたらきをします。一字ちがうだけで、意味が大きく変わります。
- 公園へ行く。(行く方向をあらわす)
- 友だちと遊ぶ。(いっしょにする相手をあらわす)
- 本を読む。(何をするかの相手をあらわす)
- 朝七時に起きる。(時こくをあらわす)
「学校に行く」と「学校を出る」のように、動きに合った助詞をえらぶ問題がよく出ます。声に出して読み、しぜんに聞こえるかどうかでたしかめましょう。
6. 言葉の順序(ことばのじゅんじょ)
日本語では、ふつう「主語 → 修飾語 → 述語」の順にならべると、わかりやすい文になります。バラバラの言葉を正しい順にならべる問題も出ます。
たとえば「とぶ/白い/鳥が/空を」をならべかえると、「白い鳥が空をとぶ。」となります。まず主語(鳥が)をさがし、最後に述語(とぶ)を置くと、組み立てやすくなります。
7. 文の終わり方(言いきりの形)
文は、終わり方によって意味が変わります。同じことを言うときでも、ふつうの形とていねいな形があります。文の終わりに注目すると、書いた人の気もちが読み取れます。
| 言い方 | 例 |
|---|---|
| ふつうに言いきる | 花がさく。 |
| ていねいに言う | 花がさきます。 |
| たずねる(?) | 花がさきますか。 |
| 気もちをこめる(!) | きれいな花だ! |
同じ文でも、「。」「?」「!」など、終わりの記号で意味が変わります。文章を読むときは、終わり方にも気をつけると、書いた人の気もちがよくわかります。
8. 正しい文を作るコツ
文法の問題は、用語をまる暗記するより、文を声に出して読んでみるとまちがいに気づきやすくなります。つぎのことを意識してみましょう。
- 主語と述語がきちんと合っているか、たしかめる
- 修飾語は、説明する言葉のすぐ前に置く
- 助詞(が・を・に・は など)が、動きに合っているかをみる
- つなぎ言葉は、前と後ろの関係に合うものをえらぶ
毎日の日記や作文で、こうしたことを少し意識するだけで、正しくわかりやすい文が書けるようになります。読む人に伝わる文を作る力は、どの教科の勉強にも役立ちます。はじめは一つずつ、たしかめながら書いてみましょう。
また、文が長くなりすぎて意味がわかりにくいときは、二つの文に分けるとよいです。「、(てん)」や「。(まる)」を正しく打つことも、読みやすい文を作る大切なコツです。書いたあとに自分で読み返すと、まちがいに気づきやすくなります。
例題で考え方を確認
問 つぎの( )に入るつなぎ言葉として、いちばん合うものはどれ?
「一生けんめい走った。( )、一等になれなかった。」
- だから
- しかし
- そして
考え方 前は「一生けんめい走った」、後ろは「一等になれなかった」で、思った結果と反対のことが来ています。反対をあらわすつなぎ言葉は「しかし」です。正解は2。前と後ろの関係を見るのがコツです。
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