2級電気工事施工管理技士(第一次検定) 全分野の一問一答
📖 2級電気工事施工管理技士(第一次検定)「全分野」の全300問と解説(一覧)
2級電気工事施工管理技士(第一次検定)の全分野に関する一問一答(全300問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
-
問1.オームの法則によれば、抵抗が一定のとき回路に流れる電流は電圧に比例する。
正解:○(正しい)
解説:オームの法則 I=V/R を電圧について見ると、Rが一定なら電流Iは電圧Vに正比例する。グラフにすると原点を通る直線になり、その傾きが1/R(コンダクタンス)にあたる。逆に電圧を一定にすれば、電流は抵抗に反比例する。
-
問2.抵抗値の異なる2つの抵抗を直列接続すると、合成抵抗は各抵抗値の和より小さくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。直列接続の合成抵抗は R=R1+R2 で各抵抗の和となり、最大の抵抗値より大きくなる。
-
問3.抵抗を並列に接続した場合の合成抵抗は、最も大きい抵抗値よりも大きくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。並列合成抵抗は 1/R=1/R1+1/R2 で求まり、必ず最小の抵抗値より小さくなる。電流の通り道が増えるぶん全体としては流れやすくなるためで、直列接続なら逆に最大の抵抗値より大きくなる。
-
問4.導体の電気抵抗は、長さに反比例し断面積に比例する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。抵抗は R=ρL/A で、長さLに比例し断面積Aに反比例する。電線が長いほど電子の通り道が長くなって抵抗が増え、太いほど通り道が広がって抵抗が減る、と考えると直感的。だから電圧降下を抑えるには電線を太くする。
-
問5.電力Pは、電圧Vと電流Iの積で表される(P=VI)。
正解:○(正しい)
解説:直流回路の電力は P=VI(単位はワット)。オームの法則を代入すれば P=I²R=V²/R とも書ける。電流の2乗に比例する形は、抵抗による発熱(ジュール熱)や送電損失を考えるときに使う重要な形。
-
問6.1kWhの電力量は、1kWの電力を10時間使用したときの電力量である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは1kWを1時間使ったときが1kWh。10時間なら10kWhとなる。
-
問7.交流の実効値は、最大値に√2を掛けた値である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは実効値=最大値÷√2であり、正弦波では最大値の約0.707倍となる。
-
問8.正弦波交流の最大値は、実効値の√2倍である。
正解:○(正しい)
解説:正弦波では最大値=実効値×√2の関係があり、実効値100Vなら最大値は約141Vとなる。
-
問9.力率は、皮相電力に対する有効電力の比で表される。
正解:○(正しい)
解説:力率=有効電力÷皮相電力=cosθ。皮相電力は電圧と電流の積で、そのうち実際に仕事をするのが有効電力。力率が低いと同じ仕事をするのに大きな電流が必要になり、電線や変圧器の容量を余分に使い損失も増えるため、1に近いほどよい。
-
問10.力率が1のとき、有効電力は皮相電力より小さくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。力率1は電圧と電流が同相で無効電力が0の状態なので、有効電力と皮相電力は等しくなる。力率が1より小さいときに、有効電力が皮相電力より小さくなる。
-
問11.交流回路において、コイル(インダクタンス)に流れる電流は電圧より位相が進む。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはコイルでは電流が電圧より90度遅れる。電流が進むのはコンデンサである。
-
問12.コンデンサの静電容量は、極板間の距離に反比例し極板の面積に比例する。
正解:○(正しい)
解説:静電容量は C=εA/d で、極板の面積Aに比例し極板間距離dに反比例する。面積が広いほど多くの電荷を蓄えられ、極板が近いほど互いに引き合って電荷を保持しやすくなるため。εは誘電体の誘電率で、比誘電率の大きい材料を挟むほど容量は増える。
-
問13.コンデンサを直列接続すると、合成静電容量は各容量の和となる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは直列では 1/C=1/C1+1/C2 で計算し、並列接続のときに和となる。
-
問14.コンデンサを並列接続したときの合成静電容量は、各静電容量の和になる。
正解:○(正しい)
解説:並列接続では極板の面積が増えたのと同じ効果になるため、合成容量は C=C1+C2 と単純な和になる。抵抗とは逆の関係で、直列接続の場合は 1/C=1/C1+1/C2 となり合成容量は最小の容量より小さくなる。
-
問15.電磁誘導により発生する起電力の大きさは、磁束の時間的変化の割合に比例する。
正解:○(正しい)
解説:ファラデーの電磁誘導の法則により e=−N(dΦ/dt) で、コイルの巻数Nと磁束の時間変化率に比例する。マイナス符号は、誘導起電力が磁束の変化を妨げる向きに生じること(レンツの法則)を表している。
-
問16.フレミングの右手の法則は、電磁力(電流が磁界から受ける力)の向きを示す法則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。右手の法則は導体が磁界を横切るときに生じる誘導起電力の向き(発電機の原理)を示す。電流が磁界から受ける力(電磁力・電動機の原理)の向きを示すのは左手の法則。「右=発電、左=電動」と対で覚える。
-
問17.変圧器は、電磁誘導を利用して交流電圧の大きさを変える機器である。
正解:○(正しい)
解説:一次巻線に交流を流すと鉄心に交番磁束が生じ、それが二次巻線を貫いて誘導起電力を発生させる。回転部分を持たない静止機器であり、電磁誘導は磁束の変化が必要なため直流では電圧を変えられない点が要点。
-
問18.変圧器の一次・二次の電圧比は、巻線の巻数比の2乗に等しい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電圧比は巻数比そのものに等しく V1/V2=N1/N2 となる。2乗の関係になるのはインピーダンスで、二次側のインピーダンスを一次側に換算すると巻数比の2乗倍になる。電流比は巻数比の逆比になる。
-
問19.変圧器の損失には、鉄損と銅損がある。
正解:○(正しい)
解説:鉄心中で生じる鉄損(ヒステリシス損+渦電流損)と、巻線の抵抗による銅損が主な損失。鉄損は電圧と周波数で決まり負荷にほぼ無関係で一定、銅損は負荷電流の2乗に比例する。両者が等しくなるとき効率が最大になる。
-
問20.変圧器の鉄損は、負荷電流の大きさに比例して変化する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。鉄損は印加電圧と周波数で決まるため、負荷の大小にかかわらずほぼ一定で「無負荷損」とも呼ばれる。負荷電流の2乗に比例して変化するのは巻線抵抗による銅損(負荷損)のほうである。
-
問21.三相誘導電動機の回転速度は、すべりが大きいほど同期速度に近づく。
正解:×(誤り)
解説:誤り。すべり s=(Ns−N)/Ns なので、sが大きいほど回転速度Nは同期速度Nsから離れて遅くなる。無負荷に近いほどすべりは小さく(同期速度に近く)、負荷が重くなるほどすべりが大きくなってトルクを発生する。
-
問22.三相誘導電動機の同期速度は、電源周波数に比例し極数に反比例する。
正解:○(正しい)
解説:同期速度は Ns=120f/p(min⁻¹)で、電源周波数fに比例し極数pに反比例する。50Hzと60Hzで回転速度が変わるのはこのためで、極数を増やせば低速の電動機になる。実際の回転速度はすべりの分だけこれより遅い。
-
問23.三相誘導電動機の3本の電源端子をすべて入れ替えると、回転方向が逆転する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。3本すべて入れ替えても相順は変わらず回転方向は逆転しない。2本入替で逆転する。
-
問24.三相誘導電動機のスターデルタ始動は、全電圧始動より始動電流を小さくできる。
正解:○(正しい)
解説:スターデルタ始動は始動時にスター結線とし、始動電流を全電圧始動の1/3に抑える。
-
問25.直流発電機は、整流子とブラシによって交流起電力を直流に変換する。
正解:○(正しい)
解説:電機子コイルに生じるのは交流起電力だが、コイルの向きが反転するタイミングで整流子がブラシとの接続を切り替えるため、外部には常に同じ向きの電圧として取り出せる。この機械的な整流の仕組みが直流発電機の要点。
-
問26.同期発電機の回転速度は、負荷の大きさによって自由に変化する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。同期発電機は回転子の磁極が回転磁界と同期して回るため、負荷が変わっても回転速度は同期速度で一定に保たれる。負荷が増えたときに変化するのは回転速度ではなく、原動機に必要なトルクと負荷角である。
-
問27.水力発電は、水の位置エネルギーを利用して発電する方式である。
正解:○(正しい)
解説:高所にためた水が落ちる際の位置エネルギーで水車を回し、直結した発電機を駆動する。出力は落差と流量の積にほぼ比例する。燃料が不要で起動停止が速いため、需要変動に応じた調整用電源としても重要。
-
問28.火力発電では、ボイラで発生させた蒸気でタービンを回して発電する。
正解:○(正しい)
解説:燃料を燃やしてボイラで高温高圧の蒸気を作り、蒸気タービンを回して発電機を駆動する。近年はガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサイクルにより、熱効率をさらに高めた方式が主流になっている。
-
問29.太陽光発電は、太陽電池により光エネルギーを直接交流電力に変換する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。太陽電池が発生するのは直流で、家庭や系統で使う交流にするにはパワーコンディショナ(インバータ)による変換が必要。パワーコンディショナは系統連系保護の役割も担い、停電時に電気を送り出さないよう制御する。
-
問30.送電電圧を高くすると、同じ電力を送る場合の送電損失を小さくできる。
正解:○(正しい)
解説:同じ電力を送るなら P=VI より電圧を上げれば電流は反比例して小さくなる。送電損失は I²R で電流の2乗に比例するため、電圧を2倍にすれば電流は半分、損失は1/4になる。これが超高圧で送電する理由。
-
問31.進相コンデンサを負荷に並列接続すると、力率を改善できる。
正解:○(正しい)
解説:電動機など誘導性の負荷は電流が電圧より遅れた無効電力を消費する。コンデンサは逆に進んだ無効電力を出すため、並列に入れると互いに打ち消し合って力率が1に近づく。結果として線路電流が減り、電圧降下と損失も改善する。
-
問32.配電線路における電圧降下は、線路の抵抗とリアクタンスが大きいほど小さくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電圧降下はおよそ v=I(Rcosθ+Xsinθ) で表され、抵抗やリアクタンスが大きいほど大きくなる。電圧降下を抑えるには、電線を太くする・こう長を短くする・力率を改善する・送電電圧を高くするといった対策をとる。
-
問33.絶縁抵抗は、絶縁物の良否を判定する指標で値が小さいほど絶縁性能が良い。
正解:×(誤り)
解説:誤り。絶縁抵抗は電気を通しにくいほど大きな値になるので、値が大きいほど絶縁性能が良い。電気設備技術基準では低圧電路について、対地電圧に応じた最低値(0.1MΩ・0.2MΩ・0.4MΩ)が定められている。
-
問34.照度は単位面積あたりに入射する光束で表され、単位はルクス[lx]である。
正解:○(正しい)
解説:照度E=光束F÷面積A で、単位面積あたりに入射する光束を表し単位はルクス[lx]。作業面がどれだけ明るいかを示す指標で、JISでは事務室や作業内容ごとに推奨照度が定められている。光源そのものの明るさを表す光度や光束とは別の量。
-
問35.光束の単位はカンデラ[cd]である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。光束の単位はルーメン[lm]で、光源から放射される光の総量を表す。カンデラ[cd]は特定の方向への強さを示す光度の単位。ほかに照度はルクス[lx]、輝度はcd/m²と、量ごとに単位が異なる点を整理しておく。
-
問36.LED照明は、白熱電球に比べて発光効率が高く寿命が長い。
正解:○(正しい)
解説:LEDは半導体の発光現象を利用するため、フィラメントを熱して光らせる白熱電球のように熱として失う分が少なく、発光効率(lm/W)が高い。寿命も4万時間程度と桁違いに長く、調光や瞬時点灯にも対応しやすい。
-
問37.電熱における電気エネルギーは、ジュールの法則によって熱エネルギーに変換される。
正解:○(正しい)
解説:ジュールの法則より発熱量 Q=I²Rt で、電流の2乗・抵抗・通電時間に比例する。電流の2乗で効くため、電流が2倍になれば発熱は4倍になる。この関係が電熱器の設計にも、過電流による電線の焼損の説明にも使われる。
-
問38.鉛蓄電池は充電できず使い切りで廃棄する一次電池である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。鉛蓄電池は充電により繰り返し使える二次電池で、自動車のバッテリーや非常用電源に使われる。使い切りの一次電池はマンガン乾電池やアルカリ乾電池など。
-
問39.抵抗20Ωに5Aの電流が流れているとき、抵抗の両端の電圧はいくらか。
- ア.100V
- イ.25V
- ウ.4V
- エ.500V
正解:ア.100V
解説:オームの法則 V=IR より V=5×20=100V。電流と抵抗が与えられて電圧を求める最も基本的な形で、V=IR・I=V/R・R=V/I の3つの形を自在に入れ替えられるようにしておく。
-
問40.30Ωと60Ωの抵抗を並列接続したときの合成抵抗はいくらか。
- ア.90Ω
- イ.20Ω
- ウ.45Ω
- エ.10Ω
正解:イ.20Ω
解説:1/R=1/30+1/60=2/60+1/60=3/60 より R=20Ω。並列合成抵抗は必ず最小の抵抗(この場合30Ω)より小さくなるので、90Ωや45Ωは値の大小からも誤りと判断できる。2個なら積÷和(30×60÷90=20)でも求まる。
-
問41.10Ωの抵抗3個を直列接続したときの合成抵抗はいくらか。
- ア.3.3Ω
- イ.10Ω
- ウ.30Ω
- エ.20Ω
正解:ウ.30Ω
解説:直列合成抵抗は単純な和なので R=10+10+10=30Ω。直列では電流の通り道が長くなるだけなので抵抗は増え、必ず最大の抵抗以上になる。ちなみに同じ3個を並列にすれば10÷3≒3.3Ωになる。
-
問42.消費電力500Wの電気機器を2時間使用したときの電力量はいくらか。
- ア.0.25kWh
- イ.1000kWh
- ウ.250kWh
- エ.1kWh
正解:エ.1kWh
解説:電力量=電力×時間なので 500W=0.5kW、0.5kW×2h=1kWh。単位をkWとhに揃えてから掛けるのが計算のこつで、Wのまま計算すると1000Whとなり、1kWhと同じ値になる。
-
問43.抵抗50Ωに4Aの電流が流れているときの消費電力はいくらか。
- ア.800W
- イ.200W
- ウ.2500W
- エ.12.5W
正解:ア.800W
解説:P=I²R=4²×50=16×50=800W。電圧が与えられていないのでP=VIは直接使えず、電流と抵抗から求める形を選ぶ。なお電圧はV=IR=200Vなので、P=VI=200×4=800Wと計算しても同じ結果になる。
-
問44.正弦波交流の最大値が141Vのとき、実効値はおよそいくらか。
- ア.282V
- イ.100V
- ウ.200V
- エ.141V
正解:イ.100V
解説:正弦波交流の実効値=最大値÷√2 なので 141÷1.41≒100V。実効値は同じ熱量を発生する直流に換算した値で、日本の100V・200Vという表記はいずれも実効値。逆に最大値は実効値の√2倍になる。
-
問45.皮相電力1000VA、有効電力800Wの回路の力率はいくらか。
- ア.1.25
- イ.1.0
- ウ.0.8
- エ.0.6
正解:ウ.0.8
解説:力率=有効電力÷皮相電力=800÷1000=0.8。皮相電力は電圧と電流の積(VA)、有効電力は実際に仕事をする分(W)で、その差が無効電力になる。力率は1を超えないので1.25は定義上ありえない。
-
問46.交流回路でコンデンサに流れる電流と電圧の位相関係として正しいものはどれか。
- ア.電流が電圧より45度進む
- イ.電流が電圧より90度遅れる
- ウ.電流と電圧は同相
- エ.電流が電圧より90度進む
正解:エ.電流が電圧より90度進む
解説:コンデンサは電圧を加えた瞬間にもっとも電流が流れ、充電が進むほど流れなくなるため、電流の位相が電圧より90度進む。コイルはこの逆で電流が90度遅れる。「コンデンサは進み、コイルは遅れ」と対で覚える。
-
問47.コイルの誘導性リアクタンスは、周波数に対してどのように変化するか。
- ア.周波数に比例する
- イ.周波数に反比例する
- ウ.周波数に無関係
- エ.周波数の2乗に反比例する
正解:ア.周波数に比例する
解説:誘導性リアクタンス XL=2πfL なので周波数fに比例して大きくなる。周波数が高いほど電流の変化が速く、それを妨げる誘導起電力が大きくなるため。容量性リアクタンス XC=1/(2πfC) は逆に周波数に反比例する。
-
問48.静電容量2μFと3μFのコンデンサを並列接続したときの合成静電容量はいくらか。
- ア.1.2μF
- イ.5μF
- ウ.6μF
- エ.2.5μF
正解:イ.5μF
解説:コンデンサの並列合成容量は単純な和なので 2+3=5μF。極板面積が増えたのと同じ効果になるため増加する。抵抗と逆の関係で、直列なら 1/C=1/2+1/3 より 1.2μF と最小容量より小さくなる。
-
問49.電磁誘導により生じる誘導起電力の大きさを表す法則はどれか。
- ア.クーロンの法則
- イ.キルヒホッフの法則
- ウ.ファラデーの法則
- エ.ジュールの法則
正解:ウ.ファラデーの法則
解説:ファラデーの電磁誘導の法則が、誘導起電力の大きさは磁束の時間変化率に比例すると定める(向きはレンツの法則)。クーロンの法則は電荷間に働く力、キルヒホッフの法則は回路の電流・電圧の関係、ジュールの法則は発熱量を表す法則である。
-
問50.巻数比が10:1の変圧器の一次側に200Vを加えたとき、二次側の電圧はいくらか。
- ア.2V
- イ.2000V
- ウ.100V
- エ.20V
正解:エ.20V
解説:電圧比は巻数比に等しいので V2=V1×N2/N1=200×(1/10)=20V。巻数の少ない側が低電圧になる降圧変圧器にあたる。このとき電流は逆に10倍になり、電力(電圧×電流)は損失を除けば一次と二次で等しく保たれる。
-
問51.変圧器の損失のうち、負荷電流の2乗に比例して変化するものはどれか。
- ア.銅損
- イ.鉄損
- ウ.渦電流損
- エ.ヒステリシス損
正解:ア.銅損
解説:銅損は巻線の抵抗による損失で I²R に従い負荷電流の2乗に比例する(負荷損)。鉄損は電圧と周波数で決まり負荷にほぼ無関係な一定損(無負荷損)で、ヒステリシス損と渦電流損からなる。両者が等しいとき効率が最大になる。
-
問52.変圧器の鉄損に含まれる損失の組合せとして正しいものはどれか。
- ア.銅損と機械損
- イ.ヒステリシス損と渦電流損
- ウ.抵抗損と漂遊損
- エ.摩擦損と風損
正解:イ.ヒステリシス損と渦電流損
解説:鉄損はヒステリシス損(磁化の向きを反転させるのに要するエネルギー)と渦電流損(鉄心内に生じる渦状の電流による損失)の合計。渦電流損を減らすため鉄心は薄いけい素鋼板を積層して作る。銅損や機械損は別の損失。
-
問53.三相変圧器の結線方式として用いられるものはどれか。
- ア.直列結線
- イ.ブリッジ結線
- ウ.デルタ-デルタ結線
- エ.カスケード結線
正解:ウ.デルタ-デルタ結線
解説:三相変圧器の代表的な結線にはデルタ-デルタ結線がある。スター・デルタの組合せが使われる。
-
問54.周波数60Hz、極数4の三相誘導電動機の同期速度はいくらか。
- ア.1200min⁻¹
- イ.3600min⁻¹
- ウ.900min⁻¹
- エ.1800min⁻¹
正解:エ.1800min⁻¹
解説:Ns=120f/p=120×60÷4=1800min⁻¹。極数が4なので60Hzでは1800回転、50Hzなら1500回転になる。実際の回転速度はすべりの分だけこれより数%遅くなる点も押さえておく。
-
問55.三相誘導電動機の「すべり」を表す説明として正しいものはどれか。
- ア.同期速度と回転速度の差を同期速度で割った比
- イ.回転速度を周波数で割った値
- ウ.電流と電圧の位相差
- エ.巻線の巻数比
正解:ア.同期速度と回転速度の差を同期速度で割った比
解説:すべり s=(Ns−N)/Ns で、同期速度に対して回転がどれだけ遅れているかを比で表す。誘導電動機は回転子が同期速度より遅れて回ることで初めて回転子に誘導電流が流れトルクを生むため、すべりは動作原理そのものにあたる。
-
問56.三相誘導電動機の始動電流を抑える始動方式はどれか。
- ア.全電圧始動
- イ.スターデルタ始動
- ウ.直入れ始動
- エ.定格始動
正解:イ.スターデルタ始動
解説:スターデルタ始動は、始動時にY結線として各相の電圧を1/√3に下げ、始動電流を全電圧始動の1/3に抑える方式。速度が上がったらΔ結線に切り替える。始動トルクも1/3になるため、軽負荷で始動できる機器に適する。
-
問57.交流を直流に変換する回路を何というか。
- ア.インバータ回路
- イ.チョッパ回路
- ウ.整流回路
- エ.発振回路
正解:ウ.整流回路
解説:交流を直流に変換する回路を整流回路(順変換回路)といい、ダイオードやサイリスタを用いる。逆に直流を交流に変換するのがインバータ(逆変換回路)、直流の電圧を変えるのがチョッパ回路で、変換の向きで名称が分かれる。
-
問58.発電所において、ダムにためた水の位置エネルギーを利用する発電方式はどれか。
- ア.風力発電
- イ.火力発電
- ウ.原子力発電
- エ.水力発電
正解:エ.水力発電
解説:水力発電はダムなどにためた水の位置エネルギーで水車を回し発電機を駆動する。火力は燃料の化学エネルギー、原子力は核分裂による熱、風力は風の運動エネルギーを利用するもので、エネルギー源が異なる。
-
問59.火力発電で、燃料の燃焼により蒸気を発生させ駆動される機器はどれか。
- ア.蒸気タービン
- イ.水車
- ウ.ディーゼル機関
- エ.太陽電池
正解:ア.蒸気タービン
解説:火力発電ではボイラで作った高温高圧の蒸気が蒸気タービンを回し、直結した発電機を駆動する。水車は水力発電、ディーゼル機関は非常用発電機など、太陽電池は光を直接電気に変える素子で、蒸気で駆動されるものではない。
-
問60.原子力発電において、エネルギー源となる現象はどれか。
- ア.太陽光
- イ.核分裂反応
- ウ.風の運動
- エ.水の落下
正解:イ.核分裂反応
解説:原子力発電はウラン235などの核分裂反応で生じる熱で蒸気を作り、蒸気タービンを回す。熱で蒸気を作ってタービンを回す点は火力と同じで、違いは熱源が燃料の燃焼か核分裂かという点にある。
-
問61.太陽光発電で発生した直流電力を交流に変換する機器はどれか。
- ア.変圧器
- イ.整流器
- ウ.パワーコンディショナ
- エ.蓄電池
正解:ウ.パワーコンディショナ
解説:太陽電池が発生するのは直流なので、系統や家庭で使う交流に変換するパワーコンディショナ(インバータ)が必要。系統連系保護の機能も併せ持ち、停電時には電気を系統へ送り出さないようにして作業者の安全を守る。
-
問62.送電において送電電圧を高くする主な目的はどれか。
- ア.周波数を上げるため
- イ.電流を増やすため
- ウ.発電量を増やすため
- エ.送電損失を低減するため
正解:エ.送電損失を低減するため
解説:同じ電力なら P=VI より電圧を上げるほど電流は小さくなり、損失 I²R は電流の2乗に比例するので大幅に減る。電圧を2倍にすれば損失は1/4になる。周波数や発電量とは関係がなく、電流を増やせば損失はむしろ増える。
-
問63.電力系統において進相コンデンサを設置する主な目的はどれか。
- ア.力率を改善する
- イ.周波数を安定させる
- ウ.電圧を昇圧する
- エ.発電効率を上げる
正解:ア.力率を改善する
解説:進相コンデンサは遅れ無効電力を打ち消して力率を1に近づけるために設置する。その結果として線路電流が減り、電圧降下や損失の低減、変圧器容量の余裕にもつながるが、直接の目的は力率改善であり昇圧や周波数調整の機器ではない。
-
問64.配電線路の電圧降下を小さくする方法として適切でないものはどれか。
- ア.電線を太くする
- イ.電線を細くする
- ウ.力率を改善する
- エ.送電電圧を高くする
正解:イ.電線を細くする
解説:電圧降下は v=I(Rcosθ+Xsinθ) に従うので、電線を細くすると断面積が減って抵抗Rが増え、電圧降下はかえって大きくなる。電線を太くする・力率を改善する・送電電圧を高くするのはいずれも電圧降下を小さくする正しい方法。
-
問65.絶縁抵抗を測定するために用いる測定器はどれか。
- ア.電流計
- イ.回転計
- ウ.絶縁抵抗計
- エ.検相器
正解:ウ.絶縁抵抗計
解説:絶縁抵抗計(メガー)は直流の高電圧を加えて絶縁物の抵抗値をMΩ単位で測定する。電流計は電流、検相器は三相の相順を調べる計器で用途が異なる。測定時は電路を停電させ、機器を切り離してから行うのが原則。
-
問66.照度の単位として正しいものはどれか。
- ア.ワット[W]
- イ.ルーメン[lm]
- ウ.カンデラ[cd]
- エ.ルクス[lx]
正解:エ.ルクス[lx]
解説:照度は単位面積あたりに入射する光束で、単位はルクス[lx]。ルーメン[lm]は光源が放つ光束、カンデラ[cd]は特定方向の光度、ワット[W]は電力の単位であり、それぞれ表す量が異なる。
-
問67.光源から放射される光の量である光束の単位はどれか。
- ア.ルーメン[lm]
- イ.ルクス[lx]
- ウ.カンデラ[cd]
- エ.ステラジアン[sr]
正解:ア.ルーメン[lm]
解説:光束は光源から放射される光の総量で単位はルーメン[lm]。ランプの明るさの表示に使われる。カンデラ[cd]は特定方向への光度、ルクス[lx]は面が受ける照度、ステラジアン[sr]は立体角の単位である。
-
問68.白熱電球に比べて発光効率が高く、長寿命な光源として最も適切なものはどれか。
- ア.白熱電球
- イ.LEDランプ
- ウ.ハロゲン電球
- エ.クリプトン電球
正解:イ.LEDランプ
解説:LEDランプは半導体の発光現象を利用するため熱として失う分が少なく、発光効率が高いうえ寿命も4万時間程度と長い。白熱電球・ハロゲン電球・クリプトン電球はいずれもフィラメントを熱して発光させる方式で、効率も寿命も劣る。
-
問69.電熱器における発熱量を表すジュールの法則として正しいものはどれか。
- ア.Q=V/R
- イ.Q=IR/t
- ウ.Q=I²Rt
- エ.Q=I/R²t
正解:ウ.Q=I²Rt
解説:ジュールの法則は Q=I²Rt で、発熱量は電流の2乗・抵抗・時間に比例する。電流の2乗で効くため電流が2倍になれば発熱は4倍。この関係は電熱器の設計だけでなく、過電流による電線の焼損を説明する根拠にもなる。
-
問70.充電して繰り返し使用できる電池を何というか。
- ア.燃料電池
- イ.一次電池
- ウ.乾電池
- エ.二次電池
正解:エ.二次電池
解説:充放電を繰り返して使える電池を二次電池といい、鉛蓄電池・リチウムイオン電池などが該当する。一次電池は使い切りの乾電池、燃料電池は燃料を供給し続けて発電する装置で、蓄電する仕組みではない。
-
問71.直流電動機の回転速度を制御する方法として用いられるものはどれか。
- ア.電機子電圧を変える
- イ.周波数を変える
- ウ.極数を変える
- エ.すべりを変える
正解:ア.電機子電圧を変える
解説:直流電動機の回転速度はおよそ電機子電圧に比例するので、電圧を変えることで広い範囲を滑らかに制御できる(界磁を弱めて高速側へ広げる方法もある)。周波数・極数・すべりによる制御は交流の誘導電動機に関する方法である。
-
問72.直列接続した抵抗回路における電流について正しいものはどれか。
- ア.各抵抗で電流が異なる
- イ.回路のどの部分も同じ電流が流れる
- ウ.抵抗の大きさに比例して分流する
- エ.電流は流れない
正解:イ.回路のどの部分も同じ電流が流れる
解説:直列回路は電流の通り道が1本しかないため、どの部分にも同じ大きさの電流が流れる。一方で電圧は各抵抗に分かれ、抵抗の大きさに比例して分圧される。並列回路とちょうど逆の関係になる。
-
問73.並列接続した抵抗回路における電圧について正しいものはどれか。
- ア.各抵抗の電圧の和が一定
- イ.抵抗に比例して分圧する
- ウ.各抵抗にかかる電圧はすべて等しい
- エ.電圧は0になる
正解:ウ.各抵抗にかかる電圧はすべて等しい
解説:並列回路では各抵抗が同じ2点間に接続されているため、かかる電圧はすべて等しい。一方で電流は分かれ、抵抗の大きさに反比例して分流する。直列回路とちょうど逆の関係になる。
-
問74.風力発電に関する説明として正しいものはどれか。
- ア.水の落差を利用する
- イ.太陽光を電気に直接変換する
- ウ.核分裂熱で蒸気を作る
- エ.風の運動エネルギーで風車を回し発電する
正解:エ.風の運動エネルギーで風車を回し発電する
解説:風力発電は風の運動エネルギーで風車(ブレード)を回し、増速機を介して発電機を駆動する。水の落差を使うのは水力、光を直接電気に変えるのは太陽光、核分裂熱で蒸気を作るのは原子力で、それぞれエネルギー源が異なる。
-
問75.同期発電機の界磁巻線に流す電流の種類として正しいものはどれか。
- ア.直流
- イ.三相交流
- ウ.単相交流
- エ.脈流
正解:ア.直流
解説:同期発電機の界磁巻線には直流を流して一定の磁極を作り、それを回転させることで電機子側に交流起電力を誘導する。界磁に交流を流すと磁極が反転してしまい安定した回転磁界にならないため、直流でなければならない。
-
問76.水力発電は、水の位置エネルギーを利用して水車を回し発電する方式である。
正解:○(正しい)
解説:水力発電は高所の水の位置エネルギーを水車の回転(運動エネルギー)に変換し発電する。
-
問77.揚水式発電所は、電力需要の少ない夜間に下池の水を上池へ汲み上げ、需要の多い時間帯に発電する。
正解:○(正しい)
解説:電力は大量にためられないため、需要の少ない夜間の余剰電力でポンプを回して水を上池へ汲み上げ、位置エネルギーとして蓄える。需要が集中する時間帯にその水を落として発電するので、実質的な大容量の蓄電池として働き、需給調整に不可欠な役割を担う。
-
問78.ペルトン水車は、高落差・小流量の地点に適した衝動水車である。
正解:○(正しい)
解説:ペルトン水車はノズルから噴射した水をバケットに当てる衝動水車で高落差地点に適する。
-
問79.汽力発電は、ボイラで発生させた蒸気でタービンを回して発電する火力発電方式である。
正解:○(正しい)
解説:汽力発電は燃料を燃やしてボイラで高温高圧の蒸気を作り、蒸気タービンで発電機を駆動する方式。火力発電の代表的な形で、タービンを出た蒸気は復水器で水に戻して再びボイラへ送る循環(ランキンサイクル)を構成する。
-
問80.コンバインドサイクル発電は、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせ、汽力発電単独より熱効率が高い。
正解:○(正しい)
解説:まずガスタービンを回し、その高温の排気ガスの熱で排熱回収ボイラに蒸気を作って蒸気タービンも回す。1つの燃料で2段階に発電するため、汽力発電単独では40%台の熱効率が60%前後まで高まる。起動停止も速く需要変動に追従しやすい。
-
問81.風力発電の出力は、風速のおおむね3乗に比例して変化する。
正解:○(正しい)
解説:風がもつ運動エネルギーは (1/2)ρAv³ で表され、風速vの3乗に比例する。風速が2倍になれば得られるエネルギーは8倍になるため、立地選定では平均風速のわずかな差が発電量を大きく左右する。
-
問82.変圧器は、電磁誘導を利用して交流電圧の大きさを変換する機器である。
正解:○(正しい)
解説:一次巻線に交流を流すと鉄心に交番磁束が生じ、二次巻線に誘導起電力が発生する。回転部分のない静止機器で効率が高い。磁束の変化がなければ誘導が起きないため、直流では電圧を変えられない点が原理上の要点。
-
問83.変圧器の電圧比は、一次巻線と二次巻線の巻数比に等しい。
正解:○(正しい)
解説:理想変圧器では V1/V2=N1/N2 で、電圧比は巻数比に等しい。巻数の多い側が高電圧になる。電力は損失を除いて保存されるので電流比は巻数比の逆比となり、インピーダンス比は巻数比の2乗になる。
-
問84.断路器は、電流が流れている状態(負荷電流)を遮断する能力を持たない。
正解:○(正しい)
解説:断路器は電流が流れていない状態で回路を機械的に切り離し、点検時の安全を確保するための機器。負荷電流を切ろうとするとアークが持続して危険なため、必ず遮断器を開いてから断路器を操作するという順序が守られる。
-
問85.計器用変圧器(VT)は、高電圧を計器に適した低電圧に変成する機器である。
正解:○(正しい)
解説:計器用変圧器(VT)は高電圧を110Vなど計器や保護継電器が扱える大きさに変成する。測定回路を高電圧から絶縁する役割も担う。電流を変成する変流器(CT)と対になる機器で、VTは二次側短絡、CTは二次側開放が禁止という違いがある。
-
問86.避雷器は、雷や開閉サージによる異常電圧から電気機器を保護する機器である。
正解:○(正しい)
解説:避雷器は通常は絶縁物として働き、雷サージや開閉サージで異常電圧が加わったときだけ導通して電流を大地へ逃がし、電圧を機器の耐えられる範囲に抑える。放電後はすみやかに元の絶縁状態に戻る(続流を遮断する)ことが求められる。
-
問87.保護継電器は、事故を検出して遮断器に動作指令を与える機器である。
正解:○(正しい)
解説:保護継電器は過電流・地絡・不足電圧といった異常を検出し、遮断器にトリップ指令を出す判断部にあたる。実際に電流を切るのは遮断器で、両者は「判断する装置」と「実行する装置」という役割分担になっている。
-
問88.キュービクル式高圧受電設備は、屋外にも設置できる金属箱に機器を収めた受変電設備である。
正解:○(正しい)
解説:変圧器・遮断器・保護継電器などをまとめて金属製の箱体に収めた受変電設備。充電部が露出しないため感電の危険が小さく、設置面積も小さくて済む。屋内外いずれにも設置でき、自家用高圧受電の標準的な形態になっている。
-
問89.がいしは、送電線や機器の充電部を支持物から電気的に絶縁する目的で用いられる。
正解:○(正しい)
解説:がいしは磁器やガラスなどの絶縁物で、電線と鉄塔・腕金などの支持物との間を電気的に絶縁する。表面を伝わる漏れ電流を長くするためひだ状の形をしており、汚損の多い地域では連結個数を増やしたり耐塩用を用いたりする。
-
問90.架空送電線の架空地線は、雷から電線を遮へいするため電線の上部に設けられる。
正解:○(正しい)
解説:架空地線は鉄塔の最上部に張られた接地された電線で、雷の直撃を自らが受け止めて大地へ逃がし、下方の電線を遮へい保護する。雷による事故を減らすほか、通信線への電磁誘導障害を軽減する効果もある。
-
問91.地中送電線は、架空送電線に比べて雷害や風害を受けにくい。
正解:○(正しい)
解説:地中に布設されるため、雷の直撃・強風・塩害・鳥獣被害といった自然環境の影響を受けにくく、都市景観も損なわない。一方で建設費が高く、事故が起きたときは場所の特定と復旧に時間がかかるという短所がある。
-
問92.単相3線式配電方式では、中性線が断線すると負荷に過電圧がかかるおそれがある。
正解:○(正しい)
解説:単相3線式では中性線を基準に両側の負荷が電圧を分け合っている。中性線が断線すると2つの負荷が直列につながった状態になり、抵抗の大きい軽負荷側に高い電圧が加わって機器を壊すおそれがある。このため中性線には過電流遮断器を設けない。
-
問93.柱上変圧器は、高圧配電線の電圧を低圧(100V・200V)に降圧して需要家へ供給する。
正解:○(正しい)
解説:柱上変圧器は6,600Vの高圧を100V/200Vに降圧し一般需要家へ供給する。
-
問94.合成樹脂管工事は、金属管工事に比べて耐食性に優れ重量が軽い。
正解:○(正しい)
解説:合成樹脂管(VE管・PF管など)は金属管に比べて腐食に強く軽いため、湿気の多い場所や化学的腐食のある場所、施工性を重視する場所で用いられる。一方で機械的強度と耐熱性は金属管に劣り、それ自体は接地の必要がない。
-
問95.フランシス水車は、低落差・大流量の地点に最も適した水車である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。低落差・大流量にはプロペラ水車(カプラン水車)が適し、フランシス水車は中落差用である。
-
問96.太陽光発電は、太陽電池により光エネルギーを直接交流電力に変換する設備である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。太陽電池が発生するのは直流で、交流にするにはパワーコンディショナ(インバータ)による変換が必要。パワーコンディショナは系統連系保護も担い、停電時には電気を系統へ送り出さないよう制御する。
-
問97.発電所の同期発電機は、回転速度に関係なく一定の周波数を発生する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。同期発電機の周波数は f=pN/120(極数と回転速度で決まる)ため、回転速度に比例する。したがって周波数を一定に保つには原動機の回転速度を厳密に制御する必要がある。
-
問98.遮断器は、平常時の負荷電流の開閉のみを行い、短絡電流は遮断できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。遮断器は平常時の負荷電流の開閉に加え、短絡や地絡といった事故時の大電流も安全に遮断できる機器。負荷電流しか開閉できないのは負荷開閉器、無負荷でしか切り離せないのが断路器である。
-
問99.変流器(CT)の二次側は、通電中に開放しても問題ない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。CT二次側を開放すると高電圧が発生し危険なので、必ず短絡または計器接続する。
-
問100.架空送電線では、電線が太いほど電圧降下や電力損失が大きくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電線が太いほど断面積が大きく抵抗 R=ρL/A が小さくなるため、電圧降下も電力損失も小さくなる。だから電圧降下が問題になる長距離の配線では電線を太くする対策をとる。
-
問101.電線の弛度(たるみ)は、気温が高くなるほど小さくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。気温が上がると電線は熱膨張で伸びるため、弛度(たるみ)は大きくなる。夏季に弛度が最大となり地上や樹木との離隔が最も小さくなるため、設計ではこの条件で必要な高さを確保する。
-
問102.低圧屋内配線の金属管工事は、湿気の多い場所や水気のある場所には施設できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。金属管工事は防湿装置を施すなどの措置をとれば、湿気の多い場所や水気のある場所にも施設できる。施設場所の制限がまったくないのはケーブル工事と合成樹脂管工事(一部)などである。
-
問103.金属ダクト工事では、ダクト内に収める電線の断面積はダクト内断面積の50%を超えてはならない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。金属ダクト内に収める電線の断面積の総和は、原則としてダクト内断面積の20%以下とする(制御回路等のみの場合は50%以下)。詰め込みすぎると放熱できず電線の温度が上がって劣化するため。
-
問104.D種接地工事は、300Vを超える低圧用機器の鉄台などに施す接地工事である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。使用電圧300V以下の低圧機器にはD種接地工事(原則100Ω以下)、300Vを超える低圧機器にはC種接地工事(原則10Ω以下)を施す。電圧が高いほど危険なので、要求される接地抵抗値も厳しくなる。
-
問105.三相誘導電動機の始動方式であるスターデルタ始動は、全電圧始動より始動電流が大きい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。スターデルタ始動は始動時にY結線として各相の電圧を1/√3に下げるため、始動電流は全電圧始動の約1/3に抑えられる。ただし始動トルクも1/3になるので、重負荷での始動には向かない。
-
問106.避雷設備の受雷部(突針など)は、保護しようとする建築物の最も低い位置に設ける。
正解:×(誤り)
解説:誤り。受雷部は雷を確実に受け止めるため、建築物の最も高い位置(屋上の突針や棟上げ導体など)に設ける。そこから引下げ導線を通して接地極まで安全に電流を導くのが避雷設備の基本構成である。
-
問107.光ファイバケーブルは、電磁誘導の影響を受けやすく長距離伝送に不向きである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。光ファイバは光で信号を伝えるため電磁誘導の影響を受けず、伝送損失も小さいので長距離・大容量の伝送に適する。電力線と併設しても誘導障害を受けない点が金属ケーブルにない大きな利点。
-
問108.鉄道の信号設備の閉そく装置は、一区間に複数の列車を同時に進入させ輸送効率を高める。
正解:×(誤り)
解説:誤り。閉そく装置は一区間に1列車のみ進入を許可し、列車衝突を防止する装置である。
-
問109.漏電遮断器は、地絡電流を検出した場合でも回路を遮断しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。漏電遮断器は地絡(漏電)電流を検出すると回路を自動遮断し感電・火災を防ぐ。
-
問110.電力用コンデンサは、無効電力を増加させ力率を低下させる目的で設置される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電力用(進相)コンデンサは無効電力を補償し力率を改善する目的で設置される。
-
問111.動力設備の電動機の力率は、有効電力に対する皮相電力の比で表される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。力率は皮相電力に対する有効電力の比(有効電力÷皮相電力=cosθ)で、分母と分子が逆になっている。力率が低いと同じ仕事に大きな電流が必要になり、損失と電圧降下が増える。
-
問112.火力発電所の復水器は、ボイラへ送る給水を加熱して効率を高める装置である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。復水器はタービンを出た蒸気を冷却水で冷やして水に戻す装置。蒸気を凝縮させてタービン出口を真空に近づけることで熱落差を大きくし、効率を高める役割も持つ。給水を加熱するのは給水加熱器や節炭器である。
-
問113.ケーブル工事は、施設場所が限定され乾燥した露出場所にのみ施設できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ケーブル工事は施設場所の制限がなく、湿気・水気のある場所や隠ぺい場所にも施設できる。
-
問114.水力発電所の有効落差を表すものとして、正しいものはどれか。
- ア.総落差に損失水頭を加えた落差
- イ.総落差から損失水頭を差し引いた落差
- ウ.上池と下池の標高差そのもの
- エ.水車出口の流速で決まる落差
正解:イ.総落差から損失水頭を差し引いた落差
解説:有効落差=総落差−損失水頭。総落差は上池と下池の水面差だが、水路や管路を流れる間に摩擦などで水頭が失われるため、実際に発電に使えるのはその分を差し引いた落差になる。出力はこの有効落差と流量の積に比例する。
-
問115.風力発電において、得られる電力エネルギーが比例する量はどれか。
- ア.風速の1乗
- イ.風速の2乗
- ウ.風速の3乗
- エ.風速の平方根
正解:ウ.風速の3乗
解説:風のエネルギーは (1/2)ρAv³ で風速の3乗に比例する。風速が2倍なら8倍、半分なら1/8になるため、平均風速のわずかな差が発電量に決定的な影響を与える。受風面積は直径の2乗に比例する。
-
問116.高圧受電設備で、構外事故の構内への波及を防ぐ区分開閉器はどれか。
- ア.電磁接触器
- イ.配線用遮断器
- ウ.漏電遮断器
- エ.PAS(高圧気中負荷開閉器)
正解:エ.PAS(高圧気中負荷開閉器)
解説:PAS(高圧気中負荷開閉器)は需要家の引込口に設ける区分開閉器で、地絡継電器(GR/DGR)と組み合わせて構内事故を検出し自ら開放する。これにより自分の設備の事故が配電線側へ波及して周囲を停電させるのを防ぐ。
-
問117.単相3線式配電方式で、中性線が断線した場合に生じるおそれのある現象はどれか。
- ア.軽負荷側の機器に過電圧がかかる
- イ.全負荷が必ず停電する
- ウ.電圧が常に一定に保たれる
- エ.力率が自動的に改善する
正解:ア.軽負荷側の機器に過電圧がかかる
解説:中性線が断線すると両側の負荷が直列につながった状態になり、抵抗の大きい軽負荷側に高い電圧が分配されて機器が損傷するおそれがある。これを避けるため、中性線には過電流遮断器を設けてはならないと定められている。
-
問118.大電流を流す幹線に用いられ、絶縁支持した帯状導体を金属箱に収めた配線設備はどれか。
- ア.金属管
- イ.バスダクト
- ウ.合成樹脂管
- エ.フロアダクト
正解:イ.バスダクト
解説:バスダクトは帯状の導体(ブスバー)を絶縁支持して金属ダクトに収めたもので、数百〜数千Aの大電流を流す幹線に用いる。同じ電流を電線で送るより断面を有効に使えて放熱もよく、分岐や増設もしやすい。
-
問119.自動火災報知設備において、煙感知器の設置場所として最も適切なものはどれか。
- ア.厨房
- イ.ボイラ室
- ウ.廊下や階段室
- エ.駐車場
正解:ウ.廊下や階段室
解説:煙感知器は煙の到達で作動するため、火災時に煙が流れ込む廊下・階段室・通路などに設ける。厨房やボイラ室は調理や燃焼による煙・湯気で非火災報を起こしやすいので、熱を検知する定温式などを用いる。
-
問120.テレビ共同受信設備で、減衰した受信信号を増幅する機器はどれか。
- ア.整合器
- イ.分配器
- ウ.混合器
- エ.ブースタ(増幅器)
正解:エ.ブースタ(増幅器)
解説:ブースタ(増幅器)は分配や長い同軸ケーブルで減衰した信号を増幅し、各戸で必要なレベルを確保する。混合器は複数の放送波を1本にまとめ、分配器は信号を複数に分け、整合器はインピーダンスを合わせる機器で役割が異なる。
-
問121.電路の漏電を検出して遮断器を動作させる保護継電器はどれか。
- ア.地絡継電器
- イ.不足電圧継電器
- ウ.過電流継電器
- エ.周波数継電器
正解:ア.地絡継電器
解説:地絡継電器は零相変流器(ZCT)で検出した零相電流により地絡を判別し、遮断器や開閉器を動作させる。過電流継電器は過負荷・短絡、不足電圧継電器は電圧低下、周波数継電器は周波数異常を検出するもので、対象とする事故が異なる。
-
問122.低圧用の機械器具の鉄台などに施す接地工事として、正しいものはどれか。
- ア.A種接地工事
- イ.D種接地工事
- ウ.B種接地工事
- エ.接地は不要
正解:イ.D種接地工事
解説:300V以下の低圧用機械器具の金属製外箱等にはD種接地工事を施す。A種は高圧・特別高圧用、C種は300V超の低圧用に用いる。
-
問123.火力発電所で、タービンを出た蒸気を冷却し水に戻す装置はどれか。
- ア.節炭器
- イ.過熱器
- ウ.復水器
- エ.空気予熱器
正解:ウ.復水器
解説:復水器はタービンを出た蒸気を冷却水で凝縮させて水に戻し、給水として循環利用する装置。同時にタービン出口を真空に近づけて熱落差を大きくし効率を高める。節炭器・過熱器・空気予熱器はいずれも加熱側の機器である。
-
問124.高落差・小流量の地点に最も適した水車はどれか。
- ア.フランシス水車
- イ.カプラン水車
- ウ.プロペラ水車
- エ.ペルトン水車
正解:エ.ペルトン水車
解説:ペルトン水車はノズルから噴射した水をバケットに当てて回す衝動水車で、高落差・小流量の地点に適する。フランシス水車は中落差・中流量、カプラン水車やプロペラ水車は低落差・大流量に向き、落差と流量で使い分ける。
-
問125.通電中に二次側を開放してはならない計器用変成器はどれか。
- ア.変流器(CT)
- イ.計器用変圧器(VT)
- ウ.避雷器
- エ.断路器
正解:ア.変流器(CT)
解説:変流器(CT)は一次電流に応じた電流を二次側に流す仕組みのため、通電中に二次側を開放すると鉄心が飽和して極めて高い電圧が発生し、絶縁破壊や感電の危険がある。取り外す際は必ず二次側を短絡してから行う。VTはこの逆で二次側短絡が禁止。
-
問126.架空送電線において、雷の直撃から電線を遮へい保護する目的で張られるものはどれか。
- ア.がいし
- イ.架空地線
- ウ.アークホーン
- エ.ダンパ
正解:イ.架空地線
解説:架空地線は鉄塔の最上部に張られた接地電線で、雷の直撃を自ら受け止めて大地へ導き、下方の電線を遮へい保護する。がいしは絶縁、アークホーンはがいしの保護、ダンパは電線の振動抑制が役割で、いずれも遮へいのためのものではない。
-
問127.6,600Vの高圧配電線電圧を一般需要家用の100V・200Vに降圧する機器はどれか。
- ア.計器用変圧器
- イ.変流器
- ウ.柱上変圧器
- エ.避雷器
正解:ウ.柱上変圧器
解説:柱上変圧器は電柱上に設置され、高圧配電線の6,600Vを一般需要家が使う100V/200Vに降圧する。計器用変圧器や変流器は測定・保護のために電圧・電流を小さく変成する機器で、電力供給のための降圧は行わない。
-
問128.使用電圧300V以下の低圧用機器の鉄台などに施す接地工事はどれか。
- ア.A種接地工事
- イ.C種接地工事
- ウ.B種接地工事
- エ.D種接地工事
正解:エ.D種接地工事
解説:使用電圧300V以下の低圧機器の金属製外箱等にはD種接地工事(原則100Ω以下、地絡時0.5秒以内に遮断できれば500Ω以下)を施す。300V超の低圧はC種、高圧・特別高圧機器はA種、変圧器の低圧側中性点等はB種となる。
-
問129.停電時に自動的に点灯し、避難経路に必要な照度を確保する設備はどれか。
- ア.非常用照明装置
- イ.保安灯
- ウ.作業灯
- エ.投光器
正解:ア.非常用照明装置
解説:非常用照明装置は建築基準法に基づく設備で、停電時に自動点灯し避難に必要な照度(直接照明で床面1lx以上など)を確保する。予備電源で30分以上点灯できることが求められ、消防法に基づく誘導灯とは根拠法も目的も異なる。
-
問130.鉄道の電車線において、パンタグラフと接触して電気車へ電力を供給する電線はどれか。
- ア.き電線
- イ.トロリ線
- ウ.架空地線
- エ.ちょう架線
正解:イ.トロリ線
解説:トロリ線(電車線)はパンタグラフが直接触れて電力を受け取る電線で、摩耗に耐える硬銅などが使われる。き電線は変電所からトロリ線へ電力を送る電線、ちょう架線はトロリ線を一定の高さに吊る電線で、それぞれ役割が異なる。
-
問131.三相誘導電動機の回転方向を逆にする方法として正しいものはどれか。
- ア.電源電圧を下げる
- イ.周波数を上げる
- ウ.三相のうち2線を入れ替える
- エ.負荷を増やす
正解:ウ.三相のうち2線を入れ替える
解説:三相のうち任意の2線を入れ替えると相回転(回転磁界の向き)が逆になるため、電動機は逆回転する。電圧や周波数、負荷を変えても回転方向は変わらない。試運転時に回転方向を確認するのはこのため。
-
問132.配線用遮断器(MCCB)の主な機能として正しいものはどれか。
- ア.力率を改善する
- イ.地絡電流のみを遮断する
- ウ.電圧を変換する
- エ.過負荷・短絡時に回路を遮断する
正解:エ.過負荷・短絡時に回路を遮断する
解説:配線用遮断器(MCCB)は過負荷電流と短絡電流を検出して回路を自動的に遮断し、電線の焼損や機器の損傷を防ぐ。地絡(漏電)による感電を防ぐのは漏電遮断器の役割で、両者は保護する対象が異なるため併用されることが多い。
-
問133.ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせ、高い熱効率を得る火力発電方式はどれか。
- ア.コンバインドサイクル発電
- イ.内燃力発電
- ウ.汽力発電
- エ.地熱発電
正解:ア.コンバインドサイクル発電
解説:コンバインドサイクル発電はガスタービンの高温排気で蒸気を作り、蒸気タービンでも発電するため熱効率が60%前後まで高まる。汽力発電は蒸気タービンのみ、内燃力発電はディーゼル機関等、地熱発電は地下の蒸気を利用する方式である。
-
問134.負荷電流の開閉能力をもたず、無負荷で回路を切り離す機器はどれか。
- ア.遮断器
- イ.断路器
- ウ.負荷開閉器
- エ.電力ヒューズ
正解:イ.断路器
解説:断路器は無負荷状態で回路を機械的に切り離し、点検時の安全を確保する機器で、負荷電流の開閉能力を持たない。遮断器は事故電流まで遮断でき、負荷開閉器は負荷電流の開閉ができ、電力ヒューズは短絡電流を溶断で遮断する。
-
問135.送電線と支持物(鉄塔)の間を電気的に絶縁する目的で用いられるものはどれか。
- ア.架空地線
- イ.ダンパ
- ウ.がいし
- エ.スペーサ
正解:ウ.がいし
解説:がいしは磁器やガラスなどの絶縁物で、電線と鉄塔・腕金の間を電気的に絶縁する。架空地線は雷の遮へい、ダンパは電線の振動抑制、スペーサは多導体の間隔保持が目的で、絶縁を担うのはがいしだけである。
-
問136.低圧屋内配線工事のうち、施設場所の制限がなくすべての場所に施設できる工事はどれか。
- ア.がいし引き工事
- イ.金属線ぴ工事
- ウ.ライティングダクト工事
- エ.ケーブル工事
正解:エ.ケーブル工事
解説:ケーブル工事は乾燥・湿気・水気の有無や露出・隠ぺいを問わず、原則としてすべての場所に施設できる。がいし引き工事・金属線ぴ工事・ライティングダクト工事はいずれも施設できる場所が限定されている。
-
問137.C種接地工事の接地抵抗値の原則的な上限値はどれか。
- ア.10Ω以下
- イ.500Ω以下
- ウ.100Ω以下
- エ.1Ω以下
正解:ア.10Ω以下
解説:C種接地工事は300Vを超える低圧用機器の金属製外箱等に施し、接地抵抗値は原則10Ω以下(地絡時0.5秒以内に遮断できる装置があれば500Ω以下)。300V以下のD種が原則100Ω以下であるのに対し、電圧が高いぶん厳しい値が求められる。
-
問138.建築基準法により避雷設備の設置が原則として義務付けられる建築物の高さはどれか。
- ア.10mを超えるもの
- イ.20mを超えるもの
- ウ.15mを超えるもの
- エ.31mを超えるもの
正解:イ.20mを超えるもの
解説:建築基準法により、高さ20mを超える建築物には原則として避雷設備の設置が義務づけられる。落雷を受雷部で受け止め、引下げ導線を経て接地極から大地へ安全に逃がす経路を構成する必要がある。
-
問139.鉄道で、一つの区間に1列車だけの進入を許可し列車衝突を防止する装置はどれか。
- ア.転てつ装置
- イ.軌道回路
- ウ.閉そく装置
- エ.ATS装置
正解:ウ.閉そく装置
解説:閉そく装置は線路を区間(閉そく区間)に区切り、1区間に1列車しか進入させないことで追突・衝突を防ぐ。軌道回路は列車の在線を検知する仕組み、ATSは信号を冒進しそうな列車を止める装置で、それぞれ役割が異なる。
-
問140.電動機の過負荷による焼損を防ぐために用いられる機器はどれか。
- ア.避雷器
- イ.電力用コンデンサ
- ウ.断路器
- エ.サーマルリレー
正解:エ.サーマルリレー
解説:サーマルリレー(熱動継電器)は過負荷電流による発熱でバイメタルが変形して接点を開き、電磁接触器を落として電動機を保護する。時間をかけて動作するため、始動時の一時的な大電流では動作しないようになっている。
-
問141.変圧器の電圧比に関する記述として正しいものはどれか。
- ア.電圧比は一次と二次の巻数比に等しい
- イ.電圧比は周波数の比に等しい
- ウ.電圧比は鉄心断面積の比に等しい
- エ.電圧比は負荷電流の比に等しい
正解:ア.電圧比は一次と二次の巻数比に等しい
解説:理想変圧器では V1/V2=N1/N2 で、電圧比は一次・二次の巻数比に等しい。周波数は変換されず一次と二次で同じ、電流比は巻数比の逆比、インピーダンス比は巻数比の2乗になる点も併せて押さえる。
-
問142.太陽電池が発電した電力を、家庭で使える交流に変換する機器はどれか。
- ア.変流器
- イ.パワーコンディショナ
- ウ.整流器
- エ.蓄電池
正解:イ.パワーコンディショナ
解説:パワーコンディショナ(PCS)は太陽電池が発生した直流を交流に変換し、系統との連系や保護(停電時に電気を送り出さない単独運転防止)も担う。整流器は交流から直流への逆向きの変換、変流器は電流の測定用である。
-
問143.雷や開閉サージによる異常電圧から電気機器を保護する機器はどれか。
- ア.遮断器
- イ.変流器
- ウ.避雷器
- エ.計器用変圧器
正解:ウ.避雷器
解説:避雷器は通常は絶縁物として働き、雷サージや開閉サージで異常電圧が加わったときだけ導通して電流を大地へ逃がし、機器の絶縁を守る。遮断器は事故電流の遮断、変流器・計器用変圧器は測定用で、サージ保護の機能はない。
-
問144.架空電線の弛度(たるみ)に関する記述として正しいものはどれか。
- ア.電線が細いほど弛度は小さい
- イ.電線張力が大きいほど弛度は大きい
- ウ.支持点間隔が短いほど弛度は大きい
- エ.気温が高いほど弛度は大きい
正解:エ.気温が高いほど弛度は大きい
解説:電線は温度が上がると熱膨張で伸びるため、気温が高いほど弛度は大きくなる。また張力が大きいほど弛度は小さく、支持点間隔(径間)が長いほど弛度は大きくなる。夏季に弛度が最大となるため、離隔距離はこの条件で確認する。
-
問145.金属ダクト工事において、ダクト内に収める電線の断面積の総和の原則的な上限はどれか。
- ア.20%以下
- イ.30%以下
- ウ.48%以下
- エ.10%以下
正解:ア.20%以下
解説:金属ダクト内に収める電線の断面積の総和は、原則としてダクト内断面積の20%以下(制御回路等のみなら50%以下)。詰め込みすぎると発生した熱を逃がせず、電線の絶縁が劣化して事故につながるため。
-
問146.周囲温度の急激な上昇(温度上昇率)を検知して作動する火災感知器はどれか。
- ア.定温式スポット型感知器
- イ.差動式スポット型感知器
- ウ.炎感知器
- エ.煙感知器
正解:イ.差動式スポット型感知器
解説:差動式スポット型感知器は、一定時間内の温度上昇率が大きいことを検知して作動する。急激に温度が上がる一般的な火災に適する。定温式は一定温度に達したときに作動する方式で、平常時から温度が高い厨房やボイラ室に用いられる。
-
問147.LANの配線に広く用いられる、より対線を使用した非シールドケーブルはどれか。
- ア.同軸ケーブル
- イ.CVケーブル
- ウ.UTPケーブル
- エ.VVFケーブル
正解:ウ.UTPケーブル
解説:UTPケーブルは非シールドのより対線で、構内情報通信網(LAN)配線に用いられる。
-
問148.進相コンデンサを設置する主な目的として最も適切なものはどれか。
- ア.短絡電流の遮断
- イ.高調波の発生
- ウ.異常電圧の吸収
- エ.力率の改善
正解:エ.力率の改善
解説:進相コンデンサは遅れ無効電力を補償して力率を1に近づける。その結果として線路電流が減り、電圧降下や電力損失の軽減、変圧器容量の余裕にもつながる。短絡電流の遮断や異常電圧の吸収は遮断器・避雷器の役割である。
-
問149.三相誘導電動機のスターデルタ始動の主な目的はどれか。
- ア.始動電流を低減する
- イ.回転速度を上げる
- ウ.力率を1にする
- エ.始動トルクを増大させる
正解:ア.始動電流を低減する
解説:スターデルタ始動は始動時にY結線として各相電圧を1/√3に下げ、始動電流を全電圧始動の約1/3に抑えることが目的。始動トルクも1/3になるため、始動時に大きなトルクを必要としない負荷に適用する。
-
問150.夜間の余剰電力で水を上池に汲み上げ、ピーク時に発電する水力発電方式はどれか。
- ア.流れ込み式
- イ.揚水式
- ウ.貯水池式
- エ.調整池式
正解:イ.揚水式
解説:揚水式は夜間の余剰電力で下池から上池へ水を汲み上げ、需要ピーク時に落として発電する調整用の方式。流れ込み式は河川流量をそのまま使い、貯水池式・調整池式は水をためて流量を調整するもので、汲み上げは行わない。
-
問151.建設業法における建設業の許可は、一般建設業と特定建設業の2種類に区分されている。
正解:○(正しい)
解説:建設業の許可は、発注者から直接請け負った工事を下請に出す金額の規模に応じ、一般建設業と特定建設業の2区分に分けられています。
-
問152.建設業の許可は、5年ごとにその更新を受けなければ、その期間の経過によって効力を失う。
正解:○(正しい)
解説:建設業の許可の有効期間は5年であり、引き続き営業するには有効期間満了前に更新の手続を受ける必要があります。
-
問153.二以上の都道府県の区域内に営業所を設けて営業しようとする場合は、国土交通大臣の許可を受ける。
正解:○(正しい)
解説:二以上の都道府県に営業所を設ける場合は国土交通大臣の許可、一の都道府県のみの場合は都道府県知事の許可を受けます。
-
問154.建設工事の請負契約の当事者は、契約の締結に際して契約内容を書面に記載し相互に交付しなければならない。
正解:○(正しい)
解説:建設業法は、請負契約の適正化のため、工事内容や請負代金などを記載した書面を作成し当事者が相互に交付すべきことを定めています。
-
問155.建設業者は、その請け負った建設工事を施工するときは、その工事現場における技術上の管理をつかさどる主任技術者を置かなければならない。
正解:○(正しい)
解説:建設業者は、元請・下請を問わず請け負った工事の施工において、技術上の管理を行う主任技術者を工事現場に置く義務があります。
-
問156.監理技術者は、発注者から直接請け負った工事を下請に出す総額が一定額以上となる元請の特定建設業者が置くものである。
正解:○(正しい)
解説:元請の特定建設業者が下請契約の総額が政令で定める金額以上となる工事を施工する場合、主任技術者に代えて監理技術者を置きます。
-
問157.主任技術者および監理技術者は、当該建設工事の施工計画の作成、工程管理、品質管理その他の技術上の管理を行う職務を有する。
正解:○(正しい)
解説:主任技術者・監理技術者は、施工計画の作成、工程管理、品質管理、技術上の指導監督などの職務を誠実に行わなければなりません。
-
問158.建設業者は、建設工事の担い手の育成および確保その他の施工技術の確保に努めなければならない。
正解:○(正しい)
解説:建設業法は、建設業者が施工技術の確保および向上に努める責務を定め、担い手の育成と確保を求めています。
-
問159.公共性のある重要な建設工事に置く主任技術者または監理技術者は、工事現場ごとに専任の者でなければならない。
正解:○(正しい)
解説:国や地方公共団体が発注する重要な工事など、政令で定める工事に置く技術者は、原則として工事現場ごとに専任である必要があります。
-
問160.建設業法上、建設工事の請負契約においては、不当に低い請負代金で請け負わせることが禁止されている。
正解:○(正しい)
解説:建設業法は、注文者が自己の取引上の地位を不当に利用し、通常必要な原価に満たない低い請負代金で契約を結ぶことを禁じています。
-
問161.電気事業法において、電気工作物は事業用電気工作物と一般用電気工作物の二つに大別される。
正解:○(正しい)
解説:電気工作物は、発電・送配電や需要設備を含む事業用電気工作物と、低圧で受電する小規模な一般用電気工作物に大別されます。
-
問162.自家用電気工作物は、電気事業の用に供する電気工作物および一般用電気工作物以外の電気工作物をいう。
正解:○(正しい)
解説:自家用電気工作物は事業用電気工作物のうち電気事業の用に供するもの以外であり、高圧受電の工場やビルなどが該当します。
-
問163.事業用電気工作物の設置者は、その工事、維持および運用に関する保安を確保するため保安規程を定めなければならない。
正解:○(正しい)
解説:事業用電気工作物の設置者は、保安を確保するため保安規程を定め、使用開始前に経済産業大臣に届け出る義務があります。
-
問164.電気主任技術者は、事業用電気工作物の工事、維持および運用に関する保安の監督をする者である。
正解:○(正しい)
解説:事業用電気工作物の設置者は、保安の監督をさせるため主任技術者免状の交付を受けた電気主任技術者を選任します。
-
問165.電気事業法に基づく技術基準は、電気工作物による感電・火災等の危害や障害の防止を目的としている。
正解:○(正しい)
解説:技術基準は、電気工作物が人体への感電や火災などの危害、他の電気的設備への障害を生じさせないよう定められています。
-
問166.電気主任技術者免状には、第一種、第二種および第三種の三種類がある。
正解:○(正しい)
解説:電気主任技術者免状は第一種・第二種・第三種に区分され、種類に応じて監督できる電気工作物の電圧の範囲が異なります。
-
問167.電気工事士法は、電気工事の作業に従事する者の資格および義務を定め、電気工事の欠陥による災害の発生を防止することを目的とする。
正解:○(正しい)
解説:電気工事士法は、電気工事の作業従事者の資格と義務を定めることにより、欠陥工事による災害の発生防止を目的としています。
-
問168.第二種電気工事士は、一般用電気工作物等の電気工事の作業に従事することができる。
正解:○(正しい)
解説:第二種電気工事士は一般用電気工作物等の工事に従事でき、第一種は自家用電気工作物(最大電力500kW未満)の工事も行えます。
-
問169.電気工事士は、電気工事の作業に従事するときは、電気工事士免状を携帯していなければならない。
正解:○(正しい)
解説:電気工事士法は、電気工事の作業に従事する電気工事士に対し、その作業中の免状の携帯を義務付けています。
-
問170.軽微な建設工事のみを請け負う場合であっても、必ず建設業の許可を受けなければならない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、政令で定める軽微な建設工事のみを請け負う場合は、建設業の許可を受けなくても営業できます。
-
問171.建設業者は、注文者の書面による承諾があれば、共同住宅の新築工事の全部を一括して下請負人に請け負わせることができる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、共同住宅の新築工事など多数の者が利用する施設等の重要な工事では、注文者の承諾があっても一括下請負は認められません。
-
問172.下請負人として工事を施工する建設業者であれば、軽微な工事を除き主任技術者を置く必要はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、下請負人であっても請け負った工事を施工する場合は主任技術者を置かなければなりません。
-
問173.建設業の許可は、業種ごとに受けるものではなく、一つの許可ですべての建設工事を施工できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、建設業の許可は電気工事業や建築工事業など建設工事の種類(業種)ごとに受ける必要があります。
-
問174.一般用電気工作物に該当するのは、原則として高圧で受電する一般家庭や商店の電気設備である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、一般用電気工作物は原則として低圧(600V以下)で受電する一般家庭や小規模店舗の電気設備です。
-
問175.電気工作物の設置者は、保安規程を一度届け出れば、その後内容を変更しても改めて届け出る必要はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、保安規程を変更したときも、遅滞なくその旨を経済産業大臣に届け出なければなりません。
-
問176.電気事業法上、一般用電気工作物については、定期的な調査を行う必要は一切ない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、一般用電気工作物については、電線路維持運用者が技術基準への適合状況を定期的に調査する義務があります。
-
問177.第一種電気工事士は、すべての自家用電気工作物の電気工事の作業に制限なく従事することができる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、第一種電気工事士が従事できるのは最大電力500kW未満の自家用電気工作物の工事に限られます。
-
問178.電気工事業の登録の有効期間は、3年と定められている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、電気工事業の登録の有効期間は5年であり、引き続き業を営むには更新を受ける必要があります。
-
問179.電気用品安全法に基づく特定電気用品のPSEマークは、円形(○)の中に表示される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、特定電気用品はひし形(◇)のPSEマーク、特定以外の電気用品は円形(○)のPSEマークを表示します。
-
問180.建築基準法上、主要構造部とは基礎・最下階の床・小ばり・ひさし・屋外階段をいう。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、主要構造部は壁・柱・床・はり・屋根・階段をいい、基礎や屋外階段などは含まれません。
-
問181.労働基準法上、賃金は通貨で、直接労働者に、その全額を、毎年1回まとめて支払わなければならない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、賃金は毎月1回以上、一定の期日を定めて支払う必要があり、毎年1回払は賃金支払の原則に反します。
-
問182.労働基準法上、使用者は満18歳に満たない者を、原則として午後10時から午前5時までの深夜に使用できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、使用者は満18歳に満たない者を原則として午後10時から午前5時までの深夜業に従事させてはなりません。
-
問183.労働安全衛生法上、つり上げ荷重が1t未満の移動式クレーンの運転業務は、特別教育を受けなくても従事できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、つり上げ荷重1t未満の移動式クレーンの運転業務には、特別教育を修了した者でなければ就かせることができません。
-
問184.労働安全衛生法上、政令で定める危険・有害な作業についても作業主任者を選任する必要はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、政令で定める危険・有害な作業については、免許者または技能講習修了者から作業主任者を選任しなければなりません。
-
問185.消防法上、自動火災報知設備や非常警報設備は消火設備に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、自動火災報知設備や非常警報設備は警報設備に分類され、消火設備には屋内消火栓設備等が該当します。
-
問186.電気事業法上、保安規程は電気主任技術者の選任後でなければ定めることができない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、保安規程は事業用電気工作物の使用開始前に定めて届け出るもので、主任技術者選任との前後関係に法的制約はありません。
-
問187.労働安全衛生法上、建設業の元方事業者であっても関係請負人の労働者に対する安全衛生上の措置は不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、特定元方事業者は同一場所で作業する関係請負人の労働者の労働災害防止のため統括管理等の措置を講じる必要があります。
-
問188.電気工事士法上、第二種電気工事士は最大電力500kW以上の自家用電気工作物の電気工事に従事できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、第二種電気工事士が従事できるのは一般用電気工作物等に係る工事であり、自家用電気工作物の工事には従事できません。
-
問189.次のうち、建設業の許可を必要としない軽微な建設工事に該当するものとして適切なのはどれか。
- ア.請負代金が1,500万円の建築一式工事
- イ.請負代金が3,000万円の電気工事
- ウ.延べ面積200m2の木造住宅工事
- エ.請負代金が500万円未満の電気工事
正解:エ.請負代金が500万円未満の電気工事
解説:建築一式工事以外の建設工事では、請負代金の額が500万円未満のものが軽微な工事に該当し、許可は不要です。
-
問190.建設業の許可のうち、発注者から直接請け負った工事を一定金額以上下請に出す元請業者が受けるべき許可はどれか。
- ア.特定建設業の許可
- イ.登録建設業の許可
- ウ.一般建設業の許可
- エ.認定建設業の許可
正解:ア.特定建設業の許可
解説:下請契約の総額が政令で定める金額以上となる工事を元請として施工するには、特定建設業の許可が必要です。
-
問191.建設業の許可の有効期間として正しいものはどれか。
- ア.1年
- イ.5年
- ウ.3年
- エ.2年
正解:イ.5年
解説:建設業の許可の有効期間は5年であり、引き続き営業するには有効期間満了前に更新を受ける必要があります。
-
問192.主任技術者および監理技術者の職務として、最も適切でないものはどれか。
- ア.施工計画の作成
- イ.工程管理
- ウ.請負代金の額の決定
- エ.品質管理
正解:ウ.請負代金の額の決定
解説:請負契約の締結や代金の決定は会社(建設業者)の職務であり、技術者本来の技術上の管理の職務には含まれません。
-
問193.建設業法上、原則として一括して下請負人に請け負わせることが禁止されているのはどの工事か。
- ア.資材の一部の購入
- イ.専門工事の一部の通常の下請負
- ウ.設計図書の一部の外注
- エ.請け負った工事の全部または一部の一括下請負
正解:エ.請け負った工事の全部または一部の一括下請負
解説:建設業法は、請け負った建設工事の全部または一部を一括して他人に請け負わせる一括下請負を原則禁止しています。
-
問194.建設業法上、公共性のある重要な建設工事に置く主任技術者または監理技術者に関する記述として正しいものはどれか。
- ア.原則として工事現場ごとに専任である
- イ.技術者を置く必要はない
- ウ.他の工事と兼任してよい
- エ.現場代理人が兼ねればよい
正解:ア.原則として工事現場ごとに専任である
解説:国や地方公共団体が発注する重要な工事など政令で定める工事に置く技術者は、原則として工事現場ごとに専任が必要です。
-
問195.建設業法上、建設工事の請負契約の原則に関する記述として正しいものはどれか。
- ア.口頭の合意のみで足りる
- イ.契約内容を記載した書面を相互に交付する
- ウ.元請のみが書面を保管する
- エ.契約書面は不要である
正解:イ.契約内容を記載した書面を相互に交付する
解説:請負契約の当事者は、工事内容や請負代金等を記載した書面を作成し、署名または記名押印して相互に交付するのが原則です。
-
問196.建設業の許可の区分に関し、一の都道府県の区域内にのみ営業所を設けて営業する場合に受ける許可はどれか。
- ア.市町村長の許可
- イ.国土交通大臣の許可
- ウ.都道府県知事の許可
- エ.経済産業大臣の許可
正解:ウ.都道府県知事の許可
解説:一の都道府県の区域内にのみ営業所を設ける場合は都道府県知事の許可、二以上の場合は国土交通大臣の許可を受けます。
-
問197.電気事業法上、事業用電気工作物の設置者が保安を確保するために定めなければならないものはどれか。
- ア.就業規則
- イ.施工計画書
- ウ.安全衛生管理規程
- エ.保安規程
正解:エ.保安規程
解説:事業用電気工作物の設置者は、工事・維持・運用に関する保安を確保するため保安規程を定めて届け出ます。
-
問198.電気事業法上、原則として低圧で受電し小規模な発電設備を含む需要設備は、次のうちどれに分類されるか。
- ア.一般用電気工作物
- イ.自家用電気工作物
- ウ.事業用電気工作物(電気事業用)
- エ.特定電気工作物
正解:ア.一般用電気工作物
解説:低圧(600V以下)で受電する一般家庭や小規模店舗の電気設備は、一般用電気工作物に分類されます。
-
問199.電気主任技術者免状の種類として、電気事業法上正しい区分はどれか。
- ア.甲種・乙種・丙種
- イ.第一種・第二種・第三種
- ウ.上級・中級・初級
- エ.1級・2級・3級
正解:イ.第一種・第二種・第三種
解説:電気主任技術者免状は第一種・第二種・第三種の3種類で、扱える電気工作物の電圧範囲が種類により異なります。
-
問200.電気事業法上、保安規程に関する手続として正しいものはどれか。
- ア.保安規程は届出不要である
- イ.保安規程は経済産業大臣の許可が必要
- ウ.保安規程を定め、また変更したときに届け出る
- エ.保安規程は10年ごとに更新する
正解:ウ.保安規程を定め、また変更したときに届け出る
解説:事業用電気工作物の設置者は、保安規程を定めて使用開始前に届け出るほか、変更したときも届け出る必要があります。
-
問201.電気事業法上、自家用電気工作物に該当するものとして最も適切なものはどれか。
- ア.低圧受電の一般家庭の電気設備
- イ.電力会社の送電線路
- ウ.電力会社の発電所
- エ.高圧受電の工場の電気設備
正解:エ.高圧受電の工場の電気設備
解説:高圧で受電する工場やビルの電気設備は、事業用電気工作物のうち電気事業用以外の自家用電気工作物に該当します。
-
問202.電気工事士法に基づき、第一種電気工事士が従事できる自家用電気工作物の最大電力の上限はどれか。
- ア.500kW未満
- イ.100kW未満
- ウ.300kW未満
- エ.1,000kW未満
正解:ア.500kW未満
解説:第一種電気工事士が従事できるのは、最大電力500kW未満の自家用電気工作物に係る電気工事です。
-
問203.電気工事士法上、第二種電気工事士が従事できる電気工事の対象として正しいものはどれか。
- ア.最大電力500kW以上の自家用電気工作物の工事
- イ.一般用電気工作物等の電気工事
- ウ.発電所の電気工事
- エ.送電線路の電気工事
正解:イ.一般用電気工作物等の電気工事
解説:第二種電気工事士は、一般用電気工作物等に係る電気工事の作業に従事することができます。
-
問204.電気工事士が電気工事の作業に従事する際の義務として、最も適切なものはどれか。
- ア.免状を会社に保管しておく
- イ.未認定の電気用品を使用する
- ウ.作業中に電気工事士免状を携帯する
- エ.技術基準を無視して施工する
正解:ウ.作業中に電気工事士免状を携帯する
解説:電気工事士は、作業中に電気工事士免状を携帯し、電気用品安全法に適合した電気用品を使用する義務があります。
-
問205.電気工事士法に基づき、ネオン工事や非常用予備発電装置工事といった特殊な電気工事を行うことができる者はどれか。
- ア.第二種電気工事士のみ
- イ.無資格者でも可
- ウ.認定電気工事従事者のみ
- エ.特種電気工事資格者
正解:エ.特種電気工事資格者
解説:ネオン工事や非常用予備発電装置工事は特殊電気工事であり、特種電気工事資格者認定証の交付を受けた者が行います。
-
問206.電気工事業法(電気工事業の業務の適正化に関する法律)上、登録電気工事業者が営業所ごとに置くべき者はどれか。
- ア.主任電気工事士
- イ.電気主任技術者
- ウ.監理技術者
- エ.安全管理者
正解:ア.主任電気工事士
解説:登録電気工事業者は、一般用電気工作物等の工事を行う営業所ごとに主任電気工事士を置かなければなりません。
-
問207.電気工事業の登録に関する記述として、正しいものはどれか。
- ア.登録に有効期間はない
- イ.登録の有効期間は5年である
- ウ.登録の有効期間は10年である
- エ.登録は一切不要である
正解:イ.登録の有効期間は5年である
解説:電気工事業の登録の有効期間は5年であり、引き続き業を営むには更新を受ける必要があります。
-
問208.電気工事業法上、電気工事業者が掲げなければならない標識に記載すべき事項として、最も適切なものはどれか。
- ア.従業員全員の氏名
- イ.工事代金の総額
- ウ.氏名・名称や登録番号等
- エ.取引銀行名
正解:ウ.氏名・名称や登録番号等
解説:電気工事業者は、営業所および工事の施工場所ごとに、氏名・名称や登録番号等を記載した標識を掲げます。
-
問209.電気用品安全法上、特定電気用品に表示されるPSEマークの形状として正しいものはどれか。
- ア.円形(○)
- イ.三角形(△)
- ウ.四角形(□)
- エ.ひし形(◇)
正解:エ.ひし形(◇)
解説:特定電気用品はひし形(◇)の中にPSEを表示し、特定以外の電気用品は円形(○)の中に表示します。
-
問210.電気用品安全法における特定電気用品の説明として、最も適切なものはどれか。
- ア.危険または障害の発生のおそれが特に多い用品
- イ.危険のおそれが少ないとされる用品
- ウ.電気用品に該当しない用品
- エ.輸入が禁止された用品
正解:ア.危険または障害の発生のおそれが特に多い用品
解説:特定電気用品は、構造や使用方法等から危険または障害の発生するおそれが特に多い電気用品が指定されています。
-
問211.電気用品安全法上、電気用品の製造または輸入を行う事業者の義務として、最も適切なものはどれか。
- ア.技術基準を確認せず販売する
- イ.技術基準に適合させPSE等の表示を付す
- ウ.表示は任意で付さなくてよい
- エ.輸入品には表示が不要
正解:イ.技術基準に適合させPSE等の表示を付す
解説:電気用品の製造・輸入事業者は、技術基準への適合等を確認し、基準に適合したものにPSE等の表示を付して販売します。
-
問212.建築基準法上、建築設備に含まれないものは次のうちどれか。
- ア.電気設備
- イ.避雷針
- ウ.屋外の塀(擁壁)
- エ.昇降機
正解:ウ.屋外の塀(擁壁)
解説:建築設備には電気・給排水・換気・冷暖房・避雷針などが含まれますが、屋外の塀や擁壁は建築設備に含まれません。
-
問213.建築基準法上、原則として避雷設備を設けなければならない建築物の高さはどれか。
- ア.10mを超えるもの
- イ.31mを超えるもの
- ウ.15mを超えるもの
- エ.20mを超えるもの
正解:エ.20mを超えるもの
解説:建築基準法は、高さ20mを超える建築物には原則として有効な避雷設備を設けることを定めています。
-
問214.建築基準法上、原則として非常用の昇降機を設けなければならない建築物の高さはどれか。
- ア.31mを超えるもの
- イ.20mを超えるもの
- ウ.45mを超えるもの
- エ.60mを超えるもの
正解:ア.31mを超えるもの
解説:建築基準法は、高さ31mを超える建築物には、消防活動のため原則として非常用の昇降機を設けることを定めています。
-
問215.建築基準法上、主要構造部に含まれるものとして正しいものはどれか。
- ア.基礎
- イ.床
- ウ.ひさし
- エ.屋外階段
正解:イ.床
解説:主要構造部は壁・柱・床・はり・屋根・階段をいい、間仕切壁や屋外階段、ひさし等は含まれません。
-
問216.労働基準法上の賃金支払の五原則に含まれないものは、次のうちどれか。
- ア.通貨で支払う
- イ.直接労働者に支払う
- ウ.毎年1回まとめて支払う
- エ.全額を支払う
正解:ウ.毎年1回まとめて支払う
解説:賃金支払の五原則は通貨払・直接払・全額払・毎月1回以上払・一定期日払で、年1回払はこれに反します。
-
問217.労働基準法上、原則としての法定労働時間として正しい組合せはどれか。
- ア.1週44時間・1日8時間
- イ.1週40時間・1日10時間
- ウ.1週48時間・1日8時間
- エ.1週40時間・1日8時間
正解:エ.1週40時間・1日8時間
解説:労働基準法の法定労働時間は、休憩時間を除き原則として1週40時間・1日8時間です。
-
問218.労働基準法上、満18歳に満たない者の就業に関する記述として、正しいものはどれか。
- ア.原則として深夜業に就かせてはならない
- イ.深夜業に自由に就かせることができる
- ウ.坑内労働に制限なく就かせられる
- エ.労働時間の制限は一切ない
正解:ア.原則として深夜業に就かせてはならない
解説:満18歳未満の者は、原則として午後10時から午前5時までの深夜業に就かせることが禁止されています。
-
問219.労働基準法上、使用者が労働者として原則使用してはならない児童に関する記述として正しいものはどれか。
- ア.満13歳未満の者のみ使用禁止
- イ.満15歳到達後の最初の3月31日まで原則使用禁止
- ウ.年齢による制限はない
- エ.満20歳未満は全員使用禁止
正解:イ.満15歳到達後の最初の3月31日まで原則使用禁止
解説:満15歳に達した日以後の最初の3月31日が終了するまでの児童は、原則として労働者として使用できません。
-
問220.労働安全衛生法上、特別教育を受けなければ就かせることができない業務として正しいものはどれか。
- ア.資材の運搬補助
- イ.一般事務作業
- ウ.つり上げ荷重1t未満の移動式クレーンの運転
- エ.清掃作業
正解:ウ.つり上げ荷重1t未満の移動式クレーンの運転
解説:つり上げ荷重1t未満の移動式クレーンの運転業務などは、特別教育を修了した者でなければ就かせることができません。
-
問221.労働安全衛生法上、作業主任者を選任しなければならない作業として最も適切なものはどれか。
- ア.一般的な書類整理
- イ.備品の在庫管理
- ウ.通常の電話応対
- エ.政令で定める危険または有害な作業
正解:エ.政令で定める危険または有害な作業
解説:政令で定める危険・有害な作業について、免許者または技能講習修了者から作業主任者を選任します。一般事務などは対象外です。
-
問222.労働安全衛生法上、感電の危険を防止するための措置として、最も適切なものはどれか。
- ア.電路を開路(停電)して作業する
- イ.充電電路をそのまま素手で作業する
- ウ.保護具を着用せず活線作業する
- エ.電路の絶縁を確認しない
正解:ア.電路を開路(停電)して作業する
解説:電路を開路(停電)して作業するのが原則であり、高圧の充電電路で作業する場合は絶縁用保護具の着用等が必要です。
-
問223.労働安全衛生法上、事業者が労働者を雇い入れたときに行わなければならないものはどれか。
- ア.賃金台帳の公開
- イ.安全衛生教育の実施
- ウ.労働組合への加入強制
- エ.退職金規程の交付
正解:イ.安全衛生教育の実施
解説:事業者は、労働者を雇い入れたときや作業内容を変更したときに、従事する業務に関する安全衛生教育を行う義務があります。
-
問224.労働安全衛生法上、常時50人以上の労働者を使用する事業場で選任が義務付けられている者はどれか。
- ア.電気主任技術者
- イ.主任電気工事士
- ウ.産業医
- エ.監理技術者
正解:ウ.産業医
解説:常時50人以上の労働者を使用する事業場では、労働者の健康管理等を行う産業医を選任しなければなりません。
-
問225.消防法上、消防用設備等のうち警報設備に分類されるものはどれか。
- ア.スプリンクラー設備
- イ.屋内消火栓設備
- ウ.誘導灯
- エ.自動火災報知設備
正解:エ.自動火災報知設備
解説:自動火災報知設備は警報設備に分類されます。屋内消火栓設備は消火設備、誘導灯は避難設備に該当します。
-
問226.施工計画の作成にあたっては、契約条件や現場条件を事前に十分調査することが重要である。
正解:○(正しい)
解説:事前調査により設計図書の不備や現場の制約条件を把握し、適切な施工計画を立案できる。
-
問227.総合施工計画書は、工事全体の施工方針や基本的事項を定めた計画書である。
正解:○(正しい)
解説:総合施工計画書は、工事全体の施工方針・管理体制・仮設計画・安全衛生管理など基本的な事項をまとめたもの。これに対し個々の工種ごとの具体的な手順を示すのが工種別施工計画書で、総合施工計画書を上位として整合をとる関係にある。
-
問228.仮設備のうち、工事の目的物に直接関わる型枠支保工などを直接仮設という。
正解:○(正しい)
解説:型枠支保工や足場のように工事の目的物を造るのに直接関わる仮設を直接仮設、現場事務所・仮囲い・材料置場のように工事の遂行を支える仮設を間接(共通)仮設という。仮設は最終的に撤去されるが、品質・安全・工程を左右するため計画が重要。
-
問229.電気工事における機器の搬入・揚重計画では、搬入経路や揚重機の能力を事前に検討する。
正解:○(正しい)
解説:重量機器の搬入は経路の幅員や床の耐荷重、揚重機の能力を事前に確認する必要がある。
-
問230.工事の届出や申請は、関係法令に基づき所定の期限内に所轄官庁へ提出する。
正解:○(正しい)
解説:電気工作物の工事計画届、保安規程の届出、道路使用・占用許可など、工事には法令で提出先と期限が定められた手続きが多い。着工前に必要な届出を洗い出して工程に組み込んでおかないと、着工そのものができず工程遅延の原因になる。
-
問231.バーチャート工程表は、各作業の所要日数が分かりやすく、作成も比較的容易である。
正解:○(正しい)
解説:バーチャート(横線式)は縦軸に作業、横軸に日付をとり、各作業の開始・終了と所要日数を横線で示す。作成が容易で誰でも直感的に読める反面、作業どうしの前後関係や、どの作業が全体工期を決めているかまでは読み取れない。
-
問232.ネットワーク式工程表は、作業の順序関係や相互関連を明確に表現できる。
正解:○(正しい)
解説:ネットワーク工程表は作業を矢線、区切りを結合点で表し、どの作業が終わらないと次に進めないかという順序関係を明示できる。これにより余裕日数(フロート)やクリティカルパスを計算でき、工期短縮の勘所や遅れの影響範囲を定量的に把握できる。
-
問233.クリティカルパス上の作業が遅延すると、全体工期がそのまま遅延する。
正解:○(正しい)
解説:クリティカルパスは所要日数が最も長い経路で、余裕(トータルフロート)がゼロ。したがってこの経路上の作業が1日遅れれば全体工期もそのまま1日延びる。逆に工期を縮めたいときはこの経路の作業を短縮しなければ効果がない。
-
問234.トータルフロートとは、その作業が持つことのできる最大の余裕時間である。
正解:○(正しい)
解説:トータルフロートは作業を最も早く始め最も遅く終わる場合に生じる最大余裕時間である。
-
問235.出来高累計曲線(Sカーブ)は、工事の出来高の累計を時間経過とともに表したものである。
正解:○(正しい)
解説:Sカーブは出来高の累計を時間軸に対して描いたもの。工事は準備段階の初期と仕上げ・検査の終期に出来高が伸びにくく、中期に集中するためS字を描く。予定曲線と実績を重ねることで、進んでいるか遅れているかを一目で把握できる。
-
問236.工程管理曲線(バナナ曲線)は、予定進度に対する許容範囲を上方・下方の曲線で示す。
正解:○(正しい)
解説:バナナ曲線は予定進度曲線の上限と下限を示し、実績が範囲内かを管理するものである。
-
問237.施工速度を上げ過ぎると、ある点を超えて工事原価が増加する傾向がある。
正解:○(正しい)
解説:施工速度を上げると人員・機械の投入や残業が増えて直接費が上がる一方、工期が縮むと現場管理費などの間接費は下がる。両者の合計が最小となる点が最適な施工速度(経済速度)で、それを超えて急がせると総原価はかえって増える。
-
問238.品質管理は、計画・実施・検討・処置の手順を繰り返して進める。
正解:○(正しい)
解説:品質管理は計画(Plan)→実施(Do)→検討・確認(Check)→処置(Action)を繰り返すPDCAサイクルで進める。処置の結果を次の計画に反映させることで、同じ不具合の再発を防ぎながら水準を高めていく点に意味がある。
-
問239.ヒストグラムは、データのばらつきの分布状態を柱状の図で表したものである。
正解:○(正しい)
解説:ヒストグラムは測定値を区間(級)に分けて度数を柱の高さで表し、分布の中心・ばらつき・形を視覚化する。規格値の線を書き加えれば、規格外がどれだけ出ているか、中心がずれているのかばらつきが大きいのかを判断できる。
-
問240.特性要因図は、結果である特性とその原因となる要因の関係を整理した図である。
正解:○(正しい)
解説:特性要因図は問題の特性に対する要因を魚の骨状に整理し、原因究明に役立つ図である。
-
問241.管理図は、工程が安定状態にあるかどうかを時系列で判定するために用いる。
正解:○(正しい)
解説:管理図は中心線と上下の管理限界線を引き、測定値の時系列の点が限界内に収まりランダムに散らばっているかを見る。限界を外れる点や、連続して上昇するなどの癖があれば、偶然ではない原因(異常原因)が入り込んだと判断する。
-
問242.散布図は、対応する2つのデータの相関関係を点の散らばりで表したものである。
正解:○(正しい)
解説:散布図は対応する2つの測定値を座標上の点として打ち、点の並び方から相関の有無・向き・強さを読み取る。右上がりなら正の相関だが、相関があっても因果関係があるとは限らない点には注意が必要。
-
問243.層別とは、データを共通の要因ごとにグループ分けして整理する方法である。
正解:○(正しい)
解説:層別は、データを機械別・作業者別・材料ロット別・時間帯別などの共通要因でグループ分けする方法。全体では見えなかったばらつきの原因が、層に分けると特定の層だけ極端に悪いという形で浮かび上がる。他のQC手法と組み合わせて使う。
-
問244.絶縁抵抗測定は、配線や機器の絶縁状態を確認するため絶縁抵抗計で行う。
正解:○(正しい)
解説:絶縁抵抗計(メガー)で電路と大地間、および電線相互間の絶縁抵抗を測定し、電気設備技術基準で定める値(対地電圧に応じ0.1・0.2・0.4MΩ)以上あるかを確認する。測定は必ず停電状態で行う。
-
問245.施工計画書は、工事着手後に作成すれば足り、着工前に作成する必要はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。施工計画書は工事着手前に作成し、発注者や監督員の承認を得たうえで着工する。着工後に作ったのでは、施工方法や安全対策を事前に検討して合意するという本来の目的が果たせない。
-
問246.仮設計画は本工事の品質や安全、工程に影響しないため、簡略に立案してよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは仮設計画は本工事の品質・安全・工程に大きく影響するため十分に検討する。
-
問247.施工計画は過去の経験のみに頼り、新工法や新技術の採用は検討しない方がよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。過去の実績は重要な判断材料だが、それだけに頼らず新工法・新技術も比較検討し、安全性・品質・工期・原価の面でより良い方法を選ぶべきである。前例踏襲だけでは改善が進まない。
-
問248.バーチャート工程表は、作業間の関連性やクリティカルパスが明確に把握できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。バーチャートは各作業の期間は分かるが、作業どうしの前後関係やクリティカルパスまでは読み取れない。これらを把握するにはネットワーク工程表を用いる。両者は目的に応じて使い分ける。
-
問249.クリティカルパスとは、ネットワーク工程表上で所要日数が最も短い経路をいう。
正解:×(誤り)
解説:誤り。クリティカルパスは所要日数が最も長い経路で、これが全体工期を決定する。余裕(トータルフロート)がゼロであるため、この経路上の作業が遅れると工期がそのまま延びる。
-
問250.クリティカルパス上の作業のトータルフロートは、必ず最大値となる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。クリティカルパス上の作業はトータルフロートがゼロ(余裕がない)であることが定義。フロートが最大になるのは、むしろ余裕の多い非クリティカルな作業である。
-
問251.工程を短縮する場合、まずクリティカルパス以外の作業を優先して短縮するのが効果的である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。全体工期はクリティカルパスの長さで決まるため、余裕のある作業をいくら短縮しても工期は縮まらない。工期短縮はクリティカルパス上の作業に手を入れる必要がある(短縮の結果、別の経路がクリティカルになる点にも注意)。
-
問252.パレート図は、不適合の原因を魚の骨のような図で体系的に整理したものである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは魚の骨のような図は特性要因図で、パレート図は項目別の棒グラフと累積曲線である。
-
問253.接地抵抗の測定には、絶縁抵抗計(メガー)を用いる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは接地抵抗の測定には接地抵抗計を用いる。絶縁抵抗計は絶縁抵抗測定用である。
-
問254.活線作業や活線近接作業では、感電のおそれがないため絶縁用保護具は不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。活線作業・活線近接作業は感電の危険が大きいため、労働安全衛生規則により絶縁用保護具(絶縁手袋・絶縁衣など)の着用や、充電部への絶縁用防具の装着が義務づけられている。停電させて作業するのが原則である。
-
問255.脚立は天板に乗って作業しても安定しているため問題ない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。脚立の天板は乗ることを想定した構造ではなく、重心が高くなって転落の危険があるため乗ってはならない。使用時は開き止め金具を確実に掛け、水平で安定した場所に据えることも基本。
-
問256.保護帽(ヘルメット)は、見た目の損傷がなければ強い衝撃を受けた後も使用を続けてよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。強い衝撃を受けた保護帽は、外観に異常がなくても内部に見えない損傷が生じて衝撃吸収性能が低下している可能性があるため交換する。あわせて使用期間の目安(材質により3〜5年程度)による更新も必要。
-
問257.工程表は一度作成すれば変更せず、当初計画どおりに施工を進めるべきである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。工程表は天候・資材調達・設計変更など状況の変化に応じて見直し、実績を反映して修正していくもの。当初計画に固執すると実態と乖離し、進捗管理の道具として機能しなくなる。
-
問258.工事計画の届出が必要な電気工作物について、届出を怠っても工事を進めてよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。法令で工事計画の届出が必要な電気工作物は、届出を行い(必要な場合は所定の期間が経過するまで待って)から着工しなければならない。届出を怠れば法令違反となる。
-
問259.絶縁抵抗測定は、回路に電圧を印加したまま通電状態で行うのが正しい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。絶縁抵抗測定は回路を停電させ無電圧の状態にして行う。通電したまま測定すると正しい値が得られないばかりか、測定器の損傷や感電の危険がある。半導体機器は取り外すなどの配慮も必要。
-
問260.品質管理では、管理項目を多くするほど常に効果的で効率的な管理ができる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。管理項目を増やすほど記録と確認の手間が増え、かえって重要な項目への注意が薄れる。品質に与える影響の大きい重点項目に絞って管理するほうが効果的で効率的である。
-
問261.高所からの工具の落下を防ぐため、工具に落下防止用のひもを取り付けることは無意味である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。高所で使う工具に落下防止用のひもを取り付けることは、飛来・落下による災害を防ぐ有効な対策である。ほかに工具袋の使用、下方の立入禁止措置、防網の設置なども併せて行う。
-
問262.事前調査では、近隣の状況や埋設物、地中障害物などの調査は不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。事前調査では、近隣の状況・搬入経路・地中埋設物・地中障害物・既存設備などを確認する必要がある。特に埋設物の確認を怠ると、掘削時に損傷させて事故や大きな損害につながる。
-
問263.電気工事の機器据付けでは、保守点検スペースを考慮せずに配置してよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。機器の据付けでは、扉の開閉・操作・点検・部品交換に必要なスペース(保守点検スペース)を確保しなければならない。詰めて設置すると点検できず、放熱も悪くなって機器の寿命を縮める。
-
問264.電気工事の施工計画における事前調査で確認すべき項目として、最も関連が薄いものはどれか。
- ア.設計図書の不備や疑義
- イ.現場の搬入経路と道路条件
- ウ.発注者の前年度決算状況
- エ.近隣建物や埋設物の状況
正解:ウ.発注者の前年度決算状況
解説:発注者の前年度決算状況は施工計画の事前調査項目とは直接関係しない。現場条件や設計図書の確認が重要である。
-
問265.トータルフロートに関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.所要日数と同じ意味である
- イ.必ずクリティカルパス上で最大となる
- ウ.常に負の値をとる
- エ.作業に許される最大の余裕時間である
正解:エ.作業に許される最大の余裕時間である
解説:トータルフロートは作業に許される最大の余裕時間であり、クリティカルパス上ではゼロとなる。
-
問266.管理図の主な用途として、正しいものはどれか。
- ア.工程が安定状態にあるかを判定する
- イ.作業員の人数を計画する
- ウ.工事費を積算する
- エ.材料の発注量を決める
正解:ア.工程が安定状態にあるかを判定する
解説:管理図は中心線と管理限界線を引き、時系列の点が限界内でランダムに散らばっているかを見ることで、工程が安定状態にあるかを判定する。人員計画・積算・発注量の決定は管理図の目的ではない。
-
問267.絶縁耐力試験の説明として、正しいものはどれか。
- ア.接地極の抵抗値を測定する
- イ.規定の試験電圧を一定時間印加し絶縁の耐力を確認する
- ウ.電線の許容電流を測定する
- エ.回路の電圧降下を測定する
正解:イ.規定の試験電圧を一定時間印加し絶縁の耐力を確認する
解説:絶縁耐力試験は規定の試験電圧を一定時間連続して印加し、絶縁が耐えるかを確認する。
-
問268.移動はしごの使用に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.すべり止めは不要である
- イ.幅は10cmあれば十分である
- ウ.幅30cm以上とし、すべり止め等の転位防止措置を講じる
- エ.継いで長くしても問題ない
正解:ウ.幅30cm以上とし、すべり止め等の転位防止措置を講じる
解説:移動はしごは丈夫な構造で幅30cm以上とし、すべり止め等の転位防止措置を講じる。
-
問269.層別の説明として、最も適当なものはどれか。
- ア.累積割合を曲線で示す
- イ.データを柱状グラフで表す
- ウ.作業の順序を矢線で表す
- エ.データを共通の要因ごとにグループ分けする
正解:エ.データを共通の要因ごとにグループ分けする
解説:層別はデータを機械別・作業者別・材料ロット別などの共通要因でグループ分けし、ばらつきの原因を絞り込む手法。累積割合を曲線で示すのはパレート図、柱状グラフはヒストグラム、作業順序を矢線で表すのはネットワーク工程表である。
-
問270.重量機器の据付け計画で確認すべき事項として、最も関連が薄いものはどれか。
- ア.作業員の出身地
- イ.基礎の強度
- ウ.搬入経路と揚重機の能力
- エ.保守点検スペースの確保
正解:ア.作業員の出身地
解説:作業員の出身地は機器据付け計画とは関係がない。基礎強度や搬入経路の確認が重要である。
-
問271.工程管理曲線(バナナ曲線)の用途として、正しいものはどれか。
- ア.作業員の給与を計算する
- イ.予定進度の許容範囲内に実績があるか管理する
- ウ.材料費を積算する
- エ.クリティカルパスを求める
正解:イ.予定進度の許容範囲内に実績があるか管理する
解説:工程管理曲線(バナナ曲線)は、予定進度に対する上方許容限界と下方許容限界を描いたもので、その形からバナナ曲線と呼ばれる。実績曲線がこの範囲に収まっているかで進捗の良否を判断し、外れたときに対策を打つ。
-
問272.施工計画書に記載すべき事項として、最も関連が薄いものはどれか。
- ア.品質管理計画
- イ.施工方法と施工順序
- ウ.発注者の社員名簿
- エ.安全管理計画
正解:ウ.発注者の社員名簿
解説:発注者の社員名簿は施工計画書の記載事項ではない。施工方法や品質・安全管理計画を記載する。
-
問273.仮設計画に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.仮設は本工事に影響しないため省略してよい
- イ.仮設計画は工事完了後に作成する
- ウ.仮設備の設置場所は検討不要である
- エ.仮設計画は本工事の品質・安全・工程に影響するため十分検討する
正解:エ.仮設計画は本工事の品質・安全・工程に影響するため十分検討する
解説:仮設は最終的に撤去されるものだが、足場や仮設電源の良し悪しは作業の安全性・作業能率・出来映えに直結する。したがって仮設計画も本工事と同様に、着工前に十分検討して計画書に織り込む必要がある。
-
問274.ネットワーク工程表に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.作業の前後関係を明確に表現できる
- イ.作成が極めて簡単である
- ウ.所要日数の合計が分かりにくい
- エ.小規模工事専用の工程表である
正解:ア.作業の前後関係を明確に表現できる
解説:ネットワーク工程表は作業の前後関係を明確に表現でき、クリティカルパスの把握も可能である。
-
問275.QC七つ道具のうち、不適合項目を発生件数の多い順に並べ累積割合を示すものはどれか。
- ア.特性要因図
- イ.パレート図
- ウ.散布図
- エ.管理図
正解:イ.パレート図
解説:パレート図は不適合の項目を発生件数の多い順に棒グラフで並べ、その累積割合を折れ線で示す。上位の少数の項目が全体の大半を占めるという傾向が読み取れるため、どこから手を付ければ効果が大きいかという重点指向の判断に使う。
-
問276.散布図から読み取れるものとして、最も適当なものはどれか。
- ア.不適合の累積割合
- イ.データの度数分布
- ウ.2つのデータの相関関係
- エ.作業の所要日数
正解:ウ.2つのデータの相関関係
解説:散布図は対応する2つのデータをプロットし、両者の相関関係の有無や強さを把握できる。
-
問277.危険予知(KY)活動の目的として、最も適当なものはどれか。
- ア.工事原価を低減する
- イ.品質のばらつきを管理する
- ウ.工程を短縮する
- エ.作業の危険を予知し災害を防止する
正解:エ.作業の危険を予知し災害を防止する
解説:KY活動は作業に潜む危険をあらかじめ予知し、対策を確認することで災害を防止する。
-
問278.停電作業を行う場合の措置として、正しいものはどれか。
- ア.開閉器に施錠または通電禁止表示を行う
- イ.開閉器をそのまま開放しておけばよい
- ウ.作業者の判断で通電してよい
- エ.残留電荷の放電は不要である
正解:ア.開閉器に施錠または通電禁止表示を行う
解説:停電作業では、開路した開閉器に施錠するか通電禁止の表示を行い、監視人を置くなどして第三者による誤通電を防ぐ。あわせて検電器で無電圧を確認し、コンデンサなどの残留電荷を放電させ、必要に応じて短絡接地器具を取り付ける。
-
問279.バーチャート工程表の特徴として、正しいものはどれか。
- ア.クリティカルパスが容易に判明する
- イ.各作業の所要日数が分かりやすく作成が容易である
- ウ.作業間の関連が明確に表現できる
- エ.重点管理すべき作業が一目で分かる
正解:イ.各作業の所要日数が分かりやすく作成が容易である
解説:バーチャートは作成が容易で各作業の所要日数が分かりやすいが、作業間の関連は把握しにくい。
-
問280.特性要因図に関する説明として、正しいものはどれか。
- ア.データの分布を柱状に表す図である
- イ.2変数の相関を点で表す図である
- ウ.特性と要因の関係を魚の骨状に整理した図である
- エ.工程の安定性を時系列で判定する図である
正解:ウ.特性と要因の関係を魚の骨状に整理した図である
解説:特性要因図(フィッシュボーン図)は、結果である特性を魚の頭に、原因となる要因を骨のように枝分かれさせて整理する図。人・機械・材料・方法などの観点で要因を洗い出し、関係者で原因を議論する際の土台になる。
-
問281.接地抵抗の測定に使用する計器として、正しいものはどれか。
- ア.回路計(テスタ)
- イ.クランプ式電流計
- ウ.検相器
- エ.接地抵抗計
正解:エ.接地抵抗計
解説:接地抵抗の測定には接地抵抗計(アーステスタ)を用い、補助接地極を打ち込んで電位降下法などで測定する。絶縁抵抗計は絶縁抵抗の測定用、回路計は電圧・抵抗などの一般測定、検相器は三相の相順確認に使うもので用途が異なる。
-
問282.活線近接作業における感電防止対策として、最も適当なものはどれか。
- ア.絶縁用保護具の着用や絶縁用防具の装着を行う
- イ.充電部に直接触れて作業する
- ウ.保護具は不要である
- エ.作業範囲を広げて行う
正解:ア.絶縁用保護具の着用や絶縁用防具の装着を行う
解説:活線近接作業では、作業者が絶縁用保護具(絶縁手袋・絶縁衣・絶縁靴など)を着用し、充電部には絶縁用防具を装着して接触を防ぐ。そもそも停電させて作業するのが原則で、やむを得ず行う場合の措置であることを押さえる。
-
問283.工程・原価・品質の関係に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.施工速度を上げれば原価は常に下がる
- イ.施工速度を上げ過ぎると原価が増加する傾向がある
- ウ.施工速度と原価は無関係である
- エ.品質は工程と全く関係がない
正解:イ.施工速度を上げ過ぎると原価が増加する傾向がある
解説:施工速度を上げると人員・機械の投入が増えて直接費が上がる一方、工期が縮めば間接費は下がる。両者の合計が最小になる点が最適速度で、それを超えて急がせると総原価はかえって増える。品質も無理な突貫では低下しやすい。
-
問284.出来高累計曲線(Sカーブ)の形状として、一般的に正しいものはどれか。
- ア.常に直線となる
- イ.初期に急増し終期に緩やかになる
- ウ.工事初期と終期で緩やかなS字状となる
- エ.終期に急減する曲線となる
正解:ウ.工事初期と終期で緩やかなS字状となる
解説:工事は準備段階の初期と仕上げ・検査の終期に出来高が伸びにくく、中期に作業が集中するため、累計出来高はゆるやかに立ち上がり、急に伸びて、また緩やかになるS字状の曲線を描く。予定と実績を重ねて進捗を管理する。
-
問285.検査に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.検査は工事費を積算する作業である
- イ.検査は工程表を作成する作業である
- ウ.検査は不要な工程である
- エ.検査は特性を測定し判定基準と照合し合否を判定する
正解:エ.検査は特性を測定し判定基準と照合し合否を判定する
解説:検査は、対象の特性を試験・測定・観察によって確認し、あらかじめ定めた判定基準と照らして合否を判定する行為。基準がなければ判定できないため、何をどの水準で確認するかを計画段階で決めておくことが前提になる。
-
問286.安全管理における労働災害の発生要因に関する記述として、正しいものはどれか。
- ア.不安全な状態と不安全な行動が重なって発生する
- イ.不安全な行動のみが原因である
- ウ.不安全な状態のみが原因である
- エ.原因の特定は不可能である
正解:ア.不安全な状態と不安全な行動が重なって発生する
解説:労働災害は不安全な状態と不安全な行動が重なって発生するため、両面の対策が必要である。
-
問287.進捗管理に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.計画と実績を比較せず進める
- イ.計画と実績を比較し遅れに対し是正措置をとる
- ウ.遅れが生じても放置する
- エ.工程表は作成しない
正解:イ.計画と実績を比較し遅れに対し是正措置をとる
解説:進捗管理は、計画(予定進度)と実績を比較して差を把握し、遅れがあれば原因を分析して人員増強・工法変更・順序見直しなどの是正措置をとる一連の活動。比較しなければ遅れに気づけず、放置すれば取り返しがつかなくなる。
-
問288.クリティカルパスの説明として、正しいものはどれか。
- ア.所要日数が最も短い経路である
- イ.余裕時間が最も多い経路である
- ウ.所要日数が最も長く全体工期を決定する経路である
- エ.作業数が最も少ない経路である
正解:ウ.所要日数が最も長く全体工期を決定する経路である
解説:クリティカルパスは所要日数が最も長い経路であり、全体工期を決定する重要な経路である。
-
問289.ヒストグラムの説明として、最も適当なものはどれか。
- ア.作業の順序関係を表す図である
- イ.原因を体系的に整理する図である
- ウ.累積出来高を表す曲線である
- エ.データのばらつきの分布を柱状に表す図である
正解:エ.データのばらつきの分布を柱状に表す図である
解説:ヒストグラムはデータを区間ごとの度数で柱状に表し、分布の形やばらつきを把握する。
-
問290.絶縁抵抗測定に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.回路を無電圧状態にして絶縁抵抗計で行う
- イ.接地抵抗計を使用する
- ウ.測定対象に試験電圧を絶縁破壊まで加える
- エ.通電状態のまま測定する
正解:ア.回路を無電圧状態にして絶縁抵抗計で行う
解説:絶縁抵抗測定は回路を停電させ無電圧の状態にしてから、絶縁抵抗計で電路と大地間・電線相互間を測定する。通電したままでは正確な値が得られず危険であり、接地抵抗計は別の目的の計器。絶縁破壊まで電圧を上げるのは耐圧試験であって絶縁抵抗測定ではない。
-
問291.高さ2m以上の箇所で墜落のおそれがある作業の対策として、正しいものはどれか。
- ア.特に対策は不要である
- イ.作業床を設け手すりや安全ネット等を設置する
- ウ.作業時間を短縮すればよい
- エ.照明を明るくすればよい
正解:イ.作業床を設け手すりや安全ネット等を設置する
解説:墜落のおそれのある箇所には作業床を設け、手すりや囲い、安全ネット等の措置を講じる。
-
問292.品質管理の手順(PDCAサイクル)の正しい順序はどれか。
- ア.処置→検討→実施→計画
- イ.検討→計画→実施→処置
- ウ.計画→実施→検討→処置
- エ.実施→計画→処置→検討
正解:ウ.計画→実施→検討→処置
解説:PDCAは計画(Plan)→実施(Do)→検討・確認(Check)→処置(Action)の順に回し、処置の結果を次の計画に反映させる。この順序でなければ、実施結果を評価して改善するという循環が成り立たない。
-
問293.ネットワーク工程表のダミーに関する記述として、正しいものはどれか。
- ア.所要時間を持つ実作業である
- イ.結合点を表す記号である
- ウ.クリティカルパスを表す線である
- エ.作業の前後関係のみを表し所要時間はゼロである
正解:エ.作業の前後関係のみを表し所要時間はゼロである
解説:ダミーは破線の矢線で表し、所要時間を持たずに作業どうしの前後関係だけを示す仮の作業。実作業がないのに順序の制約だけを表現したい場合や、複数の作業を同じ結合点で区別したい場合に用いる。
-
問294.電線の接続に関する施工上の留意点として、最も適当なものはどれか。
- ア.接続部の機械的強度を低下させないようにする
- イ.絶縁は省略してよい
- ウ.接続箇所はできるだけ多くする
- エ.接続部の電気抵抗が増加してもよい
正解:ア.接続部の機械的強度を低下させないようにする
解説:電線の接続では、接続部の電気抵抗を増加させないこと、電線の引張強さを著しく(20%以上)減少させないこと、接続部を絶縁電線と同等以上に絶縁することが基本。接続箇所は事故の起点になりやすいので、むやみに増やさない。
-
問295.ケーブルの施工に関する記述として、正しいものはどれか。
- ア.曲げ半径は自由でよい
- イ.許容曲げ半径を下回らないように曲げる
- ウ.支持は不要である
- エ.強く引っ張って配線するほどよい
正解:イ.許容曲げ半径を下回らないように曲げる
解説:ケーブルを許容曲げ半径より小さく曲げると、絶縁体やシースに無理な力がかかって損傷し、絶縁不良や導体の断線につながる。許容曲げ半径はケーブル外径の何倍という形で定められており、施工時は必ず守る。
-
問296.保護帽(保護具)の取扱いに関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.強い衝撃を受けても外観に異常がなければ使い続ける
- イ.耐用年数は無期限である
- ウ.強い衝撃を受けた保護帽は交換する
- エ.あごひもは締めなくてよい
正解:ウ.強い衝撃を受けた保護帽は交換する
解説:強い衝撃を受けた保護帽は、外観に異常がなくても内部の緩衝材や帽体が損傷して衝撃吸収性能が失われている可能性があるため交換する。あわせて材質に応じた耐用年数(おおむね3〜5年)での更新、あごひもの確実な着用も必要。
-
問297.脚立の使用方法として、正しいものはどれか。
- ア.天板に乗って作業してよい
- イ.2人で同時に乗って作業してよい
- ウ.片側だけ伸ばして使用してよい
- エ.開き止め金具を確実に掛けて使用する
正解:エ.開き止め金具を確実に掛けて使用する
解説:脚立は開き止め金具を確実に掛け、水平で安定した場所に据えて使用する。天板に乗る、2人で同時に乗る、片側だけ伸ばして使うといった使い方はいずれも転倒・転落の原因になり禁止されている。
-
問298.新規入場者教育の内容として、最も適当なものはどれか。
- ア.現場の作業内容や危険箇所、安全ルール
- イ.会社の財務状況
- ウ.取引先の連絡先
- エ.近隣の観光情報
正解:ア.現場の作業内容や危険箇所、安全ルール
解説:新規入場者教育では、その現場の作業内容・工程、危険箇所と過去の災害事例、守るべき安全ルール、保護具の着用基準、緊急時の連絡・避難方法などを周知する。現場ごとに危険が異なるため、入場のたびに実施する必要がある。
-
問299.安全施工サイクルに関する記述として、正しいものはどれか。
- ア.年に一度だけ行う安全活動である
- イ.安全活動を日常的に繰り返し実施する仕組みである
- ウ.工事完了後に行う安全活動である
- エ.管理者だけが行う活動である
正解:イ.安全活動を日常的に繰り返し実施する仕組みである
解説:安全施工サイクルは安全朝礼やKY、点検などの安全活動を日常的に繰り返す活動である。
-
問300.工期短縮を図る場合に最も効果的な方法はどれか。
- ア.余裕のある作業を短縮する
- イ.作業の順序を入れ替える
- ウ.クリティカルパス上の作業を短縮する
- エ.工程表の作成をやめる
正解:ウ.クリティカルパス上の作業を短縮する
解説:全体工期はクリティカルパスの長さで決まるため、その経路上の作業を短縮しなければ工期は縮まらない。余裕のある作業をいくら早めても効果はない。なお短縮を進めると別の経路がクリティカルになることがあるので、そのつど計算し直す。