運行管理者(貨物)「実務上の知識及び能力」の一問一答
📖 運行管理者(貨物)「実務上の知識及び能力」の全50問と解説(一覧)
運行管理者(貨物)の実務上の知識及び能力に関する一問一答(全50問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.運行管理者は、事業者に代わって運行の安全の確保に関する業務を行う立場にあり、法令に定められた業務を確実に実施するだけでなく、計画・実行・評価・改善のPDCAサイクルを回して輸送の安全性を継続的に高めていくことが求められる。
正解:○(正しい)
解説:運行管理者は事業者から運行の安全確保の業務を委ねられた現場の中心的存在である。法令業務の確実な実施を土台としつつ、事故やヒヤリハットの分析結果を次の計画に反映させるなど、PDCAサイクルによる継続的な安全管理の向上が求められる。
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問2.運行管理者の業務は、法令に定められた事項を形式的に実施すれば足り、事故情報やヒヤリハット情報を分析して再発防止策を立案することまでは期待されていない。
正解:×(誤り)
解説:法令に定められた業務の実施は安全管理の最低限の土台にすぎない。運行管理者には、事故やヒヤリハットの情報を収集・分析し、再発防止策の立案と実施につなげる主体的な安全管理が期待されており、形式的な業務処理で足りるとする点が誤りである。
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問3.乗務前の点呼における酒気帯びの有無の確認は、アルコール検知器を用いて行えば十分であり、運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子などを観察する必要はない。
正解:×(誤り)
解説:この記述は誤り。酒気帯びの有無の確認は、アルコール検知器の使用に加えて、運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子等を目視等で確認して総合的に行う必要がある。検知器の数値だけに頼ると、体調の異常や疲労の兆候を見逃すおそれがある。
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問4.乗務前の点呼では、疾病、疲労、睡眠不足その他の理由により安全な運転をすることができないおそれの有無を確認し、そのおそれがあると認められる運転者を乗務させてはならない。
正解:○(正しい)
解説:点呼では、疾病、疲労、睡眠不足等により安全な運転ができないおそれの有無を確認することが求められる。おそれがあると認められる場合には乗務させず、交替運転者の手配などの措置をとることが運行管理の基本である。
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問5.点呼において運転者の睡眠不足を確認する際は、単に眠気の有無を尋ねるだけでなく、前日の睡眠時間や睡眠の質など具体的な状況を確認し、居眠り運転につながる兆候を見逃さないようにすることが重要である。
正解:○(正しい)
解説:睡眠不足は注意力の低下や居眠り運転を招き、重大事故に直結するおそれがある。形式的な問いかけでは運転者が申告をためらうこともあるため、睡眠時間や睡眠の質といった具体的な事実を確認し、顔色や応答の様子もあわせて観察することが重要である。
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問6.体内に入ったアルコールの処理に要する時間には個人差がほとんどなく、体重や体質にかかわらずほぼ一定の時間で分解される。
正解:×(誤り)
解説:この記述は誤り。アルコールの分解速度は体重、体質、性別などにより大きく異なり、処理に要する時間の個人差は大きい。同じ量を飲んでも翌朝に体内へ残る程度は人によって異なるため、一律の時間で抜けると考えるのは危険である。
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問7.ビール中びん1本に相当する純アルコール約20gが体内で処理されるには、概ね4時間が目安とされており、深夜まで多量の飲酒をすると翌朝の乗務時に体内にアルコールが残るおそれがある。
正解:○(正しい)
解説:純アルコール約20g(ビール中びん1本相当)の処理には概ね4時間が目安とされる。飲酒量が多ければ処理に要する時間はさらに長くなり、個人差も大きいため、深夜までの飲酒は翌朝の乗務時にアルコールが残る酒気帯びのリスクを高める。
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問8.飲酒後に睡眠をとると、アルコールの分解は覚醒しているときよりも大幅に促進されるため、乗務前日に多量の飲酒をしても、十分に眠れば翌朝の乗務に支障が生じることはない。
正解:×(誤り)
解説:睡眠中はアルコールの分解がむしろ進みにくくなるとされており、眠れば早く酔いがさめるという考えは誤りである。多量に飲酒すれば、睡眠をとっても翌朝の体内にアルコールが残るおそれがあるため、乗務前日の飲酒は量と時刻に十分注意する必要がある。
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問9.改善基準告示における連続運転時間の中断は、必ず1回で連続30分以上とらなければならず、おおむね10分以上の中断を複数回に分けて合計30分以上とする方法は認められていない。
正解:×(誤り)
解説:連続運転時間は4時間以内とされ、その中断は1回につきおおむね10分以上とした上で、分割して合計30分以上とすることが認められている。必ず1回で連続30分以上とらなければならないとする点が誤りである。
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問10.改善基準告示では、貨物自動車運送事業に従事する運転者の1日の拘束時間は原則として13時間以内とされ、延長する場合であっても最大15時間が限度とされている。
正解:○(正しい)
解説:1日の拘束時間は原則13時間以内であり、延長する場合でも最大15時間が限度である。運行管理者は運行計画の作成に当たり、拘束時間がこの範囲に収まるかをあらかじめ確認しなければならない。
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問11.ハインリッヒの法則によれば、1件の重大な事故の背後には29件の軽微な事故があり、さらにその背後には300件のヒヤリハットが存在するとされ、ヒヤリハットの段階で対策を講じることが重大事故の防止につながる。
正解:○(正しい)
解説:ハインリッヒの法則は1対29対300の比率で知られ、重大事故の背後に多数の軽微な事故とヒヤリハットが潜んでいることを示す。事故に至らなかったヒヤリハットの段階で原因を分析し対策を講じることが、重大事故の未然防止に有効である。
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問12.ヒヤリハットは実際の事故に至らなかった事例であるため、その情報を収集・分析しても交通事故の防止にはほとんど役立たない。
正解:×(誤り)
解説:この記述は誤り。ヒヤリハットには事故と共通する原因が潜んでおり、その収集・分析は事故の芽を早期に摘み取る有効な手段である。事故に至らなかったからこそ数多くの事例を集めることができ、傾向の把握と対策の立案に役立つ。
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問13.指差呼称は、確認すべき対象を指で差し、その名称や状態を声に出して確認する方法であり、意識のレベルを高めて確認の精度を向上させる効果があるとされている。
正解:○(正しい)
解説:指差呼称は、目・手・口を同時に使って対象を確認することで意識のレベルを高め、確認ミスを減らす効果があるとされる安全確認の手法である。発車前の周囲確認や信号確認など、運転業務の要所での活用が推奨される。
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問14.ドライブレコーダーは事故発生時の映像を記録するための装置であり、記録された映像をヒヤリハット事例の把握や運転者への安全指導に活用することは適当でない。
正解:×(誤り)
解説:この記述は誤り。ドライブレコーダーの記録映像は、事故時の状況確認だけでなく、ヒヤリハット事例の把握や運転者の運転行動の振り返りに活用できる。映像を用いた具体的な指導は説得力が高く、安全教育の有効な手段である。
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問15.デジタル式運行記録計は、瞬間速度や運行距離・運行時間等を電子的に記録する装置であり、記録データを分析することで、速度超過や急発進・急ブレーキなどの運転行動を把握し、運転者への指導に活用できる。
正解:○(正しい)
解説:デジタル式運行記録計は運行データを電子的に記録し、集計・分析を容易に行える。速度超過や急発進・急ブレーキといった運転傾向を客観的なデータで把握できるため、個々の運転者に応じた指導や運行計画の見直しに活用できる。
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問16.適性診断は、運転に適さない者を見つけ出し、その者の運転を禁止することを主な目的として実施するものである。
正解:×(誤り)
解説:この記述は誤り。適性診断は、運転者の性格や運転行動の傾向を客観的に把握させ、その結果に基づく助言・指導により安全運転に活かすことを目的とするものである。運転に適さない者を選別して運転を禁止するためのものではない。
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問17.内輪差は、ホイールベースが長い車両ほど大きくなるため、大型トラックが左折する際には、左後輪が歩行者や自転車を巻き込む事故に特に注意しなければならない。
正解:○(正しい)
解説:旋回時に前輪より後輪が内側を通ることで生じる内輪差は、ホイールベースが長いほど大きくなる。大型トラックの左折時は左後輪が大きく内側を通るため、横断歩道付近の歩行者や左側方の自転車の巻き込みに特に注意が必要である。
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問18.トラックは運転席の位置が高く見通しがよいため、乗用車と比べて死角は小さく、車両の直前や左側方にいる歩行者・自転車を見落とすおそれはほとんどない。
正解:×(誤り)
解説:この記述は誤り。トラックは運転席が高い分、車両直前や左側方に大きな死角が生じ、乗用車よりも見落としの危険が大きい。発進前の目視やミラー・アンダーミラーの活用など、死角を補う確認を徹底する必要がある。
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問19.オーバーハングの大きい車両が交差点を右左折する際には、車体後部が旋回方向と反対側に振り出されるため、後続車や隣接車線の車両との接触に注意が必要である。
正解:○(正しい)
解説:後輪より後ろの車体部分であるオーバーハングが大きい車両は、ハンドルを切ると車体後部が旋回方向と反対側に振り出される。右左折時には隣接車線の車両や後続車との接触事故につながるため、周囲の確認とゆとりのあるハンドル操作が必要である。
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問20.停止距離とは、運転者が危険を認知してからブレーキが効き始めるまでの間に車が進む空走距離と、ブレーキが効き始めてから停止するまでの制動距離を合わせた距離をいう。
正解:○(正しい)
解説:停止距離は空走距離と制動距離の和である。空走距離は危険の認知からブレーキが効き始めるまでに進む距離、制動距離はブレーキが効き始めてから停止するまでの距離であり、車間距離の確保はこの停止距離を前提に考える必要がある。
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問21.制動距離は速度にほぼ比例して長くなるため、速度が2倍になった場合の制動距離はほぼ2倍にとどまる。
正解:×(誤り)
解説:制動距離は速度のほぼ2乗に比例して長くなるため、速度が2倍になれば制動距離は約4倍に伸びる。速度に比例して2倍にとどまるとする点が誤りであり、わずかな速度超過でも停止距離は大きく延びることに注意が必要である。
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問22.自動車が衝突するときの衝撃力は速度のほぼ2乗に比例して大きくなるため、速度がわずかに高くなるだけでも、衝突時の被害は大幅に大きくなる。
正解:○(正しい)
解説:衝突時の衝撃力は速度のほぼ2乗に比例して増大するため、速度が2倍になれば衝撃力は約4倍になる。わずかな速度の違いが被害の大きさを大きく左右することを踏まえ、速度を抑えた運転を指導することが重要である。
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問23.夜間、自車と対向車のヘッドライトの光が交錯する場所では、その間にいる歩行者や自転車が見えにくくなることがあり、この現象は蒸発現象と呼ばれる。
正解:○(正しい)
解説:自車と対向車のライトの光が交錯する地点では、その間にいる歩行者等が光にまぎれて見えなくなることがあり、これを蒸発現象という。夜間の交差点や横断歩道付近では、この現象を念頭に速度を落として通行することが必要である。
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問24.走行中にハイドロプレーニング現象が発生した場合は、直ちにブレーキを強く踏んで速度を落とすことが最も適切な対処方法である。
正解:×(誤り)
解説:この記述は誤り。ハイドロプレーニング現象の発生中はタイヤが水膜の上に浮いており、急ブレーキや急ハンドルはかえって車両の姿勢を乱して危険である。アクセルを緩めてハンドルをしっかり保持し、タイヤの接地が回復するのを待つのが適切な対処である。
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問25.スタンディングウェーブ現象は、タイヤの空気圧が不足した状態で高速走行を続けた場合に、タイヤの接地面より後方に波打ち状の変形が生じる現象であり、タイヤの破損につながるおそれがある。
正解:○(正しい)
解説:空気圧が不足したタイヤで高速走行を続けると、接地面の後方に波打ち状の変形が生じるスタンディングウェーブ現象が起こる。発熱によりタイヤが破損するおそれがあるため、日常点検での空気圧の確認が重要である。
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問26.長い下り坂では、フットブレーキを連続して使用しても制動力が低下することはないため、エンジンブレーキや排気ブレーキを併用する必要はない。
正解:×(誤り)
解説:この記述は誤り。長い下り坂でフットブレーキを多用すると、摩擦材の過熱によるフェード現象や、ブレーキ液の過熱によるベーパーロック現象を招き、制動力が低下するおそれがある。エンジンブレーキや排気ブレーキを併用し、フットブレーキへの依存を減らす必要がある。
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問27.ベーパーロック現象とは、フットブレーキの使いすぎなどによりブレーキ液が過熱して液内に気泡が生じ、ブレーキペダルを踏んでも制動力が十分に働かなくなる現象をいう。
正解:○(正しい)
解説:ベーパーロック現象は、ブレーキ液の過熱により液内に気泡が発生し、ペダルの踏力が伝わらなくなって制動力が失われる現象である。長い下り坂などでのフットブレーキの多用が原因となるため、エンジンブレーキの併用が有効な予防策である。
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問28.動体視力は、動いているものを見る視力であり、自車の速度が高くなっても静止視力と同様に低下することはない。
正解:×(誤り)
解説:この記述は誤り。動体視力は静止視力に比べて低く、自車の速度が高くなるほどさらに低下する。高速走行時には近くのものが見えにくくなり視野も狭くなるため、速度に応じて前方への注意を一層強める必要がある。
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問29.明るい場所から急に暗い場所に入ると、目が慣れて見えるようになるまでに時間がかかるが、この暗順応に要する時間は、暗い場所から明るい場所に出たときの明順応よりも長いとされる。
正解:○(正しい)
解説:暗順応は明順応よりも時間がかかるとされる。トンネルへの進入時など明るさが急変する場面では、一時的に視力が低下することを踏まえ、あらかじめ速度を落として走行することが安全運転につながる。
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問30.疲労が蓄積すると危険の発見が遅れたり判断が鈍ったりするが、ハンドルやブレーキなどの運転操作の正確さには影響を及ぼさない。
正解:×(誤り)
解説:この記述は誤り。疲労の蓄積は、危険の発見の遅れや判断力の低下だけでなく、反応時間の延長や運転操作の正確さの低下も招く。心身の機能が全般的に低下するため、点呼での疲労状態の確認と適切な休憩の確保が重要である。
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問31.睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、日中の強い眠気を引き起こして居眠り運転の原因となり得るが、適切な治療を受けて症状をコントロールすれば、乗務を続けることが可能な疾患である。
正解:○(正しい)
解説:SASは睡眠中に呼吸が止まることで睡眠の質が低下し、日中の強い眠気から居眠り運転を招くおそれのある疾患である。一方で治療法が確立されており、適切な治療により症状をコントロールすれば乗務の継続は可能である。早期発見と治療の継続が重要となる。
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問32.睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニング検査は、いびきや日中の眠気などの自覚症状を訴える運転者に対してのみ実施すれば十分である。
正解:×(誤り)
解説:この記述は誤り。SASは睡眠中に起こるため本人が自覚しにくく、自覚症状の訴えを待っていては発見が遅れるおそれがある。自覚症状の有無にかかわらずスクリーニング検査を幅広く実施し、疑いのある者に専門的な検査や治療につなげることが重要である。
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問33.脳血管疾患や心臓疾患は、法令で定められた定期健康診断によって容易に発見できるため、それ以外の専門的な検査を活用する必要性は低い。
正解:×(誤り)
解説:この記述は誤り。脳血管疾患や心臓疾患の前兆は定期健康診断だけでは発見しにくいとされ、脳ドックや心臓検診などの専門的な検査の活用が有効である。運転中の発症は重大事故に直結するため、健診結果に応じた精密検査の受診勧奨など、きめ細かな健康管理が求められる。
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問34.ハインリッヒの法則における事故等の比率を表した記述として正しいものはどれか。
- ア.1件の重大な事故の背後には59件の軽微な事故と600件のヒヤリハットがあるとされる
- イ.1件の重大な事故の背後には10件の軽微な事故と100件のヒヤリハットがあるとされる
- ウ.1件の重大な事故の背後には29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットがあるとされる
- エ.1件の重大な事故の背後には50件の軽微な事故と500件のヒヤリハットがあるとされる
正解:ウ.1件の重大な事故の背後には29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットがあるとされる
解説:ハインリッヒの法則は、1件の重大な事故の背後には29件の軽微な事故があり、さらにその背後には300件のヒヤリハットが存在するという1対29対300の比率で知られる。日常のヒヤリハットを収集・分析して対策を講じることが、重大事故の未然防止につながる。
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問35.睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関する記述として適切なものはどれか。
- ア.本人が自覚しにくい疾患であるため、スクリーニング検査を活用して早期発見に努めることが重要である
- イ.治療方法が確立されていないため、診断された運転者は直ちに乗務をやめさせなければならない
- ウ.太っていない人や若い人が発症することはないため、検査の対象者を限定すればよい
- エ.日中の眠気とは関係がない疾患であるため、居眠り運転の原因となることはない
正解:ア.本人が自覚しにくい疾患であるため、スクリーニング検査を活用して早期発見に努めることが重要である
解説:SASは睡眠中に起こるため本人が自覚しにくい疾患であり、スクリーニング検査による早期発見が重要である。治療法は確立されており、適切な治療により乗務の継続は可能である。また、やせている人や若い人でも発症することがあり、日中の強い眠気から居眠り運転の原因となり得る。
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問36.乗務前の点呼における酒気帯びの有無の確認方法として適切なものはどれか。
- ア.運転者本人から飲酒していない旨の申告があれば、それ以上の確認は不要である
- イ.アルコール検知器を使用するとともに、運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子等を目視等で確認する
- ウ.アルコール検知器で数値が検出されなければ、顔色や応答の様子を確認する必要はない
- エ.前日に飲酒の予定がないとあらかじめ届け出ている運転者については、確認を省略できる
正解:イ.アルコール検知器を使用するとともに、運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子等を目視等で確認する
解説:酒気帯びの有無の確認は、アルコール検知器を使用するとともに、運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子等を目視等で確認して総合的に行う。本人の申告や検知器の数値だけに頼る方法や、事前の届出を理由に確認を省略することは認められない。
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問37.改善基準告示における連続運転時間の取扱いとして正しいものはどれか。
- ア.連続運転時間は4時間以内とされ、運転の中断は1回につきおおむね10分以上とした上で、分割する場合は合計30分以上必要である
- イ.連続運転時間は5時間以内とされ、運転の中断は合計20分以上あればよい
- ウ.運転の中断は必ず1回で連続30分以上とらなければならず、分割することは認められない
- エ.1回5分程度の中断であっても、回数を重ねて合計30分に達すれば中断として認められる
正解:ア.連続運転時間は4時間以内とされ、運転の中断は1回につきおおむね10分以上とした上で、分割する場合は合計30分以上必要である
解説:連続運転時間は4時間以内とされ、運転の中断は1回につきおおむね10分以上とした上で、分割する場合は合計30分以上を確保する必要がある。1回で連続30分以上とることまでは求められていないが、10分に満たない短い中断を重ねて合計30分とする方法は原則として認められない。
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問38.アルコールの体内での処理に関する記述として適切なものはどれか。
- ア.入浴や運動で汗をかけば、アルコールの分解を大幅に早めることができる
- イ.睡眠中はアルコールの分解が最も速く進むため、飲酒後に眠れば短時間で酔いがさめる
- ウ.純アルコール約20g(ビール中びん1本相当)の処理には概ね4時間が目安とされ、処理に要する時間には個人差が大きい
- エ.アルコールの処理に要する時間は、体重や体質によらずほぼ一定である
正解:ウ.純アルコール約20g(ビール中びん1本相当)の処理には概ね4時間が目安とされ、処理に要する時間には個人差が大きい
解説:純アルコール約20g(ビール中びん1本相当)の処理には概ね4時間が目安とされ、処理に要する時間には個人差が大きい。入浴や運動で分解が大幅に早まることはなく、睡眠中はむしろ分解が進みにくいとされるため、飲酒の量と時刻の管理が重要である。
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問39.運行の途中に合計2時間の休憩を挟み、始業時刻が6時、終業時刻が20時であった勤務について、この日の改善基準告示における拘束時間として正しいものはどれか。
- ア.12時間
- イ.13時間
- ウ.14時間
- エ.16時間
正解:ウ.14時間
解説:拘束時間は、休憩時間を含む始業時刻から終業時刻までの全時間である。20時−6時=14時間がこの日の拘束時間となり、休憩の2時間を差し引いて12時間とするのは誤りである。なお14時間は原則の13時間を超えているが、最大限度の15時間以内には収まっている。
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問40.A営業所から目的地までの距離は150kmであり、そのうち120kmを平均時速80kmで走行できる高速道路、残りの30kmを平均時速30kmで走行できる一般道とする運行計画を立てた。休憩時間を考慮しない場合の所要時間として正しいものはどれか。
- ア.2時間15分
- イ.2時間30分
- ウ.2時間45分
- エ.3時間
正解:イ.2時間30分
解説:高速道路の所要時間は120km÷80km/h=1.5時間(1時間30分)、一般道の所要時間は30km÷30km/h=1時間である。合計すると1時間30分+1時間=2時間30分となる。区間ごとに距離を速度で割って所要時間を求め、合算するのが基本である。
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問41.運転者が8時にA営業所を出発し、135km離れたB地点まで平均時速45kmで走行する。途中で休憩をとらない場合のB地点への到着時刻として正しいものはどれか。
- ア.11時
- イ.10時30分
- ウ.11時30分
- エ.12時
正解:ア.11時
解説:所要時間は135km÷45km/h=3時間である。8時に出発して3時間後に到着するため、到着時刻は11時となる。距離を平均速度で割って所要時間を求め、出発時刻に加えればよい。
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問42.車両の内輪差に関する記述として正しいものはどれか。
- ア.内輪差は車両の速度が高くなるほど大きくなる
- イ.内輪差はホイールベースが短い車両ほど大きくなる
- ウ.内輪差はホイールベースが長い車両ほど大きくなるため、大型車の左折時は巻き込み事故に注意が必要である
- エ.内輪差は後退するときにのみ生じる
正解:ウ.内輪差はホイールベースが長い車両ほど大きくなるため、大型車の左折時は巻き込み事故に注意が必要である
解説:内輪差は旋回時に後輪が前輪より内側を通ることで生じ、ホイールベースが長い車両ほど大きくなる。速度によって内輪差そのものが大きくなるわけではなく、前進での旋回時に生じる。大型車の左折時には左後輪による歩行者・自転車の巻き込みに特に注意が必要である。
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問43.停止距離に関する記述として正しいものはどれか。
- ア.停止距離とは制動距離のことをいい、空走距離は含まれない
- イ.停止距離は空走距離と制動距離の和であり、制動距離は速度のほぼ2乗に比例して長くなる
- ウ.空走距離は速度にかかわらず常に一定である
- エ.速度が2倍になると停止距離もちょうど2倍になる
正解:イ.停止距離は空走距離と制動距離の和であり、制動距離は速度のほぼ2乗に比例して長くなる
解説:停止距離は空走距離と制動距離の和である。空走距離は速度にほぼ比例して長くなり、制動距離は速度のほぼ2乗に比例して長くなるため、速度が2倍になると停止距離は2倍を大きく超えて伸びる。車間距離はこの停止距離を踏まえて確保する必要がある。
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問44.時速72kmで走行中の自動車の運転者が前方の危険を認知した。危険を認知してからブレーキが効き始めるまでの空走時間を1秒、制動距離を40mとした場合の停止距離として正しいものはどれか。
- ア.40m
- イ.50m
- ウ.60m
- エ.80m
正解:ウ.60m
解説:時速72kmを秒速に直すと72,000m÷3,600秒=20m/sである。空走距離は20m/s×1秒=20mとなり、停止距離は空走距離と制動距離の和であるから20m+40m=60mとなる。制動距離だけを見て判断すると車間距離を過小に見積もることになる。
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問45.時速72kmで走行するA車が、同一方向に時速54kmで走行するB車の後方40mの位置から追越しを開始し、B車の前方40mの位置に入って追越しを完了する。車の長さを考慮しない場合、追越しの開始から完了までにA車が走行する距離として正しいものはどれか。
- ア.80m
- イ.160m
- ウ.240m
- エ.320m
正解:エ.320m
解説:A車のB車に対する相対速度は時速72km−54km=18km/h、すなわち秒速5mである。B車に対して後方40mと前方40mの合計80mの相対距離を進む必要があるため、所要時間は80m÷5m/s=16秒となる。この間にA車が実際に走行する距離は、秒速20m×16秒=320mである。
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問46.追突事故を防止するための車間距離のとり方として適切なものはどれか。
- ア.車間距離は速度にかかわらず常に一定でよい
- イ.夜間は前車の尾灯が見えるため、昼間より車間距離を詰めてよい
- ウ.速度が2倍になっても、必要な車間距離は2倍とれば常に十分である
- エ.速度が高くなるほど停止距離が長くなるため、それに応じて車間距離を長く確保する
正解:エ.速度が高くなるほど停止距離が長くなるため、それに応じて車間距離を長く確保する
解説:前車が急停止しても追突しないためには、停止距離に見合った車間距離が必要である。制動距離は速度のほぼ2乗に比例するため、速度が2倍になれば車間距離を2倍とるだけでは足りない。夜間や速度が高いときほど、車間距離は長めに確保しなければならない。
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問47.フェード現象の説明として正しいものはどれか。
- ア.ブレーキ液が過熱して気泡が生じ、ペダルを踏んでも制動力が伝わらなくなる現象
- イ.タイヤの空気圧が不足した状態で高速走行を続け、タイヤが波打ち状に変形する現象
- ウ.路面の水膜によりタイヤが浮き、ハンドルやブレーキが効かなくなる現象
- エ.フットブレーキの使いすぎにより摩擦材が過熱し、摩擦力が低下してブレーキの効きが悪くなる現象
正解:エ.フットブレーキの使いすぎにより摩擦材が過熱し、摩擦力が低下してブレーキの効きが悪くなる現象
解説:フェード現象は、フットブレーキの使いすぎによりブレーキの摩擦材が過熱して摩擦力が低下し、ブレーキの効きが悪くなる現象である。ブレーキ液に気泡が生じるのはベーパーロック現象であり、長い下り坂ではエンジンブレーキを併用していずれの現象も防ぐことが重要である。
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問48.ハイドロプレーニング現象を防止するための対策として適切なものはどれか。
- ア.速度を控えめにするとともに、タイヤの空気圧や溝の深さを日常的に点検する
- イ.タイヤの空気圧を規定より低めにして接地面積を増やす
- ウ.水がたまった路面では速度を上げて一気に通過する
- エ.タイヤの溝の摩耗はこの現象と関係がないため、空気圧のみを点検すればよい
正解:ア.速度を控えめにするとともに、タイヤの空気圧や溝の深さを日常的に点検する
解説:ハイドロプレーニング現象は、路面の水膜によりタイヤが浮いて操縦が効かなくなる現象であり、速度が高いほど、またタイヤの溝の摩耗や空気圧の不足があるほど起きやすい。速度を控えめにし、タイヤの空気圧と溝の深さを日常的に点検することが有効な防止策である。
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問49.夜間の運転において生じる蒸発現象の説明として正しいものはどれか。
- ア.対向車のヘッドライトを直視したとき、まぶしさで一瞬視力が失われる現象
- イ.雨天時に路面の水膜によりタイヤが浮き上がる現象
- ウ.霧の中で自車のライトの光が乱反射して前方が見えにくくなる現象
- エ.自車と対向車のヘッドライトの光が交錯する地点で、その間にいる歩行者等が見えにくくなる現象
正解:エ.自車と対向車のヘッドライトの光が交錯する地点で、その間にいる歩行者等が見えにくくなる現象
解説:蒸発現象は、自車と対向車のヘッドライトの光が交錯する地点で、その間にいる歩行者等が光にまぎれて見えにくくなる現象である。対向車のライトを直視してまぶしさで見えなくなるのは眩惑であり、両者は区別して理解する必要がある。
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問50.運転中の視覚に関する記述として正しいものはどれか。
- ア.動体視力は加齢の影響を受けない
- イ.自車の速度が高くなるほど動体視力は低下し、視野も狭くなる
- ウ.速度が高くなるほど、近くの景色はかえってはっきり見えるようになる
- エ.動体視力は静止視力よりも常に優れている
正解:イ.自車の速度が高くなるほど動体視力は低下し、視野も狭くなる
解説:動体視力は静止視力より低く、自車の速度が高くなるほど低下し、視野も狭くなる。また動体視力は加齢によっても低下する。高速走行時には近くの景色がかえって見えにくくなるため、速度に応じて遠くに視点を置き、早めに危険を発見することが重要である。