色彩検定2級「色彩調和と配色技法」の出題ポイント解説
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実際の色味の見分けは図版を伴うため、本ページでは用語・理論を中心に解説します。色の識別は公式テキスト併用を推奨します。色彩検定2級では、多彩な配色技法(ドミナント・トーンオントーン・トーンイントーン・カマイユなど)と色相環の分割による配色(ダイアード〜ヘクサード)を、名称と内容を正確に対応づけて覚えることが合否を分けます。
※出題範囲・内容は改定される場合があります。最新情報は必ず色彩検定協会(AFT) 公式情報でご確認ください。
2級で学ぶ範囲(色彩調和論は1級)
2020年に改訂された公式テキストでは、2級の「色彩調和」は配色と調和(ナチュラルハーモニー・コンプレックスハーモニー)と配色技法で構成されています。シュヴルール・ジャッド・オストワルト・ムーン&スペンサーなどの色彩調和論は1級の項目です(色彩検定協会「新旧公式テキスト項目比較表(2級)」)。改訂前のテキストや古い問題集で学ぶと、2級に出ない調和論に時間を使ってしまうので注意しましょう。
色相環の分割による変化の配色
色相環を等分する位置の色を組み合わせる配色です。色相の変化が大きく、にぎやかで活気のある配色になりやすいのが特徴です。PCCSの24色相環で考えると位置関係がつかみやすくなります。
| 配色 | 色数 | 内容(PCCSでの例) |
|---|---|---|
| ダイアード | 2色 | 色相環を2等分する位置=補色どうし(2:R と 14:BG) |
| トライアド | 3色 | 色相環を3等分する位置。結ぶと正三角形(8:Y・16:gB・24:RP) |
| スプリットコンプリメンタリー | 3色 | ある色相と、その補色の両隣の2色相。結ぶと二等辺三角形 |
| テトラード | 4色 | 色相環を4等分する位置=2組の補色対。結ぶと正方形(2:R・8:Y・14:BG・20:V) |
| ペンタード | 5色 | 色相環を5等分する位置、またはトライアドに白と黒を加えた配色 |
| ヘクサード | 6色 | 色相環を6等分する位置、またはテトラードに白と黒を加えた配色 |
ナチュラルハーモニーとコンプレックスハーモニー
自然界の光の見え方(黄みに近い色ほど明るく、青紫に近い色ほど暗い)にもとづく配色の考え方です。2級頻出のため、どちらが「自然」かを正確に押さえましょう。
- ナチュラルハーモニー:隣接色相・類似色相の配色で、黄み寄りの色を明るく、青紫み寄りの色を暗くした配色。自然界の見え方に沿っているため自然で調和して感じられる。色相差の大きい中差色相・対照色相・補色色相の配色は、明暗の向きが同じでもナチュラルハーモニーとはいわない。
- コンプレックスハーモニー:ナチュラルとは逆に、黄み寄りの色を暗く、青紫み寄りの色を明るくした配色。やや不自然だが洗練された印象を与える。ナチュラルハーモニーと違い、中差色相・対照色相・補色色相の配色でもつくれる。
配色技法(2級の頻出技法)
2級では配色技法の名称と内容の対応が最重要テーマです。表で一気に整理しましょう。
| 技法 | 内容 |
|---|---|
| ビコロール配色 | 2色(bi=2)を組み合わせた、はっきりした配色 |
| トリコロール配色 | 3色(tri=3)を組み合わせた配色。フランス国旗(青・白・赤)が代表例 |
| ドミナントカラー配色 | 色相を共通させ、明度・彩度を変えてまとめる配色(共通の色相が全体を支配する) |
| ドミナントトーン配色 | トーン(明度・彩度の調子)を共通させ、色相を変えてまとめる配色 |
| トーンオントーン配色 | 同一・類似色相で、明度差を大きくとった配色(同系色の濃淡) |
| トーンイントーン配色 | 同一・類似トーンで、色相を変えた配色。トーンの統一感が出る |
| トーナル配色 | 中間色調(ダル系などのにごったトーン)でまとめた、落ち着いた配色 |
| カマイユ配色 | 色相・トーンともにごく近く、ほとんど同じに見えるほど微妙な差の配色 |
| フォカマイユ配色 | カマイユよりやや色相・トーンの差を広げた、ぼんやりした配色 |
| グラデーション配色 | 色相・明度・彩度・トーンを段階的に変化させ、リズムをつくる配色 |
| セパレーション配色 | 配色の境界に無彩色など別の色を挟み、分離・調整する技法 |
類似と対照で技法を整理する
多くの配色技法は「何を共通させ、何を変えるか」で分類できます。混同しやすい技法は次の対比で整理しましょう。
- ドミナントカラー(色相を共通) ⇔ ドミナントトーン(トーンを共通):支配するものが色相かトーンかで区別。
- トーンオントーン(同系色相で明度差大) ⇔ トーンイントーン(同系トーンで色相差):「オン」は縦(明度)、「イン」はトーンの中で色相を動かす、と覚える。
- カマイユ(ごく微妙な差) ⇔ フォカマイユ(少し差を広げる):いずれも淡くあいまいな配色。
この章を覚えるコツ
- 色相環の分割は「色数」と「図形」で:ダイアード=2色(直線)、トライアド=3色(正三角形)、スプリットコンプリメンタリー=3色(二等辺三角形)、テトラード=4色(正方形)。ペンタード・ヘクサードは「白と黒を足す」形でも覚えましょう。
- 色相差は数字で:PCCSでは色相差0=同一、1=隣接、2〜3=類似、4〜7=中差、8〜10=対照、11〜12=補色。記述問題でも数字から配色名を答えられるようにしておくと安心です。
- 技法は接頭・接尾で:ビ=2色、トリ=3色、ドミナント=支配、オン/イン=何を共通させるか、と語のヒントで整理すると配色イメージの章のトーン理解にもつながります。
用語があいまいなときは用語集で確認し、学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。次は配色イメージ・ビジュアル・ファッションの章に進みましょう。
→ この章の一問一答に挑戦