色彩検定1級 全分野の一問一答
📖 色彩検定1級「全分野」の全401問と解説(一覧)
色彩検定1級の全分野に関する一問一答(全401問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.色の「同時対照の法則」を唱え、1839年にその法則をまとめた著書を出した人物は誰か。
- ア.オストワルト
- イ.シュヴルール
- ウ.ジャッド
- エ.ムーン&スペンサー
正解:イ.シュヴルール
解説:シュヴルールは、隣り合う2色を同時に見ると実際より違って見える現象を「色の同時対照」と名づけ、1839年の著書で法則としてまとめた。ゴブラン織の染色工場の長として染色を研究したことがきっかけである。オストワルトは白・黒・純色の含有量で色を表す表色系をつくり、調和は秩序に等しいとした人物。ジャッドはそれまでの調和論の共通点を4つの原理にまとめた人物。ムーン&スペンサーは1944年に、配色の美度を数式で求める調和論を発表した。
根拠: M. E. Chevreul『The laws of contrast of colour』(J. Spanton 英訳 1861・Project Gutenberg #76939) Chapter I §8(同時対照の定義と命名)・Chapter II §16(法則) / コトバンク「シュブルール」(日本大百科全書・化学辞典 第2版) 日本大百科全書(ニッポニカ)「シュブルール」(1824年ゴブランの染色工場の主監・1839年の著書) / コトバンク「オストワルト表色系」(日本大百科全書〈佐藤雅子〉) 日本大百科全書「オストワルト表色系」(白色量・黒色量・純色量 W+B+C=1) / artience 色彩コラム 基礎編 #06「配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) オストワルトの調和論・ムーン&スペンサーの調和論(1944年に発表・美度の方程式)・ジャッドの調和論
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問2.シュヴルールが研究の契機としたとされる仕事の現場として正しいものはどれか。
- ア.印刷工場の製版部門
- イ.ゴブラン織物工場の染色部門
- ウ.ガラス工場のステンドグラス部門
- エ.陶磁器工場の絵付け部門
正解:イ.ゴブラン織物工場の染色部門
解説:シュヴルールは1824年にゴブラン王立工場の染色部長となった。そこで「青や紫の布の影に使う黒に力がない」という苦情を調べ、国内外の名高い染色工場の黒い毛糸と比べても劣らないことから、原因は黒そのものではなく隣り合う色にあると突き止め、色の対照の研究に進んだ。印刷工場の製版部門、ガラス工場のステンドグラス部門、陶磁器工場の絵付け部門は、シュヴルールが研究のきっかけとした現場ではない。
根拠: M. E. Chevreul『The laws of contrast of colour』(J. Spanton 英訳 1861・Project Gutenberg #76939) Extracts from the Author's Preface(染色工場の黒への苦情と、その原因が隣り合う色にあったこと) / コトバンク「シュブルール」(日本大百科全書・化学辞典 第2版) 化学辞典 第2版「シュブルール」(1824年ゴブラン王立工場の染色部長) / University of Michigan Library「Colorful Neighbors: the Science of Simultaneous Contrasts」 Chevreul とゴブラン織の段落
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問3.シュヴルールの「同時対照の法則」が示す内容として最も適切なものはどれか。
- ア.隣り合う色どうしが、実際より違って見える
- イ.隣り合う色どうしが、実際より似て見える
- ウ.隣り合う色どうしが、混ざって1つの色に見える
- エ.見つめた色から目を離すと、その補色の像が見える
正解:ア.隣り合う色どうしが、実際より違って見える
解説:同時対照は、隣り合う2色を同時に見ると、色みや明るさの違いが実際より大きく見える現象で、シュヴルールは「隣り合う2色を同時に見ると、できるだけ違って見える」と法則にまとめた。隣り合う色が実際より似て見えるのは逆の向きの見え方で、この法則の内容ではない。細かい色が並んで混ざり1つの色に見えるのは並置混色である。見つめた色から目を離すと補色の像が見えるのは、シュヴルールが同時対照と区別した継時対照である。
根拠: M. E. Chevreul『The laws of contrast of colour』(J. Spanton 英訳 1861・Project Gutenberg #76939) Chapter I §8(同時対照の定義と命名)・Chapter II §16(法則)・§77〜79(同時・継時・混合の対照の区別) / シーシーエス株式会社「光と色の話」第18回 混色(その3)中間混色(平均混色) 並置混色(併置混色)の節
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問4.シュヴルールの調和の分類で、隣り合う色相の色を、明度などの調子をそろえて組み合わせる調和が属する種類はどれか。
- ア.対比の調和
- イ.類似の調和
- ウ.支配の調和
- エ.同一の調和
正解:イ.類似の調和
解説:シュヴルールは調和を類似の調和と対比の調和の2種類に分け、それぞれに3つを挙げた。類似の調和は、同じ色相で調子の近い色、隣り合う色相で調子の近い色、色ガラスを通したように一つの色みが全体を支配する色の組み合わせ。対比の調和は、同じ色相で調子の大きく違う色、隣り合う色相で調子の違う色、大きく離れた色相の色の組み合わせである。隣り合う色相でも、調子をそろえれば類似、大きく変えれば対比の調和になる。支配の調和は類似の調和の一つで、種類の名ではない。同一の調和はムーン&スペンサーの区分である。
根拠: M. E. Chevreul『The laws of contrast of colour』(J. Spanton 英訳 1861・Project Gutenberg #76939) §172(類似の調和の3つ)・§173(対比の調和の3つ) / artience 色彩コラム 基礎編 #06「配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) シュブルールの調和論(類似の調和1〜3・対比の調和1〜3) / 近田康夫ほか「橋梁景観の色彩調和分析に関する研究」土木学会論文集 No.489/I-27, pp.139-146, 1994 2. ムーン・スペンサーの色彩調和論 (1) 色彩調和の区分(同一調和・類似調和・対比調和)(p.140)
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問5.シュヴルールの調和論で、全体に共通の色味(一枚のフィルターをかけたような状態)を与えることで統一する調和を何と呼ぶか。
- ア.隣接・近似色相による調和
- イ.同一色相の色調による調和
- ウ.一つの主調色による調和
- エ.等価値の色どうしによる調和
正解:ウ.一つの主調色による調和
解説:シュヴルールは、さまざまな色の中で一つの色を優勢にし、薄く色の付いたガラスを通して見たような状態にする調和を、類似の調和の一つに挙げた。色彩検定協会の出題例はこれを「一つの主調色による調和」と呼び、ドミナント配色も当てはまるとしている。隣接・近似色相による調和と、同一色相の色調による調和も類似の調和だが、隣り合う色相や同じ色相で調子の近い色を組み合わせるもので、全体に共通の色味をかける調和ではない。等価値の色どうしによる調和はオストワルトの調和論で、白色量どうし・黒色量どうしがそれぞれ等しい色の調和であり、シュヴルールの分類ではない。
根拠: 公益社団法人色彩検定協会「検定試験出題例 1級1次出題例」 問題1と解答(シュヴルールの「一つの主調色による調和」にはドミナント配色も該当、3種類ある「類似色」の調和の一つ、「隣接・近似」色相による色調類似の調和) / M. E. Chevreul『The laws of contrast of colour』(J. Spanton 英訳 1861・Project Gutenberg #76939) §172 Harmonies of analogy(harmony of scale・harmony of hues・harmony of a dominant coloured light=薄く色の付いたガラスを通して見たような状態)・§173 Harmonies of contrast(contrast of scale・contrast of hues・contrast of colours=大きく離れた色相) / artience 色彩コラム 基礎編 #06「配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) オストワルトの調和論(等価値色における調和:白と黒の含有量の等しい色)
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問6.シュヴルールの調和論において、色相環上で大きく離れた色どうしを組み合わせる調和を何と呼ぶか。
- ア.類似色の調和
- イ.対比の調和
- ウ.一つの主調色による調和
- エ.等価値色の調和
正解:イ.対比の調和
解説:シュヴルールは調和を類似の調和と対比の調和の2種類に分け、大きく離れた色相の色を組み合わせる調和を対比の調和の一つに挙げた。類似色の調和は、同じ色相や隣り合う色相で調子の近い色、または一つの主調色による調和で、離れた色相の組み合わせではない。一つの主調色による調和は、類似色の調和の一つである。等価値色の調和はオストワルトの調和論で、白色量どうし・黒色量どうしがそれぞれ等しい色の調和であり、シュヴルールの分類ではない。
根拠: M. E. Chevreul『The laws of contrast of colour』(J. Spanton 英訳 1861・Project Gutenberg #76939) §172 Harmonies of analogy(harmony of scale・harmony of hues・harmony of a dominant coloured light=薄く色の付いたガラスを通して見たような状態)・§173 Harmonies of contrast(contrast of scale・contrast of hues・contrast of colours=大きく離れた色相) / 公益社団法人色彩検定協会「検定試験出題例 1級1次出題例」 問題1と解答(シュヴルールの「一つの主調色による調和」にはドミナント配色も該当、3種類ある「類似色」の調和の一つ、「隣接・近似」色相による色調類似の調和) / artience 色彩コラム 基礎編 #06「配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) オストワルトの調和論(等価値色における調和:白と黒の含有量の等しい色)
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問7.シュヴルールは、うまく合わない2色の間に白・黒・灰色を置くとよいとした。このように色と色の間に別の色を挟んで調和を図る配色技法を、現代では何と呼ぶか。
- ア.セパレーション配色
- イ.グラデーション配色
- ウ.ドミナントカラー配色
- エ.トーンオントーン配色
正解:ア.セパレーション配色
解説:シュヴルールは、2色がよく合わないときは白・黒・灰色で分けることに利点があり、灰色には合わない色どうしを互いに分ける働きがあると書いている。接し合う色の間に分離色(セパレーションカラー)を1色入れて調和を図る技法を、セパレーション配色(セパレーション効果)という。グラデーション配色は色を段階的に変化させる配色、ドミナントカラー配色は同一か類似の色相を基調にトーンを変える配色、トーンオントーン配色は同じ色相で明度差を変える配色で、どれも色の間に別の色を挟む技法ではない。
根拠: M. E. Chevreul『The laws of contrast of colour』(J. Spanton 英訳 1861・Project Gutenberg #76939) §245〜247(灰色・白・黒で色を分ける) / All About カラーコーディネート「夏にぴったりの配色とは?」(松本英恵) アクセント効果とセパレーション効果の節 / 愛知県共済「カラーコーディネーターに聞く色の活用術:色で欠点をカバーする方法」 グラデーション配色の囲み / FASHIONSNAP 用語集「ドミナントカラー」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文 / FASHIONSNAP 用語集「トーンオントーン」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文
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問8.「色彩調和の4原理」を提唱し、それまでの調和論を整理・統合したアメリカの色彩学者は誰か。
- ア.シュヴルール
- イ.ジャッド
- ウ.オストワルト
- エ.マンセル
正解:イ.ジャッド
解説:ジャッドは過去の多くの調和論を分析し、共通する考え方を秩序・なじみ・類似・明瞭の4原理にまとめた。
根拠: 法則の辞典「ジャッドの四原理」(朝倉書店)/コトバンク 「ジャッドの四原理【Judd's four principles for color matching】」の項
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問9.ジャッドの色彩調和の4原理に含まれないものはどれか。
- ア.美度の原理
- イ.秩序の原理
- ウ.なじみの原理
- エ.明瞭性の原理
正解:ア.美度の原理
解説:ジャッドの4原理は秩序・なじみ(親近性)・類似性(共通性)・明瞭性(非あいまい性)である。美度の原理は含まれない。
根拠: 色彩用語辞典「ジャッドの四原理」(コトバンク) ジャッドの四原理の項(秩序・馴染み・類似・非不明瞭性) / 色彩調和を目的にしたシステム【PCCS】(PLUS COLORS) 「ジャッドの色彩調和論」の4原理の項
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問10.ジャッドの4原理のうち、色立体や色相環など一定の規則に従って選ばれた色は調和するとする原理はどれか。
- ア.秩序の原理
- イ.なじみの原理
- ウ.類似性の原理
- エ.明瞭性の原理
正解:ア.秩序の原理
解説:ジャッドはそれまでの調和論の共通点を4つの原理にまとめた。秩序の原理は、色空間の中で規則に従って組み合わせた配色は調和するというもので、色立体や色相環の上で規則的に選んだ配色が当たる。なじみの原理は、見慣れた、特に自然の中に見られる組み合わせは調和するという原理。類似性の原理は、共通の要素や性質をもつ色の組み合わせは調和するという原理。明瞭性の原理は、あいまいな組み合わせより差異がはっきりした組み合わせのほうが調和するという原理である。
根拠: artience 色彩コラム 基礎編 #06「配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) ジャッドの調和論(秩序・なじみ・類似性・明瞭性の原理)
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問11.ジャッドの4原理のうち、自然界で見慣れた色の関係は調和するとする原理はどれか。
- ア.秩序の原理
- イ.明瞭性の原理
- ウ.類似性の原理
- エ.なじみ(親近性)の原理
正解:エ.なじみ(親近性)の原理
解説:なじみ(親近性)の原理は、日常的に見慣れた自然の色の組み合わせは違和感なく調和するという考え方である。
根拠: artience(旧東洋インキグループ)色彩コラム「基礎 #06 配色の調和」 「ジャッドの調和論(アメリカ1900~1972)」の項
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問12.ジャッドの4原理のうち、色相・明度・彩度のいずれかが同じであるなど、同じ要素や性質をもつ色どうしの組み合わせは調和するとする原理はどれか。
- ア.なじみの原理
- イ.類似性の原理
- ウ.明瞭性の原理
- エ.秩序の原理
正解:イ.類似性の原理
解説:類似性の原理(共通性の原理とも呼ぶ)は、色相・明度・彩度のどれかがそろうなど、共通の要素や性質をもつ色どうしは調和するという考え方である。ジャッドはそれまでの調和論の共通部分を4つの原理にまとめた。秩序の原理は色空間の中の規則に沿って選んだ色が調和するという原理、なじみの原理は自然の中などで見慣れた組み合わせが調和するという原理、明瞭性の原理はあいまいでなく差がはっきりした組み合わせが調和するという原理で、どれも「同じ要素をもつこと」を条件にしていない。
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問13.ジャッドの4原理のうち、色の関係があいまいでなくはっきりしている配色は調和するとする原理はどれか。
- ア.なじみの原理
- イ.明瞭性(非あいまい性)の原理
- ウ.秩序の原理
- エ.類似性の原理
正解:イ.明瞭性(非あいまい性)の原理
解説:明瞭性(非あいまい性)の原理は、色どうしの差が明確で関係がはっきりしている配色は調和するという考え方である。
根拠: 色彩調和を目的にしたシステム【PCCS】(PLUS COLORS) 「ジャッドの色彩調和論」の4原理の項 / 法則の辞典「ジャッドの四原理」(コトバンク) ジャッドの四原理の項
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問14.白・黒・純色の混合比によって色立体を構築し、それに基づく独自の調和論を展開したドイツの化学者は誰か。
- ア.シュヴルール
- イ.ジャッド
- ウ.オストワルト
- エ.ムーン&スペンサー
正解:ウ.オストワルト
解説:オストワルトは白・黒・純色の混合比による表色系を構築し、その規則性に基づく色彩調和論を提唱した。ノーベル化学賞受賞者でもある。
根拠: コトバンク「オストワルト表色系」(日本大百科全書〈佐藤雅子〉・百科事典マイペディア) 日本大百科全書「オストワルト表色系」冒頭・百科事典マイペディア / NobelPrize.org「Wilhelm Ostwald – Biographical」 本文(1909年ノーベル化学賞・色彩研究)
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問15.オストワルト表色系で、純色と同じ色みをもつ色を、白色量・黒色量・純色量の割合に従ってすべて並べた図を何と呼ぶか。
- ア.等価値色環
- イ.等色相三角形
- ウ.等白系列
- エ.等黒系列
正解:イ.等色相三角形
解説:等色相三角形(同色相三角形)は、白W・黒B・その色相の純色(完全色)Cを頂点とする三角形で、同じ色相の色をすべて、白色量・黒色量・純色量の割合に従って位置づける。等白系列は三角形の中で白色量が等しい色の並び、等黒系列は黒色量が等しい色の並びで、どちらも三角形の一部をなす系列である。白色量・黒色量・純色量が同じで色相だけが異なる色を色相環に沿って並べたものが等価値色環(アイソバレント系列)である。
根拠: コトバンク「オストワルト表色系」(日本大百科全書(ニッポニカ)) 同色相三角形と色立体(正三角形WBC=同色相三角形・等色相三角形、等黒系列=辺WCに平行、等白系列=辺BCに平行、アイソ・バレント系列=W・B・Cが同一で色相のみ異なる) / JIS Z 8105:2000 色に関する用語(2000年版の本文で確認。現行は2022年改正版) 3026 オストワルト表色系(色相・白色量・黒色量で表面色を表す、白色量・黒色量・純色量の関係)
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問16.オストワルトの調和論で、白色量・黒色量がそれぞれ等しく色相だけが異なる色を、すべての色相にわたって集めたものを何と呼ぶか。
- ア.等白系列
- イ.補色対菱形
- ウ.等価値色環
- エ.等色相三角形
正解:ウ.等価値色環
解説:オストワルト表色系では、白色量・黒色量・純色量が等しく色相だけが異なる色を等価値色といい、色立体を水平に切った円環の上に並ぶ。これを全色相にわたって集めたのが等価値色環で、これらの色どうしは調和するとされる。等白系列は、1つの等色相三角形の中で白色量が等しい色の系列。等色相三角形は、1つの色相の色を白・黒・純色の含有量で並べた三角形。補色対菱形は、補色どうしの2つの色相でできる菱形で、全色相にはわたらない。
根拠: artience 色彩コラム 基礎編 #06「配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) オストワルトの調和論(等色相面・等価値色・補色対菱形における調和) / コトバンク「オストワルト表色系」(日本大百科全書〈佐藤雅子〉) 日本大百科全書「オストワルト表色系」(等色相三角形・等黒系列・等白系列・等純系列・アイソ・バレント系列)
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問17.オストワルトの調和論において、等色相三角形の中で白色量が等しい色を結んだ系列を何と呼ぶか。
- ア.等白系列
- イ.等黒系列
- ウ.等純系列
- エ.等価値系列
正解:ア.等白系列
解説:等白系列は、含まれる白色量が一定の色の系列であり、純色側から黒側へ向かう一群として調和するとされる。
根拠: コトバンク「オストワルト表色系」(日本大百科全書〈佐藤雅子〉・百科事典マイペディア) 日本大百科全書「オストワルト表色系」等色相三角形の系列の説明 / artience(旧東洋インキグループ)色彩コラム「基礎 #06 配色の調和」 「オストワルトの調和論(ドイツ1853~1932)」の項
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問18.オストワルトの調和論において、含まれる黒色量が等しい色を結んだ系列を何と呼ぶか。
- ア.等白系列
- イ.等純系列
- ウ.等価値色環
- エ.等黒系列
正解:エ.等黒系列
解説:等黒系列は、黒色量が一定の色の系列で、白側から純色側へ向かう一群を成し、これらは調和するとされる。
根拠: コトバンク「オストワルト表色系」(日本大百科全書〈佐藤雅子〉・百科事典マイペディア) 日本大百科全書「オストワルト表色系」等色相三角形の系列の説明 / artience(旧東洋インキグループ)色彩コラム「基礎 #06 配色の調和」 「オストワルトの調和論(ドイツ1853~1932)」の項
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問19.オストワルトの等色相三角形で、白と黒を結ぶ辺(無彩色の軸)に平行な直線の上に並ぶ色の系列を何と呼ぶか。
- ア.等白系列
- イ.等純系列
- ウ.等黒系列
- エ.等価値色環
正解:イ.等純系列
解説:オストワルトの等色相三角形は、白(W)・黒(B)・純色(C)を頂点とする三角形である。白と黒を結ぶ辺(無彩色の軸)に平行な直線の上に並ぶ色の系列を等純系列と呼ぶ。等純系列の色は、純色量と白色量の比が等しく、明るさだけが違う。純色と白を結ぶ辺に平行な系列は黒色量が等しい等黒系列、純色と黒を結ぶ辺に平行な系列は白色量が等しい等白系列である。等価値色環は、白色量・黒色量・純色量が同じで色相だけが違う色を集めたものである。
根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)「オストワルト表色系」(佐藤雅子・小学館。コトバンク) 同色相三角形と色立体(辺WBに平行(無彩軸に平行)な直線上の有彩色は純色量と白色量の比C/Wが等しく、等純系列(アイソ・クローム系列)と呼ぶ。視感反射率だけが異なる。辺WCに平行=黒色量が等しい等黒系列、辺BCに平行=白色量が等しい等白系列。白色量・黒色量・純色量が同一で色相だけ異なる系列=アイソ・バレント系列) / JIS Z 8105:2000 色に関する用語(2000年版の本文で確認。現行は2022年改正版) 3026 オストワルト表色系(色相・白色量W・黒色量Sで表面色を表す。白色量・黒色量・純色量Vの関係)
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問20.オストワルトの調和論で、調和する色の選び方として最も適切なものはどれか。
- ア.白色量や黒色量の等しい系列など、色立体の規則的な位置から選ぶ
- イ.自然光の下で見える色相ごとの明暗の順序に合わせて選ぶ
- ウ.色差が同一・類似・対比のどれかになり、あいまいな差を避けて選ぶ
- エ.自然の景色などで見慣れている色の組み合わせから選ぶ
正解:ア.白色量や黒色量の等しい系列など、色立体の規則的な位置から選ぶ
解説:オストワルトは「調和は秩序に等しい」と考え、白色量・黒色量・純色量で組み立てた色立体の中で規則的な関係にある色を調和するとした。等色相面で白の量が等しい・黒の量が等しい系列や、白と黒の量がともに等しい色を集めた等価値色環などがその例である。自然光の下で黄に近い色ほど明るく見える明暗の順序に合わせる考えはルード、色差が同一・類似・対比になる関係を調和としあいまいな差を不調和とした考えはムーン&スペンサー、見慣れた自然の組み合わせが調和するという考えはジャッドのなじみの原理で、オストワルトの選び方ではない。
根拠: artience(旧東洋インキグループ)色彩コラム「仕事でつかえる色彩学 基礎編#06 配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) 「オストワルトの調和論」「ムーン&スペンサーの調和論」「ジャッドの調和論」の項 / 28th CIE Session Manchester 2015 Abstract Booklet (CIE) 抄録「Feasibility of a universal model for colour harmony」冒頭(Chevreul の similarity と contrast、Ostwald の order、Moon and Spencer の colour-difference-related model、Itten の contrast-based theory) / Ogden N. Rood『Modern Chromatics, with Applications to Art and Industry』(1879)(Internet Archive の原本スキャンの全文テキスト) Chapter XVI On the Small Interval and on Gradation(pp.273-274 Table of Small Intervals:隣り合う色の明暗は自然の見え方に合わせる)
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問21.オストワルト表色系の色相環は、何色を基本(基準)として分割・構成されているか。
- ア.赤・緑・青の3色
- イ.黄・赤・青・緑の4色
- ウ.赤・黄・青の3色
- エ.シアン・マゼンタ・イエローの3色
正解:イ.黄・赤・青・緑の4色
解説:オストワルトの色相環はヘリングの反対色説に基づく黄・赤・青・緑の4原色(心理4原色)を基準に構成されている。
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問22.オストワルト表色系の色相環は全部で何分割されているか。
- ア.20色相
- イ.10色相
- ウ.24色相
- エ.40色相
正解:ウ.24色相
解説:オストワルトの色相環は、ヘリングの反対色説の2対の色である黄・赤・青(ウルトラマリンブルー)・緑(シーグリーン)の4色相を基本にし、その間にオレンジ・紫・青緑(ターコイズ)・黄緑(リーフグリーン)を加えて8色相とし、さらにそれぞれを3つに分けて、合計24色相にしている。色相環で向かい合う色相どうしは補色の関係にある。
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問23.色彩調和論に「あいまいの領域」という概念を導入したのは、次のうち誰か(誰の理論か)。
- ア.ムーン&スペンサー
- イ.シュヴルール
- ウ.オストワルト
- エ.ジャッド
正解:ア.ムーン&スペンサー
解説:ムーン&スペンサーは、調和でも明確な対比でもない中途半端な関係を「あいまいの領域」と呼び、不調和になりやすいとした。
根拠: artience(旧東洋インキグループ)色彩コラム「基礎 #06 配色の調和」 「ムーン&スペンサーの調和論(アメリカ1944年に発表)」の項 / Lara-Alvarez & Reyes「A Geometric Approach to Harmonic Color Palette Design」(arXiv:1709.02252) 2 Related Work(Moon and Spencer の項)・Figure 4
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問24.ムーン&スペンサーの色彩調和論で、調和する領域として挙げられていないものはどれか。
- ア.同一の領域
- イ.類似の領域
- ウ.あいまいの領域
- エ.対比の領域
正解:ウ.あいまいの領域
解説:調和の領域は同一・類似・対比の3つである。あいまいは調和ではなく不調和になりやすい領域として区別される。
根拠: artience(旧東洋インキグループ)色彩コラム「基礎 #06 配色の調和」 「ムーン&スペンサーの調和論(アメリカ1944年に発表)」の項 / Lara-Alvarez & Reyes「A Geometric Approach to Harmonic Color Palette Design」(arXiv:1709.02252) 2 Related Work(Moon and Spencer の項)・Figure 4
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問25.ムーン&スペンサーの理論で、ほとんど同じ色どうしの調和を指す領域はどれか。
- ア.同一の領域
- イ.類似の領域
- ウ.対比の領域
- エ.第1あいまい域
正解:ア.同一の領域
解説:同一の領域は、ごく近い差しかないほぼ同じ色どうしの組み合わせで、安定した調和を生む領域である。
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問26.ムーン&スペンサーの理論で、ほどよく似た色どうしの調和を指す領域はどれか。
- ア.同一の領域
- イ.対比の領域
- ウ.類似の領域
- エ.第2あいまい域
正解:ウ.類似の領域
解説:類似の領域は、適度に共通性をもつ似た色どうしの組み合わせで、穏やかな調和を生む領域である。
根拠: artience(旧東洋インキグループ)色彩コラム「基礎 #06 配色の調和」 「ムーン&スペンサーの調和論(アメリカ1944年に発表)」の項 / Chuang & Ou「Influence of a holistic color interval on color harmony」Color Research & Application 26(1), 2001 Abstract(Moon and Spencer’s model の色差区間)
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問27.ムーン&スペンサーの理論で、差が明確に大きい色どうしの調和を指す領域はどれか。
- ア.類似の領域
- イ.同一の領域
- ウ.第1あいまい域
- エ.対比の領域
正解:エ.対比の領域
解説:対比の領域は、はっきりと差のある色どうしの組み合わせで、明快で力強い調和を生む領域である。
根拠: Lara-Alvarez & Reyes「A Geometric Approach to Harmonic Color Palette Design」(arXiv:1709.02252) 2 Related Work(Moon and Spencer の項)・Figure 4 / Chuang & Ou「Influence of a holistic color interval on color harmony」Color Research & Application 26(1), 2001 Abstract(Moon and Spencer’s model の色差区間)
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問28.ムーン&スペンサーの理論で、同一の領域と類似の領域の間に位置し、不調和になりやすい領域を何と呼ぶか。
- ア.第2あいまい域
- イ.対比の領域
- ウ.同一の領域
- エ.第1あいまい域
正解:エ.第1あいまい域
解説:第1あいまい域は、同一とも類似とも言い切れない中途半端な差の領域で、不調和になりやすいとされる。
根拠: Chuang & Ou「Influence of a holistic color interval on color harmony」Color Research & Application 26(1), 2001 Abstract(Moon and Spencer’s model の色差区間) / Lara-Alvarez & Reyes「A Geometric Approach to Harmonic Color Palette Design」(arXiv:1709.02252) 2 Related Work(Moon and Spencer の項)・Figure 4
-
問29.ムーン&スペンサーの理論で、類似の領域と対比の領域の間に位置し、不調和になりやすい領域を何と呼ぶか。
- ア.第1あいまい域
- イ.第2あいまい域
- ウ.類似の領域
- エ.対比の領域
正解:イ.第2あいまい域
解説:ムーン&スペンサーは、2色の関係を調和(同一・類似・対比)と不調和(第1あいまい域・第2あいまい域・眩輝)に分けた。第2あいまい域は、類似とも対比とも言い切れない、やや違った色どうしの不調和の領域である。第1あいまい域は、同一と類似の間にある、ごく似た色どうしの不調和の領域。類似の領域と対比の領域は不調和ではなく、調和とされる領域である。
根拠: 近田康夫ほか「橋梁景観の色彩調和分析に関する研究」土木学会論文集 No.489/I-27, pp.139-146, 1994 2. ムーン・スペンサーの色彩調和論 (1) 色彩調和の区分(p.140) / Lara-Alvarez & Reyes「A Geometric Approach to Harmonic Color Palette Design」(arXiv:1709.02252) Moon and Spencer の節・図4 / artience 色彩コラム 基礎編 #06「配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) ムーン&スペンサーの調和論(同等・類似・対比の調和と、それ以外のあいまいな領域)
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問30.ムーン&スペンサーが、調和の度合いを定量的に評価するために導入した指標を何と呼ぶか。
- ア.色差
- イ.彩度
- ウ.演色性
- エ.美度
正解:エ.美度
解説:美度(aesthetic measure)は、配色の美しさ・調和の度合いを数値で表すために導入された指標である。
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問31.ムーン&スペンサーの式 M=O/C において、Mが表すものはどれか。
- ア.秩序
- イ.複雑さ
- ウ.面積のバランス
- エ.美度
正解:エ.美度
解説:M=O/C は、バークホフが示した美度の公式を、ムーンとスペンサーが色彩調和の計算に取り入れたもので、Mは配色の美しさの度合いを表す美度である。秩序は分子のO、複雑さは分母のCで、Mそのものではない。面積のバランスは、各色のスカラー・モーメントの比から秩序Oの成分を決める要素の一つで、これもMではない。秩序Oが大きく複雑さCが小さいほど、美度Mは高くなる。
根拠: 近田康夫ほか「橋梁景観の色彩調和分析に関する研究」土木学会論文集 No.489/I-27, pp.139-146, 1994 2. ムーン・スペンサーの色彩調和論 (3) 配色の美度(p.141) / 「Web上の大規模データの解析による Moon & Spencer の色彩調和論における「美度」の妥当性の検証」日本色彩学会誌 43巻3号 1.はじめに
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問32.ムーン&スペンサーの美度の式 M=O/C において、Oが表すものはどれか。
- ア.秩序の要素
- イ.複雑さの要素
- ウ.面積の要素
- エ.明度の要素
正解:ア.秩序の要素
解説:Oは秩序の要素で、ムーンとスペンサーは色相・明度・彩度の関係と面積のバランスを見て、調和の種類ごとに美的係数を定め、その和からOを求めた。複雑さは分母のCで、Oではない。面積は、各色のスカラー・モーメントの比による面積のバランスとしてOの一部に入るが、Oそのものではない。明度は、OやCを求めるときに見る色の属性の一つで、これもOそのものではない。Oが大きく、Cが小さいほど美度Mは高くなる。
根拠: 近田康夫ほか「橋梁景観の色彩調和分析に関する研究」土木学会論文集 No.489/I-27, pp.139-146, 1994 2. ムーン・スペンサーの色彩調和論 (3) 配色の美度・計算例(p.141) / 「Web上の大規模データの解析による Moon & Spencer の色彩調和論における「美度」の妥当性の検証」日本色彩学会誌 43巻3号 1.はじめに
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問33.ムーン&スペンサーの美度の式 M=O/C において、Cが表すものはどれか。
- ア.秩序の要素
- イ.複雑さの要素
- ウ.色温度の要素
- エ.彩度の要素
正解:イ.複雑さの要素
解説:Cは複雑さの要素で、C=色数+色相差のある色対の数+明度差のある色対の数+彩度差のある色対の数で求める。使う色や差のある組が増えるほどCは大きくなり、美度Mは下がる。秩序は分子のOで、Cではない。色温度はこの式のどの項にも入らない。彩度は「彩度差のある色対の数」としてCの1項に入るが、Cそのものではない。例えば同じ面積のR5/6とR4/3の配色では、C=2+0+1+1=4となる。
根拠: 近田康夫ほか「橋梁景観の色彩調和分析に関する研究」土木学会論文集 No.489/I-27, pp.139-146, 1994 2. ムーン・スペンサーの色彩調和論 (3) 配色の美度・式(2)と計算例(p.141) / 「Web上の大規模データの解析による Moon & Spencer の色彩調和論における「美度」の妥当性の検証」日本色彩学会誌 43巻3号 1.はじめに
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問34.ムーン&スペンサーの美度の式 M=O/C から導かれる、美度を高める配色の方向性として正しいものはどれか。
- ア.秩序を小さく複雑さを大きくする
- イ.秩序も複雑さも大きくする
- ウ.秩序を大きく複雑さを小さくする
- エ.秩序も複雑さも小さくする
正解:ウ.秩序を大きく複雑さを小さくする
解説:美度 M=O/C は、秩序 O を分子、複雑さ C を分母とする比なので、O が大きく C が小さいほど M は大きくなり、M が大きいほど調和は良いとされる。秩序を小さくして複雑さを大きくすると M は小さくなる。秩序と複雑さを同じ向きに変える(ともに大きく・ともに小さく)だけでは、M が高まるとは言えない。
根拠: 近田康夫ほか「橋梁景観の色彩調和分析に関する研究」土木学会論文集 No.489/I-27(1994) 2.ムーン・スペンサーの色彩調和論 (3)配色の美度(p.141) / 「Web上の大規模データの解析による Moon & Spencer の色彩調和論における「美度」の妥当性の検証」日本色彩学会誌 43巻3号 3.2 配色の美度を表す方程式
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問35.ムーン&スペンサーが色の関係を幾何学的に扱うために設定した、色を立体的に配置した空間を何と呼ぶか。
- ア.オメガ空間
- イ.色域空間
- ウ.等色相空間
- エ.アルファ空間
正解:ア.オメガ空間
解説:オメガ空間は、ムーンとスペンサーが色の三属性について知覚的に等しい間隔をもたせようとした独自の色空間で、マンセル表色系に準拠している。この空間で2色が簡単な幾何学的関係にあるとき調和すると考えた。色域は機器が表したり再現したりできる色の範囲を指す語で、彼らが設定した空間の名ではない。等色相空間・アルファ空間も、ムーンとスペンサーが設定した空間の名ではない。
根拠: 近田康夫ほか「橋梁景観の色彩調和分析に関する研究」土木学会論文集 No.489/I-27, pp.139-146, 1994 2. ムーン・スペンサーの色彩調和論 (1) 色彩調和の区分(p.140) / International Color Consortium「Introduction to the ICC profile format」 3. Rendering intents(device color gamuts の説明)
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問36.ムーン&スペンサーのオメガ空間が基礎としている表色系はどれか。
- ア.オストワルト表色系
- イ.XYZ表色系
- ウ.マンセル表色系
- エ.PCCS
正解:ウ.マンセル表色系
解説:オメガ空間はマンセル表色系を基に色相・明度・彩度を均等な尺度に変換した空間であり、色間の距離評価に用いられる。
根拠: Web上の大規模データの解析によるMoon & Spencerの色彩調和論における「美度」の妥当性の検証(日本色彩学会誌 43巻3+号) 概要(抄録)
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問37.「黄みの色相を明るく、青紫みの色相を暗くした配色は自然に見える」とする考え方の根拠として、自然光の下での色相の明暗の序列を論じたアメリカの物理学者は誰か。
- ア.ルード
- イ.ジャッド
- ウ.ビレン
- エ.マンセル
正解:ア.ルード
解説:ルードは『モダン・クロマティクス』で、自然光の下では黄に近い色相ほど明るく、青紫に近い色相ほど暗く見える序列(色相の自然連鎖)を論じた。これがナチュラルハーモニーの根拠とされる。
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問38.PCCSで、同一トーンの中で色相だけを変化させて配色する技法を何と呼ぶか。
- ア.トーンオントーン配色
- イ.ドミナントカラー配色
- ウ.トーンイントーン配色
- エ.トーナル配色
正解:ウ.トーンイントーン配色
解説:トーンイントーン配色は、トーンをそろえたまま色相を変えることで、色相に変化をもたせつつ全体の調子を統一する技法である。
根拠: FASHIONSNAP 用語集「トーンイントーン」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文
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問39.PCCSで、同一色相の中で明度差を大きくとり、トーンの差で配色する技法を何と呼ぶか。
- ア.トーンイントーン配色
- イ.トーナル配色
- ウ.カマイユ配色
- エ.トーンオントーン配色
正解:エ.トーンオントーン配色
解説:トーンオントーン配色は、色相をそろえトーン(主に明度)の差を大きくとることで、まとまりと変化を両立させる技法である。
根拠: FASHIONSNAP 用語集「トーンオントーン」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文
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問40.PCCSで、中明度・中彩度の濁った(ダル)トーンを中心にまとめる、落ち着いた配色技法を何と呼ぶか。
- ア.ビビッド配色
- イ.トーンオントーン配色
- ウ.トーナル配色
- エ.ドミナントカラー配色
正解:ウ.トーナル配色
解説:トーナル配色は、ダルトーンを中心とした中明度・中彩度の濁色でまとめる、穏やかで落ち着いた印象の配色技法である。
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問41.配色全体を一つの色相で支配してまとまりを出すPCCSの技法を何と呼ぶか。
- ア.ドミナントカラー配色
- イ.ドミナントトーン配色
- ウ.トーナル配色
- エ.セパレーション配色
正解:ア.ドミナントカラー配色
解説:ドミナントカラー配色は、全体を一つの色相で支配することで統一感を生む技法で、シュヴルールの支配の調和に対応する。
根拠: FASHIONSNAP 用語集「ドミナントカラー」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文 / 色彩検定協会「検定出題例1級1次」 問題1[A](選択肢①ドミナント)と解答
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問42.色相は変えながら、明るさと鮮やかさの調子を一つにそろえて配色全体をまとめる技法を何と呼ぶか。
- ア.ドミナントトーン配色
- イ.ドミナントカラー配色
- ウ.トーンオントーン配色
- エ.カマイユ配色
正解:ア.ドミナントトーン配色
解説:ドミナントトーン配色は、明度と彩度を合わせた色の調子であるトーンを一つにそろえ、色相は変えて組み合わせる技法で、トーンのイメージが全体を支配し、色相の違いが活気を与える。ドミナントカラー配色は反対に色相をそろえてトーンを変え、色みで全体を支配する技法である。トーンオントーン配色は同系色の色相で明度の差(濃淡)をつける技法、カマイユ配色は色相もトーンもごく近い色を組み合わせ、遠目には同じ色に見える技法で、いずれも色相を自由に変えてトーンでまとめる配色ではない。
根拠: FASHIONSNAP 用語集「ドミナントトーン」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(冒頭の定義) / FASHIONSNAP 用語集「ドミナントカラー」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(冒頭の定義) / FASHIONSNAP 用語集「トーンオントーン」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(冒頭の定義) / FASHIONSNAP 用語集「カマイユ」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(冒頭の定義) / 各務原市 景観色彩の公開資料「第4章 色彩の基礎知識」 (3)PCCS表色系 トーン(明度と彩度の複合的な概念)
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問43.ごく近い色相・トーンの色を組み合わせ、ぼんやりと一色のように見える微妙な配色技法を何と呼ぶか。
- ア.カマイユ配色
- イ.フォカマイユ配色
- ウ.ビコロール配色
- エ.トリコロール配色
正解:ア.カマイユ配色
解説:カマイユ配色は、色相差・トーン差をごく小さくとり、ほとんど一色に見えるあいまいで繊細な配色技法である。
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問44.カマイユ配色よりわずかに色相・トーンの差を大きくした配色技法を何と呼ぶか。
- ア.カマイユ配色
- イ.トーナル配色
- ウ.トリコロール配色
- エ.フォカマイユ配色
正解:エ.フォカマイユ配色
解説:フォカマイユ配色は「偽のカマイユ」の意で、カマイユよりやや差を広げ、わずかな色味の違いを感じさせる配色である。
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問45.明度・色相・彩度を段階的に少しずつ変化させ、連続的な階調をつくる配色技法を何と呼ぶか。
- ア.セパレーション配色
- イ.グラデーション配色
- ウ.ビコロール配色
- エ.アクセントカラー配色
正解:イ.グラデーション配色
解説:グラデーション配色は、色相・明度・彩度などを段階的にリズミカルに変化させる多色配色で、色空間上の規則に従って徐々に変化させるので秩序感が生まれる。セパレーション配色は、接し合う色の間に分離色を1色挟んで調和を図る技法。ビコロール配色は2色を用い、色調や明度を大きく変えてコントラストを強くした配色。アクセントカラー配色は、平凡な配色に少量の対照的な色を加えて全体の調子を高める技法で、どれも段階的な変化をつくる技法ではない。
根拠: 愛知県共済「カラーコーディネーターに聞く色の活用術:色で欠点をカバーする方法」 グラデーション配色の囲み / artience 色彩コラム 基礎編 #06「配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) 並べ方・配置(グラデーション) / All About カラーコーディネート「夏にぴったりの配色とは?」(松本英恵) アクセント効果とセパレーション効果の節 / FASHIONSNAP 用語集「バイカラー」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(フランス語ではビコロール)
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問46.隣り合う色の境界に無彩色などを挟み、色どうしの干渉を弱めたり引き締めたりする配色技法を何と呼ぶか。
- ア.グラデーション配色
- イ.ドミナントトーン配色
- ウ.トーナル配色
- エ.セパレーション配色
正解:エ.セパレーション配色
解説:セパレーション配色は、接し合う色と色の間にセパレーションカラー(分離色)を1色入れて調和を図る技法で、分離色には白・黒・灰色などの無彩色がよく使われる。似た2色の違いを引き立てたり、強すぎる対比をやわらげたりする。グラデーション配色は色を段階的に変化させる配色、ドミナントトーン配色は同じトーンのまま色相を変える配色、トーナル配色は全体を落ち着いた印象のトーンでまとめる配色で、どれも色の間に別の色を挟む技法ではない。
根拠: All About カラーコーディネート「夏にぴったりの配色とは?」(松本英恵) アクセント効果とセパレーション効果の節・夏の配色1〜3のセパレーション効果の例 / 近田康夫ほか「橋梁景観の色彩調和分析に関する研究」土木学会論文集 No.489/I-27, pp.139-146, 1994 4章 考察(両方の色の間に白か黒をいれる・セパレーション効果)(p.144〜145) / 愛知県共済「カラーコーディネーターに聞く色の活用術:色で欠点をカバーする方法」 グラデーション配色の囲み / FASHIONSNAP 用語集「ドミナントトーン」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文 / 色彩検定協会「検定出題例2級」 問題2(落ち着いた印象としたいときにはトーナル配色にする)
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問47.全体に対し小面積で目立つ色を加え、配色を引き締める技法を何と呼ぶか。
- ア.セパレーション配色
- イ.アクセントカラー配色
- ウ.ドミナントカラー配色
- エ.カマイユ配色
正解:イ.アクセントカラー配色
解説:アクセントカラー配色は、全体と対照的な色を小面積で加え、単調さを破って配色全体を引き締める技法である。
根拠: 各務原市 公開資料 第4章 色彩の基礎知識 基調色・従属色・強調色の比率の説明 / 色彩検定協会「色彩学園」卒業試験(2022、3級公式テキストの抜粋) 問6と答え6
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問48.色相環上で隣接する3〜4色程度の近い色を組み合わせる配色を一般に何と呼ぶか。
- ア.補色配色
- イ.類似色相配色
- ウ.ダイアード配色
- エ.トライアド配色
正解:イ.類似色相配色
解説:類似色相配色(アナログ配色)は、色相環上で近接する色を組み合わせる配色で、まとまりのある穏やかな調和を生む。
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問49.色相環をほぼ三等分する位置にある3色を組み合わせる配色技法を何と呼ぶか。
- ア.ダイアード配色
- イ.テトラード配色
- ウ.スプリットコンプリメンタリー配色
- エ.トライアド配色
正解:エ.トライアド配色
解説:トライアド配色は、色相環を3等分する位置の3色による配色で、バランスのよい変化に富んだ調和を生む。
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問50.色相環を4等分する位置にある4色を組み合わせる配色技法を何と呼ぶか。
- ア.トライアド配色
- イ.テトラード配色
- ウ.ダイアード配色
- エ.ペンタード配色
正解:イ.テトラード配色
解説:テトラード配色は、色相環を4等分する位置の4色(補色対の2組)による配色で、変化に富んだ華やかな調和を生む。
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問51.色相環で正反対に位置する2色(補色)を組み合わせる配色を何と呼ぶか。
- ア.トライアド配色
- イ.テトラード配色
- ウ.ダイアード配色
- エ.アナロガス配色
正解:ウ.ダイアード配色
解説:ダイアード配色は、色相環で180度離れた補色2色による配色で、強い対比による明快な調和を生む。
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問52.ある色とその補色の両隣の2色を組み合わせる、補色配色をやや和らげた技法を何と呼ぶか。
- ア.ダイアード配色
- イ.トライアド配色
- ウ.スプリットコンプリメンタリー配色
- エ.テトラード配色
正解:ウ.スプリットコンプリメンタリー配色
解説:スプリットコンプリメンタリー配色は、補色そのものではなくその両隣の2色を用い、対比を保ちつつ和らげた配色である。
-
問53.自然界の光の当たり方に倣い、黄み寄りの色を明るく・青紫み寄りの色を暗くした調和を何と呼ぶか。
- ア.コンプレックスハーモニー
- イ.ダイアードハーモニー
- ウ.ナチュラルハーモニー
- エ.セパレーションハーモニー
正解:ウ.ナチュラルハーモニー
解説:ナチュラルハーモニーは、自然の見え方に沿って黄に近い色相ほど明るく、青紫に近い色相ほど暗くした配色で、自然な調和を生む。
-
問54.ナチュラルハーモニーと明暗の関係が逆になり、不自然だが新鮮・複雑な印象を与える調和を何と呼ぶか。
- ア.コンプレックスハーモニー
- イ.ナチュラルハーモニー
- ウ.トーナルハーモニー
- エ.ドミナントハーモニー
正解:ア.コンプレックスハーモニー
解説:コンプレックスハーモニーは、黄み寄りを暗く・青紫み寄りを明るくするなど自然と逆の明暗関係をとり、複雑で新鮮な印象を生む。
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問55.ナチュラルハーモニーで、黄に近い色相の扱い方として正しいものはどれか。
- ア.暗く扱う
- イ.明るく扱う
- ウ.彩度を下げる
- エ.無彩色化する
正解:イ.明るく扱う
解説:ナチュラルハーモニーでは、黄に近い色相を明るく扱う。自然光の下で黄系が明るく見えることに倣った調和である。
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問56.ナチュラルハーモニーで、青紫に近い色相の扱い方として正しいものはどれか。
- ア.暗く扱う
- イ.明るく扱う
- ウ.彩度を上げる
- エ.白を加える
正解:ア.暗く扱う
解説:ナチュラルハーモニーでは、青紫に近い色相を暗く扱う。自然界で青紫系が暗く見えることに倣った調和である。
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問57.コンプレックスハーモニーで、黄に近い色相の扱い方として正しいものはどれか。
- ア.暗く扱う
- イ.明るく扱う
- ウ.面積を最大にする
- エ.そのままにする
正解:ア.暗く扱う
解説:コンプレックスハーモニーは自然と逆の明暗関係をとるため、本来明るい黄に近い色相をあえて暗く扱う。
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問58.シュヴルール・ジャッド・オストワルト・ムーン&スペンサーらの調和論に共通して見られる基本的な考え方として最も適切なものはどれか。
- ア.美度を計算し、その数値の大小で調和の程度を判定する
- イ.白色量と黒色量が等しい色どうしを調和の基本とみなす
- ウ.類似や秩序によるまとまりと、対比による明快さを両立させる
- エ.自然光での色相ごとの明暗の序列に合わせて配色する
正解:ウ.類似や秩序によるまとまりと、対比による明快さを両立させる
解説:代表的な調和論は、共通の要素をもつ色や規則に沿って選んだ色によるまとまりと、差のはっきりした対比による明快さの両方を調和の柱にしている。シュヴルールは類似の調和と対比の調和を分け、ムーン&スペンサーは同一・類似・対比を調和、あいまいな関係を不調和とし、ジャッドはこれらを秩序・類似性・明瞭性などの原理にまとめた。美度の計算はムーン&スペンサー、白色量と黒色量の等しい色の調和はオストワルトに特有の考え方で、自然光での明暗の序列に合わせる配色はルードが論じたものであり、4人に共通する考え方ではない。
根拠: artience(旧東洋インキグループ)色彩コラム「仕事でつかえる色彩学 基礎編#06 配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) シュブルール・オストワルト・ムーン&スペンサー・ジャッドの各項と「配色のテクニックは、類似と対比の大きく2種類で分けられる」の項 / 28th CIE Session Manchester 2015 Abstract Booklet (CIE) 抄録「Feasibility of a universal model for colour harmony」冒頭(Chevreul の similarity と contrast、Ostwald の order、Moon and Spencer の colour-difference-related model、Itten の contrast-based theory) / Ogden N. Rood『Modern Chromatics, with Applications to Art and Industry』(1879)(Internet Archive の原本スキャンの全文テキスト) Chapter XVI On the Small Interval and on Gradation(pp.273-274 Table of Small Intervals:隣り合う色の明暗は自然の見え方に合わせる)
-
問59.ムーン&スペンサーの理論で美度を計算する際、複雑さCを構成する要素として最も関係が深いものはどれか。
- ア.各色の面積とスカラー・モーメントの比
- イ.色相・明度・彩度の差の大きさの合計
- ウ.配色の色数と、属性に差のある色の対の数
- エ.調和の種類ごとに定めた美的係数の和
正解:ウ.配色の色数と、属性に差のある色の対の数
解説:複雑さCは、C=色数+色相差のある色対の数+明度差のある色対の数+彩度差のある色対の数で求める。つまり配色に使う色の数と、属性に差のある色の組の数で決まり、差の大きさは数えない。スカラー・モーメントの比による面積のバランスと、調和の種類ごとに定めた美的係数は、秩序Oを求めるときに使うもので、Cの要素ではない。例えば同じ面積のR5/6とR4/3の配色では、C=2+0+1+1=4となる。
-
問60.ジャッドが4原理を導いた方法として最も適切なものはどれか。
- ア.多数の被験者に配色を評価させ、その心理実験の結果を集計した
- イ.マンセル表色系の色空間で、色どうしの間隔を幾何学的に定めた
- ウ.古今のさまざまな色彩調和論を比べ、共通する考え方を抽出した
- エ.自然界の植物や風景に見られる配色を観察し、その傾向を一般化した
正解:ウ.古今のさまざまな色彩調和論を比べ、共通する考え方を抽出した
解説:アメリカの色彩学者ジャッドは、それまでに唱えられてきた古今の色彩調和論のなかから普遍的な原則を抽出し、秩序の原理・親近性(なじみ)の原理・共通性(類似性)の原理・明瞭性(明白性)の原理の4つにまとめた。新たに被験者実験を行ったり、色空間の幾何学的な関係を独自に定めたり、自然の配色の観察から一般化したりして導いたものではない。自然の見慣れた配色が調和するという考えは、4原理のうち親近性の原理の内容にあたる。4原理は、実務で配色を考えるときの手がかりとして役立つとされる。
-
問61.オストワルトの調和論が後世に与えた影響として最も適切なものはどれか。
- ア.色の同時対比の研究が、スーラらの点描の画法に取り入れられた
- イ.三属性で色を表す体系が、日本のJISにも取り上げられた
- ウ.黄に近い色相ほど明るく見える観察が、ナチュラルハーモニーに通じた
- エ.規則的な配列で選ぶ調和の考えが、ジャッドの秩序の原理に通じた
正解:エ.規則的な配列で選ぶ調和の考えが、ジャッドの秩序の原理に通じた
解説:オストワルトは「調和は秩序に等しい」とし、色立体の中で規則的な関係にある色を調和するとした。この考えは、それまでの調和論の共通部分をまとめたジャッドの4原理のうち、色空間の規則で選んだ色が調和するという秩序の原理に通じている。色の同時対比の研究が点描の画家スーラに取り入れられたのはシュヴルール、色相・明度・彩度の三属性で色を表す体系が日本のJISにも取り上げられたのはマンセル、黄に近い色相ほど明るく見える自然の明暗の序列を論じ、ナチュラルハーモニーの考えに通じたのはルードである。
根拠: artience(旧東洋インキグループ)色彩コラム「仕事でつかえる色彩学 基礎編#06 配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) 「オストワルトの調和論」「ジャッドの調和論」の項 / 28th CIE Session Manchester 2015 Abstract Booklet (CIE) 抄録「Feasibility of a universal model for colour harmony」冒頭(Chevreul の similarity と contrast、Ostwald の order、Moon and Spencer の colour-difference-related model、Itten の contrast-based theory) / 日本大百科全書(ニッポニカ)「シュブルール」・世界大百科事典(旧版)内のシュブルールの言及(コトバンク) ニッポニカ本文(同時対照の法則・新印象派のスーラへの影響)、世界大百科事典【新印象主義】より / 各務原市 景観色彩の公開資料「第4章 色彩の基礎知識」 (1)マンセル表色系(JISで取り上げられていること) / Ogden N. Rood『Modern Chromatics, with Applications to Art and Industry』(1879)(Internet Archive の原本スキャンの全文テキスト) Chapter XVI On the Small Interval and on Gradation(pp.273-274 Table of Small Intervals:隣り合う色の明暗は自然の見え方に合わせる) / ロックペイント株式会社「色の基礎知識」 色の自然な明度比(ナチュラルハーモニー・コンプレックスハーモニー)
-
問62.シュヴルールの調和論が後世に与えた影響として最も適切なものはどれか。
- ア.三属性で色を表す体系が、日本のJISにも取り上げられた
- イ.黄に近い色相ほど明るく見える観察が、ナチュラルハーモニーに通じた
- ウ.色相環を正多角形で分ける考えが、ダイアードやトライアドの配色に通じた
- エ.色の同時対比の研究が、スーラらの点描の画法に取り入れられた
正解:エ.色の同時対比の研究が、スーラらの点描の画法に取り入れられた
解説:シュヴルールはゴブラン織の染色の仕事から、隣り合う色が互いの見え方を変える同時対比を研究し、色の効果は顔料そのものより隣接する色との対比によるところが大きいとした。この研究は、新印象派のスーラが視覚混合と同時対比をもとに点描の画法を体系化する際に取り入れられた。色相・明度・彩度の三属性で色を表す体系が日本のJISにも取り上げられたのはマンセル、黄に近い色相ほど明るくする自然の明暗の序列を論じたのはルード、色相環を正多角形で分けて2色・3色などの調和を示したのはイッテンである。
根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)「シュブルール」・世界大百科事典(旧版)内のシュブルールの言及(コトバンク) ニッポニカ本文(同時対照の法則・新印象派のスーラへの影響)、世界大百科事典【新印象主義】より / 各務原市 景観色彩の公開資料「第4章 色彩の基礎知識」 (1)マンセル表色系(JISで取り上げられていること) / Ogden N. Rood『Modern Chromatics, with Applications to Art and Industry』(1879)(Internet Archive の原本スキャンの全文テキスト) Chapter XVI On the Small Interval and on Gradation(pp.273-274 Table of Small Intervals:隣り合う色の明暗は自然の見え方に合わせる) / ロックペイント株式会社「色の基礎知識」 色の自然な明度比(ナチュラルハーモニー・コンプレックスハーモニー) / artience(旧東洋インキグループ)色彩コラム「仕事でつかえる色彩学 基礎編#06 配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) 「ヨハネス・イッテンの調和論」の項
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問63.ムーン&スペンサーの理論で、調和とされる「同一・類似・対比」に共通して言えることとして最も適切なものはどれか。
- ア.必ず補色を含む
- イ.必ず無彩色を含む
- ウ.色数が多いほどよい
- エ.色どうしの関係が明確であいまいでない
正解:エ.色どうしの関係が明確であいまいでない
解説:同一・類似・対比はいずれも色どうしの関係が明確であり、あいまいでないために調和すると説明される。
根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)「色彩心理学」(コトバンク) 色彩の働き・色彩の調和 / artience(旧 東洋インキ)コラム「仕事でつかえる色彩学 #06 配色の調和」 代表的な調和論(シュブルール・オストワルト・ムーン&スペンサー・イッテン・ジャッド)
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問64.バウハウスで色彩教育を行い、12色相環を用いて2色・3色・4色・6色の調和(ダイアード・トライアド・テトラード・ヘキサード)を示した人物は誰か。
- ア.ビレン
- イ.オストワルト
- ウ.イッテン
- エ.ムーン&スペンサー
正解:ウ.イッテン
解説:イッテンはバウハウスの教師で、黄・赤・青を基にした12色相環を作り、色相環上で正多角形の頂点にあたる2・3・4・6色の組み合わせを調和とした。オストワルトの色相環は24色相である。
根拠: 20世紀西洋人名事典「ヨハネス イッテン」(日外アソシエーツ、コトバンク) 解説 / artience(旧 東洋インキ)コラム「仕事でつかえる色彩学 #06 配色の調和」 代表的な調和論(シュブルール・オストワルト・ムーン&スペンサー・イッテン・ジャッド)
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問65.PCCSのペール(p)・ライト(lt)・ブライト(b)のトーンどうしでまとめた配色が与える印象として最も適切なものはどれか。
- ア.軽やかで若々しく、爽やかな印象
- イ.鮮やかで派手な、いきいきした印象
- ウ.落ち着いて渋く、おとなしい印象
- エ.大人っぽく円熟した、丈夫な印象
正解:ア.軽やかで若々しく、爽やかな印象
解説:PCCSのトーンは明度と彩度を合わせた色の調子で、同じトーンの色は色相が違っても感情効果がほぼ共通する。ペールは薄い・軽い・若々しい、ライトは浅い・澄んだ・爽やか、ブライトは明るい・陽気といった印象をもつので、これらのトーンでまとめると、軽やかで若々しく爽やかな、統一感のある配色になる。鮮やかで派手な印象はビビッド、落ち着いて渋くおとなしい印象はライトグレイッシュ、大人っぽく円熟した印象はダークのトーンでまとめたときのものである。
根拠: 各務原市 景観色彩の公開資料「第4章 色彩の基礎知識」 (3)PCCS表色系 トーンの持つイメージ(v・b・lt・dk・p・ltg・dkg)
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問66.色相を共通にしてトーンに差をつけるトーンオントーン配色が生み出す主な効果として正しいものはどれか。
- ア.色相をばらばらにして派手にする
- イ.無彩色のみで構成する
- ウ.彩度を極端に高める
- エ.統一感を保ちつつ明度差で変化を出す
正解:エ.統一感を保ちつつ明度差で変化を出す
解説:トーンオントーンは色相が共通なので統一感があり、トーン(明度)差により変化と立体感のある落ち着いた調和を生む。
根拠: ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「トーン・オン・トーン」(コトバンク) 解説 / 日本大百科全書(ニッポニカ)「配色」(コトバンク) 本文・配色の要点
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問67.ジャッドの「秩序の原理」と最も関係が深い既存の調和論はどれか。
- ア.シュヴルールの同時対比の法則
- イ.オストワルトの等色相三角形の系列
- ウ.ルードの自然な明暗の序列
- エ.ムーン&スペンサーのあいまい域
正解:イ.オストワルトの等色相三角形の系列
解説:ジャッドの秩序の原理は、色空間の中で規則に沿って選んだ色は調和するという原理で、「調和は秩序に等しい」として色立体の中の規則的な関係を調和としたオストワルトの考えに最も近い。等色相三角形で白の量や黒の量が等しい系列、白と黒の量がともに等しい等価値色環がその例である。シュヴルールの同時対比は隣り合う色が互いの見え方を変える現象の法則、ルードの明暗の序列は自然光の下での色の見え方に基づく考えである。ムーン&スペンサーのあいまい域は、似すぎた色差を不調和とみる点で明瞭性の原理と同じ方向の考えである。
根拠: artience(旧東洋インキグループ)色彩コラム「仕事でつかえる色彩学 基礎編#06 配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) 「オストワルトの調和論」「ムーン&スペンサーの調和論」「ジャッドの調和論」の項と「差異がある程度以上明瞭である方が調和しやすい」の項 / 28th CIE Session Manchester 2015 Abstract Booklet (CIE) 抄録「Feasibility of a universal model for colour harmony」冒頭(Chevreul の similarity と contrast、Ostwald の order、Moon and Spencer の colour-difference-related model、Itten の contrast-based theory) / 日本大百科全書(ニッポニカ)「シュブルール」・世界大百科事典(旧版)内のシュブルールの言及(コトバンク) ニッポニカ本文(同時対照の法則・新印象派のスーラへの影響)、世界大百科事典【新印象主義】より / Ogden N. Rood『Modern Chromatics, with Applications to Art and Industry』(1879)(Internet Archive の原本スキャンの全文テキスト) Chapter XVI On the Small Interval and on Gradation(pp.273-274 Table of Small Intervals:隣り合う色の明暗は自然の見え方に合わせる)
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問68.ジャッドの「なじみ(親近性)の原理」を最もよく体現する配色の例はどれか。
- ア.彩度を最大にした原色だけの配色
- イ.無作為に選んだ多色配色
- ウ.補色を機械的に並べた配色
- エ.空の青と雲の白などの自然の配色
正解:エ.空の青と雲の白などの自然の配色
解説:なじみの原理は自然界で見慣れた色関係に基づく。空の青と雲の白、木々の緑と土の茶など自然の配色がその例である。
根拠: artience(旧 東洋インキ)コラム「仕事でつかえる色彩学 #06 配色の調和」 代表的な調和論(シュブルール・オストワルト・ムーン&スペンサー・イッテン・ジャッド)
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問69.ムーン&スペンサーの美度 M=O/C について、正しい説明はどれか。
- ア.複雑さCが同じなら、秩序Oが小さいほどMは高い
- イ.秩序Oが同じなら、複雑さCが小さいほどMは低い
- ウ.複雑さCが同じなら、秩序Oが大きいほどMは高い
- エ.Mが0.5以上でも、調和は一般的な水準に達しない
正解:ウ.複雑さCが同じなら、秩序Oが大きいほどMは高い
解説:M=O/C なので、複雑さCが同じなら秩序Oが大きいほど美度Mは高く、Oが小さいほど低い。秩序Oが同じなら、複雑さCが小さいほどMは高くなるので、「Cが小さいほど低い」は逆である。Mの値が大きいほど調和はよいとされ、0.5以上なら調和は一般的な水準に達しているとされる。規則性のある配色を、少ない色数と少ない差の組でつくるほど評価が高くなる。
根拠: 近田康夫ほか「橋梁景観の色彩調和分析に関する研究」土木学会論文集 No.489/I-27, pp.139-146, 1994 2. ムーン・スペンサーの色彩調和論 (3) 配色の美度(p.141)
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問70.色相環で隣り合う近い色相どうしを用いるアナロガス(類似色相)配色の調和は、ジャッドの4原理のうち主にどれに対応するか。
- ア.類似性(共通性)の原理
- イ.明瞭性の原理
- ウ.なじみの原理
- エ.美度の原理
正解:ア.類似性(共通性)の原理
解説:近い色相は色相という属性に共通点をもつため、ジャッドの類似性(共通性)の原理によって調和すると説明できる。
根拠: artience(旧 東洋インキ)コラム「仕事でつかえる色彩学 #06 配色の調和」 代表的な調和論(シュブルール・オストワルト・ムーン&スペンサー・イッテン・ジャッド)
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問71.シュヴルールが「一つの主調色による調和」などの3つを含めて挙げた調和の種類と、オストワルトの「等価値色環」上の色どうしの調和に、共通する考え方として最も適切なものはどれか。
- ア.明暗の自然な序列に合わせて色を並べる
- イ.あいまいな色差を避けて関係を明快にする
- ウ.同じ要素をもつ色どうしを集めてまとめる
- エ.色数を絞って配色の複雑さを小さくする
正解:ウ.同じ要素をもつ色どうしを集めてまとめる
解説:シュヴルールは調和を類似と対比の2種類に分け、類似の調和として、同じ色相で調子の近い色の調和、隣接・近似の色相で調子の似た色の調和、一つの主調色による調和の3つを挙げた。オストワルトの等価値色環は、白色量どうし・黒色量どうしがそれぞれ等しい色を、色相を変えて集めた環である。どちらも、色相・調子や白・黒の量など同じ要素をもつ色を集めてまとめる考え方である。明暗の自然な序列に合わせて色を並べるのはルードの考えである。あいまいな色差を避ける考えと、色数などから求める複雑さを小さくして美度を高める考えはムーン&スペンサーのもので、どちらも2つの調和の共通点ではない。
根拠: 公益社団法人色彩検定協会「検定試験出題例 1級1次出題例」 問題1と解答(3種類ある「類似色」の調和、「一つの主調色による調和」、「隣接・近似」色相による色調類似の調和) / M. E. Chevreul『The laws of contrast of colour』(J. Spanton 英訳 1861・Project Gutenberg #76939) §172 First species—Harmonies of analogy(harmony of scale・harmony of hues・harmony of a dominant coloured light)・§173 Harmonies of contrast / artience(旧東洋インキグループ)色彩コラム「仕事でつかえる色彩学 基礎編#06 配色の調和」(日本カラーデザイン研究所) 「シュブルールの調和論」(類似の調和1〜3・対比の調和1〜3)「オストワルトの調和論」(等価値色における調和:白と黒の含有量の等しい色)「ムーン&スペンサーの調和論」(あいまいな領域、美しく見える面積比を選ぶ計算法)の項 / 28th CIE Session Manchester 2015 Abstract Booklet (CIE) 抄録「Feasibility of a universal model for colour harmony」冒頭(Chevreul の similarity と contrast、Ostwald の order、Moon and Spencer の colour-difference-related model、Itten の contrast-based theory) / Ogden N. Rood『Modern Chromatics, with Applications to Art and Industry』(1879)(Internet Archive の原本スキャンの全文テキスト) Chapter XVI On the Small Interval and on Gradation(pp.273-274 Table of Small Intervals:隣り合う色の明暗は自然の見え方に合わせる) / 近田康夫ほか「橋梁景観の色彩調和分析に関する研究」土木学会論文集 No.489/I-27(1994) 2. ムーン・スペンサーの色彩調和論(不調和=第一不明瞭・第二不明瞭・眩輝、美度 M=O/C、複雑さ C=色数+色対の数)
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問72.CIE標準イルミナントAは、白熱電球で照明される物体色を表すときに用いる光である。その分布温度として最も近いものはどれか。
- ア.約2856K
- イ.約5000K
- ウ.約6504K
- エ.約4000K
正解:ア.約2856K
解説:JIS Z 8720 は、標準イルミナントAを白熱電球で照明される物体色を表すときに用いるものとし、その分布温度を約2 856 K としている。約6 504 K は、昼光で照明される物体色に用いる標準イルミナントD65 の相関色温度である。約5 000 K は、補助イルミナントD50 の相関色温度(約5 003 K)に近い値である。約4 000 K は、JIS Z 8720 が定める標準イルミナント(A・D65)と補助イルミナント(D50・D55・D75・C)のどれの値でもない。
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問73.CIE標準イルミナントD65が表す光として最も適切なものはどれか。
- ア.白熱電球の光
- イ.平均的な昼光
- ウ.ろうそくの炎
- エ.低圧ナトリウムランプの光
正解:イ.平均的な昼光
解説:JIS Z 8781-2 は、標準イルミナントD65 を平均昼光を代表するもの、標準イルミナントA を一般照明用タングステンフィラメント電球による照明を代表するものとしている。D65 の相関色温度は約6 504 K である(JIS Z 8720)。白熱電球の光を表すのは A である。ろうそくの炎や低圧ナトリウムランプの光は、JIS が定める標準イルミナント(A と D65)のどちらにも当たらない。
根拠: JIS Z 8781-2:2012 測色-第2部:CIE測色用標準イルミナント 標準イルミナントA(一般照明用タングステンフィラメント電球による照明を代表)・D65(平均昼光を代表) / JIS Z 8720:2012 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源 4.2.2 標準イルミナントD65(相関色温度 約6 504 K)・3.3 標準イルミナント(A 及び D65)
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問74.ICCプロファイルの接続空間(PCS)の測色や、印刷物・写真を評価する標準の観察条件で基準とされるイルミナントはどれか。
- ア.イルミナントD65
- イ.イルミナントD55
- ウ.イルミナントD50
- エ.イルミナントD75
正解:ウ.イルミナントD50
解説:ICCプロファイルの接続空間(PCS)は測色の条件としてイルミナントD50を用い、基準の観察環境も、D50の光で500 lxの印刷物・写真の観察条件とされる。D50は補助標準イルミナントの一つで、相関色温度は約5 003 K。D65(約6 504 K)は昼光で照らされた物体色を表すときに用いる標準イルミナントで、PCSの基準ではない。D55(約5 503 K)とD75(約7 504 K)はD50と同じ補助標準イルミナントだが、PCSや印刷物の観察条件の基準ではない。
根拠: JIS Z 8720:2012 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源 3.3・3.4(標準イルミナントと補助標準イルミナント、D50・D55・D75 の相関色温度 約5 003・5 503・7 504 K)、4.2.2(D65 約6 504 K) / International Color Consortium「Introduction to the ICC profile format」 2. Profile connection space(ISO 13655 にもとづく D50・ISO 3664 P2 の観察条件 D50 500 lux)
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問75.「標準イルミナント」と「標準光源」の関係について正しい説明はどれか。
- ア.標準光源は分光分布で定められた光で、標準イルミナントはそれを実現するランプである
- イ.標準イルミナントは相関色温度だけで定められ、標準光源はその色温度のランプである
- ウ.両者は同じものを指し、規格によって呼び名が違うだけである
- エ.標準イルミナントは分光分布で定められた光で、標準光源はそれを実現するランプである
正解:エ.標準イルミナントは分光分布で定められた光で、標準光源はそれを実現するランプである
解説:標準イルミナントは、相対分光分布が数値で規定された「光」で、標準イルミナントAやD65がある。標準光源は、その相対分光分布を実現するための人工光源で、実際に光を出すランプなどを指す。両者は定義の違う別の概念で、同じものの呼び名違いではない。標準光源と標準イルミナントの役割を逆にした説明は誤り。また、イルミナントは相関色温度だけで決まるのではなく、波長ごとの相対分光分布で定められる。
根拠: JIS Z 8720:2012「測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源」 3.3 標準イルミナント(JIS Z 8781-2によって相対分光分布が規定された標準イルミナントA及び標準イルミナントD65)・3.5 標準光源(標準イルミナントの相対分光分布を実現する人工光源) / CIE e-ILV(CIE S 017:2020 ILV)17-23-018「illuminant」 radiation with a relative spectral power distribution defined over the wavelength range that influences object colour perception
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問76.色度図上の「等色温度線」の説明として正しいものはどれか。
- ア.スペクトル軌跡の両端を結び、単色光では表せない紫の色度を示す線
- イ.黒体軌跡を横切って引かれ、線上の色度点は同じ相関色温度とみなされる線
- ウ.白色点と試料の色度点を結んで延長し、主波長を求めるときに使う線
- エ.相関色温度の異なるCIE昼光の色度点を、順につないで得られる線
正解:イ.黒体軌跡を横切って引かれ、線上の色度点は同じ相関色温度とみなされる線
解説:等色温度線は、黒体軌跡を横切るように引かれ、線上の色度点はすべて同じ相関色温度をもつとみなす線で、黒体軌跡から少しずれた光源の相関色温度を読み取るのに使う。スペクトル軌跡の両端を結ぶ線は純紫軌跡、白色点と試料の色度点を結んで延長するのは主波長を求める方法、相関色温度の異なるCIE昼光の色度点をつないだ線は昼光軌跡である。
根拠: JIS Z 8725:2015 光源の分布温度及び色温度・相関色温度の測定方法 相関色温度(試料光源の色度座標点と黒体軌跡とを結ぶ直線が黒体軌跡と直交する点・その直交線を等色温度線という) / JIS Z 8781-3:2016 測色-第3部:CIE三刺激値 附属書JA 主波長の求め方(無彩色点 N と試料の色度点を結ぶ直線の延長とスペクトル軌跡の交点) / JIS Z 9112:2019 蛍光ランプ・LEDの光源色及び演色性による区分 注記3 CIE昼光の軌跡
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問77.色温度(K:ケルビン)の定義として最も適切なものはどれか。
- ア.光源の明るさを示す絶対温度
- イ.完全放射体がある温度で放つ光の色に対応する黒体の絶対温度
- ウ.光源の演色性を示す指数
- エ.物体表面の反射率を示す値
正解:イ.完全放射体がある温度で放つ光の色に対応する黒体の絶対温度
解説:色温度とは、完全放射体(黒体)をある温度に熱したときに放射される光の色と一致する、その黒体の絶対温度(K)で表したものである。
根拠: CIE e-ILV 17-23-067 colour temperature 17-23-067 colour temperature Tc(注記1: ケルビン(K)で表す)
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問78.完全放射体の軌跡(黒体軌跡)からわずかに外れた光源の色みを、最も近い黒体の色温度で表すために用いられる量はどれか。
- ア.分光反射率
- イ.平均演色評価数
- ウ.相関色温度
- エ.比視感度
正解:ウ.相関色温度
解説:蛍光ランプなど黒体軌跡上に正確に乗らない光源には、色度図上で最も近い黒体軌跡上の点の色温度を用いる相関色温度(CCT)を使う。
根拠: JIS Z 9112:2019 蛍光ランプ・LEDの光源色及び演色性による区分 附属書A(参考) / JIS Z 8726:1990 光源の演色性評価方法 記載事項(参考)
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問79.色温度が高い光源ほど、その光の色みはどうなるか。
- ア.赤みがかった光になる
- イ.緑がかった光になる
- ウ.紫がかった光になる
- エ.青みがかった光になる
正解:エ.青みがかった光になる
解説:色温度は光源の色を黒体(完全放射体)の色に当てはめて温度で表したもので、数値が高いほど青みがかった光、低いほど赤みがかった光になる。例えば電球色は約2 600〜3 250 K、昼光色は約5 700〜7 100 Kである。数値の高い光ほど涼しげに見え、暖色・寒色の感覚と数値の大小が逆になる点に注意する。色温度は光源の色度が黒体軌跡の上にあるとき(相関色温度はその近くにあるとき)に使う量で、軌跡から外れるずれは偏差duvで別に表す。色温度が上がって緑みや紫みに変わるわけではない。
根拠: 一般社団法人日本照明工業会「LEDナビ 用語集」 色温度・電球色・昼光色の項 / JIS Z 8725:2015 光源の分布温度及び色温度・相関色温度の測定方法 5.1(色温度は光源色の色度座標が黒体(放射)軌跡上にある場合にだけ定義できる)・5.2(相関色温度の適用範囲・偏差duv)
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問80.演色性を評価する指標である「平均演色評価数」を表す記号はどれか。
- ア.Ra
- イ.Ri
- ウ.Td
- エ.Lv
正解:ア.Ra
解説:平均演色評価数はRaで表され、8種類の試験色(R1〜R8)の特殊演色評価数を平均して求める。Raが100に近いほど演色性がよい。
根拠: JIS Z 8726:1990 光源の演色性評価方法 6.10.2 平均演色評価数、記載方法の注(1)、5. 演色性の評価
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問81.平均演色評価数Raの最大値(基準光と完全に一致するときの値)はいくつか。
- ア.80
- イ.100
- ウ.60
- エ.255
正解:イ.100
解説:演色評価数は、試料の光源と基準の光で試験色を照らしたときの色の差ΔEから、Ri=100-4.6ΔEiで求める。平均演色評価数Raは試験色1〜8の特殊演色評価数の平均で、色の差が0、つまり基準の光と完全に一致するとき最大の100になる。80や60は100より小さく、基準の光に比べて試験色の見え方にずれがある光源の値で、最大値ではない。255は式の上限の100を超えるので、Raがとる値ではない。
根拠: JIS Z 8726:1990 光源の演色性評価方法 6.10.1(特殊演色評価数 Ri=100-4.6ΔEi)・6.10.2(平均演色評価数 Ra は試験色1〜8の平均)
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問82.演色性とは何を評価するものか。最も適切な説明はどれか。
- ア.光源がすべての方向に放出する光の量の総和がどれだけ大きいか
- イ.光源が消費電力1W当たりにどれだけ多くの光束を出せるか
- ウ.光源で照らした物体の色の見えが、基準の光のときとどれだけ近いか
- エ.光源の光の色が、どの温度の黒体の放射の色と等しいか
正解:ウ.光源で照らした物体の色の見えが、基準の光のときとどれだけ近いか
解説:演色性は、ある光源で照らしたときの物体の色の見えが、基準の光で照らしたときの見えにどれだけ近いかという光源の性質である。照明光が物体の色の見えに及ぼす効果を演色といい、これを光源の特性として見たものが演色性で、その程度は基準の光で照らした場合と色の見えが一致する度合いを示す演色評価数(平均演色評価数Raなど)で表す。光源が出す光の量の総和は全光束(lm)、消費電力1W当たりの光束は光源効率(lm/W)、光の色を黒体の温度で表すのは色温度(K)で、いずれも演色性とは別の量である。
-
問83.特殊演色評価数Riに関する説明として正しいものはどれか。
- ア.8色の平均を取った演色評価数
- イ.色温度を補正した値
- ウ.照度を示す値
- エ.特定の試験色ごとに個別に評価した演色評価数
正解:エ.特定の試験色ごとに個別に評価した演色評価数
解説:特殊演色評価数Riは、特定の試験色(R9〜R15など、鮮やかな赤・黄・緑・青や肌色・葉の色等)ごとに個別に評価した演色評価数である。
根拠: JIS Z 8726:1990 光源の演色性評価方法 6.10.1 特殊演色評価数、6.10.2 平均演色評価数
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問84.演色評価数を求めるとき、試験色の見え方を比べる相手として用いる光はどれか。
- ア.相関色温度が等しい完全放射体や昼光
- イ.照度が等しい常用光源D65の光
- ウ.主波長が等しい単色光
- エ.輝度が等しい等エネルギー白色光
正解:ア.相関色温度が等しい完全放射体や昼光
解説:演色評価数は、試料光源で照らした試験色の色と、比較の基準として用いる「基準の光」で照らしたときの色とのずれから求める。基準の光は原則として試料光源と相関色温度が等しいものとし、相関色温度が5000K未満なら完全放射体の光、5000K以上ならCIE昼光を用いる(4600K以上の昼白色蛍光ランプは昼光)。基準の光は相関色温度で選ぶので、照度や輝度、主波長をそろえただけの光(常用光源D65・単色光・等エネルギー白色光)はこれに当たらない。
根拠: JIS Z 8726:1990 光源の演色性評価方法 2 用語の意味(基準の光)・3.1 基準の光の種類・3.2 基準の光の相関色温度
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問85.光源の演色性が高い(Raが100に近い)ほど、物体の色はどのように見えるか。
- ア.常に鮮やかに誇張されて見える
- イ.基準光に近く自然で忠実な色に見える
- ウ.すべて灰色に見える
- エ.赤だけが強調される
正解:イ.基準光に近く自然で忠実な色に見える
解説:Raが高い光源ほど、基準光のもとで見た色に近く、自然で忠実な色再現が得られる。値が低いと特定の色が沈んだり変わって見える。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-109 colour rendering index 17-22-109 colour rendering index の定義
-
問86.分光分布(分光放射)とは何を表すものか。最も適切な説明はどれか。
- ア.物体の反射率の平均値
- イ.観測者の比視感度
- ウ.波長ごとの放射エネルギーの分布
- エ.照度の時間変化
正解:ウ.波長ごとの放射エネルギーの分布
解説:分光分布は、光が含む各波長の放射エネルギーの大きさを波長ごとに示したもので、光源の色や演色性を決める基礎となる。
-
問87.物体の「分光反射率」とは何を表すか。
- ア.波長ごとの光源の放射の強さの分布
- イ.反射光の量を全波長でまとめた一つの値
- ウ.波長ごとの光の透過の割合
- エ.波長ごとの光の反射の割合
正解:エ.波長ごとの光の反射の割合
解説:反射率は、物体に入射した放射束に対する反射した放射束の比で、これを波長ごとに表したものが分光反射率である。目に届く光は照明光と物体が波長ごとに反射する割合の積で決まるため、分光反射率は物体色を決める要因になり、物体色の測定では分光反射率(係数)を測って三刺激値を計算する。波長ごとの光源の放射の強さは分光分布、波長ごとの透過の割合は分光透過率である。反射光を全波長でまとめた一つの値は波長ごとの違いを表さないので、分光反射率ではない。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-24-064 reflectance 定義・Note / JIS Z 8722:2009 色の測定方法-反射及び透過物体色 3 用語及び定義(分光反射率係数・分光透過率係数)・5 分光測色方法 / International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. What is the CIE system of colorimetry?
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問88.色ガラスやカラーフィルターのように光を通す物体の色を、分光測色方法で求めるときに波長ごとに測る量はどれか。
- ア.分光透過率
- イ.分光反射率
- ウ.分光分布
- エ.分光視感効率
正解:ア.分光透過率
解説:透過率は、入射した放射束に対する透過した放射束の比で、波長ごとに表したものが分光透過率である。光を通す物体(透過物体)の色は、分光測光器で分光透過率(係数)を測り、そこから三刺激値を計算して求める。分光反射率は不透明な物体の反射を測るときの量、分光分布は光源の放射を波長ごとに表したもので光源色の測定で求める量、分光視感効率は波長ごとの目の明るさの感じやすさを表す関数で、どれも透過物体ごとに測る量ではない。
根拠: JIS Z 8722:2009 色の測定方法-反射及び透過物体色 3 用語及び定義(分光反射率係数・分光透過率係数)・5 分光測色方法 / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-24-065 transmittance 定義・Note / JIS Z 8724:2015 色の測定方法-光源色 分光測色方法(光源の分光分布を測定して三刺激値を求める) / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-21-035 spectral luminous efficiency 定義・Note
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問89.光源色は分光分布で、物体色(不透明物体)は主に何によって規定されるか。
- ア.相関色温度
- イ.分光反射率
- ウ.分光視感効率
- エ.演色評価数
正解:イ.分光反射率
解説:物体の色の刺激は、照らす光の分光分布と、物体側の分光的な性質との積で表される。不透明な物体では、物体が各波長の光をどれだけ反射するかを示す分光反射率がその性質にあたり、物体色を規定する(透明な物体では分光透過率が同じ役割をもつ)。相関色温度は光源の色度に最も近い色度をもつ黒体(プランク放射体)の温度、演色評価数は光源で照らした物体の色が基準の光で照らしたときの色にどれだけ合うかを表す数値で、どちらも光源の性質を表す。分光視感効率は人の目の波長ごとの感度で、物体の性質ではない。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-23-003 colour stimulus function(色刺激関数) Note 2(物体色の色刺激関数は、相対分光分布と分光反射率・分光放射輝度率・分光透過率のいずれかとの積) / CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-24-064 reflectance(反射率) 反射した放射束と入射した放射束の比・Note 1(波長ごとに定義するときは spectral を付ける) / CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-23-068 correlated colour temperature(相関色温度) 与えられた分光分布の色度に最も近い色度をもつプランク放射体の温度 / CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-22-109 colour rendering index(演色評価数) 試験光源で照らした物体の色が、基準光源で照らしたときの色にどれだけ合うかの尺度 / CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-21-035 spectral luminous efficiency(分光視感効率) 同じ強さの光覚を生じる波長λmと波長λの放射束の比(目の波長ごとの感度)
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問90.標準的な明所視(昼間など明るい状態の視覚)で、最も明るく感じる光の波長として最も近いものはどれか。
- ア.約400nm
- イ.約700nm
- ウ.約555nm
- エ.約507nm
正解:ウ.約555nm
解説:明所視(錐体が働く)の標準比視感度は約555nm(黄緑付近)で最大となる。等エネルギーの単色光でもこの波長が最も明るく感じられる。
根拠: Realization of the candela (NIST Optical Radiation Group) V(λ) の説明の段落(明所視の分光視感効率関数)
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問91.暗所視(暗い状態での視覚)で最も明るく感じる光の波長(暗所視比視感度のピーク)として最も近いものはどれか。
- ア.約555nm
- イ.約650nm
- ウ.約450nm
- エ.約507nm
正解:エ.約507nm
解説:暗所視(桿体が働く)では比視感度のピークが約507nm(青緑付近)に移動する。これがプルキンエ現象の数値的根拠となる。
根拠: CIE データセット「CIE spectral luminous efficiency for scotopic vision」(CIE 018:2019 Table 2、DOI 10.25039/CIE.DS.gr6w4b5g) CIE_sle_scotopic.csv の 507 nm の行 / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-017 scotopic vision 17-22-017 scotopic vision(Note 2) / NIST Optical Radiation Group「Realization of the candela」 V(λ) の説明の段落
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問92.明るさが低下していくにつれ、赤い花より青い花のほうが相対的に明るく見えるようになる現象を何というか。
- ア.プルキンエ現象
- イ.ベツォルト・ブリュッケ現象
- ウ.アブニー現象
- エ.色順応
正解:ア.プルキンエ現象
解説:明所視から薄明視・暗所視へと明るさが下がると、目の感度が最も高い波長が短波長側へ移り(明所視は555nm、暗所視は507nm)、長波長の光を多く返す赤い物は相対的に暗く、短波長の光を多く返す青い物は相対的に明るく見える。これがプルキンエ現象である。ベツォルト・ブリュッケ現象は輝度を変えると色相が変わって見える現象、アブニー現象は純度を下げると色相が変わって見える現象、色順応は照明光の色の違いに目が慣れる順応で、いずれも別の現象である。
根拠: JIS Z 8105:2000 色に関する用語(2000年版の本文で確認。現行は2022年改正版) 3036 プルキンエ現象(明所視から薄明視又は暗所視へ輝度を下げると長波長成分が優勢な色刺激の明るさが相対的に減少、最大視感効率の波長が短波長に移動)・3020 ベゾルド・ブリュッケ現象・3019 アブニー現象・3032 色順応 / JIS Z 8113:1998 照明用語(1998年版の本文で確認) 最大視感効果度の備考(標準分光視感効率が最大になるのは明所視で555nm、暗所視で507nm)
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問93.標準比視感度曲線(分光視感効率)とは何を表すか。
- ア.物体の反射率分布
- イ.波長ごとの明るさの感じやすさの相対分布
- ウ.光源の色温度の分布
- エ.錐体の数の分布
正解:イ.波長ごとの明るさの感じやすさの相対分布
解説:比視感度曲線は、各波長の光に対して人間の目が感じる明るさ(視感度)の相対的な大きさを波長ごとに示したもので、明所視では555nmでピークをもつ。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-21-035 spectral luminous efficiency 17-21-035 spectral luminous efficiency の定義 / NIST Optical Radiation Group「Realization of the candela」 V(λ) の説明の段落
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問94.明所視で主に働き、色の識別を担う網膜の視細胞はどれか。
- ア.桿体
- イ.双極細胞
- ウ.錐体
- エ.水晶体
正解:ウ.錐体
解説:明るい場所では錐体(cone)が働き、色を識別する。錐体には分光感度の異なるL・M・Sの3種があり、これが色覚の基礎となる。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-016 photopic vision 17-22-016 photopic vision(定義・Note 2) / 福島県 カラーユニバーサルデザインガイド「色覚の仕組みについて」 本文
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問95.暗い場所で主に働き、色は識別しないが弱い光に敏感な網膜の視細胞はどれか。
- ア.錐体
- イ.虹彩
- ウ.角膜
- エ.桿体
正解:エ.桿体
解説:暗所視では桿体(rod)が働く。桿体は感度が高く弱光下でも反応するが1種類のため色は識別できず、明暗のみを捉える。
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問96.3種類の錐体(L・M・S)の分光感度の違いに関する説明として正しいものはどれか。
- ア.L・M・Sの順に、感度のピークが長・中・短波長側にある
- イ.L・M・Sの順に、感度のピークが短・中・長波長側にある
- ウ.L・M・Sとも感度のピークは同じ波長で、感度の幅が異なる
- エ.L・M・Sのうち、LとSの感度のピークが最も近い
正解:ア.L・M・Sの順に、感度のピークが長・中・短波長側にある
解説:網膜の錐体には3種類あり、L(Long)錐体は長波長側、M(Middle)錐体は中波長側、S(Short)錐体は短波長側に感度のピークをもつ。3種の錐体の応答の組み合わせで色を感じるので、ピークの波長が異なることが三色性の色覚の基礎になる。名前の頭文字と逆の並びは誤りで、3種とも同じ波長にピークがあるのでは波長の違いを区別できない。LとMのピークは比較的近く、Sは短波長側に離れているので、LとSが最も近いということもない。
根拠: 国土交通省資料「色覚障害者の実態の把握」 色覚異常の概要・分類(L・M・S 錐体の説明) / International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. What is the CIE system of colorimetry?
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問97.S錐体が最も感度を持つのは、おおよそどの波長域か。
- ア.長波長(赤)域
- イ.短波長(青)域
- ウ.中波長(緑)域
- エ.赤外域
正解:イ.短波長(青)域
解説:S錐体(短波長感受性錐体)は青付近(おおよそ420〜440nm付近)に感度ピークをもつ。L・M・Sの順に長・中・短波長に対応する。
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問98.光が含む全波長の放射量を、人間の目の比視感度で重みづけして評価した量を総称して何というか。
- ア.放射量(物理量のみ)
- イ.色度
- ウ.測光量
- エ.分光反射率
正解:ウ.測光量
解説:光束・光度・照度・輝度などは、放射量を標準比視感度で重みづけした“測光量”である。物理的な放射量とは区別される。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-21-035 spectral luminous efficiency 17-21-035 spectral luminous efficiency(Note 7) / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-21-039 luminous flux 17-21-039 luminous flux(Note 1)
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問99.光源から放射され、人間の目に感じられる光の量の総量を表す測光量はどれか。単位はlm(ルーメン)である。
- ア.照度
- イ.輝度
- ウ.光度
- エ.光束
正解:エ.光束
解説:光束(luminous flux)は、放射束を比視感度で評価した目に感じる光の量の総量で、単位はlm(ルーメン)。光源の総合的な明るさの指標である。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-21-039 luminous flux 17-21-039 luminous flux(Note 1・Note 4) / 計量単位令(平成4年政令第357号) 別表第一 光束(ルーメン) (出典: e-Gov法令検索)
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問100.光源からある方向へ向かう光の強さ(単位立体角あたりの光束)を表す測光量はどれか。単位はcd(カンデラ)である。
- ア.光度
- イ.光束
- ウ.照度
- エ.輝度
正解:ア.光度
解説:光度(luminous intensity)は、光源からある方向への単位立体角あたりの光束で、単位はcd(カンデラ)。光源そのものの指向的な強さを示す。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-21-045 luminous intensity 17-21-045 luminous intensity(定義・Note 5)
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問101.単位面積あたりに入射する光束で表され、面がどれだけ照らされているかを示す測光量はどれか。単位はlx(ルクス)である。
- ア.光度
- イ.照度
- ウ.輝度
- エ.光束
正解:イ.照度
解説:照度(illuminance)は、面に入射する単位面積あたりの光束で、単位はlx(ルクス=lm/m²)。机上面などの明るさの度合いを示す。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-21-060 illuminance 17-21-060 illuminance(定義・Note 3) / 計量単位令(平成4年政令第357号) 別表第一 照度(ルクス) (出典: e-Gov法令検索)
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問102.観測者から見た面の“明るさ”の感覚に最も対応し、単位面積・単位立体角あたりの光度で表される測光量はどれか。単位はcd/m²である。
- ア.照度
- イ.光束
- ウ.輝度
- エ.色温度
正解:ウ.輝度
解説:輝度(luminance)は、ある方向から見た単位面積あたりの光度で、単位はcd/m²。光源面や物体面の見かけの明るさに対応し、ディスプレイ等の明るさ指標になる。
根拠: JIS S 0031:2013(高齢者・障害者配慮設計指針−視覚表示物−年代別相対輝度の求め方及び評価方法) 用語及び定義(輝度)
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問103.照度の単位として正しいものはどれか。
- ア.cd(カンデラ)
- イ.lm(ルーメン)
- ウ.cd/m²
- エ.lx(ルクス)
正解:エ.lx(ルクス)
解説:照度の単位はlx(ルクス)で、1lx=1lm/m²である。光束はlm、光度はcd、輝度はcd/m²と区別する。
根拠: 計量単位令(平成4年政令第357号) 別表第一 照度(ルクス) / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-21-060 illuminance 17-21-060 illuminance(Note 3) (出典: e-Gov法令検索)
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問104.光度の単位として正しいものはどれか。
- ア.cd(カンデラ)
- イ.lx(ルクス)
- ウ.lm(ルーメン)
- エ.K(ケルビン)
正解:ア.cd(カンデラ)
解説:光度の単位はcd(カンデラ)で、SI基本単位の一つ。単位立体角あたりの光束を表す。光束はlm、照度はlx、輝度はcd/m²。
根拠: 計量単位令(平成4年政令第357号) 別表第一 光度(カンデラ) / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-21-045 luminous intensity 17-21-045 luminous intensity(Note 5) (出典: e-Gov法令検索)
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問105.光束の単位として正しいものはどれか。
- ア.cd(カンデラ)
- イ.lm(ルーメン)
- ウ.lx(ルクス)
- エ.cd/m²
正解:イ.lm(ルーメン)
解説:光束の単位はlm(ルーメン)。光源が放つ目に感じる光の総量を表す。1cdの点光源が単位立体角(1sr)に放つ光束が1lmである。
根拠: 計量単位令(平成4年政令第357号) 別表第一 光束(ルーメン) / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-21-039 luminous flux 17-21-039 luminous flux(Note 4) (出典: e-Gov法令検索)
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問106.輝度の単位として正しいものはどれか。
- ア.lx(ルクス)
- イ.lm(ルーメン)
- ウ.cd/m²
- エ.K(ケルビン)
正解:ウ.cd/m²
解説:輝度の単位はcd/m²(カンデラ毎平方メートル)。ある方向から見た単位面積あたりの光度を表し、見かけの明るさに対応する。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-21-050 luminance 17-21-050 luminance(定義・Note 8) / 計量単位令(平成4年政令第357号) 別表第一 輝度(カンデラ毎平方メートル) (出典: e-Gov法令検索)
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問107.複数の色光を重ね合わせるほど明るくなり、すべてを適量重ねると白(ないし明るい色)に近づく混色を何というか。
- ア.減法混色
- イ.回転混色
- ウ.中間混色
- エ.加法混色
正解:エ.加法混色
解説:加法混色は色光(光)を重ねる混色で、重ねるほど明るくなる。赤・緑・青(RGB)を適量重ねると白色になる。テレビやディスプレイの原理である。減法混色は、色フィルタなどの光を吸収するものを重ね合わせて色を作る混色で、重ねるほど暗くなる。
根拠: JIS Z 8105:2000 色に関する用語(2000年版の本文で確認。現行は2022年改正版) 2019 加法混色・2020 加法混色の原色(通常、赤・緑・青紫の3色)・2021 減法混色(選択性がある吸収媒質の重ね合わせ) / W3C CSS Color Module Level 4 6.1 Named Colors(名前の色は sRGB で解決される。white=#ffffff(255 255 255)、cyan=#00ffff(0 255 255)、magenta=#ff00ff(255 0 255))
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問108.加法混色の三原色(光の三原色)として正しい組み合わせはどれか。
- ア.赤・緑・青
- イ.シアン・マゼンタ・イエロー
- ウ.赤・黄・青
- エ.白・黒・灰
正解:ア.赤・緑・青
解説:加法混色の三原色は赤(R)・緑(G)・青(B)。これらを適量重ねると白になり、ディスプレイや舞台照明の発色原理となる。
根拠: 28th CIE Session Manchester 2015 Abstract Booklet(CIE) 照明色の実験の要旨(additive primary colours の箇所)
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問109.色料(インクや絵の具)を重ねるほど暗くなり、理論上すべてを重ねると黒に近づく混色を何というか。
- ア.加法混色
- イ.減法混色
- ウ.併置加法混色
- エ.中間混色
正解:イ.減法混色
解説:減法混色は色料による混色で、各色料が特定波長を吸収するため重ねるほど暗くなる。シアン・マゼンタ・イエローを重ねると黒に近づく。印刷や絵の具の原理。
根拠: 色彩検定協会 イラストコンクール受賞者発表(審査員コメント) 審査員コメント / JIS Z 8120:2001 光学用語 01.07.58 減法混色の原色 / 武蔵野美術大学 MAU Art & Design Glossary「Subtractive Mixture(減法混色)」 本文
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問110.減法混色の三原色(色料の三原色)として正しい組み合わせはどれか。
- ア.赤・緑・青
- イ.赤・黄・青
- ウ.シアン・マゼンタ・イエロー
- エ.オレンジ・緑・紫
正解:ウ.シアン・マゼンタ・イエロー
解説:減法混色の三原色はシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)。これらを重ねると暗くなり、理論上は黒に近づく。カラー印刷の基本となる。
根拠: JIS Z 8120:2001 光学用語 減法混色の原色(subtractive primary colors)の備考 / 色彩検定協会 x すけぶ交流会 イラストコンクール 受賞者発表(審査員コメント) 審査員コメント
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問111.加法混色でG(緑)とB(青)の光を重ねたときに得られる色はどれか。
- ア.イエロー
- イ.マゼンタ
- ウ.黒
- エ.シアン
正解:エ.シアン
解説:加法混色では緑+青=シアン(C)、赤+青=マゼンタ(M)、赤+緑=イエロー(Y)となる。これらは減法混色の三原色に一致する。
根拠: 日本色彩研究所「<測色資料>インクジェットプリンター」 分光反射率の測定結果の段落 / JIS Z 8120:2001 光学用語 01.07.58 減法混色の原色
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問112.加法混色でR(赤)とG(緑)の光を重ねたときに得られる色はどれか。
- ア.イエロー
- イ.シアン
- ウ.マゼンタ
- エ.白
正解:ア.イエロー
解説:加法混色では赤+緑=イエロー(Y)になる。光を足し合わせると明るくなり、両者の中間より明るい黄色が得られる。
根拠: 日本色彩研究所「<測色資料>インクジェットプリンター」 分光反射率の測定結果の段落 / 武蔵野美術大学 MAU Art & Design Glossary「Additive Mixture(加法混色)」 本文
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問113.減法混色でシアン(C)とイエロー(Y)の色料を重ねたとき、理論上得られる色はどれか。
- ア.赤
- イ.緑
- ウ.青
- エ.白
正解:イ.緑
解説:減法混色ではシアン+イエロー=緑(G)、マゼンタ+イエロー=赤(R)、シアン+マゼンタ=青(B)になる。各色料の吸収で残った波長が見える。
根拠: 日本色彩研究所「<測色資料>インクジェットプリンター」 分光反射率の測定結果の段落 / JIS Z 8120:2001 光学用語 01.07.58 減法混色の原色
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問114.細かい色の点や線を密に並べ、離れて見ると混ざって見える混色を何というか。テレビの画素やモザイク画がこれにあたる。
- ア.減法混色
- イ.透過混色
- ウ.併置混色(併置加法混色)
- エ.重畳減法混色
正解:ウ.併置混色(併置加法混色)
解説:併置混色(併置加法混色)は、微小な色面を並べて目の中で混ざる中間混色の一種で、加法混色的に振る舞う。点描画やテレビ画素が代表例。
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問115.色の付いた円板を高速に回転させると色が混ざって見える現象を利用した混色を何というか。
- ア.併置加法混色
- イ.同時加法混色
- ウ.減法混色
- エ.継時加法混色
正解:エ.継時加法混色
解説:色を塗り分けた円板を速く回すと、網膜の同じ場所に複数の色がフリッカを感じないほど速く交互に届き、平均した色に見える。時間的に続けて見せて混ぜるので継時加法混色といい、回転混色とも呼ぶ(マクスウェルの回転円板が代表例)。速い明滅は1周期を平均した強さの光と同じに感じられるため、明るさは元の色の中間になる。併置加法混色は細かな色の点をモザイク状に並べて離れて見る混色、同時加法混色は複数の色光を同時に重ねる混色、減法混色は光を吸収する色料などを重ねる混色で、時間的な交替は使わない。
根拠: JIS Z 8781-1:2012 測色-第1部:CIE測色標準観測者の等色関数 3 用語及び定義(加法混色:同時に、又は高い周波数で交互に、又は細かいモザイク状の配置で網膜の同じ箇所に結像) / JIS Z 8113:1998 照明用語 3.2 視覚に関する用語(トールボットの法則) / 北岡明佳(立命館大学)日本色彩学会 2024 発表原稿(オストワルト表色系的な並置混色) 1. はじめに・2. 並置混色 / JIS Z 8120:2001 光学用語 01.07.57 減法混色
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問116.併置混色や回転混色のように、混色後の明るさが元の色の平均的な明るさになる混色を総称して何というか。
- ア.中間混色
- イ.減法混色
- ウ.補色混色
- エ.二次混色
正解:ア.中間混色
解説:併置(並置)混色や回転(継時)混色では、混色後の明るさが、元の色の面積比に応じた中間(荷重平均)の明るさになるので、まとめて中間混色(平均混色)と呼ぶ。分類上は加法混色に属する。減法混色は色料やフィルターが光を吸収し合う混色で、三原色を等量混ぜると黒になり、平均の明るさにはならない。混色の方式は減法混色と加法混色(同時加法混色・中間混色)に分けられ、補色混色・二次混色はその方式の名ではない。
根拠: シーシーエス株式会社「光と色の話」第18回 混色(その3)中間混色(平均混色) 冒頭・継時混色(回転混色)・並置混色(併置混色)の節 / シーシーエス株式会社「光と色の話」第16回 混色(その1)同時加法混色と減法混色 混色の方式の分類・減法混色の原理(三原色を等量混色すると黒)
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問117.回転混色で得られる色の明るさについて、正しい説明はどれか。
- ア.同時加法混色と同じく、明るさが足し合わされる
- イ.元の色の面積比に応じた、中間の明るさになる
- ウ.減法混色と同じく、元の色より暗くなる
- エ.明るい方の色の明るさが、そのまま保たれる
正解:イ.元の色の面積比に応じた、中間の明るさになる
解説:回転混色(継時混色)は、こまに塗り分けた色が速く入れ替わって目に入る混色で、明るさは元の色の面積比に応じた中間(平均)になる。入れ替わりが融合周波数を超えると、1周期で平均した強さの一定の光と同じに見えるというトールボットの法則による。同時加法混色は色光を同じ場所に重ねるので明るさが足し合わされ、元の色より明るくなる。減法混色は色料が光を吸収し合うので暗くなる。白と黒を回せば灰色に見え、明るい方の明るさが保たれるわけでもない。
根拠: JIS Z 8113:1998 照明用語 視覚の用語「トールボットの法則」 / シーシーエス株式会社「光と色の話」第18回 混色(その3)中間混色(平均混色) 冒頭・継時混色(回転混色)の節(白と黒で灰色) / シーシーエス株式会社「光と色の話」第16回 混色(その1)同時加法混色と減法混色 同時加法混色(エネルギーが増加)・減法混色の原理
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問118.テレビやスマートフォンのカラーディスプレイが採用している混色の原理はどれか。
- ア.減法混色(CMYの色料)
- イ.回転混色のみ
- ウ.加法混色(RGBの併置・発光)
- エ.補色残像の利用
正解:ウ.加法混色(RGBの併置・発光)
解説:ディスプレイはRGBの微小な発光素子を並べ、加法混色(特に併置加法混色)で色を作る。素子を強く光らせるほど明るくなり、全点灯で白になる。
根拠: 百科事典マイペディア「加法混色」(コトバンク) 「加法混色」の項 / ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「三原色」(コトバンク) 「三原色」の項 (1)
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問119.一般的なカラー印刷(オフセット印刷など)で色を再現する基本原理はどれか。
- ア.加法混色(RGB発光)
- イ.回転混色
- ウ.補色混色のみ
- エ.減法混色(CMYインクによる)
正解:エ.減法混色(CMYインクによる)
解説:印刷はシアン・マゼンタ・イエロー(+ブラック)の色料インクを用いる減法混色が基本で、網点による併置混色も併用される。重ねるほど暗くなる。
根拠: MDN Web Docs「Web Accessibility: Understanding Colors and Luminance」 Color spaces / ICC 配布資料「ICC color management for print production」(Craig Revie, 2002) ICC color management concepts / JIS Z 8123-3:2013 印刷技術用語-第3部:印刷用語 プロセスインキの項
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問120.完全放射体(黒体)が放射する光の分光分布は、何によって一意に決まるか。
- ア.温度(絶対温度)
- イ.表面の色
- ウ.周囲の照度
- エ.観測者の比視感度
正解:ア.温度(絶対温度)
解説:完全放射体の分光分布は、その温度(絶対温度K)のみによって一意に決まる(プランクの放射則)。これが色温度の概念の基礎となる。
根拠: JIS Z 8120:2001 光学用語 01.07.26 プランクの放射則 / JIS Z 8720:2012 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源 4.4 a) プランクの放射体の分光分布
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問121.色温度2700K前後の電球色(暖かい白)の照明と、5000K前後の昼白色の照明を比べたとき、より赤みを帯びて感じられるのはどちらか。
- ア.5000K前後の昼白色
- イ.2700K前後の電球色
- ウ.両者とも同じ
- エ.6500Kの昼光色
正解:イ.2700K前後の電球色
解説:色温度が低いほど赤みを帯びる。2700Kの電球色は赤みがかった暖かい光、5000K前後はより白くニュートラルな光に感じられる。
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問122.標準イルミナントDシリーズ(D50・D65など)が代表しているのはどのような光か。
- ア.白熱電球の光
- イ.低圧ナトリウムランプの光
- ウ.平均的な昼光(自然光)
- エ.ろうそくの光
正解:ウ.平均的な昼光(自然光)
解説:Dシリーズは紫外域を含む平均的な昼光(自然昼光)を相関色温度別に代表する標準イルミナントで、D50は約5000K、D65は約6500Kである。
根拠: JIS Z 8720:2012 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源 3 用語及び定義(昼光イルミナント)/4.2・4.3 標準イルミナント D65・補助イルミナント D50
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問123.演色評価数の算出で、相関色温度が約5000Kを超える試料光源に対して用いる基準光はどれか。
- ア.常に白熱電球
- イ.常にD65固定
- ウ.観測者の主観
- エ.同じ色温度の昼光(CIE昼光)
正解:エ.同じ色温度の昼光(CIE昼光)
解説:演色評価では、相関色温度が約5000K未満なら黒体放射、約5000K以上なら昼光(Dシリーズ相当)を、試料と同じ色温度で基準光として用いる。
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問124.光源が消費電力に対してどれだけ多くの光束を出すかを示す指標はどれか。
- ア.発光効率(lm/W)
- イ.平均演色評価数Ra
- ウ.相関色温度(K)
- エ.輝度(cd/m²)
正解:ア.発光効率(lm/W)
解説:光源の効率(発光効率・ランプ効率)は、消費電力1Wあたりに放出する光束(lm)で表され、単位はlm/W。演色性とは別の指標である。
根拠: JIS Z 8113:1998 照明用語 光源の視感効果度,光源効率の項 / CIE S 017:2020 ILV(国際照明用語集 e-ILV) 17-21-089 luminous efficacy 17-21-089 luminous efficacy, <of a light source>
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問125.加法混色において、ある色光と重ね合わせると白(無彩色)になる色光どうしの関係を何というか。
- ア.類似色
- イ.補色
- ウ.同系色
- エ.純色
正解:イ.補色
解説:加法混色で重ねると白色(無彩色)になる二色光の関係を補色という。物理補色とも呼ばれ、色相環上でほぼ反対側に位置する。
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問126.減法混色で、絵の具やインクの色が見えるしくみとして最も適切なものはどれか。
- ア.色料自身が特定の波長の光を発し、その光が色として見える
- イ.色料の薄い膜で反射光どうしが干渉し、強め合った波長が色として見える
- ウ.色料が一部の波長を吸収し、残りの反射光や透過光が色として見える
- エ.色料の粒子が短い波長の光を強く散乱させ、その散乱光が色として見える
正解:ウ.色料が一部の波長を吸収し、残りの反射光や透過光が色として見える
解説:減法混色は、色料のように光を吸収するものを重ねて色をつくる混色である。色料は光のうち一部の波長を選んで吸収し、吸収されずに反射または透過した残りの光が目に届いて色として見える。シアンは赤、マゼンタは緑、黄は青紫の光を吸収するので、重ねるほど吸収される波長が増えて暗くなる。自ら光を発して見える色は光源の色で、薄い膜での光の干渉や微粒子による散乱は、吸収とは別のしくみで色が生じる現象であり、絵の具やインクの色が見える基本のしくみではない。
根拠: JIS Z 8120:2001 光学用語 01.07.57 減法混色・01.07.58 減法混色の原色・01.04.15 選択吸収・干渉 / 国立科学博物館「光を楽しむ」光とサイエンス 減法混色 本文
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問127.網膜上で桿体だけが働く暗所視において、人が色を識別できない主な理由はどれか。
- ア.桿体が3種類あるため
- イ.桿体が色温度を感知するため
- ウ.桿体が透過率を測るため
- エ.桿体が1種類しかなく波長を区別できないため
正解:エ.桿体が1種類しかなく波長を区別できないため
解説:桿体は1種類しかなく分光感度が一つに定まるため、波長の違いを区別できず明暗のみを捉える。色覚には分光感度の異なる複数種の錐体が必要である。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(国際照明用語集 e-ILV) 17-22-017 scotopic vision 17-22-017 scotopic vision, Note 2 / RP Photonics Encyclopedia「Scotopic and Photopic Vision」 Scotopic vision の節 / 精選版 日本国語大辞典「桿状体」(コトバンク) 「桿状体」の項
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問128.明るい場所から暗い場所へ移ると、徐々に弱い光でも見えるようになる現象を何というか。
- ア.暗順応
- イ.明順応
- ウ.色順応
- エ.プルキンエ現象
正解:ア.暗順応
解説:暗順応は、暗所で桿体の感度が時間をかけて高まり、弱い光でも見えるようになる視覚の適応現象である。逆に明所への適応は明順応という。
根拠: MDN Web Docs「Web Accessibility: Understanding Colors and Luminance」 Adaptation
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問129.光が当たる物体の見かけの色(物体色)が決まる要因として、最も適切な組み合わせはどれか。
- ア.物体の重さと温度
- イ.照明光の分光分布と物体の分光反射率
- ウ.光源の消費電力
- エ.観測者の身長
正解:イ.照明光の分光分布と物体の分光反射率
解説:物体色は、照明光の分光分布と物体の分光反射率(透過率)の積、さらに観測者の色覚(等色関数)によって決まる。光と物体と観測者の3要素が関わる。
根拠: International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. What is the CIE system of colorimetry? / CIE S 017:2020 ILV(国際照明用語集 e-ILV) 17-23-003 colour stimulus function 17-23-003 colour stimulus function, Note 2
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問130.照明を替えると、同じ物体でも色が違って見えることがある。これは主に光源の何が異なるためか。
- ア.偏光状態
- イ.発光効率
- ウ.分光分布
- エ.配光特性
正解:ウ.分光分布
解説:物体の色は、照明光の分光分布(波長ごとの放射の割合)と物体の分光反射率によって決まる反射光で見える。照明を替えると分光分布が変わるので、同じ物体でも反射光の分光分布が変わり、色が違って見える。照明光が物体の色の見えに及ぼすこの効果を演色という。発光効率は光源の全光束を消費電力で割った値、配光は光度の方向による分布で、偏光状態とあわせて、物体の色が違って見える主な原因ではない。
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問131.ある2つの色が、特定の光源下では同じ色に見えても別の光源下では違う色に見える現象を何というか。
- ア.演色性
- イ.プルキンエ現象
- ウ.色順応
- エ.条件等色(メタメリズム)
正解:エ.条件等色(メタメリズム)
解説:条件等色(メタメリズム)は、分光分布の異なる2つの色刺激がある観測条件で等色するが、光源や観測者が変わると等色が崩れる現象である。色再現で重要となる。
根拠: International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. What is the CIE system of colorimetry?
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問132.分光分布の形が異なる2色が、ある観測条件で同じ色に見える「条件等色」が起こりうる理由として正しいものはどれか。
- ア.色の見えが3種類の錐体の応答の組み合わせで決まるため
- イ.色の見えが網膜に届く光の総量で決まるため
- ウ.色の見えが分光分布のピーク波長の位置で決まるため
- エ.色の見えが桿体と錐体の応答の比で決まるため
正解:ア.色の見えが3種類の錐体の応答の組み合わせで決まるため
解説:網膜の3種類の錐体はそれぞれ異なる波長に感度のピークをもち、色はこの3つの応答の組み合わせで感じられる。そのため分光分布の形が違っても、3つの応答に対応する三刺激値が等しければ同じ色に見える。これが条件等色(メタメリズム)で、照明光が変わると一致が崩れることが多い。光の総量だけでは色みの違いは決まらず、ピーク波長が違う光どうしでも三刺激値が等しければ等色する。桿体は暗所視で主に働き色の知覚を伴わないので、桿体との比で色が決まるのでもない。
根拠: International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. What is the CIE system of colorimetry? / JIS Z 8781-1:2012 測色-第1部:CIE測色標準観測者の等色関数 3 用語及び定義(条件等色刺激,メタマー) / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-017 scotopic vision 定義・Note
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問133.低圧ナトリウムランプ(橙黄色のほぼ単色光)のように、特定波長に偏った分光分布をもつ光源の演色性に関する説明として正しいものはどれか。
- ア.演色性が常に100で理想的である
- イ.演色性が非常に悪く多くの色を正しく再現できない
- ウ.色温度が必ず6500Kになる
- エ.物体色の見え方に影響しない
正解:イ.演色性が非常に悪く多くの色を正しく再現できない
解説:分光分布が特定波長に偏った光源は多くの物体色を正しく再現できず、Raが極めて低くなる(演色性が悪い)。トンネル照明など効率優先の用途で使われる。
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問134.標準比視感度(明所視)の説明として誤っているものはどれか。
- ア.明所視では錐体が働く
- イ.ピークは約555nmにある
- ウ.ピークは青の約450nmにある
- エ.波長ごとの明るさの感じやすさを示す
正解:ウ.ピークは青の約450nmにある
解説:誤り。正しくは、明所視の比視感度のピークは約555nm(黄緑)であり、青(450nm付近)が最大なのではない。明所視では錐体が働き555nmが最も明るく感じる。
根拠: NIST「Realization of the candela」 本文(V(λ) の説明) / CIE S 017:2020 ILV(国際照明用語集 e-ILV) 17-22-016 photopic vision 17-22-016 photopic vision
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問135.光束1lmとは、どのように定義される量か。最も適切なものはどれか。
- ア.1cdの点光源から1m離れた面が受ける照度
- イ.周波数540THzで1Wの単色放射がもつ光束
- ウ.1srあたり1lmの光束を放つ点光源の光度
- エ.1cdの点光源が1srの立体角内に放つ光束
正解:エ.1cdの点光源が1srの立体角内に放つ光束
解説:ルーメンは光束の単位で、光度1cdの均一な点光源が単位立体角1srの中に放つ光束を1lmとする。周波数540×10^12Hz(波長約555nm)の単色放射では放射束1/683Wが1lmに当たるので、1Wなら約683lmになる。1srあたり1lmの光束を放つ点光源の光度は1cdで、これは光度の単位の関係である。1cdの点光源から1m離れて光が垂直に当たる面の照度は1lxで、照度は単位面積あたりに入射する光束(1lx=1lm/m²)を表す。
根拠: JIS Z 8113:1998 照明用語 放射量・測光量の項(光束・光度・照度)、単位の項(ルーメン・ルクス)、最大視感効果度の備考(555 nm=540×10^12 Hz)
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問136.机上面の明るさ(明るさの基準として設計に用いる量)を測るのに最も適した測光量はどれか。
- ア.照度(lx)
- イ.光度(cd)
- ウ.色温度(K)
- エ.演色評価数Ra
正解:ア.照度(lx)
解説:作業面の明るさは照度(lx)で評価する。JISの照度基準など、室内の明るさ設計は単位面積あたりの入射光束である照度で規定される。
根拠: JIS Z 8113:1998 照明用語 照度・基準面・作業面の項 / 改訂新版 世界大百科事典「照度」(コトバンク) 「照度」の項
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問137.ディスプレイ画面やサインの「見かけの明るさ」を比較するのに最も適した測光量はどれか。
- ア.照度(lx)
- イ.輝度(cd/m²)
- ウ.光束(lm)
- エ.色温度(K)
正解:イ.輝度(cd/m²)
解説:見かけの明るさは輝度(cd/m²)で評価する。輝度は観測方向から見た単位面積あたりの光度で、面光源の明るさ比較に用いられる。
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問138.昼光(自然の昼の光)の色みが、天候や時刻、空の状態によって変化することと関連する量はどれか。
- ア.演色評価数Ra
- イ.照度の絶対値のみ
- ウ.相関色温度
- エ.輝度の絶対値のみ
正解:ウ.相関色温度
解説:昼光は時刻・天候により相関色温度が変化する(青空の日陰は高色温度、夕方は低色温度など)。Dシリーズはその平均的昼光を代表する。
根拠: JIS Z 8113:1998 照明用語 3.3 昼光イルミナント(参考) / International Color Consortium「Frequently Asked Questions on colour management」(PDF) 照明・観察条件の Q&A(昼光の色温度の範囲)
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問139.加法混色と減法混色の本質的な違いを最も適切に説明したものはどれか。
- ア.加法は色料を重ねて暗く、減法は色光を重ねて明るくなる
- イ.加法は明るさが平均になり、減法は重ねるほど明るくなる
- ウ.加法は重ねるほど明るく、減法は明るさが平均になる
- エ.加法は色光を重ねて明るく、減法は色料が光を吸収して暗くなる
正解:エ.加法は色光を重ねて明るく、減法は色料が光を吸収して暗くなる
解説:加法混色は色光(色刺激)を網膜上で重ね合わせる混色で、色光を足すほど明るくなり、赤・緑・青紫の原色をそろえると白に近づく。減法混色は色料やフィルターなど光を吸収するものを重ねる混色で、重ねるほど吸収される波長が増えて暗くなる。扱う対象を色料と色光で逆にした説明は誤りである。明るさが元の色の平均に近くなるのは、回転円板のように速く交互に見せる加法混色などの場合で、減法混色の性質ではなく、減法混色が重ねるほど明るくなることもない。
根拠: JIS Z 8120:2001 光学用語 01.07.54 加法混色・01.07.55 加法混色の原色・01.07.57 減法混色 / JIS Z 8781-1:2012 測色-第1部:CIE測色標準観測者の等色関数 3 用語及び定義(加法混色) / JIS Z 8113:1998 照明用語 3.2 視覚に関する用語(トールボットの法則) / 国立科学博物館「光を楽しむ」光とサイエンス 減法混色 本文
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問140.印刷の網点や織物の細かな色糸のように、微小な色面の併置で生じる混色の見え方について正しいものはどれか。
- ア.離れて見ると目の中で混ざり中間の色に見える
- イ.近づくほど色が混ざる
- ウ.常に黒くなる
- エ.色料の吸収で必ず暗くなる
正解:ア.離れて見ると目の中で混ざり中間の色に見える
解説:併置混色は、微小な色面が離れて見ると目の中で混ざり、加法混色的に中間の色・明るさに見える。近づくと個々の色が分離して見える。
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問141.プルキンエ現象が示すのは、明るさのレベルによって何が変化することか。
- ア.物体の反射率が変わること
- イ.比視感度のピーク波長が短波長側へ移ること
- ウ.光源の色温度が上がること
- エ.錐体の数が増えること
正解:イ.比視感度のピーク波長が短波長側へ移ること
解説:プルキンエ現象は、明所視から暗所視へ移るにつれ比視感度のピーク波長が約555nmから約507nmへ短波長側に移ることを示し、赤が暗く青緑が明るく見えるようになる。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-017 scotopic vision 定義・Note 2 / JIS Z 8113:1998 照明用語 3.1 最大視感効果度 備考(明所視 555 nm・暗所視 507 nm)
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問142.完全放射体軌跡(黒体軌跡)と昼光軌跡について、演色評価の基準光の選び方として正しいものはどれか。
- ア.低色温度では昼光、高色温度では完全放射体を基準光にする
- イ.黒体軌跡に近い光源は完全放射体、離れた光源は昼光を基準光にする
- ウ.低色温度では完全放射体、高色温度では昼光を基準光にする
- エ.白熱電球は完全放射体、蛍光ランプやLEDは昼光を基準光にする
正解:ウ.低色温度では完全放射体、高色温度では昼光を基準光にする
解説:演色評価の基準の光は、試料光源と相関色温度が等しいものを原則とし、相関色温度が5000K未満なら完全放射体(黒体)の光、5000K以上ならCIE昼光を用いる。選び分けの目安は相関色温度で、黒体軌跡からの離れ具合やランプの種類ではない。蛍光ランプやLEDでも相関色温度が5000K未満なら原則として完全放射体を基準とし、例外として4600K以上の昼白色の蛍光ランプなどで昼光を用いる。低色温度と高色温度で基準を逆にした説明も誤りである。
根拠: JIS Z 8726:1990 光源の演色性評価方法 2 用語の意味(基準の光)・3.1 基準の光の種類・3.2 基準の光の相関色温度 / JIS Z 9112:2019 蛍光ランプ・LEDの光源色及び演色性による区分 演色評価数の求め方(相関色温度4 600 K以上の昼白色LEDの基準光)
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問143.光度400cdの点光源の真下2mの位置にある水平面の照度はいくらか。光は面に垂直に入射するものとする。
- ア.200 lx
- イ.800 lx
- ウ.100 lx
- エ.1600 lx
正解:ウ.100 lx
解説:点光源による照度は距離の2乗に反比例し、E=I/r²で求められる。400÷2²=100 lxとなる。
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問144.白色LEDなどの照明を選ぶ際、「色温度」と「演色性」が表す内容として正しい組み合わせはどれか。
- ア.色温度は光の色み、演色性は色の再現の忠実さを表す
- イ.両者とも明るさを表す
- ウ.色温度は再現性、演色性は色みを表す
- エ.両者とも同じ意味である
正解:ア.色温度は光の色み、演色性は色の再現の忠実さを表す
解説:色温度(K)は光の色み(暖色か寒色か)を、演色性(Ra)は物体色をどれだけ忠実に再現できるかを表す。両者は独立した別の指標である。
根拠: JIS Z 8113:1998 照明用語 3.3.2 色温度・3.3.3 演色 / JIS Z 8726:1990 光源の演色性評価方法 参考 1(演色評価数による以外の評価方法)
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問145.光の三原色(RGB)と色料の三原色(CMY)の関係について正しい説明はどれか。
- ア.RGBとCMYは無関係である
- イ.RGBの二色の加法混色がCMYの各色になる
- ウ.CMYを加法混色するとRGBになる
- エ.RGBとCMYは同じ三色である
正解:イ.RGBの二色の加法混色がCMYの各色になる
解説:加法混色の二色を混ぜた結果(赤+緑=Y、緑+青=C、赤+青=M)が減法混色の三原色になり、互いに補色の関係で対応している。
根拠: 南宏人「高等学校における加法混色・減法混色の授業開発」授業実践開発研究 第17巻(2024)(千葉大学) 1.2 加法混色と減法混色の説明 / JIS Z 8120:2001 光学用語 01.07.58 減法混色の原色 備考
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問146.暗い夜道で、赤い看板より青緑の看板のほうが相対的に明るく目立って見えやすいのはなぜか。
- ア.暗い所では錐体の感度が上がり、短波長側がよく見えるため
- イ.暗い所では瞳孔が開き、長波長の光が入りにくくなるため
- ウ.暗い所では桿体が主に働き、感度のピークが短波長側へ移るため
- エ.暗い所では色順応が進み、赤の補色が強調されて見えるため
正解:ウ.暗い所では桿体が主に働き、感度のピークが短波長側へ移るため
解説:暗い所では網膜の桿体が主に働く暗所視になり、目の感度が最も高い波長が明所視の約555nmから約507nmへと短波長側に移る。このため赤のような長波長の色は暗く、青緑のような短波長寄りの色は相対的に明るく見える。これがプルキンエ現象である。暗所で主に働くのは錐体ではなく桿体である。色順応は照明の色の変化をおおよそ補う働きで、補色を強調するしくみではなく、瞳孔の変化でも赤と青緑の明るさの逆転は説明できない。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-017 scotopic vision 定義・Note / JIS Z 8113:1998 照明用語 最大視感効果度の備考(明所視 555 nm・暗所視 507 nm) / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-013 chromatic adaptation 定義・Note
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問147.カラーマネジメントシステム(CMS)の基本的な目的として最も適切なものはどれか。
- ア.デバイス間で色の見えをできるだけ一致させる
- イ.画像のファイル容量を圧縮する
- ウ.色数を強制的に256色に減らす
- エ.印刷のインクを節約する
正解:ア.デバイス間で色の見えをできるだけ一致させる
解説:CMSは入力・表示・出力など異なるデバイス間で色の見えをできる限り一致させることを目的とする。色域や特性の違いを補正する。
根拠: International Color Consortium (ICC) ホームページ トップページ(サイトのキャッチコピーおよび ICC の目的の説明)
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問148.ICCプロファイルが記述している主な内容として正しいものはどれか。
- ア.sRGBを基準にした、デバイスごとの色の補正値
- イ.デバイスの色特性とPCSとの対応関係
- ウ.画素の色をPCSの値に置き換えた画像データ
- エ.ディスプレイを目標の状態に合わせる調整手順
正解:イ.デバイスの色特性とPCSとの対応関係
解説:ICCプロファイルは、機器ごとの色空間(デバイス色)と、CIEの測色にもとづく共通の接続空間PCSとの間で色を変換するための情報をもつ。PCSを介すので、入力と出力のプロファイルを別々に作っても組み合わせて使える。基準はsRGBではなく、CIE 1931標準観測者にもとづくPCSである。画像に埋め込んだプロファイルは画素の値を解釈するためのもので、画素の値をPCSに置き換えたデータではない。ディスプレイを目標の状態に合わせるのはキャリブレーションで、プロファイルはその後の色の受け渡しに使う。
根拠: International Color Consortium「Introduction to the ICC profile format」 1. Background(device profiles・embedded profiles)・2. Profile connection space / International Color Consortium「Display calibration」 冒頭(First the display is calibrated ..., then a profile is used to communicate colour)
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問149.ICCプロファイルにおけるPCS(プロファイル接続空間)として用いられる色空間の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.sRGB または Adobe RGB
- イ.CMYK または RGB
- ウ.CIE XYZ または CIE L*a*b*
- エ.HSV または HLS
正解:ウ.CIE XYZ または CIE L*a*b*
解説:PCSは、入力と出力の機器のプロファイルを共通につなぐ接続空間で、CIE 1931標準観測者にもとづく機器に依存しない色空間、CIE XYZと、それから導いたCIE L*a*b*が使われる。RGB・CMYKは機器ごとに色が変わるデバイス依存の色空間で、HSV・HLSもRGBから導いたデバイス依存の空間である。sRGB・Adobe RGBは画像の編集や表示に使う作業用のRGB色空間で、PCSではない。
根拠: International Color Consortium, Specification ICC.1:2022 (Profile version 4.4.0.0) Annex A, Table A.1(nCIEXYZ と派生の CIELAB・PCSXYZ・PCSLAB、RGB と派生の HLS・HSV、CMYK はデバイス依存) / International Color Consortium「Introduction to the ICC profile format」 2. Profile connection space / International Color Consortium「Display calibration」 Working space calibration(sRGB・Adobe RGB (1998) などの作業用色空間)
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問150.デバイス依存色とデバイス非依存色の説明として正しいものはどれか。
- ア.RGB・Labはデバイス依存色、CMYK・XYZはデバイス非依存色
- イ.CMYK・Labはデバイス依存色、RGB・XYZはデバイス非依存色
- ウ.RGB・CMYKはデバイス依存色、XYZ・HSVはデバイス非依存色
- エ.RGB・CMYKはデバイス依存色、XYZ・Labはデバイス非依存色
正解:エ.RGB・CMYKはデバイス依存色、XYZ・Labはデバイス非依存色
解説:RGB・CMYKの値は、同じ数値でも機器や用紙によって表れる色が変わるのでデバイス依存色、CIE XYZと、それから導いたL*a*b*は機器に関係なく色を表せるのでデバイス非依存色である。HSVはRGBから計算して導く空間なので、RGBと同じくデバイス依存で、非依存色ではない。Labを依存側、CMYKやRGBを非依存側に入れる分け方は、この区別と食い違う。
根拠: International Color Consortium, Specification ICC.1:2022 (Profile version 4.4.0.0) Annex A, Table A.1 Colour encoding types supported(RGB・CMYK はデバイス依存、RGB の派生に HSV、nCIEXYZ はデバイス非依存で CIELAB はその派生) / W3C「A Standard Default Color Space for the Internet - sRGB」 冒頭(device dependent: CMYK・RGB/device independent: CIELAB・CIEXYZ)
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問151.プロセスカラー印刷で一般に用いられる4色の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.赤・緑・青・白
- イ.シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック
- ウ.シアン・マゼンタ・イエロー・白
- エ.赤・緑・青・黒
正解:イ.シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック
解説:プロセスカラーはC・M・Yの3色に、引き締めと黒の再現のためにK(ブラック)を加えた4色(CMYK)が標準である。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JC(解説)色度座標の範囲 d) / <測色資料>インクジェットプリンター(日本色彩研究所) 冒頭の段落
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問152.網点(ハーフトーン)による階調表現の原理として正しいものはどれか。
- ア.インクの種類を多数切り替える
- イ.紙の厚さを変える
- ウ.点の大小・密度で濃淡を表現する
- エ.インクの温度を変える
正解:ウ.点の大小・密度で濃淡を表現する
解説:網点印刷では点の大小や密度で各色の濃淡を表現し、視覚的に階調や中間色を再現する。これは併置混色的な見えを利用する。
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問153.色域(ガマット)の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.デバイスや色空間が再現できる色の範囲
- イ.人の目が光として感じる放射の波長の範囲
- ウ.分光測色で反射率を測る波長の範囲
- エ.照明器具の光の色を変えられる色温度の範囲
正解:ア.デバイスや色空間が再現できる色の範囲
解説:色域(ガマット)は、ディスプレイやプリンターなどのデバイスや色空間が再現できる色の範囲である。印刷物やディスプレイの色域は元の画像より狭いことが多く、色域の違う媒体の間では色を対応づけ直す必要がある。人の目が光として感じる放射の波長の範囲は可視放射の範囲(短波長側360〜400 nm、長波長側760〜830 nm)、分光測色で反射率を測る波長の範囲は一般に380〜780 nm で、どちらも波長の範囲であって再現できる色の範囲ではない。照明の光の色を変える調色の幅は光源の色温度の話で、色域とは別である。
根拠: International Color Consortium「Frequently Asked Questions on colour management」 Rendering intents の説明(the range (gamut) of colours on a print or display is often lower than the original) / JIS Z 8113:1998 照明用語 可視放射(人の目に入って,直接に,視感覚を起こすことができる放射。波長限界は短波長側360〜400 nm,長波長側760〜830 nm)・色温度 / JIS Z 8722:2009 色の測定方法-反射及び透過物体色 5.1 分光測色方法・5.2.1 a) 波長範囲(一般には380〜780 nm) / 環境省 COOL CHOICE「家庭でできる節電アクション LED活用法(調色)」 調色とは、光の色を変えること/LEDの色と色温度
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問154.一般に、ディスプレイ(RGB)と印刷(CMYK)の色域を比較したときの傾向として正しいものはどれか。
- ア.印刷の色域は常にディスプレイを完全に含む
- イ.両者の色域は完全には一致せず、互いに再現できない色がある
- ウ.ディスプレイの色域は常に印刷を完全に含む
- エ.両者の色域は完全に一致する
正解:イ.両者の色域は完全には一致せず、互いに再現できない色がある
解説:多くの場合、ディスプレイは鮮やかな高彩度色まで表示でき、印刷では再現できない色がある。逆に印刷でしか出ない色域もあり、両者は完全には一致しない。
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問155.ガマットマッピングが必要となる理由として最も適切なものはどれか。
- ア.画像の画素数を出力デバイスの解像度に合わせる必要があるため
- イ.入力と出力で白色点が異なり、色順応を補正する必要があるため
- ウ.出力デバイスの色域外の色を色域内に対応づける必要があるため
- エ.表示装置ごとの階調特性(ガンマ)の違いを補正する必要があるため
正解:ウ.出力デバイスの色域外の色を色域内に対応づける必要があるため
解説:色域(ガマット)は、ある機器や色空間が再現できる色の範囲で、ディスプレイやプリンタなど機器ごとに異なり、互いに一致しないのがふつうである。元の画像に出力機器の色域に収まらない色があると、そのままでは再現できないため、色域外の色を色域内の色に対応づける処理(ガマットマッピング)が必要になる。カラーマネジメントでは、その方法の違いをレンダリングインテントとして選ぶ。画素数を解像度に合わせるのは解像度の変換、白色点の違いの補正は色順応の補正、階調特性(ガンマ)の補正はトーンの補正で、いずれも色域の違いを埋める処理ではない。
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問156.分光測色計(分光測色器)の特徴として正しいものはどれか。
- ア.試料の鏡面光沢度を測り、光沢の程度を数値で表す
- イ.標準の色票と並べ、目で見比べて色を判定する
- ウ.受光器の指示から、三刺激値を直接読み取る
- エ.波長ごとの反射率を測り、三刺激値を計算で求める
正解:エ.波長ごとの反射率を測り、三刺激値を計算で求める
解説:分光測色計は、試料の反射率(分光反射率係数)を波長ごとに測り、その値から三刺激値 X・Y・Z や色度座標を計算で求める測色器である(分光測色方法)。受光器の指示から三刺激値を直接読み取るのは、光電色彩計を使う刺激値直読方法で、分光測色方法とは別の測り方である。標準の色票と並べて目で見比べるのは表面色の視感比較で、測色器を使わない。鏡面光沢度は鏡面光沢の度合いを測って数値で表したもので、色の三刺激値を求めるものではない。
根拠: JIS Z 8722:2009 色の測定方法-反射及び透過物体色 4 色の測定方法の分類(分光測色方法/刺激値直読方法)・5.1(分光反射率係数を測定し三刺激値を求める)・6.1(光電色彩計の指示から三刺激値を求める) / JIS Z 8723:2000 表面色の視感比較方法 1. 適用範囲(物体の表面色を視感によって比較する方法・試料色と標準色とを視感で比較) / JIS Z 8741:1997 鏡面光沢度-測定方法 2. 用語の定義 (5) 鏡面光沢度(鏡面光沢の度合を測定して,数値で表したもの)
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問157.色彩計(三刺激値型測色計)の特徴として正しいものはどれか。
- ア.フィルタを介して三刺激値を直接測定する
- イ.波長ごとの分光分布をすべて記録する
- ウ.色を発光させる装置である
- エ.印刷の網点を作る装置である
正解:ア.フィルタを介して三刺激値を直接測定する
解説:色彩計(光電色彩計)は、XYZ表色系の等色関数に合うように調整したフィルタと受光器(ルータの条件を満たすもの)を使い、計器の指示から三刺激値X・Y・Zを直接求める。JIS Z 8722 ではこの測り方を刺激値直読方法と呼び、分光測光器を使う分光測色方法と区別している。分光測色計に比べ簡便だが、波長ごとの分光データは得られない。
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問158.デジタル画像における「ビット深度」が表すものとして正しいものはどれか。
- ア.画像の物理的な大きさ
- イ.1画素あたりの色を表す段階数(階調の細かさ)
- ウ.画素の総数(解像度)
- エ.ファイルの圧縮率
正解:イ.1画素あたりの色を表す段階数(階調の細かさ)
解説:ビット深度は1画素あたりの色情報の段階数を決める。例えば各色8ビットなら256段階、深いほど階調を細かく表現できる。
根拠: PNG Specification Version 1.0: 2. Data Representation (W3C) 2.3 Image layout
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問159.各色(RGB各チャンネル)が8ビットの画像で表現できる1チャンネルあたりの階調数として正しいものはどれか。
- ア.128
- イ.512
- ウ.256
- エ.1024
正解:ウ.256
解説:8ビットは2の8乗=256段階を表す。RGB各8ビットなら約1677万色(256×256×256)を表現できる。
根拠: Native Pixel Formats Overview (Windows Imaging Component, Microsoft Learn) bit depth の説明
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問160.色の恒常性(色恒常性)の説明として正しいものはどれか。
- ア.照明光が変わっても、物体の色をほぼ同じ色として知覚すること
- イ.光の強さが変わると、色度が同じでも色相がずれて知覚されること
- ウ.暗い所に移ると、時間とともに弱い光でも見えるようになること
- エ.隣り合う色どうしが、互いの見え方に影響して違って知覚されること
正解:ア.照明光が変わっても、物体の色をほぼ同じ色として知覚すること
解説:色の恒常性は、照明光の分光分布が大きく変わっても、物体の色をほぼ同じ色として知覚する働きで、屋外でも室内でも白い紙が白く見えるのはこの例である。照明の色の変化をおおよそ補う色順応がこれを支えている。光の強さを変えると色度が同じでも色相がずれて見えるのはベゾルト・ブリュッケ現象、暗い所で弱い光でも見えるようになるのは暗順応、隣り合う色が互いの見え方に影響するのは色の対比(色誘導)で、どれも物体の色が一定に保たれる働きではない。
根拠: 世界大百科事典(旧版)内の「色の恒常性」の言及(コトバンク) 【知覚】より / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-013 chromatic adaptation 定義・Note / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-071 Bezold–Brücke phenomenon 定義・Note / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-015 state of adaptation 定義・Note / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-075 chromatic induction 定義・Note
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問161.sRGBについての説明として最も適切なものはどれか。
- ア.デジタルシネマの上映用に定められたRGB色空間
- イ.モニタやインターネット用に定められたRGB色空間
- ウ.超高精細テレビの番組制作用に定められたRGB色空間
- エ.Adobe社の仕様として定められた、色域の広いRGB色空間
正解:イ.モニタやインターネット用に定められたRGB色空間
解説:sRGBは、パソコンのモニタやインターネットなどで共通に使う標準のRGB色空間として提案され、IEC 61966-2-1として標準化された。色域はブラウン管モニタを基にした比較的狭いものである。デジタルシネマの上映用はSMPTEが定めたDCI P3、超高精細テレビの番組制作・国際交換用はITU-R BT.2020、Adobe社の仕様で色域を広げたものはAdobe RGB(1998)で、いずれもsRGBとは別のRGB色空間である。
根拠: W3C「A Standard Default Color Space for the Internet - sRGB」(1996年の提案文書。のちに IEC 61966-2-1 として標準化と注記) 冒頭の注記(IEC 61966-2-1 として標準化)、Introduction(OS・HP製品・インターネットでの標準色空間 sRGB の支援、CRTモニタ・テレビ・スキャナ・デジタルカメラ・印刷システムに適する) / ICC Three Component Color Encoding Registry「sRGB」 Definition: IEC 61966-2-1:1999、Color gamut: CRT-based (ITU-R BT.709-3) / ICC Three Component Color Encoding Registry「DCI P3」 Definition: SMPTE-EG-0432-1:2010 Digital Source Processing - Color Processing for D-Cinema / ICC Three Component Color Encoding Registry「ITU-R BT.2020」 Documentation source: Parameter values for ultra-high definition television systems for production and international programme exchange、Color gamut: extended / ICC Three Component Color Encoding Registry「Adobe RGB (1998)」 Responsible Organization: Adobe Systems Inc.、Color gamut: extended
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問162.Adobe RGB(1998)の色域が sRGB より広い理由として正しいものはどれか。
- ア.赤の原色の色度座標が sRGB と異なるため
- イ.青の原色の色度座標が sRGB と異なるため
- ウ.緑の原色の色度座標が sRGB と異なるため
- エ.白色点が sRGB の D65 と異なるため
正解:ウ.緑の原色の色度座標が sRGB と異なるため
解説:Adobe RGB(1998)とsRGBは、赤と青の原色の色度座標が同じで、白色点もどちらもD65である。違うのは緑の原色で、sRGBのx=0.30、y=0.60に対し、Adobe RGBはx=0.21、y=0.71とより鮮やかな位置にある。そのため色域は主に緑〜シアンの方向に広がり、Labで比べた体積もsRGBより大きい。赤や青の原色、白色点の違いが理由ではない。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 10.6 The Predefined A98 RGB Color Space(原色と白色点の色度)・色空間の体積の表(sRGB 0.820・a98-rgb 1.310) / International Color Consortium「Three Component Color Encoding Registry」Adobe RGB (1998) ENCODING CHARACTERISTICS(Color gamut: extended・White point chromaticity D65) / International Color Consortium「Three Component Color Encoding Registry」sRGB ENCODING CHARACTERISTICS(RGB primaries R 0.64 0.33・G 0.30 0.60・B 0.15 0.06・White point D65) / EIZO Glossary「Adobe RGB」 Adobe RGB の項(sRGB の色域を主にシアンと緑で広げた)
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問163.CMYK印刷で4色目にK(ブラック)を加える主な理由として正しいものはどれか。
- ア.CMYだけでは締まった黒が得にくいため
- イ.白を表現するため
- ウ.紙を白くするため
- エ.加法混色を行うため
正解:ア.CMYだけでは締まった黒が得にくいため
解説:CMYの重ね合わせだけでは引き締まった黒が出にくく、墨版(K)を加えることで深い黒や文字の鮮明さ、インク量の節約が得られる。
根拠: CMY and CMYK Color Spaces (Microsoft Learn, previous versions) CMYK color space の説明 / JIS Z 8123-2:2013 印刷技術用語-第2部:プリプレス用語 用語「下色除去」
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問164.加法混色でR・G・Bの光をすべて等量で重ねたときに得られる色として正しいものはどれか。
- ア.黒
- イ.白
- ウ.灰
- エ.茶
正解:イ.白
解説:加法混色では色光の三原色をすべて重ねると白色光になる。光が足し合わされて明るくなる性質による。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 §2 additive color space の説明
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問165.減法混色でシアン・マゼンタ・イエローの色材を理想的にすべて重ねたときに近づく色として正しいものはどれか。
- ア.白
- イ.赤
- ウ.黒(暗い色)
- エ.緑
正解:ウ.黒(暗い色)
解説:減法混色では色料の三原色をすべて重ねると光が吸収されて黒(暗い色)に近づく。実際の印刷ではKを併用する。
根拠: JIS Z 8120:2001 光学用語 減法混色の原色(subtractive primary colors)の備考
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問166.モニタプロファイルを作成する「ディスプレイのキャリブレーション」の目的として最も適切なものはどれか。
- ア.画像ファイルにプロファイルを埋め込んで保存する
- イ.撮影時の照明による色かぶりを写真から取り除く
- ウ.RGB画像をCMYKの印刷データへ変換する
- エ.画面の白色点・輝度・階調特性を目標値に合わせる
正解:エ.画面の白色点・輝度・階調特性を目標値に合わせる
解説:ディスプレイのキャリブレーションは、画面の白色点・輝度・階調特性(ガンマ)などを目標の状態に調整する作業で、調整したうえで画面の色特性を測ってプロファイルを作る。状態をそろえ、プロファイルで他の機器と色をやり取りすることで、画面に正しい色を表示できる。プロファイルの埋め込みは画像の色の意味を受け手に伝える操作、RGBからCMYKへの変換は印刷向けの色分解で、どちらもディスプレイ自体の調整ではない。写真の色かぶりの補正は画像の編集で、表示装置の特性を合わせる作業ではない。
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問167.デバイス非依存色であるCIE L*a*b*の値を計算するもとになるものとして正しいものはどれか。
- ア.試料のXYZ三刺激値と、基準とする白色の三刺激値
- イ.試料のxy色度座標と、基準とする白色の三刺激値
- ウ.試料のXYZ三刺激値と、基準とする白色の相関色温度
- エ.試料のxy色度座標と、基準とする白色の相関色温度
正解:ア.試料のXYZ三刺激値と、基準とする白色の三刺激値
解説:CIE L*a*b*は、試料の三刺激値を基準とする白色の三刺激値で割った比(X/Xn・Y/Yn・Z/Zn)から計算するので、試料のXYZと白色のXn・Yn・Znの両方が要る。物体色では、試料と同じ光で照らした完全拡散反射面からの光を基準の白色にする。xy色度座標は三刺激値どうしの比で、明るさに当たるYの大きさを含まないため、L*が求められない。相関色温度は色度に最も近い黒体の温度を一つの数値で表したもので、白色のXn・Yn・Znを決められず、比の分母に使えない。
根拠: JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 4.1 基本座標(式(1)〜(9):X/Xn・Y/Yn・Z/Zn から L*・a*・b* を計算、Xn・Yn・Zn は特定の白色刺激の三刺激値、照明された物体の色では完全拡散反射体からの光) / JIS Z 8781-3:2016 測色-第3部:CIE三刺激値 3.7 色度座標(三刺激値の各々の、それらの和に対する比) / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-23-068 correlated colour temperature 定義・Note 1
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問168.ディスプレイ表示と印刷出力で同じ色が完全には一致しにくい根本的な理由として最も適切なものはどれか。
- ア.画面と紙では解像度が異なり、細部の色が平均化されて見えるため
- イ.ディスプレイはCMYK、印刷はRGBを原色として色を作るため
- ウ.画面と印刷では色の作り方が異なり、再現できる色域も機器ごとに異なるため
- エ.どちらも同じ3原色で色を作り、再現できる色域も同じだが、画面の方が明るいため
正解:ウ.画面と印刷では色の作り方が異なり、再現できる色域も機器ごとに異なるため
解説:ディスプレイなどの表示装置は、3つの原色の光を加法混色して画像を表示し、その色域は原色で囲まれた範囲に限られる。一方、印刷はインクで色を再現し、表示装置やプリンタなどで再現できる色の範囲(色域)は機器ごとに異なる(山口雅浩「多原色ディスプレイ」)。JIS Z 8105:2000 では、加法混色の原色は通常、赤・緑・青紫、減法混色(吸収媒質の重ね合わせ)の原色は通常、シアン・マゼンタ・黄とされる。表示装置の原色をCMYKとする説明や、色域が同じとする説明は誤りで、解像度の違いは色域の違いを説明しない。なお、JIS Z 8105は2022年3月22日に改正されている。
根拠: 山口雅浩「多原色ディスプレイ」カラーフォーラムJAPAN'99論文集 pp.73-79(1999、東京工業大学 像情報工学研究施設) 1. はじめに(表示装置やプリンタ等で再現できる色域は機器毎に異なる)/2. 多原色による色域拡大(加法混色の色域は原色で囲まれる範囲、印刷インク) / JIS Z 8105:2000 色に関する用語 2019 加法混色/2020 加法混色の原色/2021 減法混色/2022 減法混色の原色/2092 色域 / 日本産業標準調査会(JISC)データベース JIS規格詳細画面 JIS Z 8105 色に関する用語 最新改正年月日 2022/03/22(JIS規格番号 Z8105 で検索)
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問169.表面色を目で比べて評価するとき、照明と観察環境の条件として適切なものはどれか。
- ア.太陽の直射光が当たる明るい窓辺で比べる
- イ.照度を300lx程度に抑えた照明の下で比べる
- ウ.周囲を鮮やかな有彩色の壁で囲んだ場所で比べる
- エ.常用光源D65で照らした無彩色の作業面で比べる
正解:エ.常用光源D65で照らした無彩色の作業面で比べる
解説:表面色を目で比べるときは、常用光源D65(印刷物や写真では必要に応じてD50)で照らした色比較用ブースを使い、作業面は試料に近い明るさの無光沢の無彩色にする。自然昼光を使う場合も北空からの拡散昼光とし、太陽の直射光は避ける。作業面の照度は1000〜4000lxで、暗い色ほど4000lxに近いほうがよく、照度を落として比べるのは誤り。観察者の視野に濃い色の面を置かず、ブースの内装も無彩色にする。
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問170.sRGBやAdobe RGBのように、特定のRGB値が表す色を一意に定めるために色空間に定義されている要素として正しいものはどれか。
- ア.原色の色度座標・白色点・ガンマなど
- イ.用紙サイズと枚数
- ウ.ファイル名と保存日時
- エ.印刷インクの価格
正解:ア.原色の色度座標・白色点・ガンマなど
解説:RGB色空間は原色(RGB三原色)の色度座標、白色点、ガンマ(トーンカーブ)などを規定することで、RGB値と実際の色を対応づける。
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問171.分光測色計が色彩計(三刺激値型)に対して持つ利点として最も適切なものはどれか。
- ア.3種のフィルタで目の感度をまね三刺激値を直接得られる
- イ.異なる光源条件での測色値を計算でき条件等色評価にも使える
- ウ.試料に光を当てずに測るため蛍光の影響を受けない
- エ.照明・受光の幾何条件が違っても同じ測定値が得られる
正解:イ.異なる光源条件での測色値を計算でき条件等色評価にも使える
解説:分光測色計は試料の分光反射率(透過率)を波長ごとに測るので、そこから測色用イルミナントや視野を変えたときの三刺激値を計算できる。光源を変えると等色がくずれる条件等色(メタメリズム)の評価にも使え、一般に色彩計より精度も高い。3枚のフィルタで目の感度をまねて三刺激値を直接読むのは色彩計の方式である。分光測色計も白色光で試料を照らして測り、照明・受光の幾何条件によって測定値が変わるので、幾何条件を明記する。
根拠: International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. What is spectrophotometry? / Q. What is a colorimeter? / Q. What is the CIE system of colorimetry?(metamerism) / ICC (International Color Consortium) Frequently Asked Questions on colour management Q. Is a spectrophotometer the same as a colorimeter? / JIS Z 8722:2009 色の測定方法-反射及び透過物体色 5.3.1 照射及び受光の幾何条件・6 刺激値直読方法・7 測定値の表示方法(付記事項)
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問172.色を数値で正確に管理・伝達するうえで「デバイス非依存色」を用いる利点として最も適切なものはどれか。
- ア.同じ値なら機器が違っても同じ色を表すので、そのまま受け渡せる
- イ.どの機器でも色域が同じになるので、色を損なわずに再現できる
- ウ.機器のRGB値やCMYK値を、変換せずに共通の値として使える
- エ.プロファイルを使わずに、機器どうしで色を変換できる
正解:ア.同じ値なら機器が違っても同じ色を表すので、そのまま受け渡せる
解説:XYZやL*a*b*などのデバイス非依存色は、CIEの標準観測者にもとづいて色そのものを表す。同じ値なら、機器が違っても同じ観察条件で同じ色に見えるので、機器の間で共通の値として受け渡せる。機器のRGB・CMYK値はデバイス依存色で、機器ごとのプロファイルで共通の色空間(PCS)へ変換してからやり取りする。したがって機器の値をそのまま使えるわけでも、プロファイルが要らなくなるわけでもない。機器ごとの色域の違いも残り、再現できない色はレンダリングインテントで割り当てる。
根拠: International Color Consortium「Introduction to the ICC profile format」 1. Introduction(Device profiles)・2. Profile connection space (PCS)(if two colors have the same CIE colorimetry they will match ...)・3. Rendering intents / JIS Z 8123-2:2013 印刷技術用語-第2部:プリプレス用語 3 用語及び定義(ICCプロファイル)
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問173.加法混色でB(青紫)とR(赤)の光を等量で重ねたときに得られる色として正しいものはどれか。
- ア.シアン
- イ.黄
- ウ.マゼンタ
- エ.黒
正解:ウ.マゼンタ
解説:加法混色では青+赤=マゼンタとなる。RGBの二次色が色料の三原色C・M・Yに対応する関係は色再現の基礎である。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 §6.1 Named Colors の表 / 加法混色(国立科学博物館「光を楽しむ」光とサイエンス) 加法混色の説明
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問174.JIS Z 8123-2:2013(印刷技術用語-第2部:プリプレス用語)における「特色」の定義として正しいものはどれか。
- ア.シアン・マゼンタ・イエロー及び墨の4色のインキで表す色
- イ.3色のプロセスカラーを重ね、インキのバランスを見るための色
- ウ.原稿の色をプロセスインキに合わせて補正した色
- エ.プロセスカラーではない単一のインキから生成される色
正解:エ.プロセスカラーではない単一のインキから生成される色
解説:JIS Z 8123-2:2013 は特色を「プロセスカラーではない単一のインキから生成される色」と定義している。シアン・マゼンタ・イエロー及びブラック(墨)のインキはプロセスカラーの定義、3色のプロセスカラーでインキのバランスを調節するのはグレーバランス管理用パッチ、原稿の色をプロセスインキなどに合わせて補正するのは色修正の説明で、いずれも特色ではない。
根拠: JIS Z 8123-2:2013 印刷技術用語-第2部:プリプレス用語 用語と定義:特色/プロセスカラー/グレーバランス管理用パッチ/色修正 / 日本産業標準調査会(JISC)JIS規格詳細画面 JIS Z 8123-2 制定 2013/02/20・改正なし・最新確認年月日 2022/10/20(2013年版が現行)
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問175.ディスプレイの色再現で、各画素がRGBの3つの発光素子(サブピクセル)で構成される理由として最も適切なものはどれか。
- ア.RGBを減法混色して画面上で色を表現するため
- イ.RGBを加法混色してさまざまな色を表現するため
- ウ.RGBを網膜の別々の場所で見分けて知覚させるため
- エ.RGBの光の波長を合成して新しい単色光を作るため
正解:イ.RGBを加法混色してさまざまな色を表現するため
解説:ディスプレイの画素は、加法混色の原色である赤(R)・緑(G)・青紫(B)のサブピクセルが並んだもので、それぞれの発光の強さを変えて加法混色し、さまざまな色を表す。サブピクセルは目で分解できないほど細かいので、光が網膜の同じ箇所で混ざり1つの色に見える。光を重ねる混色なので減法混色ではない。また混色で新しい単色光ができるのではなく、分光分布が違っても三刺激値が等しければ同じ色に見える(条件等色)ことを利用している。
根拠: JIS Z 8781-1:2012 測色-第1部:CIE測色標準観測者の等色関数 3.3 条件等色・3.4 単色光刺激・3.6 加法混色 / JIS Z 8120:2001 光学用語 01.07.54 加法混色・01.07.55 加法混色の原色・01.07.57 減法混色
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問176.印刷物の色を測色する際に「分光反射率」を測定する意義として最も適切なものはどれか。
- ア.インクの匂いを測定できる
- イ.紙の厚みを測定できる
- ウ.任意の光源条件で色を計算・評価できる
- エ.印刷速度を上げられる
正解:ウ.任意の光源条件で色を計算・評価できる
解説:分光反射率を測ると任意の光源・等色関数の条件で三刺激値を計算でき、光源が変わったときの色の見え(条件等色)まで評価できる。
根拠: JIS Z 8722:2009 色の測定方法-反射及び透過物体色 5 分光測色方法・5.3.7 三刺激値の計算 / ICC (International Color Consortium) Frequently Asked Questions on colour management Q. Is a spectrophotometer the same as a colorimeter?
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問177.カラーマネジメントで「ソースプロファイル」と「出力(デスティネーション)プロファイル」を用いる変換の流れとして正しいものはどれか。
- ア.出力色→PCS→ソース色の順に固定で変換する
- イ.PCSを介さず直接RGB→CMYKの数値を流用する
- ウ.常にsRGBを経由して変換する
- エ.ソース色→PCS→出力色の順に変換する
正解:エ.ソース色→PCS→出力色の順に変換する
解説:ソースプロファイルでデバイス色をPCS(XYZ/Lab)に変換し、出力プロファイルでPCSから出力デバイス色に変換する。PCSを介して橋渡しする。
根拠: JIS Z 8123-2:2013 印刷技術用語-第2部:プリプレス用語 3 用語及び定義(プロファイル接続空間) / International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. Are conversions between sRGB and other colour spaces carried out by the sRGB profile?
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問178.色再現において「色域外の色(out of gamut)」とは何を指すか。
- ア.対象デバイスの再現範囲に収まらない色
- イ.明度が中間の色すべて
- ウ.無彩色のこと
- エ.補色関係にある色
正解:ア.対象デバイスの再現範囲に収まらない色
解説:色域外の色とは、対象デバイスや色空間の再現範囲に収まらない色を指す。これらはガマットマッピングで色域内に置き換える必要がある。
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問179.デジタル画像のビット深度を8ビットから16ビットに増やす主な利点として最も適切なものはどれか。
- ア.画素数が増えて細部まで高い解像度で記録できる
- イ.階調が細かくなり編集時の劣化やバンディングを抑えられる
- ウ.同じ色空間のままで再現できる色域そのものが広がる
- エ.画素1つあたりのデータ量が減り保存や転送が速くなる
正解:イ.階調が細かくなり編集時の劣化やバンディングを抑えられる
解説:ビット深度は1つの色成分を何ビットで表すかで、8ビットなら256段階、16ビットなら65,536段階になる。段階が細かくなるので、色変換やトーン補正などの編集を重ねても階調の飛び(バンディング)が出にくい。ただし大きな編集をしなければ違いは目に見えにくい。画素数(解像度)はビット深度とは別に決まり、色域も色空間の三原色と白色点の色度で決まるため、ビット深度を上げても広がらない。画素1つのデータ量はビット深度で決まり、16ビットにすると増える。
根拠: International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. Should I expect any smoother conversion using a 16bit file ... / W3C PNG Specification Version 1.0: 2. Data Representation 2.1 Integer values(sample depth と最大値)・2.3 Image layout(The size of each pixel is determined by the bit depth) / W3C CSS Color Module Level 4 2 Color Terminology(gamut is defined by the chromaticities of the primaries plus the white point)・10.3 srgb-linear(banding)
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問180.色評価に用いる照明の演色性が重要となる理由として最も適切なものはどれか。
- ア.演色性が低いと、基準の光で見たときと物体色の見え方が変わってしまうため
- イ.演色性が低いと照度が下がり、物体色の明るさを比べられなくなるため
- ウ.演色性が高い光源ほど色温度が高く、物体色が青みを帯びて見えるため
- エ.演色性は光源の明るさを表す指標で、暗い照明では色の差を見分けにくいため
正解:ア.演色性が低いと、基準の光で見たときと物体色の見え方が変わってしまうため
解説:演色とは、照明光が物体の色の見えに及ぼす効果を基準の光(基準イルミナント)と比べたもので、光源の特性としては演色性といい、演色評価数で表す。演色性が低い照明では物体色が基準光の下と違って見え、色を正しく評価できないので、色評価には演色性の高い光源を使う。演色性は照度や明るさの指標ではない。また色温度は、光源の光の色を、それと色度が等しい光を出す黒体の温度で表した別の量で、演色性の高さとは別に決まる。
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問181.sRGBが標準の色空間として広く採用されてきた背景として、最も適切なものはどれか。
- ア.当時の業務用の印刷機で再現できる色の範囲をもとに定めた色空間だから
- イ.当時のパソコン用CRTモニタの平均的な特性をもとに定めた色空間だから
- ウ.当時の高性能な液晶ディスプレイの広い色域をもとに定めた色空間だから
- エ.画像ごとにプロファイルを埋め込んで使うことを前提として定めた色空間だから
正解:イ.当時のパソコン用CRTモニタの平均的な特性をもとに定めた色空間だから
解説:sRGBは、1996年にHPとMicrosoftが提案した標準のRGB色空間で、当時のパソコン用CRTモニタの平均的な特性(蛍光体の色度やガンマ2.2)をもとに定められた。画像ごとにプロファイルを埋め込まなくても機器の間で色をそろえやすいことが、ディスプレイやWebで広く採用された理由である。色域はCRTモニタで表示できる色の大部分を含む程度で、高性能な液晶ディスプレイの広い色域や、印刷機で再現できる色の範囲をもとにしたものではない。プロファイルの埋め込みは、sRGBが省けるようにしようとした手間である。
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問182.ディスプレイのキャリブレーションで、D65やD50などの目標値に合わせて設定するものとして最も適切なものはどれか。
- ア.白色点
- イ.ガンマ値
- ウ.白の輝度
- エ.コントラスト
正解:ア.白色点
解説:D65やD50は白の色度の目標で、キャリブレーションでは白色点をこれに合わせ、画面の白の色味の基準を定める。印刷の見え方を画面でまねるソフトプルーフではD50に合わせる。白の輝度は160cd/m²のような明るさの値で、階調特性(ガンマ)は2.2のような値で目標を決める。コントラストは表示を見ながら調整し、工場出荷時の設定が出発点としてよいことが多い。どれもD65・D50で表す項目ではない。
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問183.RGBデータからCMYKデータへ変換する処理(色分解)でCMSが行う本質的な処理として正しいものはどれか。
- ア.RGB値をそのままCMYK値にコピーする
- イ.プロファイルに基づき色を対応づけてCMYKへ変換する
- ウ.常に階調を半分に減らす
- エ.白色点を無視して変換する
正解:イ.プロファイルに基づき色を対応づけてCMYKへ変換する
解説:色分解ではRGB(加法混色のデバイス色)をPCSなどを介し、出力プロファイルに基づきCMYK(減法混色のデバイス色)へ色を対応づける。単純な数値置換ではない。
根拠: International Color Consortium「Frequently Asked Questions on colour management」(PDF) 1. What is colour management(Q. What is a colour management system?) / International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. Should an ICC profile correct an image with a colour cast?
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問184.プロファイルが正しく埋め込まれていない画像(プロファイルなし)を扱う際に生じやすい問題として最も適切なものはどれか。
- ア.閲覧ソフトが画像を開かずに表示を中止してしまう
- イ.色の情報が無いとみなされグレースケールで表示される
- ウ.環境ごとに色の解釈が変わり一貫した色再現ができない
- エ.画素のRGB値そのものが書き換わり元に戻せなくなる
正解:ウ.環境ごとに色の解釈が変わり一貫した色再現ができない
解説:プロファイルは、画像のRGB値がどの色を表すかを示す情報である。プロファイルが無いと受け手は値の意味を確定できず、Webの標準色空間の考え方ではsRGBとみなしてカラーで表示する。元の画像がsRGBでなければ元の色と違って見え、出力機器のプロファイルも無い環境では機器の特性によって見え方が大きく変わる。画像が開けなくなるわけでも、グレースケールになるわけでもなく、画素の値そのものが書き換わるのでもない。
根拠: W3C「A Standard Default Color Space for the Internet - sRGB」 Part 3: Implementation on the Web(Standard Color Space in Practice の表:Image has no Color space information → sRGB・Browsing Scenarios) / International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. Do I need different profiles for my different cameras?(Assigning a different profile will alter the way the camera RGB values are interpreted)
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問185.加法混色(RGB)と減法混色(CMY)の関係について正しいものはどれか。
- ア.RGBを重ねると黒、CMYを重ねると白に近づく関係にある
- イ.Cは青、Mは赤、Yは緑の光をそれぞれ吸収する関係にある
- ウ.RGBはそのまま減法混色の原色にもなり両者は同じ三原色
- エ.RGBの補色がC・M・Yであり両者は補色関係で結びつく
正解:エ.RGBの補色がC・M・Yであり両者は補色関係で結びつく
解説:色光の三原色R(赤)・G(緑)・B(青紫)は加法混色の原色で、等量ずつ混ぜると白になる。色料の三原色はシアン・マゼンタ・黄で、シアンは赤、マゼンタは緑、黄は青紫の光を吸収するので、重ねるほど暗くなる。シアンは赤の、マゼンタは緑の、黄は青の補色にあたり、加法混色と減法混色の原色は補色の関係で結びついている。RGBがそのまま減法混色の原色になるのではない。
根拠: JIS Z 8120:2001 光学用語 01.07.55 加法混色の原色・01.07.56 補色・01.07.57 減法混色・01.07.58 減法混色の原色 備考 / JIS Z 8781-1:2012 測色-第1部:CIE測色標準観測者の等色関数 5.2 変換手順([R][G][B] の等倍量の加法混色が等エネルギースペクトルの白色光に等色) / 国立科学博物館「光を楽しむ」光とサイエンス 加法混色 本文(補色の例:赤-青緑(シアン)、緑-赤紫(マゼンタ))
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問186.分光測色計と色彩計(三刺激値型)の最も本質的な違いとして正しいものはどれか。
- ア.分光測色計は三刺激値を直接測るが色彩計は分光分布を得る
- イ.分光測色計は分光分布を得るが色彩計は三刺激値を直接測る
- ウ.分光測色計は光源色専用で色彩計は物体色専用の測定器である
- エ.分光測色計は等色関数を使わないが色彩計は等色関数を使う
正解:イ.分光測色計は分光分布を得るが色彩計は三刺激値を直接測る
解説:測色の方法には分光測色方法と刺激値直読方法がある。分光測色計は分光測光器で波長ごとの分光反射率(光源なら分光分布)を測り、それに等色関数と測色用イルミナントを用いて三刺激値を計算する。色彩計は受光器の分光感度を等色関数に合わせたフィルタ式の機器で、三刺激値を直接読み取る。等色関数は両方で使われ、計算に使うか受光器の特性に組み込むかの違いである。また物体色の測定方法にも光源色の測定方法にも、両方の方式が定められている。
根拠: JIS Z 8722:2009 色の測定方法-反射及び透過物体色 5 分光測色方法(5.3.7 三刺激値の計算)・6 刺激値直読方法(光電色彩計・ルータの条件) / JIS Z 8724:2015 色の測定方法-光源色 5 分光測色方法・6 刺激値直読方法 / International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. What is spectrophotometry? / Q. What is a colorimeter?
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問187.CIE XYZ 表色系の説明として正しいものはどれか。
- ア.等色関数の一部が負の値をとる、CIE が1931年に提案した表色系
- イ.インクの量の比率で色を表し、機器によって同じ値でも色が変わる表色系
- ウ.色票を並べ、色相・明度・彩度の記号で色の見えを表す表色系
- エ.等色関数に基づく三刺激値で色を表し、機器に左右されない表色系
正解:エ.等色関数に基づく三刺激値で色を表し、機器に左右されない表色系
解説:CIE XYZ 表色系は、等色関数に基づく三刺激値 X・Y・Z で色を表す表色系で、機器に左右されない(デバイス非依存の)色の表し方として、ICC のプロファイルでも機器どうしをつなぐ色空間に使われる。等色関数の一部が負の値をとるのは、CIE が1931年に提案した RGB 表色系で、XYZ 表色系はその不便を避けるため等色関数がすべて正になるよう作られた。インクの量で色を表し機器によって色が変わるのは CMYK などのデバイス依存の値、色票を並べ色相・明度・彩度の記号で表すのはマンセル表色系である。
根拠: International Color Consortium, Specification ICC.1:2022 (Profile version 4.4.0.0) Annex A, Table A.1 Colour encoding types supported(nCIEXYZ はデバイス非依存、RGB・CMYK はデバイス依存) / コトバンク「色」(表色系 color specification system の項) 【表色系】の項(1931年に提案された RGB 表色系は等色関数が一部で負、XYZ 表色系は等色関数がすべて正/マンセル表色系はヒュー・バリュー・クロマ) / ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「色の体系」(コトバンク) 「色の体系」の項(混色系の代表は CIE 標準表色系(XYZ)、顕色系の代表はマンセル表色系など)
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問188.カラーマネジメントによって実現したいことを一言で表したものとして最も適切なものはどれか。
- ア.入力から出力まで色の見えの一貫性を保つこと
- イ.画像を必ず鮮やかにすること
- ウ.ファイルを圧縮すること
- エ.印刷速度を上げること
正解:ア.入力から出力まで色の見えの一貫性を保つこと
解説:CMSの狙いは、入力から表示・出力まで一連の工程で色の見えの一貫性を保つことである。デバイスやメディアが変わっても狙いの色を保つ。
根拠: International Color Consortium「Frequently Asked Questions on colour management」(PDF) Q. What is a colour management system? / International Color Consortium「Display calibration」 冒頭
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問189.加法混色で色光をすべて取り除いた(光がない)状態の見えとして正しいものはどれか。
- ア.白
- イ.黒
- ウ.灰
- エ.赤
正解:イ.黒
解説:加法混色は光を足し合わせる方式なので、光がまったくない状態は黒として知覚される。逆に三原色をすべて足すと白になる。
根拠: W3C PNG Specification Version 1.0: 2. Data Representation 2.2 Color values / W3C CSS Color Module Level 4 9.1 CIE Lab and LCH
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問190.色域(ガマット)を二次元的に視覚化する際によく用いられる図として最も適切なものはどれか。
- ア.分光分布図上の山の形による表示
- イ.等色関数のグラフ上の交点による表示
- ウ.xy色度図上の三角形による表示
- エ.黒体放射軌跡上の区間による表示
正解:ウ.xy色度図上の三角形による表示
解説:色度図は色の色度を平面に表した図で、2色を混ぜた色はその2点を結ぶ線上に、3色を混ぜた色は3点がつくる三角形の中に入る。そこでディスプレイなどの三原色の色度を頂点とする三角形をxy色度図上に描き、その内側をおおよその再現色域として機器どうしを比べる。分光分布の図は光の波長ごとの強さ、等色関数のグラフは標準観測者の特性、黒体放射軌跡は色温度を表すもので、機器の色域は示さない。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 2 Color Terminology(chromaticity diagram・Three colors ... lie in the triangle they form・gamut) / JIS Z 8120:2001 光学用語 01.04.21 分光分布・01.07.67 色度図 / JIS Z 8781-1:2012 測色-第1部:CIE測色標準観測者の等色関数 3.14 CIE等色関数 / JIS Z 8725:2015 光源の分布温度及び色温度・相関色温度の測定方法 相関色温度の求め方(色度図上の黒体(放射)軌跡)
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問191.画像編集で広い色域の色空間(例:Adobe RGB)で作業する利点として最も適切なものはどれか。
- ア.鮮やかな色を保持したまま編集でき、出力先に応じて変換できる
- イ.sRGBのディスプレイでも、色域外の色まで正確に表示できる
- ウ.プロファイルを付けずにWebへ載せても、色が変わらない
- エ.作業用の色空間を広げれば、モニタの調整が要らなくなる
正解:ア.鮮やかな色を保持したまま編集でき、出力先に応じて変換できる
解説:Adobe RGBはsRGBより色域の広いRGB色空間で、広い色域の作業用色空間で編集すると、sRGBでは表せない鮮やかな色を残したまま作業でき、出力先の機器に合わせて変換できる。ただし、ディスプレイの色域が狭ければ、その外の色は画面で正しく表示されない。画像に作業用色空間のプロファイルを埋め込むことで他の機器でも正しく変換されるので、プロファイルなしでは色の再現が保証されない。色空間を広げても、ディスプレイの調整とプロファイルは必要である。
根拠: ICC Three Component Color Encoding Registry「sRGB」 Definition: IEC 61966-2-1:1999、Color gamut: CRT-based (ITU-R BT.709-3) / ICC Three Component Color Encoding Registry「Adobe RGB (1998)」 Color space: Colorimetric RGB color space、Color gamut: extended / ICC「Display calibration」 冒頭(calibration and profiling are used in combination)、Working space calibration(larger-gamut working space の利点と、色域外の色は正しく表示されないこと)、プロファイルの埋め込みによる他機器での変換、Viewing environment
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問192.印刷の網点が視覚的に中間の濃度や色に見える理由として最も適切なものはどれか。
- ア.インクが紙に染み込んで薄まり中間の濃さになるため
- イ.細かい点と紙の白が目で分解できず混ざって見えるため
- ウ.点の残像が時間的に重なり合って混ざって見えるため
- エ.点の大きさは一定でインクの濃さで階調を作るため
正解:イ.細かい点と紙の白が目で分解できず混ざって見えるため
解説:網点印刷では、網点の大きさや数を変え、網点で覆われた面積の割合(網点面積率)で濃淡を表す。大きさと濃度が均一な微小な点を使う方式(ストカスティックスクリーニング)でも、点の数の変化で階調を表す。細かい網点と紙の白は目で分解できないため、網膜上で混ざって中間の濃度や色に見える。これは細かいモザイク状の配置による加法混色にあたり、インクが薄まって中間色になるのでも、点の残像が時間的に重なるのでもない。
根拠: JIS Z 8123-2:2013 印刷技術用語-第2部:プリプレス用語 3 用語及び定義(網点面積率・ハーフトーン・網点・ストカスティックスクリーニング) / JIS Z 8781-1:2012 測色-第1部:CIE測色標準観測者の等色関数 3.6 加法混色(分解して見えない程度の細かいモザイク状などの配置)
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問193.CMSで「色の見え(アピアランス)」を合わせるうえで観察環境の管理が重要なのはなぜか。最も適切なものを選べ。
- ア.環境は色の見えと無関係だから
- イ.暗ければ正確に見えるから
- ウ.照明や周囲によって色の見えが変わるため
- エ.明るさだけ揃えれば十分だから
正解:ウ.照明や周囲によって色の見えが変わるため
解説:同じ色でも照明や周囲の明るさ・色によって見えが変わるため、観察環境を統一しないと正しく色を比較・評価できない。色管理は環境込みで考える。
根拠: International Color Consortium「Display calibration」 Accuracy of calibration(viewing environment)
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問194.色再現工程で「入力(スキャナ・カメラ)プロファイル」が果たす役割として正しいものはどれか。
- ア.PCSの色をプリンタのCMYK値などへ対応づける
- イ.入力と出力の機器の値をPCSを介さず直接つなぐ
- ウ.画像の色に独自の効果を加えて雰囲気を変える
- エ.入力機器のRGB値を実際の色(PCS)へ対応づける
正解:エ.入力機器のRGB値を実際の色(PCS)へ対応づける
解説:入力プロファイルは、スキャナやカメラなど入力機器の色空間(多くはRGB)から、共通の色空間であるPCSへ色を変換するためのものである。PCSの色をプリンタのCMYK値などへ変換するのは出力プロファイル、特定の2つの機器の色空間どうしを直接変換するのはデバイスリンクプロファイル、画像に独自の効果を加えるのはアブストラクトプロファイルの役割である。
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問195.デバイス依存色の代表であるRGBとCMYKに共通する性質として正しいものはどれか。
- ア.同じ数値でも機器により再現される色が変わる
- イ.機器が違っても常に同じ色になる
- ウ.必ずデバイス非依存である
- エ.色を一意に確定できる
正解:ア.同じ数値でも機器により再現される色が変わる
解説:RGBもCMYKも、同じ数値でも機器やインク・発光特性により実際に再現される色が変わる。だからこそプロファイルで実際の色に対応づける必要がある。
根拠: W3C「A Standard Default Color Space for the Internet - sRGB」 Part 3: Implementation on the Web / International Color Consortium「Specification ICC.1:2022 (Profile version 4.4.0.0)」 Table 19 — Colour space signatures の前の表(base colour spaces)
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問196.色管理において「プロファイルの埋め込み」を行う意義として最も適切なものはどれか。
- ア.受け手の環境に合わせて画素値をあらかじめ変換するため
- イ.値が示す色を受け手が正しく解釈できるようにするため
- ウ.ファイル容量を減らして色データを軽くするため
- エ.原稿の色かぶりを補正した状態で受け渡すため
正解:イ.値が示す色を受け手が正しく解釈できるようにするため
解説:画像にプロファイルを埋め込むと、そのRGB・CMYK値がどの色を表すかを受け手が解釈できる。受け手の環境に必要なプロファイルがあるかを気にせずに、別のコンピュータやOSへ色データを渡しても、意図した色で表示・出力できる。埋め込みは値の意味を伝えるもので、画素値を受け手向けに変換しておくものではない。プロファイルは色かぶりを補正するものでもなく、ファイルはプロファイルの分だけ大きくなる。
根拠: International Color Consortium「Introduction to the ICC profile format」 1. Introduction(embedded profiles: to allow the interpretation of the associated color data) / International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. Should an ICC profile correct an image with a colour cast? / W3C「A Standard Default Color Space for the Internet - sRGB」 Part 3: Implementation on the Web(プロファイルを画像と一緒に運ぶ負担・larger files)
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問197.積分球を用いた測色で、試料表面の正反射光(光沢の成分)も含めて測定する方式はどれか。
- ア.SCE方式
- イ.45°/0°方式
- ウ.SCI方式
- エ.0°/45°方式
正解:ウ.SCI方式
解説:SCI(Specular Component Included)は正反射光を含めて測る方式で、光沢に左右されにくく素材そのものの色の管理に向く。SCE(Specular Component Excluded)は正反射光を除いて測り、見た目の印象に近い値になる。45°/0°と0°/45°も正反射光を受けない配置である。
根拠: JIS Z 8722:2009 色の測定方法-反射及び透過物体色 5.3.1 c) 幾何条件c(di:8°/de:8°) / CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-25-095 eight-degree geometry Note 1・Note 2 to entry
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問198.ディスプレイのRGB値と印刷のCMYK値を直接同じ数値でやり取りしてはいけない理由として最も適切なものはどれか。
- ア.数値の桁数が違うだけだから
- イ.両者はデバイス依存色で混色方式も色域も異なるため
- ウ.RGBは常に暗くなるから
- エ.CMYKは加法混色だから
正解:イ.両者はデバイス依存色で混色方式も色域も異なるため
解説:RGBとCMYKはどちらもデバイス依存色で、混色方式も色域も異なるため、数値をそのまま流用しても同じ色にはならない。プロファイルを介した変換が必要。
根拠: International Color Consortium「Specification ICC.1:2022 (Profile version 4.4.0.0)」 色空間の表(Base space / Description) / W3C「A Standard Default Color Space for the Internet - sRGB」 Part 1 前書き
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問199.色管理ワークフローを正しく機能させるための前提として最も適切なものはどれか。
- ア.全ての機器を同じメーカーの製品にそろえておくこと
- イ.画像をできるだけ大きな画素数で保存しておくこと
- ウ.機器ごとに調整を行い、プロファイルを作成しておくこと
- エ.作業用の色空間を常にsRGBに固定しておくこと
正解:ウ.機器ごとに調整を行い、プロファイルを作成しておくこと
解説:色管理(カラーマネジメント)では、ディスプレイなど各機器をまず目標の状態に調整(キャリブレーション)し、その機器の色の特性をプロファイルで表して、機器どうしで色をやり取りする。調整とプロファイルは組み合わせて使い、観察する環境の光の条件も管理する。プロファイルで機器間の色を変換するので、同じメーカーの機器にそろえる必要はない。画素数は画像の細かさにかかわる量で色の一致とは関係がなく、作業用の色空間もsRGBに限らず、より広い色域を選ぶこともある。
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問200.JIS安全色において「赤」が表す主な意味として正しいものはどれか。
- ア.注意
- イ.安全状態・避難
- ウ.指示・誘導
- エ.防火・禁止・停止
正解:エ.防火・禁止・停止
解説:JIS Z 9103:2018 の附属書JB では、赤は「防火」「禁止」「停止」「危険」を表し、消火器・消火栓・火災報知器の塗色、禁煙・立入禁止などの禁止標識、緊急停止ボタンなどに用いられる。ランプなどの色光では「緊急」も表す。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JB(参考)表JB.1 安全色及び対比色の意味,並びに使用箇所及び使用例
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問201.JIS安全色において「黄」が表す主な意味として正しいものはどれか。
- ア.禁止・停止
- イ.注意警告
- ウ.安全状態・進行
- エ.放射能
正解:イ.注意警告
解説:JIS Z 9103:2018 の附属書JB では、黄は「注意警告」を表し、高電圧危険・感電注意などの注意警告標識、衝突のおそれがある柱や床面の端などの安全マーキング、踏切の遮断機・警報機などに用いられる。駅の出口表示などの「明示」にも使われる。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JB(参考)表JB.1 安全色及び対比色の意味,並びに使用箇所及び使用例
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問202.JIS安全色において「緑」が表す主な意味として正しいものはどれか。
- ア.防火・禁止
- イ.注意警告
- ウ.安全状態・進行
- エ.指示・誘導
正解:ウ.安全状態・進行
解説:JIS Z 9103:2018 の附属書JB では、緑は「安全状態」「進行」を表し、非常口・避難場所の位置や方向を示す標識、救急箱・担架・救護室の位置を示す標識、進行信号旗などに用いられる。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JB(参考)表JB.1 安全色及び対比色の意味,並びに使用箇所及び使用例
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問203.JIS安全色において、安全標識や安全マーキングに用いる「青」が表す主な意味として正しいものはどれか。
- ア.防火・禁止
- イ.注意警告
- ウ.放射能・極度の危険
- エ.指示・誘導
正解:エ.指示・誘導
解説:JIS Z 9103:2018 の附属書JB では、塗料などの色材の青は「指示」「誘導」を表し、保護めがね着用・修理中などを示す指示標識や、駐車場の位置及び方向を示す誘導標識、案内図の誘導経路標示などに用いられる。なお信号灯・ランプなどの色光の青は、非常口を示すランプなどで「安全状態」「進行」も表す。防火・禁止は赤、注意警告は黄赤と黄、放射能・極度の危険は赤紫の意味である。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JB(参考)表JB.1 安全色及び対比色の意味,並びに使用箇所及び使用例(色材の区分を含む)
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問204.JIS安全色において「赤紫(赤むらさき)」が表す主な意味として正しいものはどれか。
- ア.放射能
- イ.防火
- ウ.避難
- エ.注意
正解:ア.放射能
解説:JIS Z 9103:2018 の附属書JB では、赤紫は「放射能」を表し、放射能標識や放射能に関係する安全マーキングに用いられる。また気象・防災情報の段階表示では、特別警報・大津波警報に相当する「極度の危険」を表す。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JB(参考)表JB.1 安全色及び対比色の意味,並びに使用箇所及び使用例
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問205.JIS安全色において「黄赤(オレンジ)」が表す主な意味として正しいものはどれか。
- ア.防火・禁止・停止
- イ.注意警告・明示
- ウ.安全状態・進行
- エ.放射能・極度の危険
正解:イ.注意警告・明示
解説:JIS Z 9103:2018 の附属書JB では、黄赤は「注意警告」「明示」を表す。注意警告としてはスイッチボックスの内蓋や機械の安全カバーの内面、救命いかだ・救命具・救命ブイなどに、明示としては飛行場の救急車・燃料車や、黒い背景の上で本来は赤で示す禁止標識などに用いられる。防火・禁止・停止は赤、安全状態・進行は緑、放射能・極度の危険は赤紫の意味である。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JB(参考)表JB.1 安全色及び対比色の意味,並びに使用箇所及び使用例
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問206.JIS安全色で用いられる「対比色(補助色)」として規定されている色の組み合わせはどれか。
- ア.赤と青
- イ.黄と緑
- ウ.白と黒
- エ.紫と橙
正解:ウ.白と黒
解説:安全色を引き立て見やすくするための対比色として白と黒が規定されている。文字や図記号、縞模様に用いられる。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法 3.3 対比色、表1(一般材料による安全色及び対比色の色度座標の範囲)
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問207.JISの安全標識のうち「禁止標識」で、円と斜線に用いる安全色はどれか。
- ア.緑
- イ.青
- ウ.黄
- エ.赤
正解:エ.赤
解説:JIS Z 9101 では、禁止標識は地色を白、円と斜線を赤、図記号を黒とする。禁止を表す安全色は赤で、白はその対比色である。青は指示、黄は注意警告、緑は安全状態を表す安全色である。
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問208.国際流行色委員会(インターカラー)の役割として最も適切なものはどれか。
- ア.加盟国の代表が集まり、先のシーズンに向けた色を選定する
- イ.加盟国の代表が集まり、前のシーズンに売れた色を集計する
- ウ.日本の産業に向けたカラートレンドを選定・発信する
- エ.選定した色を加盟各国でそのまま使うよう定める
正解:ア.加盟国の代表が集まり、先のシーズンに向けた色を選定する
解説:インターカラー(国際流行色委員会)は、加盟各国の非営利の色彩情報団体(各国1団体)で構成される国際的な色彩団体で、年2回の会議で、加盟国のファッション・化粧品・工業製品などの産業に向けた2年後の色を選定している。前のシーズンの売れ行きを集計する場ではない。日本の産業に向けたカラートレンドを選定・発信するのは日本代表のJAFCA(日本流行色協会)で、インターカラーの情報と国内の調査をもとに選んでいる。インターカラーで選ばれた色は世界のカラートレンドの方向性を示すもので、各国にそのまま使わせるものではない。
根拠: 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)案内(PDF) JAFCAはインターカラー(国際流行色会議)の日本唯一の代表団体です(加盟各国代表の非営利の色彩情報団体で構成される国際的な色彩団体・年に2回の会議で2年後の色を選定・世界のカラートレンドの方向性を示す) / 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)「カラートレンド情報」 国内生活者の志向やマーケットの動向調査と「インターカラー」(国際流行色委員会)情報をもとに、日本の産業に向けたカラートレンド「JAFCAファッションカラー」を選定、発信
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問209.インターカラーが流行色を選定するのは、実際にその色が市場に出回るおおよそどのくらい前とされるか。
- ア.約3か月前
- イ.約半年前
- ウ.約2年前
- エ.約5年前
正解:ウ.約2年前
解説:日本流行色協会(JAFCA)が示すカラートレンド情報の流れでは、実シーズンの2年前の段階にインターカラーの情報が置かれ、これと色彩動向調査・社会動向をもとに JAFCA ファッションカラーを選定し、実シーズンの1年半前に会員へ情報を発信する。こうして早い時期に方向づけられた色が、商品企画・商品化に生かされる。
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問210.カラートレンド情報の調査・発信を行う日本の団体「JAFCA」の名称として正しいものはどれか。
- ア.日本色彩研究所
- イ.日本ファッション協会
- ウ.日本色彩学会
- エ.日本流行色協会
正解:エ.日本流行色協会
解説:JAFCA(Japan Fashion Color Association)は一般社団法人日本流行色協会の略称で、国内の生活者やマーケットの調査とインターカラーの情報をもとに、日本の産業に向けたカラートレンドを選定・発信している。日本ファッション協会は、2006年に旧社団法人日本流行色協会が統合された財団法人で、今のJAFCAは2011年に一般社団法人日本流行色協会として設立された。日本色彩研究所はPCCS(日本色研配色体系)で知られる研究機関、日本色彩学会は略称をCSAJとする学会で、どちらもJAFCAではない。
根拠: 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)案内(PDF) 組織概要(名称 一般社団法人日本流行色協会 JAPAN FASHION COLOR ASSOCIATION / JAFCA)・沿革(2006年 財団法人日本ファッション協会と統合、2011年 一般社団法人日本流行色協会を設立) / 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)「カラートレンド情報」 国内生活者の志向やマーケットの動向調査とインターカラー情報をもとに、日本の産業に向けたカラートレンドを選定・発信 / 一般財団法人日本色彩研究所「episode1:PCCS(日本色研配色体系)とは」 表題・PCCS の説明 / JIS Z 8102:2001 物体色の色名 まえがき(日本色彩学会 (CSAJ))
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問211.ファッションにおける「シーズンカラー」の考え方として最も適切なものはどれか。
- ア.季節を問わず使われる流行に左右されにくい色
- イ.配色の中で最も広い面積を占める基調の色
- ウ.季節ごとに提案・展開される色の傾向
- エ.配色の中で小さな面積に使う強調の色
正解:ウ.季節ごとに提案・展開される色の傾向
解説:シーズンカラーは、春夏・秋冬などのシーズンごとに提案・展開される色の傾向である。日本流行色協会も「2026年春夏」のようにシーズン単位でトレンドカラーを選び、実シーズンより前に発表している。季節を問わず使われ流行に左右されにくい色は、黒・白・紺・グレーなどの定番のベーシックカラーである。配色の中で最も広い面積を占める基調の色はベースカラー、小さな面積に使う強調の色はアクセントカラーで、どちらも配色の中での役割を表す語であり、季節ごとの色の傾向を指す語ではない。
根拠: 一般社団法人日本流行色協会「2026年春夏JAFCAメンズウェアカラー」 冒頭(実シーズンの1年半前にトレンドカラーを発表・2026年春夏シーズンのテーマ) / 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)案内(PDF) 事業内容(分野別に、シーズン毎のトレンドカラー情報を提供) / 大野礼子(日本流行色協会 季刊『流行色』編集長)「色は時代を映す鏡」全国各種学校協会研修会 講演録(2015) 保守化傾向の1990年代(黒、白、紺、茶、グレーの5色…定番色で、何にでも合わせやすい無難な色) / 各務原市「第4章 色彩の基礎知識」(景観の色彩の手引き) 基調色(ベースカラー)、従属色(アソートカラー)、強調色(アクセントカラー)・70:25:5 の比率
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問212.色のユニバーサルデザイン(カラーユニバーサルデザイン)の基本的な考え方として最も適切なものはどれか。
- ア.できるだけ多くの人に色情報が正しく伝わるよう配慮する
- イ.派手な色を多用して目立たせる
- ウ.白黒のみで表現する
- エ.流行色だけを使う
正解:ア.できるだけ多くの人に色情報が正しく伝わるよう配慮する
解説:CUDは色覚の多様性に配慮し、できるだけ多くの人に情報が正しく伝わるよう配色する考え方である。色だけに頼らない工夫も含む。
根拠: 金沢市「カラーユニバーサルデザインガイドライン」 カラーユニバーサルデザインとは/3つのポイント / 川崎市「カラーユニバーサルデザインガイド」 3原則+1
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問213.色覚の型のうち「1型」が指すものはどれか。
- ア.L錐体の特性が一般と異なる型
- イ.M錐体の特性が一般と異なる型
- ウ.S錐体の特性が一般と異なる型
- エ.錐体を1種類しかもたないか全くもたない色覚
正解:ア.L錐体の特性が一般と異なる型
解説:JIS Z 9103 附属書JCでは、Lすい体を欠くものを1型2色覚、Lすい体の吸収特性が一般と異なるものを1型3色覚と呼ぶ。Mすい体の特性が異なるのは2型、Sすい体の特性が異なるのは3型である。すい体細胞を1種類しかもたないか全くもたず、明るさ以外の色の違いが判別できないのは1色覚で、特定の1種類のすい体の特性による型ではない。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類
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問214.カラーユニバーサルデザインで一般に「見分けにくい」とされやすい色の組み合わせはどれか。
- ア.白と黒
- イ.赤と緑
- ウ.黄と紺
- エ.白と青
正解:イ.赤と緑
解説:赤と緑は代表的に区別が難しくなりやすい組み合わせとされる。CUDでは明度差や形・文字の併用で識別性を補う配慮が求められる。
根拠: カラーユニバーサルデザインガイド 色覚の仕組みについて紹介します(福島県ホームページ) 色弱者・色覚の説明部分 / 金沢市「カラーユニバーサルデザインガイドライン」 カラーユニバーサルデザインチェックリスト
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問215.図やグラフをカラーユニバーサルデザイン(CUD)に配慮して作るときの工夫として最も適切なものはどれか。
- ア.塗り分けの説明を図の脇の凡例にまとめる
- イ.線は同じ実線のまま色で描き分ける
- ウ.色に加えて形や文字、ハッチングを併用する
- エ.記号は同じ形にそろえて色で区別する
正解:ウ.色に加えて形や文字、ハッチングを併用する
解説:色覚の特性によっては色の違いだけでは区別できないため、色に加えて形や文字・記号、ハッチング(網掛け)を併用し、色に頼らなくても情報が伝わるようにする。塗り分けの説明は、図の脇に凡例をつけるだけでなく、図の中にも直接書き込む。線は同じ実線で色だけを変えるのでなく、実線・点線・破線などの線種や太さの違いと色とを組み合わせる。記号も同じ形で色だけを変えるのでなく、形を変えて色数を減らす。
根拠: 福島県「カラーユニバーサルデザインガイド CUDチェックリスト」 CUDチェックリスト(色に頼らなくても情報が得られるように工夫する/図中にも説明を直接書き込む/ハッチング等を併用/線種や太さの違いと色とを組み合わせる/形を変えて色数を減らす) / 国土交通省「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(バリアフリー整備ガイドライン)誘導案内設備に関するガイドライン ①視覚表示設備」 施設のゾーン等を色で区別している場合 ②(色のみに頼るのでなく、文字を併記する、形状を変える、ハッチングや紋様を施す など)
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問216.ロービジョンや高齢者への色彩配慮として適切でないものはどれか。
- ア.背景と文字にはっきりした明度差をつける
- イ.案内板には大きく分かりやすい文字を使う
- ウ.階段の段の端をコントラストの高い色で塗る
- エ.白い背景に明るい黄色の文字を使う
正解:エ.白い背景に明るい黄色の文字を使う
解説:白内障では明るい黄色が白やクリーム色と見分けにくくなるため、白い背景に明るい黄色の文字のような組み合わせは避ける。これが適切でない配慮である。ロービジョンのある人は高いコントラストを必要とすることが多く、背景と文字にははっきりした明度差をつける。案内板には大きく分かりやすい平易な文字を使い、地色と明暗のコントラストのはっきりした色を選ぶ。階段は段差が分かるよう、段の端を黄色などコントラストの高い色で塗り分ける。
根拠: 福島県「カラーユニバーサルデザインガイド CUDチェックリスト」 CUDチェックリスト(背景と文字にははっきりとした明度差をつける/明るい黄色は白内障では白やクリーム色と混同するので文字と背景の組み合せのように一緒に使わない/案内板の表示は大きく分かりやすい平易な文字/段の端は黄色などコントラストが高い色で塗り分ける) / JIS Z 8071:2017 規格におけるアクセシビリティ配慮のための指針 ロービジョンのある人々は高いコントラストを必要とする場合が多い
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問217.加齢に伴う水晶体の変化により、高齢者に見分けにくくなりやすいとされる色の傾向はどれか。
- ア.青系の色の見分けがつきにくくなりやすい
- イ.赤がまったく見えなくなる
- ウ.明度差が大きいほど見にくくなる
- エ.黄が黒に見える
正解:ア.青系の色の見分けがつきにくくなりやすい
解説:加齢で水晶体が黄変するため、青系や青と黒の区別など短波長側の見分けがつきにくくなりやすいとされる。サイン計画で配慮される。
根拠: 色彩検定UC(色のユニバーサルデザイン)級とは|色彩検定協会 「老眼だけじゃない!目の老化現象によって「青系」の識別力が低下します。」の項 / JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JC 後天性の色覚多様性(水晶体の変化・高齢者)
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問218.インテリアの配色計画における「ベースカラー」の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.空間で最も大きな面積を占める基調色
- イ.最も小さな面積で目立たせる色
- ウ.家具に少しだけ使う差し色
- エ.照明の色温度のこと
正解:ア.空間で最も大きな面積を占める基調色
解説:ベースカラーは床・壁・天井など空間で最も大きな面積を占める基調色で、一般に70%程度を占めるとされる。落ち着いた色が選ばれやすい。
根拠: 各務原市 景観計画関連資料 第4章 色彩の基礎知識 基調色・従属色・強調色の比率の項 / URくらしのカレッジ「インテリアを考えるときに覚えておきたい三つの色使い」(UR都市機構) ベースカラーの説明
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問219.配色計画における「アソートカラー」の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.最も大きい面積を占め、配色全体の基本となる色
- イ.ベースに次ぐ面積を占め、ベースを引き立てて安定させる色
- ウ.少ない面積で全体を引き締め、彩りを与える色
- エ.ベースと同じ面積を占め、対照的な色相で組み合わせる色
正解:イ.ベースに次ぐ面積を占め、ベースを引き立てて安定させる色
解説:配色は、最も大きい面積を占めて基本となる基調色(ベースカラー)、ベースを引き立てて安定させる従属色(アソートカラー)、少ない面積で全体を引き締めて彩りを与える強調色(アクセントカラー)の3つで考える。3つを使う場合の面積の比率は70:25:5がバランスのよい目安とされ、アソートカラーはベースに次ぐ面積になる。色相はベースと同一か類似にするのがよいとされ、ベースと同じ面積で対照的な色相を組み合わせる色ではない。
根拠: 各務原市 景観計画関連資料 第4章 色彩の基礎知識 2.色彩の性質(1)色彩構成の考え方(基調色・従属色・強調色)・(2)色彩構成の割合(70:25:5)
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問220.インテリアの配色計画における「アクセントカラー」の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.最大面積の基調色
- イ.二番目に大きい面積の色
- ウ.小面積で空間を引き締める強調色
- エ.壁全体に塗る色
正解:ウ.小面積で空間を引き締める強調色
解説:アクセントカラーは小面積に用いて空間を引き締めたり変化を与える強調色で、クッションや小物などに使われる。一般に5%程度とされる。
根拠: これで失敗ゼロ!インテリアを考えるときに覚えておきたい三つの色使い|へや学部|URくらしのカレッジ(UR都市機構) インテリアのカラーコーディネートの基本的な考え方(ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラー) / 第4章 色彩の基礎知識 (3)PCCS表色系 トーンの持つイメージ(各務原市の公開資料) 基調色・従属色・強調色の割合 70:25:5
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問221.インテリアの配色でベース・アソート・アクセントの面積比として一般によく挙げられる目安はどれか。
- ア.30:30:40
- イ.50:40:10
- ウ.33:33:34
- エ.70:25:5
正解:エ.70:25:5
解説:おおよそベース70%・アソート25%・アクセント5%が目安としてよく示される。あくまで一般的な指針で厳密な規定ではない。
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問222.暖色系を多用した住空間の心理的効果として一般に説明されるものはどれか。
- ア.温かみや活発さを感じさせやすい
- イ.必ず冷たく感じさせる
- ウ.空間を実際より広く感じさせる効果しかない
- エ.眠気を完全になくす
正解:ア.温かみや活発さを感じさせやすい
解説:暖色系は温かみや活発さ・近接感を与えやすいとされる。リビングなど団らんの空間で用いられることがある。あくまで一般的傾向である。
根拠: URくらしのカレッジ「色の専門家に聞く!快適な生活空間をつくるための色の選び方」(UR都市機構) 暖色・寒色の使い分けの項
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問223.インテリアにおける照明の色温度について、一般に「電球色」が与える印象として適切なものはどれか。
- ア.青白く緊張感のある印象
- イ.無彩色で印象が出ない
- ウ.温かみがありくつろいだ印象
- エ.緑がかった印象
正解:ウ.温かみがありくつろいだ印象
解説:電球色は色温度が低くオレンジがかった温かみのある光で、くつろぎや落ち着きの演出に向くとされる。住空間で広く用いられる。
根拠: 照明を工夫して、お部屋をもっと心地よく!省エネもできる空間演出テクニック(環境省 COOL CHOICE) 【LEDの色と色温度】
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問224.現在の白色LED照明で最も一般的な、白色光を得る方式はどれか。
- ア.赤色LEDと青緑色の蛍光体を組み合わせる
- イ.青色LEDと黄色の蛍光体を組み合わせる
- ウ.緑色LEDと赤紫色の蛍光体を組み合わせる
- エ.黄色LEDと青色の蛍光体を組み合わせる
正解:イ.青色LEDと黄色の蛍光体を組み合わせる
解説:現在広く使われている白色LEDは、青色LEDの光の一部で黄色の蛍光体を光らせ、補色の関係にある青と黄の光を混ぜて白色にする方式で、主な3つの方式の中で発光効率が最も高い。ほかの方式は、赤・緑・青の3色のLEDの光を混ぜる方式と、近紫外または紫色のLEDで赤・緑・青の蛍光体を光らせる方式である。これらの方式で蛍光体を光らせているのは青色や、それより波長の短い光で、赤色・緑色・黄色のLEDで蛍光体を光らせる組み合わせは、どの方式にも当たらない。
根拠: 日本電気技術者協会 電気技術解説講座「LED照明(1)」 白色LEDの発光方式 1)光の3原色LED・2)近紫外線または紫色LED+RGB蛍光体・3)青色LED+黄色発光体(3方式の中で一番発光効率が高い・現在広く使用されている方式) / パナソニック「LEDの発光原理と白色LEDの仕組み」 白色LEDの仕組み
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問225.都市や農山漁村などにおける良好なまちなみ・風景の形成を促進することを目的として制定された法律はどれか。
- ア.景観法
- イ.都市計画法
- ウ.建築基準法
- エ.都市緑地法
正解:ア.景観法
解説:景観法(平成16年)は、都市・農山漁村等における良好な景観の形成を促進するため、景観計画の策定などの施策を総合的に講じることを目的とする法律である。景観計画では建築物や工作物の形態や色彩などの意匠の制限を定めることができ、自治体の色彩基準の根拠になる。都市計画法は都市の健全な発展と秩序ある整備、建築基準法は建築物の敷地・構造・設備・用途の最低の基準、都市緑地法は都市の緑地の保全と緑化の推進を目的とする法律である。
根拠: 景観法(平成十六年法律第百十号) 第1条 / 都市計画法(昭和四十三年法律第百号) 第1条 / 建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号) 第1条 / 都市緑地法(昭和四十八年法律第七十二号) 第1条 (出典: e-Gov法令検索)
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問226.自治体が良好なまちなみを形成するために定め、建築物の色彩や形態の基準を示すことがある計画はどれか。
- ア.都市計画税の計画
- イ.景観計画
- ウ.防災備蓄計画
- エ.上下水道計画
正解:イ.景観計画
解説:景観計画は景観法に基づき自治体が定めるもので、地域ごとに建築物の色彩・高さ・形態などの方針や基準を示すことがある。
根拠: 景観法(平成十六年法律第百十号) 第8条第1項・第4項第2号イ (出典: e-Gov法令検索)
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問227.屋外広告物に関する規制の主な目的として最も適切なものはどれか。
- ア.広告料金を統一するため
- イ.広告の文字数を増やすため
- ウ.良好な景観の保全や危害防止のため
- エ.夜間の照度を最大化するため
正解:ウ.良好な景観の保全や危害防止のため
解説:屋外広告物規制は良好な景観の保全や危害の防止を目的とし、広告物の色彩・大きさ・掲出場所などを制限することがある。
根拠: 屋外広告物法(昭和二十四年法律第百八十九号) 第1条 (出典: e-Gov法令検索)
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問228.景観に配慮した外壁色の一般的な誘導方針として適切なものはどれか。
- ア.高彩度の原色を推奨する
- イ.蛍光色を推奨する
- ウ.色彩を全く規定しない
- エ.低彩度で落ち着いた色に誘導する
正解:エ.低彩度で落ち着いた色に誘導する
解説:まちなみの調和のためには、外壁を高彩度の派手な色ではなく、低彩度で落ち着いた色に誘導することが多い。背景となる自然や周囲との調和を重視する。
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問229.環境色彩計画における「地域の色(ローカルカラー)」の考え方として最も適切なものはどれか。
- ア.その土地の風土に根ざした色を尊重する
- イ.全国で同じ色に統一する
- ウ.最新の流行色だけを採用する
- エ.色は使わず無彩色にする
正解:ア.その土地の風土に根ざした色を尊重する
解説:地域の色は、その土地の土や植生・伝統的な建材などに由来する色を尊重し、まちなみの個性や調和を生かす考え方である。風土性を重視する。
根拠: 色彩検定協会 色彩検定2級 新旧公式テキスト項目比較表 景観色彩の項目 / 景観法(平成十六年法律第百十号) 第2条第2項 / 立川市景観色彩ガイドライン(平成30年4月) はじめに (出典: e-Gov法令検索)
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問230.「明るい―暗い」「暖かい―冷たい」のような対になる形容詞の尺度を用いて、色の印象を評価・測定する手法を何と呼ぶか。
- ア.KJ法
- イ.デルファイ法
- ウ.一対比較法
- エ.SD法
正解:エ.SD法
解説:SD法(セマンティック・ディファレンシャル法)はオズグッドらが考案した手法で、反対の意味の形容詞の対を両端に置いた段階尺度で印象を評価させ、色のイメージの調査に広く使われる。一対比較法は刺激を2つずつ比べて選ばせる方法である。
根拠: 28th CIE Session Manchester 2015 Abstract Booklet (CIE) 光源下の色票の感情評価に関する要旨
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問231.ある色の周囲に置いた色の影響で、その色が反対方向に強調されて見える現象を何というか。
- ア.色の同化
- イ.色の対比
- ウ.色の恒常
- エ.色の順応
正解:イ.色の対比
解説:色の対比は、2つ以上の色を同時に、または続けて見たとき、互いの影響でそれぞれの色の特性が強調されて見える現象で、色相対比・明度対比・彩度対比がある。たとえば黒に囲まれた白は、灰色に囲まれた白より白く見える。色の同化は逆に、細い線や細かい模様の色に周りの色が近づいて見える現象である。色の恒常は、照明が変わっても物体の色がほぼ同じに見えること、色の順応は、ある色を見続けるうちに視覚系の状態が変わり、その色の鮮やかさが下がって見えることで、どちらも周りの色との差が強調される現象ではない。
根拠: コトバンク「色彩心理学」(日本大百科全書・相馬一郎) 色彩の対比(同時対比・継時対比、色相・明度・彩度の対比、黒の中の白)・色順応(凝視を続けると彩度が低下して見える) / コトバンク「同時対比」(世界大百科事典・色彩調節より) (3)同時対比 / 北岡明佳「知覚心理学・色の知覚と錯覚」講義資料(立命館大学、2007) 色の対比 / 北岡明佳「色の錯視と色覚および神経活動」(立命館大学) <色の同化>(色の付いた細い線が乗ると、その色味が誘導されて見える) / 溝上陽子「色彩・視覚工学に関する体験型ワークショップ」色彩学 3巻3号(日本色彩学会、2024)pp.118-121 2.1 色の恒常性,演色性(照明が変化しても物体の色の見えは変化しない「色の恒常性」) / JIS Z 8113:1998 照明用語 順応[眼の]・色順応(刺激にさらされることによって視覚系の状態が変化する過程)
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問232.細い線や小さな面積で、隣接色に近づいて見える現象を何というか。
- ア.色の対比
- イ.色の恒常
- ウ.色の同化
- エ.色の残像
正解:ウ.色の同化
解説:色の同化は、細い線や細かい模様のように面積が小さいとき、その色が隣り合う色に近づいて見える現象で、たとえば赤い地に青い細線を乗せると赤が青みがかって見える。色の対比は逆に、周りの色との差が強調されて見える現象である。色の恒常は、照明が変わっても物体の色がほぼ同じに見えること、色の残像は、ある色をしばらく見つめたあと視線を移すと、その反対の色(赤なら青緑)が見える現象で、どちらも隣の色に近づいて見える現象ではない。
根拠: 北岡明佳「色の錯視と色覚および神経活動」(立命館大学) <色の同化> / 北岡明佳「知覚心理学・色の知覚と錯覚」講義資料(立命館大学、2007) 色の同化 / 愛知県共済「カラーコーディネーターに聞く色の活用術:色の見え方の不思議」 同化現象 / コトバンク「同化」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典) (2) / コトバンク「色彩心理学」(日本大百科全書・相馬一郎) 色彩の対比(それぞれの色の特性をより強調する傾向)・残像色(赤い紙を注視したのち取り去ると青緑色が見える=補色残像) / 溝上陽子「色彩・視覚工学に関する体験型ワークショップ」色彩学 3巻3号(日本色彩学会、2024)pp.118-121 2.1 色の恒常性,演色性(照明が変化しても物体の色の見えは変化しない「色の恒常性」)
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問233.赤い図をじっと見つめた後に白い壁へ視線を移すと、青緑(シアン)の色がしばらく見える。この現象を何というか。
- ア.陽性残像(正の残像)
- イ.色順応
- ウ.色の恒常性
- エ.補色残像(陰性残像)
正解:エ.補色残像(陰性残像)
解説:有彩色をしばらく見つめたあと白い面に視線を移すと、元の色の補色が見える。これが補色残像で、赤のあとにはシアン(青緑)が見える。明暗や色が元と逆になる負(陰性)の残像にあたり、元と同じ明暗で短く残る正(陽性)の残像とは違う。色順応は照明の色に目が慣れて白っぽく見えるようになる現象、色の恒常性は照明光のスペクトルが大きく変わっても物に固有の色が見える現象で、どちらも見つめた後に別の色が現れる現象ではない。
根拠: デジタル大辞泉「補色残像」(コトバンク) 項目「補色残像」(赤の場合はシアン) / 改訂新版 世界大百科事典「残像」(コトバンク) 項目「残像」(正(陽性)の残像・負(陰性)の残像) / 世界大百科事典(旧版)「色順応」(コトバンク) 【色彩調節】より(色順応) / 世界大百科事典(旧版)「色の恒常性」(コトバンク) 【知覚】より(色の恒常性) / JIS Z 8120:2001 光学用語 01.06.32 残像[目の]
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問234.色の心理的効果として、暖色が一般に与えるとされる距離感の傾向はどれか。
- ア.必ず後退して見える
- イ.距離感に全く影響しない
- ウ.常に同じ距離に見える
- エ.進出して近く見えやすい
正解:エ.進出して近く見えやすい
解説:暖色は近くに進出して見えやすい進出色とされ、寒色は後退して見えやすい後退色とされる。あくまで一般的傾向である。
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問235.同じ大きさでも、一般に「膨張して大きく見えやすい」とされる色の傾向はどれか。
- ア.明度が低く暗い色
- イ.明度が高く明るい色
- ウ.無彩色のみ
- エ.彩度が0の色のみ
正解:イ.明度が高く明るい色
解説:明度が高い色や暖色は膨張して見えやすく、明度が低い色や寒色は収縮して見えやすいとされる。明度の影響が大きいとされる。
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問236.JIS Z 9103(安全色)では、1972年と2018年の改正で、安全色の赤の参考色が黄赤側(短波長側)へ寄せられた。その理由として同規格の附属書に述べられているものはどれか。
- ア.1型の色覚の人が、赤を暗く感じて黒と誤認しやすいため
- イ.2型の色覚の人が、赤を暗く感じて黒と誤認しやすいため
- ウ.1型の色覚の人が、赤を明るく感じて白と誤認しやすいため
- エ.2型の色覚の人が、赤を明るく感じて白と誤認しやすいため
正解:ア.1型の色覚の人が、赤を暗く感じて黒と誤認しやすいため
解説:JIS Z 9103 の附属書JC によると、1型の色覚では長波長の光を受けるL錐体を欠くため赤を暗く感じ、黒と誤認することがある。そのため赤は、1953年に規定した5R 4/13 から1972年の改正で黄赤側の7.5R 4/15 に修正され、2018年の改正ではさらに黄赤側に寄せた8.75R・10R が候補に残った。2型はL錐体をもつため赤は明るく感じられ、赤と黒の誤認は生じない。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類・JC.4 新しい参考色及び色度座標の範囲の策定
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問237.ファッションにおける「トーン・オン・トーン配色」の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.同系色相で明度差をつける配色
- イ.正反対の色相を強く対比させる配色
- ウ.無彩色だけの配色
- エ.色相をばらばらにする配色
正解:ア.同系色相で明度差をつける配色
解説:トーン・オン・トーンは同一またはごく近い色相でトーン(明度・彩度)に差をつけた配色で、まとまりがありつつ濃淡の変化を出せる。
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問238.ファッション素材の色を見本と目で見比べるときの方法として、表面色の視感比較の考え方に合うものはどれか。
- ア.光沢の差が目立つよう、鏡面反射光が目に入る向きから見る
- イ.比べる色どうしの光沢や表面のテクスチャーをそろえる
- ウ.暗い色の試料ほど照度を下げ、まぶしさを抑えて見比べる
- エ.見本と試料は離して置き、互いの色が影響し合わないようにする
正解:イ.比べる色どうしの光沢や表面のテクスチャーをそろえる
解説:質感が違うと光の反射のしかたが変わり、同じ色でも見え方が変わる。そのため表面色を目で比べるときは、見本(参考標準色)をできるだけ試料と同じ大きさ・光沢・表面のテクスチャーにそろえる。観察は鏡面反射光が目に入らない向き(法線に近い方向)から行い、光沢の差の影響を小さくする。作業面の照度は1000〜4000lxで、暗い色ほど4000lxに近いほうがよい。2つの色は目から約500mm離した同じ平面上に隣り合わせて並べ、視野に濃い色の面を置かない。
根拠: JIS Z 8723:2000 表面色の視感比較方法 6.1 一般(視野にこい色の面を置かない)・7.1 照度・10.2 参考標準・11.1 通常の方法 b)・11.2 北空昼光の下での観察 a)
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問239.産業分野の色彩管理において、製品の色を一定に保つために重要なこととして最も適切なものはどれか。
- ア.色は担当者の好みで決める
- イ.毎回違う色にする
- ウ.色管理は不要
- エ.基準色を定め測色で管理する
正解:エ.基準色を定め測色で管理する
解説:製品色のばらつきを抑えるには、基準色(標準色)を定め測色などで管理し、許容差を設けて品質を保つことが重要である。
根拠: JIS Z 8723:2000 表面色の視感比較方法 10.2 参考標準、11 色差の判定 / Japan Color 認証制度(一般社団法人日本印刷産業機械工業会) 認証制度の説明(標準印刷認証)
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問240.医療・福祉施設のサイン計画で色彩を用いる目的として最も適切なものはどれか。
- ア.空間に華やかさを加えて装飾性を高める
- イ.経路や区域の識別性・誘導性を高める
- ウ.壁や天井の反射で室内の明るさを確保する
- エ.建物の外観を周辺の景観になじませる
正解:イ.経路や区域の識別性・誘導性を高める
解説:病院などのサイン計画は、利用者の誘導・識別・指示のために行うもので、色は診療科や区域、経路を区別し、迷わず目的地へ導くために使う。区域を色で区別するときは、色覚の多様性に配慮して文字や形を併記し、凡例に色名を書くと伝わりやすい。空間に華やかさを加えて装飾性を高めること、壁や天井の色で室内の明るさを確保すること、建物の外観を周辺の景観になじませることは、どれも誘導・識別・指示というサインの役目に当たらない。
根拠: 合田喜賢「病院外来部分のピクトグラムの改善事例」川崎医療福祉学会誌 27巻2号(2018) 1.はじめに / 伊藤啓「カラーユニバーサルデザイン 色覚バリアフリーを目指して」情報管理 55巻5号(2012) 8. 色名の表示 / 国土交通省「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(バリアフリー整備ガイドライン)誘導案内設備に関するガイドライン ①視覚表示設備」 路線や列車種別、店舗の種類や施設のゾーン等を色で区別している場合(色のみに頼るのでなく文字を併記・形状を変える、凡例等には色名を明記)
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問241.色の三属性のうち、色みの種類を表すものはどれか。
- ア.明度
- イ.彩度
- ウ.光沢
- エ.色相
正解:エ.色相
解説:色相は赤・黄・緑・青などの色みの種類を表す属性である。明度は明るさ、彩度は鮮やかさを表す。応用分野でも基礎として用いられる。
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問242.1型の色覚の人にも伝わるよう、文書の強調に赤を使うときの工夫として、東京都のユニバーサルデザインガイドライン(視覚情報版)が示すものはどれか。
- ア.赤をさらに濃く暗くして、強さを増す
- イ.濃い赤は避け、赤橙やオレンジの色を使う
- ウ.黒い背景を使い、赤い文字を浮き立たせる
- エ.緑の背景を使い、補色の赤文字と対比させる
正解:イ.濃い赤は避け、赤橙やオレンジの色を使う
解説:ガイドラインは、1型の色覚の人(ガイドラインの呼び方ではP型色覚)には濃い赤が黒く見えてしまい、黒やこげ茶と混同しやすいため、濃い赤ではなく赤橙やオレンジを使うとしている。また、黒・青・緑などの背景に赤で書かれた文字は読みづらいとしている。
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問243.カラーバリアフリーの観点から、表やグラフを作るときの配慮として適切でないものはどれか。
- ア.凡例にラベルや記号も付ける
- イ.線種やマーカーを変える
- ウ.区別を色だけに頼る
- エ.明度差を確保する
正解:ウ.区別を色だけに頼る
解説:区別を色だけに依存すると伝わりにくい人がいる。線種・マーカー・ラベルなどを併用するのが望ましく、赤緑のみの色分けは避ける配慮が必要である。
根拠: 公共交通機関 旅客施設の移動等円滑化整備ガイドライン 誘導案内設備に関するガイドライン ①視覚表示設備(国土交通省) 色の使い方に関する留意事項(②) / 福島県 カラーユニバーサルデザインガイドライン「色の使い方」 図・グラフ・凡例に関する記述
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問244.環境色彩において、屋外の大きな構造物や工作物の色を選ぶ際の一般的な考え方として適切なものはどれか。
- ア.とにかく高彩度で目立たせる
- イ.白黒の縞模様を必ず使う
- ウ.周囲との調和を重視し低彩度の色を選ぶ
- エ.色は周囲を無視して決める
正解:ウ.周囲との調和を重視し低彩度の色を選ぶ
解説:大規模構造物は周囲の自然や空・まちなみとの調和を重視し、低彩度で目立ちすぎない色を選ぶことが多い。圧迫感の軽減にもつながる。
根拠: 国土交通省「道路のデザイン ― 景観に配慮した道路附属物等ガイドライン(案)」改定原稿 歩道橋の色彩 / 川崎市景観計画 本編 第2章 良好な景観の形成に関する方針 斜面緑地の建築物等の色彩
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問245.色彩計画における「景観色彩」で、外壁などに用いる色を表すために使われることが多い属性の組み合わせはどれか。
- ア.色相・明度・彩度
- イ.価格・重さ・大きさ
- ウ.明るさ・音・温度
- エ.幅・高さ・奥行きのみ
正解:ア.色相・明度・彩度
解説:景観の色彩誘導では色相・明度・彩度(マンセル値など)を用い、特に彩度を抑える基準が示されることが多い。客観的指標で誘導する。
根拠: 立川市景観色彩ガイドライン ~立川市景観計画における色彩基準の解説書~(平成30年4月) 2-1 マンセル表色系 / 萩市「広告物の色彩の許可基準(マンセル値)は?」 本文
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問246.日本のファッションの流行色が決まっていく仕組みとして、最も適切なものはどれか。
- ア.素材や布地の展示会の結果をもとに、インターカラーが色を選ぶ
- イ.国内の専門家の予測をもとに、インターカラーとは別にJAFCAが選ぶ
- ウ.インターカラーの選定をもとに、JAFCAが国内向けの色を選ぶ
- エ.デザイナーコレクションの反響をもとに、インターカラーが色を選ぶ
正解:ウ.インターカラーの選定をもとに、JAFCAが国内向けの色を選ぶ
解説:各国の代表が集まるインターカラー(国際流行色委員会)が、世界で最も早く実シーズンの2年前からトレンドカラーを検討して選び、日本流行色協会(JAFCA)はそれをもとに日本の専門家とともに国内向けのカラーを選定して会員に発表する。素材や布地の展示会、デザイナーコレクションは、インターカラーの選定より後に続く段階で、それらの結果をもとにインターカラーが選ぶのではない。またJAFCAのカラーは、インターカラーとは別に国内の予測だけで選ぶのではなく、インターカラーの情報をもとに選ばれる。
根拠: 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)案内パンフレット(2024年4月) 「カラートレンドの流れは、インターカラーからはじまる」の節と流れ図
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問247.高齢者やロービジョンに配慮したサインで、特に確保すべき要素として最も重要なものはどれか。
- ア.文字と背景の明度差(コントラスト)
- イ.色数の多さ
- ウ.彩度の最大化
- エ.装飾の華やかさ
正解:ア.文字と背景の明度差(コントラスト)
解説:見やすさには文字と背景の十分な明度差(コントラスト)が最も重要とされる。彩度や色相の違いだけでは見分けにくい場合がある。
根拠: JIS Z 8071:2017 規格におけるアクセシビリティ配慮のためのガイド 視覚機能(ICF: b210)の節 / 金沢市「カラーユニバーサルデザインガイドライン」 チェックリスト
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問248.色覚の型のうち「3型」に関係する錐体はどれか。
- ア.L錐体
- イ.M錐体
- ウ.S錐体
- エ.錐体とは無関係
正解:ウ.S錐体
解説:JIS Z 9103 附属書JCでは、Sすい体を欠くものを3型2色覚、Sすい体の吸収特性が一般と異なるものを3型3色覚と呼び、先天性の3型はまれ(数百から数万人に1人)としている。Lすい体は1型、Mすい体は2型に対応する。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類
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問249.色彩心理における「色の面積効果」の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.面積が大きいほど明るく鮮やかに見えやすい
- イ.面積に関係なく色は同じに見える
- ウ.面積が大きいほど無彩色に見える
- エ.小面積ほど明るく見える
正解:ア.面積が大きいほど明るく鮮やかに見えやすい
解説:面積効果は、同じ色でも面積が大きいと明度・彩度が高く鮮やかに見えやすい現象である。塗装やインテリアの色選びで注意が必要とされる。
根拠: 立川市景観色彩ガイドライン(平成30年4月) 2-2 色彩における配慮事項「色の見え方や素材を考慮した色彩の選定」 / 改訂新版 世界大百科事典「色彩調節」(コトバンク) 色彩調節の基本事項 (2) 面積効果
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問250.インテリアで天井を明るい色、床を暗い色にすると一般に得られやすい印象として適切なものはどれか。
- ア.天井が下がって圧迫感だけが出る
- イ.上が広がり安定感のある印象になりやすい
- ウ.必ず狭く感じる
- エ.色は印象に無関係
正解:イ.上が広がり安定感のある印象になりやすい
解説:天井を明るく床を暗くすると、上方が広がり下方が安定して落ち着いた印象になりやすいとされる。色の明度配置で空間印象を調整できる。
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問251.屋外広告物の色彩規制で、景観配慮のため一般に抑制が求められやすいものはどれか。
- ア.低彩度で控えめな色
- イ.小さな案内サイン
- ウ.高彩度で過度に大きい広告
- エ.地色を抑えた表示
正解:ウ.高彩度で過度に大きい広告
解説:けばけばしい高彩度色や過度に大きな広告は景観を損ねやすく、彩度や面積の抑制が求められることがある。地域により基準は異なる。
根拠: 国土交通省「屋外広告物条例ガイドライン」 許可地域・適用除外の基準の運用上の留意事項 / 川崎市景観計画 別表1(景観計画特定地区 景観形成方針・基準) 屋外広告物の基準
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問252.色彩心理における「明視性(視認のしやすさに関わる性質の一つ)」を高める基本的な要素として最も重要なものはどれか。
- ア.図と地の明度差
- イ.色数の多さ
- ウ.光沢の強さ
- エ.彩度の低さのみ
正解:ア.図と地の明度差
解説:図と地(背景)の明度差が大きいほど明視性は高まりやすい。標識や表示の読み取りやすさの基礎となる考え方である。
根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)「色彩心理学」(コトバンク) 色の見え(背景と図の色の組合せ)の節 / 金沢市「カラーユニバーサルデザインガイドライン」 チェックリスト
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問253.ファッションの色の分類で「ベーシックカラー」と呼ばれる色の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.季節ごとに提案される流行の色
- イ.流行に左右されにくい定番の色
- ウ.配色の中で小さな面積に使う強調の色
- エ.企業やブランドを象徴する規定の色
正解:イ.流行に左右されにくい定番の色
解説:ベーシックカラーは、黒・白・紺・グレーなど、流行に左右されにくく何にでも合わせやすい定番の色を指す(定番の色にも売れ筋の変化はある)。季節ごとに提案される流行の色はシーズンカラー(トレンドカラー)で、定番の色とは逆の性格をもつ。配色の中で小さな面積に使う強調の色はアクセントカラー、企業やブランドを象徴するように決められた色はコーポレートカラーやブランドカラーで、どちらも定番の色を指す語ではない。
根拠: All About「季節感を先取り!2016秋冬トレンドカラー」(松本英恵) ベーシックカラー(定番色)にもトレンドがある / 大野礼子(日本流行色協会 季刊『流行色』編集長)「色は時代を映す鏡」全国各種学校協会研修会 講演録(2015) 保守化傾向の1990年代 / 各務原市「第4章 色彩の基礎知識」(景観の色彩の手引き) 強調色(アクセントカラー)・70:25:5 の比率 / 富士フイルムビジネスイノベーション「カラープリントのお役立ち情報 デザインセミナー:コーポレートカラーとブランドカラー」 コーポレートカラー(企業や団体を象徴する色)・ブランドカラー / 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)案内(PDF) 事業内容(シーズン毎のトレンドカラー情報を提供)
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問254.JIS安全色の運用において、色だけでは伝わりにくい人にも配慮する近年の考え方として適切なものはどれか。
- ア.色だけに依存して伝える
- イ.形や文字を排除する
- ウ.色覚の多様性に配慮し識別しやすさを高める
- エ.彩度を上げれば配慮は不要
正解:ウ.色覚の多様性に配慮し識別しやすさを高める
解説:近年は色覚の多様性に配慮し、安全色でも明度差の確保や形・文字の併用など識別しやすさを高める方向で見直しが進められている。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 1 適用範囲/附属書JC(参考)多様な色覚に対する配慮
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問255.色彩心理における「軽い・重い」という色の感情効果に最も強く影響する属性はどれか。
- ア.色相
- イ.彩度
- ウ.光沢
- エ.明度
正解:エ.明度
解説:軽い・重いの感じには明度の影響が大きく、明度が高い色は軽く、低い色は重く感じられやすいとされる。一般的な傾向として紹介される。
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問256.地域の色(ローカルカラー)を生かす環境色彩計画の進め方として最も適切なものはどれか。
- ア.現地の色を調査し地域の色傾向を踏まえる
- イ.他地域の色をそのまま移植する
- ウ.色調査はせず流行で決める
- エ.全て同一の色に統一する
正解:ア.現地の色を調査し地域の色傾向を踏まえる
解説:現地調査で土・植生・既存建物などの色を把握し、その地域の色の傾向を踏まえて計画することが基本である。風土に根ざした色を尊重する。
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問257.産業製品(自動車・家電など)の色彩計画で、流行色が果たす役割として適切なものはどれか。
- ア.流行色は工業製品には全く関係しない
- イ.市場の嗜好や流行色が色選定に影響することがある
- ウ.製品色は必ず安全色で決める
- エ.色は機能と無関係なので考慮しない
正解:イ.市場の嗜好や流行色が色選定に影響することがある
解説:工業製品でも市場の嗜好や流行色が色の方向づけに影響を与えることがある。ただし定番色も併せて計画されるのが一般的である。
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問258.サイン計画における「色のコーディング」の目的として最も適切なものはどれか。
- ア.全てを同じ色にして統一する
- イ.色を暗号化して読めなくする
- ウ.色をランダムに割り当てる
- エ.区域や系統を色で対応づけて分かりやすくする
正解:エ.区域や系統を色で対応づけて分かりやすくする
解説:色のコーディングは、区域・系統・分類などを色で対応づけて分かりやすく示す手法である。色だけに頼らず文字併用も推奨される。
根拠: 国土交通省 公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(誘導案内設備 ①視覚表示設備) 参考 色覚異常の利用者に配慮した色使い / JIS Z 8071:2017 規格におけるアクセシビリティ配慮のためのガイド 視覚機能の設計配慮点
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問259.インテリア空間で補色対比を強く使った配色の一般的な傾向として適切なものはどれか。
- ア.互いを引き立て活気が出やすい
- イ.必ず落ち着いた印象になる
- ウ.色が見えなくなる
- エ.明度差が必ずなくなる
正解:ア.互いを引き立て活気が出やすい
解説:補色対比は互いを引き立て活気や緊張感が出やすい。広い面積で多用すると刺激が強くなりやすいため、面積やトーンの調整が望まれる。
根拠: 改訂新版 世界大百科事典「色彩調節」(コトバンク) 色彩調節の基本事項 (3) 同時対比 / 日本大百科全書(ニッポニカ)「色彩心理学」(コトバンク) 色彩の対比
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問260.色彩心理における「進出色・後退色」について、一般に後退して見えやすいとされる色の傾向はどれか。
- ア.暖色系の明るい色
- イ.寒色系の色
- ウ.高彩度の赤
- エ.明度の高い黄
正解:イ.寒色系の色
解説:寒色系や明度の低い色は後退して見えやすいとされる。進出色は暖色系や明度の高い色とされる。空間演出に応用される。
根拠: デジタル大辞泉「後退色」(コトバンク) こうたい‐しょく【後退色】 / 改訂新版 世界大百科事典「色彩調節」(コトバンク) 色彩調節の基本事項 (6) 距離感覚
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問261.ファッションの配色で、無彩色(白・黒・グレー)が果たす役割として適切なものはどれか。
- ア.他の色を引き立てて配色全体をまとめる
- イ.有彩色どうしの境目をぼかして溶け込ませる
- ウ.隣の有彩色をくすませて目立たなくする
- エ.配色に暖色系の温かみを強く加える
正解:ア.他の色を引き立てて配色全体をまとめる
解説:白・黒・グレーの無彩色は明度だけで表され、色相をもたない。黒は他の色を引き立てる色とされ、調和しにくい2色の間に白や黒を入れると配色が美しくまとまることが経験的に知られている(セパレーション効果)。色と色の境界を白や黒の細線で縁取ると違う色で塗られていることが分かりやすくなり、境目をぼかすのとは逆の働きをする。他の色を引き立てるので、隣の有彩色をくすませて目立たなくするのとも逆である。暖かさの感じは主に色相によるもので、暖色系は赤・黄赤・黄・赤紫の色相の色なので、無彩色が暖色の温かみを加えることはない。
根拠: 織田ファッション専門学校 ファッションコラム「洋服の色によって変わる印象」 色の持つイメージについて・黒色 / 近田康夫ほか「橋梁景観の色彩調和分析に関する研究」土木学会論文集 No.489/I-27(1994) 4章 考察(p.144〜145) / 国土交通省「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(バリアフリー整備ガイドライン)誘導案内設備に関するガイドライン ①視覚表示設備」 施設のゾーン等を色で区別している場合(色と色の境界には白または黒の細線で縁取りをすると、違う色で塗られていることが視認しやすくなる) / コトバンク「色彩心理学」(日本大百科全書・相馬一郎) 暖かさ・冷たさ(主として色相に関係し、暖かく感じる色相は赤・黄赤・黄・赤紫) / JIS Z 8721:1993 色の表示方法-三属性による表示 4.1 色の表示記号(無彩色は明度Vによって NV で表す)
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問262.カラーユニバーサルデザインの観点から、地図やグラフで赤と緑を隣接させる場合の望ましい工夫はどれか。
- ア.彩度をそろえて目立たせる
- イ.境界線やラベルを併用して区別しやすくする
- ウ.両方を同じ明度にする
- エ.凡例を省く
正解:イ.境界線やラベルを併用して区別しやすくする
解説:赤緑は区別しにくい人がいるため、明度差をつける・縁取りや境界線を入れる・記号やラベルを併用するなどの工夫が望ましい。色だけに頼らないことが基本である。
根拠: 国土交通省 公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(誘導案内設備 ①視覚表示設備) 参考 色覚異常の利用者に配慮した色使い / 金沢市「カラーユニバーサルデザインガイドライン」 チェックリスト
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問263.景観における「まちなみの調和」を目的とした色彩誘導で、避けられやすい状態はどれか。
- ア.低彩度でまとまった配色
- イ.周囲と連続する色調
- ウ.周囲から突出する派手な配色
- エ.落ち着いた外壁色
正解:ウ.周囲から突出する派手な配色
解説:周囲から突出する高彩度・高明度差の派手な配色は調和を乱しやすく避けられやすい。背景や隣接建物との連続性を重んじる。
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問264.色彩心理における「興奮・沈静」の感情効果について、一般に興奮を促しやすいとされる色の傾向はどれか。
- ア.低彩度の寒色
- イ.無彩色のグレー
- ウ.明度の高い水色
- エ.高彩度の暖色(赤など)
正解:エ.高彩度の暖色(赤など)
解説:高彩度の暖色(赤など)は興奮を促しやすく、寒色や低彩度は沈静的とされる。あくまで一般的傾向で個人差や文脈がある。
根拠: 大山正・田中靖政・芳賀純「日米学生における色彩感情と色彩象徴」心理学研究 34(3), 1963 色相の効果(さわがしい−静かな) / 改訂新版 世界大百科事典「色彩調節」(コトバンク) 色彩調節の基本事項 (8) 誘因性
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問265.産業・公共空間における安全色彩の運用で、最も重視されるべきことはどれか。
- ア.装飾の華やかさ
- イ.色数の多さ
- ウ.毎回の色変更
- エ.意味の統一性と識別性
正解:エ.意味の統一性と識別性
解説:安全色は意味の統一性と識別性が最重要で、規格に沿って一貫して用いることで誤認を防ぎ安全性を高める。装飾性より機能性を優先する。
根拠: JIS Z 9101:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全標識及び安全マーキングのデザイン通則 4 安全色及び安全標識の目的/5 基本形状及び安全色の一般的な意味 / JIS Z 9103:2018 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 1 適用範囲
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問266.ファッションにおける「フォカマイユ配色」の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.同じトーンのまま、色相を変えて組み合わせる配色
- イ.類似の色相で、色相とトーンにわずかな差をつけた配色
- ウ.同じ色相のまま、明度の差を変化させて濃淡で見せる配色
- エ.色相もトーンもほとんど差がなく、遠目には一色に見える配色
正解:イ.類似の色相で、色相とトーンにわずかな差をつけた配色
解説:フォカマイユは「偽りのカマイユ」の意味で、類似の色相の色を、色相とトーンにわずかな差をつけて組み合わせる配色である。色相もトーンもほとんど差がなく、遠目には一色に見えるのはカマイユ配色で、フォカマイユはそこから色相をわずかに変えたものにあたる。同じトーンのまま色相を変えるのはトーンイントーン配色、同じ色相のまま明度の差(濃淡)を変化させるのはトーンオントーン配色である。色相とトーンのどちらをそろえ、どの程度の差をつけるかで区別する。
根拠: FASHIONSNAP 用語集「フォカマイユ」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(定義) / FASHIONSNAP 用語集「カマイユ」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(定義) / FASHIONSNAP 用語集「トーンイントーン」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(定義) / FASHIONSNAP 用語集「トーンオントーン」(大妻女子大学家政学部被服学科 准教授 中川麻子 監修) 本文(定義) / ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「フォー・カマイユ」(コトバンク) フォー・カマイユ faux camaïeu(同系または類似系の色を組み合わせ、トーンのわずかな差で見せる配色)
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問267.インテリアにおける照明と色の関係で注意すべき点として最も適切なものはどれか。
- ア.照明が変わっても色は同じに見える
- イ.光源の色温度や演色性で色の見えが変わる
- ウ.照明は色に無関係
- エ.演色性は色と関係しない
正解:イ.光源の色温度や演色性で色の見えが変わる
解説:光源の色温度や演色性によって室内の色の見え方が変わるため、実際の照明下で色を確認することが望ましい。昼光と人工光でも見えは異なる。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(e-ILV)17-22-107 colour rendering 17-22-107 / 立川市景観色彩ガイドライン(平成30年4月) 2-2 色彩における配慮事項
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問268.視野の中に極端に輝度の高い部分があるために、不快感や物の見えにくさが生じる状態を何と呼ぶか。
- ア.フリッカー
- イ.グレア
- ウ.明順応
- エ.残像
正解:イ.グレア
解説:グレアは、視野内の高輝度の光源や反射で不快感や見えにくさが生じる状態である(JIS Z 8113)。フリッカーは光のちらつき、明順応は明るさに目が慣れる働きである。
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問269.注意を向けていない人の注意を引きつけ、その存在に気づかせる度合いを何と呼ぶか。
- ア.視認性
- イ.可読性
- ウ.誘目性
- エ.明視性
正解:ウ.誘目性
解説:誘目性は、見ようとしていないときでも注意を引きつける度合いで、高彩度の暖色で高くなりやすい。視認性は探そうとしたときの見つけやすさ、可読性は文字の読みやすさ、明視性は形や細部の分かりやすさを指す。
根拠: JIS Z 8113:1998 照明用語 「誘目性」「視認性」 / 改訂新版 世界大百科事典「色彩調節」(コトバンク) 色彩調節の基本事項 (8) 誘因性
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問270.景観法にもとづく景観計画区域内で、建築物の外観の色彩を変更しようとする者に原則として求められる手続はどれか。
- ア.国土交通大臣の許可
- イ.建築主事による建築確認
- ウ.景観行政団体の長への届出
- エ.景観審議会への登録
正解:ウ.景観行政団体の長への届出
解説:景観法第16条第1項第1号により、景観計画区域内で建築物の外観を変更することとなる修繕・模様替・色彩の変更をしようとする者は、あらかじめ景観行政団体の長に届け出なければならない。基準に適合しない場合は設計の変更などを勧告されることがある(同条第3項)。
根拠: 景観法(平成十六年法律第百十号) 第16条第1項第1号・第3項 (出典: e-Gov法令検索)
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問271.色彩心理における「色の連想」について、一般に「赤」から連想されやすいものとして挙げられる傾向はどれか。
- ア.冷静・沈静・清潔
- イ.誠実・知性・冷たさ
- ウ.成長・安らぎ・自然
- エ.火・情熱・危険
正解:エ.火・情熱・危険
解説:赤は火・血・情熱・危険などが連想されやすいとされる。色の連想には具体的連想と抽象的連想があり、文化や個人差もあるが一般的傾向として紹介される。
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問272.JIS Z 8102「物体色の色名」では、色名を大きく2つに区分している。その2つとして正しいものはどれか。
- ア.系統色名・慣用色名
- イ.原色名・補色名
- ウ.暖色名・寒色名
- エ.伝統色名・流行色名
正解:ア.系統色名・慣用色名
解説:JIS Z 8102 は、色名を「系統色名」と「慣用色名」の2つに区分している。系統色名は、物体色を系統的に分類して表せるようにした色名で、基本色名(赤・黄赤・黄などと、白・灰色・黒)に修飾語を付けて作る。基本色名は系統色名を作るもとになる語で、別の区分ではない。慣用色名は、慣用的な呼び方で表した色名で、系統色名で表しにくい場合に使う。原色名・補色名、暖色名・寒色名、伝統色名・流行色名という区分は、この規格には無い。
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問273.JIS Z 8102における「基本色名」の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.動物や植物に由来する個別の色名
- イ.色を表す最も基本的な色名で、有彩色10色と無彩色からなる
- ウ.明度・彩度の修飾語を付けた色名
- エ.外国語をカタカナ表記した色名
正解:イ.色を表す最も基本的な色名で、有彩色10色と無彩色からなる
解説:基本色名は色を表現するための基本となる色名で、有彩色10種(赤・黄赤・黄・黄緑・緑・青緑・青・青紫・紫・赤紫)と無彩色(白・灰色・黒)が規定されている。
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問274.JIS Z 8102で規定される有彩色の基本色名は何種類か。
- ア.5種類
- イ.7種類
- ウ.10種類
- エ.12種類
正解:ウ.10種類
解説:JIS Z 8102 の有彩色の基本色名は、赤・黄赤・黄・黄緑・緑・青緑・青・青紫・紫・赤紫の10種類で、色相名として用いる。これとは別に、無彩色の基本色名として白・灰色・黒の3つがある。赤・黄・緑・青・紫だけを数えると5種類になるが、JIS は黄赤・黄緑・青緑・青紫・赤紫も基本色名に含めるので5種類ではない。7種類や12種類は、有彩色の基本色名の数とも、無彩色を合わせた数(13)とも合わない。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 6.1 表1 有彩色の基本色名(備考:色相名として用いる)・6.2 表2 無彩色の基本色名 / JIS S 0033:2006 高齢者・障害者配慮設計指針-視覚表示物-年齢を考慮した基本色領域に基づく色の組合せ方法 有彩色の基本色(JIS Z 8102 で規定する赤〜赤紫の10色)
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問275.JIS Z 8102の有彩色の基本色名に含まれないものはどれか。
- ア.黄赤
- イ.青緑
- ウ.赤紫
- エ.茶
正解:エ.茶
解説:JIS Z 8102 の有彩色の基本色名は、赤・黄赤・黄・黄緑・緑・青緑・青・青紫・紫・赤紫の10種で、「茶」は含まれない。系統色名は基本色名に修飾語を付けて作るので、系統色名にも「茶」は使わない。「茶色」は慣用色名にあり、その系統色名は「暗い灰みの黄赤」である。
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問276.JIS Z 8102 の「系統色名」の作り方として正しいものはどれか。
- ア.基本色名に明度・彩度・色相の修飾語を付ける
- イ.動植物や鉱物などの名前をそのまま色名にする
- ウ.色相・明度・彩度を記号と数値の組で表す
- エ.トーン記号と色相番号を組み合わせて表す
正解:ア.基本色名に明度・彩度・色相の修飾語を付ける
解説:系統色名は、赤・黄赤などの基本色名に、明度・彩度に関する修飾語(あざやかな・くすんだ など)と色相に関する修飾語(赤みの・緑みの など)を付けて表す色名で、例えば「明るい緑みの黄」となる。身近な物の名前など慣用的な呼び方で表した色名は慣用色名で、系統色名ではない。色相・明度・彩度を記号と数値の組(5R 4/10 など)で表すのは三属性による表示である。トーン記号と色相番号を組み合わせて表す(lt2 など)のはPCCSの表し方である。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 3. 定義(系統色名・慣用色名)・5. 系統色名(6. の基本色名に 7. の修飾語を付けたもの)・7. 基本色名に用いる修飾語(表3・表5、例:明るい緑みの黄) / JIS Z 8721:1993 色の表示方法-三属性による表示 4.1 色の表示記号(有彩色は HV/C、例 5R 4/10) / 一般財団法人日本色彩研究所「episode1:PCCS(日本色研配色体系)とは」 Hue-Tone System・lt2(ライトトーンの色相番号2)・慣用色名や固有色名は事物・人物等の色から付けられた色名
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問277.JIS Z 8102 で、無彩色(白・灰色・黒)の系統色名に付けることがない修飾語はどれか。
- ア.あざやかな
- イ.うすい
- ウ.赤みの
- エ.暗い
正解:ア.あざやかな
解説:JIS Z 8102 では、無彩色の灰色に、うすい・明るい・中位の・暗いという明度に関する修飾語を付ける(例:うすい灰色、暗い灰色)。白と黒には明度に関する修飾語を付けない。また、色みを帯びた無彩色では、赤みの・青みのなどの色相に関する修飾語を白・灰色・黒に付ける(例:赤みの白、青みの黒)。あざやかな・くすんだなどは有彩色の明度及び彩度に関する修飾語で、有彩色の基本色名に付けるものであり、彩度をもたない無彩色には付けない。
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問278.JIS Z 8102 の系統色名で、修飾語を「灰みの」「くすんだ」「つよい」「あざやかな」の順に並べたときの変化として正しいものはどれか。
- ア.彩度はほぼ同じで、明度が高くなる
- イ.彩度はほぼ同じで、明度が低くなる
- ウ.明度はほぼ同じで、彩度が高くなる
- エ.明度はほぼ同じで、彩度が低くなる
正解:ウ.明度はほぼ同じで、彩度が高くなる
解説:系統色名の明度・彩度に関する修飾語の位置は、縦を明度、横を彩度とした図で示される。「灰みの」「くすんだ」「つよい」「あざやかな」は、いずれも中位の明度の段にあり、彩度の低い側からこの順に並ぶ。このため、この順に明度はほぼ変わらず、彩度が高くなる。明度の違いは「明るい」「暗い」「ごく暗い」などの修飾語で表すもので、この並びで明度が上がったり下がったりはしない。また、「あざやかな」が最も彩度の高い側なので、彩度が低くなる並びでもない。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 7.2 表3 有彩色の明度及び彩度に関する修飾語・7.4 図2 無彩色の明度並びに有彩色の明度及び彩度の相互関係(中位の段に 灰みの mg・くすんだ dl・つよい st・あざやかな vv が彩度順に並ぶ) / 一般財団法人日本色彩研究所「episode1:PCCS(日本色研配色体系)とは」 (2) PCCSのTone(最も高彩度の色は「鮮やかな」)
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問279.「慣用色名(固有色名)」の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.基本色名10種のこと
- イ.明度修飾語付きの色名
- ウ.国際的に統一された色名
- エ.慣用的に使われてきた個別固有の色名
正解:エ.慣用的に使われてきた個別固有の色名
解説:慣用色名(固有色名)は、動植物・鉱物・染料・地名・人名などに由来し、慣用的に親しまれてきた個別の色名である。茜色・桜色・空色などが該当する。
根拠: 第4章 色彩の基礎知識 (3)PCCS表色系 トーンの持つイメージ(各務原市の公開資料) 固有色名・慣用色名の説明部分 / 日本色彩研究所 PCCS 系統色名・慣用色名の説明 achievement_1 系統色名の段落
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問280.和色名「茜」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.あかめ・黄赤系
- イ.あかね・黄赤系
- ウ.あかめ・赤系
- エ.あかね・赤系
正解:エ.あかね・赤系
解説:茜は「あかね」と読み、アカネ科の植物の根を染料とした色に由来する。JIS Z 8102 の慣用色名では、茜色は「こい赤」(4R 3.5/11)で、基本色名は赤である。黄みの赤や黄赤(橙)の系統ではない。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(和色名:茜色の行) / コトバンク「茜」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・普及版 字通 ほか) 読み:あかね(大辞泉・日国)、字通は音セン・訓あかね・あか。「あかめ」の読みは無い
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問281.和色名「朱(朱色)」の、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統として最も適切なものはどれか。
- ア.黄赤系
- イ.赤系
- ウ.赤紫系
- エ.黄系
正解:イ.赤系
解説:JIS Z 8102 の慣用色名では、朱色は「あざやかな黄みの赤」(6R 5.5/14)で、基本色名は赤である。黄みを帯びるが黄赤(橙)の系統ではない。同じ付表の「赤橙」は「あざやかな黄赤」で、こちらが黄赤の系統である。
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問282.慣用色名「桜色(さくらいろ)」に、JIS Z 8102 で対応する系統色名として正しいものはどれか。
- ア.ごくうすい赤紫
- イ.ごくうすい紫みの赤
- ウ.明るい紫みの赤
- エ.明るい赤紫
正解:イ.ごくうすい紫みの赤
解説:JIS Z 8102 の慣用色名で、桜色は「ごくうすい紫みの赤」(10RP 9/2.5)とされ、基本色名は赤紫ではなく赤である。明度9と高く彩度2.5と低いので、明度・彩度の修飾語は「明るい」ではなく「ごくうすい」になる。「明るい紫みの赤」は、とき(鴇)色(7RP 7.5/8)やローズピンク(10RP 7/8)のように、桜色より彩度の高い色の系統色名である。「ごくうすい赤紫」「明るい赤紫」は基本色名が赤紫で、桜色には当たらない。
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問283.和色名「珊瑚(珊瑚色)」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.さんご・赤系
- イ.さんご・黄赤系
- ウ.さんこ・赤系
- エ.さんこ・黄赤系
正解:ア.さんご・赤系
解説:JIS Z 8102 の慣用色名では、さんご(珊瑚)色は「さんごいろ」と読み、系統色名は「明るい赤」(2.5R 7/11)で、基本色名は赤である。黄赤(橙)の系統ではない。
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問284.和色名「山吹」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.やまふき・黄赤系
- イ.やまふき・黄系
- ウ.やまぶき・黄赤系
- エ.やまぶき・黄系
正解:エ.やまぶき・黄系
解説:山吹は「やまぶき」と読む。JIS Z 8102 の慣用色名では、山吹色は「あざやかな赤みの黄」(10YR 7.5/13)で、赤みを帯びるが基本色名は黄である。黄赤の系統ではない。
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問285.和色名「黄土色(おうどいろ)」の、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統として最も適切なものはどれか。
- ア.黄赤系
- イ.赤系
- ウ.黄系
- エ.黄緑系
正解:ウ.黄系
解説:JIS Z 8102 の慣用色名では、黄土色は「くすんだ赤みの黄」(10YR 6/7.5)で、赤みを帯びるが基本色名は黄である。黄赤(橙)の系統ではなく、赤や黄緑の系統でもない。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(和色名:黄土色の行 くすんだ赤みの黄・dl-rY・10YR 6/7.5)
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問286.和色名「萌黄」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.もえぎ・緑系
- イ.もえぎ・黄緑系
- ウ.もえき・緑系
- エ.もえき・黄緑系
正解:イ.もえぎ・黄緑系
解説:萌黄は「もえぎ」と読む。JIS Z 8102 の慣用色名では、萌黄は「つよい黄緑」(4GY 6.5/9)で、基本色名は黄緑である。同じ読みの「もえぎ(萌葱)色」は「暗い緑」で別の色である。
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問287.和色名「鶸」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.じゃく・黄緑系
- イ.じゃく・黄系
- ウ.ひわ・黄緑系
- エ.ひわ・黄系
正解:ウ.ひわ・黄緑系
解説:鶸は「ひわ」と読み、鳥のヒワに由来する。JIS Z 8102 の慣用色名では、ひわ(鶸)色は「つよい黄緑」(1GY 7.5/8)で、基本色名は黄緑である。黄の系統ではない。
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問288.和色名「青磁」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.せいじ・緑系
- イ.せいじ・青緑系
- ウ.しょうじ・緑系
- エ.しょうじ・青緑系
正解:ア.せいじ・緑系
解説:青磁は「せいじ」と読み(デジタル大辞泉には「あおじ」の読みもある)、青磁器の釉の色に由来する。JIS Z 8102 の慣用色名では、青磁色は「やわらかい青みの緑」(7.5G 6.5/4)で、青みを帯びるが基本色名は緑である。青緑の系統ではない。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(和色名:青磁色の行) / コトバンク「青磁」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・普及版 字通 ほか) 読み:せいじ(各辞典)・あおじ(デジタル大辞泉)。「しょうじ」の読みは無い
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問289.和色名「浅葱」の読みと系統色として正しい組み合わせはどれか。
- ア.あさぎ・赤系
- イ.せんそう・黄系
- ウ.あさねぎ・紫系
- エ.あさぎ・青緑〜青系
正解:エ.あさぎ・青緑〜青系
解説:浅葱は「あさぎ」と読み、薄い葱(ねぎ)の葉の色にちなむ色名で、藍染の浅い色合いを指す。JIS Z 8102 の慣用色名では、浅葱色は「あざやかな緑みの青」(2.5B 5/8)で、基本色名は青である。緑みを帯びるため、青緑〜青系と表される。
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問290.和色名「縹」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.ひょう・青紫系
- イ.ひょう・青系
- ウ.はなだ・青紫系
- エ.はなだ・青系
正解:エ.はなだ・青系
解説:縹は「はなだ」と読む。JIS Z 8102 の慣用色名では、はなだ(縹)色は「つよい青」(3PB 4/7.5)で、基本色名は青である。
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問291.和色名「群青」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.くんじょう・青系
- イ.ぐんじょう・青紫系
- ウ.ぐんじょう・青系
- エ.くんじょう・青紫系
正解:ウ.ぐんじょう・青系
解説:群青は「ぐんじょう」と読む。JIS Z 8102 の慣用色名では、群青色は「こい紫みの青」(7.5PB 3.5/11)で、紫みを帯びるが基本色名は青である。青紫の系統ではない。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(和色名:群青色の行) / コトバンク「群青」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・普及版 字通 ほか) 読み:ぐんじょう(各辞典)、字通は「ぐんせい・ぐんじよう」。「くんじょう」の読みは無い
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問292.和色名「瑠璃」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.りゅうり・青系
- イ.りゅうり・青紫系
- ウ.るり・青系
- エ.るり・青紫系
正解:ウ.るり・青系
解説:瑠璃は「るり」と読み、宝石の瑠璃(ラピスラズリ)に由来する。JIS Z 8102 の慣用色名では、るり(瑠璃)色は「こい紫みの青」(6PB 3.5/11)で、基本色名は青である。青紫の系統ではない。
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問293.和色名「藍(あい)」の系統色として最も適切なものはどれか。
- ア.青系
- イ.赤系
- ウ.黄系
- エ.緑系
正解:ア.青系
解説:藍は「あい」と読み、アイ(タデ科植物)を染料とする青系の色である。ジャパンブルーとも呼ばれる、染料由来の代表的な青系色名。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名 No.101 藍色:2PB 3/5、系統色名「暗い青」(基本色名 青)
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問294.和色名「藤」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.とう・紫系
- イ.とう・青紫系
- ウ.ふじ・紫系
- エ.ふじ・青紫系
正解:エ.ふじ・青紫系
解説:藤は「ふじ」と読む。JIS Z 8102 の慣用色名では、藤色は「明るい青紫」(10PB 6.5/6.5)で、基本色名は紫ではなく青紫である。
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問295.和色名「利休鼠」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.りきゅうねずみ・緑みの灰色
- イ.りきゅうねずみ・青みの灰色
- ウ.りきゅうそ・緑みの灰色
- エ.りきゅうそ・青みの灰色
正解:ア.りきゅうねずみ・緑みの灰色
解説:JIS Z 8102 の慣用色名では、利休鼠の読み方は「りきゅうねずみ」、系統色名は「緑みの灰色」(2.5G 5/1)である。青みの灰色は鉛色の系統色名である。
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問296.和色名「鶯色(うぐいすいろ)」に、JIS Z 8102 の慣用色名で対応する系統色名はどれか。
- ア.暗い黄緑
- イ.くすんだ黄緑
- ウ.つよい黄緑
- エ.暗い灰みの黄
正解:イ.くすんだ黄緑
解説:JIS Z 8102 の慣用色名では、鶯色は「くすんだ黄緑」(1GY 4.5/3.5)とされる。暗い黄緑は海松色(みるいろ)、つよい黄緑は鶸色(ひわいろ)や萌黄、暗い灰みの黄は名前の似た鶯茶(うぐいすちゃ)の系統色名である。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(和色名:鶯茶・みる(海松)色・ひわ(鶸)色・鶯色・萌黄の行)
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問297.和色名「鳶(鳶色)」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.とび・暗い黄赤
- イ.とび・暗い黄みの赤
- ウ.えん・暗い黄赤
- エ.えん・暗い黄みの赤
正解:イ.とび・暗い黄みの赤
解説:鳶は「とび」と読み、鳥のトビの羽の色に由来する。JIS Z 8102 の慣用色名では、とび(鳶)色は「暗い黄みの赤」(7.5R 3.5/5)で、茶色っぽく見えるが基本色名は赤である。暗い黄赤は褐色やれんが色の系統色名である。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(和色名:とび(鳶)色・褐色・れんが(煉瓦)色の行)
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問298.和色名「煤竹(煤竹色)」の読みと、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.ばいちく・赤みを帯びた黄みの暗い灰色
- イ.ばいちく・黄赤みの灰色
- ウ.すすたけ・赤みを帯びた黄みの暗い灰色
- エ.すすたけ・黄赤みの灰色
正解:ウ.すすたけ・赤みを帯びた黄みの暗い灰色
解説:煤竹は「すすたけ」と読み、いぶされた竹の色に由来する。JIS Z 8102 の慣用色名では、すす(煤)竹色は「赤みを帯びた黄みの暗い灰色」とされる。黄赤みの灰色は茶鼠の系統色名である。
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問299.外来色名「バーミリオン(vermilion)」の系統色として正しいものはどれか。
- ア.緑系
- イ.赤系
- ウ.青系
- エ.黄系
正解:イ.赤系
解説:バーミリオンは鮮やかな黄みの赤、すなわち赤系(朱に近い)の色である。硫化水銀(辰砂)の顔料に由来する赤系外来色名。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名 No.166 バーミリオン:6R 5.5/14、系統色名「あざやかな黄みの赤」(基本色名 赤) / コトバンク「朱」 精選版 日本国語大辞典「朱」①
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問300.外来色名「スカーレット(scarlet)」の系統色として正しいものはどれか。
- ア.青系
- イ.黄系
- ウ.赤系
- エ.緑系
正解:ウ.赤系
解説:スカーレットは、JIS Z 8102 の慣用色名で「あざやかな黄みの赤」(7R 5/14)とされる外来色名で、基本色名は赤である。
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問301.外来色名「カーマイン(carmine)」の系統色として正しいものはどれか。
- ア.緑系
- イ.青系
- ウ.黄系
- エ.赤系
正解:エ.赤系
解説:カーマインはコチニール(カイガラムシ)から得られる色素に由来する外来色名である。JIS Z 8102 の慣用色名では「あざやかな赤」(4R 4/14)で、基本色名は赤である(紫みの赤ではない)。
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問302.外来色名「マゼンタ(magenta)」の、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統として最も適切なものはどれか。
- ア.青紫系
- イ.赤紫系
- ウ.赤系
- エ.黄赤系
正解:イ.赤紫系
解説:JIS Z 8102 の慣用色名では、マゼンタは 5RP 5/14、略記号 vv-RP で、色相は赤紫(RP)の「あざやかな赤紫」に当たる。赤紫は、色相環で赤と紫の間にある色相である。青紫・赤・黄赤の系統ではない。色料の三原色(シアン・マゼンタ・イエロー)の一つでもある。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(外来色名:マゼンタの行 略記号 vv-RP・5RP 5/14)、6.1 表1 有彩色の基本色名・図1 色相の相互関係(紫と赤の間が赤紫) / コトバンク「マゼンタ」(講談社 色名がわかる辞典) 「マゼンタ」の解説(あざやかな赤紫)
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問303.外来色名「モーブ(mauve)」に、JIS Z 8102 で対応する系統色名として正しいものはどれか。
- ア.やわらかい紫
- イ.つよい紫
- ウ.やわらかい青紫
- エ.つよい青紫
正解:エ.つよい青紫
解説:JIS Z 8102 の慣用色名で、モーブは「つよい青紫」(5P 4.5/9)とされる。同じ5Pのラベンダーも基本色名は青紫で、6Pのライラックや7.5Pのオーキッドは紫とされる。「やわらかい紫」はライラック・オーキッド(明度7・彩度6)の系統色名で、モーブより明るく彩度が低い。「つよい紫」は基本色名が、「やわらかい青紫」は修飾語がモーブと合わない。モーブはアオイの仲間の草花を指すフランス語で、1856年にパーキンが合成した最初の合成染料の名にも使われた。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(モーブ つよい青紫 st-V 5P 4.5/9、ラベンダー 灰みの青紫 5P 6/3、ライラック やわらかい紫 6P 7/6、オーキッド やわらかい紫 7.5P 7/6) / コトバンク「モーブ」(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典) 日本大百科全書(1856年 W・H・パーキンが発見した最初の合成染料、名称はゼニアオイの花色に由来するフランス語 mauve から)・世界大百科事典(〈モーブ〉野生の草花の名,アオイの仲間)
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問304.外来色名「コバルトブルー(cobalt blue)」の系統色として正しいものはどれか。
- ア.青系
- イ.緑系
- ウ.赤系
- エ.黄系
正解:ア.青系
解説:コバルトブルーは鮮やかで明るい青系の色である。コバルト化合物の顔料に由来する、鉱物・金属系の青色外来色名。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名 No.236 コバルトブルー:3PB 4/10、系統色名「あざやかな青」(基本色名 青) / コトバンク「コバルトブルー」(講談社 色名がわかる辞典) 「コバルトブルー」の解説
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問305.外来色名「セルリアンブルー(cerulean blue)」の系統色として正しいものはどれか。
- ア.赤系
- イ.青系
- ウ.黄系
- エ.紫系
正解:イ.青系
解説:セルリアンブルーは空のような明るい青(やや緑みの青)系の色である。ラテン語caelum(空)に由来する青系外来色名。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名 No.232 セルリアンブルー:9B 4.5/9、系統色名「あざやかな青」(基本色名 青) / コトバンク「セルリアンブルー」(小学館 デジタル大辞泉/講談社 色名がわかる辞典) デジタル大辞泉・色名がわかる辞典
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問306.外来色名「ウルトラマリン(ultramarine)」の系統色として正しいものはどれか。
- ア.緑系
- イ.黄系
- ウ.赤系
- エ.青系
正解:エ.青系
解説:ウルトラマリンは鮮やかで深い青(やや紫みの青)系の色である。ラピスラズリを原料とした青色顔料に由来する、鉱物系の青色外来色名。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名 No.242 ウルトラマリンブルー:7.5PB 3.5/11、系統色名「こい紫みの青」(基本色名 青) / コトバンク「ウルトラマリンブルー」(講談社 色名がわかる辞典) 「ウルトラマリンブルー」の解説
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問307.外来色名「エメラルドグリーン(emerald green)」の系統色として正しいものはどれか。
- ア.明るい黄緑
- イ.つよい緑
- ウ.こい青緑
- エ.くすんだ青みの緑
正解:イ.つよい緑
解説:JIS Z 8102 の慣用色名で、エメラルドグリーンは「つよい緑」(4G 6/8)とされる。「明るい黄緑」はシャトルーズグリーン(4GY 8/10)、「こい青緑」はピーコックブルー(10BG 4/8.5)の系統色名で、どちらも基本色名が緑ではない。同じ緑の慣用色名でも、マラカイトグリーンは「こい緑」、ビリジアンは「くすんだ青みの緑」とされ、エメラルドグリーンとは修飾語や色相が異なる。
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問308.外来色名「ビリジアン(viridian)」の系統色として正しいものはどれか。
- ア.赤系
- イ.青紫系
- ウ.緑系
- エ.黄系
正解:ウ.緑系
解説:ビリジアンは青みを帯びた深い緑系の色である。酸化クロム系の顔料に由来する、緑系の外来色名。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名 No.222 ビリジアン:8G 4/6、系統色名「くすんだ青みの緑」(基本色名 緑) / コトバンク「ビリジアン」(講談社 色名がわかる辞典) 「ビリジアン」の解説
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問309.外来色名「オリーブ(olive)」の系統色として最も適切なものはどれか。
- ア.暗い灰みの黄緑
- イ.暗い緑みの黄
- ウ.暗い灰みの緑みを帯びた黄
- エ.こい赤みの黄
正解:イ.暗い緑みの黄
解説:JIS慣用色名(JIS Z 8102)でオリーブは7.5Y 3.5/4、系統色名は「暗い緑みの黄」で、色相は黄に入る。名前の似たオリーブグリーンは「暗い灰みの黄緑」、オリーブドラブは「暗い灰みの緑みを帯びた黄」、イエローオーカーは「こい赤みの黄」である。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(外来色名:オリーブの行 暗い緑みの黄・dk-gY・7.5Y 3.5/4、オリーブグリーン・オリーブドラブ・イエローオーカーの行)
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問310.外来色名「カーキー(カーキ)」に、JIS Z 8102 で対応する系統色名として正しいものはどれか。
- ア.暗い灰みの黄赤
- イ.くすんだ赤
- ウ.くすんだ黄赤
- エ.暗い灰みの赤
正解:ウ.くすんだ黄赤
解説:JIS Z 8102 の慣用色名で、カーキーは「くすんだ黄赤」(1YR 5/5.5)とされる。「暗い灰みの黄赤」は茶色やブラウン(5YR 3.5/4)のように、カーキーより暗く彩度の低い色の系統色名である。「くすんだ赤」は蘇芳(4R 4/7)の系統色名で、基本色名が黄赤ではなく赤になる。「暗い灰みの赤」も基本色名が赤で、カーキーには当たらない。カーキは「ほこり」「土ぼこり」を意味する語に由来する色名で、軍服の色として広まった。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(カーキー くすんだ黄赤 dl-O 1YR 5/5.5、茶色・ブラウン 暗い灰みの黄赤 5YR 3.5/4、蘇芳 くすんだ赤 4R 4/7) / コトバンク「カーキ色」(デジタル大辞泉・改訂新版 世界大百科事典) デジタル大辞泉(土ぼこりの意で、もとウルドゥー語)・世界大百科事典(元来ヒンディー語で〈ほこり〉の意、軍服に使用された保護色)
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問311.外来色名「アンバー(amber)」の系統色として最も適切なものはどれか。
- ア.青系
- イ.緑系
- ウ.紫系
- エ.黄〜茶系
正解:エ.黄〜茶系
解説:アンバーは琥珀(こはく)のような黄〜茶系の色である。JIS Z 8102 の慣用色名では、アンバーの系統色名は「くすんだ赤みの黄」(8YR 5.5/6.5)で、和色名の「こはく(琥珀)色」と同じ値になっている。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名 アンバー(くすんだ赤みの黄、8YR 5.5/6.5)・こはく(琥珀)色(くすんだ赤みの黄、8YR 5.5/6.5)
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問312.外来色名「セピア(sepia)」の、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統として最も適切なものはどれか。
- ア.黄系
- イ.黄赤系
- ウ.赤系
- エ.赤紫系
正解:ア.黄系
解説:JIS Z 8102 の慣用色名では、セピアは「ごく暗い赤みの黄」(10YR 2.5/2、略記号 vd-rY)で、基本色名は黄である。ふだんは暗い茶色と呼ばれる色だが、系統色名では赤みの黄に当たり、黄赤・赤・赤紫の系統ではない。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(外来色名:セピアの行 ごく暗い赤みの黄・vd-rY・10YR 2.5/2)
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問313.外来色名「ラベンダー(lavender)」に、JIS Z 8102 で対応する系統色名として正しいものはどれか。
- ア.やわらかい紫
- イ.灰みの青紫
- ウ.やわらかい青紫
- エ.灰みの紫
正解:イ.灰みの青紫
解説:JIS Z 8102 の慣用色名で、ラベンダーは「灰みの青紫」(5P 6/3)とされ、基本色名は紫ではなく青紫である。彩度が3と低いので、明度・彩度の修飾語は「灰みの」になり、より彩度の高い側の「やわらかい」にはならない。「やわらかい紫」は、ライラックやオーキッド(明度7・彩度6)のように、ラベンダーより彩度の高い色の系統色名である。「やわらかい青紫」は修飾語が、「灰みの紫」は基本色名がラベンダーと合わない。
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問314.外来色名「ライラック(lilac)」の系統色として最も適切なものはどれか。
- ア.青緑系
- イ.黄系
- ウ.赤系
- エ.紫系
正解:エ.紫系
解説:ライラックはライラック(リラ)の花のような、淡い紫系の色である。植物(花)に由来する、明るく柔らかな紫系の外来色名。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名 No.250 ライラック:6P 7/6、系統色名「やわらかい紫」(基本色名 紫) / コトバンク「ライラック」(講談社 色名がわかる辞典) 「ライラック」の解説
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問315.JIS Z 8102 の慣用色名のうち、対応する系統色名が「赤みを帯びた黄みのうすい灰色」とされている色名はどれか。
- ア.象牙色
- イ.生成り色
- ウ.アイボリー
- エ.胡粉色
正解:ウ.アイボリー
解説:JIS Z 8102 の慣用色名では、アイボリーは「赤みを帯びた黄みのうすい灰色」(2.5Y 8.5/1.5)で、基本色名は白ではなく灰色である。同じく象牙に由来する和色名の象牙色は「黄みのうすい灰色」、生成り色は「赤みを帯びた黄みの白」、胡粉色は「黄みの白」である。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(外来色名・和色名:アイボリー・象牙色・生成り色・胡粉色の行)
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問316.慣用色名「桜色」「桃色」「藤色」に共通する由来分類はどれか。
- ア.鉱物に由来する
- イ.人名に由来する
- ウ.植物に由来する
- エ.自然現象に由来する
正解:ウ.植物に由来する
解説:桜・桃・藤はいずれも植物(花)に由来する慣用色名である。慣用色名は由来によって動物・植物・鉱物・染料・人名・地名などに分類される。
根拠: コトバンク「桜色」(小学館 デジタル大辞泉) デジタル大辞泉「桜色」 / コトバンク「桃色」(小学館 デジタル大辞泉) デジタル大辞泉「桃色」1 / コトバンク「藤色」(小学館 デジタル大辞泉) デジタル大辞泉「藤色」 / 各務原市 景観ガイド 第4章 色彩の基礎知識 (3) 固有色名・慣用色名
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問317.慣用色名「鶯色」「鳶色」「鶸色」に共通する由来分類はどれか。
- ア.植物に由来する
- イ.地名に由来する
- ウ.染料に由来する
- エ.動物(鳥)に由来する
正解:エ.動物(鳥)に由来する
解説:鶯・鳶・鶸はいずれも鳥(動物)に由来する慣用色名である。動物由来の色名は鳥獣や虫などの体色にちなんで名づけられる。
根拠: コトバンク「鶯色」(小学館 デジタル大辞泉) デジタル大辞泉「鶯色」 / コトバンク「鳶色」(講談社 色名がわかる辞典) 「鳶色」の解説
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問318.慣用色名「瑠璃色」「群青色」「朱色」に共通する由来分類として最も適切なものはどれか。
- ア.鉱物・鉱物質に由来する
- イ.動物に由来する
- ウ.人名に由来する
- エ.自然現象に由来する
正解:ア.鉱物・鉱物質に由来する
解説:瑠璃(宝石のラピスラズリ)・群青(藍銅鉱の顔料)・朱(辰砂の顔料)は、いずれも鉱物・鉱物質に由来する色名である。
根拠: コトバンク「瑠璃色」(講談社 色名がわかる辞典) 「瑠璃色」の解説 / コトバンク「群青色」(講談社 色名がわかる辞典) 「群青色」の解説 / コトバンク「朱色」(講談社 色名がわかる辞典) 「朱色」の解説
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問319.慣用色名「藍色」「紅色」「縹色」に共通する由来分類はどれか。
- ア.鉱物に由来する
- イ.染料に由来する
- ウ.人名に由来する
- エ.地名に由来する
正解:イ.染料に由来する
解説:藍・紅・縹はいずれも染料(藍・紅花など)に由来する色名である。染料・顔料由来の色名は染色文化と深く結びついている。
根拠: コトバンク「藍色」(講談社 色名がわかる辞典) 「藍色」の解説 / コトバンク「紅色」(講談社 色名がわかる辞典) 「紅色」の解説 / コトバンク「縹色」(講談社 色名がわかる辞典) 「縹色」の解説
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問320.慣用色名「利休鼠」「利休茶」のように、茶人にちなむとされる色名の分類はどれか。
- ア.植物に由来する
- イ.鉱物に由来する
- ウ.人名に由来する
- エ.自然現象に由来する
正解:ウ.人名に由来する
解説:利休鼠・利休茶は茶人千利休にちなむとされる、人名由来の色名に分類される。慣用色名には人名に由来するものも存在する。
根拠: コトバンク「利休鼠」(日本大百科全書) 日本大百科全書(ニッポニカ)「利休鼠」(高田倭男) / JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名 No.138 利休鼠:2.5G 5/1、系統色名「緑みの灰色」(基本色名 灰色)
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問321.外来色名の中には、地名に由来するものがある。次のうち地名に由来するとされる色名はどれか。
- ア.アイボリー
- イ.セピア
- ウ.ラベンダー
- エ.マゼンタ
正解:エ.マゼンタ
解説:マゼンタはイタリアの地名マジェンタ(マジェンタの戦い)に由来する地名由来の色名である。アイボリーは象牙、セピアはイカの墨、ラベンダーは植物の名に由来し、地名由来ではない。
根拠: コトバンク「マゼンタ」(講談社 色名がわかる辞典) 「マゼンタ」の解説 / コトバンク「セピア」(小学館 デジタル大辞泉) デジタル大辞泉「セピア」1 / 各務原市 景観ガイド 第4章 色彩の基礎知識 慣用色名の解説(アイボリー)
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問322.色名の由来分類のうち「セピア」「カーマイン」が属するものはどれか。
- ア.動物に由来する
- イ.鉱物に由来する
- ウ.地名に由来する
- エ.人名に由来する
正解:ア.動物に由来する
解説:セピアはイカ墨、カーマインはコチニール(臙脂虫)という動物に由来する色名である。動物由来の色名には虫や軟体動物にちなむものもある。
根拠: コトバンク「セピア」(小学館 デジタル大辞泉) デジタル大辞泉「セピア」1 / コトバンク「カーマイン」(講談社 色名がわかる辞典) 「カーマイン」の解説
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問323.基本色名と系統色名の関係について正しい説明はどれか。
- ア.基本色名は系統色名に修飾語を加えたものである
- イ.系統色名は基本色名に修飾語を加えて構成される
- ウ.両者は無関係に定められている
- エ.系統色名は必ず外来語で表す
正解:イ.系統色名は基本色名に修飾語を加えて構成される
解説:系統色名は基本色名を土台とし、それに明度・彩度・色相の修飾語を加えて系統的に色を表す。基本色名は系統色名の核となる色名である。
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問324.慣用色名(固有色名)が基本色名・系統色名と比べて持つ特徴として正しいものはどれか。
- ア.数値で厳密に定義され個人差がない
- イ.必ず明度・彩度の修飾語を含む
- ウ.親しみやすいが、指す色に個人差が生じやすい
- エ.JISでは一切規定されていない
正解:ウ.親しみやすいが、指す色に個人差が生じやすい
解説:慣用色名は親しみやすく文化的背景を伝える一方、人により色のイメージに幅が生じやすい。基本色名・系統色名は秩序立てて伝達でき、共通理解を得やすい。
根拠: 各務原市 景観ガイド 第4章 色彩の基礎知識 表色系の前置き/固有色名・慣用色名 / 日本色研事業 PCCS の解説(実績紹介) 系統色名と慣用色名の比較 / JIS Z 8102:2001 物体色の色名 11.1 慣用色名
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問325.系統色名で「明るい」「暗い」という修飾語が表すのは主にどの色の属性か。
- ア.彩度
- イ.色相
- ウ.光沢
- エ.明度
正解:エ.明度
解説:「明るい」「暗い」は明度に関する修飾語である。系統色名では明度(明るさ)と彩度(鮮やかさ)の修飾語を組み合わせて色を表現する。
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問326.和色名「茜色」と外来色名「ターコイズブルー」について、JIS Z 8102 の慣用色名に示される系統の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.茜色=赤系、ターコイズブルー=青系
- イ.茜色=赤系、ターコイズブルー=青緑系
- ウ.茜色=赤紫系、ターコイズブルー=青系
- エ.茜色=赤紫系、ターコイズブルー=青緑系
正解:ア.茜色=赤系、ターコイズブルー=青系
解説:JIS Z 8102 の慣用色名では、茜色は「こい赤」(4R 3.5/11)、ターコイズブルーは「明るい緑みの青」(5B 6/8)である。ターコイズブルーは緑みを帯びるが基本色名は青で、青緑の系統ではない。和色名も外来色名も、慣用色名に分類される。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(和色名:茜色の行/外来色名:ターコイズブルーの行)
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問327.JIS Z 8102 の慣用色名のうち、対応する系統色名の基本色名がいずれも「紫」であるものの組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.江戸紫・藤色・牡丹色
- イ.古代紫・茄子紺・あやめ色
- ウ.群青色・るり色・紺色
- エ.藤紫・青紫・菫色
正解:イ.古代紫・茄子紺・あやめ色
解説:JIS Z 8102 の系統色名は、古代紫が「くすんだ紫」、茄子紺が「ごく暗い紫」で、あやめ色(10P 6/10)も基本色名は紫である。藤紫は「明るい青紫」、青紫と菫色は「あざやかな青紫」で、基本色名は青紫。群青色とるり色は「こい紫みの青」、紺色は「暗い紫みの青」で、基本色名は青。江戸紫は「こい青みの紫」だが、藤色は「明るい青紫」、牡丹色は「あざやかな赤紫」でそろわない。
根拠: JIS Z 8102:2001 物体色の色名 付表1 慣用色名(古代紫・なす(茄子)紺・あやめ(菖蒲)色・藤紫・青紫・菫色・群青色・るり(瑠璃)色・紺色・江戸紫・藤色・牡丹色の系統色名とマンセル値)
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問328.次のうち「赤系(赤・赤橙を含む)」に分類される和色名の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.浅葱・縹・群青
- イ.萌黄・若草・鶸
- ウ.茜・朱・紅
- エ.藤・菫・葡萄
正解:ウ.茜・朱・紅
解説:JIS Z 8102 の慣用色名では、茜色は「こい赤」、朱色は「あざやかな黄みの赤」、紅色は「あざやかな赤」で、どれも基本色名は赤である。浅葱色・縹色・群青色は青、萌黄・若草色・鶸色は黄緑、藤色・菫色は青紫で、赤系には入らない。
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問329.CIE XYZ表色系における三刺激値X・Y・Zのうち、視感反射率(明るさ)に対応する値はどれか。
- ア.X
- イ.Z
- ウ.Y
- エ.X+Z
正解:ウ.Y
解説:Y値は等色関数ȳ(λ)が標準分光視感効率V(λ)に一致するよう定められており、明るさ(視感反射率・輝度に相当する明度情報)を表す。XとZは色味の情報を担う。
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問330.CIE 1931 標準表色系(XYZ表色系)の等色関数 x̄(λ)・ȳ(λ)・z̄(λ) の性質として正しいものはどれか。
- ア.全スペクトル域で正の値をとり、ȳ(λ) が分光視感効率 V(λ) と一致する
- イ.全スペクトル域で正の値をとり、x̄(λ) が分光視感効率 V(λ) と一致する
- ウ.一部の波長域で負の値をとり、ȳ(λ) が分光視感効率 V(λ) と一致する
- エ.一部の波長域で負の値をとり、x̄(λ) が分光視感効率 V(λ) と一致する
正解:ア.全スペクトル域で正の値をとり、ȳ(λ) が分光視感効率 V(λ) と一致する
解説:XYZ表色系の等色関数 x̄(λ)・ȳ(λ)・z̄(λ) は、全スペクトル域で正の値になり、ȳ(λ) が分光視感効率 V(λ) と一致するように、RGB表色系の等色関数を変換して定められた。このため三刺激値 Y は輝度に比例する。赤・緑・青の原刺激による RGB表色系の等色関数 r̄(λ)・ḡ(λ)・b̄(λ) は、ほとんどの波長域でどれか一つが負の値になり、XYZ表色系はそれを避けている。x̄(λ) は約505 nm で0に近くなるように定められた関数で、V(λ) とは一致しない。
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問331.xy色度図において、x・yの色度座標は三刺激値からどのように求められるか。x座標の式として正しいものはどれか。
- ア.x=X/Y
- イ.x=X/(Y+Z)
- ウ.x=(X-Y)/(X+Y+Z)
- エ.x=X/(X+Y+Z)
正解:エ.x=X/(X+Y+Z)
解説:色度座標は、三刺激値のそれぞれを三刺激値の和で割った比で、x=X/(X+Y+Z)、y=Y/(X+Y+Z)、z=Z/(X+Y+Z) となる。x+y+z=1 なので、x と y の2つで色度を表せる(xy色度図)。X/Y は X と Y の比、X/(Y+Z) は分母に X を含まない比、(X−Y)/(X+Y+Z) は X と Y の差を和で割ったもので、どれも三刺激値の和に対する X の割合ではなく、x+y+z=1 の関係も成り立たない。
根拠: JIS Z 8781-3:2016 測色-第3部:CIE三刺激値 3.7 色度座標(三刺激値の各々の,それらの和に対する比)・7 色度座標(式(9)、x+y+z=1)
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問332.xy色度図上で、色度座標x・y・zの和(x+y+z)はいくつになるか。
- ア.0
- イ.1
- ウ.100
- エ.X+Y+Z
正解:イ.1
解説:x=X/(X+Y+Z)、y=Y/(X+Y+Z)、z=Z/(X+Y+Z)であり、3つを足すと分子の和が分母に等しくなるため必ず1になる。よってzはx・yから決まる。
根拠: JIS Z 8781-3:2016 測色-第3部:CIE三刺激値 色度座標(式(9)、x+y+z=1 の関係から x 及び y だけを引用することで十分)
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問333.xy色度図の外周を描く、単色光(スペクトル)の色度点を連ねた曲線を何と呼ぶか。
- ア.純紫軌跡
- イ.黒体軌跡
- ウ.等色温度線
- エ.スペクトル軌跡
正解:エ.スペクトル軌跡
解説:可視スペクトルの各波長の単色光の色度点を結んだ曲線をスペクトル軌跡(スペクトル軌跡線)という。最も彩度の高い色が並び、色域の限界を示す。
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問334.xy色度図でスペクトル軌跡の両端(赤端と青紫端)を直線で結んだ部分を何と呼ぶか。
- ア.スペクトル軌跡
- イ.純紫軌跡
- ウ.白色軌跡
- エ.等彩度線
正解:イ.純紫軌跡
解説:可視スペクトルにない赤紫~紫の色は、長波長端(赤)と短波長端(青紫)を結ぶ直線上に位置する。この直線を純紫軌跡(純紫線)という。
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問335.xy色度図において、彩度が最も低い無彩色(白色点)が位置するのはおおよそどこか。
- ア.中央付近
- イ.スペクトル軌跡上
- ウ.純紫軌跡上
- エ.原点付近
正解:ア.中央付近
解説:xy色度図では、無彩色の色度を表す白色点が図の中ほどにあり、光源色なら x=y=0.3333、物体色なら用いた標準イルミナントの色度座標になる。白色点から離れてスペクトル軌跡に近づくほど刺激純度が高くなる。スペクトル軌跡は単色光の色度を連ねた曲線、純紫軌跡はその両端を結ぶ直線で、どちらも白色点から最も離れた外周にあたる。原点(x=0、y=0)付近は、スペクトル軌跡と純紫軌跡で囲まれた範囲の外にある。
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問336.xy色度図上で、白色点からある色度点を通る直線を引き、その色度点の先へ延ばしてスペクトル軌跡と交わる点の波長を何と呼ぶか。
- ア.主波長
- イ.補色主波長
- ウ.中心波長
- エ.ピーク波長
正解:ア.主波長
解説:主波長(dominant wavelength)は、決めた無彩色(白色点)と適当な割合で加法混色すると試料の色に等色する単色光の波長である。xy色度図では、白色点から試料の色度点を通る直線を色度点の先へ延ばし、スペクトル軌跡と交わる点の波長にあたる。反対に白色点の側へ延ばして交わる点の波長は補色主波長で、試料と適当な割合で加法混色すると無彩色に等色する単色光の波長である。紫の色刺激では、主波長の代わりに補色主波長を用いる。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-23-062 dominant wavelength(主波長) 指定の無彩色刺激と適当な比率で加法混色すると試料の色刺激に等色する単色刺激の波長(CIE 1931 xy色度図)・Note 1(紫刺激では補色主波長に置き換える) / CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-23-063 complementary wavelength(補色主波長) 試料の色刺激と適当な比率で加法混色すると指定の無彩色刺激に等色する単色刺激の波長 / JIS Z 8105:2000 色に関する用語(2000年版の本文で確認。現行は2022年改正版) 2052 主波長(色刺激の)・2053 補色主波長(色刺激の)
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問337.xy色度図で試料の色を表すとき、主波長の代わりに補色主波長を用いるのは、試料の色度点がどの範囲にある場合か。
- ア.白色点と、スペクトル軌跡の約380nm・約780nmの点を結ぶ三角形の内側
- イ.白色点と、スペクトル軌跡の約480nm・約580nmの点を結ぶ三角形の内側
- ウ.白色点と、スペクトル軌跡の約520nm・約650nmの点を結ぶ三角形の内側
- エ.白色点と、スペクトル軌跡の約450nm・約500nmの点を結ぶ三角形の内側
正解:ア.白色点と、スペクトル軌跡の約380nm・約780nmの点を結ぶ三角形の内側
解説:主波長は、適当な比率で無彩色と加法混色すると試料に等色する単色光の波長である。白色点とスペクトル軌跡の両端(約380nmと約780nm)を結ぶ三角形の内側にある色は紫刺激(赤紫など)と呼ばれ、白色点から見て、スペクトル軌跡の両端を結ぶ純紫軌跡の方向にある。紫刺激では、主波長の代わりに、試料と適当な比率で加法混色すると無彩色に等色する単色光の波長である補色主波長を用いる。ほかの三角形は紫刺激の範囲ではなく、主波長で表せる。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-23-062 dominant wavelength(主波長) 単色刺激を指定の無彩色刺激と適当な比率で加法混色すると試料に等色する、その単色刺激の波長・Note 1(紫刺激の場合は主波長の代わりに補色主波長を用いる) / CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-23-063 complementary wavelength(補色主波長) 試料と適当な比率で加法混色すると指定の無彩色刺激に等色する単色刺激の波長 / CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-23-057 purple stimulus(紫刺激) 色度図で、指定の無彩色刺激の点と、約380nm・約780nmに当たるスペクトル軌跡の両端とで決まる三角形の内側の点で表される刺激 / CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-23-064 purity(純度) Note 1(紫刺激の場合は、単色刺激を純紫軌跡上の点で表される刺激に置き換える)・17-23-058 purple boundary(約380nmと約780nmの単色刺激の加法混色を表す線)
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問338.次のうち、一般に混色系の表色系に分類されるものはどれか。
- ア.マンセル表色系
- イ.NCS
- ウ.PCCS
- エ.オストワルト表色系
正解:エ.オストワルト表色系
解説:オストワルト表色系は、すべての色を理想的な白・理想的な黒・完全色(純色)の含有量の割合で表す(W+B+C=1)ことから、一般に混色系に分類される(色票集があることから、顕色系の代表に挙げる辞典もある)。マンセル表色系は色の見えを色相・明度・彩度で表す顕色系の代表、NCS は人の知覚をもとにした体系、PCCS は色の印象をもとに色相とトーンで整理した体系で、どれも混色系には分類されない。
根拠: コンピュータグラフィックスにおける色立体(3)(玉垣庸一・宮崎紀郎・小原康裕、デザイン学研究 54巻3号、2007) 抄録(オストワルトシステムは一般に混色系として分類されている) / 日本大百科全書(ニッポニカ)「オストワルト表色系」(コトバンク) 「オストワルト表色系」の項(W・B・C の含有量で表し、W+B+C=1) / コトバンク「色」(表色系 color specification system の項) 【表色系】の項(顕色系の代表例がマンセル表色系) / ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「色の体系」(コトバンク) 「色の体系」の項(混色系の代表は CIE 標準表色系(XYZ)、顕色系の代表はマンセル表色系など) / NCS Colour「Learn the NCS System」 Elementary Colours(白・黒・黄・赤・青・緑の6基本色、知覚に根ざす体系) / 一般財団法人日本色彩研究所「episode1:PCCS(日本色研配色体系)とは」 冒頭(色が与える感情効果を色相とトーンの2系列で整理した Hue-Tone System)
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問339.次のうち、顕色系の表色系に分類されるものはどれか。
- ア.CIE XYZ表色系
- イ.CIELAB(L*a*b*)
- ウ.RGB表色系
- エ.マンセル表色系
正解:エ.マンセル表色系
解説:表色系は、色の見えに基づく顕色系と、等色実験に基づく混色系に分けられ、顕色系の代表がマンセル表色系である。CIE XYZ 表色系と、CIE が1931年に提案した RGB 表色系は、原刺激をどんな割合で混ぜれば等色するか(三刺激値)で色を表す混色系である。CIELAB は XYZ の三刺激値から計算する色空間で、色票の見えで体系化したものではない。
根拠: コトバンク「色」(表色系 color specification system の項) 【表色系】の項(顕色系の代表例がマンセル表色系、混色系の例が XYZ 表色系/1931年に提案された RGB 表色系) / ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「色の体系」(コトバンク) 「色の体系」の項(混色系の代表は CIE 標準表色系(XYZ)、顕色系の代表はマンセル表色系など) / JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 4.1 基本座標(L*・a*・b* を X・Y・Z と Xn・Yn・Zn から計算する式(1)〜(3))
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問340.顕色系(マンセル等)と混色系(XYZ等)の違いの説明として最も適切なものはどれか。
- ア.顕色系は混合量、混色系は見えで表す
- イ.両者とも光の混合量で表す
- ウ.両者とも色票の見えで表す
- エ.顕色系は色票の見え、混色系は混合量で表す
正解:エ.顕色系は色票の見え、混色系は混合量で表す
解説:顕色系は色票の見え(色の三属性)を基準に体系化し、混色系は光や原刺激の混合量で色を定量化する。両者は色を捉える原理が異なる。
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問341.CIELAB(L*a*b*)表色系のL*が表すものはどれか。
- ア.明度
- イ.色相角
- ウ.彩度(クロマ)
- エ.色温度
正解:ア.明度
解説:JIS Z 8781-4 は、L* を CIE 1976 明度指数(明度の相関量)と定めている。L* は Y/Yn から計算し、特定の白色刺激と同じ Y(Y=Yn)のとき100、Y=0 のとき0になる。色相角 hab とクロマ C*ab は、a*・b* から計算する量で、L* が表すものではない。色温度は光源の光の色を表す尺度で、CIELAB の L*・a*・b* のどれにも当たらない。
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問342.CIELAB表色系において、a*が正に大きくなると強まる色はどれか。
- ア.緑
- イ.赤
- ウ.黄
- エ.青
正解:イ.赤
解説:a*軸は赤―緑方向を表し、正(+)側が赤、負(−)側が緑に対応する。a*が正に大きいほど赤みが強い色を意味する。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 9.1 CIE Lab and LCH/1 Introduction(lab() の説明)
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問343.CIELAB表色系において、a*が負に大きくなると強まる色はどれか。
- ア.赤
- イ.緑
- ウ.黄
- エ.青
正解:イ.緑
解説:a*軸は赤(+)―緑(−)方向を表す。a*が負に大きいほど緑みが強い色を表す。赤緑はa*、黄青はb*が担当する。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 CIE Lab の a・b 軸の説明(Lab と LCH の節) / コニカミノルタ「色を読む話」L*a*b*色空間 第2章 2-02 L*a*b*色空間
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問344.CIELAB表色系において、b*が正に大きくなると強まる色はどれか。
- ア.黄
- イ.赤
- ウ.緑
- エ.青
正解:ア.黄
解説:b*軸は黄―青方向を表し、正(+)側が黄、負(−)側が青に対応する。b*が正に大きいほど黄みが強い色を表す。
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問345.CIELAB表色系において、b*が負に大きくなると強まる色はどれか。
- ア.赤
- イ.青
- ウ.緑
- エ.黄
正解:イ.青
解説:b*軸は黄(+)―青(−)方向を表す。b*が負に大きいほど青みが強い色を表す。赤緑方向はa*が担当する。
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問346.CIELABのa*軸とb*軸が表す色味方向の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.a*=黄青/b*=赤緑
- イ.a*=赤緑/b*=黄青
- ウ.a*=明度/b*=彩度
- エ.a*=色相/b*=明度
正解:イ.a*=赤緑/b*=黄青
解説:a*軸は赤(+)―緑(−)、b*軸は黄(+)―青(−)を表す。L*が明度で、a*b*の平面が色味(色度)を表現する。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 CIE Lab の a・b 軸の説明(Lab と LCH の節) / コニカミノルタ「色を読む話」L*a*b*色空間 第2章 2-02 L*a*b*色空間
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問347.CIELAB表色系で、a*=0かつb*=0となる色はどのような色か。
- ア.最も鮮やかな赤
- イ.無彩色(グレー軸)
- ウ.最も鮮やかな青
- エ.黄緑色
正解:イ.無彩色(グレー軸)
解説:a*もb*も0は色味がない状態を意味し、無彩色(白~灰~黒)を表す。明度はL*の値で決まり、L*=100で白、L*=0で黒となる。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 9.1 CIE Lab and LCH/色の等価性の例 lab(50% 0 0) / JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 4.3 色差(無彩色軸 C*ab=0)
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問348.CIELAB表色系が「均等色空間」と呼ばれる理由として最も適切なものはどれか。
- ア.XYZの三刺激値をそのまま直交する三つの軸にとった空間だから
- イ.光源色のように発光して見える色を表すために作られたから
- ウ.幾何的距離と知覚的色差が対応するよう設計されているから
- エ.計算式ではなく標準色票を並べることで定義されるから
正解:ウ.幾何的距離と知覚的色差が対応するよう設計されているから
解説:CIELAB(L*a*b*)は、三刺激値XYZを白色の三刺激値で割り、立方根を含む非線形な式で変換して、三刺激値の空間よりも知覚的に均等になるようにした色空間である。そのため空間内のユークリッド距離(ΔE*ab)で、知覚される色差をおおよそ表せる。ただし均等さは近似で、決められた観察条件以外では知覚と一致しないこともある。XYZをそのまま軸にした空間でも、色票を並べて定義したものでもない。また反射・透過物体の色を表すためのもので、発光して見える色には適用しない。
根拠: JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 1 適用範囲・4.1 基本座標・4.3 色差 / W3C CSS Color Module Level 4 9.1 CIE Lab and LCH(perceptually uniform)
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問349.CIELABを円筒座標で表現したCIELCh表色系の3つの値の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.L*・C*・h°
- イ.X・Y・Z
- ウ.H・V・C
- エ.x・y・Y
正解:ア.L*・C*・h°
解説:CIELChはL*(明度)、C*(クロマ=彩度)、h°(色相角)で表す。a*b*の直交座標を極座標に変換したもので、色相・彩度を直感的に扱える。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 9.1 CIE Lab and LCH / JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 3 用語及び定義
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問350.CIELCh表色系における「C*」が表すものはどれか。
- ア.明度
- イ.色相角
- ウ.白色度
- エ.クロマ(彩度)
正解:エ.クロマ(彩度)
解説:C*はクロマ(彩度に相当)で、a*b*平面上の原点(無彩色軸)からの距離 C*=√(a*²+b*²) で求められる。値が大きいほど鮮やかになる。
根拠: JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 用語及び定義(CIELAB 1976 abクロマ C*ab、明度指数 L*、色相角 hab)、4.2
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問351.CIELCh表色系における「h°」が表すものはどれか。
- ア.明度
- イ.色相角
- ウ.彩度
- エ.色温度
正解:イ.色相角
解説:h°は色相角(hue angle)で、a*b*平面における角度として表される。0°付近が赤、90°付近が黄、180°付近が緑、270°付近が青に対応する。
根拠: JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 3 用語及び定義/4.2 / W3C CSS Color Module Level 4 9.1 CIE Lab and LCH
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問352.CIELChのクロマC*は、a*とb*からどのように求められるか。
- ア.C*=a*+b*
- イ.C*=a*×b*
- ウ.C*=|a*−b*|
- エ.C*=√(a*²+b*²)
正解:エ.C*=√(a*²+b*²)
解説:クロマC*はa*b*平面の原点からの距離で、C*=√(a*²+b*²)で計算する。無彩色軸からの離れ具合が彩度の大きさを表す。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 9.1 CIE Lab and LCH/20 Color Difference(deltaE2000 のサンプルコード)
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問353.CIELChの色相角h°について、a*が正でb*が0付近のとき(およそh°=0°)に対応する色はどれか。
- ア.黄
- イ.緑
- ウ.青
- エ.赤
正解:エ.赤
解説:h°=0°付近はa*が正・b*≈0の方向で、赤に対応する。約90°が黄、約180°が緑、約270°が青となり、角度が色相を表す。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 9.3 Specifying Lab and LCH: lch() の第3引数
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問354.CIELChの色相角h°が約180°付近のとき、対応する色はどれか。
- ア.緑
- イ.赤
- ウ.黄
- エ.青
正解:ア.緑
解説:h°は0°が赤、90°が黄、180°が緑、270°が青に対応する。180°付近はa*が負・b*≈0方向で緑を表す。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 9.3 Specifying Lab and LCH: lch() の第3引数
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問355.CIELAB空間における2つの色の色差ΔE*ab(ΔE*)は、どのように定義されるか。
- ア.√((ΔL*)²+(Δa*)²+(Δb*)²)
- イ.ΔL*+Δa*+Δb*
- ウ.|ΔL*|×|Δa*|×|Δb*|
- エ.√(Δa*²+Δb*²)のみ
正解:ア.√((ΔL*)²+(Δa*)²+(Δb*)²)
解説:ΔE*ab=√((ΔL*)²+(Δa*)²+(Δb*)²)で、2色のL*a*b*座標間のユークリッド距離として定義される。値が大きいほど色の違いが大きい。
根拠: JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 3 用語及び定義(CIELAB 1976 L*a*b*色差)/4.3 色差 式(19) / ICC (International Color Consortium) Frequently Asked Questions on colour management Delta E の計算の質問
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問356.CIELABの色差ΔE*abが「ユークリッド距離」で表せるのは、CIELABがどのような色空間だからか。
- ア.極座標で色相角を表す円筒形の色空間だから
- イ.光の量に比例する加法的な色空間だから
- ウ.標準色票を並べて定義した色空間だから
- エ.知覚的に均等な色空間に近い設計だから
正解:エ.知覚的に均等な色空間に近い設計だから
解説:CIELABは、三刺激値の空間より知覚的に均等になるよう非線形に変換した色空間(均等色空間に近い)なので、ΔL*・Δa*・Δb*の二乗和の平方根、つまりユークリッド距離ΔE*abで、知覚される色差をおおよそ表せる。光の量に比例して加法的にふるまうのはXYZのような線形な空間で、その距離は知覚の差に対応しない。L*a*b*は直交座標で、色相角を使う円筒座標の表し方はLChである。色票を並べて定義したものではなく、三刺激値から計算で求める。
根拠: JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 1 適用範囲・4.1 基本座標・4.2 明度,クロマ及び色相のそれぞれに関係する量・4.3 色差 / W3C CSS Color Module Level 4 2 Color Terminology(additive, linear-light)・20.1 Introduction to Color Difference metrics(ΔE76 is the Euclidean distance in CIE Lab)
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問357.色差ΔE*abの値が大きいことは、2つの色について何を意味するか。
- ア.色が似ている
- イ.明度が等しい
- ウ.色相が同じ
- エ.色の違いが大きい
正解:エ.色の違いが大きい
解説:ΔE*abは2色のL*a*b*座標間の距離で、値が大きいほど人が感じる色の違い(色の隔たり)が大きいことを意味する。
根拠: JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 4.3 CIELAB色差(式(19))/ユークリッド距離の用途
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問358.色差を求める式 ΔE*ab=√((ΔL*)²+(Δa*)²+(Δb*)²) で、ΔL*が表すものはどれか。
- ア.2色の色相の差
- イ.2色の彩度の差
- ウ.2色の波長の差
- エ.2色の明度の差
正解:エ.2色の明度の差
解説:ΔL*は2色の明度L*の差を表す。Δa*はa*の差(赤緑方向)、Δb*はb*の差(黄青方向)で、これらの二乗和の平方根が総合的な色差ΔE*abとなる。
根拠: JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 3 用語及び定義(明度差 ΔL*)
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問359.マンセル表色系で色を表記する際の三属性HV/Cの順序として正しいものはどれか。
- ア.明度V・色相H・彩度C
- イ.色相H・明度V・彩度C
- ウ.彩度C・色相H・明度V
- エ.色相H・彩度C・明度V
正解:イ.色相H・明度V・彩度C
解説:マンセル表色系はH(Hue:色相)、V(Value:明度)、C(Chroma:彩度)の三属性で表し、表記はHV/C(例:5R 4/14)の形式をとる。
根拠: JIS Z 8721:1993 色の表示方法-三属性による表示 4. 色の表示記号 4.1(1) 有彩色の記載方式
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問360.マンセル表色系の「H」が表す属性はどれか。
- ア.明度
- イ.色相
- ウ.彩度
- エ.光沢
正解:イ.色相
解説:Hはヒュー(Hue=色相)を表す。マンセルでは色相を環状に配置し、基本5色相(R・Y・G・B・P)と中間5色相の計10色相を基準とする。
根拠: JIS Z 8721:1993 色の表示方法-三属性による表示 3.1 色相の表示方法 / 各務原市 景観色彩の資料 第4章 色彩の基礎知識(マンセル表色系) マンセル表色系 色相
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問361.マンセル表色系の「V」が表す属性はどれか。
- ア.色相
- イ.彩度
- ウ.色温度
- エ.明度
正解:エ.明度
解説:Vはバリュー(Value=明度)を表し、理想的な黒を0、理想的な白を10とする尺度で表される。数値が大きいほど明るい。
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問362.マンセル表色系の「C」が表す属性はどれか。
- ア.色相
- イ.明度
- ウ.彩度
- エ.明度差
正解:ウ.彩度
解説:Cはクロマ(Chroma=彩度)を表す。無彩色を0とし、外側へ向かうほど数値が大きく鮮やかになる。彩度の上限は色相・明度により異なる。
根拠: JIS Z 8721:1993 色の表示方法-三属性による表示 3.3 彩度の表示方法 / 各務原市 景観色彩の資料 第4章 色彩の基礎知識(マンセル表色系) マンセル表色系 彩度
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問363.マンセル表色系の明度(Value)の尺度について、正しい記述はどれか。
- ア.黒0・白10の尺度
- イ.黒10・白0の尺度
- ウ.黒1・白100の尺度
- エ.黒−128・白127の尺度
正解:ア.黒0・白10の尺度
解説:マンセル明度は理想的な黒を0、理想的な白を10とし、その間を知覚的にほぼ等間隔となるよう段階づけた尺度である。
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問364.マンセル表色系で無彩色(ニュートラル)を表す記号はどれか。
- ア.N
- イ.W
- ウ.K
- エ.Z
正解:ア.N
解説:無彩色はNeutralの頭文字Nで表し、N+明度(例:N5)の形式で記す。彩度Cは0で色相は持たない。
根拠: 立川市景観色彩ガイドライン ~立川市景観計画における色彩基準の解説書~(平成30年4月) マンセル記号の説明部分
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問365.マンセル色立体において、彩度(Chroma)は色立体のどの方向に対応するか。
- ア.上下方向(垂直軸)
- イ.円周に沿った方向
- ウ.中心から外周への水平方向
- エ.立体の対角方向
正解:ウ.中心から外周への水平方向
解説:マンセル色立体では中心の無彩色軸(明度軸)から外側へ向かう水平方向が彩度に対応する。中心ほど無彩色、外側ほど高彩度となる。
根拠: 各務原市 景観色彩の資料 第4章 色彩の基礎知識(マンセル表色系) マンセル表色系(色立体の図の説明) / JIS Z 8721:1993 色の表示方法-三属性による表示 3.3 彩度の表示方法
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問366.マンセル色立体において、明度(Value)は色立体のどの方向に対応するか。
- ア.中心から外周への方向
- イ.円周に沿った方向
- ウ.上下方向(垂直軸)
- エ.斜め45度方向
正解:ウ.上下方向(垂直軸)
解説:マンセル色立体では中心の無彩色軸(垂直方向)の上下が明度に対応し、下が黒、上が白となる。水平方向が彩度、円周方向が色相である。
根拠: 各務原市 景観色彩の資料 第4章 色彩の基礎知識(マンセル表色系) マンセル表色系(色立体の図の説明) / JIS Z 8721:1993 色の表示方法-三属性による表示 3.2 明度の表示方法
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問367.マンセル色立体において、色相(Hue)は色立体のどの方向に対応するか。
- ア.円周方向(回転)
- イ.上下方向
- ウ.中心からの距離
- エ.立体の高さの2乗
正解:ア.円周方向(回転)
解説:マンセル色立体では円周(水平面の回転方向)に沿って色相が配置される。垂直軸が明度、中心からの距離が彩度を表す。
根拠: 各務原市 景観色彩の資料 第4章 色彩の基礎知識(マンセル表色系) マンセル表色系(色立体の図の説明) / JIS Z 8721:1993 色の表示方法-三属性による表示 3.1 色相の表示方法
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問368.マンセル表色系の基本5色相として正しい組み合わせはどれか。
- ア.R・O・Y・G・B
- イ.R・Y・G・B・P
- ウ.C・M・Y・K・W
- エ.赤・橙・黄・緑・青
正解:イ.R・Y・G・B・P
解説:マンセルの基本5色相はR(赤)・Y(黄)・G(緑)・B(青)・P(紫)で、これに中間のYR・GY・BG・PB・RPを加えた10色相を基準とする。
根拠: 各務原市 景観色彩の資料 第4章 色彩の基礎知識(マンセル表色系) マンセル表色系 色相 / 萩市「広告物の色彩の許可基準(マンセル値)は?」 色相
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問369.マンセル表記「5R 4/14」のうち、「14」が表すものはどれか。
- ア.色相
- イ.明度
- ウ.彩度
- エ.明度と彩度の和
正解:ウ.彩度
解説:HV/C表記では/(スラッシュ)の後がクロマ(彩度)。5R 4/14は色相5R・明度4・彩度14を意味し、14は鮮やかさの度合いを示す。
根拠: JIS Z 8721:1993 色の表示方法-三属性による表示 4.1(1) 有彩色の記載方式 / 各務原市 景観色彩の資料 第4章 色彩の基礎知識(マンセル表色系) マンセル値の表記
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問370.マンセル表記「5R 4/14」のうち、「4」が表すものはどれか。
- ア.色相番号
- イ.彩度
- ウ.色温度
- エ.明度
正解:エ.明度
解説:HV/C表記でスラッシュの前の数値が明度(Value)。5R 4/14は明度4を意味し、黒0~白10の尺度上での明るさを示す。
根拠: JIS Z 8721:1993 色の表示方法-三属性による表示 4.1(1) 有彩色の記載方式/3.2 明度の表示方法 / 各務原市 景観色彩の資料 第4章 色彩の基礎知識(マンセル表色系) マンセル値の表記
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問371.マンセル彩度(Chroma)の最大値が色相や明度によって異なる理由として最も適切なものはどれか。
- ア.実在の色で出せる鮮やかさの限界が、色相と明度で違うから
- イ.色立体の中心の明度の軸が、色相によって斜めに傾くから
- ウ.色相環を分ける色相の数が、明度ごとに違うから
- エ.理想的な白の明度の値が、色相ごとに違って決まるから
正解:ア.実在の色で出せる鮮やかさの限界が、色相と明度で違うから
解説:JIS Z 8721 では、マンセル彩度は無彩色を0とし、彩度の感じ方の差がほぼ等しくなるように1、2、3…と目盛り、上限の値は決めていない。実在する色材で表現できる最高彩度は色相・明度ごとに異なるため、マンセル色立体は球形ではなく凹凸のある不規則な立体(いびつな形)になる。明度は、無彩色を基準に、どの色相でも理想的な黒を0、理想的な白を10として表す。明度の軸が色相によって傾くことも、理想的な白の明度が色相ごとに違うこともない。色相は、どの明度でも同じ色相の記号(主な色相の記号と、その前に付けた数字)で表すので、明度ごとに色相の数が変わるわけでもない。
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問372.マンセル色立体の外形についての説明として正しいものはどれか。
- ア.完全な球体になる
- イ.正立方体になる
- ウ.円錐になる
- エ.いびつな(不規則な)立体になる
正解:エ.いびつな(不規則な)立体になる
解説:マンセル色立体は、色相・明度ごとに最高彩度が異なるため、球や円錐のような規則的な形にならず、いびつな(不規則な)立体になる。
根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)「色立体」(コトバンク) 色立体の項(東尭) / 各務原市 景観資料 第4章 色彩の基礎知識 マンセル表色系(彩度の説明)
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問373.マンセル表色系とCIE XYZ表色系の関係についての説明として正しいものはどれか。
- ア.両者は全く対応づけられない
- イ.変換表等により相互に対応づけられている
- ウ.マンセルは波長と直接一致する
- エ.マンセルの明度は三刺激値と関係がない
正解:イ.変換表等により相互に対応づけられている
解説:JIS Z 8721 は、マンセル表色系(三属性による表示)の基準を、XYZ表色系の三刺激値Yと色度座標x・yの値で定めている。明度Vは三刺激値Yと対応づけられていて、測ったY・x・yの値から付表を使った補間で色相・明度・彩度を求めることができる。このように両者は変換表によって相互に対応づけられている。マンセルの色相は、色相の感じ方の差がほぼ等しくなるように分けたもので、単色光の波長と直接一致するものではない。
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問374.マンセル表色系が日本でJIS規格として採用される際の名称として正しいものはどれか。
- ア.JIS Z 8102(物体色の色名)
- イ.JIS Z 8110(光源色の色名)
- ウ.JIS Z 8721(三属性による表示)
- エ.JIS Z 8722(反射及び透過物体色)
正解:ウ.JIS Z 8721(三属性による表示)
解説:マンセル表色系は、色相H・明度V・彩度Cの三属性で色を「5R 4/10」のようにHV/Cと表す表色系で、日本ではJIS Z 8721「色の表示方法-三属性による表示」(現行は1993年版)として規格になっている。JIS Z 8102「物体色の色名」は表面色の色名、JIS Z 8110「色の表示方法-光源色の色名」は光源色の色名、JIS Z 8722「色の測定方法-反射及び透過物体色」は物体色の測定方法を定める規格で、マンセル表色系そのものを定めたものではない。
根拠: JIS Z 8721:1993 色の表示方法-三属性による表示 題名・1. 適用範囲・4.1 色の表示記号(HV/C) / JIS Z 8723:2000 表面色の視感比較方法 7.2 参考(マンセル明度は JIS Z 8721 を参照) / 28th CIE Session Manchester 2015 Abstract Booklet (CIE) PO1-41 Utilizing the reflectance spectra of Munsell colour chips(JIS Z8721 (1993) を国家規格の例に挙げる) / JIS Z 8102:2001 物体色の色名 題名・1. 適用範囲 / JIS Z 8110:1995 色の表示方法-光源色の色名 題名 / JIS Z 8722:2009 色の測定方法-反射及び透過物体色 題名・1 適用範囲
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問375.オストワルト表色系で、色を構成する3要素として正しい組み合わせはどれか。
- ア.色相・明度・彩度
- イ.L*・a*・b*
- ウ.純色量・白色量・黒色量
- エ.赤・緑・青の量
正解:ウ.純色量・白色量・黒色量
解説:オストワルト表色系では、理想的な白・理想的な黒・完全色(純色)の含有量を白色量 W・黒色量 B・純色量 C とし、同じ色相の色をこの3つの量で表す(W+B+C=1)。色相・明度・彩度は、マンセル表色系などで使う色の三属性である。L*・a*・b* は CIELAB の座標、赤・緑・青の量は RGB 表色系の原刺激の量で、どれもオストワルト表色系の3要素ではない。
根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)「オストワルト表色系」(コトバンク) 「オストワルト表色系」の項(W・B・C の含有量で表し、W+B+C=1) / コトバンク「色」(表色系 color specification system の項) マンセル表色系(ヒュー・バリュー・クロマ)と【表色系】の項(RGB 表色系・XYZ 表色系の三刺激値) / JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 3.3 明度指数 L*・3.4 a*,b* 座標
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問376.オストワルト表色系において、純色量・白色量・黒色量の3つの量の和はどうなるよう定められているか。
- ア.色相ごとに異なる一定の値になる
- イ.どの色でも同じ一定の値になる
- ウ.明度が高い色ほど大きな値になる
- エ.純色量が多い色ほど大きな値になる
正解:イ.どの色でも同じ一定の値になる
解説:オストワルト表色系では、白色量 W・黒色量 B・純色量 C の間に W+B+C=1(百分率で100%)の関係があり、どの色でも3つの和は同じ一定の値である。和は色相によって変わらないので、色相ごとに異なる値にはならない。白色量が増えれば、そのぶん黒色量か純色量が減るので、明度の高い色や純色量の多い色ほど和が大きくなることもない。
根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)「オストワルト表色系」(コトバンク) 「オストワルト表色系」の項(W、B、C の間には W+B+C=1 の関係がある)
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問377.PCCS(日本色研配色体系)で用いられる、色相と色調(トーン)による色の体系について、トーンが組み合わせる2つの属性はどれか。
- ア.色相と色温度
- イ.色相と波長
- ウ.白色量と黒色量
- エ.明度と彩度を複合した概念
正解:エ.明度と彩度を複合した概念
解説:PCCSのトーン(色調)は明度と彩度を複合した概念で、色相とトーンの2軸で色を体系化する。これにより配色が扱いやすくなっている。
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問378.PCCSにおいて、明度と彩度を複合的にまとめた色の調子を表す概念を何と呼ぶか。
- ア.ヒュー
- イ.トーン(色調)
- ウ.クロマ
- エ.バリュー
正解:イ.トーン(色調)
解説:PCCSでは明度と彩度を複合した概念を「トーン(色調)」と呼び、色相とトーンの組み合わせで色を整理する。配色教育やイメージ表現に適している。
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問379.PCCSの色相環は、心理四原色(赤・黄・緑・青)を基礎に何色相で構成されているか。
- ア.10色相
- イ.20色相
- ウ.24色相
- エ.100色相
正解:ウ.24色相
解説:PCCSの色相環は心理四原色を基礎に等間隔感を重視して構成され、24色相からなる。色相番号1~24で表される。
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問380.PCCSにおける色の三属性のうち「色相」を表す記号や呼称として用いられるものはどれか。
- ア.ヒュー(Hue)
- イ.バリュー(Value)
- ウ.クロマ(Chroma)
- エ.トーン
正解:ア.ヒュー(Hue)
解説:PCCSでは色相をHue(ヒュー)と呼び、24色相を色相番号で表す。明度はLightness、彩度はSaturationの語で扱われる。
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問381.色の見えに基づく顕色系の表色系として、マンセル表色系のほかに挙げられるものはどれか。
- ア.CIE XYZ
- イ.CIELAB(L*a*b*)
- ウ.RGB表色系
- エ.NCS
正解:エ.NCS
解説:NCS(ナチュラル・カラー・システム)は、白・黒・黄・赤・青・緑の6つの基本色をもとに、人がどう知覚するかで色を表す、見えに基づく体系である。CIE XYZ と RGB 表色系は、等色実験で求めた原刺激の量(三刺激値)で色を表す混色系である。CIELAB は XYZ の三刺激値から計算する色空間で、色の見えで体系化したものではない。
根拠: NCS Colour「Learn the NCS System」 Elementary Colours(白・黒・黄・赤・青・緑の6基本色、知覚に根ざす体系) / コトバンク「色」(表色系 color specification system の項) 【表色系】の項(顕色系は色の見えに基づき、混色系は等色実験に基づく。XYZ 表色系・RGB 表色系) / JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 4.1 基本座標(L*・a*・b* を X・Y・Z と Xn・Yn・Zn から計算する式(1)〜(3))
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問382.「均等色空間」という概念が目指している性質として、最も適切なものはどれか。
- ア.波長と座標が比例すること
- イ.明度のみで色を区別できること
- ウ.空間内の距離が知覚色差に比例すること
- エ.彩度を無視できること
正解:ウ.空間内の距離が知覚色差に比例すること
解説:均等色空間は、色空間内で同じだけ離れていれば、どの位置でも人が感じる色の差(知覚色差)がほぼ等しくなることを目指す。CIELABはその代表である。
根拠: JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 1 適用範囲 / W3C CSS Color Module Level 4 9.2 Oklab and OkLCh
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問383.xy色度図の長所と短所について、短所として正しい指摘はどれか。
- ア.明るさを表せること
- イ.彩度を表せないこと
- ウ.図上の距離が知覚色差と一致しないこと
- エ.色相を表せないこと
正解:ウ.図上の距離が知覚色差と一致しないこと
解説:xy色度図は色度(色味)を平面で表せる利点があるが、図上の距離が知覚的な色差と一致しない(均等でない)という短所がある。これを改善する一つがCIELAB等である。
根拠: JIS Z 8781-5:2013 測色-第5部:CIE 1976 L*u*v*色空間及びu',v'均等色度図 4.1 均等色度図(UCS色度図)
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問384.照明された物体の色を CIELAB で表すとき、白色点(特定の白色刺激の三刺激値 Xn・Yn・Zn)として用いる光はどれか。
- ア.試料と同じ光源で照明した完全拡散反射体からの反射光
- イ.試料と同じ光源で照明した試料自身の表面からの反射光
- ウ.光源によらずD65で照明した完全拡散反射体からの反射光
- エ.光源によらずD65で照明した試料自身の表面からの反射光
正解:ア.試料と同じ光源で照明した完全拡散反射体からの反射光
解説:JIS Z 8781-4 は、照明された物体の色では、Xn・Yn・Zn に選ぶ特定の白色刺激を「試料物体と同じ光源によって照明された完全拡散反射体から反射された光」とし、Yn が100になるよう正規化した光源の三刺激値としている。試料自身の表面からの反射光で求めるのは試料の三刺激値 X・Y・Z で、白色点ではない。白色点は試料を照明した光源に合わせて選ぶので、光源によらず D65 に固定するのは誤りである。
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問385.CIE XYZの三刺激値のうち、X・Zが主に担っている情報はどれか。
- ア.明るさの情報
- イ.色味(色度)の情報
- ウ.光沢の情報
- エ.テクスチャの情報
正解:イ.色味(色度)の情報
解説:Yが明るさ(視感反射率)を担うのに対し、XとZは主に色味(色度)の情報を担う。三刺激値全体で色を一意に表す。
根拠: JIS Z 8781-1:2012 測色-第1部:CIE測色標準観測者の等色関数 附属書(等色関数の導出) / W3C CSS Color Module Level 4 10.9 / 2 Color Space(CIE XYZ)
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問386.CIELAB表色系で、L*が100に近づくほど、また0に近づくほど、それぞれどのような明度になるか。
- ア.L*=100が黒、L*=0が白
- イ.L*=100が赤、L*=0が緑
- ウ.L*=100が白、L*=0が黒
- エ.L*はどちらも灰色
正解:ウ.L*=100が白、L*=0が黒
解説:L*は0が黒、100が白を表す明度指標で、値が大きいほど明るい。a*b*が0であればL*の値に応じた灰色~白黒の無彩色になる。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 9.1 CIE Lab and LCH / JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 3 用語及び定義(CIE 1976 明度指数 L*)
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問387.CIELChとCIELABの関係についての説明として正しいものはどれか。
- ア.全く別の色空間である
- イ.CIELChは明度を持たない
- ウ.CIELChは混色系である
- エ.CIELABの直交座標を極座標で表したものである
正解:エ.CIELABの直交座標を極座標で表したものである
解説:CIELChはCIELABのa*b*直交座標を極座標(C*とh°)に変換したもので、L*は共通。直交座標と円筒座標という同じ空間の異なる表現である。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 9.1 CIE Lab and LCH / JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 4.2 明度,クロマ及び色相のそれぞれに関係する量
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問388.色差ΔE*abにおいて、L*の差のみが大きくa*・b*の差が0の場合、2つの色はどのように異なるか。
- ア.色相だけが異なる
- イ.明度だけが異なる
- ウ.彩度だけが異なる
- エ.全く同じ色である
正解:イ.明度だけが異なる
解説:Δa*・Δb*が0でΔL*のみ大きい場合、色味(色相・彩度)は同じで明度だけが異なる。すなわち明るさの違いだけが生じている。
根拠: JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 3 用語及び定義(CIELAB 1976 ab明度差 ΔL*)・4.2・4.3
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問389.CIELChの色相角h°について、約90°付近に対応する色はどれか。
- ア.黄
- イ.赤
- ウ.緑
- エ.青
正解:ア.黄
解説:h°は0°が赤、90°が黄、180°が緑、270°が青に対応する。90°付近はb*が正・a*≈0方向で黄を表す。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 9.4 Specifying Lab and LCH: the lch() function
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問390.CIELChの色相角h°について、約270°付近に対応する色はどれか。
- ア.青
- イ.赤
- ウ.黄
- エ.緑
正解:ア.青
解説:h°は0°が赤、90°が黄、180°が緑、270°が青に対応する。270°付近はb*が負・a*≈0方向で青を表す。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 9.4 Specifying Lab and LCH: the lch() function
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問391.マンセル表色系で、ある色の彩度Cが0であるとき、その色はどのような色か。
- ア.最も鮮やかな有彩色
- イ.黄色
- ウ.純色
- エ.無彩色
正解:エ.無彩色
解説:彩度C=0は色味を持たない状態を意味し、無彩色(明度に応じた白~灰~黒)となる。Nに明度を添えて表記される。
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問392.マンセル表色系の特徴として、明度・彩度の各尺度が目指して設計されている性質はどれか。
- ア.波長に正比例
- イ.知覚的にほぼ等間隔(等歩度)
- ウ.光のエネルギーに正比例
- エ.彩度は対数尺度のみ
正解:イ.知覚的にほぼ等間隔(等歩度)
解説:マンセルは明度・彩度の各段階が知覚的にほぼ等間隔(等歩度)に感じられるよう設計されている。これにより視覚的に均等な色の体系を実現している。
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問393.CIE XYZ表色系における等色関数ȳ(λ)は、ある視覚特性と一致するよう定められている。その特性はどれか。
- ア.標準分光視感効率V(λ)
- イ.暗順応特性
- ウ.色相弁別特性
- エ.光沢知覚特性
正解:ア.標準分光視感効率V(λ)
解説:ȳ(λ)は明所視の標準分光視感効率V(λ)に一致するよう定義されている。これによりY値が明るさ(視感反射率)を表す根拠となっている。
根拠: JIS Z 8781-1:2012 測色-第1部:CIE測色標準観測者の等色関数 附属書(CIE1931 等色関数の導出)
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問394.x・y・Yの3つで色を表す「xyY表色系」において、Yが担う役割はどれか。
- ア.色相
- イ.彩度
- ウ.明るさ(視感反射率)
- エ.色温度
正解:ウ.明るさ(視感反射率)
解説:xyY表色系ではx・yが色度(色味)、Yが明るさ(視感反射率)を担う。XYZ三刺激値をxy色度と明るさYに分けて表現したものである。
根拠: JIS Z 8781-3:2016 測色-第3部:CIE三刺激値 4.3 反射及び透過物体の規準化係数・7 色度座標
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問395.CIELAB色空間で「鮮やかな赤」を表すおおよその座標として最も適切なものはどれか。
- ア.a*が大きな負・b*が大きな負
- イ.a*=0・b*=0
- ウ.a*が大きな正・b*はやや正
- エ.L*=0・a*=0・b*=0
正解:ウ.a*が大きな正・b*はやや正
解説:鮮やかな赤はa*が大きな正の値、b*はやや正、L*は中程度となる(例:a*>0が大)。a*が赤緑、b*が黄青を担うため、赤はa*正方向で表される。
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問396.CIELAB色空間で「鮮やかな青」を表すおおよその座標として最も適切なものはどれか。
- ア.b*が大きな正
- イ.a*が大きな正
- ウ.b*が大きな負
- エ.L*=100
正解:ウ.b*が大きな負
解説:鮮やかな青はb*が大きな負の値(青方向)、a*はやや負~0付近となる。b*軸が黄(+)青(−)を担うため、青はb*負方向で表される。
根拠: W3C CSS Color Module Level 4 9.1 CIE Lab and LCH・9.4 lch()
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問397.顕色系・混色系という分類において、CIELAB(L*a*b*)はどちらに位置づけられるか。
- ア.顕色系
- イ.減色系
- ウ.混色系(CIE系)
- エ.感色系
正解:ウ.混色系(CIE系)
解説:CIELABはXYZ三刺激値(混色系)から数式変換で導かれる均等色空間であり、混色系(CIE系)の体系に属する。色票の見えに基づく顕色系とは異なる。
根拠: ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「色の体系」(コトバンク) 「色の体系」の項 / International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. What is the CIE system of colorimetry?
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問398.マンセル表色系の表記「N5」が表す色はどれか。
- ア.色相5の赤
- イ.明度5の灰色(無彩色)
- ウ.彩度5の青
- エ.明度0の黒
正解:イ.明度5の灰色(無彩色)
解説:Nは無彩色(Neutral)を表し、続く数値は明度。N5は明度5の中間的な灰色(ミディアムグレー)を意味する。色相・彩度は持たない。
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問399.色差の概念を用いる目的として最も適切なものはどれか。
- ア.色の違いを数値で客観的に評価するため
- イ.波長を測定するため
- ウ.光沢を測定するため
- エ.明度のみを測るため
正解:ア.色の違いを数値で客観的に評価するため
解説:色差ΔE*abは2色の違いを数値で客観的に評価する指標で、品質管理(色の合否判定)や色の再現精度の管理などに用いられる。
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問400.CIE xy色度図上で、ある色度点が白色点に近いほど、その色はどのような傾向になるか。
- ア.彩度が高い
- イ.明度が0になる
- ウ.彩度が低い
- エ.色相が消える
正解:ウ.彩度が低い
解説:白色点に近いほど無彩色に近く彩度が低い。逆に外周のスペクトル軌跡に近づくほど彩度が高くなる。色相は白色点からの方向で示される。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(国際照明用語集 e-ILV) 17-23-064 purity 17-23-064 purity, <of a colour stimulus>
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問401.CIELAB・CIELChを定めるCIEの目的として最も適切なものはどれか。
- ア.機器間で色を合わせるプロファイル仕様を定めるため
- イ.色を国際的に標準化して測定・伝達するため
- ウ.流行色を実シーズンの2年前に選定して発表するため
- エ.色名法を定め267の色名区画に色を分類するため
正解:イ.色を国際的に標準化して測定・伝達するため
解説:CIE(国際照明委員会)は、光と照明、色と視覚などについて国際的な協力と情報交換を進め、標準化を行う機関で、XYZ表色系やCIELAB・CIELChなど、色を測定し数値で伝えるための国際的な基盤を定めている。機器間で色を合わせるプロファイル仕様を定めたのはICC、流行色を実シーズンの2年前に選ぶのはインターカラー(国際流行色委員会)、267の色名区画で色名を定めたのはISCC-NBS色名法である。
根拠: CIE(International Commission on Illumination)About the CIE 冒頭(Advancing knowledge and providing standardization ...) / International Color Consortium「Frequently asked questions」 Q. What is the CIE system of colorimetry? / Q. Who developed the ICC profile specification? / JIS Z 8781-4:2013 測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間 1 適用範囲(CIE 1976 L*a*b*色空間) / 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)案内パンフレット(2024年4月) 「カラートレンドの流れは、インターカラーからはじまる」の節 / NBS Special Publication 440 Color: Universal Language and Dictionary of Names (Kelly & Judd, 1976) 冒頭の概要(267 color-name blocks)