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2024年度上期(令和6年度上期) 第一種電気工事士 学科試験(出題例)
50問 ・ 目安 正答率60% ・ 2024年4月1日実施
第一種電気工事士の2024年度上期(令和6年度上期) 学科試験で実際に出題された全50問を、1問ずつその場で答え合わせしながら演習できます。2024年4月1日実施・合否の目安は正答率60%(演習の目安)。各問に正解と、なぜその選択肢になるのかの解説を付けています。
本試験の合格基準:学科試験の合格基準点は60点(第一種電気工事士試験委員会が決定。各回の結果公表は「60点以上」)。
この回:令和6年度上期:合格基準(60点以上)。
出典:令和6年度第一種電気工事士上期学科試験の結果について。このページの「目安 正答率60%」は演習の目安で、本試験の採点方法とは異なります。
この回は 一般財団法人 電気技術者試験センター が公開する本試験問題を、当サイトがその場で答え合わせできる一問一答形式に再編し、公式には付いていない「正解の根拠・各選択肢の解き方」の解説を追記したものです。原題の出典は各問に明記しています。
過去問の解答結果は学習記録・段位には反映されません。過去問は出題当時の法令・制度にもとづく問題を含むため、段位は継続して最新化している一問一答・模擬試験だけで判定しています。過去問を解かなくても段位で不利になることはありませんので、実力試しとして気軽にお使いください。
問 1
図のようなアーク溶接作業での感電において、人体を通って流れる電流I[mA]と人体抵抗R₂にかかる電圧V[V]は。
ただし、溶接機の出力側無負荷電圧E=86V、乾燥した状態の保護手袋や作業靴を着用しているとき、手と溶接棒間の抵抗R₁=20kΩ、人体の抵抗R₂=500Ω、足と母材間の抵抗R₃=30kΩとする。
正解:ハ
感電経路はR₁(手と溶接棒間20kΩ)、R₂(人体500Ω)、R₃(足と母材間30kΩ)の直列回路になる。合成抵抗は 20 000+500+30 000=50 500Ω なので、流れる電流は I=86/50 500≒0.0017A=1.7mA。人体抵抗R₂にかかる電圧は V=I×R₂=0.0017×500≒0.85V となる。ロ・ニの17mAは合成抵抗を5 050Ωと1桁誤った場合、イ・ロの42Vは電源電圧の半分程度を当てはめた誤り。保護手袋と作業靴が数十kΩの抵抗となって電流を1/10以下に抑えている点が、この設問の要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問1
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問 2
図のような直流回路において、4つの抵抗Rは同じ抵抗値である。回路の電流I₃が12Aであるとき、抵抗Rの抵抗値[Ω]は。
正解:ロ
右側の枝は抵抗R1個、中央の枝はR2個の直列(2R)で、両者は並列につながっている。右側にI₃=12A流れるので、その両端の電圧は 12R。中央の枝は同じ電圧が2Rにかかるので I₂=12R/(2R)=6A。したがって電源から流れる電流は I₁=12+6=18A。電源電圧90Vは、直列のRでの電圧降下 18R と並列部の 12R の和に等しいので、90=18R+12R=30R より R=3Ω となる。同じ抵抗値どうしの直並列では、電流が「電圧÷抵抗」の比で分かれることを使うと計算が早い。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問2
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問 3
図のような交流回路において、電源電圧は100V、電流は20A、抵抗Rの両端の電圧は80Vであった。リアクタンスX[Ω]の値は。
正解:ロ
RL直列回路では、抵抗の電圧V_Rとリアクタンスの電圧V_Xは位相が90°ずれるため、電源電圧との間に V²=V_R²+V_X² の関係が成り立つ。よって V_X=√(100²−80²)=√(10000−6400)=√3600=60V。リアクタンスは X=V_X/I=60/20=3Ω となる。V_X を単純に 100−80=20V と引き算すると X=1Ω となり選択肢に合わない。交流では電圧をベクトル的に合成する(三平方の定理)ことが要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問3
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問 4
定格電圧100V、定格消費電力1kWの電熱器の電熱線が全長の10%のところで断線したので、その部分を除き、残りの90%の部分を電圧100Vで1時間使用した場合、発生する熱量[kJ]は。
ただし、電熱線の温度による抵抗の変化は無視するものとする。
正解:ハ
もとの電熱線の抵抗は R=V²/P=100²/1000=10Ω。全長の90%だけを使うので抵抗も9/10になり 10×0.9=9Ω。このときの消費電力は P=V²/R=100²/9≒1111W。1時間(3600秒)使用したときの熱量は 1111×3600≒4 000 000J=4 000kJ となる。ロの3 600kJは定格1kWのまま1時間使った場合の値(1000×3600)で、短くなって抵抗が下がり電力が増える点を見落としたもの。抵抗は長さに比例し、電力は抵抗に反比例することが要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問4
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問 5
図のような三相交流回路において、電源電圧は200V、抵抗は4Ω、リアクタンスは3Ωである。回路の全消費電力[kW]は。
正解:ハ
負荷はY結線で、1相は抵抗4Ωとリアクタンス3Ωの直列だからインピーダンスは Z=√(4²+3²)=5Ω。相電圧は 200/√3 なので、線電流は I=(200/√3)/5=40/√3≒23.1A。電力を消費するのは抵抗だけなので、全消費電力は P=3I²R=3×(40/√3)²×4=3×(1600/3)×4=6400W=6.4kW となる。ニの8.0kWはリアクタンスも電力を消費すると考えてZ=5Ωで計算した場合(3I²Z)の値で、リアクタンスは無効電力しかやりとりしない点が要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問5
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問 6
図のような単相3線式配電線路において、負荷抵抗は10Ω一定である。スイッチAを閉じ、スイッチBを開いているとき、図中の電圧Vは100Vであった。この状態からスイッチBを閉じた場合、電圧Vはどのように変化するか。
ただし、電源電圧は一定で、電線1線当たりの抵抗r[Ω]は3線とも等しいものとする。
正解:ロ
Bが開いているときは上側の負荷だけに電流が流れ、電流は外線と中性線の2本を通る。V=104×10/(10+2r)=100 が成り立つので、10+2r=10.4 より r=0.2Ω。Bを閉じると上下の負荷が等しい平衡状態になり、中性線に電流が流れなくなるため、電圧降下は外線1本分だけになる。V=104×10/(10+0.2)≒102V となり、100Vから約2V上がる。単相3線式は平衡すれば中性線に電流が流れず電圧降下が小さくなる、という性質が要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問6
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問 7
図のように三相電源から、三相負荷(定格電圧200V、定格消費電力20kW、遅れ力率0.8)に電気を供給している配電線路がある。配電線路の電力損失を最小とするために必要なコンデンサの容量[kvar]の値は。
ただし、電源電圧及び負荷インピーダンスは一定とし、配電線路の抵抗は1線当たり0.1Ωで、配電線路のリアクタンスは無視できるものとする。
正解:ロ
電力損失は線電流の2乗に比例するので、損失を最小にするには線電流を最小=力率を1にすればよい。負荷の無効電力は、有効電力20kW・力率0.8(したがって sinθ=0.6)から Q=P×(sinθ/cosθ)=20×(0.6/0.8)=15kvar。この無効電力をちょうど打ち消すコンデンサ容量15kvarを入れれば力率が1になり、損失が最小となる。ハの20kvarは有効電力の値、ニの25kvarは皮相電力(20/0.8)の値で、いずれも打ち消すべき無効電力ではない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問7
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問 8
設備容量400kW、需要率50%の需要家において、1ヶ月(30日間)の消費電力量が90MW·hであった。この1ヶ月の負荷率[%]は。
正解:ハ
最大需要電力は 設備容量×需要率=400×0.5=200kW。1ヶ月の時間は 30×24=720時間なので、平均需要電力は 90 000kW·h/720h=125kW。負荷率は 平均需要電力/最大需要電力×100=125/200×100=62.5% となる。需要率(設備容量に対する最大需要の割合)と負荷率(最大需要に対する平均需要の割合)は混同しやすいので、「需要率=最大/設備」「負荷率=平均/最大」と分けて覚えるとよい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問8
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問 9
図のように取り付け角度が30°となるように支線を施設する場合、支線の許容張力をT_S=24.8kNとし、支線の安全率を2とすると、電線の水平張力Tの最大値[kN]は。
正解:ロ
支線に実際にかけてよい張力は、許容張力を安全率で割って 24.8/2=12.4kN。支線は電柱と30°の角度をなしているので、支線張力の水平方向成分が電線の水平張力とつり合う。水平成分は 支線張力×sin30°=12.4×0.5=6.2kN なので、電線の水平張力の最大値は6.2kNとなる。ニの24.8は安全率を考慮していない値、ハの10.7は sin30° ではなく cos30°(≒0.866)を使った場合の値で、角度が電柱との間の角であることから水平成分にはsinを使う点が要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問9
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 10
三相誘導電動機の結線①を②、③のように変更した時、①の回転方向に対して、②、③の回転方向の記述として、正しいものは。
正解:ロ
三相誘導電動機は、3本のうち2本を入れ替えると相順が逆になり逆回転する。一方、3本すべてを1つずつずらす(R→V、S→W、T→Uのような巡回的な付け替え)と相順は変わらないため回転方向は同じままである。図の②はS相とT相の2本だけが入れ替わっているので①と逆回転、③は3本が順送りにずれた接続なので①と同じ回転となる。したがってロが正しい。「2本入替え=逆転」「3本巡回=そのまま」と整理して覚えるとよい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問10
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 11
変圧器の損失に関する記述として、誤っているものは。
正解:ニ
銅損は巻線抵抗による損失で P=I²R と電流の2乗に比例する。負荷電流が2倍になれば銅損は2²=4倍になるので、「2倍になる」とするニが誤り。イの効率最大条件(銅損=鉄損)、ロの無負荷損の大部分が鉄損であること、ハの鉄損がヒステリシス損と渦電流損からなることは、いずれも正しい。鉄損は負荷に関係なく一定、銅損は負荷電流の2乗に比例、という性質の違いが要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問11
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 12
床面上2mの高さに、光度1 000cdの点光源がある。点光源直下の床面照度[lx]は。
正解:イ
点光源直下の照度は距離の逆2乗の法則により E=I/r² で求められる。I=1 000cd、r=2m を代入すると E=1 000/2²=1 000/4=250lx となる。ロの500は距離で1回しか割らなかった場合(1 000/2)、ニの1 000は光度の値そのものである。照度は距離の2乗に反比例するため、光源までの距離が2倍になると照度は1/4に低下する点が要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問12
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 13
静電気現象と光導電現象の両方を応用したものは。
正解:ハ
レーザプリンタは、感光ドラムの表面を一様に帯電させ(静電気現象)、レーザ光を当てた部分だけ導電性が高まって電荷が逃げる性質(光導電現象)を利用して静電潜像をつくり、そこにトナーを付着させて用紙に転写する。両方の現象を使うのでハが正解。イの電子レンジはマイクロ波による誘電加熱、ロの電気集じん装置は静電気現象のみ(コロナ放電で帯電させ集じん極に吸着)、ニのリニアモータは電磁力の応用で、いずれも光導電現象は用いない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問13
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 14
写真に示す材料の名称は。
正解:ロ
写真の拡大図に幅40mm・高さ45mmと寸法が示されている。金属製線ぴは幅5cm以下のもので、そのうち幅4cm以上のものを二種金属製線ぴ(レースウェイ)といい、吊り金具で支持して照明器具を取り付ける用途に使われる。したがってロが正しい。イの金属ダクトは幅5cmを超える箱形のダクト、ハのフロアダクトは床コンクリート内に埋設する扁平なダクト、ニのライティングダクトは内部に導体を備え照明器具を任意の位置に接続できる構造で、いずれも寸法や構造が異なる。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問14
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 15
写真の三相誘導電動機の構造において矢印で示す部分の名称は。
正解:ロ
矢印が指しているのは、中央で回転する円筒状の部分=回転子(ロータ)の鉄心である。かご形誘導電動機の回転子は、積層した鉄心の溝に導体(かご形の二次導体)を収めた構造になっている。イの固定子巻線は外側の枠(固定子)の内周に納められたコイル、ハの回転軸は回転子の中心を貫く軸、ニのブラケットは軸受を保持して両端をふさぐ蓋状の部品で、いずれも矢印の位置とは異なる。固定子(外側・静止)と回転子(内側・回転)の区別が判別の要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問15
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 16
火力発電所で採用されている大気汚染を防止する環境対策として、誤っているものは。
正解:イ
電気集じん器は、コロナ放電で排ガス中のばいじん(固体の粒子)を帯電させ集じん極に吸着させる装置で、除去できるのはばいじんである。二酸化炭素は気体で帯電・捕集できないため、「二酸化炭素の排出を抑制する」とするイが誤り。ロの排煙脱硝装置(NOxをアンモニアと触媒で窒素と水に還元)、ハの排煙脱硫装置(SOxを石灰スラリーで吸収)、ニのLNGなど硫黄分の少ない燃料への転換は、いずれも実際に採られている大気汚染対策である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問16
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 17
風力発電に関する記述として、誤っているものは。
正解:ロ
プロペラ形風車は回転軸が地面と水平になる水平軸形風車であり、垂直軸形ではないのでロが誤り。垂直軸形にはダリウス形・ジャイロミル形・サボニウス形などがあり、風向きに左右されず増速機や発電機を地上に置けるという特徴を持つ。イの自然条件による出力変動、ハの風の運動エネルギーを電気に変換するという原理、ニのピッチ制御(翼の角度を変えて出力を調整する)は、いずれも正しい記述である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問17
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 18
架空電線路の支持物の強度計算を行う場合、一般的に考慮しなくてもよいものは。
正解:ハ
支持物の強度計算では、電線や支持物にかかる機械的な力を積み上げる。イの風圧荷重(甲種・乙種・丙種)、ロの径間(長いほど電線の重量や風圧が増える)、ニの氷雪の付着(着氷雪により重量と受風面積が増える)は、いずれも荷重として考慮する。ハの襲雷頻度は雷の発生しやすさを表す指標で、避雷器や架空地線などの雷害対策の要否を判断する材料にはなるが、支持物にかかる機械的荷重とは無関係なので、強度計算では考慮しない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問18
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 19
配電用変電所に関する記述として、誤っているものは。
正解:ニ
日本の6.6kV高圧配電線路は一般に非接地方式であり、変電所内で中性点を大地に直接接地してはいない。非接地とすることで地絡電流を小さく抑え、通信線への誘導障害や地絡時の被害を軽減している。したがってニが誤り。イの負荷時タップ切換変圧器(LRT)による電圧調整、ロの送電電圧を配電電圧に降圧するという配電用変電所の役割、ハの引出口への遮断器と保護継電器の設置は、いずれも正しい記述である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問19
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 20
公称電圧6.6kVの高圧受電設備に使用する高圧交流遮断器(定格電圧7.2kV、定格遮断電流12.5kA、定格電流600A)の遮断容量[MV·A]は。
正解:ニ
三相の遮断容量は、定格電圧と定格遮断電流から Ps=√3×定格電圧×定格遮断電流 で求める。√3×7.2kV×12.5kA=1.732×7.2×12.5≒156MV·A なので、最も近い値は160MV·Aとなる。ここで用いるのは公称電圧6.6kVではなく定格電圧7.2kV、定格電流600Aではなく定格遮断電流12.5kAである点に注意する。6.6kVで計算すると143MV·A、定格電流600Aで計算すると7.5MV·Aとなり、いずれも選択肢と合わない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問20
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 21
キュービクル式高圧受電設備の特徴として、誤っているものは。
正解:ロ
キュービクルは金属製の箱に収められているとはいえ、換気口やケーブル引込口などの開口部があるため、ねずみ・へび・鳥などの小動物が侵入して相間短絡や地絡を起こす事故が実際に発生している。したがって「考慮する必要がない」とするロが誤りで、防そ・防虫網などの侵入防止対策が必要である。イの接地された金属製箱による安全性、ハの設置面積の小ささ、ニの工場で組み立てて搬入するため現地工事が簡単で工期が短いことは、いずれもキュービクルの正しい特徴である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問21
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 22
写真に示す機器の用途は。
正解:ニ
写真は貫通形の変流器(CT)で、太い一次導体(ブスバー)が中央を1本貫通し、上部に二次側の端子ねじ2個を備えている。役割は高圧電路の大電流を計器や継電器が扱える小電流(一般に定格5A)に変成することなので、ニが正しい。イの零相電流を検出するのは零相変流器(ZCT)で三相のケーブルを一括して貫通させる構造、ロの電圧の変成は計器用変圧器(VT)、ハの突入電流の抑制は直列リアクトルの役割である。なおCTは二次側を開放すると高電圧が発生し危険なため、点検時は必ず短絡する。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問22
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 23
写真に示す機器の文字記号(略号)は。
正解:ニ
写真は真空遮断器(VCB)である。前面の箱状の操作機構部に投入・引外し用のハンドルがあり、上部に3相分の真空バルブ(ガラス/セラミックの円筒)と端子が並ぶ構造が特徴で、キュービクル内に引き出して点検できるよう台車状になっている。イのDS(断路器)はブレードと刃受が露出した構造で操作機構を持たず、ハのLBS(高圧交流負荷開閉器)は限流ヒューズを備えた形、ロのPAS(柱上気中開閉器)は電柱に取り付ける密閉された箱形で、いずれも外観が異なる。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問23
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 24
600Vビニル絶縁電線の許容電流(連続使用時)に関する記述として、適切なものは。
正解:イ
許容電流とは、電流によるジュール熱で絶縁物が著しく劣化しない限界の電流値をいう。600Vビニル絶縁電線(IV)の最高許容温度は60℃で、これを超えると塩化ビニルの絶縁性能が急速に低下し寿命が短くなる。したがってイが適切。ロの80℃は600V二種ビニル絶縁電線(HIV)の最高許容温度で、IVの値ではない。ハの電線が溶断する電流は許容電流よりはるかに大きい。ニの電圧降下は電線の太さを決めるもう一つの条件であって、許容電流の定義ではない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問24
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 25
写真に示す配線器具の名称は。
正解:ニ
写真の器具は接地極付きの2個口コンセントで、表面に医用コンセントであることを示す「H」の表示があり、裏面には接地線が直付けされている。医用コンセントは病院の医用室で使用し、確実な接地と、引き抜き力に耐える保持力が求められる。イの接地端子付コンセントは接地用の端子ねじがコンセント面に露出した形、ロの抜止形は差し込んでから回して固定する形、ハの防雨形は防水パッキンとカバーを備えた形で、いずれも外観が異なる。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問25
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 26
写真に示す電気工事に使用する車両の用途は。
正解:ロ
写真は穴掘建柱車で、ブームの先端にらせん状のオーガ(スクリュー)を備え、地面に電柱用の穴をあけたうえ、そのままウインチで電柱をつり上げて建て込む作業に使う。したがってロが正しい。イの高所作業車はブーム先端に作業台(バケット)を備え、ハの重量物運搬にはクレーン付きトラック、ニの地中管路の掘削にはバックホウ(油圧ショベル)を用いるもので、いずれも先端の作業装置が写真と異なる。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問26
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 27
使用電圧300V以下のケーブル工事による低圧屋内配線において、不適切なものは。
正解:ニ
電技解釈164条により、キャブタイヤケーブルは移動用の電気機器に用いるもので、点検できない隠ぺい場所での屋内配線には使用できない。したがってニが不適切。イのケーブルとガス管の離隔、ロの支持点間1.5m(造営材の側面に沿う場合は2m以下の規定を満たす)、ハの乾燥した場所で長さ4m以下の金属製防護管におけるD種接地の省略は、いずれも規定に適合する施工である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問27
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 28
合成樹脂管工事に使用できない絶縁電線の種類は。
正解:ニ
電技解釈158条により、合成樹脂管工事の電線には絶縁電線を使用するが、屋外用ビニル絶縁電線(OW)は除外されている。OWは架空配線専用で絶縁被覆が薄く、屋内配線に用いると絶縁性能が不足するためで、ニが正解。イのIV(600Vビニル絶縁電線)、ロのHIV(600V二種ビニル絶縁電線・許容温度75℃)、ハのEM-IE(600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線)はいずれも使用できる。OWが使えないのは金属管工事・線ぴ工事など他の管路工事でも共通である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問28
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 29
電気自動車等から供給設備を介して、一般用電気工作物に電気を供給する場合の施設に関する記述として、誤っているものは。
正解:イ
電技解釈199条の2により、電気自動車等から一般用電気工作物へ電気を供給する場合、電気自動車等の出力は10kW未満であり、かつ低圧幹線の許容電流以下であることとされている。20kW未満とするイが誤り。ロの地絡遮断装置、ハの過電流遮断装置、ニの対地電圧150V超450V以下における2種キャブタイヤケーブル同等以上の電線の使用は、いずれも同条の規定どおりである。10kW未満という数値は、小出力発電設備(太陽電池・内燃力)の区分とも共通するので押さえておきたい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問29
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 30
①に示す地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(SOG機能付)に関する記述として、不適切なものは。
正解:ロ
SOGはStorage(蓄勢)・Over current(過電流ロック)・Ground(地絡)の頭文字で、地絡と短絡で動作が異なる。地絡(G)を検出したときは負荷開閉器が自ら直ちに開路して事故を構内で切り離し、配電線を停止させずに波及事故を防ぐ。一方、短絡(S=過電流ロック)電流が流れたときは開閉器の遮断能力を超えるため一旦ロックし、配電用変電所の遮断器が動作して無電圧になってから開路する。ロは地絡のときにロックすると述べており短絡時の動作と取り違えているため不適切。イは短絡時の動作として正しく、ハのDGRによる不必要動作対策、ニの保護協調も正しい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問30
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 31
②に示す高圧架空引込ケーブルによる、引込線の施工に関する記述として、不適切なものは。
正解:イ
電技解釈116条により、高圧架空引込線の高さは原則として地表上5m以上必要で、電線の下方に危険である旨の表示をする場合に限り3.5m以上まで緩和される。3mではいずれの基準にも達しないため不適切。ロのハンガー間隔0.5m以下、ハのちょう架用線へのD種接地工事、ニの引張強さに対する安全率2.5以上(電技解釈67条)は、いずれも規定に適合する施工である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問31
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 32
③に示すVTに関する記述として、誤っているものは。
正解:ニ
計器用変圧器(VT)は計器や継電器に電圧を供給するための機器で、その容量(定格負担)は数十〜数百V·Aと小さい。照明などの動力・電灯負荷を接続すると容量を超えて誤差が増大し、計測や保護の精度が損なわれるため、所内の照明電源として使うことはできず、ニが誤り。所内電源には別に所内変圧器を設ける。イの定格負担以下での使用、ロの定格二次電圧110V、ハの一次側への限流ヒューズの取付け(内部短絡が主回路へ波及するのを防ぐ)は、いずれも正しい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問32
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 33
④に示す低圧配電盤に設ける過電流遮断器として、不適切なものは。
正解:ハ
電技解釈148条により、電動機等が接続される幹線の過電流遮断器の定格電流は、電線の許容電流の2.5倍以下(かつ電動機定格電流の合計の3倍+その他の負荷という上限内)としなければならない。3.5倍とするハは規定を超えるため不適切。イの単相3線式に3極2素子(中性線には過電流素子を入れない)を使うこと、ロの許容電流が標準定格に該当しない場合に直近上位を選ぶこと、ニの電灯用幹線で電線の許容電流以下の定格とすることは、いずれも規定どおりである。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問33
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問 34
⑤の高圧屋内受電設備の施設又は表示について、「電気設備の技術基準の解釈」で示されていないものは。
正解:イ
電技解釈38条は、高圧の機械器具等を屋内に施設する場合の措置として、ロの「出入口に立入りを禁止する旨の表示」、ハの「出入口に施錠装置その他適当な装置を施設して施錠する」、ニの「堅ろうな壁を施設する」ことを定めている。一方、イの火気厳禁の表示は同条には規定されておらず、これが「示されていないもの」にあたる。これらの措置は、取扱者以外の者が高圧の充電部に近づくのを防ぐことを目的としている。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問34
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問 35
人が触れるおそれがある場所に施設する機械器具の金属製外箱等の接地工事について、「電気設備の技術基準の解釈」に適合するものは。
ただし、絶縁台は設けないものとする。
正解:ニ
電技解釈29条は、機械器具の区分に応じて300V以下の低圧用はD種、300Vを超える低圧用はC種、高圧用・特別高圧用はA種接地工事と定めている。ニは高圧(6kV)の機器なのでA種で適合する。イの200V電動機は300V以下なのでD種であり、B種は高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施すもので誤り。ロの6kV変圧器はA種であるべきでC種は誤り。ハの400V電動機は300Vを超える低圧なのでC種であるべきで、D種は誤りである。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問35
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問 36
高圧受電設備に使用されている過電流継電器(OCR)の試験項目として、誤っているものは。
正解:ニ
過電流継電器(OCR)は変流器から入力される電流の大きさで動作する継電器なので、電圧を判定要素とする「最小動作電圧試験」は行わない。したがってニが誤り。実際に行うのは、イの遮断器を含めた連動試験(継電器の動作から遮断器が開くまでの一連の確認)、ロの瞬時要素動作電流特性試験(短絡時に瞬時に動作する整定値の確認)、ハの限時要素動作時間特性試験(電流の大きさに応じた動作時間の確認)である。電圧で動作するのは不足電圧継電器や過電圧継電器である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問36
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問 37
高圧ケーブルの絶縁抵抗の測定を行うとき、絶縁抵抗計の保護端子(ガード端子)を使用する目的として、正しいものは。
正解:ハ
高圧ケーブルの絶縁抵抗を測る際、本来知りたいのは絶縁体内部を流れる漏れ電流だが、端末部の絶縁物表面にも汚損や湿気による表面漏れ電流が流れ、測定値を低く見せてしまう。ガード端子(保護端子)にシールドを接続すると、この表面漏れ電流を測定回路から迂回させ、誤差を取り除くことができる。したがってハが正しい。イは目的が逆で、表面漏れ電流を「含めない」ためのもの。ロの残留電荷の放電は放電棒の役割、ニの指針の保護はガード端子の機能ではない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問37
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問 38
「電気工事士法」において、電圧600V以下で使用する自家用電気工作物に係る電気工事の作業のうち、第一種電気工事士又は認定電気工事従事者でなくても従事できるものは。
正解:ニ
電気工事士法施行規則2条1項は、電気工事士でなければ従事できない作業を列挙しており、そこに挙げられていない作業は資格がなくても行える。同項では機器への接続について「電圧600Vを超えて使用する電気機器に電線を接続する作業」とされているため、600V以下の電気機器に電線を接続するニは列挙に当たらず、第一種電気工事士でも認定電気工事従事者でなくても従事できる。イのダクトへの電線の収納、ロの電線管を曲げ電線管相互を接続する作業、ハの金属製線ぴを金属板張りの部分に取り付ける作業は、いずれも同項に明記された資格が必要な作業である。「600V超」という限定が付いているのは機器への接続だけ、という点が判断の決め手になる。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問38
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問 39
「電気事業法」において、電線路維持運用者が行う一般用電気工作物の調査に関する記述として、不適切なものは。
正解:ニ
電気事業法57条により、電線路維持運用者は一般用電気工作物が電気設備技術基準に適合しているかを、設置されたとき(および変更の工事が完成したとき)と、その後4年に1回以上調査しなければならない。設置時に調査を行わなかったとするニが不適切。ロについては、登録点検業務受託法人が点検を受託している場合は調査の頻度を5年に1回以上に緩和できるが、調査そのものが不要になるわけではないので正しい。イの4年に1回以上、ハの登録調査機関への委託も規定どおりである。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問39
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問 40
「電気工事業の業務の適正化に関する法律」において、主任電気工事士に関する記述として、正しいものは。
正解:ハ
電気工事業法により、主任電気工事士は一般用電気工事による危険や障害が発生しないよう、作業の管理の職務を誠実に行う義務を負う(ハが正しい)。主任電気工事士になれるのは第一種電気工事士、または第二種電気工事士免状の取得後3年以上の実務経験を有する者なので、イの電気主任技術者(保安の監督を行う資格で工事の資格ではない)は該当せず、ロの「2年」も誤り(正しくは3年)。ニについては、一般用電気工事の作業に従事する者は主任電気工事士の指示に従わなければならないと定められており、誤りである。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問40
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問 41
①で示す図記号の機器に関する記述として、正しいものは。
正解:ニ
①は接地形計器用変圧器(EVT/ZPD)で、三相の各相電圧を合成して零相電圧を取り出す機器である。地絡が生じると三相電圧のバランスが崩れて零相電圧が現れるので、これを検出して地絡方向継電器(DGR)の電圧入力とし、地絡の方向判別に用いる。図でも一次側が接地され、地絡方向継電器(I⊥>の記号)へ配線されている。イの零相電流の検出は零相変流器(ZCT)、ロの短絡電流の検出は変流器(CT)と過電流継電器(OCR)の役割である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問41
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問 42
②に設置する単相機器の必要最少数量は。
正解:ロ
②は電圧計へ電圧を供給する計器用変圧器(VT)で、図に「V2V」と記されているとおりV結線で使用する。V結線は単相の変圧器2台で三相の電圧を扱える結線方式なので、必要最少数量は2台となる。三相分をすべて備えるY結線なら3台必要だが、計器用としてはV結線で足りるため、経済性からV結線が広く用いられる。イの1台では三相の線間電圧を測れず、ニの4台は過剰である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問42
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問 43
図中の3a、3bに入る図記号の組合せとして、正しいものは。
(選択肢は下表のイ・ロ・ハ・ニから選ぶ)
正解:イ
図をよく見ると、3aは電力需給用計器用変成器(VCT)を囲む外枠=金属製外箱から引き出された接地であり、3bは計器用変圧器(VT)の二次側電路に施す接地である。高圧用の機械器具の金属製外箱には電技解釈29条によりA種接地工事(E_A)、高圧計器用変成器の二次側電路には同28条によりD種接地工事(E_D)を施すので、イの組合せが正しい。同じVCTでも「外箱」と「二次側電路」で接地の種別が変わる点が要点で、二次側から引き出されている3bと、外箱から引き出されている3aを図で見分ける必要がある。B種(E_B)は高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施す接地で、ここには該当しない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問43
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問 44
④で示す機器の役割は。
正解:イ
④は変流器(CT)である。図でも過電流継電器(I>)と電流計(A)へ配線されており、高圧電路に流れる大きな電流を計器や継電器が扱える小さな電流(一般に定格5A)に変流するのが役割なので、イが正しい。ロの過電圧の抑制は避雷器(LA)、ハの高電圧を低電圧に変圧するのは計器用変圧器(VT)、ニの地絡電流の検出は零相変流器(ZCT)の役割で、いずれもこの位置の機器の機能ではない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問44
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問 45
⑤で示す図記号の機器と文字記号(略号)の組合せとして、正しいものは。
正解:ニ
⑤の図記号は、刃の先端に小さな丸(負荷電流を開閉できることを示す記号)が付いた開閉器にヒューズを組み合わせたもので、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器=LBSを表す。写真はアークホーンと円筒形の限流ヒューズをフレームに組んだLBSで、略号もLBSとなっているニが正しい組合せ。イとハの写真は磁器製の箱を引き外して開閉する高圧カットアウト(PC)で、図記号の丸印がなく⑤とは別の機器である。ロは写真こそLBSだが略号がPF(限流ヒューズ単体)となっており、機器名として一致しない。図記号の「丸印の有無」で断路器・負荷開閉器を見分けるのが要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問45
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問 46
⑥に設置する機器の組合せとして、正しいものは。
正解:イ
⑥は破線で示された2つの計器で、図では電圧回路(VT側)と電流回路(CT側)の両方から配線を受けている。両方の入力が必要なのは電力計(kW)と力率計(cosφ)なので、この2つを組み合わせたイが正しい。ロは周波数計(Hz)と力率計、ハは電流計(A)と力率計、ニは電流計と周波数計の組合せ。周波数計や電流計は片方の入力しか使わないため、電圧・電流の両方から配線されている⑥には該当しない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問46
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問 47
⑦で示す部分の相確認に用いるものは。
正解:ロ
相確認(検相)に用いるのは検相器で、写真ロは2本の高圧用検電プローブをコードでつないだ高低圧用の検相器である。2点間の電位差や位相の一致・不一致を調べ、三相の相順や相の同一性を確認する。イは電圧・電流の測定用リード付き計測器、ハは棒状の高圧検電器(充電の有無を調べるもので相順は分からない)、ニは先端に3つの表示部を備えるが検電表示用で、いずれも相確認の用途ではない。停電・復電時や機器の接続替え後には、相順を誤ると電動機が逆転するため検相が欠かせない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問47
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問 48
⑧で示す部分に設置できる機器は。
正解:イ
⑧は定格設備容量100kvarの高圧進相コンデンサの回路に設ける開閉装置である。高圧カットアウト(PC)を使えるのはコンデンサでは50kvar以下に限られるため、100kvarではニは使用できない。短絡保護も兼ねる必要があるので、限流ヒューズを内蔵した高圧交流負荷開閉器(LBS)を用いるイが正しい。ロの断路器は負荷電流を開閉できず、ハの高圧気中負荷開閉器は負荷電流は開閉できるがヒューズがなく短絡保護ができない。コンデンサ50kvar・変圧器300kV·Aという高圧カットアウトの適用限度が判断の決め手である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問48
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問 49
⑨で示す機器の役割として、誤っているものは。
正解:ロ
⑨は高圧進相コンデンサと直列に接続する直列リアクトル(SR)である。役割は、イの投入時の突入電流の抑制、ハの高調波電流を抑えて電圧波形のひずみを改善すること、ニの第5調波などに対して回路を誘導性に保ち高調波障害の拡大を防止することである。一方、ロのコンデンサの残留電荷を放電するのは放電コイル(NR)または放電抵抗の役割であって、直列リアクトルの機能ではないため誤り。直列リアクトルはコンデンサリアクタンスの6%を標準とする点も併せて押さえておきたい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問49
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問 50
⑩で示す動力制御盤内から電動機に至る配線で、必要とする電線本数(心線数)は。
正解:ニ
動力制御盤内に描かれているのはスターデルタ始動器の図記号である。スターデルタ始動では、始動時に固定子巻線をY結線として各相にかかる電圧を1/√3に下げ、加速後にΔ結線へ切り換える。この切換えを制御盤側で行うため、各相巻線の両端すべてを盤へ引き出す必要があり、3相×2=6本の配線が必要になる。イの3本は全電圧始動(直入れ)の場合の本数。なお電動機の接地線はこの心線数には含めない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問50
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