登録日本語教員(日本語教員試験)「音声・音韻の発展問題」の一問一答
📖 登録日本語教員(日本語教員試験)「音声・音韻の発展問題」の全75問と解説(一覧)
登録日本語教員(日本語教員試験)の音声・音韻の発展問題に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.両唇を閉じてから一気に開放して出す日本語の[p][b]は、調音法上は摩擦音に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは[p][b]は両唇をいったん閉鎖し呼気を一気に開放して調音する両唇破裂音であり、摩擦音ではなく破裂音(閉鎖音)に分類される。狭めを通る乱流による摩擦音とは調音法が異なる。
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問2.日本語の[s]は、声帯を振動させて出す有声歯茎摩擦音である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは[s]は声帯振動を伴わない無声歯茎摩擦音である。歯茎で狭めを作り呼気の摩擦で生じる点は摩擦音だが、有声ではなく無声であり、有声の対応音は[z]である点を混同しないよう注意する。
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問3.「ち」の子音[tɕ]や「つ」の子音[ts]は、摩擦のみで作られる純粋な摩擦音である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは[tɕ](ち)や[ts](つ)は閉鎖を作って破裂させた直後に摩擦へ移行する破擦音であり、摩擦のみではなく破裂と摩擦を連続させて調音する点で純粋な摩擦音とは区別される。
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問4.鼻音である[m][n]は、軟口蓋を上げて鼻腔への通路を閉ざし、呼気をすべて口腔から出して調音する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは鼻音は軟口蓋を下げて鼻腔への通路を開き、呼気を鼻腔から出して調音する有声子音である。軟口蓋を上げて鼻腔を閉ざすのは口音の場合であり、鼻音の説明とは逆になっている。
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問5.日本語のラ行子音は、舌先を歯茎に瞬間的に触れさせて出す弾き音(はじき音)である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。日本語のラ行子音[ɾ]は舌先を歯茎に一瞬触れさせて弾く歯茎弾き音であり、流音の一種として扱われる。英語のような側面音[l]やふるえ音とは調音法が異なる点に注意が必要である。
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問6.半母音[j][w]は完全な閉鎖や狭めを伴うため、調音法上は破裂音に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは半母音は母音に近い広い通路を保ち、閉鎖も乱流を生む狭めも伴わない接近音である。破裂音ではなく半母音(接近音)に分類され、母音的な性質を持つ点で破裂音と大きく異なる。
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問7.[t][d][s][z][n]はいずれも調音点が「両唇」である両唇音にまとめられる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはこれらは舌先や舌端を上歯茎に近づけて調音する歯茎音であり、調音点は両唇ではなく歯茎である。両唇音は[p][b][m]であり、調音点の分類を取り違えないよう注意が必要である。
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問8.「か」の子音[k]は調音点が両唇であり、両唇破裂音に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは[k]は舌の奥(後舌)を軟口蓋に接触させて出す軟口蓋破裂音であり、調音点は両唇ではなく軟口蓋である。両唇破裂音は[p][b]であり、調音点を取り違えないよう注意する。
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問9.母音の分類は、舌の高低(開口度)・舌の前後位置・唇の丸めの有無の三つの観点で行われる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。母音は舌の高さ(高・中・低)、舌の前後(前舌・後舌)、円唇か非円唇かという三つの調音的特徴によって体系的に分類される。子音の分類に用いる調音点や調音法とは観点が異なる。
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問10.日本語の母音「い」は、舌が高く前寄りに位置する前舌高母音である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「い」[i]は舌の最も高い部分が前方かつ高い位置にある前舌狭母音(高母音)で、非円唇である。後舌で円唇の「う」とは舌の前後位置と唇の丸めの点で対照的な関係にある。
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問11.標準的な日本語の「う」は、英語の[u]のように唇を強く丸める典型的な円唇後舌母音である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは標準的な日本語の「う」[ɯ]は唇の丸めが弱い非円唇(または中舌寄り)後舌母音で、英語の強い円唇[u]とは異なる。学習者が英語式の強い円唇で発音すると不自然になりやすい。
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問12.母音「あ」は、舌の位置が低く口を大きく開けて発音される広母音(低母音)である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「あ」[a]は舌の高さが最も低く開口度が大きい低母音であり、5母音の中で最も口の開きが大きい。舌が高く口の開きが小さい「い」「う」とは開口度の点で正反対の関係にある。
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問13.連濁とは、二つの語が複合する際に後部要素の語頭清音が濁音に変わる現象である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。連濁は「やま+かわ→やまがわ」のように複合語の後部要素の語頭が清音から濁音へ変化する音韻現象である。すべての複合語で起こるわけではなく、一定の条件が関与する。
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問14.ライマンの法則とは、後部要素にすでに濁音が含まれる場合は連濁が起こりやすいという規則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはライマンの法則は、後部要素の内部に既に濁音があると連濁がむしろ阻止される傾向を示す規則である。「おお+とかげ→おおとかげ」のように濁音化しない例がこれに当たる。
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問15.連声とは、前の音の末尾と後ろの母音が結びついて音が変化する現象で、「観音(かんのん)」などが例である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。連声は「かん+おん→かんのん」「てん+のう(天皇)」のように撥音や促音の後の母音音節が鼻音化・拗音化して結合する現象である。後部要素の語頭が変化する点で連濁とは異なる。
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問16.母音の無声化とは、無声子音に挟まれた狭母音[i][ɯ]が声帯振動を失って発音される現象である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「きく(菊)」「すき」などで、無声子音にはさまれた[i][ɯ]が声帯振動を伴わず無声化する。東京方言で特に顕著に見られ、地域差や個人差もある音声現象として知られている。
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問17.母音の無声化は、必ず有声子音と有声子音にはさまれた広母音「あ」で起こる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは無声化は無声子音にはさまれた狭母音[i][ɯ]で起こりやすく、有声子音間や広母音「あ」で典型的に生じるわけではない。環境を取り違えると無声化の理解を誤ることになる。
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問18.撥音「ン」は、後続する子音の調音点に合わせて[m][n][ŋ][ɴ]などに発音が変わる(鼻音化・同化)。
正解:○(正しい)
解説:正しい。撥音は単独では一定の音価を持たず、後続音への同化により「あんぱん」[m]、「あんない」[n]、「りんご」[ŋ]のように調音点が変わる。これを撥音の同化(条件異音)と呼ぶ。
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問19.東京式アクセントと京阪式アクセントは、いずれも声の強さ(強勢)によって語を区別する強勢アクセントである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは日本語のアクセントは声の高低(ピッチ)によるもので、強さによる強勢アクセントではない。東京式と京阪式は高低の配置が異なる二系統だが、いずれも高低アクセントである点は共通する。
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問20.東京式アクセントでは、第1拍と第2拍の高さは必ず同じになる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは東京式では第1拍と第2拍の高さは原則として異なり、第1拍が高ければ第2拍は低く、第1拍が低ければ第2拍は高くなる。両拍が同じ高さになることは原則としてない。
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問21.平板型のアクセントとは、語の途中に下がり目(アクセント核)を持たない型である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。平板型は語内に高さの下がり目を持たず、後続助詞も高いまま続く型で、「さくらが」などが例である。下がり目を持つ起伏型(頭高・中高・尾高)と対立する関係にある。
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問22.起伏型のアクセントには、頭高型・中高型・尾高型が含まれる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。起伏型は下がり目(アクセント核)を持つ型の総称で、核の位置により頭高型・中高型・尾高型に分けられ、下がり目を持たない平板型と対立する分類体系を構成している。
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問23.尾高型と平板型は、語単独では高低の動きが似ていても、後続助詞の高さで区別できる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。尾高型は語末の後の助詞で下がる(はな↓が)が、平板型は助詞も高いまま(はなが→)で、助詞を付けて初めて両者が区別される。語単独だけでは型を判定できないことがある。
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問24.日本語のモーラ(拍)では、撥音・促音・長音などの特殊拍は1拍として数えない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはモーラは時間的な単位で、特殊拍である撥音「ン」、促音「ッ」、長音の後半もそれぞれ独立した1拍として数える。そのため「とうきょう」は4拍となり、特殊拍を数えないとするのは誤りである。
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問25.促音「ッ」は、後続する子音の調音の構えを保ったまま閉鎖や狭めを持続させて作られる特殊拍である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。促音は後続子音の閉鎖や摩擦の構えを1拍分保つことで生じる特殊拍で、「きって」では[t]の閉鎖が持続して発音される。それ自体は独立した音価を持たない点が特徴である。
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問26.「音節」と「モーラ」は完全に同じ単位であり、両者を区別する必要はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは音節は母音を中心とするまとまりで特殊拍を含めて1音節とすることがあり、モーラは特殊拍も独立して数える。「とん」は1音節2モーラとなり、両者は明確に区別される。
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問27.長音「ー」は、直前の母音の調音をそのまま延長して作られ、1拍分の長さを持つ特殊拍である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。長音は先行母音の構えを保って延長することで生じる特殊拍で、「おばあさん」では「あ」の延長部分が1拍として数えられる。長短の対立が語の意味を区別する場合がある。
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問28.プロソディとは、個々の分節音(子音・母音)そのものを指し、抑揚やリズムは含まない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはプロソディは分節音の上に重なる超分節的特徴で、アクセント・イントネーション・リズム・ポーズなどを指す。個々の分節音そのものではなく、それらに重なる要素である。
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問29.イントネーションとは、文や句全体にわたる声の高さの変化(上昇・下降)のことである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。イントネーションは文末や句のまとまりにかかる声の高さの動きで、上昇調は疑問、下降調は平叙など、文の態度や種類を示す機能を持つ。語ごとのアクセントとは区別される。
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問30.プロミネンスとは、文中で特に強調したい部分を音声的に目立たせることである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。プロミネンスは焦点となる語句を高さ・強さ・長さなどで際立たせる現象で、「私が行く」のどこを強めるかで情報の焦点が変わる。文全体の抑揚であるイントネーションとは別の概念である。
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問31.ポーズ(休止)は単なる発話の停止にすぎず、意味の区切りや文構造とは無関係である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはポーズは発話中の無音区間で、意味のまとまりや構文の境界を示し、聞き手の理解を助けたり強調の効果を生んだりするプロソディ要素である。意味や文構造と無関係というのは誤りである。
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問32.シャドーイングとは、聞こえてくる音声を聞き終えてから一斉に書き取る指導法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはシャドーイングは聞こえてくる音声を少し遅れて即座に声に出して追随する練習法であり、聞き終えてから書き取るディクテーションとは異なる。耳と口を同時に使う点が特徴である。
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問33.プロソディーグラフは、文の抑揚やアクセントの高低を視覚的に図示して発音指導に用いるものである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。プロソディーグラフは語句の高低やイントネーションを線や記号で図示し、学習者が抑揚を視覚的に把握して発音練習できるよう支援する教具である。聴覚情報を視覚化する点に意義がある。
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問34.発音指導では、学習者の誤りを音声的特徴に基づいて分析し、調音点や調音法の違いを意識させることが有効である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。学習者の母語干渉による誤りを調音点・調音法の観点から分析し、口の構えや舌の位置を具体的に示すことで効果的な発音矯正につながる。誤りの背景を分析する姿勢が重要である。
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問35.国際音声記号(IPA)は、日本語の音声だけを表記するために作られた専用の記号体系である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはIPAは国際音声学会が定めた音声表記体系で、特定言語専用ではなく世界中の言語の音声を一音一記号で統一的に記述するためのものである。日本語専用とするのは用途を限定した誤りである。
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問36.音響音声学では、フォルマントと呼ばれる周波数のピークによって母音の音色を分析する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。フォルマントは声道の共鳴によって強められた周波数帯で、第1・第2フォルマントの位置関係が母音の種類(音色)の弁別に重要な役割を果たす。スペクトログラムで観察できる。
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問37.調音音声学は、音波の物理的性質を測定することを中心に音声を研究する分野である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは音波の物理的性質を扱うのは音響音声学である。調音音声学は唇・舌・声帯などの発声器官がどのように動き構えを取って音を作るかを記述する分野で、両者は研究の観点が異なる。
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問38.声帯振動の有無による有声音と無声音の区別は、子音にも母音にも関わる音声的特徴である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。声帯が振動すれば有声音、振動しなければ無声音となり、[b]対[p]のような子音の対立に関わるほか、母音の無声化のように母音にも関係する。声帯振動は重要な弁別的特徴の一つである。
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問39.次のうち、調音法が「破擦音」である日本語の子音はどれか。
- ア.パの子音[p]
- イ.サの子音[s]
- ウ.マの子音[m]
- エ.ツの子音[ts]
正解:エ.ツの子音[ts]
解説:正答は「ツの子音[ts]」。破擦音は閉鎖を破裂させた直後に摩擦へ移行する子音で、[ts]がこれに当たる。[p]は破裂音、[s]は摩擦音、[m]は鼻音であり、いずれも破擦音ではない。
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問40.日本語のラ行子音[ɾ]の調音法として最も適切なものはどれか。
- ア.弾き音(はじき音)
- イ.ふるえ音
- ウ.破裂音
- エ.側面音
正解:ア.弾き音(はじき音)
解説:正答は「弾き音(はじき音)」。日本語のラ行子音は舌先を歯茎に一瞬触れさせて弾く歯茎弾き音である。側面音は英語[l]、ふるえ音は巻き舌、破裂音は[t]等であり、いずれも該当しない。
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問41.次のうち、調音点が「両唇」である子音の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.[t][d][n]
- イ.[p][b][m]
- ウ.[k][g][ŋ]
- エ.[s][z]
正解:イ.[p][b][m]
解説:正答は「[p][b][m]」。これらは上下の唇を使って調音する両唇音である。[t][d][n]は歯茎音、[k][g][ŋ]は軟口蓋音、[s][z]は歯茎摩擦音であり、調音点が両唇ではない。
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問42.日本語の母音「い」の調音的特徴として正しいものはどれか。
- ア.中舌・中母音・円唇
- イ.後舌・低母音・円唇
- ウ.前舌・高母音・非円唇
- エ.後舌・高母音・円唇
正解:ウ.前舌・高母音・非円唇
解説:正答は「前舌・高母音・非円唇」。「い」[i]は舌が前方かつ高い位置にあり唇を丸めない母音である。後舌や円唇、低母音や中母音は「い」の特徴に当てはまらず、舌位置と円唇性の点で誤りである。
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問43.標準的な日本語の母音「う」の唇の特徴として最も適切なものはどれか。
- ア.強く突き出した円唇
- イ.完全な円唇
- ウ.唇を横に強く引く
- エ.円唇性が弱い(非円唇に近い)
正解:エ.円唇性が弱い(非円唇に近い)
解説:正答は「円唇性が弱い(非円唇に近い)」。日本語の「う」[ɯ]は英語[u]のような強い円唇を伴わず、唇の丸めが弱いのが特徴である。強い突き出しや完全な円唇、唇を横に引くことは当てはまらない。
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問44.母音を分類する三つの基本的な観点として正しい組み合わせはどれか。
- ア.舌の高さ・舌の前後・円唇/非円唇
- イ.破裂・摩擦・鼻音
- ウ.調音点・調音法・声帯振動
- エ.高さ・強さ・長さ
正解:ア.舌の高さ・舌の前後・円唇/非円唇
解説:正答は「舌の高さ・舌の前後・円唇/非円唇」。母音は開口度(舌の高低)、前舌か後舌か、唇の丸めの有無で分類される。調音点・調音法・声帯振動や破裂・摩擦・鼻音は主に子音の分類に用いる観点である。
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問45.複合語で後部要素の語頭清音が濁音に変わる音韻現象を何と呼ぶか。
- ア.連声
- イ.連濁
- ウ.母音調和
- エ.促音化
正解:イ.連濁
解説:正答は「連濁」。連濁は「やま+かわ→やまがわ」のように後部要素の語頭清音が濁音化する現象である。連声は撥音後の鼻音化、母音調和は母音の同化、促音化は別の現象でいずれも該当しない。
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問46.後部要素に既に濁音が含まれると連濁が阻止されやすいという規則を何と呼ぶか。
- ア.グリムの法則
- イ.母音調和
- ウ.ライマンの法則
- エ.ヴェルナーの法則
正解:ウ.ライマンの法則
解説:正答は「ライマンの法則」。後部要素内にすでに濁音があると連濁が起こりにくいことを示す規則である。グリムの法則は印欧語の子音推移、母音調和やヴェルナーの法則は別現象であり該当しない。
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問47.「天皇(てんのう)」「観音(かんのん)」のように、撥音の後の母音音節が鼻音化して結合する現象を何と呼ぶか。
- ア.連濁
- イ.促音化
- ウ.母音の無声化
- エ.連声
正解:エ.連声
解説:正答は「連声」。連声は前の音の末尾と後ろの母音が結びついて音が変化する現象で、撥音の後の音節が鼻音化する「かんのん」などが典型例である。連濁や母音の無声化、促音化とは異なる現象である。
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問48.母音の無声化が最も起こりやすい音声環境として正しいものはどれか。
- ア.無声子音にはさまれた狭母音[i][ɯ]
- イ.語頭の母音
- ウ.有声子音にはさまれた広母音「あ」
- エ.アクセント核のある母音
正解:ア.無声子音にはさまれた狭母音[i][ɯ]
解説:正答は「無声子音にはさまれた狭母音[i][ɯ]」。「きく」「すし」のように無声子音間の狭母音で声帯振動が失われやすい。有声子音間の広母音や語頭の母音、アクセント核のある母音では起こりにくい。
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問49.「あんない(案内)」と発音するとき、撥音「ン」はどの音として実現されるか。
- ア.両唇鼻音[m]
- イ.歯茎鼻音[n]
- ウ.軟口蓋鼻音[ŋ]
- エ.口蓋垂鼻音[ɴ]
正解:イ.歯茎鼻音[n]
解説:正答は「歯茎鼻音[n]」。撥音は後続子音への同化で調音点が変わり、歯茎音[n]の前では歯茎鼻音[n]となる。両唇鼻音[m]は「あんぱん」、軟口蓋鼻音[ŋ]は「りんご」、口蓋垂鼻音は語末などの場合である。
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問50.「あんぱん」と発音するとき、撥音「ン」が同化して実現される音はどれか。
- ア.軟口蓋鼻音[ŋ]
- イ.歯茎鼻音[n]
- ウ.両唇鼻音[m]
- エ.硬口蓋鼻音[ɲ]
正解:ウ.両唇鼻音[m]
解説:正答は「両唇鼻音[m]」。後続の両唇音[p]に同化して撥音は両唇鼻音[m]となる。歯茎鼻音[n]は「あんない」、軟口蓋鼻音[ŋ]は「りんご」、硬口蓋鼻音は別環境であり、ここでは両唇鼻音が正しい。
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問51.日本語のアクセントの主たる性質として正しいものはどれか。
- ア.強さによる強勢アクセント
- イ.長さによるアクセント
- ウ.声質によるアクセント
- エ.高さ(ピッチ)による高低アクセント
正解:エ.高さ(ピッチ)による高低アクセント
解説:正答は「高さ(ピッチ)による高低アクセント」。日本語は声の高さの上下で語を区別する高低アクセントである。強さによる強勢アクセントは英語などの特徴で、長さや声質によるアクセントは主性質ではない。
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問52.語の中に高さの下がり目(アクセント核)を持たないアクセントの型を何と呼ぶか。
- ア.平板型
- イ.中高型
- ウ.尾高型
- エ.頭高型
正解:ア.平板型
解説:正答は「平板型」。平板型は下がり目を持たず後続助詞も高いまま続く型である。頭高型・中高型・尾高型はいずれも下がり目を持つ起伏型であり、下がり目の有無で平板型と区別される。
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問53.頭高型・中高型・尾高型を総称する、下がり目を持つアクセントの型を何と呼ぶか。
- ア.平板型
- イ.起伏型
- ウ.連濁型
- エ.同化型
正解:イ.起伏型
解説:正答は「起伏型」。起伏型はアクセント核(下がり目)を持つ型の総称で、下がり目を持たない平板型と対立する。連濁や同化はアクセントの型ではなく音韻現象であり、ここでは該当しない。
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問54.尾高型と平板型を区別するために有効な方法として正しいものはどれか。
- ア.声帯振動の有無を調べる
- イ.語頭の母音の長さを測る
- ウ.後続助詞を付けて高さの下がりを見る
- エ.モーラ数を数える
正解:ウ.後続助詞を付けて高さの下がりを見る
解説:正答は「後続助詞を付けて高さの下がりを見る」。尾高型は語末の後の助詞で下がるが平板型は助詞も高いまま続くため、助詞を付けることで両者が区別できる。語頭の高さや声帯振動、モーラ数では区別できない。
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問55.東京式アクセントにおける第1拍と第2拍の高さの関係として正しいものはどれか。
- ア.常に同じ高さになる
- イ.高さは語によって決まらない
- ウ.必ず第2拍が最も低い
- エ.第1拍と第2拍は原則として高さが異なる
正解:エ.第1拍と第2拍は原則として高さが異なる
解説:正答は「第1拍と第2拍は原則として高さが異なる」。東京式では第1拍が高ければ第2拍は低く、その逆もあり、両拍が同じ高さになることは原則ない。常に同じ高さや第2拍が必ず最も低いとするのは誤りである。
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問56.「とうきょう(東京)」のモーラ(拍)数として正しいものはどれか。
- ア.4モーラ
- イ.3モーラ
- ウ.2モーラ
- エ.5モーラ
正解:ア.4モーラ
解説:正答は「4モーラ」。長音の後半も1拍と数えるため「と・う・きょ・う」で4モーラとなる。音節で数えると2音節だが、モーラでは特殊拍も独立して数えるため、2や3、5モーラは誤りである。
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問57.次のうち、日本語の「特殊拍」に含まれないものはどれか。
- ア.撥音「ン」
- イ.拗音「ゃ・ゅ・ょ」
- ウ.長音「ー」
- エ.促音「ッ」
正解:イ.拗音「ゃ・ゅ・ょ」
解説:正答は「拗音「ゃ・ゅ・ょ」」。特殊拍は撥音・促音・長音の三つを指す。拗音は直前の子音と一体で1拍を構成する音であり、独立した特殊拍には含まれないため、これが正答となる。
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問58.促音「ッ」が音声的にどのように実現されるかとして最も適切なものはどれか。
- ア.母音を1拍分延長する
- イ.呼気を鼻腔へ開放する
- ウ.後続子音の閉鎖や狭めを1拍分持続させる
- エ.声帯振動を止める
正解:ウ.後続子音の閉鎖や狭めを1拍分持続させる
解説:正答は「後続子音の閉鎖や狭めを1拍分持続させる」。「きって」では[t]の閉鎖が1拍持続して促音が実現される。母音の延長は長音、鼻腔への開放は撥音、声帯振動の停止は無声化の特徴であり該当しない。
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問59.音節とモーラの関係について正しい説明はどれか。
- ア.音節は声帯振動の数で決まる
- イ.音節とモーラは常に同数になる
- ウ.モーラは音節より常に少ない
- エ.特殊拍は1モーラだが音節には独立して数えないことがある
正解:エ.特殊拍は1モーラだが音節には独立して数えないことがある
解説:正答は「特殊拍は1モーラだが音節には独立して数えないことがある」。「とん」は撥音を含めて1音節だが2モーラと数えられ、両者は一致しない。常に同数やモーラが常に少ない、声帯振動で決まるは誤りである。
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問60.文や句全体にわたる声の高さの上昇・下降の動きを指す用語はどれか。
- ア.イントネーション
- イ.プロミネンス
- ウ.ポーズ
- エ.モーラ
正解:ア.イントネーション
解説:正答は「イントネーション」。イントネーションは文末や句にかかる声の高さの動きで、疑問や平叙などの態度を示す。プロミネンスは強調、ポーズは休止、モーラは拍の単位であり、文全体の抑揚を指さない。
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問61.文中で特に強調したい語句を音声的に際立たせることを何と呼ぶか。
- ア.イントネーション
- イ.プロミネンス
- ウ.連濁
- エ.母音の無声化
正解:イ.プロミネンス
解説:正答は「プロミネンス」。プロミネンスは焦点となる語句を高さや強さ等で際立たせる現象である。イントネーションは文全体の抑揚、連濁・母音の無声化は分節音レベルの音韻現象であり、強調を指す用語ではない。
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問62.発話中の無音区間で意味のまとまりや構文の境界を示すプロソディ要素はどれか。
- ア.プロミネンス
- イ.フォルマント
- ウ.ポーズ
- エ.アクセント核
正解:ウ.ポーズ
解説:正答は「ポーズ」。ポーズは発話中の休止で、意味の区切りや構文境界を示し聞き手の理解を助ける。プロミネンスは強調、アクセント核は下がり目、フォルマントは音響的特徴であり、無音区間を指さない。
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問63.聞こえてくる音声を少し遅れて即座に声に出して追随する発音練習法はどれか。
- ア.リピーティング
- イ.ディクテーション
- ウ.音読
- エ.シャドーイング
正解:エ.シャドーイング
解説:正答は「シャドーイング」。シャドーイングは音声を遅れて追って復唱する練習で、リスニングと発音を同時に鍛える。ディクテーションは書き取り、音読は文字を読む、リピーティングは聞き終えて復唱する手法である。
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問64.語句の高低やイントネーションを線や記号で視覚的に図示する発音指導の教具はどれか。
- ア.プロソディーグラフ
- イ.フローチャート
- ウ.ベン図
- エ.マインドマップ
正解:ア.プロソディーグラフ
解説:正答は「プロソディーグラフ」。プロソディーグラフは抑揚やアクセントの高低を図示し学習者が視覚的に把握できるようにする教具である。フローチャートやベン図、マインドマップは発音の高低を図示する用途ではない。
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問65.国際音声記号(IPA)の基本原則として正しいものはどれか。
- ア.日本語専用の表音記号である
- イ.原則として一音一記号で世界の言語音を表記する
- ウ.各言語の正書法をそのまま用いる
- エ.意味を表す表意文字である
正解:イ.原則として一音一記号で世界の言語音を表記する
解説:正答は「原則として一音一記号で世界の言語音を表記する」。IPAは一つの記号が一つの音に対応するよう設計され、言語を問わず音声を統一的に表記できる。日本語専用や各言語の正書法、表意文字とは異なる。
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問66.音響音声学で母音の音色を弁別する際に重視される、声道の共鳴による周波数のピークを何と呼ぶか。
- ア.アクセント核
- イ.モーラ
- ウ.フォルマント
- エ.調音点
正解:ウ.フォルマント
解説:正答は「フォルマント」。フォルマントは声道共鳴で強められた周波数帯で、第1・第2フォルマントの位置で母音が弁別される。アクセント核やモーラ、調音点は音響的な周波数ピークそのものではなく該当しない。
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問67.音声が作られる際の発声器官の動きや構えに着目して音声を研究する分野はどれか。
- ア.音響音声学
- イ.聴覚音声学
- ウ.音韻論
- エ.調音音声学
正解:エ.調音音声学
解説:正答は「調音音声学」。調音音声学は唇や舌などの器官の動き・構えを記述する分野である。音響音声学は音波の物理的性質、聴覚音声学は知覚を扱い、音韻論は音の機能・体系を扱う点で異なる。
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問68.次のうち、声帯振動を伴う「有声音」の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.[b][d][g]
- イ.[p][t][k]
- ウ.[s][ɕ]
- エ.[h][p]
正解:ア.[b][d][g]
解説:正答は「[b][d][g]」。これらは声帯振動を伴う有声破裂音である。[p][t][k]や[s][ɕ]は声帯振動を伴わない無声音であり、[h]も無声摩擦音であるため、有声音の組み合わせとしては該当しない。
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問69.「し」の子音の音声的特徴として最も適切なものはどれか。
- ア.両唇破裂音[p]
- イ.歯茎硬口蓋摩擦音[ɕ]
- ウ.軟口蓋破裂音[k]
- エ.歯茎鼻音[n]
正解:イ.歯茎硬口蓋摩擦音[ɕ]
解説:正答は「歯茎硬口蓋摩擦音[ɕ]」。日本語の「し」の子音は[ɕ]で、英語の[ʃ]とは調音点がやや異なる。両唇破裂音[p]や軟口蓋破裂音[k]、歯茎鼻音[n]とは調音点も調音法も異なる別の音である。
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問70.次のうち、調音点が「軟口蓋」である子音の組み合わせはどれか。
- ア.[p][b]
- イ.[t][d]
- ウ.[k][g][ŋ]
- エ.[s][z]
正解:ウ.[k][g][ŋ]
解説:正答は「[k][g][ŋ]」。これらは後舌を軟口蓋に近づけ・接触させて調音する軟口蓋音である。[p][b]は両唇音、[t][d]は歯茎音、[s][z]は歯茎摩擦音であり、調音点が軟口蓋ではないため該当しない。
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問71.日本語の母音「あ」の調音的特徴として正しいものはどれか。
- ア.高母音で口の開きが小さい
- イ.強い円唇を伴う
- ウ.前舌狭母音である
- エ.低母音(広母音)で口の開きが大きい
正解:エ.低母音(広母音)で口の開きが大きい
解説:正答は「低母音(広母音)で口の開きが大きい」。「あ」[a]は舌の高さが最も低く開口度が最大の母音である。高母音で開きが小さい、前舌狭母音、強い円唇は「あ」の特徴ではなく、いずれも誤りである。
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問72.鼻音[m][n][ŋ]に共通する調音上の特徴として正しいものはどれか。
- ア.軟口蓋を下げて呼気を鼻腔から出す
- イ.呼気をすべて口腔から出す
- ウ.声帯を完全に閉じる
- エ.舌先を歯茎で弾く
正解:ア.軟口蓋を下げて呼気を鼻腔から出す
解説:正答は「軟口蓋を下げて呼気を鼻腔から出す」。鼻音は口腔のどこかを閉鎖し軟口蓋を下げて呼気を鼻腔へ通す。呼気をすべて口腔から出す、声帯を完全に閉じる、舌先を歯茎で弾くは鼻音の特徴ではない。
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問73.半母音[j][w]の調音法上の分類として最も適切なものはどれか。
- ア.破裂音
- イ.接近音(半母音)
- ウ.鼻音
- エ.摩擦音
正解:イ.接近音(半母音)
解説:正答は「接近音(半母音)」。半母音は閉鎖や乱流を生む狭めを伴わず母音に近い広い通路を保つ接近音である。破裂音・摩擦音・鼻音はいずれも閉鎖や狭め、鼻腔開放を伴うため該当しない。
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問74.「りんご」と発音するとき、撥音「ン」が同化して実現される音はどれか。
- ア.両唇鼻音[m]
- イ.歯茎鼻音[n]
- ウ.軟口蓋鼻音[ŋ]
- エ.硬口蓋鼻音[ɲ]
正解:ウ.軟口蓋鼻音[ŋ]
解説:正答は「軟口蓋鼻音[ŋ]」。後続の軟口蓋音[g]に同化して撥音は軟口蓋鼻音[ŋ]となる。両唇鼻音[m]は「あんぱん」、歯茎鼻音[n]は「あんない」、硬口蓋鼻音は別環境であり、ここでは軟口蓋鼻音が正しい。
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問75.発音指導において学習者の誤りを扱う際の有効な方針として最も適切なものはどれか。
- ア.誤りはすべて放置してよい
- イ.母語との比較は避ける
- ウ.正書法の暗記だけを強制する
- エ.調音点・調音法の違いを意識させ口の構えを具体的に示す
正解:エ.調音点・調音法の違いを意識させ口の構えを具体的に示す
解説:正答は「調音点・調音法の違いを意識させ口の構えを具体的に示す」。母語干渉による誤りを音声的に分析し舌や唇の構えを示すことが効果的である。誤りの放置や正書法の暗記強制、母語との比較回避は有効でない。