登録日本語教員(日本語教員試験) 全分野の一問一答
📖 登録日本語教員(日本語教員試験)「全分野」の全525問と解説(一覧)
登録日本語教員(日本語教員試験)の全分野に関する一問一答(全525問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.自動詞「開く(あく)」と他動詞「開ける(あける)」のように、対応する自他のペアを持つ動詞群を有対動詞(自他対応動詞)と呼ぶ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。日本語には「開く/開ける」「集まる/集める」「割れる/割る」のように自動詞と他動詞が形態的に対応する有対動詞が多数あり、初級では自他のペアとして体系的に対比指導される重要項目である。
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問2.使役受身「行かせられる」は、使役形「行かせる」に受身「られる」が付いた形で、話者が他者から強制されて不本意に動作する意味を表す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。使役受身は使役と受身が重なった二重ヴォイスで、被使役者の視点から「無理やり〜させられる」という強制・不本意の意味を担い、初級後半から中級にかけて扱われる文型である。
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問3.「窓が開けてある」のような「〜てある」は、他動詞に付いて動作の結果が意図的に維持されている状態を表すアスペクト形式である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「〜てある」は他動詞に接続し、誰かが意図的に行った行為の結果状態が残存していることを表す。自動詞+「〜ている」が表す単なる結果状態とは意味も接続も異なるため区別して教える必要がある。
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問4.「〜ておく」は、将来に備えてあらかじめ行為を行う「事前準備」と、状態をそのまま放置する「放置・現状維持」の二つの用法を持つ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「予習しておく(事前準備)」「窓を開けておく(放置・現状維持)」のように「〜ておく」は二用法を持ち、初級では準備の意味から導入され、後に放置の用法へと拡張して指導されることが多い。
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問5.証拠性(エビデンシャリティ)を表す「〜そうだ(伝聞)」と「〜らしい」は、情報の入手経路に関する話者の判断を示すモダリティ形式である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「〜そうだ(伝聞)」「〜らしい」「〜ようだ」などは情報源や推論根拠に関わる証拠性を表すモダリティで、根拠の確実さや情報経路の違いによって細かく使い分けられる形式群である。
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問6.授受表現で「(私が)友人に本を貸してあげる」は、動作主から相手への恩恵の方向を表し、視点は与え手側に置かれる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「〜てあげる」は与え手から受け手への恩恵移動を表し、視点は与え手に置かれる。受け手視点の「〜てもらう」や、相手から自分への「〜てくれる」とは恩恵の方向と視点で明確に区別される。
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問7.敬語の5分類では、「いたす」「申す」などは謙譲語II(丁重語)に分類され、聞き手に対して丁重に述べる働きを持つ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。2007年の文化審議会答申による5分類では、向かう先を高める謙譲語Iと、聞き手に丁重に述べる謙譲語II(丁重語)を区別しており、「参る・申す・いたす」は後者の謙譲語IIに属する形式である。
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問8.「お+和語+する」型の「お持ちする」は謙譲語Iの典型的な型で、動作の向かう先の人物を高める働きを持つ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「お+動詞連用形+する」は謙譲語Iの代表的な作り方で、自分の動作をへりくだることで動作の受け手・向かう先の人物を立てる。日本語教育文法では型として明示的に提示され指導される。
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問9.複合助詞「について」「に対して」「として」などは、名詞と助詞などが結合して一語のように機能する後置詞的表現である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「について」「に関して」「に対して」「をめぐって」などは複数の要素が結びついて一つの格関係を表す複合助詞(複合格助詞)で、書き言葉や中級以降の文章理解で重要となる表現である。
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問10.取り立て助詞「しか」は、後続に必ず否定形を伴い、「それ以外にない」という限定の意味を表す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「しか」は呼応して必ず否定述語を伴い「〜だけ・それ以外ない」という限定を表す取り立て助詞である。肯定・否定どちらも取れる「だけ」と対比して指導されることが多い項目である。
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問11.連体修飾節の「内の関係」とは、修飾節の述語と被修飾名詞が格関係を結ぶ関係(例:「本を読む人」の「人」)を指す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「内の関係(格関係あり)」は被修飾名詞が修飾節内に格成分として復元できる関係で、「本を読む人=人が本を読む」のように対応する。格成分に復元できない「外の関係」とは区別される。
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問12.「魚を焼くにおい」のように、被修飾名詞が修飾節の格成分として復元できない連体修飾を「外の関係」と呼ぶ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「外の関係」は被修飾名詞が修飾節内の格成分にならない連体修飾で、「におい・音・話・約束」など内容や付随情報を表す名詞に多く見られ、内の関係と対比して理解される構造である。
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問13.「歯ブラシ」は和語「歯」と外来語「ブラシ」が結合した混種語(混種語)の例である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。語種が異なる要素が結合した語を混種語と呼び、「歯ブラシ(和+外)」「重箱(漢+和:じゅうばこ読み)」「湯桶(和+漢:ゆとう読み)」などが代表例として語彙論で取り上げられる。
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問14.オノマトペのうち、「キラキラ」「ふわふわ」のように状態や様子を音以外で象徴的に表すものを擬態語と呼ぶ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。実際の音を写す擬音語(擬声語)に対し、音を伴わない状態・様子・心情を象徴的に表すものを擬態語と呼ぶ。日本語はオノマトペが豊富で、語彙指導や語感の理解の上でも重要な領域である。
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問15.日本語教育文法では学校文法の「形容動詞」を「ナ形容詞」、「形容詞」を「イ形容詞」と呼び、活用語尾の形による分類を採用することが多い。
正解:○(正しい)
解説:正しい。日本語教育では学習者の運用を重視し、学校文法の形容詞・形容動詞をイ形容詞・ナ形容詞と呼ぶ。母語話者向けの学校文法とは用語も分類観も異なる点を踏まえて教える必要がある。
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問16.日本語教育文法では動詞をマス形などの形に基づき、I類(五段)・II類(一段)・III類(不規則)の三分類で扱うことが一般的である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。日本語教育では学校文法の活用名ではなく、グループ1(五段)・グループ2(一段)・グループ3(来る・する)の三分類で動詞を整理し、活用の作り方を学習者が機械的に習得しやすいよう工夫している。
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問17.初級文型シラバスでは、文法項目を運用しやすさや難易度を考慮して配列し、「〜ます→〜て形→〜た形」のように段階的に積み上げる構成をとることが多い。
正解:○(正しい)
解説:正しい。初級の文型シラバスは難易度と運用頻度を考慮して文法項目を段階配列する。テ形やタ形の導入順序は活用指導の要であり、後続文型の土台となるため計画的に配置されるのが通例である。
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問18.間接受身(迷惑受身)「雨に降られた」は、自動詞からも作られ、話者が事態によって迷惑・被害を受けたという意味を含む。
正解:○(正しい)
解説:正しい。間接受身は自動詞からも成立し、主語が出来事から被害・迷惑を被るという含みを持つ。直接的な動作対象を持たない点で直接受身と区別され、日本語に特徴的な受身として位置づけられる。
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問19.待遇表現は、敬語だけでなく、依頼・断りなどの場面でのぼかし表現やクッション言葉も含め、相手との人間関係に配慮した言語使用全般を指す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。待遇表現は敬語体系に限らず、ポライトネスや配慮を反映した語彙・文末・前置き表現など対人配慮全般を含む広い概念であり、敬語はその中核的な下位体系として位置づけられている。
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問20.使役文「子どもを行かせる」の「を」と「に」は意味的に完全に等価であり、強制使役か許可使役かによる使い分けは存在しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは自動詞使役で「を」を取ると強制・誘発の含み、「に」を取ると許可・放任の含みが生じやすく、ヲ使役とニ使役は意味的に区別されるため、両者を等価とみなすことはできない。
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問21.「〜ている」は常に動作の進行中のみを表し、結果状態や経験・反復の意味を表すことはない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜ている」は動詞のアスペクト的性質により、進行(読んでいる)・結果状態(窓が開いている)・経験や反復(行っている)など複数の意味を表し、進行のみに限られるものではない。
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問22.「〜てある」は自動詞に接続して、自然に生じた結果状態を表すのが基本用法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜てある」は他動詞に接続し、誰かが意図的に行った行為の結果が維持されている状態を表す。自然に生じた結果状態は自動詞+「〜ている」で表すため、接続も意味も逆である。
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問23.当為(義務・必要)のモダリティを表す「〜なければならない」と推量の「〜だろう」は同じモダリティ下位類に属する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜なければならない」は当為(義務・必要)モダリティ、「〜だろう」は認識(推量)モダリティであり、対事的か対人的かという観点でも異なる下位類に分類される別系統の形式である。
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問24.証拠性を表す「〜ようだ」と「〜らしい」は完全に同義で、推論根拠や情報源による使い分けは一切ない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜ようだ」は話者自身の観察・感覚に基づく推論、「〜らしい」は外部情報や伝聞的根拠に基づく判断という違いがあり、証拠性すなわち根拠の出所の観点で使い分けられている。
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問25.授受表現「〜てもらう」は与え手を主語にとり、与え手から受け手への恩恵移動を与え手視点で表す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜てもらう」は受け手(恩恵を受ける側)を主語にとり、受け手視点で動作を受けたことを表す。与え手視点で恩恵を与えるのは「〜てあげる/〜てやる」であり、視点と主語が逆である。
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問26.「お米」「おすし」のような美化語は、相手を直接高めるための尊敬語の一種に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは美化語は物事を上品に述べる話し手の品位に関わる分類であり、特定の相手を高める尊敬語とは区別される。2007年答申の5分類では美化語が独立した一類として位置づけられている。
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問27.尊敬語「いらっしゃる」と謙譲語I「伺う」は、いずれも動作主自身を高める働きを持つ点で共通する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは尊敬語「いらっしゃる」は動作主である相手を高め、謙譲語I「伺う」は自分の動作をへりくだることで動作の向かう先を高める。両者は高める対象が逆であり、共通するという理解は誤りである。
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問28.格助詞「が」と取り立て助詞「は」はどちらも主格専用の助詞であり、機能上の差はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「が」は主格を表す格助詞、「は」は主題・対比を表す取り立て助詞であり、新情報か旧情報か、現象文か判断文かといった違いとも関わるため、機能は本質的に異なるものである。
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問29.複合助詞「にとって」と格助詞「に」は意味・機能とも同一で、相互に置き換えても文の意味は変わらない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「にとって」は評価や観点の基準を表す複合助詞であり、着点や対象などを表す単独の格助詞「に」とは機能が異なるため、相互に置き換えることは一般に不可能である。
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問30.連体修飾節では、被修飾名詞が修飾節の格成分になる「外の関係」と、ならない「内の関係」に分けられる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは用語が逆で、被修飾名詞が格成分として復元できるのが「内の関係」、復元できないのが「外の関係」である。「本を読む人」は人が格成分に復元できるため内の関係に当たる。
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問31.条件表現「〜たら」「〜ば」「〜と」「〜なら」はすべて同義で、仮定・確定・反復などの意味差はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜と」は恒常・必然的帰結、「〜ば」は一般条件、「〜たら」は個別的仮定やきっかけ、「〜なら」は相手の発言を受けた仮定と、それぞれ意味・統語的制約が異なる別の条件形式である。
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問32.逆接を表す「〜のに」と「〜が/〜けれど」は完全に等価で、話者の意外・不満などの含みに違いはない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜のに」は期待に反する意外・不満・非難の含みを伴うのに対し、「〜が/〜けれど」は中立的な逆接や前置きにも使えるため、含意とニュアンスが異なり等価とはいえない。
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問33.語種分類では、漢語はすべて中国から渡来した語であり、日本で漢字を組み合わせて作られた和製漢語は漢語に含まれない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「社会」「自由」などの和製漢語も音読みされ漢語に分類される。漢語とは原語の出自で決まるのではなく、字音語であるかどうかという基準で分類される語種であるためである。
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問34.外来語はすべて英語由来であり、ポルトガル語やオランダ語に由来する語は外来語に含めない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「パン(ポルトガル語)」「ガラス(オランダ語)」なども外来語であり、外来語は英語に限らず西洋諸語をはじめ各国語から借用された語を広く含む語種であるため、英語由来に限定できない。
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問35.擬音語と擬態語はいずれも実際の音を写したものであり、両者に意味機能上の区別はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは擬音語(擬声語)は実際の音を写すもの、擬態語は音を伴わない状態や様子を象徴的に表すものであり、写す対象が音であるか否かという点で明確に区別されるオノマトペである。
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問36.日本語教育文法と学校文法は用語も分類も完全に一致しており、教育現場でそのまま流用して問題は生じない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは日本語教育文法は学習者の運用を重視し、イ形容詞・ナ形容詞やテ形などの用語・分類を用いる点で母語話者向けの学校文法と異なるため、そのままの流用は適切でなく注意が必要である。
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問37.初級文型シラバスでは文法項目の配列順序は学習効果に影響しないため、辞書順や思いつき順で提示してよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは初級文型シラバスは難易度・運用頻度・後続文型との積み上げを考慮して配列されるべきであり、テ形の導入順などは学習効果に直結するため、辞書順や思いつき順での提示は適切でない。
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問38.混種語は存在せず、日本語の語はすべて和語・漢語・外来語のいずれか単一の語種に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「歯ブラシ(和+外)」「重箱」「湯桶」などのように複数語種の要素が結合した混種語が存在するため、日本語の語をすべて単一の三語種のいずれかに分類できるわけではない。
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問39.次のうち、自動詞「集まる」に対応する他動詞として正しいものはどれか。
- ア.集める
- イ.集まれる
- ウ.集まらせる
- エ.集まられる
正解:ア.集める
解説:「集まる(自動詞)」に対応する他動詞は「集める」である。自他対応のペアを持つ有対動詞の典型例で、初級では自動詞と他動詞をセットで体系的に対比させて学習させることが多い項目である。
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問40.次のうち、使役受身「飲ませられる」が表す典型的な意味として最も適切なものはどれか。
- ア.自分の意志で進んで飲む
- イ.他者から強制されて不本意に飲む
- ウ.他者に飲むことを許可する
- エ.飲む能力があることを示す
正解:イ.他者から強制されて不本意に飲む
解説:使役受身は使役と受身が重なった二重ヴォイスで、被使役者の視点から「無理やり〜させられる」という強制・不本意の意味を表す。「飲ませられる/飲まされる」がその代表的な例である。
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問41.次のうち、自動詞使役のヲ使役とニ使役の違いに関する説明として最も適切なものはどれか。
- ア.ヲ使役は許可、ニ使役は強制を表しやすい
- イ.両者に意味差はなく自由に交替する
- ウ.ヲ使役は強制・誘発、ニ使役は許可・放任を表しやすい
- エ.ニ使役は他動詞にしか使えない
正解:ウ.ヲ使役は強制・誘発、ニ使役は許可・放任を表しやすい
解説:自動詞使役では「子どもを行かせる」が強制・誘発、「子どもに行かせる」が許可・放任の含みを持ちやすい。ヲとニの選択によって使役の意味合いが変わる点が日本語教育上の重要な要点である。
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問42.次のうち、間接受身(迷惑受身)の例として最も適切なものはどれか。
- ア.先生にほめられた
- イ.友達に手紙を読まれた
- ウ.本が出版された
- エ.雨に降られて困った
正解:エ.雨に降られて困った
解説:間接受身は自動詞からも作られ、出来事によって主語が迷惑・被害を被る意味を含む。「雨に降られた」は対象を持たない自動詞から作られた受身で、迷惑受身(間接受身)の典型的な例である。
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問43.次のうち、「窓が割れている」の「〜ている」が表す意味として最も適切なものはどれか。
- ア.結果状態
- イ.進行中
- ウ.経験
- エ.反復
正解:ア.結果状態
解説:瞬間的変化を表す動詞「割れる」に「〜ている」が付くと、割れた結果が今も残っている結果状態を表す。「読んでいる」のような継続動詞が表す進行の意味とは異なるアスペクト用法である。
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問44.次のうち、「黒板に字が書いてある」の「〜てある」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.動作が進行中である
- イ.誰かが意図的に行った行為の結果が維持されている
- ウ.これから書く予定である
- エ.自然に生じた結果である
正解:イ.誰かが意図的に行った行為の結果が維持されている
解説:「〜てある」は他動詞に接続し、誰かが意図的に行った行為の結果状態が維持されていることを表す。自動詞+「〜ている」が表す単なる結果状態とは接続も意味も区別して教える必要がある。
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問45.次のうち、「旅行の前にホテルを予約しておく」の「〜ておく」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.放置
- イ.完了の後悔
- ウ.事前準備
- エ.進行
正解:ウ.事前準備
解説:この「〜ておく」は将来に備えてあらかじめ行為を行う事前準備の用法である。「窓を開けておく」のような放置・現状維持の用法と並ぶ、「〜ておく」の二大用法の一方に当たる。
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問46.次のうち、「〜てしまう」が表す典型的な意味の組合せとして最も適切なものはどれか。
- ア.進行と反復
- イ.許可と禁止
- ウ.尊敬と謙譲
- エ.完了と残念・後悔
正解:エ.完了と残念・後悔
解説:「〜てしまう」は動作の完了・完遂と、それに伴う残念・後悔・意外などの感情的含みを表すアスペクト形式である。「食べてしまった」のように両義が同時に現れることが多い表現である。
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問47.次のうち、当為(義務・必要)のモダリティを表す形式として最も適切なものはどれか。
- ア.〜なければならない
- イ.〜だろう
- ウ.〜らしい
- エ.〜そうだ
正解:ア.〜なければならない
解説:「〜なければならない」は義務・必要を表す当為モダリティである。「〜だろう」は推量、「〜らしい・〜そうだ」は証拠性に関わるモダリティであり、それぞれ下位類が異なる別系統の形式である。
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問48.次のうち、伝聞の証拠性を表す「〜そうだ」の例として最も適切なものはどれか。
- ア.雨が降りそうだ
- イ.彼は来るそうだ
- ウ.おいしそうだ
- エ.倒れそうだ
正解:イ.彼は来るそうだ
解説:「動詞辞書形+そうだ」は他者から得た情報を伝える伝聞の証拠性を表す。一方で「降りそうだ・おいしそうだ」は連用形等に付く様態の「そうだ」であり、接続も意味も伝聞とは異なる。
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問49.次のうち、「〜ようだ」と「〜らしい」の証拠性の違いとして最も適切なものはどれか。
- ア.両者に違いはない
- イ.「ようだ」は伝聞、「らしい」は自分の観察に基づく
- ウ.「ようだ」は自分の観察・感覚、「らしい」は外部情報・伝聞に基づきやすい
- エ.どちらも義務を表す
正解:ウ.「ようだ」は自分の観察・感覚、「らしい」は外部情報・伝聞に基づきやすい
解説:「〜ようだ」は話者自身の観察・感覚に基づく推論、「〜らしい」は外部情報や伝聞的根拠に基づく判断という証拠性の違いがあり、推論の根拠がどこにあるかによって使い分けられる形式である。
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問50.次のうち、格助詞「で」の用法でないものはどれか。
- ア.場所(公園で遊ぶ)
- イ.手段(バスで行く)
- ウ.原因(病気で休む)
- エ.着点(駅に着く)
正解:エ.着点(駅に着く)
解説:「駅に着く」の着点・帰着点は格助詞「に」が担うため、「で」の用法ではない。「で」は場所・手段・原因・状態・範囲などを表すが、着点を表す機能は持たない点に注意が必要である。
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問51.次のうち、取り立て助詞「しか」の特徴として最も適切なものはどれか。
- ア.必ず否定述語を伴い限定を表す
- イ.必ず肯定述語を伴う
- ウ.尊敬の意味を加える
- エ.格関係を表す
正解:ア.必ず否定述語を伴い限定を表す
解説:「しか」は呼応して必ず否定述語を伴い「〜だけ・それ以外ない」という限定を表す取り立て助詞である。肯定・否定どちらも取れる「だけ」と対比して指導されることが多い項目である。
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問52.次のうち、複合助詞(複合格助詞)に該当するものはどれか。
- ア.が
- イ.について
- ウ.を
- エ.へ
正解:イ.について
解説:「について」は名詞などの要素が結合して一つの格関係を表す複合助詞である。「が・を・へ」はいずれも単一の格助詞であり、複数の要素が結合した複合助詞には当たらない点で区別される。
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問53.次のうち、格助詞「に」の用法に含まれないものはどれか。
- ア.時間(3時に会う)
- イ.着点(家に帰る)
- ウ.手段(電車で行く)
- エ.対象(友人に会う)
正解:ウ.手段(電車で行く)
解説:手段を表すのは格助詞「で」であり「に」の用法ではない。「に」は時間・着点・対象・目的・存在の場所など多義的に用いられるが、手段・方法を表す機能は担当していない。
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問54.次のうち、2007年答申の敬語5分類で「美化語」と並んで新たに区別された分類はどれか。
- ア.尊敬語
- イ.丁寧語
- ウ.格助詞
- エ.謙譲語II(丁重語)
正解:エ.謙譲語II(丁重語)
解説:2007年の文化審議会答申では従来の謙譲語を謙譲語Iと謙譲語II(丁重語)に分け、美化語も独立させて5分類とした。「参る・申す」は聞き手に丁重に述べる謙譲語IIに属する形式である。
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問55.次のうち、謙譲語I(向かう先を高める)の例として最も適切なものはどれか。
- ア.先生のお宅に伺う
- イ.雨が降ります
- ウ.お茶を飲む
- エ.明日参ります
正解:ア.先生のお宅に伺う
解説:「伺う」は訪問先・動作の向かう先の人物を高める謙譲語Iである。「参ります」は聞き手に丁重に述べる謙譲語II、「飲みます」は丁寧語であり、それぞれ高める対象や働きが異なる。
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問56.次のうち、丁寧語に分類されるものはどれか。
- ア.いらっしゃる
- イ.です・ます
- ウ.申し上げる
- エ.お料理
正解:イ.です・ます
解説:「です・ます」は聞き手に対して丁寧に述べる丁寧語である。「いらっしゃる」は尊敬語、「申し上げる」は謙譲語I、「お料理」は美化語であり、それぞれ5分類の異なる類に属している。
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問57.次のうち、美化語の例として最も適切なものはどれか。
- ア.お宅にいらっしゃる
- イ.先生に申し上げる
- ウ.お料理を作る
- エ.明日まいります
正解:ウ.お料理を作る
解説:「お料理」のように物事を上品に述べる「お/ご+語」が美化語である。特定の相手を高める尊敬語や、自分をへりくだる謙譲語とは異なり、話し手の品位に関わる独立した分類である。
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問58.次のうち、授受表現「〜てもらう」の主語と視点に関する説明として最も適切なものはどれか。
- ア.与え手が主語で与え手視点
- イ.第三者が主語
- ウ.主語を取らない
- エ.受け手が主語で受け手視点
正解:エ.受け手が主語で受け手視点
解説:「〜てもらう」は恩恵を受ける受け手を主語にとり、受け手の視点で動作を受けたことを表す。これに対し与え手視点で恩恵を与えるのは「〜てあげる/〜てやる」であり、主語と視点が逆である。
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問59.次のうち、「(先生が私に)本を貸してくださった」の授受動詞が表す方向として最も適切なものはどれか。
- ア.相手・他者から自分(側)へ
- イ.自分から相手へ
- ウ.第三者間
- エ.方向は無関係
正解:ア.相手・他者から自分(側)へ
解説:「〜てくださる/〜てくれる」は相手や他者から自分または自分側への恩恵移動を表す。尊敬を含む「くださる」は与え手を高めつつ、恩恵が自分側へ向かう方向を示す授受表現である。
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問60.次のうち、待遇表現に関する説明として最も適切なものはどれか。
- ア.敬語だけを指す狭い概念である
- イ.対人配慮に関わる言語使用全般を含む広い概念である
- ウ.文法には関係しない
- エ.方言を指す用語である
正解:イ.対人配慮に関わる言語使用全般を含む広い概念である
解説:待遇表現は敬語に限らず、依頼や断りのぼかし表現、クッション言葉など対人配慮を反映した言語使用全般を含む広い概念であり、敬語はその中核的な下位体系として位置づけられている。
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問61.次のうち、連体修飾の「内の関係」の例として最も適切なものはどれか。
- ア.魚を焼くにおい
- イ.約束した話
- ウ.本を読む人
- エ.うわさが流れた事実
正解:ウ.本を読む人
解説:「本を読む人」は「人が本を読む」と格関係に復元でき、被修飾名詞が修飾節の格成分になる内の関係である。「におい・話・事実」などは格成分に復元できない外の関係の例に当たる。
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問62.次のうち、連体修飾の「外の関係」の例として最も適切なものはどれか。
- ア.駅で待つ人
- イ.昨日買った本
- ウ.公園を走る犬
- エ.魚を焼くにおい
正解:エ.魚を焼くにおい
解説:「魚を焼くにおい」は被修飾名詞「におい」が修飾節の格成分に復元できない外の関係である。残りはいずれも被修飾名詞が修飾節内の格成分になる内の関係の例であり、構造が異なる。
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問63.次のうち、条件表現「〜と」の典型的用法として最も適切なものはどれか。
- ア.恒常的・必然的な帰結を表す
- イ.話し手の意志・命令を後続に伴う
- ウ.過去の個別的なきっかけを表す
- エ.相手の発言を受けた仮定を表す
正解:ア.恒常的・必然的な帰結を表す
解説:「〜と」は「春になると花が咲く」のように恒常的・必然的な帰結を表し、後件に意志・命令・依頼が来にくい統語的制約がある。個別的仮定を表す「たら」などとは用法が大きく異なる。
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問64.次のうち、逆接の「〜のに」が「〜が/〜けれど」と異なる点として最も適切なものはどれか。
- ア.前置きに広く使える
- イ.期待に反する意外・不満・非難の含みを持つ
- ウ.時間関係を表す
- エ.尊敬を表す
正解:イ.期待に反する意外・不満・非難の含みを持つ
解説:「〜のに」は期待に反する事態への意外・不満・非難の含みを伴う。中立的な逆接や前置きにも使える「〜が/〜けれど」とは含意が異なり、文脈によっては相互に置き換えられない場合がある。
-
問65.次のうち、理由を表す接続「〜から」と「〜ので」の違いとして最も適切なものはどれか。
- ア.「から」は客観的、「ので」は主観的理由に限る
- イ.両者に違いはない
- ウ.「から」は話者の主観的判断・主張、「ので」は客観的・丁寧な理由に傾く
- エ.「ので」は命令文専用である
正解:ウ.「から」は話者の主観的判断・主張、「ので」は客観的・丁寧な理由に傾く
解説:「〜から」は話者の主観的な判断や主張を述べる文脈で、「〜ので」は客観的・丁寧で対立を避ける文脈で好まれる傾向がある。依頼や丁寧な場面では「ので」が選ばれやすいと指導される。
-
問66.次のうち、混種語の例として最も適切なものはどれか。
- ア.学校
- イ.テレビ
- ウ.自由
- エ.歯ブラシ
正解:エ.歯ブラシ
解説:「歯ブラシ」は和語「歯」と外来語「ブラシ」が結合した混種語である。「学校」「自由」は漢語、「テレビ」は外来語でいずれも単一語種であり、複数語種が結合した混種語には当たらない。
-
問67.次のうち、和製漢語の例として最も適切なものはどれか。
- ア.社会
- イ.パン
- ウ.ガラス
- エ.ひらがな
正解:ア.社会
解説:「社会」は幕末以降に日本で作られ音読みされる和製漢語で、語種は漢語に分類される。「パン」「ガラス」は外来語、「ひらがな」は和語要素を含む語であり、いずれも和製漢語ではない。
-
問68.次のうち、擬態語(音を伴わない様子を表す)の例として最も適切なものはどれか。
- ア.ワンワン
- イ.ニコニコ
- ウ.ガチャン
- エ.ドンドン
正解:イ.ニコニコ
解説:「ニコニコ」は音を伴わず笑顔の様子を象徴的に表す擬態語である。「ワンワン・ガチャン・ドンドン」はいずれも実際の音を写す擬音語(擬声語)であり、写す対象が音か様子かで区別される。
-
問69.次のうち、語構成上「複合語」に該当するものはどれか。
- ア.お茶
- イ.春めく
- ウ.山桜
- エ.読みやすさ
正解:ウ.山桜
解説:「山桜」は「山」と「桜」という二つの独立した語基が結合した複合語である。「お茶」は接頭辞付き、「春めく・読みやすさ」は接辞による派生語であり、語構成のタイプがそれぞれ異なる。
-
問70.次のうち、接辞による「派生語」の例として最も適切なものはどれか。
- ア.本箱
- イ.飛び込む
- ウ.話し合う
- エ.春めく
正解:エ.春めく
解説:「春めく」は語基「春」に接尾辞「めく」が付いた派生語である。「本箱・飛び込む・話し合う」はいずれも二つの語基が結合した複合語であり、語構成上のタイプが派生とは異なる。
-
問71.次のうち、日本語教育文法で学校文法の「形容動詞」に相当する呼称はどれか。
- ア.ナ形容詞
- イ.イ形容詞
- ウ.五段動詞
- エ.連体詞
正解:ア.ナ形容詞
解説:日本語教育では学校文法の形容動詞を「ナ形容詞」、形容詞を「イ形容詞」と呼ぶ。学習者の活用運用を重視した分類で、母語話者向けの学校文法とは用語も分類観も異なる点に留意が必要である。
-
問72.次のうち、日本語教育文法の動詞三分類で「食べる」が属するグループはどれか。
- ア.I類(グループ1・五段)
- イ.II類(グループ2・一段)
- ウ.III類(グループ3・不規則)
- エ.形容詞型
正解:イ.II類(グループ2・一段)
解説:「食べる」は一段動詞で、日本語教育文法ではII類(グループ2)に分類される。テ形やナイ形の作り方が規則的なグループで、I類(五段)やIII類(来る・する)とは活用の作り方が区別される。
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問73.次のうち、初級文型シラバスにおける文法項目の配列の考え方として最も適切なものはどれか。
- ア.辞書の見出し語順に配列する
- イ.文字数の少ない順に配列する
- ウ.難易度・運用頻度・後続文型との積み上げを考慮して配列する
- エ.五十音順に配列する
正解:ウ.難易度・運用頻度・後続文型との積み上げを考慮して配列する
解説:初級文型シラバスは難易度・運用頻度・後続文型との関連を考慮して段階的に配列する。テ形などの導入順は後続文型の土台となるため、計画的な配列が学習効果を大きく左右することになる。
-
問74.次のうち、日本語教育で動詞のテ形を早期に導入する主な理由として最も適切なものはどれか。
- ア.漢字学習に必要だから
- イ.敬語より難しいから
- ウ.文字数が少ないから
- エ.「〜ています」「〜てください」など多くの後続文型の土台になるから
正解:エ.「〜ています」「〜てください」など多くの後続文型の土台になるから
解説:テ形は「〜ています」「〜てください」「〜てもいいです」など多数の文型の基盤となるため、初級で早期かつ重点的に導入される。シラバス設計上の核となる活用形と位置づけられている。
-
問75.次のうち、複文の従属節のうち「副詞節」に該当するものはどれか。
- ア.友達が来た時に出かけた
- イ.私が読んだ本
- ウ.学生である彼
- エ.背の高い人
正解:ア.友達が来た時に出かけた
解説:「友達が来た時に」は主節の動作の時を修飾する副詞節である。「私が読んだ本」「背の高い人」は連体修飾節、「学生である彼」も名詞を修飾する成分であり、副詞節とは機能が異なる。
-
問76.音声学では母音の数のみから子音を分類する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは調音点(両唇音・歯茎音等)と調音法(破裂音・摩擦音等)から子音を分類する。母音の数では分類しない。
-
問77.日本語の『p, t, k』は有声破裂音で、対応する無声音は『b, d, g』である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはp,t,kが無声破裂音、b,d,gが対応する有声音。有声・無声が逆転している。声帯振動の有無による対立。
-
問78.日本語の『さ』行と『た』行は全行とも一律に [s] [t] で発音され、例外はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは『し』[ɕi]・『つ』[tsɯ]・『ち』[tɕi] が他と異なる例外。一律ではない。
-
問79.IPA(国際音声字母)では日本語の『ん』は常に [n] 一通りで表記される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは後続音により [m][n][ŋ][ɴ] 等に同化して実現される。一通りではない。撥音の音声実現は環境依存。
-
問80.日本語の音韻の単位は音節で、外来語の長音『カー』は1音節1拍と数える。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは音韻単位はモーラ(拍)で、長音は独立1拍。『カー』は2拍。音節と1対1対応ではない。
-
問81.東京式アクセントは強弱の強さでアクセント型を区別する『強勢』方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは下がり目(高→低の位置)でアクセント型を区別する高低アクセント。強勢方式は英語等の言語。頭高・中高・尾高・平板型がある。
-
問82.京阪式アクセントは東京式より単純で、語末の高低のみを区別する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは京阪式は東京式より複雑で語頭の高低と下がり目の両方を区別する。語末のみではない。京阪神を中心に分布。
-
問83.形態論で『食べさせられた』は『食べた』の1形態素として分析され、分解できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは食べ+させ+られ+たの4形態素に分解可能。1形態素ではない。語幹+使役+受身+過去テンスの構成。
-
問84.派生も複合もすべて2つ以上の独立語の結合であり、両者に区別はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは派生(語基+接辞)と複合(語基+語基)は区別される。例:派生『不+公平』、複合『山+桜』。
-
問85.日本語の動詞は『五段活用』『カ変』の2活用に限定されるのが伝統的分類である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは国文法で五段・一段・カ変・サ変の4活用。2活用ではない。日本語教育ではI/II/IIIグループ分類も併用。
-
問86.テンスは時間軸上の出来事の位置を表す文法カテゴリーで、日本語は『過去・現在・未来』の3分体系である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは日本語は『過去・非過去』の2分体系。『〜た』と『〜る/〜ます』の2項対立。3分体系ではない。
-
問87.アスペクトは話者の判断を表す文法カテゴリーで、日本語の『〜ている』は推量を表す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは内部時間構造を表すのがアスペクト。『〜ている』は動作の継続・結果状態等。話者判断はモダリティで推量ではない。
-
問88.金田一春彦の動詞分類では『他動詞・自動詞』の2類型のみが区別される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは状態動詞・継続動詞・瞬間動詞・第4種動詞の4類型。他動詞/自動詞は別の分類軸。1950年の研究、アスペクト『〜ている』と関連。
-
問89.ヴォイス(態)は動作主と被動作主の関係を表す文法カテゴリーで、日本語は能動・受身・使役・可能等がある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。形態的標識(れる・られる・せる・させる)でヴォイスを表す。
-
問90.モダリティは時間関係を表す文法カテゴリーで、過去モダリティと現在モダリティに大別される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは話し手の判断・態度を表すカテゴリーで、対事的(命題に対する判断)と対人的(聞き手への態度)に大別される(仁田義雄)。時間関係はテンス。
-
問91.助動詞『〜ておく』は完了の意味のみを表し、事前準備の意味はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは事前準備・放置等のアスペクトを表す。『窓を開けておく』が典型例で、完了のみではない。完了は『〜てしまう』が代表。
-
問92.助動詞『〜てしまう』は完了・残念等の意味を表すアスペクトである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。動作完了(食べてしまう)・残念・後悔(落としてしまう)等。
-
問93.格助詞『が』と『は』の使い分けは『が=新情報・現象文』『は=旧情報・主題』が基本である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。三上章・大野晋らの研究で発展。日本語教育でも重要項目。
-
問94.格助詞『に』は時間・場所・着点・対象・目的等の多義的機能を持つ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。時間(3時に)・着点(学校に行く)・対象(友達に会う)等の用法がある。
-
問95.格助詞『で』は場所・手段・原因・状態・範囲等の機能を持つ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。場所(学校で)・手段(バスで)・原因(病気で)等の用法。
-
問96.敬語は2007年の文化審議会答申で『尊敬語・謙譲語・丁寧語』の3分類のままとされた。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは2007年答申で従来の3分類から5分類(尊敬語・謙譲語I・謙譲語II・丁寧語・美化語)に拡張された。3分類のままではない。
-
問97.『参る』『申す』は謙譲語Ⅱ(丁重語)で、聞き手への丁重な態度を表す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。動作の受け手を立てる謙譲語Ⅰ(伺う・申し上げる)と区別される。
-
問98.『お米』『おてんき』等の美化語は話し手の上品さを表すための敬語である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。2007年答申で独立分類された。直接的に他者を高めない敬語。
-
問99.日本語の語彙は和語・漢語の2区分が一般的で、外来語は分類されない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは和語・漢語・外来語・混種語の4区分が一般的。2区分ではない。混種語(歯ブラシ等)は和+外等の組合せ。
-
問100.日本語の文章中の語種比率は漢語が最も多く、和語が次ぎ、外来語が最も少ない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは異なり語数では漢語が多いが、延べ語数では和語が最多。外来語は近年増加傾向。
-
問101.音節は1個の母音を中心とする音韻単位で、日本語の『ん』『っ』は単独で音節を形成しない。
正解:○(正しい)
解説:正しい。日本語では音節とモーラ(拍)が異なる。撥音・促音は独立モーラだが独立音節ではない。
-
問102.日本語の『ら』行子音は弾き音 [ɾ] で、英語の [l] や [r] とは異なる音である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。歯茎弾き音。英語話者には [l] や [r] と混同される。
-
問103.音韻論で『有声音・無声音』『破裂音・摩擦音』等の対立する性質を弁別素性という。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Jakobson・Halle らが発展。音韻体系の記述で重要。
-
問104.母音の調音は『舌の位置(前後・高低)』と『唇のまるめ』で記述する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。日本語の5母音は [a][i][u][e][o]、[u] は中舌寄りで唇のまるめがほぼない。
-
問105.節構造として『主節・従属節』があり、従属節は連体節・副詞節・名詞節等に分類される。
正解:○(正しい)
解説:正しい。複文の構造分析の基本枠組み。連体節は名詞を修飾、副詞節は述語を修飾、名詞節は文中で名詞相当の機能を担い、日本語教育でも重要項目。
-
問106.談話分析(discourse analysis)は文を超えた言語使用を研究する分野である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。会話分析・テクスト分析・批判的談話分析等の下位分野がある。
-
問107.結束性(cohesion)と一貫性(coherence)はテクスト言語学の重要概念である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Halliday・Hasan の研究が基礎。結束性は形式的、一貫性は意味的繋がり。
-
問108.指示詞『これ・それ・あれ』は『コソア体系』で、話し手・聞き手・第三者領域を区別する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。佐久間鼎・三上章らの研究。文脈指示と現場指示で機能が異なる。
-
問109.受身文は『直接受身』『間接受身(迷惑受身)』『持ち主受身』に分類できる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。直接受身(褒められる)・間接受身(雨に降られる)・持ち主受身(足を踏まれる)。
-
問110.使役文の『〜(さ)せる』は強制使役と許可使役の2つの意味で使われる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。『勉強させる』(強制)と『行かせる』(許可・放任)等の解釈がある。
-
問111.条件節『〜と・〜ば・〜たら・〜なら』はそれぞれ意味的・統語的に異なる条件を表す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。確定条件・仮定条件・一般条件等の機能分担がある。日本語教育の難項目。
-
問112.とりたて助詞『は・も・さえ・でも・しか』等は陳述に話し手の評価・対比等を加える助詞である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。沼田善子らの研究。格助詞と異なり論理・情報構造を担う。
-
問113.日本語のSVO語順は主語・動詞・目的語の順で、述語中位配置が原則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはSOV語順(主・目・動)で述語末配置が原則。SVO・述語中位は英語等。日本語統語の中核性質。
-
問114.発話行為理論(speech act theory)はOstinが提唱し、Searleが体系化した語用論の理論である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはAustin(オースティン)が提唱、Searle(サール)が体系化した語用論理論。Ostinは表記ミス(Austinが正解)。
-
問115.Griceの協調の原理は『量・質・関連・様態』の4つの公理から成る。
正解:○(正しい)
解説:正しい。会話の含意(conversational implicature)を説明する語用論の中核理論。
-
問116.次のうち、日本語の『し』音のIPA表記として正しいものはどれか。
- ア.[si]
- イ.[ɕi]
- ウ.[ʃi]
正解:イ.[ɕi]
解説:正答は1。[ɕi]。歯茎硬口蓋摩擦音。英語の [ʃi] とは異なる。
-
問117.次のうち、日本語の音韻論的単位として最も基本的なものはどれか。
- ア.音素
- イ.モーラ
- ウ.音節
正解:イ.モーラ
解説:正答は1。モーラ(拍)。長音・促音・撥音もそれぞれ1モーラ。
-
問118.次のうち、東京式アクセントの『頭高型』の例はどれか。
- ア.箸(HL)
- イ.橋(LH→L)
- ウ.端(LH→H)
正解:ア.箸(HL)
解説:正答は0。『箸(はし)』は頭高型(HL)。『橋』は尾高型、『端』は平板型。
-
問119.次のうち、形態素の数として『食べさせられた』を分析すると正しいものはどれか。
- ア.3形態素
- イ.4形態素
- ウ.5形態素
正解:イ.4形態素
解説:正答は1。食べ+させ+られ+た の4形態素。
-
問120.次のうち、日本語のテンス体系として正しいものはどれか。
- ア.過去・現在・未来の3分
- イ.過去・非過去の2分
- ウ.完了・未完了の2分
正解:イ.過去・非過去の2分
解説:正答は1。日本語は過去・非過去の2分体系。英語の現在・過去・未来の3分体系と異なる。
-
問121.次のうち、金田一春彦の動詞分類に含まれないものはどれか。
- ア.状態動詞
- イ.瞬間動詞
- ウ.完了動詞
正解:ウ.完了動詞
解説:正答は2。4類型は状態動詞・継続動詞・瞬間動詞・第4種動詞。完了動詞は独立分類でない。
-
問122.次のうち、敬語5分類で2007年答申により独立した分類はどれか。
- ア.尊敬語
- イ.丁寧語
- ウ.美化語
正解:ウ.美化語
解説:正答は2。美化語が新たに独立分類された。従来は丁寧語に含まれていた。
-
問123.次のうち、謙譲語II(丁重語)の例として正しいものはどれか。
- ア.伺う
- イ.申し上げる
- ウ.参る
正解:ウ.参る
解説:正答は2。『参る』『申す』は謙譲語II。聞き手への丁重な態度を表す。
-
問124.次のうち、語種分類で『歯ブラシ』が分類されるカテゴリーはどれか。
- ア.和語
- イ.外来語
- ウ.混種語
正解:ウ.混種語
解説:正答は2。歯(和語)+ブラシ(外来語)の混種語。
-
問125.次のうち、日本語の文章中の延べ語数で最も多い語種はどれか。
- ア.和語
- イ.漢語
- ウ.外来語
正解:ア.和語
解説:正答は0。延べ語数では和語が最多(『の・する・ある』等の高頻度語のため)。
-
問126.次のうち、Grice の協調の原理の4公理に含まれないものはどれか。
- ア.量の公理
- イ.関連の公理
- ウ.明確性の公理
正解:ウ.明確性の公理
解説:正答は2。4公理は量・質・関連・様態。明確性は4公理に含まれない(様態に近い)。
-
問127.次のうち、発話行為理論を提唱した言語哲学者はどれか。
- ア.Austin
- イ.Grice
- ウ.Halliday
正解:ア.Austin
解説:正答は0。Austin(オースティン)が提唱、Searle が体系化。
-
問128.次のうち、間接受身(迷惑受身)の例として正しいものはどれか。
- ア.褒められる
- イ.雨に降られる
- ウ.足を踏まれる
正解:イ.雨に降られる
解説:正答は1。『雨に降られる』は動作の対象でない者が被害を受ける間接受身。
-
問129.次のうち、条件節『〜なら』の典型的用法として正しいものはどれか。
- ア.反復習慣
- イ.仮定提題(〜という前提なら)
- ウ.確定継起
正解:イ.仮定提題(〜という前提なら)
解説:正答は1。『〜なら』は仮定提題条件で、相手の言ったことや既知情報を前提に意見を述べる用法。
-
問130.次のうち、コソア体系の指示詞『あれ』の機能として正しいものはどれか。
- ア.話し手の領域
- イ.聞き手の領域
- ウ.話し手・聞き手から離れた領域
正解:ウ.話し手・聞き手から離れた領域
解説:正答は2。話し手・聞き手双方から離れた第三者領域を指す。
-
問131.次のうち、テクスト言語学で『結束性』の手段に含まれないものはどれか。
- ア.指示
- イ.接続
- ウ.発音
正解:ウ.発音
解説:正答は2。結束性手段は指示・代用・省略・接続・語彙的結束。発音は結束性手段ではない。
-
問132.次のうち、日本語の動詞活用分類で『食べる』が分類されるグループはどれか。
- ア.Iグループ(u動詞)
- イ.IIグループ(ru動詞)
- ウ.IIIグループ(不規則)
正解:イ.IIグループ(ru動詞)
解説:正答は1。日本語教育のIIグループ(ru動詞、国文法の一段活用)。
-
問133.次のうち、仁田義雄のモダリティ分類で『〜だろう・〜かもしれない』が分類されるのはどれか。
- ア.対事的モダリティ
- イ.対人的モダリティ
- ウ.感嘆モダリティ
正解:ア.対事的モダリティ
解説:正答は0。命題内容に対する判断(認識)を表す対事的モダリティ。
-
問134.次のうち、とりたて助詞に含まれないものはどれか。
- ア.さえ
- イ.しか
- ウ.の
正解:ウ.の
解説:正答は2。は・も・さえ・でも・しか等がとりたて助詞。『の』は格助詞・準体助詞であってとりたて助詞ではない。
-
問135.次のうち、母音 [u] の特徴として日本語の特徴を正しく述べたものはどれか。
- ア.前舌・円唇
- イ.中舌・非円唇
- ウ.後舌・強円唇
正解:イ.中舌・非円唇
解説:正答は1。日本語の [u] は中舌寄りで唇のまるめがほとんどない(非円唇)。
-
問136.次のうち、撥音『ん』が [m] で実現される環境はどれか。
- ア.両唇音の前
- イ.歯茎音の前
- ウ.硬口蓋音の前
正解:ア.両唇音の前
解説:正答は0。両唇音 [p][b][m] の前で [m] に同化(例:新聞 [ɕimbɯɴ])。
-
問137.次のうち、助動詞『〜ておく』の意味として典型的なものはどれか。
- ア.習慣の繰り返し
- イ.事前準備・放置
- ウ.意志の表明
正解:イ.事前準備・放置
解説:正答は1。事前準備・放置等の意味を表すアスペクト。『窓を開けておく』。
-
問138.次のうち、格助詞『に』の用法でないものはどれか。
- ア.時間(3時に)
- イ.着点(東京に行く)
- ウ.手段(バスに行く)
正解:ウ.手段(バスに行く)
解説:正答は2。手段は『で』の用法(バスで行く)。『に』は時間・着点・対象等。
-
問139.次のうち、『が』『は』の使い分けで『が』が選ばれる典型例はどれか。
- ア.新情報・現象提示
- イ.対比・主題化
- ウ.総記の対立がない場合
正解:ア.新情報・現象提示
解説:正答は0。新情報・現象提示は『が』。『雨が降っている』『誰が来た?』等。
-
問140.次のうち、ヴォイス形態素として正しい組合せはどれか。
- ア.た・る
- イ.(ら)れる・(さ)せる
- ウ.だ・ない
正解:イ.(ら)れる・(さ)せる
解説:正答は1。受身『(ら)れる』・使役『(さ)せる』・可能『(ら)れる/eる』等が代表的ヴォイス形態素。
-
問141.次のうち、日本語の連体修飾節(連体節)の例として正しいものはどれか。
- ア.雨が降ったので帰った
- イ.私が読んだ本
- ウ.雨が降れば中止だ
正解:イ.私が読んだ本
解説:正答は1。『私が読んだ本』の『私が読んだ』が『本』を修飾する連体節。
-
問142.次のうち、日本語の語順に関する記述として正しいものはどれか。
- ア.SVO・述語中位
- イ.SOV・述語末・修飾語先行
- ウ.VSO・述語先頭
正解:イ.SOV・述語末・修飾語先行
解説:正答は1。SOV語順で述語末配置。修飾語は被修飾語の前に置く(head-final 言語)。
-
問143.次のうち、Halliday・Hasan の研究で展開されたテクスト言語学の中心概念はどれか。
- ア.普遍文法
- イ.結束性
- ウ.発話行為
正解:イ.結束性
解説:正答は1。結束性(cohesion)の研究で著名。テクストを成立させる形式的繋がり。
-
問144.次のうち、待遇表現で『相手を立てる』機能を担う敬語はどれか。
- ア.尊敬語
- イ.美化語
- ウ.丁寧語
正解:ア.尊敬語
解説:正答は0。尊敬語が動作主・所有者等を直接立てる敬語。
-
問145.次のうち、形態論の『派生』の例として正しいものはどれか。
- ア.不+公平
- イ.山+桜
- ウ.歯+ブラシ
正解:ア.不+公平
解説:正答は0。『不+公平=不公平』のように接辞付加で派生語ができる。『山+桜』は複合語。
-
問146.次のうち、日本語の促音『っ』の音韻論的特徴として正しいものはどれか。
- ア.独立モーラ1拍だが独立音節を形成しない
- イ.独立音節を形成し2拍を占める
- ウ.音韻単位として認識されない
正解:ア.独立モーラ1拍だが独立音節を形成しない
解説:正答は0。促音は独立モーラ1拍を占めるが独立音節を形成せず、後続子音と一体化する。『きって [kitte]』のように後続子音の調音準備期間として実現される。
-
問147.次のうち、形態素の『拘束形態素』に該当するものはどれか。
- ア.単独で出現可能な語『山』
- イ.単独では出現できない接尾辞『〜さ』
- ウ.句として機能する『あの本』
正解:イ.単独では出現できない接尾辞『〜さ』
解説:正答は1。接尾辞『〜さ』(高さ)は単独で出現できない拘束形態素。『山』のような語幹は単独で出現可能な自由形態素として区別される。
-
問148.次のうち、語用論の『ポライトネス理論』を提唱した研究者はどれか。
- ア.Brown・Levinson
- イ.Austin
- ウ.Halliday
正解:ア.Brown・Levinson
解説:正答は0。Brown・Levinson が1987年にFTA(face threatening act)とポジティブ/ネガティブ・フェイス概念を中心とする体系的ポライトネス理論を提示した。
-
問149.次のうち、『が』と『は』の用法で『は』が選ばれる典型例はどれか。
- ア.主題の提示・対比
- イ.新情報の現象提示
- ウ.目的語の表示
正解:ア.主題の提示・対比
解説:正答は0。主題の提示・対比など旧情報をマークするのが『は』の機能。『私は学生です』のように主題提示で用いられ、新情報・現象提示の『が』と対比される。
-
問150.次のうち、日本語の『の』が連体修飾以外で用いられる準体助詞用法の例はどれか。
- ア.『本の表紙』のような名詞連結
- イ.『食べるのが好きだ』のような準体助詞
- ウ.『色の赤い花』のような主格代用
正解:イ.『食べるのが好きだ』のような準体助詞
解説:正答は1。『食べるのが好きだ』の『の』は名詞節を形成する準体助詞用法。『本の表紙』のような名詞連結や『色の赤い花』の主格用法とは区別される。
-
問151.コードスイッチングとは単一言語話者が方言と共通語を切り替える現象のみを指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは複数言語話者が会話中に言語間を切り替える現象。方言↔共通語切替に限定されない。文間・文内スイッチング等の類型がある。
-
問152.ダイグロシアとは複数言語社会で公用語の使い分けが法的に定められた状況をいう。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは一つの言語社会で機能的に異なる二つの言語変種(H変種・L変種)が併用される状況。法定使い分けではない。ファーガソンが提唱。
-
問153.バイリンガリズムは2言語を母語話者と同等に運用できる場合に限定して用いられる用語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは2言語に程度の差はあれ運用能力がある状態を広く指す。均衡バイリンガル・偏重バイリンガル等の類型がある。
-
問154.リンガフランカとは異なる母語話者間の共通語として用いられる言語を指す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。現代国際社会では英語がリンガフランカ。日本語もアジア地域で限定的に機能。
-
問155.ピジン語は接触言語であり、母語話者を持たない簡略化された言語形式である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。複数言語接触から生まれる補助言語。母語化するとクレオール語となる。
-
問156.言語接触により2言語の特徴が混合する現象を『言語転移』という。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは言語転移は学習者の母語が目標言語学習に影響する現象。言語混合・干渉とは区別する。
-
問157.日本語の地域方言は東日本方言・西日本方言・九州方言・琉球方言の4大区分が一般的である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。東条操の分類が代表的。琉球方言は独立性が高い。
-
問158.共通語と方言は社会言語学的にHigh varietyとLow varietyの関係でダイグロシア状況にある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。公的場面で共通語、私的場面で方言の使い分けが多い。
-
問159.ロールシフトとは話者が異なる役割を演じ分けて言語使用を切り替える現象である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。手話言語学で発達した概念。引用・視点の切り替えで使われる。
-
問160.近代日本語の標準語は明治政府が東京山の手の言葉を基礎に人為的に整備したものである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。上田万年らが主導、国語審議会の前身で標準語政策推進。
-
問161.次のうち、ダイグロシアを提唱した社会言語学者はどれか。
- ア.ファーガソン
- イ.ラボフ
- ウ.ハイムズ
正解:ア.ファーガソン
解説:正答は1。チャールズ・ファーガソンが1959年に提唱。
-
問162.次のうち、ピジン語がその集団の母語として習得されることで成立する言語はどれか。
- ア.クレオール語
- イ.リンガフランカ
- ウ.コイネー
正解:ア.クレオール語
解説:正答は1。クレオール語はピジン語が母語化したもの。文法的にも豊富化する。
-
問163.次のうち、東条操の方言区分で独立性が最も高い方言はどれか。
- ア.東北方言
- イ.琉球方言
- ウ.九州方言
正解:イ.琉球方言
解説:正答は2。琉球方言は他の日本語方言と古くに分岐、独立言語とみなす立場もある。
-
問164.次のうち、コードスイッチングの説明として最も適切なものはどれか。
- ア.母語干渉による誤用現象
- イ.複数言語話者が言語を切り替える現象
- ウ.新しい言語が形成される過程
正解:イ.複数言語話者が言語を切り替える現象
解説:正答は1。複数言語話者が会話中に言語間で切り替える現象。文間・文内スイッチング等の類型あり。
-
問165.次のうち、上田万年が主導した近代日本語政策の中心テーマはどれか。
- ア.標準語の確立
- イ.方言の保護
- ウ.外国語の排除
正解:ア.標準語の確立
解説:正答は0。標準語の確立を中心に近代国語政策を主導。
-
問166.次のうち、リンガフランカの説明として正しいものはどれか。
- ア.国の公用語
- イ.異なる母語話者間の共通語
- ウ.宗教儀礼用の古典語
正解:イ.異なる母語話者間の共通語
解説:正答は1。異なる母語話者間の共通語。現代では英語が代表。
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問167.次のうち、社会言語学の代表的研究者で言語変異研究で知られる人物はどれか。
- ア.ファーガソン
- イ.ラボフ
- ウ.サピア
正解:イ.ラボフ
解説:正答は1。ウィリアム・ラボフが言語変異と社会階層の関係を研究。
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問168.GTM(文法訳読法)は20世紀後半にCLT(コミュニカティブ・アプローチ)から派生した教授法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは19世紀ヨーロッパで古典語教育(ラテン語等)から発展した伝統的教授法。CLT派生ではない。文法規則と母語訳が中心。
-
問169.ALM(オーディオ・リンガル・メソッド)は生成文法と認知心理学を理論的基盤とする。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは構造言語学(Bloomfield)と行動主義心理学(Skinner)が理論的基盤。生成文法・認知心理学ではない。
-
問170.CLT(コミュニカティブ・アプローチ)は文法形式重視で1920年代から発展した。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは1970年代以降Hymesのコミュニケーション能力概念を背景に発展。意味・場面・機能重視。形式重視・1920年代ではない。
-
問171.TBLT(タスクベース言語教授法)は文法規則のドリル反復を通じて言語習得を促進する教授法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは意味中心のタスク遂行で言語習得を促進する教授法(Prabhu・Long・Ellis等)。文法ドリルではない。
-
問172.直接法は学習者の母語を主たる媒介語として教える教授法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは媒介語を使わず目標言語のみで教える教授法。Berlitz普及・山口喜一郎が日本で発展。母語使用ではない。
-
問173.サジェストペディアはGattegnoが開発した、教師が極力沈黙する教授法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはサジェストペディアはLozanov開発、リラックス環境と暗示効果を活用する。教師が沈黙するのはサイレントウェイ(Gattegno)。
-
問174.TPR(全身反応教授法)はGattegnoが開発した、教師の沈黙と色棒で学習する教授法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはAsherが開発、命令文と身体動作の連鎖で習得を促進。色棒・沈黙はGattegnoのサイレントウェイ。
-
問175.コースデザインの一般的手順は『教材選定→目標設定→ニーズ分析→評価』の順である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはニーズ分析→目標設定→シラバス設計→教材選定→評価の手順(Brown のコースデザイン)。教材選定が最初ではない。
-
問176.ニーズ分析は学習者の現在の言語能力と目標到達点とのギャップを把握するための分析である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。客観的ニーズ・主観的ニーズの両面から把握する。
-
問177.シラバスの類型には構造シラバスのみで、機能・タスク等の類型は存在しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは構造・場面・機能概念・タスク・話題等の多様な類型がある。構造シラバスのみではない。教授法の発展に対応。
-
問178.JF日本語教育スタンダードはCEFRに準拠し『言語能力』と『言語活動』を相互的に捉える。
正解:○(正しい)
解説:正しい。木の樹形図で能力と活動の関係を表現。Can-do記述で能力を表現。
-
問179.形成的評価はコース最終時に成績判定するための評価である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは学習過程途中で指導改善目的のフィードバックを行う評価。最終成績判定は総括的評価。Bloomらが両者を区別。
-
問180.プレースメントテストはコース修了時に到達度を最終判定するための評価である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはコース開始時のレベル振り分け評価。修了時の到達度判定はachievement test(達成度テスト)。
-
問181.achievement test は特定コースで教えた内容の習熟度を測るテストで、proficiency test と区別される。
正解:○(正しい)
解説:正しい。achievement=コース内容、proficiency=総合的言語能力。JLPTはproficiency test。
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問182.妥当性(validity)と難易度(difficulty)はテストの良し悪しを判断する2大基準である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは妥当性と信頼性が2大基準。難易度ではない。妥当性=測りたいものを測る、信頼性=結果の安定性。
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問183.ルーブリック評価は採点者の感覚で総合的に判定する評価方法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは評価基準と達成レベルを明示した評価表。感覚的総合判定とは対立し、評価者間ばらつきを軽減する目的を持つ。
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問184.『みんなの日本語』はジャパンタイムズ発行で、上級学習者向け教材として開発された。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはスリーエーネットワーク発行の代表的な初級教科書。ジャパンタイムズ発行・上級向けではない。1998年初版、構造シラバス型の代表。
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問185.『げんき』はジャパンタイムズ発行で、英語話者向けに開発された初級日本語教科書である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。米国の大学日本語教育で広く採用。
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問186.『まるごと 日本のことばと文化』は国際交流基金開発のJF日本語教育スタンダード準拠教科書である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。CEFR A1-B2準拠、Can-doベースのコミュニカティブ教材。
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問187.4技能の伝統的分類で、聞く・読むは産出技能、話す・書くは受容技能に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは聞く・読むが受容技能(インプット側)、話す・書くが産出技能(アウトプット側)。分類が逆転している。
-
問188.反転授業(flipped classroom)は教師と学習者の役割を完全に交代する学習形態である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは授業前に動画等で予習し、対面授業で応用・協働活動を行う形態。教師・学習者の役割交代ではない。Bergmann・Sams提唱。
-
問189.eラーニング・オンライン日本語教育はコロナ禍以降急速に普及した。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Zoom等での同期型、Moodle等での非同期型、ハイブリッド型が並立。
-
問190.学習者中心アプローチでは教師が授業の主役で、学習者は受動的に教師の説明を聞く。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは学習者中心では学習者が学習の主体となり、教師はファシリテーターとして支援する。教師中心とは対立する立場。
-
問191.自律学習(learner autonomy)はKrashenが提唱した、学習者が学習を管理する能力概念である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはHolec(1981)が提唱。学習者の自己モニタリング・自己評価能力を含む概念。Krashenではない。
-
問192.ポートフォリオ評価は1回限りの客観式試験のみで判定する評価方法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは制作物・学習記録を体系的に蓄積する評価方法。1回限り客観式とは対極で、プロセス評価・自己評価に親和的。
-
問193.CLIL(内容言語統合型学習)は教科内容と言語学習を統合する教授法である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Content and Language Integrated Learning。欧州で発展、4Cs(Content・Communication・Cognition・Culture)。
-
問194.教師の発問でDOK(Depth of Knowledge)レベル4は分析・統合等の高次思考を求める発問である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Webb の DOK 分類。レベル1(記憶)→2(理解)→3(応用)→4(拡張思考)。
-
問195.教育実習は登録日本語教員の登録要件である『実践研修』の中核を成す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。登録日本語教員の実践研修(45単位時間以上、1単位時間45分)で授業見学・教壇実習・指導等を実施する。
-
問196.教材分析の観点には『シラバス・対象学習者・難易度・到達目標・練習形態』等が含まれる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。教材選定・補助教材作成の前提として体系的分析が必要。
-
問197.PPP(Presentation-Practice-Production)モデルは伝統的な3段階授業構成である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。提示→練習→産出の流れ。CLT・TBLTからは批判的観点もある。
-
問198.ピアラーニング(peer learning)は学習者同士が相互に学び合う学習形態である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ピアレスポンス・ピア推敲・ジグソー学習等。社会構成主義に基盤。
-
問199.Krashen の自然順序仮説によれば、学習者は母語に関わらず一定の順序で文法形態素を習得する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Dulay・Burtの形態素研究が基礎。教授順序通りには習得されないとする。
-
問200.コーパス言語学を活用した教材作成は実際の使用頻度に基づく語彙・文型選定を可能にする。
正解:○(正しい)
解説:正しい。BCCWJ(現代日本語書き言葉均衡コーパス)・CSJ(日本語話し言葉コーパス)等が利用可。
-
問201.意味交渉(negotiation of meaning)は誤解が生じた際の確認・繰り返し・言い換え等の相互作用を指す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Long のインタラクション仮説で重要。インプットを理解可能にする。
-
問202.リキャスト(recast)は学習者の誤用を会話の流れを止めずに正しい形で言い直すフィードバックである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Long が定義。暗示的訂正フィードバックの代表。
-
問203.明示的フィードバックは『これは間違いです』と明示する訂正で、暗示的フィードバック(リキャスト等)と対比される。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Lyster・Ranta の訂正フィードバック類型に含まれる。
-
問204.教師の役割は『情報提供者』のみで、ファシリテーター・コーチ等の役割は教師の役割に含まれない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは教師は情報提供者・ファシリテーター・カウンセラー・モデル等多様な役割を担う。CLT以降、ファシリテーター役割が重視される。
-
問205.ティーチャートークは教師が学習者に向けて使う調整された言語のことを指す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。発話速度・語彙・統語構造を学習者レベルに調整する。
-
問206.授業観察(授業見学)では『観察視点を絞る』『記録方法を決める』『観察後の振り返り』が重要である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。漫然とした観察ではなく、目的的観察が教師力向上に有効。
-
問207.アクションリサーチは教師が自らの実践を計画・実行・観察・省察で改善する研究方法である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Kemmis らが体系化。教師の専門性向上に有効。
-
問208.次のうち、CLT(コミュニカティブ・アプローチ)の理論的背景となった概念はどれか。
- ア.コミュニケーション能力(Hymes)
- イ.普遍文法(Chomsky)
- ウ.行動主義(Skinner)
正解:ア.コミュニケーション能力(Hymes)
解説:正答は0。Hymes のコミュニケーション能力(communicative competence)概念がCLTの中核。
-
問209.次のうち、TPR(全身反応教授法)を開発した研究者はどれか。
- ア.Gattegno
- イ.Asher
- ウ.Lozanov
正解:イ.Asher
解説:正答は1。Asher が開発、命令文と身体動作で習得を促進。
-
問210.次のうち、サイレントウェイを開発した研究者はどれか。
- ア.Krashen
- イ.Lozanov
- ウ.Gattegno
正解:ウ.Gattegno
解説:正答は2。Gattegno が開発、教師が極力沈黙し学習者の自発を促す教授法。
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問211.次のうち、サジェストペディアを開発した研究者はどれか。
- ア.Gattegno
- イ.Lozanov
- ウ.Prabhu
正解:イ.Lozanov
解説:正答は1。Lozanov が開発、リラックス環境と暗示効果を活用。
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問212.次のうち、TBLT(タスクベース言語教授法)の中心概念はどれか。
- ア.文法ドリル
- イ.意味中心のタスク遂行
- ウ.母語訳読
正解:イ.意味中心のタスク遂行
解説:正答は1。意味中心のタスク遂行を通じて言語習得を促進。文法練習中心ではない。
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問213.次のうち、CEFRが提案する4つの言語活動分類に含まれないものはどれか。
- ア.受容
- イ.やり取り
- ウ.翻訳
正解:ウ.翻訳
解説:正答は2。CEFR の4活動は受容・産出・やり取り・仲介。翻訳は仲介に含まれる下位活動。
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問214.次のうち、ニーズ分析の対象として最も適切でないものはどれか。
- ア.学習者の現在の言語能力
- イ.学習者の学習目標
- ウ.教師の趣味
正解:ウ.教師の趣味
解説:正答は2。ニーズ分析は学習者の現在能力・目標・学習動機等を対象とする。教師の趣味は対象外。
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問215.次のうち、シラバスの類型に含まれないものはどれか。
- ア.構造シラバス
- イ.タスクシラバス
- ウ.文化シラバス
正解:ウ.文化シラバス
解説:正答は2。シラバス類型は構造・場面・機能概念・タスク・話題等。文化シラバスは独立類型として一般的でない。
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問216.次のうち、形成的評価の説明として正しいものはどれか。
- ア.コース最終時に成績判定する評価
- イ.学習過程で指導改善のために行う評価
- ウ.入学時にレベル分けする評価
正解:イ.学習過程で指導改善のために行う評価
解説:正答は1。学習過程の途中で行う、指導改善のためのフィードバック目的の評価。
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問217.次のうち、achievement test と proficiency test の違いとして正しいものはどれか。
- ア.achievement は事前評価、proficiency は事後評価
- イ.achievement はコース内容、proficiency は総合言語能力
- ウ.両者は同じ意味
正解:イ.achievement はコース内容、proficiency は総合言語能力
解説:正答は1。achievement=特定コースの教授内容、proficiency=総合的言語能力。JLPTはproficiency。
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問218.次のうち、テストの妥当性(validity)の説明として正しいものはどれか。
- ア.結果が安定しているか
- イ.測りたいものを測れているか
- ウ.実施が簡便か
正解:イ.測りたいものを測れているか
解説:正答は1。測りたいものを測れているかの基準。信頼性(結果の安定性)と区別される。
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問219.次のうち、『みんなの日本語』の発行元はどれか。
- ア.スリーエーネットワーク
- イ.ジャパンタイムズ
- ウ.国際交流基金
正解:ア.スリーエーネットワーク
解説:正答は0。スリーエーネットワーク。1998年初版の構造シラバス型代表教科書。
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問220.次のうち、『まるごと 日本のことばと文化』の発行元はどれか。
- ア.国際交流基金
- イ.凡人社
- ウ.くろしお出版
正解:ア.国際交流基金
解説:正答は0。国際交流基金がJF日本語教育スタンダード準拠で開発。
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問221.次のうち、Holec が提唱した概念はどれか。
- ア.学習者の自律
- イ.意味交渉
- ウ.リキャスト
正解:ア.学習者の自律
解説:正答は0。学習者の自律(learner autonomy)。1981年の定義が古典。
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問222.次のうち、CLIL の4Cs に含まれないものはどれか。
- ア.Content
- イ.Cognition
- ウ.Creativity
正解:ウ.Creativity
解説:正答は2。CLIL の4Cs は Content・Communication・Cognition・Culture。Creativity は含まれない。
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問223.次のうち、PPPモデルの3段階として正しいものはどれか。
- ア.Plan-Predict-Perform
- イ.Presentation-Practice-Production
- ウ.Prepare-Process-Produce
正解:イ.Presentation-Practice-Production
解説:正答は1。Presentation(提示)→Practice(練習)→Production(産出)の流れ。
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問224.次のうち、Lyster・Ranta の訂正フィードバック類型でリキャストの分類として正しいものはどれか。
- ア.明示的訂正
- イ.暗示的訂正
- ウ.メタ言語的フィードバック
正解:イ.暗示的訂正
解説:正答は1。リキャストは暗示的訂正フィードバック。会話を止めず正しい形で言い直す。
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問225.次のうち、反転授業(flipped classroom)の説明として正しいものはどれか。
- ア.対面と遠隔を逆転する
- イ.授業前予習+対面で応用活動
- ウ.教師と学習者の役割を逆転する
正解:イ.授業前予習+対面で応用活動
解説:正答は1。授業前に動画等で予習し、対面授業では応用・協働活動を中心とする学習形態。
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問226.次のうち、ALM(オーディオ・リンガル・メソッド)の理論的基盤として正しいものはどれか。
- ア.生成文法と認知心理学
- イ.構造言語学と行動主義
- ウ.機能言語学と社会構成主義
正解:イ.構造言語学と行動主義
解説:正答は1。構造言語学(Bloomfield)と行動主義心理学(Skinner)が理論的基盤。
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問227.次のうち、ポートフォリオ評価の特徴として正しいものはどれか。
- ア.1回限りの試験で判定
- イ.学習記録を体系的に蓄積し評価
- ウ.客観式問題のみで評価
正解:イ.学習記録を体系的に蓄積し評価
解説:正答は1。学習者の制作物・学習記録を体系的に蓄積、プロセス評価・自己評価に親和的。
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問228.次のうち、ジグソー学習の説明として正しいものはどれか。
- ア.教師が一方的に説明
- イ.情報を分担して持ち寄り全体を完成
- ウ.個別ドリル学習
正解:イ.情報を分担して持ち寄り全体を完成
解説:正答は1。各メンバーが情報の一部を持ち寄って全体像を完成させる協働学習法。
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問229.次のうち、コースデザインの第一段階として最も適切なものはどれか。
- ア.ニーズ分析
- イ.教材選定
- ウ.評価設計
正解:ア.ニーズ分析
解説:正答は0。ニーズ分析から始め、目標設定・シラバス設計・教材選定・評価へと進む。
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問230.次のうち、教師による訂正フィードバックの『明示的訂正』の例として正しいものはどれか。
- ア.『え?』と聞き返す(明確化要求)
- イ.『それは間違いです、正しくは〜』と明示
- ウ.正しい形でさらりと言い直す(リキャスト)
正解:イ.『それは間違いです、正しくは〜』と明示
解説:正答は1。『これは間違いです、正しくは〜』と明示するのが明示的訂正。
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問231.次のうち、コーパス言語学で利用される代表的な日本語話し言葉コーパスはどれか。
- ア.BCCWJ
- イ.CSJ
- ウ.NINJAL-LWP
正解:イ.CSJ
解説:正答は1。CSJ(日本語話し言葉コーパス)。BCCWJは書き言葉。
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問232.次のうち、登録日本語教員の実践研修の最低時間として正しいものはどれか。
- ア.30時間以上
- イ.45単位時間以上
- ウ.100時間以上
正解:イ.45単位時間以上
解説:登録日本語教員の実践研修は45単位時間以上が要件(1単位時間=45分)。授業見学・授業準備・教壇実習・振り返り等を含む。
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問233.次のうち、4技能の受容技能に分類されるものはどれか。
- ア.聞く・読む
- イ.話す・書く
- ウ.話す・読む
正解:ア.聞く・読む
解説:正答は0。聞く・読むが受容、話す・書くが産出。
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問234.次のうち、ティーチャートークの特徴として正しくないものはどれか。
- ア.発話速度を遅くする
- イ.語彙を平易にする
- ウ.専門用語を多用する
正解:ウ.専門用語を多用する
解説:正答は2。ティーチャートークは学習者向けに調整された言語。専門用語多用は不適切。
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問235.次のうち、自然順序仮説の根拠となった研究はどれか。
- ア.Chomsky の生成文法研究
- イ.Dulay・Burt の形態素研究
- ウ.Pienemann の処理可能性研究
正解:イ.Dulay・Burt の形態素研究
解説:正答は1。Dulay・Burt の形態素習得順序研究が基礎。母語に関わらず一定順序とする。
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問236.次のうち、アクションリサーチのサイクルとして正しいものはどれか。
- ア.仮説→検証→結論→出版
- イ.計画→実行→観察→省察
- ウ.観察→分析→記述→比較
正解:イ.計画→実行→観察→省察
解説:正答は1。計画→実行→観察→省察のサイクルで実践改善を目指す。
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問237.次のうち、教材分析の観点として最も適切でないものはどれか。
- ア.対象学習者のレベル
- イ.シラバス型
- ウ.教材の物理的重さ
正解:ウ.教材の物理的重さ
解説:正答は2。教材分析の観点は対象学習者・シラバス・到達目標等。教材の重さは観点として一般的でない。
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問238.次のうち、CEFR Can-do記述の例として正しいものはどれか。
- ア.『簡単な指示を理解することができる』
- イ.『活用形を覚える』
- ウ.『漢字を100字書ける』
正解:ア.『簡単な指示を理解することができる』
解説:正答は0。『〜ができる』形式で能力を行動的に記述するのが Can-do の特徴。
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問239.次のうち、ピアレスポンスの説明として正しいものはどれか。
- ア.教師同士で作品を批評
- イ.学習者同士で作品を読み合いコメント
- ウ.AIによる自動評価
正解:イ.学習者同士で作品を読み合いコメント
解説:正答は1。学習者同士で作文等の作品を読み合いコメントし合うピアラーニング技法。
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問240.次のうち、シラバス設計で語の使用頻度・実用性を重視するアプローチはどれか。
- ア.コーパスベースシラバス
- イ.翻訳シラバス
- ウ.音韻シラバス
正解:ア.コーパスベースシラバス
解説:正答は0。コーパス言語学に基づくシラバスは語の使用頻度・実用性を統計的に確認して項目を選定するアプローチで、伝統的教材の語順とは異なる結果になる場合がある。
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問241.次のうち、学習者中心アプローチで教師に期待される主たる役割はどれか。
- ア.権威的な知識伝達者
- イ.成績判定の審判官
- ウ.学習を支援するファシリテーター
正解:ウ.学習を支援するファシリテーター
解説:正答は2。学習者中心アプローチでは教師は学習を支援するファシリテーターの役割を担い、知識を一方的に伝える存在ではない。学習者が学習過程の主体となる。
-
問242.次のうち、CEFRの3区分(A・B・C)レベルでBレベルが指す段階はどれか。
- ア.熟達段階
- イ.基礎段階
- ウ.自立段階
正解:ウ.自立段階
解説:正答は2。Aは基礎段階の言語使用者、Bは自立した言語使用者、Cは熟達した言語使用者を指す。B1・B2は中級層に相当しビジネス・留学で頻繁に求められる水準。
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問243.登録日本語教員は2026年4月に施行された日本語教育機関認定法に基づく国家資格である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは2024年4月施行(令和5年法律第41号)。2026年ではない。文部科学大臣登録の国家資格。
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問244.日本語教員試験は法務省が実施する国家試験で、合格者は登録日本語教員として登録できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは文部科学省が実施する。法務省ではない。基礎試験+応用試験+実践研修修了で登録要件を満たす。
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問245.日本語教員試験の合格率は毎年90%以上で、誰でも容易に合格できる試験である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。令和6年度(初年度)の合格率は全体で約62.6%、令和7年度は全体で約67.5%(試験ルート・未経験者は約35〜36%)。いずれも90%以上ではなく、容易に合格できる試験ではない。
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問246.日本語教員試験の受験料は基礎・応用すべて受験する場合18,900円である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。基礎免除17,300円、経過措置全免除5,900円。
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問247.日本語教員試験は年4回、毎四半期に実施される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは年1回、例年11月に実施される。
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問248.認定日本語教育機関制度は、外務大臣が一定の基準を満たす機関を認定する制度である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは文部科学大臣が認定する制度。外務大臣ではない。留学・就労・生活の3課程区分で認定。
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問249.明治期の日本語教育は欧米諸国への日本語普及が国家事業の中心であった。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは台湾・朝鮮・南洋諸島など旧植民地への日本語普及が中心。欧米向けは中心ではない。山口喜一郎の直接法等が代表。
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問250.戦後の日本語教育の本格的拡大は1960年代の高度経済成長期に始まった。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは1980年代の留学生10万人計画(1983年中曽根内閣)以降が本格的拡大期。1960年代ではない。
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問251.在留外国人数は2024年末時点で約100万人にとどまり、近年は減少傾向にある。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは2024年末で約376万人と過去最多で増加中。
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問252.特定技能制度は2015年4月に創設された新たな在留資格で、人手不足分野での外国人材受入を目的とする。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは2019年4月の出入国管理及び難民認定法改正で創設。2015年ではない。1号・2号の区分がある。
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問253.技能実習制度は2024年改正で恒久制度として強化が決定し、廃止はされていない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは2024年6月の改正法で技能実習廃止・育成就労創設が決定。3年以内に施行予定。
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問254.在留資格『留学』は2010年改正後も大学生のみが対象で、日本語学校・専門学校生は対象外である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは2010年に『留学』『就学』が『留学』に一本化され、大学・専門学校・日本語学校等で教育を受ける者すべてに付与される。
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問255.JF日本語教育スタンダードは文化庁が開発した、CEFRに準拠した日本語教育の枠組みである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは国際交流基金が2010年に開発・公開した枠組み。文化庁ではない。A1〜C2の6レベルでCan-do記述。
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問256.CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)は2010年に欧州連合(EU)が発表した言語能力の参照枠組みである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは2001年に欧州評議会(Council of Europe)が発表。EUではない。A1〜C2の6レベルでCan-do記述。
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問257.JFT-Basicは特定技能2号の日本語能力評価に使用される、高度業務場面の上級日本語能力試験である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは特定技能1号の日本語要件(生活・就労場面の基礎日本語能力)試験。CEFR A2相当で2号向けの上級試験ではない。
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問258.JLPT(日本語能力試験)はN1〜N5の5段階で、N5が最上位である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはN1が最上位、N5が最初級。N5が最上位ではない。2010年改定で4段階→5段階に。
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問259.言語政策における『地域日本語教育』は文化庁が主導する生活者としての外国人向けの日本語学習支援である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。地域日本語教育コーディネーター制度等で支援。
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問260.DMIS(異文化感受性発達モデル)はベネットが提唱した、自文化中心から文化相対主義への発達6段階モデルである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。否認→防御→最小化→受容→適応→統合の6段階。
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問261.国際交流基金は外務省所管の独立行政法人で、海外日本語教育の中核機関である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。1972年設立。世界各地の日本語教育機関を支援。
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問262.JICA(国際協力機構)は開発途上国に対し日本語教育協力を含む技術協力を実施している。
正解:○(正しい)
解説:正しい。青年海外協力隊の日本語教師派遣等を実施。
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問263.EPA(経済連携協定)に基づく看護師・介護福祉士候補者の受入は、フィリピン・インドネシア・ベトナムを対象とする。
正解:○(正しい)
解説:正しい。3か国からの候補者受入が継続中。日本語研修+専門研修。
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問264.多文化共生社会の推進は地方自治体ではなく国(総務省)のみが担当する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは国・地方自治体・地域団体の協働で推進。総務省『多文化共生プラン』に基づき自治体が施策展開。
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問265.日本語教員試験の基礎試験は100問・120分・100点で実施される。
正解:○(正しい)
解説:正しい。5区分から幅広く出題、基礎的知識を問う。
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問266.応用試験は聴解50問50分と読解60問100分の2部構成・合計110点である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。基礎試験で基礎知識を測定後、応用試験で実践的場面における応用力を聴解と読解で総合的に測定する2部構成となっている。
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問267.登録日本語教員になるには試験合格に加えて『実践研修』の修了が必要である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。試験+実践研修+登録申請で登録完了。
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問268.経過措置で全免除対象となるのは、420時間以上の養成課程修了等の従来要件を満たす現職日本語教師である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。全部免除(基礎試験・応用試験とも免除)の対象はEルート=日本語教育能力検定試験の合格者である現職者。420時間以上の養成課程修了者はC・Dルートで、基礎試験と実践研修は免除されるが応用試験の受験が必要で全免除ではない。
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問269.日本語教育能力検定試験(JEES)は国家資格化後も日本国際教育支援協会が継続実施している。
正解:○(正しい)
解説:正しい。民間資格として継続。登録日本語教員試験とは別制度。
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問270.認定日本語教育機関の3課程区分は『留学』『就労』『生活』である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。各課程ごとに必要な日本語能力水準と教育内容が規定。
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問271.やさしい日本語は災害時の情報伝達を契機に1995年阪神淡路大震災後に提唱された。
正解:○(正しい)
解説:正しい。佐藤和之らが提唱。外国人住民への災害情報伝達のための簡略化日本語。
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問272.在留資格『高度専門職』は2012年に創設されたポイント制による高度人材向け資格である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。1号・2号の区分、永住要件緩和等の優遇措置あり。
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問273.次のうち、登録日本語教員制度の根拠法として正しいものはどれか。
- ア.日本語教育機関認定法(令和5年法律第41号)
- イ.教育基本法
- ウ.出入国管理及び難民認定法
正解:ア.日本語教育機関認定法(令和5年法律第41号)
解説:正答は1。令和5年法律第41号『日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律』が根拠法。
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問274.次のうち、2024年末時点の在留外国人数として最も近いものはどれか。
- ア.約100万人
- イ.約200万人
- ウ.約376万人
正解:ウ.約376万人
解説:正答は2。法務省統計で2024年末は約376万人、過去最多を更新。技能実習・留学・特定技能等の増加が主因で、日本語教育需要も拡大している。
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問275.次のうち、特定技能1号の日本語要件として使用される試験はどれか。
- ア.JFT-Basic
- イ.TOEIC
- ウ.実用日本語検定
正解:ア.JFT-Basic
解説:正答は1。JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)またはJLPT N4以上。
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問276.次のうち、CEFRのレベル区分として正しいものはどれか。
- ア.A1〜C2の6レベル
- イ.1級〜5級の5レベル
- ウ.初級〜超級の4レベル
正解:ア.A1〜C2の6レベル
解説:正答は1。A1・A2・B1・B2・C1・C2の6レベル。
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問277.次のうち、留学生10万人計画を発表した内閣はどれか。
- ア.田中内閣
- イ.中曽根内閣
- ウ.小泉内閣
正解:イ.中曽根内閣
解説:正答は2。1983年中曽根内閣で発表、2003年達成。
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問278.次のうち、認定日本語教育機関の3課程区分に含まれないものはどれか。
- ア.留学課程
- イ.学術課程
- ウ.生活課程
正解:イ.学術課程
解説:正答は2。3課程は留学・就労・生活。学術は含まれない。
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問279.次のうち、技能実習制度に代わる新制度の名称として正しいものはどれか。
- ア.特定産業就労
- イ.育成就労
- ウ.国際就労
正解:イ.育成就労
解説:正答は2。2024年改正で創設、3年以内に施行予定。
-
問280.次のうち、DMIS(異文化感受性発達モデル)を提唱した研究者はどれか。
- ア.ベネット
- イ.ホフステード
- ウ.トロンペナールス
正解:ア.ベネット
解説:正答は1。ミルトン・ベネットが1986年に提唱。自文化中心から文化相対主義への発達モデル。
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問281.次のうち、JF日本語教育スタンダードを開発した機関はどれか。
- ア.国際交流基金
- イ.文化庁
- ウ.日本国際教育支援協会
正解:ア.国際交流基金
解説:正答は1。国際交流基金が2010年に公開、CEFR準拠。
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問282.次のうち、『やさしい日本語』が本格的に提唱される契機となった出来事はどれか。
- ア.阪神淡路大震災
- イ.東日本大震災
- ウ.新型コロナウイルス感染拡大
正解:ア.阪神淡路大震災
解説:正答は1。1995年阪神淡路大震災での外国人住民への情報伝達問題が契機。
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問283.次のうち、日本語教員試験の実施頻度として正しいものはどれか。
- ア.年1回(11月)
- イ.年2回(5月・11月)
- ウ.随時(CBT)
正解:ア.年1回(11月)
解説:正答は0。年1回、例年11月に実施される。日本語教育機関認定法に基づく国家試験で、CBT随時実施ではなくペーパー試験として年1回開催。
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問284.次のうち、台湾統治期に直接法による日本語教育を提唱した人物はどれか。
- ア.山口喜一郎
- イ.上田万年
- ウ.保科孝一
正解:ア.山口喜一郎
解説:正答は1。山口喜一郎が直接法を体系化、植民地日本語教育で実践。
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問285.次のうち、JLPTの最上位レベルはどれか。
- ア.N1
- イ.N3
- ウ.N5
正解:ア.N1
解説:正答は0。N1が最上位レベル、N5が最初級。2010年に4段階から5段階に改定された。N1はC1~B2相当の高度な日本語運用能力を測定する。
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問286.次のうち、EPA(経済連携協定)による看護師・介護福祉士候補者受入対象国に含まれない国はどれか。
- ア.フィリピン
- イ.インドネシア
- ウ.タイ
正解:ウ.タイ
解説:正答は2。対象3か国はフィリピン・インドネシア・ベトナム。タイは含まれない。
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問287.次のうち、文化庁が主導している『地域日本語教育』の対象として最も適切なものはどれか。
- ア.生活者としての外国人
- イ.留学生
- ウ.ビジネス専門人材
正解:ア.生活者としての外国人
解説:正答は1。生活者としての外国人が地域社会で必要な日本語を学ぶための支援。
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問288.次のうち、日本国憲法上、義務教育の対象として外国籍児童は含まれるか。
- ア.希望すれば受入だが義務ではない
- イ.義務教育の対象に含まれる
- ウ.私立校のみ受入可能
正解:ア.希望すれば受入だが義務ではない
解説:正答は1。日本国憲法第26条は『国民』に限定。外国籍児童は希望すれば公立校に受入。
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問289.次のうち、留学生に付与される在留資格として正しいものはどれか。
- ア.就学
- イ.留学
- ウ.研修
正解:イ.留学
解説:正答は1。2010年に『留学』『就学』が『留学』に一本化された。
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問290.次のうち、青年海外協力隊の日本語教師派遣を担当する機関はどれか。
- ア.JICA
- イ.国際交流基金
- ウ.外務省直営
正解:ア.JICA
解説:正答は1。JICA(国際協力機構)が開発途上国向け技術協力で派遣。
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問291.次のうち、特定技能制度が創設された年はどれか。
- ア.2017年
- イ.2019年
- ウ.2021年
正解:イ.2019年
解説:正答は1。2019年4月に出入国管理及び難民認定法改正で創設。
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問292.次のうち、ホフステードの文化次元論に含まれないものはどれか。
- ア.権力格差
- イ.個人主義/集団主義
- ウ.言語距離
正解:ウ.言語距離
解説:正答は2。ホフステードは権力格差・個人主義/集団主義・男性性/女性性・不確実性回避・長期/短期志向・放縦/抑制の6次元。言語距離は別概念。
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問293.次のうち、日本語教員試験の経過措置全免除者の受験料はいくらか。
- ア.3,900円
- イ.5,900円
- ウ.8,900円
正解:イ.5,900円
解説:正答は1。経過措置で全試験免除の場合5,900円。
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問294.次のうち、認定日本語教育機関制度を所管する省庁はどれか。
- ア.文部科学省
- イ.法務省
- ウ.外務省
正解:ア.文部科学省
解説:正答は1。文部科学省が認定・指導監督を行う。
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問295.次のうち、外国人集住都市会議に加盟している自治体の特徴として正しいものはどれか。
- ア.南米系日系人住民が多い
- イ.観光客が多い
- ウ.国際機関本部がある
正解:ア.南米系日系人住民が多い
解説:正答は0。南米系日系人を中心とする外国人住民が多い地域の自治体が中心。
-
問296.次のうち、CEFRのCan-do記述の特徴として正しいものはどれか。
- ア.文法項目の習得度を記述
- イ.言語使用能力を『〜ができる』形式で記述
- ウ.誤用パターンを記述
正解:イ.言語使用能力を『〜ができる』形式で記述
解説:正答は1。『〜ができる』形式で能力を行動として記述する。
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問297.次のうち、日本語学校で在留資格『留学』を取得するための一般的な要件として正しいものはどれか。
- ア.大卒以上の学歴必須
- イ.12年以上の学校教育修了+日本語学習歴
- ウ.JLPT N1合格必須
正解:イ.12年以上の学校教育修了+日本語学習歴
解説:正答は1。12年以上の学校教育修了+日本語学習歴または日本語能力証明。
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問298.次のうち、日本語教育能力検定試験(JEES)を実施している団体はどれか。
- ア.文部科学省
- イ.国際交流基金
- ウ.日本国際教育支援協会
正解:ウ.日本国際教育支援協会
解説:正答は2。日本国際教育支援協会(JEES)が継続実施する民間資格試験。登録日本語教員試験とは別制度として存続。
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問299.次のうち、特定技能の在留資格で家族帯同が認められる区分はどれか。
- ア.特定技能1号のみ
- イ.技能実習1号
- ウ.特定技能2号
正解:ウ.特定技能2号
解説:正答は2。特定技能2号のみ家族帯同・在留更新が可能。1号は単身・通算5年の上限がある。
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問300.次のうち、文化庁が所管する地域日本語教育の中核を担う制度はどれか。
- ア.JF教育専門員制度
- イ.認定日本語教育機関制度
- ウ.地域日本語教育コーディネーター制度
正解:ウ.地域日本語教育コーディネーター制度
解説:正答は2。地域日本語教育コーディネーター制度を文化庁が運営し、地域での生活者外国人向け学習支援体制を整備している。
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問301.Krashenのインプット仮説では、学習者は『i-1』レベル(現在の能力よりやや低い)のインプットで習得が進むとされる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは『i+1』レベル(現在の能力よりわずかに上)のインプットで習得が進むとする仮説。i-1ではない。
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問302.Krashenのモニターモデルは習得・学習仮説と自然順序仮説の2つのみから成る。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは習得・学習仮説、自然順序仮説、モニター仮説、インプット仮説、情意フィルター仮説の5仮説から成る。2仮説ではない。
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問303.Krashenの情意フィルター仮説では、不安や動機低下はインプット処理に何ら影響しないとされる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは情意フィルターが高い(不安や動機低下)とインプットが言語習得装置に届かず処理が妨げられるとする仮説。
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問304.Krashenの『習得』と『学習』は同じ過程を別の角度から表現したものに過ぎない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは習得(acquisition)は無意識的・自然的、学習(learning)は意識的・形式的で別過程とされる(強い習得・学習仮説)。
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問305.Selinkerが提唱した中間言語(interlanguage)は目標言語と完全に一致した完成形の言語体系を指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは母語でも目標言語でもない学習者独自の体系を指す。完成形ではない。Selinker(1972)提唱。
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問306.化石化(fossilization)は学習者が母語を完全に忘却する現象を指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは中間言語に誤った形が固定化する現象。母語忘却ではない。中間言語の特徴の一つ。
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問307.誤用分析(error analysis)はLado(ラドー)が1950年代に発展させた研究手法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはCorder(コーダー)が1960年代に発展、1967年論文『The significance of learner's errors』が出発点。Lado(1957)は対照分析仮説。
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問308.誤用の類型には『脱落』『付加』の2類型しかない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはDulay・Burt・Krashenの分類で脱落・付加・誤形成・誤順序の4類型がある。2類型ではない。
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問309.対照分析仮説は母語の影響を完全に排除し、目標言語のみで誤用を予測できるとする仮説である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは学習者の母語と目標言語の差異から誤用を予測するLado(1957)の仮説。母語影響排除ではない。
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問310.学習ストラテジーは『記憶ストラテジー』のみの単一類型である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはO'Malley・Chamot(1990)でメタ認知・認知・社会情意の3類型に大別される。単一類型ではない。
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問311.Gardnerの社会教育モデルでは『内発的動機づけ』と『外発的動機づけ』が区別される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは統合的動機づけ(目標言語社会への融合)と道具的動機づけ(実用目的)の区別。内発/外発はDeci・Ryanの自己決定理論。
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問312.Deci・Ryanの自己決定理論では『統合的動機づけ』と『道具的動機づけ』が区別される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは内発的・外発的動機づけの区別。統合的/道具的はGardnerの社会教育モデル。自己決定の程度で連続体として捉える。
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問313.ヴィゴツキーのZPD(最近接発達領域)は学習者が自力で解決できる領域を指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはZPDは自力では解決できないが他者の援助で解決できる領域。自力解決領域とは異なる。
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問314.ピアジェの認知発達理論では言語発達は認知発達に先行するとされる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはピアジェは言語発達が認知発達に依存(後続)するとする。先行ではない。Vygotskyとは異なる立場。
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問315.スキャフォールディング(足場かけ)はピアジェが提唱した、感覚運動期の援助概念である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはBruner(Wood・Bruner・Ross 1976)が提唱、ZPD内での援助概念。ピアジェではない。Vygotsky理論を発展させた。
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問316.臨界期仮説(CPH)はChomskyが提唱した、言語習得は何歳でも同程度に可能とする仮説である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはLenneberg(1967)が提唱、思春期前後で第二言語習得能力が低下するとする仮説。Chomskyではなく、何歳でも同程度ではない。
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問317.言語適性(aptitude)は学習動機・態度と同義の概念である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは動機・態度と区別される認知的特性。同義ではない。Carrollの4要素(音声符号化・文法感受性・記憶力・帰納的言語学習能力)が代表。
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問318.MLAT(Modern Language Aptitude Test)はKrashenが開発した言語習得度テストである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはCarroll(1959)が開発した言語適性テスト。Krashenではない。言語適性研究の代表的尺度。
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問319.Long のインタラクション仮説は学習者間相互作用の意味交渉が習得を促進するとする。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Long(1981, 1996)。意味交渉でインプットが理解可能になる。
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問320.Swainのアウトプット仮説はインプットだけでは習得は完成せず、アウトプットの必要性を主張する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Swain(1985)。カナダのイマージョン研究から提唱、3機能(気づき・仮説検証・メタ言語)。
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問321.認知言語学のスキーマ理論は、既有知識の枠組みが理解を支えるとする立場である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Bartlett以来の概念。読解・聴解研究で重要。
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問322.短期記憶の容量はMillerの『マジカルナンバー7±2』として知られる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Miller(1956)が提唱。チャンク単位での記憶容量。
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問323.Baddeleyのワーキングメモリモデルでは中央実行系・音韻ループ・視空間スケッチパッドが想定される。
正解:○(正しい)
解説:正しい。後にエピソードバッファが追加された4要素モデル。
-
問324.宣言的記憶と手続き的記憶の区別はSquireらの長期記憶分類で重要である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。宣言的=意識的想起可能、手続き的=技能等の暗黙的記憶。
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問325.Schmidtの『気づき仮説(Noticing Hypothesis)』は無意識的な習得でも十分に文法習得が可能とする立場である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは気づき仮説は意識的な気づき(noticing)が習得の必要条件とする立場。Krashenの無意識習得観に対立。
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問326.ヴィゴツキーは社会的相互作用が高次心理機能の発達に不可欠だとする社会文化的理論を展開した。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Lantolfらが第二言語習得に応用、社会文化的アプローチを展開。
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問327.Cumminsの言語能力理論ではBICS(基本的伝達言語能力)とCALP(認知的学習言語能力)が区別される。
正解:○(正しい)
解説:正しい。BICS約2年・CALP約5-7年で習得とされる。年少者教育で重要。
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問328.言語転移には正の転移(positive transfer)と負の転移(negative transfer・干渉)がある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。正の転移=母語特徴が目標言語と一致して学習促進、負の転移=差異から誤用発生。
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問329.Lambertのバイリンガリズム類型では加算的バイリンガリズムと減算的バイリンガリズムが区別される。
正解:○(正しい)
解説:正しい。加算的=母語維持+L2追加、減算的=L2習得が母語を置換える。
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問330.言語不安(language anxiety)は外国語学習場面で生じる特有の不安で、習得を阻害する要因とされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Horwitzらが研究、FLCAS尺度等で測定。
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問331.Dörnyei(ドルニェイ)はL2モチベーション自己システム(L2 Motivational Self System)を提唱した。
正解:○(正しい)
解説:正しい。理想L2自己・義務L2自己・L2学習経験の3要素。2005年提唱。
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問332.Ellisの『暗示的知識』と『明示的知識』の区別では、暗示的知識は無意識的・自動的に運用可能な知識である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。明示的=意識的な規則知識、暗示的=無意識的に運用される知識。
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問333.言語学習者の年齢効果として、年少者の方が音声習得・文法習得とも完璧な習得に到達しやすいとされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。臨界期仮説と整合。発音・文法ともネイティブ並み到達は年少者に限られる傾向。
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問334.ピアジェの『同化』と『調節』はシェマの変容過程で重要な2概念である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。同化=既存シェマで取込み、調節=シェマを修正して取込み。均衡化で発達。
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問335.Skinnerの行動主義言語観は『言語は習慣形成』とし、後にChomsky(1959)に厳しく批判された。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Skinner『Verbal Behavior』(1957)、Chomskyの書評が転換点。
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問336.Chomskyの普遍文法(UG)は人間に生得的に備わる言語能力とされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。生成文法の中核概念。L2習得におけるUGアクセス可能性は議論継続。
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問337.心理言語学的プロセスにおいて、聴解は『ボトムアップ処理』のみで完結する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは聴解はボトムアップ(音→単語→文)とトップダウン(既有知識・スキーマ)の相互作用で進行する。
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問338.メタ認知ストラテジーには『プランニング』『モニタリング』『評価』が含まれる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。学習過程の自己制御に関わる高次ストラテジー。
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問339.Pienemannの教授可能性仮説では、学習者の発達段階を超えた文法項目は教えても定着しにくいとされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。発達段階を一段ずつ進める必要があるとする仮説。
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問340.認知言語学では『プロトタイプ理論』により、カテゴリーは典型例を中心に放射状に構成されるとされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Rosch(ロッシュ)の研究が基礎。意味論研究で重要。
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問341.次のうち、Krashenの『情意フィルター仮説』の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.年齢が高いほど習得が遅くなる仮説
- イ.不安や動機低下が言語習得を妨げる仮説
- ウ.明示的指導は無効とする仮説
正解:イ.不安や動機低下が言語習得を妨げる仮説
解説:正答は1。学習者の不安・動機の低下・自信の欠如等の情意要因がインプット処理を妨げる仮説。
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問342.次のうち、Selinkerが提唱した概念はどれか。
- ア.普遍文法
- イ.中間言語
- ウ.情意フィルター
正解:イ.中間言語
解説:正答は1。Selinker(1972)が中間言語を提唱、学習者独自の言語体系を意味する。
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問343.次のうち、ヴィゴツキーのZPD(最近接発達領域)の説明として正しいものはどれか。
- ア.学習者が自力で解決できる領域
- イ.他者の援助で解決できる領域
- ウ.認知発達の最終段階
正解:イ.他者の援助で解決できる領域
解説:正答は1。自力では解決できないが他者の援助で解決できる領域。スキャフォールディングの基礎概念。
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問344.次のうち、Gardnerの『統合的動機づけ』の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.昇進・試験等の実用目的の動機
- イ.目標言語社会への融合志向の動機
- ウ.親に強制された動機
正解:イ.目標言語社会への融合志向の動機
解説:正答は1。目標言語社会への融合・帰属志向の動機。道具的動機(実用目的)と対比される。
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問345.次のうち、Cumminsの言語能力概念で『認知的学習言語能力』を指す略語はどれか。
- ア.BICS
- イ.CALP
- ウ.CLIL
正解:イ.CALP
解説:正答は1。CALP=Cognitive Academic Language Proficiency。BICSと対比。
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問346.次のうち、Lennebergが提唱した仮説はどれか。
- ア.対照分析仮説
- イ.臨界期仮説
- ウ.出力仮説
正解:イ.臨界期仮説
解説:正答は1。臨界期仮説(CPH)。思春期前後で言語習得能力が変化するとする。
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問347.次のうち、Swainのアウトプット仮説の3機能に含まれないものはどれか。
- ア.気づき機能
- イ.仮説検証機能
- ウ.インプット強化機能
正解:ウ.インプット強化機能
解説:正答は2。3機能は気づき・仮説検証・メタ言語機能。インプット強化はインプット処理側の概念。
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問348.次のうち、Carrollの言語適性4要素に含まれないものはどれか。
- ア.音声符号化能力
- イ.文法感受性
- ウ.動機の強さ
正解:ウ.動機の強さ
解説:正答は2。4要素は音声符号化能力・文法感受性・記憶力・帰納的言語学習能力。動機の強さは適性ではなく動機要因。
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問349.次のうち、誤用の表層構造分類に含まれないものはどれか。
- ア.脱落
- イ.誤順序
- ウ.誤翻訳
正解:ウ.誤翻訳
解説:正答は2。Dulay・Burt・Krashen分類は脱落・付加・誤形成・誤順序の4類型。誤翻訳は別概念。
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問350.次のうち、Bruner(ブルーナー)が提唱した教育心理学概念はどれか。
- ア.スキャフォールディング
- イ.シェマ
- ウ.中間言語
正解:ア.スキャフォールディング
解説:正答は0。スキャフォールディング(足場かけ)。Wood・Bruner・Ross(1976)。
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問351.次のうち、Schmidtの『気づき仮説』の主張として正しいものはどれか。
- ア.無意識的習得で十分
- イ.意識的な気づきが習得の必要条件
- ウ.気づきは習得を阻害
正解:イ.意識的な気づきが習得の必要条件
解説:正答は1。意識的な『気づき(noticing)』が習得の必要条件とする。Krashenの無意識習得観への批判。
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問352.次のうち、Dörnyei のL2モチベーション自己システムの3要素に含まれないものはどれか。
- ア.理想L2自己
- イ.義務L2自己
- ウ.能力L2自己
正解:ウ.能力L2自己
解説:正答は2。3要素は理想L2自己・義務L2自己・L2学習経験。能力L2自己は含まれない。
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問353.次のうち、Bartlettに由来し、既有知識の枠組みを意味する概念はどれか。
- ア.スキーマ
- イ.モニター
- ウ.フィルター
正解:ア.スキーマ
解説:正答は0。スキーマ理論。読解・聴解のトップダウン処理で重要。
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問354.次のうち、Pienemannの教授可能性仮説の主張として正しいものはどれか。
- ア.どの項目もいつでも教えられる
- イ.学習者の発達段階を超えた項目は定着しにくい
- ウ.母語による教授が最も効果的
正解:イ.学習者の発達段階を超えた項目は定着しにくい
解説:正答は1。学習者の発達段階を一段ずつ進める必要があり、跳び越した教授は定着しない。
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問355.次のうち、Lambertのバイリンガリズム類型に含まれるものはどれか。
- ア.加算的バイリンガリズム
- イ.再帰的バイリンガリズム
- ウ.対照的バイリンガリズム
正解:ア.加算的バイリンガリズム
解説:正答は0。加算的バイリンガリズムと減算的バイリンガリズムの区別。
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問356.次のうち、Millerの『マジカルナンバー』はいくつか。
- ア.5±2
- イ.7±2
- ウ.9±2
正解:イ.7±2
解説:正答は1。7±2チャンクが短期記憶の容量とされる。
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問357.次のうち、Baddeleyのワーキングメモリモデルの3構成要素に含まれないものはどれか。
- ア.中央実行系
- イ.音韻ループ
- ウ.長期記憶バッファ
正解:ウ.長期記憶バッファ
解説:正答は2。当初モデルは中央実行系・音韻ループ・視空間スケッチパッド。長期記憶は別システム。
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問358.次のうち、ピアジェの認知発達段階で文字操作や仮説的思考が可能になるのはどの段階か。
- ア.感覚運動期
- イ.具体的操作期
- ウ.形式的操作期
正解:ウ.形式的操作期
解説:正答は2。形式的操作期(11-12歳以降)で抽象的・仮説的思考が可能になる。
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問359.次のうち、Long のインタラクション仮説の中心概念はどれか。
- ア.普遍文法
- イ.意味交渉
- ウ.言語適性
正解:イ.意味交渉
解説:正答は1。意味交渉(negotiation of meaning)がインプットを理解可能にし習得促進。
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問360.次のうち、Skinner の言語習得観を厳しく批判した言語学者はどれか。
- ア.Krashen
- イ.Chomsky
- ウ.Vygotsky
正解:イ.Chomsky
解説:正答は1。Chomsky(1959)の書評が認知革命の契機となった。
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問361.次のうち、Corder(コーダー)が確立した研究手法はどれか。
- ア.誤用分析
- イ.対照分析
- ウ.談話分析
正解:ア.誤用分析
解説:正答は0。誤用分析(error analysis)。1967年論文が出発点。
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問362.次のうち、Cumminsの言語能力概念でBICSの典型的習得期間はどれか。
- ア.約1-2年
- イ.約5-7年
- ウ.約10年以上
正解:ア.約1-2年
解説:正答は0。日常会話レベルのBICSは約1-2年で習得とされる。CALPは5-7年。
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問363.次のうち、Roschが提唱した意味論の概念はどれか。
- ア.普遍文法
- イ.プロトタイプ理論
- ウ.中間言語
正解:イ.プロトタイプ理論
解説:正答は1。プロトタイプ理論。カテゴリーは典型例を中心とする放射構造とする。
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問364.次のうち、O'Malley・Chamotの学習ストラテジー分類で『計画・モニタリング・評価』が含まれるカテゴリーはどれか。
- ア.メタ認知ストラテジー
- イ.認知ストラテジー
- ウ.社会情意ストラテジー
正解:ア.メタ認知ストラテジー
解説:正答は0。メタ認知ストラテジーに含まれる。学習過程の自己制御。
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問365.次のうち、化石化(fossilization)の説明として正しいものはどれか。
- ア.習得が完成した状態
- イ.誤った形が固定化する現象
- ウ.母語が失われる現象
正解:イ.誤った形が固定化する現象
解説:正答は1。学習が進んでも修正されない誤りの固定化。中間言語の特徴。
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問366.次のうち、Lado(1957)が提唱した仮説はどれか。
- ア.対照分析仮説
- イ.中間言語仮説
- ウ.情意フィルター仮説
正解:ア.対照分析仮説
解説:正答は0。対照分析仮説。母語と目標言語の差異から誤用を予測。
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問367.次のうち、長期記憶の分類で『自転車の乗り方』のような技能記憶はどれに当たるか。
- ア.宣言的記憶
- イ.手続き的記憶
- ウ.意味記憶
正解:イ.手続き的記憶
解説:正答は1。手続き的記憶(procedural memory)。意識的想起を必要としない技能の記憶。
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問368.次のうち、Vygotsky の社会文化的理論を第二言語習得に応用した代表的研究者はどれか。
- ア.Krashen
- イ.Lantolf
- ウ.Pienemann
正解:イ.Lantolf
解説:正答は1。Lantolf(ラントルフ)が社会文化的アプローチを展開。
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問369.次のうち、言語不安研究で著名な研究者はどれか。
- ア.Horwitz
- イ.Lado
- ウ.Pienemann
正解:ア.Horwitz
解説:正答は0。Horwitz が外国語学習不安研究を発展、FLCAS尺度を開発。
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問370.次のうち、Ellisの『暗示的知識』の特徴として正しいものはどれか。
- ア.意識的な規則知識
- イ.無意識的・自動的に運用可能な知識
- ウ.教科書から学んだ文法知識
正解:イ.無意識的・自動的に運用可能な知識
解説:正答は1。無意識的・自動的に運用可能な知識。明示的知識(意識的規則知識)と対比。
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問371.次のうち、ピアジェの認知発達理論における『同化』の説明として正しいものはどれか。
- ア.シェマを修正して新情報を取り込む
- イ.既存シェマで新情報を取り込む
- ウ.シェマを統合する
正解:イ.既存シェマで新情報を取り込む
解説:正答は1。既存シェマで新情報を取り込む過程。調節(シェマ修正)と対をなす。
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問372.次のうち、第二言語習得研究で『化石化』が起こりやすいとされる学習者の段階はどれか。
- ア.中級到達後
- イ.初級学習開始時
- ウ.母語習得完了前
正解:ア.中級到達後
解説:正答は0。中級到達後に誤りが固定化する例が多く、これを化石化と呼ぶ。初級では訂正余地が大きく、上級到達者は化石化を脱した存在として扱われる。
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問373.次のうち、Krashen の習得・学習仮説で『学習』に分類される過程はどれか。
- ア.母語の自然な吸収
- イ.海外滞在中の無意識習得
- ウ.教室での意識的文法規則学習
正解:ウ.教室での意識的文法規則学習
解説:正答は2。教室での意識的な文法規則学習が『学習』。自然な会話での無意識的な吸収は『習得』に分類されKrashenは両者を別過程と捉えた。
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問374.次のうち、ピアジェの認知発達理論における『調節(accommodation)』の説明として正しいものはどれか。
- ア.シェマを修正して新情報を取り込む過程
- イ.シェマで取り込めない情報を無視する過程
- ウ.シェマを完全に新しく作り直す過程
正解:ア.シェマを修正して新情報を取り込む過程
解説:正答は0。既存シェマを修正して新情報を取り込む過程が調節。既存シェマでそのまま取り込むのは同化。両者の均衡化で認知発達が進むとされる。
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問375.次のうち、第二言語習得における『年齢効果』として一般に観察されている傾向はどれか。
- ア.全分野で年長者が有利
- イ.全分野で差はない
- ウ.発音は年少者・短期文法習得は年長者が有利
正解:ウ.発音は年少者・短期文法習得は年長者が有利
解説:正答は2。発音は年少者が有利、文法・語彙の学習速度は思春期前後の年長者が短期的に有利という非対称な年齢効果が観察される。臨界期仮説と整合する。
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問376.文法訳読法(GTM)は、目標言語の文法規則を母語で説明し、文を翻訳させることを中心とする教授法である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。文法訳読法は文法規則の解説と翻訳を中心とし、読解力育成を重視した。会話運用力の育成には弱いとされる。古典語教育に由来し、読み書き偏重で会話運用力の育成に課題があると指摘される。
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問377.直接法は、学習者の母語を介在させずに目標言語のみで指導し、実物・絵・動作で意味を伝える教授法である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。直接法(ダイレクトメソッド)は母語を排し、目標言語で直接意味理解を図る点が文法訳読法と対照的である。古典語教育に由来し、読み書き偏重で会話運用力の育成に課題があると指摘される。
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問378.オーディオリンガル・メソッドは、認知主義心理学とチョムスキーの生成文法を理論的基盤として成立した。
正解:×(誤り)
解説:誤り。オーディオリンガル法は行動主義心理学と構造言語学を基盤とする。生成文法・認知主義はその批判から生まれた。対比的言語学に基づき母語の干渉を誤りの主因とみなした点も特徴である。
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問379.オーディオリンガル法では、ミムメム練習やパターン・プラクティスによる反復練習で習慣形成を図る。
正解:○(正しい)
解説:正しい。模倣記憶(ミムメム)と文型練習(パターン・プラクティス)で正しい言語習慣を形成すると考えた行動主義的手法である。十分な練習を経て、最終的に自由度の高い応用活動へと無理なく移行させていく。
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問380.コミュニカティブ・アプローチ(CLT)の理論的支柱は、ハイムズが提唱したコミュニケーション能力の概念である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。HymesのコミュニケーションコンピテンスがCLTの中核で、文法的正確さだけでなく社会的適切さも重視する。日本語教員試験では教授法・評価・第二言語習得の基礎概念として頻出する重要事項である。
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問381.TBLT(タスク中心の教授法)では、文法項目の順序に沿って配列されたシラバスを厳密に守ることが最優先される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。TBLTは意味のあるタスク遂行を中心に据え、文法は必要に応じて扱う。文法シラバス厳守を最優先とはしない。タスク前・タスク中・タスク後の段階を設け、運用を通じた言語習得を重視する。
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問382.サイレント・ウェイは、教師ができるだけ多く発話し、学習者の沈黙を保たせることを特徴とする教授法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。サイレント・ウェイは教師の発話を最小限にし、学習者の主体的な気づきと自己修正を促す。教師が多く発話するのではない。学習者の自律と発見を促す点で、人間主義的アプローチに位置づけられる。
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問383.サジェストペディアは、文法訳読を徹底反復することで暗示的に語彙を定着させる行動主義系の教授法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。サジェストペディアはロザノフが提唱し、音楽やリラックスした環境で暗示の力を活用する。行動主義系ではない。学習者の心理的障壁を下げることで潜在的な学習能力を引き出そうとする立場である。
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問384.コミュニティ・ランゲージ・ラーニング(CLL)は、カウンセリングの考え方を取り入れ、学習者の不安軽減を重視する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。CLLはCurranがカウンセリング理論を応用したもので、教師がカウンセラー役となり学習者の情意面を支える。学習者の主体性を尊重し、信頼関係に基づく学習共同体の形成を重視する点が特徴である。
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問385.ニーズ分析とは、学習者が言語をどのような場面で何のために使うかという目標ニーズを把握する作業である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ニーズ分析は学習者の目標ニーズと学習ニーズを把握し、コースの目標・内容を決める基礎資料となる。学習者の現状と目標との差を把握し、コース設計全体の出発点となる重要な手続きである。
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問386.レディネス調査は、学習者の既習事項・学習環境・適性など学習開始時の準備状態を把握する調査である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。レディネス調査は学習者の現有能力や学習条件を把握し、コースの出発点を適切に設定するために行う。学習開始時の準備状態を多面的に把握し、無理のないコース計画づくりに役立てる。
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問387.構造シラバスは、文型や文法項目ではなく、依頼・許可などの言語機能を配列の基準とするシラバスである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。構造シラバスは文型・文法項目を配列基準とする。依頼・許可などの言語機能を基準とするのは機能シラバスである。体系性に優れる一方、実際のコミュニケーション場面との結びつきが弱い面もある。
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問388.場面シラバスは、文法項目の体系性を最優先に配列し、コミュニケーション場面は考慮しないシラバスである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。場面シラバスは「空港で」「買い物で」など使用場面を基準に配列する。文法体系を最優先とするのは構造シラバスである。体系性に優れる一方、実際のコミュニケーション場面との結びつきが弱い面もある。
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問389.先行シラバスは授業開始前に学習項目を確定するのに対し、後行シラバスは授業後に実際に扱った項目を整理する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。先行(プロセス前)シラバスと後行シラバスの区別で、後行は実際の授業を踏まえて事後的に記述する点が特徴である。学習過程を踏まえて柔軟に項目を見直す観点として、評価や改善にも活用される。
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問390.教案における「導入」は、学習者が習った文型を実際の場面で自由に運用する最終段階を指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。導入は新出文型・語彙の意味と用法を理解させる段階である。習った項目を自由に運用させるのは応用(活用)段階である。学習者の負担を抑えつつ、新項目を文脈の中で自然に理解させる工夫が求められる。
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問391.授業構成の「練習」段階では、機械的練習から意味を伴う練習へと、統制度を徐々に高めていくのが一般的である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。練習は機械的(統制的)練習から意味を伴う有意味練習へと、統制度を徐々に下げていく流れが一般的である。十分な練習を経て、最終的に自由度の高い応用活動へと無理なく移行させていく。
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問392.「応用(活用)」段階は、学習項目を実際のコミュニケーション場面に近い形で自由に使わせる段階である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。応用段階はロールプレイやタスクなどで、習った項目を実際の運用に近い自由度の高い活動で使わせる。実際のコミュニケーションに近い活動を通じて、運用力の定着と転移を図る段階である。
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問393.生教材(生の素材)とは、日本語学習者向けに難易度を調整して作成された加工教材のことを指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。生教材(オーセンティック教材)は母語話者向けの実際の素材を指す。学習者向け加工教材は生教材とは呼ばない。難易度調整がない分、課題設定や支援の工夫によって学習者の負担を軽減する必要がある。
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問394.形成的評価は学習途中で行い指導改善や学習者へのフィードバックに用い、総括的評価は学習終了時の到達度判定に用いる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。形成的評価は指導と学習の改善のため学習過程で行い、総括的評価は一定期間の学習成果を最終的に判定する。評価結果を指導と学習の双方の改善に生かすフィードバック機能が重視される。
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問395.妥当性とは、テストが測定しようとしている能力を実際に測れているかという、測定内容の的確さに関する概念である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。妥当性はテストが測ろうとする構成概念や内容を的確に測れているかを示し、内容妥当性・構成概念妥当性などがある。内容妥当性・基準関連妥当性・構成概念妥当性など複数の側面から検討される概念である。
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問396.信頼性とは、テストが測ろうとする能力を内容的に的確に測れているかという測定内容の適切さを指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。信頼性は測定結果の一貫性・安定性を指す。測ろうとする能力を的確に測れているかという内容の適切さは妥当性の概念である。内容妥当性・基準関連妥当性・構成概念妥当性など複数の側面から検討される概念である。
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問397.真正性(オーセンティシティ)の高い評価とは、現実の言語使用場面とかけ離れた純粋な文法操作のみを問う評価である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。真正性の高い評価は現実の言語使用に近い課題を用いる。文法操作のみを問う評価は真正性が低いとされる。現実の言語使用に近い課題ほど真正性が高く、運用力の把握に適すると考えられる。
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問398.ルーブリックは、評価の観点と到達度の段階を表形式で示し、評価基準を明示化する採点指針である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ルーブリックは評価観点ごとに段階的な到達基準を記述し、評価の客観性・透明性を高める採点ツールである。評価者間のぶれを抑え、学習者にも到達目標を事前に共有できる利点がある。
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問399.ポートフォリオ評価は、一回の筆記試験の点数のみで学習成果を総合的に判断する評価方法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ポートフォリオ評価は学習過程の作品や記録を蓄積し継続的・多面的に評価する。一回の試験点数のみで判断しない。学習過程と成果の両面を可視化し、学習者の自己評価や振り返りの基盤となる。
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問400.自己評価やピア評価は、学習者の自律性やメタ認知を育てる観点から有効な評価方法として位置づけられる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。自己評価・ピア評価は学習者が自らの学びを振り返るメタ認知を促し、自律的学習者の育成に寄与する。学習者が自らの到達状況を把握し、次の学習目標を設定する自律性の育成につながる。
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問401.逆向き効果(ウォッシュバック効果)とは、テストの存在やその内容が教授・学習に与える影響のことである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ウォッシュバック(波及効果)はテストが教育内容や学習行動に与える影響で、正にも負にも働きうる。望ましい学習を促す正の波及効果を高めるテスト設計が重要だと指摘される。
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問402.到達度テスト(アチーブメントテスト)は、特定のコースで学んだ内容の習得度を測ることを目的とする。
正解:○(正しい)
解説:正しい。到達度テストは学習した範囲の達成度を測るもので、コースの教育目標に準拠して作成される。授業で扱った範囲に準拠するため、教育目標との対応関係を明確にして作成する。
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問403.熟達度テスト(プロフィシエンシーテスト)は、特定のコースの学習内容に限定して習得度を測るテストである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。熟達度テストは特定コースに依存せず、一般的な言語運用能力の現在の水準を測る。コース内容限定は到達度テストである。授業で扱った範囲に準拠するため、教育目標との対応関係を明確にして作成する。
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問404.項目分析における項目困難度とは、能力の高い受験者と低い受験者をどの程度区別できるかを示す指標である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。能力差を区別する程度を示すのは識別力(弁別力)である。項目困難度は問題の易しさ・難しさ(正答率)を示す指標である。難易度が偏らないよう配慮し、識別力と併せて項目の質を総合的に判断する。
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問405.項目困難度が極端に高い(ほぼ全員正答)問題は、識別力が高く良問とされ積極的に採用すべきである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ほぼ全員が正答する易しすぎる項目は識別力が低くなりやすい。識別力の観点からは見直しが必要な場合が多い。値が低い項目は内容や選択肢の見直しが必要となり、項目の改善に活用される。
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問406.クラッシェンのインプット仮説では、現在の能力よりわずかに高い理解可能なインプット(i+1)が習得を促すとされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。インプット仮説は理解可能なインプット(i+1)の受容が習得の鍵だとする。アウトプットは習得の必要条件とはしない。学習者が文脈の助けを借りて理解できる範囲のインプットが重要だと考えられている。
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問407.スウェインのアウトプット仮説は、産出をいっさい行わず理解可能なインプットのみで習得が完結すると主張する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。アウトプット仮説は産出が言語形式への気づきを促し習得に寄与するとする。インプットのみで完結すると主張するのはインプット仮説寄りの立場である。産出時の言語的処理を通じて、自分の表現の不足に気づく機会が生まれるとされる。
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問408.セリンカーの中間言語とは、学習者が習得過程で形成する、母語とも目標言語とも異なる独自の言語体系である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。中間言語(interlanguage)は学習者独自の体系で、化石化や言語転移などの現象を説明する概念である。学習段階に応じて変化する動的な体系であり、誤りも習得過程の自然な現れとみなされる。
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問409.シュミットの気づき仮説では、インプット中の言語項目に意識的に注意を向ける「気づき」が習得に重要とされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。気づき(noticing)仮説は、インプットを意味処理するだけでなく形式に気づくことが習得に必要だとする立場である。インプットを意味理解だけで終わらせず、言語形式へ注意を向ける指導が有効とされる。
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問410.化石化(フォシリゼーション)とは、学習者の発音が母語話者とまったく同一の水準まで必ず到達する現象を指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。化石化は誤りを含む中間言語の特徴がそれ以上発達せず固定化してしまう現象である。母語話者水準への必達を指すのではない。学習段階に応じて変化する動的な体系であり、誤りも習得過程の自然な現れとみなされる。
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問411.ガードナーらの統合的動機づけは、就職や昇進など実利的な目的のために言語を学ぶ志向に基づく動機づけである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。実利的目的に基づくのは道具的動機づけである。統合的動機づけは目標言語の文化や話者集団に近づきたいという統合志向に基づく。道具的動機づけとともに、学習の継続や成果に影響する要因として重視される。
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問412.外国語不安(言語不安)は常に学習を促進する要因であり、不安が高いほど習得が速く進むとされる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。外国語不安は多くの場合学習を阻害する要因とされ、不安が高いほど習得が速まるとは限らない。情意フィルターを高める。教師は安心して発話できる雰囲気づくりにより、不安の軽減を図ることが望ましい。
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問413.学習ストラテジーには、記憶・認知などの直接ストラテジーと、メタ認知・社会的などの間接ストラテジーがある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Oxfordの分類では直接ストラテジー(記憶・認知・補償)と間接ストラテジー(メタ認知・情意・社会的)に大別される。学習者が自らの学習を計画・調整・評価する力の育成にもつながる方略である。
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問414.文法規則を母語で解説し翻訳を中心に読解力を養う、19世紀ヨーロッパで主流だった教授法はどれか。
- ア.文法訳読法(GTM)
- イ.オーディオリンガル・メソッド
- ウ.TBLT
正解:ア.文法訳読法(GTM)
解説:正解は文法訳読法。19世紀ヨーロッパで古典語教育を起源とし、文法解説と翻訳による読解力育成を中心とした伝統的教授法である。古典語教育に由来し、読み書き偏重で会話運用力の育成に課題があると指摘される。
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問415.行動主義心理学と構造言語学を基盤とし、文型練習と反復で言語習慣を形成しようとする教授法はどれか。
- ア.オーディオリンガル・メソッド
- イ.サイレント・ウェイ
- ウ.サジェストペディア
正解:ア.オーディオリンガル・メソッド
解説:正解はオーディオリンガル・メソッド。行動主義と構造言語学を基盤に、ミムメム練習やパターン・プラクティスで習慣形成を図った。対比的言語学に基づき母語の干渉を誤りの主因とみなした点も特徴である。
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問416.コミュニケーション能力(communicative competence)の概念を提唱し、CLTの理論的支柱となった人物は誰か。
- ア.ハイムズ(Hymes)
- イ.チョムスキー(Chomsky)
- ウ.スキナー(Skinner)
正解:ア.ハイムズ(Hymes)
解説:正解はハイムズ。社会言語学的観点からコミュニケーション能力概念を提唱し、文法能力に偏らないCLTの理論的基盤となった。文法能力に加え社会言語能力・談話能力・方略的能力を含む統合的な能力観を導いた。
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問417.学習者が言語をどの場面で何のために使うかという目標ニーズを把握する、コースデザイン初期の作業はどれか。
- ア.ニーズ分析
- イ.項目分析
- ウ.リフレクション
正解:ア.ニーズ分析
解説:正解はニーズ分析。学習者の目標ニーズと学習ニーズを把握し、コースの目標・内容・方法を決定する基礎資料を得る作業である。学習者の現状と目標との差を把握し、コース設計全体の出発点となる重要な手続きである。
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問418.文型や文法項目の難易度・体系に沿って学習項目を配列するシラバスはどれか。
- ア.構造シラバス
- イ.場面シラバス
- ウ.話題シラバス
正解:ア.構造シラバス
解説:正解は構造シラバス。文法項目を体系的に配列する伝統的シラバスで、運用面を基準とする場面・機能シラバスと対比される。体系性に優れる一方、実際のコミュニケーション場面との結びつきが弱い面もある。
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問419.学習途中で実施し、指導の改善や学習者へのフィードバックを目的とする評価はどれか。
- ア.形成的評価
- イ.総括的評価
- ウ.熟達度評価
正解:ア.形成的評価
解説:正解は形成的評価。学習過程で行い、指導と学習の改善を目的とする。学習終了時の到達判定を行う総括的評価とは区別される。評価結果を指導と学習の双方の改善に生かすフィードバック機能が重視される。
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問420.評価の観点と到達段階を表形式で示し、採点基準を明確化する評価ツールはどれか。
- ア.ルーブリック
- イ.ポートフォリオ
- ウ.チェックリストの逆向き効果
正解:ア.ルーブリック
解説:正解はルーブリック。評価観点ごとに段階的到達基準を記述する採点指針で、評価の客観性と透明性を高める役割を持つ。評価者間のぶれを抑え、学習者にも到達目標を事前に共有できる利点がある。
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問421.特定コースで学んだ内容の習得度を、その教育目標に準拠して測るテストはどれか。
- ア.到達度テスト
- イ.熟達度テスト
- ウ.適性テスト
正解:ア.到達度テスト
解説:正解は到達度テスト(アチーブメントテスト)。学習範囲の達成度を測り、コースの教育目標に基づいて作成される点が特徴である。授業で扱った範囲に準拠するため、教育目標との対応関係を明確にして作成する。
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問422.クラッシェンが提唱した、現在の能力よりわずかに高い理解可能なインプットを表す概念はどれか。
- ア.i+1
- イ.i+0
- ウ.プッシュト・アウトプット
正解:ア.i+1
解説:正解はi+1。インプット仮説の中核概念で、理解可能でありながら現状をわずかに超えるインプットが習得を促進するとされる。学習者が文脈の助けを借りて理解できる範囲のインプットが重要だと考えられている。
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問423.学習者が習得過程で形成する、母語とも目標言語とも異なる独自の言語体系を指す概念はどれか。
- ア.中間言語
- イ.ピジン
- ウ.コードスイッチング
正解:ア.中間言語
解説:正解は中間言語(interlanguage)。セリンカーが提唱し、化石化や言語転移などの学習者言語の現象を説明する枠組みである。学習段階に応じて変化する動的な体系であり、誤りも習得過程の自然な現れとみなされる。
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問424.教師の発話を最小限にし、色チャートやロッドを用いて学習者の自発的発見を促す教授法はどれか。
- ア.サイレント・ウェイ
- イ.サジェストペディア
- ウ.全身反応教授法(TPR)
正解:ア.サイレント・ウェイ
解説:正解はサイレント・ウェイ。Gattegnoが考案し、教師の沈黙と教具により学習者の主体的な気づきと自己修正を引き出す手法である。学習者の自律と発見を促す点で、人間主義的アプローチに位置づけられる。
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問425.授業の「応用(活用)」段階で行う活動として最も適切なものはどれか。
- ア.ロールプレイやタスクによる自由度の高い運用活動
- イ.新出文型の意味を場面で提示する活動
- ウ.代入練習や変換練習などの機械的練習
正解:ア.ロールプレイやタスクによる自由度の高い運用活動
解説:正解はロールプレイやタスク。応用段階では習った項目を実際の運用に近い自由な活動で使わせ、コミュニケーション能力を育てる。実際のコミュニケーションに近い活動を通じて、運用力の定着と転移を図る段階である。
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問426.反転授業(フリップド・ラーニング)の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.知識のインプットを事前に行い、教室では応用・協働活動に時間を使う
- イ.授業を全て教師の講義のみで進める
- ウ.評価を学習開始前に行い指導を省略する
正解:ア.知識のインプットを事前に行い、教室では応用・協働活動に時間を使う
解説:正解は事前インプット・教室で応用。反転授業は講義動画等で予習し、対面では演習や協働など高次の活動に時間を充てる形態である。事前学習の質を担保する仕組みと、対面活動の設計が成否を左右するとされる。
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問427.学習者の母語を介在させず、目標言語のみで実物や動作を使って意味を伝える教授法はどれか。
- ア.文法訳読法(GTM)
- イ.直接法(ダイレクトメソッド)
- ウ.コミュニティ・ランゲージ・ラーニング
正解:イ.直接法(ダイレクトメソッド)
解説:正解は直接法。母語を排し目標言語だけで指導し、絵・実物・動作で意味を直接理解させる点が文法訳読法と対照的である。古典語教育に由来し、読み書き偏重で会話運用力の育成に課題があると指摘される。
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問428.意味のあるタスクの遂行を中心に授業を組み立て、文法は必要に応じて扱う教授法はどれか。
- ア.オーディオリンガル法
- イ.TBLT(タスク中心の教授法)
- ウ.文法訳読法
正解:イ.TBLT(タスク中心の教授法)
解説:正解はTBLT。タスク遂行を通じて言語を使いながら学ぶことを重視し、文法項目の厳密な配列順守を最優先とはしない。タスク前・タスク中・タスク後の段階を設け、運用を通じた言語習得を重視する。
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問429.学習開始時の既習事項・学習環境・適性など、学習者の準備状態を把握する調査はどれか。
- ア.ニーズ分析
- イ.レディネス調査
- ウ.項目分析
正解:イ.レディネス調査
解説:正解はレディネス調査。学習者の現有能力や学習条件を把握し、コースの出発点を適切に設定するために実施する調査である。学習開始時の準備状態を多面的に把握し、無理のないコース計画づくりに役立てる。
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問430.「空港で」「買い物で」など、言語を使用する場面を基準に学習項目を配列するシラバスはどれか。
- ア.構造シラバス
- イ.場面シラバス
- ウ.技能シラバス
正解:イ.場面シラバス
解説:正解は場面シラバス。使用場面ごとに必要な表現を配列するもので、文法体系を基準とする構造シラバスとは配列原理が異なる。体系性に優れる一方、実際のコミュニケーション場面との結びつきが弱い面もある。
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問431.テストが測定しようとする能力を実際に的確に測れているかに関する概念はどれか。
- ア.信頼性
- イ.妥当性
- ウ.実用性
正解:イ.妥当性
解説:正解は妥当性。測定内容の的確さを示す概念で、内容妥当性や構成概念妥当性などがある。結果の安定性は信頼性が扱う。内容妥当性・基準関連妥当性・構成概念妥当性など複数の側面から検討される概念である。
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問432.現実の言語使用場面に近い課題を用いて評価する、評価の真正性に関わる方法はどれか。
- ア.多肢選択式の文法穴埋めテスト
- イ.パフォーマンス評価(実演課題)
- ウ.選択肢の暗記テスト
正解:イ.パフォーマンス評価(実演課題)
解説:正解はパフォーマンス評価。実際の言語使用に近い課題で運用力を見るため真正性が高い。文法穴埋めは真正性が相対的に低い。実演や産出物を通して総合的な運用力を見るため、ルーブリックとの併用が有効である。
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問433.学習者の作品や学習記録を継続的に蓄積し、多面的に学習成果を評価する方法はどれか。
- ア.客観テスト
- イ.ポートフォリオ評価
- ウ.識別力分析
正解:イ.ポートフォリオ評価
解説:正解はポートフォリオ評価。学習過程の成果物を蓄積し継続的・多面的に評価するもので、自律性やメタ認知の育成にも資する。学習過程と成果の両面を可視化し、学習者の自己評価や振り返りの基盤となる。
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問434.特定コースの内容に依存せず、現在の一般的な言語運用能力の水準を測るテストはどれか。
- ア.到達度テスト
- イ.熟達度テスト
- ウ.診断テスト
正解:イ.熟達度テスト
解説:正解は熟達度テスト(プロフィシエンシーテスト)。特定の学習範囲に縛られず、現時点の総合的な言語運用能力を測定する。特定の学習歴に依存せず、現時点での総合的な運用能力の水準を判定する点が特徴である。
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問435.産出の際に言語上の不足に気づき、形式への注意を促すことで習得に寄与すると主張する仮説はどれか。
- ア.インプット仮説
- イ.アウトプット仮説
- ウ.情意フィルター仮説
正解:イ.アウトプット仮説
解説:正解はアウトプット仮説。スウェインが提唱し、産出を通じて自分の言語の不足に気づき形式に注意を向ける機能を重視する。産出時の言語的処理を通じて、自分の表現の不足に気づく機会が生まれるとされる。
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問436.インプット中の言語項目に意識的に注意を向けることが習得に重要だとする仮説はどれか。
- ア.モニター仮説
- イ.気づき仮説(noticing)
- ウ.自然順序仮説
正解:イ.気づき仮説(noticing)
解説:正解は気づき仮説。シュミットが提唱し、意味処理だけでなく言語形式への気づきが習得を進める鍵だとする立場である。インプットを意味理解だけで終わらせず、言語形式へ注意を向ける指導が有効とされる。
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問437.目標言語の文化や話者集団に近づきたいという志向に基づく動機づけはどれか。
- ア.道具的動機づけ
- イ.統合的動機づけ
- ウ.外発的動機づけのみ
正解:イ.統合的動機づけ
解説:正解は統合的動機づけ。ガードナーらの分類で、目標言語社会への統合志向に基づく。実利目的の道具的動機づけと対比される。道具的動機づけとともに、学習の継続や成果に影響する要因として重視される。
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問438.授業後にリフレクション(省察)を行う主な目的として最も適切なものはどれか。
- ア.学習者の成績を最終的に序列化するため
- イ.自らの授業実践を振り返り改善点を見いだすため
- ウ.教材の販売価格を決定するため
正解:イ.自らの授業実践を振り返り改善点を見いだすため
解説:正解は実践の振り返り。リフレクションは自身の授業を省察して課題と改善点を明らかにし、専門性の向上につなげる活動である。記録や同僚との協議を通じて省察を深めることで、継続的な授業改善につながる。
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問439.ロザノフが提唱し、音楽やリラックスした環境で暗示の力を活用しようとする教授法はどれか。
- ア.全身反応教授法(TPR)
- イ.直接法
- ウ.サジェストペディア
正解:ウ.サジェストペディア
解説:正解はサジェストペディア。ロザノフが考案し、音楽やリラックス状態を用いた暗示によって学習効率を高めようとする手法である。学習者の心理的障壁を下げることで潜在的な学習能力を引き出そうとする立場である。
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問440.カウンセリングの考え方を取り入れ、学習者の不安軽減を重視する教授法はどれか。
- ア.オーディオリンガル法
- イ.TBLT
- ウ.コミュニティ・ランゲージ・ラーニング(CLL)
正解:ウ.コミュニティ・ランゲージ・ラーニング(CLL)
解説:正解はCLL。Curranがカウンセリング理論を応用し、教師がカウンセラー役として学習者の情意面を支え不安を軽減する手法である。学習者の主体性を尊重し、信頼関係に基づく学習共同体の形成を重視する点が特徴である。
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問441.授業の「導入」段階の主な目的として最も適切なものはどれか。
- ア.習った文型を自由に使わせる
- イ.機械的な反復練習を行う
- ウ.新出文型・語彙の意味と用法を理解させる
正解:ウ.新出文型・語彙の意味と用法を理解させる
解説:正解は新項目の意味と用法の理解。導入は場面づけや視覚教材を用いて新出項目を自然に提示し、その意味と用法を理解させる段階である。学習者の負担を抑えつつ、新項目を文脈の中で自然に理解させる工夫が求められる。
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問442.母語話者向けに作られた実際の素材を、加工せずに教材として用いるものを何と呼ぶか。
- ア.パターン教材
- イ.加工教材
- ウ.生教材(オーセンティック教材)
正解:ウ.生教材(オーセンティック教材)
解説:正解は生教材。母語話者向けの実素材を指し、現実的な言語使用に触れられる利点がある。学習者向けに作った教材とは区別される。難易度調整がない分、課題設定や支援の工夫によって学習者の負担を軽減する必要がある。
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問443.テストを同じ条件で繰り返したときに結果が安定して一貫するかという測定の性質はどれか。
- ア.妥当性
- イ.真正性
- ウ.信頼性
正解:ウ.信頼性
解説:正解は信頼性。測定結果の一貫性・安定性を示し、測定誤差が小さいほど高い。測れている内容の的確さは妥当性が扱う概念である。内容妥当性・基準関連妥当性・構成概念妥当性など複数の側面から検討される概念である。
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問444.テストの存在や内容が教授・学習に与える影響を指す用語はどれか。
- ア.項目困難度
- イ.識別力
- ウ.ウォッシュバック効果(波及効果)
正解:ウ.ウォッシュバック効果(波及効果)
解説:正解はウォッシュバック効果。テストが教育内容や学習行動に与える影響で、良い方向にも悪い方向にも作用しうる現象である。望ましい学習を促す正の波及効果を高めるテスト設計が重要だと指摘される。
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問445.項目分析で、得点上位群と下位群の正答率差などにより、項目が能力差をどの程度区別するかを示す指標はどれか。
- ア.項目困難度
- イ.通過率
- ウ.識別力(弁別力)
正解:ウ.識別力(弁別力)
解説:正解は識別力。能力の高い受験者と低い受験者を区別する程度を示す指標で、上位群と下位群の正答率差などで算出される。値が低い項目は内容や選択肢の見直しが必要となり、項目の改善に活用される。
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問446.学習者が自らの学びを振り返り、メタ認知を働かせる点で有効とされる評価はどれか。
- ア.教師による一方的な減点法
- イ.標準化された熟達度テストのみ
- ウ.自己評価・ピア評価
正解:ウ.自己評価・ピア評価
解説:正解は自己評価・ピア評価。学習者自身が学びを省察するメタ認知を促し、自律的な学習者の育成に寄与する評価方法である。学習者が自らの到達状況を把握し、次の学習目標を設定する自律性の育成につながる。
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問447.外国語不安が学習に与える影響として一般に指摘されるものはどれか。
- ア.不安が高いほど常に習得が速まる
- イ.学習にまったく影響しない
- ウ.情意フィルターを高め、習得を阻害しうる
正解:ウ.情意フィルターを高め、習得を阻害しうる
解説:正解は習得を阻害しうる。外国語不安は情意フィルターを高めインプットの取り込みを妨げる要因とされ、学習の阻害要因となりうる。教師は安心して発話できる雰囲気づくりにより、不安の軽減を図ることが望ましい。
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問448.eラーニングや遠隔授業など、ICTを活用した日本語教育の利点として最も適切なものはどれか。
- ア.対面でしか学べないため学習機会が限定される
- イ.教師の役割が完全に不要になる
- ウ.時間・場所の制約を超えて学習機会を提供できる
正解:ウ.時間・場所の制約を超えて学習機会を提供できる
解説:正解は時間・場所の制約超越。ICT活用は遠隔地や多忙な学習者にも学習機会を広げる利点があり、教師の役割がなくなるわけではない。教師には対面とオンラインの利点を組み合わせて活用する設計力が一層求められる。
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問449.教育実習や授業観察において、観察者が果たすべき役割として最も適切なものはどれか。
- ア.授業中に随時割り込んで指導を交代する
- イ.私語をして雰囲気を和ませる
- ウ.事前に観点を定めて記録し、事後に建設的に協議する
正解:ウ.事前に観点を定めて記録し、事後に建設的に協議する
解説:正解は観点を定めた記録と事後協議。授業観察は観察観点を明確にして客観的に記録し、リフレクションを通じ建設的に改善へつなげる。記録や同僚との協議を通じて省察を深めることで、継続的な授業改善につながる。
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問450.学習者の適性(言語学習適性)に関する説明として最も適切なものはどれか。
- ア.全ての学習者で完全に均一である
- イ.学習成果とは無関係である
- ウ.音韻認識力や言語分析力などの個人差を含む
正解:ウ.音韻認識力や言語分析力などの個人差を含む
解説:正解は音韻認識力や言語分析力などの個人差。言語学習適性は音声認識・記憶・言語分析などの能力差を含み、習得速度に関わるとされる。適性は固定的なものではなく、指導法や学習経験によって補える側面もあるとされる。
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問451.両唇を閉じてから一気に開放して出す日本語の[p][b]は、調音法上は摩擦音に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは[p][b]は両唇をいったん閉鎖し呼気を一気に開放して調音する両唇破裂音であり、摩擦音ではなく破裂音(閉鎖音)に分類される。狭めを通る乱流による摩擦音とは調音法が異なる。
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問452.日本語の[s]は、声帯を振動させて出す有声歯茎摩擦音である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは[s]は声帯振動を伴わない無声歯茎摩擦音である。歯茎で狭めを作り呼気の摩擦で生じる点は摩擦音だが、有声ではなく無声であり、有声の対応音は[z]である点を混同しないよう注意する。
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問453.「ち」の子音[tɕ]や「つ」の子音[ts]は、摩擦のみで作られる純粋な摩擦音である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは[tɕ](ち)や[ts](つ)は閉鎖を作って破裂させた直後に摩擦へ移行する破擦音であり、摩擦のみではなく破裂と摩擦を連続させて調音する点で純粋な摩擦音とは区別される。
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問454.鼻音である[m][n]は、軟口蓋を上げて鼻腔への通路を閉ざし、呼気をすべて口腔から出して調音する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは鼻音は軟口蓋を下げて鼻腔への通路を開き、呼気を鼻腔から出して調音する有声子音である。軟口蓋を上げて鼻腔を閉ざすのは口音の場合であり、鼻音の説明とは逆になっている。
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問455.日本語のラ行子音は、舌先を歯茎に瞬間的に触れさせて出す弾き音(はじき音)である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。日本語のラ行子音[ɾ]は舌先を歯茎に一瞬触れさせて弾く歯茎弾き音であり、流音の一種として扱われる。英語のような側面音[l]やふるえ音とは調音法が異なる点に注意が必要である。
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問456.半母音[j][w]は完全な閉鎖や狭めを伴うため、調音法上は破裂音に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは半母音は母音に近い広い通路を保ち、閉鎖も乱流を生む狭めも伴わない接近音である。破裂音ではなく半母音(接近音)に分類され、母音的な性質を持つ点で破裂音と大きく異なる。
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問457.[t][d][s][z][n]はいずれも調音点が「両唇」である両唇音にまとめられる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはこれらは舌先や舌端を上歯茎に近づけて調音する歯茎音であり、調音点は両唇ではなく歯茎である。両唇音は[p][b][m]であり、調音点の分類を取り違えないよう注意が必要である。
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問458.「か」の子音[k]は調音点が両唇であり、両唇破裂音に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは[k]は舌の奥(後舌)を軟口蓋に接触させて出す軟口蓋破裂音であり、調音点は両唇ではなく軟口蓋である。両唇破裂音は[p][b]であり、調音点を取り違えないよう注意する。
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問459.母音の分類は、舌の高低(開口度)・舌の前後位置・唇の丸めの有無の三つの観点で行われる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。母音は舌の高さ(高・中・低)、舌の前後(前舌・後舌)、円唇か非円唇かという三つの調音的特徴によって体系的に分類される。子音の分類に用いる調音点や調音法とは観点が異なる。
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問460.日本語の母音「い」は、舌が高く前寄りに位置する前舌高母音である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「い」[i]は舌の最も高い部分が前方かつ高い位置にある前舌狭母音(高母音)で、非円唇である。後舌で円唇の「う」とは舌の前後位置と唇の丸めの点で対照的な関係にある。
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問461.標準的な日本語の「う」は、英語の[u]のように唇を強く丸める典型的な円唇後舌母音である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは標準的な日本語の「う」[ɯ]は唇の丸めが弱い非円唇(または中舌寄り)後舌母音で、英語の強い円唇[u]とは異なる。学習者が英語式の強い円唇で発音すると不自然になりやすい。
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問462.母音「あ」は、舌の位置が低く口を大きく開けて発音される広母音(低母音)である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「あ」[a]は舌の高さが最も低く開口度が大きい低母音であり、5母音の中で最も口の開きが大きい。舌が高く口の開きが小さい「い」「う」とは開口度の点で正反対の関係にある。
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問463.連濁とは、二つの語が複合する際に後部要素の語頭清音が濁音に変わる現象である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。連濁は「やま+かわ→やまがわ」のように複合語の後部要素の語頭が清音から濁音へ変化する音韻現象である。すべての複合語で起こるわけではなく、一定の条件が関与する。
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問464.ライマンの法則とは、後部要素にすでに濁音が含まれる場合は連濁が起こりやすいという規則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはライマンの法則は、後部要素の内部に既に濁音があると連濁がむしろ阻止される傾向を示す規則である。「おお+とかげ→おおとかげ」のように濁音化しない例がこれに当たる。
-
問465.連声とは、前の音の末尾と後ろの母音が結びついて音が変化する現象で、「観音(かんのん)」などが例である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。連声は「かん+おん→かんのん」「てん+のう(天皇)」のように撥音や促音の後の母音音節が鼻音化・拗音化して結合する現象である。後部要素の語頭が変化する点で連濁とは異なる。
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問466.母音の無声化とは、無声子音に挟まれた狭母音[i][ɯ]が声帯振動を失って発音される現象である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「きく(菊)」「すき」などで、無声子音にはさまれた[i][ɯ]が声帯振動を伴わず無声化する。東京方言で特に顕著に見られ、地域差や個人差もある音声現象として知られている。
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問467.母音の無声化は、必ず有声子音と有声子音にはさまれた広母音「あ」で起こる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは無声化は無声子音にはさまれた狭母音[i][ɯ]で起こりやすく、有声子音間や広母音「あ」で典型的に生じるわけではない。環境を取り違えると無声化の理解を誤ることになる。
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問468.撥音「ン」は、後続する子音の調音点に合わせて[m][n][ŋ][ɴ]などに発音が変わる(鼻音化・同化)。
正解:○(正しい)
解説:正しい。撥音は単独では一定の音価を持たず、後続音への同化により「あんぱん」[m]、「あんない」[n]、「りんご」[ŋ]のように調音点が変わる。これを撥音の同化(条件異音)と呼ぶ。
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問469.東京式アクセントと京阪式アクセントは、いずれも声の強さ(強勢)によって語を区別する強勢アクセントである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは日本語のアクセントは声の高低(ピッチ)によるもので、強さによる強勢アクセントではない。東京式と京阪式は高低の配置が異なる二系統だが、いずれも高低アクセントである点は共通する。
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問470.東京式アクセントでは、第1拍と第2拍の高さは必ず同じになる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは東京式では第1拍と第2拍の高さは原則として異なり、第1拍が高ければ第2拍は低く、第1拍が低ければ第2拍は高くなる。両拍が同じ高さになることは原則としてない。
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問471.平板型のアクセントとは、語の途中に下がり目(アクセント核)を持たない型である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。平板型は語内に高さの下がり目を持たず、後続助詞も高いまま続く型で、「さくらが」などが例である。下がり目を持つ起伏型(頭高・中高・尾高)と対立する関係にある。
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問472.起伏型のアクセントには、頭高型・中高型・尾高型が含まれる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。起伏型は下がり目(アクセント核)を持つ型の総称で、核の位置により頭高型・中高型・尾高型に分けられ、下がり目を持たない平板型と対立する分類体系を構成している。
-
問473.尾高型と平板型は、語単独では高低の動きが似ていても、後続助詞の高さで区別できる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。尾高型は語末の後の助詞で下がる(はな↓が)が、平板型は助詞も高いまま(はなが→)で、助詞を付けて初めて両者が区別される。語単独だけでは型を判定できないことがある。
-
問474.日本語のモーラ(拍)では、撥音・促音・長音などの特殊拍は1拍として数えない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはモーラは時間的な単位で、特殊拍である撥音「ン」、促音「ッ」、長音の後半もそれぞれ独立した1拍として数える。そのため「とうきょう」は4拍となり、特殊拍を数えないとするのは誤りである。
-
問475.促音「ッ」は、後続する子音の調音の構えを保ったまま閉鎖や狭めを持続させて作られる特殊拍である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。促音は後続子音の閉鎖や摩擦の構えを1拍分保つことで生じる特殊拍で、「きって」では[t]の閉鎖が持続して発音される。それ自体は独立した音価を持たない点が特徴である。
-
問476.「音節」と「モーラ」は完全に同じ単位であり、両者を区別する必要はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは音節は母音を中心とするまとまりで特殊拍を含めて1音節とすることがあり、モーラは特殊拍も独立して数える。「とん」は1音節2モーラとなり、両者は明確に区別される。
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問477.長音「ー」は、直前の母音の調音をそのまま延長して作られ、1拍分の長さを持つ特殊拍である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。長音は先行母音の構えを保って延長することで生じる特殊拍で、「おばあさん」では「あ」の延長部分が1拍として数えられる。長短の対立が語の意味を区別する場合がある。
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問478.プロソディとは、個々の分節音(子音・母音)そのものを指し、抑揚やリズムは含まない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはプロソディは分節音の上に重なる超分節的特徴で、アクセント・イントネーション・リズム・ポーズなどを指す。個々の分節音そのものではなく、それらに重なる要素である。
-
問479.イントネーションとは、文や句全体にわたる声の高さの変化(上昇・下降)のことである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。イントネーションは文末や句のまとまりにかかる声の高さの動きで、上昇調は疑問、下降調は平叙など、文の態度や種類を示す機能を持つ。語ごとのアクセントとは区別される。
-
問480.プロミネンスとは、文中で特に強調したい部分を音声的に目立たせることである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。プロミネンスは焦点となる語句を高さ・強さ・長さなどで際立たせる現象で、「私が行く」のどこを強めるかで情報の焦点が変わる。文全体の抑揚であるイントネーションとは別の概念である。
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問481.ポーズ(休止)は単なる発話の停止にすぎず、意味の区切りや文構造とは無関係である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはポーズは発話中の無音区間で、意味のまとまりや構文の境界を示し、聞き手の理解を助けたり強調の効果を生んだりするプロソディ要素である。意味や文構造と無関係というのは誤りである。
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問482.シャドーイングとは、聞こえてくる音声を聞き終えてから一斉に書き取る指導法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはシャドーイングは聞こえてくる音声を少し遅れて即座に声に出して追随する練習法であり、聞き終えてから書き取るディクテーションとは異なる。耳と口を同時に使う点が特徴である。
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問483.プロソディーグラフは、文の抑揚やアクセントの高低を視覚的に図示して発音指導に用いるものである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。プロソディーグラフは語句の高低やイントネーションを線や記号で図示し、学習者が抑揚を視覚的に把握して発音練習できるよう支援する教具である。聴覚情報を視覚化する点に意義がある。
-
問484.発音指導では、学習者の誤りを音声的特徴に基づいて分析し、調音点や調音法の違いを意識させることが有効である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。学習者の母語干渉による誤りを調音点・調音法の観点から分析し、口の構えや舌の位置を具体的に示すことで効果的な発音矯正につながる。誤りの背景を分析する姿勢が重要である。
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問485.国際音声記号(IPA)は、日本語の音声だけを表記するために作られた専用の記号体系である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはIPAは国際音声学会が定めた音声表記体系で、特定言語専用ではなく世界中の言語の音声を一音一記号で統一的に記述するためのものである。日本語専用とするのは用途を限定した誤りである。
-
問486.音響音声学では、フォルマントと呼ばれる周波数のピークによって母音の音色を分析する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。フォルマントは声道の共鳴によって強められた周波数帯で、第1・第2フォルマントの位置関係が母音の種類(音色)の弁別に重要な役割を果たす。スペクトログラムで観察できる。
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問487.調音音声学は、音波の物理的性質を測定することを中心に音声を研究する分野である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは音波の物理的性質を扱うのは音響音声学である。調音音声学は唇・舌・声帯などの発声器官がどのように動き構えを取って音を作るかを記述する分野で、両者は研究の観点が異なる。
-
問488.声帯振動の有無による有声音と無声音の区別は、子音にも母音にも関わる音声的特徴である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。声帯が振動すれば有声音、振動しなければ無声音となり、[b]対[p]のような子音の対立に関わるほか、母音の無声化のように母音にも関係する。声帯振動は重要な弁別的特徴の一つである。
-
問489.次のうち、調音法が「破擦音」である日本語の子音はどれか。
- ア.パの子音[p]
- イ.サの子音[s]
- ウ.マの子音[m]
- エ.ツの子音[ts]
正解:エ.ツの子音[ts]
解説:正答は「ツの子音[ts]」。破擦音は閉鎖を破裂させた直後に摩擦へ移行する子音で、[ts]がこれに当たる。[p]は破裂音、[s]は摩擦音、[m]は鼻音であり、いずれも破擦音ではない。
-
問490.日本語のラ行子音[ɾ]の調音法として最も適切なものはどれか。
- ア.弾き音(はじき音)
- イ.ふるえ音
- ウ.破裂音
- エ.側面音
正解:ア.弾き音(はじき音)
解説:正答は「弾き音(はじき音)」。日本語のラ行子音は舌先を歯茎に一瞬触れさせて弾く歯茎弾き音である。側面音は英語[l]、ふるえ音は巻き舌、破裂音は[t]等であり、いずれも該当しない。
-
問491.次のうち、調音点が「両唇」である子音の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.[t][d][n]
- イ.[p][b][m]
- ウ.[k][g][ŋ]
- エ.[s][z]
正解:イ.[p][b][m]
解説:正答は「[p][b][m]」。これらは上下の唇を使って調音する両唇音である。[t][d][n]は歯茎音、[k][g][ŋ]は軟口蓋音、[s][z]は歯茎摩擦音であり、調音点が両唇ではない。
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問492.日本語の母音「い」の調音的特徴として正しいものはどれか。
- ア.中舌・中母音・円唇
- イ.後舌・低母音・円唇
- ウ.前舌・高母音・非円唇
- エ.後舌・高母音・円唇
正解:ウ.前舌・高母音・非円唇
解説:正答は「前舌・高母音・非円唇」。「い」[i]は舌が前方かつ高い位置にあり唇を丸めない母音である。後舌や円唇、低母音や中母音は「い」の特徴に当てはまらず、舌位置と円唇性の点で誤りである。
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問493.標準的な日本語の母音「う」の唇の特徴として最も適切なものはどれか。
- ア.強く突き出した円唇
- イ.完全な円唇
- ウ.唇を横に強く引く
- エ.円唇性が弱い(非円唇に近い)
正解:エ.円唇性が弱い(非円唇に近い)
解説:正答は「円唇性が弱い(非円唇に近い)」。日本語の「う」[ɯ]は英語[u]のような強い円唇を伴わず、唇の丸めが弱いのが特徴である。強い突き出しや完全な円唇、唇を横に引くことは当てはまらない。
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問494.母音を分類する三つの基本的な観点として正しい組み合わせはどれか。
- ア.舌の高さ・舌の前後・円唇/非円唇
- イ.破裂・摩擦・鼻音
- ウ.調音点・調音法・声帯振動
- エ.高さ・強さ・長さ
正解:ア.舌の高さ・舌の前後・円唇/非円唇
解説:正答は「舌の高さ・舌の前後・円唇/非円唇」。母音は開口度(舌の高低)、前舌か後舌か、唇の丸めの有無で分類される。調音点・調音法・声帯振動や破裂・摩擦・鼻音は主に子音の分類に用いる観点である。
-
問495.複合語で後部要素の語頭清音が濁音に変わる音韻現象を何と呼ぶか。
- ア.連声
- イ.連濁
- ウ.母音調和
- エ.促音化
正解:イ.連濁
解説:正答は「連濁」。連濁は「やま+かわ→やまがわ」のように後部要素の語頭清音が濁音化する現象である。連声は撥音後の鼻音化、母音調和は母音の同化、促音化は別の現象でいずれも該当しない。
-
問496.後部要素に既に濁音が含まれると連濁が阻止されやすいという規則を何と呼ぶか。
- ア.グリムの法則
- イ.母音調和
- ウ.ライマンの法則
- エ.ヴェルナーの法則
正解:ウ.ライマンの法則
解説:正答は「ライマンの法則」。後部要素内にすでに濁音があると連濁が起こりにくいことを示す規則である。グリムの法則は印欧語の子音推移、母音調和やヴェルナーの法則は別現象であり該当しない。
-
問497.「天皇(てんのう)」「観音(かんのん)」のように、撥音の後の母音音節が鼻音化して結合する現象を何と呼ぶか。
- ア.連濁
- イ.促音化
- ウ.母音の無声化
- エ.連声
正解:エ.連声
解説:正答は「連声」。連声は前の音の末尾と後ろの母音が結びついて音が変化する現象で、撥音の後の音節が鼻音化する「かんのん」などが典型例である。連濁や母音の無声化、促音化とは異なる現象である。
-
問498.母音の無声化が最も起こりやすい音声環境として正しいものはどれか。
- ア.無声子音にはさまれた狭母音[i][ɯ]
- イ.語頭の母音
- ウ.有声子音にはさまれた広母音「あ」
- エ.アクセント核のある母音
正解:ア.無声子音にはさまれた狭母音[i][ɯ]
解説:正答は「無声子音にはさまれた狭母音[i][ɯ]」。「きく」「すし」のように無声子音間の狭母音で声帯振動が失われやすい。有声子音間の広母音や語頭の母音、アクセント核のある母音では起こりにくい。
-
問499.「あんない(案内)」と発音するとき、撥音「ン」はどの音として実現されるか。
- ア.両唇鼻音[m]
- イ.歯茎鼻音[n]
- ウ.軟口蓋鼻音[ŋ]
- エ.口蓋垂鼻音[ɴ]
正解:イ.歯茎鼻音[n]
解説:正答は「歯茎鼻音[n]」。撥音は後続子音への同化で調音点が変わり、歯茎音[n]の前では歯茎鼻音[n]となる。両唇鼻音[m]は「あんぱん」、軟口蓋鼻音[ŋ]は「りんご」、口蓋垂鼻音は語末などの場合である。
-
問500.「あんぱん」と発音するとき、撥音「ン」が同化して実現される音はどれか。
- ア.軟口蓋鼻音[ŋ]
- イ.歯茎鼻音[n]
- ウ.両唇鼻音[m]
- エ.硬口蓋鼻音[ɲ]
正解:ウ.両唇鼻音[m]
解説:正答は「両唇鼻音[m]」。後続の両唇音[p]に同化して撥音は両唇鼻音[m]となる。歯茎鼻音[n]は「あんない」、軟口蓋鼻音[ŋ]は「りんご」、硬口蓋鼻音は別環境であり、ここでは両唇鼻音が正しい。
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問501.日本語のアクセントの主たる性質として正しいものはどれか。
- ア.強さによる強勢アクセント
- イ.長さによるアクセント
- ウ.声質によるアクセント
- エ.高さ(ピッチ)による高低アクセント
正解:エ.高さ(ピッチ)による高低アクセント
解説:正答は「高さ(ピッチ)による高低アクセント」。日本語は声の高さの上下で語を区別する高低アクセントである。強さによる強勢アクセントは英語などの特徴で、長さや声質によるアクセントは主性質ではない。
-
問502.語の中に高さの下がり目(アクセント核)を持たないアクセントの型を何と呼ぶか。
- ア.平板型
- イ.中高型
- ウ.尾高型
- エ.頭高型
正解:ア.平板型
解説:正答は「平板型」。平板型は下がり目を持たず後続助詞も高いまま続く型である。頭高型・中高型・尾高型はいずれも下がり目を持つ起伏型であり、下がり目の有無で平板型と区別される。
-
問503.頭高型・中高型・尾高型を総称する、下がり目を持つアクセントの型を何と呼ぶか。
- ア.平板型
- イ.起伏型
- ウ.連濁型
- エ.同化型
正解:イ.起伏型
解説:正答は「起伏型」。起伏型はアクセント核(下がり目)を持つ型の総称で、下がり目を持たない平板型と対立する。連濁や同化はアクセントの型ではなく音韻現象であり、ここでは該当しない。
-
問504.尾高型と平板型を区別するために有効な方法として正しいものはどれか。
- ア.声帯振動の有無を調べる
- イ.語頭の母音の長さを測る
- ウ.後続助詞を付けて高さの下がりを見る
- エ.モーラ数を数える
正解:ウ.後続助詞を付けて高さの下がりを見る
解説:正答は「後続助詞を付けて高さの下がりを見る」。尾高型は語末の後の助詞で下がるが平板型は助詞も高いまま続くため、助詞を付けることで両者が区別できる。語頭の高さや声帯振動、モーラ数では区別できない。
-
問505.東京式アクセントにおける第1拍と第2拍の高さの関係として正しいものはどれか。
- ア.常に同じ高さになる
- イ.高さは語によって決まらない
- ウ.必ず第2拍が最も低い
- エ.第1拍と第2拍は原則として高さが異なる
正解:エ.第1拍と第2拍は原則として高さが異なる
解説:正答は「第1拍と第2拍は原則として高さが異なる」。東京式では第1拍が高ければ第2拍は低く、その逆もあり、両拍が同じ高さになることは原則ない。常に同じ高さや第2拍が必ず最も低いとするのは誤りである。
-
問506.「とうきょう(東京)」のモーラ(拍)数として正しいものはどれか。
- ア.4モーラ
- イ.3モーラ
- ウ.2モーラ
- エ.5モーラ
正解:ア.4モーラ
解説:正答は「4モーラ」。長音の後半も1拍と数えるため「と・う・きょ・う」で4モーラとなる。音節で数えると2音節だが、モーラでは特殊拍も独立して数えるため、2や3、5モーラは誤りである。
-
問507.次のうち、日本語の「特殊拍」に含まれないものはどれか。
- ア.撥音「ン」
- イ.拗音「ゃ・ゅ・ょ」
- ウ.長音「ー」
- エ.促音「ッ」
正解:イ.拗音「ゃ・ゅ・ょ」
解説:正答は「拗音「ゃ・ゅ・ょ」」。特殊拍は撥音・促音・長音の三つを指す。拗音は直前の子音と一体で1拍を構成する音であり、独立した特殊拍には含まれないため、これが正答となる。
-
問508.促音「ッ」が音声的にどのように実現されるかとして最も適切なものはどれか。
- ア.母音を1拍分延長する
- イ.呼気を鼻腔へ開放する
- ウ.後続子音の閉鎖や狭めを1拍分持続させる
- エ.声帯振動を止める
正解:ウ.後続子音の閉鎖や狭めを1拍分持続させる
解説:正答は「後続子音の閉鎖や狭めを1拍分持続させる」。「きって」では[t]の閉鎖が1拍持続して促音が実現される。母音の延長は長音、鼻腔への開放は撥音、声帯振動の停止は無声化の特徴であり該当しない。
-
問509.音節とモーラの関係について正しい説明はどれか。
- ア.音節は声帯振動の数で決まる
- イ.音節とモーラは常に同数になる
- ウ.モーラは音節より常に少ない
- エ.特殊拍は1モーラだが音節には独立して数えないことがある
正解:エ.特殊拍は1モーラだが音節には独立して数えないことがある
解説:正答は「特殊拍は1モーラだが音節には独立して数えないことがある」。「とん」は撥音を含めて1音節だが2モーラと数えられ、両者は一致しない。常に同数やモーラが常に少ない、声帯振動で決まるは誤りである。
-
問510.文や句全体にわたる声の高さの上昇・下降の動きを指す用語はどれか。
- ア.イントネーション
- イ.プロミネンス
- ウ.ポーズ
- エ.モーラ
正解:ア.イントネーション
解説:正答は「イントネーション」。イントネーションは文末や句にかかる声の高さの動きで、疑問や平叙などの態度を示す。プロミネンスは強調、ポーズは休止、モーラは拍の単位であり、文全体の抑揚を指さない。
-
問511.文中で特に強調したい語句を音声的に際立たせることを何と呼ぶか。
- ア.イントネーション
- イ.プロミネンス
- ウ.連濁
- エ.母音の無声化
正解:イ.プロミネンス
解説:正答は「プロミネンス」。プロミネンスは焦点となる語句を高さや強さ等で際立たせる現象である。イントネーションは文全体の抑揚、連濁・母音の無声化は分節音レベルの音韻現象であり、強調を指す用語ではない。
-
問512.発話中の無音区間で意味のまとまりや構文の境界を示すプロソディ要素はどれか。
- ア.プロミネンス
- イ.フォルマント
- ウ.ポーズ
- エ.アクセント核
正解:ウ.ポーズ
解説:正答は「ポーズ」。ポーズは発話中の休止で、意味の区切りや構文境界を示し聞き手の理解を助ける。プロミネンスは強調、アクセント核は下がり目、フォルマントは音響的特徴であり、無音区間を指さない。
-
問513.聞こえてくる音声を少し遅れて即座に声に出して追随する発音練習法はどれか。
- ア.リピーティング
- イ.ディクテーション
- ウ.音読
- エ.シャドーイング
正解:エ.シャドーイング
解説:正答は「シャドーイング」。シャドーイングは音声を遅れて追って復唱する練習で、リスニングと発音を同時に鍛える。ディクテーションは書き取り、音読は文字を読む、リピーティングは聞き終えて復唱する手法である。
-
問514.語句の高低やイントネーションを線や記号で視覚的に図示する発音指導の教具はどれか。
- ア.プロソディーグラフ
- イ.フローチャート
- ウ.ベン図
- エ.マインドマップ
正解:ア.プロソディーグラフ
解説:正答は「プロソディーグラフ」。プロソディーグラフは抑揚やアクセントの高低を図示し学習者が視覚的に把握できるようにする教具である。フローチャートやベン図、マインドマップは発音の高低を図示する用途ではない。
-
問515.国際音声記号(IPA)の基本原則として正しいものはどれか。
- ア.日本語専用の表音記号である
- イ.原則として一音一記号で世界の言語音を表記する
- ウ.各言語の正書法をそのまま用いる
- エ.意味を表す表意文字である
正解:イ.原則として一音一記号で世界の言語音を表記する
解説:正答は「原則として一音一記号で世界の言語音を表記する」。IPAは一つの記号が一つの音に対応するよう設計され、言語を問わず音声を統一的に表記できる。日本語専用や各言語の正書法、表意文字とは異なる。
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問516.音響音声学で母音の音色を弁別する際に重視される、声道の共鳴による周波数のピークを何と呼ぶか。
- ア.アクセント核
- イ.モーラ
- ウ.フォルマント
- エ.調音点
正解:ウ.フォルマント
解説:正答は「フォルマント」。フォルマントは声道共鳴で強められた周波数帯で、第1・第2フォルマントの位置で母音が弁別される。アクセント核やモーラ、調音点は音響的な周波数ピークそのものではなく該当しない。
-
問517.音声が作られる際の発声器官の動きや構えに着目して音声を研究する分野はどれか。
- ア.音響音声学
- イ.聴覚音声学
- ウ.音韻論
- エ.調音音声学
正解:エ.調音音声学
解説:正答は「調音音声学」。調音音声学は唇や舌などの器官の動き・構えを記述する分野である。音響音声学は音波の物理的性質、聴覚音声学は知覚を扱い、音韻論は音の機能・体系を扱う点で異なる。
-
問518.次のうち、声帯振動を伴う「有声音」の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.[b][d][g]
- イ.[p][t][k]
- ウ.[s][ɕ]
- エ.[h][p]
正解:ア.[b][d][g]
解説:正答は「[b][d][g]」。これらは声帯振動を伴う有声破裂音である。[p][t][k]や[s][ɕ]は声帯振動を伴わない無声音であり、[h]も無声摩擦音であるため、有声音の組み合わせとしては該当しない。
-
問519.「し」の子音の音声的特徴として最も適切なものはどれか。
- ア.両唇破裂音[p]
- イ.歯茎硬口蓋摩擦音[ɕ]
- ウ.軟口蓋破裂音[k]
- エ.歯茎鼻音[n]
正解:イ.歯茎硬口蓋摩擦音[ɕ]
解説:正答は「歯茎硬口蓋摩擦音[ɕ]」。日本語の「し」の子音は[ɕ]で、英語の[ʃ]とは調音点がやや異なる。両唇破裂音[p]や軟口蓋破裂音[k]、歯茎鼻音[n]とは調音点も調音法も異なる別の音である。
-
問520.次のうち、調音点が「軟口蓋」である子音の組み合わせはどれか。
- ア.[p][b]
- イ.[t][d]
- ウ.[k][g][ŋ]
- エ.[s][z]
正解:ウ.[k][g][ŋ]
解説:正答は「[k][g][ŋ]」。これらは後舌を軟口蓋に近づけ・接触させて調音する軟口蓋音である。[p][b]は両唇音、[t][d]は歯茎音、[s][z]は歯茎摩擦音であり、調音点が軟口蓋ではないため該当しない。
-
問521.日本語の母音「あ」の調音的特徴として正しいものはどれか。
- ア.高母音で口の開きが小さい
- イ.強い円唇を伴う
- ウ.前舌狭母音である
- エ.低母音(広母音)で口の開きが大きい
正解:エ.低母音(広母音)で口の開きが大きい
解説:正答は「低母音(広母音)で口の開きが大きい」。「あ」[a]は舌の高さが最も低く開口度が最大の母音である。高母音で開きが小さい、前舌狭母音、強い円唇は「あ」の特徴ではなく、いずれも誤りである。
-
問522.鼻音[m][n][ŋ]に共通する調音上の特徴として正しいものはどれか。
- ア.軟口蓋を下げて呼気を鼻腔から出す
- イ.呼気をすべて口腔から出す
- ウ.声帯を完全に閉じる
- エ.舌先を歯茎で弾く
正解:ア.軟口蓋を下げて呼気を鼻腔から出す
解説:正答は「軟口蓋を下げて呼気を鼻腔から出す」。鼻音は口腔のどこかを閉鎖し軟口蓋を下げて呼気を鼻腔へ通す。呼気をすべて口腔から出す、声帯を完全に閉じる、舌先を歯茎で弾くは鼻音の特徴ではない。
-
問523.半母音[j][w]の調音法上の分類として最も適切なものはどれか。
- ア.破裂音
- イ.接近音(半母音)
- ウ.鼻音
- エ.摩擦音
正解:イ.接近音(半母音)
解説:正答は「接近音(半母音)」。半母音は閉鎖や乱流を生む狭めを伴わず母音に近い広い通路を保つ接近音である。破裂音・摩擦音・鼻音はいずれも閉鎖や狭め、鼻腔開放を伴うため該当しない。
-
問524.「りんご」と発音するとき、撥音「ン」が同化して実現される音はどれか。
- ア.両唇鼻音[m]
- イ.歯茎鼻音[n]
- ウ.軟口蓋鼻音[ŋ]
- エ.硬口蓋鼻音[ɲ]
正解:ウ.軟口蓋鼻音[ŋ]
解説:正答は「軟口蓋鼻音[ŋ]」。後続の軟口蓋音[g]に同化して撥音は軟口蓋鼻音[ŋ]となる。両唇鼻音[m]は「あんぱん」、歯茎鼻音[n]は「あんない」、硬口蓋鼻音は別環境であり、ここでは軟口蓋鼻音が正しい。
-
問525.発音指導において学習者の誤りを扱う際の有効な方針として最も適切なものはどれか。
- ア.誤りはすべて放置してよい
- イ.母語との比較は避ける
- ウ.正書法の暗記だけを強制する
- エ.調音点・調音法の違いを意識させ口の構えを具体的に示す
正解:エ.調音点・調音法の違いを意識させ口の構えを具体的に示す
解説:正答は「調音点・調音法の違いを意識させ口の構えを具体的に示す」。母語干渉による誤りを音声的に分析し舌や唇の構えを示すことが効果的である。誤りの放置や正書法の暗記強制、母語との比較回避は有効でない。