登録日本語教員(日本語教員試験)「言語と心理」の一問一答
📖 登録日本語教員(日本語教員試験)「言語と心理」の全75問と解説(一覧)
登録日本語教員(日本語教員試験)の言語と心理に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.Krashenのインプット仮説では、学習者は『i-1』レベル(現在の能力よりやや低い)のインプットで習得が進むとされる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは『i+1』レベル(現在の能力よりわずかに上)のインプットで習得が進むとする仮説。i-1ではない。
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問2.Krashenのモニターモデルは習得・学習仮説と自然順序仮説の2つのみから成る。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは習得・学習仮説、自然順序仮説、モニター仮説、インプット仮説、情意フィルター仮説の5仮説から成る。2仮説ではない。
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問3.Krashenの情意フィルター仮説では、不安や動機低下はインプット処理に何ら影響しないとされる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは情意フィルターが高い(不安や動機低下)とインプットが言語習得装置に届かず処理が妨げられるとする仮説。
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問4.Krashenの『習得』と『学習』は同じ過程を別の角度から表現したものに過ぎない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは習得(acquisition)は無意識的・自然的、学習(learning)は意識的・形式的で別過程とされる(強い習得・学習仮説)。
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問5.Selinkerが提唱した中間言語(interlanguage)は目標言語と完全に一致した完成形の言語体系を指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは母語でも目標言語でもない学習者独自の体系を指す。完成形ではない。Selinker(1972)提唱。
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問6.化石化(fossilization)は学習者が母語を完全に忘却する現象を指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは中間言語に誤った形が固定化する現象。母語忘却ではない。中間言語の特徴の一つ。
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問7.誤用分析(error analysis)はLado(ラドー)が1950年代に発展させた研究手法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはCorder(コーダー)が1960年代に発展、1967年論文『The significance of learner's errors』が出発点。Lado(1957)は対照分析仮説。
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問8.誤用の類型には『脱落』『付加』の2類型しかない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはDulay・Burt・Krashenの分類で脱落・付加・誤形成・誤順序の4類型がある。2類型ではない。
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問9.対照分析仮説は母語の影響を完全に排除し、目標言語のみで誤用を予測できるとする仮説である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは学習者の母語と目標言語の差異から誤用を予測するLado(1957)の仮説。母語影響排除ではない。
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問10.学習ストラテジーは『記憶ストラテジー』のみの単一類型である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはO'Malley・Chamot(1990)でメタ認知・認知・社会情意の3類型に大別される。単一類型ではない。
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問11.Gardnerの社会教育モデルでは『内発的動機づけ』と『外発的動機づけ』が区別される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは統合的動機づけ(目標言語社会への融合)と道具的動機づけ(実用目的)の区別。内発/外発はDeci・Ryanの自己決定理論。
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問12.Deci・Ryanの自己決定理論では『統合的動機づけ』と『道具的動機づけ』が区別される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは内発的・外発的動機づけの区別。統合的/道具的はGardnerの社会教育モデル。自己決定の程度で連続体として捉える。
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問13.ヴィゴツキーのZPD(最近接発達領域)は学習者が自力で解決できる領域を指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはZPDは自力では解決できないが他者の援助で解決できる領域。自力解決領域とは異なる。
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問14.ピアジェの認知発達理論では言語発達は認知発達に先行するとされる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはピアジェは言語発達が認知発達に依存(後続)するとする。先行ではない。Vygotskyとは異なる立場。
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問15.スキャフォールディング(足場かけ)はピアジェが提唱した、感覚運動期の援助概念である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはBruner(Wood・Bruner・Ross 1976)が提唱、ZPD内での援助概念。ピアジェではない。Vygotsky理論を発展させた。
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問16.臨界期仮説(CPH)はChomskyが提唱した、言語習得は何歳でも同程度に可能とする仮説である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはLenneberg(1967)が提唱、思春期前後で第二言語習得能力が低下するとする仮説。Chomskyではなく、何歳でも同程度ではない。
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問17.言語適性(aptitude)は学習動機・態度と同義の概念である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは動機・態度と区別される認知的特性。同義ではない。Carrollの4要素(音声符号化・文法感受性・記憶力・帰納的言語学習能力)が代表。
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問18.MLAT(Modern Language Aptitude Test)はKrashenが開発した言語習得度テストである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはCarroll(1959)が開発した言語適性テスト。Krashenではない。言語適性研究の代表的尺度。
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問19.Long のインタラクション仮説は学習者間相互作用の意味交渉が習得を促進するとする。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Long(1981, 1996)。意味交渉でインプットが理解可能になる。
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問20.Swainのアウトプット仮説はインプットだけでは習得は完成せず、アウトプットの必要性を主張する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Swain(1985)。カナダのイマージョン研究から提唱、3機能(気づき・仮説検証・メタ言語)。
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問21.認知言語学のスキーマ理論は、既有知識の枠組みが理解を支えるとする立場である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Bartlett以来の概念。読解・聴解研究で重要。
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問22.短期記憶の容量はMillerの『マジカルナンバー7±2』として知られる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Miller(1956)が提唱。チャンク単位での記憶容量。
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問23.Baddeleyのワーキングメモリモデルでは中央実行系・音韻ループ・視空間スケッチパッドが想定される。
正解:○(正しい)
解説:正しい。後にエピソードバッファが追加された4要素モデル。
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問24.宣言的記憶と手続き的記憶の区別はSquireらの長期記憶分類で重要である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。宣言的=意識的想起可能、手続き的=技能等の暗黙的記憶。
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問25.Schmidtの『気づき仮説(Noticing Hypothesis)』は無意識的な習得でも十分に文法習得が可能とする立場である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは気づき仮説は意識的な気づき(noticing)が習得の必要条件とする立場。Krashenの無意識習得観に対立。
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問26.ヴィゴツキーは社会的相互作用が高次心理機能の発達に不可欠だとする社会文化的理論を展開した。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Lantolfらが第二言語習得に応用、社会文化的アプローチを展開。
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問27.Cumminsの言語能力理論ではBICS(基本的伝達言語能力)とCALP(認知的学習言語能力)が区別される。
正解:○(正しい)
解説:正しい。BICS約2年・CALP約5-7年で習得とされる。年少者教育で重要。
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問28.言語転移には正の転移(positive transfer)と負の転移(negative transfer・干渉)がある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。正の転移=母語特徴が目標言語と一致して学習促進、負の転移=差異から誤用発生。
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問29.Lambertのバイリンガリズム類型では加算的バイリンガリズムと減算的バイリンガリズムが区別される。
正解:○(正しい)
解説:正しい。加算的=母語維持+L2追加、減算的=L2習得が母語を置換える。
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問30.言語不安(language anxiety)は外国語学習場面で生じる特有の不安で、習得を阻害する要因とされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Horwitzらが研究、FLCAS尺度等で測定。
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問31.Dörnyei(ドルニェイ)はL2モチベーション自己システム(L2 Motivational Self System)を提唱した。
正解:○(正しい)
解説:正しい。理想L2自己・義務L2自己・L2学習経験の3要素。2005年提唱。
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問32.Ellisの『暗示的知識』と『明示的知識』の区別では、暗示的知識は無意識的・自動的に運用可能な知識である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。明示的=意識的な規則知識、暗示的=無意識的に運用される知識。
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問33.言語学習者の年齢効果として、年少者の方が音声習得・文法習得とも完璧な習得に到達しやすいとされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。臨界期仮説と整合。発音・文法ともネイティブ並み到達は年少者に限られる傾向。
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問34.ピアジェの『同化』と『調節』はシェマの変容過程で重要な2概念である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。同化=既存シェマで取込み、調節=シェマを修正して取込み。均衡化で発達。
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問35.Skinnerの行動主義言語観は『言語は習慣形成』とし、後にChomsky(1959)に厳しく批判された。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Skinner『Verbal Behavior』(1957)、Chomskyの書評が転換点。
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問36.Chomskyの普遍文法(UG)は人間に生得的に備わる言語能力とされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。生成文法の中核概念。L2習得におけるUGアクセス可能性は議論継続。
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問37.心理言語学的プロセスにおいて、聴解は『ボトムアップ処理』のみで完結する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは聴解はボトムアップ(音→単語→文)とトップダウン(既有知識・スキーマ)の相互作用で進行する。
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問38.メタ認知ストラテジーには『プランニング』『モニタリング』『評価』が含まれる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。学習過程の自己制御に関わる高次ストラテジー。
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問39.Pienemannの教授可能性仮説では、学習者の発達段階を超えた文法項目は教えても定着しにくいとされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。発達段階を一段ずつ進める必要があるとする仮説。
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問40.認知言語学では『プロトタイプ理論』により、カテゴリーは典型例を中心に放射状に構成されるとされる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Rosch(ロッシュ)の研究が基礎。意味論研究で重要。
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問41.次のうち、Krashenの『情意フィルター仮説』の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.年齢が高いほど習得が遅くなる仮説
- イ.不安や動機低下が言語習得を妨げる仮説
- ウ.明示的指導は無効とする仮説
正解:イ.不安や動機低下が言語習得を妨げる仮説
解説:正答は1。学習者の不安・動機の低下・自信の欠如等の情意要因がインプット処理を妨げる仮説。
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問42.次のうち、Selinkerが提唱した概念はどれか。
- ア.普遍文法
- イ.中間言語
- ウ.情意フィルター
正解:イ.中間言語
解説:正答は1。Selinker(1972)が中間言語を提唱、学習者独自の言語体系を意味する。
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問43.次のうち、ヴィゴツキーのZPD(最近接発達領域)の説明として正しいものはどれか。
- ア.学習者が自力で解決できる領域
- イ.他者の援助で解決できる領域
- ウ.認知発達の最終段階
正解:イ.他者の援助で解決できる領域
解説:正答は1。自力では解決できないが他者の援助で解決できる領域。スキャフォールディングの基礎概念。
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問44.次のうち、Gardnerの『統合的動機づけ』の説明として最も適切なものはどれか。
- ア.昇進・試験等の実用目的の動機
- イ.目標言語社会への融合志向の動機
- ウ.親に強制された動機
正解:イ.目標言語社会への融合志向の動機
解説:正答は1。目標言語社会への融合・帰属志向の動機。道具的動機(実用目的)と対比される。
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問45.次のうち、Cumminsの言語能力概念で『認知的学習言語能力』を指す略語はどれか。
- ア.BICS
- イ.CALP
- ウ.CLIL
正解:イ.CALP
解説:正答は1。CALP=Cognitive Academic Language Proficiency。BICSと対比。
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問46.次のうち、Lennebergが提唱した仮説はどれか。
- ア.対照分析仮説
- イ.臨界期仮説
- ウ.出力仮説
正解:イ.臨界期仮説
解説:正答は1。臨界期仮説(CPH)。思春期前後で言語習得能力が変化するとする。
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問47.次のうち、Swainのアウトプット仮説の3機能に含まれないものはどれか。
- ア.気づき機能
- イ.仮説検証機能
- ウ.インプット強化機能
正解:ウ.インプット強化機能
解説:正答は2。3機能は気づき・仮説検証・メタ言語機能。インプット強化はインプット処理側の概念。
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問48.次のうち、Carrollの言語適性4要素に含まれないものはどれか。
- ア.音声符号化能力
- イ.文法感受性
- ウ.動機の強さ
正解:ウ.動機の強さ
解説:正答は2。4要素は音声符号化能力・文法感受性・記憶力・帰納的言語学習能力。動機の強さは適性ではなく動機要因。
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問49.次のうち、誤用の表層構造分類に含まれないものはどれか。
- ア.脱落
- イ.誤順序
- ウ.誤翻訳
正解:ウ.誤翻訳
解説:正答は2。Dulay・Burt・Krashen分類は脱落・付加・誤形成・誤順序の4類型。誤翻訳は別概念。
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問50.次のうち、Bruner(ブルーナー)が提唱した教育心理学概念はどれか。
- ア.スキャフォールディング
- イ.シェマ
- ウ.中間言語
正解:ア.スキャフォールディング
解説:正答は0。スキャフォールディング(足場かけ)。Wood・Bruner・Ross(1976)。
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問51.次のうち、Schmidtの『気づき仮説』の主張として正しいものはどれか。
- ア.無意識的習得で十分
- イ.意識的な気づきが習得の必要条件
- ウ.気づきは習得を阻害
正解:イ.意識的な気づきが習得の必要条件
解説:正答は1。意識的な『気づき(noticing)』が習得の必要条件とする。Krashenの無意識習得観への批判。
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問52.次のうち、Dörnyei のL2モチベーション自己システムの3要素に含まれないものはどれか。
- ア.理想L2自己
- イ.義務L2自己
- ウ.能力L2自己
正解:ウ.能力L2自己
解説:正答は2。3要素は理想L2自己・義務L2自己・L2学習経験。能力L2自己は含まれない。
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問53.次のうち、Bartlettに由来し、既有知識の枠組みを意味する概念はどれか。
- ア.スキーマ
- イ.モニター
- ウ.フィルター
正解:ア.スキーマ
解説:正答は0。スキーマ理論。読解・聴解のトップダウン処理で重要。
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問54.次のうち、Pienemannの教授可能性仮説の主張として正しいものはどれか。
- ア.どの項目もいつでも教えられる
- イ.学習者の発達段階を超えた項目は定着しにくい
- ウ.母語による教授が最も効果的
正解:イ.学習者の発達段階を超えた項目は定着しにくい
解説:正答は1。学習者の発達段階を一段ずつ進める必要があり、跳び越した教授は定着しない。
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問55.次のうち、Lambertのバイリンガリズム類型に含まれるものはどれか。
- ア.加算的バイリンガリズム
- イ.再帰的バイリンガリズム
- ウ.対照的バイリンガリズム
正解:ア.加算的バイリンガリズム
解説:正答は0。加算的バイリンガリズムと減算的バイリンガリズムの区別。
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問56.次のうち、Millerの『マジカルナンバー』はいくつか。
- ア.5±2
- イ.7±2
- ウ.9±2
正解:イ.7±2
解説:正答は1。7±2チャンクが短期記憶の容量とされる。
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問57.次のうち、Baddeleyのワーキングメモリモデルの3構成要素に含まれないものはどれか。
- ア.中央実行系
- イ.音韻ループ
- ウ.長期記憶バッファ
正解:ウ.長期記憶バッファ
解説:正答は2。当初モデルは中央実行系・音韻ループ・視空間スケッチパッド。長期記憶は別システム。
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問58.次のうち、ピアジェの認知発達段階で文字操作や仮説的思考が可能になるのはどの段階か。
- ア.感覚運動期
- イ.具体的操作期
- ウ.形式的操作期
正解:ウ.形式的操作期
解説:正答は2。形式的操作期(11-12歳以降)で抽象的・仮説的思考が可能になる。
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問59.次のうち、Long のインタラクション仮説の中心概念はどれか。
- ア.普遍文法
- イ.意味交渉
- ウ.言語適性
正解:イ.意味交渉
解説:正答は1。意味交渉(negotiation of meaning)がインプットを理解可能にし習得促進。
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問60.次のうち、Skinner の言語習得観を厳しく批判した言語学者はどれか。
- ア.Krashen
- イ.Chomsky
- ウ.Vygotsky
正解:イ.Chomsky
解説:正答は1。Chomsky(1959)の書評が認知革命の契機となった。
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問61.次のうち、Corder(コーダー)が確立した研究手法はどれか。
- ア.誤用分析
- イ.対照分析
- ウ.談話分析
正解:ア.誤用分析
解説:正答は0。誤用分析(error analysis)。1967年論文が出発点。
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問62.次のうち、Cumminsの言語能力概念でBICSの典型的習得期間はどれか。
- ア.約1-2年
- イ.約5-7年
- ウ.約10年以上
正解:ア.約1-2年
解説:正答は0。日常会話レベルのBICSは約1-2年で習得とされる。CALPは5-7年。
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問63.次のうち、Roschが提唱した意味論の概念はどれか。
- ア.普遍文法
- イ.プロトタイプ理論
- ウ.中間言語
正解:イ.プロトタイプ理論
解説:正答は1。プロトタイプ理論。カテゴリーは典型例を中心とする放射構造とする。
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問64.次のうち、O'Malley・Chamotの学習ストラテジー分類で『計画・モニタリング・評価』が含まれるカテゴリーはどれか。
- ア.メタ認知ストラテジー
- イ.認知ストラテジー
- ウ.社会情意ストラテジー
正解:ア.メタ認知ストラテジー
解説:正答は0。メタ認知ストラテジーに含まれる。学習過程の自己制御。
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問65.次のうち、化石化(fossilization)の説明として正しいものはどれか。
- ア.習得が完成した状態
- イ.誤った形が固定化する現象
- ウ.母語が失われる現象
正解:イ.誤った形が固定化する現象
解説:正答は1。学習が進んでも修正されない誤りの固定化。中間言語の特徴。
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問66.次のうち、Lado(1957)が提唱した仮説はどれか。
- ア.対照分析仮説
- イ.中間言語仮説
- ウ.情意フィルター仮説
正解:ア.対照分析仮説
解説:正答は0。対照分析仮説。母語と目標言語の差異から誤用を予測。
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問67.次のうち、長期記憶の分類で『自転車の乗り方』のような技能記憶はどれに当たるか。
- ア.宣言的記憶
- イ.手続き的記憶
- ウ.意味記憶
正解:イ.手続き的記憶
解説:正答は1。手続き的記憶(procedural memory)。意識的想起を必要としない技能の記憶。
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問68.次のうち、Vygotsky の社会文化的理論を第二言語習得に応用した代表的研究者はどれか。
- ア.Krashen
- イ.Lantolf
- ウ.Pienemann
正解:イ.Lantolf
解説:正答は1。Lantolf(ラントルフ)が社会文化的アプローチを展開。
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問69.次のうち、言語不安研究で著名な研究者はどれか。
- ア.Horwitz
- イ.Lado
- ウ.Pienemann
正解:ア.Horwitz
解説:正答は0。Horwitz が外国語学習不安研究を発展、FLCAS尺度を開発。
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問70.次のうち、Ellisの『暗示的知識』の特徴として正しいものはどれか。
- ア.意識的な規則知識
- イ.無意識的・自動的に運用可能な知識
- ウ.教科書から学んだ文法知識
正解:イ.無意識的・自動的に運用可能な知識
解説:正答は1。無意識的・自動的に運用可能な知識。明示的知識(意識的規則知識)と対比。
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問71.次のうち、ピアジェの認知発達理論における『同化』の説明として正しいものはどれか。
- ア.シェマを修正して新情報を取り込む
- イ.既存シェマで新情報を取り込む
- ウ.シェマを統合する
正解:イ.既存シェマで新情報を取り込む
解説:正答は1。既存シェマで新情報を取り込む過程。調節(シェマ修正)と対をなす。
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問72.次のうち、第二言語習得研究で『化石化』が起こりやすいとされる学習者の段階はどれか。
- ア.中級到達後
- イ.初級学習開始時
- ウ.母語習得完了前
正解:ア.中級到達後
解説:正答は0。中級到達後に誤りが固定化する例が多く、これを化石化と呼ぶ。初級では訂正余地が大きく、上級到達者は化石化を脱した存在として扱われる。
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問73.次のうち、Krashen の習得・学習仮説で『学習』に分類される過程はどれか。
- ア.母語の自然な吸収
- イ.海外滞在中の無意識習得
- ウ.教室での意識的文法規則学習
正解:ウ.教室での意識的文法規則学習
解説:正答は2。教室での意識的な文法規則学習が『学習』。自然な会話での無意識的な吸収は『習得』に分類されKrashenは両者を別過程と捉えた。
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問74.次のうち、ピアジェの認知発達理論における『調節(accommodation)』の説明として正しいものはどれか。
- ア.シェマを修正して新情報を取り込む過程
- イ.シェマで取り込めない情報を無視する過程
- ウ.シェマを完全に新しく作り直す過程
正解:ア.シェマを修正して新情報を取り込む過程
解説:正答は0。既存シェマを修正して新情報を取り込む過程が調節。既存シェマでそのまま取り込むのは同化。両者の均衡化で認知発達が進むとされる。
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問75.次のうち、第二言語習得における『年齢効果』として一般に観察されている傾向はどれか。
- ア.全分野で年長者が有利
- イ.全分野で差はない
- ウ.発音は年少者・短期文法習得は年長者が有利
正解:ウ.発音は年少者・短期文法習得は年長者が有利
解説:正答は2。発音は年少者が有利、文法・語彙の学習速度は思春期前後の年長者が短期的に有利という非対称な年齢効果が観察される。臨界期仮説と整合する。