1級土木施工管理技士(第一次検定)「施工管理法」出題ポイント解説
1級土木施工管理技士 第一次検定「施工管理法」の出題ポイントを整理。施工計画・工程管理・安全管理・品質管理・環境保全・建設副産物の頻出論点を1級レベルで体系化します。施工管理法には応用能力問題が含まれ、全体60%以上とは別に応用能力問題でも60%以上の正答が必要な最重要分野です。
※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず全国建設研修センターの公式情報でご確認ください。
出題傾向
- 分野: 施工計画・工程管理・安全管理・品質管理・環境保全対策・建設副産物
- 出題形式: 四肢択一式の知識問題に加え、応用能力問題が出題される
- 合格には全体60%以上に加え、施工管理法応用能力問題でも60%以上の正答が必須
- 工程表の種類・各種フロート・度数率/強度率などの計算と概念理解が問われる
頻出論点1: 施工計画・仮設備計画
- 施工計画: 事前調査(契約条件・現場条件)→施工技術計画→調達計画→管理計画。複数案を比較し、品質・工程・原価・安全・環境のバランスで決定する
- 仮設備計画: 直接仮設(足場・支保工等)と間接仮設(現場事務所等)。指定仮設と任意仮設を区別し、任意仮設は経済性・転用性を考慮する
- 計画段階で過大・過小を避け、全体最適を図ることが重要
頻出論点2: 建設機械の選定
- 機械選定: 作業の種類・規模・土質・運搬距離に応じて選ぶ。組合せ施工では主作業の能力に従作業の能力を合わせ、作業能力のバランスをとる
- 機械の作業能力: 時間当たり作業量=1サイクル当たり作業量×時間当たりサイクル数×作業効率で算定する
- 運搬機械はトラフィカビリティー(コーン指数)を確認して選定する
頻出論点3: 工程管理 - 工程表の種類
- 横線式: バーチャート(作業ごとの所要日数が一目で分かるが相互関係が不明確)・ガントチャート(進捗率を表示)
- 曲線式: 出来高累計曲線(Sカーブ)・工程管理曲線(バナナ曲線:上方・下方許容限界曲線で進度を管理)
- 斜線式: トンネル・道路など線状構造物の工程管理に適する
- ネットワーク式: 作業の前後関係・相互関係を明確に表現でき、重点管理がしやすい
頻出論点4: 工程管理 - ネットワーク式工程表とフロート
- クリティカルパス: 開始から終了までの最長経路。所要工期を決定し、フロート(余裕)がゼロの経路
- トータルフロート(TF): 後続作業に影響を与えず、その作業が遅らせられる最大余裕時間
- フリーフロート(FF): 後続作業の最早開始時刻に影響を与えずに遅らせられる余裕。FF≦TF
- ディペンデントフロート(DF): TF-FF。後続作業に影響する余裕
- 最早開始時刻・最遅完了時刻を計算しフロートを求める問題が頻出
頻出論点5: 安全管理 - 災害指標と公衆災害防止
- 度数率: 100万延労働時間当たりの労働災害による死傷者数
- 強度率: 1,000延労働時間当たりの労働損失日数
- 年千人率: 労働者1,000人当たり1年間の死傷者数
- 公衆災害防止: 第三者・通行者の安全確保。建設工事公衆災害防止対策要綱に基づき、交通対策・落下物防止・仮囲い等を行う
頻出論点6: 安全管理 - 足場・型枠支保工・掘削
- 足場: 高さ2m以上の作業床は幅40cm以上・すき間3cm以下、墜落防止に手すり(85cm以上)・中さん・幅木を設置
- 型枠支保工: 組立図を作成し、支柱の沈下・滑動を防止。コンクリート打設中の点検を行う
- 土止め支保工: 切梁・腹起しの組立て後、点検を実施。明り掘削では掘削面の勾配・土止め・点検者の配置が問われる
- 酸素欠乏: 酸素濃度18%以上を保ち、換気・測定・特別教育を実施する
頻出論点7: 品質管理 - PDCAとQC七つ道具
- PDCAサイクル: Plan(計画)→Do(実施)→Check(検査)→Action(処置)を繰り返し品質を改善する
- QC七つ道具: ヒストグラム(分布)・管理図(工程の安定)・パレート図(重点項目)・特性要因図(原因分析)・散布図(相関)・チェックシート・グラフ(層別)
- ヒストグラムは規格値との関係、管理図は上方・下方管理限界線で異常判定する
頻出論点8: 品質管理 - 各種品質試験
- 土工: 締固め度(砂置換法・RI法)・含水比・現場CBR・平板載荷試験で盛土・路床の品質を確認
- コンクリート: スランプ試験・空気量試験・塩化物含有量・圧縮強度試験で受入れ品質を管理
- アスファルト: 現場密度(締固め度)・混合温度・厚さで舗装の品質を確認する
頻出論点9: 環境保全対策と建設副産物
- 環境保全: 騒音・振動・粉じん・水質汚濁の防止。低騒音・低振動型建設機械の使用、防音シート、濁水処理を行う
- 建設リサイクル法: 特定建設資材(コンクリート・コンクリート及び鉄からなる建設資材・アスファルトコンクリート・木材)の分別解体・再資源化を義務付け
- マニフェスト(産業廃棄物管理票): 排出事業者が交付し、処理の流れを管理。建設発生土は廃棄物ではないが適正な利用・処理が求められる
効果的な学習法
施工管理法は応用能力問題でも60%以上が必要な最重要分野です。ネットワーク工程表のフロート計算や度数率・強度率の計算は、解法手順を体得するまで反復しましょう。当サイトの一問一答で知識問題と計算問題を繰り返し演習し、確実に得点できる状態を作ってください。あわせて法規・共通工学の出題ポイントも押さえましょう。
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