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色彩検定2級「色彩心理と色のユニバーサルデザイン」の一問一答

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📖 色彩検定2級「色彩心理と色のユニバーサルデザイン」の全72問と解説(一覧)

色彩検定2級の色彩心理と色のユニバーサルデザインに関する一問一答(全72問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.JIS Z 9103(安全色)の附属書が示す、先天性の1型・2型の色覚の出現率について正しいものはどれか。

    • ア.アジア人の男性では1型・2型の合計で約5%、女性では1%以下
    • イ.アジア人の男性では1型・2型の合計で約5%、女性も男性とほぼ同じ割合
    • ウ.アジア人の男性では1型・2型の合計で約20%、女性では1%以下
    • エ.アジア人の男性では1型・2型の合計で約20%、女性も男性とほぼ同じ割合

    正解:ア.アジア人の男性では1型・2型の合計で約5%、女性では1%以下

    解説:JIS Z 9103 の附属書JC によると、L錐体・M錐体を決める遺伝子がX染色体にあるため、1型と2型の出現率には男女差がある。男性では1型・2型の合計がヨーロッパ人で8〜10%、アジア人で約5%、女性ではどちらも1%以下である。また2型は1型の2倍以上の頻度で存在する。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JC(参考)多様な色覚に対する配慮 JC.1 色覚の分類

  2. 問2.2型の色覚の見え方の特徴として、JIS Z 9103(安全色)の附属書の説明に合うものはどれか。

    • ア.赤と黒の誤認は起こらないが、赤・黄赤・黄の区別が難しい
    • イ.赤を暗く感じて黒と誤認し、赤・黄赤・黄の区別も難しい
    • ウ.赤と黒の誤認は起こらないが、青と黒、黄と白の区別が難しい
    • エ.赤を暗く感じて黒と誤認し、青と黒、黄と白の区別も難しい

    正解:ア.赤と黒の誤認は起こらないが、赤・黄赤・黄の区別が難しい

    解説:JIS Z 9103 の附属書JC によると、2型はM錐体を欠くが長波長の光を受けるL錐体をもつため、赤は明るく感じられ、赤と黒の誤認は生じない。その反面、赤から黄にかけての色の明るさの差を感じにくく、赤と黄赤、黄赤と黄の識別が難しい。赤を暗く感じて黒と誤認することがあるのは1型、黒と青・黄と白などの違いが分かりにくいのは3型である。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JC(参考)多様な色覚に対する配慮 JC.1 色覚の分類

  3. 問3.色のついた照明下にしばらくいると、最初は強く感じた照明の色みが次第に気にならなくなり、白い物が白く見えてくる。この順応を何というか。

    • ア.明順応
    • イ.暗順応
    • ウ.色順応
    • エ.補色順応

    正解:ウ.色順応

    解説:色順応は、ある色光に目が慣れることで、その色みの影響が弱まって感じられる順応現象。色の恒常性が成立する一因でもある。

    根拠: JIS Z 8113:1998 照明用語 3.2 視覚に関する用語 02-08 色順応(chromatic adaptation)

  4. 問4.暗い映画館に入った直後は何も見えないが、しばらくすると周囲が見えるようになる。この目の働きを何というか。

    • ア.色順応
    • イ.明るさの恒常性
    • ウ.補色残像
    • エ.暗順応

    正解:エ.暗順応

    解説:暗順応は、暗所で時間をかけて感度が高まる順応で、桿体(かんたい)が主に働く。完全に順応するには数十分かかる。

    根拠: 暗順応(アンジュンノウ)とは? 意味や使い方(デジタル大辞泉・世界大百科事典ほか) 暗順応の項 / 明暗順応(imidas 人体用語事典) 明暗順応の項

  5. 問5.暗い場所から明るい屋外に出たとき、最初はまぶしくても次第に普通に見えるようになる順応を何というか。

    • ア.明順応
    • イ.暗順応
    • ウ.色順応
    • エ.縁辺対比

    正解:ア.明順応

    解説:明順応は、明るい場所に目が慣れて感度を下げる順応。錐体(すいたい)が働き、暗順応に比べて短時間(数分以内)で完了する。

    根拠: JIS Z 8105:2000 色に関する用語(現行は2022年版。2022年版は閲覧のみのため、kikakurui掲載の2000年版で確認) 3030 明順応 / 3031 暗順応 / 3032 色順応

  6. 問6.中性的な灰色を赤の背景に置くと緑みを帯びて見え、緑の背景に置くと赤みを帯びて見える。背景の色みと反対方向に色みがずれて見えるこの現象を何というか。

    • ア.色相対比
    • イ.明度対比
    • ウ.彩度対比
    • エ.補色対比

    正解:ア.色相対比

    解説:色相対比は、隣接または背景の色相の影響で、対象の色相が背景の補色方向にずれて知覚される対比現象である。

    根拠: 隣り合う色の差が強調される【同時対比】(プラスカラーズ、色彩検定1級カラーコーディネーター監修の解説) 色相対比・補色対比の各項

  7. 問7.同じ明るさのグレーでも、白地の上では暗く、黒地の上では明るく見える。この対比を何というか。

    • ア.色相対比
    • イ.彩度対比
    • ウ.明度対比
    • エ.縁辺対比

    正解:ウ.明度対比

    解説:明度対比は、周囲の明度の影響で対象の明度が反対方向にずれて見える現象。白地では暗く、黒地では明るく感じられる。

    根拠: 隣り合う色の差が強調される【同時対比】(PLUS COLORS 色の知識) 同時対比 > 明度対比/縁辺対比

  8. 問8.同じ鮮やかさの色でも、より鮮やかな色に囲まれると鈍く見え、無彩色やくすんだ色に囲まれると鮮やかに見える。この対比を何というか。

    • ア.明度対比
    • イ.色相対比
    • ウ.補色対比
    • エ.彩度対比

    正解:エ.彩度対比

    解説:彩度対比は、周囲の彩度の影響で対象の彩度が反対方向にずれて見える現象。鮮やかな地では対象がくすんで見える。

    根拠: JIS Z 8105:2000 色に関する用語(2000年版で確認。2022年に改正され、現行版は JISC の閲覧のみ) 番号3044 色対比(定義)

  9. 問9.互いに補色に近い2色を隣り合わせると、双方の彩度がいっそう高く(鮮やかに)見える。この現象を何というか。

    • ア.補色対比
    • イ.明度対比
    • ウ.色相対比
    • エ.同化

    正解:ア.補色対比

    解説:補色対比は、補色関係の2色を並べると互いの彩度が強調され、より鮮やかに見える対比現象である。

    根拠: 隣り合う色の差が強調される【同時対比】(プラスカラーズ 色の知識) 「補色対比」の節

  10. 問10.色と色が接する境界付近で、対比効果が特に強く現れる現象を何というか。

    • ア.同時対比
    • イ.同化
    • ウ.継時対比
    • エ.縁辺対比

    正解:エ.縁辺対比

    解説:縁辺対比(へりの対比)は、2色の境界近くで明度や色相の対比が強調されて見える現象で、境目に明暗のふちが見えることがある。

    根拠: 隣り合う色の差が強調される【同時対比】(色の知識・対比、pluscolors.net) 「縁辺対比」の項

  11. 問11.明度の異なる帯(グレースケール)を並べると、各帯の境界付近で明るい側はより明るく、暗い側はより暗く見える縞模様が現れる。この縁辺対比に関連する現象を何というか。

    • ア.ハレーション
    • イ.リープマン効果
    • ウ.マッハバンド
    • エ.補色残像

    正解:ウ.マッハバンド

    解説:マッハバンドは、明度が段階的に変わる帯を並べたとき、境界に沿って明るい側がより明るく、暗い側がより暗く見える縞が現れる現象で、縁辺対比に関連する。リープマン効果は、明度差がほとんどない有彩色どうしが隣り合うと、境界があいまいになりちらついて見える現象である。ハレーションは、補色どうしのような強い色が接したとき、境界がぎらぎらして見える現象である。補色残像は、ある色を見つめた後に視線を移すと、その色の補色の像が見える現象で、時間をおいて起こる。どれも、明度の帯の境界に縞が見えるこの現象とは別のものである。

    根拠: 応用して活かそう【色の錯視】(プラスカラーズ) 「マッハバンド」「ハーマングリッド」「リープマン効果」の各節 / 隣り合う色の差が強調される【同時対比】(プラスカラーズ 色の知識) 「補色対比」の節 / デジタル大辞泉「補色残像」(コトバンク) 補色残像の項

  12. 問12.赤い色をしばらく見つめてから白い壁に視線を移すと、青緑色の像が見える。この現象を何というか。

    • ア.陽性残像
    • イ.同時対比
    • ウ.色順応
    • エ.補色残像(陰性残像)

    正解:エ.補色残像(陰性残像)

    解説:補色残像(陰性残像)は、ある色をしばらく見つめた後に視線を移すと、もとの色の補色の像が残って見える現象で、時間をおいて起こる継時的な現象である。赤を見つめた後に青緑の像が見えるのはこれに当たる。残像のうち、もとの刺激と同じ明るさ・色みの像が見えるものは陽性残像という。同時対比は、隣り合う色どうしが同時に影響し合い、違いが強調されて見える現象である。色順応は、照明の色が変わってもしばらくすると目が慣れ、照明の色みを感じにくくなる働きである。

    根拠: デジタル大辞泉「補色残像」(コトバンク) 補色残像の項 / 日本大百科全書(ニッポニカ)「色覚」(コトバンク) 色覚の項(残像と対比の説明) / 改訂新版 世界大百科事典「陽性の残像」(コトバンク) 「残像」の言及部分 / 残像(コトバンク/日本大百科全書) 残像の項 / 対比(日本大百科全書〔ニッポニカ〕ほか)- コトバンク 対比の項(心理学。同時対比・継時対比・色対比の説明) / JIS Z 8113:1998 照明用語 3.2 視覚に関する用語 02-08 色順応(chromatic adaptation)

  13. 問13.明るい光を見た直後に目を閉じると、見ていたものと同じ明るさ・色みの像が短時間残る。このような残像を何というか。

    • ア.陽性残像
    • イ.陰性残像
    • ウ.補色残像
    • エ.継時対比

    正解:ア.陽性残像

    解説:陽性残像は、刺激と同じ明暗・色みの像が短時間残る残像で、強い光を見た直後などに生じる。補色が見える陰性残像とは異なる。

    根拠: 改訂新版 世界大百科事典「陽性の残像」(コトバンク) 「残像」の言及部分 / 残像(コトバンク/日本大百科全書) 残像の項

  14. 問14.残像を時間差で生じる対比としてとらえる場合、赤を見た後に置いた灰色が青緑みを帯びて見える。このような時間差の対比を何というか。

    • ア.継時対比
    • イ.同時対比
    • ウ.縁辺対比
    • エ.同化

    正解:ア.継時対比

    解説:継時対比(けいじたいひ)は、先に見た色の影響が後に見る色に時間差で及ぶ対比で、補色残像と同じ原理による。

    根拠: 対比(日本大百科全書〔ニッポニカ〕ほか)- コトバンク 対比の項(心理学。同時対比・継時対比・色対比の説明) / 色の対比(色の知識)- プラスカラーズ 同時対比の項の注記(継時対比の説明)

  15. 問15.黒い正方形を白い細い帯で区切って格子状に並べると、白い帯の交差する部分にぼんやりと暗い影のようなものが見える。この錯視を何というか。

    • ア.マッハバンド
    • イ.リープマン効果
    • ウ.ベゾルト効果
    • エ.ハーマングリッド

    正解:エ.ハーマングリッド

    解説:ハーマングリッドは、黒い正方形を白い細い帯で区切って格子状に並べると、白い帯の交差する部分にぼんやりと暗い影が見える、明るさの錯視である。白い帯の途中は両側で黒と接しているので縁辺対比で明るく見えるが、交差部分の中心は黒から離れているので対比が弱く、相対的に暗く見えると説明されている。マッハバンドは明るさが段階的に変わる面の境界に明るい帯や暗い帯が見える現象、リープマン効果は明度差がほとんどない色の境界があいまいになる現象で、どちらもこの錯視とは別である。

    根拠: 応用して活かそう【色の錯視】(プラスカラーズ) 「ハーマングリッド」「マッハバンド」「リープマン効果」の各節

  16. 問16.図と地の色の明度差が小さいと、図形の輪郭が見えにくくなる。逆に明度差を十分にとると図がはっきり見える、という関係を指摘した効果を何というか。

    • ア.リープマン効果
    • イ.ハレーション
    • ウ.マッハバンド
    • エ.同化

    正解:ア.リープマン効果

    解説:リープマン効果は、図と地の明度差が小さいと図形が判別しにくくなる現象で、視認性確保には十分な明度差が必要であることを示す。

  17. 問17.細い縞や小さな模様として色を配置すると、対比とは逆に、隣接色に近づいて見える(地の色に溶け込む)現象を何というか。

    • ア.同化
    • イ.対比
    • ウ.縁辺対比
    • エ.補色残像

    正解:ア.同化

    解説:同化は、対象が小さい・細い・隣接色との面積差が大きいなどの条件で、対象の色が周囲の色に近づいて見える現象で、対比とは反対方向に作用する。

    根拠: 隣り合う色が同調する【色同化】(プラスカラーズ。色彩検定公式テキスト2020年改訂版を参考文献とし、色彩検定1級の資格を持つ人が監修) 「色同化」「対比と同化」の節

  18. 問18.同じ色の図形でも、その図形と交互に重なる縞模様の色が違うと、図形がまったく違う色に見える錯視を何というか。

    • ア.ハーマングリッド
    • イ.ムンカー錯視
    • ウ.マッハバンド
    • エ.主観色

    正解:イ.ムンカー錯視

    解説:図形が一緒に並ぶ縞の色に近づいて見えるため、同じ色でも組み合わせる縞によって大きく違う色に見えます。これをムンカー錯視といいます。ハーマングリッドは格子の交差部に影が見える錯視、主観色は白と黒だけの模様に色が見える現象です。

    根拠: 錯視と色彩(北岡明佳、立命館大学)「標準的なムンカー錯視」 (2)色相の錯視であるムンカー錯視/(14)並置混色とムンカー錯視の連続性

  19. 問19.白い背景に置いた灰色のグレーが、細い黒い格子を重ねると暗く、白い格子を重ねると明るく見えた。この現象は対比と同化のどちらか。

    • ア.対比
    • イ.残像
    • ウ.恒常性
    • エ.同化

    正解:エ.同化

    解説:細かい格子を重ねると対象がその色に近づいて見えるのは同化である。黒い格子では暗く、白い格子では明るく同化する。

    根拠: JIS Z 8105:2000 色に関する用語(2000年版で確認。2022年に改正され、現行版は JISC の閲覧のみ) 番号3047 同化効果、および対比の項

  20. 問20.色嗜好(色の好み)についての説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.年齢・性別・国や地域・時代などによって違いがみられる
    • イ.生まれたときに決まり、生涯変わることはない
    • ウ.世界中のどの地域でも好まれる色の順位は完全に一致する
    • エ.色の好みは色の三属性とは関係がない

    正解:ア.年齢・性別・国や地域・時代などによって違いがみられる

    解説:色の好みには個人差のほか、年齢や性別、国や地域の文化、時代の流行などによる違いがみられます。そのため調査の結果は、対象や時期によって変わります。

  21. 問21.特に探そうとしていなくても、自然に人の目を引きつける度合いを何というか。

    • ア.誘目性
    • イ.明視性
    • ウ.識別性
    • エ.可読性

    正解:ア.誘目性

    解説:誘目性(ゆうもくせい)は、注意を向けていなくても自然に目を引く度合いで、高彩度の色、特に赤などの暖色が高い傾向があります。注意して探したときの見つけやすさは視認性、細部の見分けやすさは明視性といいます。

    根拠: JIS Z 8113:1998 照明用語 誘目性の定義

  22. 問22.対象の形や細部が、はっきりと見分けられる程度を表す性質を何というか。

    • ア.誘目性
    • イ.視認性
    • ウ.明視性
    • エ.誘導性

    正解:ウ.明視性

    解説:明視性(めいしせい)は、対象の細部や形が見やすい度合いで、図と地の明度差が大きいほど高くなる。

  23. 問23.対象がそこに存在することを発見しやすい程度を表す、背景からの見つけやすさを何というか。

    • ア.可読性
    • イ.識別性
    • ウ.明視性
    • エ.視認性

    正解:エ.視認性

    解説:視認性(しにんせい)は、対象の存在を見つけやすい度合いで、背景との明度差・色相差が大きいほど高い。標識などの設計に関わる。

  24. 問24.複数の対象を、色によって互いに区別・分類しやすい程度を表す性質を何というか。

    • ア.誘目性
    • イ.可読性
    • ウ.明視性
    • エ.識別性

    正解:エ.識別性

    解説:識別性(しきべつせい)は、複数の対象を色で見分けやすい度合いで、路線図や色分けされた情報伝達で重要となる。

    根拠: 色と視覚表示(J-STAGE、人間工学) 抄録(色を視覚表示に使うときの識別性・誘目性・視認性・可読性の整理)

  25. 問25.文字や数字などが正しく読み取りやすい程度を表す性質を何というか。

    • ア.可読性
    • イ.誘目性
    • ウ.視認性
    • エ.識別性

    正解:ア.可読性

    解説:可読性(かどくせい)は、文字情報の読みやすさで、文字色と背景色の明度差が大きいほど高くなる。

  26. 問26.視認性を高めるために最も効果的な配色条件はどれか。

    • ア.図と地の明度差を大きくする
    • イ.図と地の色相を同じにする
    • ウ.図と地の彩度をそろえる
    • エ.図と地を補色だが同明度にする

    正解:ア.図と地の明度差を大きくする

    解説:視認性は図と地の明度差を大きくすると最も効果的に高まる。色相差や彩度差も寄与するが、明度差の影響が大きい。

  27. 問27.黒い文字の可読性が高い背景色として最も適切なものはどれか。

    • ア.濃い紺
    • イ.黒に近い茶
    • ウ.白や淡い黄
    • エ.中明度の灰

    正解:ウ.白や淡い黄

    解説:可読性は文字色と背景色の明度差に依存する。黒文字には明度の高い白や淡い黄などが背景として適し、明度差が確保される。

  28. 問28.危険を知らせる警告表示など、見る人の注意を強く引く必要がある対象で、一般に効果的とされる色の傾向はどれか。

    • ア.低彩度の寒色
    • イ.低明度の中性色
    • ウ.高彩度の暖色
    • エ.中明度の無彩色

    正解:ウ.高彩度の暖色

    解説:誘目性は高彩度の暖色(特に赤)が高い傾向にあります。背景との明度差を確保したうえで高彩度の暖色を用いると、注意を引きやすくなります。

    根拠: JIS Z 9101:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全標識及び安全マーキングのデザイン通則 4.1 安全色及び安全標識の目的、表1 基本形状の安全色及び対比色の一般的な意味

  29. 問29.明視性と誘目性の違いとして正しいものはどれか。

    • ア.明視性は目立ちやすさ、誘目性は読みやすさ
    • イ.明視性は誘目性の言い換え
    • ウ.両者は同じ意味
    • エ.明視性は細部の見分けやすさ、誘目性は目を引く度合い

    正解:エ.明視性は細部の見分けやすさ、誘目性は目を引く度合い

    解説:明視性は見た対象の細部の見分けやすさ、誘目性は自然に目を引く目立ちやすさで、両者は別の概念である。

  30. 問30.赤い色が一般に暖かさや興奮を感じさせるように、色から感じる温度感のうち、暖かく感じる色を何というか。

    • ア.寒色
    • イ.中性色
    • ウ.暖色
    • エ.補色

    正解:ウ.暖色

    解説:暖色は赤・橙・黄など暖かさを感じさせる色相群で、進出・興奮の心理効果をもつとされる。寒色は青系で冷たさを感じさせる。

    根拠: URくらしのカレッジ 色の専門家に聞く!快適な生活空間をつくるための色の選び方(独立行政法人都市再生機構) 「部屋の目的に合わせて、暖色、寒色、中性色をセレクト」の節

  31. 問31.青や青緑など、心理的に冷たさや沈静を感じさせる色を何というか。

    • ア.暖色
    • イ.純色
    • ウ.中性色
    • エ.寒色

    正解:エ.寒色

    解説:寒色は青系の色相群で、冷たさ・後退・沈静の心理効果をもつとされる。暖色(赤系)と対をなす。

    根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)「暖色・寒色」(コトバンク) 暖色・寒色の項(解説:雨宮政次)

  32. 問32.緑や紫など、暖色にも寒色にも明確には属さない色相群を何というか。

    • ア.中性色
    • イ.純色
    • ウ.清色
    • エ.濁色

    正解:ア.中性色

    解説:中性色は緑・紫など、暖色・寒色のどちらにも強くは属さない色相群を指す。

    根拠: 暖色・寒色(コトバンク、色彩用語の解説) 「暖色・寒色」の項(暖色系・寒色系・中性色系の分類)

  33. 問33.同じ大きさ・同じ位置でも、暖色は前に出て見え、寒色は奥に引っ込んで見える傾向がある。前に出て見える色を何というか。

    • ア.進出色
    • イ.後退色
    • ウ.収縮色
    • エ.補色

    正解:ア.進出色

    解説:進出色は前方に近づいて見える色で、暖色・高明度・高彩度の傾向がある。後退色は奥に見え、寒色・低明度の傾向がある。

    根拠: デジタル大辞泉「進出色」(コトバンク) 「進出色」の項

  34. 問34.明度が高い明るい色は実際より大きく、低明度の暗い色は小さく見える傾向がある。大きく見える色を何というか。

    • ア.収縮色
    • イ.中性色
    • ウ.後退色
    • エ.膨張色

    正解:エ.膨張色

    解説:膨張色は実際より大きく見える色で、高明度・暖色の傾向がある。収縮色は小さく見え、低明度・寒色の傾向がある。

    根拠: 色彩心理(膨張色と収縮色)- プラスカラーズ 色の知識 心理的効果「膨張色と収縮色」の項 / 秋田谷(北岡)明洋 錯視のページ「膨張色・収縮色」(立命館大学) 膨張色・収縮色の説明部分

  35. 問35.色から受ける軽い・重いの感覚(重量感)に最も影響する色の属性はどれか。

    • ア.色相
    • イ.彩度
    • ウ.明度
    • エ.色温度

    正解:ウ.明度

    解説:色の軽重感は主に明度に左右され、高明度ほど軽く、低明度ほど重く感じられる。

    根拠: 色彩心理学(しきさいしんりがく)とは? 意味や使い方(日本大百科全書(ニッポニカ))- コトバンク 「重さの判断と色彩」の項

  36. 問36.色から受ける硬い・柔らかいの感覚(硬軟感)に最も関係が深い色の属性の組み合わせはどれか。

    • ア.色相と明度
    • イ.彩度
    • ウ.色相
    • エ.明度と彩度

    正解:エ.明度と彩度

    解説:色の硬軟感(かたい・やわらかい)には、主に明度が関わり、彩度も関わる。明度が高い色ほどやわらかく、明度が低い色ほどかたく感じられる。彩度の効き方は研究によって違いがあるが、明度が高く彩度の低い淡い色(ペールトーンなど)はやわらかく感じられるとされる。色相は硬軟感とあまり関わらない。このため、最も関係が深いのは「明度と彩度」の組み合わせで、色相を含む組み合わせや、彩度だけ・色相だけでは足りない。

    根拠: 稲葉隆「色彩による触感効果に関する研究動向」(日本大学大学院総合社会情報研究科紀要 No.18, 205-216, 2017) 3.1 Kobayashi(Soft-Hard〈柔硬感〉因子は明度と関係)・3.2 金子他(明度が高くなると柔らかく)・内藤他(彩度が高くなると硬く)・3.3 山川・松家(明度が低くなるにつれて硬く)・Ludwig et al.(柔硬感の変化は色相とは関連しなかった)・3.4 まとめ(明度と柔硬感、彩度と柔硬感の関係が共通して示された) / 色と素材の触感および触覚ディスプレイ刺激の対応(日本色彩学会誌 第43巻 第2号, 2019) 2.3 硬軟感と色(稲葉の研究の紹介:淡いトーン〈Pale〉が他のトーンと比べて柔らかくて滑らかな印象)・2.4 感性と色(Kobayashi のカラーイメージスケール)

  37. 問37.信号灯やランプのような色光では、1型・2型の色覚の人にとって赤と黄の区別が非常につきにくい。JIS Z 9103(安全色)の附属書が有効としている工夫はどれか。

    • ア.色を変えるだけでなく、点灯する場所を変えたり点灯と点滅のパターンを組み合わせたりする
    • イ.赤色光を長波長側の深い赤にして、黄色光との色の違いを大きくする
    • ウ.赤色光と黄色光の明るさをそろえて、色の違いだけで区別できるようにする
    • エ.赤色光と黄色光を同じ場所に同じパターンで点灯させ、色の違いを比べやすくする

    正解:ア.色を変えるだけでなく、点灯する場所を変えたり点灯と点滅のパターンを組み合わせたりする

    解説:JIS Z 9103 の附属書JC によると、塗料などの一般材料では赤は低輝度・黄は高輝度と明るさの違いが色の識別を助けるが、信号灯などの色光では色による明るさの差がほとんどないため、1型・2型の人には赤と黄の区別が非常につきにくい。そこで点灯する場所を変えたり、点灯と点滅のパターンを組み合わせたりして、色以外の識別情報を加えることが有効とされる。また1型の人には長波長側の赤色光が見えないことがあるため、短波長側の赤色光を使うことが望ましいとしている。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JC(参考)多様な色覚に対する配慮 JC.2 安全標識に対する色領域の効果

  38. 問38.赤から「情熱」、青から「冷静」のように、色から形のない概念やイメージを思い浮かべる連想を何というか。

    • ア.具体的連想
    • イ.抽象的連想
    • ウ.色の象徴
    • エ.色嗜好

    正解:イ.抽象的連想

    解説:色から形のない概念を思い浮かべるのは抽象的連想です。赤→炎・血のように具体的な物を思い浮かべるのは具体的連想、連想が社会で共有され特定の意味を表すようになったものが色の象徴です。色嗜好は色の好みのことです。

    根拠: 日本デザイン学会 研究発表(色彩好悪・色名からの連想語〔具象語と抽象語〕の経年比較) 考察部分(具体的連想・抽象的連想の区別に言及)

  39. 問39.色を見たときに「炎」「空」など具体的な物を思い浮かべる連想を、抽象的連想に対して何というか。

    • ア.抽象的連想
    • イ.錯視
    • ウ.象徴
    • エ.具体的連想

    正解:エ.具体的連想

    解説:具体的連想は赤→炎・血、青→空・海のように具体物を思い浮かべる連想。抽象的連想は赤→情熱、青→冷静のように抽象概念を思い浮かべる。

  40. 問40.信号機の赤が「止まれ」、白衣の白が「清潔」を表すように、色がある意味を社会的・文化的に表すことを何というか。

    • ア.色の錯視
    • イ.色の恒常性
    • ウ.色順応
    • エ.色の象徴

    正解:エ.色の象徴

    解説:色の象徴(シンボル)は、色が文化や社会の中で特定の意味を表す働き。連想が固定化・共有されたものといえる。

    根拠: 色彩検定協会 検定出題例 3級(問題2 設問6、解答 F=②) 問題2 設問6および問題2解答

  41. 問41.色を感じる視細胞である錐体は、一般に何種類あり、それぞれ主にどの波長域に感度をもつとされるか。

    • ア.1種類(明暗のみ)
    • イ.2種類(明暗と色)
    • ウ.4種類(赤緑青黄)
    • エ.3種類(L・M・S)

    正解:エ.3種類(L・M・S)

    解説:錐体は一般にL・M・Sの3種類があり、それぞれ主に長波長(long)・中波長(middle)・短波長(short)の光に反応する。3種類の錐体の応答の組み合わせで色を感じる。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類(網膜にはL、M、Sの3種類のすい体細胞があり、それぞれ主に長波長、中波長、短波長の光に反応する)

  42. 問42.色覚の多様性において、L錐体(長波長感度)の特性が一般の色覚と異なる型はどれか。

    • ア.1型
    • イ.2型
    • ウ.1色覚
    • エ.3型

    正解:ア.1型

    解説:JIS Z 9103 附属書JCでは、Lすい体を欠くものを1型2色覚、Lすい体の吸収特性が一般と異なるものを1型3色覚と呼ぶ。Mすい体の特性が異なるのは2型、Sすい体の特性が異なるのは3型である。1色覚は、すい体細胞を1種類しかもたないか全くもたず、明るさ以外の色の違いが判別できない色覚で、特定の1種類のすい体の特性による型ではない。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類

  43. 問43.色覚の多様性において、M錐体(中波長感度)の特性が一般の色覚と異なる型はどれか。

    • ア.3型
    • イ.2型
    • ウ.1型
    • エ.1色覚

    正解:イ.2型

    解説:JIS Z 9103 附属書JCでは、Mすい体を欠くものを2型2色覚、Mすい体の吸収特性が一般と異なるものを2型3色覚と呼ぶ。Lすい体の特性が異なるのは1型、Sすい体の特性が異なるのは3型である。1色覚は、すい体細胞を1種類しかもたないか全くもたず、明るさ以外の色の違いが判別できない色覚で、特定の1種類のすい体の特性による型ではない。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類

  44. 問44.色覚の多様性において、S錐体(短波長感度)の特性が一般の色覚と異なる、比較的まれな型はどれか。

    • ア.1色覚
    • イ.1型
    • ウ.2型
    • エ.3型

    正解:エ.3型

    解説:JIS Z 9103 附属書JCでは、Sすい体を欠くものを3型2色覚、Sすい体の吸収特性が一般と異なるものを3型3色覚と呼び、先天性の3型はまれ(数百から数万人に1人)としている。3型は黒と青、青と緑、黄と白等の違いが分かりにくい。Lすい体の特性が異なるのは1型、Mすい体の特性が異なるのは2型である。1色覚は、すい体細胞を1種類しかもたないか全くもたず、明るさ以外の色の違いが判別できない色覚で、特定の1種類のすい体の特性による型ではない。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類

  45. 問45.色覚特性のうち、生まれつきのものを後天性と区別して何というか。

    • ア.後天性
    • イ.先天性
    • ウ.一時性
    • エ.可逆性

    正解:イ.先天性

    解説:先天色覚異常(先天性)は遺伝的要因で生まれつき生じるもの。後天性は病気・加齢などで後から生じるもので、両者は区別される。

    根拠: 国土交通省資料「色覚障害者の実態の把握」(色覚異常の概要・分類) 2.色覚障害者の実態の把握 (1)② 色覚異常の分類・表1-2

  46. 問46.病気や加齢、薬の影響などで後から色の見え方が変化する色覚特性を何というか。

    • ア.先天性
    • イ.遺伝性
    • ウ.後天性
    • エ.固定性

    正解:ウ.後天性

    解説:後天色覚異常(後天性)は、白内障・網膜疾患・加齢などにより後から生じる色覚の変化を指し、先天性と区別される。

    根拠: 国土交通省 資料(色覚障害者の実態の把握:色覚異常の概要・分類、表1-2 色覚異常の分類) 2.色覚障害者の実態の把握(1)色覚異常の概要 ②色覚異常の分類、表1-2

  47. 問47.1型・2型の色覚をもつ人にとって、特に見分けにくいとされる代表的な色の組み合わせはどれか。

    • ア.黄と青
    • イ.白と黒
    • ウ.赤と緑
    • エ.白と青

    正解:ウ.赤と緑

    解説:JIS Z 9103 附属書JCは、1型と2型では一部の赤と緑と茶色、黄赤及び黄と黄緑等の色相の区別が難しいとしている。東京都のガイドラインも「赤と緑」「緑と茶色」「青と紫」を区別しにくい例に挙げ、黄色と青色・白色と青色を見分けしやすい例としている。JIS は、2色覚でも同じ混同色線上で明るさが同じ色はほぼ同じに見える一方、明度が明確に異なって感じられる色は識別できるとしている(JC.1・JC.2)。白と黒は明るさが大きく違い、見分けやすい。なお、赤と黒の誤認が生じるのは1型で、2型では生じない(JIS)。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類、JC.2 安全標識に対する色領域の効果(同一の混同色線上であっても明度が明確に異なって感じられる色ならば識別できる) / Tokyoユニバーサルデザインガイドライン(視覚情報版)-誰にでも見やすい分かりやすい色・デザインを目指して-(東京都福祉局 生活福祉部企画課、令和7(2025)年3月発行)テキスト版 第二章2③「具体的な例」(P型・D型で区別しにくい組合せ)、第三章1(1)②「文字に色をつけるときは背景色との組合せに配慮する」(見分けしにくい色・見分けしやすい色の例)

  48. 問48.カラーユニバーサルデザイン(CUD)の基本的な考え方として最も適切なものはどれか。

    • ア.多数派の色覚で見やすいことを最優先に配色する
    • イ.色覚の多様性に配慮し、多くの人に情報が伝わるよう設計する
    • ウ.色覚の多様性に配慮し、色を使わず白黒だけで表示する
    • エ.高齢者だけを対象に、明るさを高めた配色にする

    正解:イ.色覚の多様性に配慮し、多くの人に情報が伝わるよう設計する

    解説:カラーユニバーサルデザイン(CUD)は、色覚の多様性に配慮し、できるだけ多くの人に情報が正しく伝わるよう配色や表示を設計する考え方です。色を使わないことではなく、色を使ったうえで明度差や色以外の手がかりを併用します。

    根拠: 色彩検定とは(色彩検定協会)色彩検定UC級(2022年改訂版)の説明 色彩検定UC級の項

  49. 問49.CUDの観点から、折れ線グラフの複数の系列を多くの人が見分けやすくする工夫として最も適切なものはどれか。

    • ア.系列ごとに線の種類やマーカーの形も変え、線の近くに系列名を書く
    • イ.系列ごとに色相を変え、明るさはすべて同じ程度にそろえる
    • ウ.赤と緑を中心に、鮮やかな色で系列を塗り分ける
    • エ.系列ごとに色を変え、系列名は欄外の凡例だけにまとめる

    正解:ア.系列ごとに線の種類やマーカーの形も変え、線の近くに系列名を書く

    解説:東京都のガイドラインは、折れ線グラフでは実線同士で色を変えるのではなく実線・点線・破線など様々な線種を用い、凡例は形状も変え、凡例が離れていると色合わせができないので直接グラフに書き込むとしている。明るさをそろえて色相だけで分けたり、赤と緑で分けたりすると、1型・2型の色覚では見分けにくい(JIS Z 9103 附属書JCも、図形の形・点線・破線・文字による説明など色以外で識別できる情報の付加を有効としている)。

    根拠: Tokyoユニバーサルデザインガイドライン(視覚情報版)-誰にでも見やすい分かりやすい色・デザインを目指して-(東京都福祉局 生活福祉部企画課、令和7(2025)年3月発行)テキスト版 第三章1(2)②「形状を変える」(折れ線グラフの線種・凡例の形状・直接グラフに書き込む)、第三章1(1)④「色の明度や彩度の差を利用する」 / JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC JC.1 色覚の分類(1型・2型で区別が難しい色相)、JC.3 色の境界及び安全標識辺縁部の縁取り(色以外で識別できる情報の付加)

  50. 問50.先天性の1型・2型の色覚特性が、女性より男性に多くみられる理由として正しいものはどれか。

    • ア.関係する遺伝子がY染色体上にあるから
    • イ.男性のほうが加齢による水晶体の黄変が早いから
    • ウ.関係する遺伝子がX染色体上にあるから
    • エ.男性のほうが明るい照明の下で過ごす時間が長いから

    正解:ウ.関係する遺伝子がX染色体上にあるから

    解説:JIS Z 9103 附属書JCは、L・Mすい体を決定する遺伝子が性を決定するX染色体に載っているため、1型と2型の出現率には男女差があり、男性ではアジア人で約5%、女性では1%以下としている。加齢による水晶体の黄変は後天性の色覚変化(3型3色覚に似た症状)の原因で、照明とともに先天性の型の男女差の理由にはならない。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類

  51. 問51.見分けにくい色同士を隣接させて使わざるを得ない場合、CUDとして有効な配色の工夫はどれか。

    • ア.境界をぼかす
    • イ.2色とも彩度を上げる
    • ウ.白や黒の縁取り(セパレーション)を入れる
    • エ.2色を同じ明度にそろえる

    正解:ウ.白や黒の縁取り(セパレーション)を入れる

    解説:見分けにくい色の間に白や黒の細い縁取り(セパレーション)を入れ、明度差を確保すると境界が判別しやすくなる。

  52. 問52.CUDで色を選ぶとき、見分けやすさを確保するうえで最も重視すべき色の差はどれか。

    • ア.色相差
    • イ.彩度差
    • ウ.色温度差
    • エ.明度差

    正解:エ.明度差

    解説:色相だけに頼らず、明度差を十分に確保することが多様な色覚で見分けやすくする基本となる。

    根拠: 福島県 カラーユニバーサルデザインガイドライン「色の使い方」 色の使い方(CUDの配色の基本)

  53. 問53.加齢に伴う一般的な色の見え方の変化として、最も多くみられるとされるものはどれか。

    • ア.赤がまったく見えなくなる
    • イ.青系が見分けにくくなる傾向がある
    • ウ.明度差が分かりやすくなる
    • エ.色が鮮やかに見える

    正解:イ.青系が見分けにくくなる傾向がある

    解説:加齢で水晶体が黄色っぽく濁ること(黄変)により、青系が見分けにくくなったり、青と黒、白と黄の区別がつきにくくなる傾向がある。

    根拠: 高齢者の色覚の老化(健康長寿ネット/公益財団法人 長寿科学振興財団) 「加齢による後天的な色覚異常」の節、および表1

  54. 問54.高齢者の色の見え方に配慮した表示として適切なものはどれか。

    • ア.淡い色同士で配色する
    • イ.コントラスト(明度差)を十分にとる
    • ウ.青と黒を隣接させる
    • エ.彩度を全体に下げる

    正解:イ.コントラスト(明度差)を十分にとる

    解説:高齢者では明度差・コントラストを十分にとり、淡い色同士や青と黒のような紛らわしい組み合わせを避けると見やすくなる。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JC(参考)多様な色覚に対する配慮 / 色彩検定UC(色のユニバーサルデザイン)級とは|色彩検定協会 「青と黒」の識別力の低下の説明部分

  55. 問55.ロービジョンの人に配慮した文字表示として、最も効果的とされるものはどれか。

    • ア.背景と文字の明度を近づける
    • イ.文字と背景の明度差を大きくする
    • ウ.小さい文字で多色にする
    • エ.薄い色の文字にする

    正解:イ.文字と背景の明度差を大きくする

    解説:ロービジョンでは、文字と背景の明度コントラストを高く確保し、十分な文字サイズにすることが読みやすさにつながる。

    根拠: Understanding Success Criterion 1.4.3: Contrast (Minimum) (WCAG 2.1) Intent

  56. 問56.CUDにおいて「色のバリアフリー(カラーバリアフリー)」が目指すこととして適切なものはどれか。

    • ア.流行色を広めること
    • イ.色による情報の障壁をなくすこと
    • ウ.色数を最小にすること
    • エ.派手な配色にすること

    正解:イ.色による情報の障壁をなくすこと

    解説:カラーバリアフリーは、色の見え方の違いによって情報が伝わらない障壁(バリア)をなくし、誰にでも情報が伝わるようにすることを目指す。

    根拠: カラーユニバーサルデザインガイド 色覚の仕組みについて紹介します(福島県ホームページ) 「色のバリア」の節

  57. 問57.色嗜好(色の好み)の調査で、国や文化の違いを問わず、好まれる色として上位に挙がりやすい傾向があるとされる色はどれか。

    • ア.茶
    • イ.灰
    • ウ.黄緑
    • エ.青

    正解:エ.青

    解説:色嗜好の調査では、多くの国や地域で青が好まれる色の上位に挙がる傾向がみられます。ほかの色の順位は年齢や地域などによって違いが大きくなります。

  58. 問58.黒い線で描いた図形の一部分だけを色のついた線に置き換えると、その色が線の外の白い地にまでにじみ出て、ぼんやり光る面があるように見えることがある。この錯視を何というか。

    • ア.縁辺対比
    • イ.ハレーション
    • ウ.ネオンカラー効果
    • エ.ムンカー錯視

    正解:ウ.ネオンカラー効果

    解説:色の線の部分から色が周囲の地に広がり、ネオンのように淡く光る面が見える錯視をネオンカラー効果といいます。ハレーションは明度が近い高彩度の色どうしの境界がちらつく現象、ムンカー錯視は重なる縞の色によって同じ色が違って見える錯視です。

    根拠: 応用して活かそう【色の錯視】(色彩の解説サイト pluscolors) 「ネオンカラー効果」の節 / 目の錯覚のいろいろ(キヤノン サイエンスラボ・キッズ) 「交差点に色にじみ?」(ネオンカラー拡散)

  59. 問59.緑をしばらく凝視した後に見える補色残像の色として最も適切なものはどれか。

    • ア.青
    • イ.赤(赤紫)
    • ウ.黄
    • エ.青緑

    正解:イ.赤(赤紫)

    解説:緑の補色は赤(赤紫寄り)であり、緑を凝視した後の陰性残像は赤系として知覚される。

    根拠: 色の残像作品2(北岡明佳、立命館大学) 「4匹の犬の残像」の説明文 / 補色(日本大百科全書、佐藤雅子執筆、コトバンク) 「残像に基づく補色」の項

  60. 問60.色の心理効果のうち、「生理的効果」に該当する説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.色から特定の物を連想すること
    • イ.色が脈拍や体感温度など身体反応に影響すること
    • ウ.色に社会的な意味があること
    • エ.色名を覚えること

    正解:イ.色が脈拍や体感温度など身体反応に影響すること

    解説:生理的効果は、色が脈拍・血圧・体感温度など身体反応に及ぼす影響を指す。心理的効果(気分・感情への影響)と区別して説明される。

  61. 問61.色の同化の現象は、それを研究した人物の名をとって何と呼ばれることがあるか。

    • ア.ベゾルト効果
    • イ.リープマン効果
    • ウ.プルキンエ現象
    • エ.マッハバンド

    正解:ア.ベゾルト効果

    解説:色の同化はベゾルト効果とも呼ばれます。リープマン効果は図と地の明度差が小さいと輪郭が見えにくくなる現象、プルキンエ現象は暗くなると赤が暗く青が明るく見えるようになる現象です。

  62. 問62.白と黒だけで模様を描いた円盤(ベンハムのコマ)を回転させると、淡い色みが見えることがある。この現象を何というか。

    • ア.補色残像
    • イ.主観色
    • ウ.継時加法混色
    • エ.色の同化

    正解:イ.主観色

    解説:白と黒しか使っていないのに色みが感じられる現象を主観色といい、ベンハムのコマがよく知られています。継時加法混色で白と黒が混ざれば灰色になるだけなので、色みが現れることは説明できません。

    根拠: プレスリリース 白黒のコマになぜ色が見えるのか(基礎生物学研究所・総合研究大学院大学) 本文冒頭(研究の背景) / ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ベンハムのこま」(コトバンク) 用語解説

  63. 問63.加齢によって眼の水晶体が黄色みを帯びてくる(黄変)と、一般に見分けにくくなる色の組み合わせとして最も適切なものはどれか。

    • ア.黒と黄
    • イ.白と黄、青と黒
    • ウ.赤と白
    • エ.緑と白

    正解:イ.白と黄、青と黒

    解説:水晶体が黄変すると、短波長の青い光が届きにくくなります。そのため白と黄、青と黒(紺)のような組み合わせが見分けにくくなります。黒と黄は明度差が大きく見分けやすい組み合わせです。

    根拠: 加齢に伴う水晶体黄変化による日常生活への影響(照明学会誌 / 人間工学 34巻1号) 抄録(色紙を用いた色の同異判断実験) / 色彩検定UC(色のユニバーサルデザイン)級とは|色彩検定協会 「歳をとると見分けにくくなる色の組み合わせは?」①青と黒

  64. 問64.色の同化のうち、隣接色に明度が近づいて見える現象を特に何というか。

    • ア.明度の同化
    • イ.彩度対比
    • ウ.明度対比
    • エ.色相対比

    正解:ア.明度の同化

    解説:明度の同化は、対象の明度が隣接色の明度に近づいて見える同化現象。色相・彩度にも同化は起こる。

    根拠: 色の見え方の不思議(カラーコーディネーターに聞く色の活用術)愛知県共済 同化現象の節 (1)色相の同化 (2)明度の同化 (3)彩度の同化

  65. 問65.1型の色覚では、長波長の光に対する感度が一般の色覚と異なる。このため特に見分けにくくなりやすい色の組み合わせとして最も適切なものはどれか。

    • ア.黄と黒
    • イ.赤と黒
    • ウ.白と黒
    • エ.青と白

    正解:イ.赤と黒

    解説:JIS Z 9103 附属書JCは、1型では長波長の光を受けるLすい体を欠くため赤を暗く感じ、黒と誤認することがあるとしている(2型では赤と黒の誤認は生じない)。東京都のガイドラインも、1型の色覚(ガイドラインの呼び方ではP型色覚)は赤色を暗く感じ、赤色と黒色・濃い茶色などが見分けづらいとし、白と青・黄と黒は見分けしやすい例に挙げている。白と黒は明るさの差が大きく見分けやすい。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類 / Tokyoユニバーサルデザインガイドライン(視覚情報版)-誰にでも見やすい分かりやすい色・デザインを目指して-(東京都福祉局 生活福祉部企画課、令和7(2025)年3月発行)テキスト版 第二章3「色覚の違いによるバリア例」(P型色覚=L(赤)の錐体の特性が違う・D型色覚=M(緑)・T型色覚=S(青))/第二章2③「具体的な例」(P型・D型で区別しにくい組合せ)、第三章1(1)②「文字に色をつけるときは背景色との組合せに配慮する」(見分けしにくい色・見分けしやすい色の例)

  66. 問66.加齢によって瞳孔が小さくなり、水晶体を通る光も減ってくると、一般にどのような見え方の変化が起こりやすいか。

    • ア.網膜に届く光が増え、まぶしさを感じにくくなる
    • イ.網膜に届く光が減り、全体が暗く見えやすくなる
    • ウ.錐体の種類が増え、色の違いが見分けやすくなる
    • エ.赤系の色だけが見えなくなる

    正解:イ.網膜に届く光が減り、全体が暗く見えやすくなる

    解説:瞳孔の縮小と水晶体の透過率の低下が重なると、網膜に届く光の量が減るため、若い人より全体が暗く見えやすくなります。そのため高齢者の生活空間では、十分な明るさの照明が大切になります。

    根拠: 照度(パナソニック 照明設計マニュアル 基礎知識) 年齢と照度の関係(岡嶋の報告の引用箇所) / 特集:視覚心理物理学の最近の動向 高齢者や2色覚者の色覚(Vision Society of Japan/J-STAGE) 加齢による眼光学媒体の変化と加齢縮瞳の説明箇所

  67. 問67.CUDの観点から避けたほうがよいとされる配色・表示はどれか。

    • ア.明度差の大きい白黒
    • イ.赤と緑だけで重要情報を区別する
    • ウ.形と色の併用
    • エ.色+ラベルの併用

    正解:イ.赤と緑だけで重要情報を区別する

    解説:赤と緑のように見分けにくい色だけで重要な区別を示すことは避けるべきで、明度差や色以外の手がかりを併用する。

    根拠: 公共交通機関 旅客施設の移動等円滑化整備ガイドライン(バリアフリー整備ガイドライン) 誘導案内設備に関するガイドライン ①視覚表示設備(国土交通省) PDF 該当ページ「文字やサインの表示要素ごとの見分けにくい色の組み合わせ」の「赤と緑」の項(同書 p.22 付近の色覚の特徴の記述も参照)

  68. 問68.色の知覚と認知に関し、同じ波長の光でも周囲や文脈によって違う色に見えることがある理由として最も適切なものはどれか。

    • ア.波長が変化するから
    • イ.周囲の色や照明など文脈の影響を脳で受けるから
    • ウ.色の恒常性が働かないから
    • エ.錐体が1種類しかないから

    正解:イ.周囲の色や照明など文脈の影響を脳で受けるから

    解説:色は網膜への刺激だけでなく、周囲の色(対比・同化)や照明、過去の経験など文脈の影響を受けて脳で認知されるため、同じ刺激でも見えが変わる。

    根拠: 色の恒常性(世界大百科事典 改訂新版、平凡社) 「知覚」項からの言及部分 / 色彩心理学(日本大百科全書(ニッポニカ)、コトバンク) 対比(同時対比・継時対比)の解説部分

  69. 問69.色から受ける「興奮・沈静」の感じ方に主に関係する色の属性の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

    • ア.明度と彩度
    • イ.色相と明度
    • ウ.明度
    • エ.色相と彩度

    正解:エ.色相と彩度

    解説:興奮・沈静の感じは主に色相と彩度が関係し、暖色系の高彩度の色は興奮を、寒色系の低彩度の色は沈静を感じさせます。硬い・柔らかいは明度と彩度、軽い・重いは主に明度が関係します。

    根拠: 同じ物が違って見える【不思議な色の心理的効果】(プラスカラーズ、色彩検定1級カラーコーディネーター監修、参考文献:色彩検定公式テキスト2020年改訂版) 色の心理的効果の解説(膨張色と収縮色の節の末尾)

  70. 問70.加齢による視覚の変化のうち、明るさの変化への順応について一般にいえることはどれか。

    • ア.暗順応などの順応に時間がかかるようになる
    • イ.暗順応にかかる時間が若いころより短くなる
    • ウ.明所でも桿体だけで物を見るようになる
    • エ.明るさが変わっても順応はまったく起こらなくなる

    正解:ア.暗順応などの順応に時間がかかるようになる

    解説:加齢とともに、明るい場所から暗い場所に入ったときなどの順応に時間がかかるようになります。そのため通路や階段などでは、急に暗くならないよう明るさの差を小さくする配慮が役立ちます。

  71. 問71.暗順応の途中で、明所では見えていた赤い花が暗くなるにつれて青い花より暗く(沈んで)見えるようになる現象を何というか。

    • ア.プルキンエ現象
    • イ.ベゾルド・ブリュッケ現象
    • ウ.アブニー現象
    • エ.色の恒常性

    正解:ア.プルキンエ現象

    解説:プルキンエ現象は、明所視から暗所視へ移るにつれて目の感度が最も高い波長が短波長側へ移り、赤など長波長の色が相対的に暗く、青など短波長の色が相対的に明るく見える現象である。暗くなると主に働く視細胞が錐体から桿体に移ることによる。ベゾルド・ブリュッケ現象は色度を一定にしたまま輝度を変えると色相が変わって見える現象、アブニー現象は純度を下げると色相が変わって見える現象で、どちらも明るさの逆転ではない。色の恒常性は照明光が変わっても物の固有の色が見える働きである。

    根拠: JIS Z 8105:2000 色に関する用語(旧版。JISC で現行は2022年3月22日改正を確認済み=jis_superseded.json) 3036 プルキンエ現象(明所視から薄明視・暗所視へ移ると最大視感効率の波長が短波長に移動)・3020 ベゾルド・ブリュッケ現象・3019 アブニー現象・3061 錐体・3062 桿体 / コトバンク「色の恒常性」(世界大百科事典(旧版)【知覚】より) 照明光のスペクトルが大幅に変わっても、その物に固有の色が見える現象

  72. 問72.明所視で主に働く視細胞と、暗所視で主に働く視細胞の組み合わせとして正しいものはどれか。

    • ア.明所=桿体/暗所=錐体
    • イ.明所=錐体/暗所=桿体
    • ウ.どちらも錐体
    • エ.どちらも桿体

    正解:イ.明所=錐体/暗所=桿体

    解説:明所視では色を感じる錐体が、暗所視では明暗に敏感な桿体が主に働く。プルキンエ現象はこの切り替わりに関係する。