日本語検定2級の用語集【敬語・文法・表記の重要語】
日本語検定2級で問われる、敬語・文法・語彙・言葉の意味・漢字・表記の重要用語を読み・定義つきでまとめました。尊敬語と謙譲語I・IIの違い、二重敬語、ら抜き・さ入れ言葉、同音異義語・同訓異字、送り仮名や現代仮名遣いなど、ビジネス文書で間違えやすい概念を一気に整理できます。学習の確認や直前のおさらいにご活用ください。
※出題範囲は変わる場合があります。最新情報は必ず日本語検定委員会 公式情報でご確認ください。
敬語の用語
- 敬語(けいご)
- 相手や場面に応じて敬意を表す言葉づかいの総称。現在は尊敬語・謙譲語I・謙譲語II(丁重語)・丁寧語・美化語の5分類で説明されることが多い。
- 尊敬語(そんけいご)
- 相手や第三者の動作・状態を高めて敬意を表す敬語。「いらっしゃる」「おっしゃる」「お読みになる」など。動作の主は相手側。
- 謙譲語I(けんじょうご いち)
- 自分側の動作をへりくだって述べ、その動作の向かう相手を高める敬語。「伺う」「申し上げる」「拝見する」など。向かう先の人物への敬意を表す。
- 謙譲語II(けんじょうご に)
- 動作の向かう相手ではなく、聞き手・読み手に対して丁重さを表す敬語。「参る」「申す」「いたす」「おる」など。丁重語とも呼ばれる。
- 丁重語(ていちょうご)
- 謙譲語IIの別称。聞き手に対する改まった述べ方で、動作の相手を必ずしも高めない点で謙譲語Iと区別される。
- 丁寧語(ていねいご)
- 聞き手・読み手に対して丁寧に述べる敬語。「です」「ます」「ございます」など、文末を整える働きをする。
- 美化語(びかご)
- 物事を上品に言い表すために「お」「ご」を付ける言葉。「お茶」「お料理」「ご飯」など。敬意の対象は特定されない。
- 二重敬語(にじゅうけいご)
- 一つの語に同じ種類の敬語を重ねて使う過剰敬語。「お読みになられる」「お召し上がりになられる」など。原則は誤りとされ、2級で頻出。
- 敬語連結(けいごれんけつ)
- 異なる種類の敬語を正しく連ねて使うこと。「お読みになっていらっしゃる」など、二重敬語と区別される許容される言い方。
- 敬称(けいしょう)
- 人名や役職に付けて敬意を示す語。「様」「殿」「先生」「御中」など。相手と場面に応じた使い分けが問われる。
- 謙称(けんしょう)
- 自分や自分側をへりくだって言う語。「小生」「弊社」「拙宅」など。相手側を高める尊称と対になる。
- 尊称(そんしょう)
- 相手や相手側を高めて言う語。「貴社」「御社」「貴殿」など。へりくだる謙称と対をなす。
- 敬語の慣用表現(けいごのかんようひょうげん)
- ビジネスで定型化した言い回し。「お世話になっております」「恐れ入りますが」「承知いたしました」など。場面に合う表現が問われる。
文法の用語
- 品詞(ひんし)
- 単語を文法的な性質で分類したもの。名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞・助詞・助動詞の十品詞に分ける。
- 助詞(じょし)
- 自立語に付いて語と語の関係を示したり意味を添えたりする付属語。「が」「を」「に」「は」など。活用しない。
- 助動詞(じょどうし)
- 用言などに付いて意味を添える活用する付属語。「れる・られる」「せる・させる」「ない」「た」「ようだ」など。
- 活用(かつよう)
- 動詞・形容詞・形容動詞・助動詞が、後に続く語によって語形を変えること。未然・連用・終止・連体・仮定・命令の活用形がある。
- 用言(ようげん)
- 活用があり単独で述語になれる自立語。動詞・形容詞・形容動詞の総称。活用しない体言と対になる。
- 体言(たいげん)
- 活用がなく主語になれる自立語。名詞・代名詞の総称。用言と対になる概念。
- 連体修飾(れんたいしゅうしょく)
- 体言(名詞など)を修飾すること。「美しい花」の「美しい」のように、後ろの名詞を詳しく説明する関係。
- 連用修飾(れんようしゅうしょく)
- 用言(動詞・形容詞など)を修飾すること。「ゆっくり歩く」の「ゆっくり」のように、動作や状態を詳しく説明する関係。
- 呼応(こおう)
- ある語が後の決まった言い方を要求する関係。「決して〜ない」「たぶん〜だろう」など。陳述の副詞と文末が対応する。
- 陳述の副詞(ちんじゅつのふくし)
- 文末の言い方と呼応する副詞。「もし〜なら」「まるで〜ようだ」など。呼応の副詞ともいう。文の整合性が問われる。
- 使役(しえき)
- 他者にある動作をさせる意味。助動詞「せる・させる」で表す。「読ませる」「来させる」など。
- 受身(うけみ)
- 他から動作を受ける意味。助動詞「れる・られる」で表す。「ほめられる」「呼ばれる」など。可能・尊敬・自発と同形に注意。
- 可能(かのう)
- 「〜することができる」という意味。「読める」「来られる」など。受身と同じ「れる・られる」を使う用法もある。
- 自発(じはつ)
- 自然にそうなる意味。「案じられる」「思い出される」など。「れる・られる」が受身・可能・尊敬と同形である点に注意。
- ら抜き言葉(らぬきことば)
- 本来「ら」が必要な可能表現から「ら」を落とした言い方。「食べれる」「来れる」など。標準的な書き言葉では「食べられる」「来られる」が正しい。
- さ入れ言葉(さいれことば)
- 不要な「さ」を入れた誤用。「読まさせていただく」など。正しくは「読ませていただく」。
- れ足す言葉(れたすことば)
- 可能の意味に余分な「れ」を足す誤用。「行けれる」など。正しくは「行ける」。
語彙・言葉の意味の用語
- 慣用句(かんようく)
- 二つ以上の語が結びつき、全体で特定の意味を表す決まった言い回し。「油を売る」「足を洗う」など。
- ことわざ
- 昔から言い伝えられ、教訓や知恵を短く表した言葉。「急がば回れ」「石の上にも三年」など。
- 故事成語(こじせいご)
- 中国などの古い出来事(故事)に由来する成句。「矛盾」「漁夫の利」「蛇足」など。由来とセットで覚える。
- 四字熟語(よじじゅくご)
- 漢字四字で一つの意味を表す熟語。「一期一会」「臨機応変」など。意味と正しい表記の両方が問われる。
- 類義語(るいぎご)
- 意味が似ている語どうし。「進歩」と「向上」など。微妙なニュアンスや使い分けが問われる。
- 対義語(たいぎご)
- 意味が反対・対立する語どうし。「需要」と「供給」、「具体」と「抽象」など。
- 同音異義語(どうおんいぎご)
- 音読みが同じで意味・漢字が異なる語。「対象・対称・対照」「保証・保障・補償」など。文脈に合う漢字を選ぶ問題が頻出。
- 多義語(たぎご)
- 一つの語が複数の意味をもつもの。「手」「目」「あがる」など。文脈によってどの意味かを判断する。
- 外来語(がいらいご)
- 外国語から取り入れてカタカナで書く語。「リスク」「サービス」など。和語・漢語との言い換えが問われることがある。
- 和語(わご)
- もともと日本にあった言葉。訓読みで読むことが多い。「やま」「はたらき」など。漢語・外来語と対比される。
- 漢語(かんご)
- 中国から取り入れた、または漢字音で作られた語。音読みで読む。「努力」「会議」など。改まった文章で多く使われる。
- 誤用(ごよう)
- 本来の意味・用法と異なる使い方。「役不足」を「力不足」の意で使う、「気が置けない」を誤解する例など。本来の意味の確認が重要。
- 重言(じゅうげん)
- 同じ意味の語を重ねた表現。「頭痛が痛い」「あとで後悔する」など。冗長で誤りとされることが多い。
- 敬意逓減の法則(けいいていげんのほうそく)
- 敬語表現が使われるうちに敬意が薄れていく傾向。新しい敬語表現が生まれる背景となる。語の歴史的な意味変化の理解に役立つ。
漢字の用語
- 常用漢字(じょうようかんじ)
- 一般の社会生活で漢字使用の目安として定められた漢字。現在は2,136字。2級の漢字出題の中心となる範囲。
- 音読み(おんよみ)
- 漢字を中国由来の音で読む読み方。「山(サン)」「水(スイ)」など。漢語に多い。
- 訓読み(くんよみ)
- 漢字を日本語の意味にあてて読む読み方。「山(やま)」「水(みず)」など。和語に対応する。
- 同訓異字(どうくんいじ)
- 訓読みが同じで意味・漢字が異なる字。「あつい(暑い・熱い・厚い)」「はかる(計る・量る・測る)」など。使い分けが問われる。
- 熟字訓(じゅくじくん)
- 二字以上の熟語全体に特別な訓を当てた読み。「今日(きょう)」「大人(おとな)」「梅雨(つゆ)」など。
- 当て字(あてじ)
- 漢字本来の意味と関係なく、音や訓を借りて語に当てた表記。「珈琲(コーヒー)」「目出度い(めでたい)」など。
- 部首(ぶしゅ)
- 漢字を分類・配列するための共通の構成要素。「氵(さんずい)」「忄(りっしんべん)」など。漢字の意味の手がかりにもなる。
- 画数(かくすう)
- 漢字を構成する点や線の数。筆順と合わせて、正しい字形を書くための基本となる。
- 筆順(ひつじゅん)
- 漢字を書くときの点画の順序。正しい筆順は整った字形と書き間違い防止につながる。
表記の用語
- 送り仮名(おくりがな)
- 漢字の後に添えて読み方を明確にする仮名。「行う・行なう」「断る」など。送り仮名の付け方のきまりが問われる。
- 送り仮名のきまり(おくりがなのきまり)
- 内閣告示「送り仮名の付け方」に基づく規準。活用のある語は活用語尾を送るなど、原則と許容がある。
- 現代仮名遣い(げんだいかなづかい)
- 現代語の発音に基づく仮名の使い方のきまり。「言う(いう)」「通り(とおり)」など。歴史的仮名遣いと区別する。
- 歴史的仮名遣い(れきしてきかなづかい)
- 古典で用いられる旧来の仮名遣い。「てふ(ちょう)」など。現代仮名遣いとの対比で理解する。
- 連濁(れんだく)
- 二語が結びつくとき、後ろの語の頭の音が濁る現象。「手+紙→てがみ」「青+空→あおぞら」など。
- 促音(そくおん)
- つまる音。小さい「っ」で表す。「学校(がっこう)」など。表記上の位置・大きさが問われる。
- 拗音(ようおん)
- 「きゃ」「しゅ」「ちょ」のように、小さい「ゃ・ゅ・ょ」を添えて表す音。表記の正確さが問われる。
- 長音(ちょうおん)
- のばす音。「おかあさん」「コーヒー」など。仮名やカタカナでの長音表記のきまりに注意。
- 句読点(くとうてん)
- 文の切れ目を示す符号。句点「。」と読点「、」の総称。読みやすさや意味の区切りを左右する。
- 符号(ふごう)
- 文章で使う記号類。かぎかっこ「」、なかぐろ・、ダッシュ―など。ビジネス文書での正しい用法が問われる。
試験・領域の用語
- 領域(りょういき)
- 日本語検定の出題分野。敬語・文法・語彙・言葉の意味・漢字・表記の6領域からなり、それぞれの得点もチェックされる。
- 総合問題(そうごうもんだい)
- 6領域の知識を、手紙・ビジネスメールなどまとまった文章の中で総合的に問う出題。文脈に合う言葉づかい・表記を選ぶ運用力が試される。
- 認定(にんてい)
- 受検級の基準(2級はおおむね総得点70%程度が目安)を満たして合格すること。履歴書等に記載できる。
- 準認定(じゅんにんてい)
- 認定にはわずかに届かないが一定の水準(2級はおおむね60%程度が目安)を満たした評価。準認定も実力の証明として記載できる。
- 領域別基準(りょういきべつきじゅん)
- 各領域でおおむね50%以上の得点を求める認定条件。苦手領域があると総得点が高くても認定に届かないことがある。
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