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QC検定 3級(品質管理検定)「品質保証・プロセス保証・検査」の一問一答

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📖 QC検定 3級(品質管理検定)「品質保証・プロセス保証・検査」の全50問と解説(一覧)

QC検定 3級(品質管理検定)の品質保証・プロセス保証・検査に関する一問一答(全50問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.品質保証(quality assurance)とは、消費者・顧客が安心して使用でき、満足を得られるように、企業が製品やサービスの品質を確保・保証するための体系的な活動である。

    正解:○(正しい)

    解説:品質保証は、顧客が要求する品質を満たしていることを確実にし、それを企業として保証するための計画的・体系的な活動全体を指す。設計・製造・検査・アフターサービスに至る全プロセスを通じて品質を作り込むことが本質である。

  2. 問2.「保証(quality assurance)」と「補償(compensation)」は同じ意味であり、いずれも不具合が起きた後に金銭や代替品で埋め合わせることを指す。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。保証(quality assurance)は品質を確保して顧客の満足を確実にする事前・体系的な活動であり、補償(compensation)は不具合が生じた際に金銭や代替品で損害を埋め合わせる事後的な行為である。両者は意味も時間軸も異なる。

  3. 問3.品質は最終検査ですべての不適合品を取り除けばよいので、開発・設計段階で品質を作り込む必要はない。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。品質は工程で作り込むという考え方が基本であり、検査で選別するだけでは高い品質は得られない。特に設計・開発の上流段階で品質を作り込むことが、結果としての品質保証につながる。

  4. 問4.「結果の保証」よりも「プロセス(工程)による保証」を重視する考え方は、良い結果を生み出す過程を管理すれば安定して良い製品が得られるという発想に基づく。

    正解:○(正しい)

    解説:結果だけを検査で保証しようとすると不適合品の発生を防げない。良いプロセスを標準化・管理して安定させれば、結果として良い品質が継続的に得られるという「プロセスによる保証」が品質管理の基本的な考え方である。

  5. 問5.品質保証体系図とは、抜取検査においてロットの不適合品率と合格確率の関係を示した曲線のことである。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。ロットの不適合品率と合格確率の関係を示す曲線はOC曲線(検査特性曲線)である。品質保証体系図は、企画・設計・製造・販売などの各ステップを縦に、関係部門を横にとり、各段階で誰がどの品質保証業務を行うかとその流れを整理した図である。

  6. 問6.品質機能展開(QFD)における品質表は、顧客の要求品質を技術的な品質特性へ変換し、その対応関係を二元表で整理したものである。

    正解:○(正しい)

    解説:品質表は、顧客の要求品質(要求品質展開表)と、それを実現する品質特性(品質特性展開表)を行と列に配置し、両者の対応の強さを示す二元表である。顧客の声を技術特性へ落とし込むための中心的な道具である。

  7. 問7.デザインレビュー(DR)は、設計の各段階でその内容を関係者が組織的に審査し、問題点やトラブルを早期に予測・是正するために行う。

    正解:○(正しい)

    解説:デザインレビュー(設計審査)は、設計のアウトプットを設計者以外の関係者も含めて多面的に評価・審査し、後工程や市場での問題を未然に防ぐ活動である。上流でのトラブル予測・予防が目的である。

  8. 問8.FMEA(故障モード影響解析)は、システム全体の故障(トップ事象)を出発点として、その原因を上位から下位へ論理的にたどっていくトップダウンの解析手法である。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。FMEAは、構成部品などの各故障モードから出発し、それが上位のシステムに及ぼす影響を評価するボトムアップの手法である。トップ事象から原因をたどるトップダウンの手法はFTA(故障の木解析)である。

  9. 問9.FTA(故障の木解析)は、好ましくない事象(トップ事象)を頂点に置き、その原因を論理記号でつないで枝分かれさせながら下位へ展開していくトップダウンの解析手法である。

    正解:○(正しい)

    解説:FTAは、望ましくないトップ事象を出発点として、その発生に至る原因をANDゲート・ORゲートなどの論理記号で結び、木(ツリー)状に展開して要因を分析するトップダウンの手法である。

  10. 問10.QAネットワーク(保証の網)は、想定される不具合ごとに、それを発生させない・流出させないための工程上の対策がどこにあるかを一覧にし、保証の抜けや弱点を明らかにする表である。

    正解:○(正しい)

    解説:QAネットワーク(品質保証ネットワーク、保証の網)は、不具合項目と各工程を二元表にし、発生防止と流出防止のレベルを整理して、保証の弱い箇所を見つけ強化するための道具である。

  11. 問11.製造物責任(PL)法では、製品の欠陥によって消費者の生命・身体・財産に損害が生じた場合、製造業者等が損害賠償の責任を負うことがある。

    正解:○(正しい)

    解説:製造物責任法は、製品の欠陥により人の生命・身体または財産に損害を与えた場合、製造業者等が過失の有無にかかわらず賠償責任を負うことを定めている。製品安全の確保は品質保証上きわめて重要である。

  12. 問12.スクリーニング検査とは、ロットからアイテムを抜き取って検査し、その結果によってロット全体の合否を判定する検査である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。スクリーニング検査は、発見された不適合のアイテム又は不適合部分をすべて取り除く全数検査である。ロットからアイテムを抜き取って調べるのは抜取検査で、その結果によってロットの合否を判定するものを合否判定抜取検査という。スクリーニング検査は全部を調べて不適合のものを取り除く検査、抜取検査は一部を調べてロット全体を判断する検査と、調べる数と目的で区別して覚えるとよい。

    根拠: JIS Z 8101-2:2015 統計-用語及び記号-第2部:統計の応用 4.1.5 全数検査、4.1.6 抜取検査(対象とするグループからアイテムを抜き取って行う検査)、4.1.7 スクリーニング検査(発見された不適合のアイテム又は不適合部分の全てを取り除く全数検査)、4.1.8 合否判定抜取検査(抜取検査によって合否性を判定する判定検査) / 日本規格協会 QC検定レベル表マトリックス(実践編)(Ver.20150130.2) 品質保証:プロセス保証「検査の種類と方法」3級〇(p.1)

  13. 問13.苦情(クレーム)処理では、目の前の顧客対応を済ませることだけが目的であり、原因を追究して再発を防止する必要はない。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。苦情処理は、当該顧客への迅速・誠実な対応に加えて、原因を追究して同種の不具合の再発を防止することが不可欠である。市場トラブル情報を設計・製造にフィードバックすることが品質向上につながる。

  14. 問14.作業標準書は、作業者一人ひとりが自分のやりやすい方法で作業できるよう、あえて手順や条件を定めずに自由裁量に任せる目的で作成される。

    正解:×(誤り)

    解説:この記述は誤り。作業標準書は、作業手順・使用設備・作業条件・注意点(急所)などを明確に定め、誰が行っても同じ品質が得られるよう作業者による品質のばらつきを抑えるための基準である。自由裁量に任せるのは目的と正反対である。

  15. 問15.QC工程図(QC工程表)は、原材料の受入から出荷までの各工程について、管理項目・管理方法・使用帳票などを工程の流れに沿って一覧化した表である。

    正解:○(正しい)

    解説:QC工程図は、製品ができるまでの各工程を順に並べ、それぞれの管理特性・管理値・管理方法・担当者・使用する帳票などを整理して、工程全体の管理の全体像を示すものである。

  16. 問16.工程異常とは、工程が管理された安定な状態(統計的管理状態)から外れ、通常と異なる原因(異常原因・見逃せない原因)が働いている状態をいう。

    正解:○(正しい)

    解説:工程異常は、偶然原因だけによる安定状態から外れて、突き止めて取り除くべき異常原因(見逃せない原因)が作用している状態を指す。管理図の点の並び方などから異常を発見し、原因を除去する処置をとる。

  17. 問17.工程で異常が発見されたときは、まず応急処置で流出や被害の拡大を止め、その後に原因を追究して再発防止の処置をとることが望ましい。

    正解:○(正しい)

    解説:異常発見時は、不適合品の流出防止などの応急処置を先に行い、続いて原因を究明して恒久的な再発防止策を講じる。応急処置だけで終えると同じ異常が繰り返される。

  18. 問18.工程能力とは、工程が安定した状態にあるときに、その工程が生み出す品質のばらつきの実力の程度を表すものである。

    正解:○(正しい)

    解説:工程能力は、管理状態にある工程が達成できる品質のばらつきの程度(実力)を示すもので、規格幅とばらつきの関係から工程能力指数などで評価される。工程能力調査によって把握する。

  19. 問19.変化点管理(変更管理)とは、4M(人・機械・材料・方法)などに変化・変更があったときに、それに伴う品質への影響を事前・事後に管理する活動である。

    正解:○(正しい)

    解説:変化点管理・変更管理は、作業者交代・設備変更・材料ロット切替・手順変更といった4Mの変化点で不具合が起きやすいことを踏まえ、変化の情報を共有し影響を確認・監視して品質を守る活動である。

  20. 問20.感性品質とは、見た目・音・手触りなど人間の感覚で感じとる良さの程度をいい、人の感覚によるものなので品質要素には含まれない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。前半は正しいが、感性品質は機能・性能・使用性・安全性などと並ぶ品質要素の一つとされている(JSQC-Std 00-001 3.2 注記)。人の感覚を用いて品質特性が規定要求事項に適合しているかを判定する検査が官能検査(同10.6 注記)。

  21. 問21.OC曲線(検査特性曲線)が表しているものはどれか。

    • ア.ロットの大きさと検査費用の関係を表した曲線である
    • イ.製品の使用時間と故障率の関係を表した曲線である
    • ウ.検査員の熟練度と見逃し率の関係を表した曲線である
    • エ.ロットの不適合品率と、そのロットが合格する確率との関係を表した曲線である

    正解:エ.ロットの不適合品率と、そのロットが合格する確率との関係を表した曲線である

    解説:OC曲線(検査特性曲線)は、横軸にロットの不適合品率、縦軸にそのロットが合格する確率をとって両者の関係を示した曲線であり、抜取方式の性質(良いロットが通り悪いロットが弾かれる度合い)を表す。

  22. 問22.日常管理における管理点(管理項目)と点検点(点検項目)について、正しいものはどれか。

    • ア.管理点は要因を、点検点は結果を見る項目である
    • イ.管理点は結果を、点検点は要因を見る項目である
    • ウ.管理点と点検点は呼び方が違うだけで同じものである
    • エ.管理点は顧客が、点検点は監督官庁が決める

    正解:イ.管理点は結果を、点検点は要因を見る項目である

    解説:管理点(管理項目)は仕事の結果を見る項目で、目標どおりの結果が出ているかを確かめます。点検点(点検項目)はその結果を左右する要因を見る項目で、原因のほうを押さえます。管理点で異常に気づいたら点検点をたどって原因を探す、という使い方をします。

  23. 問23.QAネットワーク(保証の網)の説明として正しいものはどれか。

    • ア.部門間の連絡経路を線で結んで示した組織図
    • イ.工程の作業手順を時系列に並べて示した作業標準書
    • ウ.不具合ごとに発生防止と流出防止をどの工程で行うかを示した表
    • エ.顧客からの苦情を分類して件数を集計した表

    正解:ウ.不具合ごとに発生防止と流出防止をどの工程で行うかを示した表

    解説:QAネットワーク(保証の網)は、想定される不具合を縦に、工程を横にとり、それぞれの不具合について、どの工程で発生を防ぐか(発生防止)とどの工程で流出を止めるか(流出防止)を書き込んだ表です。保証の弱いところが一目で分かるので、どこを強化すべきかの検討に使います。

  24. 問24.故障モード影響解析(FMEA)の特徴として最も適切なものはどれか。

    • ア.トップ事象から原因を上位から下位へたどるトップダウンの手法である
    • イ.顧客の要求品質を品質特性に変換する二元表である
    • ウ.構成要素の故障モードを列挙し、それが上位システムに与える影響を評価するボトムアップの手法である
    • エ.各工程の管理項目を一覧にした表である

    正解:ウ.構成要素の故障モードを列挙し、それが上位システムに与える影響を評価するボトムアップの手法である

    解説:FMEAは、部品や工程などの各故障モードを洗い出し、それぞれが上位システムや製品全体に及ぼす影響の大きさ・発生度・検出度を評価して、重大な項目に対策を打つボトムアップの解析手法である。

  25. 問25.故障の木解析(FTA)の特徴として最も適切なものはどれか。

    • ア.各部品の故障モードを洗い出し、その影響を上位へ積み上げて評価するボトムアップの手法である
    • イ.測定値の平均と真の値とのずれを求め、測定のかたよりを評価する手法である
    • ウ.顧客の声などの言語データを集め、似たものどうしをグループにまとめる手法である
    • エ.望ましくないトップ事象から出発し、その原因を論理記号でつないで下位へ展開するトップダウンの手法である

    正解:エ.望ましくないトップ事象から出発し、その原因を論理記号でつないで下位へ展開するトップダウンの手法である

    解説:FTAは、望ましくないトップ事象を出発点に、それを引き起こす下位の故障や外部事象を論理記号でつないで木の形に展開していく、トップダウン(演繹的)の解析手法である。下位の部品に起こり得る故障モードを洗い出し、上位への影響を積み上げて調べるボトムアップの手法はFMEA。測定のかたよりは測定値の平均と真の値とのずれのことで、その評価は測定の管理の話題である。顧客の声などの言語データを似たものどうしでまとめるのは親和図法で、どちらもFTAの説明ではない。

    根拠: JIS Z 8115:2019「ディペンダビリティ(総合信頼性)用語」 故障の木(あらかじめ定義した望ましくない事象を引き起こす、下位アイテムのフォールト、外部事象又はこれらの組合せを表す論理図)・故障の木解析(故障の木を用いた演えき的解析手法)・故障モード・影響解析 FMEA(下位アイテムに生じ得る故障モード及びフォールトの調査、並びに様々な分割単位に及ぼすそれらの影響を含む定性的な解析方法) / JIS Z 8103:2019「計測用語」 かたより(測定値の母平均から真値を引いた値)

  26. 問26.品質保証における「保証」と「補償」の違いの説明として正しいものはどれか。

    • ア.保証は品質を確実にする事前・体系的な活動、補償は不具合が生じた際の損害の埋め合わせを指す
    • イ.保証は不具合発生後の金銭的な埋め合わせ、補償は事前の品質確保活動を指す
    • ウ.保証と補償はまったく同じ意味である
    • エ.保証は製造部門、補償は検査部門の用語である

    正解:ア.保証は品質を確実にする事前・体系的な活動、補償は不具合が生じた際の損害の埋め合わせを指す

    解説:保証(quality assurance)は顧客の満足を確実にするための事前・体系的な品質確保活動であり、補償(compensation)は不具合が生じた後に金銭や代替品で損害を埋め合わせる事後的行為である。

  27. 問27.品質機能展開(QFD)の品質表について、正しい説明はどれか。

    • ア.工程の異常を管理図で監視するための表である
    • イ.顧客の要求品質と、それを実現する品質特性との対応関係を整理した二元表である
    • ウ.製品の故障率を時間の経過とともに示した表である
    • エ.検査ロットの合否判定基準を示した表である

    正解:イ.顧客の要求品質と、それを実現する品質特性との対応関係を整理した二元表である

    解説:品質表は、顧客の要求品質と技術的な品質特性を行と列に配置し、両者の対応の強さを示す二元表である。顧客の声を設計へ結び付け、抜けなく品質特性へ展開するためのQFDの中心的道具である。

  28. 問28.検査の種類のうち「全数検査」が適しているのはどのような場合か。

    • ア.ロットが非常に大きく全数を調べる時間が取れない場合
    • イ.製品を壊さないと品質が分からない破壊検査の場合
    • ウ.1個でも不適合品が混入すると重大な問題となり、かつ非破壊で検査でき、検査の手間や費用が見合う場合
    • エ.品質が十分安定していて実績も豊富な場合

    正解:ウ.1個でも不適合品が混入すると重大な問題となり、かつ非破壊で検査でき、検査の手間や費用が見合う場合

    解説:全数検査は、不適合品の混入が許されず被害が重大で、しかも非破壊で調べられ、費用・時間が見合う場合に適する。破壊検査や大量生産で全数が困難な場合は抜取検査が適する。

  29. 問29.「抜取検査」が適している場合として最も適切なものはどれか。

    • ア.安全に直結し1個の不適合も許されない部品の検査
    • イ.顧客が全数の記録提出を要求している場合
    • ウ.検査項目が1つしかなく短時間で終わる場合
    • エ.破壊検査となる場合や、ロットが大量で全数検査が経済的に見合わない場合

    正解:エ.破壊検査となる場合や、ロットが大量で全数検査が経済的に見合わない場合

    解説:抜取検査は、ロットから試料を抜き取って調べロット全体の合否を判定する方法で、破壊検査の場合や、ロットが大量で全数検査では費用・時間がかかりすぎる場合などに適する。

  30. 問30.検査を実施する場所・段階による分類として正しい組み合わせはどれか。

    • ア.受入検査・工程検査・最終検査
    • イ.破壊検査・非破壊検査・無試験検査
    • ウ.全数検査・抜取検査・間接検査
    • エ.官能検査・計測検査・記録検査

    正解:ア.受入検査・工程検査・最終検査

    解説:検査を段階で分けると、購入品を受け入れる受入(購入)検査、製造途中で行う工程(中間)検査、出荷前に行う最終(出荷)検査に分類される。破壊/非破壊や全数/抜取は別の観点(方法・数量)による分類である。

  31. 問31.受入検査(購入検査)の目的として最も適切なものはどれか。

    • ア.自社の完成品を出荷してよいか判定する
    • イ.供給者から受け入れる原材料・部品などが要求品質を満たすかを確認する
    • ウ.製造途中の半製品を次工程へ流してよいか判定する
    • エ.市場の苦情情報を収集する

    正解:イ.供給者から受け入れる原材料・部品などが要求品質を満たすかを確認する

    解説:受入検査(購入検査)は、供給者から購入・受け入れる原材料や部品などが、あらかじめ定めた要求品質を満たしているかを確認し、不適合品を後工程へ流さないために行う検査である。

  32. 問32.間接検査とは、どのような検査か。

    • ア.購入者が受入時に自ら全数を検査すること
    • イ.製品を破壊して内部を調べる検査
    • ウ.供給者の検査成績を確認・活用することで、購入者側の受入検査を省略または簡略化する方式
    • エ.官能により品質を評価する検査

    正解:ウ.供給者の検査成績を確認・活用することで、購入者側の受入検査を省略または簡略化する方式

    解説:間接検査は、供給者の提出する検査データ(検査成績書など)が信頼できる場合に、それを確認・活用して購入者側の受入検査を省略あるいは簡略化する方式である。信頼関係が前提となる。

  33. 問33.プロセスが管理状態にないという事実を迅速に関係者へ伝え、原因追究・応急対策・再発防止対策・効果確認などを確実に実施するための帳票はどれか。

    • ア.QC工程表
    • イ.作業標準書
    • ウ.管理項目一覧表
    • エ.工程異常報告書

    正解:エ.工程異常報告書

    解説:工程異常報告書は、プロセスが管理状態でないこと(工程異常)に関する事実を迅速に伝達し、原因追究・応急対策・再発防止対策・効果確認を確実に実施するための帳票(JSQC-Std 00-001 13.7)。QC工程表は工程ごとの管理方法の一覧、管理項目一覧表は管理項目を誰がどう管理するかの一覧。

  34. 問34.「ある量を、基準として用いる量と比較し、数値又は符号を用いて表すこと」を表す用語はどれか。

    • ア.測定
    • イ.検査
    • ウ.試験
    • エ.校正

    正解:ア.測定

    解説:測定は、ある量を基準として用いる量と比較し数値や符号で表すこと(JSQC-Std 00-001 10.4)。検査は測定・試験などを伴う観測や判定で規定要求事項への適合を判定すること(同10.1)、試験は規定の手順に従って特性値を確定すること(同10.3)。校正は計測器の示す値と標準との関係を確定する作業。

  35. 問35.官能検査の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.必ず測定器のみを用いて数値で判定する検査である
    • イ.人間の五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)を用いて品質を評価・判定する検査である
    • ウ.製品を破壊して内部を調べる検査である
    • エ.供給者の検査成績を活用する検査である

    正解:イ.人間の五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)を用いて品質を評価・判定する検査である

    解説:官能検査は、人間の感覚器官(五感)を用いて外観・音・味・におい・手ざわりなどの品質を評価・判定する検査である。判定基準や環境を整え、評価者による差を抑える工夫が必要となる。

  36. 問36.QC工程図(QC工程表)の役割として最も適切なものはどれか。

    • ア.顧客の要求品質を品質特性へ変換する
    • イ.ロットの合格確率を不適合品率との関係で示す
    • ウ.各工程の管理項目・管理方法などを工程の流れに沿って一覧にし、工程管理の全体像を示す
    • エ.故障の原因を論理記号で木状に展開する

    正解:ウ.各工程の管理項目・管理方法などを工程の流れに沿って一覧にし、工程管理の全体像を示す

    解説:QC工程図は、受入から出荷までの各工程を順に並べ、それぞれの管理特性・管理値・管理方法・担当者・使用帳票などを整理して、工程管理の全体像を分かりやすく示す表である。

  37. 問37.作業標準(作業標準書)の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.工程の流れに沿い、各段階で誰がいつ何をどう管理するかを一覧にしたもの
    • イ.顧客の要求品質と品質特性との対応関係を二元表に整理したもの
    • ウ.不具合ごとに発生防止と流出防止をどの工程で行うかを示した表
    • エ.プロセスに必要な一連の活動について、基準や手順を定めたもの

    正解:エ.プロセスに必要な一連の活動について、基準や手順を定めたもの

    解説:作業標準は、プロセスに必要な一連の活動について、基準や手順を定めたもの(JSQC-Std 00-001 9.4)。工程の流れに沿って管理方法を一覧にしたものはQC工程図(同9.3)、要求品質と品質特性の対応を二元表にしたものは品質表、不具合ごとの対策箇所を示す表はQAネットワーク。

  38. 問38.工程異常が発生したときの処置の考え方として最も適切なものはどれか。

    • ア.まず応急処置で被害の拡大を止め、次に原因を追究して再発防止処置をとる
    • イ.まず原因を究明して再発防止処置をとり、その後で応急処置を行う
    • ウ.応急処置で被害の拡大を止めたら、原因の追究は行わずに生産を再開する
    • エ.原因が特定できるまでは、出荷を止めずにそのまま生産を続ける

    正解:ア.まず応急処置で被害の拡大を止め、次に原因を追究して再発防止処置をとる

    解説:工程異常が起きたら、まずライン停止や不良品ロットの区分、出荷停止などの応急処置で、不良の流出や被害の拡大を止める。次に「なぜ」を繰り返して真の原因を究明し、原因を取り除く再発防止(是正)処置をとり、その効果を確かめる。応急処置だけで原因追究をしないと同じ異常が繰り返される。原因究明を先にして応急処置を後回しにしたり、原因が分かるまで出荷を止めずに生産を続けたりすると、その間に不良品が流出して被害が広がる。

    根拠: 一般財団法人食品産業センター HACCP関連情報データベース「HACCPを含む衛生管理マニュアル」第3章 4 工程トラブル発生時の対応 1 工程トラブル発生時の対応手順(応急処置・暫定処置:ライン停止、不良品ロット区分、出荷停止)・2 再発防止策の実施(真の原因の究明、是正処置(恒久処置)、改善効果の検証) / 日本規格協会 品質管理検定(QC検定)レベル表 QC検定レベル表マトリックス(実践編)Ver.20150130.2:品質管理の基本「応急対策,再発防止,未然防止」(3級〇)、日常管理「異常とその処置」(3級〇)、プロセス保証「工程異常の考え方とその発見・処置」(3級△)

  39. 問39.生産を開始した直後や段取り替えの直後に、生産条件が適切かどうかを判断するため、その時点で作った1個目(または数個)の製品が規定要求事項に適合しているかを確認する検査を何というか。

    • ア.受入検査
    • イ.初物検査
    • ウ.最終検査
    • エ.抜取検査

    正解:イ.初物検査

    解説:初物検査(初品検査)は、生産開始時や段取り替え後の1個目または数個の製品が規定要求事項に適合していることを確かめ、生産条件の適否を判断する検査(JSQC-Std 00-001 10.2)。受入検査は購入品の受入時、最終検査は出荷前に行う検査、抜取検査はロットからサンプルを取って合否を判定する検査方法。

  40. 問40.デザインレビュー(DR)の目的として最も適切なものはどれか。

    • ア.出荷段階で製品を検査し、出荷の可否を判定する
    • イ.市場段階で苦情を集計し、原因を分析する
    • ウ.設計段階で設計内容を審査し、問題点を早期に見つける
    • エ.製造段階で工程能力を調べ、ばらつきを評価する

    正解:ウ.設計段階で設計内容を審査し、問題点を早期に見つける

    解説:デザインレビュー(DR)は、設計活動に対して計画的に行う文書化された審査で、要求事項や設計活動中の不具合を見つけて直すこと、実際の又は起こりうる不足を明らかにすることを目的とする。設計の段階で問題点を見つけておけば、製造や市場でのトラブルを未然に防げるため、品質管理検定でもトラブル予測やFMEA・FTAと並べて扱われる。製品を検査して出荷の可否を決めるのは検査、苦情を集めて原因を調べるのは市場トラブル対応・苦情処理、工程能力を調べてばらつきを評価するのは工程能力調査で、いずれも設計内容の審査ではない。

    根拠: JIS Z 8115:2019 ディペンダビリティ(総合信頼性)用語 用語「デザインレビュー」:当該アイテムのライフサイクル全体にわたる既存又は新規に要求される設計活動に対する、文書化された計画的な審査。注記1(要求事項及び設計活動中の不具合を検出・修正する目的)・注記2(実際又は可能性のある不足の顕在化) / 品質管理検定運営委員会「品質管理検定レベル表」(Ver.20150130.1)3級 品質保証:新製品開発「DR とトラブル予測,FMEA,FTA【言葉として】」、品質保証:プロセス保証「工程能力調査,工程解析」「検査の目的・意義・考え方」、「市場トラブル対応,苦情とその処理」

  41. 問41.製造物責任(PL)の観点から、製品安全を確保するうえで最も重要な考え方はどれか。

    • ア.問題が起きてから対応すればよい
    • イ.安全は検査部門だけの責任である
    • ウ.取扱説明書さえ付ければ安全上の配慮は不要である
    • エ.設計・製造段階から予見される危険を洗い出し、欠陥を作り込まないよう未然に防止する

    正解:エ.設計・製造段階から予見される危険を洗い出し、欠陥を作り込まないよう未然に防止する

    解説:製造物責任を踏まえた製品安全では、設計・製造の段階で予見される危険を洗い出し、欠陥を作り込まないよう未然防止するとともに、適切な表示・警告を行うことが重要である。安全は全社的な取り組みである。

  42. 問42.苦情(クレーム)処理の進め方として最も適切なものはどれか。

    • ア.顧客へ迅速・誠実に対応するとともに、原因を追究して再発防止し、情報を関係部門にフィードバックする
    • イ.苦情はすべて顧客の誤使用として処理する
    • ウ.顧客への対応だけ済ませ、原因追究や再発防止は行わない
    • エ.苦情情報は社外秘なので設計・製造には伝えない

    正解:ア.顧客へ迅速・誠実に対応するとともに、原因を追究して再発防止し、情報を関係部門にフィードバックする

    解説:苦情処理は、当該顧客への迅速・誠実な対応に加え、原因を究明して同種不具合の再発を防止し、その情報を設計・製造など関係部門へフィードバックして品質向上に生かすことが重要である。

  43. 問43.検査の種類のうち「工程検査」の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.供給者の検査の仕組みと提出された検査結果を評価して行う合否判定検査
    • イ.生産の途中の適切な段階で、製造条件や製品の特性を調べる検査
    • ウ.発見された不適合のアイテムや不適合部分をすべて取り除く全数検査
    • エ.受入・リリース・出荷などの許可を、ロットごとに判定する検査

    正解:イ.生産の途中の適切な段階で、製造条件や製品の特性を調べる検査

    解説:JIS Z 8101-2 では、検査を「適切な測定、試験又はゲージ合せを伴った、観測及び判定による適合性評価」とし、工程検査を「工程の適切な段階で行う、工程パラメータ又は結果としての製品特性の検査」と定めている。最終製品になってからではなく、生産の途中の段階で製造条件や製品の特性を調べる点が特徴である。供給者の検査の仕組みと提出された検査結果を評価して行う合否判定検査は間接検査、見つかった不適合のアイテムや部分をすべて取り除く全数検査はスクリーニング検査、受入・リリース・出荷などの許可を判定する検査は合否判定検査である。

    根拠: JIS Z 8101-2:2015 統計-用語及び記号-第2部:統計の応用 4.1.2 検査(適切な測定、試験又はゲージ合せを伴った、観測及び判定による適合性評価)、4.1.7 スクリーニング検査、4.1.13 工程検査(工程の適切な段階で行う、工程パラメータ又は結果としての製品特性の検査)、4.1.17 合否判定検査(受入、リリース、出荷などの許可を判定する検査)、4.1.18 間接検査 / 日本規格協会 品質管理検定(QC検定)レベル表(Ver.20150130.1) 3級 品質保証:プロセス保証(検査の目的・意義・考え方(適合、不適合)、検査の種類と方法)

  44. 問44.品質保証体系図についての説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.工程ごとに管理項目・管理方法・担当者を、工程の流れに沿って示した表である
    • イ.顧客の要求品質と品質特性との関連を、二元表の形で示した表である
    • ウ.製品開発からアフターサービスまでの各段階と関連部門とを対比させた図である
    • エ.ロットの品質水準と合格となる確率との関係を、曲線で示した図である

    正解:ウ.製品開発からアフターサービスまでの各段階と関連部門とを対比させた図である

    解説:品質保証体系図は、製品開発からアフターサービスまでの各段階(ステップ)と関連する部門とを対比させ、どの段階でどの部門が品質保証の業務を受け持つかを示した図で、全社の品質保証の仕組みを表す。工程ごとに管理項目・管理方法・担当者などを工程の流れに沿って示すのはQC工程表、要求品質と品質特性の関連を二元表で示すのは品質表、ロットの品質水準と合格となる確率の関係を示す曲線はOC曲線(検査特性曲線)である。

    根拠: JIS Q 9025:2003 マネジメントシステムのパフォーマンス改善-品質機能展開の指針(kikakurui.com 掲載の2003年版。現行版はJISCで未確認) 6.6.2 構成(業務機能展開表から、関連部署と製品開発からアフターサービスまでのステップとを対比させた品質保証体系図が作成される)、5.1 一般(品質表=要求品質展開表と品質特性展開表との二元表)、附属書8 QC工程表の例(工程名・管理項目・担当者・管理方法など) / JIS Z 8101-2:2015 統計-用語及び記号-第2部:統計の応用(kikakurui.com 掲載の2015年版) 4.5.1 OC曲線,検査特性曲線(合否判定抜取方式について、入検品質水準及び製品が合格となる確率の関係を示す曲線) / 品質管理検定運営委員会「品質管理検定レベル表」(Ver.20150130.1) 品質保証:新製品開発「品質保証体系図」(出題範囲の確認)

  45. 問45.検査における「適合/不適合」と「合格/不合格」の関係として正しいものはどれか。

    • ア.いずれも供給者だけが判断する
    • イ.適合/不適合と合格/不合格はまったく無関係である
    • ウ.合格/不合格は個々の品物、適合/不適合はロットに用いる
    • エ.適合/不適合は個々の品物が規定を満たすかどうか、合格/不合格はロットや検査単位が判定基準を満たすかどうかに用いる

    正解:エ.適合/不適合は個々の品物が規定を満たすかどうか、合格/不合格はロットや検査単位が判定基準を満たすかどうかに用いる

    解説:適合/不適合は、個々の品物や特性が規定要求事項を満たしているかどうかを表す用語であり、合格/不合格は、ロットや検査単位が定められた判定基準を満たしているかどうかを表す。両者は用いる対象が異なる。

  46. 問46.工程能力調査・工程解析の目的として最も適切なものはどれか。

    • ア.工程のばらつきの実力を把握し、規格に対する余裕や改善すべき要因を明らかにすること
    • イ.顧客の苦情件数を集計すること
    • ウ.完成品の出荷可否を1個ずつ判定すること
    • エ.供給者の検査成績書を作成すること

    正解:ア.工程のばらつきの実力を把握し、規格に対する余裕や改善すべき要因を明らかにすること

    解説:工程能力調査・工程解析は、工程が安定状態でどの程度のばらつきの実力を持つかを把握し、規格幅に対する余裕(工程能力)を評価するとともに、ばらつきの要因を解析して工程改善につなげることを目的とする。

  47. 問47.計測の管理(計測管理)において重要なこととして最も適切なものはどれか。

    • ア.測定器は一度校正すれば以後は点検・校正の必要がない
    • イ.測定器を定期的に校正・点検し、測定のかたよりやばらつきを管理して信頼できる測定値を得られるようにする
    • ウ.測定値は測定器が示す限り常に正しいので誤差を考える必要はない
    • エ.計測は検査部門だけが行えばよく管理は不要である

    正解:イ.測定器を定期的に校正・点検し、測定のかたよりやばらつきを管理して信頼できる測定値を得られるようにする

    解説:計測管理では、測定器を定期的に校正・点検し、測定のかたより(系統誤差)やばらつき(繰返し性)を把握・管理して、信頼できる測定値が得られる状態を維持することが重要である。

  48. 問48.外観のきずや色むらのように計量的な測定が難しい検査項目で、適合と不適合の境目となる品質の限界を示した例を何というか。

    • ア.標準物質
    • イ.管理水準
    • ウ.限度見本
    • エ.代用特性

    正解:ウ.限度見本

    解説:限度見本は、計量的に測定することが難しい検査・確認の項目について、適合または不適合となる品質の限界を示した例(JSQC-Std 00-001 10.7)。管理水準はプロセスの安定状態を表す値・範囲、代用特性は測りにくい特性の代わりに測る特性、標準物質は測定の基準に用いる物質。

  49. 問49.フローチャート(流れ図)を工程管理に用いる利点として最も適切なものはどれか。

    • ア.顧客の要求品質を数値で表せる
    • イ.ロットの合格確率を計算できる
    • ウ.製品を破壊せずに内部を検査できる
    • エ.作業や処理の流れを図記号で可視化でき、工程の手順や分岐、問題箇所を関係者で共有・検討しやすい

    正解:エ.作業や処理の流れを図記号で可視化でき、工程の手順や分岐、問題箇所を関係者で共有・検討しやすい

    解説:フローチャートは、作業や処理の順序・分岐・繰り返しを標準的な図記号で表し、工程の流れを見える化する。手順の理解共有や、どこに問題やムダ・抜けがあるかの検討に役立ち、QC工程図とともに用いられる。

  50. 問50.製品ライフサイクル全体で品質保証を考えるという視点として最も適切なものはどれか。

    • ア.企画・設計から製造・販売・使用・アフターサービス・廃棄に至る全段階を通じて品質を確保する視点である
    • イ.製造工程の検査だけを対象にすればよい
    • ウ.販売した後の品質は企業の関与外である
    • エ.品質保証は出荷時点で完了し、それ以降は考えなくてよい

    正解:ア.企画・設計から製造・販売・使用・アフターサービス・廃棄に至る全段階を通じて品質を確保する視点である

    解説:品質保証は製造や検査の一時点だけでなく、企画・設計から製造・販売・使用・アフターサービス・廃棄・環境配慮に至る製品ライフサイクル全体を通じて品質を確保するという広い視点で捉えることが重要である。