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衛生管理者(第一種)「労働生理」の一問一答

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📖 衛生管理者(第一種)「労働生理」の全80問と解説(一覧)

衛生管理者(第一種)の労働生理に関する一問一答(全80問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.心臓の拍動は、洞結節(洞房結節)から発生する電気的刺激により調律されている。

    正解:○(正しい)

    解説:洞結節は心臓のペースメーカーとして機能し、規則的な電気的刺激を発生させて心拍のリズムを制御しています。

  2. 問2.血液中の白血球は、酸素を運搬するヘモグロビンを含んでいる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。酸素運搬は「赤血球」のヘモグロビンが行う(白血球ではない)。白血球は免疫機能。

  3. 問3.赤血球は、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除する免疫機能を持つ。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。免疫機能は「白血球」が担う(赤血球は酸素運搬)。

  4. 問4.呼吸運動は、主に横隔膜と肋間筋の収縮・弛緩によって行われる。

    正解:○(正しい)

    解説:吸気時は横隔膜が収縮して下がり、外肋間筋が収縮して胸郭が広がることで肺に空気が入ります。呼気は通常これらの弛緩で受動的に行われます。

  5. 問5.肝臓の機能には、栄養素の代謝・胆汁の生成・解毒作用などがある。

    正解:○(正しい)

    解説:肝臓は糖質・脂質・タンパク質の代謝、胆汁の生成・分泌、薬物やアルコールの解毒など多くの重要な機能を持っています。

  6. 問6.肝臓は、血液をろ過して老廃物を尿として排泄する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。血液ろ過と尿排泄は「腎臓」(肝臓は栄養代謝・胆汁生成・解毒作用)。

  7. 問7.次のうち、自律神経系に含まれるものはどれか。

    • ア.運動神経と感覚神経
    • イ.脳神経と脊髄神経
    • ウ.交感神経と副交感神経
    • エ.中枢神経と末梢神経

    正解:ウ.交感神経と副交感神経

    解説:自律神経系は交感神経と副交感神経から構成されています。交感神経は「闘争・逃走」の反応を、副交感神経は「休息・消化」の反応を司ります。

  8. 問8.交感神経が優位になると、心拍数は減少し、消化管の運動は活発になる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。交感神経優位は「心拍数増加・消化抑制」(記述が逆、副交感神経の作用)。

  9. 問9.筋肉の疲労は、筋肉中にグリコーゲンが蓄積することで起こる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。筋肉の疲労はグリコーゲンの消費(減少)や乳酸の蓄積などが原因であり、グリコーゲンの蓄積ではありません。

  10. 問10.基礎代謝量は、運動時の最大エネルギー代謝量である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。基礎代謝は「覚醒・安静・空腹状態の最小代謝量」(最大ではない)。

  11. 問11.BMI(体格指数)は、身長(m)の2乗を体重(kg)で除して算出する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。BMIは「体重(kg) ÷ 身長(m)の2乗」(割る順序が逆)。

  12. 問12.次のうち、ストレス反応の「汎適応症候群」における段階の正しい順序はどれか。

    • ア.抵抗期→警告反応期→疲はい期
    • イ.警告反応期→疲はい期→抵抗期
    • ウ.疲はい期→警告反応期→抵抗期
    • エ.警告反応期→抵抗期→疲はい期

    正解:エ.警告反応期→抵抗期→疲はい期

    解説:セリエの汎適応症候群(全身適応症候群)では、ストレスに対する反応は①警告反応期→②抵抗期→③疲はい期の順に進行します。

  13. 問13.体温調節中枢は、大脳皮質に存在する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。体温調節中枢は「視床下部」(間脳)にあります。大脳皮質は高次機能。

  14. 問14.睡眠は、レム睡眠のみで構成され、ノンレム睡眠は存在しない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。睡眠は「レム睡眠とノンレム睡眠の2種類」が周期的に繰り返されます。

  15. 問15.血液の凝固に関与するのは赤血球とヘモグロビンである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。血液凝固は「血小板とフィブリノーゲン」が関与(赤血球・ヘモグロビンは酸素運搬)。

  16. 問16.次のうち、内分泌腺から分泌されるホルモンと機能の組合せとして正しいものはどれか。

    • ア.インスリン — 血糖値の低下
    • イ.副腎皮質ホルモン — 基礎代謝の促進
    • ウ.甲状腺ホルモン — 血糖値の低下
    • エ.グルカゴン — 血糖値の低下

    正解:ア.インスリン — 血糖値の低下

    解説:インスリンは膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌され、血糖値を低下させる唯一のホルモンです。甲状腺ホルモンは基礎代謝促進、副腎皮質ホルモンは抗炎症作用・糖新生促進、グルカゴンは血糖値上昇の作用があります。

  17. 問17.明るさに順応することを暗順応、暗さに順応することを明順応という。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。明るさへの順応は「明順応」、暗さへの順応は「暗順応」(記述が逆)。

  18. 問18.神経細胞間の信号伝達は、シナプスにおいて神経伝達物質を介して行われる。

    正解:○(正しい)

    解説:シナプスでは、神経細胞の末端からアセチルコリンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が放出され、次の神経細胞に信号が伝達されます。

  19. 問19.次のうち、蛋白質の消化に関与する消化酵素はどれか。

    • ア.アミラーゼ
    • イ.ペプシン
    • ウ.リパーゼ
    • エ.マルターゼ

    正解:イ.ペプシン

    解説:ペプシンは胃液に含まれる蛋白質分解酵素です。アミラーゼは炭水化物(でんぷん)、リパーゼは脂質の消化酵素であり、マルターゼは麦芽糖の分解酵素です。

  20. 問20.疲労の自覚症状調査には、握力測定が広く用いられている。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。疲労の自覚症状調査は「自覚症しらべ」が広く用いられる(握力は身体機能評価)。

  21. 問21.自律神経系は、交感神経と副交感神経からなり、多くの臓器はこの両方の支配を受けている。

    正解:○(正しい)

    解説:自律神経系は交感神経と副交感神経からなり、心臓や消化器など多くの臓器は両方の拮抗的な支配(二重支配)を受けて調節されています。

  22. 問22.交感神経が興奮すると、心拍数の増加、消化管運動の亢進が起こる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。交感神経が興奮すると心拍数は増加しますが、消化管運動は抑制されます。消化管運動を亢進させるのは副交感神経です。

  23. 問23.肺胞でのガス交換では、酸素は毛細血管から肺胞へ拡散し、二酸化炭素は肺胞から毛細血管へ拡散する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。酸素は「肺胞→毛細血管」、二酸化炭素は「毛細血管→肺胞」へ拡散(記述が逆)。

  24. 問24.成人の安静時の1回呼吸量は約2,000mLである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。安静時1回呼吸量は「約500mL」(2,000mLは最大努力時相当)。

  25. 問25.赤血球の寿命は約30日で、主に肝臓で破壊される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。赤血球寿命は「約120日」、破壊場所は「主に脾臓」(30日・肝臓ではない)。

  26. 問26.血液中の白血球は、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を貪食・処理する機能を持つ。

    正解:○(正しい)

    解説:白血球には好中球、リンパ球、単球などがあり、好中球や単球(マクロファージ)は細菌等を貪食し、リンパ球は免疫反応の中心的な役割を果たします。

  27. 問27.血小板は、出血時に血液凝固の過程で重要な役割を果たす。

    正解:○(正しい)

    解説:血小板は傷ついた血管壁に粘着・凝集して一次止血栓を形成し、さらに血液凝固因子と協力してフィブリン網を形成する二次止血に関与します。

  28. 問28.心臓の拍動は、洞結節(洞房結節)から発生する電気的興奮が刺激伝導系を通じて伝わることで起こる。

    正解:○(正しい)

    解説:心臓のペースメーカーである洞結節から電気的興奮が発生し、房室結節→ヒス束→脚→プルキンエ線維の順で心筋に伝わり収縮が起こります。

  29. 問29.腎臓の糸球体では、血液中の蛋白質や血球も濾過される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。糸球体では「蛋白質や血球は濾過されず血液中に残る」(小分子のみ濾過)。

  30. 問30.肝臓の機能には、グリコーゲンの貯蔵と分解、胆汁の生成、解毒作用がある。

    正解:○(正しい)

    解説:肝臓は糖代謝(グリコーゲン貯蔵・分解)、蛋白質合成、胆汁生成、解毒(アルコール、薬物等)、脂質代謝など、多様な機能を持つ臓器です。

  31. 問31.基礎代謝量は、同性・同年齢では一般に体重に反比例する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。基礎代謝は「体表面積に比例」(体重に反比例ではない、同性同年齢間の比較で)。

  32. 問32.体温調節において、暑熱環境では皮膚血管が収縮し、発汗が抑制される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。暑熱環境では「皮膚血管拡張・発汗促進」(放熱促進、記述が逆)。

  33. 問33.大脳皮質の機能で、運動野は前頭葉に、視覚野は後頭葉に位置する。

    正解:○(正しい)

    解説:大脳皮質では、前頭葉に運動野と前頭連合野が、後頭葉に視覚野が、側頭葉に聴覚野が、頭頂葉に体性感覚野があります。

  34. 問34.BMI(体格指数)は、25未満が肥満とされる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。BMI「25以上が肥満」(25未満は肥満ではない、記述が逆)。

  35. 問35.筋肉の収縮のエネルギー源として、直接利用されるのはATP(アデノシン三リン酸)である。

    正解:○(正しい)

    解説:ATPが加水分解されてADPとリン酸に分かれる際に放出されるエネルギーが、筋収縮の直接のエネルギー源として利用されます。

  36. 問36.嫌気的代謝(無酸素運動)では、グリコーゲンが直接エネルギー源となる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。嫌気的代謝は「乳酸が蓄積」しエネルギー源は無酸素的解糖(直接ATPはグルコース解糖系)。

  37. 問37.内分泌系のホルモンは、血液によって標的器官に運ばれて作用する。

    正解:○(正しい)

    解説:ホルモンは内分泌腺から血液中に分泌され、血流によって全身に運ばれ、特定の受容体を持つ標的器官で作用を発揮します。

  38. 問38.膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるインスリンは、血糖値を上昇させるホルモンである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。インスリンは血糖値を低下させるホルモンです。細胞へのグルコース取り込みを促進し、肝臓でのグリコーゲン合成を促進することで血糖値を下げます。血糖値を上昇させるのはグルカゴンです。

  39. 問39.尿の生成において、原尿の約50%が尿細管で再吸収される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。原尿は「約99%」が尿細管で再吸収(残り1%が尿として排泄)。50%ではない。

  40. 問40.睡眠のうちレム睡眠時には、急速眼球運動はみられない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。レム睡眠時に「急速眼球運動(REM=Rapid Eye Movement)」がみられます(記述が逆)。

  41. 問41.精神的疲労の評価には、フリッカー値(ちらつき融合周波数)が用いられることがある。

    正解:○(正しい)

    解説:フリッカー値は点滅する光がちらつきなく連続して見える最低の周波数で、精神的疲労が蓄積するとフリッカー値が低下する傾向があります。

  42. 問42.体内の水分は、体重の約20%を占めている。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。体内水分は体重の「約60%」(20%ではない)。細胞内液40%+細胞外液20%。

  43. 問43.次のうち、呼吸に関する記述として誤っているものはどれか。

    • ア.呼息(息を吐く)は横隔膜と肋間筋の弛緩による受動的な運動である
    • イ.呼吸中枢は延髄にある
    • ウ.成人の安静時呼吸数は1分間に約50〜60回である
    • エ.肺活量は1回換気量と予備吸気量と予備呼気量の合計である

    正解:ウ.成人の安静時呼吸数は1分間に約50〜60回である

    解説:成人の安静時呼吸数は1分間に約16〜20回です。50〜60回は明らかに多すぎます。安静時の呼息は受動的な運動で正しく、呼吸中枢は延髄に存在します。

  44. 問44.次のうち、血液の成分とその機能の組合せとして正しいものはどれか。

    • ア.赤血球 ― 免疫機能
    • イ.白血球 ― 酸素の運搬
    • ウ.血漿 ― 二酸化炭素の排出
    • エ.血小板 ― 止血機能

    正解:エ.血小板 ― 止血機能

    解説:血小板は止血機能を担います。赤血球は酸素運搬、白血球は免疫機能、血漿は栄養素・ホルモン等の運搬や体液の浸透圧維持などを担当します。

  45. 問45.次のうち、腎臓の機能として誤っているものはどれか。

    • ア.胆汁の分泌
    • イ.水分・電解質のバランス調整
    • ウ.赤血球産生を促すエリスロポエチンの分泌
    • エ.老廃物の排泄

    正解:ア.胆汁の分泌

    解説:胆汁を分泌するのは肝臓であり、腎臓の機能ではありません。腎臓は老廃物の排泄、水分・電解質の調整、エリスロポエチンの分泌、レニンの分泌などを行います。

  46. 問46.次のうち、基礎代謝量に関する記述として正しいものはどれか。

    • ア.基礎代謝量は年齢とともに増加し続ける
    • イ.基礎代謝量は覚醒・安静・空腹時の生命維持に必要な最小のエネルギー代謝量である
    • ウ.基礎代謝量は睡眠中の消費エネルギー量である
    • エ.基礎代謝量は男性より女性の方が大きい

    正解:イ.基礎代謝量は覚醒・安静・空腹時の生命維持に必要な最小のエネルギー代謝量である

    解説:基礎代謝量は早朝空腹時、安静仰臥位、覚醒状態で測定されるエネルギー代謝量です。加齢に伴い低下し、一般に男性の方が女性より大きい値を示します。

  47. 問47.次のうち、神経系に関する記述として正しいものはどれか。

    • ア.末梢神経は中枢神経に含まれる
    • イ.小脳は大脳皮質の一部である
    • ウ.脊髄は反射の中枢として機能する
    • エ.延髄は随意運動を司る

    正解:ウ.脊髄は反射の中枢として機能する

    解説:脊髄は中枢神経系に属し、膝蓋腱反射などの脊髄反射の中枢として機能します。末梢神経は中枢神経には含まれず、小脳は大脳とは別の器官、延髄は呼吸・循環の中枢です。

  48. 問48.次のうち、ホルモンとその分泌臓器の組合せとして誤っているものはどれか。

    • ア.アドレナリン ― 副腎髄質
    • イ.インスリン ― 膵臓
    • ウ.甲状腺ホルモン ― 甲状腺
    • エ.コルチゾール ― 脳下垂体

    正解:エ.コルチゾール ― 脳下垂体

    解説:コルチゾールは副腎皮質から分泌されるホルモンです。脳下垂体(下垂体前葉)からは成長ホルモンや副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)などが分泌されます。

  49. 問49.次のうち、体温調節に関する記述として正しいものはどれか。

    • ア.不感蒸泄は発汗とは別の水分蒸発で、常に行われている
    • イ.寒冷環境では皮膚血管が拡張する
    • ウ.体温調節中枢は大脳皮質にある
    • エ.発汗は副交感神経の支配による

    正解:ア.不感蒸泄は発汗とは別の水分蒸発で、常に行われている

    解説:不感蒸泄は皮膚や呼気から無意識に行われる水分蒸発で、発汗とは別に常時起こっています。体温調節中枢は視床下部、寒冷時は皮膚血管収縮、発汗は交感神経支配です。

  50. 問50.動脈血の酸素飽和度とは、血液中のヘモグロビンのうち酸素と結合しているヘモグロビンの割合である。

    正解:○(正しい)

    解説:酸素飽和度(SpO2)は全ヘモグロビンに対する酸素化ヘモグロビンの割合で、正常値は96〜99%です。パルスオキシメーターで非侵襲的に測定できます。

  51. 問51.肝臓は体内に入ったアルコールを、アルコール脱水素酵素によりアセトアルデヒドに分解する。

    正解:○(正しい)

    解説:肝臓ではアルコール(エタノール)がアルコール脱水素酵素(ADH)によりアセトアルデヒドに分解され、さらにアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により酢酸に分解されます。

  52. 問52.腎臓のネフロン(腎単位)は、糸球体とボーマン嚢および尿細管から構成される。

    正解:○(正しい)

    解説:ネフロンは腎臓の機能的な最小単位で、糸球体とそれを包むボーマン嚢(腎小体)、および尿細管(近位尿細管、ヘンレループ、遠位尿細管)から構成されます。

  53. 問53.副甲状腺ホルモン(パラソルモン)は、血中カルシウム濃度を低下させる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。パラソルモンは「血中Ca濃度を上昇」させるホルモン(低下させるのはカルシトニン)。

  54. 問54.細胞性免疫は主にT細胞が担い、ウイルス感染細胞や移植組織の排除に関与する。

    正解:○(正しい)

    解説:細胞性免疫はTリンパ球(キラーT細胞等)が直接標的細胞を攻撃する免疫反応で、ウイルス感染細胞の排除、腫瘍細胞の監視、移植片の拒絶反応などに関与します。

  55. 問55.眼の網膜にある錐体細胞は明るい場所で色の識別に関与し、桿体細胞は暗い場所での明暗の識別に関与する。

    正解:○(正しい)

    解説:錐体細胞は明所視に関与し赤・緑・青の3種類があり色覚を担います。桿体細胞は暗所視に関与し、わずかな光でも感知できますが色の識別はできません。

  56. 問56.三大栄養素のうち、1gあたりのエネルギー産生量が最も多いのは糖質である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。1gあたり最大エネルギーは「脂質」(9kcal/g)。糖質・タンパク質は4kcal/g。

  57. 問57.肝臓の解毒作用では、有害物質がグルクロン酸抱合などにより水溶性物質に変換され、体外へ排泄される。

    正解:○(正しい)

    解説:肝臓の解毒機能では、有害物質が酸化・還元・加水分解(第I相反応)やグルクロン酸抱合・硫酸抱合(第II相反応)により水溶性に変換され、腎臓から排泄されやすくなります。

  58. 問58.腎臓の糸球体で濾過された原尿中のグルコースは、正常では尿細管でほぼ100%再吸収される。

    正解:○(正しい)

    解説:正常な腎機能では、糸球体で濾過されたグルコースは近位尿細管でほぼ全量が再吸収されるため、最終尿にはグルコースは含まれません。糖尿病では再吸収能を超えて尿中に出現します。

  59. 問59.副腎皮質から分泌されるアルドステロンは、ナトリウム排泄とカリウム再吸収を促進する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。アルドステロンは「Na再吸収・K排泄」を促進(記述が逆)。血圧調整。

  60. 問60.体液性免疫ではB細胞が抗体(免疫グロブリン)を産生し、細菌や毒素を中和する。

    正解:○(正しい)

    解説:体液性免疫はBリンパ球が形質細胞に分化して抗体を産生する免疫反応で、抗体が細菌や毒素と結合して中和・凝集させ、マクロファージ等による処理を促進します。

  61. 問61.内耳の蝸牛(かぎゅう)は聴覚を担い、前庭と半規管は平衡感覚を担う。

    正解:○(正しい)

    解説:内耳の蝸牛には音の振動を電気信号に変換する有毛細胞(コルチ器官)があり聴覚を担います。前庭は直線加速度、半規管は回転加速度を感知し平衡感覚を担います。

  62. 問62.糖質の最終消化産物であるグルコースは、主に小腸で吸収された後、門脈を通って肝臓に運ばれる。

    正解:○(正しい)

    解説:食物中の糖質は消化酵素によりグルコース(ブドウ糖)に分解され、小腸粘膜から吸収されます。吸収されたグルコースは門脈を経て肝臓に運ばれ、グリコーゲンとして貯蔵されます。

  63. 問63.肝臓ではビリルビンがグルクロン酸と抱合され、胆汁として十二指腸に分泌される。

    正解:○(正しい)

    解説:赤血球が脾臓で破壊されて生じた間接ビリルビンは肝臓でグルクロン酸抱合を受けて直接ビリルビンとなり、胆汁の成分として十二指腸に分泌されます。

  64. 問64.腎臓はレニンを分泌し、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系を介して血圧調節に関与する。

    正解:○(正しい)

    解説:腎臓の傍糸球体細胞はレニンを分泌し、これがアンジオテンシンIからIIへの変換を介してアルドステロン分泌を促進し、ナトリウム再吸収と血圧上昇をもたらします。

  65. 問65.甲状腺ホルモン(T3、T4)は全身の細胞の基礎代謝を促進する作用がある。

    正解:○(正しい)

    解説:甲状腺から分泌されるトリヨードサイロニン(T3)とサイロキシン(T4)は、全身の細胞に作用して酸素消費量を増加させ、基礎代謝を促進します。過剰分泌ではバセドウ病を引き起こします。

  66. 問66.ナチュラルキラー(NK)細胞は自然免疫に属し、ウイルス感染細胞やがん細胞を非特異的に攻撃する。

    正解:○(正しい)

    解説:NK細胞はリンパ球の一種で自然免疫系に属し、抗原提示を必要とせず非特異的にウイルス感染細胞やがん細胞を認識・殺傷する機能を持ちます。

  67. 問67.音波は外耳道を通り鼓膜を振動させ、耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)を経て内耳に伝達される。

    正解:○(正しい)

    解説:音波は外耳道→鼓膜→耳小骨(ツチ骨→キヌタ骨→アブミ骨)→卵円窓→蝸牛の経路で内耳に伝達されます。耳小骨は音の振動を約22倍に増幅する役割があります。

  68. 問68.タンパク質の消化は胃のペプシンで始まり、膵液中のトリプシンやキモトリプシンにより小腸でさらに分解される。

    正解:○(正しい)

    解説:タンパク質は胃酸で変性後、ペプシンによりペプトンに分解され、小腸で膵液中のトリプシン・キモトリプシンによりさらにペプチドに分解され、最終的にアミノ酸として吸収されます。

  69. 問69.脂質は膵液中のリパーゼにより脂肪酸とグリセロールに分解され、胆汁酸の乳化作用により吸収が促進される。

    正解:○(正しい)

    解説:脂質は胆汁酸により乳化されて微細な粒子となり、膵液リパーゼにより脂肪酸とモノグリセリドに分解され、小腸粘膜から吸収されます。胆汁酸の乳化作用が吸収効率を高めます。

  70. 問70.眼の水晶体は毛様体筋の収縮・弛緩により厚さが変化し、近くや遠くにピントを合わせる調節を行う。

    正解:○(正しい)

    解説:近くを見るときは毛様体筋が収縮してチン小帯が弛緩し水晶体が厚くなります。遠くを見るときは毛様体筋が弛緩してチン小帯が緊張し水晶体が薄くなり、屈折力を調節します。

  71. 問71.ビタミンDは皮膚で紫外線の作用により合成され、カルシウムの吸収促進に関与する。

    正解:○(正しい)

    解説:ビタミンDは皮膚に存在するプロビタミンDが紫外線照射により活性型に変換されるほか、食事からも摂取されます。小腸でのカルシウム吸収を促進し、骨の形成に重要な役割を果たします。

  72. 問72.次のうち、肝臓の解毒機能に関する記述として誤っているものはどれか。

    • ア.アルコールはアルコール脱水素酵素により分解される
    • イ.有害物質はグルクロン酸抱合により水溶性に変換される
    • ウ.肝臓の解毒能力は無限であり、いくら飲酒しても処理できる
    • エ.解毒作用により生成された物質は主に腎臓から排泄される

    正解:ウ.肝臓の解毒能力は無限であり、いくら飲酒しても処理できる

    解説:肝臓の解毒能力には限界があり、過度の飲酒やアルコールを超えた有害物質の摂取は肝機能障害を引き起こします。肝臓が処理できる量を超えると有害物質が体内に蓄積されます。

  73. 問73.次のうち、腎臓のネフロンの機能に関する記述として正しいものはどれか。

    • ア.糸球体では血液中のタンパク質も濾過される
    • イ.尿細管では原尿中の水分の約50%が再吸収される
    • ウ.ネフロンは尿を産生するだけで、ホルモン分泌には関与しない
    • エ.1個の腎臓に約100万個のネフロンが存在する

    正解:エ.1個の腎臓に約100万個のネフロンが存在する

    解説:1個の腎臓には約100万個のネフロンがあります。糸球体ではタンパク質は通常濾過されず、尿細管では原尿の約99%が再吸収されます。腎臓はエリスロポエチンやレニンの分泌にも関与します。

  74. 問74.次のうち、内分泌系ホルモンとその作用の組合せとして正しいものはどれか。

    • ア.バソプレシン ― 腎臓での水の再吸収を促進する
    • イ.パラソルモン ― 血中カルシウム濃度を低下させる
    • ウ.成長ホルモン ― 血糖値を低下させる
    • エ.グルカゴン ― 血糖値を低下させる

    正解:ア.バソプレシン ― 腎臓での水の再吸収を促進する

    解説:バソプレシン(抗利尿ホルモン・ADH)は下垂体後葉から分泌され、腎臓の集合管での水の再吸収を促進して尿量を減少させます。成長ホルモンは血糖上昇、パラソルモンはCa上昇、グルカゴンは血糖上昇の作用があります。

  75. 問75.次のうち、免疫系に関する記述として正しいものはどれか。

    • ア.抗体はT細胞が産生する
    • イ.マクロファージは自然免疫と獲得免疫の両方に関与する
    • ウ.アレルギー反応は免疫反応とは無関係である
    • エ.予防接種は自然免疫を利用したものである

    正解:イ.マクロファージは自然免疫と獲得免疫の両方に関与する

    解説:マクロファージは自然免疫として異物を貪食するとともに、抗原提示を行いT細胞を活性化させることで獲得免疫の誘導にも関与します。抗体はB細胞が産生し、アレルギーは過剰な免疫反応、予防接種は獲得免疫を利用したものです。

  76. 問76.次のうち、視覚に関する記述として誤っているものはどれか。

    • ア.網膜の中心窩には錐体細胞が密集している
    • イ.暗順応は明順応に比べて時間がかかる
    • ウ.近視は網膜の後方に焦点が結ばれる状態である
    • エ.老視(老眼)は水晶体の弾力性低下が原因である

    正解:ウ.近視は網膜の後方に焦点が結ばれる状態である

    解説:近視は眼軸が長いなどの理由で焦点が網膜の前方に結ばれる状態です。網膜の後方に焦点が結ばれるのは遠視です。凹レンズで矯正する近視と凸レンズで矯正する遠視を区別することが重要です。

  77. 問77.次のうち、聴覚のメカニズムに関する記述として正しいものはどれか。

    • ア.音波は蝸牛から鼓膜へと伝達される
    • イ.耳小骨は音を減衰させて内耳を保護する
    • ウ.中耳には平衡感覚を司る器官がある
    • エ.蝸牛内のコルチ器官の有毛細胞が音の振動を電気信号に変換する

    正解:エ.蝸牛内のコルチ器官の有毛細胞が音の振動を電気信号に変換する

    解説:蝸牛内のコルチ器官に存在する有毛細胞がリンパ液の振動を感知し、機械的エネルギーを電気信号に変換して聴神経に伝達します。音波は鼓膜→耳小骨→蝸牛の順で伝達され、平衡感覚器は内耳の前庭・半規管です。

  78. 問78.次のうち、栄養素の代謝に関する記述として正しいものはどれか。

    • ア.グリコーゲンは肝臓と筋肉に貯蔵され、必要時にグルコースに分解される
    • イ.必須アミノ酸は体内で合成できるため食事からの摂取は不要である
    • ウ.脂質は水溶性であるため胆汁酸なしで吸収される
    • エ.ビタミンCは脂溶性ビタミンである

    正解:ア.グリコーゲンは肝臓と筋肉に貯蔵され、必要時にグルコースに分解される

    解説:グリコーゲンは肝臓と筋肉に貯蔵される多糖類で、血糖値低下時に肝臓のグリコーゲンがグルコースに分解されて血液中に放出されます。脂質は脂溶性で胆汁酸の乳化が必要、必須アミノ酸は体内合成不可、ビタミンCは水溶性です。

  79. 問79.次のうち、腎臓の機能として正しいものはどれか。

    • ア.血液凝固因子の産生
    • イ.エリスロポエチンの分泌による赤血球産生の促進
    • ウ.胆汁の生成と分泌
    • エ.インスリンの分泌

    正解:イ.エリスロポエチンの分泌による赤血球産生の促進

    解説:腎臓は酸素不足を感知するとエリスロポエチンを分泌し、骨髄での赤血球産生を促進します。血液凝固因子や胆汁は肝臓、インスリンは膵臓の機能です。

  80. 問80.次のうち、脂溶性ビタミンに分類されるものはどれか。

    • ア.ビタミンB1
    • イ.ビタミンC
    • ウ.ビタミンD
    • エ.ビタミンB12

    正解:ウ.ビタミンD

    解説:脂溶性ビタミンはA、D、E、Kの4種類です。ビタミンB群(B1、B2、B6、B12等)やビタミンCは水溶性ビタミンです。脂溶性ビタミンは体内に蓄積されやすく、過剰摂取に注意が必要です。