2級電気工事施工管理技士(第一次検定)「電気設備」出題ポイント解説
2級電気工事施工管理技士 第一次検定「電気設備」の出題ポイントを整理。発電設備・変電設備・送配電設備・構内電気設備(幹線/分岐回路/各種配線工事/接地工事)・照明動力設備・防災通信設備・電車線設備など、電気工事の対象となる各種設備の頻出論点を体系化して解説します。
※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず建設業振興基金の公式情報でご確認ください。
出題傾向
- 分野: 発電/変電/送配電設備・構内電気設備・照明動力設備・防災通信設備・電車線設備
- 出題形式: 四肢択一式。各設備の機器の役割・配線方式・施工方法を問う知識問題が中心
- 合格目標: 第一次検定は全体で60%以上の正答が必要
- 機器の名称と機能、配線工事の適否、接地工事の種別など定番の論点が頻出
頻出論点1: 発電設備
- 自家用発電設備: 停電時に保安電源を供給する。ディーゼル発電装置・ガスタービン発電装置などがあり、非常用照明や消防設備の電源を確保する
- 太陽光発電設備: 太陽電池アレイ・接続箱・パワーコンディショナ・分電盤で構成。直流を交流に変換し、系統連系時は逆潮流や単独運転防止に配慮する
- 蓄電池設備: 据置鉛蓄電池・アルカリ蓄電池などを保安電源・無停電電源(UPS)に用いる。換気と転倒防止に留意する
頻出論点2: 変電設備 - 受変電機器
- 遮断器(CB): 負荷電流のほか短絡電流など事故電流を遮断できる。真空遮断器(VCB)・ガス遮断器などがある
- 断路器(DS): 無負荷状態で回路を開閉する。負荷電流・事故電流の遮断能力はなく、点検時の回路の切り離しに用いる
- 計器用変成器: 計器用変圧器(VT)は高電圧を低電圧に、変流器(CT)は大電流を小電流に変換し計器や保護継電器に接続する。CTの二次側は開放してはならない
- 断路器と遮断器の操作順序: 投入は断路器→遮断器、遮断は遮断器→断路器の順とする
頻出論点3: 変電設備 - キュービクルと保護
- キュービクル式高圧受電設備: 受変電機器を金属箱内に収めたもの。設置スペースが小さく安全性が高い。CB形とPF・S形がある
- 避雷器(LA): 雷サージや開閉サージによる異常電圧から機器を保護し、放電後は速やかに通常状態に復帰する
- 保護継電器: 過電流継電器(OCR)・地絡継電器(GR)などが事故を検出し遮断器を動作させる
- 進相コンデンサ: 力率改善のため設置し、直列リアクトルを組み合わせて高調波の拡大や突入電流を抑制する
頻出論点4: 送配電設備
- 架空電線路: 電線・支持物(電柱)・がいし・腕金などで構成。電線の弛度(たるみ)は温度・張力により変化する
- 地中電線路: 管路式・暗きょ式・直接埋設式がある。CVケーブルなどを用い、景観・安全面で有利だが建設費が高い
- 支線・支柱: 電柱に作用する不平均張力に対し支線を施設し、支持物の安定を保つ
頻出論点5: 構内電気設備 - 幹線と分岐回路
- 幹線: 引込口から分電盤までの配線。許容電流・電圧降下・機械的強度を満たすよう電線太さを選定する
- 分岐回路: 分電盤から各負荷へ至る回路。コンセント・照明など用途別に分け、過電流遮断器(配線用遮断器)で保護する
- 電圧降下: 幹線・分岐回路ともに規定値以内に収める。こう長が長い場合は電線を太くして対応する
- 分岐回路はコンセントの定格と本数に応じ、適切な過電流遮断器の定格を選ぶ
頻出論点6: 構内電気設備 - 配線工事
- 金属管工事: 機械的保護に優れ、湿気の多い場所・露出・隠ぺいいずれにも施工できる。管相互・ボックスとは確実に接続し接地する
- 合成樹脂管工事(PF管・CD管・VE管): 軽量で耐食性に優れる。CD管はコンクリート埋設専用とする
- 金属ダクト・バスダクト工事: 多数の電線や大容量幹線に用いる。ケーブルラックは多条数のケーブル布設に適する
- ケーブル工事: ほぼすべての場所で施工可能。支持間隔を守り、重量物の圧力や損傷を受けないよう保護する
頻出論点7: 構内電気設備 - 接地工事
- 接地の目的: 漏電による感電防止、機器の保護、雷害の軽減などのため、機器の金属部などを大地に接続する
- 接地工事の種別: A種・B種・C種・D種に区分され、種別ごとに接地抵抗値の上限と適用対象が定められている
- 漏電遮断器との関係: 漏電遮断器を施設する場合は接地抵抗値の規定が緩和されることがある
- 接地線の太さは接地工事の種別や保護する回路に応じて選定する
頻出論点8: 照明・動力設備と防災通信設備
- 照明設備: 所要照度を確保するよう器具を配置。非常用照明・誘導灯は停電時の避難安全を確保する
- 自動火災報知設備: 感知器(熱・煙・炎)・受信機・発信機・地区音響装置などで構成し、火災を早期に感知・報知する
- 非常用照明・誘導灯: 建築基準法・消防法に基づき設置。停電時に蓄電池などで一定時間点灯する
- 通信・情報設備: 構内情報通信網(LAN)はUTPケーブルや光ファイバを用いる。テレビ共同受信設備・放送設備・電話設備なども対象となる
頻出論点9: 電車線設備
- 電車線: 電気車にパンタグラフを介して電力を供給する。トロリ線・ちょう架線・ハンガなどで構成される
- き電・帰線: 変電所から電車線へ電力を送る回路をき電線、レールを通じて電流を変電所へ戻す回路を帰線という
- 架線方式: シンプルカテナリ式・コンパウンドカテナリ式などがあり、列車速度や運転条件に応じて選定する
- 電車線のちょう架方式は、高速運転区間ほどトロリ線の高さ変化を小さく保つ方式が用いられる
効果的な学習法
電気設備は機器の名称・役割・施工方法を確実に覚えることが得点の近道です。当サイトの一問一答で繰り返し演習しましょう。各機器の動作原理は電気工学の出題ポイントで、設備の施工計画や安全管理は施工管理法の出題ポイントで確認すると理解が深まります。
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