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2025年度上期(令和7年度上期) 第一種電気工事士 学科試験(出題例)
50問 ・ 目安 正答率60% ・ 2025年4月1日実施
第一種電気工事士の2025年度上期(令和7年度上期) 学科試験で実際に出題された全50問を、1問ずつその場で答え合わせしながら演習できます。2025年4月1日実施・合否の目安は正答率60%(演習の目安)。各問に正解と、なぜその選択肢になるのかの解説を付けています。
本試験の合格基準:学科試験の合格基準点は60点(第一種電気工事士試験委員会が決定。各回の結果公表は「60点以上」)。
この回:令和7年度上期:合格基準(60点以上)。
出典:令和7年度第一種電気工事士上期学科試験の結果について。このページの「目安 正答率60%」は演習の目安で、本試験の採点方法とは異なります。
この回は 一般財団法人 電気技術者試験センター が公開する本試験問題を、当サイトがその場で答え合わせできる一問一答形式に再編し、公式には付いていない「正解の根拠・各選択肢の解き方」の解説を追記したものです。原題の出典は各問に明記しています。
過去問の解答結果は学習記録・段位には反映されません。過去問は出題当時の法令・制度にもとづく問題を含むため、段位は継続して最新化している一問一答・模擬試験だけで判定しています。過去問を解かなくても段位で不利になることはありませんので、実力試しとして気軽にお使いください。
問 1
図のような平行平板キャパシタにおいて、電極間に100Vの電圧を加えたとき、電極間に何も挟んでいない(空気)キャパシタ内の電界の強さE[V/m]は。
ただし、電極間の距離d=1×10⁻³m、平行平板間の電界は平等電界とする。
正解:ニ
平等電界では電界の強さは電位差を距離で割って E=V/d で求められる。V=100V、d=1×10⁻³m を代入すると E=100/(1×10⁻³)=1×10⁵V/m。電極間に何を挟むか(空気か誘電体か)で変わるのは静電容量と蓄えられる電荷であって、電界の強さそのものは電圧と距離だけで決まる点に注意する。ハの1×10⁴は距離を1×10⁻²mと読み違えた場合の値で、指数の扱いを誤ると1桁ずれる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問1
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問 2
図のような直流回路において、電流計に流れる電流[A]は。
正解:ハ
上下の枝がそれぞれ7Ωと3Ω、その中間どうしを3Ωで橋渡ししたホイートストンブリッジになっている。向かい合う辺の比が 7:3=7:3 で等しく平衡しているので、中央の3Ωには電流が流れず、取り除いて考えてよい。すると上下の枝はそれぞれ7+3=10Ωで、これが並列だから合成抵抗は5Ω。全電流は10/5=2Aで、上下に均等に分かれるため電流計の指示は1.0Aとなる。ニの2.0Aは全電流、イ・ロはブリッジが平衡していないと誤って計算した場合の値。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問2
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 3
図のような交流回路において、電源が電圧100V、周波数が50Hzのとき、誘導性リアクタンスX_L=0.6Ω、容量性リアクタンスX_C=12Ωである。この回路の電源を電圧100V、周波数60Hzに変更した場合、回路のインピーダンス[Ω]の値は。
正解:イ
誘導性リアクタンスは X_L=2πfL で周波数に比例し、容量性リアクタンスは X_C=1/(2πfC) で周波数に反比例する。50Hzから60Hzにすると X_L=0.6×(60/50)=0.72Ω、X_C=12×(50/60)=10Ω となる。抵抗がないLC直列回路なのでインピーダンスは差の絶対値で Z=|0.72−10|=9.28Ω。ハの16.9やニの19.9は両者を足した場合、ロの11.7は周波数変化を片方だけに適用した場合に出る値で、LとCで周波数の効き方が逆であることが要点である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問3
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問 4
図のような交流回路において、抵抗R=10Ω、誘導性リアクタンスX_L=10Ω、容量性リアクタンスX_C=10Ωである。この回路の力率[%]は。
正解:ニ
RLC直列回路では誘導性と容量性のリアクタンスが打ち消し合うので、合成リアクタンスは X=X_L−X_C=10−10=0Ω。インピーダンスは Z=√(R²+X²)=√(10²+0²)=10Ω=R となり、力率は cosθ=R/Z=1、すなわち100%である。この状態を直列共振といい、電圧と電流が同相になって回路は純抵抗のようにふるまう。X_LとX_Cを引かずに足して20Ωとすると Z=22.4Ω、力率45%となって選択肢に合わない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問4
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問 5
図のように、線間電圧V[V]の三相交流電源から、Y結線の抵抗負荷とΔ結線の抵抗負荷に電力を供給している電路がある。図中の抵抗Rがすべ てR[Ω]であるとき、図中の電路の線電流I[A]を示す式は。
正解:ハ
2つの負荷は電源に並列につながっているので、線電流はそれぞれの負荷が引く線電流の和になる。Y結線側は1相にかかる電圧が V/√3 なので線電流は V/(√3R)。Δ結線側は1相に線間電圧Vがそのまま加わり相電流は V/R、線電流はその√3倍で √3V/R。どちらも純抵抗負荷で電流は同相だから単純に足せて、I=V/(√3R)+√3V/R=(V/R)(1/√3+√3) となる。Δ結線で線電流が相電流の√3倍になる点を落とすとイの形になる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問5
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問 6
図のように、三相4線式配電線路に、定格電圧400V、定格負荷電流100A(消費電力52kW)、遅れ力率0.75の三相負荷のみが接続されている。負荷の線間電圧V_rを400Vにするための、送電端の線間電圧V_s[V]の値は。
ただし、電線1線当たりの抵抗は0.04Ωとし、線路リアクタンスは無視する。
なお、計算においては適切な近似式を用いるものとする。
正解:ロ
三相回路の電圧降下は、線間電圧で表すと v=√3·I(R cosθ + X sinθ) の近似式で求められる。リアクタンスは無視するので v=√3×100×0.04×0.75≒5.2V。したがって送電端の線間電圧は V_s=400+5.2≒405V となる。イの402は√3を掛け忘れて相電圧の降下3Vだけを足した場合、ハの408は力率0.75を掛け忘れて√3×100×0.04=6.9Vとした場合に出る値で、電圧降下の式に力率と√3の両方が必要な点が要点である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問6
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 7
図のような単相3線式電路(電源電圧210/105V)において、抵抗負荷A(50Ω)、B(50Ω)、C(25Ω)を使用中に、図中の✕印のP点で中性線が断線した。断線後に抵抗負荷Aに加わる電圧[V]の値は。
ただし、どの配線用遮断器も動作しなかったとする。
正解:ハ
中性線が断線すると、中性線をはさんで向かい合っていた負荷A(50Ω)と負荷C(25Ω)が直列につながり、その両端に外線間の210Vが加わる形になる。分圧により負荷Aの電圧は 210×50/(50+25)=140V となり、本来の105Vより大幅に上昇して機器を焼損させる。これが単相3線式で中性線の断線が特に危険とされる理由で、中性線には遮断器を設けず、また中性線欠相保護付きの遮断器を用いる根拠でもある。抵抗の小さい負荷C側は逆に 210×25/75=70V に下がる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問7
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 8
定格二次電圧が210Vの配電用変圧器がある。変圧器の一次タップ電圧が6 600Vのとき、二次電圧は200Vであった。一次タップ電圧を6 300Vに変更すると、二次電圧の変化は。
ただし、一次側の供給電圧は変わらないものとする。
正解:イ
タップ電圧とは「その電圧を一次に加えたとき二次に定格電圧が出る」という値なので、二次電圧は 実際の一次電圧×(定格二次電圧/タップ電圧) で決まる。まず現状から実際の一次電圧を求めると、200=V₁×210/6 600 より V₁≒6 286V。タップを6 300Vに下げると二次電圧は 6 286×210/6 300≒209.5V となり、200Vから約10V上昇する。タップ電圧を下げると二次電圧が上がるという関係(分母が小さくなる)が要点で、ロのように逆に覚えていると降下と答えてしまう。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問8
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 9
図のように取り付け角度が30°となるように支線を施設する場合、支線の許容張力をT_S=24.8kNとし、支線の安全率を2とすると、電線の水平張力Tの最大値[kN]は。
正解:ロ
支線に実際にかけてよい張力は、許容張力を安全率で割って 24.8/2=12.4kN。支線は電柱と30°の角度をなしているので、支線張力の水平方向成分が電線の水平張力とつり合う。水平成分は 支線張力×sin30°=12.4×0.5=6.2kN なので、電線の水平張力の最大値は6.2kNとなる。ニの24.8は安全率を考慮していない値、ハの10.7は sin30°ではなく cos30°(=0.866)を使った場合の値で、角度が電柱との間の角であることから水平成分にはsinを使う点が要点である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問9
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 10
三相かご形誘導電動機の始動方法として、用いられないものは。
正解:ニ
二次抵抗始動は、回転子の巻線をスリップリングを介して外部の抵抗器につなぎ、二次抵抗を大きくして始動トルクを増やす方法で、巻線形誘導電動機でしか使えない。かご形は回転子が短絡された導体(かご)でできており外部に端子を引き出せないため、この方法は適用できない。イの全電圧始動は小容量機で一般的、ロのスターデルタ始動は始動時にY結線として電圧を1/√3に下げる方法、ハのリアクトル始動は一次側に直列リアクトルを入れて電圧を下げる方法で、いずれもかご形で用いられる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問10
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 11
電気機器の絶縁材料として耐熱クラスごとに最高連続使用温度[℃]の低いものから高いものの順に耐熱クラスの指定文字を左から右に並べたものは。
正解:ロ
耐熱クラス(JIS C 4003)の最高連続使用温度は、Y:90℃、A:105℃、E:120℃、B:130℃、F:155℃、H:180℃、N:200℃…の順に高くなる。したがって低いものから並べると Y→E→H となり、ロが正しい。Y・A・E・B・F・H の並び順で覚えておくと、どの2つを比べても順序を判断できる。耐熱クラスは巻線や絶縁物が許容する温度の上限を示すもので、これを超えて使い続けると絶縁が劣化し寿命が急激に短くなる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問11
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 12
電熱器により2リットルの水を加熱したとき温度が10℃上昇した。この電熱器が発生した発熱量Q[kJ]は。
ただし、電熱器の熱効率は50%とする。
正解:ニ
水2Lは2kg。水の比熱は約4.19kJ/(kg·K)なので、水が実際に受け取った熱量は 2×4.19×10≒84kJ。熱効率50%とは、電熱器が発生した熱のうち半分しか水に伝わらないという意味なので、発生した熱量は 84÷0.5=168kJ となる。ハの84kJは水が得た熱量そのもので効率を考慮していない誤り。効率で「割る」のか「掛ける」のかは、求める量が入力側(発生熱量)か出力側(水が得た熱)かで決まる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問12
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 13
図に示すサイリスタ(逆阻止3端子サイリスタ)回路の出力電圧v₀の波形として、得ることのできない波形は。
ただし、電源電圧は正弦波交流とする。
正解:ニ
逆阻止3端子サイリスタ(SCR)は、ゲート信号で導通させても電流を流せるのは順方向(アノードが正の半周期)だけで、逆方向には電圧を阻止して電流を流さない。したがって出力には負の電圧が現れることはなく、負側にも波形があるニは得られない。イはゲートを最初から点弧させた場合(正の半周期全体)、ロとハは点弧角を遅らせた場合の波形で、いずれも正の半周期の一部だけが出力される。点弧角を変えて出力を調整するのがこの回路の目的である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問13
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 14
写真に示すものの名称は。
正解:ロ
写真は、金属製のケースの中に絶縁物で支持した帯状の導体(ブスバー)を収めたバスダクトで、吊りボルトで造営材から支持し、側面のプラグイン口から分岐をとる構造になっている。大電流の幹線をコンパクトに配線できるのが特長。イの金属ダクトは絶縁電線を収めるための箱形のダクトで導体を内蔵しない。ハのトロリーバスダクトは移動する機器へ集電子(トロリー)を介して給電するもので、集電子が走る開口部を備える。ニの銅帯は導体そのもので、外箱や絶縁支持物を持たない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問14
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 15
写真に示すモールド変圧器の矢印部分の名称は。
正解:ニ
矢印が示すのは変圧器上部に並ぶ平板状(ブスバー状)の端子で、これが二次(低電圧側)端子である。低圧側は電流が大きいため、太い平角導体をボルト締めできる幅広の端子になるのが特徴。一次(高電圧側)端子は写真手前の円形の絶縁物(ブッシング)を伴う端子で、絶縁距離を確保するため互いに離して配置される。イのタップ切替端子は一次巻線側に設けられた小さな端子板、ロの耐震固定端部は変圧器を基礎に固定する脚部で、いずれも位置と形状が異なる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問15
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 16
コージェネレーションシステムに関する記述として、最も適切なものは。
正解:ロ
コージェネレーション(熱電併給)は、ガスエンジン・ガスタービン・燃料電池などで発電するとともに、そのとき発生する排熱を給湯・冷暖房・蒸気などに利用するシステムである。発電だけでは40%前後の総合効率が、排熱利用を含めると70〜80%まで高まる点が最大の利点。イの常時連系は系統との接続形態の話、ハの深夜電力利用は蓄熱式機器などの運用方法、ニの電気集じん装置は排ガス中のばいじんを除去する環境装置で、いずれも熱電併給という定義とは関係がない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問16
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 17
再生可能エネルギーを活用した発電方式について、誤っているものは。
正解:ロ
地熱発電は、地下から取り出した高温の蒸気で蒸気タービンを回して発電する方式であり、燃焼ガスで回すガスタービンは用いない。したがってロが誤り。イの系統連系保護装置は、系統事故時に発電設備を切り離して単独運転を防ぐために必要(電技解釈220条以降)。ハの水力発電、とくに貯水池式・調整池式や揚水式は、出力を短時間で調整できるためピーク供給力として使われる。ニのバイオマス発電は木質チップ・家畜ふん尿・食品廃棄物などの有機物を燃料とするもので、いずれも正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問17
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 18
電力ケーブルのシース損として、正しいものは。
正解:ニ
シース損は、導体に流れる電流がつくる磁束によって金属シース(遮へい層)に起電力が誘導され、そこに電流が流れることで生じる損失である。シース回路電流損とうず電流損に分けられ、シースを両端で接地すると電流が循環して損失が大きくなるため、片端接地やクロスボンドで抑える。イの導体の抵抗による損失は導体損(抵抗損)、ロ・ハの絶縁体で生じる損失は誘電体損で、いずれも別区分の損失である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問18
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 19
送電用変圧器の中性点接地方式に関する記述として、誤っているものは。
正解:ハ
電磁誘導障害の大きさは地絡電流の大きさに比例する。抵抗接地方式は中性点と大地の間に抵抗を入れて地絡電流を数百A程度に抑える方式なので、地絡電流が数kAに達する直接接地方式に比べて誘導障害は小さい。したがって「大きい」とするハが誤り。イの非接地方式は地絡電流が小さい反面、間欠アーク地絡などで異常電圧を生じやすい。ロの直接接地方式は電位上昇を抑えられる代わりに地絡電流が大きい。ニの消弧リアクトル接地は対地静電容量と並列共振させて地絡電流を打ち消す方式で、いずれも正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問19
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 20
高圧受電設備の受電用遮断器の遮断容量を決定する場合に、必要なものは。
正解:イ
遮断容量とは、遮断器が安全に遮断できる短絡電流の大きさを表すもので、設置点に流れうる最大の短絡電流以上でなければならない。したがって決定に必要なのは受電点の三相短絡電流である。この値は電源側の百分率インピーダンスから求まり、需要家の設備規模ではなく系統側の強さで決まる。ロの変圧器容量、ハの最大負荷電流、ニの契約電力は、いずれも遮断器の定格電流や電線の太さを決める根拠にはなるが、遮断容量とは無関係である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問20
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 21
高圧受電設備を施設する受電室の記述として、不適切なものは。
正解:ニ
高圧受電設備規程では、屋内であっても、ねずみ・へび・鳥などの小動物が侵入しない構造とすることが求められる。小動物が充電部に触れると相間短絡や地絡を起こし、大規模な停電や機器損傷につながるためで、実際に小動物の侵入は高圧受電設備の事故原因として少なくない。したがって「屋内だから対策しなかった」とするニが不適切。イの湿気・浸水対策、ロの洪水・高潮対策、ハの取扱者以外の立入制限は、いずれも受電室の設置場所を選ぶ際の基本要件である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問21
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 22
写真に示す機器の名称は。
正解:イ
写真は電力需給用計器用変成器(VCT)である。計器用変圧器(VT)と変流器(CT)を一つの箱に収めたもので、高圧の電圧と電流を計器が扱える大きさに変成して電力量計(Wh)へ送り、取引用の電力量計量に使う。ケースに「電圧 UK VK WK」といった端子記号が表示され、二次側のケーブルが引き出されている点が特徴。ロの高圧交流負荷開閉器は開閉機構と消弧室を持つ、ハの三相変圧器やニの直列リアクトルは巻線を収めたタンクに放熱構造を備えるなど、いずれも外観が異なる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問22
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 23
写真に示す品物の名称は。
正解:ハ
写真は高圧耐張がいしで、電線を引き留める(張力を受ける)箇所に使う。上部に電線をつかむクレビス状の金具、下部に支持側とつなぐリング状の金具を備え、両方向に引っ張られる力を磁器と金具で受ける構造になっている点が判別の決め手。イの高圧ピンがいしは電柱の腕金にピンで立てて電線を上部の溝に載せる形、ニの高圧中実がいしは中実の磁器を金具で支える形で、いずれも張力を受ける金具を持たない。ロの長幹がいしは細長い棒状の磁器で送電線用である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問23
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 24
地中に埋設又は打ち込みをする接地極として、不適切なものは。
正解:イ
接地極には土中で腐食しにくい材料を用いる必要があり、内線規程では銅板・銅棒・銅覆鋼棒・炭素被覆鋼棒・亜鉛めっき鉄棒や鋼管などが認められている。アルミニウムは土壌中で急速に腐食して接地抵抗が上昇するため、厚さにかかわらず接地極として使用できない。ロの銅板は厚さ0.7mm以上・片面の面積900cm²以上、ハの銅覆鋼棒は直径8mm以上・長さ0.9m以上、ニの鋼管は外径25mm以上・長さ0.9m以上という規定をいずれも満たしている。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問24
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 25
写真に示す配線器具を取り付ける施工方法の記述として、不適切なものは。
正解:イ
写真は定格30Aの接地極付引掛形コンセント(刃受に「30」の表示がある)である。電技解釈149条により、分岐回路に接続できるコンセントの定格電流は、その回路を保護する遮断器の定格に応じて決まり、定格20Aの配線用遮断器の分岐回路には20A以下のコンセントしか取り付けられない。30Aのコンセントを使うには定格20Aを超え30A以下の遮断器の回路とする必要があるため、イが不適切。ロの単相200V用途、ハの三相400V回路には使えないという判断、ニの接地極へのD種接地工事は、いずれも正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問25
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 26
金属管を切断する作業において、一般的に使用しない工具は。
正解:ニ
ニは硬質塩化ビニル管(VE管)を切るための塩ビ管用カッタで、刃をてこの力で押し込んで樹脂管を切断する構造のため、金属管の切断には使えない。イのパイプバイス(万力)は管を固定するための工具、ロのパイプカッタは刃のローラーを管に食い込ませながら回して切る工具、ハの帯のこ盤(バンドソー)は金属管を切断する電動工具で、いずれも金属管の切断作業で用いる。切断後は管の内側にできるバリをリーマで取り除く点も併せて押さえておきたい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問26
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 27
バスダクト工事の記述として、誤っているものは。
正解:ロ
電技解釈163条により、バスダクトの支持点間の距離は3m以下としなければならない(取扱者以外の者が出入りできない場所において垂直に取り付ける場合に限り6m以下)。水平方向で5mとするロは規定を超えるため誤り。イのダクト相互・電線相互の確実な接続、ハの終端部の閉そく(換気型を除く。じんあいや小動物の侵入を防ぐ)、ニの300V以下でのD種接地工事(300Vを超える場合はC種)は、いずれも規定どおりの施工である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問27
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 28
絶縁電線相互の接続に関する記述として、不適切なものは。
正解:ニ
電技解釈12条は電線の接続について、①電線の電気抵抗を増加させないこと、②引張り強さを20%以上減少させないこと、③接続管その他の器具を使うかろう付けすること、④絶縁電線は絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆すること、を定めている。電気抵抗は「増加させない」ことが条件なので、20%増加したとするニは不適切。抵抗が増えると接続部が発熱して火災の原因になる。ハの引張り強さ10%減少は20%未満なので許容され、イ・ロも規定どおりである。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問28
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 29
乾燥した場所であって展開した場所に施設する使用電圧100Vの金属線ぴ工事の記述として、誤っているものは。
正解:イ
電技解釈161条により、金属線ぴ工事の電線には絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線OWを除く)を使用しなければならず、ケーブルは用いない。ケーブルを使うのはケーブル工事である。ハについては、線ぴの長さが4m以下であればD種接地工事を省略できるが、12mでは省略できず接地が必要なので正しい記述。ロの電気用品安全法の適用、ニの線ぴ相互の堅ろうかつ電気的に完全な接続も規定どおりである。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問29
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 30
①に示すDSに関する記述として、誤っているものは。
正解:イ
区分開閉器として構内の引込口に施設されるのは、地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS・UGS)である。DS(断路器)は受電設備内で機器や母線を電源から切り離すために設けるもので、区分開閉器の役割は担わない。したがってイが誤り。ハについては、開放したときにブレード(可動刃)側が充電されたまま残らないよう、刃受を電源側・ブレードを負荷側にするのが正しい施設方法。ロの負荷電流が流れているときに開路しないという注意、ニのDS=断路器という記号の意味も正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問30
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 31
②に示す避雷器の設置に関する記述として、不適切なものは。
正解:ニ
避雷器はサージ電流を大地へ流すことで機器を守る機器なので、その電流経路にヒューズを入れてはならない。限流ヒューズを設けると、サージ電流でヒューズが溶断して避雷器が機能しなくなり、保護できなくなるため、ニが不適切。切離しが必要なときは、ロのとおり電流を妨げない断路器を用いる。イはサージ電流を速やかに大地へ逃がすため接地線を太く短くするという実務上の要点で正しい。ハは電技解釈37条の設置義務(500kW以上)がない場合でも、雷害の多い地域では設置が推奨されるという内容で適切である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問31
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 32
③に示す受電設備内に使用される機器類などに施す接地に関する記述で、不適切なものは。
正解:イ
高圧計器用変成器(VT・CT)の二次側電路に施すのはD種接地工事である(電技解釈28条)。一次と二次が混触したときに二次側へ高電圧が現れるのを防ぐためのもので、B種は高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施す接地なので、イが不適切。ハは同じ規定を変流器について正しく述べたもの。ロはB種接地工事の目的と要件の説明として正しい。ニの高圧変圧器の外箱はA種接地工事で、接地抵抗値は10Ω以下と定められており、これも正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問32
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 33
④に示す2種金属製線ぴを用いた金属線ぴ工事の記述として、不適切なものは。
正解:ロ
電技解釈161条により、金属線ぴ工事に使用できるのは絶縁電線であるが、屋外用ビニル絶縁電線(OW)は除かれている。OWは屋外の架空配線専用で絶縁被覆が薄く、屋内配線に用いると絶縁性能が不足するため、ロが不適切。屋内配線にはIV(600Vビニル絶縁電線)などを使う。イの終端部の閉そくと堅固な固定、ハのボックスを用いた分岐接続、ニのじんあい侵入防止は、いずれも適切な施工である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問33
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問 34
⑤に示す分電盤に関する記述として、不適切なものは。
正解:ハ
電技解釈149条により、分岐回路に施設する過電流遮断器は、その施設箇所を通過する短絡電流を遮断する能力を有するものでなければならない。遮断できなければ遮断器自体が損壊して事故が拡大するため、「能力を有しない」とするハが不適切。イの容易に操作できる場所への施設、ロの鉄製分電盤へのD種接地工事は規定どおり。ニは、単相3線式で中性線が断線すると片側の負荷に過大な電圧がかかるため、主幹に中性線欠相保護機能付きの遮断器を用いるという内線規程の要求で、いずれも適切である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問34
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問 35
一般にB種接地抵抗値の計算式は、150V÷(変圧器高圧側電路の1線地絡電流[A])[Ω] となる。
ただし、変圧器の高低圧混触により、低圧側電路の対地電圧が150Vを超えた場合に、1秒を超え2秒以下で自動的に高圧側電路を遮断する装置を設けるときは、計算式の150Vは Vとすることができる。
上記の空欄にあてはまる数値は。
正解:イ
電技解釈17条により、B種接地抵抗値の計算に用いる電圧は、原則150Vだが、高低圧混触時に高圧側電路を自動的に遮断する装置を設ける場合、遮断時間が1秒を超え2秒以下なら300V、1秒以下なら600Vとすることができる。したがって空欄は300Vでイが正しい。遮断が速いほど低圧側が高電位にさらされる時間が短くなるため、許容できる電位上昇を大きくでき、接地抵抗値の上限も緩和されるという考え方である。ニの600Vは1秒以下で遮断する場合の値。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問35
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問 36
公称電圧6.6kVの交流電路に使用するケーブルの絶縁耐力試験を直流電圧で行う場合の試験電圧[V]の計算式は。
正解:ロ
絶縁耐力試験の試験電圧は公称電圧ではなく最大使用電圧を基準にする。公称電圧6 600Vの最大使用電圧は 6 600×(1.15/1.1)=6 900V。交流で試験する場合はその1.5倍(電技解釈15条)、ケーブルなど直流で試験する場合はさらにその2倍とするので、計算式は 6 600×(1.15/1.1)×1.5×2 となる。イは最大使用電圧への換算を忘れたもの、ハ・ニは交流での倍率1.5を2と取り違えたもので、「最大使用電圧へ換算 → 1.5倍 → 直流なら2倍」という順序が要点である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問36
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問 37
変圧器の絶縁油の劣化診断に直接関係のないものは。
正解:ロ
真空度測定は真空遮断器(VCB)や真空バルブの内部真空度の低下を調べる試験で、絶縁油とは関係がない。イの油中ガス分析は、内部の過熱や部分放電で油が分解して生じる水素・メタン・アセチレンなどの可燃性ガスを検出して内部異常を推定する方法。ハの絶縁耐力試験は油に電極を浸して絶縁破壊電圧を測り、水分や不純物の混入を判定する方法。ニの酸価度試験は油の酸化による劣化の程度を全酸価(mgKOH/g)で評価する方法で、いずれも絶縁油の診断法である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問37
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問 38
「電気工事士法」において、特殊電気工事を除く工事に関し、政令で定める軽微な工事及び省令で定める軽微な作業について、誤っているものは。
正解:イ
電気工事士法2条3項および施行令1条にいう「軽微な工事」は、そもそも同法の「電気工事」から除外されており、資格がなくても誰でも行える。差込み接続器やねじ込み接続器へのコード・キャブタイヤケーブルの接続、電圧600V以下で使用する電気機器への電線のねじ止め接続などがこれにあたる。したがって「認定電気工事従事者でなければ従事できない」とするイが誤り。ロ・ハ・ニは、施行規則2条の「軽微な作業」(電線を支持する柱の設置、電線管の曲げ・ねじ切りなど)についての記述で、いずれも正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問38
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問 39
「電気用品安全法」の適用を受けるもののうち、特定電気用品でないものは。
正解:イ
特定電気用品は、構造や使用方法から危険や障害の発生するおそれが特に多いものとして政令で定められたもので、〈PS〉E(ひし形)の表示が付される。ロのタイムスイッチ、ハの差込み接続器、ニのケーブル(公称断面積100mm²以下・線心7本以下)はいずれも特定電気用品に該当する。イの合成樹脂製スイッチボックスは配線器具を収める箱であって通電部を構成せず、特定電気用品以外の電気用品として(PS)E(丸形)の表示が付されるので、これが正解となる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問39
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問 40
「電気設備に関する技術基準を定める省令」において、交流電圧の高圧の範囲は。
正解:イ
電気設備技術基準2条の電圧の区分では、交流は600V以下が低圧、600Vを超え7 000V以下が高圧、7 000Vを超えるものが特別高圧と定められている。直流はこれと異なり、750V以下が低圧、750Vを超え7 000V以下が高圧となる。ロとニの750Vは直流の低圧の上限と取り違えたもの、ハとニの10 000Vという区切りは存在しない。交流600V/直流750Vという低圧の上限の違いは頻出なので、対にして覚えておくとよい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問40
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問 41
①に設置する機器は。
正解:ハ
①は架空引込線の直下に置かれ、内部に負荷開閉器・零相変流器・零相電圧検出用の変圧器(VT)・避雷器(LA)を収めた地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)である。ハの写真は箱体に「VT」「LA」と表示があり、上下に高圧ケーブルが引き出された柱上設置形の外観で、これに該当する。イはモールド変圧器、ロは電力需給用計器用変成器(VCT)、ニは放熱板を備えた柱上変圧器で、いずれも引込口の区分開閉器としての機能を持たない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問41
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問 42
②で示す機器の接地線(軟銅線)の最小太さと接地抵抗値の組合せとして、適切なものは。
正解:ハ
②は避雷器(LA)に施す接地で、高圧の機器なのでA種接地工事となる。A種接地工事の接地抵抗値は10Ω以下(電技解釈17条)で、高圧受電設備規程では避雷器の接地線に14mm²以上の軟銅線を用いることとされているため、ハの組合せが適切。イの100ΩはD種、ロ・ニの50Ωは短時間で遮断する場合のB種に近い値で、いずれもA種の10Ω以下という基準を満たさない。接地線を太くするのは、雷サージという急峻で大きな電流を確実に大地へ逃がすためである。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問42
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問 43
③で示す機器の文字記号(略号)は。
正解:ロ
③は計器用変圧器と変流器を1つの箱に収めた電力需給用計器用変成器で、文字記号はVCT(Voltage and Current Transformer)である。図でも電力量計(Wh)へ配線されており、取引用の電力量計量に用いる位置にあることから判断できる。ニのVCBは真空遮断器で、図では④より下の位置に×印の記号として描かれる。ハのMCBは配線用遮断器で低圧側に用いる。イのVTTという文字記号は一般に用いられない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問43
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問 44
④の部分に施設する機器と使用する本数は。
正解:ニ
④は計器用変圧器(VT)の一次側に設ける高圧限流ヒューズである。図の「V2V」という表示のとおりVTはV結線で2台使われており、各VTの一次側2線それぞれにヒューズを入れるため 2台×2本=4本が必要になる。形状は、VTの内部短絡を小さな電流容量で確実に遮断する円筒形の高圧限流ヒューズ(ニ)を用いる。イとロの端子が板状のものは変圧器やコンデンサの回路に用いる大電流用のヒューズで、VTの一次側には使わない。ハは形状は正しいが本数が2本で足りない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問44
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問 45
⑤で示す機器に関する記述として、正しいものは。
正解:イ
⑤は断路器(DS)である。消弧装置を持たないため電流を遮断する能力がなく、必ず遮断器を開いて無負荷・無電流にしてから操作する。点検時に電路を確実に区分し、作業箇所を電源から切り離して安全を確保するのが役割で、イが正しい。ロの地絡遮断は地絡継電装置と遮断器の組合せ、ニの短絡遮断は遮断器(VCB)の役割。ハの雷サージに対しては避雷器が電流を大地へ流して電圧を制限するのであって、電路を開放するわけではない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問45
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問 46
⑥で示す部分に施設する機器の複線図として、正しいものは。
正解:ハ
⑥は変流器(CT)で、三相3線式ではR相とT相の2台を設け、二次側のl端子どうしを渡り線でつないで共通線とし、その共通線を1か所でD種接地する。接地は感電と混触に備えて必要だが、2か所で接地すると閉回路ができて循環電流が流れ計測に誤差を生むため1点接地とするのが原則である。ハはこの結線と1点接地を正しく表している。イは接地がk側にあり、ロは接地位置が渡り線から外れており、ニは接地そのものがないため、いずれも誤りである。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問46
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問 47
⑦に設置する機器の役割は。
正解:イ
⑦は電流計の直前に置かれた電流計切換スイッチ(AS)である。三相の各相に流れる電流を1個の電流計で順に読めるよう、測定する相を切り換えるのが役割で、イが正しい。切り換えの際に変流器(CT)の二次側が開放されないよう、内部で必ずどこかの回路が閉じる構造になっている点も重要である。ロの変流はCTの役割、ハの保護もCTと計器の定格設計によるもの、ニの地絡電流の測定はZCTと地絡継電器が担うもので、いずれもこのスイッチの機能ではない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問47
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問 48
⑧で示す高圧絶縁電線(KIP)の構造は。
正解:ロ
KIP(高圧引下用EPゴム絶縁電線)は、銅導体の上にセパレータを施し、その外側をEPゴム(エチレンプロピレンゴム)で絶縁した単心の電線で、ロがこの構造にあたる。キュービクル内の高圧配線や柱上変圧器への引下げ線に使われ、ゴム絶縁のため柔軟で曲げやすいのが特長。イは塩化ビニル樹脂で絶縁したIV電線、ハは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースのCVケーブル、ニは半導電層と銅遮へいテープを備えた高圧CVケーブルの構造で、いずれもKIPではない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問48
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問 49
⑨で示す直列リアクトルのリアクタンスとして、適切なものは。
正解:ロ
高圧進相コンデンサに直列に入れるリアクトルは、コンデンサリアクタンスの6%が標準である。6%とすることで、第5調波に対して回路全体が誘導性となり(第5調波では容量性リアクタンスが1/5、誘導性が5倍になるため)、高調波電流がコンデンサに流れ込んで拡大するのを防ぐことができる。同時に投入時の突入電流も抑えられる。イの3%では第5調波に対して誘導性にできず高調波を拡大させるおそれがある。第5調波が特に多い系統では13%を用いることもある。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問49
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問 50
⑩で示す機器とインタロックを施す機器は。
ただし、非常用予備電源と常用電源を電気的に接続しないものとする。
正解:ハ
⑩は非常用予備発電装置の出力側にある遮断器で、これと常用電源側の遮断器(c)が同時に閉じると発電機と系統が並列につながってしまう。逆潮流や位相の異なる電源どうしの接続は重大事故につながるため、両者が同時に投入されないよう機械的・電気的なインタロックを施す。したがってハのcが正解。イのaは発電装置側の断路器、ロのbは防災用変圧器の一次側開閉器、ニのdは引込部の断路器で、いずれも常用電源と非常用電源の切換えに直接関わる位置にはない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問50
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