色彩検定1級「慣用色名・色名体系」の出題ポイント解説
色彩検定1級は2次に実技・記述があり範囲も広大です。本ページは1次の用語・理論を中心に解説し、実技・色の識別は公式テキスト併用を推奨します。1級の色名分野では、基本色名・系統色名・慣用色名の体系(JIS Z 8102)、和色名・外来色名の読みと系統、そして色名の由来・文化的背景まで幅広く問われます。読みと系統を正確に対応づけましょう。
※出題範囲・内容は改定される場合があります。最新情報は必ず色彩検定協会(AFT) 公式情報でご確認ください。
色名の体系(JIS Z 8102)
色名はJIS Z 8102(物体色の色名)で体系化されています。1級では3つの色名の区別を正確に押さえます。
| 色名の種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 基本色名 | 色を表す基本的な名前。日本語では有彩色10色(赤・黄赤・黄・黄緑・緑・青緑・青・青紫・紫・赤紫)と無彩色(白・灰色・黒) | 赤・青・黄 |
| 系統色名 | 基本色名に明度・彩度や色相の修飾語(明るい・暗い・鮮やか・うすい・つよい等、〜みの)を付けて系統的に表す色名 | 明るい赤・うすい黄みの緑 |
| 慣用色名 | 動植物・鉱物・地名・人名など、慣用的に使われてきた固有の名前で色を表す色名 | 桜色・ラベンダー・バーミリオン |
慣用色名は親しみやすい反面、人や時代によって指す色が揺れることがあるため、正確に色を伝えたいときは系統色名や表色系の記号(マンセル値など)が使われます。
慣用色名の由来による分類
慣用色名は、その名の由来によって大きく分類できます。1級では由来のグループ分けが問われます。
| 由来 | 例 |
|---|---|
| 植物 | 桜色・藤色・茜色・萌黄・山吹色 |
| 動物 | 鶯(うぐいす)色・鳶(とび)色・象牙色 |
| 鉱物・染料・顔料 | コバルトブルー・オーカー・バーミリオン・群青 |
| 地名・人名 | プルシャンブルー・マゼンタ |
| 自然・空・海など | 空色・水色・スカイブルー |
和色名の読みと系統
1級では和色名(日本の伝統色名)の正しい読みと、どの系統の色かを対応づける問題が頻出です。代表的なものを押さえましょう。
| 和色名 | 読み | 系統 |
|---|---|---|
| 茜色 | あかねいろ | やや暗い黄みの赤(茜染めに由来する赤系) |
| 浅葱色 | あさぎいろ | やや明るい緑みの青(薄い藍染の青系) |
| 縹色 | はなだいろ | あざやかな青(藍染の青系) |
| 萌黄 | もえぎ | あざやかな黄緑(若葉の黄緑系) |
| 利休鼠 | りきゅうねず | 緑みを帯びた灰色(緑がかった鼠=灰色系) |
| 山吹色 | やまぶきいろ | あざやかな赤みの黄(黄系) |
| 鴇色(朱鷺色) | ときいろ | うすい黄みの赤(淡いピンク系) |
| 群青 | ぐんじょう | あざやかな紫みの青(青系) |
外来色名(カタカナ色名)の系統
外来色名も、もとになった染料・顔料や事物から系統を判断します。1級では系統の対応が問われます。
| 外来色名 | 系統 | 由来 |
|---|---|---|
| バーミリオン | あざやかな黄みの赤(朱色) | 朱色の顔料に由来 |
| コバルトブルー | あざやかな青 | コバルト化合物の青い顔料に由来 |
| オーカー(黄土) | くすんだ黄〜黄赤(黄土色) | 黄土(土の顔料)に由来 |
| セルリアンブルー | 明るい緑みの青(空色系) | 「空の」を意味する語に由来 |
| マゼンタ | あざやかな赤紫 | 地名(マジェンタ)に由来。CMYの一原色でもある |
| エメラルドグリーン | あざやかな青みの緑 | 宝石エメラルドの緑に由来 |
色名の文化・歴史的背景
色名には、その国や時代の文化が映し出されています。1級では色名の文化的背景にも触れられます。
- 染料・顔料との結びつき:和色名の多くは草木染めや鉱物顔料に由来し、染めの技法や材料の名がそのまま色名になっている(茜・藍・紅など)。
- 身分・制度との関わり:歴史上、染めの色は身分や格式と結びつき、特定の色が高貴な色として扱われた時代もあった。
- 言葉の広がり:外来色名は、染料・顔料の発見や地名・事物にちなんで生まれ、世界共通に使われるものも多い。
この章を覚えるコツ
- 3つの色名を区別:基本色名(赤・青)・系統色名(明るい赤)・慣用色名(桜色・バーミリオン)、と例で見分けられるようにします。
- 和色名は読み+系統:浅葱=あさぎ・青系、萌黄=もえぎ・黄緑系、利休鼠=緑みの灰色、と読みと色をセットで暗記します。
- 外来色名は由来から:バーミリオン=朱、オーカー=黄土、マゼンタ=赤紫(CMYの一原色)、と由来で系統を判断すると色彩管理の章のCMYKともつながります。
用語があいまいなときは用語集で確認し、学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。各章の理解を一問一答で仕上げて、合格を目指しましょう。
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