介護福祉士「総合問題・事例問題の発展」の一問一答
📖 介護福祉士「総合問題・事例問題の発展」の全75問と解説(一覧)
介護福祉士の総合問題・事例問題の発展に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.脳梗塞後の右片麻痺がある利用者の更衣介助では、健側である左上肢から袖を通すのが原則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは『脱健着患』の原則に従い、着るときは麻痺側(患側)の右腕から袖を通し、脱ぐときは健側の左腕から外す。患側を先に通すことで関節への負担を減らし、無理な動作による脱臼や痛みを防ぐことができる。
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問2.ICF(国際生活機能分類)における『環境因子』には、福祉用具や住宅改修、家族や介護者の支援などが含まれる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ICFの環境因子は物的環境(福祉用具・住宅改修・建物)、人的環境(家族・友人・介護者)、制度的環境(社会保障・サービス)を含み、生活機能を促進・阻害する背景因子として個人因子とともに位置づけられる。
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問3.利用者が意識を失い救急搬送される際に、本人の同意を得ることが困難であれば、事業者が救急隊に既往歴などの個人データを伝えることは個人情報保護法上認められる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。個人情報保護法27条1項2号は、人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって本人の同意を得ることが困難であるときを、本人の同意なく第三者に提供できる例外としている。
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問4.介護過程におけるアセスメントとは、立案した介護計画を実際に提供する実施段階のことをいう。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはアセスメントは情報収集・分析・課題抽出を行う査定段階を指す。介護過程はアセスメント→計画立案→実施→評価のPDCAサイクルで進み、実施は計画を提供する段階で、アセスメントとは別の工程である。
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問5.ヒヤリハットは実際の事故には至らなかったが事故につながりかねなかった出来事であり、報告・分析することで重大事故の予防につながる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ハインリッヒの法則では1件の重大事故の背後に29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットがあるとされ、ヒヤリハット報告を集積・分析して要因を改善することがリスクマネジメントの基本となる。
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問6.身体拘束は利用者本人や他者の生命・身体を保護するため緊急やむを得ない場合であっても、いかなる理由でも一切認められない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは『切迫性・非代替性・一時性』の3要件をすべて満たす緊急やむを得ない場合に限り例外的に認められる。原則は身体拘束廃止だが、要件充足時は記録を残し最小限の範囲で行うことが認められている。
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問7.居宅介護支援の運営基準では、介護支援専門員は居宅サービス計画の原案の内容を利用者又は家族に説明し、文書により利用者の同意を得なければならない。
正解:○(正しい)
解説:正しい。指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準13条10号の規定である。作成した居宅サービス計画は利用者及び担当者に交付する(同条11号)。
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問8.身体障害者補助犬法では、不特定かつ多数の者が利用する施設の管理者は、身体障害者が補助犬を同伴することを、管理者の判断で自由に拒むことができる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。同法9条は、不特定かつ多数の者が利用する施設の管理者は、身体障害者補助犬の同伴を拒んではならないとしている(施設に著しい損害が発生するおそれがあるなど、やむを得ない理由がある場合を除く)。
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問9.災害時の避難において、自力歩行が困難な利用者の安全確保は『避難行動要支援者名簿』などを活用した日頃の備えが重要である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。市町村は避難行動要支援者名簿の作成が義務づけられ、個別避難計画とあわせて誰がどう支援するかを事前に決めておく。施設では避難経路の確認や非常用持出品、夜間想定の訓練が平常時の備えとして重要となる。
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問10.バイステックの7原則の一つである『非審判的態度』とは、利用者の言動を援助者の価値観で一方的に良し悪し判断しないことをいう。
正解:○(正しい)
解説:正しい。非審判的態度は利用者を断罪せず、行動の是非を裁く立場をとらない姿勢を指す。受容・個別化・意図的な感情表出などとともに7原則を構成し、信頼関係(ラポール)形成の基盤となる援助原則である。
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問11.糖尿病で食事療法中の利用者が低血糖症状(冷汗・動悸・手のふるえ)を訴えた場合、まず安静にさせて様子を見るのが最優先である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは意識があればブドウ糖や砂糖など糖分を速やかに摂取させる対応が最優先である。低血糖は放置すると意識障害に至るため、様子見ではなく早期の糖分補給と、改善しなければ医療職への連絡が必要となる。
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問12.多職種連携において、理学療法士(PT)は主に基本動作能力の回復を、作業療法士(OT)は応用動作や日常生活動作の回復を担う。
正解:○(正しい)
解説:正しい。PTは起立・歩行など基本動作の回復、OTは食事や更衣など応用的・日常生活動作の自立支援、ST(言語聴覚士)は言語・嚥下機能を担う。介護福祉士は各職種と情報共有し連携してケアにあたる。
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問13.育児・介護休業法の介護休業は、同じ対象家族について1回しか取得できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。同法11条2項により、介護休業は対象家族1人につき3回まで、通算93日に達するまで分割して取得できる。
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問14.介護計画の評価は一度立てた計画を変更しないために行うものであり、目標が未達成でも計画の修正や再アセスメントは行わない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは評価は短期・長期目標の達成度や利用者の状態変化を確認し、未達成や状況変化があれば再アセスメントを行い計画を見直すために行う。計画を固定するためではなく、PDCAサイクルを循環させ支援を改善する工程である。
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問15.介護施設での手洗いでは、手を拭くために共同で使用する布タオルを用いることが望ましい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。厚生労働省の「介護現場における感染対策の手引き」は、使い捨てのペーパータオルを使用し、共有の布タオルは使用しないとしている。
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問16.利用者本位の支援とは、援助者が最善と判断したことを優先するのではなく、利用者の意思や自己決定を尊重することである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。利用者本位は本人の意思・希望・価値観を中心に据える理念で、自己決定の尊重を重視する。援助者主導のパターナリズムに陥らず、選択肢を提示し本人が決められるよう支えることが自立支援にもつながる。
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問17.ALSなどで発語が困難になった人の重度障害者用意思伝達装置は、障害者総合支援法の補装具費支給制度の対象となる種目である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。補装具費支給制度(障害者総合支援法76条)の補装具の種目には重度障害者用意思伝達装置が含まれ、実施主体は市町村、利用者負担は原則1割である。
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問18.指定介護老人福祉施設は、感染症や非常災害の発生時にもサービスの提供を継続し、早期に業務を再開するための業務継続計画を策定し、従業者に研修及び訓練を定期的に実施しなければならない。
正解:○(正しい)
解説:正しい。運営基準24条の2の規定である。業務継続計画(BCP)は定期的に見直し、必要に応じて変更する(同条3項)。
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問19.傾聴とは、利用者の話を聞きながら援助者が積極的に助言や解決策を提示し、話を主導することをいう。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは傾聴は利用者の話にうなずきや相づちで関心を示し、相手のペースを尊重して受容的に耳を傾ける技法である。援助者が主導して助言を急ぐのではなく、本人が語る過程を支えることに意義がある。
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問20.片麻痺のある利用者の杖歩行では、杖を健側の手に持ち、杖→患側下肢→健側下肢の順で進める三動作歩行が安定する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。杖は健側の手で持ち、杖を前に出してから患側の足、続いて健側の足を運ぶ三動作歩行は支持基底面が広く安定する。患側を杖と同時に出さないことで転倒リスクを下げ、安全な移動を支援できる。
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問21.障害者総合支援法の自立支援給付は、介護保険法の介護給付など、自立支援給付に相当する他の法令による給付を受けられるときは、その限度で行われない。
正解:○(正しい)
解説:正しい。障害者総合支援法7条の他法優先の規定である。このため、障害福祉サービスを利用していた人が65歳になると、介護保険に相当するサービスは原則として介護保険から給付を受けることになる。
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問22.緊急時に利用者が意識を失い倒れた場合、介護福祉士の判断のみで投薬や注射などの医療行為を行ってよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは投薬や注射などの医療行為は原則医師・看護師等の医療職が行う。介護福祉士は救命処置や安全確保、医療職への速やかな連絡を行う立場であり、自己判断での医療行為は職務範囲を超え認められない。
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問23.褥瘡(じょくそう)を予防するには、同一体位で長時間安静を保ち、できるだけ身体を動かさないようにするのがよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは褥瘡は持続的な圧迫で血流が阻害されて生じるため、約2時間ごとの体位変換や除圧が予防の柱となる。同一体位の安静はかえって圧迫を続け褥瘡を招くため、清潔保持や栄養改善とあわせ除圧が必要である。
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問24.受容とは、利用者の言動や感情をあるがままに受け止める姿勢であり、援助者が同意・賛成することと同義である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは受容は利用者をあるがままに受け止めることで、行動への同意や賛成とは異なる。たとえ援助者が賛同できない言動でも、その背景にある感情やニーズを理解し受け止める姿勢が信頼関係の基盤となる。
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問25.ノロウイルスによる嘔吐物の処理では、次亜塩素酸ナトリウムを用い、使い捨て手袋・マスク・ガウンを着用して行う。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ノロウイルスはアルコールが効きにくいため、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が有効である。嘔吐物処理では飛沫を防ぐため使い捨ての手袋・マスク・ガウンを着用し、ペーパーで静かに拭き取り密閉廃棄する。
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問26.個別ケアの実現には、利用者全員に同じ内容を提供する画一的な集団処遇が最も効率的で望ましいとされる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは個別化はバイステック原則の一つで、利用者を一人ひとり異なる存在として尊重し、生活歴・嗜好・価値観を踏まえた支援を行う。画一的な集団処遇は個別性を損なうため、ユニットケア等の個別ケアが望ましい。
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問27.高齢者の転倒予防では、リスクが高いため日中もできる限り歩行を制限し、車いすやベッド上で安静に過ごしてもらうのがよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは過度な安静は廃用症候群や筋力低下を招き、かえって転倒リスクや寝たきりを助長する。環境整備や運動機能の維持、適切な見守りで安全に活動を続けられるよう支える自立支援が望ましい。
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問28.ケアマネジャー(介護支援専門員)は介護サービス計画(ケアプラン)を作成し、サービス事業者間の調整を担う。
正解:○(正しい)
解説:正しい。介護支援専門員は利用者のアセスメントに基づきケアプランを作成し、サービス担当者会議で多職種を調整、給付管理やモニタリングを行う。介護福祉士は現場の情報を提供し連携して支援を進める。
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問29.要介護状態にある家族が1人の労働者は、育児・介護休業法により、1年度に5労働日を限度として介護休暇を取得することができる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。育児・介護休業法16条の5第1項により、介護休暇は1年度に5労働日(対象家族が2人以上の場合は10労働日)を限度として取得でき、1日未満の単位でも取得できる(同条2項)。
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問30.在宅で独居の認知症高齢者の支援では、本人の安全を最優先し、家族や地域、専門職との連携は必要に応じて後から考えればよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは独居の認知症高齢者では当初から家族・地域・多職種が連携し、見守り体制や緊急時対応を整えることが不可欠である。後回しにすると孤立や事故につながるため、早期からのチームアプローチが求められる。
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問31.78歳女性。脳梗塞発症後に右片麻痺と軽度の運動性失語が残った。自宅退院に向けたアセスメントとして最も適切なものはどれか。
- ア.失語があるため本人の意向は確認せず家族の希望のみで方針を決める
- イ.右麻痺の筋力低下の程度のみを評価すれば自宅退院の可否は判断できる
- ウ.ADLや住環境、家族の介護力など環境因子を含めて総合的に評価する
- エ.退院後の生活は施設職員に任せ在宅は想定しない
正解:ウ.ADLや住環境、家族の介護力など環境因子を含めて総合的に評価する
解説:ICFに基づき心身機能だけでなく、活動・参加や住環境・家族支援などの環境因子を含めて総合的に把握することが、自宅での生活再構築に向けた適切なアセスメントとなる。麻痺の程度だけでは生活全体を捉えられない。
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問32.前問の女性は『家に帰って料理がしたい』と希望している。運動性失語への対応として最も適切なものはどれか。
- ア.失語は回復しないので意思確認は不要と判断する
- イ.話せないとみなし本人への確認をやめ家族に全て委ねる
- ウ.急かして早口で何度も同じ質問を繰り返す
- エ.はい・いいえで答えられる質問や絵カードを用いゆっくり意思を確認する
正解:エ.はい・いいえで答えられる質問や絵カードを用いゆっくり意思を確認する
解説:運動性失語は言葉が出にくいが理解は比較的保たれることが多い。閉じられた質問や絵カード・ジェスチャーを併用し、本人が答えやすい工夫をしながら時間をかけて意思を確認するのが適切な対応である。
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問33.55歳男性。視覚障害により移動に著しい困難があるが、身の回りのことは自分でできる。外出の際に、移動に必要な情報の提供や移動の介助を受けたいと考えている。障害者総合支援法の障害福祉サービスとして最も適切なものはどれか。
- ア.行動援護
- イ.重度訪問介護
- ウ.自立生活援助
- エ.同行援護
正解:エ.同行援護
解説:障害者総合支援法5条4項の同行援護は、視覚障害により移動に著しい困難を有する障害者等に、外出時に同行して移動に必要な情報を提供し、移動の援護等を行う。行動援護(同条5項)は知的障害・精神障害で行動上著しい困難があり常時介護を要する人、重度訪問介護(同条3項)は重度の肢体不自由者等で常時介護を要する人が対象で、自立生活援助(同条17項)は定期的な巡回訪問等による相談・助言である。
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問34.85歳男性。アルツハイマー型認知症で、夕方になると落ち着かず『家に帰る』と訴え玄関へ向かう。最も適切な対応はどれか。
- ア.『ここがあなたの家です』と繰り返し強く訂正する
- イ.訴えを受け止め安心できる声かけや一緒に歩くなど気分転換を図る
- ウ.なぜ帰りたいのか理由を問い詰める
- エ.玄関に鍵をかけ部屋から出られないよう制止する
正解:イ.訴えを受け止め安心できる声かけや一緒に歩くなど気分転換を図る
解説:夕暮れ症候群とみられる行動には、不安や帰宅願望の背景を受け止め、否定せず安心できる声かけや気分転換を図るのが適切である。理由を問い詰めたり力で制止したりすると不安が高まりBPSDを悪化させる。
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問35.介護過程の展開順序として正しいものはどれか。
- ア.実施→評価→アセスメント→計画立案
- イ.計画立案→アセスメント→評価→実施
- ウ.アセスメント→計画立案→実施→評価
- エ.評価→実施→計画立案→アセスメント
正解:ウ.アセスメント→計画立案→実施→評価
解説:介護過程はアセスメント(情報収集・分析・課題抽出)→介護計画の立案→実施→評価の順に展開し、評価結果を次のアセスメントへ反映するPDCAサイクルを循環させることで、利用者本位の支援を継続的に改善する。
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問36.高齢者虐待防止法で、市町村長が職員に高齢者の住所又は居所への立入調査をさせる際、職務の執行に必要があると認めるときに援助を求めることができるとされているのはどれか。
- ア.管轄の消防署長
- イ.家庭裁判所
- ウ.管轄の警察署長
- エ.管轄の保健所長
正解:ウ.管轄の警察署長
解説:高齢者虐待防止法12条1項により、市町村長は11条の立入調査等をさせる際、必要があると認めるときは、高齢者の住所又は居所を管轄する警察署長に援助を求めることができる。同条2項は、高齢者の生命・身体の安全確保に万全を期する観点から、必要に応じ適切に援助を求めなければならないとしている。
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問37.72歳女性。パーキンソン病で歩行開始時にすくみ足がみられる。歩行支援として最も適切なものはどれか。
- ア.床に引いた横線をまたぐ意識づけや声かけのリズムで歩行を促す
- イ.腕を強く引っ張って前進を促す
- ウ.歩行は危険なので全て車いす移動に切り替える
- エ.本人のペースを無視して速く歩くよう指示する
正解:ア.床に引いた横線をまたぐ意識づけや声かけのリズムで歩行を促す
解説:すくみ足には床の横線をまたぐ視覚的キューや『イチ・ニ』の声かけなど聴覚的キューが有効で、一歩目を引き出しやすくする。残存能力を活かす自立支援的方法であり、引っ張ったり急かしたりするのは転倒リスクを高める。
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問38.指定介護老人福祉施設の運営基準で、事故の発生又は再発を防止するために講じなければならないとされている措置に含まれないものはどれか。
- ア.事故発生の防止のための指針を整備すること
- イ.事故の発生状況を毎月都道府県に報告すること
- ウ.事故発生の防止のための委員会を定期的に開催すること
- エ.措置を適切に実施するための担当者を置くこと
正解:イ.事故の発生状況を毎月都道府県に報告すること
解説:運営基準35条1項は、事故発生の防止のための指針の整備(1号)、事故やその危険がある事態の報告・分析と改善策を従業者に周知する体制(2号)、委員会と従業者への研修の定期実施(3号)、これらの措置の担当者の配置(4号)を求めている。毎月の都道府県への報告は定められていない。
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問39.80歳男性。終末期で食事量が著しく低下し『もう無理に食べたくない』と話している。介護福祉士の対応として最も適切なものはどれか。
- ア.食べないなら点滴を介護福祉士の判断で開始する
- イ.栄養確保のため毎食全量摂取するよう強く促す
- ウ.本人の意思を尊重し苦痛緩和を図りつつ多職種と連携する
- エ.食事介助は不要と判断し関わりをやめる
正解:ウ.本人の意思を尊重し苦痛緩和を図りつつ多職種と連携する
解説:終末期では延命のための無理な摂取より、本人の意思とQOLを尊重し、苦痛緩和や好むものを少量味わえる支援が適切である。多職種と情報共有しながら、安楽と尊厳を優先したケアを行うことが看取りの基本となる。
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問40.感染症法の類型で、結核が指定されているのはどれか。
- ア.一類感染症
- イ.二類感染症
- ウ.四類感染症
- エ.五類感染症
正解:イ.二類感染症
解説:厚生労働省の「介護現場における感染対策の手引き」は、介護施設で集団感染等が問題となる感染症のうち、結核は二類、腸管出血性大腸菌感染症は三類、レジオネラ症は四類、インフルエンザは五類感染症に指定されているとしている。
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問41.75歳女性。糖尿病で経口血糖降下薬を服用中。昼食前に冷汗・手のふるえ・強い空腹感を訴えた。最初に行うべき対応はどれか。
- ア.意識があれば速やかにブドウ糖や砂糖など糖分を摂取させる
- イ.症状が治まるまで安静にして経過観察する
- ウ.血糖が高いと考え水分のみを多量に飲ませる
- エ.予定通り次の食事まで何もせず待つ
正解:ア.意識があれば速やかにブドウ糖や砂糖など糖分を摂取させる
解説:冷汗や手のふるえは低血糖の典型症状である。意識があればブドウ糖や砂糖など糖分を速やかに摂取させるのが最優先で、放置すると意識障害に至る。改善しない場合や意識がない場合は直ちに医療職へ連絡する。
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問42.多職種連携において、嚥下機能や言語・コミュニケーションの評価・訓練を主に担う専門職はどれか。
- ア.理学療法士(PT)
- イ.言語聴覚士(ST)
- ウ.作業療法士(OT)
- エ.管理栄養士
正解:イ.言語聴覚士(ST)
解説:言語聴覚士(ST)は失語・構音障害など言語コミュニケーションと、摂食・嚥下機能の評価および訓練を担う。PTは基本動作、OTは応用・日常生活動作を担当し、各職種が役割分担して利用者を支援する。
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問43.70歳男性。脳卒中後の右片麻痺。ベッドから車いすへ移乗する際、車いすを置く位置として最も適切なものはどれか。
- ア.患側(右)の真横に直角に置く
- イ.ベッドの足元側に平行に置く
- ウ.健側(左)に20〜30度の角度をつけて置く
- エ.位置はどこでも介助に影響しない
正解:ウ.健側(左)に20〜30度の角度をつけて置く
解説:片麻痺の移乗では健側方向に車いすを置き、ベッドに対しおおむね20〜30度の角度をつけて配置する。健側を軸に立ち上がり方向転換できるようにすると、患側に過度な負担をかけず安全に移乗を介助できる。
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問44.バイステックの7原則に含まれないものはどれか。
- ア.個別化
- イ.自己決定
- ウ.秘密保持
- エ.パターナリズムの徹底
正解:エ.パターナリズムの徹底
解説:バイステックの7原則は個別化・意図的な感情表出・統制された情緒的関与・受容・非審判的態度・自己決定・秘密保持である。『パターナリズムの徹底』は本人の自己決定を妨げる援助者主導の姿勢で、原則に反する。
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問45.82歳女性。要介護3、独居で軽度の認知症がある。在宅生活を支える支援として最も適切なものはどれか。
- ア.ケアマネを中心に多職種・地域資源で見守り体制を整える
- イ.本人の希望は確認せず直ちに施設入所を進める
- ウ.家族がいないため支援は週1回の訪問のみで十分とする
- エ.認知症があるので本人の自己決定は一切考慮しない
正解:ア.ケアマネを中心に多職種・地域資源で見守り体制を整える
解説:独居で認知症のある要介護者では、ケアマネジャーを中心に訪問介護・通所・配食・見守りなど多職種と地域資源を組み合わせ、緊急時対応を含めたチームで支えるのが適切である。本人の意思尊重と安全確保を両立させる。
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問46.小規模多機能型居宅介護事業所の登録定員の上限として、運営基準で定められているのはどれか(サテライト型を除く)。
- ア.9人以下
- イ.18人以下
- ウ.29人以下
- エ.50人以下
正解:ウ.29人以下
解説:指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準66条1項により、登録定員は29人(サテライト型は18人)以下とされる。通い・訪問・宿泊を組み合わせて提供する地域密着型サービスである。
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問47.ALS(筋萎縮性側索硬化症)が進行した利用者とのコミュニケーション支援として最も適切なものはどれか。
- ア.知的機能も低下するため意思確認は省略する
- イ.話せないので家族の判断のみで全て決める
- ウ.文字盤や視線入力装置など代替手段で意思を汲み取る
- エ.筆談も不可能なため意思疎通は諦める
正解:ウ.文字盤や視線入力装置など代替手段で意思を汲み取る
解説:ALSは末期まで知的機能や視聴覚が保たれやすい一方、発話が困難になる。文字盤や視線入力装置などの意思伝達手段を活用し、本人の意思を丁寧に汲み取ることが、尊厳を守る支援として重要となる。
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問48.居宅介護支援の運営基準で、介護支援専門員がモニタリングとして利用者に面接する頻度の原則はどれか。
- ア.少なくとも1月に1回
- イ.少なくとも3月に1回
- ウ.少なくとも6月に1回
- エ.要介護認定の更新時のみ
正解:ア.少なくとも1月に1回
解説:指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準13条14号により、特段の事情のない限り、少なくとも1月に1回利用者に面接し、結果を記録する。一定の要件を満たせば、2月に1回の居宅訪問とテレビ電話装置等による面接を組み合わせることができる。
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問49.災害発生時、施設で自力歩行が困難な利用者を避難させる際の備えとして最も適切なものはどれか。
- ア.個別避難計画や搬送用具を平常時から準備し訓練しておく
- イ.発災後にその場で避難方法を考えれば十分である
- ウ.歩けない利用者は最後に回し職員のみ先に避難する
- エ.避難訓練は日中のみ行い夜間想定は不要とする
正解:ア.個別避難計画や搬送用具を平常時から準備し訓練しておく
解説:自力歩行困難者の避難には、平常時から避難経路や担当者を定めた個別避難計画を整え、車いすや搬送用具の準備、夜間想定の訓練を行うことが重要である。発災後に初めて方法を考えるのでは安全確保が遅れる。
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問50.利用者本位の支援を実践するうえで、援助者が陥りやすいパターナリズム(父権主義)の説明として正しいものはどれか。
- ア.利用者の自己決定を最大限尊重すること
- イ.本人の意思を確認せず援助者が良かれと判断して支援を決めること
- ウ.複数の選択肢を提示して本人に選んでもらうこと
- エ.本人の生活歴を踏まえて個別に支援すること
正解:イ.本人の意思を確認せず援助者が良かれと判断して支援を決めること
解説:パターナリズムは援助者が『本人のため』と考え、本人の意思を確認せず良かれと判断して支援を押しつける姿勢を指す。自己決定を妨げ自立を損なうため、選択肢を示し本人が決められるよう支える姿勢が求められる。
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問51.76歳男性。レビー小体型認知症。『部屋に小さな子どもがいる』と繰り返し訴える。最も適切な対応はどれか。
- ア.『そんな子どもはいない』と強く否定し納得させる
- イ.幻視は嘘だと叱り見間違いを正そうとする
- ウ.本人の訴えを受け止め不安に寄り添い環境を調整する
- エ.幻視があるため一切関わらず放置する
正解:ウ.本人の訴えを受け止め不安に寄り添い環境を調整する
解説:レビー小体型認知症では具体的な幻視が特徴的である。本人には現実に見えているため、頭から否定せず不安に寄り添い受け止める。照明を明るくするなど見間違いを減らす環境調整も有効で、強い否定は不信を招く。
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問52.介護記録を作成する際の留意点として最も適切なものはどれか。
- ア.観察した事実より援助者の推測を中心に記載する
- イ.都合の悪い事実は記載しない
- ウ.あいまいな表現でまとめ詳細は省略する
- エ.事実を客観的・具体的に正確に記載する
正解:エ.事実を客観的・具体的に正確に記載する
解説:介護記録は事実を客観的・具体的に、5W1Hを意識して正確に記載するのが基本である。推測や主観で断定せず、観察した事実と本人の言動を区別して書く。多職種連携や評価の根拠となるため改ざんは厳禁である。
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問53.68歳女性。関節リウマチで手指の変形と痛みがある。自助具を用いた自立支援として最も適切なものはどれか。
- ア.太柄スプーンやボタンエイドなど自助具を用い自分で行える支援をする
- イ.手指は使わせず安静のみを指示する
- ウ.痛みがあるため全ての動作を介護者が代行する
- エ.自助具は不要なので使用させない
正解:ア.太柄スプーンやボタンエイドなど自助具を用い自分で行える支援をする
解説:関節リウマチでは関節保護と残存能力の活用が重要で、太柄スプーンやボタンエイドなど握りやすく関節に負担の少ない自助具を用いて自分で行える動作を支える。全介助は自立を妨げ、廃用や意欲低下を招く。
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問54.80歳女性。独居で、高齢者向けの賃貸住宅への転居を考えている。高齢者の居住の安定確保に関する法律で、サービス付き高齢者向け住宅の事業として提供することとされているサービスの組み合わせはどれか。
- ア.状況把握サービスと食事の提供
- イ.生活相談サービスと入浴等の介護
- ウ.状況把握サービスと生活相談サービス
- エ.食事の提供と入浴等の介護
正解:ウ.状況把握サービスと生活相談サービス
解説:同法5条1項は、サービス付き高齢者向け住宅事業を、高齢者を入居させ、状況把握サービス(心身の状況の把握と一時的な便宜の供与)、生活相談サービスその他の福祉サービスを提供する事業とし、都道府県知事の登録を受けることができるとしている。食事の提供や入浴等の介護は必須のサービスではない。
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問55.65歳男性。脳卒中後の左片麻痺で軽い半側空間無視がある。食事介助時の配慮として最も適切なものはどれか。
- ア.無視側に食器を集中して置く
- イ.全量介助し本人に食事の認識を求めない
- ウ.初期は健側に食器を寄せ徐々に無視側へ注意を促す
- エ.残すのは食欲不振と判断し無視への配慮はしない
正解:ウ.初期は健側に食器を寄せ徐々に無視側へ注意を促す
解説:半側空間無視では麻痺側の空間を認識しにくく、その側の食事を残しやすい。初期は食器を健側に寄せて気づけるようにし、慣れてきたら無視側へ注意を促す声かけで認識を広げる支援が適切な配慮となる。
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問56.意図的な感情表出(バイステックの原則)の説明として正しいものはどれか。
- ア.援助者が利用者の感情に敏感になって理解し、意図的で適切に反応すること
- イ.利用者を、長所や短所、否定的な感情も含めて、ありのままに受け止めること
- ウ.利用者の言動を承認も不承認もせず、善し悪しを裁かない態度で関わること
- エ.利用者が否定的感情も自由に表現できるよう意図的に促すこと
正解:エ.利用者が否定的感情も自由に表現できるよう意図的に促すこと
解説:意図的な感情表出は、利用者が感情、とくに否定的な感情も自由に表現したいというニーズを大切にし、援助者がその表出を意図的に促して妨げない原則です。感情を表すことで緊張がやわらぎ、問題や利用者への理解も深まります。援助者が利用者の感情に敏感になり、理解し、意図的で適切に反応するのは統制された情緒的関与、ありのままの利用者を受け止めるのは受容、善し悪しを裁かないのは非審判的態度の説明です。
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問57.90歳女性。看取り期で意識レベルが低下している。家族が動揺している場面での介護福祉士の対応として最も適切なものはどれか。
- ア.家族の思いを傾聴し受け止め一緒にケアを行い多職種と連携する
- イ.『気を強く持って』と励まし不安は語らせない
- ウ.家族の動揺は迷惑なので面会を制限する
- エ.本人のケアのみに集中し家族には関わらない
正解:ア.家族の思いを傾聴し受け止め一緒にケアを行い多職種と連携する
解説:看取り期は本人だけでなく家族へのグリーフケア(悲嘆への配慮)も重要である。家族の不安や思いを傾聴し受け止め、できるケアを一緒に行い、医療職と連携して支える。動揺を否定したり突き放したりしない。
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問58.指定福祉用具貸与の運営基準で、利用者ごとに目標やサービスの内容などを記載した福祉用具貸与計画を作成しなければならないとされている者はどれか。
- ア.介護支援専門員
- イ.福祉用具専門相談員
- ウ.福祉用具プランナー
- エ.福祉住環境コーディネーター
正解:イ.福祉用具専門相談員
解説:運営基準199条の2第1項により、福祉用具専門相談員は、利用者の希望、心身の状況及び置かれている環境を踏まえ、指定福祉用具貸与の目標、具体的なサービスの内容、モニタリングの時期等を記載した福祉用具貸与計画を作成しなければならない。介護支援専門員が作成するのは居宅サービス計画である。
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問59.サービス担当者会議の目的として最も適切なものはどれか。
- ア.施設の経営方針を職員に伝達するため
- イ.利用者の問題行動を職員間で批判するため
- ウ.多職種でケアプランを共有・検討し支援方針を調整するため
- エ.サービス利用料の請求事務を行うため
正解:ウ.多職種でケアプランを共有・検討し支援方針を調整するため
解説:サービス担当者会議はケアマネジャーが主催し、利用者・家族や多職種が集まりケアプランの内容を共有・検討して支援の方向性を調整する場である。各職種が情報を持ち寄り、チームとして一貫した支援を実現する。
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問60.73歳男性。在宅で胃ろうから経管栄養を行っている。介護福祉士が実施できる行為として正しいものはどれか。
- ア.胃ろうカテーテルの交換や抜去を単独で行う
- イ.栄養剤の処方を介護福祉士が決定する
- ウ.医師の指示なく自己判断で栄養剤を変更する
- エ.研修修了・医師の指示・看護師連携のもとで経管栄養を実施する
正解:エ.研修修了・医師の指示・看護師連携のもとで経管栄養を実施する
解説:一定の研修を修了し登録された介護福祉士は、医師の指示と看護師との連携のもとで胃ろう等の経管栄養や喀痰吸引を実施できる。胃ろうの増設・抜去など医行為そのものは医師が行い、介護福祉士の業務範囲外である。
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問61.80歳女性。中等度の難聴がある。コミュニケーション上の配慮として最も適切なものはどれか。
- ア.正面から口元を見せ低めの声でゆっくり明瞭に話す
- イ.聞こえないので話しかけるのをやめる
- ウ.後ろから大声で早口に話しかける
- エ.高く大きい声を出せば必ず聞き取れる
正解:ア.正面から口元を見せ低めの声でゆっくり明瞭に話す
解説:難聴のある人には、正面から顔を見せ口元が見えるようにし、低めの声でゆっくり明瞭に話すのが適切である。大声で早口に話すと歪んで聞き取りにくい。筆談や身振りの併用も有効で、静かな環境調整も役立つ。
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問62.介護過程における『目標設定』に関する説明として最も適切なものはどれか。
- ア.援助者の都合に合わせ画一的に設定する
- イ.本人の意向を反映し具体的で評価可能な長期・短期目標を設定する
- ウ.達成が困難なほど高い理想だけを掲げる
- エ.目標は曖昧にして評価できないようにする
正解:イ.本人の意向を反映し具体的で評価可能な長期・短期目標を設定する
解説:介護過程の目標は利用者本人の意向を反映し、達成可能で具体的・評価可能なものとして、長期目標と短期目標を段階的に設定する。援助者の都合で一方的に決めず、本人が主体的に取り組める内容にすることが重要である。
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問63.77歳男性。要介護2、軽い右片麻痺。トイレでの排泄を希望している。自立支援として最も適切なものはどれか。
- ア.手間がかかるので終日オムツを使用する
- イ.排泄は全介助とし本人に行わせない
- ウ.手すり設置や見守りでトイレでの排泄を支える
- エ.失敗を防ぐため水分摂取を制限する
正解:ウ.手すり設置や見守りでトイレでの排泄を支える
解説:本人がトイレ排泄を希望し残存能力がある場合は、手すりの設置や見守り、適切な誘導など環境を整えて自分でできる部分を活かす支援が自立支援に沿う。安易にオムツへ切り替えるのは尊厳と自立を損なう。
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問64.リスクマネジメントにおける『事故発生時』の対応として最も適切なものはどれか。
- ア.まず事故を記録に残さず様子を見る
- イ.家族や上司への報告は後日まとめて行えばよい
- ウ.原因分析より責任者の特定を最優先する
- エ.利用者の安全確保と応急対応を行い速やかに報告・記録する
正解:エ.利用者の安全確保と応急対応を行い速やかに報告・記録する
解説:事故発生時はまず利用者の安全確保と応急対応を行い、医療職や上司へ速やかに報告・連絡する。その後事実を正確に記録し、原因分析と再発防止につなげる。事故を隠したり報告を遅らせたりするのは不適切である。
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問65.ICFの考え方を活かしたアプローチとして最も適切なものはどれか。
- ア.残存能力や環境因子を活かし活動・参加を高める
- イ.本人の強みは支援に関係しないとみなす
- ウ.環境は変えられないので個人の努力のみを求める
- エ.できないことだけに着目し問題点を列挙する
正解:ア.残存能力や環境因子を活かし活動・参加を高める
解説:ICFでは『できないこと』に着目するマイナス面だけでなく、残存機能や強み(プラス面)、環境因子を活用して活動・参加を高める視点が重視される。障害を固定的に捉えず、環境を変えることで生活機能の向上を図る。
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問66.83歳女性。糖尿病性網膜症で視覚障害がある。歩行誘導(手引き歩行)の方法として最も適切なものはどれか。
- ア.後ろから背中を押して進ませる
- イ.介助者の肘を握ってもらい半歩前を歩き段差等を事前に伝える
- ウ.腕を強く引っ張って速く誘導する
- エ.利用者を先頭にして介助者は離れて歩く
正解:イ.介助者の肘を握ってもらい半歩前を歩き段差等を事前に伝える
解説:視覚障害者の手引き歩行では、介助者が半歩前に立ち、利用者は介助者の肘の少し上を握って後方を歩く。段差や曲がり角は事前に具体的に伝える。介助者が後ろから押す方法は危険で、不安を与えるため不適切である。
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問67.統制された情緒的関与(バイステックの原則)の説明として正しいものはどれか。
- ア.利用者の感情に巻き込まれ援助者も一緒に取り乱すこと
- イ.利用者の感情には一切反応しないこと
- ウ.援助者が感情を自覚し制御しながら適切に反応すること
- エ.援助者の感情を最優先して関わること
正解:ウ.援助者が感情を自覚し制御しながら適切に反応すること
解説:統制された情緒的関与とは、援助者が利用者の感情を敏感に受け止めて理解し、自らの感情を自覚・コントロールしながら適切に反応する原則である。感情に巻き込まれて冷静さを失うことなく専門的に関わる姿勢を指す。
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問68.78歳男性。慢性閉塞性肺疾患(COPD)で在宅酸素療法を行っている。生活支援上の配慮として最も適切なものはどれか。
- ア.息切れ防止のため酸素流量を介護者の判断で増やす
- イ.酸素チューブが邪魔なので調理中は外させる
- ウ.息切れするので一切活動させず寝たきりにする
- エ.火気を避け動作はゆっくり休みながら行うよう支援する
正解:エ.火気を避け動作はゆっくり休みながら行うよう支援する
解説:在宅酸素療法中は火気厳禁で、調理時のコンロや喫煙を避ける必要がある。動作時の息切れに配慮しゆっくり休みながら活動し、口すぼめ呼吸を促す。指示された酸素流量を勝手に変更しないことも安全上重要である。
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問69.指定訪問介護で、利用者の日常生活全般の状況や希望を踏まえて訪問介護計画を作成しなければならないとされている者はどれか。
- ア.訪問介護員(ホームヘルパー)
- イ.サービス提供責任者
- ウ.介護支援専門員
- エ.主治医
正解:イ.サービス提供責任者
解説:指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準24条1項により、訪問介護計画はサービス提供責任者が作成し、居宅サービス計画が作成されている場合はその内容に沿って作成する(同条2項)。利用者の同意を得て交付する(同条3項・4項)。
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問70.在宅介護を担う家族介護者への支援(レスパイトケア)として最も適切なものはどれか。
- ア.家族は休まず介護に専念すべきと指導する
- イ.ショートステイ等を活用し家族の休息と負担軽減を図る
- ウ.サービス利用は本人のためだけと考え家族支援はしない
- エ.介護者の悩みは個人の問題として関わらない
正解:イ.ショートステイ等を活用し家族の休息と負担軽減を図る
解説:レスパイトケアは家族介護者の負担軽減と休息を目的とし、ショートステイやデイサービスなどを活用して一時的に介護から離れられるよう支援する。介護者の疲弊は虐待や共倒れにつながるため、家族支援も重要である。
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問71.介護保険法で、障害者総合支援法の指定障害福祉サービス事業者の指定を受けている事業所が、訪問介護や通所介護などの指定を特例的に受けられるようにした仕組みはどれか。
- ア.地域密着型サービス
- イ.住所地特例
- ウ.介護予防・日常生活支援総合事業
- エ.共生型サービス
正解:エ.共生型サービス
解説:介護保険法72条の2(共生型居宅サービス事業者の特例)による共生型サービスで、障害福祉サービス等の指定を受けている事業所が訪問介護・通所介護等の指定を受けやすくし、障害者が65歳以降も同じ事業所を利用しやすくするものである。
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問72.多職種チームにおける介護福祉士の役割として最も適切なものはどれか。
- ア.利用者の情報は秘密保持のため、他の職種にも伝えずにおく
- イ.チームの方針は看護職が決めるので、気づきは記録にとどめる
- ウ.多職種への情報伝達は相談員に任せ、自らは介助に専念する
- エ.生活場面で得た情報を多職種に伝えチームのケアに反映させる
正解:エ.生活場面で得た情報を多職種に伝えチームのケアに反映させる
解説:介護福祉士は、利用者の最も身近で日常生活を支える立場から、生活場面で気づいた変化や情報を多職種に伝え、チームのケアに生かす役割を担う。社会福祉士及び介護福祉士法47条2項も、介護福祉士自身に福祉サービス関係者等との連携を保つことを求めている。秘密保持の義務が禁じているのは正当な理由なく秘密を漏らすことで、連携のための情報共有まで一律に禁じるものではない。方針を他の職種が決めるからと気づきを記録にとどめたり、情報の伝達を相談員に任せきりにしたりするのは、連携の役割を果たしていない。
根拠: 社会福祉士及び介護福祉士法 第47条 / 社会福祉士及び介護福祉士法 第46条 (出典: e-Gov法令検索)
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問73.障害者総合支援法で、補装具の購入・借受け・修理に要した費用について補装具費を支給する主体はどれか。
- ア.国
- イ.都道府県
- ウ.市町村
- エ.身体障害者更生相談所
正解:ウ.市町村
解説:障害者総合支援法76条1項により、市町村は障害者等から申請があり補装具の購入等が必要と認めるとき、補装具費を支給する。
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問74.高齢者虐待を発見・予防する観点から、介護福祉士の対応として最も適切なものはどれか。
- ア.虐待が疑われても確証がなければ通報しない
- イ.虐待を受けたと思われる場合は速やかに市町村等へ通報する
- ウ.本人が訴えない限り何もしなくてよい
- エ.家庭内の問題なので一切関与しない
正解:イ.虐待を受けたと思われる場合は速やかに市町村等へ通報する
解説:高齢者虐待防止法では、虐待を受けたと思われる高齢者を発見した者には市町村等への通報義務があり、特に介護施設従事者には早期の通報・対応が求められる。家族介護者の負担軽減など予防的支援も虐待防止に重要である。
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問75.84歳女性。軽度認知症で薬の飲み忘れが多い。服薬支援として最も適切なものはどれか。
- ア.飲み忘れた分をまとめて次回に多く飲ませる
- イ.介護福祉士の判断で薬を中止する
- ウ.お薬カレンダーや一包化、声かけで確実な服薬を支援する
- エ.本人に任せきりにして支援しない
正解:ウ.お薬カレンダーや一包化、声かけで確実な服薬を支援する
解説:服薬忘れには、お薬カレンダーや一包化、声かけ・見守りなどで確実に服薬できる仕組みを整えるのが適切である。薬の変更や中止は医師・薬剤師の判断によるもので、介護福祉士が自己判断で増減してはならない。