第二種電気工事士「法令・検査方法」の出題ポイント解説
第二種電気工事士試験の法令・検査分野は、暗記中心で計算不要の得点源です。電気工事士法・電気事業法・電気用品安全法の3法律、および竣工検査・測定器の扱いが主な出題範囲。覚える量は多くないため、ここを確実に取ることが合格率を大きく押し上げます。
この章の重要度
筆記試験では法令・検査関連で合計10問程度が出題されます。計算問題がなく暗記一辺倒なので、苦手な人でも短期集中で8割以上取れるコストパフォーマンス最強の分野。合格点30問のうち8〜9問をここで稼げば、他分野の負担が大幅に減ります。
頻出トピック一覧
1. 電気工事士法(資格区分と作業範囲)
第一種・第二種電気工事士、認定電気工事従事者、特種電気工事資格者(ネオン・非常用予備発電装置)の区分。第二種は一般用電気工作物(600V以下受電)に限定。
2. 一般用電気工作物と自家用電気工作物
一般用:600V以下受電で需要設備。自家用:高圧6600V受電または小出力発電設備を超える設備(500kW未満)。小出力発電設備(太陽光50kW未満等)は一般用扱い。
3. 電気工事業法
電気工事業者の登録・通知、主任電気工事士の設置義務、標識掲示、帳簿備付(5年間保存)等の業法ルール。登録電気工事業者(一般用・自家用)と通知電気工事業者(自家用のみ)の区分が頻出。
4. 電気用品安全法(PSEマーク)
特定電気用品(ひし形PSE、116品目、電線・差込接続器等)と特定電気用品以外(丸形PSE、341品目)。適合表示(PSEマーク+事業者名)のない電気用品は使用禁止。
5. 電気設備技術基準と解釈
低圧の電圧区分(直流750V以下・交流600V以下)、対地電圧制限(住宅150V以下原則)、裸電線使用禁止原則、屋内配線の施工場所別ルール等の基本基準。
6. 竣工検査(4項目)
①目視点検、②絶縁抵抗測定(対地電圧150V以下0.1MΩ、150〜300V 0.2MΩ、300V超0.4MΩ)、③接地抵抗測定(A種10Ω・D種100Ω等)、④通電(導通)試験。
7. 測定器の扱い
絶縁抵抗計(メガー):DC250V/500V、電源ON状態では測定しない。接地抵抗計:AC電源で3電極法。クランプメータ:電線を挟んで電流測定、漏れ電流測定可。
8. 電気工事士免状
都道府県知事交付、返納命令、再交付・書換えの事由(氏名変更・紛失・汚損)、有効期限なし(ただし義務講習は別途)。
覚え方のコツ
法令・検査は「数値」と「分類」の暗記が8割を占めます。数値は表形式でまとめて暗記:絶縁抵抗(150V以下=0.1、300V以下=0.2、300V超=0.4)、接地抵抗(A=10、B=計算式、C=10、D=100)、電圧区分(低圧=交流600V以下/直流750V以下)。PSEマークは「ひし形=特定、丸形=それ以外」と形状で暗記。電気工事士の作業範囲は「二種=一般用のみ」「一種=一般用+自家用500kW未満」「主任技術者=500kW以上」の段階的関係で整理。検査4項目は「目視→絶縁→接地→導通」の語呂(モクゼツセツドウ)で順序暗記。電気用品の特定品目は電線・ヒューズ・プラグ・差込接続器・配線器具・電熱器など「直接人に触れる・火災リスクある」ものと覚えると理屈で記憶できます。
よくあるひっかけ
法令・検査の定番ひっかけ。①作業範囲の混同:第二種は自家用500kW未満の低圧部分(簡易電気工事)でも、認定電気工事従事者の認定を受けなければ作業不可。②一般用電気工作物の出力基準:小出力発電設備の容量上限(太陽光50kW、風力20kW、水力20kW、燃料電池10kW)を混同。③絶縁抵抗の測定電圧:低圧回路はDC250Vまたは500V(AC電源ではない)。④接地抵抗の種別:D種は低圧機器(300V以下)、C種は低圧機器(300V超)、逆に覚えやすい。⑤主任電気工事士の役職:電気工事業者の技術管理職で、電気主任技術者(電力会社等)とは別物。⑥特定電気用品の範囲:電線は特定、照明器具本体は非特定など、品目単位の判定が必要。⑦対地電圧制限:住宅の屋内配線は原則150V以下、ただし2kW以上の機器は200V可(ただし中性線接地など条件あり)。⑧クランプメータの測定対象:2本一括挟みで漏れ電流、1本のみで負荷電流。
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