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色彩検定1級「色彩心理・UD・ファッション・インテリア・景観・産業の色彩」の一問一答

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📖 色彩検定1級「色彩心理・UD・ファッション・インテリア・景観・産業の色彩」の全72問と解説(一覧)

色彩検定1級の色彩心理・UD・ファッション・インテリア・景観・産業の色彩に関する一問一答(全72問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.JIS安全色において「赤」が表す主な意味として正しいものはどれか。

    • ア.注意
    • イ.安全状態・避難
    • ウ.指示・誘導
    • エ.防火・禁止・停止

    正解:エ.防火・禁止・停止

    解説:JIS Z 9103:2018 の附属書JB では、赤は「防火」「禁止」「停止」「危険」を表し、消火器・消火栓・火災報知器の塗色、禁煙・立入禁止などの禁止標識、緊急停止ボタンなどに用いられる。ランプなどの色光では「緊急」も表す。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JB(参考)表JB.1 安全色及び対比色の意味,並びに使用箇所及び使用例

  2. 問2.JIS安全色において「黄」が表す主な意味として正しいものはどれか。

    • ア.禁止・停止
    • イ.注意警告
    • ウ.安全状態・進行
    • エ.放射能

    正解:イ.注意警告

    解説:JIS Z 9103:2018 の附属書JB では、黄は「注意警告」を表し、高電圧危険・感電注意などの注意警告標識、衝突のおそれがある柱や床面の端などの安全マーキング、踏切の遮断機・警報機などに用いられる。駅の出口表示などの「明示」にも使われる。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JB(参考)表JB.1 安全色及び対比色の意味,並びに使用箇所及び使用例

  3. 問3.JIS安全色において「緑」が表す主な意味として正しいものはどれか。

    • ア.防火・禁止
    • イ.注意警告
    • ウ.安全状態・進行
    • エ.指示・誘導

    正解:ウ.安全状態・進行

    解説:JIS Z 9103:2018 の附属書JB では、緑は「安全状態」「進行」を表し、非常口・避難場所の位置や方向を示す標識、救急箱・担架・救護室の位置を示す標識、進行信号旗などに用いられる。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JB(参考)表JB.1 安全色及び対比色の意味,並びに使用箇所及び使用例

  4. 問4.JIS安全色において、安全標識や安全マーキングに用いる「青」が表す主な意味として正しいものはどれか。

    • ア.防火・禁止
    • イ.注意警告
    • ウ.放射能・極度の危険
    • エ.指示・誘導

    正解:エ.指示・誘導

    解説:JIS Z 9103:2018 の附属書JB では、塗料などの色材の青は「指示」「誘導」を表し、保護めがね着用・修理中などを示す指示標識や、駐車場の位置及び方向を示す誘導標識、案内図の誘導経路標示などに用いられる。なお信号灯・ランプなどの色光の青は、非常口を示すランプなどで「安全状態」「進行」も表す。防火・禁止は赤、注意警告は黄赤と黄、放射能・極度の危険は赤紫の意味である。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JB(参考)表JB.1 安全色及び対比色の意味,並びに使用箇所及び使用例(色材の区分を含む)

  5. 問5.JIS安全色において「赤紫(赤むらさき)」が表す主な意味として正しいものはどれか。

    • ア.放射能
    • イ.防火
    • ウ.避難
    • エ.注意

    正解:ア.放射能

    解説:JIS Z 9103:2018 の附属書JB では、赤紫は「放射能」を表し、放射能標識や放射能に関係する安全マーキングに用いられる。また気象・防災情報の段階表示では、特別警報・大津波警報に相当する「極度の危険」を表す。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JB(参考)表JB.1 安全色及び対比色の意味,並びに使用箇所及び使用例

  6. 問6.JIS安全色において「黄赤(オレンジ)」が表す主な意味として正しいものはどれか。

    • ア.防火・禁止・停止
    • イ.注意警告・明示
    • ウ.安全状態・進行
    • エ.放射能・極度の危険

    正解:イ.注意警告・明示

    解説:JIS Z 9103:2018 の附属書JB では、黄赤は「注意警告」「明示」を表す。注意警告としてはスイッチボックスの内蓋や機械の安全カバーの内面、救命いかだ・救命具・救命ブイなどに、明示としては飛行場の救急車・燃料車や、黒い背景の上で本来は赤で示す禁止標識などに用いられる。防火・禁止・停止は赤、安全状態・進行は緑、放射能・極度の危険は赤紫の意味である。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JB(参考)表JB.1 安全色及び対比色の意味,並びに使用箇所及び使用例

  7. 問7.JIS安全色で用いられる「対比色(補助色)」として規定されている色の組み合わせはどれか。

    • ア.赤と青
    • イ.黄と緑
    • ウ.白と黒
    • エ.紫と橙

    正解:ウ.白と黒

    解説:安全色を引き立て見やすくするための対比色として白と黒が規定されている。文字や図記号、縞模様に用いられる。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法 3.3 対比色、表1(一般材料による安全色及び対比色の色度座標の範囲)

  8. 問8.JISの安全標識のうち「禁止標識」で、円と斜線に用いる安全色はどれか。

    • ア.緑
    • イ.青
    • ウ.黄
    • エ.赤

    正解:エ.赤

    解説:JIS Z 9101 では、禁止標識は地色を白、円と斜線を赤、図記号を黒とする。禁止を表す安全色は赤で、白はその対比色である。青は指示、黄は注意警告、緑は安全状態を表す安全色である。

    根拠: JIS Z 9101:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全標識及び安全マーキングのデザイン通則 表1 基本形状の安全色及び対比色の一般的な意味(円及び斜線=禁止・安全色は赤・対比色は白・図記号要素は黒。円=指示・青、正三角形=注意警告・黄、正方形=安全状態・緑)・6.2 禁止標識(地色:白、円及び斜線:赤、図記号要素:黒)

  9. 問9.国際流行色委員会(インターカラー)の役割として最も適切なものはどれか。

    • ア.加盟国の代表が集まり、先のシーズンに向けた色を選定する
    • イ.加盟国の代表が集まり、前のシーズンに売れた色を集計する
    • ウ.日本の産業に向けたカラートレンドを選定・発信する
    • エ.選定した色を加盟各国でそのまま使うよう定める

    正解:ア.加盟国の代表が集まり、先のシーズンに向けた色を選定する

    解説:インターカラー(国際流行色委員会)は、加盟各国の非営利の色彩情報団体(各国1団体)で構成される国際的な色彩団体で、年2回の会議で、加盟国のファッション・化粧品・工業製品などの産業に向けた2年後の色を選定している。前のシーズンの売れ行きを集計する場ではない。日本の産業に向けたカラートレンドを選定・発信するのは日本代表のJAFCA(日本流行色協会)で、インターカラーの情報と国内の調査をもとに選んでいる。インターカラーで選ばれた色は世界のカラートレンドの方向性を示すもので、各国にそのまま使わせるものではない。

    根拠: 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)案内(PDF) JAFCAはインターカラー(国際流行色会議)の日本唯一の代表団体です(加盟各国代表の非営利の色彩情報団体で構成される国際的な色彩団体・年に2回の会議で2年後の色を選定・世界のカラートレンドの方向性を示す) / 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)「カラートレンド情報」 国内生活者の志向やマーケットの動向調査と「インターカラー」(国際流行色委員会)情報をもとに、日本の産業に向けたカラートレンド「JAFCAファッションカラー」を選定、発信

  10. 問10.インターカラーが流行色を選定するのは、実際にその色が市場に出回るおおよそどのくらい前とされるか。

    • ア.約3か月前
    • イ.約半年前
    • ウ.約2年前
    • エ.約5年前

    正解:ウ.約2年前

    解説:日本流行色協会(JAFCA)が示すカラートレンド情報の流れでは、実シーズンの2年前の段階にインターカラーの情報が置かれ、これと色彩動向調査・社会動向をもとに JAFCA ファッションカラーを選定し、実シーズンの1年半前に会員へ情報を発信する。こうして早い時期に方向づけられた色が、商品企画・商品化に生かされる。

    根拠: 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)カラートレンド情報 「カラートレンド情報の流れ」本文と図(2年前:インターカラー・色彩動向調査・社会動向→JAFCAファッションカラー選定/1年半前:部会員に情報発信/実シーズン)

  11. 問11.カラートレンド情報の調査・発信を行う日本の団体「JAFCA」の名称として正しいものはどれか。

    • ア.日本色彩研究所
    • イ.日本ファッション協会
    • ウ.日本色彩学会
    • エ.日本流行色協会

    正解:エ.日本流行色協会

    解説:JAFCA(Japan Fashion Color Association)は一般社団法人日本流行色協会の略称で、国内の生活者やマーケットの調査とインターカラーの情報をもとに、日本の産業に向けたカラートレンドを選定・発信している。日本ファッション協会は、2006年に旧社団法人日本流行色協会が統合された財団法人で、今のJAFCAは2011年に一般社団法人日本流行色協会として設立された。日本色彩研究所はPCCS(日本色研配色体系)で知られる研究機関、日本色彩学会は略称をCSAJとする学会で、どちらもJAFCAではない。

    根拠: 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)案内(PDF) 組織概要(名称 一般社団法人日本流行色協会 JAPAN FASHION COLOR ASSOCIATION / JAFCA)・沿革(2006年 財団法人日本ファッション協会と統合、2011年 一般社団法人日本流行色協会を設立) / 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)「カラートレンド情報」 国内生活者の志向やマーケットの動向調査とインターカラー情報をもとに、日本の産業に向けたカラートレンドを選定・発信 / 一般財団法人日本色彩研究所「episode1:PCCS(日本色研配色体系)とは」 表題・PCCS の説明 / JIS Z 8102:2001 物体色の色名 まえがき(日本色彩学会 (CSAJ))

  12. 問12.ファッションにおける「シーズンカラー」の考え方として最も適切なものはどれか。

    • ア.季節を問わず使われる流行に左右されにくい色
    • イ.配色の中で最も広い面積を占める基調の色
    • ウ.季節ごとに提案・展開される色の傾向
    • エ.配色の中で小さな面積に使う強調の色

    正解:ウ.季節ごとに提案・展開される色の傾向

    解説:シーズンカラーは、春夏・秋冬などのシーズンごとに提案・展開される色の傾向である。日本流行色協会も「2026年春夏」のようにシーズン単位でトレンドカラーを選び、実シーズンより前に発表している。季節を問わず使われ流行に左右されにくい色は、黒・白・紺・グレーなどの定番のベーシックカラーである。配色の中で最も広い面積を占める基調の色はベースカラー、小さな面積に使う強調の色はアクセントカラーで、どちらも配色の中での役割を表す語であり、季節ごとの色の傾向を指す語ではない。

    根拠: 一般社団法人日本流行色協会「2026年春夏JAFCAメンズウェアカラー」 冒頭(実シーズンの1年半前にトレンドカラーを発表・2026年春夏シーズンのテーマ) / 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)案内(PDF) 事業内容(分野別に、シーズン毎のトレンドカラー情報を提供) / 大野礼子(日本流行色協会 季刊『流行色』編集長)「色は時代を映す鏡」全国各種学校協会研修会 講演録(2015) 保守化傾向の1990年代(黒、白、紺、茶、グレーの5色…定番色で、何にでも合わせやすい無難な色) / 各務原市「第4章 色彩の基礎知識」(景観の色彩の手引き) 基調色(ベースカラー)、従属色(アソートカラー)、強調色(アクセントカラー)・70:25:5 の比率

  13. 問13.色のユニバーサルデザイン(カラーユニバーサルデザイン)の基本的な考え方として最も適切なものはどれか。

    • ア.できるだけ多くの人に色情報が正しく伝わるよう配慮する
    • イ.派手な色を多用して目立たせる
    • ウ.白黒のみで表現する
    • エ.流行色だけを使う

    正解:ア.できるだけ多くの人に色情報が正しく伝わるよう配慮する

    解説:CUDは色覚の多様性に配慮し、できるだけ多くの人に情報が正しく伝わるよう配色する考え方である。色だけに頼らない工夫も含む。

    根拠: 金沢市「カラーユニバーサルデザインガイドライン」 カラーユニバーサルデザインとは/3つのポイント / 川崎市「カラーユニバーサルデザインガイド」 3原則+1

  14. 問14.色覚の型のうち「1型」が指すものはどれか。

    • ア.L錐体の特性が一般と異なる型
    • イ.M錐体の特性が一般と異なる型
    • ウ.S錐体の特性が一般と異なる型
    • エ.錐体を1種類しかもたないか全くもたない色覚

    正解:ア.L錐体の特性が一般と異なる型

    解説:JIS Z 9103 附属書JCでは、Lすい体を欠くものを1型2色覚、Lすい体の吸収特性が一般と異なるものを1型3色覚と呼ぶ。Mすい体の特性が異なるのは2型、Sすい体の特性が異なるのは3型である。すい体細胞を1種類しかもたないか全くもたず、明るさ以外の色の違いが判別できないのは1色覚で、特定の1種類のすい体の特性による型ではない。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類

  15. 問15.カラーユニバーサルデザインで一般に「見分けにくい」とされやすい色の組み合わせはどれか。

    • ア.白と黒
    • イ.赤と緑
    • ウ.黄と紺
    • エ.白と青

    正解:イ.赤と緑

    解説:赤と緑は代表的に区別が難しくなりやすい組み合わせとされる。CUDでは明度差や形・文字の併用で識別性を補う配慮が求められる。

    根拠: カラーユニバーサルデザインガイド 色覚の仕組みについて紹介します(福島県ホームページ) 色弱者・色覚の説明部分 / 金沢市「カラーユニバーサルデザインガイドライン」 カラーユニバーサルデザインチェックリスト

  16. 問16.図やグラフをカラーユニバーサルデザイン(CUD)に配慮して作るときの工夫として最も適切なものはどれか。

    • ア.塗り分けの説明を図の脇の凡例にまとめる
    • イ.線は同じ実線のまま色で描き分ける
    • ウ.色に加えて形や文字、ハッチングを併用する
    • エ.記号は同じ形にそろえて色で区別する

    正解:ウ.色に加えて形や文字、ハッチングを併用する

    解説:色覚の特性によっては色の違いだけでは区別できないため、色に加えて形や文字・記号、ハッチング(網掛け)を併用し、色に頼らなくても情報が伝わるようにする。塗り分けの説明は、図の脇に凡例をつけるだけでなく、図の中にも直接書き込む。線は同じ実線で色だけを変えるのでなく、実線・点線・破線などの線種や太さの違いと色とを組み合わせる。記号も同じ形で色だけを変えるのでなく、形を変えて色数を減らす。

    根拠: 福島県「カラーユニバーサルデザインガイド CUDチェックリスト」 CUDチェックリスト(色に頼らなくても情報が得られるように工夫する/図中にも説明を直接書き込む/ハッチング等を併用/線種や太さの違いと色とを組み合わせる/形を変えて色数を減らす) / 国土交通省「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(バリアフリー整備ガイドライン)誘導案内設備に関するガイドライン ①視覚表示設備」 施設のゾーン等を色で区別している場合 ②(色のみに頼るのでなく、文字を併記する、形状を変える、ハッチングや紋様を施す など)

  17. 問17.ロービジョンや高齢者への色彩配慮として適切でないものはどれか。

    • ア.背景と文字にはっきりした明度差をつける
    • イ.案内板には大きく分かりやすい文字を使う
    • ウ.階段の段の端をコントラストの高い色で塗る
    • エ.白い背景に明るい黄色の文字を使う

    正解:エ.白い背景に明るい黄色の文字を使う

    解説:白内障では明るい黄色が白やクリーム色と見分けにくくなるため、白い背景に明るい黄色の文字のような組み合わせは避ける。これが適切でない配慮である。ロービジョンのある人は高いコントラストを必要とすることが多く、背景と文字にははっきりした明度差をつける。案内板には大きく分かりやすい平易な文字を使い、地色と明暗のコントラストのはっきりした色を選ぶ。階段は段差が分かるよう、段の端を黄色などコントラストの高い色で塗り分ける。

    根拠: 福島県「カラーユニバーサルデザインガイド CUDチェックリスト」 CUDチェックリスト(背景と文字にははっきりとした明度差をつける/明るい黄色は白内障では白やクリーム色と混同するので文字と背景の組み合せのように一緒に使わない/案内板の表示は大きく分かりやすい平易な文字/段の端は黄色などコントラストが高い色で塗り分ける) / JIS Z 8071:2017 規格におけるアクセシビリティ配慮のための指針 ロービジョンのある人々は高いコントラストを必要とする場合が多い

  18. 問18.加齢に伴う水晶体の変化により、高齢者に見分けにくくなりやすいとされる色の傾向はどれか。

    • ア.青系の色の見分けがつきにくくなりやすい
    • イ.赤がまったく見えなくなる
    • ウ.明度差が大きいほど見にくくなる
    • エ.黄が黒に見える

    正解:ア.青系の色の見分けがつきにくくなりやすい

    解説:加齢で水晶体が黄変するため、青系や青と黒の区別など短波長側の見分けがつきにくくなりやすいとされる。サイン計画で配慮される。

    根拠: 色彩検定UC(色のユニバーサルデザイン)級とは|色彩検定協会 「老眼だけじゃない!目の老化現象によって「青系」の識別力が低下します。」の項 / JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JC 後天性の色覚多様性(水晶体の変化・高齢者)

  19. 問19.インテリアの配色計画における「ベースカラー」の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.空間で最も大きな面積を占める基調色
    • イ.最も小さな面積で目立たせる色
    • ウ.家具に少しだけ使う差し色
    • エ.照明の色温度のこと

    正解:ア.空間で最も大きな面積を占める基調色

    解説:ベースカラーは床・壁・天井など空間で最も大きな面積を占める基調色で、一般に70%程度を占めるとされる。落ち着いた色が選ばれやすい。

    根拠: 各務原市 景観計画関連資料 第4章 色彩の基礎知識 基調色・従属色・強調色の比率の項 / URくらしのカレッジ「インテリアを考えるときに覚えておきたい三つの色使い」(UR都市機構) ベースカラーの説明

  20. 問20.配色計画における「アソートカラー」の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.最も大きい面積を占め、配色全体の基本となる色
    • イ.ベースに次ぐ面積を占め、ベースを引き立てて安定させる色
    • ウ.少ない面積で全体を引き締め、彩りを与える色
    • エ.ベースと同じ面積を占め、対照的な色相で組み合わせる色

    正解:イ.ベースに次ぐ面積を占め、ベースを引き立てて安定させる色

    解説:配色は、最も大きい面積を占めて基本となる基調色(ベースカラー)、ベースを引き立てて安定させる従属色(アソートカラー)、少ない面積で全体を引き締めて彩りを与える強調色(アクセントカラー)の3つで考える。3つを使う場合の面積の比率は70:25:5がバランスのよい目安とされ、アソートカラーはベースに次ぐ面積になる。色相はベースと同一か類似にするのがよいとされ、ベースと同じ面積で対照的な色相を組み合わせる色ではない。

    根拠: 各務原市 景観計画関連資料 第4章 色彩の基礎知識 2.色彩の性質(1)色彩構成の考え方(基調色・従属色・強調色)・(2)色彩構成の割合(70:25:5)

  21. 問21.インテリアの配色計画における「アクセントカラー」の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.最大面積の基調色
    • イ.二番目に大きい面積の色
    • ウ.小面積で空間を引き締める強調色
    • エ.壁全体に塗る色

    正解:ウ.小面積で空間を引き締める強調色

    解説:アクセントカラーは小面積に用いて空間を引き締めたり変化を与える強調色で、クッションや小物などに使われる。一般に5%程度とされる。

    根拠: これで失敗ゼロ!インテリアを考えるときに覚えておきたい三つの色使い|へや学部|URくらしのカレッジ(UR都市機構) インテリアのカラーコーディネートの基本的な考え方(ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラー) / 第4章 色彩の基礎知識 (3)PCCS表色系 トーンの持つイメージ(各務原市の公開資料) 基調色・従属色・強調色の割合 70:25:5

  22. 問22.インテリアの配色でベース・アソート・アクセントの面積比として一般によく挙げられる目安はどれか。

    • ア.30:30:40
    • イ.50:40:10
    • ウ.33:33:34
    • エ.70:25:5

    正解:エ.70:25:5

    解説:おおよそベース70%・アソート25%・アクセント5%が目安としてよく示される。あくまで一般的な指針で厳密な規定ではない。

    根拠: 各務原市 景観計画関連資料 第4章 色彩の基礎知識 基調色・従属色・強調色の比率の項

  23. 問23.暖色系を多用した住空間の心理的効果として一般に説明されるものはどれか。

    • ア.温かみや活発さを感じさせやすい
    • イ.必ず冷たく感じさせる
    • ウ.空間を実際より広く感じさせる効果しかない
    • エ.眠気を完全になくす

    正解:ア.温かみや活発さを感じさせやすい

    解説:暖色系は温かみや活発さ・近接感を与えやすいとされる。リビングなど団らんの空間で用いられることがある。あくまで一般的傾向である。

    根拠: URくらしのカレッジ「色の専門家に聞く!快適な生活空間をつくるための色の選び方」(UR都市機構) 暖色・寒色の使い分けの項

  24. 問24.インテリアにおける照明の色温度について、一般に「電球色」が与える印象として適切なものはどれか。

    • ア.青白く緊張感のある印象
    • イ.無彩色で印象が出ない
    • ウ.温かみがありくつろいだ印象
    • エ.緑がかった印象

    正解:ウ.温かみがありくつろいだ印象

    解説:電球色は色温度が低くオレンジがかった温かみのある光で、くつろぎや落ち着きの演出に向くとされる。住空間で広く用いられる。

    根拠: 照明を工夫して、お部屋をもっと心地よく!省エネもできる空間演出テクニック(環境省 COOL CHOICE) 【LEDの色と色温度】

  25. 問25.現在の白色LED照明で最も一般的な、白色光を得る方式はどれか。

    • ア.赤色LEDと青緑色の蛍光体を組み合わせる
    • イ.青色LEDと黄色の蛍光体を組み合わせる
    • ウ.緑色LEDと赤紫色の蛍光体を組み合わせる
    • エ.黄色LEDと青色の蛍光体を組み合わせる

    正解:イ.青色LEDと黄色の蛍光体を組み合わせる

    解説:現在広く使われている白色LEDは、青色LEDの光の一部で黄色の蛍光体を光らせ、補色の関係にある青と黄の光を混ぜて白色にする方式で、主な3つの方式の中で発光効率が最も高い。ほかの方式は、赤・緑・青の3色のLEDの光を混ぜる方式と、近紫外または紫色のLEDで赤・緑・青の蛍光体を光らせる方式である。これらの方式で蛍光体を光らせているのは青色や、それより波長の短い光で、赤色・緑色・黄色のLEDで蛍光体を光らせる組み合わせは、どの方式にも当たらない。

    根拠: 日本電気技術者協会 電気技術解説講座「LED照明(1)」 白色LEDの発光方式 1)光の3原色LED・2)近紫外線または紫色LED+RGB蛍光体・3)青色LED+黄色発光体(3方式の中で一番発光効率が高い・現在広く使用されている方式) / パナソニック「LEDの発光原理と白色LEDの仕組み」 白色LEDの仕組み

  26. 問26.都市や農山漁村などにおける良好なまちなみ・風景の形成を促進することを目的として制定された法律はどれか。

    • ア.景観法
    • イ.都市計画法
    • ウ.建築基準法
    • エ.都市緑地法

    正解:ア.景観法

    解説:景観法(平成16年)は、都市・農山漁村等における良好な景観の形成を促進するため、景観計画の策定などの施策を総合的に講じることを目的とする法律である。景観計画では建築物や工作物の形態や色彩などの意匠の制限を定めることができ、自治体の色彩基準の根拠になる。都市計画法は都市の健全な発展と秩序ある整備、建築基準法は建築物の敷地・構造・設備・用途の最低の基準、都市緑地法は都市の緑地の保全と緑化の推進を目的とする法律である。

    根拠: 景観法(平成十六年法律第百十号) 第1条 / 都市計画法(昭和四十三年法律第百号) 第1条 / 建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号) 第1条 / 都市緑地法(昭和四十八年法律第七十二号) 第1条 (出典: e-Gov法令検索)

  27. 問27.自治体が良好なまちなみを形成するために定め、建築物の色彩や形態の基準を示すことがある計画はどれか。

    • ア.都市計画税の計画
    • イ.景観計画
    • ウ.防災備蓄計画
    • エ.上下水道計画

    正解:イ.景観計画

    解説:景観計画は景観法に基づき自治体が定めるもので、地域ごとに建築物の色彩・高さ・形態などの方針や基準を示すことがある。

    根拠: 景観法(平成十六年法律第百十号) 第8条第1項・第4項第2号イ (出典: e-Gov法令検索)

  28. 問28.屋外広告物に関する規制の主な目的として最も適切なものはどれか。

    • ア.広告料金を統一するため
    • イ.広告の文字数を増やすため
    • ウ.良好な景観の保全や危害防止のため
    • エ.夜間の照度を最大化するため

    正解:ウ.良好な景観の保全や危害防止のため

    解説:屋外広告物規制は良好な景観の保全や危害の防止を目的とし、広告物の色彩・大きさ・掲出場所などを制限することがある。

    根拠: 屋外広告物法(昭和二十四年法律第百八十九号) 第1条 (出典: e-Gov法令検索)

  29. 問29.景観に配慮した外壁色の一般的な誘導方針として適切なものはどれか。

    • ア.高彩度の原色を推奨する
    • イ.蛍光色を推奨する
    • ウ.色彩を全く規定しない
    • エ.低彩度で落ち着いた色に誘導する

    正解:エ.低彩度で落ち着いた色に誘導する

    解説:まちなみの調和のためには、外壁を高彩度の派手な色ではなく、低彩度で落ち着いた色に誘導することが多い。背景となる自然や周囲との調和を重視する。

    根拠: 川崎市景観計画 本編 第2章 良好な景観の形成に関する方針 建築物等の色彩の方針

  30. 問30.環境色彩計画における「地域の色(ローカルカラー)」の考え方として最も適切なものはどれか。

    • ア.その土地の風土に根ざした色を尊重する
    • イ.全国で同じ色に統一する
    • ウ.最新の流行色だけを採用する
    • エ.色は使わず無彩色にする

    正解:ア.その土地の風土に根ざした色を尊重する

    解説:地域の色は、その土地の土や植生・伝統的な建材などに由来する色を尊重し、まちなみの個性や調和を生かす考え方である。風土性を重視する。

    根拠: 色彩検定協会 色彩検定2級 新旧公式テキスト項目比較表 景観色彩の項目 / 景観法(平成十六年法律第百十号) 第2条第2項 / 立川市景観色彩ガイドライン(平成30年4月) はじめに (出典: e-Gov法令検索)

  31. 問31.「明るい―暗い」「暖かい―冷たい」のような対になる形容詞の尺度を用いて、色の印象を評価・測定する手法を何と呼ぶか。

    • ア.KJ法
    • イ.デルファイ法
    • ウ.一対比較法
    • エ.SD法

    正解:エ.SD法

    解説:SD法(セマンティック・ディファレンシャル法)はオズグッドらが考案した手法で、反対の意味の形容詞の対を両端に置いた段階尺度で印象を評価させ、色のイメージの調査に広く使われる。一対比較法は刺激を2つずつ比べて選ばせる方法である。

    根拠: 28th CIE Session Manchester 2015 Abstract Booklet (CIE) 光源下の色票の感情評価に関する要旨

  32. 問32.ある色の周囲に置いた色の影響で、その色が反対方向に強調されて見える現象を何というか。

    • ア.色の同化
    • イ.色の対比
    • ウ.色の恒常
    • エ.色の順応

    正解:イ.色の対比

    解説:色の対比は、2つ以上の色を同時に、または続けて見たとき、互いの影響でそれぞれの色の特性が強調されて見える現象で、色相対比・明度対比・彩度対比がある。たとえば黒に囲まれた白は、灰色に囲まれた白より白く見える。色の同化は逆に、細い線や細かい模様の色に周りの色が近づいて見える現象である。色の恒常は、照明が変わっても物体の色がほぼ同じに見えること、色の順応は、ある色を見続けるうちに視覚系の状態が変わり、その色の鮮やかさが下がって見えることで、どちらも周りの色との差が強調される現象ではない。

    根拠: コトバンク「色彩心理学」(日本大百科全書・相馬一郎) 色彩の対比(同時対比・継時対比、色相・明度・彩度の対比、黒の中の白)・色順応(凝視を続けると彩度が低下して見える) / コトバンク「同時対比」(世界大百科事典・色彩調節より) (3)同時対比 / 北岡明佳「知覚心理学・色の知覚と錯覚」講義資料(立命館大学、2007) 色の対比 / 北岡明佳「色の錯視と色覚および神経活動」(立命館大学) <色の同化>(色の付いた細い線が乗ると、その色味が誘導されて見える) / 溝上陽子「色彩・視覚工学に関する体験型ワークショップ」色彩学 3巻3号(日本色彩学会、2024)pp.118-121 2.1 色の恒常性,演色性(照明が変化しても物体の色の見えは変化しない「色の恒常性」) / JIS Z 8113:1998 照明用語 順応[眼の]・色順応(刺激にさらされることによって視覚系の状態が変化する過程)

  33. 問33.細い線や小さな面積で、隣接色に近づいて見える現象を何というか。

    • ア.色の対比
    • イ.色の恒常
    • ウ.色の同化
    • エ.色の残像

    正解:ウ.色の同化

    解説:色の同化は、細い線や細かい模様のように面積が小さいとき、その色が隣り合う色に近づいて見える現象で、たとえば赤い地に青い細線を乗せると赤が青みがかって見える。色の対比は逆に、周りの色との差が強調されて見える現象である。色の恒常は、照明が変わっても物体の色がほぼ同じに見えること、色の残像は、ある色をしばらく見つめたあと視線を移すと、その反対の色(赤なら青緑)が見える現象で、どちらも隣の色に近づいて見える現象ではない。

    根拠: 北岡明佳「色の錯視と色覚および神経活動」(立命館大学) <色の同化> / 北岡明佳「知覚心理学・色の知覚と錯覚」講義資料(立命館大学、2007) 色の同化 / 愛知県共済「カラーコーディネーターに聞く色の活用術:色の見え方の不思議」 同化現象 / コトバンク「同化」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典) (2) / コトバンク「色彩心理学」(日本大百科全書・相馬一郎) 色彩の対比(それぞれの色の特性をより強調する傾向)・残像色(赤い紙を注視したのち取り去ると青緑色が見える=補色残像) / 溝上陽子「色彩・視覚工学に関する体験型ワークショップ」色彩学 3巻3号(日本色彩学会、2024)pp.118-121 2.1 色の恒常性,演色性(照明が変化しても物体の色の見えは変化しない「色の恒常性」)

  34. 問34.赤い図をじっと見つめた後に白い壁へ視線を移すと、青緑(シアン)の色がしばらく見える。この現象を何というか。

    • ア.陽性残像(正の残像)
    • イ.色順応
    • ウ.色の恒常性
    • エ.補色残像(陰性残像)

    正解:エ.補色残像(陰性残像)

    解説:有彩色をしばらく見つめたあと白い面に視線を移すと、元の色の補色が見える。これが補色残像で、赤のあとにはシアン(青緑)が見える。明暗や色が元と逆になる負(陰性)の残像にあたり、元と同じ明暗で短く残る正(陽性)の残像とは違う。色順応は照明の色に目が慣れて白っぽく見えるようになる現象、色の恒常性は照明光のスペクトルが大きく変わっても物に固有の色が見える現象で、どちらも見つめた後に別の色が現れる現象ではない。

    根拠: デジタル大辞泉「補色残像」(コトバンク) 項目「補色残像」(赤の場合はシアン) / 改訂新版 世界大百科事典「残像」(コトバンク) 項目「残像」(正(陽性)の残像・負(陰性)の残像) / 世界大百科事典(旧版)「色順応」(コトバンク) 【色彩調節】より(色順応) / 世界大百科事典(旧版)「色の恒常性」(コトバンク) 【知覚】より(色の恒常性) / JIS Z 8120:2001 光学用語 01.06.32 残像[目の]

  35. 問35.色の心理的効果として、暖色が一般に与えるとされる距離感の傾向はどれか。

    • ア.必ず後退して見える
    • イ.距離感に全く影響しない
    • ウ.常に同じ距離に見える
    • エ.進出して近く見えやすい

    正解:エ.進出して近く見えやすい

    解説:暖色は近くに進出して見えやすい進出色とされ、寒色は後退して見えやすい後退色とされる。あくまで一般的傾向である。

    根拠: 進出色(シンシュツショク)とは? 意味や使い方 - コトバンク(デジタル大辞泉) 「進出色」の項

  36. 問36.同じ大きさでも、一般に「膨張して大きく見えやすい」とされる色の傾向はどれか。

    • ア.明度が低く暗い色
    • イ.明度が高く明るい色
    • ウ.無彩色のみ
    • エ.彩度が0の色のみ

    正解:イ.明度が高く明るい色

    解説:明度が高い色や暖色は膨張して見えやすく、明度が低い色や寒色は収縮して見えやすいとされる。明度の影響が大きいとされる。

    根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)「色彩心理学」(コトバンク) 色彩の働き・色彩の調和

  37. 問37.JIS Z 9103(安全色)では、1972年と2018年の改正で、安全色の赤の参考色が黄赤側(短波長側)へ寄せられた。その理由として同規格の附属書に述べられているものはどれか。

    • ア.1型の色覚の人が、赤を暗く感じて黒と誤認しやすいため
    • イ.2型の色覚の人が、赤を暗く感じて黒と誤認しやすいため
    • ウ.1型の色覚の人が、赤を明るく感じて白と誤認しやすいため
    • エ.2型の色覚の人が、赤を明るく感じて白と誤認しやすいため

    正解:ア.1型の色覚の人が、赤を暗く感じて黒と誤認しやすいため

    解説:JIS Z 9103 の附属書JC によると、1型の色覚では長波長の光を受けるL錐体を欠くため赤を暗く感じ、黒と誤認することがある。そのため赤は、1953年に規定した5R 4/13 から1972年の改正で黄赤側の7.5R 4/15 に修正され、2018年の改正ではさらに黄赤側に寄せた8.75R・10R が候補に残った。2型はL錐体をもつため赤は明るく感じられ、赤と黒の誤認は生じない。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類・JC.4 新しい参考色及び色度座標の範囲の策定

  38. 問38.ファッションにおける「トーン・オン・トーン配色」の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.同系色相で明度差をつける配色
    • イ.正反対の色相を強く対比させる配色
    • ウ.無彩色だけの配色
    • エ.色相をばらばらにする配色

    正解:ア.同系色相で明度差をつける配色

    解説:トーン・オン・トーンは同一またはごく近い色相でトーン(明度・彩度)に差をつけた配色で、まとまりがありつつ濃淡の変化を出せる。

    根拠: ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「トーン・オン・トーン」(コトバンク) 解説

  39. 問39.ファッション素材の色を見本と目で見比べるときの方法として、表面色の視感比較の考え方に合うものはどれか。

    • ア.光沢の差が目立つよう、鏡面反射光が目に入る向きから見る
    • イ.比べる色どうしの光沢や表面のテクスチャーをそろえる
    • ウ.暗い色の試料ほど照度を下げ、まぶしさを抑えて見比べる
    • エ.見本と試料は離して置き、互いの色が影響し合わないようにする

    正解:イ.比べる色どうしの光沢や表面のテクスチャーをそろえる

    解説:質感が違うと光の反射のしかたが変わり、同じ色でも見え方が変わる。そのため表面色を目で比べるときは、見本(参考標準色)をできるだけ試料と同じ大きさ・光沢・表面のテクスチャーにそろえる。観察は鏡面反射光が目に入らない向き(法線に近い方向)から行い、光沢の差の影響を小さくする。作業面の照度は1000〜4000lxで、暗い色ほど4000lxに近いほうがよい。2つの色は目から約500mm離した同じ平面上に隣り合わせて並べ、視野に濃い色の面を置かない。

    根拠: JIS Z 8723:2000 表面色の視感比較方法 6.1 一般(視野にこい色の面を置かない)・7.1 照度・10.2 参考標準・11.1 通常の方法 b)・11.2 北空昼光の下での観察 a)

  40. 問40.産業分野の色彩管理において、製品の色を一定に保つために重要なこととして最も適切なものはどれか。

    • ア.色は担当者の好みで決める
    • イ.毎回違う色にする
    • ウ.色管理は不要
    • エ.基準色を定め測色で管理する

    正解:エ.基準色を定め測色で管理する

    解説:製品色のばらつきを抑えるには、基準色(標準色)を定め測色などで管理し、許容差を設けて品質を保つことが重要である。

    根拠: JIS Z 8723:2000 表面色の視感比較方法 10.2 参考標準、11 色差の判定 / Japan Color 認証制度(一般社団法人日本印刷産業機械工業会) 認証制度の説明(標準印刷認証)

  41. 問41.医療・福祉施設のサイン計画で色彩を用いる目的として最も適切なものはどれか。

    • ア.空間に華やかさを加えて装飾性を高める
    • イ.経路や区域の識別性・誘導性を高める
    • ウ.壁や天井の反射で室内の明るさを確保する
    • エ.建物の外観を周辺の景観になじませる

    正解:イ.経路や区域の識別性・誘導性を高める

    解説:病院などのサイン計画は、利用者の誘導・識別・指示のために行うもので、色は診療科や区域、経路を区別し、迷わず目的地へ導くために使う。区域を色で区別するときは、色覚の多様性に配慮して文字や形を併記し、凡例に色名を書くと伝わりやすい。空間に華やかさを加えて装飾性を高めること、壁や天井の色で室内の明るさを確保すること、建物の外観を周辺の景観になじませることは、どれも誘導・識別・指示というサインの役目に当たらない。

    根拠: 合田喜賢「病院外来部分のピクトグラムの改善事例」川崎医療福祉学会誌 27巻2号(2018) 1.はじめに / 伊藤啓「カラーユニバーサルデザイン 色覚バリアフリーを目指して」情報管理 55巻5号(2012) 8. 色名の表示 / 国土交通省「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(バリアフリー整備ガイドライン)誘導案内設備に関するガイドライン ①視覚表示設備」 路線や列車種別、店舗の種類や施設のゾーン等を色で区別している場合(色のみに頼るのでなく文字を併記・形状を変える、凡例等には色名を明記)

  42. 問42.色の三属性のうち、色みの種類を表すものはどれか。

    • ア.明度
    • イ.彩度
    • ウ.光沢
    • エ.色相

    正解:エ.色相

    解説:色相は赤・黄・緑・青などの色みの種類を表す属性である。明度は明るさ、彩度は鮮やかさを表す。応用分野でも基礎として用いられる。

    根拠: 色彩検定協会 HAPPY COLOR LIFE 特設サイト(色の基礎) 色相・明度・彩度・トーンの説明

  43. 問43.1型の色覚の人にも伝わるよう、文書の強調に赤を使うときの工夫として、東京都のユニバーサルデザインガイドライン(視覚情報版)が示すものはどれか。

    • ア.赤をさらに濃く暗くして、強さを増す
    • イ.濃い赤は避け、赤橙やオレンジの色を使う
    • ウ.黒い背景を使い、赤い文字を浮き立たせる
    • エ.緑の背景を使い、補色の赤文字と対比させる

    正解:イ.濃い赤は避け、赤橙やオレンジの色を使う

    解説:ガイドラインは、1型の色覚の人(ガイドラインの呼び方ではP型色覚)には濃い赤が黒く見えてしまい、黒やこげ茶と混同しやすいため、濃い赤ではなく赤橙やオレンジを使うとしている。また、黒・青・緑などの背景に赤で書かれた文字は読みづらいとしている。

    根拠: Tokyoユニバーサルデザインガイドライン(視覚情報版)-誰にでも見やすい分かりやすい色・デザインを目指して-(東京都福祉局 生活福祉部企画課、令和7(2025)年3月発行)テキスト版 第二章3「色覚の違いによるバリア例」、第三章1(1)①「色相に配慮する」(赤を使うときは赤橙やオレンジ・P型色覚の方には濃い赤は黒く見える)、第三章1(1)②(黒・青・緑などの背景に赤で書かれた文字は読みづらい)、第三章2(1)③「強調表現」

  44. 問44.カラーバリアフリーの観点から、表やグラフを作るときの配慮として適切でないものはどれか。

    • ア.凡例にラベルや記号も付ける
    • イ.線種やマーカーを変える
    • ウ.区別を色だけに頼る
    • エ.明度差を確保する

    正解:ウ.区別を色だけに頼る

    解説:区別を色だけに依存すると伝わりにくい人がいる。線種・マーカー・ラベルなどを併用するのが望ましく、赤緑のみの色分けは避ける配慮が必要である。

    根拠: 公共交通機関 旅客施設の移動等円滑化整備ガイドライン 誘導案内設備に関するガイドライン ①視覚表示設備(国土交通省) 色の使い方に関する留意事項(②) / 福島県 カラーユニバーサルデザインガイドライン「色の使い方」 図・グラフ・凡例に関する記述

  45. 問45.環境色彩において、屋外の大きな構造物や工作物の色を選ぶ際の一般的な考え方として適切なものはどれか。

    • ア.とにかく高彩度で目立たせる
    • イ.白黒の縞模様を必ず使う
    • ウ.周囲との調和を重視し低彩度の色を選ぶ
    • エ.色は周囲を無視して決める

    正解:ウ.周囲との調和を重視し低彩度の色を選ぶ

    解説:大規模構造物は周囲の自然や空・まちなみとの調和を重視し、低彩度で目立ちすぎない色を選ぶことが多い。圧迫感の軽減にもつながる。

    根拠: 国土交通省「道路のデザイン ― 景観に配慮した道路附属物等ガイドライン(案)」改定原稿 歩道橋の色彩 / 川崎市景観計画 本編 第2章 良好な景観の形成に関する方針 斜面緑地の建築物等の色彩

  46. 問46.色彩計画における「景観色彩」で、外壁などに用いる色を表すために使われることが多い属性の組み合わせはどれか。

    • ア.色相・明度・彩度
    • イ.価格・重さ・大きさ
    • ウ.明るさ・音・温度
    • エ.幅・高さ・奥行きのみ

    正解:ア.色相・明度・彩度

    解説:景観の色彩誘導では色相・明度・彩度(マンセル値など)を用い、特に彩度を抑える基準が示されることが多い。客観的指標で誘導する。

    根拠: 立川市景観色彩ガイドライン ~立川市景観計画における色彩基準の解説書~(平成30年4月) 2-1 マンセル表色系 / 萩市「広告物の色彩の許可基準(マンセル値)は?」 本文

  47. 問47.日本のファッションの流行色が決まっていく仕組みとして、最も適切なものはどれか。

    • ア.素材や布地の展示会の結果をもとに、インターカラーが色を選ぶ
    • イ.国内の専門家の予測をもとに、インターカラーとは別にJAFCAが選ぶ
    • ウ.インターカラーの選定をもとに、JAFCAが国内向けの色を選ぶ
    • エ.デザイナーコレクションの反響をもとに、インターカラーが色を選ぶ

    正解:ウ.インターカラーの選定をもとに、JAFCAが国内向けの色を選ぶ

    解説:各国の代表が集まるインターカラー(国際流行色委員会)が、世界で最も早く実シーズンの2年前からトレンドカラーを検討して選び、日本流行色協会(JAFCA)はそれをもとに日本の専門家とともに国内向けのカラーを選定して会員に発表する。素材や布地の展示会、デザイナーコレクションは、インターカラーの選定より後に続く段階で、それらの結果をもとにインターカラーが選ぶのではない。またJAFCAのカラーは、インターカラーとは別に国内の予測だけで選ぶのではなく、インターカラーの情報をもとに選ばれる。

    根拠: 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)案内パンフレット(2024年4月) 「カラートレンドの流れは、インターカラーからはじまる」の節と流れ図

  48. 問48.高齢者やロービジョンに配慮したサインで、特に確保すべき要素として最も重要なものはどれか。

    • ア.文字と背景の明度差(コントラスト)
    • イ.色数の多さ
    • ウ.彩度の最大化
    • エ.装飾の華やかさ

    正解:ア.文字と背景の明度差(コントラスト)

    解説:見やすさには文字と背景の十分な明度差(コントラスト)が最も重要とされる。彩度や色相の違いだけでは見分けにくい場合がある。

    根拠: JIS Z 8071:2017 規格におけるアクセシビリティ配慮のためのガイド 視覚機能(ICF: b210)の節 / 金沢市「カラーユニバーサルデザインガイドライン」 チェックリスト

  49. 問49.色覚の型のうち「3型」に関係する錐体はどれか。

    • ア.L錐体
    • イ.M錐体
    • ウ.S錐体
    • エ.錐体とは無関係

    正解:ウ.S錐体

    解説:JIS Z 9103 附属書JCでは、Sすい体を欠くものを3型2色覚、Sすい体の吸収特性が一般と異なるものを3型3色覚と呼び、先天性の3型はまれ(数百から数万人に1人)としている。Lすい体は1型、Mすい体は2型に対応する。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類

  50. 問50.色彩心理における「色の面積効果」の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.面積が大きいほど明るく鮮やかに見えやすい
    • イ.面積に関係なく色は同じに見える
    • ウ.面積が大きいほど無彩色に見える
    • エ.小面積ほど明るく見える

    正解:ア.面積が大きいほど明るく鮮やかに見えやすい

    解説:面積効果は、同じ色でも面積が大きいと明度・彩度が高く鮮やかに見えやすい現象である。塗装やインテリアの色選びで注意が必要とされる。

    根拠: 立川市景観色彩ガイドライン(平成30年4月) 2-2 色彩における配慮事項「色の見え方や素材を考慮した色彩の選定」 / 改訂新版 世界大百科事典「色彩調節」(コトバンク) 色彩調節の基本事項 (2) 面積効果

  51. 問51.インテリアで天井を明るい色、床を暗い色にすると一般に得られやすい印象として適切なものはどれか。

    • ア.天井が下がって圧迫感だけが出る
    • イ.上が広がり安定感のある印象になりやすい
    • ウ.必ず狭く感じる
    • エ.色は印象に無関係

    正解:イ.上が広がり安定感のある印象になりやすい

    解説:天井を明るく床を暗くすると、上方が広がり下方が安定して落ち着いた印象になりやすいとされる。色の明度配置で空間印象を調整できる。

    根拠: 改訂新版 世界大百科事典「色彩調節」(コトバンク) 色彩調節の基本事項 (5) 重量感覚

  52. 問52.屋外広告物の色彩規制で、景観配慮のため一般に抑制が求められやすいものはどれか。

    • ア.低彩度で控えめな色
    • イ.小さな案内サイン
    • ウ.高彩度で過度に大きい広告
    • エ.地色を抑えた表示

    正解:ウ.高彩度で過度に大きい広告

    解説:けばけばしい高彩度色や過度に大きな広告は景観を損ねやすく、彩度や面積の抑制が求められることがある。地域により基準は異なる。

    根拠: 国土交通省「屋外広告物条例ガイドライン」 許可地域・適用除外の基準の運用上の留意事項 / 川崎市景観計画 別表1(景観計画特定地区 景観形成方針・基準) 屋外広告物の基準

  53. 問53.色彩心理における「明視性(視認のしやすさに関わる性質の一つ)」を高める基本的な要素として最も重要なものはどれか。

    • ア.図と地の明度差
    • イ.色数の多さ
    • ウ.光沢の強さ
    • エ.彩度の低さのみ

    正解:ア.図と地の明度差

    解説:図と地(背景)の明度差が大きいほど明視性は高まりやすい。標識や表示の読み取りやすさの基礎となる考え方である。

    根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)「色彩心理学」(コトバンク) 色の見え(背景と図の色の組合せ)の節 / 金沢市「カラーユニバーサルデザインガイドライン」 チェックリスト

  54. 問54.ファッションの色の分類で「ベーシックカラー」と呼ばれる色の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.季節ごとに提案される流行の色
    • イ.流行に左右されにくい定番の色
    • ウ.配色の中で小さな面積に使う強調の色
    • エ.企業やブランドを象徴する規定の色

    正解:イ.流行に左右されにくい定番の色

    解説:ベーシックカラーは、黒・白・紺・グレーなど、流行に左右されにくく何にでも合わせやすい定番の色を指す(定番の色にも売れ筋の変化はある)。季節ごとに提案される流行の色はシーズンカラー(トレンドカラー)で、定番の色とは逆の性格をもつ。配色の中で小さな面積に使う強調の色はアクセントカラー、企業やブランドを象徴するように決められた色はコーポレートカラーやブランドカラーで、どちらも定番の色を指す語ではない。

    根拠: All About「季節感を先取り!2016秋冬トレンドカラー」(松本英恵) ベーシックカラー(定番色)にもトレンドがある / 大野礼子(日本流行色協会 季刊『流行色』編集長)「色は時代を映す鏡」全国各種学校協会研修会 講演録(2015) 保守化傾向の1990年代 / 各務原市「第4章 色彩の基礎知識」(景観の色彩の手引き) 強調色(アクセントカラー)・70:25:5 の比率 / 富士フイルムビジネスイノベーション「カラープリントのお役立ち情報 デザインセミナー:コーポレートカラーとブランドカラー」 コーポレートカラー(企業や団体を象徴する色)・ブランドカラー / 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)案内(PDF) 事業内容(シーズン毎のトレンドカラー情報を提供)

  55. 問55.JIS安全色の運用において、色だけでは伝わりにくい人にも配慮する近年の考え方として適切なものはどれか。

    • ア.色だけに依存して伝える
    • イ.形や文字を排除する
    • ウ.色覚の多様性に配慮し識別しやすさを高める
    • エ.彩度を上げれば配慮は不要

    正解:ウ.色覚の多様性に配慮し識別しやすさを高める

    解説:近年は色覚の多様性に配慮し、安全色でも明度差の確保や形・文字の併用など識別しやすさを高める方向で見直しが進められている。

    根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 1 適用範囲/附属書JC(参考)多様な色覚に対する配慮

  56. 問56.色彩心理における「軽い・重い」という色の感情効果に最も強く影響する属性はどれか。

    • ア.色相
    • イ.彩度
    • ウ.光沢
    • エ.明度

    正解:エ.明度

    解説:軽い・重いの感じには明度の影響が大きく、明度が高い色は軽く、低い色は重く感じられやすいとされる。一般的な傾向として紹介される。

    根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)「色彩心理学」(コトバンク) 重さの判断と色彩

  57. 問57.地域の色(ローカルカラー)を生かす環境色彩計画の進め方として最も適切なものはどれか。

    • ア.現地の色を調査し地域の色傾向を踏まえる
    • イ.他地域の色をそのまま移植する
    • ウ.色調査はせず流行で決める
    • エ.全て同一の色に統一する

    正解:ア.現地の色を調査し地域の色傾向を踏まえる

    解説:現地調査で土・植生・既存建物などの色を把握し、その地域の色の傾向を踏まえて計画することが基本である。風土に根ざした色を尊重する。

    根拠: 立川市景観色彩ガイドライン(平成30年4月) 3-1 色彩基準の基本的考え方

  58. 問58.産業製品(自動車・家電など)の色彩計画で、流行色が果たす役割として適切なものはどれか。

    • ア.流行色は工業製品には全く関係しない
    • イ.市場の嗜好や流行色が色選定に影響することがある
    • ウ.製品色は必ず安全色で決める
    • エ.色は機能と無関係なので考慮しない

    正解:イ.市場の嗜好や流行色が色選定に影響することがある

    解説:工業製品でも市場の嗜好や流行色が色の方向づけに影響を与えることがある。ただし定番色も併せて計画されるのが一般的である。

    根拠: JAFCA案内(一般社団法人日本流行色協会) インターカラーの説明 / JAFCA「カラートレンド情報」 本文

  59. 問59.サイン計画における「色のコーディング」の目的として最も適切なものはどれか。

    • ア.全てを同じ色にして統一する
    • イ.色を暗号化して読めなくする
    • ウ.色をランダムに割り当てる
    • エ.区域や系統を色で対応づけて分かりやすくする

    正解:エ.区域や系統を色で対応づけて分かりやすくする

    解説:色のコーディングは、区域・系統・分類などを色で対応づけて分かりやすく示す手法である。色だけに頼らず文字併用も推奨される。

    根拠: 国土交通省 公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(誘導案内設備 ①視覚表示設備) 参考 色覚異常の利用者に配慮した色使い / JIS Z 8071:2017 規格におけるアクセシビリティ配慮のためのガイド 視覚機能の設計配慮点

  60. 問60.インテリア空間で補色対比を強く使った配色の一般的な傾向として適切なものはどれか。

    • ア.互いを引き立て活気が出やすい
    • イ.必ず落ち着いた印象になる
    • ウ.色が見えなくなる
    • エ.明度差が必ずなくなる

    正解:ア.互いを引き立て活気が出やすい

    解説:補色対比は互いを引き立て活気や緊張感が出やすい。広い面積で多用すると刺激が強くなりやすいため、面積やトーンの調整が望まれる。

    根拠: 改訂新版 世界大百科事典「色彩調節」(コトバンク) 色彩調節の基本事項 (3) 同時対比 / 日本大百科全書(ニッポニカ)「色彩心理学」(コトバンク) 色彩の対比

  61. 問61.色彩心理における「進出色・後退色」について、一般に後退して見えやすいとされる色の傾向はどれか。

    • ア.暖色系の明るい色
    • イ.寒色系の色
    • ウ.高彩度の赤
    • エ.明度の高い黄

    正解:イ.寒色系の色

    解説:寒色系や明度の低い色は後退して見えやすいとされる。進出色は暖色系や明度の高い色とされる。空間演出に応用される。

    根拠: デジタル大辞泉「後退色」(コトバンク) こうたい‐しょく【後退色】 / 改訂新版 世界大百科事典「色彩調節」(コトバンク) 色彩調節の基本事項 (6) 距離感覚

  62. 問62.ファッションの配色で、無彩色(白・黒・グレー)が果たす役割として適切なものはどれか。

    • ア.他の色を引き立てて配色全体をまとめる
    • イ.有彩色どうしの境目をぼかして溶け込ませる
    • ウ.隣の有彩色をくすませて目立たなくする
    • エ.配色に暖色系の温かみを強く加える

    正解:ア.他の色を引き立てて配色全体をまとめる

    解説:白・黒・グレーの無彩色は明度だけで表され、色相をもたない。黒は他の色を引き立てる色とされ、調和しにくい2色の間に白や黒を入れると配色が美しくまとまることが経験的に知られている(セパレーション効果)。色と色の境界を白や黒の細線で縁取ると違う色で塗られていることが分かりやすくなり、境目をぼかすのとは逆の働きをする。他の色を引き立てるので、隣の有彩色をくすませて目立たなくするのとも逆である。暖かさの感じは主に色相によるもので、暖色系は赤・黄赤・黄・赤紫の色相の色なので、無彩色が暖色の温かみを加えることはない。

    根拠: 織田ファッション専門学校 ファッションコラム「洋服の色によって変わる印象」 色の持つイメージについて・黒色 / 近田康夫ほか「橋梁景観の色彩調和分析に関する研究」土木学会論文集 No.489/I-27(1994) 4章 考察(p.144〜145) / 国土交通省「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(バリアフリー整備ガイドライン)誘導案内設備に関するガイドライン ①視覚表示設備」 施設のゾーン等を色で区別している場合(色と色の境界には白または黒の細線で縁取りをすると、違う色で塗られていることが視認しやすくなる) / コトバンク「色彩心理学」(日本大百科全書・相馬一郎) 暖かさ・冷たさ(主として色相に関係し、暖かく感じる色相は赤・黄赤・黄・赤紫) / JIS Z 8721:1993 色の表示方法-三属性による表示 4.1 色の表示記号(無彩色は明度Vによって NV で表す)

  63. 問63.カラーユニバーサルデザインの観点から、地図やグラフで赤と緑を隣接させる場合の望ましい工夫はどれか。

    • ア.彩度をそろえて目立たせる
    • イ.境界線やラベルを併用して区別しやすくする
    • ウ.両方を同じ明度にする
    • エ.凡例を省く

    正解:イ.境界線やラベルを併用して区別しやすくする

    解説:赤緑は区別しにくい人がいるため、明度差をつける・縁取りや境界線を入れる・記号やラベルを併用するなどの工夫が望ましい。色だけに頼らないことが基本である。

    根拠: 国土交通省 公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(誘導案内設備 ①視覚表示設備) 参考 色覚異常の利用者に配慮した色使い / 金沢市「カラーユニバーサルデザインガイドライン」 チェックリスト

  64. 問64.景観における「まちなみの調和」を目的とした色彩誘導で、避けられやすい状態はどれか。

    • ア.低彩度でまとまった配色
    • イ.周囲と連続する色調
    • ウ.周囲から突出する派手な配色
    • エ.落ち着いた外壁色

    正解:ウ.周囲から突出する派手な配色

    解説:周囲から突出する高彩度・高明度差の派手な配色は調和を乱しやすく避けられやすい。背景や隣接建物との連続性を重んじる。

    根拠: 立川市景観色彩ガイドライン(平成30年4月) 景観形成地区の色彩基準/一般地域・景観形成地区 共通の色彩基準

  65. 問65.色彩心理における「興奮・沈静」の感情効果について、一般に興奮を促しやすいとされる色の傾向はどれか。

    • ア.低彩度の寒色
    • イ.無彩色のグレー
    • ウ.明度の高い水色
    • エ.高彩度の暖色(赤など)

    正解:エ.高彩度の暖色(赤など)

    解説:高彩度の暖色(赤など)は興奮を促しやすく、寒色や低彩度は沈静的とされる。あくまで一般的傾向で個人差や文脈がある。

    根拠: 大山正・田中靖政・芳賀純「日米学生における色彩感情と色彩象徴」心理学研究 34(3), 1963 色相の効果(さわがしい−静かな) / 改訂新版 世界大百科事典「色彩調節」(コトバンク) 色彩調節の基本事項 (8) 誘因性

  66. 問66.産業・公共空間における安全色彩の運用で、最も重視されるべきことはどれか。

    • ア.装飾の華やかさ
    • イ.色数の多さ
    • ウ.毎回の色変更
    • エ.意味の統一性と識別性

    正解:エ.意味の統一性と識別性

    解説:安全色は意味の統一性と識別性が最重要で、規格に沿って一貫して用いることで誤認を防ぎ安全性を高める。装飾性より機能性を優先する。

    根拠: JIS Z 9101:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全標識及び安全マーキングのデザイン通則 4 安全色及び安全標識の目的/5 基本形状及び安全色の一般的な意味 / JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 1 適用範囲

  67. 問67.ファッションにおける「フォカマイユ配色」の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.同じトーンのまま、色相を変えて組み合わせる配色
    • イ.類似の色相で、色相とトーンにわずかな差をつけた配色
    • ウ.同じ色相のまま、明度の差を変化させて濃淡で見せる配色
    • エ.色相もトーンもほとんど差がなく、遠目には一色に見える配色

    正解:イ.類似の色相で、色相とトーンにわずかな差をつけた配色

    解説:フォカマイユは「偽りのカマイユ」の意味で、類似の色相の色を、色相とトーンにわずかな差をつけて組み合わせる配色である。色相もトーンもほとんど差がなく、遠目には一色に見えるのはカマイユ配色で、フォカマイユはそこから色相をわずかに変えたものにあたる。同じトーンのまま色相を変えるのはトーンイントーン配色、同じ色相のまま明度の差(濃淡)を変化させるのはトーンオントーン配色である。色相とトーンのどちらをそろえ、どの程度の差をつけるかで区別する。

    根拠: FASHIONSNAP 用語集「フォカマイユ」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(定義) / FASHIONSNAP 用語集「カマイユ」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(定義) / FASHIONSNAP 用語集「トーンイントーン」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(定義) / FASHIONSNAP 用語集「トーンオントーン」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(定義) / ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「フォー・カマイユ」(コトバンク) フォー・カマイユ faux camaïeu(同系または類似系の色を組み合わせ、トーンのわずかな差で見せる配色)

  68. 問68.インテリアにおける照明と色の関係で注意すべき点として最も適切なものはどれか。

    • ア.照明が変わっても色は同じに見える
    • イ.光源の色温度や演色性で色の見えが変わる
    • ウ.照明は色に無関係
    • エ.演色性は色と関係しない

    正解:イ.光源の色温度や演色性で色の見えが変わる

    解説:光源の色温度や演色性によって室内の色の見え方が変わるため、実際の照明下で色を確認することが望ましい。昼光と人工光でも見えは異なる。

    根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-107 colour rendering 17-22-107 / 立川市景観色彩ガイドライン(平成30年4月) 2-2 色彩における配慮事項

  69. 問69.視野の中に極端に輝度の高い部分があるために、不快感や物の見えにくさが生じる状態を何と呼ぶか。

    • ア.フリッカー
    • イ.グレア
    • ウ.明順応
    • エ.残像

    正解:イ.グレア

    解説:グレアは、視野内の高輝度の光源や反射で不快感や見えにくさが生じる状態である(JIS Z 8113)。フリッカーは光のちらつき、明順応は明るさに目が慣れる働きである。

    根拠: JIS Z 8113:1998 照明用語 視覚現象の用語「グレア」「フリッカ」

  70. 問70.注意を向けていない人の注意を引きつけ、その存在に気づかせる度合いを何と呼ぶか。

    • ア.視認性
    • イ.可読性
    • ウ.誘目性
    • エ.明視性

    正解:ウ.誘目性

    解説:誘目性は、見ようとしていないときでも注意を引きつける度合いで、高彩度の暖色で高くなりやすい。視認性は探そうとしたときの見つけやすさ、可読性は文字の読みやすさ、明視性は形や細部の分かりやすさを指す。

    根拠: JIS Z 8113:1998 照明用語 「誘目性」「視認性」 / 改訂新版 世界大百科事典「色彩調節」(コトバンク) 色彩調節の基本事項 (8) 誘因性

  71. 問71.景観法にもとづく景観計画区域内で、建築物の外観の色彩を変更しようとする者に原則として求められる手続はどれか。

    • ア.国土交通大臣の許可
    • イ.建築主事による建築確認
    • ウ.景観行政団体の長への届出
    • エ.景観審議会への登録

    正解:ウ.景観行政団体の長への届出

    解説:景観法第16条第1項第1号により、景観計画区域内で建築物の外観を変更することとなる修繕・模様替・色彩の変更をしようとする者は、あらかじめ景観行政団体の長に届け出なければならない。基準に適合しない場合は設計の変更などを勧告されることがある(同条第3項)。

    根拠: 景観法(平成十六年法律第百十号) 第16条第1項第1号・第3項 (出典: e-Gov法令検索)

  72. 問72.色彩心理における「色の連想」について、一般に「赤」から連想されやすいものとして挙げられる傾向はどれか。

    • ア.冷静・沈静・清潔
    • イ.誠実・知性・冷たさ
    • ウ.成長・安らぎ・自然
    • エ.火・情熱・危険

    正解:エ.火・情熱・危険

    解説:赤は火・血・情熱・危険などが連想されやすいとされる。色の連想には具体的連想と抽象的連想があり、文化や個人差もあるが一般的傾向として紹介される。

    根拠: コトバンク「赤」(日本大百科全書(ニッポニカ)・相馬一郎) 「赤」の項 第3段落