介護福祉士「認知症の理解・発展問題」の一問一答
📖 介護福祉士「認知症の理解・発展問題」の全75問と解説(一覧)
介護福祉士の認知症の理解・発展問題に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.アルツハイマー型認知症の重症度を生活機能から7段階で評価する尺度はどれか。
- ア.FAST
- イ.MMSE
- ウ.HDS-R
- エ.Barthel Index
正解:ア.FAST
解説:FASTはADLの低下度合いに着目して認知症を7段階に分類する尺度である。HDS-RやMMSEは認知機能のスクリーニング検査、Barthel IndexはADLそのものの評価尺度であり、重症度ステージングとは目的が異なる。
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問2.認知症の人とのコミュニケーションでは、一度に多くの情報を伝えず、短く具体的でわかりやすい言葉を用いることが基本である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。認知機能の低下に配慮し、ゆっくり短い文で一つずつ伝えるのが原則である。視線を合わせ穏やかな表情と口調で接し、選択肢を絞って尋ねるなどの工夫により、本人に安心感を与え混乱を防ぐことができる。
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問3.認知症の人が同じ質問を繰り返すときは、『さっきも言った』と毎回はっきり指摘して気づかせるのがよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、繰り返される質問には穏やかに応じるのが基本であり、指摘や叱責は本人の不安や自尊心の低下を招くため避けるべきである。背景にある不安を受け止め、安心できる声かけや環境を整える対応が望ましい。
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問4.認知症初期集中支援チームは、おおむね6か月を目安に集中的支援を行い、医療・介護サービスへの橋渡しを担う。
正解:○(正しい)
解説:正しい。保健師・看護師・作業療法士・社会福祉士等の複数の専門職と専門医で構成され、認知症が疑われる人や家族を自宅等に訪問する。約6か月の集中支援を経て、適切な医療・介護サービスへ円滑につなぐ役割を果たす。
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問5.認知症施策推進大綱(2019年)は、『共生』と『予防』を車の両輪として施策を推進する方針を掲げている。
正解:○(正しい)
解説:正しい。2019年策定の大綱は『共生』と『予防』を両輪とする方針を掲げる。新オレンジプランの後継として位置づけられ、ここでの予防は発症や進行を遅らせる意味であり、ならないことを保証するものではない。
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問6.認知症の人とのコミュニケーションで適切なものはどれか。
- ア.一度に多くの情報を早口で伝える
- イ.短く具体的な言葉でゆっくり伝える
- ウ.間違いを毎回厳しく指摘する
- エ.背後から声をかける
正解:イ.短く具体的な言葉でゆっくり伝える
解説:認知機能の低下に配慮し、視線を合わせ短く具体的な言葉でゆっくり伝えるのが基本である。早口や厳しい指摘、背後からの声かけは不安や混乱、驚きを招くため避け、本人が安心できる穏やかな関わりを心がける。
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問7.日常生活自立支援事業の主な支援内容として正しいものはどれか。
- ア.手術の同意代行
- イ.遺産分割の裁定
- ウ.福祉サービス利用援助や日常的金銭管理
- エ.医療行為の実施
正解:ウ.福祉サービス利用援助や日常的金銭管理
解説:日常生活自立支援事業は判断能力が不十分な人の福祉サービスの利用援助や日常的な金銭管理、書類の預かりを行う仕組みである。財産管理や契約などの法律行為の代理は成年後見制度が担い、両制度は役割が異なる。
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問8.加齢によるもの忘れと比べた認知症のもの忘れの特徴として正しいものはどれか。
- ア.体験の一部を忘れる
- イ.忘れた自覚が明確にある
- ウ.ヒントで容易に思い出す
- エ.体験そのものを丸ごと忘れる
正解:エ.体験そのものを丸ごと忘れる
解説:認知症では出来事そのものを丸ごと忘れ、忘れた自覚も乏しいのが特徴である。体験の一部を忘れ、ヒントで思い出せ、忘れた自覚があるのは加齢によるもの忘れの特徴であり、両者の鑑別は早期発見の上でも重要となる。
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問9.BPSD(行動・心理症状)に該当しないものはどれか。
- ア.記銘力障害
- イ.徘徊
- ウ.暴言・暴力
- エ.抑うつ
正解:ア.記銘力障害
解説:記銘力障害は中核症状である。徘徊・暴言暴力・抑うつなどは中核症状を背景に環境的・心理的要因が加わって生じるBPSDにあたる。BPSDは誘因への働きかけによって軽減できることが多い点も押さえておきたい。
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問10.段階的・まだら状に進行し、運動麻痺などの神経症状を伴いやすい認知症はどれか。
- ア.アルツハイマー型認知症
- イ.血管性認知症
- ウ.前頭側頭型認知症
- エ.レビー小体型認知症
正解:イ.血管性認知症
解説:血管性認知症は脳梗塞や脳出血が原因で、障害部位により症状にむらが出るまだら認知症となり、片麻痺や構音障害などの神経症状を伴いやすい。進行は段階的で、危険因子の管理による予防が重要となるタイプである。
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問11.成年後見制度は、判断能力が不十分な認知症高齢者等の財産管理や身上監護を法的に支援する権利擁護の仕組みである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。成年後見制度は法定後見と任意後見からなり、認知症等で判断能力が低下した人の財産管理や身上監護を法的に支援する。後見人は本人の利益のために誠実に職務を行う義務を負い、家庭裁判所の監督を受ける。
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問12.認知症の家族介護者への支援として適切でないものはどれか。
- ア.レスパイトケアの提供
- イ.介護負担の傾聴・相談支援
- ウ.介護はすべて家族のみで担うよう指導
- エ.家族会など同じ立場の人との交流促進
正解:ウ.介護はすべて家族のみで担うよう指導
解説:適切でないのは家族だけで抱え込ませる指導である。傾聴や相談支援、ショートステイなどのレスパイトケア、家族会での交流促進など、介護負担の軽減と孤立の防止を図る支援が適切な家族支援の方向性となる。
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問13.身体拘束が例外的に認められる三要件に含まれないものはどれか。
- ア.切迫性
- イ.一時性
- ウ.非代替性
- エ.経済性
正解:エ.経済性
解説:三要件は切迫性・非代替性・一時性である。経済性や人手不足は身体拘束を正当化しない。原則禁止のうえで、生命や身体への危険が著しい緊急時に三要件をすべて満たす場合のみ例外的に認められ、記録も義務づけられる。
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問14.前頭側頭型認知症では、初期から重度の記憶障害が出現し、人格や行動の変化はみられない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。前頭側頭型では初期に人格変化・脱抑制・常同行動などの行動症状が前景に立ち、記憶や見当識は比較的保たれる。重度の記憶障害が前景となるのはアルツハイマー型であり、両者の鑑別点として理解しておきたい。
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問15.昔の写真や音楽を用いて過去の記憶を引き出し情緒安定を図る技法はどれか。
- ア.回想法
- イ.作業療法
- ウ.現実見当識訓練
- エ.運動療法
正解:ア.回想法
解説:回想法は比較的保たれやすい遠隔記憶を活用し、心理的安定や自己肯定感の向上、コミュニケーションの促進を図る技法である。新しい知識の学習による機能回復を主目的とはせず、過去の記憶の共有を通じて支援する。
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問16.若年性認知症は高齢発症の認知症に比べて進行が遅く、就労や経済面での支援は特に必要とされない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。若年性認知症はむしろ進行が速い傾向があり、現役世代での発症ゆえに就労の継続や経済的支援、家族の介護負担への対応など特有の支援が強く求められる。支援が不要という記述は明確に誤りである。
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問17.認知症初期集中支援チームの集中的支援の期間の目安はどれか。
- ア.おおむね1か月
- イ.おおむね6か月
- ウ.期限なし
- エ.おおむね2年
正解:イ.おおむね6か月
解説:同チームは複数の専門職と専門医で構成され、対象者や家族を自宅等に訪問する。おおむね6か月を目安に集中的な支援を行い、その後は適切な医療・介護サービスへ円滑に橋渡しする役割を担う仕組みである。
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問18.認知症ケアの理念で、その人らしさ・個別性を最も重視する考え方はどれか。
- ア.業務優先ケア
- イ.集団管理ケア
- ウ.パーソン・センタード・ケア
- エ.身体拘束中心ケア
正解:ウ.パーソン・センタード・ケア
解説:パーソン・センタード・ケアはトム・キットウッドが提唱し、その人を中心に据えて個別性と尊厳を重視する理念である。効率優先や画一的な集団管理、身体拘束を中心とした対応とは正反対の考え方に位置づけられる。
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問19.認知症の人の残存機能を活かす関わりとして適切なものはどれか。
- ア.失敗を繰り返し訂正させる
- イ.できない部分を強調して指摘する
- ウ.すべて職員が代行する
- エ.本人ができる作業を見つけ役割を持ってもらう
正解:エ.本人ができる作業を見つけ役割を持ってもらう
解説:残存機能に着目し、本人ができる作業や役割を持ってもらうことで自尊心や意欲を保つことができる。できない部分の強調や全面的な代行、失敗の繰り返しの訂正は意欲や能力の低下、不安を招くため適切ではない。
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問20.血管性認知症は、日本の認知症のなかで最も多い割合を占めるタイプである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。日本で最も多いのはアルツハイマー型認知症である。血管性認知症は2番目に多いタイプで、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が原因となり、障害部位に応じて段階的・まだら状に進行するのが特徴である。
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問21.レビー小体型認知症の幻視は、漠然とした内容が多く、人や動物など具体的な対象が見えることはほとんどない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。レビー小体型の幻視は『子どもがそこにいる』『虫がいる』など具体的で鮮明な内容が特徴である。本人にとっては実在のように感じられるため、頭ごなしに否定せず安心できる対応をとることが望ましい。
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問22.具体的な幻視・パーキンソニズム・認知機能の変動を3徴とする認知症はどれか。
- ア.レビー小体型認知症
- イ.血管性認知症
- ウ.前頭側頭型認知症
- エ.アルツハイマー型認知症
正解:ア.レビー小体型認知症
解説:レビー小体型は具体的な幻視・パーキンソニズム・認知機能の変動を3徴とする。抗精神病薬への過敏性もあるため薬物使用には注意が必要で、転倒や起立性低血圧などへの配慮も求められる認知症のタイプである。
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問23.若年性認知症の発症年齢の定義として正しいものはどれか。
- ア.40歳未満
- イ.65歳未満
- ウ.70歳未満
- エ.75歳未満
正解:イ.65歳未満
解説:若年性認知症は65歳未満で発症する認知症の総称である。働き盛りでの発症により就労継続や経済面、家族の介護負担など現役世代特有の課題を伴い、就労支援や経済的支援など専門的な対応が強く求められる。
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問24.レビー小体型認知症では、抗精神病薬に対する過敏性があり、少量でも錐体外路症状や意識障害が出やすいため使用に注意を要する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。レビー小体型は薬剤過敏性が顕著で、抗精神病薬で重篤な副作用を起こしやすい。BPSD対応では薬物より環境調整やコミュニケーションを優先するという非薬物的アプローチの根拠となる重要事項である。
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問25.日付・場所・人物などを繰り返し提示し見当識の維持を図る技法はどれか。
- ア.回想法
- イ.バリデーション
- ウ.リアリティ・オリエンテーション
- エ.ユマニチュード
正解:ウ.リアリティ・オリエンテーション
解説:リアリティ・オリエンテーション(現実見当識訓練)は時間や場所、人物などを繰り返し伝えることで見当識の低下を補う技法である。会話の中で自然に伝える方法に加え、カレンダーや時計などの環境的工夫も活用される。
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問26.認知症の人が夕方になると落ち着かなくなる症状を何と呼ぶか。
- ア.サンドイッチ症候群
- イ.ピサ症候群
- ウ.ハネムーン期
- エ.夕暮れ症候群
正解:エ.夕暮れ症候群
解説:夕暮れ症候群は夕方から夜にかけて不安・興奮・徘徊などが強まる現象である。日中の活動量の確保や生活リズムの調整、照明など環境面の工夫によって緩和を図ることが、ケアの実践上重要なポイントとなる。
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問27.認知症の行動・心理症状(BPSD)への対応の原則として正しいものはどれか。
- ア.まず背景要因を探り非薬物的対応を優先する
- イ.まず身体拘束を行う
- ウ.まず向精神薬を増量する
- エ.まず隔離する
正解:ア.まず背景要因を探り非薬物的対応を優先する
解説:BPSDは不安や身体的不調、不適切な環境などが誘因となって生じる。そのためまず背景要因を探り、環境調整やコミュニケーションなどの非薬物的対応を優先するのが原則であり、身体拘束や安易な薬物増量は避けるべきである。
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問28.認知症サポーターについて正しいものはどれか。
- ア.国家資格である
- イ.養成講座の受講で誰でもなれる
- ウ.医師のみが対象である
- エ.活動が義務づけられる
正解:イ.養成講座の受講で誰でもなれる
解説:認知症サポーターは養成講座を受講すれば誰でもなれる地域の応援者であり、国家資格ではなく医師に限られるものでもない。活動義務はなく、修了の証としてオレンジリングやサポーターカードが渡される見守りの担い手である。
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問29.認知症の中核症状であるもの忘れは、体験の一部を忘れるだけで、出来事そのものを忘れることはない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、認知症のもの忘れは食事をしたこと自体を忘れるなど体験そのものを丸ごと忘れ、忘れた自覚も乏しいのが特徴である。体験の一部を忘れヒントで思い出せる加齢によるもの忘れとは性質が大きく異なる。
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問30.判断能力が不十分な認知症高齢者の財産管理・身上監護を法的に支援する制度はどれか。
- ア.生活保護制度
- イ.介護保険制度
- ウ.成年後見制度
- エ.医療保険制度
正解:ウ.成年後見制度
解説:成年後見制度は法定後見と任意後見からなり、判断能力が低下した人の財産管理や身上監護を法的に支援する権利擁護の仕組みである。後見人は本人の利益のために誠実に職務を行う義務を負い、家庭裁判所の監督を受ける。
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問31.認知症施策推進大綱における『予防』とは、認知症に絶対にならないことを意味している。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、大綱における『予防』は認知症になるのを遅らせる、あるいは進行を緩やかにするという意味であり、絶対にならないことを保証するものではない。共生とともに施策を進める両輪の一つに位置づけられる。
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問32.ユマニチュードでは、ケアの開始から終了までを一連の物語として構成し、相手に肯定的なメッセージを伝えることを重視する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ユマニチュードは『見る・話す・触れる・立つ』の四つを技術化し、ケアを出会いから再会の約束までの一連のステップとして構成する。相手を人として尊重し肯定的メッセージを伝える哲学に基づくケア技法である。
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問33.レビー小体型認知症では、認知機能は常に一定で、日内変動や時間による変動はみられない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。レビー小体型では認知機能の変動が三徴の一つであり、しっかりしている時とぼんやりしている時が日内あるいは日々で大きく揺れるのが特徴である。具体的な幻視やパーキンソニズムと合わせて重要な所見である。
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問34.MMSEは100点満点で評価する検査であり、得点が高いほど認知機能の低下が重度であることを示す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。MMSEは30点満点で、得点が低いほど認知機能の低下が疑われる。一般に23点以下が認知症の疑いの目安とされ、見当識・記憶・計算・言語などを評価する国際的に広く用いられるスクリーニング検査である。
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問35.認知症施策推進大綱(2019年)が車の両輪として掲げる二つの柱はどれか。
- ア.効率と削減
- イ.治療と入院
- ウ.隔離と保護
- エ.共生と予防
正解:エ.共生と予防
解説:2019年策定の大綱は『共生』と『予防』を車の両輪とする方針を掲げる。ここでの予防は発症や進行を遅らせる意味であり、認知症に絶対にならないことを保証するものではない点に注意が必要な国の重要施策である。
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問36.身体拘束は、介護職員の人手が不足している場合には、安全確保のために日常的に行ってよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。人手不足は身体拘束を正当化する理由にはならない。身体拘束は原則禁止であり、切迫性・非代替性・一時性の三要件をすべて満たす緊急やむを得ない場合に限り例外的に認められ、その際は記録の作成も義務づけられる。
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問37.FAST(Functional Assessment Staging)は、アルツハイマー型認知症の重症度を生活機能の面から7段階で評価する尺度である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。FASTはADLの低下度合いに着目して認知症を7ステージに分類する尺度である。最終の第7段階では発語・歩行・着座・嚥下など基本的な機能が順に失われていく経過を示し、ケア計画の指標となる。
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問38.認知症の中核症状には、記憶障害・見当識障害・実行機能障害・失語・失行・失認などが含まれる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。中核症状は脳の器質的障害による直接的な症状群で、記憶障害や見当識障害が代表である。妄想や徘徊などのBPSDと明確に区別して理解することが、発展問題で頻出する重要な視点となる。
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問39.認知症の中核症状に含まれないものはどれか。
- ア.幻覚・妄想
- イ.記憶障害
- ウ.見当識障害
- エ.実行機能障害
正解:ア.幻覚・妄想
解説:幻覚・妄想はBPSD(行動・心理症状)に分類される。記憶障害・見当識障害・実行機能障害は脳の器質的障害による中核症状であり、両者を区別して理解することが発展問題で繰り返し問われる重要な視点である。
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問40.せん妄の説明として正しいものはどれか。
- ア.不可逆的に進行する慢性疾患である
- イ.急性に発症する意識障害で可逆性がある
- ウ.記憶障害のみが症状である
- エ.若年者には起こらない
正解:イ.急性に発症する意識障害で可逆性がある
解説:せん妄は急性に発症する意識障害で、原因の除去により可逆性があるのが特徴である。慢性かつ進行性の認知症とは区別が必要で、入院や手術後の高齢者などで生じやすく、認知症との合併や鑑別がしばしば問題となる。
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問41.認知症サポーターは、養成講座を受講した一般市民等が認知症の人やその家族を温かく見守る応援者であり、特別な資格や活動義務はない。
正解:○(正しい)
解説:正しい。認知症サポーターは正しい知識を持ち地域で見守る応援者であって国家資格ではない。養成講座を修了するとオレンジリングやサポーターカードが渡され、特別な活動義務はなく身近な範囲での見守りが期待される。
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問42.MCI(軽度認知障害)の説明として正しいものはどれか。
- ア.ADLが全面的に介助を要する状態
- イ.意識障害を伴う急性の状態
- ウ.認知機能低下があるがADLはおおむね自立
- エ.知的障害の一型
正解:ウ.認知機能低下があるがADLはおおむね自立
解説:MCIは正常と認知症の中間段階で、認知機能の低下はあるがADLはおおむね自立している状態を指す。一定割合が認知症へ移行するため早期介入の対象となり、生活習慣の見直しと定期的な再評価が推奨される。
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問43.MCI(軽度認知障害)と診断された人は、必ず数年以内にアルツハイマー型認知症へ移行する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。MCIから認知症へ移行する人は一定割合にとどまり、横ばいの人や正常域に戻る人もいる。必ず移行するわけではなく、運動や社会参加などの生活習慣の見直しと定期的な再評価による早期介入が重要となる。
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問44.バリデーション療法では、認知症の人が事実と異なる発言をした場合、その都度誤りを正して現実を理解させる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。バリデーションは相手の感情を受容し共感する技法であり、発言を否定したり訂正したりしない。事実誤認をその都度正す対応は本人の混乱や不安、不信感を招くため、感情に寄り添う姿勢が核心となる技法である。
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問45.『見る・話す・触れる・立つ』を4本柱とするケア技法はどれか。
- ア.バリデーション
- イ.リアリティ・オリエンテーション
- ウ.回想法
- エ.ユマニチュード
正解:エ.ユマニチュード
解説:ユマニチュードはフランス発祥のケア技法で、『見る・話す・触れる・立つ』を4本柱として技術化している。相手を人として尊重する哲学に基づき、ケアを一連のステップとして構成する点に特徴がある手法である。
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問46.若年性認知症は65歳未満で発症する認知症の総称で、就労や経済的な問題、子育て世代との両立など現役世代特有の課題を伴う。
正解:○(正しい)
解説:正しい。65歳未満での発症を若年性認知症という。働き盛りでの発症により失職・収入減・住宅ローン・子育てとの両立など高齢発症とは異なる課題が生じ、就労継続支援や経済的支援など専門的な対応が求められる。
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問47.アルツハイマー型認知症の脳病理では、アミロイドβの蓄積による老人斑と、タウ蛋白による神経原線維変化が特徴的にみられる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。アミロイドβ蓄積による老人斑とタウ蛋白の異常リン酸化による神経原線維変化が二大病理所見である。海馬から萎縮が進み近時記憶障害が初期から現れる点も発展レベルで押さえたい知識である。
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問48.認知症ケアにおける環境調整として適切なものはどれか。
- ア.なじみのある物を置き落ち着ける環境を整える
- イ.強い照明で常に明るくする
- ウ.頻繁に居室や職員を変える
- エ.刺激を最大化する
正解:ア.なじみのある物を置き落ち着ける環境を整える
解説:なじみのある物を置き落ち着ける環境を整えることは混乱や不安の軽減に有効である。頻繁な居室や職員の変更、過度な照明や刺激は見当識の低下やBPSDの悪化を招くため避け、安心できる安定した環境づくりを心がける。
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問49.ユマニチュードの4本柱は『見る・話す・触れる・立つ』ではなく、『叱る・命じる・拘束する・急かす』である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ユマニチュードの4本柱は『見る・話す・触れる・立つ』である。叱る・命じる・拘束する・急かすといった対応は本人の尊厳を損なう不適切なケアにあたり、ユマニチュードが目指す関わりとは正反対のものである。
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問50.認知症の人の権利擁護に関する記述として正しいものはどれか。
- ア.本人の意思は確認しなくてよい
- イ.身体拘束は原則禁止である
- ウ.虐待は家庭内では問題にならない
- エ.個人情報は自由に共有してよい
正解:イ.身体拘束は原則禁止である
解説:身体拘束は原則禁止であり、三要件を満たす緊急時のみ例外的に認められる。本人の意思の尊重、虐待の防止、個人情報の適切な保護はいずれも権利擁護の基本的な視点であり、本人の意思確認を省くことは許されない。
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問51.レビー小体型認知症のBPSD対応で特に注意すべきことはどれか。
- ア.降圧薬の必須使用
- イ.運動の全面禁止
- ウ.抗精神病薬への過敏性
- エ.水分制限
正解:ウ.抗精神病薬への過敏性
解説:レビー小体型は抗精神病薬への過敏性があり、少量でも錐体外路症状や意識障害が出やすい。そのため薬物より環境調整やコミュニケーションなどの非薬物的対応を優先するのが原則で、安易な薬物使用は避けるべきである。
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問52.認知症初期集中支援チームは、医師1名のみで構成され、訪問は行わず外来で対応する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。同チームは保健師・看護師・作業療法士・社会福祉士等の複数の専門職と専門医で構成される。医師1名のみではなく、対象者や家族の自宅等を訪問して約6か月の集中支援を行い、適切なサービスへ橋渡しする。
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問53.HDS-Rは記憶や見当識に加え、運動機能や歩行能力を直接測定する検査である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、HDS-Rは見当識・記銘・計算・遅延再生・物品再生などの認知機能を評価する検査であり、運動機能や歩行能力は測定対象に含まれない。運動機能の評価には別の専用の尺度を用いる必要がある。
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問54.HDS-R(長谷川式)で認知症の疑いとされる一般的な目安はどれか。
- ア.28点以下
- イ.25点以下
- ウ.15点以下
- エ.20点以下
正解:エ.20点以下
解説:HDS-Rは30点満点で20点以下が認知症疑いの目安とされる。見当識・記銘・計算・遅延再生・物品再生などを評価する代表的なスクリーニング検査であり、診断確定には他の検査や問診と合わせて総合的に判断する。
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問55.初期から脱抑制・常同行動・人格変化が前景となる認知症はどれか。
- ア.前頭側頭型認知症
- イ.アルツハイマー型認知症
- ウ.血管性認知症
- エ.レビー小体型認知症
正解:ア.前頭側頭型認知症
解説:前頭側頭型は前頭葉・側頭葉の限局性萎縮により、社会的逸脱行動や同じ行動を繰り返す常同行動、人格変化が初期から目立つ。記憶や見当識は比較的保たれることが多く、アルツハイマー型との鑑別点となる特徴である。
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問56.MMSEの満点として正しいものはどれか。
- ア.20点
- イ.30点
- ウ.25点
- エ.100点
正解:イ.30点
解説:MMSEは30点満点で、一般に23点以下が認知症疑いの目安とされる。HDS-Rと並んで国際的に広く用いられるスクリーニング検査であり、得点が低いほど認知機能の低下が疑われる点も合わせて理解しておく。
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問57.身体拘束は、切迫性・非代替性・一時性の三要件をすべて満たす緊急やむを得ない場合に限り、例外的に認められる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。身体拘束は原則禁止であり、生命や身体への危険が著しく高い切迫性、他に方法がない非代替性、必要最短時間にとどめる一時性の三要件をすべて満たす緊急時のみ例外的に許容され、記録の作成も義務づけられる。
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問58.アルツハイマー型認知症の初期に最も現れやすい症状はどれか。
- ア.重度の運動麻痺
- イ.幻視
- ウ.近時記憶(最近の出来事)の障害
- エ.失禁
正解:ウ.近時記憶(最近の出来事)の障害
解説:アルツハイマー型は海馬の障害により近時記憶の障害が初期から現れる。新しいことを覚えられず同じ質問を繰り返すなどが典型例で、運動麻痺は血管性、幻視はレビー小体型、失禁は進行期にみられる症状である。
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問59.前頭側頭型認知症では、初期から記憶障害よりも人格変化・脱抑制・常同行動などの行動症状が前景に立つことが多い。
正解:○(正しい)
解説:正しい。前頭葉・側頭葉の限局性萎縮により、万引きなどの社会的逸脱行動や同じ行動を繰り返す常同行動が初期から目立つ。記憶や見当識は比較的保たれることが多く、アルツハイマー型との鑑別点となる。
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問60.アルツハイマー型認知症の脳病理として最も特徴的なものはどれか。
- ア.脳血管の閉塞による梗塞巣
- イ.髄鞘の脱落による脱髄
- ウ.ドパミン神経の選択的脱落
- エ.アミロイドβの蓄積による老人斑
正解:エ.アミロイドβの蓄積による老人斑
解説:アルツハイマー型はアミロイドβ蓄積による老人斑とタウ蛋白による神経原線維変化が特徴である。海馬から萎縮が始まり近時記憶障害が初期から目立つ。梗塞巣は血管性、ドパミン神経脱落はパーキンソン病に関連する。
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問61.認知症サポーターになるには、国家試験に合格し都道府県知事の登録を受ける必要がある。
正解:×(誤り)
解説:誤り。認知症サポーターは養成講座を受講すれば誰でもなれる地域の応援者であり、国家試験や登録制度はない。資格ではなく見守りの担い手であって、修了の証としてオレンジリングやサポーターカードが渡される。
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問62.MCIの段階で推奨される対応として適切なものはどれか。
- ア.運動・知的活動など生活習慣の見直しと定期的な評価
- イ.何もせず経過観察のみとする
- ウ.直ちに施設入所させる
- エ.向精神薬を予防的に投与する
正解:ア.運動・知的活動など生活習慣の見直しと定期的な評価
解説:MCIは認知症への移行を遅らせうる段階であり、運動や社会参加、知的活動など生活習慣の見直しと定期的な再評価が推奨される。直ちの施設入所や予防的な向精神薬投与は適切でなく、早期からの前向きな関わりが重要となる。
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問63.認知症の人の食事介助で適切な対応はどれか。
- ア.急かして手早く済ませる
- イ.本人のペースを尊重し声かけしながら進める
- ウ.会話を一切せず無言で行う
- エ.誤嚥防止のため毎回経管栄養にする
正解:イ.本人のペースを尊重し声かけしながら進める
解説:本人のペースを尊重し、安心できる声かけや姿勢の調整を行いながら進めるのが適切である。急かす、無言で行う、安易に経管栄養へ切り替えるといった対応は本人の尊厳や残された機能、食べる楽しみを損なうため避ける。
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問64.レビー小体型認知症で転倒リスクを高める症状はどれか。
- ア.多幸感
- イ.食欲亢進
- ウ.パーキンソニズム(小刻み歩行・筋固縮)
- エ.多弁
正解:ウ.パーキンソニズム(小刻み歩行・筋固縮)
解説:レビー小体型ではパーキンソニズムにより小刻み歩行や前傾姿勢、筋固縮が生じて転倒しやすい。加えて起立性低血圧による立ちくらみも転倒の要因となるため、環境整備や移動時の見守りなど転倒予防が重要となる。
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問65.認知症の早期発見・早期対応が重視される理由として適切でないものはどれか。
- ア.治療可能な原因疾患を見逃さないため
- イ.適切なケアや支援につなげるため
- ウ.本人・家族が今後の準備をできるため
- エ.早期に施設へ隔離するため
正解:エ.早期に施設へ隔離するため
解説:適切でない理由は施設への隔離である。早期対応は正常圧水頭症など治療可能な原因疾患の鑑別、本人・家族の意思決定や生活の準備、適切なケアや支援サービスへの接続のために重視されるのであり、隔離が目的ではない。
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問66.長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)は30点満点で、一般に20点以下が認知症の疑いの目安とされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。HDS-Rは30点満点で20点以下が認知症疑いの目安である。見当識・記銘・計算・遅延再生・物品再生などを評価する日本で広く使われるスクリーニング検査で、診断の確定には他の検査と合わせて判断する。
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問67.認知症の人の感情や言葉を否定せず受容・共感することを核心とする技法はどれか。
- ア.バリデーション
- イ.身体拘束
- ウ.リアリティ・オリエンテーション
- エ.行動制限
正解:ア.バリデーション
解説:バリデーションは事実の訂正をせず相手の感情に寄り添い受容する技法である。発言を逐一正す対応は本人の混乱や不信を招くため避けるのが原則で、感情への共感を核心とする点が他の技法との大きな違いとなる。
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問68.リアリティ・オリエンテーション(現実見当識訓練)は、日付・場所・人物などの情報を繰り返し提示し見当識の維持を図る技法である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ROは時間・場所・人物などの情報を繰り返し伝えることで見当識の低下を補う技法である。会話の中で自然に伝える方法のほか、カレンダーや時計、表示などを活用した環境的な工夫も含まれる点が特徴である。
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問69.認知症の人の介護では、できないことを指摘するより、残された能力(残存機能)に着目して活かす関わりが望ましい。
正解:○(正しい)
解説:正しい。残存機能を活かす関わりは自尊心を保ち、できる体験や役割を増やすことにつながる。できないことの指摘や過度な代行は不安・混乱や意欲低下を招くため避け、本人の強みに着目する視点が基本姿勢となる。
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問70.BPSD(行動・心理症状)は、本人の不安・身体的不調・不適切な環境や対応など、背景要因への働きかけで軽減できることが多い。
正解:○(正しい)
解説:正しい。BPSDは中核症状を基盤に環境・心理・身体的要因が加わって出現するため、痛みや不快の除去、環境調整、適切な声かけなど誘因への働きかけで改善しうる。まず非薬物的対応を優先するのがケアの原則である。
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問71.パーソン・センタード・ケアでは、ケアの効率を最優先し、利用者全員に同じ手順で画一的に対応することを重視する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、パーソン・センタード・ケアはその人らしさと個別性を尊重する理念であり、効率優先で全員に同じ手順を当てはめる画一的な対応とは正反対である。本人を中心に据え尊厳を守る関わりを重視する考え方である。
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問72.回想法は、新しい知識や技能を学習させることで認知機能を回復させることを主目的とした技法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。回想法は比較的保たれやすい昔の記憶を引き出し、情緒の安定や自己肯定感の向上、コミュニケーションの促進を図るものである。新しい知識の学習による認知機能の回復を主目的とする技法ではない点に注意する。
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問73.成年後見制度における後見人は、被後見人の財産を自由に処分し、自分のために使用することが認められている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。後見人は被後見人の利益のためにその財産を適切に管理する義務を負っており、自分のために使用する私的流用は許されない。職務は家庭裁判所や成年後見監督人による監督を受け、不正があれば責任を問われる。
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問74.MCI(軽度認知障害)は、年齢に比して記憶など認知機能の低下はあるが、日常生活動作(ADL)はおおむね自立している状態を指す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。MCIは正常と認知症の中間段階で、認知機能の低下はあるがADLは保たれる。年間で一定割合が認知症へ移行する一方、正常域に戻る人もおり、早期介入と定期的な再評価の対象として重要視される。
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問75.回想法は、なじみの写真や音楽・道具などを用いて昔の記憶を引き出し、情緒の安定や自己肯定感の向上を図る心理的アプローチである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。回想法は比較的保たれやすい遠隔記憶を活用する技法である。個別やグループで行い、昔の出来事を語り合うことで心理的安定やコミュニケーションの促進、自己肯定感の向上などの効果が期待される心理的支援である。