色彩検定2級「光と色・色の表示(マンセル表色系)」の一問一答
📖 色彩検定2級「光と色・色の表示(マンセル表色系)」の全75問と解説(一覧)
色彩検定2級の光と色・色の表示(マンセル表色系)に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
-
問1.色温度を表す単位として正しいものはどれか。
- ア.ケルビン(K)
- イ.ルクス(lx)
- ウ.カンデラ(cd)
- エ.ナノメートル(nm)
正解:ア.ケルビン(K)
解説:色温度は黒体(完全放射体)の絶対温度に基づくため、絶対温度の単位ケルビン(K)で表します。
-
問2.色温度と光の色みの関係として正しいものはどれか。
- ア.色温度が低いほど青みを帯び、高いほど赤みを帯びる
- イ.色温度が低いほど赤みを帯び、高いほど青みを帯びる
- ウ.色温度は明るさを表し色みとは無関係である
- エ.色温度が高いほど無彩色に近づく
正解:イ.色温度が低いほど赤みを帯び、高いほど青みを帯びる
解説:色温度が低いほど赤みを帯び、高いほど青みを帯びます。たとえば朝夕の光は低く青空光は高い色温度です。
-
問3.演色性を数値で評価する指標である「平均演色評価数」を表す記号はどれか。
- ア.Lx
- イ.Ra値はLmで表す
- ウ.Ra
- エ.CCT
正解:ウ.Ra
解説:平均演色評価数はRa(アールエー)で表します。基準光下の見えに近いほど100に近づきます。
-
問4.演色評価数Raの最大値(基準光と同じ見えのとき)はいくつか。
- ア.255
- イ.1000
- ウ.10
- エ.100
正解:エ.100
解説:Raは基準光下での色の見えを100として評価し、基準光と同等の見えなら最大値100となります。
-
問5.演色性に関する説明として正しいものはどれか。
- ア.光源が物体の色をどう見せるかという光源の性質
- イ.物体が光をどれだけ反射するかという性質
- ウ.光源の明るさそのものを表す性質
- エ.目の順応の速さを表す性質
正解:ア.光源が物体の色をどう見せるかという光源の性質
解説:演色性とは、ある光源が物体の色をどのように見せるかという性質で、自然光に近い見えほど演色性が良いとされます。
-
問6.白熱電球の光の特徴として最も適切なものはどれか。
- ア.色温度が高く青みのある光色
- イ.色温度が低く赤みのある暖かい光色
- ウ.特定波長のみが強い不連続な分光分布
- エ.紫外線だけを放射する
正解:イ.色温度が低く赤みのある暖かい光色
解説:白熱電球は色温度が比較的低く(約2800K前後)、赤みのある暖かい光色で連続した分光分布をもち演色性は良好です。
-
問7.一般的な昼光色の蛍光灯の分光分布の特徴として正しいものはどれか。
- ア.可視域全体が完全に平坦な分布になる
- イ.赤外域のみにエネルギーが集中する
- ウ.特定波長に強いピークをもつ不連続な分布になりやすい
- エ.波長によらず一定の連続分布をもつ
正解:ウ.特定波長に強いピークをもつ不連続な分布になりやすい
解説:蛍光灯は蛍光体や水銀の輝線により特定波長に強いピークをもつ不連続な分光分布になりやすく、白熱電球のような滑らかな連続分布とは異なります。
-
問8.分光分布とは何を表したものか。
- ア.物体の表面の凹凸の分布
- イ.眼の錐体細胞の分布
- ウ.明度と彩度の分布
- エ.波長ごとの放射エネルギーの相対的な強さ
正解:エ.波長ごとの放射エネルギーの相対的な強さ
解説:分光分布は、光に含まれる各波長の放射エネルギーの相対的な強さを波長ごとに表したものです。
-
問9.物体の「分光反射率」が表すものとして正しいものはどれか。
- ア.各波長の光を物体が反射する割合
- イ.光源が放つ各波長のエネルギー量
- ウ.眼の波長ごとの感度
- エ.光が物体を透過する速度
正解:ア.各波長の光を物体が反射する割合
解説:分光反射率は、各波長の光が物体表面でどれだけ反射されるかを波長ごとに示した割合で、物体色を決める基本的な要因です。
-
問10.赤いリンゴが赤く見える理由として最も適切なものはどれか。
- ア.すべての波長を均等に反射するから
- イ.長波長域を多く反射し他の波長を吸収するから
- ウ.赤い光だけを自ら発光しているから
- エ.短波長だけを反射するから
正解:イ.長波長域を多く反射し他の波長を吸収するから
解説:赤いリンゴは長波長(赤付近)の光をよく反射し、それ以外の波長を多く吸収するため、反射光が赤みを帯びて見えます。
-
問11.光源色と物体色の違いの説明として正しいものはどれか。
- ア.光源色は反射光の色、物体色は発光の色
- イ.両者は完全に同じ概念である
- ウ.光源色は光源自体の色、物体色は反射・透過光による色
- エ.物体色は光源がなくても見える色
正解:ウ.光源色は光源自体の色、物体色は反射・透過光による色
解説:光源色は光源そのものが発する光の色、物体色は光が物体に当たり反射・透過した光によって見える色です。
-
問12.条件等色(メタメリズム)の説明として正しいものはどれか。
- ア.同じ色が時間とともに変色していく現象
- イ.補色どうしが混ざって無彩色になる現象
- ウ.明所と暗所で明るさの感じ方が変わる現象
- エ.分光分布が異なるのにある条件下で同じ色に見える現象
正解:エ.分光分布が異なるのにある条件下で同じ色に見える現象
解説:条件等色は、分光分布が異なる二つの色刺激が、ある観測条件(特定の光源・観察者)では同じ色に見える現象です。光源が変わると色が違って見えることがあります。
-
問13.条件等色について、ある光源下では一致して見えた2色が別の光源下では違って見えた。この原因として正しいものはどれか。
- ア.2色の分光反射率が異なるため
- イ.2色の明度が同じだから
- ウ.観察者の順応がないため
- エ.補色関係にあるため
正解:ア.2色の分光反射率が異なるため
解説:2色の分光反射率が異なるため、光源の分光分布が変わると反射光の組成が変化し、色の一致が崩れます。これが条件等色(メタメリック)ペアの特徴です。
-
問14.加法混色(色光の混色)で赤(R)と緑(G)の光を重ねると、近似的に何色になるか。
- ア.シアン
- イ.黄(イエロー)
- ウ.マゼンタ
- エ.黒
正解:イ.黄(イエロー)
解説:色光の三原色R・G・Bのうち赤と緑の光を加えると黄(イエロー)に近い色になります。これは加法混色の代表的な結果です。
-
問15.加法混色で色光の三原色(R・G・B)をすべて等量で重ねるとどうなるか。
- ア.黒になる
- イ.灰色のまま変化しない
- ウ.白色光になる
- エ.赤になる
正解:ウ.白色光になる
解説:加法混色では光を加えるほど明るくなり、R・G・Bの三原色を等量で重ねると白色光になります。
-
問16.減法混色(色料の混色)の三原色の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.赤・緑・青
- イ.赤・黄・青
- ウ.白・黒・灰
- エ.シアン・マゼンタ・イエロー
正解:エ.シアン・マゼンタ・イエロー
解説:色料(減法混色)の三原色はシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)です。重ねるほど暗くなります。
-
問17.減法混色でシアンとイエローの色材を混ぜると、近似的に何色になるか。
- ア.緑
- イ.赤
- ウ.青紫
- エ.白
正解:ア.緑
解説:減法混色ではシアン(青緑)が赤を、イエローが青を吸収するため、共通して残る緑が見えます。よってシアン+イエローは緑になります。
-
問18.加法混色と減法混色の明るさの変化として正しいものはどれか。
- ア.加法は混ぜるほど暗く、減法は混ぜるほど明るくなる
- イ.加法は混ぜるほど明るく、減法は混ぜるほど暗くなる
- ウ.どちらも混ぜるほど明るくなる
- エ.どちらも明るさは変わらない
正解:イ.加法は混ぜるほど明るく、減法は混ぜるほど暗くなる
解説:加法混色は光を足すので混ぜるほど明るくなり、減法混色は光を吸収するので混ぜるほど暗くなります。
-
問19.テレビやディスプレイの色再現に用いられる混色方式として正しいものはどれか。
- ア.減法混色(CMYの色材)
- イ.回転混色のみ
- ウ.加法混色(RGBの色光)
- エ.併置加法混色のみ
正解:ウ.加法混色(RGBの色光)
解説:ディスプレイはR・G・Bの発光素子の光を加えて色を作る加法混色(同時加法混色)を利用しています。
-
問20.カラー印刷で基本となる混色方式として正しいものはどれか。
- ア.加法混色
- イ.同時加法混色
- ウ.継時加法混色
- エ.減法混色
正解:エ.減法混色
解説:印刷はインキ(色料)が光を吸収して色を作るため、C・M・Yを基本とする減法混色を利用します(実際は墨Kを加えてCMYK)。
-
問21.マンセル表色系の三属性の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.色相・明度・彩度
- イ.色相・輝度・透過率
- ウ.明度・温度・反射率
- エ.色相・面積・光沢
正解:ア.色相・明度・彩度
解説:マンセル表色系は色相(Hue)・明度(Value)・彩度(Chroma)の三属性で色を体系化します。
-
問22.マンセル表色系の基本となる主要10色相に含まれないものはどれか。
- ア.YR
- イ.YG
- ウ.BG
- エ.PB
正解:イ.YG
解説:マンセルの主要10色相はR・YR・Y・GY・G・BG・B・PB・P・RPです。中間略号としてYG(黄緑)は用いず、黄緑域はGYで表します。
-
問23.マンセル色相環は主要10色相をさらに細分し、全体で何分割されているか。
- ア.10分割
- イ.20分割
- ウ.100分割
- エ.24分割
正解:ウ.100分割
解説:マンセル色相環は10色相を各10段階に細分し、全体で100分割されています。各色相は1〜10の数字で表します。
-
問24.マンセル色相で各主要色相の代表(中心)となる番号はどれか。例として「R」の中心。
- ア.1
- イ.10
- ウ.0
- エ.5
正解:エ.5
解説:各主要色相の中心は5の位置で、たとえば赤の代表色相は5Rと表されます。色相記号の前の数字が5のとき各色相の中央を示します。
-
問25.マンセル明度(Value)の数値範囲として正しいものはどれか。
- ア.0(黒)から10(白)
- イ.0から100
- ウ.1から9
- エ.−5から+5
正解:ア.0(黒)から10(白)
解説:マンセル明度は理想的な黒0から理想的な白10までの数値で表します。
-
問26.マンセル表色系で無彩色を表す記号はどれか。
- ア.V
- イ.N
- ウ.C
- エ.W
正解:イ.N
解説:無彩色(白・灰・黒)は明度の数値の前にN(Neutral)を付けて表します(例:N5)。
-
問27.無彩色のマンセル表記「N5」が表すものとして正しいものはどれか。
- ア.彩度5の灰色
- イ.色相5の灰色
- ウ.明度5の灰色(無彩色)
- エ.明度0.5の灰色
正解:ウ.明度5の灰色(無彩色)
解説:Nは無彩色を示し、数字は明度です。N5は明度5の中程度の灰色を表します。
-
問28.マンセル彩度(Chroma)の特徴として正しいものはどれか。
- ア.すべての色で最大値は10で固定
- イ.0から100まで全色共通である
- ウ.無彩色でも彩度は1以上ある
- エ.色相や明度によって到達できる最大値が異なる
正解:エ.色相や明度によって到達できる最大値が異なる
解説:マンセル彩度は0(無彩色)から始まり上限が一定ではなく、色相や明度によって到達できる最大値が異なります。鮮やかな色ほど大きな値になります。
-
問29.マンセル記号「5R 4/14」の読み方として正しいものはどれか。
- ア.色相5R・明度4・彩度14
- イ.色相5R・彩度4・明度14
- ウ.明度5・色相4・彩度14
- エ.色相5・明度R4・彩度14
正解:ア.色相5R・明度4・彩度14
解説:HV/C形式で、5Rが色相、スラッシュ前の4が明度、スラッシュ後の14が彩度です。よって色相5R・明度4・彩度14を表します。
-
問30.マンセル記号のHV/C表記で、スラッシュの後ろに書かれる数値が表すものはどれか。
- ア.明度
- イ.彩度
- ウ.色相
- エ.光沢度
正解:イ.彩度
解説:マンセルはH V/C(色相 明度/彩度)の順で表記するため、スラッシュの後ろは彩度(Chroma)です。
-
問31.マンセル記号「2.5GY 8/10」のうち、明度を表す数値はどれか。
- ア.2.5
- イ.10
- ウ.8
- エ.2.5GY
正解:ウ.8
解説:HV/C表記でスラッシュ前が明度です。2.5GYが色相、8が明度、10が彩度なので明度は8です。
-
問32.マンセル色立体において、彩度が最も低い(中心軸上にある)色はどれか。
- ア.純色
- イ.原色
- ウ.補色
- エ.無彩色(中心の明度軸上の色)
正解:エ.無彩色(中心の明度軸上の色)
解説:マンセル色立体の中心の垂直軸は無彩色(明度のみ)であり彩度0です。外側へ離れるほど彩度が高くなります。
-
問33.マンセル色立体で、上方向(高い位置)ほど大きくなる属性はどれか。
- ア.明度
- イ.彩度
- ウ.色相
- エ.光沢
正解:ア.明度
解説:マンセル色立体は縦軸が明度で、上にいくほど明度が高く(白に近く)なります。色相は円周方向、彩度は中心からの距離です。
-
問34.マンセル色立体が左右非対称な「いびつな」立体になる主な理由はどれか。
- ア.明度の段階数が色相ごとに違うから
- イ.色相・明度ごとに最大彩度が異なるから
- ウ.色相環が100分割だから
- エ.無彩色軸が傾いているから
正解:イ.色相・明度ごとに最大彩度が異なるから
解説:色相や明度によって到達可能な最大彩度が異なるため、中心軸からの広がりが方向ごとに違い、左右非対称ないびつな立体になります。
-
問35.マンセル色相環上で、ある色相のほぼ正反対に位置する色相どうしの関係を何というか。
- ア.類似色相
- イ.同一色相
- ウ.補色
- エ.近似色相
正解:ウ.補色
解説:色相環で正反対に位置する色相どうしは補色(心理補色や物理補色)の関係にあります。マンセルでは環の反対側がこれにあたります。
-
問36.PCCSにおける「トーン(色調)」が示すものとして正しいものはどれか。
- ア.色相のみを表す概念
- イ.光源の色温度を表す概念
- ウ.反射率の高低のみを表す概念
- エ.明度と彩度を複合した色の調子
正解:エ.明度と彩度を複合した色の調子
解説:PCCSのトーンは明度と彩度を複合した概念で、色の調子(明るさと鮮やかさの程度)を示します。マンセルの明度・彩度に対応づけられます。
-
問37.PCCSの色相は全体でいくつに分割されているか。
- ア.24色相
- イ.10色相
- ウ.100色相
- エ.12色相
正解:ア.24色相
解説:PCCSの色相は24色相に分割されています。心理四原色(赤・黄・緑・青)を基礎に等間隔で配置されています。
-
問38.PCCSの色相番号で「2:R(赤)」のように番号を用いるが、マンセルと比べたPCCS色相の特徴として正しいものはどれか。
- ア.マンセルと完全に同一の色相分割である
- イ.心理四原色を基礎に等間隔で24色相を配置している
- ウ.色相を100分割している
- エ.彩度を含めて色相を定義する
正解:イ.心理四原色を基礎に等間隔で24色相を配置している
解説:PCCSは心理四原色を基礎に等歩度(見た目の差が等間隔)になるよう24色相を配置しており、マンセルの100分割とは異なる体系です。両者は対応づけが可能です。
-
問39.顕色系の表色系の説明として正しいものはどれか。
- ア.光の三刺激値を計算で求める表色系
- イ.分光分布だけで色を表す方式
- ウ.色票を知覚的属性で体系的に配列した表色系
- エ.色温度で色を表す方式
正解:ウ.色票を知覚的属性で体系的に配列した表色系
解説:顕色系は、実際の色票(色見本)を体系的に並べ、知覚的な属性で色を表す方式です。マンセル表色系がその代表です。
-
問40.混色系の表色系の説明として正しいものはどれか。
- ア.色票を並べて知覚的に色を表す
- イ.色相環のみで色を表す
- ウ.反射率を直接色名にする
- エ.三刺激値などの混合量で色を数量的に表す
正解:エ.三刺激値などの混合量で色を数量的に表す
解説:混色系は、原刺激の混合量(三刺激値など)で色を定量的に表す方式で、CIE XYZ表色系が代表例です。
-
問41.マンセル表色系とCIE XYZ表色系の分類として正しい組み合わせはどれか。
- ア.マンセル=顕色系、XYZ=混色系
- イ.マンセル=混色系、XYZ=顕色系
- ウ.両方とも顕色系
- エ.両方とも混色系
正解:ア.マンセル=顕色系、XYZ=混色系
解説:マンセルは色票による顕色系、CIE XYZは三刺激値による混色系に分類されます。
-
問42.CIE XYZ表色系で色を表す基本量はどれか。
- ア.色相・明度・彩度
- イ.三刺激値X・Y・Z
- ウ.ケルビン値
- エ.分光反射率のみ
正解:イ.三刺激値X・Y・Z
解説:CIE XYZ表色系では三刺激値X・Y・Zによって色を表します。これは等色実験に基づく混色系です。
-
問43.CIE XYZ表色系において、明るさ(測光量)に対応づけられている刺激値はどれか。
- ア.X
- イ.Z
- ウ.Y
- エ.すべて等しく対応する
正解:ウ.Y
解説:XYZのうちYは標準分光視感効率に一致するよう定められ、明るさ(輝度・反射率)に対応します。
-
問44.CIE色度図(xy色度図)で表されるものとして正しいものはどれか。
- ア.明度と彩度の関係
- イ.分光反射率の波形
- ウ.色温度の時間変化
- エ.色度座標x・yによる色みの位置
正解:エ.色度座標x・yによる色みの位置
解説:xy色度図は三刺激値から求めた色度座標x・yで色みを平面上に表したもので、明るさの情報は含みません。
-
問45.CIE色度図の馬蹄形の外周(曲線部分)は何を表すか。
- ア.単色光の色度点を結んだスペクトル軌跡
- イ.白色点の集まり
- ウ.等明度の境界線
- エ.補色の境界線
正解:ア.単色光の色度点を結んだスペクトル軌跡
解説:色度図外周の曲線はスペクトル軌跡(単色光の色度点を結んだ線)で、最も彩度の高い純粋な単色光の位置を示します。
-
問46.CIE色度図上で、白色点(無彩色)はおおよそどこに位置するか。
- ア.左下の隅
- イ.色度図のほぼ中央付近
- ウ.スペクトル軌跡の上
- エ.純紫軌跡の中央
正解:イ.色度図のほぼ中央付近
解説:無彩色(白色点)は色度図のほぼ中央付近に位置し、そこから外周に向かうほど彩度が高くなります。
-
問47.CIE色度図において、二つの色を混色して得られる色の位置の説明として正しいものはどれか。
- ア.必ず白色点に一致する
- イ.二色の外側に位置する
- ウ.二色の色度点を結んだ直線上に位置する
- エ.色度図の外周上に移動する
正解:ウ.二色の色度点を結んだ直線上に位置する
解説:加法混色では、二色の色度点を結んだ直線上に混色結果の色度点が位置します。混合比により直線上の位置が決まります。
-
問48.オストワルト表色系の色の構成要素として正しい組み合わせはどれか。
- ア.色相・明度・彩度の三属性
- イ.三刺激値X・Y・Z
- ウ.色温度・演色性・照度
- エ.純色量・白色量・黒色量の混合比
正解:エ.純色量・白色量・黒色量の混合比
解説:オストワルト表色系は、純色量・白色量・黒色量の三者の混合比で色を表し、これらの合計が常に100%になります。
-
問49.オストワルト表色系で、純色量・白色量・黒色量の合計はどうなるよう定められているか。
- ア.常に合計100%になる
- イ.色相ごとに合計が変わる
- ウ.合計は明度に等しい
- エ.合計は彩度の二乗になる
正解:ア.常に合計100%になる
解説:オストワルト表色系では純色量+白色量+黒色量=100%(一定)となるよう体系化されています。
-
問50.光の三属性に対応する色の三属性のうち、波長(の違い)に最も関係するものはどれか。
- ア.明度
- イ.色相
- ウ.彩度
- エ.光沢
正解:イ.色相
解説:色相は主として光の波長の違いに対応する属性です。明度は明るさ、彩度は鮮やかさに関係します。
-
問51.色の明度に最も関係する物理的要因はどれか。
- ア.光の波長の偏り
- イ.純色の鮮やかさ
- ウ.反射する光の量(反射率の高さ)
- エ.光源の演色性
正解:ウ.反射する光の量(反射率の高さ)
解説:明度は物体色では主に分光反射率の高さ(反射する光の量)に対応し、反射率が高いほど明度が高くなります。
-
問52.彩度(色の鮮やかさ)に関する説明として正しいものはどれか。
- ア.明るさの度合いを表す
- イ.波長そのものを表す
- ウ.光源の色温度を表す
- エ.色みの強さ(鮮やかさ)を表す
正解:エ.色みの強さ(鮮やかさ)を表す
解説:彩度は色みの強さ(鮮やかさ)を表し、無彩色に近いほど低く、純色に近いほど高くなります。
-
問53.次のうち色温度が最も高いと考えられる光はどれか。
- ア.晴天時の青空光
- イ.ろうそくの炎
- ウ.白熱電球
- エ.朝日
正解:ア.晴天時の青空光
解説:色温度は青みが強いほど高く、晴天時の青空光は約10000K以上と非常に高い色温度です。白熱電球やろうそくは低色温度です。
-
問54.昼光(自然光)のうち、いわゆる平均的な昼光の色温度の目安として最も近いものはどれか。
- ア.約2000K
- イ.約6500K
- ウ.約3000K
- エ.約20000K
正解:イ.約6500K
解説:標準的な昼光(D65)の色温度は約6500Kで、平均的な自然昼光の目安として用いられます。
-
問55.LED照明の色みを選ぶ際に用いられる「電球色」のLEDの特徴として正しいものはどれか。
- ア.高い色温度で青白い光色
- イ.紫外線のみを放射する
- ウ.低めの色温度で赤みのある暖かい光色
- エ.色温度が定義できない
正解:ウ.低めの色温度で赤みのある暖かい光色
解説:電球色LEDは白熱電球に近い低めの色温度(約2700〜3000K)で、赤みのある暖かい光色を再現します。
-
問56.演色性が良い光源で物体を照らした場合の見えとして正しいものはどれか。
- ア.すべての色がくすんで見える
- イ.赤系だけが鮮やかに見える
- ウ.色が見分けられなくなる
- エ.物体本来の色が自然に再現されて見える
正解:エ.物体本来の色が自然に再現されて見える
解説:演色性が良い(Raが高い)光源では、基準光下と同様に物体本来の色が自然に再現されて見えます。
-
問57.同じ色温度でも演色性が異なる光源があるのはなぜか。
- ア.色温度と演色性は別の指標で分光分布が異なるから
- イ.色温度が誤って測定されるから
- ウ.演色性は明るさで決まるから
- エ.両者は本来同じものだから
正解:ア.色温度と演色性は別の指標で分光分布が異なるから
解説:色温度は光色の指標、演色性は色の見え方の指標で別概念です。分光分布の連続性などが異なれば、色温度が同じでもRaが異なります。
-
問58.マンセル表色系で「同じ明度でも色相によって到達できる最大彩度が違う」ことから言えることとして正しいものはどれか。
- ア.すべての純色は同じ明度・彩度になる
- イ.純色の明度・彩度の位置は色相ごとに異なる
- ウ.彩度は色相と無関係である
- エ.明度が同じなら彩度も必ず同じ
正解:イ.純色の明度・彩度の位置は色相ごとに異なる
解説:色相ごとに最大彩度(純色の彩度)が異なるため、たとえば黄系は高明度で高彩度、青紫系は低明度寄りで高彩度になるなど、純色の位置が色相により異なります。
-
問59.マンセル記号「N9」が示す色として最も適切なものはどれか。
- ア.黒に近い暗い無彩色
- イ.鮮やかな赤
- ウ.白に近い明るい無彩色
- エ.中明度の灰色
正解:ウ.白に近い明るい無彩色
解説:Nは無彩色で数字は明度です。N9は明度9と高く、白に近い明るい無彩色(ほぼ白)を表します。
-
問60.マンセル記号「7.5B 5/8」の色相「7.5B」が示す位置の説明として正しいものはどれか。
- ア.赤色相の中央
- イ.明度7.5の意味
- ウ.彩度7.5の意味
- エ.青(B)色相内で中央5Bより番号が大きい位置の色
正解:エ.青(B)色相内で中央5Bより番号が大きい位置の色
解説:Bは青の主要色相で、前の数字7.5はその色相内での位置を示し、5B(中央)より大きいためB寄りからPB方向へ進んだ位置の青を表します。
-
問61.マンセル色相環において5Rの補色(ほぼ正反対)に位置する色相はおおよそどれか。
- ア.5BG(青緑)
- イ.5Y(黄)
- ウ.5P(紫)
- エ.5YR(黄赤)
正解:ア.5BG(青緑)
解説:マンセル色相環で5Rのほぼ反対側は5BG(青緑)付近に位置し、これが補色関係にあたります。
-
問62.加法混色の一種で、独楽(こま)などを高速回転させて色が混ざって見える現象を何というか。
- ア.減法混色
- イ.継時加法混色(回転混色)
- ウ.併置加法混色
- エ.条件等色
正解:イ.継時加法混色(回転混色)
解説:色のついた円盤を高速回転させると、時間的に光刺激が加算されて混色して見えます。これは継時加法混色(回転混色)です。
-
問63.細かい色点を並べた印刷物や織物を離れて見ると色が混ざって見える現象を何というか。
- ア.減法混色
- イ.回転混色
- ウ.併置加法混色
- エ.条件等色
正解:ウ.併置加法混色
解説:小さな色面を並べて配置し、離れて見ると網膜上で加算され混色して見えます。これは併置加法混色(中間混色の一種)です。
-
問64.中間混色(併置・回転混色)の明度の特徴として正しいものはどれか。
- ア.必ず最も明るい色より明るくなる
- イ.必ず黒に近づく
- ウ.明度は変化しない
- エ.混色前の各色の明度の中間程度になる
正解:エ.混色前の各色の明度の中間程度になる
解説:中間混色の結果の明度は、混ぜた色の明度の中間程度になります。加法混色のように単純に明るくなるとは限らない点が特徴です。
-
問65.カラー印刷の網点(ハーフトーン)による色再現は、主にどの混色を利用しているか。
- ア.インキの重なりによる減法混色を基本とする
- イ.回転混色のみ
- ウ.発光による加法混色のみ
- エ.条件等色のみ
正解:ア.インキの重なりによる減法混色を基本とする
解説:網点は微小なインキ点を併置するため、近距離では減法混色(重なり)、遠距離では併置加法混色が複合的に働きます。基本のインキ重なりは減法混色です。
-
問66.物体色において、照明光(光源)が変わると物体の見える色が変化する理由として正しいものはどれか。
- ア.物体自体が発光しているから
- イ.反射光は光源の分光分布と物体の分光反射率の積で決まるから
- ウ.眼の感度が光源で変わるから
- エ.物体の反射率が光源で変わるから
正解:イ.反射光は光源の分光分布と物体の分光反射率の積で決まるから
解説:物体色は『光源の分光分布×物体の分光反射率』で決まる反射光を眼が捉えた結果のため、光源の分光分布が変われば反射光も変化し色が変わります。
-
問67.白い紙が照明によって青白く見えたり黄ばんで見えたりする現象を説明する考え方として正しいものはどれか。
- ア.紙が波長を選んで反射するから
- イ.紙が発光するから
- ウ.反射率がほぼ一定なので光源色をそのまま反映する
- エ.彩度が高いから
正解:ウ.反射率がほぼ一定なので光源色をそのまま反映する
解説:白い紙はほぼ全波長を均等に反射するため、光源の分光分布(色温度)をそのまま反映し、低色温度なら黄ばみ高色温度なら青白く見えます。
-
問68.色順応(色の恒常性に関わる眼の働き)の説明として正しいものはどれか。
- ア.暗所で明るさに慣れる働きのみを指す
- イ.彩度を高く感じさせる錯覚
- ウ.色相を反転させる現象
- エ.照明光の色みに眼が順応し白を白と捉えようとする働き
正解:エ.照明光の色みに眼が順応し白を白と捉えようとする働き
解説:色順応は、照明光の色みに眼が順応し、白いものを白と判断しようとする働きで、これにより光源が多少変わっても物体色が安定して見える色の恒常性が保たれます。
-
問69.マンセル明度と物体の反射率の関係として最も適切なものはどれか。
- ア.明度が高いほど反射率は高いが単純な比例ではない
- イ.明度と反射率は完全に比例する
- ウ.明度が高いほど反射率は低い
- エ.両者は無関係である
正解:ア.明度が高いほど反射率は高いが単純な比例ではない
解説:マンセル明度は知覚的に等間隔になるよう定められており、反射率と単純な比例ではなく、視感反射率に基づく非線形な対応関係をもちます。明度が高いほど反射率は高い傾向です。
-
問70.マンセル表色系が知覚的に「等歩度(等間隔)」であることの意味として正しいものはどれか。
- ア.物理量が等間隔である
- イ.記号の同じ数値差が見た目の差として均等になる
- ウ.反射率が等間隔である
- エ.色温度が等間隔である
正解:イ.記号の同じ数値差が見た目の差として均等になる
解説:等歩度とは、記号上の同じ数値差が見た目の差として均等になるよう配列されていることを指します。マンセルは知覚的等歩度を目指して構成されています。
-
問71.次のマンセル記号のうち、最も彩度が高い(鮮やかな)色はどれか。
- ア.5R 4/2
- イ.5R 6/6
- ウ.5R 4/14
- エ.5R 8/1
正解:ウ.5R 4/14
解説:HV/CのCが彩度です。5R 4/14は彩度14で、彩度2・6・1の他より大きく、最も鮮やかな色です。
-
問72.次のマンセル記号のうち、最も明度が高い(明るい)色はどれか。
- ア.2.5Y 3/4
- イ.2.5Y 5/6
- ウ.2.5Y 6/8
- エ.2.5Y 9/2
正解:エ.2.5Y 9/2
解説:HV/CのVが明度です。各記号のスラッシュ前を比べると2.5Y 9/2の明度9が最大で、最も明るい色です。
-
問73.分光分布が連続的でなめらかな光源の例として最も適切なものはどれか。
- ア.白熱電球
- イ.三波長形蛍光灯
- ウ.低圧ナトリウムランプ
- エ.水銀灯
正解:ア.白熱電球
解説:白熱電球は黒体放射に近く、可視域全体にわたって連続的でなめらかな分光分布をもちます。蛍光灯や一部LEDは輝線やピークを含みます。
-
問74.色光(加法混色)の三原色R・G・Bのうち、減法混色の三原色シアン(C)と補色関係にあるものはどれか。
- ア.緑(G)
- イ.赤(R)
- ウ.青(B)
- エ.黄(Y)
正解:イ.赤(R)
解説:シアンは赤(R)を吸収する色であり、加法混色の赤(R)と補色(互いに加えると白に近づく)関係にあります。
-
問75.CIE標準観察者(等色関数)が定められている目的として最も適切なものはどれか。
- ア.個人ごとの色覚差を表すため
- イ.光源の明るさを測るため
- ウ.平均的な色覚に基づき色を数量化する基準とするため
- エ.物体の温度を測るため
正解:ウ.平均的な色覚に基づき色を数量化する基準とするため
解説:CIE標準観察者の等色関数は、平均的な人間の色覚に基づき色を数量的・客観的に表すための基準として定められています。