登録日本語教員(日本語教員試験)「文法・語彙の発展問題」の一問一答
📖 登録日本語教員(日本語教員試験)「文法・語彙の発展問題」の全75問と解説(一覧)
登録日本語教員(日本語教員試験)の文法・語彙の発展問題に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.自動詞「開く(あく)」と他動詞「開ける(あける)」のように、対応する自他のペアを持つ動詞群を有対動詞(自他対応動詞)と呼ぶ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。日本語には「開く/開ける」「集まる/集める」「割れる/割る」のように自動詞と他動詞が形態的に対応する有対動詞が多数あり、初級では自他のペアとして体系的に対比指導される重要項目である。
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問2.使役受身「行かせられる」は、使役形「行かせる」に受身「られる」が付いた形で、話者が他者から強制されて不本意に動作する意味を表す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。使役受身は使役と受身が重なった二重ヴォイスで、被使役者の視点から「無理やり〜させられる」という強制・不本意の意味を担い、初級後半から中級にかけて扱われる文型である。
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問3.「窓が開けてある」のような「〜てある」は、他動詞に付いて動作の結果が意図的に維持されている状態を表すアスペクト形式である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「〜てある」は他動詞に接続し、誰かが意図的に行った行為の結果状態が残存していることを表す。自動詞+「〜ている」が表す単なる結果状態とは意味も接続も異なるため区別して教える必要がある。
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問4.「〜ておく」は、将来に備えてあらかじめ行為を行う「事前準備」と、状態をそのまま放置する「放置・現状維持」の二つの用法を持つ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「予習しておく(事前準備)」「窓を開けておく(放置・現状維持)」のように「〜ておく」は二用法を持ち、初級では準備の意味から導入され、後に放置の用法へと拡張して指導されることが多い。
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問5.証拠性(エビデンシャリティ)を表す「〜そうだ(伝聞)」と「〜らしい」は、情報の入手経路に関する話者の判断を示すモダリティ形式である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「〜そうだ(伝聞)」「〜らしい」「〜ようだ」などは情報源や推論根拠に関わる証拠性を表すモダリティで、根拠の確実さや情報経路の違いによって細かく使い分けられる形式群である。
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問6.授受表現で「(私が)友人に本を貸してあげる」は、動作主から相手への恩恵の方向を表し、視点は与え手側に置かれる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「〜てあげる」は与え手から受け手への恩恵移動を表し、視点は与え手に置かれる。受け手視点の「〜てもらう」や、相手から自分への「〜てくれる」とは恩恵の方向と視点で明確に区別される。
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問7.敬語の5分類では、「いたす」「申す」などは謙譲語II(丁重語)に分類され、聞き手に対して丁重に述べる働きを持つ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。2007年の文化審議会答申による5分類では、向かう先を高める謙譲語Iと、聞き手に丁重に述べる謙譲語II(丁重語)を区別しており、「参る・申す・いたす」は後者の謙譲語IIに属する形式である。
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問8.「お+和語+する」型の「お持ちする」は謙譲語Iの典型的な型で、動作の向かう先の人物を高める働きを持つ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「お+動詞連用形+する」は謙譲語Iの代表的な作り方で、自分の動作をへりくだることで動作の受け手・向かう先の人物を立てる。日本語教育文法では型として明示的に提示され指導される。
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問9.複合助詞「について」「に対して」「として」などは、名詞と助詞などが結合して一語のように機能する後置詞的表現である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「について」「に関して」「に対して」「をめぐって」などは複数の要素が結びついて一つの格関係を表す複合助詞(複合格助詞)で、書き言葉や中級以降の文章理解で重要となる表現である。
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問10.取り立て助詞「しか」は、後続に必ず否定形を伴い、「それ以外にない」という限定の意味を表す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「しか」は呼応して必ず否定述語を伴い「〜だけ・それ以外ない」という限定を表す取り立て助詞である。肯定・否定どちらも取れる「だけ」と対比して指導されることが多い項目である。
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問11.連体修飾節の「内の関係」とは、修飾節の述語と被修飾名詞が格関係を結ぶ関係(例:「本を読む人」の「人」)を指す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「内の関係(格関係あり)」は被修飾名詞が修飾節内に格成分として復元できる関係で、「本を読む人=人が本を読む」のように対応する。格成分に復元できない「外の関係」とは区別される。
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問12.「魚を焼くにおい」のように、被修飾名詞が修飾節の格成分として復元できない連体修飾を「外の関係」と呼ぶ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「外の関係」は被修飾名詞が修飾節内の格成分にならない連体修飾で、「におい・音・話・約束」など内容や付随情報を表す名詞に多く見られ、内の関係と対比して理解される構造である。
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問13.「歯ブラシ」は和語「歯」と外来語「ブラシ」が結合した混種語(混種語)の例である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。語種が異なる要素が結合した語を混種語と呼び、「歯ブラシ(和+外)」「重箱(漢+和:じゅうばこ読み)」「湯桶(和+漢:ゆとう読み)」などが代表例として語彙論で取り上げられる。
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問14.オノマトペのうち、「キラキラ」「ふわふわ」のように状態や様子を音以外で象徴的に表すものを擬態語と呼ぶ。
正解:○(正しい)
解説:正しい。実際の音を写す擬音語(擬声語)に対し、音を伴わない状態・様子・心情を象徴的に表すものを擬態語と呼ぶ。日本語はオノマトペが豊富で、語彙指導や語感の理解の上でも重要な領域である。
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問15.日本語教育文法では学校文法の「形容動詞」を「ナ形容詞」、「形容詞」を「イ形容詞」と呼び、活用語尾の形による分類を採用することが多い。
正解:○(正しい)
解説:正しい。日本語教育では学習者の運用を重視し、学校文法の形容詞・形容動詞をイ形容詞・ナ形容詞と呼ぶ。母語話者向けの学校文法とは用語も分類観も異なる点を踏まえて教える必要がある。
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問16.日本語教育文法では動詞をマス形などの形に基づき、I類(五段)・II類(一段)・III類(不規則)の三分類で扱うことが一般的である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。日本語教育では学校文法の活用名ではなく、グループ1(五段)・グループ2(一段)・グループ3(来る・する)の三分類で動詞を整理し、活用の作り方を学習者が機械的に習得しやすいよう工夫している。
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問17.初級文型シラバスでは、文法項目を運用しやすさや難易度を考慮して配列し、「〜ます→〜て形→〜た形」のように段階的に積み上げる構成をとることが多い。
正解:○(正しい)
解説:正しい。初級の文型シラバスは難易度と運用頻度を考慮して文法項目を段階配列する。テ形やタ形の導入順序は活用指導の要であり、後続文型の土台となるため計画的に配置されるのが通例である。
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問18.間接受身(迷惑受身)「雨に降られた」は、自動詞からも作られ、話者が事態によって迷惑・被害を受けたという意味を含む。
正解:○(正しい)
解説:正しい。間接受身は自動詞からも成立し、主語が出来事から被害・迷惑を被るという含みを持つ。直接的な動作対象を持たない点で直接受身と区別され、日本語に特徴的な受身として位置づけられる。
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問19.待遇表現は、敬語だけでなく、依頼・断りなどの場面でのぼかし表現やクッション言葉も含め、相手との人間関係に配慮した言語使用全般を指す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。待遇表現は敬語体系に限らず、ポライトネスや配慮を反映した語彙・文末・前置き表現など対人配慮全般を含む広い概念であり、敬語はその中核的な下位体系として位置づけられている。
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問20.使役文「子どもを行かせる」の「を」と「に」は意味的に完全に等価であり、強制使役か許可使役かによる使い分けは存在しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは自動詞使役で「を」を取ると強制・誘発の含み、「に」を取ると許可・放任の含みが生じやすく、ヲ使役とニ使役は意味的に区別されるため、両者を等価とみなすことはできない。
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問21.「〜ている」は常に動作の進行中のみを表し、結果状態や経験・反復の意味を表すことはない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜ている」は動詞のアスペクト的性質により、進行(読んでいる)・結果状態(窓が開いている)・経験や反復(行っている)など複数の意味を表し、進行のみに限られるものではない。
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問22.「〜てある」は自動詞に接続して、自然に生じた結果状態を表すのが基本用法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜てある」は他動詞に接続し、誰かが意図的に行った行為の結果が維持されている状態を表す。自然に生じた結果状態は自動詞+「〜ている」で表すため、接続も意味も逆である。
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問23.当為(義務・必要)のモダリティを表す「〜なければならない」と推量の「〜だろう」は同じモダリティ下位類に属する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜なければならない」は当為(義務・必要)モダリティ、「〜だろう」は認識(推量)モダリティであり、対事的か対人的かという観点でも異なる下位類に分類される別系統の形式である。
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問24.証拠性を表す「〜ようだ」と「〜らしい」は完全に同義で、推論根拠や情報源による使い分けは一切ない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜ようだ」は話者自身の観察・感覚に基づく推論、「〜らしい」は外部情報や伝聞的根拠に基づく判断という違いがあり、証拠性すなわち根拠の出所の観点で使い分けられている。
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問25.授受表現「〜てもらう」は与え手を主語にとり、与え手から受け手への恩恵移動を与え手視点で表す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜てもらう」は受け手(恩恵を受ける側)を主語にとり、受け手視点で動作を受けたことを表す。与え手視点で恩恵を与えるのは「〜てあげる/〜てやる」であり、視点と主語が逆である。
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問26.「お米」「おすし」のような美化語は、相手を直接高めるための尊敬語の一種に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは美化語は物事を上品に述べる話し手の品位に関わる分類であり、特定の相手を高める尊敬語とは区別される。2007年答申の5分類では美化語が独立した一類として位置づけられている。
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問27.尊敬語「いらっしゃる」と謙譲語I「伺う」は、いずれも動作主自身を高める働きを持つ点で共通する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは尊敬語「いらっしゃる」は動作主である相手を高め、謙譲語I「伺う」は自分の動作をへりくだることで動作の向かう先を高める。両者は高める対象が逆であり、共通するという理解は誤りである。
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問28.格助詞「が」と取り立て助詞「は」はどちらも主格専用の助詞であり、機能上の差はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「が」は主格を表す格助詞、「は」は主題・対比を表す取り立て助詞であり、新情報か旧情報か、現象文か判断文かといった違いとも関わるため、機能は本質的に異なるものである。
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問29.複合助詞「にとって」と格助詞「に」は意味・機能とも同一で、相互に置き換えても文の意味は変わらない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「にとって」は評価や観点の基準を表す複合助詞であり、着点や対象などを表す単独の格助詞「に」とは機能が異なるため、相互に置き換えることは一般に不可能である。
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問30.連体修飾節では、被修飾名詞が修飾節の格成分になる「外の関係」と、ならない「内の関係」に分けられる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは用語が逆で、被修飾名詞が格成分として復元できるのが「内の関係」、復元できないのが「外の関係」である。「本を読む人」は人が格成分に復元できるため内の関係に当たる。
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問31.条件表現「〜たら」「〜ば」「〜と」「〜なら」はすべて同義で、仮定・確定・反復などの意味差はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜と」は恒常・必然的帰結、「〜ば」は一般条件、「〜たら」は個別的仮定やきっかけ、「〜なら」は相手の発言を受けた仮定と、それぞれ意味・統語的制約が異なる別の条件形式である。
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問32.逆接を表す「〜のに」と「〜が/〜けれど」は完全に等価で、話者の意外・不満などの含みに違いはない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「〜のに」は期待に反する意外・不満・非難の含みを伴うのに対し、「〜が/〜けれど」は中立的な逆接や前置きにも使えるため、含意とニュアンスが異なり等価とはいえない。
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問33.語種分類では、漢語はすべて中国から渡来した語であり、日本で漢字を組み合わせて作られた和製漢語は漢語に含まれない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「社会」「自由」などの和製漢語も音読みされ漢語に分類される。漢語とは原語の出自で決まるのではなく、字音語であるかどうかという基準で分類される語種であるためである。
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問34.外来語はすべて英語由来であり、ポルトガル語やオランダ語に由来する語は外来語に含めない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「パン(ポルトガル語)」「ガラス(オランダ語)」なども外来語であり、外来語は英語に限らず西洋諸語をはじめ各国語から借用された語を広く含む語種であるため、英語由来に限定できない。
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問35.擬音語と擬態語はいずれも実際の音を写したものであり、両者に意味機能上の区別はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは擬音語(擬声語)は実際の音を写すもの、擬態語は音を伴わない状態や様子を象徴的に表すものであり、写す対象が音であるか否かという点で明確に区別されるオノマトペである。
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問36.日本語教育文法と学校文法は用語も分類も完全に一致しており、教育現場でそのまま流用して問題は生じない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは日本語教育文法は学習者の運用を重視し、イ形容詞・ナ形容詞やテ形などの用語・分類を用いる点で母語話者向けの学校文法と異なるため、そのままの流用は適切でなく注意が必要である。
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問37.初級文型シラバスでは文法項目の配列順序は学習効果に影響しないため、辞書順や思いつき順で提示してよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは初級文型シラバスは難易度・運用頻度・後続文型との積み上げを考慮して配列されるべきであり、テ形の導入順などは学習効果に直結するため、辞書順や思いつき順での提示は適切でない。
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問38.混種語は存在せず、日本語の語はすべて和語・漢語・外来語のいずれか単一の語種に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「歯ブラシ(和+外)」「重箱」「湯桶」などのように複数語種の要素が結合した混種語が存在するため、日本語の語をすべて単一の三語種のいずれかに分類できるわけではない。
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問39.次のうち、自動詞「集まる」に対応する他動詞として正しいものはどれか。
- ア.集める
- イ.集まれる
- ウ.集まらせる
- エ.集まられる
正解:ア.集める
解説:「集まる(自動詞)」に対応する他動詞は「集める」である。自他対応のペアを持つ有対動詞の典型例で、初級では自動詞と他動詞をセットで体系的に対比させて学習させることが多い項目である。
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問40.次のうち、使役受身「飲ませられる」が表す典型的な意味として最も適切なものはどれか。
- ア.自分の意志で進んで飲む
- イ.他者から強制されて不本意に飲む
- ウ.他者に飲むことを許可する
- エ.飲む能力があることを示す
正解:イ.他者から強制されて不本意に飲む
解説:使役受身は使役と受身が重なった二重ヴォイスで、被使役者の視点から「無理やり〜させられる」という強制・不本意の意味を表す。「飲ませられる/飲まされる」がその代表的な例である。
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問41.次のうち、自動詞使役のヲ使役とニ使役の違いに関する説明として最も適切なものはどれか。
- ア.ヲ使役は許可、ニ使役は強制を表しやすい
- イ.両者に意味差はなく自由に交替する
- ウ.ヲ使役は強制・誘発、ニ使役は許可・放任を表しやすい
- エ.ニ使役は他動詞にしか使えない
正解:ウ.ヲ使役は強制・誘発、ニ使役は許可・放任を表しやすい
解説:自動詞使役では「子どもを行かせる」が強制・誘発、「子どもに行かせる」が許可・放任の含みを持ちやすい。ヲとニの選択によって使役の意味合いが変わる点が日本語教育上の重要な要点である。
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問42.次のうち、間接受身(迷惑受身)の例として最も適切なものはどれか。
- ア.先生にほめられた
- イ.友達に手紙を読まれた
- ウ.本が出版された
- エ.雨に降られて困った
正解:エ.雨に降られて困った
解説:間接受身は自動詞からも作られ、出来事によって主語が迷惑・被害を被る意味を含む。「雨に降られた」は対象を持たない自動詞から作られた受身で、迷惑受身(間接受身)の典型的な例である。
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問43.次のうち、「窓が割れている」の「〜ている」が表す意味として最も適切なものはどれか。
- ア.結果状態
- イ.進行中
- ウ.経験
- エ.反復
正解:ア.結果状態
解説:瞬間的変化を表す動詞「割れる」に「〜ている」が付くと、割れた結果が今も残っている結果状態を表す。「読んでいる」のような継続動詞が表す進行の意味とは異なるアスペクト用法である。
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問44.次のうち、「黒板に字が書いてある」の「〜てある」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.動作が進行中である
- イ.誰かが意図的に行った行為の結果が維持されている
- ウ.これから書く予定である
- エ.自然に生じた結果である
正解:イ.誰かが意図的に行った行為の結果が維持されている
解説:「〜てある」は他動詞に接続し、誰かが意図的に行った行為の結果状態が維持されていることを表す。自動詞+「〜ている」が表す単なる結果状態とは接続も意味も区別して教える必要がある。
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問45.次のうち、「旅行の前にホテルを予約しておく」の「〜ておく」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.放置
- イ.完了の後悔
- ウ.事前準備
- エ.進行
正解:ウ.事前準備
解説:この「〜ておく」は将来に備えてあらかじめ行為を行う事前準備の用法である。「窓を開けておく」のような放置・現状維持の用法と並ぶ、「〜ておく」の二大用法の一方に当たる。
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問46.次のうち、「〜てしまう」が表す典型的な意味の組合せとして最も適切なものはどれか。
- ア.進行と反復
- イ.許可と禁止
- ウ.尊敬と謙譲
- エ.完了と残念・後悔
正解:エ.完了と残念・後悔
解説:「〜てしまう」は動作の完了・完遂と、それに伴う残念・後悔・意外などの感情的含みを表すアスペクト形式である。「食べてしまった」のように両義が同時に現れることが多い表現である。
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問47.次のうち、当為(義務・必要)のモダリティを表す形式として最も適切なものはどれか。
- ア.〜なければならない
- イ.〜だろう
- ウ.〜らしい
- エ.〜そうだ
正解:ア.〜なければならない
解説:「〜なければならない」は義務・必要を表す当為モダリティである。「〜だろう」は推量、「〜らしい・〜そうだ」は証拠性に関わるモダリティであり、それぞれ下位類が異なる別系統の形式である。
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問48.次のうち、伝聞の証拠性を表す「〜そうだ」の例として最も適切なものはどれか。
- ア.雨が降りそうだ
- イ.彼は来るそうだ
- ウ.おいしそうだ
- エ.倒れそうだ
正解:イ.彼は来るそうだ
解説:「動詞辞書形+そうだ」は他者から得た情報を伝える伝聞の証拠性を表す。一方で「降りそうだ・おいしそうだ」は連用形等に付く様態の「そうだ」であり、接続も意味も伝聞とは異なる。
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問49.次のうち、「〜ようだ」と「〜らしい」の証拠性の違いとして最も適切なものはどれか。
- ア.両者に違いはない
- イ.「ようだ」は伝聞、「らしい」は自分の観察に基づく
- ウ.「ようだ」は自分の観察・感覚、「らしい」は外部情報・伝聞に基づきやすい
- エ.どちらも義務を表す
正解:ウ.「ようだ」は自分の観察・感覚、「らしい」は外部情報・伝聞に基づきやすい
解説:「〜ようだ」は話者自身の観察・感覚に基づく推論、「〜らしい」は外部情報や伝聞的根拠に基づく判断という証拠性の違いがあり、推論の根拠がどこにあるかによって使い分けられる形式である。
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問50.次のうち、格助詞「で」の用法でないものはどれか。
- ア.場所(公園で遊ぶ)
- イ.手段(バスで行く)
- ウ.原因(病気で休む)
- エ.着点(駅に着く)
正解:エ.着点(駅に着く)
解説:「駅に着く」の着点・帰着点は格助詞「に」が担うため、「で」の用法ではない。「で」は場所・手段・原因・状態・範囲などを表すが、着点を表す機能は持たない点に注意が必要である。
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問51.次のうち、取り立て助詞「しか」の特徴として最も適切なものはどれか。
- ア.必ず否定述語を伴い限定を表す
- イ.必ず肯定述語を伴う
- ウ.尊敬の意味を加える
- エ.格関係を表す
正解:ア.必ず否定述語を伴い限定を表す
解説:「しか」は呼応して必ず否定述語を伴い「〜だけ・それ以外ない」という限定を表す取り立て助詞である。肯定・否定どちらも取れる「だけ」と対比して指導されることが多い項目である。
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問52.次のうち、複合助詞(複合格助詞)に該当するものはどれか。
- ア.が
- イ.について
- ウ.を
- エ.へ
正解:イ.について
解説:「について」は名詞などの要素が結合して一つの格関係を表す複合助詞である。「が・を・へ」はいずれも単一の格助詞であり、複数の要素が結合した複合助詞には当たらない点で区別される。
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問53.次のうち、格助詞「に」の用法に含まれないものはどれか。
- ア.時間(3時に会う)
- イ.着点(家に帰る)
- ウ.手段(電車で行く)
- エ.対象(友人に会う)
正解:ウ.手段(電車で行く)
解説:手段を表すのは格助詞「で」であり「に」の用法ではない。「に」は時間・着点・対象・目的・存在の場所など多義的に用いられるが、手段・方法を表す機能は担当していない。
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問54.次のうち、2007年答申の敬語5分類で「美化語」と並んで新たに区別された分類はどれか。
- ア.尊敬語
- イ.丁寧語
- ウ.格助詞
- エ.謙譲語II(丁重語)
正解:エ.謙譲語II(丁重語)
解説:2007年の文化審議会答申では従来の謙譲語を謙譲語Iと謙譲語II(丁重語)に分け、美化語も独立させて5分類とした。「参る・申す」は聞き手に丁重に述べる謙譲語IIに属する形式である。
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問55.次のうち、謙譲語I(向かう先を高める)の例として最も適切なものはどれか。
- ア.先生のお宅に伺う
- イ.雨が降ります
- ウ.お茶を飲む
- エ.明日参ります
正解:ア.先生のお宅に伺う
解説:「伺う」は訪問先・動作の向かう先の人物を高める謙譲語Iである。「参ります」は聞き手に丁重に述べる謙譲語II、「飲みます」は丁寧語であり、それぞれ高める対象や働きが異なる。
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問56.次のうち、丁寧語に分類されるものはどれか。
- ア.いらっしゃる
- イ.です・ます
- ウ.申し上げる
- エ.お料理
正解:イ.です・ます
解説:「です・ます」は聞き手に対して丁寧に述べる丁寧語である。「いらっしゃる」は尊敬語、「申し上げる」は謙譲語I、「お料理」は美化語であり、それぞれ5分類の異なる類に属している。
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問57.次のうち、美化語の例として最も適切なものはどれか。
- ア.お宅にいらっしゃる
- イ.先生に申し上げる
- ウ.お料理を作る
- エ.明日まいります
正解:ウ.お料理を作る
解説:「お料理」のように物事を上品に述べる「お/ご+語」が美化語である。特定の相手を高める尊敬語や、自分をへりくだる謙譲語とは異なり、話し手の品位に関わる独立した分類である。
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問58.次のうち、授受表現「〜てもらう」の主語と視点に関する説明として最も適切なものはどれか。
- ア.与え手が主語で与え手視点
- イ.第三者が主語
- ウ.主語を取らない
- エ.受け手が主語で受け手視点
正解:エ.受け手が主語で受け手視点
解説:「〜てもらう」は恩恵を受ける受け手を主語にとり、受け手の視点で動作を受けたことを表す。これに対し与え手視点で恩恵を与えるのは「〜てあげる/〜てやる」であり、主語と視点が逆である。
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問59.次のうち、「(先生が私に)本を貸してくださった」の授受動詞が表す方向として最も適切なものはどれか。
- ア.相手・他者から自分(側)へ
- イ.自分から相手へ
- ウ.第三者間
- エ.方向は無関係
正解:ア.相手・他者から自分(側)へ
解説:「〜てくださる/〜てくれる」は相手や他者から自分または自分側への恩恵移動を表す。尊敬を含む「くださる」は与え手を高めつつ、恩恵が自分側へ向かう方向を示す授受表現である。
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問60.次のうち、待遇表現に関する説明として最も適切なものはどれか。
- ア.敬語だけを指す狭い概念である
- イ.対人配慮に関わる言語使用全般を含む広い概念である
- ウ.文法には関係しない
- エ.方言を指す用語である
正解:イ.対人配慮に関わる言語使用全般を含む広い概念である
解説:待遇表現は敬語に限らず、依頼や断りのぼかし表現、クッション言葉など対人配慮を反映した言語使用全般を含む広い概念であり、敬語はその中核的な下位体系として位置づけられている。
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問61.次のうち、連体修飾の「内の関係」の例として最も適切なものはどれか。
- ア.魚を焼くにおい
- イ.約束した話
- ウ.本を読む人
- エ.うわさが流れた事実
正解:ウ.本を読む人
解説:「本を読む人」は「人が本を読む」と格関係に復元でき、被修飾名詞が修飾節の格成分になる内の関係である。「におい・話・事実」などは格成分に復元できない外の関係の例に当たる。
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問62.次のうち、連体修飾の「外の関係」の例として最も適切なものはどれか。
- ア.駅で待つ人
- イ.昨日買った本
- ウ.公園を走る犬
- エ.魚を焼くにおい
正解:エ.魚を焼くにおい
解説:「魚を焼くにおい」は被修飾名詞「におい」が修飾節の格成分に復元できない外の関係である。残りはいずれも被修飾名詞が修飾節内の格成分になる内の関係の例であり、構造が異なる。
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問63.次のうち、条件表現「〜と」の典型的用法として最も適切なものはどれか。
- ア.恒常的・必然的な帰結を表す
- イ.話し手の意志・命令を後続に伴う
- ウ.過去の個別的なきっかけを表す
- エ.相手の発言を受けた仮定を表す
正解:ア.恒常的・必然的な帰結を表す
解説:「〜と」は「春になると花が咲く」のように恒常的・必然的な帰結を表し、後件に意志・命令・依頼が来にくい統語的制約がある。個別的仮定を表す「たら」などとは用法が大きく異なる。
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問64.次のうち、逆接の「〜のに」が「〜が/〜けれど」と異なる点として最も適切なものはどれか。
- ア.前置きに広く使える
- イ.期待に反する意外・不満・非難の含みを持つ
- ウ.時間関係を表す
- エ.尊敬を表す
正解:イ.期待に反する意外・不満・非難の含みを持つ
解説:「〜のに」は期待に反する事態への意外・不満・非難の含みを伴う。中立的な逆接や前置きにも使える「〜が/〜けれど」とは含意が異なり、文脈によっては相互に置き換えられない場合がある。
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問65.次のうち、理由を表す接続「〜から」と「〜ので」の違いとして最も適切なものはどれか。
- ア.「から」は客観的、「ので」は主観的理由に限る
- イ.両者に違いはない
- ウ.「から」は話者の主観的判断・主張、「ので」は客観的・丁寧な理由に傾く
- エ.「ので」は命令文専用である
正解:ウ.「から」は話者の主観的判断・主張、「ので」は客観的・丁寧な理由に傾く
解説:「〜から」は話者の主観的な判断や主張を述べる文脈で、「〜ので」は客観的・丁寧で対立を避ける文脈で好まれる傾向がある。依頼や丁寧な場面では「ので」が選ばれやすいと指導される。
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問66.次のうち、混種語の例として最も適切なものはどれか。
- ア.学校
- イ.テレビ
- ウ.自由
- エ.歯ブラシ
正解:エ.歯ブラシ
解説:「歯ブラシ」は和語「歯」と外来語「ブラシ」が結合した混種語である。「学校」「自由」は漢語、「テレビ」は外来語でいずれも単一語種であり、複数語種が結合した混種語には当たらない。
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問67.次のうち、和製漢語の例として最も適切なものはどれか。
- ア.社会
- イ.パン
- ウ.ガラス
- エ.ひらがな
正解:ア.社会
解説:「社会」は幕末以降に日本で作られ音読みされる和製漢語で、語種は漢語に分類される。「パン」「ガラス」は外来語、「ひらがな」は和語要素を含む語であり、いずれも和製漢語ではない。
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問68.次のうち、擬態語(音を伴わない様子を表す)の例として最も適切なものはどれか。
- ア.ワンワン
- イ.ニコニコ
- ウ.ガチャン
- エ.ドンドン
正解:イ.ニコニコ
解説:「ニコニコ」は音を伴わず笑顔の様子を象徴的に表す擬態語である。「ワンワン・ガチャン・ドンドン」はいずれも実際の音を写す擬音語(擬声語)であり、写す対象が音か様子かで区別される。
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問69.次のうち、語構成上「複合語」に該当するものはどれか。
- ア.お茶
- イ.春めく
- ウ.山桜
- エ.読みやすさ
正解:ウ.山桜
解説:「山桜」は「山」と「桜」という二つの独立した語基が結合した複合語である。「お茶」は接頭辞付き、「春めく・読みやすさ」は接辞による派生語であり、語構成のタイプがそれぞれ異なる。
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問70.次のうち、接辞による「派生語」の例として最も適切なものはどれか。
- ア.本箱
- イ.飛び込む
- ウ.話し合う
- エ.春めく
正解:エ.春めく
解説:「春めく」は語基「春」に接尾辞「めく」が付いた派生語である。「本箱・飛び込む・話し合う」はいずれも二つの語基が結合した複合語であり、語構成上のタイプが派生とは異なる。
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問71.次のうち、日本語教育文法で学校文法の「形容動詞」に相当する呼称はどれか。
- ア.ナ形容詞
- イ.イ形容詞
- ウ.五段動詞
- エ.連体詞
正解:ア.ナ形容詞
解説:日本語教育では学校文法の形容動詞を「ナ形容詞」、形容詞を「イ形容詞」と呼ぶ。学習者の活用運用を重視した分類で、母語話者向けの学校文法とは用語も分類観も異なる点に留意が必要である。
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問72.次のうち、日本語教育文法の動詞三分類で「食べる」が属するグループはどれか。
- ア.I類(グループ1・五段)
- イ.II類(グループ2・一段)
- ウ.III類(グループ3・不規則)
- エ.形容詞型
正解:イ.II類(グループ2・一段)
解説:「食べる」は一段動詞で、日本語教育文法ではII類(グループ2)に分類される。テ形やナイ形の作り方が規則的なグループで、I類(五段)やIII類(来る・する)とは活用の作り方が区別される。
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問73.次のうち、初級文型シラバスにおける文法項目の配列の考え方として最も適切なものはどれか。
- ア.辞書の見出し語順に配列する
- イ.文字数の少ない順に配列する
- ウ.難易度・運用頻度・後続文型との積み上げを考慮して配列する
- エ.五十音順に配列する
正解:ウ.難易度・運用頻度・後続文型との積み上げを考慮して配列する
解説:初級文型シラバスは難易度・運用頻度・後続文型との関連を考慮して段階的に配列する。テ形などの導入順は後続文型の土台となるため、計画的な配列が学習効果を大きく左右することになる。
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問74.次のうち、日本語教育で動詞のテ形を早期に導入する主な理由として最も適切なものはどれか。
- ア.漢字学習に必要だから
- イ.敬語より難しいから
- ウ.文字数が少ないから
- エ.「〜ています」「〜てください」など多くの後続文型の土台になるから
正解:エ.「〜ています」「〜てください」など多くの後続文型の土台になるから
解説:テ形は「〜ています」「〜てください」「〜てもいいです」など多数の文型の基盤となるため、初級で早期かつ重点的に導入される。シラバス設計上の核となる活用形と位置づけられている。
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問75.次のうち、複文の従属節のうち「副詞節」に該当するものはどれか。
- ア.友達が来た時に出かけた
- イ.私が読んだ本
- ウ.学生である彼
- エ.背の高い人
正解:ア.友達が来た時に出かけた
解説:「友達が来た時に」は主節の動作の時を修飾する副詞節である。「私が読んだ本」「背の高い人」は連体修飾節、「学生である彼」も名詞を修飾する成分であり、副詞節とは機能が異なる。