色彩検定2級「光と色・色の表示(マンセル表色系)」の出題ポイント解説
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実際の色味の見分けは図版を伴うため、本ページでは用語・理論を中心に解説します。色の識別は公式テキスト併用を推奨します。色彩検定2級では3級の三属性・PCCSに加えて、色覚説・視覚のしくみ、照明(色温度・演色性・ランプの種類)、そしてマンセル表色系を正確に理解することが求められます。記号の読み方と数値の意味を確実に押さえましょう。
※出題範囲・内容は改定される場合があります。最新情報は必ず色彩検定協会(AFT) 公式情報でご確認ください。
光源と色の見え方
同じ物体でも、照らす光(光源)によって色の見え方は変わります。2級では光源の性質を表す用語が頻出です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 色温度(しきおんど) | 光源の色みを温度(ケルビン K)で表したもの。低いほど赤みがかり、高いほど青みがかる |
| 演色性(えんしょくせい) | 光源が物体の色をどれだけ自然に見せるかの性質 |
| 分光反射率 | 物体が波長ごとにどれだけの割合の光を反射するかを表したもの。物体色を決める要因 |
光の波長ごとの分布を分光分布といい、物体の分光反射率と光源の分光分布の組み合わせで、私たちが見る物体色が決まります。
ランプの種類
2020年改訂の公式テキストでは、2級で照明のランプの種類(白熱・蛍光・HID・LED)を学びます。発光のしくみと光の特徴をセットで押さえます。
| ランプ | 発光のしくみと特徴 |
|---|---|
| 白熱ランプ | フィラメントを電流で高温にして光らせる(温度放射)。分光分布は連続的で、赤みのある光。ハロゲン電球もこの仲間 |
| 蛍光ランプ | 放電で生じた紫外線を管の内側の蛍光体に当てて可視光に変える。分光分布は特定の波長にピークをもつ |
| HIDランプ | 高圧の金属蒸気中の放電で光る高輝度放電ランプ。水銀ランプ・メタルハライドランプ・高圧ナトリウムランプなど |
| LED | 半導体に電流を流して発光させる。白色は青色LEDと黄色の蛍光体の組み合わせが一般的。省電力・長寿命で紫外線・赤外線をほとんど含まない |
色覚説
- ヤング=ヘルムホルツの三色説:赤・緑・青に反応する3種類の受容器の興奮の割合で色が知覚される
- ヘリングの反対色説:白−黒、赤−緑、黄−青の3組の反対色の過程で色が知覚される
- 段階説:網膜の錐体の段階は三色説、その後の神経の段階は反対色説で説明する考え方
マンセル表色系
2級で最重要となる表色系がマンセル表色系です。色を色相(Hue)・明度(Value)・彩度(Chroma)の3軸で表し、知覚的な等間隔性を重視して作られています。
| 属性 | 記号 | 内容 |
|---|---|---|
| 色相 | H(Hue) | R・YR・Y・GY・G・BG・B・PB・P・RP の10色相を基本とし、各色相を10分割(計100)して表す |
| 明度 | V(Value) | 0(黒)〜10(白)の段階で表す |
| 彩度 | C(Chroma) | 無彩色軸からの距離。0から始まり、上限は色相により異なる |
表記は「H V/C」の形式で書きます。たとえば5R 4/14は「色相5R・明度4・彩度14」を意味します。無彩色は彩度を持たないため、明度の前にN(Neutral)を付け、N5(明度5の灰色)のように表します。
マンセルの基本10色相は、5主要色相(赤R・黄Y・緑G・青B・紫P)と、その中間の5色相(黄赤YR・黄緑GY・青緑BG・青紫PB・赤紫RP)で構成されます。
顕色系と混色系
表色系は成り立ちによって大きく2つに分けられます。
- 顕色系:実際の色票(色見本)を知覚的なものさしで体系的に並べた表色系。マンセル表色系・PCCSが含まれます。
- 混色系:光の混色の量にもとづいて色を数値で表す表色系です。
※2級の表色系はマンセル表色系です。オストワルト表色系・XYZ表色系・測色(条件等色など)・演色評価数は1級の項目です(色彩検定協会「新旧公式テキスト項目比較表(2級)」)。
PCCSとの対応
3級で学んだPCCS(日本色研配色体系)は、色相を24に分け、明度と彩度をまとめたトーンで色をとらえる顕色系です。マンセルが「H V/C」で1色ずつ精密に表すのに対し、PCCSは配色のしやすさを重視している点が違いです。
| 表色系 | 特徴 |
|---|---|
| マンセル表色系 | 顕色系。H V/C で表す。知覚的な等歩度を重視 |
| PCCS | 顕色系。24色相+トーンで配色に向く |
この章を覚えるコツ
- マンセル記号の読み順:「色相 明度/彩度(H V/C)」と必ず順番をそろえ、5R 4/14=5R・明度4・彩度14、と分解して覚えましょう。
- 無彩色はN:彩度がない灰色はN+明度(N5など)で表す、と例外を押さえます。
- ランプは「しくみ」で分ける:白熱=温度放射、蛍光=紫外線→蛍光体、HID=高圧の金属蒸気中の放電、LED=半導体。光色の呼び方は色温度の高い順に昼光色→昼白色→電球色です。配色の考え方は色彩調和と配色技法の章で学びます。
用語があいまいなときは用語集で確認し、学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。次は色彩心理とユニバーサルデザインの章に進みましょう。
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